(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数のゲートウェイ装置を提供し、前記ゲートウェイ装置の少なくとも1つが、少なくとも1つのIoT装置に無線ネットワークサービスを提供するようプリセットされ、前記ゲートウェイ装置の少なくとも別の1つが、少なくとも1つのユーザー機器に無線ネットワークサービスを提供するようプリセットされたステップと、
前記ゲートウェイ装置により別の前記ゲートウェイ装置の動作状態を相互に確認するステップと、
前記ゲートウェイ装置の1つが故障していると判断された時、前記故障したゲートウェイ装置を前記ゲートウェイ装置の別の1つに置き換えることにより、前記ゲートウェイ装置の別の1つにより前記IoT装置と前記ユーザー機器に無線ネットワークサービスを同時に提供するステップと、
を含み、
前記ゲートウェイ装置により別の前記ゲートウェイ装置の前記動作状態を相互に確認する前記ステップが、
前記ゲートウェイ装置の1つにより確認パケットを送信するステップと、
前記ゲートウェイ装置の別の1つがプリセット時間内に前記確認パケットを受信したかどうかを判断するステップと、
前記ゲートウェイ装置の別の1つが前記プリセット時間内に前記確認パケットを受信した場合、前記ゲートウェイ装置の1つが故障していないと判断するステップと、
前記ゲートウェイ装置の別の1つが前記プリセット時間内に前記確認パケットを受信していない場合、接続状態確認手順を実行して、障害の種類を判断するステップと、
を含むモノのインターネット(IoT)システムの障害回復方法。
前記ゲートウェイ装置の1つが故障していると判断された時、前記故障したゲートウェイ装置を前記ゲートウェイ装置の別の1つに置き換えることにより、前記ゲートウェイ装置の別の1つにより前記IoT装置と前記ユーザー機器に無線ネットワークサービスを同時に提供する前記ステップが、
前記IoT装置または前記ユーザー機器と前記故障したゲートウェイ装置の間の無線ネットワーク接続を切断するステップと、
前記故障したゲートウェイ装置のサービス提供対象に基づいて、前記ゲートウェイ装置の別の1つの対応するサービス機能をイネーブルにするステップと、
前記ゲートウェイ装置の別の1つにより前記IoT装置または前記ユーザー機器との前記無線ネットワーク接続を再確立するステップと、
を含む請求項1〜5のいずれか1項に記載のIoTシステムの障害回復方法。
前記ゲートウェイ装置に接続されたスイッチを提供し、前記スイッチが、複数のネットワーク回線を有するとともに、前記スイッチが、前記ネットワーク回線の1つを使用して前記ゲートウェイ装置にインターネットサービスを提供するステップをさらに含む請求項1〜6のいずれか1項に記載のIoTシステムの障害回復方法。
使用中の前記ネットワーク回線が切断されたと判断された時、前記ネットワーク回線の別の1つを使用してインターネットサービスを提供するよう切り替えるステップをさらに含む請求項8に記載のIoTシステムの障害回復方法。
複数のゲートウェイ装置を含み、前記ゲートウェイ装置の少なくとも1つが、少なくとも1つのIoT装置に無線ネットワークサービスを提供するようプリセットされ、前記ゲートウェイ装置の少なくとも別の1つが、少なくとも1つのユーザー機器に無線ネットワークサービスを提供するようプリセットされ、
前記ゲートウェイ装置が、別の前記ゲートウェイ装置の動作状態を相互に確認し、
前記ゲートウェイ装置の1つが故障していると判断された時、前記故障したゲートウェイ装置を前記ゲートウェイ装置の別の1つに置き換えて、前記IoT装置と前記ユーザー機器に無線ネットワークサービスを同時に提供し、
前記ゲートウェイ装置のそれぞれが、
近くの前記ユーザー機器と前記IoT装置を無線で接続するのに適した無線送信回路と、
別の前記ゲートウェイ装置を有線で接続するのに適した有線送信回路と、
複数のモジュールを保存する記憶回路と、
前記無線送信回路、前記有線送信回路、および前記記憶回路に結合され、前記無線送信回路および前記有線送信回路の操作を制御して、前記記憶回路にアクセスし、前記モジュールを実行するプロセッサと、
を含むコアハードウェアと、
を含み、前記モジュールが、
前記ゲートウェイ装置の1つが故障していると判断された時に、前記故障したゲートウェイ装置のサービス提供対象を引き継ぐよう構成された障害回復モジュールと、
別の前記ゲートウェイ装置と確認パケットを交換して、それ自身と別の前記ゲートウェイ装置の動作状態を確認するよう構成された接続状態確認モジュールと、
現サービス提供対象に基づいて、対応するサービス機能をイネーブルまたはディセーブルにするよう構成されたサービスモジュールと、
を含むIoTシステム。
前記ゲートウェイ装置のそれぞれの前記有線送信回路に接続されたスイッチをさらに含み、前記スイッチが、複数のネットワーク回線を有するとともに、前記スイッチが、前記ネットワーク回線の1つを使用して前記ゲートウェイ装置にインターネットサービスを提供する請求項13に記載のIoTシステム。
前記接続状態確認モジュールが、プリセット時間内に前記確認パケットを受信したかどうかを判断し、前記接続状態確認モジュールが前記プリセット時間内に前記確認パケットを受信した場合、それ自身が故障していないと判断し、前記接続状態確認モジュールが前記プリセット時間内に前記確認パケットを受信していない場合、前記接続状態確認モジュールが、接続状態確認手順を実行して、障害の種類を判断する請求項14に記載のIoTシステム。
前記接続状態確認モジュールが、前記接続状態確認手順を実行し、前記接続状態確認モジュールが、前記有線送信回路により接続状態確認パケットを送信して、接続状態確認応答を受信したかどうかを判断し、前記有線送信回路が前記接続状態確認応答を受信した場合、自身の有線送信回路が正常であると前記接続状態確認モジュールが判断し、前記有線送信回路が前記接続状態確認応答を受信していない場合、前記自身の有線送信回路が故障していると前記接続状態確認モジュールが判断する請求項15に記載のIoTシステム。
前記自身の有線送信回路が正常であると前記接続状態確認モジュールが判断した時、前記接続状態確認モジュールが、代わりに前記無線送信回路によりゲートウェイ装置の別の1つに前記確認パケットを送信して、前記無線送信回路が前記プリセット時間内に前記ゲートウェイ装置の別の1つにより送信された前記確認パケットを受信したかどうかを判断し、前記無線送信回路が前記プリセット時間内に前記確認パケットを受信した場合、前記ゲートウェイ装置の別の1つの前記有線送信回路が故障していると前記接続状態確認モジュールが判断し、前記無線送信回路が前記プリセット時間内に前記確認パケットを受信していない場合、前記ゲートウェイ装置の別の1つの前記コアハードウェアが故障していると前記接続状態確認モジュールが判断する請求項16に記載のIoTシステム。
前記接続状態確認モジュールが、さらに、自身の無線送信回路の前記動作状態をチェックし、前記自身の無線送信回路が故障していると前記接続状態確認モジュールが判断した時、送信された前記確認パケットにエラーコードを追加する請求項15に記載のIoTシステム。
使用中の前記ネットワーク回線が切断されたと前記ネットワーク接続モジュールが判断した時、前記ネットワーク接続モジュールが、前記ネットワーク回線の別の1つを使用してインターネットサービスを提供するよう切り替える請求項19に記載のIoTシステム。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付の図面を例として、本発明の実施形態を詳細に説明する。各図面および関連説明において、同一または類似する構成要素には、同一の参照番号を使用する。
【0013】
本発明の内容をより理解できるようにするため、以下の実施形態を例として、本発明が実際に実現できるものであることを証明する。ここで、同じ参照符合の素子/構成要素/ステップは、図面および実施形態において同じまたは類似する部品を示す。
【0014】
図1は、本発明の1つの実施形態に係るIoTシステムの概略図である。
図1を参照すると、本実施形態のIoTシステム100は、複数のゲートウェイ装置110_1〜110_nを含み、nは、2以上の正の整数である。
【0015】
ゲートウェイ装置110_1〜110_nのうち、少なくとも1つのゲートウェイ装置(ここでは、ゲートウェイ装置110_1を例に挙げる)は、IoT装置IoTDに無線ネットワークサービスを提供するようプリセットされるため、IoT装置IoTDは、ゲートウェイ装置110_1を介して自身の動作情報とデータを前端にあるデータセンター(図示せず)に返信することができ、システム管理者も、ゲートウェイ装置110_1を介して対応するIoT装置IoTDの操作行為を制御することができる。
【0016】
一方、ゲートウェイ装置110_1〜110_nのうち、無線ネットワークサービスを提供するようプリセットされたゲートウェイ装置110_1の他に、少なくとも1つのゲートウェイ装置(ここでは、ゲートウェイ装置110_2を例に挙げる)をさらに含み、ユーザー機器UDに無線ネットワークサービスを提供するようプリセットされるため、ユーザー機器UDは、ゲートウェイ装置110_2を介してインターネットに接続することができる。IoTを応用する時、IoT装置IoTDは、全体のシステム要求に応じて、充電スタンド、空調機、冷蔵庫、テレビ等の備え付けの家電機器を選択的に使用することによって実施される。ユーザー機器UDは、例えば、車両や携帯電話等のユーザーが操作する一般的な移動式電子設備により実施される。しかしながら、本発明は、これに限定されない。
【0017】
本実施形態において、各ゲートウェイ装置110_1〜110_nは、無線送信回路、有線送信回路、およびコアハードウェア回路を含む。ゲートウェイ装置110_1を例に挙げると、無線送信回路112、有線送信回路114、およびコアハードウェア回路CHCを含む。これらのうち、コアハードウェア回路CHCは、記憶回路116および処理ユニット118等のハードウェア部品を含む。無線送信回路112は、処理ユニット118に結合され、近くのユーザー機器UDとIoT装置IoTDを無線で接続するのに適している。無線送信回路112は、無線トランシーバまたは無線ネットワークカードを用いて実施され、無線トランシーバまたは無線ネットワークカードは、Wi−Fiプロトコル(wireless fidelity protocol)等の無線通信プロトコルと互換性がある。
【0018】
有線送信回路114は、処理ユニット118に結合され、他のゲートウェイ装置110_2〜110_nに有線で接続するのに適している。有線送信回路114は、イーサネット(Ethernet)、ファストイーサネット(fast Ethernet, 100BASE-T)、およびギガビットイーサネット(gigabit Ethernet)等の有線ネットワークプロトコルと互換性があるが、本発明は、これに限定されない。
【0019】
記憶回路116は、処理ユニット118に結合され、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、キャッシュメモリ、およびこれらに類似する素子、またはこれらの組み合わせで構成されてもよい。本実施形態において、記憶回路116は、複数のモジュールを保存するよう構成され、これらのモジュールは、プログラムまたはアプリケーションの形式で記憶回路116に保存され、異なる機能を提供する。
【0020】
処理ユニット118は、演算能力を有し、ゲートウェイ装置110_1の操作を制御することのできるハードウェア(例えば、チップセット、プロセッサ等)である。本実施形態において、処理ユニット118は、中央処理装置(central processing unit, CPU)または他のプログラム可能なマイクロプロセッサまたはデジタル信号プロセッサ(digital signal processor, DSP)、プログラムされたコントローラ、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuits, ASIC)、プログラム可能論理デバイス(programmable logic device, PLD)、または類似するデバイスであってもよい。処理ユニット118は、記憶回路116に保存されたモジュールにアクセスして、これらのモジュールの機能を実行することができる。
【0021】
また、1つの実施形態において、本実施形態のゲートウェイ装置110_1〜110_nは、さらに、スイッチ120を介して互いに接続するようプリセットされる。つまり、各ゲートウェイ装置110_1〜110_nの有線送信回路114は、スイッチ120を介してパケットとデータを交換することができる。しかしながら、本発明は、これに限定されない。
【0022】
詳しく説明すると、ゲートウェイ装置110_1の記憶回路116に保存されたモジュールは、障害回復モジュールERM、接続状態確認モジュールCSM、サービスモジュールSM、ネットワーク接続モジュールNCM、およびバックアップモジュールBUMを含む。
【0023】
障害回復モジュールERMは、ゲートウェイ装置110_1〜110_nの1つが故障していると判断された時に、故障したゲートウェイ装置110_1〜110_nのサービス提供対象を引き継ぐよう構成される。接続状態確認モジュールCSMは、他のゲートウェイ装置110_1〜110_nと確認パケットを交換して、それ自身と別のゲートウェイ装置110_1〜110_nの動作状況を確認するよう構成される。サービスモジュールSMは、現サービス提供対象に基づいて、対応するサービス機能をイネーブル(enable)またはディセーブル(disable)にするよう構成される。ネットワーク接続モジュールNCMは、使用中のネットワーク回線WAN1/WAN2を介して接続状態確認パケットを周期的に送信し、接続状態確認応答を受信したかどうかを判断することによって、使用中のネットワーク回線WAN1/WAN2が正常に接続されているかどうかを確認するよう構成される。バックアップモジュールBUMは、設定監視パラメータを別のゲートウェイ装置110_1〜110_nに同期させる、あるいは監視パラメータをクラウドサーバーにアップロードするよう構成される。このようにして、ゲートウェイ装置110_1〜110_nの1つが故障した時、残りのゲートウェイ装置110_1〜110_nは、故障したゲートウェイ装置110_1〜110_nの監視パラメータに基づいて、故障したゲートウェイ装置110_1〜110_nのサービス機能を上手く引き継ぐことができる。
【0024】
全体のシステム操作に関しては、対応するゲートウェイ装置110_2によって提供された無線ネットワークサービスを介して、ユーザー機器UDをIoTシステム100のデータセンターに接続することができる。いくつかの設定が完了した後(例えば、必要な情報を入力する、所望のサービスをユーザーが選択する等)、データセンターは、ゲートウェイ装置110_1を介してIoT装置IoTDをイネーブルにし、ユーザー機器UDと相互作用することができる。これらのうち、IoT装置IoTDとユーザー機器UDが相互作用している間、IoT装置IoTDは、ゲートウェイ装置110_1によって提供された無線ネットワークサービスを介して、相互作用中の情報およびデータをデータセンターに返信することもできるため、システム管理者は、収集した情報に基づいて、最適化、分析、他の必要な測定を行うことができる。
【0025】
特定の応用例において、IoTシステム100は、例えば、
図2に示すように、IoTに基づく充電システムであってもよい。本実施形態の充電システム200は、充電装置IoTD(すなわち、上述した実施形態のIoT装置)、無線ネットワークサービスを充電装置IoTDに提供するようプリセットされたゲートウェイ装置210iot、無線ネットワークサービスをユーザー機器UDに提供するようプリセットされたゲートウェイ装置210ud、スイッチ220、およびデータセンター230を含む。
【0026】
充電装置IoTDは、充電回路CGC、操作監視回路OMC、および通信回路CMCを含む。これらのうち、充電回路CGCは、ユーザー機器UDを充電するよう構成される。操作監視回路OMCは、ユーザー機器UDを充電している間に充電データを収集するよう構成される。通信回路CMCは、対応するゲートウェイ装置210iotと通信して、収集した充電データを対応するゲートウェイ装置210iotに送信した後、ゲートウェイ装置210iotを介して収集した充電データをデータセンター230に返送するよう構成される。
【0027】
スイッチ220は、ゲートウェイ装置210iotおよび210udの有線送信回路を接続し、スイッチ220は、複数のネットワーク回線を有する(本実施形態では2つのネットワーク回線WAN1およびWAN2のみを例に挙げて説明するが、本発明は、これに限定されない)。スイッチ220は、ネットワーク回線WAN1およびWAN2の1つを用いて、ゲートウェイ装置210iotおよび210udにインターネットサービスを提供する。これらのうち、使用されていないネットワーク回線WAN1/WAN2は、使用中のネットワーク回線WAN1/WAN2のバックアップ回線に相当し、スイッチ220は、使用中のネットワーク回線WAN1/WAN2が切断されたと判断された時に、代わりにバックアップ回線を使用して、インターネットサービスを提供するよう自動的に切り替えることができる。
【0028】
データセンター230は、ゲートウェイ装置210iotおよび210udと通信して、充電装置IoTDおよびユーザー機器UDのデータメッセージを保存および処理するよう構成される。これらのうち、データセンター230は、例えば、2つの異なる対象サーバーTS1およびTS2と、クラウドサーバーCSを含んでもよい。プリセット設定において、ユーザー機器UDは、ゲートウェイ装置210udを介してデータセンター230に接続され、充電装置IoTDの充電機能をイネーブルにする、または充電状態等の情報を問い合わせることを要求することができる。さらに、データセンター230は、ゲートウェイ装置210iotを介して充電装置IoTDに制御命令を与えることができる。本発明の実施形態において、対象サーバーTS1およびTS2は、データセンター(230等)の内部、またはインターネット内の任意のICMPサーバーであってもよい。
【0029】
本実施形態の充電システム200の構造において、ユーザーは、ゲートウェイ装置210udおよびスイッチ220を介してデータセンター230に接続し、充電装置IoTDを用いて要求されたアプリケーションをダウンロードする、または充電装置IoTDの充電機能をイネーブルにするための関連情報を登録することができる。設定が完了した後、データセンター230は、ゲートウェイ装置210iotおよびスイッチ220を介してユーザー機器UDの充電を開始するよう充電装置IoTDを制御することができる。充電プロセスの間、充電装置IoTDは、ゲートウェイ装置210iotおよびスイッチ220を介してデータセンター230に充電情報を返送して保存してもよい。
【0030】
詳しく説明すると、IoTシステムの従来の構造では、通常、同じゲートウェイ装置を適用して、IoT装置とユーザー機器に無線ネットワークサービスを提供する。いったんゲートウェイ装置が故障すると、IoTシステムは作動しない。
【0031】
反対に、本実施形態のIoTシステム100または充電システム200は、複数のゲートウェイ装置110_1および110_2/210iotおよび210udを配置する。そのため、本実施形態のゲートウェイ装置110_1および110_2/210iotおよび210udは、
図3のフローチャートのステップを適用して、自動化された障害回復を実現することができる。したがって、ゲートウェイ装置の1つが故障した時、故障していないゲートウェイ装置がユーザー機器UDとIoT装置IoTDに無線ネットワークサービスを同時に提供するよう切り替えられるため、全体のIoTシステム100は、高い可用性を提供することができる。
【0032】
図3に示した方法は、ゲートウェイ装置が対応する記憶回路116に保存されたモジュールをアクセスおよび実行することによって実行される。
図3は、本発明の1つの実施形態に係るIoTシステムの障害回復方法のステップのフローチャートである。
【0033】
ここで、
図1の構造および
図3の方法を用いて、関連説明を提供する。
図1および
図3を同時に参照すると、まず、IoTシステム100に複数のゲートウェイ装置110_1〜110_nを提供する。ゲートウェイ装置110_1および110_2は、IoT装置IoTDとユーザー機器UDにそれぞれ無線ネットワークサービスを提供するようプリセットされる(ステップS310)。
【0034】
この構造において、IoTシステム100は、ゲートウェイ装置110_1および110_2を用いて互いの動作状態を相互に確認する(ステップS320)。ゲートウェイ装置110_1および110_2の1つが故障していると判断された時、故障したゲートウェイ装置をゲートウェイ装置110_1および110_2の別の1つに置き換えて、故障していないゲートウェイ装置によりIoT装置IoTDとユーザー機器UDに無線ネットワークサービスを同時に提供する(ステップS330)。
【0035】
さらに詳しく説明すると、ゲートウェイ装置110_1および110_2の動作状態を確認する詳しいステップを
図4に示す。
図4は、本発明の1つの実施形態に係るゲートウェイ装置の動作状態および障害の種類を確認するステップのフローチャートである。
【0036】
図1〜
図4を参照すると、ここでは、ゲートウェイ装置110_1を主体として説明する。ステップS320において、処理ユニット118は、まず、有線送信回路114がゲートウェイ装置110_2に確認パケットを送信するよう接続状態確認モジュールCSMを実行し(ステップS321)、ゲートウェイ装置110_2により送信された確認パケットを受信するかどうかを判断する(ステップS322)。ここで、上述した確認パケットは、例えば、ホスト状態を含む心拍パケット(heartbeat packet)であってもよい。
【0037】
ゲートウェイ装置110_2により送信された確認パケットを受信して、確認パケットに示されたゲートウェイ装置110_2の動作状態が正常であると処理ユニット118が判断した場合、2つのゲートウェイ装置110_1および110_2がいずれも正常に動作していると判断する(ステップS323)。
【0038】
ゲートウェイ装置110_2により送信された確認パケットを受信していないと処理ユニット118が判断した場合、確認パケットを受信していない時間がプリセット時間を超過するかどうかを判断する(ステップS324)。プリセット時間を超過していない場合、処理ユニット118は、確認パケットを受信したかどうかを継続して判断し;一方、プリセット時間が経過してもまだ確認パケットを受信していない場合、処理ユニット118は、接続状態確認手順を実行して、ゲートウェイ装置110_1および110_2の障害の種類を判断する(ステップS325)。
【0039】
接続状態確認手順を実行した後、処理ユニット118は、ゲートウェイ装置110_1および110_2の障害の種類が有線送信回路114の故障に属するか(ステップS326)、コアハードウェア回路CHCの故障に属するか(ステップS327)、無線送信回路112の故障に属するか(ステップS328)を判断することができる。したがって、処理ユニット118は、検出した障害情報をデータセンターに返送し(ステップS329)、その後、障害回復モジュールERMおよびサービスモジュールSMを実行して、故障したゲートウェイ装置110_1/110_2の機能を故障していないゲートウェイ装置110_1/110_2に置き換えることができる(ステップS330)。
【0040】
IoT装置IoTDとゲートウェイ装置110_1および110_2の間の相互作用を例に挙げて、本実施形態に基づく障害回復方法および接続状態確認手順の詳細ステップについて説明する。
図5、
図6、および
図7は、それぞれ有線送信回路114が故障した時、コアハードウェア回路CHCが故障した時、および無線送信回路112が故障した時のゲートウェイ装置110_1の障害回復フローの概略図である。さらに、
図8は、スイッチ120のネットワーク回線WAN1が切断された時に行う障害回復フローの概略図である。
【0041】
本分野において通常の知識を有する者であれば、下記の説明に基づいて、ユーザー機器UDとゲートウェイ装置110_1および110_2の間の類似する障害回復方法をいかにして実現するかを理解することができるため、他のユーザー機器UDとゲートウェイ装置110_2の間の相互作用については、ここでは繰り返し説明しない。
【0042】
図5は、本発明の1つの実施形態に係るゲートウェイ装置の有線送信回路が故障した時に行う障害回復フローの概略図である。
図1および
図5を同時に参照すると、ゲートウェイ装置110_1および110_2がいずれも正常に動作している場合、ゲートウェイ装置110_1は、確認パケットHBPをゲートウェイ装置110_2に定期的に送信する(ステップS501)。ゲートウェイ装置110_1により送信された確認パケットHBPをゲートウェイ装置110_2が受信した時、ゲートウェイ装置110_2は、確認パケットHBPの内容に基づいて、ゲートウェイ装置110_1の状態を記録する。
【0043】
同様に、ゲートウェイ装置110_2も確認パケットHBPをゲートウェイ装置110_1に定期的に送信する(ステップS502)。ゲートウェイ装置110_2により送信された確認パケットHBPをゲートウェイ装置110_1が受信した時、ゲートウェイ装置110_1は、確認パケットHBPの内容に基づいて、ゲートウェイ装置110_2の状態を記録する。有線送信回路114を用いてゲートウェイ装置110_1と110_2の間で確認パケットHBPを交換するようプリセットされているため、以下、確認パケットHBPの後に「LC」(有線ネットワーク接続)の注釈を付ける。
【0044】
この時、ゲートウェイ装置110_1および110_2は、両側が正常に動作している状態にあることを確認するため、IoT装置IoTDは、サービスを提供するようプリセットされたゲートウェイ装置110_1に接続リクエストを送信することができる(ステップS503)。接続リクエストが許可されたことを確認した後、ゲートウェイ装置110_1は、無線送信回路112を介して接続確認応答をIoT装置IoTDに返送して(ステップS504)、IoT装置IoTDとの無線ネットワーク接続を確立する。
【0045】
無線ネットワーク接続が上手く確立された後に、ゲートウェイ装置110_1の有線送信回路114が故障した(例えば、ネットワークが故障した)と仮定する。この場合、ゲートウェイ装置110_1は、有線送信回路114を介してゲートウェイ装置110_2に確認パケットHBPを送信することができない。また、ゲートウェイ装置110_2が有線送信回路114を介してゲートウェイ装置110_1に確認パケットHBPを送信した時(ステップS505)、ゲートウェイ装置110_1は、ゲートウェイ装置110_2から送信された確認パケットHBPを受信することもできない。
【0046】
このような状況で、プリセット時間が経過してもまだ別のゲートウェイ装置110_1および110_2から送信された確認パケットHBPを受信していないと判断した後、各ゲートウェイ装置110_1および110_2は、スイッチ120内の有線ネットワークゲートウェイに接続状態確認パケットICMPを送信することにより(ステップS506およびS507)、それぞれの有線送信回路114の動作状態が正常であるかどうかを確認する。
【0047】
ゲートウェイ装置110_2は、この時点で故障していないため、スイッチ120内の有線ネットワークゲートウェイから返送された接続状態確認応答ICMP_Rを受信して、自身の有線送信回路114が正常に動作していると判断することができる。一方、有線送信回路114は故障しているため、ゲートウェイ装置110_1は、スイッチ120内の有線ネットワークゲートウェイから返送された接続状態確認応答ICMP_Rを受信することができない。プリセット時間が経過すると、ゲートウェイ装置110_1は、自身の有線送信回路114が故障していると判断する(ステップS509)。
【0048】
自身の有線送信回路114が故障していると判断された後、ゲートウェイ装置110_1は、無線送信回路112の局モード(station mode)をイネーブルにすることにより、無線ネットワークを介してゲートウェイ装置110_2との接続の確立を試みる(ステップS510)。接続リクエストを受信した後、ゲートウェイ装置110_2は、ゲートウェイ装置110_1からの無線ネットワークに対する接続リクエストに応じて、ゲートウェイ装置110_1と110_2の間の無線ネットワーク接続を確立する(ステップS511)。ゲートウェイ装置110_2は、また、無線送信回路112の局モードをイネーブルにすることにより、無線ネットワークを介してゲートウェイ装置110_1との接続の確立も試みる。接続リクエストを受信した後、ゲートウェイ装置110_1は、ゲートウェイ装置110_2からの無線ネットワークに対する接続リクエストに応じて、ゲートウェイ装置110_1と110_2の間の無線ネットワーク接続を確立する。
【0049】
ゲートウェイ装置110_1と110_2の間の無線ネットワーク接続を確立した後、ゲートウェイ装置110_1は、代わりに無線ネットワーク接続WCを介してゲートウェイ装置110_2に確認パケットHBPを送信する(ステップS512)。確認パケットHBPを受信した後、ゲートウェイ装置110_2は、ゲートウェイ装置110_1の状態を記録して、ゲートウェイ装置110_1の有線送信回路114が故障していることを知る。同様に、ゲートウェイ装置110_2は、代わりに無線ネットワーク接続WCを介してゲートウェイ装置110_1に確認パケットHBPを送信する(ステップS513)。確認パケットHBPを受信した後、ゲートウェイ装置110_1は、ゲートウェイ装置110_2の状態を記録して、ゲートウェイ装置110_2が正常に動作していることを知る。
【0050】
この時、各ゲートウェイ装置110_1および110_2は、別のゲートウェイ装置110_1および110_2の動作状態を既に知っている。ゲートウェイ装置110_1は故障しているため、ゲートウェイ装置110_1は、自身の無線ネットワークをディセーブルにして(ステップS514)、IoT装置IoTDとゲートウェイ装置110_1の間の無線ネットワーク接続を切断する。その間、ゲートウェイ装置110_2は、IoT装置IoTDに提供したいゲートウェイ装置110_1のサービスを合併しながら、同時に、ユーザー機器UDに提供したいサービスを継続的に実行する(ステップS515)。つまり、ゲートウェイ装置110_2は、故障したゲートウェイ装置110_1のサービス提供対象(IoT装置IoTD)に基づいて、対応するサービス機能をイネーブルにする。
【0051】
その後、IoT装置IoTDは、代わりにゲートウェイ装置110_2との無線ネットワーク接続の確立を試み(ステップS516)、IoT装置IoTDの接続リクエストがゲートウェイ装置110_2により確認された後、ゲートウェイ装置110_2は、代わりにIoT装置IoTDを制御する(ステップS517)。
【0052】
図6は、本発明の1つの実施形態に係るゲートウェイ装置のコアハードウェア回路が故障した時に行う障害回復フローの概略図である。次に、
図1および
図6を同時に参照すると、ゲートウェイ装置110_1および110_2がいずれも正常に動作している場合、ゲートウェイ装置110_1は、有線ネットワークLCを介してゲートウェイ装置110_2に確認パケットHBPを定期的に送信する(ステップS601)。ゲートウェイ装置110_1によって送信された確認パケットHBPをゲートウェイ装置110_2が受信した時、ゲートウェイ装置110_2は、確認パケットHBPの内容に基づいて、ゲートウェイ装置110_1の状態を記録する。
【0053】
同様に、ゲートウェイ装置110_2も有線ネットワークLCを介してゲートウェイ装置110_1に確認パケットHBPを定期的に送信する(ステップS602)。ゲートウェイ装置110_2によって送信された確認パケットHBPをゲートウェイ装置110_1が受信した時、ゲートウェイ装置110_1は、確認パケットHBPの内容に基づいて、ゲートウェイ装置110_2の状態を記録する。
【0054】
この時点で、ゲートウェイ装置110_1および110_2は、両側が正常に動作している状態にあることを確認するため、IoT装置IoTDは、サービスを提供するようプリセットされたゲートウェイ装置110_1に接続リクエストを送信することができる(ステップS603)。接続リクエストが許可されたことを確認した後、ゲートウェイ装置110_1は、無線送信回路112を介してIoT装置IoTDに接続確認応答を返送して(ステップS604)、IoT装置IoTDとの無線ネットワーク接続を確立する。
【0055】
無線ネットワーク接続が上手く確立された後に、ゲートウェイ装置110_1のコアハードウェア回路CHCが故障したと仮定する。この時点で、ゲートウェイ装置110_1の有線送信回路114と無線送信回路112は、いずれも正常に動作できない。
【0056】
この状況で、ゲートウェイ装置110_2は、依然として、有線ネットワークLCを介して確認パケットHBPを送信し(ステップS605)、プリセット時間が経過してもまだゲートウェイ装置110_1から送信された確認パケットHBPを受信していないと判断した後、スイッチ120内の有線ネットワークゲートウェイに接続状態確認パケットICMPを送信して(ステップS606)、自身の有線送信回路114の動作状態が正常であるかどうかを確認する。
【0057】
スイッチ120から返送された接続状態確認応答ICMP_Rをゲートウェイ装置110_2が受信した時(ステップS607)、ゲートウェイ装置110_2は、自身の有線送信回路114が正常に動作していると判断することができる。この場合、ゲートウェイ装置110_2は、無線送信回路112の局モードをイネーブルにすることにより、無線ネットワークを介してゲートウェイ装置110_1に確認パケットHBPを送信するために、無線ネットワークを介してゲートウェイ装置110_1との接続の確立を試みる。
【0058】
しかしながら、ゲートウェイ装置110_1は、既に故障しており、確認パケットHBPを返送することができないため、ゲートウェイ装置110_2は、プリセット時間が経過した後に、ゲートウェイ装置110_1のコアハードウェア回路CHCが故障したと判断することができる(ステップS609)。その間、ゲートウェイ装置110_2は、IoT装置IoTDに提供したいゲートウェイ装置110_1のサービスを合併しながら、同時に、ユーザー機器UDに提供したいサービスを継続的に実行する(ステップS610)。つまり、ゲートウェイ装置110_2は、故障したゲートウェイ装置110_1のサービス提供対象(IoT装置IoTD)に基づいて、対応するサービス機能をイネーブルにする。
【0059】
その後、IoT装置IoTDは、代わりにゲートウェイ装置110_2との無線ネットワーク接続の確立を試み(ステップS611)、IoT装置IoTDの接続リクエストがゲートウェイ装置110_2により確認された後、ゲートウェイ装置110_2は、代わりにIoT装置IoTDを制御する(ステップS612)。
【0060】
図7は、本発明の1つの実施形態に係るゲートウェイ装置の無線送信回路が故障した時に行う障害回復フローの概略図である。次に、
図1および
図7を同時に参照すると、ゲートウェイ装置110_1および110_2がいずれも正常に動作している場合、ゲートウェイ装置110_1および110_2の動作(ステップS701〜S704)は、上述した実施形態のステップS501〜S504およびS601〜S604と実質的に同じであるため、ここでは繰り返し説明しない。
【0061】
無線ネットワーク接続が上手く確立された後に、ゲートウェイ装置110_1の無線送信回路112が故障した(例えば、無線ネットワーク回路が故障した)と仮定する。この場合、ゲートウェイ装置110_1とIoT装置IoTDの間の無線ネットワーク接続が切断されるが、ゲートウェイ装置110_1と110_2の間の送信は、依然として有線ネットワークを介して行うことができる。
【0062】
本実施形態において、自身の無線送信回路112の動作状態は、ゲートウェイ装置110_1および110_2が動作している間、絶えずチェックされる。そのため、ゲートウェイ装置110_1の無線送信回路112が故障した時、ゲートウェイ装置110_1は、動作状態の検出結果に基づいて、自身の無線送信回路112が故障していることをリアルタイムで判断することができる(ステップS705)。
【0063】
自身の無線送信回路が故障しているとゲートウェイ装置110_1が判断した時、ゲートウェイ装置110_1は、送信された確認パケットに無線送信回路112が故障していることを示すエラーコードを追加し(ステップS706)、有線ネットワークLCを介してエラーコードが追加された確認パケットHBPeをゲートウェイ装置110_2に送信する(ステップS707)。一方、ゲートウェイ装置110_2は、正常に動作しているため、ゲートウェイ装置110_2は、ゲートウェイ装置110_1に一般的な確認パケットHBPを送信する(ステップS708)。
【0064】
エラーコードが追加された確認パケットHBPeをゲートウェイ装置110_2が受信した時、ゲートウェイ装置110_2は、エラーコードに基づいて、ゲートウェイ装置110_1の無線送信回路112が故障していると判断する(ステップS709)。この場合、ゲートウェイ装置110_2は、IoT装置IoTDに提供したいゲートウェイ装置110_1のサービスを合併しながら、同時に、ユーザー機器UDに提供したいサービスを継続的に実行する(ステップS710)。つまり、ゲートウェイ装置110_2は、故障したゲートウェイ装置110_1のサービス提供対象(IoT装置IoTD)に基づいて、対応するサービス機能をイネーブルにする。
【0065】
その後、IoT装置IoTDは、代わりにゲートウェイ装置110_2との無線ネットワーク接続の確立を試み(ステップS710)、IoT装置IoTDの接続リクエストがゲートウェイ装置110_2により確認された後、ゲートウェイ装置110_2は、代わりにIoT装置IoTDを制御する(ステップS711)。
【0066】
図8は、本発明の1つの実施形態に係るスイッチのネットワーク回線が切断された時に行う障害回復フローの概略図である。
図2は、全体のネットワーク構造を図示しているため、本実施形態を
図2の構造と併せて説明する。本実施形態において、サーバーTS1およびTS2は、例えば、インターネットサービスプロバイダ(server of an internet service provider, ISP)のドメインネームシステム(domain name system, DNS)等のICMPプロトコルをサポートするサーバーであってもよいが、本発明は、これに限定されない。スイッチ220内のルーティングテーブル(routing table)をサーバーTS1およびTS2のIPアドレスのスタティックルートで構成することにより、ゲートウェイ装置からサーバーTS1に送信されたパケットがネットワーク回線WAN1を使用するよう指定し、サーバーTS2に送信されたパケットがネットワーク回線WAN2を使用するよう指定してもよい。本実施形態において、IoTシステム/充電システム200は、パケットの送信にネットワーク回線WAN1を使用するようプリセットされる。
【0067】
図2および
図8を同時に参照すると、ここでは、ゲートウェイ装置210iotを主体として説明する。まず、ゲートウェイ装置210iotは、サーバーTS1に接続状態確認パケットICMPを定期的/周期的に送信する。スタティックルートは、スイッチ220のルーティングテーブルの中に設定されるため、送信先がサーバーTS1のパケットは、ネットワーク回線WAN1に送信される。そのため、接続状態確認パケットICMPをゲートウェイ装置210iotからスイッチ220に送信し(ステップS801)、その後、ネットワーク回線WAN1を介してインターネットにアップロードし(ステップS802)、インターネットを介してサーバーTS1に送信する(ステップS803)。
【0068】
接続状態確認パケットICMPを受信した後、サーバーTS1は、同じ経路(サーバーTS1→インターネット→ネットワーク回線WAN1→スイッチ→ゲートウェイ装置210iot)により、接続状態確認応答ICMP_Rをゲートウェイ装置210iotに返送する(ステップS804〜ステップS806)。ゲートウェイ装置210iotが接続状態確認応答ICMP_Rを受信した場合、ネットワーク回線WAN1が正常に接続されていると判断する。同様に、ゲートウェイ装置210iotは、同様の方法を用いて、ネットワーク回線WAN2が正常に接続されているかどうかも検出することができる(ステップS807〜S812に示す)。
【0069】
ステップS812の後、ゲートウェイ装置210iotは、2つのネットワーク回線WAN1およびWAN2がいずれも正常な接続状態にあると判断する。そのため、プリセットされたネットワーク回線WAN1を用いてインターネットにデータをアップロードし(ステップS813およびS814)、ネットワーク回線WAN1を用いてインターネットからデータのダウンロードも行う(ステップS815およびS816)。
【0070】
使用中のネットワーク回線WAN1が切断されたと仮定する。この場合、接続状態確認パケットICMPの送信が連続失敗を示すことを確認した後(ステップS817およびS818;ここでは、2回の連続失敗を例とするが、本発明は、これに限定されない)、ゲートウェイ装置210iotは、使用中のネットワーク回線WAN1が切断されたと判断し、使用中のネットワーク回線をWAN2に切り替える(ステップS819)。したがって、ゲートウェイ装置210iotは、代わりにネットワーク回線WAN2を使用して、インターネットにデータをアップロードし(ステップS820およびS821)、インターネットからデータをダウンロードする(ステップS822およびS823)。
【0071】
図9および
図10の実施形態は、本発明の実施形態に係るIoTシステム中の各ゲートウェイ装置のデータバックアップ/同期方法を示したものである。
【0072】
図1および
図9を参照すると、本実施形態において、各ゲートウェイ装置110_1および110_2は、それぞれの監視パラメータを前もって設定する(ステップS901およびS902)。監視パラメータは、IoT装置およびユーザー機器UDの動作状態パラメータまたは動作セットアップファイルであってもよいが、本発明は、これに限定されない。
【0073】
各ゲートウェイ装置110_1および110_2の監視パラメータが変化しない場合、ゲートウェイ装置110_1および110_2は、同期の動作を実行しない。ゲートウェイ装置110_1の監視パラメータが変化した時、ゲートウェイ装置110_1は、変化した監視パラメータをゲートウェイ装置110_2に同期させる(ステップS903)。同様に、ゲートウェイ装置110_2の監視パラメータが変化した時、ゲートウェイ装置110_2は、変化した監視パラメータをゲートウェイ装置110_1に同期させる(ステップS904)。
【0074】
したがって、ゲートウェイ装置110_1および110_2が取得した情報は、いつでも同期を維持することができる。こうすることによって、ゲートウェイ装置110_1/110_2の1つが故障すると、故障したゲートウェイ装置110_1/110_2をすぐに別のゲートウェイ装置110_2/110_1に置き換えることができる。
【0075】
実際の応用において、ゲートウェイ装置110_1および110_2は、Linuxのカーネルサブシステム(kernel subsystem)のinotifyを使用して、上述した監視データおよび構成ファイルの機能を実現することができる。例えば、監視したファイルの内容が変化した時、inotifyは、状態コードを送信するため、ゲートウェイ装置110_1/110_2は、rsyncをリコールして、別のゲートウェイ装置110_1/110_2に変更されたファイルを同期させることができる。
【0076】
次に、
図1および
図10を参照すると、本実施形態において、各ゲートウェイ装置110_1および110_2は、また、それぞれの監視パラメータを前もって設定する(ステップS1001およびS1002)。
図9の実施形態とは異なり、ゲートウェイ装置110_1および110_2は、監視パラメータをクラウドサーバーCSに周期的にアップロードする。
【0077】
詳しく説明すると、
図10に示すように、各ゲートウェイ装置110_1および110_2は、設定された監視パラメータをクラウドサーバーCSにアップロードし(ステップS1003およびS1004)、固定された時間間隔PTが経過した後、設定された監視パラメータを再びクラウドサーバーCSにアップロードする(ステップS1005およびS1006)。同様に、ステップS1005およびS1006の後、ゲートウェイ装置110_1および110_2は、時間間隔PTが経過した後、設定された監視パラメータを再びクラウドサーバーCSにアップロードし(ステップS1007およびS1008)、以下同様である。
【0078】
したがって、ゲートウェイ装置110_1/110_2の1つが故障すると、別のゲートウェイ装置110_2/110_1が故障したゲートウェイ装置110_1/110_2の監視パラメータをクラウドサーバーCSからダウンロードして、故障したゲートウェイ装置110_1/110_2と置き換える。
【0079】
以上のように、本発明の実施形態は、障害回復方法、およびそれを用いたIoTシステムおよび充電システムを提供する。IoTシステムは、IoT装置とユーザー機器に対して異なるゲートウェイ装置を提供するようプリセットすることができる。ゲートウェイ装置は、別のゲートウェイ装置の動作状態を相互に確認することができるため、ゲートウェイ装置の1つが故障していると判断された時、故障したゲートウェイ装置を故障していないゲートウェイ装置に置き換える。その結果、IoTシステムは、故障した動作状態から迅速に回復することができるため、全体のIoTシステムは、高い可用性を提供することができる。また、本発明の実施形態は、上述したIoTシステムの概念に基づいて、可用性の高い充電システムを構築することもできる。
【0080】
以上のごとく、この発明を実施形態により開示したが、もとより、この発明を限定するためのものではなく、当業者であれば容易に理解できるように、この発明の技術思想の範囲内において、適当な変更ならびに修正が当然なされうるものであるから、その特許権保護の範囲は、特許請求の範囲および、それと均等な領域を基準として定めなければならない。