特許第6487598号(P6487598)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6487598
(24)【登録日】2019年3月1日
(45)【発行日】2019年3月20日
(54)【発明の名称】情報表示物ホルダ
(51)【国際特許分類】
   G09F 1/10 20060101AFI20190311BHJP
   B60C 19/00 20060101ALI20190311BHJP
   A47F 7/04 20060101ALI20190311BHJP
【FI】
   G09F1/10 S
   B60C19/00 K
   A47F7/04
【請求項の数】9
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2018-188979(P2018-188979)
(22)【出願日】2018年10月4日
【審査請求日】2018年10月4日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517347850
【氏名又は名称】株式会社図南
(74)【代理人】
【識別番号】100091557
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 修
(72)【発明者】
【氏名】北村 俊郎
【審査官】 槙 俊秋
(56)【参考文献】
【文献】 特許第6315876(JP,B1)
【文献】 特許第6368873(JP,B1)
【文献】 特開2008−129356(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3191502(JP,U)
【文献】 特開2004−212810(JP,A)
【文献】 特開2003−316264(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3182643(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0008066(US,A1)
【文献】 米国特許第03494057(US,A)
【文献】 米国特許第03305960(US,A)
【文献】 米国特許第03193958(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 1/00−1/14
G09F 1/18
G09F 23/00
A47F 5/00
A47F 5/10−5/11
A47F 7/04
B60R 13/00
B60C 1/00−19/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報表示物を支持するホルダ本体と、
縦置きされたホイール付きタイヤの外周面に配置されるとともに、前記ホルダ本体に着脱可能に連結されて前記ホルダ本体を前記ホイール付きタイヤの側面に支持するホルダ本体支持部材と
を備え、
前記ホルダ本体は、
前記情報表示物が装着される第1プレートと、
前記第1プレートに折曲げ可能に設けられた連結部とを有し、
前記ホルダ本体支持部材は、
前記ホイール付きタイヤの外周面に固定される第2プレートと、
前記第2プレートに設けられ、前記連結部を受け容れて前記連結部と前記第2プレートとを接続する連結孔とを有する
ことを特徴とする情報表示物ホルダ。
【請求項2】
前記連結部に、前記連結孔の内周に引っ掛けるスリット部が形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の情報表示物ホルダ。
【請求項3】
前記連結部が、前記第1プレートに対してほぼ直角に折曲げ可能な一対の突出片で構成され、
前記連結孔が、前記一対の突出片に対応する一対の長孔で構成され、
前記ホルダ本体に着脱可能に連結された前記ホルダ本体支持部材が、前記ホイール付きタイヤの外周面に固定されたとき、前記第2プレートが前記ホイール付きタイヤの外周面に沿って湾曲状に弾性変形するように、前記一対の突出片の折曲線が、前記ホイール付きタイヤのタイヤ中心軸とこのタイヤ中心軸と直交する前記タイヤ上下方向とに直交するタイヤ左右方向に対して傾いている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報表示物ホルダ。
【請求項4】
前記ホルダ本体支持部材は、
前記第2プレートに設けられ、前記ホイール付きタイヤの外周面に巻き付けられる支持部材固定ベルトを通す複数のベルト通し孔を有する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報表示物ホルダ。
【請求項5】
前記ホルダ本体は、
前記第1プレートに設けられ、前記ホイール付きタイヤの中心孔に通される支持部材固定紐の一端部が挿入されて前記第1プレートに接続される2つのホルダ本体側紐通し孔を有し、
前記ホルダ本体支持部材は、
前記第2プレートに設けられ、前記支持部材固定紐の他端部が挿入されて前記第2プレートに接続される2つのホルダ本体支持部材側紐通し孔を有する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報表示物ホルダ。
【請求項6】
前記第2プレートが、両面接着テープで前記ホイール付きタイヤの外周面に接着される
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報表示物ホルダ。
【請求項7】
前記第2プレートが、面ファスナで前記ホイール付きタイヤの外周面に接着される
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報表示物ホルダ。
【請求項8】
前記ホルダ本体と前記ホルダ本体支持部材とがそれぞれプラスチックダンボール製である
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の情報表示物ホルダ。
【請求項9】
前記ホルダ本体と前記ホルダ本体支持部材とがそれぞれ黒色である
ことを特徴とする請求項8に記載の情報表示物ホルダ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、自動車用のタイヤに装着される情報表示物のホルダであって、セットで販売されるタイヤとホイールとに関する情報が表示された情報表示物を保持する情報表示物ホルダに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カー用品店、タイヤ専門店、サービスステーション等において、タイヤとこのタイヤに組み合わされるホイールとがセットで販売されることがある。このとき使用される、情報表示物(例えばセット販売されるタイヤ及びホイールの商品名、サイズ、価格等が表示されたポップシート等)を保持する情報表示物ホルダとして、図11に示すものが知られている。
【0003】
図11に向かって左が前で、右が後である。
【0004】
図11に向かって左に位置する一段の台908に3つのタイヤ906が垂直方向に積層され、その上に1つのタイヤ906が、ホイールのディスクが前を向くように縦に置かれている。
【0005】
一段の台908の後には三段の台908が配置され、その三段の台908に3つのタイヤ906が垂直方向に積層され、その上に1つのタイヤ906が、ホイールのディスクが前を向くように縦に置かれている。
【0006】
三段の台908の後には五段の台908が配置され、その五段の台908に3つのタイヤ906が垂直方向に積層され、その上に1つのタイヤ906が、ホイールのディスクが前を向くように縦に置かれている。
【0007】
一段の台908、三段の台908及び五段の台908はそれぞれ図11の奥行方向へ等ピッチに並べられている。三段の台908は一段の台908に対してほぼ半ピッチ図11の奥行方向へずれ、五段の台908は三段の台908に対してほぼ半ピッチ図11の奥行方向へずれている。
【0008】
情報表示物ホルダ910の断面形状はL字形であり、情報表示物ホルダ910の一部分は垂直方向に積層された3つのタイヤ906のうちの上から1番目のタイヤ906と2番目のタイヤ906との間に挟持され、情報表示物ホルダ910の他の部分は上から2番目のタイヤ906の外周面に配置されている。情報表示物ホルダ910の他の部分には、情報表示物909が保持されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上述のように、三段の台908は一段の台908に対してほぼ半ピッチ図11の奥行方向へずれ、五段の台908は三段の台908に対してほぼ半ピッチ図11の奥行方向へずれているので、一段の台908の左に位置する客は、すべてのホイールのディスクと情報表示物909とを見ることができる。
【0010】
しかし、客は、三段の台908に陳列されたホイールのディスクや情報表示物909の一部が、一段の台908に陳列されたタイヤ906によって隠れるので、三段の台908に陳列されたホイールのディスクや情報表示物909の全体を見ることができない。同様に、客は、五段の台908に陳列されたホイールのディスクや情報表示物909の一部が、三段の台908に陳列されたタイヤ906によって隠れるので、五段の台908に陳列されたホイールのディスクや情報表示物909の全体を見ることができない。
【0011】
この発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その課題は、タイヤを階段式の段に陳列してもいずれの段の情報表示物も客から見づらくならないようにすることができる情報表示物ホルダを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述の課題を解決するため請求項1に記載の発明の情報表示物ホルダは、情報表示物を支持するホルダ本体と、縦置きされたホイール付きタイヤの外周面に配置されるとともに、前記ホルダ本体に着脱可能に連結されて前記ホルダ本体を前記ホイール付きタイヤの側面に支持するホルダ本体支持部材とを備え、前記ホルダ本体は、前記情報表示物が装着される第1プレートと、前記第1プレートに折曲げ可能に設けられた連結部とを有し、前記ホルダ本体支持部材は、前記ホイール付きタイヤの外周面に固定される第2プレートと、前記第2プレートに設けられ、前記連結部を受け容れて前記連結部と前記第2プレートとを接続する連結孔とを有することを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の発明の情報表示物ホルダは、請求項1に記載の情報表示物ホルダにおいて、前記連結部に、前記連結孔の内周に引っ掛けるスリット部が形成されていることを特徴とする。
【0014】
請求項3に記載の発明の情報表示物ホルダは、請求項1又は2に記載の情報表示物ホルダにおいて、前記連結部が、前記第1プレートに対してほぼ直角に折曲げ可能な一対の突出片で構成され、前記連結孔が、前記一対の突出片に対応する一対の長孔で構成され、前記ホルダ本体に着脱可能に連結された前記ホルダ本体支持部材が、前記ホイール付きタイヤの外周面に固定されたとき、前記第2プレートが前記ホイール付きタイヤの外周面に沿って湾曲状に弾性変形するように、前記一対の突出片の折曲線が、前記ホイール付きタイヤのタイヤ中心軸とこのタイヤ中心軸と直交する前記タイヤ上下方向とに直交するタイヤ左右方向に対して傾いていることを特徴とする。
【0015】
請求項4に記載の発明の情報表示物ホルダは、請求項1から3のいずれか1項に記載の情報表示物ホルダにおいて、前記ホルダ本体支持部材は、前記第2プレートに設けられ、前記ホイール付きタイヤの外周面に巻き付けられる支持部材固定ベルトを通す複数のベルト通し孔を有することを特徴とする。
【0016】
請求項5に記載の発明の情報表示物ホルダは、請求項1から3のいずれか1項に記載の情報表示物ホルダにおいて、前記ホルダ本体は、前記第1プレートに設けられ、前記ホイール付きタイヤの中心孔に通される支持部材固定紐の一端部が挿入されて前記第1プレートに接続される2つのホルダ本体側紐通し孔を有し、前記ホルダ本体支持部材は、前記第2プレートに設けられ、前記支持部材固定紐の他端部が挿入されて前記第2プレートに接続される2つのホルダ本体支持部材側紐通し孔を有することを特徴とする。
【0017】
請求項6に記載の発明の情報表示物ホルダは、請求項1から3のいずれか1項に記載の情報表示物ホルダにおいて、前記第2プレートが、両面接着テープで前記ホイール付きタイヤの外周面に接着されることを特徴とする。
【0018】
請求項7に記載の発明の情報表示物ホルダは、請求項1から3のいずれか1項に記載の情報表示物ホルダにおいて、前記第2プレートが、面ファスナで前記ホイール付きタイヤの外周面に接着されることを特徴とする。
【0019】
請求項8に記載の発明の情報表示物ホルダは、請求項1から7のいずれか1項に記載の情報表示物ホルダにおいて、前記ホルダ本体と前記ホルダ本体支持部材とがそれぞれプラスチックダンボール製であることを特徴とする。
【0020】
請求項9に記載の発明の情報表示物ホルダは、請求項8に記載の情報表示物ホルダにおいて、前記ホルダ本体と前記ホルダ本体支持部材とがそれぞれ黒色であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
階段式の段に陳列したタイヤに情報表示物を取り付けたとき、その情報表示物が客から見づらくならないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1図1はこの発明の第1実施形態に係る情報表示物ホルダの使用状態を示す図であって、情報表示物ホルダを斜め前方から見た図である。
図2図2図1の情報表示物ホルダの使用状態を示す図であって、情報表示物ホルダを斜め後方から見た図である。
図3図3図1の情報表示物ホルダのホルダ本体の展開図である。
図4図4図1の情報表示物ホルダのホルダ本体支持部材の平面図である。
図5図5図1の情報表示物ホルダの組立後の状態を示す平面図である。
図6図6図1の情報表示物ホルダの組立後の状態を示す背面図である。
図7図7図1の情報表示物ホルダの使用状態を示す側面図である。
図8図8はこの発明の第2実施形態に係る情報表示物ホルダのホルダ本体の平面図である。
図9図9はこの発明の第3実施形態に係る情報表示物ホルダの使用状態を示す図であって、情報表示物ホルダを斜め前方から見た図である。
図10図10図9の情報表示物ホルダの使用状態を示す図であって、情報表示物ホルダを斜め後方から見た図である。
図11図11は従来の情報表示物ホルダの使用状態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
この発明の第1実施形態に係る情報表示物ホルダ1は、図1図2図7に示すように、情報表示物9を支持するホルダ本体2と、縦置きされたホイール付きタイヤ6の外周面61に配置されるとともに、ホルダ本体2に着脱可能に連結されてホルダ本体2をホイール付きタイヤ6の側面62に支持するホルダ本体支持部材3とを備えている。情報表示物9とは、例えば、セット販売されるタイヤ及びホイールの商品名、サイズ、価格等が表示されたポップシートやシート状の液晶ディスプレイ等である。縦置きされたホイール付きタイヤ6とは、ホイール付きタイヤ6のタイヤ中心軸Oが水平方向とほぼ平行になるように置かれたホイール付きタイヤ6のことである(図1図2参照)。
【0025】
図3に示すように、ホルダ本体2は、情報表示物9が装着される第1プレート21と、第1プレート21に対してほぼ直角に折曲げ可能に設けられた一対の突出片(連結部)22と、第1プレート21に設けられ、ホイール付きタイヤ6の中心孔に通される支持部材固定紐235(図9図10参照)の一端部が挿入されて第1プレート21に接続される2つのホルダ本体側紐通し孔23とを有している。第1プレート21はほぼ扇形である。
【0026】
ホルダ本体2に着脱可能に連結されたホルダ本体支持部材3が、ホイール付きタイヤ6の外周面61に固定されたとき、図6に示すように、第2プレート31がホイール付きタイヤ6の外周面61に沿って湾曲状に弾性変形するように、一対の突出片22の折曲線N1が、ホイール付きタイヤ6のタイヤ中心軸Oとこのタイヤ中心軸Oと直交するタイヤ上下方向UDとに直交するタイヤ左右方向RLに対して所定角度(約20度)傾いている(図3参照)。
【0027】
第1プレート21はホイール付きタイヤ6のタイヤ上下方向UDにほぼ平行に配置される(図1図2参照)。
【0028】
図4に示すように、ホルダ本体支持部材3は、ホイール付きタイヤ6の外周面61に固定される第2プレート31と、第2プレート31に設けられ、一対の突出片22に対応する一対の長孔(連結孔)32と、第2プレート31に設けられ、ホイール付きタイヤ6の外周面61に巻き付けられる支持部材固定ベルト35を通す2つのベルト通し孔33と、第2プレート31に設けられ、ホイール付きタイヤ6の中心孔に通される支持部材固定紐235(図9図10参照)の他端部が挿入されて第2プレート31に接続される2つのホルダ本体支持部材側紐通し孔34とを有する。第2プレート31は矩形である。一対の長孔32は、一対の突出片22を受け容れて一対の突出片22と第2プレート31とを接続するための孔である。一対の突出片22には、第1プレート21と第2プレート31とをより確実に連結するためのスリット部22Aが形成されている。
【0029】
ホルダ本体2とホルダ本体支持部材3とはそれぞれ図示しないプラスチックダンボール(例えば表側のライナと裏側のライナと両方のライナ間に等間隔に配置される複数のリブとで構成されるプラスチックダンボール)製であり、プレス加工することによって形成される。ホルダ本体2とホルダ本体支持部材3には黒色のプラスチックダンボールが用いられている。但し、ホルダ本体2とホルダ本体支持部材3との材質はプラスチックダンボールに限定されるものではなく、合成樹脂や紙製段ボール等でもよい。
【0030】
ホルダ本体2には、一方のライナとリブとに切り込み(いわゆるハーフカット)を入れて、折曲線N1が形成されている(図3参照)。折曲線N1は突出片22を折り曲げ易くするための切り込みである。
【0031】
次に、情報表示物ホルダ1の組立手順の一例を説明する。
【0032】
まず、図3に示す展開状態のホルダ本体2の一対の突出片22を第1プレート21に対してほぼ垂直に折り曲げ、第1プレート21に対向配置されたホルダ本体支持部材3の第2プレート31の長孔32に挿入する。
【0033】
その後、第2プレート31を第1プレート21に対してほぼ垂直に立ち上げ(図5参照)、一対の突出片22のスリット部22Aの奥部が第2プレート31の2つの長孔32の一端部に突き当たるように、第1プレート21を第2プレート31に対し相対移動させて、一対の突出片22を第2プレート31の2つの長孔32の一端部に引っ掛ける(図5図6参照)。このようにしてホルダ本体2とホルダ本体支持部材3とが連結され、情報表示物ホルダ1の組立が完了する。
【0034】
次に、情報表示物ホルダ1の使用方法の一例を図7を用いて説明する。
【0035】
図7に向かって左が前で、右が後である。
【0036】
図7に向かって左に位置する一段の台8が図7の奥行方向へ等ピッチに並べられている。それぞれの台8には3つのホイール付きタイヤ6が垂直方向に積層され、その3つのホイール付きタイヤ6の上には、予め情報表示物ホルダ1が装着された1つのホイール付きタイヤ6が、一対のタイヤホルダ10(図1図2参照)を用いて、縦置きされている。縦置きされたホイール付きタイヤ6のホイール7のディスク71は前を向いている(図1参照)。なお、便宜上図7には縦置きされたホイール付きタイヤ6を保持するタイヤホルダ10が図示省略されている。
【0037】
一段の台8の後ろには三段の台8が配置され、三段の台8が一段の台8の列に沿って等ピッチに並べられている。それぞれの三段の台8には3つのホイール付きタイヤ6が垂直方向に積層され、その3つのホイール付きタイヤ6の上には、予め情報表示物ホルダ1が装着された1つのホイール付きタイヤ6が、ホイール7のディスク71が前を向くように縦に置かれている。
【0038】
三段の台8の後ろには五段の台8が配置され、五段の台8が三段の台8の列に沿って等ピッチに並べられている。それぞれの五段の台8には3つのホイール付きタイヤ6が垂直方向に積層され、その3つのホイール付きタイヤ6の上には、予め情報表示物ホルダ1が装着された1つのホイール付きタイヤ6が、ホイール7のディスク71が前を向くように縦に置かれている。
【0039】
三段の台8は一段の台8に対してほぼ半ピッチ、図7の奥行方向へずれ、五段の台8は三段の台8に対してほぼ半ピッチ、図7の奥行方向へずれている。
【0040】
組立後の情報表示物ホルダ1をホイール付きタイヤ6に装着するには、まず、ホルダ本体支持部材3の第2プレート31をホイール付きタイヤ6の外周面61に配置し、予め2つのベルト通し孔33に通された支持部材固定ベルト35を、ホイール付きタイヤ6の外周面61に巻き付け、ホイール付きタイヤ6の外周面61に固定する。その結果、第1プレート21はホイール付きタイヤ6の側面62に支持される。
【0041】
一対の突出片22の折曲線N1が、ホイール付きタイヤ6のタイヤ中心軸Oとこのタイヤ中心軸Oと直交するタイヤ上下方向UDとに直交するタイヤ左右方向RLに対して傾いているので、支持部材固定ベルト35をホイール付きタイヤ6の外周面61に巻き付けたとき、第2プレート31がホイール付きタイヤ6の外周面61に沿って湾曲状に弾性変形するので、第2プレート31とホイール付きタイヤ6の外周面61との接触面積が大きくなり、ホイール付きタイヤ6に対するホルダ本体支持部材3の固定強度が高くなる。
【0042】
また、第1プレート21は扇形であり、第1プレート21の上縁部と下縁部とがいずれも円弧状である(図3参照)ので、ホイール7のディスク71の一部が第1プレート21によって隠れない。
【0043】
このようにして情報表示物ホルダ1がホイール付きタイヤ6に装着される。
【0044】
ホイール付きタイヤ6の外周面61に配置されたホルダ本体支持部材3の第2プレート31は、横置きされたホイール付きタイヤ6の積層方向(垂直方向)において、ホルダ本体2の第1プレート21の中間部に接続されているので、情報表示物ホルダ1のホイール付きタイヤ6の外周面61からの高さが低くなる。したがって、図7に向かって一段の台8の左側に位置する客から見て、三段の台8上のホイール付きタイヤ6に装着された情報表示物9が一段の台8上のホイール付きタイヤ6や情報表示物9によって隠れず、五段の台8上の情報表示物9が三段の台8上のホイール付きタイヤ6や情報表示物9によって隠れない。
【0045】
この実施形態によれば、客はホイール付きタイヤ6に装着されたすべての情報表示物9を見ることができる。
【0046】
また、一対の突出片22のスリット部22Aの奥部が第2プレート31の2つの長孔32の一端部に突き当たるように、第1プレート21を第2プレート31に対し相対移動させて、一対の突出片22を第2プレート31の2つの長孔32の一端部に引っ掛けるので、一対の突出片22が第2プレート31の2つの長孔32から抜けにくくなり、情報表示物ホルダ1の組立状態が維持されやすい。
【0047】
更に、情報表示物ホルダ1を構成するホルダ本体2とホルダ本体支持部材3とがそれぞれ黒色のプラスチックダンボール製であるので、ホイール7にタイヤを装着したときのリアルなイメージを客に提供できる。
【0048】
また、ホルダ本体2の第1プレート21がホイール付きタイヤ6の側面62の一部分をカバーし、第1プレート21の下端が、ホイール付きタイヤ6の外周面61に配置された第2プレート22より低い位置にあるので、第1プレート21を小さくする必要がなく、情報表示物ホルダ1に大きな情報表示物9を取り付けることができる。
【0049】
次に、この発明の第2実施形態を図8に基づいて説明する。
【0050】
上述の第1実施形態と共通する部分については同一符号を付してその説明を省略する。以下、第1実施形態との主な相違部分についてだけ説明する。
【0051】
第1実施形態では、ホルダ本体支持部材3を支持部材固定ベルト35を用いてホイール付きタイヤ6の外周面61に固定したが、第2実施形態では、支持部材固定ベルト35の代わりに、両面接着テープ135を用いてホルダ本体支持部材3をホイール付きタイヤ6の外周面61に固定した。
【0052】
第2実施形態は第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0053】
更に、情報表示物ホルダ1が装着される縦置きのホイール付きタイヤ6の外周面61が、そのホイール付きタイヤ6の下にある横置きのホイール付きタイヤ6のホイール7のリムに直接乗るので、支持部材固定ベルト35を用いてホルダ本体支持部材3を縦置きのホイール付きタイヤ6の外周面61に固定させるより、縦置きのホイール付きタイヤ6の安定性が向上する。
【0054】
次に、この発明の第3実施形態を図9及び図10に基づいて説明する。
【0055】
上述の第3実施形態と共通する部分については同一符号を付してその説明を省略する。以下、第1実施形態との主な相違部分についてだけ説明する。
【0056】
第1実施形態では、ホルダ本体支持部材3を支持部材固定ベルト35を用いてホイール付きタイヤ6の外周面61に固定したが、第3実施形態では、支持部材固定ベルト35の代わりに、2つの支持部材固定紐235を用いてホルダ本体支持部材3をホイール付きタイヤ6の外周面61に固定した。
【0057】
2つの支持部材固定紐235はホイール付きタイヤ6の中心孔に通され、一方の支持部材固定紐235の一端部は第1プレート21の一方のホルダ本体側紐通し孔23に挿入されて第1プレート21に接続され、他方の支持部材固定紐235の一端部は第1プレート21の他方のホルダ本体側紐通し孔23に挿入されて第1プレート21に接続される。一方の支持部材固定紐235の他端部は第2プレート31の一方のホルダ本体支持部材側紐通し孔34に挿入されて第2プレート31に接続され、他方の支持部材固定紐235の他端部は第2プレート31の他方のホルダ本体支持部材側紐通し孔34に挿入されて第2プレート31に接続される。
【0058】
第3実施形態は第2実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0059】
なお、第4実施形態として、両面接着テープ135に代え、図示しない面ファスナを用いてホルダ本体支持部材3をホイール付きタイヤ6の外周面61に固定してもよい。
【0060】
また、上述の実施形態では、支持部材固定ベルト35、両面接着テープ135、支持部材固定紐235又は面ファスナを用いて、ホルダ本体支持部材3をホイール付きタイヤ6の外周面61に固定したが、それらの4つの固定手段を適宜組み合わせてホルダ本体支持部材3をホイール付きタイヤ6の外周面61に固定してもよい。複数の固定手段を組み合わせてホルダ本体支持部材3をホイール付きタイヤ6の外周面61に固定することにより、ホイール付きタイヤ6に対する情報表示物ホルダ1の装着強度を一層高めることができる。
【0061】
また、上述の実施形態では、情報表示物ホルダ1の組立を容易にするために折曲線N1として切れ込みを採用したが、必ずしも切れ込みを採用しなくともよい。
【符号の説明】
【0062】
1 情報表示物ホルダ
2 ホルダ本体
21 第1プレート
22 一対の突出片(連結部)
22A スリット部
23 ホルダ本体側紐通し孔
3 ホルダ本体支持部材
31 第2プレート
32 長孔(連結孔)
33 ベルト通し孔
34 ホルダ本体支持部材側紐通し孔
35 支持部材固定ベルト
6 ホイール付きタイヤ
61 ホイール付きタイヤの外周面
62 ホイール付きタイヤの側面
7 ホイール
71 ディスク
8 台
9 情報表示物
10 タイヤホルダ
135 両面接着テープ
235 支持部材固定紐
N1 折曲線
O ホイール付きタイヤのタイヤ中心軸
UD タイヤ上下方向
RL タイヤ左右方向
【要約】
【課題】タイヤを階段式の段に陳列してもいずれの段の情報表示物も客から見づらくならないようにすることができる情報表示物ホルダを提供する。
【解決手段】この情報表示物ホルダ1は、情報表示物9を支持するホルダ本体2と、縦置きされたホイール付きタイヤ6の外周面61に配置されるとともに、ホルダ本体2に着脱可能に連結されてホルダ本体2をホイール付きタイヤ6の側面62に支持するホルダ本体支持部材3とを備えている。ホルダ本体2は、情報表示物9が装着される第1プレート21と、第1プレート21に折曲げ可能に設けられた突出片とを有している。ホルダ本体支持部材3は、ホイール付きタイヤ6の外周面61に固定される第2プレート31と、第2プレート31に設けられ、突出片を受け容れて突出片と第2プレート31とを接続する長孔とを有している。
【選択図】図1
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