(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
コインランドリーを使用した洗濯を他人(コインランドリーを運営する事業主体を除く)に依頼する際に使用されるコインランドリー洗濯代行マッチング支援システムであって、
洗濯を依頼する依頼者が操作する端末である依頼者端末と、コインランドリーを使用した洗濯を代行する代行員(コインランドリーを運営する事業主体を除く)が操作する端末である代行員端末との双方からアクセスがされる支援サーバと、
記憶部と
を備えており、
支援サーバは、依頼情報登録手段、代行可能情報登録手段及び依頼通知手段として機能するサーバであり、
依頼情報登録手段は、依頼者が洗濯物を代行員に渡して洗濯を依頼することを希望する日時である依頼希望日時を含む依頼情報を、依頼者端末からの送信に従って依頼情報ファイルに記録する手段であり、
代行可能情報登録手段は、コインランドリーを使用した洗濯の代行の依頼を受けることができる地域の情報を含む代行可能情報を、代行員端末からの送信に従って代行可能情報ファイルに記録する手段であり、
依頼通知手段は、依頼者端末からの送信に従って代行員端末に依頼通知を送信する手段であり、依頼通知は依頼希望日時を送信して洗濯代行を依頼する旨の通知であることを特徴とするコインランドリー洗濯代行マッチング支援システム。
前記代行可能情報閲覧手段は、前記各代行員の評価とともに前記代行可能情報を閲覧させることができる手段であることを特徴とする請求項4記載のコインランドリー洗濯代行マッチング支援システム。
コインランドリーを使用した洗濯を他人(コインランドリーを運営する事業主体を除く)に依頼する際に使用されるコインランドリー洗濯代行マッチング支援システムであって、
洗濯を依頼する依頼者が操作する端末である依頼者端末と、コインランドリーを使用した洗濯を代行する代行員(コインランドリーを運営する事業主体を除く)が操作する代行員端末との双方からアクセスがされる支援サーバと、
記憶部と
を備えており、
支援サーバは、依頼情報登録手段、依頼情報閲覧手段及び応募通知手段として機能するサーバであり、
依頼情報登録手段は、依頼者が洗濯物を代行員に渡して洗濯を依頼することを希望する日時である依頼希望日時を含む依頼情報を、依頼者端末からの送信に従って依頼情報ファイルに記録する手段であり、
依頼情報閲覧手段は、依頼者端末から送信された依頼情報を代行員端末に送信して代行員に閲覧させる手段であり、
応募通知手段は、代行員が閲覧した依頼情報について代行を行う用意がある旨の応募通知を代行員端末により代行員に行わせる手段であり、送信された応募通知を当該依頼情報を送信した依頼者の依頼者端末に送信する手段であることを特徴とするコインランドリー洗濯代行マッチング支援システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の発明は、上記のようなコインランドリーの利用を巡る不便さを解消すべく為されたものであり、コインランドリーを使用した洗濯の代行を個人間で発注・受注できるようにした支援システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本願の請求項1記載の発明は、コインランドリーを使用した洗濯を他人(コインランドリーを運営する事業主体を除く)に依頼する際に使用されるコインランドリー洗濯代行マッチング支援システムであって、
洗濯を依頼する依頼者が操作する端末である依頼者端末と、コインランドリーを使用した洗濯を代行する代行員(コインランドリーを運営する事業主体を除く)が操作する端末である代行員端末との双方からアクセスがされる支援サーバと、
記憶部と
を備えており、
支援サーバは、依頼情報登録手段、代行可能情報登録手段及び依頼通知手段として機能するサーバであり、
依頼情報登録手段は、依頼者が洗濯物を代行員に渡して洗濯を依頼することを希望する日時である依頼希望日時を含む依頼情報を、依頼者端末からの送信に従って依頼情報ファイルに記録する手段であり、
代行可能情報登録手段は、コインランドリーを使用した洗濯の代行の依頼を受けることができる地域の情報を含む代行可能情報を、代行員端末からの送信に従って代行可能情報ファイルに記録する手段であり、
依頼通知手段は、依頼者端末からの送信に従って代行員端末に
依頼通知を送信する手段であり、
依頼通知は依頼希望日時を送信して洗濯代行を依頼する旨の通知であるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項2記載の発明は、前記請求項1の構成において、前記支援サーバは、受注通知手段として機能するサーバであり、
受注通知手段は、前記依頼通知手段が
前記依頼通知を送信した代行員端末を操作する代行員に依頼を承諾した旨の
受注通知を代行員端末により
送信させる手段であり、当該受注通知を、前記依頼通知を送信した依頼者端末に送信する手段であるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項3記載の発明は、前記請求項1又は2の構成において、前記支援サーバは、前記代行員端末から送信された前記代行可能情報を前記依頼者端末に送信して依頼者に閲覧させる代行可能情報閲覧手段として機能するサーバであり、
前記依頼通知手段は、代行可能情報閲覧手段が閲覧させた代行可能情報について前記依頼通知の送信を前記依頼者端末に行わせることができる手段であるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項4記載の発明は、前記請求項3の構成において、前記代行可能情報閲覧手段は、複数の異なる代行員についての代行可能情報を閲覧させることができる手段であり、
前記依頼通知手段は、いずれかの代行員を選択して前記依頼通知の送信を前記依頼者端末に行わせることができる手段であるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項5記載の発明は、前記請求項1乃至4いずれかの構成において、前記代行可能情報閲覧手段は、前記各代行員の評価とともに前記代行可能情報を閲覧させることができる手段であることを特徴とする請求項4記載のコインランドリー洗濯代行マッチング支援システム。
また、上記課題を解決するため、請求項6記載の発明は、前記請求項1乃至5いずれかの構成において、前記代行可能情報には、前記代行員の性別が含まれており、
前記依頼通知手段は、前記依頼者が性別を選択した上で前記依頼通知の送信を行わせることができる手段であるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項7記載の発明は、コインランドリーを使用した洗濯を他人(コインランドリーを運営する事業主体を除く)に依頼する際に使用されるコインランドリー洗濯代行マッチング支援システムであって、
洗濯を依頼する依頼者が操作する端末である依頼者端末と、コインランドリーを使用した洗濯を代行する代行員(コインランドリーを運営する事業主体を除く)が操作する代行員端末との双方からアクセスがされる支援サーバと、
記憶部と
を備えており、
支援サーバは、依頼情報登録手段、依頼情報閲覧手段及び応募通知手段として機能するサーバであり、
依頼情報登録手段は、依頼者が洗濯物を代行員に渡して洗濯を依頼することを希望する日時である依頼希望日時を含む依頼情報を、依頼者端末からの送信に従って依頼情報ファイルに記録する手段であり、
依頼情報閲覧手段は、依頼者端末から送信された依頼情報を代行員端末に送信して代行員に閲覧させる手段であり、
応募通知手段は、代行員が閲覧した依頼情報について代行を行う用意がある旨の
応募通知を代行員端末により代行員に行わせる手段であり、送信された応募通知を当該依頼情報を送信した依頼者の依頼者端末に送信する手段であるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項8記載の発明は、前記請求項7の構成において、前記支援サーバは、発注通知手段として機能するサーバであり、
発注通知手段は、前記応募通知がされた依頼について洗濯を発注する旨の
発注通知を前記依頼者端末により依頼者に送信させる手段であり、送信された発注通知を前記応募通知をした代行員に係る代行員端末に送信する手段であるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項9記載の発明は、前記請求項8の構成において、前記応募通知手段は、代行員の性別が特定できる状態で前記応募通知を前記依頼者端末4に送信する手段であり、
前記発注通知手段は、依頼者が性別を確認した上で前記発注通知の送信を行わせることができる手段であるという構成を有する。
【発明の効果】
【0006】
以下に説明する通り、本願の請求項1又は7記載の発明によれば、コインランドリーを利用しようと思っていても忙しくて利用できないでいた者が、代行サービスを利用することで手軽にコインランドリーを利用できるようになる。このため、兼業主婦等の忙しい者にとってより利便性の高いサービスとなる。また、代行員にとっては、余った時間を有効活用することで収入が得られることになり、比較的時間のある学生や専業主婦等にとって有益となる。さらに、コインランドリーの事業者にとっても、コインランドリーの回転率が向上するため、収益性の向上が期待できる。
また、請求項2記載の発明によれば、上記効果に加え、依頼者が依頼通知をした後、代行員から受注通知が送信されるので、代行員が依頼を了解した旨が依頼者において確認できる。このため、依頼者において依頼が了解されていないのではないかという不安にかられることがなくなる。
また、請求項3記載の発明によれば、上記効果に加え、代行可能情報を見てから依頼通知をすることができ、代行可能情報に応じて時間を変更することができるので、より柔軟に依頼をすることができる。
また、請求項4記載の発明によれば、上記効果に加え、代行可能な代行員の中から依頼者が特定の代行員を選んで依頼することができる。このため、例えば以前に依頼して良い印象であった代行員に依頼するなどすることができ、より安心して依頼をする上で好適な構成となる。
また、請求項5記載の発明によれば、上記効果に加え、依頼者は評価の良い代行員を選んで依頼することができるようになるし、代行員はより良い評価がされるように質の良いサービスを提供するようになるから、代行サービスの信頼性を高めることができる。
また、請求項6又は9記載の発明によれば、上記効果に加え、性別の観点で依頼が躊躇われる代行員を避けて依頼をすることができるので、洗濯代行のサービスがより利用し易くなる。
また、請求項8記載の発明によれば、上記効果に加え、発注通知が代行員端末に送信されるので、代行員において自己に発注があった旨を確認することができる。このため、代行員において安心して依頼を遂行することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、この出願の発明を実施するための形態(実施形態)について説明する。
図1は、実施形態に係るコインランドリー洗濯代行マッチング支援システムの概略図である。実施形態のコインランドリー洗濯代行マッチング支援システム(以下、単に支援システムという。)は、コインランドリーを使用した洗濯を他人に依頼する際に使用されるシステムである。この場合の「他人」には、コインランドリー自体は含まれない。つまり、コインランドリーを運営している事業主体に依頼する態様は、この実施形態では除外されている。
【0009】
図1に示すように、支援システムは、サーバ(以下、支援サーバ)1と、記憶部2とを備えている。
支援サーバ1はインターネット9上のサーバであり、各種ウェブページを提供するウェブサーバである。
支援サーバ1は、コインランドリー洗濯代行のマッチングサービスの事業を行う事業主体(以下、マッチング事業者)が運営している。但し、マッチング事業者がホスティングサービスを利用している場合もあり、必ずしもマッチング事業者の所有という訳ではない。
【0010】
記憶部2は、支援サーバ1が備えるハードディスクのようなストレージの場合が多いが、支援サーバ1とは別のサーバ上に設けられていても良い。
記憶部2には、依頼情報ファイル21と、代行可能情報ファイルとが記憶されている。依頼情報ファイル21は、コインランドリーを使用した洗濯の代行を依頼する者(以下、単に依頼者という。)が送信した依頼情報を記憶したファイルである。代行可能情報ファイルは、コインランドリーを使用した洗濯を代行する者(以下、単に代行員という。)が送信した代行可能情報を記録したファイルである。代行可能情報は、この実施形態では代行員情報として登録されており、代行可能情報ファイルは、この実施形態では代行員情報ファイル22である。
【0011】
実施形態の支援システムは、依頼情報登録手段、代行可能情報登録手段、依頼通知手段、受注通知手段、応募通知手段、及び発注通知手段を備えており、支援サーバ1はこれらの手段として機能するものとなっている。
より具体的に説明すると、支援サーバ1には、依頼情報登録プログラム31と、代行可能情報登録プログラムとしての代行員会員登録プログラム32と、依頼通知プログラム33と、受注通知プログラム34と、応募通知プログラム35と、発注通知プログラム36とが実装されている。
【0012】
支援サーバ1は、コインランドリー洗濯代行のマッチングサービスの支援サイト(以下、単に支援サイトという。)を提供するものとなっている。支援サイトのURLには、ブラウザの検索エンジンにおいて、「コインランドリー」、「洗濯代行」、「マッチング」などのヒットするキーワードが登録されている。記憶部2には、支援サイトの各ページを提供するHTMLファイル(不図示)が記憶されている。
マッチングサービスは、この実施形態では、会員登録をして利用するサービスとなっている。会員登録には、依頼者としての会員登録と、代行員としての会員登録とがある。
【0013】
図2は、支援サーバ1によって提供される支援サイトのトップページの一例を示した概略図である。各図では、支援サイトの各ページがスマートフォンのような携帯端末4,5に表示された状態が示されているが、デスクトップPCやノートパソコンのようなPCに表示されるものであっても良いことは勿論である。
尚、
図1に示すように、各依頼者は依頼者端末4を操作し、インターネット9を介して支援サーバ1にアクセスする。また、各代行員は代行員端末5を操作し、インターネット9を介して支援サーバ1にアクセスする。
【0014】
図2に示すように、トップページには、コインランドリー洗濯代行マッチングについての説明(テキスト)が表示されるようになっている。それとともに、トップページには、依頼者会員登録ボタン61と、代行員会員登録ボタン62とが設けられている。
依頼者会員登録ボタン61には、依頼者会員登録ページがリンクしている。
図3は、依頼者会員登録ページの一例を示した概略図である。
図3に示すように、依頼者登録ページには、各個人情報を入力する個人情報入力欄と、入力情報の確認ボタン63とが設けられている。確認ボタン63には、入力情報の確認表示ページがリンクしており、確認表示ページには送信ボタンが設けられている。支援サーバ1には依頼者会員登録プログラム37が実装されており、この送信ボタンが依頼者会員登録プログラム37の実行ボタンとなっている。
【0015】
記憶部2には、依頼者情報ファイル23が記憶されている。
図4は、依頼者情報ファイル23の構造の一例を示した概略図である。
図4に示すように、依頼者情報ファイル23は、上記依頼者会員登録ページで入力された情報を依頼者会員ごとに記録するデーベースファイルである。依頼者会員登録プログラム37は、送信ボタンが押されると、新たに依頼者会員IDを生成し、入力された各情報を依頼者会員IDとともに依頼者情報ファイル23の新たなレコードに記録するプログラムである。
【0016】
また、
図3に示すように、依頼者会員登録ページには、「近くのコインランドリー」と標記されたボタン(以下、近隣CL表示ボタン)64が設けられている。近隣CL表示ボタン64は、個人情報入力欄のうちの住所に入力された情報に従い、近隣のコインランドリーを地図上に表示するボタンとなっている。
【0017】
より具体的に説明すると、記憶部2には、コインランドリーの情報を記録したデータベースファイルであるCL情報ファイル24が記憶されている。
図5は、CL情報ファイルの構造の一例を示した概略図である。
図5に示すように、CL情報ファイル24は、「CLID」、「施設名」、「所在地」、「電話番号」、「営業開始時間」、「営業終了時間」、「洗濯単価」、「乾燥単価」等のフィールドから成るレコードを多数記録したデータベースファイルである。「CLID」は、各コインランドリーを特定するID、「施設名」はコインランドリーの名前、「所在地」はコインランドリーのある場所の住所、「電話番号」はコインランドリーの運営主体の連絡先としての電話番号、「営業開始時間」はコインランドリーの営業開始時間、「営業終了時間」は営業終了時間をそれぞれ記録するフィールドである。また、「洗濯単価」は、そのコインランドリー内の洗濯機を使用して洗濯ができる最低の単価が記録されるフィールドであり、「乾燥単価」は、そのコインランドリー内の乾燥器を使用して乾燥ができる最低の単価が記録されるフィールドである。このようなCL情報ファイルは、マッチング事業者における担当者が予め作成し、管理用の端末10からアップロードして記憶部2に記憶しておく。
【0018】
近隣CL表示ボタン64には、住所に入力された情報でCL情報ファイル24を検索し、当該住所に近いコインランドリーの情報を取得して表示する近隣CL表示プログラムが埋め込まれている。例えば、CL情報ファイル24には「所在地」を経度・緯度情報に変換したフィールドが設けられており、近隣CL表示プログラムは、代行員会員登録ページの住所入力欄に入力された住所も経度・緯度情報に変換した上で経度・緯度情報から近い順に所定数のレコードの情報を取得して表示するようプログラミングされている。近隣CL表示プログラムの実行結果の図示は省略するが、例えば、コインランドリーの施設名等とともに目印を地図上に表示するようプログラミングされる。
【0019】
そして、
図3に示すように、依頼者会員登録ページには、CL登録欄65が設けられている。CL登録欄65は、依頼者が近隣のコインランドリーの情報をデフォルトとして登録するための欄である。上述した近隣CL表示ボタン64を押して近隣のコインランドリーを地図に表示した状態でいずれかの目印を押すと、そのコインランドリーの施設名がCL登録欄65に表示されるようになっている。CL登録欄65に施設名が表示されたコインランドリーの情報は、依頼者情報ファイル23の「CLID」のフィールドに記録される。
【0020】
また、代行員会員登録ボタン62には、代行員会員登録ページがリンクしている。
図6は、代行員会員登録ページの一例を示した概略図である。
図6に示すように、代行員会員登録ページには、各個人情報を入力する欄に加え、対応可能地域入力欄66が設けられている。
対応可能地域入力欄66は、自身がコインランドリー洗濯代行を行える地域を入力する欄である。この例では、対応可能地域入力欄66は、対応可能地域をテキストで入力する欄となっている。テキストで入力するとは、対応可能な市町村名を入力するということである。
【0021】
また、代行員会員登録ページには、対応可能時間入力欄67が設けられている。対応可能時間入力欄67は、コインランドリー洗濯代行を行える曜日及び時間帯をデフォルトの情報として登録するための入力欄である。この例では、平日、土曜、日曜祝日の三つに分けて、対応可能な時間の始まりと終わりとを入力する例となっている。
さらに、図示はされていないが、代行員会員登録ページには、代行料の支払いを受けるための銀行口座情報を入力する口座情報入力欄が設けられている。
【0022】
図6に示す代行員会員登録ページには、入力確認ボタン60が設けられている。入力確認ボタン60には、入力された各情報を確認のために表示するページがリンクしている。このページには送信ボタンが設けられており、この送信ボタンが代行員会員登録プログラム32の実行ボタンとなっている。
【0023】
記憶部2には、代行可能情報ファイルとしての代行員情報ファイル22が記憶されている。
図7は、代行員情報ファイルの構造の一例を示した概略図である。
図7に示すように、代行員情報ファイル22は、氏名やメールアドレス等の個人情報に加え、「対応可能地域」のフィールドや、「対応可能時間(平日)」、「対応可能時間(土曜)」、「対応可能時間(日祝)」、「銀行口座情報」のフィールドを有している。代行員会員登録プログラムは、代行員会員IDを生成し、入力された代行員の各情報とともに代行員情報ファイル22の新たなレコードに記録するようプログラミングされている。
【0024】
支援サイトは、依頼者会員向けのサービスとして、依頼情報登録、代行員情報閲覧、発注通知等のサービスを用意している。以下、これらについて説明する。
図2に示すように、トップページには、依頼者ログインボタン68が設けられている。依頼者ログインボタン68には、依頼者ログインページがリンクしている。依頼者ログインページには、依頼者会員ID及びパスワードの入力欄と、送信ボタンが設けられている。依頼者端末4において依頼者会員ID及びパスワードが正しく入力されて送信ボタンが押されると、依頼者会員として支援サーバ1にログインすることが可能となっている。
【0025】
依頼者会員としてログインすると、依頼者トップページが表示される。
図8は、依頼者トップページの一例を示した概略図である。
図8に示すように、依頼者トップページには、依頼情報登録ボタン69が設けられている。依頼情報登録ボタンには依頼情報登録ページがリンクしている。
図9は、依頼情報登録ページの一例を示した概略図である。
【0026】
図9に示すように、依頼情報登録ページには、依頼希望日時入力欄70、受け取り希望日時入力欄71、洗濯物量入力欄72等が設けられている。依頼希望日時入力欄70は、洗濯物を渡して洗濯を依頼する希望日時を入力する欄である。この実施形態では、代行員は洗濯物を依頼者の自宅に取りに行くことが想定されているので、依頼希望日時入力欄は、代行員の来訪を希望する日時ということになる。
【0027】
受け取り希望日時入力は、洗濯済みの洗濯物を受け取る希望日時である。受け取りについても依頼者の自宅が前提になっているので、洗濯物の引き渡しのための代行員の来訪を希望する日時が受け取り希望日時入力欄71入力される。
洗濯物量入力欄72は、何回分の量の洗濯物かを入力する欄である。最大3回分までの量となっている。この回数は、最も単価の安い洗濯機・乾燥機を使用した場合に何回分の量ということである。ここで洗濯された回数は、代行員が立て替えて支払うコインランドリーの利用料を事前に算出するのに使用される。
【0028】
依頼情報登録ページには、入力確認ボタン73が設けられている。入力確認ボタン73には入力確認ページがリンクしており、依頼情報登録ページで入力された情報が確認のために表示されるようになっている。入力確認ページには、送信ボタンが設けられている。支援サーバ1には、依頼情報登録プログラム31が実装されており、この送信ボタンは依頼情報登録プログラム31の実行ボタンとなっている。
【0029】
依頼情報登録プログラム31は、依頼情報登録ページで入力された各情報を依頼情報ファイル21に記録するプログラムである。
図10は、依頼情報ファイル21の構造の一例を示した概略図である。
図10に示すように、依頼情報ファイル21は、「依頼ID」、「送信日時」、「依頼者会員ID」、「依頼場所」、「依頼場所データ」、「依頼希望日時」、「受け取り希望日時」、「洗濯物量」、「代行員会員ID」、「依頼完了有無」、「代行完了有無」等のフィールドから成るレコードを多数記録したデータベースファイルである。
【0030】
依頼情報登録プログラム31は、起動すると、依頼IDを生成するとともに依頼情報ファイル21に新規レコードを追加し、各情報を各フィールドに記録するようプログラミングされている。尚、「依頼者会員ID」にはログインの際に保持したIDを記録する。「送信日時」にはプログラムの実行日時を記録する。「依頼場所」は、依頼者会員情報ファイルから取得した当該依頼者会員の住所を記録する。「依頼者場所データ」は、住所を緯度・経度に変換したデータを記録する。
【0031】
図8に示すように、依頼者トップページには、代行員情報閲覧ボタン74が設けられている。支援サーバ1には、代行可能情報閲覧プログラムとして代行員情報閲覧プログラム38が実装されており、代行員情報閲覧ボタン74は代行員情報閲覧プログラム38の実行ボタンとなっている。
図11は、代行員閲覧プログラムの実行結果を示した画面の一例を示した概略図である。
図11に示すように、代行員情報閲覧プログラム38は、依頼者が依頼可能な代行員の情報をリスト表示するプログラムとなっている。
【0032】
より具体的に説明すると、代行員情報閲覧プログラム38は、ログインの際に保持した依頼者会員IDで依頼者会員情報ファイルを検索し、当該会員の住所の情報を取得する。そして、当該住所を緯度・経度情報に変換した上で代行員情報ファイル22を検索し、当該住所が代行可能地域に入っている全ての代行員の情報を取得する。そして、
図11に示すようにリスト表示するようプログラミングされている。
図11に示すように、代行員情報閲覧ページにおいて、リストの各行には「依頼する」と表記された依頼ボタン740が設けられている。各依頼ボタン740は、依頼情報登録ページ経由を経由せずに代行員閲覧ページが表示された場合、依頼情報登録ページを表示するようリンクが設定されている。この際、当該依頼ボタン740の行の代行員の氏名が代行員選択欄702に組み込まれた状態で依頼情報登録ページが表示される。また、後述するように、依頼情報登録ページから代行員情報閲覧ページが呼び出された後にいずれかの依頼ボタン740が押された場合、選択された代行員の氏名が、呼び出し元の依頼情報登録ページの代行員選択欄702に組み込まれて表示される。
【0033】
一方、支援システムは、代行員のためのサービスとして、依頼情報閲覧サービス等を用意している。以下、この点について説明する。
図12は、代行員トップページの概略図である。
図2に示すトップページにおいて、代行員ログインボタン75を押すと、代行員会員ID及びパスワードを入力するページが表示され、代行員会員ID及びパスワードが正しく入力されて送信ボタンが押されると、代行員としてログインがされ、
図12に示す代行員トップページが表示される。
【0034】
図12に示すように、代行員トップページには、依頼情報閲覧ボタン76が設けられている。支援サーバ1には依頼情報閲覧プログラム39が実装されており、依頼情報閲覧ボタン76は依頼情報閲覧プログラム39の実行ボタンとなっている。
依頼情報閲覧プログラム39は、ログインの際に保持された代行員会員IDで代行員情報ファイル22を検索し、当該代行員のレコードの「対応可能地域」の値を取得する。そして、依頼情報ファイル21を開き、「依頼完了有無」が偽値であるレコードの「依頼場所データ」の値を取得し、「対応可能地域」の値と比較して対応可能地域に入っていれば、「依頼ID」を変数に保持する。この処理を、「依頼完了有無」が偽値である全てのレコードについて行い、対応可能地域に入っている全ての依頼情報をリスト化して代行員端末5に送信し、代行員端末5上に表示する。
【0035】
図13は、依頼情報閲覧プログラムの実行結果の一例を示す概略図である。
図13に示すように、依頼情報閲覧プログラム39は、ログインした代行員の対応可能地域内に「依頼場所」がある依頼情報をリスト化して代行員端末5に表示するようプログラミングされている。以下、依頼情報閲覧プログラム39の実行結果を示すページを、依頼情報表示ページという。
図13に示すように、依頼情報表示ページに示されたリスト(依頼情報)の各行には、「詳細」と表示されたボタン(以下、依頼情報詳細ボタン)77が表示されるようになっている。
【0036】
支援サーバ1には、依頼情報詳細表示プログラム81が実装されている。各依頼情報詳細ボタン77は、依頼情報詳細表示プログラム81の実行ボタンとなっている。各依頼情報詳細ボタン77には、依頼IDが埋め込まれており、依頼IDを引数にして依頼情報詳細表示プログラム81を実行するようプログラミングされている。
【0037】
図14は、依頼情報詳細表示プログラムの実行結果の一例を示した概略図である。以下、依頼情報詳細表示プログラム81の実行結果を示すページを依頼情報詳細ページという。
図14に示すように、依頼情報詳細ページは、依頼IDで特定される依頼情報の詳細情報が表示されるようになっている。依頼情報詳細表示プログラム81は、依頼IDで依頼情報ファイル21を検索し、該当するレコードの各フィールドの値を取得して依頼情報詳細ページに組み込んで表示するようプログラミングされている。
【0038】
図14に示すように、依頼情報詳細ページには、「応募する」と表記された応募ボタン78が組み込まれるようになっている。支援サーバ1には、応募通知プログラム35が実装されており、応募ボタン78は応募通知プログラム35の実行ボタンとなっている。応募ボタン78には、詳細が表示された依頼に係る依頼IDが組み込まれており、応募ボタン78は依頼IDを引数にして応募通知プログラム35を実行する。
【0039】
応募通知プログラム35は、依頼IDで依頼情報ファイル21を検索し、該当するレコードの依頼者会員IDを取得する。そして、依頼者会員IDで依頼者情報ファイル23を取得し、該当するレコードの「メールアドレス」のフィールドの値を取得する。そして、定型のメール文に、ログインの際に保持した代行員会員IDを組み込んだ状態で応募通知メールを生成し、取得したメールアドレスに送信する。
【0040】
図15は、このようにして送信された応募通知メールの一例を示した概略図である。
図15に示すように、応募通知メールには、応募してきた代行員の氏名等の情報と、「代行を発注する」と表記された発注通知ボタン(この例ではハイパーリンク)79が設けられている。支援サーバ1には発注通知プログラム36が実装されており、発注通知ボタン79は発注通知プログラム36の実行ボタンとなっている。発注通知ボタン79には、依頼IDと代行員会員ID(応募通知メールに組み込んだ代行員会員ID)が埋め込まれており、発注通知プログラム36は、依頼情報ファイル21を依頼IDで検索し、該当するレコードの「依頼完了」の値を真値に変更するとともに、「代行員会員ID」のフィールドに当該代行員会員IDを記録するようプログラミングされている。
【0041】
一方、洗濯代行の依頼は、依頼者が代行員を指定して行うことができるようになっている。以下、この点について説明する。
図9に示すように、依頼情報登録ページには、「代行員リスト」と表記された代行員リスト表示ボタン701が設けられている。代行員リスト表示ボタン701は、依頼者トップページに設けられた代行員情報閲覧ボタン74と同様のボタンであり、依頼可能な代行員の情報をリスト表示する代行員情報閲覧プログラム38の実行ボタンである。
【0042】
代行員情報閲覧プログラム38は、ログインの際に保持された依頼者会員IDで依頼者情報ファイル23を検索し、「依頼場所データ」のフィールドの値を取得する。そして、代行員情報ファイル22の各レコードの「対応可能地域」にこの値が入っているかどうか判断する。入って入れば、リスト表示用の変数に格納する。代行員情報ファイル22の全てのレコードについて処理を行ったら、各代行員の情報を各レコードから取得して
図11に示すにようにリスト表示する。
【0043】
依頼情報登録ページから代行員情報を表示した場合において、いずれかの依頼ボタン740が押されると、当該行の代行員の代行員会員IDが変数に保持され、依頼情報登録ページの代行員選択欄702に、選択された代行員の氏名が組み込まれるようになっている。
また、前述した依頼情報登録プログラム31は、代行員選択欄702に氏名が組み込まれている状態で起動すると、依頼情報の登録を行った後、依頼通知プログラム33をサブルーチンとして実行するようプログラミングされている。依頼情報登録プログラムは、代行員会員ID及び依頼IDを引数にして依頼通知プログラムを実行する。
【0044】
依頼通知プログラム33は、代行員会員IDで代行員情報ファイル22を検索し、「メールアドレス」のフィールドの値を取得する。その上で、依頼情報を定型のメール文に組み込み、取得したメールアドレスに依頼通知メールとして送信するようプログラミングされている。
図16は、代行員端末5に送信された依頼通知メールの一例を示した概略図である。
図16に示すように、依頼通知メールには、依頼内容(依頼情報登録ページで入力された内容)とともに、「代行を受注(承諾)する」と表記された受注通知ボタン(ハイパーリンク)703が組み込まれるようになっている。
【0045】
支援サーバ1には受注通知プログラム34が実装されており、受注通知ボタン703は受注通知プログラム34の実行ボタンとなっている。受注通知ボタン703には、依頼IDが組み込まれており、受注通知プログラム34は、依頼IDと依頼通知メールの送信先のメールアドレスに係る代行員会員IDとを引数にして実行されるようになっている。受注通知プログラム34は、依頼IDで依頼情報ファイル21を検索し、該当するレコードの「担当代行員」のフィールドに代行員会員IDを記録し、「依頼完了」のフィールドに真値を記録するようプログラミングされている。
以上の説明から解るように、この実施形態では、依頼者が依頼情報の登録の際に代行員を特定して依頼をしてこれに対して代行員が受注通知をするか、又は依頼情報を閲覧した代行員が応募をしてこれに対して依頼者が発注通知をすることにより洗濯代行の依頼が完了するようになっている。
【0046】
また、洗濯代行が正常に完了したことを支援システムが確認するため、代行員向けに完了通知のメニューを設けている。
図12に示すように、代行員トップページには、完了通知メニューボタン704が設けられている。支援サーバ1には、完了通知メニュープログラム82が実装されており、完了通知メニューボタン704は、完了通知メニュープログラム82の実行ボタンとなっている。完了通知メニュープログラム82は、ログインの際に保持した代行員会員IDで依頼情報ファイル21を検索し、代行員会員IDが一致するレコードの依頼IDを保持する。そして、完了通知メニュープログラム82は、依頼情報を完了通知ページに組み込んで代行員端末5に送信し、代行員端末5に表示するようプログラミングされている。
【0047】
図17は、完了通知ページの一例を示した概略図である。
図17に示すように、完了通知ページには、当該代行員が担当となっている洗濯代行の依頼情報とともに、完了通知ボタン705が表示されるようになっている。支援サーバ1には完了通知プログラム83が実装されており、完了通知ボタン705は、完了通知プログラム83の実行ボタンとなっている。完了ボタン705には依頼IDが埋め込まれており、完了通知プログラム83は依頼IDを引数にして実行される。
【0048】
完了通知プログラム83は、依頼IDで依頼情報ファイル21を検索し、該当するレコードの「完了有無」のフィールドに真値を記録するようプログラミングされている。それとともに、完了通知プログラムは、当該レコードの「依頼者会員ID」の値を取得してこの値で依頼者情報ファイル23を検索し、該当するレコードの「メールアドレス」の値を取得する。その上で、そのメールアドレスに、完了通知メールを送信するよう完了通知プログラムはプログラミングされている。完了通知メールの図示は省略するが、依頼された洗濯代行の完了が代行者から通知されたことを伝える内容となっている。
【0049】
この実施形態では、完了通知の送信をもって洗濯代行が完了し、代行者に代行手数料が支払われる仕組みとなっており、完了通知メールにその旨が表記されるようになっている。但し、完了通知メール中には、事故情報ボタンが設けられている。事故情報ボタンは、洗濯代行が正常に完了しなかった旨を依頼者が支援システムに対して知らせるためのボタンである。事故情報ボタンは、正常に完了しなかった状況をメールで支援システムに知らせるボタンである。完了通知後の一定時間内(例えば24時間以内)に事故情報ボタンが押されない限り、洗濯代行は正常に完了したとして代行料及びコインランドリーの利用料(代行員が立て替えた代金)が代行者に支払われる。
【0050】
代金料の額については詳細な説明を省略したが、この実施形態では定額制を採用している。マッチング事業者は、コインランドリーにある1台の洗濯機で1回のみの洗濯代行(洗濯及び乾燥)について単価を策定している。これには、洗濯物の受け取りと洗濯後の受け渡しが含まれる。洗濯機及び乾燥機の使用回数が2回以上の場合、それ応じた割増代金が設定されている。
【0051】
尚、この実施形態では、マッチング事業者は、依頼者が支払う代行料のうちの一部を手数料として徴収する仕組みとなっている。例えば、依頼者が会員登録すると、一定の金額の預け金の請求がマッチング事業者から依頼者に対してされる。この請求は、例えば振込用紙となっていてコンビニエンスストア等で振り込むことができるようにされる。預け金の振込の後、依頼者は洗濯代行の依頼が可能となる。マッチング事業者は、上記のように完了通知が送信された洗濯代行の依頼を依頼者会員IDごとに集計し、代金(代行料及びコインランドリー利用料)を預け金から差し引く。また、完了通知が送信された洗濯代行の依頼を代行者IDごとに集計し、手数料を指し引いた合計額を算出してこの額を代行者の銀行口座に振り込む。銀行口座は、代行員情報ファイル22の「銀行口座情報」の値である。
【0052】
上記のような支援システムの全体の動作について、以下にまとめて説明する。以下の説明は、コインランドリー洗濯代行マッチング支援方法の実施形態の説明でもある。
マッチング事業者は、支援サイトを開設し、「コインランドリー」、「洗濯」、「代行」等のキーワードでヒットするよう検索エンジンへの登録をしておく。支援サイトを見た者のうち、コインランドリーを使用した洗濯を他人に依頼したいと思っている者は、依頼者として会員登録をする。そして、必要な預け金の支払いをする。また、学生のようなある程度時間に余裕のある者は、余った時間で手軽に収入が期待できると、代行員会員登録をする。
【0053】
代行を依頼したい洗濯物が生じると、依頼者は、依頼者端末4を操作して支援サイトにアクセスし、依頼情報の登録をする。この際、代行員を指定したいと思った場合、代行員情報閲覧ボタン74を押して代行員リストを依頼者端末4に表示する。そして、依頼したい代行員があれば、依頼ボタン740を押し、代行員を指定した状態で依頼情報を登録し、その上でログアウトする。特に指定したい代行員が無ければ、代行員選択欄702を空欄として状態で依頼情報の登録をしてログアウトする。
【0054】
一方、代行員として登録をした者は、代行員端末5を操作してログインし、代行員端末5に代行員トップページを表示する。そして、依頼情報閲覧ページを表示する。リスト表示される依頼情報のいずれか(1つのみの場合もある)の応募ボタン78を押して応募通知プログラム35を実行させる。これにより、当該依頼情報を登録した依頼者の依頼者端末4に応募通知メールが送信される。依頼者は、応募通知メールを確認し、その者に依頼をして良いと思ったら、発注通知ボタン79を押す。これにより、当該依頼を記録した依頼情報ファイル21の「依頼完了」のフィールドに真値が記録され、発注通知メールが当該応募をした代行員の代行員端末5に送信される。
【0055】
また、依頼者が依頼ボタン740を押して代行員を指定し、依頼通知メールが代行員端末5に送信された場合、代行員は、依頼通知メールの内容を見て依頼に応じても良いと判断した場合、受注通知ボタン703を押し、受注通知プログラム34を実行させる。これにより、当該依頼を記録した依頼情報ファイル21のレコードの「依頼完了」のフィールドに真値が記録され、当該依頼をした依頼者の依頼者端末4に受注通知メールが送信される。
【0056】
このようにして依頼が完了した後、依頼において指定された引き渡し日時に代行員は依頼者の家を訪問し、洗濯物を受け取る。そして、コインランドリーで洗濯をし、指定された受け取り日時に再度訪問して洗濯済みのものを受け渡す。その後、代行員は、代行員端末5を操作して完了通知ボタン705を押し、完了通知プログラム83を実行させる。
このようにして、各依頼情報が支援サーバ1に登録され、各代行員がコインランドリーを使用した洗濯代行の業務を遂行する。そして、一定期間ごとに(例えば毎月)料金の集計が行われる。即ち、依頼者会員IDごとに代金が集計されて預け金から差し引かれる。また、手数料を差し引いた状態で代行者IDごとに代金が集計され、合計額が代行者の口座に振り込まれる。
【0057】
このような実施形態の支援システムによれば、コインランドリーを利用しようと思っていても忙しくて利用できないでいた者が代行サービスを利用することで手軽にコインランドリーを利用できるようになる。このため、兼業主婦等の忙しい者にとってより利便性の高いサービスとなる。また、代行員にとっては、余った時間を有効活用することで収入が得られることになり、比較的時間のある学生や専業主婦等にとって有益となる。さらに、コインランドリーの事業者にとっても、コインランドリーの回転率が向上するため、収益性の向上が期待できる。
【0058】
また、上記実施形態では、依頼者が依頼通知をした後、代行員から受注通知が送信されるので、代行員が依頼を了解した旨が依頼者において確認できる。このため、依頼者において依頼が了解されていないのではないかという不安にかられることがなくなる。
さらに、依頼者が代行員を指定せずに登録した依頼情報について代行員から応募があった際、発注通知が代行員端末に送信されるので、代行員において自己に発注があった旨を確認することができる。このため、代行員において安心して依頼を遂行することができる。
【0059】
尚、上記実施形態では、代行可能情報として代行員の情報を予め依頼者が閲覧できるようになっている。支援システムの構成としては、支援サーバ1上のプログラムが代行可能な代行員を代行員情報ファイルから自動的に抽出する構成も採用し得るが、代行可能情報を見てから依頼通知をした方が、代行可能情報に応じて時間を変更することができるので、より柔軟に依頼をすることができる。
また、この実施形態では、代行可能な代行員の中から依頼者が特定の代行員を選んで依頼することもできる。このため、例えば以前に依頼して良い印象であった代行員に依頼するなどすることができ、より安心して依頼をする上で好適な構成となっている。
【0060】
尚、この実施形態では、代行員情報としては、代行員の評価が含まれている。具体的には、代行員情報ファイルに「評価」のフィールドが設けられている。そして、完了した各依頼(完了通知プログラム83が実行された依頼)について、各依頼者から評価を送信してもらうようになっている。具体的には、完了通知メールに評価送信用のボタン(ハイパーリンク)が設けてられており、それが評価記録用のプログラムの実行ボタンとされている。評価記録用のプログラムは、依頼者端末4での選択によりA〜C等のランクを代行員情報ファイルに記録するプログラムとなっている。そして、代行員情報閲覧プログラム38は、この評価も併せて代行員情報として依頼者端末4に表示する。このような実施形態の構成では、依頼者は評価の良い代行員を選んで依頼することができるようになるし、代行員はより良い評価がされるように質の良いサービスを提供するようになるから、代行サービスの信頼性を高めることができる。
【0061】
尚、上記実施形態において、洗濯物の量は、洗濯機・乾燥機を使用した回数としての量であり、コインランドリーの利用料に直結するものであるが、依頼者の自己申告となっている。依頼時に、申告した量よりも多い場合もあり、1回分でできない量を1回分として申告する場合もあり得る。そうなると、代行員の立替金が多くなって損をしてしまうこともあり得るので、公平を期すため、代行員が計量バッグのようなものを持参すると好適である。依頼者が依頼者登録をした際に指定したデフォルトのコインランドリーにおける最低単価に対応した量の計量バッグを、コインランドリー事業者が指定して代行員に持参させ、それによって容積を確認しながら洗濯物を受け取るようにすると好適である。最低単価で洗濯できる洗濯物の最大量は、コインランドリーによって大きくは違わないので、一律の(標準の)計量バックを定めて代行員に持参させても良い。
【0062】
上記各実施形態では、依頼者の自宅の近くにあるコインランドリーを利用するように説明したが、これは強制ではないので、他のコインランドリー(例えば代行員の自宅の近くのコインランドリー)を利用する場合もある。但し、代金に含まれるコインランドリーの利用料は、依頼者情報登録の際に登録された依頼者の自宅付近のコインランドリーを利用することを前提に定められ、他のコインランドリーを使用したとしてもこの利用料の額が代行員に支払われる。
【0063】
また、各実施形態において、洗濯物の受け取り及び洗濯済みの物の引き渡しについては、依頼者が自宅に不在の状態で行われる場合もあり得る。例えば、依頼者の自宅の玄関ドアの付近に専用のバックを置いておき、そのバッグに洗濯物を入れておく。代行員はそこから洗濯物を受け取り、洗濯済みの物をバッグに戻すことで引き渡す。代行完了のメールが依頼者に届いてそれに対して事故情報を通知しない限り、正常に代行したものとして扱うので、このように依頼者が不在であっても、代行業務の遂行は可能である。尚、代行員がバッグごと洗濯物を運搬するようにしても良いし、上述した計量用のバッグを兼用しても良い。
【0064】
さらに、洗濯物の受け取りや引き渡しにコインロッカーが使用されることもある。コインロッカーについては、駅などの施設に設置されているものを使用しても良いが、コインランドリーがコインロッカーを備えていて、それを使用する構成が好適である。いずれの場合も、コインロッカーはパスワード式のものであることが好ましい。依頼者がコインロッカーに洗濯物を入れ、代行員がコインロッカーから洗濯物を取り出して選択し、洗濯済みのものをコインロッカーに戻しておく(別のコインロッカーの場合もある)。コインロッカーに対して依頼者がパスワードを設定し、パスワードは、依頼の際に支援サーバ1経由で依頼者端末4から代行員端末5に送信される。タッチパネルでパスワードを入力して施錠、開錠を行うタッチパネル式のコインロッカーであると、より好ましい。
【0065】
また、各実施形態において、代行員の性別を依頼者が指定できるようになっている。女性の依頼者が男性の代行員に下着等の衣服の洗濯を依頼するのは躊躇われる。このようなことを考慮し、依頼情報登録欄に、代行員の性別を指定する欄を設け、指定された性別の代行員のみが代行できるようにしている。具体的には、依頼情報閲覧プログラム39、指定された性別とは異なる性別の代行員については、依頼情報が閲覧できないようにして応募ができないようプログラミングされている。
【0066】
尚、上記実施形態において、依頼者や代行員への連絡はメールを採用したが、いわゆるスマホアプリのプッシュ通知等も採用することができる。具体的には、支援サイト用のアプリを依頼者端末4や代行員端末5に支援サーバ1からダウンロードしてもらうようにする。このアプリの機能として、代行員として指定されて依頼通知があった場合、当該代行員の代行員端末5にプッシュ通知がされるようにしたり、登録した依頼情報について代行員から応募があった場合、当該依頼者の依頼者端末4にプッシュ通知がされるようにしたりする場合もあり得る。
【解決手段】 洗濯を依頼する依頼者は依頼者端末4を操作して支援サーバ1に依頼情報を送信し、依頼情報は依頼情報ファイル21に記録される。代行員は依頼情報を閲覧し、代行の意志がある場合、応募通知を代行員端末5から送信する。依頼者が特定の代行員に依頼すると決めると、依頼者端末4から依頼通知が送信され、支援サーバ1経由で当該代行員の代行員端末5に送信される。依頼通知に応じた代行員は代行員端末5から受注通知を送信し、依頼情報に従って依頼者から洗濯物を受け取る。そして、コインランドリーで洗濯して洗濯済みの物を依頼者に引き渡す。