特許第6487795号(P6487795)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6487795
(24)【登録日】2019年3月1日
(45)【発行日】2019年3月20日
(54)【発明の名称】機械式駐車設備の安全確認装置
(51)【国際特許分類】
   E04H 6/18 20060101AFI20190311BHJP
【FI】
   E04H6/18 601A
   E04H6/18 601G
【請求項の数】7
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-134685(P2015-134685)
(22)【出願日】2015年7月3日
(65)【公開番号】特開2017-14841(P2017-14841A)
(43)【公開日】2017年1月19日
【審査請求日】2018年4月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002358
【氏名又は名称】新明和工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】特許業務法人 有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】早川 勇人
(72)【発明者】
【氏名】小森 保彦
(72)【発明者】
【氏名】難波 政浩
(72)【発明者】
【氏名】井上 順一朗
【審査官】 佐藤 美紗子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−139401(JP,A)
【文献】 特開2015−048595(JP,A)
【文献】 特開2006−188853(JP,A)
【文献】 特開2000−182195(JP,A)
【文献】 米国特許第06085124(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 6/18−6/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者が入出庫部において車両の入出庫を行う機械式駐車設備の安全確認装置であって、
前記機械式駐車設備の認定取扱者を登録者として記憶する制御装置と、
前記機械式駐車設備の操作時に前記登録者が認証する認証装置と、
前記入出庫部内の安全確認を行った後に操作する安全確認操作部と、
前記機械式駐車設備を運転操作する運転盤と、を備え、
前記制御装置は、前記入出庫部の入出庫扉を開放する前に行う利用者の第1認証を前記登録者の認証データと照合し、該第1認証が前記認証データに含まれる場合に前記入出庫扉を開放するとともに、前記運転盤による運転操作をロックし、
前記安全確認操作部が操作された後、前記入出庫扉を閉鎖する前に行う利用者の第2認証を前記登録者の認証データと照合し、該第2認証が前記認証データに含まれていることで前記第1認証の認証データと一致しているか否かにかかわらず前記運転盤による運転操作のロックを解除して入出庫扉を閉鎖可能に制御するように構成されている、ことを特徴とする機械式駐車設備の安全確認装置。
【請求項2】
前記安全確認操作部は、前記利用者が操作する安全確認ボタン、IDカード確認器、IDリモコン確認器、のいずれかを含んでいる、請求項1に記載の機械式駐車設備の安全確認装置。
【請求項3】
前記安全確認操作部は、前記入出庫部内を見渡せる位置に配置されている、請求項1又は2に記載の機械式駐車設備の安全確認装置。
【請求項4】
前記安全確認操作部は、前記入出庫部で入出庫する車両の少なくとも左位置と右位置とにそれぞれ配置されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の機械式駐車設備の安全確認装置。
【請求項5】
前記安全確認操作部は前記入出庫部内に配置され、
前記制御装置は、前記安全確認操作部を操作後、所定時間を経過するまで前記入出庫部内の物体を検知するセンサを無効とするように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の機械式駐車設備の安全確認装置。
【請求項6】
前記制御装置は、前記利用者が前記安全確認操作部を操作後、該安全確認操作部の位置から前記入出庫扉の位置の物体を検知するセンサに向けて順に検知して退出を検知することで、前記第2認証による認証が可能となるように構成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の機械式駐車設備の安全確認装置。
【請求項7】
前記安全確認操作部は、該安全確認操作部の有効状態又は無効状態を示す明示機能を有している、請求項1〜6のいずれか1項に記載の機械式駐車設備の安全確認装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機械式駐車設備の入出庫部内の安全を確認して運転盤による運転操作のロックを解除する安全確認装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、機械式駐車設備の入出庫部内には、人や車両のはみ出しを検知するために複数の検知センサ(以下、単に「センサ」ともいう)が設置されている。そして、これらのセンサが車両の入出庫や利用者の出入りを検知すると、制御装置が運転盤による運転操作をロックするようにした安全確認装置が備えられている。この安全確認装置によって運転盤による運転操作がロックされた状態では、入出庫扉の閉鎖操作や呼び操作(出庫車又は空のパレットなどの自動車搬送手段を入出庫部に移動させる操作)ができないロック状態が保たれる。そして、入出庫が完了して利用者が入出庫部から出て、入出庫部内の安全を確認し、安全確認ボタンを押すと安全確認装置による運転盤の運転操作ロックが解除されて、入出庫扉の閉鎖操作や呼び操作が可能となる。
【0003】
上記安全確認ボタンは、通常、運転盤又は運転盤付近に1個が設置されている。そのため、安全確認ボタンを押す位置から入出庫部内が見渡せなかったり、入庫車両の反対側などが死角になる場合には、利用者が移動して安全確認をするために多くの時間を要する場合がある。
【0004】
一方、上記入出庫扉の開閉操作をリモコンで車両内から行うものがある。しかし、車両内からのリモコン操作の場合、十分な安全確認をしないまま入出庫扉の閉鎖操作をして入出庫部内に人が閉じ込められるおそれがある。また、入出庫扉が開放した状態の場合、次の利用者が、先の利用者が入出庫扉を閉じずに立ち去ったと思い込み、入出庫部内を確認せずに入出庫扉を閉じて先の利用者が閉じ込められるおそれがある。
【0005】
そこで、この種の先行技術として、入出庫部内において安全確認の実施が入力される1又は複数の入力手段と、入出庫部外に配置されてパレット搬送を許可する許可入力手段と、人の入出庫部への入退出を検知する入退室検知手段とを備えさせたものがある(例えば、特許文献1参照)。この先行技術では、入力手段への入力が行われた後に、入退室検知手段によって入出庫部から人の退室を検知すると、許可入力手段への操作を有効としている。
【0006】
また、他の先行技術として、入出庫扉を開放する前に第1認証処理を行って入出庫扉を開放し、その後、入出庫部で車両を入出庫し、入出庫扉を閉じる前に第2認証処理を行うものがある(例えば、特許文献2参照)。この先行技術では、第1認証処理の認証情報と第2認証処理の認証情報とが照合処理で一致した場合に、運転盤で扉閉処理ができるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2015−48595号公報
【特許文献2】特開2014−139401号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、上記特許文献1の場合、入出庫部内で安全確認を実施して入力手段を操作した後、人が退出したことを検知したことによって入出庫部外で扉閉操作を実行できるため、例えば、入力操作をした人を残して同乗者が先に退出した場合などに、取扱いに必要な知識を備えていない他の人が扉閉操作を実行してしまうおそれがある。
【0009】
また、上記特許文献2の場合、第1認証の情報と第2認証の情報とが一致した場合には扉閉操作ができるので、例えば、認証情報としての暗証番号を家族で共有している場合など、家族による全員が退出したとする思い込みによって扉閉操作を実行するおそれがあり、人の居残りを防止することが難しい場合がある。さらに、先の利用者が入出庫扉を開いたままで立ち去った場合のために、管理人専用の認証一致手段が必要になる。その上、連続して利用者が待っているときなど、特に、先の利用者が出庫の場合で入出庫扉を閉めずに立ち去った場合には、第2認証の完了を待つための待ち時間が長<なる。
【0010】
そこで、本発明は、運転盤を操作する者が異なる場合でも適切に安全確認を行って入出庫操作を行うことができる機械式駐車設備の安全確認装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明は、利用者が入出庫部において車両の入出庫を行う機械式駐車設備の安全確認装置であって、前記機械式駐車設備の認定取扱者を登録者として記憶する制御装置と、前記機械式駐車設備の操作時に前記登録者が認証する認証装置と、前記入出庫部内の安全確認を行った後に操作する安全確認操作部と、前記機械式駐車設備を運転操作する運転盤と、を備え、前記制御装置は、前記入出庫部の入出庫扉を開放する前に行う利用者の第1認証を前記登録者の認証データと照合し、該第1認証が前記認証データに含まれる場合に前記入出庫扉を開放するとともに、前記運転盤による運転操作をロックし、前記安全確認操作部が操作された後、前記入出庫扉を閉鎖する前に行う利用者の第2認証を前記登録者の認証データと照合し、該第2認証が前記認証データに含まれていることで前記第1認証の認証データと一致しているか否かにかかわらず前記運転盤による運転操作のロックを解除して入出庫扉を閉鎖可能に制御するように構成されている。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における「認定取扱者」は、機械式駐車設備の取扱いに関し、教育・訓練を受けて管理責任者から操作権限を与えられた者であり、取扱いに必要な知識を備えている者をいう。また、「安全確認」は、「無人確認」及びその他の安全確認を含む。「運転操作」とは、少なくとも、入出庫扉の閉鎖、パレット又は自動車の搬送、のいずれか又は両方をいう。入出庫扉を閉鎖しないと搬送が行なえないように構成するのが好ましい。
【0012】
この構成により、認定取扱者による第1認証と、入出庫部内での安全確認操作部の操作後に行う入出庫部外における認定取扱者による第2認証とによって入出庫が行われるので、取扱者として教育を受けていない者による運転盤の操作を防ぐことができる。従って、教育・訓練を受けた認定取扱者による認証操作によって運転盤による運転操作が行えるので、人が入出庫部内に居残ることを防止するように機械式駐車設備を運転することができる。
【0013】
また、前記安全確認操作部は、前記利用者が操作する安全確認ボタン、IDカード確認器、IDリモコン確認器、のいずれかを含んでいてもよい。このように構成すれば、入出庫部内で行う安全確認の操作を、機械式駐車設備に応じた手段によって容易に行うことができる。
【0014】
また、前記安全確認操作部は、前記入出庫部内を見渡せる位置に配置されていてもよい。このように構成すれば、安全確認操作部の数を減らして、制御の簡略化と装置の簡略化によるコスト低減などを図ることができる。
【0015】
また、前記安全確認操作部は、前記入出庫部で入出庫する車両の少なくとも左位置と右位置とにそれぞれ配置されていてもよい。このように構成すれば、利用者が車両の右位置又は左位置のいずれから乗降しても、安全確認操作部の操作を適切に行って、迅速な入出庫操作を行うことができる。
【0016】
また、前記安全確認操作部は前記入出庫部内に配置され、前記制御装置は、前記安全確認操作部を操作後、所定時間を経過するまで前記入出庫部内の物体を検知するセンサを無効とするように構成されていてもよい。このように構成すれば、安全確認操作部の操作後、利用者が退出するまでの間におけるセンサの物体検知による制御を減らし、制御装置における制御判断を簡略化することができる。
【0017】
また、前記制御装置は、前記利用者が前記安全確認操作部を操作後、該安全確認操作部の位置から前記入出庫扉の位置の物体を検知するセンサに向けて順に検知して退出を検知することで、前記第2認証による認証が可能となるように構成されていてもよい。このように構成すれば、安全確認操作部の位置と入出庫扉の位置との間におけるセンサの物体検知結果に基づいて、利用者の退出を検知して第2認証による認証を自動的に可能とすることができる。
【0018】
また、前記安全確認操作部は、該安全確認操作部の有効状態又は無効状態を示す明示機能を有していてもよい。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における「明示機能」は、安全確認操作部の位置変化、発光色変化、ディスプレイによる文字や画像表示、音など、有効か無効かの状態を目や耳で確認できる機能をいう。このように構成すれば、安全確認操作部で安全確認を行った否かを利用者が容易に認識することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、入出庫操作を行う利用者が、機械式駐車設備の取扱いに関し、教育・訓練を受けて認定取扱者として登録された者に限定されるため、機械式駐車設備における入出庫部内の安全確認を認定取扱者が適切に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は、本発明の一実施形態に係る機械式駐車設備の入出庫部における安全確認装置の構成を示す模式図である。
図2図2は、図1に示す安全確認装置による入庫制御のフロー図である。
図3図3は、図1に示す安全確認装置による出庫制御のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態では、機械式駐車設備1としてパレット式の駐車設備を例にして、入出庫部3に安全確認操作部としての安全確認ボタン20,21を備えさせた例を説明する。また、認定取扱者の認証を、「暗証番号」とした例で説明する。この「認定取扱者」は「登録者」でもあり、「利用者」でもある。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における前後左右方向の概念は、図1に示す入出庫扉5に向かった状態における前後左右方向の概念と一致するものとする。また、車両Vを矩形状枠として示す。
【0022】
[安全確認装置の構成]
図1は、この実施形態の機械式駐車設備1の入出庫部3を示す平面図であり、矩形状に形成された駐車塔2の正面側に入出庫口4が設けられ、この入出庫口4には入出庫扉5が備えられている。この入出庫口4の側方(図では右方)には、機械式駐車設備1の運転操作を行う運転盤7が設けられている。この実施形態では、この運転盤7と制御装置8が一体となった例を示している。制御装置8には、機械式駐車設備1の取扱いに関し、教育・訓練を受けて管理責任者から操作権限を与えられた認定取扱者が登録者として記憶されている。また、運転盤7は、認証装置も兼ねている。
【0023】
この機械式駐車設備1に備えられた安全確認装置10には、物体を検知する複数のセンサが設けられている。車両Vを入出庫させる車両配置部であるパレット6の左側方に左部センサ11が設けられ、右側方に右部センサ12が設けられている。また、パレット6の前方には、入出庫部3の左右方向全長で物体を検知する前部センサ13が設けられ、パレット6の前後方向の中間部分には、車両Vの有無を検知するための車両検知センサ16が設けられている。さらに、パレット6と入出庫扉5との間には、入出庫部3の左右方向全長で物体を検知する後部センサ14が設けられ、入出庫口4の部分には、入出庫扉5の外側で物体を検知する入出庫扉外センサ15が設けられている。
【0024】
そして、この実施形態では、上記入出庫部3であって、上記車両検知センサ16の前方の左右位置に、左安全確認ボタン20と、右安全確認ボタン21とが設けられている。これらの安全確認ボタン20,21は、車両Vが停車した状態で入出庫部3の全体を見渡せる位置に設ければよく、二点鎖線で示すように、入出庫口4の左位置に左安全確認ボタン20を設け、右位置に右安全確認ボタン21を設けるようにしてもよい。これらの安全確認ボタン20,21の配置は、入出庫部3の全体が見渡せる位置であれば、他の位置でもよい。安全確認ボタン(安全確認操作部)20,21は、IDカード確認器、IDリモコン確認器など、利用者が操作できるものであればよい。
【0025】
また、入出庫部3の外部に設けられた運転盤7には、最終確認ボタン22が設けられている。運転盤7は、後述する第1認証と第2認証とを行う装置を兼ねており、暗証番号の他、認定取扱者として認定されて登録された時に付与される認証手段によって第1認証及び第2認証が行われる。この第1認証及び第2認証の認証手段は、暗証番号による認証、IDカードによる認証、IDリモコンによる認証、などを含む。この運転盤7に設けられた最終確認ボタン22は、押す操作の他、引く操作、レバー式のように傾ける操作などのものを含む。
【0026】
さらに、上記左部センサ11及び右部センサ12と安全確認ボタン20,21とは、左部センサ11が検知したら、左安全確認ボタン20を有効にし、右部センサ12が検知したら右安全確認ボタン21を有効にするようにしてもよい。この「有効」とは、押すことにより「無効」状態に切り替えられる状態で、有効な安全確認ボタン20,21が存在する限り操作機能のロック及び運転操作のロックは解除できない状態を指す。「操作機能のロック」とは、運転操作、及び運転操作を許可するための第2認証の受付を禁止した状態をいう。ロック中でも、管理やメンテナンスのための特別な認証のみ受け付けられるようにしておくことができる。「有効」な安全確認ボタン20(21)を押すことにより、全て「無効」にすることで安全確認ボタン20(21)によるロックを解除できる。安全確認ボタン(安全確認操作部)20,21は、有効な状態か無効な状態かを目や耳で確認できるように、位置変化、発光色変化、ディスプレイによる文字や画像表示、音などで明示する機能を有していてもよい。
【0027】
両方の安全確認ボタン20,21が有効になる場合、有効状態A(それぞれ個別に押す必要がある)となる。但し、出庫時は、車両Vが入出庫部3から出て全体が目視可能となるため、有効状態B(どちらか一方を押せばよい)とする。入出庫部3の奥の前部センサ13が検知すると、左安全確認ボタン20及び右安全確認ボタン21を有効にする。但し、それまでに安全確認ボタン20,21のいずれか1方のみ有効になっていた場合は、有効状態Bとなる。既に安全確認ボタン20,21の両方が有効になっていた場合や、前部センサ13が検知後に、左部センサ11の組と、右部センサ12の組の検知していなかった方が検知した場合、有効状態Aに変わる。
【0028】
なお、駐車塔2の内部を見渡すことができる場合や、カメラとモニタによって確認できる場合、又は鏡等により直接目視できない部分を間接的に視認できるようになっている場合は、安全確認ボタン20,21を1つとしてもよいし、複数の安全確認ボタン20,21が有効な時でも、視認や確認が可能な安全確認ボタン20(21)を押すことで他の安全確認ボタン21(20)を合せて無効にできるようにしてもよい。
【0029】
また、安全確認ボタン20(21)を押した利用者が退出するまでに、左部センサ11又は右部センサ12、及び車両検知センサ16(出庫時のみ)が検知しても、再びこれらのセンサが有効にならないようにできる。例えば、一方の安全確認ボタン20(21)のみ有効の場合、一定の時間(例えば10秒〜20秒)を経過していない、及び後部センサ14が検知した後、入出庫扉外センサ15の順に検知して、利用者の退出を検知していない、の両方を満足している間は、左部センサ11又は右部センサ12及び車両検知センサ16が利用者を検知しても無効にすることができる。この場合、押された安全確認ボタン20(21)の配置位置から、入出庫口4までの経路上に位置するセンサ11,(12),16のみを無効にしてもよい。
【0030】
なお、この間に入出庫扉外センサ15から後部センサ14の順に検知した場合は、入出庫部3に人が居ると判断して、左部センサ11又は右部センサ12の検知している側が再び有効になる。出庫時の、両方の安全確認ボタン20,21が有効状態Bで有効になっている場合も、これに準じる。
【0031】
また、同様に、両方の安全確認ボタン20,21が有効状態Aで有効な場合、安全確認ボタン20(21)を押した人を退出するまでに検知して再びこれらが有効とならないように、先に押された安全確認ボタン20(21)に対応する側の左部センサ11又は右部センサ12を、一定の時間(例えば10秒〜20秒)を経過していない、及びその利用者の車両反対側ヘの移動を前部センサ13又は後部センサ14が検知していない、の両方の条件を満足している間は、利用者を検知しても無視するようにできる。この場合、押された安全確認ボタン20(21)の配置位置から、入出庫口4までの経路上に位置するセンサ11,(12),16のみを無効にしてもよい。この後は、上記の、一方の安全確認ボタン20(21)が有効な状態と同様に処理する。
【0032】
その後、安全確認ボタン20(21)が押され、すべての安全確認ボタン20(21)が無効となった状態で、後部センサ14が検知した後、入出庫扉外センサ15が順に検知して、その利用者の退出を検知することで、操作機能のロックが解除され、運転盤7に備えられた認証装置が有効となって第2認証を行い、その後、運転盤7に備えられた最終確認ボタン22が有効となる。この認証装置が「有効」とは、認証操作を受け付けることができる状態で、操作機能がロックされた状態では原則として無効となっている。最終確認ボタン22が「有効」とは、運転操作のロックを解除するための最終確認入力を受け付けることができる状態で、押して無効にすることにより運転操作のロックを解除できる状態をいう。そして、この最終確認ボタン22を押すことにより「運転操作のロック」が解除されて運転盤7から入出庫扉5の閉鎖操作などを行うことができる。
【0033】
なお、上記した各センサ11〜16は、線状に検知するものに限らず、画像処理や赤外線の輻射や超音波によるものなど各種センサを用いることができる。また、左部センサ11や右部センサ12の本数は、1本〜複数本でもよい。さらに、前部センサ13は、目視で確認できる入出庫部3の内部レイアウトであれば省略してもよい。
【0034】
また、後部センサ14と入出庫扉外センサ15は、兼用する1本として、他のセンサ11,12の検知状況の組み合わせから、利用者の入退場を判定することもできる。例えば、他のセンサ11,12が検知している状態で入出庫扉外センサ15(後部センサ14)が検知した場合は入場、他のセンサ11,12が検知しなくなった後で入出庫扉外センサ15(後部センサ14)が検知した場合は退場、入出庫扉外センサ15(後部センサ14)が検知した後で他のセンサ11,12が検知した場合は入場、などの判定ができる。
【0035】
さらに、安全確認ボタン20,21は、入出庫部3内(実線位置)又は入出庫口4の部分(二点鎖線位置)のどちらか一方又は両方に備えてもよい。また、入出庫部3の場合でも、車両検知センサ16よりも入出庫口4に近い位置でもよい。
【0036】
このように、この実施形態の安全確認装置10では、入出庫部3の各位置に車両Vや、パレット6の左位置で車両Vから降りる人などを検知する左部センサ11と、右位置で車両Vから降りる人などを検知する右部センサ12と、入出庫部3の前部で検知する前部センサ13、及び入出庫口4付近でパレット6の左右位置への通路を通る人を検知する後部センサ14、入出庫口4を通る人を検知する入出庫扉外センサ15を設けている。そして、入出庫部3の左右位置に安全確認ボタン20,21を各々配置している。
【0037】
[入庫制御]
次に、図2に基づいて、上記安全確認装置10による入庫制御のフローを説明する。図の左側に利用者(登録者)の行動を示し、右側に安全確認装置10における各ステップを示している。なお、この図では、入出庫部3である駐車塔2の内部を、単に「塔内」と表示し、入出庫扉外センサ15を「扉外センサ」と表示する。
【0038】
まず、利用者が運転盤7において「暗証番号」を入力すると(SA1)、この入力された暗証番号が制御装置8に登録されている認定取扱者(登録者)の暗証番号に含まれる(暗証番号(第1認証)が認証データに含まれる)か否かが判断(認証)される(SA2)。この暗証番号入力(1)による認証が、第1認証である。入力された暗証番号が登録者の暗証番号と一致しない場合、例えば、運転盤7の画面に「有効な暗証番号ではありません。入力しなおしてください」と表示されて(SA3)、終了する。
【0039】
上記第1認証で、暗証番号から登録者であることが認証された場合、運転盤7の画面に、例えば「スタートボタンを押してください」と表示される(SA4)。そして、利用者がスタートボタンを押すと(SA5)、スタートボタンが押されたことを検知し(SA6)、機械が起動する(SA7)。この機械起動により、暗証番号に紐付けられた収容車のサイズに適合する空のパレット6が呼ばれる。
【0040】
空のパレット6が入出庫部3に到着すると、ステップ(SA2)で第1認証が認証データに含まれることを確認しているので、自動的に入出庫扉5が開放する(SA8)。その後、利用者が車両Vを入庫させ(SA9)、利用者が車両Vから降りて、入出庫部3(駐車塔2の内部)の無人を確認する(SA10)。この時、運転盤7は、操作機能ロック(無効)の状態であり、運転盤7には「操作ロック中、塔内の無人を確認し、安全確認入力を行ってください」と表示(放送でもよい)されている(SA11)。
【0041】
そして、利用者が入出庫部3(駐車塔2の内部)の無人を確認し、入出庫部3内の「安全確認ボタン20(21)」を押す(SA12)。これにより、制御装置8は「安全確認ボタン」が(全て)押されて全ての安全確認ボタン20,21が無効になったか否かの判断(SA13)で、「YES」となる。その後、利用者が入出庫部3から入出庫口4を通って退出する(SA14)。この利用者が退出したことは、利用者を入出庫部3の後部センサ14が検知した後、入出庫扉外センサ15の順に検知したことで判断している(SA15)。
【0042】
なお、上記安全確認ボタン20(21)が押された後、利用者を入出庫部3のセンサ11(12)が検知し、その後、入出庫扉外センサ15で検知するまでに所定時間(例えば、10秒〜20秒)を経過すると、上記安全確認ボタン20(21)が押されていない状態に戻る(SA16)。これにより、例えば、利用者が安全確認ボタン20(21)を押した後、再び車両V内の荷物を出しに戻った場合など、再び安全確認ボタン20(21)を押す操作から行うようにしている。
【0043】
そして、上記したように、利用者を入出庫部3(駐車塔2の内部)のセンサ11(12)が検知した後、後部センサ14、入出庫扉外センサ15の順に検知すると(SA15)、数秒後(例えば、5秒位)に運転盤7の操作機能のロックが解除される(SA17)。
【0044】
その後、運転盤7にて第2認証となる「暗証番号」を入力する(SA18)。そして、この「暗証番号」は、予め制御装置8に登録された認定取扱者の暗証番号に含まれるか否かが判断(認証)される(SA19)。この暗証番号入力(2)による認証が、第2認証である。入力された暗証番号が登録されていない場合、運転盤7に「有効な暗証番号ではありません。入力しなおしてください」と表示されて(SA20)、暗証番号入力待ちの状態に戻る。なお、入力しなおしの回数や認証が成功するまでの時間を所定値に制限し、これを超えるとステップ(SA11)に戻るなどの制御を加えることができる。
【0045】
一方、入力された暗証番号が認定取扱者として登録されている番号の場合には、何も表示しないか、必要に応じて「最終確認ボタンを押してください」などの表示が行なわれ、利用者が最終確認ボタン22を押すと(SA21)、制御装置8は、最終確認ボタン22が押されたことを検知する(SA22)。ここで、運転操作のロックが解除される。ただし、後述のように最終確認ボタン22を省略する場合、(SA19)の判定がYESとなった時点で運転操作のロックが解除される。その後、利用者が運転盤7の「扉閉ボタン」を押すと(SA23)、制御装置8は扉閉ボタンが押されたことを検知して(SA24)、入出庫扉5が閉じられる(SA25)。
【0046】
なお、上記最終確認ボタン22を押す操作(SA21)と、その最終確認ボタン22が押されたことの検知(SA22)は、省略してもよい(二点鎖線で囲む部分)。最終確認ボタン22を押す操作は、第2認証と順序を逆に入れ替えることもできる。
【0047】
また、上記入庫制御の説明では、入出庫部3の2箇所に安全確認ボタン20,21を設けた例としているが、安全確認ボタン20,21を、入出庫扉5の近傍の1箇所と、入出庫部3の対角線上に離れた複数箇所(例えば、前側と奥側の2箇所以上)とに設け、以下のように、条件に応じて使い分けるようにしてもよい。この使い分けとしては、通常時は入出庫扉5の近傍に設けた安全確認ボタンの入力のみで安全確認を行い、入出庫扉5の閉め忘れと推測される場合には、入出庫部3の対角線上に設けた安全確認ボタン20(21)を入力後、最後に入出庫扉5の近傍で安全確認ボタンを入力して退出するようにしてもよい。その後、運転盤7で最終確認ボタン22を押して暗証番号を入力(暗証番号を入力後、最終確認ボタン22を押してもよい)することで、入出庫扉5を閉鎖することができる。
【0048】
なお、「入出庫扉5の閉め忘れ」とは、例えば、入庫を行った認定取扱者と異なる認定取扱者が入出庫扉5を閉操作するときや、入庫と同一の認定取扱者であっても、一旦、入出庫口4から注意をそらして(入出庫口4の前から離れて)戻った場合などを指す。「入出庫扉5の閉め忘れ」の推測方法の一例を挙げると、ステップ(SA17)で運転盤7の操作機能のロックが解除されてから所定時間(例えば30秒)経過した場合や、全ての安全確認ボタン20,21が無効になっていない状態(安全確認ボタン20(21)の押し忘れ)でセンサ14,15が退出を検知した後、塔内のいずれのセンサ11〜16も検知していない状態が所定時間(例えば30秒)続いた場合などに、閉め忘れとしての制御に切り替えることができる。
【0049】
このように、車両Vを入庫する場合、空のパレット6を呼ぶための第1認証となる「暗証番号」の入力と、車両Vの入庫後に入出庫扉5を閉めるための第2認証となる「暗証番号」の入力とを行うが、これらの認証は、「暗証番号」が認定取扱者として登録されている利用者(登録者)の「暗証番号」のいずれかであれば、両認証が一致することを照合することなく運転盤7による運転操作のロック解除を可能としている。
【0050】
つまり、第1認証と第2認証とを行う者は、教育を受けた認定取扱者であって制御装置8に記憶された登録者であれば、入出庫部3に人が居残ることがないように入出庫扉5を閉じることができるので、第1認証者と第2認証者とが異なる場合でも運転盤7による運転操作のロック解除を可能としている。しかも、安全確認ボタン20(21)の操作と第2認証操作を組み合せることで、操作者に無人確認を行ったことへの意識付けを行うことができる。
【0051】
[出庫制御]
次に、図3に基づいて、上記安全確認装置10による出庫制御のフローを説明する。図の左側に利用者の行動を示し、右側に安全確認装置10における各ステップを示している。なお、この図でも、入出庫部3である駐車塔2の内部を、単に「塔内」と表示し、入出庫扉外センサ15を「扉外センサ」と表示する。
【0052】
まず、利用者が運転盤7において「暗証番号」を入力すると(SB1)、この入力された暗証番号が制御装置8に登録されている認定取扱者(登録者)の暗証番号に含まれる(暗証番号(第1認証)が認証データに含まれる)か否かが判断(認証)される(SB2)。この暗証番号入力(1)による認証が、第1認証である。入力された暗証番号が登録者の暗証番号と一致しない場合、例えば、運転盤7の画面に「有効な暗証番号ではありません。入力しなおしてください」と表示されて(SB3)、終了する。
【0053】
上記第1認証で、暗証番号から登録者であることが認証された場合、運転盤7の画面に、例えば「スタートボタンを押してください」と表示される(SB4)。そして、利用者がスタートボタンを押すと(SB5)、スタートボタンが押されたことを検知し(SB6)、機械が起動する(SB7)。この機械起動により、暗証番号に紐付けされた車両Vを収容している実車パレット(出庫パレット)が呼ばれる。
【0054】
出庫パレットが入出庫部3に到着すると、ステップ(SB2)で第1認証が認証データに含まれることを確認しているので自動的に入出庫扉5が開放する(SB8)。その後、利用者が入出庫部3(駐車塔2の内部)に入って車両Vに乗車し(SB9)、車両Vを入出庫部3から出庫させて、駐車塔2の外部で降車する(SB10)。この時、運転盤7は、操作機能がロック(無効)された状態であり、運転盤7には「操作ロック中、塔内の無人を確認し、安全確認入力を行ってください」と表示(放送でもよい)されている(SB11)。
【0055】
そして、利用者が入出庫部3(駐車塔2の内部)の無人を確認し、入出庫部3内の「安全確認ボタン20(21)」を押す(SB12)。これにより、制御装置8は「安全確認ボタン」が(全て)押されて全ての安全確認ボタン20,21が無効になったか否かの判断(SB13)で、「YES」となる。その後、利用者が入出庫部3から入出庫口4を通って退出する(SB14)。この利用者が退出したことは、利用者を入出庫部3の後部センサ14が検知した後、入出庫扉外センサ15の順に検知したことで判断している(SB15)。
【0056】
なお、上記安全確認ボタン20(21)が押された後、利用者を入出庫部3のセンサ11(12)が検知した後、入出庫扉外センサ15で検知するまでに所定時間(例えば、10秒〜20秒)を経過すると、上記安全確認ボタン20(21)が押されていない状態に戻る(SB16)。これにより、例えば、利用者が安全確認ボタン20(21)を押した後、入出庫部3に所定時間以上とどまった場合、念のために、再び安全確認ボタン20(21)を押す操作から行うようにしている。
【0057】
そして、上記したように、利用者を入出庫部3(駐車塔2の内部)のセンサ11(12)が検知した後、後部センサ14、入出庫扉外センサ15の順に検知すると(SB15)、数秒後(例えば、5秒位)に運転盤7の操作機能のロックが解除される(SB17)。
【0058】
その後、運転盤7にて第2認証となる「暗証番号」を入力する(SB18)。そして、この「暗証番号」は、予め制御装置8に登録された認定取扱者の暗証番号に含まれるか否かが判断(認証)される(SB19)。この暗証番号入力(2)による認証が、第2認証である。入力された暗証番号が登録されていない場合、運転盤7に「有効な暗証番号ではありません。入力しなおしてください」と表示されて(SB20)、暗証番号入力待ちの状態に戻る。なお、入力しなおしの回数や認証が成功するまでの時間を所定値に制限し、これを超えるとステップ(SB11)に戻るなどの制御を加えることができる。
【0059】
一方、入力された暗証番号が認定取扱者として登録されている番号の場合には、何も表示しないか、必要に応じて「最終確認ボタンを押してください」などの表示が行なわれ、利用者が最終確認ボタン22を押すと(SB21)、制御装置8は、最終確認ボタン22が押されたことを検知する(SB22)。ここで、運転操作のロックが解除される。ただし、後述のように最終確認ボタンを省略する場合、(SB19)の判定がYESとなった時点で運転操作のロックが解除される。その後、利用者が運転盤7の「扉閉ボタン」を押すと(SB23)、制御装置8は扉閉ボタンが押されたことを検知して(SB24)、入出庫扉5が閉じられる(SB25)。
【0060】
なお、出庫の場合も、上記最終確認ボタン22を押す操作(SB21)と、その最終確認ボタン22が押されたことの検知(SB22)は、省略してもよい(二点鎖線で囲む部分)。最終確認ボタン22を押す操作は、第2認証の操作と順序を逆に入れ替えることもできる。
【0061】
また、この出庫制御の説明でも、入出庫部3の2箇所に安全確認ボタン20,21を設けた例としているが、安全確認ボタン20,21を、入出庫扉5の近傍の1箇所と、入出庫部3の対角線上に離れた複数箇所(例えば、前側と奥側の2箇所以上)とに設け、以下のように、条件に応じて使い分けるようにしてもよい。この使い分けとしては、通常時は入出庫扉5の近傍に設けた安全確認ボタンの入力のみで安全確認を行い、入出庫扉5の閉め忘れと推測される場合には、入出庫部3の対角線上に設けた安全確認ボタン20(21)を入力後、最後に入出庫扉5の近傍で安全確認ボタンを入力して退出するようにしてもよい。その後、運転盤7で最終確認ボタン22を押して暗証番号を入力(暗証番号を入力後、最終確認ボタン22を押してもよい)することで、入出庫扉5を閉鎖することができる。なお、「入出庫扉5の閉め忘れ」とは、上記入庫制御で説明しているため、説明は省略する。
【0062】
さらに、上記例では車両Vの出庫後に利用者が安全確認ボタン20(21)を押しているが(SB12)、入出庫部3の見通しが良い場合などでは、乗車(SB9)前に安全確認ボタン20(21)を押し、車両Vの出庫をセンサ14,15が検知した以降に同センサ14,15が侵入を検知しない限り、運転盤7の操作機能のロックが解除される(SB17)ようにしてもよい。
【0063】
このように、車両Vを出庫する場合も、出庫するパレット6を呼ぶための第1認証となる「暗証番号」の入力と、車両Vの出庫後に入出庫扉5を閉めるための第2認証となる「暗証番号」の入力とを行うが、これらの認証は、「暗証番号」が認定取扱者として登録されている利用者(登録者)の「暗証番号」のいずれかであれば、両認証が一致することを照合することなく運転盤7の操作を可能としている。
【0064】
つまり、第1認証と第2認証とを行う者は、教育を受けた認定取扱者であって制御装置8に記憶された登録者であれば、入出庫部3(駐車塔2の内部)に人が居残ることがないように入出庫扉5を閉じることを教育されているので、第1認証者と第2認証者とが異なる場合でも運転盤7の操作を可能としている。
【0065】
そのため、例えば、入出庫扉5の閉め忘れがあったとしても、次の利用者が認定取扱者で登録者となっている者であれば、塔内の安全を確認した上で、運転盤7にて第2認証を行って、次の入庫又は出庫操作へ迅速に進むことができる。
【0066】
また、上記説明では「入庫制御」と「出庫制御」とを独立したフローで説明したが、運転盤7に暗証番号を入力し、認定取扱者であることを認証した後(上記「SA2」、「SB2」:第1認証後)、その登録者のパレット6に車両Vを入庫済か否かを判定し、入庫済であれば出庫、入庫していなければ入庫、と入庫か出庫かを自動的に判断して、それぞれのフローに沿って処理するようにしてもよい。例えば、暗証番号を入力した登録者の車両Vが入庫済の場合は「出庫」と判断して上記「出庫制御」のフローへと進み、入庫していない場合は「入庫」と判断して上記「入庫制御」のフローに進むようにできる。
【0067】
[総括]
以上のように、上記安全確認装置10によれば、駐車塔2の外部で入出庫扉5を開ける前に行う第1認証と、入出庫後に駐車塔2の外部で入出庫扉5を閉じる前に行う第2認証とを、それぞれ操作権限を与えられた認定取扱者(登録者)が行っているか否かを認証するようにしている。そのため、機械式駐車設備の取扱いに関し、教育・訓練を受けた認定取扱者によって、入出庫部3に人が居残った状態で入出庫扉5を閉鎖しないような運用をすることが可能となる。
【0068】
つまり、入出庫扉5の解放前と入出庫扉5の閉鎖前とに、運転盤7で登録者(操作権限を与えられた認定取扱者)であることを認証して入出庫扉5の開閉を可能とするため、入出庫部3に人が居残っていることの見落としや第三者(次の利用者)による不用意な入出庫扉5の閉鎖を未然に防止できる。
【0069】
しかも、入出庫部3で安全確認をして安全確認ボタン20(21)を押した後、認定取扱者が駐車塔2の外部で運転盤7において第2の認証を行うので、見落としによる入出庫扉5の閉鎖や、思い込みによる他の利用者の入出庫扉5の閉鎖を防止することができる。
【0070】
その上、認定取扱者であれば、第1認証と第2認証とを照合することなく異なる場合でも運転盤7の操作ができるため、先の利用者による入出庫扉5の閉め忘れが生じた場合、管理者や他の認定取扱者が第2認証を行って入出庫扉5を閉めることができるので、次の入出庫作業へと迅速に進むことが可能となる。
【0071】
なお、上記した実施形態では、認定取扱者の認証を「暗証番号」としているが、IDカードの登録データ、IDリモコンの信号、などでもよく、認証のための手段は上記実施形態に限定されるものではない。
【0072】
また、上記した実施形態では、パレット式で駐車塔2を有する駐車設備を例にしているが、パレット式でないものや、駐車塔2もない機械式駐車設備においても適用でき、機械式駐車設備の構成は上記実施形態に限定されるものではない。また、入出庫扉が簡易的なフェンス状のものにも適用できる。
【0073】
さらに、上記した実施形態は一例を示しており、本発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本発明は上記した実施形態に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0074】
1 機械式駐車設備
2 駐車塔
3 入出庫部
4 入出庫口
5 入出庫扉
6 パレット(車両配置部)
7 運転盤(認証装置)
8 制御装置
10 安全確認装置
11 左部センサ
12 右部センサ
13 前部センサ
14 後部センサ
15 入出庫扉外センサ
16 車両検知センサ
20 左安全確認ボタン(安全確認操作部)
21 右安全確認ボタン(安全確認操作部)
22 最終確認ボタン
V 車両
図1
図2
図3