特許第6487583号(P6487583)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6487583広域端末の設置場所のシミュレーション方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6487583
(24)【登録日】2019年3月1日
(45)【発行日】2019年3月20日
(54)【発明の名称】広域端末の設置場所のシミュレーション方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04W 4/38 20180101AFI20190311BHJP
   H04W 16/18 20090101ALI20190311BHJP
   H04W 24/02 20090101ALI20190311BHJP
   H04W 84/18 20090101ALI20190311BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20190311BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20190311BHJP
【FI】
   H04W4/38
   H04W16/18
   H04W24/02
   H04W84/18
   H04M11/00 301
   H04Q9/00 311H
   H04Q9/00 321D
【請求項の数】4
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2018-53108(P2018-53108)
(22)【出願日】2018年3月20日
【審査請求日】2018年3月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】000221834
【氏名又は名称】東邦瓦斯株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】特許業務法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】坂野 貴裕
(72)【発明者】
【氏名】古賀 翔太
(72)【発明者】
【氏名】若原 達朗
【審査官】 石田 紀之
(56)【参考文献】
【文献】 特開2016−144087(JP,A)
【文献】 特開2010−141805(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
H04M 11/00
H04Q 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信機能付き計測器に設置される多段中継無線機により構成される多段中継無線ネットワークと、前記多段中継無線ネットワークの1つの前記多段中継無線機につながる広域端末が設置される広域通信部と、を有する通信システムにおける広域端末の設置場所のシミュレーション方法において、
所定の地域内における最適な前記広域端末の設置場所を計算するときに、
前記所定の地域内を、前記多段中継無線機が1ホップで通信可能な距離でつながる範囲であるエリアネットワークで分割し、
前記エリアネットワーク毎に前記広域端末の配置場所を計算すること、
を特徴とする広域端末の設置場所のシミュレーション方法。
【請求項2】
請求項1の広域端末の設置場所のシミュレーション方法において、
前記多段中継無線機が前記多段中継無線ネットワーク内に配置できる台数が最大X台に制限される条件下で、前記エリアネットワークにおける所定の位置座標にX台以上の前記通信機能付き計測器が存在する場合には、
前記位置座標にてX台の前記通信機能付き計測器につき1台の前記広域端末を設置するように処理し、
前記位置座標に存在する前記通信機能付き計測器の台数をXで除算したときの余りの数の前記通信機能付き計測器を、前記広域端末の配置場所を計算するための計算対象とすること、
を特徴とする広域端末の設置場所のシミュレーション方法。
【請求項3】
請求項1または2の広域端末の設置場所のシミュレーション方法において、
前記通信機能付き計測器は、スマートメータであること、
を特徴とする広域端末の設置場所のシミュレーション方法。
【請求項4】
通信機能付き計測器に設置される多段中継無線機により構成される多段中継無線ネットワークと、前記多段中継無線ネットワークの1つの前記多段中継無線機につながる広域端末が設置される広域通信部と、を有する通信システムにおける広域端末の設置場所のシミュレーションをシミュレーション装置に実行させるためのプログラムにおいて、
所定の地域内における最適な前記広域端末の設置場所を計算するときに、
前記所定の地域内を、前記多段中継無線機が1ホップで通信可能な距離でつながる範囲であるエリアネットワークで分割し、
前記エリアネットワーク毎に前記広域端末の配置場所を計算すること、
を特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信機能付き計測器に設置される多段中継無線機により構成される多段中継無線ネットワークと、多段中継無線ネットワークの1つの多段中継無線機につながる広域端末が設置される広域通信部と、を有する通信システムにおける広域端末の設置場所のシミュレーション方法、および、広域端末の設置場所のシミュレーションをシミュレーション装置に実行させるためのプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来技術において、広域通信と多段中継無線の2段階で構成されるネットワークシステムにて、確実かつ安価にシステムを構築することを目的に、広域通信に使用される広域端末の位置をシミュレータ上で指定するネットワーク構成やそのコストを提示するものは存在する。また、ホップ数が小さくなるような親機設置場所の探索方法も存在する。
【0003】
例えば、特許文献1には、広域通信と自営マルチホップ無線を組み合わせたシステムにおいて、ネットワーク構築を支援するシミュレータに関する内容が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6186141号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
広域通信と多段中継無線の2段階で構成されるネットワークシステムにおいて、多段中継無線の台数やホップ数の制約から、所定の地域内における全てのノード(通信機能付き計測器)をカバーするために広域端末を複数設置しなければならない場合において、最適な広域端末の設置場所を計算するための工夫については、従来技術が存在せず、また、特許文献1を含めた従来の特許文献においても開示されていない。
【0006】
そこで、本開示は上記した問題点を解決するためになされたものであり、通信機能付き計測器に設置される多段中継無線機の技術制約を満たしながら、最適な広域端末の設置場所を演算できる広域端末の設置場所のシミュレーション方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するためになされた本開示の一形態は、通信機能付き計測器に設置される多段中継無線機により構成される多段中継無線ネットワークと、前記多段中継無線ネットワークの1つの前記多段中継無線機につながる広域端末が設置される広域通信部と、を有する通信システムにおける広域端末の設置場所のシミュレーション方法において、所定の地域内における最適な前記広域端末の設置場所を計算するときに、前記所定の地域内を、前記多段中継無線機が1ホップで通信可能な距離でつながる範囲であるエリアネットワークで分割し、前記エリアネットワーク毎に前記広域端末の配置場所を計算すること、を特徴とする。
【0008】
この態様によれば、所定の地域における最適な広域端末の設置場所を計算するときの計算対象を、所定の地域における全ての通信機能付き計測器とするのではなく、所定の地域を分割したエリアネットワークにおける通信機能付き計測器とする。そして、エリアネットワークの範囲を、多段中継無線機の中継段数の制限を考慮して1ホップで通信すること想定したうえで、1ホップで通信可能な距離の制限を考慮した範囲としている。これにより、計算対象のノード数(通信機能付き計測器の台数)を少なくして、広域端末の設置場所についての最適化問題を容易に解けるレベルに問題規模を縮小することができる。そのため、多段中継無線機の技術制約を満たしながら、少ない台数の広域端末で所定の地域内における全ての通信機能付き計測器をカバーできる(網羅できる)ように、最適な広域端末の設置場所を演算できる。
【0009】
上記のシミュレーション方法においては、前記多段中継無線機が前記多段中継無線ネットワーク内に配置できる台数が最大X台に制限される条件下で、前記エリアネットワークにおける所定の位置座標にX台以上の前記通信機能付き計測器が存在する場合には、前記位置座標にてX台の前記通信機能付き計測器につき1台の前記広域端末を設置するように処理し、前記位置座標に存在する前記通信機能付き計測器の台数をXで除算したときの余りの数の前記通信機能付き計測器を、前記広域端末の配置場所を計算するための計算対象とすること、が好ましい。
【0010】
この態様によれば、各通信機能付き計測器に設置される多段中継無線機のネットワーク内台数の制限を考慮しながら、計算対象のノード数をさらに少なくして、広域端末の設置場所についての最適化問題をさらに容易に解けるレベルに問題規模を縮小することができる。そのため、さらに容易に、多段中継無線機の技術制約を満たしながら、最適な広域端末の設置場所を演算できる。
【0011】
上記のシミュレーション方法においては、前記通信機能付き計測器は、スマートメータであること、が好ましい。
【0012】
この態様によれば、多段中継無線機の技術制約を満たしながら、少ない台数の広域端末で所定の地域内における全てのスマートメータをカバーできる。
【0013】
上記課題を解決するためになされた本開示の他の形態は、通信機能付き計測器に設置される多段中継無線機により構成される多段中継無線ネットワークと、前記多段中継無線ネットワークの1つの前記多段中継無線機につながる広域端末が設置される広域通信部と、を有する通信システムにおける広域端末の設置場所のシミュレーションをシミュレーション装置に実行させるためのプログラムにおいて、所定の地域内における最適な前記広域端末の設置場所を計算するときに、前記所定の地域内を、前記多段中継無線機が1ホップで通信可能な距離でつながる範囲であるエリアネットワークで分割し、前記エリアネットワーク毎に前記広域端末の配置場所を計算すること、を特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本開示の広域端末の設置場所のシミュレーション方法およびプログラムによれば、通信機能付き計測器に設置される多段中継無線機の技術制約を満たしながら、最適な広域端末の設置場所を演算できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本実施形態のスマートメータ用通信システムの概要図である。
図2】多段中継無線ネットワークとエリアネットワークの関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本開示の広域端末の設置場所のシミュレーション方法およびプログラムの実施形態について説明する。本実施形態では、通信機能付き計測器として、ガスメータ内に通信機能を持たせたガス量計であるスマートメータを例に挙げる。そして、本実施形態では、スマートメータの計測値を通信するスマートメータ用通信システムにおいて、広域通信を行うために広域端末が使用される。
【0017】
<スマートメータ用通信システムの概要について>
そこで、まず、スマートメータ用通信システム1の概要について説明する。図1に示すように、スマートメータ用通信システム1は、多段中継無線ネットワーク11と、広域通信部12で構成される。
【0018】
多段中継無線ネットワーク11においては、多段中継無線機21が各需要家22のスマートメータ23に設置されている。このようにして、多段中継無線ネットワーク11は、スマートメータ23に設置される複数の多段中継無線機21により構成されている。
【0019】
多段中継無線機21は、スマートメータ23の計測値のデータを、複数の多段中継無線機21を経由しながらリレー伝送(多段中継)する近距離通信型の無線機である。この多段中継無線機21は、通信費用が発生しないが、コストダウンのためメモリ容量などが限られており、ネットワーク内台数(多段中継無線ネットワーク11内に配置できる台数)や中継段数(中継できる段数)に制限がある。例えば、ネットワーク内台数は最大50台であり、中継段数は最大15段である。
【0020】
需要家22は、例えばガスの需要を受ける家庭である。また、スマートメータ23は、ガスメータ内に通信機能を持たせたガス量計である。
【0021】
広域通信部12は、広域端末31と中継所32とセンター33により構成されている。広域端末31は、広域通信ができる端末であって、多段中継無線ネットワーク11内の1つの多段中継無線機21につながっている。この広域端末31を用いた広域通信は、携帯電話のように通信費用が発生する。また、広域端末31は、複数の需要家22の中から1つを選んで設置するため設置方法に自由度がある。中継所32は、広域端末31とセンター33との間の通信を中継するものである。センター33は、広域端末31から中継所32を介して通信により送られるスマートメータ23の計測値のデータを受け取る場所である。
【0022】
<最適な広域端末の設置場所の計算について>
このようなスマートメータ用通信システム1においては、その背景として、導入コストを抑えるために、広域端末31の台数を減らす必要がある。そこで、多段中継無線機21の技術制約(ネットワーク内台数や中継段数の制限)を満たしながら、少ない台数の広域端末31で所定の地域内における全てのスマートメータ23をカバーするような最適な広域端末31の設置場所の検討が必要になる。
【0023】
そこで、このような最適な広域端末31の設置場所は、多段中継無線機21の技術制約などを数式でモデル化し、多段中継無線機21の位置座標データをもとに最適化問題で解くことで求まるが、問題規模が大きいと解くことが困難になる。
【0024】
所定の地域におけるスマートメータ23の全設置数が多数(例えば3万件以上)である場合には、ノード数が多いため、多段中継無線機21の位置座標データをもとに最適化問題で解くことが困難である。これに対し、本実施形態では、広域端末31の配置場所を最適化問題が解くことが容易となるレベルに「問題規模を縮小すること」を提案する。
【0025】
そこで、本実施形態では、以下に説明するような広域端末31の設置場所のシミュレーション方法により、所定の地域内における最適な広域端末31の設置場所を計算する。具体的には、このシミュレーション方法が規定されたプログラムにより、シミュレーション装置に広域端末の設置場所のシミュレーションを実行させる。
【0026】
そこで、まず、多段中継無線機21の通信可能な距離での分割を行う。具体的には、多段中継無線機21が1ホップで通信可能な距離は分かっているので、1ホップでつながる範囲(以下、「エリアネットワーク41」という。)を広域端末31の配置場所を計算するための問題として扱うことで問題規模を分割する。
【0027】
すなわち、所定の地域内における最適な広域端末31の設置場所を計算するときに、所定の地域内を、図2に示すような多段中継無線機21が1ホップで通信可能な距離(例えば、約25m)でつながる範囲であるエリアネットワーク41に分割する。なお、図2では、一例として、所定の地域内において分割された複数のエリアネットワーク41のうちの2つのエリアネットワーク41を示している。
【0028】
これにより、例えば、所定の地域の最大のエリアネットワーク41においては、2020ノード(スマートメータ23の設置数が「2020」)となる。すなわち、最適な広域端末31の配置場所を計算するための計算対象を、約3万ノード(約3万台のスマートメータ23(多段中継無線機21))から、2020ノード(2020台のスマートメータ23(多段中継無線機21))に減少できる。
【0029】
そして、このエリアネットワーク41毎に最適な広域端末31の配置場所を計算するが、本実施形態では、さらに、エリアネットワーク41の問題規模の縮小を行う。例えば、エリアネットワーク41内に集合住宅が存在する場合、この集合住宅により同じ位置座標におけるノード数(スマートメータ23の設置数)が多くなるという特性がある。そこで、1棟が50戸以上の集合住宅の場合、多段中継無線機21のネットワーク内台数が最大50台に制限されているため広域端末31はその集合住宅に少なくとも1台は設置されることが分かっているとすると、集合住宅のノード数については50で割った余りの数を、最適な広域端末31の配置場所を計算するための計算対象とする。一例として、120戸の集合住宅は、広域端末31が2台で100戸カバーできるため、合計120台のスマートメータ23のうちの100台を計算対象から除外して、残りの20台を最適な広域端末31の配置場所を計算するための計算対象にする。
【0030】
このようにして、本実施形態では、エリアネットワーク41における所定の位置座標(同一または略同一の位置座標)にX台以上のスマートメータ23(多段中継無線機21)が存在する場合には、まず、所定の位置座標にてX台のスマートメータ23につき1台の広域端末31を設置するように処理する。そして、所定の位置座標に存在するスマートメータ23の台数をXで除算したときの余りの数の多段中継無線機21を、広域端末31の配置場所を計算するための計算対象とする。なお、Xは1以上の整数である。
【0031】
これにより、例えば、所定の地域の最大のエリアネットワーク41においては、最適な広域端末31の配置場所を計算するための計算対象を、2020ノード(2020台のスマートメータ23(多段中継無線機21))から、さらに934ノード(934台のスマートメータ23(多段中継無線機21))に減少できる。
【0032】
なお、エリアネットワーク41の問題規模の縮小の方法としては、例えば1ホップが約25mでエリアネットワーク41を定義しているが、例えば25m以下で再計算することでエリアネットワーク41を分割してもよい。
【0033】
また、前記のように通信機能付き計測器として、ガスメータ内に通信機能を持たせたガス量計であるスマートメータ23を例に挙げたが、これに限定されず、本実施形態は、広域通信と多段中継無線の2段階で構成されるネットワークシステムにおいて、環境モニタや温度などの計測器や、橋のゆがみなどを計測する建築物用の計測器など、様々な通信機能付き計測器に適用できる。
【0034】
<本実施形態の作用効果>
以上のように本実施形態の広域端末31の設置場所のシミュレーション方法およびプログラムは、所定の地域内における最適な広域端末31の設置場所を計算するときに、所定の地域内を、多段中継無線機21が1ホップで通信可能な距離でつながる範囲であるエリアネットワーク41で分割し、エリアネットワーク41毎に最適な広域端末31の配置場所を計算する。
【0035】
このようにして、所定の地域における最適な広域端末31の設置場所を計算するときの計算対象を、所定の地域における全てのスマートメータ23とするのではなく、所定の地域を分割したエリアネットワーク41におけるスマートメータ23とする。そして、エリアネットワーク41の範囲を、多段中継無線機21の中継段数の制限を考慮して1ホップで通信すること想定したうえで、1ホップで通信可能な距離の制限を考慮した範囲としている。これにより、計算対象のノード数(スマートメータ23の台数)を少なくして、広域端末31の設置場所についての最適化問題を容易に解けるレベルに「問題規模を縮小すること」ができる。そのため、多段中継無線機21の技術制約を満たしながら、少ない台数の広域端末31で所定の地域内における全てのスマートメータ23をカバーできるように、最適な広域端末31の設置場所を演算できる。
【0036】
そして、さらに、本実施形態の広域端末31の設置場所のシミュレーション方法およびプログラムは、多段中継無線機21が多段中継無線ネットワーク11内に配置できる台数が最大X台に制限される条件下で、エリアネットワーク41における所定の位置座標にX台以上のスマートメータ23が存在する場合には、所定の位置座標にてX台のスマートメータ23につき1台の広域端末31を設置するように処理し、所定の位置座標に存在するスマートメータ23の台数をXで除算したときの余りの数のスマートメータ23を、広域端末31の配置場所を計算するための計算対象とする。
【0037】
これにより、各スマートメータ23に設置される多段中継無線機21のネットワーク内台数の制限を考慮しながら、計算対象のノード数(スマートメータ23の台数)をさらに少なくして、広域端末31の設置場所についての最適化問題をさらに容易に解けるレベルに「問題規模を縮小すること」ができる。そのため、さらに容易に、多段中継無線機21の技術制約を満たしながら、最適な広域端末31の設置場所を演算できる。
【0038】
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本開示を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。
【符号の説明】
【0039】
1 スマートメータ用通信システム
11 多段中継無線ネットワーク
12 広域通信部
21 多段中継無線機
22 需要家
23 スマートメータ
31 広域端末
32 中継所
33 センター
41 エリアネットワーク
【要約】
【課題】通信機能付き計測器に設置される多段中継無線機の技術制約を満たしながら、最適な広域端末の設置場所を演算できる広域端末の設置場所のシミュレーション方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】本開示の一態様として、広域端末31の設置場所のシミュレーション方法において、所定の地域内における最適な広域端末31の設置場所を計算するときに、所定の地域内を、多段中継無線機21が1ホップで通信可能な距離でつながる範囲であるエリアネットワーク41で分割し、エリアネットワーク41毎に最適な広域端末31の配置場所を計算する。
【選択図】図1
図1
図2