特許第6487913号(P6487913)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6487913成長ホルモン受容体のモジュレータ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6487913
(24)【登録日】2019年3月1日
(45)【発行日】2019年3月20日
(54)【発明の名称】成長ホルモン受容体のモジュレータ
(51)【国際特許分類】
   C12N 15/113 20100101AFI20190311BHJP
   A61K 48/00 20060101ALI20190311BHJP
   A61K 31/7088 20060101ALI20190311BHJP
   A61K 31/712 20060101ALI20190311BHJP
   A61K 31/7125 20060101ALI20190311BHJP
   A61K 31/7115 20060101ALI20190311BHJP
   A61P 5/08 20060101ALI20190311BHJP
【FI】
   C12N15/113 120Z
   C12N15/113ZNA
   A61K48/00
   A61K31/7088
   A61K31/712
   A61K31/7125
   A61K31/7115
   A61P5/08
【請求項の数】20
【全頁数】234
(21)【出願番号】特願2016-524320(P2016-524320)
(86)(22)【出願日】2014年7月1日
(65)【公表番号】特表2016-523548(P2016-523548A)
(43)【公表日】2016年8月12日
(86)【国際出願番号】US2014045088
(87)【国際公開番号】WO2015002971
(87)【国際公開日】20150108
【審査請求日】2017年6月30日
(31)【優先権主張番号】61/842,302
(32)【優先日】2013年7月2日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595104323
【氏名又は名称】アイオーニス ファーマシューティカルズ, インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】Ionis Pharmaceuticals,Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100075270
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 泰
(74)【代理人】
【識別番号】100101373
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 茂雄
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100163784
【弁理士】
【氏名又は名称】武田 健志
(72)【発明者】
【氏名】バーノット,サンジェイ
(72)【発明者】
【氏名】フレアー,スーザン・エム
(72)【発明者】
【氏名】ブイ,フィン−ホア
【審査官】 高山 敏充
(56)【参考文献】
【文献】 特表2007−524373(JP,A)
【文献】 J. Endocrinology,2006年,Vol. 189,pp.147-154
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C12N 15/00−15/90
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS/WPIDS(STN)
GenBank/EMBL/DDBJ/GeneSeq
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長さ18〜30の結合したヌクレオシドからなる修飾オリゴヌクレオチドを含む化合物であって、
該修飾オリゴヌクレオチドは、配列番号2の核酸塩基配列を有する成長ホルモン受容体核酸の核酸塩基153921〜153940に対して100%相補的である少なくとも18の連続する核酸塩基の部分を含む核酸塩基配列を有し、
該修飾オリゴヌクレオチドの核酸塩基配列は、配列番号2における該修飾オリゴヌクレオチドの核酸塩基配列が対応する領域に対して100%相補的である、
上記化合物。
【請求項2】
飾オリゴヌクレオチドが、20の結合したヌクレオシドからなり、配列番号703に記載される配列からなる核酸塩基配列を有する、請求項に記載の化合物。
【請求項3】
修飾オリゴヌクレオチドが少なくとも1種の修飾糖を含む、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項4】
少なくとも1種の修飾糖が、2’−O−メトキシエチル基を含む、又は、二環式糖である、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
二環式糖が、4’−CH(CH3)−O−2’基、4’−CH2−O−2’基、又は4’−(CH2)2−O−2’基を含む、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
修飾オリゴヌクレオチドが少なくとも1種の修飾ヌクレオシド間結合を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
修飾ヌクレオシド間結合がホスホロチオ酸ヌクレオシド間結合である、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
修飾オリゴヌクレオチドが少なくとも1種の修飾核酸塩基を含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
修飾核酸塩基が5−メチルシトシンである、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
修飾オリゴヌクレオチドが、
結合したデオキシヌクレオシドからなるギャップセグメントと、
結合したヌクレオシドからなる5’ウィングセグメントと、
結合したヌクレオシドからなる3’ウィングセグメントと
を含み、
該ギャップセグメントが5’ウィングセグメントと3’ウィングセグメントとの間に位置し、各ウィングセグメントの各ヌクレオシドが修飾糖を含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
修飾オリゴヌクレオチドが、配列番号703に記載される配列からなる核酸塩基配列を有する20の結合したヌクレオシドからなり、該修飾オリゴヌクレオチドが、
10の結合したデオキシヌクレオシドからなるギャップセグメントと、
5の結合したヌクレオシドからなる5’ウィングセグメントと、
5の結合したヌクレオシドからなる3’ウィングセグメントと
を含み、
該ギャップセグメントが5’ウィングセグメントと3’ウィングセグメントとの間に位置し、各ウィングセグメントの各ヌクレオシドが2’−O−メトキシエチル糖を含み、少なくとも1つのヌクレオシド間結合がホスホロチオ酸結合であり、各シトシンが5−メチルシトシンである、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項12】
前記化合物が一本鎖である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物又はその塩及び少なくとも1種の薬学的に許容される担体又は希釈剤を含む、医薬組成物。
【請求項14】
治療用である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物を含む医薬組成物、又は請求項13に記載の医薬組成物。
【請求項15】
ヒトにおける過剰な成長ホルモンに伴う疾患の治療用又は予防用である、請求項14に記載の医薬組成物。
【請求項16】
成長ホルモンに伴う疾患が先端巨大症である、請求項15に記載の医薬組成物。
【請求項17】
先端巨大症の治療がIGF−1レベルを低減する、請求項16に記載の医薬組成物。
【請求項18】
ヒトにおける成長ホルモン受容体(GHR)レベルの低減用である、請求項13に記載の医薬組成物であって、治療上有効な量の組成物をヒトに投与し、それによってヒトにおけるGHRレベルを低減することを含む、記組成物。
【請求項19】
前記ヒトが過剰な成長ホルモンに伴う疾患を有する、請求項18に記載の医薬組成物。
【請求項20】
過剰な成長ホルモンに伴う疾患が先端巨大症である、請求項19に記載の医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施形態は、成長ホルモン受容体(GHR)を標的とするアンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドを用いる、過剰な成長ホルモンに伴う疾患を治療する、予防する、または改善するための方法、化合物、及び組成物を提供する。
【0002】
[配列表]
本願は電子形式の配列表と共に出願されている。上記配列表は、BIOL0226WOSEQ_ST25.txtとの名称の、2014年6月30日に作成され、1028Kbの容量であるファイルとして提出されている。上記電子形式の配列表中の情報は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
成長ホルモンは脳下垂体で産生されて血流中に分泌され、血流中で、多くの細胞型上の成長ホルモン受容体(GHR)と結合し、インスリン様成長因子1(IGF−1)の産生を誘起する。IGF−1は主として肝臓において産生されるが、脂肪組織及び腎臓においても産生され、血流中に分泌される。先端巨大症及び巨人症などのいくつかの障害は、血漿及び/若しくは組織中の成長ホルモンレベルの上昇並びに/またはIGF−1レベルの上昇に伴う。
【0004】
過剰な成長ホルモンの産生は、先端巨大症または巨人症などの疾患に繋がり得る。先端巨大症及び巨人症は過剰な成長ホルモンに伴い、脳下垂体腫瘍に起因する場合が多く、全世界で百万人当たり40〜50人が罹患し、米国及び欧州のそれぞれで約15,000人の患者が存在し、年間で百万人当たり約4〜5人の発生がある。先端巨大症及び巨人症は、初期には手及び足の異常な成長並びに顔特徴における骨の変化を特徴とする。多くの成長に関係する結果は、血清IGF−1のレベルの上昇によって媒介される。
【発明の概要】
【0005】
本明細書において提供される実施形態は、過剰な成長ホルモンに伴う疾患を治療する、予防する、または改善するための方法、化合物、及び組成物に関する。本明細書において提供されるいくつかの実施形態は、成長ホルモン受容体(GHR)を標的とするアンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドに向けられる。いくつかの実施形態は、成長ホルモン受容体(GHR)を標的とするアンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドを用いる、先端巨大症の治療、予防、または改善を対象とする。
【発明を実施するための形態】
【0006】
上述の概要及び以下の詳細な説明は、両方共に、単に代表的且つ説明的なものに過ぎず、特許請求の範囲に記載されるもののように、本発明を限定するものではない。本明細書において、明確に別段の記載がない限り、単数形の使用は複数形を包含する。本明細書において用いられる、「または」の使用は、別段の記載がない限り、「及び/または」を意味する。更に、用語「含んでいる」並びに「含む」及び「含まれる」などの他の形態の使用は、限定を行うものではない。また、用語「要素」または「成分」は、明確に別段の記載がない限り、1ユニットを含む要素及び成分並びに複数のサブユニットを含む要素及び成分の両方を包含する。
【0007】
本明細書において用いられる節の見出しは、単に構成上の目的のために過ぎず、記載される内容を限定すると理解されるべきものではない。本願に引用される、特許、特許出願、記事、書籍、及び論文を始めとする(但し、それらに限定されない)全ての文献または文献の一部は、本明細書において議論される当該文献の一部に関して、並びにそれらの全体が、ここにおいて明示的に参照により組み込まれる。
【0008】
別段の記載がない限り、以下の用語は以下の意味を有する。
【0009】
「2’−O−メトキシエチル」(2’−MOE及び2’−O(CH−OCHも含む)とは、フラノース環の2’位におけるO−メトキシ−エチル修飾をいう。2’−O−メトキシエチル修飾された糖は修飾糖である。
【0010】
「2’−MOEヌクレオシド」(2’−O−メトキシエチルヌクレオシドも含む)とは、2’−MOE修飾された糖残基を含むヌクレオシドを意味する。
【0011】
「2’−置換ヌクレオシド」とは、フラノシル環の2’位における、HまたはOH以外の置換基を含むヌクレオシドを意味する。特定の実施形態において、2’−置換ヌクレオシドは二環式糖修飾を伴うヌクレオシドを含む。
【0012】
「3’標的部位」とは、特定のアンチセンス化合物のほぼ3’のヌクレオチドに対して相補的な標的核酸のヌクレオチドをいう。
【0013】
「5’標的部位」とは、特定のアンチセンス化合物のほぼ5’のヌクレオチドに対して相補的な標的核酸のヌクレオチドをいう。
【0014】
「5−メチルシトシン」とは、5位に結合したメチル基によって修飾されたシトシンを意味する。5−メチルシトシンは修飾核酸塩基である。
【0015】
「約」とは、ある値の±10%以内を意味する。例えば、「当該化合物はGHRの少なくとも約70%の阻害に作用する」と述べられる場合、GHRレベルが60%と80%との範囲で阻害されることを意味する。
【0016】
「投与」または「投与すること」とは、本明細書において提供されるアンチセンス化合物を、その意図する機能を発揮させるために、対象に導入する経路をいう。用いることができる投与の経路の例としては、皮下注射、静脈注射、若しくは筋肉注射または点滴などの(但し、これらに限定されない)非経口投与が挙げられる。
【0017】
「改善」とは、関連する疾患、障害、または疾病の少なくとも1の指標、徴候、または症状を軽減することをいう。特定の実施形態において、改善は、疾病または疾患の1または複数の指標の進行の遅延または減速を包含する。指標の重篤度は、当業者に公知の、主観的または客観的測定によって判定し得る。
【0018】
「動物」とは、ヒトまたは、マウス、ラット、兎、犬、猫、豚、及び、猿及びチンパンジーを含む(但し、それらに限定されない)非ヒト霊長類を始めとする(但し、それらに限定されない)、ヒト以外の動物をいう。
【0019】
「アンチセンス活性」とは、アンチセンス化合物の、その標的核酸に対するハイブリダイゼーションに帰すことができる、検知可能なまたは測定可能な任意の活性を意味する。特定の実施形態において、アンチセンス活性は、標的核酸若しくはかかる標的核酸によってコードされるタンパク質の量または発現の減少である。
【0020】
「アンチセンス化合物」とは、標的核酸に対して水素結合を通じてハイブリダイゼーションすることが可能なオリゴマー化合物を意味する。アンチセンス化合物の例としては、アンチセンスオリゴヌクレオチド、siRNA、shRNA、ssRNA、及び占有に基づく化合物などの一本鎖及び二本鎖化合物が挙げられる。
【0021】
「アンチセンス阻害」とは、標的核酸に対して相補的なアンチセンス化合物存在下での、当該アンチセンス化合物非存在下での標的核酸レベルに比較しての、標的核酸レベルの低下を意味する。
【0022】
「アンチセンス機序」とは、化合物の標的核酸とのハイブリダイゼーションを伴う全ての機序であって、当該ハイブリダイゼーションの結果または効果が、付随する、例えば転写またはスプライシングを含む細胞機構の停止を伴う、標的の分解または標的の占有のいずれかである、上記機序である。
【0023】
「アンチセンスオリゴヌクレオチド」とは、標的核酸の対応する領域またはセグメントに対するハイブリダイゼーションを可能にする核酸塩基配列を有する、一本鎖オリゴヌクレオチドを意味する。
【0024】
「塩基相補性」とは、アンチセンスオリゴヌクレオチドの核酸塩基の、標的核酸中の対応する核酸塩基との正確な塩基対合(すなわち、ハイブリダイゼーション)に関する能力をいい、対応する核酸塩基間のワトソン−クリック、フーグスティーンまたは逆フーグスティーン水素結合によって媒介される。
【0025】
「二環式糖残基」とは、(フラノシルを始めとし、但し、それに限定されない)4〜7員環であって、該4〜7員環の2原子を結合するブリッジを含んで第2の環を形成し、結果として二環式構造をもたらす上記4〜7員環を含む修飾糖残基を意味する。特定の実施形態において、上記4〜7員環は糖環である。特定の実施形態において、上記4〜7員環はフラノシルである。特定のかかる実施形態において、上記ブリッジは、フラノシルの2’−炭素と4’−炭素とを結合する。
【0026】
「二環式核酸」または「BNA」または「BNAヌクレオチド」とは、ヌクレオシド糖ユニットの4’位と2’位との間の2の炭素原子を結合し、それにより二環式糖を形成するブリッジを有する核酸モノマーを意味する。かかる二環式糖の例としては、以下に表される、A)α−L−メチレンオキシ(4’−CH−O−2’)LNA、(B)β−D−メチレンオキシ(4’−CH−O−2’)LNA、(C)エチレンオキシ(4’−(CH−O−2’)LNA、(D)アミノオキシ(4’−CH−O−N(R)−2’)LNA及び(E)オキシアミノ(4’−CH−N(R)−O−2’)LNAが挙げられるが、これらに限定されない。
【0027】
【化1】
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【0028】
本明細書において用いられるLNA化合物としては、糖の4’位と2’位との間の少なくとも1のブリッジを有する化合物であって、上記ブリッジのそれぞれが独立に、−[C(R)(R)]−、−C(R)=C(R)−、−C(R)=N−、−C(=NR)−、−C(=O)−、−C(=S)−、−O−、−Si(R−、−S(=O)−及び−N(R)−(式中、xは0、1、または2であり;nは1、2、3、または4であり;各R及びRは独立に、H、保護基、水酸基、C〜C12アルキル、置換C〜C12アルキル、C〜C12アルケニル、置換C〜C12アルケニル、C〜C12アルキニル、置換C〜C12アルキニル、C〜C20アリール、置換C〜C20アリール、複素環ラジカル、置換複素環ラジカル、複素アリール、置換複素アリール、C〜C脂環式ラジカル、置換C〜C脂環式ラジカル、ハロゲン、OJ、NJ、SJ、N、COOJ、アシル(C(=O)−H)、置換アシル、CN、スルホニル(S(=O)−J)、またはスルホキシル(S(=O)−J)であり;各J及びJは独立に、H、C〜C12アルキル、置換C〜C12アルキル、C〜C12アルケニル、置換C〜C12アルケニル、C〜C12アルキニル、置換C〜C12アルキニル、C〜C20アリール、置換C〜C20アリール、アシル(C(=O)−H)、置換アシル、複素環ラジカル、置換複素環ラジカル、C〜C12アミノアルキル、置換C〜C12アミノアルキまたは保護基である。)より独立に選択される1または2〜4の結合した基を含む上記化合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0029】
上記LNAの定義内に包含される4’−2’ブリッジ基の例としては、式−[C(R)(R)]−、−[C(R)(R)]−O−、−C(R)−N(R)−O−または−C(R)−O−N(R)−の1が挙げられるが、これらに限定されない。更に、上記LNAの定義に包まれる他のブリッジ基は、4’−CH−2’、4’−(CH−2’、4’−(CH−2’、4’−CH−O−2’、4’−(CH−O−2’、4’−CH−O−N(R)−2’及び4’−CH−N(R)−O−2’−ブリッジ(式中、R及びRは独立にH、保護基またはC〜C12アルキルである。)である。
【0030】
本発明に係るLNAの上記定義内には、リボシル糖環の2’−水酸基が当該糖環の4’−炭素原子に結合し、それによってメチレンオキシ(4’−CH−O−2’)ブリッジを形成し、二環式糖残基を形成するLNAも含まれる。当該ブリッジはまた、2’酸素原子と4’炭素原子とを結合するメチレン(−CH−)基であることもでき、それに対して用語メチレンオキシ(4’−CH−O−2’)LNAが用いられる。更に、この位置にエチレンブリッジ基を有する当該二環式糖残基の場合には、用語エチレンオキシ(4’−CHCH−O−2’)LNAが用いられる。メチレンオキシ(4’−CH−O−2’)LNAの異性体であるα−L−メチレンオキシ(4’−CH−O−2’)もまた、本明細書において用いられる上記LNAの定義内に包含される。
【0031】
「キャップ構造」または「末端キャップ残基」とは、アンチセンス化合物のいずれかの末端に組み込まれている化学修飾を意味する。
【0032】
「cEt」または「拘束エチル」とは、4’−炭素と2’−炭素とを結合するブリッジであって、式4’−CH(CH)−O−2’を有する上記ブリッジを含む二環式糖残基を意味する。
【0033】
「拘束エチルヌクレオシド」(cEtヌクレオシドともいう)とは、4’−CH(CH)−O−2’ブリッジを含む二環式糖残基を含むヌクレオシドを意味する。
【0034】
「化学的に別個の領域」とは、同一のアンチセンス化合物の別な領域と何らかの形で化学的に異なる、アンチセンス化合物の領域をいう。例えば、2’−O−メトキシエチルヌクレオチドを有する領域は、2’−O−メトキシエチル修飾のないヌクレオチドを有する領域とは化学的に別個である。
【0035】
「キメラアンチセンス化合物」とは、少なくとも2の化学的に別個の領域を有し、それぞれの位置が複数のサブユニットを有するアンチセンス化合物を意味する。
【0036】
「相補性」とは、第1の核酸と第2の核酸との間において対合する能力を意味する。
【0037】
「含む」(「comprise」、「comprises」及び「comprising」)は、記載されたステップ若しくは要素またはステップ若しくは要素の群を包含することを意味するが、任意の他のステップ若しくは要素またはステップ若しくは要素の群を排除することを意味しないと理解されることとなる。
【0038】
「連続する核酸塩基」とは、互いに直接隣接する核酸塩基を意味する。
【0039】
「デオキシリボヌクレオチド」とは、当該ヌクレオチドの糖部分の2’位に水素を有するヌクレオチドを意味する。デオキシリボヌクレオチドは、任意の種々の置換基によって修飾されてもよい。
【0040】
「設計する」または「〜するように設計された」とは、選択された核酸分子と特異的にハイブリダイズするオリゴマー化合物を設計する過程をいう。
【0041】
「有効量」とは、活性な医薬の量であって、当該医薬を必要とする個体において所望の生理学的成果を実現するために十分な上記の量を意味する。上記有効量は、治療を受ける個体の健康及び身体的な状態、治療を受ける個体の分類学的な群、組成物の処方、当該個体の医学的な状態の評価、及びその他の関係する因子によって変化し得る。
【0042】
「効能」とは、所望の効果を生み出す能力を意味する。
【0043】
「発現」は、それによって、遺伝子のコードされた情報が細胞中に存在する構造体に変換され、且つ細胞中で作用する全ての機能を包含する。かかる構造体としては、転写及び翻訳の生成物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0044】
「完全に相補的」または「100%相補的」とは、第1の核酸の各核酸塩基が第2の核酸中に相補的な核酸塩基を有することを意味する。特定の実施形態において、第一の核酸がアンチセンス化合物であり、標的核酸が第2の核酸である。
【0045】
「ギャップマー」とは、リボヌクレアーゼH開裂をサポートする複数のヌクレオシドを有する内部領域が、1または複数のヌクレオシドを有する外部領域の間に位置するキメラアンチセンス化合物であって、上記内部領域を構成する上記ヌクレオシドが、上記外部領域を構成する上記ヌクレオシドまたは複数のヌクレオシドとは化学的に別個である、上記キメラアンチセンス化合物を意味する。上記内部領域は「ギャップ」と呼ばれることがあり、上記外部領域は「ウィング」と呼ばれることがある。
【0046】
「成長ホルモン受容体(GHR)」とは、任意のGHRの核酸またはタンパク質を意味する。「GHR核酸」とは、GHRをコードする任意の核酸を意味する。例えば、特定の実施形態において、GHR核酸としては、GHRをコードするDNA配列、非タンパク質コード(すなわち、非コード)RNA配列を含む、(イントロン及びエキソンを含むゲノムDNAを含む)GHRをコードするDNAから転写されたRNA配列、及びGHRをコードするmRNA配列が挙げられる。「GHR mRNA」とは、GHRタンパク質をコードするmRNAを意味する。
【0047】
「GHR特異的阻害剤」とは、GHR RNA及び/若しくはGHRタンパク質の発現または活性を分子レベルで特異的に阻害する能力を有する任意の薬剤をいう。例えば、GHR特異的阻害剤としては、(アンチセンス化合物を含む)核酸、ペプチド、抗体、低分子、及びGHR RNA及び/若しくはGHRタンパク質の発現を阻害する能力を有する任意の他の薬剤が挙げられる。
【0048】
「ハイブリダイゼーション」とは、相補的な核酸分子のアニーリングを意味する。特定の実施形態において、相補的な核酸分子としては、アンチセンス化合物及び核酸標的が挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態において、相補的な核酸分子としては、アンチセンスオリゴヌクレオチド及び核酸標的が挙げられるが、これらに限定されない。
【0049】
「疾患、障害及び/若しくは疾病を有する、またはこれらを有する危険性がある動物を識別すること」とは、当該の疾患、障害及び/若しくは疾病と診断されている動物を識別すること、または当該の疾患、障害及び/若しくは疾病を発症しやすい動物を識別することを意味する。かかる識別は、個体の病歴の評価及び標準的な臨床検査または評価を始めとする任意の方法によって行うことができる。
【0050】
「直接隣接する」とは、当該の直接隣接する要素間に介在する要素がないことを意味する。
【0051】
「個体」とは、治療または療法に関して選択されたヒトまたは非ヒト動物を意味する。
【0052】
「発現または活性を阻害する」とは、当該発現または活性の低減、遮断をいい、必ずしも、発現または活性の完全な排除を指すものではない。
【0053】
「ヌクレオシド間結合」とは、ヌクレオシド間の化学結合をいう。
【0054】
「延長」アンチセンスオリゴヌクレオチドとは、本明細書において開示されるアンチセンスオリゴヌクレオチドに比較して、1または複数の更なるヌクレオシドを有するアンチセンスオリゴヌクレオチドである。
【0055】
「結合したデオキシヌクレオシド」とは、リン酸エステルによって結合されてヌクレオチドを形成するデオキシリボースにより置換された核酸塩基(A、G、C、T、U)を意味する。
【0056】
「結合したヌクレオシド」とは、ヌクレオシド間結合によって互いに結合された隣接するヌクレオシドを意味する。
【0057】
「ミスマッチ」または「非相補的な核酸塩基」とは、第1の核酸の核酸塩基が、第2の核酸または標的核酸の対応する核酸塩基と対合する能力をもたない場合をいう。
【0058】
「修飾ヌクレオシド間結合」とは、天然に存在するヌクレオシド間結合(すなわち、リン酸ジエステルヌクレオシド間結合)からの置換または任意の変更をいう。
【0059】
「修飾核酸塩基」とは、アデニン、シトシン、グアニン、チミジン、またはウラシル以外の任意の核酸塩基を意味する。「非修飾核酸塩基」とは、プリン塩基であるアデニン(A)及びグアニン(G)、並びにピリミジン塩基であるチミン(T)、シトシン(C)及びウラシル(U)を意味する。
【0060】
「修飾ヌクレオシド」とは、独立に、修飾糖残基及び/または修飾核酸塩基を有するヌクレオシドを意味する。
【0061】
「修飾ヌクレオチド」とは、独立に、修飾糖残基、修飾ヌクレオシド間結合、または修飾核酸塩基を有するヌクレオチドを意味する。
【0062】
「修飾オリゴヌクレオチド」とは、少なくとも1の修飾ヌクレオシド間結合、修飾糖、及び/または修飾核酸塩基を含むオリゴヌクレオチドを意味する。
【0063】
「修飾糖」とは、天然の糖残基からの置換及び/または任意の変更を意味する。
【0064】
「モジュレートする」とは、細胞、組織、器官または生体における特徴を変化させるまたは調整することをいう。例えば、GHR mRNAをモジュレートするとは、細胞、組織、器官または生体におけるGHR mRNA及び/またはGHRタンパク質のレベルを増加または減少させることを意味し得る。「モジュレータ」は、細胞、組織、器官または生体における変化をもたらす。例えば、GHRアンチセンス化合物は、細胞、組織、器官または生体におけるGHR mRNA及び/またはGHRタンパク質の量を減少させるモジュレータであり得る。
【0065】
「モノマー」とは、オリゴマーの単一ユニットをいう。モノマーとしては、天然に存在するものまたは修飾されたものに拘わらず、ヌクレオシド及びヌクレオチドが挙げられるが、これらに限定されない。
【0066】
「モチーフ」とは、アンチセンス化合物中の非修飾及び修飾ヌクレオシドのパターンを意味する。
【0067】
「天然糖残基」とは、DNA(2’−H)またはRNA(2’−OH)中に存在する糖残基を意味する。
【0068】
「天然に存在するヌクレオシド間結合」とは、3’から5’へのリン酸ジエステル結合を意味する。
【0069】
「非相補的な核酸塩基」とは、互いに水素結合を形成しない、または水素結合以外の形態でハイブリダイゼーションをサポートしない一対の核酸塩基をいう。
【0070】
「核酸」とは、単量体ヌクレオチドから構成される分子をいう。核酸としては、リボ核酸(RNA)、デオキシリボ核酸(DNA)、一本鎖核酸、及び二本鎖核酸が挙げられるが、これらに限定されない。
【0071】
「核酸塩基」とは、別な核酸の塩基と対合する能力を有する複素環式残基を意味する。
【0072】
「核酸塩基相補性」とは、別な核酸塩基と塩基対合する能力を有する核酸塩基をいう。例えば、DNAにおいて、アデニン(A)はチミン(T)と相補的である。例えば、RNAにおいて、アデニン(A)はウラシル(U)と相補的である。特定の実施形態において、相補的な核酸塩基とは、アンチセンス化合物の核酸塩基であって、該アンチセンス化合物の標的核酸の核酸塩基と塩基対合する能力を有する上記核酸塩基をいう。例えば、アンチセンス化合物の特定の位置における核酸塩基が、標的核酸の特定の位置における核酸塩基と水素結合する能力を有する場合、当該オリゴヌクレオチドと当該標的核酸との間の水素結合の位置は、当該核酸塩基対において相補的と見なされる。
【0073】
「核酸塩基配列」とは、如何なる糖、結合、及び/または核酸塩基修飾に対しても独立な、連続する核酸塩基の順を意味する。
【0074】
「ヌクレオシド」とは、糖に結合した核酸塩基を意味する。
【0075】
「ヌクレオシド模倣物」は、上記糖または糖及び塩基を置換するために用いられる構造体を含み、必ずしも、例えば、モルホリノ、シクロヘキセニル、シクロヘキシル、テトラヒドロピラニル、二環式または三環式糖模倣物、例えば、非フラノース糖ユニットなどを有するヌクレオシド模倣物などのオリゴマー化合物の1または複数の位置における結合を含まない。ヌクレオチド模倣物は、上記ヌクレオシド及び、例えばペプチド核酸またはモルホリノ(−N(H)−C(=O)−O−または他の非リン酸ジエステル結合によって結合したモルホリノ)などのオリゴマー化合物の1または複数の位置における結合を置換するために用いられる構造体を含む。代理糖は、僅かにより広い用語であるヌクレオシド模倣物と重複するが、糖ユニット(フラノース環)のみの置換を指すことが意図される。本明細書において提供されるテトラヒドロピラニル環は代理糖の例であって、フラノース環がテトラヒドロピラニル環系によって置換されている上記例を説明するものである。「模倣物」とは、糖、核酸塩基、及び/またはヌクレオシド間結合を置換する基をいう。一般的に、模倣物は糖または糖−ヌクレオシド間結合の組み合わせに代えて用いられ、核酸塩基は選択された標的に対するハイブリダイゼーションのために維持される。
【0076】
「ヌクレオチド」とは、ヌクレオシドであって、当該ヌクレオシドの糖部分に共有結合したリン酸基を有する上記ヌクレオシドを意味する。
【0077】
「オリゴマー化合物」とは、核酸分子に、少なくともその領域に対してハイブリダイズする能力を有する、結合した単量体サブユニットのポリマーを意味する。
【0078】
「オリゴヌクレオシド」とは、オリゴヌクレオチドであって、そのヌクレオシド間結合がリン原子を含有しない上記オリゴヌクレオチドを意味する。
【0079】
「オリゴヌクレオチド」とは、結合したヌクレオシドのポリマーであって、該ヌクレオシドのそれぞれが、個々に独立に修飾されても非修飾でもよい、上記ポリマーを意味する。
【0080】
「非経口投与」とは、注射または点滴を通じた投与を意味する。非経口投与としては、皮下投与、静脈内投与、筋肉内投与、動脈内投与、腹膜内投与、または、例えば、クモ膜下腔内投与若しくは脳室内投与である頭蓋内投与が挙げられる。
【0081】
「医薬組成物」とは、個体に投与するために適した物質の混合物を意味する。例えば、医薬組成物は、1種または複数種の活性な医薬及び無菌の水溶液を含んでもよい。
【0082】
「薬学的に許容される塩」とは、生理学的に及び薬学的に許容されるアンチセンス化合物の塩、すなわち、基となるオリゴヌクレオチドの所望の生物学的活性を保持し、且つ望ましくない毒物学的影響を基となるオリゴヌクレオチドに付与することのない塩を意味する。
【0083】
「ホスホロチオ酸結合」とは、リン酸ジエステル結合が、非ブリッジ酸素原子の1をイオウ原子に置換することによって修飾されたヌクレオシド間の結合を意味する。ホスホロチオ酸結合は修飾ヌクレオシド間結合である。
【0084】
「部分」とは、核酸の、規定された数の連続する(すなわち、結合した)核酸塩基を意味する。特定の実施形態において、部分は、標的核酸の、規定された数の連続する核酸塩基である。特定の実施形態において、部分は、アンチセンス化合物の、規定された数の連続する核酸塩基である。
【0085】
「予防する」とは、疾患、障害、または疾病の発病、発症または進行を、数分から無期限の間、遅延または未然に防ぐことをいう。予防するとはまた、疾患、障害、または疾病の発症の危険性を低減することも意味する。
【0086】
「予防的に有効な量」とは、動物に対して予防的または防御的な効能を与える医薬の量をいう。
【0087】
「領域」とは、少なくとも1の識別可能な構造、機能または特性を有する標的核酸の部分として定義される。
【0088】
「リボヌクレオチド」とは、ヌクレオチドであって、当該ヌクレオチドの糖部分の2’位に水酸基を有する上記ヌクレオチドを意味する。リボヌクレオチドは、任意の様々な置換基によって修飾されていてもよい。
【0089】
「セグメント」とは、標的核酸内の領域のより小さな下位部分として定義される。
【0090】
「副作用」とは、所望の効果以外の治療に起因する生理学的疾患及び/または疾病を意味する。特定の実施形態において、副作用としては、注射部位反応、肝機能検査異常、腎機能異常、肝毒性、腎毒性、中枢神経系異常、筋障害、及び倦怠感が挙げられる。例えば、血清中のアミノトランスフェラーゼレベルの上昇は、肝毒性または肝機能異常を示す場合がある。例えば、ビリルビンの上昇は、肝毒性または肝機能異常を示す場合がある。
【0091】
本明細書で用いられる「部位」とは、標的核酸内の固有の核酸塩基の位置として定義される。
【0092】
「進行を遅らせる」とは、当該疾患の進展の低減を意味する。
【0093】
「特異的にハイブリダイズ可能な」とは、所望の効果を誘起するために十分な程度の、アンチセンスオリゴヌクレオチドと標的核酸との間の相補性を有する一方で、特異的な結合が所望される条件下、すなわち、イン・ビボアッセイ及び治療処置の場合においては生理学的条件下において、非標的核酸に対して最小限の影響しか示さないまたは影響を全く示さないアンチセンス化合物をいう。「ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件」または「ストリンジェントな条件」とは、条件であって、当該条件下では、オリゴマー化合物がその標的配列に対してハイブリダイズするが、他の配列に対しては最小限の数にしかハイブリダイズしないこととなる上記条件をいう。
【0094】
「対象」とは、治療または療法に関して選択されたヒトまたは非ヒト動物を意味する。
【0095】
「標的」とは、タンパク質であって、そのモジュレーションが所望される上記タンパク質をいう。
【0096】
「標的遺伝子」とは、標的をコードする遺伝子をいう。
【0097】
「標的とする」とは、標的核酸に対して特異的にハイブリダイズし、所望の効果を誘起することとなるアンチセンス化合物の設計及び選択の過程を意味する。
【0098】
「標的核酸」、「標的RNA」、「標的RNA転写」及び「核酸標的」は、全てアンチセンス化合物によって標的とされ得る核酸を意味する。
【0099】
「標的領域」とは、1種または複数種のアンチセンス化合物が標的とする標的核酸の部分を意味する。
【0100】
「標的セグメント」とは、アンチセンス化合物が標的とする標的核酸のヌクレオチドの配列を意味する。「5’標的部位」とは、標的セグメントのほぼ5’のヌクレオチドをいう。「3’標的部位」とは、標的セグメントのほぼ3’のヌクレオチドをいう。
【0101】
「治療上有効な量」とは、個体に対して治療上の効能を与える医薬の量を意味する。
【0102】
「治療する」とは、動物の疾患、障害、または疾病の改変または改善をもたらすために、当該動物に対して医薬組成物を投与することをいう。特定の実施形態において、1種または複数種の医薬組成物を当該動物に投与することができる。
【0103】
「非修飾」核酸塩基とは、プリン塩基であるアデニン(A)及びグアニン(G)、並びにピリミジン塩基であるチミン(T)、シトシン(C)及びウラシル(U)を意味する。
【0104】
「非修飾ヌクレオチド」とは、天然に存在する核酸塩基、糖残基、及びヌクレオシド間結合から構成されるヌクレオチドを意味する。特定の実施形態において、非修飾ヌクレオチドはRNAヌクレオチド(すなわち、β−D−リボヌクレオシド)またはDNAヌクレオチド(すなわち、β−D−デオキシリボヌクレオシド)である。
【0105】
特定の実施形態
特定の実施形態は、成長ホルモン受容体(GHR)の発現を阻害するための方法、化合物及び組成物を提供する。
【0106】
特定の実施形態は、GHR核酸を標的とするアンチセンス化合物を提供する。特定の実施形態において、上記GHR核酸は、ジェンバンク受入番号NM_000163.4(本明細書中に配列番号1として組み込まれる)、ヌクレオチド42411001から42714000へ切り詰められたジェンバンク受入番号NT_006576.16(本明細書中に配列番号2として組み込まれる)、ジェンバンク受入番号X06562.1(本明細書中に配列番号3として組み込まれる)、ジェンバンク受入番号DR006395.1(本明細書中に配列番号4として組み込まれる)、ジェンバンク受入番号DB052048.1(本明細書中に配列番号5として組み込まれる)、ジェンバンク受入番号AF230800.1(本明細書中に配列番号6として組み込まれる)、ジェンバンク受入番号AA398260.1の補体(本明細書中に配列番号7として組み込まれる)、ジェンバンク受入番号BC136496.1(本明細書中に配列番号8として組み込まれる)、ジェンバンク受入番号NM_001242399.2(本明細書中に配列番号9として組み込まれる)、ジェンバンク受入番号NM_001242400.2(本明細書中に配列番号10として組み込まれる)、ジェンバンク受入番号NM_001242401.3(本明細書中に配列番号11として組み込まれる)、ジェンバンク受入番号NM_001242402.2(本明細書中に配列番号12として組み込まれる)、ジェンバンク受入番号NM_001242403.2(本明細書中に配列番号13として組み込まれる)、ジェンバンク受入番号NM_001242404.2(本明細書中に配列番号14として組み込まれる)、ジェンバンク受入番号NM_001242405.2(本明細書中に配列番号15として組み込まれる)、ジェンバンク受入番号NM_001242406.2(本明細書中に配列番号16として組み込まれる)、ジェンバンク受入番号NM_001242460.1(本明細書中に配列番号17として組み込まれる)、ジェンバンク受入番号NM_001242461.1(本明細書中に配列番号18として組み込まれる)、またはジェンバンク受入番号NM_001242462.1(本明細書中に配列番号19として組み込まれる)に記載される配列を有する。
【0107】
特定の実施形態は、10〜30の結合したヌクレオシドから構成され、配列番号20〜2295の核酸塩基配列のいずれかの、少なくとも8の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する修飾オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0108】
特定の実施形態は、配列番号1のヌクレオチド30〜51、63〜82、103〜118、143〜159、164〜197、206〜259、361〜388、554〜585、625〜700、736〜776、862〜887、923〜973、978〜996、1127〜1142、1170〜1195、1317〜1347、1360〜1383、1418〜1449、1492〜1507、1524〜1548、1597〜1634、1641〜1660、1683〜1698、1744〜1768、1827〜1860、1949〜2002、2072〜2092、2095〜2110、2306〜2321、2665〜2683、2685〜2719、2739〜2770、2859〜2880、2941〜2960、2963〜2978、3037〜3052、3205〜3252、3306〜3332、3371〜3386、3518〜3542、3975〜3990、4041〜4087、4418〜4446、4528〜4546、7231〜7246、7570〜7585、8395〜8410、9153〜9168、9554〜9569、9931〜9946、10549〜10564、11020〜11035、11793〜11808、12214〜12229、12474〜12489、12905〜12920、13400〜13415、13717〜13732、14149〜14164、14540〜14555、15264〜15279、15849〜15864、16530〜16545、17377〜17392、17581〜17596、17943〜17958、18353〜18368、18636〜18651、19256〜19271、19814〜19829、20365〜20380、20979〜20994、21566〜21581、22150〜22165、22803〜22818、29049〜29064、29554〜29569、30245〜30260、30550〜30565、30915〜30930、31468〜31483、32366〜32381、32897〜32912、33187〜33202、33780〜33795、34407〜34422、34846〜34861、35669〜35684、36312〜36327、36812〜36827、37504〜37519、38841〜38856、40250〜40265、40706〜40721、40922〜40937、41424〜41439、41999〜42014、42481〜42496、42700〜42715、43291〜43306、43500〜43515、43947〜43962、44448〜44463、45162〜45177、46010〜46025、46476〜46491、47447〜47462、47752〜47767、48001〜48016、48423〜48438、50195〜50210、50470〜50485、51104〜51119、51756〜51771、52015〜52030、52230〜52245、52588〜52603、53532〜53547、または54645〜54660内において相補的な、10〜30の結合したヌクレオシドから構成される修飾オリゴヌクレオチドを含む化合物であって、上記修飾オリゴヌクレオチドが配列番号1に対して少なくとも90%相補的である、上記化合物を提供する。
【0109】
特定の実施形態は、配列番号1の核酸塩基30〜51、63〜82、103〜118、143〜159、164〜197、206〜259、361〜388、554〜585、625〜700、736〜776、862〜887、923〜973、978〜996、1127〜1142、1170〜1195、1317〜1347、1360〜1383、1418〜1449、1492〜1507、1524〜1548、1597〜1634、1641〜1660、1683〜1698、1744〜1768、1827〜1860、1949〜2002、2072〜2092、2095〜2110、2306〜2321、2665〜2683、2685〜2719、2739〜2770、2859〜2880、2941〜2960、2963〜2978、3037〜3052、3205〜3252、3306〜3332、3371〜3386、3518〜3542、3975〜3990、4041〜4087、4418〜4446、4528〜4546、7231〜7246、7570〜7585、8395〜8410、9153〜9168、9554〜9569、9931〜9946、10549〜10564、11020〜11035、11793〜11808、12214〜12229、12474〜12489、12905〜12920、13400〜13415、13717〜13732、14149〜14164、14540〜14555、15264〜15279、15849〜15864、16530〜16545、17377〜17392、17581〜17596、17943〜17958、18353〜18368、18636〜18651、19256〜19271、19814〜19829、20365〜20380、20979〜20994、21566〜21581、22150〜22165、22803〜22818、29049〜29064、29554〜29569、30245〜30260、30550〜30565、30915〜30930、31468〜31483、32366〜32381、32897〜32912、33187〜33202、33780〜33795、34407〜34422、34846〜34861、35669〜35684、36312〜36327、36812〜36827、37504〜37519、38841〜38856、40250〜40265、40706〜40721、40922〜40937、41424〜41439、41999〜42014、42481〜42496、42700〜42715、43291〜43306、43500〜43515、43947〜43962、44448〜44463、45162〜45177、46010〜46025、46476〜46491、47447〜47462、47752〜47767、48001〜48016、48423〜48438、50195〜50210、50470〜50485、51104〜51119、51756〜51771、52015〜52030、52230〜52245、52588〜52603、53532〜53547、または54645〜54660の等長の部分に対して100%相補的である、少なくとも8の連続する核酸塩基の部分を含む核酸塩基配列を有する、10〜30の結合したヌクレオシドから構成される修飾オリゴヌクレオチドを含む化合物であって、上記修飾オリゴヌクレオチドの上記核酸塩基配列が配列番号1に対して相補的である、上記化合物を提供する。
【0110】
特定の実施形態は、配列番号2のヌクレオチド2571〜2586、2867〜3059、3097〜3116、3341〜3695、4024〜4039、4446〜4894、5392〜5817、6128〜6265、6499〜6890、7231〜7246、8395〜8410、9153〜9168、9554〜9569、9931〜9946、10549〜10564、10660〜10679、11020〜11035、11793〜12229、12469〜12920、13351〜13415、13717〜13732、14149〜14164、14361〜14555、14965〜15279、15849〜16001、16253〜16272、16447〜16545、17130〜17149、17377〜17669、17927〜17958、18353〜18368、18636〜18773、19661〜19918、20288〜20470、20979〜20994、21215〜21606、21820〜21837、22150〜22165、22518〜22536、22803〜22818、26494〜26522、29049〜29069、29323〜29489、30550〜30565、30915〜31191、31468〜31483、32363〜32382、32827〜33202、33635〜33795、34138〜34157、34407〜34422、34845〜34864、35466〜35485、35669〜35684、36023〜36042、36266〜36327、36721〜36827、37032〜37130、37276〜37295、37504〜37675、38094〜38118、38841〜38856、39716〜40538、40706〜40937、41164〜41183、41342〜41439、42141〜42164、42700〜42760、43173〜43537、43765〜46025、46476〜46532、48423〜48438、50072〜50210、50470〜50485、50719〜51234、51747〜51797、52015〜52143、52230〜52245、52573〜52652、53466〜54660、54886〜54901、63751〜64662、64882〜65099、65363〜65378、65600〜65615、65988〜66183、66566〜66581、66978〜67080、67251〜67270、67662〜67929、68727〜68742、69203〜69242、69565〜69620、69889〜70145、70352〜70584、70925〜71071、71314〜71329、71617〜71769、72107〜72241、72584〜72670、73061〜73076、73350〜73369、73689〜73723、74107〜74131、74317〜74557、74947〜75009、75192〜75207、75979〜76066、76410〜77095、77292〜77307、77638〜77869、78122〜78326、79006〜79021、79478〜79505、80277〜80292、80575〜80939、81207〜81222、81524〜81543、81761〜81776、82233〜82248、82738〜83198、83330〜83416、83884〜84063、84381〜85964、86220〜86392、86554〜86655、86901〜86920、87181〜87262、88063〜88082、88293〜88308、88605〜88967、89160〜89175、89940〜90255、90473〜90528、91073〜91088、91273〜91292、91647〜91662、91930〜92126、92356〜92371、93190〜93443、93762〜94111、94374〜94389、94581〜94653、94839〜94858、95292〜95583、95829〜95844、96137〜96503、96793〜97013、97539〜97554、97800〜97889、98132〜98151、98624〜98672、98810〜99115、99258〜99273、99478〜99503、99791〜99858、100281〜100300、100406〜100421、100742〜100828、101080〜101103、101242〜101320、101788〜101906、102549〜102568、103566〜103625、104067〜104086、104277〜104858、105255〜105274、106147〜106364、106632〜106647、106964〜107735、108514〜108788、109336〜109505、109849〜109864、110403〜110442、110701〜110974、111203〜111322、112030〜112049、112499〜112514、112842〜112861、113028〜113056、113646〜113665、113896〜113911、114446〜114465、115087〜115106、119269〜119284、119659〜119703、120376〜120497、120738〜120845、121209〜121228、121823〜122013、122180〜122199、122588〜122770、123031〜123050、123152〜123167、123671〜124055、124413〜124608、125178〜125197、125533〜125616、126357〜126434、126736〜126751、126998〜127236、127454〜127682、128467〜128482、128813〜129111、129976〜130013、130308〜130323、131036〜131056、131286〜131305、131676〜131691、132171〜132517、133168〜133241、133522〜133877、134086〜134101、134240〜134259、134441〜134617、135015〜135030、135431〜135519、135818〜135874、136111〜136130、136282〜136595、136996〜137152、137372〜137387、137750〜137765、138048〜138067、138782〜139840、140343〜140358、140593〜140701、141116〜141131、141591〜141719、142113〜142342、143021〜143048、143185〜143486、143836〜144109、144558〜144650、144990〜145078、145428〜145525、145937〜145952、146235〜146386、147028〜147043、147259〜147284、147671〜147686、148059〜148154、148564〜148579、148904〜149084、149491〜149506、149787〜149877、150236〜150251、150588〜151139、151373〜151659、152201〜152388、152549〜152771、153001〜153026、153349〜153364、153831〜154112、154171〜154186、154502〜154521、154724〜154828、155283〜155304、155591〜155616、155889〜155992、156233〜156612、156847〜156907、157198〜157223、157330〜157349、157552〜157567、157927〜158029、158542〜158631、159216〜159267、159539〜159793、160352〜160429、160812〜160827、161248〜161267、161461〜161607、161821〜161969、162064〜162083、162132〜162147、162531〜162770、163019〜163557、164839〜165059、165419〜165575、165856〜165875、166241〜166450、166837〜166852、167107〜167122、168004〜168019、168760〜168823、169062〜169092、169134〜169153、169601〜169711、170081〜170291、170407〜170426、170703〜170814、171021〜171036、171207〜171226、171431〜171568、171926〜171945、172447〜172462、172733〜172956、173045〜173756、174122〜174885、175014〜177830、178895〜180539、181514〜187644、187857〜189904、190109〜194159、194425〜195723、196536〜196873、197326〜197961、198145〜198170、198307〜198381、198715〜199007、199506〜199563、199816〜199838、200249〜200635、201258〜201861、202079〜202094、202382〜202717、203098〜203934、204181〜204740、205549〜205915、206412〜206764、207510〜207532、209999〜210014、210189〜210296、210502〜210583、210920〜211418、211836〜212223、212606〜212816、213025〜213044、213425〜213440、213825〜213933、214479〜214498、214622〜214647、214884〜214951、215446〜215508、215932〜215951、216192〜217595、218132〜218248、218526〜218541、218734〜21219037、219342〜219633、219886〜220705、221044〜221059、221483〜221607、221947〜221962、222569〜222584、222914〜222998、223436〜223451、223948〜224122、224409〜224430、224717〜224769、225133〜225148、225436〜225761、226785〜226898、227025〜227040、227218〜227251、227485〜227500、227914〜228837、229174〜229189、229423〜229438、229615〜229640、230042〜230057、230313〜230595、231218〜231345、231817〜232037、232088〜232408、232823〜232848、232884〜232899、233210〜233225、233623〜233646、234447〜234466、234876〜234918、235258〜235328、235770〜235785、236071〜236213、236684〜237196、237585〜237698、237949〜237557、244873〜244897、245319〜245334、245701〜245780、246152〜246523、246936〜247031、247203〜247240、247431〜247450、247644〜247659、248223〜248363、248694〜248762、2494
94〜249509、250001〜250020、250693〜250708、251214〜251233、251601〜251637、251950〜252060、252665〜252680、252838〜252863、253140〜253166、253594〜253819、254036〜254083、254246〜254345、254641〜254660、254905〜254920、255397〜255422、255618〜255633、255992〜256704、257018〜257092、257317〜257332、257818〜259305、259500〜259515、261294〜261656、262021〜262036、262453〜262779、263338〜266518、266861〜267131、267375〜268051、268366〜269447、270038〜271850、271950〜271969、272631〜274145、274205〜275747、275808〜276636、276932〜277064、277391〜278380、278932〜279063、279303〜281001、281587〜281610、282229〜283668、290035〜290474、290924〜292550、292860〜294408、295475〜297012、297587〜298115、298161〜298418、298489〜298738、299082〜299187、299276〜299669、299723〜299749、299788〜300504、または300835〜301295内において相補的な、10〜30の結合したヌクレオシドから構成される修飾オリゴヌクレオチドを含む化合物であって、上記修飾オリゴヌクレオチドが配列番号2に対して少なくとも90%相補的である、上記化合物を提供する。
【0111】
特定の実施形態は、配列番号2の核酸塩基2571〜2586、2867〜3059、3097〜3116、3341〜3695、4024〜4039、4446〜4894、5392〜5817、6128〜6265、6499〜6890、7231〜7246、8395〜8410、9153〜9168、9554〜9569、9931〜9946、10549〜10564、10660〜10679、11020〜11035、11793〜12229、12469〜12920、13351〜13415、13717〜13732、14149〜14164、14361〜14555、14965〜15279、15849〜16001、16253〜16272、16447〜16545、17130〜17149、17377〜17669、17927〜17958、18353〜18368、18636〜18773、19661〜19918、20288〜20470、20979〜20994、21215〜21606、21820〜21837、22150〜22165、22518〜22536、22803〜22818、26494〜26522、29049〜29069、29323〜29489、30550〜30565、30915〜31191、31468〜31483、32363〜32382、32827〜33202、33635〜33795、34138〜34157、34407〜34422、34845〜34864、35466〜35485、35669〜35684、36023〜36042、36266〜36327、36721〜36827、37032〜37130、37276〜37295、37504〜37675、38094〜38118、38841〜38856、39716〜40538、40706〜40937、41164〜41183、41342〜41439、42141〜42164、42700〜42760、43173〜43537、43765〜46025、46476〜46532、48423〜48438、50072〜50210、50470〜50485、50719〜51234、51747〜51797、52015〜52143、52230〜52245、52573〜52652、53466〜54660、54886〜54901、63751〜64662、64882〜65099、65363〜65378、65600〜65615、65988〜66183、66566〜66581、66978〜67080、67251〜67270、67662〜67929、68727〜68742、69203〜69242、69565〜69620、69889〜70145、70352〜70584、70925〜71071、71314〜71329、71617〜71769、72107〜72241、72584〜72670、73061〜73076、73350〜73369、73689〜73723、74107〜74131、74317〜74557、74947〜75009、75192〜75207、75979〜76066、76410〜77095、77292〜77307、77638〜77869、78122〜78326、79006〜79021、79478〜79505、80277〜80292、80575〜80939、81207〜81222、81524〜81543、81761〜81776、82233〜82248、82738〜83198、83330〜83416、83884〜84063、84381〜85964、86220〜86392、86554〜86655、86901〜86920、87181〜87262、88063〜88082、88293〜88308、88605〜88967、89160〜89175、89940〜90255、90473〜90528、91073〜91088、91273〜91292、91647〜91662、91930〜92126、92356〜92371、93190〜93443、93762〜94111、94374〜94389、94581〜94653、94839〜94858、95292〜95583、95829〜95844、96137〜96503、96793〜97013、97539〜97554、97800〜97889、98132〜98151、98624〜98672、98810〜99115、99258〜99273、99478〜99503、99791〜99858、100281〜100300、100406〜100421、100742〜100828、101080〜101103、101242〜101320、101788〜101906、102549〜102568、103566〜103625、104067〜104086、104277〜104858、105255〜105274、106147〜106364、106632〜106647、106964〜107735、108514〜108788、109336〜109505、109849〜109864、110403〜110442、110701〜110974、111203〜111322、112030〜112049、112499〜112514、112842〜112861、113028〜113056、113646〜113665、113896〜113911、114446〜114465、115087〜115106、119269〜119284、119659〜119703、120376〜120497、120738〜120845、121209〜121228、121823〜122013、122180〜122199、122588〜122770、123031〜123050、123152〜123167、123671〜124055、124413〜124608、125178〜125197、125533〜125616、126357〜126434、126736〜126751、126998〜127236、127454〜127682、128467〜128482、128813〜129111、129976〜130013、130308〜130323、131036〜131056、131286〜131305、131676〜131691、132171〜132517、133168〜133241、133522〜133877、134086〜134101、134240〜134259、134441〜134617、135015〜135030、135431〜135519、135818〜135874、136111〜136130、136282〜136595、136996〜137152、137372〜137387、137750〜137765、138048〜138067、138782〜139840、140343〜140358、140593〜140701、141116〜141131、141591〜141719、142113〜142342、143021〜143048、143185〜143486、143836〜144109、144558〜144650、144990〜145078、145428〜145525、145937〜145952、146235〜146386、147028〜147043、147259〜147284、147671〜147686、148059〜148154、148564〜148579、148904〜149084、149491〜149506、149787〜149877、150236〜150251、150588〜151139、151373〜151659、152201〜152388、152549〜152771、153001〜153026、153349〜153364、153831〜154112、154171〜154186、154502〜154521、154724〜154828、155283〜155304、155591〜155616、155889〜155992、156233〜156612、156847〜156907、157198〜157223、157330〜157349、157552〜157567、157927〜158029、158542〜158631、159216〜159267、159539〜159793、160352〜160429、160812〜160827、161248〜161267、161461〜161607、161821〜161969、162064〜162083、162132〜162147、162531〜162770、163019〜163557、164839〜165059、165419〜165575、165856〜165875、166241〜166450、166837〜166852、167107〜167122、168004〜168019、168760〜168823、169062〜169092、169134〜169153、169601〜169711、170081〜170291、170407〜170426、170703〜170814、171021〜171036、171207〜171226、171431〜171568、171926〜171945、172447〜172462、172733〜172956、173045〜173756、174122〜174885、175014〜177830、178895〜180539、181514〜187644、187857〜189904、190109〜194159、194425〜195723、196536〜196873、197326〜197961、198145〜198170、198307〜198381、198715〜199007、199506〜199563、199816〜199838、200249〜200635、201258〜201861、202079〜202094、202382〜202717、203098〜203934、204181〜204740、205549〜205915、206412〜206764、207510〜207532、209999〜210014、210189〜210296、210502〜210583、210920〜211418、211836〜212223、212606〜212816、213025〜213044、213425〜213440、213825〜213933、214479〜214498、214622〜214647、214884〜214951、215446〜215508、215932〜215951、216192〜217595、218132〜218248、218526〜218541、218734〜21219037、219342〜219633、219886〜220705、221044〜221059、221483〜221607、221947〜221962、222569〜222584、222914〜222998、223436〜223451、223948〜224122、224409〜224430、224717〜224769、225133〜225148、225436〜225761、226785〜226898、227025〜227040、227218〜227251、227485〜227500、227914〜228837、229174〜229189、229423〜229438、229615〜229640、230042〜230057、230313〜230595、231218〜231345、231817〜232037、232088〜232408、232823〜232848、232884〜232899、233210〜233225、233623〜233646、234447〜234466、234876〜234918、235258〜235328、235770〜235785、236071〜236213、236684〜237196、237585〜237698、237949〜237557、244873〜244897、245319〜245334、245701〜245780、246152〜246523、246936〜247031、247203〜247240、247431〜247450、247644〜247659、248223〜248363、248694〜248762、249494
〜249509、250001〜250020、250693〜250708、251214〜251233、251601〜251637、251950〜252060、252665〜252680、252838〜252863、253140〜253166、253594〜253819、254036〜254083、254246〜254345、254641〜254660、254905〜254920、255397〜255422、255618〜255633、255992〜256704、257018〜257092、257317〜257332、257818〜259305、259500〜259515、261294〜261656、262021〜262036、262453〜262779、263338〜266518、266861〜267131、267375〜268051、268366〜269447、270038〜271850、271950〜271969、272631〜274145、274205〜275747、275808〜276636、276932〜277064、277391〜278380、278932〜279063、279303〜281001、281587〜281610、282229〜283668、290035〜290474、290924〜292550、292860〜294408、295475〜297012、297587〜298115、298161〜298418、298489〜298738、299082〜299187、299276〜299669、299723〜299749、299788〜300504、または300835〜301295の等長の部分に対して100%相補的である、少なくとも8の連続する核酸塩基の部分を含む核酸塩基配列を有する、10〜30の結合したヌクレオシドから構成される修飾オリゴヌクレオチドを含む化合物であって、上記修飾オリゴヌクレオチドの上記核酸塩基配列が配列番号2に対して相補的である、上記化合物を提供する。特定の態様において、上記化合物は、配列番号2のヌクレオチド155594〜155613、72107〜72126、153921〜153940、159252〜159267、213425〜213440、153004〜153019、155597〜155612、248233〜248248内において相補的な、10〜30の結合したヌクレオシドから構成される修飾オリゴヌクレオチドを含む。
【0112】
特定の実施形態は、10〜30の結合したヌクレオシドから構成され、配列番号20〜2295のいずれか1の核酸塩基配列を含む核酸塩基配列を有する修飾オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0113】
特定の実施形態は、配列番号20〜2295のいずれか1の核酸塩基配列から構成される修飾オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0114】
特定の実施形態において、成長ホルモン受容体核酸を標的とするアンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドは、配列番号1の以下のヌクレオチド領域、30〜51、63〜82、103〜118、143〜159、164〜197、206〜259、361〜388、554〜585、625〜700、736〜776、862〜887、923〜973、978〜996、1127〜1142、1170〜1195、1317〜1347、1360〜1383、1418〜1449、1492〜1507、1524〜1548、1597〜1634、1641〜1660、1683〜1698、1744〜1768、1827〜1860、1949〜2002、2072〜2092、2095〜2110、2306〜2321、2665〜2683、2685〜2719、2739〜2770、2859〜2880、2941〜2960、2963〜2978、3037〜3052、3205〜3252、3306〜3332、3371〜3386、3518〜3542、3975〜3990、4041〜4087、4418〜4446、4528〜4546、7231〜7246、7570〜7585、8395〜8410、9153〜9168、9554〜9569、9931〜9946、10549〜10564、11020〜11035、11793〜11808、12214〜12229、12474〜12489、12905〜12920、13400〜13415、13717〜13732、14149〜14164、14540〜14555、15264〜15279、15849〜15864、16530〜16545、17377〜17392、17581〜17596、17943〜17958、18353〜18368、18636〜18651、19256〜19271、19814〜19829、20365〜20380、20979〜20994、21566〜21581、22150〜22165、22803〜22818、29049〜29064、29554〜29569、30245〜30260、30550〜30565、30915〜30930、31468〜31483、32366〜32381、32897〜32912、33187〜33202、33780〜33795、34407〜34422、34846〜34861、35669〜35684、36312〜36327、36812〜36827、37504〜37519、38841〜38856、40250〜40265、40706〜40721、40922〜40937、41424〜41439、41999〜42014、42481〜42496、42700〜42715、43291〜43306、43500〜43515、43947〜43962、44448〜44463、45162〜45177、46010〜46025、46476〜46491、47447〜47462、47752〜47767、48001〜48016、48423〜48438、50195〜50210、50470〜50485、51104〜51119、51756〜51771、52015〜52030、52230〜52245、52588〜52603、53532〜53547、または54645〜54660内において相補的である。
【0115】
特定の実施形態において、成長ホルモン受容体核酸を標的とするアンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドは、配列番号1の以下のヌクレオチド領域、30〜51、63〜82、103〜118、143〜159、164〜197、206〜259、361〜388、554〜585、625〜700、736〜776、862〜887、923〜973、978〜996、1127〜1142、1170〜1195、1317〜1347、1360〜1383、1418〜1449、1492〜1507、1524〜1548、1597〜1634、1641〜1660、1683〜1698、1744〜1768、1827〜1860、1949〜2002、2072〜2092、2095〜2110、2306〜2321、2665〜2683、2685〜2719、2739〜2770、2859〜2880、2941〜2960、2963〜2978、3037〜3052、3205〜3252、3306〜3332、3371〜3386、3518〜3542、3975〜3990、4041〜4087、4418〜4446、4528〜4546、7231〜7246、7570〜7585、8395〜8410、9153〜9168、9554〜9569、9931〜9946、10549〜10564、11020〜11035、11793〜11808、12214〜12229、12474〜12489、12905〜12920、13400〜13415、13717〜13732、14149〜14164、14540〜14555、15264〜15279、15849〜15864、16530〜16545、17377〜17392、17581〜17596、17943〜17958、18353〜18368、18636〜18651、19256〜19271、19814〜19829、20365〜20380、20979〜20994、21566〜21581、22150〜22165、22803〜22818、29049〜29064、29554〜29569、30245〜30260、30550〜30565、30915〜30930、31468〜31483、32366〜32381、32897〜32912、33187〜33202、33780〜33795、34407〜34422、34846〜34861、35669〜35684、36312〜36327、36812〜36827、37504〜37519、38841〜38856、40250〜40265、40706〜40721、40922〜40937、41424〜41439、41999〜42014、42481〜42496、42700〜42715、43291〜43306、43500〜43515、43947〜43962、44448〜44463、45162〜45177、46010〜46025、46476〜46491、47447〜47462、47752〜47767、48001〜48016、48423〜48438、50195〜50210、50470〜50485、51104〜51119、51756〜51771、52015〜52030、52230〜52245、52588〜52603、53532〜53547、または54645〜54660を標的とする。
【0116】
特定の実施形態において、アンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドは、成長ホルモン受容体核酸の領域を標的とする。特定の実施形態において、GHR核酸の領域を標的とするかかる化合物またはオリゴヌクレオチドは、当該領域の等長の核酸塩基部分に対して相補的である、連続する核酸塩基部分を有する。例えば、該部分は、本明細書に記載の領域の等長の部分に対して相補的な、少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、または16の連続する核酸塩基部分とすることができる。特定の実施形態において、かかる化合物またはオリゴヌクレオチドは、配列番号1の以下のヌクレオチド領域、30〜51、63〜82、103〜118、143〜159、164〜197、206〜259、361〜388、554〜585、625〜700、736〜776、862〜887、923〜973、978〜996、1127〜1142、1170〜1195、1317〜1347、1360〜1383、1418〜1449、1492〜1507、1524〜1548、1597〜1634、1641〜1660、1683〜1698、1744〜1768、1827〜1860、1949〜2002、2072〜2092、2095〜2110、2306〜2321、2665〜2683、2685〜2719、2739〜2770、2859〜2880、2941〜2960、2963〜2978、3037〜3052、3205〜3252、3306〜3332、3371〜3386、3518〜3542、3975〜3990、4041〜4087、4418〜4446、4528〜4546、7231〜7246、7570〜7585、8395〜8410、9153〜9168、9554〜9569、9931〜9946、10549〜10564、11020〜11035、11793〜11808、12214〜12229、12474〜12489、12905〜12920、13400〜13415、13717〜13732、14149〜14164、14540〜14555、15264〜15279、15849〜15864、16530〜16545、17377〜17392、17581〜17596、17943〜17958、18353〜18368、18636〜18651、19256〜19271、19814〜19829、20365〜20380、20979〜20994、21566〜21581、22150〜22165、22803〜22818、29049〜29064、29554〜29569、30245〜30260、30550〜30565、30915〜30930、31468〜31483、32366〜32381、32897〜32912、33187〜33202、33780〜33795、34407〜34422、34846〜34861、35669〜35684、36312〜36327、36812〜36827、37504〜37519、38841〜38856、40250〜40265、40706〜40721、40922〜40937、41424〜41439、41999〜42014、42481〜42496、42700〜42715、43291〜43306、43500〜43515、43947〜43962、44448〜44463、45162〜45177、46010〜46025、46476〜46491、47447〜47462、47752〜47767、48001〜48016、48423〜48438、50195〜50210、50470〜50485、51104〜51119、51756〜51771、52015〜52030、52230〜52245、52588〜52603、53532〜53547、または54645〜54660を標的とする。
【0117】
特定の実施形態において、成長ホルモン受容体核酸を標的とするアンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドは、配列番号2の以下のヌクレオチド領域、2571〜2586、2867〜3059、3097〜3116、3341〜3695、4024〜4039、4446〜4894、5392〜5817、6128〜6265、6499〜6890、7231〜7246、8395〜8410、9153〜9168、9554〜9569、9931〜9946、10549〜10564、10660〜10679、11020〜11035、11793〜12229、12469〜12920、13351〜13415、13717〜13732、14149〜14164、14361〜14555、14965〜15279、15849〜16001、16253〜16272、16447〜16545、17130〜17149、17377〜17669、17927〜17958、18353〜18368、18636〜18773、19661〜19918、20288〜20470、20979〜20994、21215〜21606、21820〜21837、22150〜22165、22518〜22536、22803〜22818、26494〜26522、29049〜29069、29323〜29489、30550〜30565、30915〜31191、31468〜31483、32363〜32382、32827〜33202、33635〜33795、34138〜34157、34407〜34422、34845〜34864、35466〜35485、35669〜35684、36023〜36042、36266〜36327、36721〜36827、37032〜37130、37276〜37295、37504〜37675、38094〜38118、38841〜38856、39716〜40538、40706〜40937、41164〜41183、41342〜41439、42141〜42164、42700〜42760、43173〜43537、43765〜46025、46476〜46532、48423〜48438、50072〜50210、50470〜50485、50719〜51234、51747〜51797、52015〜52143、52230〜52245、52573〜52652、53466〜54660、54886〜54901、63751〜64662、64882〜65099、65363〜65378、65600〜65615、65988〜66183、66566〜66581、66978〜67080、67251〜67270、67662〜67929、68727〜68742、69203〜69242、69565〜69620、69889〜70145、70352〜70584、70925〜71071、71314〜71329、71617〜71769、72107〜72241、72584〜72670、73061〜73076、73350〜73369、73689〜73723、74107〜74131、74317〜74557、74947〜75009、75192〜75207、75979〜76066、76410〜77095、77292〜77307、77638〜77869、78122〜78326、79006〜79021、79478〜79505、80277〜80292、80575〜80939、81207〜81222、81524〜81543、81761〜81776、82233〜82248、82738〜83198、83330〜83416、83884〜84063、84381〜85964、86220〜86392、86554〜86655、86901〜86920、87181〜87262、88063〜88082、88293〜88308、88605〜88967、89160〜89175、89940〜90255、90473〜90528、91073〜91088、91273〜91292、91647〜91662、91930〜92126、92356〜92371、93190〜93443、93762〜94111、94374〜94389、94581〜94653、94839〜94858、95292〜95583、95829〜95844、96137〜96503、96793〜97013、97539〜97554、97800〜97889、98132〜98151、98624〜98672、98810〜99115、99258〜99273、99478〜99503、99791〜99858、100281〜100300、100406〜100421、100742〜100828、101080〜101103、101242〜101320、101788〜101906、102549〜102568、103566〜103625、104067〜104086、104277〜104858、105255〜105274、106147〜106364、106632〜106647、106964〜107735、108514〜108788、109336〜109505、109849〜109864、110403〜110442、110701〜110974、111203〜111322、112030〜112049、112499〜112514、112842〜112861、113028〜113056、113646〜113665、113896〜113911、114446〜114465、115087〜115106、119269〜119284、119659〜119703、120376〜120497、120738〜120845、121209〜121228、121823〜122013、122180〜122199、122588〜122770、123031〜123050、123152〜123167、123671〜124055、124413〜124608、125178〜125197、125533〜125616、126357〜126434、126736〜126751、126998〜127236、127454〜127682、128467〜128482、128813〜129111、129976〜130013、130308〜130323、131036〜131056、131286〜131305、131676〜131691、132171〜132517、133168〜133241、133522〜133877、134086〜134101、134240〜134259、134441〜134617、135015〜135030、135431〜135519、135818〜135874、136111〜136130、136282〜136595、136996〜137152、137372〜137387、137750〜137765、138048〜138067、138782〜139840、140343〜140358、140593〜140701、141116〜141131、141591〜141719、142113〜142342、143021〜143048、143185〜143486、143836〜144109、144558〜144650、144990〜145078、145428〜145525、145937〜145952、146235〜146386、147028〜147043、147259〜147284、147671〜147686、148059〜148154、148564〜148579、148904〜149084、149491〜149506、149787〜149877、150236〜150251、150588〜151139、151373〜151659、152201〜152388、152549〜152771、153001〜153026、153349〜153364、153831〜154112、154171〜154186、154502〜154521、154724〜154828、155283〜155304、155591〜155616、155889〜155992、156233〜156612、156847〜156907、157198〜157223、157330〜157349、157552〜157567、157927〜158029、158542〜158631、159216〜159267、159539〜159793、160352〜160429、160812〜160827、161248〜161267、161461〜161607、161821〜161969、162064〜162083、162132〜162147、162531〜162770、163019〜163557、164839〜165059、165419〜165575、165856〜165875、166241〜166450、166837〜166852、167107〜167122、168004〜168019、168760〜168823、169062〜169092、169134〜169153、169601〜169711、170081〜170291、170407〜170426、170703〜170814、171021〜171036、171207〜171226、171431〜171568、171926〜171945、172447〜172462、172733〜172956、173045〜173756、174122〜174885、175014〜177830、178895〜180539、181514〜187644、187857〜189904、190109〜194159、194425〜195723、196536〜196873、197326〜197961、198145〜198170、198307〜198381、198715〜199007、199506〜199563、199816〜199838、200249〜200635、201258〜201861、202079〜202094、202382〜202717、203098〜203934、204181〜204740、205549〜205915、206412〜206764、207510〜207532、209999〜210014、210189〜210296、210502〜210583、210920〜211418、211836〜212223、212606〜212816、213025〜213044、213425〜213440、213825〜213933、214479〜214498、214622〜214647、214884〜214951、215446〜215508、215932〜215951、216192〜217595、218132〜218248、218526〜218541、218734〜21219037、219342〜219633、219886〜220705、221044〜221059、221483〜221607、221947〜221962、222569〜222584、222914〜222998、223436〜223451、223948〜224122、224409〜224430、224717〜224769、225133〜225148、225436〜225761、226785〜226898、227025〜227040、227218〜227251、227485〜227500、227914〜228837、229174〜229189、229423〜229438、229615〜229640、230042〜230057、230313〜230595、231218〜231345、231817〜232037、232088〜232408、232823〜232848、232884〜232899、233210〜233225、233623〜233646、234447〜234466、234876〜234918、235258〜235328、235770〜235785、236071〜236213、236684〜237196、237585〜237698、237949〜237557、244873〜244897、245319〜245334、245701〜245780、246152〜246523、246936〜247031、247203〜247240、247431〜2474
50、247644〜247659、248223〜248363、248694〜248762、249494〜249509、250001〜250020、250693〜250708、251214〜251233、251601〜251637、251950〜252060、252665〜252680、252838〜252863、253140〜253166、253594〜253819、254036〜254083、254246〜254345、254641〜254660、254905〜254920、255397〜255422、255618〜255633、255992〜256704、257018〜257092、257317〜257332、257818〜259305、259500〜259515、261294〜261656、262021〜262036、262453〜262779、263338〜266518、266861〜267131、267375〜268051、268366〜269447、270038〜271850、271950〜271969、272631〜274145、274205〜275747、275808〜276636、276932〜277064、277391〜278380、278932〜279063、279303〜281001、281587〜281610、282229〜283668、290035〜290474、290924〜292550、292860〜294408、295475〜297012、297587〜298115、298161〜298418、298489〜298738、299082〜299187、299276〜299669、299723〜299749、299788〜300504、または300835〜301295内において相補的である。
【0118】
特定の実施形態において、成長ホルモン受容体核酸を標的とするアンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドは、配列番号2の以下のヌクレオチド領域、2571〜2586、2867〜3059、3097〜3116、3341〜3695、4024〜4039、4446〜4894、5392〜5817、6128〜6265、6499〜6890、7231〜7246、8395〜8410、9153〜9168、9554〜9569、9931〜9946、10549〜10564、10660〜10679、11020〜11035、11793〜12229、12469〜12920、13351〜13415、13717〜13732、14149〜14164、14361〜14555、14965〜15279、15849〜16001、16253〜16272、16447〜16545、17130〜17149、17377〜17669、17927〜17958、18353〜18368、18636〜18773、19661〜19918、20288〜20470、20979〜20994、21215〜21606、21820〜21837、22150〜22165、22518〜22536、22803〜22818、26494〜26522、29049〜29069、29323〜29489、30550〜30565、30915〜31191、31468〜31483、32363〜32382、32827〜33202、33635〜33795、34138〜34157、34407〜34422、34845〜34864、35466〜35485、35669〜35684、36023〜36042、36266〜36327、36721〜36827、37032〜37130、37276〜37295、37504〜37675、38094〜38118、38841〜38856、39716〜40538、40706〜40937、41164〜41183、41342〜41439、42141〜42164、42700〜42760、43173〜43537、43765〜46025、46476〜46532、48423〜48438、50072〜50210、50470〜50485、50719〜51234、51747〜51797、52015〜52143、52230〜52245、52573〜52652、53466〜54660、54886〜54901、63751〜64662、64882〜65099、65363〜65378、65600〜65615、65988〜66183、66566〜66581、66978〜67080、67251〜67270、67662〜67929、68727〜68742、69203〜69242、69565〜69620、69889〜70145、70352〜70584、70925〜71071、71314〜71329、71617〜71769、72107〜72241、72584〜72670、73061〜73076、73350〜73369、73689〜73723、74107〜74131、74317〜74557、74947〜75009、75192〜75207、75979〜76066、76410〜77095、77292〜77307、77638〜77869、78122〜78326、79006〜79021、79478〜79505、80277〜80292、80575〜80939、81207〜81222、81524〜81543、81761〜81776、82233〜82248、82738〜83198、83330〜83416、83884〜84063、84381〜85964、86220〜86392、86554〜86655、86901〜86920、87181〜87262、88063〜88082、88293〜88308、88605〜88967、89160〜89175、89940〜90255、90473〜90528、91073〜91088、91273〜91292、91647〜91662、91930〜92126、92356〜92371、93190〜93443、93762〜94111、94374〜94389、94581〜94653、94839〜94858、95292〜95583、95829〜95844、96137〜96503、96793〜97013、97539〜97554、97800〜97889、98132〜98151、98624〜98672、98810〜99115、99258〜99273、99478〜99503、99791〜99858、100281〜100300、100406〜100421、100742〜100828、101080〜101103、101242〜101320、101788〜101906、102549〜102568、103566〜103625、104067〜104086、104277〜104858、105255〜105274、106147〜106364、106632〜106647、106964〜107735、108514〜108788、109336〜109505、109849〜109864、110403〜110442、110701〜110974、111203〜111322、112030〜112049、112499〜112514、112842〜112861、113028〜113056、113646〜113665、113896〜113911、114446〜114465、115087〜115106、119269〜119284、119659〜119703、120376〜120497、120738〜120845、121209〜121228、121823〜122013、122180〜122199、122588〜122770、123031〜123050、123152〜123167、123671〜124055、124413〜124608、125178〜125197、125533〜125616、126357〜126434、126736〜126751、126998〜127236、127454〜127682、128467〜128482、128813〜129111、129976〜130013、130308〜130323、131036〜131056、131286〜131305、131676〜131691、132171〜132517、133168〜133241、133522〜133877、134086〜134101、134240〜134259、134441〜134617、135015〜135030、135431〜135519、135818〜135874、136111〜136130、136282〜136595、136996〜137152、137372〜137387、137750〜137765、138048〜138067、138782〜139840、140343〜140358、140593〜140701、141116〜141131、141591〜141719、142113〜142342、143021〜143048、143185〜143486、143836〜144109、144558〜144650、144990〜145078、145428〜145525、145937〜145952、146235〜146386、147028〜147043、147259〜147284、147671〜147686、148059〜148154、148564〜148579、148904〜149084、149491〜149506、149787〜149877、150236〜150251、150588〜151139、151373〜151659、152201〜152388、152549〜152771、153001〜153026、153349〜153364、153831〜154112、154171〜154186、154502〜154521、154724〜154828、155283〜155304、155591〜155616、155889〜155992、156233〜156612、156847〜156907、157198〜157223、157330〜157349、157552〜157567、157927〜158029、158542〜158631、159216〜159267、159539〜159793、160352〜160429、160812〜160827、161248〜161267、161461〜161607、161821〜161969、162064〜162083、162132〜162147、162531〜162770、163019〜163557、164839〜165059、165419〜165575、165856〜165875、166241〜166450、166837〜166852、167107〜167122、168004〜168019、168760〜168823、169062〜169092、169134〜169153、169601〜169711、170081〜170291、170407〜170426、170703〜170814、171021〜171036、171207〜171226、171431〜171568、171926〜171945、172447〜172462、172733〜172956、173045〜173756、174122〜174885、175014〜177830、178895〜180539、181514〜187644、187857〜189904、190109〜194159、194425〜195723、196536〜196873、197326〜197961、198145〜198170、198307〜198381、198715〜199007、199506〜199563、199816〜199838、200249〜200635、201258〜201861、202079〜202094、202382〜202717、203098〜203934、204181〜204740、205549〜205915、206412〜206764、207510〜207532、209999〜210014、210189〜210296、210502〜210583、210920〜211418、211836〜212223、212606〜212816、213025〜213044、213425〜213440、213825〜213933、214479〜214498、214622〜214647、214884〜214951、215446〜215508、215932〜215951、216192〜217595、218132〜218248、218526〜218541、218734〜21219037、219342〜219633、219886〜220705、221044〜221059、221483〜221607、221947〜221962、222569〜222584、222914〜222998、223436〜223451、223948〜224122、224409〜224430、224717〜224769、225133〜225148、225436〜225761、226785〜226898、227025〜227040、227218〜227251、227485〜227500、227914〜228837、229174〜229189、229423〜229438、229615〜229640、230042〜230057、230313〜230595、231218〜231345、231817〜232037、232088〜232408、232823〜232848、232884〜232899、233210〜233225、233623〜233646、234447〜234466、234876〜234918、235258〜235328、235770〜235785、236071〜236213、236684〜237196、2375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50、247644〜247659、248223〜248363、248694〜248762、249494〜249509、250001〜250020、250693〜250708、251214〜251233、251601〜251637、251950〜252060、252665〜252680、252838〜252863、253140〜253166、253594〜253819、254036〜254083、254246〜254345、254641〜254660、254905〜254920、255397〜255422、255618〜255633、255992〜256704、257018〜257092、257317〜257332、257818〜259305、259500〜259515、261294〜261656、262021〜262036、262453〜262779、263338〜266518、266861〜267131、267375〜268051、268366〜269447、270038〜271850、271950〜271969、272631〜274145、274205〜275747、275808〜276636、276932〜277064、277391〜278380、278932〜279063、279303〜281001、281587〜281610、282229〜283668、290035〜290474、290924〜292550、292860〜294408、295475〜297012、297587〜298115、298161〜298418、298489〜298738、299082〜299187、299276〜299669、299723〜299749、299788〜300504、または300835〜301295を標的とする。
【0119】
特定の実施形態において、アンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドは、成長ホルモン受容体核酸の領域を標的とする。特定の実施形態において、GHR核酸の領域を標的とするかかる化合物またはオリゴヌクレオチドは、当該領域の等長の核酸塩基部分に対して相補的である、連続する核酸塩基部分を有する。例えば、該部分は、本明細書に記載の領域の等長の部分に対して相補的な、少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、または16の連続する核酸塩基部分とすることができる。特定の実施形態において、かかる化合物またはオリゴヌクレオチドは、配列番号2の以下のヌクレオチド領域、2571〜2586、2867〜3059、3097〜3116、3341〜3695、4024〜4039、4446〜4894、5392〜5817、6128〜6265、6499〜6890、7231〜7246、8395〜8410、9153〜9168、9554〜9569、9931〜9946、10549〜10564、10660〜10679、11020〜11035、11793〜12229、12469〜12920、13351〜13415、13717〜13732、14149〜14164、14361〜14555、14965〜15279、15849〜16001、16253〜16272、16447〜16545、17130〜17149、17377〜17669、17927〜17958、18353〜18368、18636〜18773、19661〜19918、20288〜20470、20979〜20994、21215〜21606、21820〜21837、22150〜22165、22518〜22536、22803〜22818、26494〜26522、29049〜29069、29323〜29489、30550〜30565、30915〜31191、31468〜31483、32363〜32382、32827〜33202、33635〜33795、34138〜34157、34407〜34422、34845〜34864、35466〜35485、35669〜35684、36023〜36042、36266〜36327、36721〜36827、37032〜37130、37276〜37295、37504〜37675、38094〜38118、38841〜38856、39716〜40538、40706〜40937、41164〜41183、41342〜41439、42141〜42164、42700〜42760、43173〜43537、43765〜46025、46476〜46532、48423〜48438、50072〜50210、50470〜50485、50719〜51234、51747〜51797、52015〜52143、52230〜52245、52573〜52652、53466〜54660、54886〜54901、63751〜64662、64882〜65099、65363〜65378、65600〜65615、65988〜66183、66566〜66581、66978〜67080、67251〜67270、67662〜67929、68727〜68742、69203〜69242、69565〜69620、69889〜70145、70352〜70584、70925〜71071、71314〜71329、71617〜71769、72107〜72241、72584〜72670、73061〜73076、73350〜73369、73689〜73723、74107〜74131、74317〜74557、74947〜75009、75192〜75207、75979〜76066、76410〜77095、77292〜77307、77638〜77869、78122〜78326、79006〜79021、79478〜79505、80277〜80292、80575〜80939、81207〜81222、81524〜81543、81761〜81776、82233〜82248、82738〜83198、83330〜83416、83884〜84063、84381〜85964、86220〜86392、86554〜86655、86901〜86920、87181〜87262、88063〜88082、88293〜88308、88605〜88967、89160〜89175、89940〜90255、90473〜90528、91073〜91088、91273〜91292、91647〜91662、91930〜92126、92356〜92371、93190〜93443、93762〜94111、94374〜94389、94581〜94653、94839〜94858、95292〜95583、95829〜95844、96137〜96503、96793〜97013、97539〜97554、97800〜97889、98132〜98151、98624〜98672、98810〜99115、99258〜99273、99478〜99503、99791〜99858、100281〜100300、100406〜100421、100742〜100828、101080〜101103、101242〜101320、101788〜101906、102549〜102568、103566〜103625、104067〜104086、104277〜104858、105255〜105274、106147〜106364、106632〜106647、106964〜107735、108514〜108788、109336〜109505、109849〜109864、110403〜110442、110701〜110974、111203〜111322、112030〜112049、112499〜112514、112842〜112861、113028〜113056、113646〜113665、113896〜113911、114446〜114465、115087〜115106、119269〜119284、119659〜119703、120376〜120497、120738〜120845、121209〜121228、121823〜122013、122180〜122199、122588〜122770、123031〜123050、123152〜123167、123671〜124055、124413〜124608、125178〜125197、125533〜125616、126357〜126434、126736〜126751、126998〜127236、127454〜127682、128467〜128482、128813〜129111、129976〜130013、130308〜130323、131036〜131056、131286〜131305、131676〜131691、132171〜132517、133168〜133241、133522〜133877、134086〜134101、134240〜134259、134441〜134617、135015〜135030、135431〜135519、135818〜135874、136111〜136130、136282〜136595、136996〜137152、137372〜137387、137750〜137765、138048〜138067、138782〜139840、140343〜140358、140593〜140701、141116〜141131、141591〜141719、142113〜142342、143021〜143048、143185〜143486、143836〜144109、144558〜144650、144990〜145078、145428〜145525、145937〜145952、146235〜146386、147028〜147043、147259〜147284、147671〜147686、148059〜148154、148564〜148579、148904〜149084、149491〜149506、149787〜149877、150236〜150251、150588〜151139、151373〜151659、152201〜152388、152549〜152771、153001〜153026、153349〜153364、153831〜154112、154171〜154186、154502〜154521、154724〜154828、155283〜155304、155591〜155616、155889〜155992、156233〜156612、156847〜156907、157198〜157223、157330〜157349、157552〜157567、157927〜158029、158542〜158631、159216〜159267、159539〜159793、160352〜160429、160812〜160827、161248〜161267、161461〜161607、161821〜161969、162064〜162083、162132〜162147、162531〜162770、163019〜163557、164839〜165059、165419〜165575、165856〜165875、166241〜166450、166837〜166852、167107〜167122、168004〜168019、168760〜168823、169062〜169092、169134〜169153、169601〜169711、170081〜170291、170407〜170426、170703〜170814、171021〜171036、171207〜171226、171431〜171568、171926〜171945、172447〜172462、172733〜172956、173045〜173756、174122〜174885、175014〜177830、178895〜180539、181514〜187644、187857〜189904、190109〜194159、194425〜195723、196536〜196873、197326〜197961、198145〜198170、198307〜198381、198715〜199007、199506〜199563、199816〜199838、200249〜200635、201258〜201861、202079〜202094、202382〜202717、203098〜203934、204181〜204740、205549〜205915、206412〜206764、207510〜207532、209999〜210014、210189〜210296、210502〜210583、210920〜211418、211836〜212223、212606〜212816、213025〜213044、213425〜213440、213825〜213933、214479〜214498、214622〜214647、214884〜214951、215446〜215508、215932〜215951、216192〜217595、218132〜218248、218526〜218541、218734〜21219037、219342〜219633、219886〜220705、221044〜221059、221483〜221607、221947〜221962、222569〜222584、222914〜222998、223436〜223451、223948〜224122、224409〜224430、224717〜224769、225133〜225148、225436〜225761、226785〜226898、227025〜227040、227218〜227251、227485〜227500、227914〜228837、229174〜229189、229423〜229438、229615〜229640、230042〜230057、230313〜230595、231218〜231345、231817〜232037、232088〜232408、232823〜232848、232884〜232899、233210〜233225、233623〜23364
6、234447〜234466、234876〜234918、235258〜235328、235770〜235785、236071〜236213、236684〜237196、237585〜237698、237949〜237557、244873〜244897、245319〜245334、245701〜245780、246152〜246523、246936〜247031、247203〜247240、247431〜247450、247644〜247659、248223〜248363、248694〜248762、249494〜249509、250001〜250020、250693〜250708、251214〜251233、251601〜251637、251950〜252060、252665〜252680、252838〜252863、253140〜253166、253594〜253819、254036〜254083、254246〜254345、254641〜254660、254905〜254920、255397〜255422、255618〜255633、255992〜256704、257018〜257092、257317〜257332、257818〜259305、259500〜259515、261294〜261656、262021〜262036、262453〜262779、263338〜266518、266861〜267131、267375〜268051、268366〜269447、270038〜271850、271950〜271969、272631〜274145、274205〜275747、275808〜276636、276932〜277064、277391〜278380、278932〜279063、279303〜281001、281587〜281610、282229〜283668、290035〜290474、290924〜292550、292860〜294408、295475〜297012、297587〜298115、298161〜298418、298489〜298738、299082〜299187、299276〜299669、299723〜299749、299788〜300504、または300835〜301295を標的とする。
【0120】
特定の実施形態において、アンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドは、成長ホルモン受容体核酸のイントロン1を標的とする。特定の態様において、アンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドは、配列番号2の核酸塩基配列(ヌクレオチド42411001から42714000へ切り詰められたジェンバンク受入番号NT_006576.16)を有する成長ホルモン受容体核酸のヌクレオチド3058〜144965(イントロン1)を標的とする。
【0121】
特定の実施形態において、アンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドは、成長ホルモン受容体核酸のイントロン2を標的とする。特定の態様において、アンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドは、配列番号2の核酸塩基配列(ヌクレオチド42411001から42714000へ切り詰められたジェンバンク受入番号NT_006576.16)を有する成長ホルモン受容体核酸のヌクレオチド145047〜208139(イントロン2)を標的とする。
【0122】
特定の実施形態において、アンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドは、成長ホルモン受容体核酸のイントロン3を標的とする。特定の態様において、アンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドは、配列番号2の核酸塩基配列(ヌクレオチド42411001から42714000へ切り詰められたジェンバンク受入番号NT_006576.16)を有する成長ホルモン受容体核酸のヌクレオチド208206〜267991(イントロン3)を標的とする。
【0123】
特定の実施形態において、アンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドは、成長ホルモン受容体核酸のイントロン4を標的とする。特定の態様において、アンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドは、配列番号2の核酸塩基配列(ヌクレオチド42411001から42714000へ切り詰められたジェンバンク受入番号NT_006576.16)を有する成長ホルモン受容体核酸のヌクレオチド268122〜274018(イントロン4)を標的とする。
【0124】
特定の実施形態において、アンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドは、成長ホルモン受容体核酸のイントロン5を標的とする。特定の態様において、アンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドは、配列番号2の核酸塩基配列(ヌクレオチド42411001から42714000へ切り詰められたジェンバンク受入番号NT_006576.16)を有する成長ホルモン受容体核酸のヌクレオチド274192〜278925(イントロン5)を標的とする。
【0125】
特定の実施形態において、アンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドは、成長ホルモン受容体核酸のイントロン6を標的とする。特定の態様において、アンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドは、配列番号2の核酸塩基配列(ヌクレオチド42411001から42714000へ切り詰められたジェンバンク受入番号NT_006576.16)を有する成長ホルモン受容体核酸のヌクレオチド279105〜290308(イントロン6)を標的とする。
【0126】
特定の実施形態において、アンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドは、成長ホルモン受容体核酸のイントロン7を標的とする。特定の態様において、アンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドは、配列番号2の核酸塩基配列(ヌクレオチド42411001から42714000へ切り詰められたジェンバンク受入番号NT_006576.16)を有する成長ホルモン受容体核酸のヌクレオチド290475〜292530(イントロン7)を標的とする。
【0127】
特定の実施形態において、アンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドは、成長ホルモン受容体核酸のイントロン8を標的とする。特定の態様において、アンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドは、配列番号2の核酸塩基配列(ヌクレオチド42411001から42714000へ切り詰められたジェンバンク受入番号NT_006576.16)を有する成長ホルモン受容体核酸のヌクレオチド292622〜297153(イントロン8)を標的とする。
【0128】
特定の実施形態において、アンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドは、成長ホルモン受容体核酸のイントロン9を標的とする。特定の態様において、アンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドは、配列番号2の核酸塩基配列(ヌクレオチド42411001から42714000へ切り詰められたジェンバンク受入番号NT_006576.16)を有する成長ホルモン受容体核酸のヌクレオチド297224〜297554(イントロン9)を標的とする。
【0129】
特定の実施形態において、いずれかの上述の化合物またはオリゴヌクレオチドは、少なくとも1種の修飾糖を含む。特定の態様において、少なくとも1種の修飾糖は、2’−O−メトキシエチル基を含む。特定の態様において、少なくとも1種の修飾糖は、4’−CH(CH3)−O−2’基、4’−CH2−O−2’基、または4’−(CH2)2−O−2’基などの二環式糖である。特定の態様において、上記修飾オリゴヌクレオチドは、ホスホロチオ酸ヌクレオシド間結合などの、少なくとも1種の修飾ヌクレオシド間結合を含む。
【0130】
特定の実施形態において、いずれかの上述の化合物またはオリゴヌクレオチドは、5−メチルシトシンなどの、少なくとも1種の修飾核酸塩基を含む。
【0131】
特定の実施形態において、いずれかの上述の化合物またはオリゴヌクレオチドは、
結合したデオキシヌクレオシドから構成されるギャップセグメントと、
結合したヌクレオシドから構成される5’ウィングセグメントと、
結合したヌクレオシドから構成される3’ウィングセグメントと
を含み、
上記ギャップセグメントは5’ウィングセグメントと3’ウィングセグメントとの間に位置し、各ウィングセグメントの各ヌクレオシドは修飾糖を含む。
【0132】
特定の実施形態は、配列番号918、479、703、1800、1904、2122、2127、または2194に記載される配列を含む核酸塩基配列を有する、10〜30の結合したヌクレオシドから構成される修飾オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0133】
特定の態様において、上記修飾オリゴヌクレオチドは、配列番号918、479または703に記載される配列を含む核酸塩基配列を有し、上記修飾オリゴヌクレオチドは、
10の結合したデオキシヌクレオシドから構成されるギャップセグメントと、
5の結合したヌクレオシドから構成される5’ウィングセグメントと、
5の結合したヌクレオシドから構成される3’ウィングセグメントと
を含み、
上記ギャップセグメントは5’ウィングセグメントと3’ウィングセグメントとの間に位置し、各ウィングセグメントの各ヌクレオシドは2’−O−メトキシエチル糖を含み、各ヌクレオシド間結合はホスホロチオ酸結合であり、各シトシンは5−メチルシトシンである。
【0134】
特定の態様において、上記修飾オリゴヌクレオチドは、配列番号1800、1904、2122、2127、または2194に記載される配列を含む核酸塩基配列を有し、上記修飾オリゴヌクレオチドは、
10の結合したデオキシヌクレオシドから構成されるギャップセグメントと、
3の結合したヌクレオシドから構成される5’ウィングセグメントと、
3の結合したヌクレオシドから構成される3’ウィングセグメントと
を含み、
上記ギャップセグメントは5’ウィングセグメントと3’ウィングセグメントとの間に位置し、各ウィングセグメントの各ヌクレオシドは2’−O−メトキシエチル糖または拘束エチル糖を含み、各ヌクレオシド間結合はホスホロチオ酸結合である。
【0135】
特定の実施形態は、配列番号703に記載される配列から構成される核酸塩基配列を有する、20の結合したヌクレオシドから構成される修飾オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。特定の態様において、上記修飾オリゴヌクレオチドは、少なくとも1種の修飾糖を含む。特定の態様において、上記少なくとも1種の修飾糖は、2’−O−メトキシエチル基を含む。特定の態様において、上記少なくとも1種の修飾糖は、4’−CH(CH3)−O−2’基、4’−CH2−O−2’基、または4’−(CH2)2−O−2’基などの二環式糖である。特定の態様において、上記修飾オリゴヌクレオチドは、ホスホロチオ酸ヌクレオシド間結合などの、少なくとも1種の修飾ヌクレオシド間結合を含む。特定の態様において、上記修飾オリゴヌクレオチドは、5−メチルシトシンなどの少なくとも1種の修飾核酸塩基を含む。特定の態様において、上記修飾オリゴヌクレオチドは、
結合したデオキシヌクレオシドから構成されるギャップセグメントと、
結合したヌクレオシドから構成される5’ウィングセグメントと、
結合したヌクレオシドから構成される3’ウィングセグメントと
を含み、
上記ギャップセグメントは5’ウィングセグメントと3’ウィングセグメントとの間に位置し、各ウィングセグメントの各ヌクレオシドは修飾糖を含む。
【0136】
特定の実施形態は、配列番号703に記載される配列から構成される核酸塩基配列を有する、20の結合したヌクレオシドから構成される修飾オリゴヌクレオチドを含む化合物であって、上記修飾オリゴヌクレオチドが、
10の結合したデオキシヌクレオシドから構成されるギャップセグメントと、
5の結合したヌクレオシドから構成される5’ウィングセグメントと、
5の結合したヌクレオシドから構成される3’ウィングセグメントと
を含み、
上記ギャップセグメントが5’ウィングセグメントと3’ウィングセグメントとの間に位置し、各ウィングセグメントの各ヌクレオシドが2’−O−メトキシエチル糖を含み、各ヌクレオシド間結合がホスホロチオ酸結合であり、各シトシンが5−メチルシトシンである、上記化合物を提供する。
【0137】
上述の実施形態のいずれかにおいて、上記化合物またはオリゴヌクレオチドは、成長ホルモン受容体をコードする核酸に対して、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%相補的とすることができる。
【0138】
上述の実施形態のいずれかにおいて、成長ホルモン受容体をコードする上記核酸は、配列番号1〜19のいずれかの1のヌクレオチド配列を含むことができる。
【0139】
上述の実施形態のいずれかにおいて、上記化合物またはオリゴヌクレオチドは一本鎖とすることができる。
【0140】
特定の実施形態は、上述の実施形態のいずれかの化合物またはその塩、及び少なくとも1種の薬学的に許容される担体または希釈剤を含む組成物を提供する。特定の態様において、上記組成物は、約40センチポイズ(cP)未満、約30センチポイズ(cP)未満、約20センチポイズ(cP)未満、約15センチポイズ(cP)未満、または約10センチポイズ(cP)未満の粘度を有する。特定の態様において、上記粘度のいずれかを有する上記組成物は、本明細書において提供される化合物を、約100mg/mL、約125mg/mL、約150mg/mL、約175mg/mL、約200mg/mL、約225mg/mL、約250mg/mL、約275mg/mL、または約300mg/mLの濃度で含む。特定の態様において、いずれかの上記粘度及び/または上記化合物の濃度を有する上記組成物は、室温または、約20℃、約21℃、約22℃、約23℃、約24℃、約25℃、約26℃、約27℃、約28℃、約29℃、または約30℃の温度を有する。
【0141】
特定の実施形態は、ヒトにおける過剰な成長ホルモンに伴う疾患の治療方法であって、治療上有効な量の、上述の実施形態のいずれかの化合物または組成物を当該ヒトに投与し、それによって上記過剰な成長ホルモンに伴う疾患を治療することを含む、上記治療方法を提供する。特定の態様において、上記過剰な成長ホルモンに伴う疾患は先端巨大症である。特定の態様において、上記治療はIGF−1レベルを低減する。
【0142】
特定の実施形態は、ヒトにおける過剰な成長ホルモンに伴う疾患の予防方法であって、治療上有効な量の、上述の実施形態のいずれかの化合物または組成物を当該ヒトに投与し、それによって上記過剰な成長ホルモンに伴う疾患を予防することを含む、上記予防方法を提供する。特定の実施形態において、上記過剰な成長ホルモンに伴う疾患は先端巨大症である。
【0143】
特定の実施形態は、ヒトにおける成長ホルモン受容体(GHR)レベルの低減方法であって、治療上有効な量の、上述の実施形態のいずれかの化合物または組成物を当該ヒトに投与し、それによって当該ヒトにおけるGHRレベルを低減することを含む、上記低減方法を提供する。特定の態様において、当該ヒトは過剰な成長ホルモンに伴う疾患を有する。特定の態様において、上記過剰な成長ホルモンに伴う疾患は先端巨大症である。
【0144】
特定の態様において、上述の方法は、上記化合物または組成物と第2の薬剤とを併用投与することを含む。特定の態様において、上記化合物または組成物及び第2の薬剤は、同時に投与される。
【0145】
アンチセンス化合物
オリゴマー化合物としては、オリゴヌクレオチド、オリゴヌクレオシド、オリゴヌクレオチド類似体、オリゴヌクレオチド模倣物、アンチセンス化合物、アンチセンスオリゴヌクレオチ及びsiRNAが挙げられるが、これらに限定されない。オリゴマー化合物は標的核酸に対して「アンチセンス」であってよく、そのことは、当該オリゴマー化合物が、標的核酸に対して、水素結合を通じてハイブリダイゼーションする能力を有することを意味する。
【0146】
特定の実施形態において、アンチセンス化合物は、5’から3’方向と書き込まれている場合、当該アンチセンス化合物が標的とする標的核酸の標的セグメントの逆相補配列を含む核酸塩基配列を有する。特定のかかる実施形態において、アンチセンスオリゴヌクレオチドは、5’から3’方向と書き込まれている場合、当該アンチセンスオリゴヌクレオチドが標的とする標的核酸の標的セグメントの逆相補配列を含む核酸塩基配列を有する。
【0147】
特定の実施形態において、アンチセンス化合物の長さは10〜30のサブユニットである。特定の実施形態において、アンチセンス化合物の長さは12〜30のサブユニットである。特定の実施形態において、アンチセンス化合物の長さは12〜22のサブユニットである。特定の実施形態において、アンチセンス化合物の長さは14〜30のサブユニットである。特定の実施形態において、アンチセンス化合物の長さは14〜20のサブユニットである。特定の実施形態において、アンチセンス化合物の長さは15〜30のサブユニットである。特定の実施形態において、アンチセンス化合物の長さは15〜20のサブユニットである。特定の実施形態において、アンチセンス化合物の長さは16〜30のサブユニットである。特定の実施形態において、アンチセンス化合物の長さは16〜20のサブユニットである。特定の実施形態において、アンチセンス化合物の長さは17〜30のサブユニットである。特定の実施形態において、アンチセンス化合物の長さは17〜20のサブユニットである。特定の実施形態において、アンチセンス化合物の長さは18〜30のサブユニットである。特定の実施形態において、アンチセンス化合物の長さは18〜21のサブユニットである。特定の実施形態において、アンチセンス化合物の長さは18〜20のサブユニットである。特定の実施形態において、アンチセンス化合物の長さは20〜30のサブユニットである。換言すると、かかるアンチセンス化合物は、それぞれ、12〜30の結合したサブユニット、14〜30の結合したサブユニット、14〜20の結合したサブユニット、15〜30の結合したサブユニット、15〜20の結合したサブユニット、16〜30の結合したサブユニット、16〜20の結合したサブユニット、17〜30の結合したサブユニット、17〜20の結合したサブユニット、18〜30の結合したサブユニット、18〜20の結合したサブユニット、18〜21の結合したサブユニット、20〜30の結合したサブユニット、または12〜22の結合したサブユニットである。特定の実施形態において、アンチセンス化合物の長さは14のサブユニットである。特定の実施形態において、アンチセンス化合物の長さは16のサブユニットである。特定の実施形態において、アンチセンス化合物の長さは17のサブユニットである。特定の実施形態において、アンチセンス化合物の長さは18のサブユニットである。特定の実施形態において、アンチセンス化合物の長さは19のサブユニットである。特定の実施形態において、アンチセンス化合物の長さは20のサブユニットである。他の実施形態において、上記アンチセンス化合物は、8〜80、12〜50、13〜30、13〜50、14〜30、14〜50、15〜30、15〜50、16〜30、16〜50、17〜30、17〜50、18〜22、18〜24、18〜30、18〜50、19〜22、19〜30、19〜50、または20〜30の結合したサブユニットである。特定のかかる実施形態において、上記アンチセンス化合物の長さは、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、または80の結合したサブユニット、または上記値のいずれかの2によって規定される範囲である。いくつかの実施形態において、上記アンチセンス化合物はアンチセンスオリゴヌクレオチドであり、上記結合したサブユニットはヌクレオチドである。
【0148】
特定の実施形態において、アンチセンスオリゴヌクレオチドは、短縮されても、すなわち切り詰められてもよい。例えば、単一のサブユニットが5’末端より除去(5’トランケーション)されてもよく、あるいは3’末端より除去(3’トランケーション)されてもよい。短縮された、すなわち切り詰められた、GHR核酸を標的とするアンチセンス化合物は、当該アンチセンス化合物の5’末端より2のサブユニットが除去されてもよく、あるいは3’末端より2のサブユニットが除去されてもよい。代わりに、例えば、1のヌクレオシドが5’末端より除去され、1のヌクレオシドが3’末端より除去されたアンチセンス化合物におけるように、除去されたヌクレオシドが、当該アンチセンス化合物全体にわたって分散していてもよい。
【0149】
延長されたアンチセンス化合物中に単一の追加のサブユニットが存在する場合、当該追加のサブユニットは、当該アンチセンス化合物の5’末端または3’末端に位置してもよい。2以上の追加のサブユニットが存在する場合、例えば、当該アンチセンス化合物の5’末端に付加(5’付加)された、あるいは3’末端に付加(3’付加)された2のサブユニットを有するアンチセンス化合物におけるように、当該追加されたサブユニットは互いに隣接していてもよい。代わりに、例えば、5’末端に付加した1のサブユニット及び3’末端に付加した1のサブユニットを有するアンチセンス化合物におけるように、付加したサブユニットは、当該アンチセンス化合物全体にわたって分散していてもよい。
【0150】
活性を失うことなく、アンチセンスオリゴヌクレオチドなどのアンチセンス化合物の長さを増加させる若しくは減少させる、及び/またはミスマッチの塩基を導入することが可能である。例えば、Woolfら(Proc.Natl.Acad.Sci.USA 89:7305〜7309、1992)において、長さが13〜25核酸塩基の一連のアンチセンスオリゴヌクレオチドが、卵母細胞注入モデルにおいて、標的RNAの開裂を誘起するそれらの能力に関して試験された。長さが25核酸塩基のアンチセンスオリゴヌクレオチドであって、当該アンチセンスオリゴヌクレオチドの末端近傍に8または11のミスマッチ塩基を有する上記アンチセンスオリゴヌクレオチドは、ミスマッチを含有しないアンチセンスオリゴヌクレオチドよりは程度が低くなるとはいえ、標的mRNAの特異的な開裂を進めることができた。同様に、13核酸塩基のアンチセンスオリゴヌクレオチドであって、1または3のミスマッチを有するものを含む上記アンチセンスオリゴヌクレオチドを用いて、標的特異的な開裂が達成された。
【0151】
Gautschiら(J.Natl.Cancer Inst.93:463〜471、2001年3月)は、bcl−2 mRNAに対する100%の相補性を有し、且つbcl−xL mRNAに対する3のミスマッチを有するオリゴヌクレオチドの、イン・ビトロ及びイン・ビボにおけるbcl−2及びbcl−xLの発現を低減する能力を実証した。更に、このオリゴヌクレオチドは、イン・ビボにおいて強力な抗腫瘍活性を示した。
【0152】
Maher及びDolnick(Nuc.Acid.Res.16:3341〜3358、1988)は、一連のタンデムの14核酸塩基のアンチセンスオリゴヌクレオチド、並びに、2または3の上記タンデムのアンチセンスオリゴヌクレオチドの配列からそれぞれ構成される28及び42核酸塩基のアンチセンスオリゴヌクレオチドを、それらのウサギ網状赤血球アッセイにおけるヒトDHFRの翻訳を抑止する能力に関して試験した。上記14核酸塩基のアンチセンスオリゴヌクレオチドの3種のそれぞれは、上記28または42核酸塩基のアンチセンスオリゴヌクレオチドに比較してより低いレベルではあったが、単独で翻訳を阻害することができた。
【0153】
特定のアンチセンス化合物モチーフ及び機序
特定の実施形態において、アンチセンス化合物は、化学修飾され、阻害活性の向上、標的核酸に対する結合親和性の増加、またはイン・ビボヌクレアーゼによる分解に対する抵抗性などの特性を当該アンチセンス化合物に付与するように、パターン、すなわちモチーフ、中に配置されたサブユニットを有する。
【0154】
キメラアンチセンス化合物は、一般的には、ヌクレアーゼ分解に対する抵抗性の増加、細胞取り込みの増加、標的核酸に対する結合親和性の増加、及び/または阻害活性の増加を付与するように修飾された少なくとも1の領域を含有する。キメラアンチセンス化合物の第2の領域が、別な所望の特性、例えば、RNA:DNA二重鎖のRNA鎖を開裂する細胞エンドヌクレアーゼであるリボヌクレアーゼHに対する基質としての役割を果たすことを付与してもよい。
【0155】
アンチセンス活性は、アンチセンス化合物(例えば、オリゴヌクレオチド)の標的核酸とのハイブリダイゼーションを伴う任意の機序であって、該ハイブリダイゼーションが、最終的に生物学的効果に繋がる上記機序に由来してもよい。特定の実施形態において、標的核酸の量及び/または活性がモジュレートされる。特定の実施形態において、標的核酸の量及び/または活性が低減される。特定の実施形態において、アンチセンス化合物の標的核酸に対するハイブリダイゼーションが、最終的に標的核酸の分解に繋がる。特定の実施形態において、アンチセンス化合物の標的核酸に対するハイブリダイゼーションは、最終的に標的核酸の分解に繋がらない。特定のかかる実施形態において、標的核酸にハイブリダイズしたアンチセンス化合物の存在(占有)は、アンチセンス活性のモジュレーションに繋がる。特定の実施形態において、特定の化学的モチーフ、すなわち化学修飾のパターン、を有するアンチセンス化合物は、1または複数の機序を活用するために特に適する。特定の実施形態において、アンチセンス化合物は、複数の機序を通じて及び/または未だ明確になっていない機序を通じて機能する。従って、本明細書に記載のアンチセンス化合物は、特定の機序によって限定されない。
【0156】
アンチセンスの機序としては、リボヌクレアーゼH媒介アンチセンス;RISC経路を利用し、siRNA機序、ssRNA機序及びマイクロRNA機序を始めとする(但し、限定されない)RNAi機序;並びに占有に基づく機序が挙げられるが、限定されない。特定のアンチセンス化合物は、複数のかかる機序を通じて及び/または更なる機序を通じて作用する場合がある。
【0157】
リボヌクレアーゼH媒介アンチセンス
特定の実施形態において、アンチセンス活性は、少なくとも部分的には、リボヌクレアーゼHによる標的RNAの分解に由来する。リボヌクレアーゼHは、RNA:DNA二重鎖のRNA鎖を開裂する細胞エンドヌクレアーゼである。本技術分野において、「DNA様」である一本鎖アンチセンス化合物は、哺乳類の細胞中でリボヌクレアーゼH活性を誘発することが知られている。従って、DNAまたはDNA様ヌクレオシドの少なくとも部分を含むアンチセンス化合物は、リボヌクレアーゼHを活性化させ、標的核酸の開裂をもたらし得る。特定の実施形態において、リボヌクレアーゼHを利用するアンチセンス化合物は、1種または複数種の修飾ヌクレオシドを含む。特定の実施形態において、かかるアンチセンス化合物は、1〜8の修飾ヌクレオシドの少なくとも1のブロックを含む。特定のかかる実施形態において、上記修飾ヌクレオシドは、リボヌクレアーゼH活性をサポートしない。特定の実施形態において、かかるアンチセンス化合物は、本明細書に記載されるギャップマーである。特定のかかる実施形態において、上記ギャップマーのギャップはDNAヌクレオシドを含む。特定のかかる実施形態において、上記ギャップマーのギャップはDNA様ヌクレオシドを含む。特定のかかる実施形態において、上記ギャップマーのギャップはDNAヌクレオシド及びDNA様ヌクレオシドを含む。
【0158】
ギャップマーモチーフを有する特定のアンチセンス化合物は、キメラのアンチセンス化合物と考えられる。ギャップマーにおいて、リボヌクレアーゼH開裂をサポートする複数のヌクレオチドを有する内部領域は、上記内部領域のヌクレオシドとは化学的に別個である複数のヌクレオチドを有する外部領域の間に位置する。ギャップマーモチーフを有するアンチセンスオリゴヌクレオチドの場合には、ギャップセグメントは、一般的にエンドヌクレアーゼ開裂に対する基質としての役割を果たす一方、ウィングセグメントは修飾ヌクレオシドを含む。特定の実施形態において、ギャップマーの領域は、各別個の領域を含む糖残基の型式によって差別化される。ギャップマーの領域を差別化するために用いられる上記糖残基の型式としては、いくつかの実施形態において、β−D−リボヌクレオシド、β−D−デオキシリボヌクレオシド、2’−修飾ヌクレオシド(かかる2’−修飾ヌクレオシドとしては、とりわけ2’−MOE及び2’−O−CHを挙げることができる。)、並びに二環式糖修飾ヌクレオシド(かかる二環式糖修飾ヌクレオシドとしては、拘束エチルを有するものを挙げることができる。)を挙げることができる。特定の実施形態において、ウィング中のヌクレオシドとしては、例えば、2’−MOE及び拘束エチルまたはLNAなどの二環式糖残基を始めとする、いくつかの修飾糖残基を挙げることができる。特定の実施形態において、ウィングとしては、いくつかの修飾または非修飾糖残基を挙げることができる。特定の実施形態において、ウィングとしては、2’−MOEヌクレオシド、拘束エチルヌクレオシドまたはLNAヌクレオシドなどの二環式糖残基、及び2’−デオキシヌクレオシドの種々の組み合わせを挙げることができる。
【0159】
各別個の領域は、一様な糖残基、相違した、または交互の糖残基を含んでもよい。ウィング−ギャップ−ウィングモチーフは多くの場合に「X−Y−Z」と記載され、但し、「X」は5’−ウィングの長さを表わし、「Y」はギャップの長さを表わし、「Z」は3’−ウィングの長さを表わす。「X」及び「Z」は、一様な、相違した、または交互の糖残基を含んでもよい。特定の実施形態において、「X」及び「Y」としては、1または複数の2’−デオキシヌクレオシドを挙げることができる。「Y」は2’−デオキシヌクレオシドを含んでもよい。本明細書において用いられる「X−Y−Z」と記載されるギャップマーは、ギャップが5’−ウィング及び3’−ウィングのそれぞれに直接隣接して位置するような配置を有する。従って、5’−ウィングとギャップの間、またはギャップと3’−ウィングとの間には、介在するヌクレオシドは存在しない。本明細書記載のいずれかのアンチセンス化合物は、ギャップマーモチーフを有することができる。特定の実施形態において、「X」及び「Z」は同一であり、他の実施形態において両者は異なる。特定の実施形態において、「Y」は8ヌクレオシドと15ヌクレオシドとの間である。X、Y、またはZは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、25、30またはそれを超えるヌクレオシドのいずれであることもできる。
【0160】
特定の実施形態において、GHR核酸を標的とする上記アンチセンス化合物は、ギャップが6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、または16の結合したヌクレオシドから構成されるギャップマーモチーフを有する。
【0161】
特定の実施形態において、上記アンチセンスオリゴヌクレオチドは、以下の式A
(J)−(B)−(J)−(B)−(A)−(D)−(A)−(B)−(J)−(B)−(J)
(式中、
各Aは独立に2’−置換ヌクレオシドであり、
各Bは独立に二環式ヌクレオシドであり、
各Jは独立に2’−置換ヌクレオシドまたは2’−デオキシヌクレオシドであり、
各Dは2’−デオキシヌクレオシドであり、
mは0〜4、nは0〜2、pは0〜2、rは0〜2、tは0〜2、vは0〜2、wは0〜4、xは0〜2、yは0〜2、zは0〜4、gは6〜14であり、但し、
m、n、及びrの少なくとも1は0以外であり、
w及びyの少なくとも1は0以外であり、
m、n、p、r、及びtの合計は2〜5であり、且つ
v、w、x、y、及びzの合計は2〜5である。)
によって表される糖モチーフを有する。
【0162】
RNAi化合物
特定の実施形態において、アンチセンス化合物は、干渉RNA化合物(RNAi)であり、RNAiとしては、二本鎖RNA化合物(短干渉RNAまたはsiRNAとも呼ばれる。)及び一本鎖RNAi化合物(またはssRNA)が挙げられる。かかる化合物は、少なくとも部分的には、RISC経路を通じて作用し、標的核酸を分解及び/または隔離する(従って、マイクロRNA/マイクロRNA模倣化合物を含む。)。特定の実施形態において、アンチセンス化合物は、当該化合物をかかる機序に対して特に適したものとする修飾を含む。
【0163】
i.ssRNA化合物
特定の実施形態において、一本鎖RNAi化合物(ssRNA)としての使用に特に適したものを含むアンチセンス化合物は修飾5’−末端を含む。特定のかかる実施形態において、上記修飾5’−末端は修飾リン酸残基を含む。特定の実施形態において、かかる修飾リン酸は安定化される(例えば、非修飾5’−リン酸と比較して、分解/開裂に対して抵抗性である。)。特定の実施形態において、かかる5’−末端ヌクレオシドは5’−リン残基を安定化する。特定の5’−末端ヌクレオシドは、本技術分野、例えば、WO/2011/139702に見ることができる。
【0164】
特定の実施形態において、ssRNA化合物の上記5’−ヌクレオシドは、式IIc
【0165】
【化2】
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【0166】
(式中、
は任意選択で保護されたリン残基であり、
は式IIcの化合物を上記オリゴマー化合物に結合するヌクレオシド間連結基であり、
Aは式
【0167】
【化3】
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【0168】
の1を有し、
及びQはそれぞれ独立に、H、ハロゲン、C〜Cアルキル、置換C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、置換C〜Cアルコキシ、C〜Cアルケニル、置換C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、置換C〜CアルキニルまたはN(R)(R)であり、
はO、S、N(R)またはC(R)(R)であり、
各R、R、R、R及びRは独立に、H、C〜Cアルキル、置換C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシであり、
はO、S、NR14、C(R15)(R16)、C(R15)(R16)C(R17)(R18)、C(R15)=C(R17)、OC(R15)(R16)またはOC(R15)(Bx)であり、
14はH、C〜Cアルキル、置換C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、置換C〜Cアルコキシ、C〜Cアルケニル、置換C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニルまたは置換C〜Cアルキニルであり、
15、R16、R17、及びR18はそれぞれ独立に、H、ハロゲン、C〜Cアルキル、置換C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、置換C〜Cアルコキシ、C〜Cアルケニル、置換C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニルまたは置換C〜Cアルキニルであり、
Bxは複素環式塩基残基であるか、
またはBxが存在する場合には、Bxは複素環式塩基残基であり、BxはH、ハロゲン、C〜Cアルキル、置換C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、置換C〜Cアルコキシ、C〜Cアルケニル、置換C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニルまたは置換C〜Cアルキニルであり、
、J、J及びJはそれぞれ独立に、H、ハロゲン、C〜Cアルキル、置換C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、置換C〜Cアルコキシ、C〜Cアルケニル、置換C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニルまたは置換C〜Cアルキニルであるか、
あるいはJはJまたはJの1とブリッジを形成し、該ブリッジは、O、S、NR19、C(R20)(R21)、C(R20)=C(R21)、C[=C(R20)(R21)]及びC(=O)より選択される、1〜3の結合した2価の基を含み、J、J及びJの他の2はそれぞれ独立に、H、ハロゲン、C〜Cアルキル、置換C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、置換C〜Cアルコキシ、C〜Cアルケニル、置換C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニルまたは置換C〜Cアルキニルであり、
各R19、R20及びR21は独立に、H、C〜Cアルキル、置換C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、置換C〜Cアルコキシ、C〜Cアルケニル、置換C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニルまたは置換C〜Cアルキニルであり、
GはH、OH、ハロゲンまたはO−[C(R)(R)]−[(C=O)−X−Zであり、
各R及びRは独立に、H、ハロゲン、C〜Cアルキルまたは置換C〜Cアルキルであり、
はO、SまたはN(E)であり、
ZはH、ハロゲン、C〜Cアルキル、置換C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、置換C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、置換C〜CアルキニルまたはN(E)(E)であり、
、E及びEはそれぞれ独立に、H、C〜Cアルキルまたは置換C〜Cアルキルであり、
nは1〜約6であり、
mは0または1であり、
jは0または1であり、
各置換された基は、ハロゲン、OJ、N(J)(J)、=NJ、SJ、N、CN、OC(=X)J、OC(=X)N(J)(J)及びC(=X)N(J)(J)より独立に選択される、1または複数の任意選択で保護された置換基を含み、
はO、SまたはNJであり、
各J、J及びJは独立に、HまたはC〜Cアルキルであり、
Jが1の場合には、ZはハロゲンまたはN(E)(E)以外であり、
上記オリゴマー化合物が8〜40の単量体サブユニットを含み、且つ標的核酸の少なくとも部分に対してハイブリダイズ可能である。)
を有する。
【0169】
特定の実施形態において、MはO、CH=CH、OCHまたはOC(H)(Bx)である。特定の実施形態において、MはOである。
【0170】
特定の実施形態において、J、J、J及びJはそれぞれHである。特定の実施形態において、JはJまたはJの1とブリッジを形成する。
【0171】
特定の実施形態において、Aは式
【0172】
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
【0173】
(式中、
及びQはそれぞれ独立に、H、ハロゲン、C〜Cアルキル、置換C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシまたは置換C〜Cアルコキシである。特定の実施形態において、Q及びQはそれぞれHである。特定の実施形態において、Q及びQはそれぞれ独立に、Hまたはハロゲンである。特定の実施形態において、Q及びQはHであり、且つその他のQ及びQはF、CHまたはOCHである。)
の1を有する。
【0174】
特定の実施形態において、Tは式
【0175】
【化5】
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【0176】
(式中、
及びRはそれぞれ独立に、保護水酸基、保護チオール、C〜Cアルキル、置換C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、置換C〜Cアルコキシ、保護アミノまたは置換アミノであり、
はOまたはSである。特定の実施形態において、RはOであり、且つR及びRはそれぞれ独立に、OCH、OCHCHまたはCH(CHである。)
を有する。
【0177】
特定の実施形態において、Gは、ハロゲン、OCH、OCHF、OCHF、OCF、OCHCH、O(CHF、OCHCHF、OCHCF、OCH−CH=CH、O(CH−OCH、O(CH−SCH、O(CH−OCF、O(CH−N(R10)(R11)、O(CH−ON(R10)(R11)、O(CH−O(CH−N(R10)(R11)、OCHC(=O)−N(R10)(R11)、OCHC(=O)−N(R12)−(CH−N(R10)(R11)またはO(CH−N(R12)−C(=NR13)[N(R10)(R11)]であり、R10、R11、R12及びR13はそれぞれ独立に、HまたはC〜Cアルキルである。特定の実施形態において、Gは、ハロゲン、OCH、OCF、OCHCH、OCHCF、OCH−CH=CH、O(CH−OCH、O(CH−O(CH−N(CH、OCHC(=O)−N(H)CH、OCHC(=O)−N(H)−(CH−N(CHまたはOCH−N(H)−C(=NH)NHである。特定の実施形態において、Gは、F、OCHまたはO(CH−OCHである。特定の実施形態において、GはO(CH−OCHである。
【0178】
特定の実施形態において、5’−末端ヌクレオシドは、式IIe
【0179】
【化6】
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【0180】
を有する。
【0181】
特定の実施形態において、特にssRNAに適したものを含むアンチセンス化合物は、
規定されたパターン、すなわち糖修飾モチーフ、中に、オリゴヌクレオチドまたはその領域に沿って配置された1または複数の型式の修飾糖残基及び/または天然に存在する糖残基を含む。かかるモチーフとしては、本明細書において議論されるいずれかの糖修飾及び/または他の公知の糖修飾を挙げることができる。
【0182】
特定の実施形態において、上記オリゴヌクレオチドは、一様な糖修飾を有する領域を含むまたは該領域から構成される。特定のかかる実施形態において、上記領域の各ヌクレオシドは同一のRNA様糖修飾を含む。特定の実施形態において、上記領域の各ヌクレオシドは2’−Fヌクレオシドである。特定の実施形態において、上記領域の各ヌクレオシドは2’−OMeヌクレオシドである。特定の実施形態において、上記領域の各ヌクレオシドは2’−MOEヌクレオシドである。特定の実施形態において、上記領域の各ヌクレオシドはcEtヌクレオシドである。特定の実施形態において、上記領域の各ヌクレオシドはLNAヌクレオシドである。特定の実施形態において、上記一様な領域は、全てのまたは実質的に全ての上記オリゴヌクレオチドを構成する。特定の実施形態において、上記領域は、1〜4末端ヌクレオシドを除くオリゴヌクレオチド全体を構成する。
【0183】
特定の実施形態において、オリゴヌクレオチドは1または複数の交互の糖修飾の領域であって、ヌクレオシドが、第1の型式の糖修飾を有するヌクレオチドと、第2の型式の糖修飾を有するヌクレオチドとの間で交互になる上記領域を含む。特定の実施形態において、両方の型式のヌクレオシドはRNA様ヌクレオシドである。特定の実施形態において、上記交互のヌクレオシドは、2’−OMe、2’−F、2’−MOE、LNA、及びcEtより選択される。特定の実施形態において、上記交互の修飾は、2’−F及び2’−OMeである。かかる領域は連続していてもよく、または異なる形で修飾されたヌクレオシド若しくは共役ヌクレオシドによって中断されていてもよい。
【0184】
特定の実施形態において、上記交互の修飾の交互の領域のそれぞれは単一のヌクレオシドから構成される(すなわち、パターンは(AB)、但し、Aは第1の型式の糖修飾を有するヌクレオシド、Bは第2の型式の糖修飾を有するヌクレオシドであり、xは1〜20であり、yは0または1である。)。特定の実施形態において、1または複数の、交互のモチーフにおける交互の領域は、ある型式の複数のヌクレオシドを含む。例えば、オリゴヌクレオチドは、以下のヌクレオシドモチーフ
AABBAA、
ABBABB、
AABAAB、
ABBABAABB、
ABABAA、
AABABAB、
ABABAA、
ABBAABBABABAA、
BABBAABBABABAA、または
ABABBAABBABABAA
(但し、Aは第1の型式のヌクレオシドであり、Bは第2の型式のヌクレオシドである。特定の実施形態において、A及びBはそれぞれ、2’−F、2’−OMe、BNA、及びMOEより選択される。)
のいずれかの1または複数の領域を含んでもよい。
【0185】
特定の実施形態において、かかる交互のモチーフを有するオリゴヌクレオチドはまた、式IIcまたはIIeのものなどの、修飾5’末端ヌクレオシドも含む。
【0186】
特定の実施形態において、オリゴヌクレオチドは、2−2−3モチーフを有する領域を含む。かかる領域は、以下のモチーフ
−(A)−(B)−(A)−(C)−(A)
(式中、Aは第1の型式の修飾ヌクレオシドであり、
B及びCはAとは異なる形で修飾されたヌクレオシドであるが、B及びCは互いに同一または異なる修飾を有し、
x及びyは1〜15である。)
を含む。
【0187】
特定の実施形態において、Aは2’−OMe修飾ヌクレオシドである。特定の実施形態において、B及びCは共に2’−F修飾ヌクレオシドである。特定の実施形態において、Aは2’−OMe修飾ヌクレオシドであり、且つB及びCは共に2’−F修飾ヌクレオシドである。
【0188】
特定の実施形態において、オリゴヌクレオシドは、以下の糖モチーフ
5’−(Q)−(AB)−(D)
(式中、
Qは安定化リン酸残基を含むヌクレオシドである。特定の実施形態において、Qは式IIcまたはIIeを有するヌクレオシドであり、
Aは第1の型式の修飾ヌクレオシドであり、
Bは第2の型式の修飾ヌクレオシドであり、
Dは、修飾ヌクレオシドであって、当該ヌクレオシドに隣接するヌクレオシドとは異なる修飾を含む上記ヌクレオシドである。従って、yが0である場合には、Dは必ずBとは異なる形で修飾され、yが1である場合には、Dは必ずAとは異なる形で修飾される。特定の実施形態において、DはA及びBの両方と異なる。
Xは5〜15であり、
Yは0または1であり、
Zは0〜4である。)
を有する。
【0189】
特定の実施形態において、オリゴヌクレオシドは、以下の糖モチーフ
5’−(Q)−(A)−(D)
(式中、
Qは安定化リン酸残基を含むヌクレオシドである。特定の実施形態において、Qは式IIcまたはIIeを有するヌクレオシドであり、
Aは第1の型式の修飾ヌクレオシドであり、
Dは、Aとは異なる修飾を含む修飾ヌクレオシドである。
Xは11〜30であり、
Zは0〜4である。)
を有する。
【0190】
特定の実施形態において、上記モチーフ中のA、B、C及びDは、2’−OMe、2’−F、2’−MOE、LNA、及びcEtより選択される。特定の実施形態において、Dは末端ヌクレオシドを表わす。特定の実施形態において、かかる末端ヌクレオシドは、標的核酸にハイブリダイズするようには設計されていない(但し、1または複数が偶然にハイブリダイズする場合はある。)。特定の実施形態において、標的核酸の対応する位置における核酸塩基のアイデンティティーに拘わらず、各Dヌクレオシドの核酸塩基はアデニンである。特定の実施形態において、各Dヌクレオシドの核酸塩基はチミンである。
【0191】
特定の実施形態において、ssRNAとしての使用に特に適したものを含むアンチセンス化合物は、規定されたパターン、すなわち、修飾ヌクレオシド間結合モチーフ中に、上記オリゴヌクレオチドまたはその領域に沿って配置された、修飾ヌクレオシド間結合を含む。特定の実施形態において、オリゴヌクレオチドは、交互のヌクレオシド間結合モチーフを有する領域を含む。特定の実施形態において、オリゴヌクレオチドは、一様に修飾されたヌクレオシド間結合の領域を含む。特定の実施形態において、上記オリゴヌクレオチドは、ホスホロチオ酸ヌクレオシド間結合によって一様に結合された領域を含む。特定の実施形態において、上記オリゴヌクレオチドは、ホスホロチオ酸ヌクレオシド間結合によって一様に結合される。特定の実施形態において、上記オリゴヌクレオチドの各ヌクレオシド間結合は、リン酸ジエステル及びホスホロチオ酸より選択される。特定の実施形態において、上記オリゴヌクレオチドの各ヌクレオシド間結合は、リン酸ジエステル及びホスホロチオ酸より選択され、且つ少なくとも1のヌクレオシド間結合はホスホロチオ酸である。
【0192】
特定の実施形態において、上記オリゴヌクレオチドは、少なくとも6のホスホロチオ酸ヌクレオシド間結合を含む。特定の実施形態において、上記オリゴヌクレオチドは、少なくとも8のホスホロチオ酸ヌクレオシド間結合を含む。特定の実施形態において、上記オリゴヌクレオチドは、少なくとも10のホスホロチオ酸ヌクレオシド間結合を含む。特定の実施形態において、上記オリゴヌクレオチドは、少なくとも6の連続するホスホロチオ酸ヌクレオシド間結合の、少なくとも1のブロックを含む。特定の実施形態において、上記オリゴヌクレオチドは、少なくとも8の連続するホスホロチオ酸ヌクレオシド間結合の、少なくとも1のブロックを含む。特定の実施形態において、上記オリゴヌクレオチドは、少なくとも10の連続するホスホロチオ酸ヌクレオシド間結合の、少なくとも1のブロックを含む。特定の実施形態において、上記オリゴヌクレオチドは、少なくとも12の連続するホスホロチオ酸ヌクレオシド間結合の、少なくとも1のブロックを含む。特定のかかる実施形態において、少なくとも1のかかるブロックは、上記オリゴヌクレオチドの3’末端の3ヌクレオシド内に位置する。
【0193】
本明細書に記載の種々の糖モチーフのいずれかを有するオリゴヌクレオチドは、任意の結合モチーフを有し得る。例えば、上記のものを始めとする(但し、それらには限定されない)オリゴヌクレオチドは、以下の限定されない表より選択される結合モチーフを有し得る。
【0194】
【表1】
[この文献は図面を表示できません]
【0195】
ii.siRNA化合物
特定の実施形態において、アンチセンス化合物は、二本鎖RNAi化合物(siRNA)である。かかる実施形態において、一方または両方の連鎖は、ssRNAに関して上述したいずれかの修飾モチーフを含み得る。特定の実施形態において、ssRNA化合物は非修飾RNAであってもよい。特定の実施形態において、siRNA化合物は非修飾RNAヌクレオシドを含み得るが、修飾ヌクレオシド間結合を含み得る。
【0196】
いくつかの実施形態は、二本鎖組成物であって、各連鎖が、1種または複数種の修飾または非修飾ヌクレオシドの位置によって規定されるモチーフを含む上記組成物に関する。特定の実施形態において、完全に、または少なくとも部分的にハイブリダイズして二重鎖領域を形成する、第1及び第2のオリゴマー化合物を含み、且つ核酸標的に対して相補的であり、それにハイブリダイズする領域を更に含む組成物が提供される。かかる組成物は、核酸標的に対して完全なまたは部分的な相補性を有するアンチセンス鎖である第1のオリゴマー化合物と、第1のオリゴマー化合物に対して相補的であって、それと少なくとも1の二重鎖領域を形成する1または複数の領域を有するセンス鎖である第2のオリゴマー化合物とを含むことが好適である。
【0197】
いくつかの実施形態の上記組成物は、核酸標的にハイブリダイズすることによって遺伝子発現をモジュレートし、当該遺伝子の正常な機能を減損させる。いくつかの実施形態において、上記標的核酸はGHRである。特定の実施形態において、本発明の組成物によって形成される活性化されたRISC複合体によって、標的GHRの分解が容易になる。
【0198】
いくつかの実施形態は、二本鎖組成物であって、当該連鎖の一方が、例えば、もう一方の連鎖をRISC(または開裂)複合体中に優先的に組み入れることに影響を与えることにおいて有用である上記組成物を対象とする。上記組成物は、選択された核酸分子を標的とし、1種または複数種の遺伝子の発現をモジュレートすることに関して有用である。いくつかの実施形態において、本発明の組成物は、標的RNAの部分に対してハイブリダイズして、当該標的RNAの正常な機能を減損させる。
【0199】
特定の実施形態は、二本鎖組成物であって、該連鎖の両方が、ヘミマーモチーフ、完全に修飾されたモチーフ、位置的に修飾されたモチーフまたは交互のモチーフを含む上記組成物に向けられる。本発明の組成物の各連鎖は、例えばsiRNA経路における特定の役割を果たすために修飾することができる。それぞれの連鎖において異なるモチーフを用いることで、またはそれぞれの連鎖において異なる化学修飾を有する同一のモチーフを用いることで、アンチセンス鎖がRISC複合体を標的とすると同時に、センス鎖の組み込みを阻害することが可能となる。このモデルの範囲で、それぞれの連鎖を、その特定の役割に関して当該連鎖が強化されるように、独立に修飾することができる。上記アンチセンス鎖を5’−末端において修飾し、RISCの1領域においてその役割を強化すると同時に、3’−末端を異なる形で修飾して、RISCの別な領域におけるその役割を強化することができる。
【0200】
上記二本鎖オリゴヌクレオチド分子は、自己相補性センス及びアンチセンス領域を含む二本鎖ポリヌクレオチド分子であって、上記アンチセンス領域が、標的核酸分子中のヌクレオチド配列またはその部分に対して相補的なヌクレオチド配列と、標的核酸配列またはその部分に対応するヌクレオチド配列を有する上記センス領域とを含む、上記二本鎖ポリヌクレオチド分子とすることができる。上記二本鎖オリゴヌクレオチド分子は、2の別個のオリゴヌクレオチドであって、一方の連鎖が上記センス鎖であり他方が上記アンチセンス鎖であり、該アンチセンス鎖及びセンス鎖が自己相補性である(すなわち、それぞれの連鎖は、もう一方の連鎖中のヌクレオチド配列に対して相補的であるヌクレオチド配列を含む)上記オリゴヌクレオチドから組み立てることができ、ここで上記アンチセンス鎖及びセンス鎖は二重鎖構造すなわち二本鎖構造を形成するなどし、例えば、上記二本鎖領域は約15〜約30の、例えば、約15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29または30の塩基対であり、上記アンチセンス鎖は、標的核酸分子中のヌクレオチド配列またはその部分に対して相補的なヌクレオチド配列を含み、上記センス鎖は、標的核酸配列またはその部分に対応するヌクレオチド配列を含む(例えば、上記二本鎖オリゴヌクレオチド分子の約15〜約25またはそれを超えるヌクレオチドが、標的核酸またはその部分に対して相補的である。)。あるいは、上記二本鎖オリゴヌクレオチドは、単一のオリゴヌクレオチドから組み立てられ、ここで、siRNAの自己相補的なセンス及びアンチセンス領域は、核酸に基づくまたは非核酸に基づく連結子(複数可)によって結合される。
【0201】
上記二本鎖オリゴヌクレオチドは、二重鎖、非対称二重鎖、ヘアピンまたは非対称へアピン二次構造を有し、自己相補的センス及びアンチセンス領域を有するポリヌクレオチドであって、上記アンチセンス領域が、別個の標的核酸分子中のヌクレオチド配列またはその部分に対して相補的なヌクレオチド配列と、標的核酸配列またはその部分に対応するヌクレオチド配列を有する上記センス領域とを含む、上記ポリヌクレオチドとすることができる。上記二本鎖オリゴヌクレオチドは、自己相補的センス及びアンチセンス領域を含む2以上のループ構造及びステムを有する環状一本鎖ポリヌクレオチドであって、上記アンチセンス領域が、標的核酸分子中のヌクレオチド配列またはその部分に対して相補的なヌクレオチド配列と、標的核酸配列またはその部分に対応するヌクレオチド配列を有する上記センス領域とを含み、イン・ビボまたはイン・ビトロにおいて処理して、RNAiを媒介する能力を有する活性なsiRNA分子を生成させることができる、上記ポリヌクレオチドとすることができる。
【0202】
特定の実施形態において、上記二本鎖オリゴヌクレオチドは、別個のセンス及びアンチセンス配列または領域を含み、上記センス及びアンチセンス領域は、本技術分野で公知であるヌクレオチドまたは非ヌクレオチド連結子分子によって共有結合されるか、あるいは、イオン性相互作用、水素結合、ファンデルワールス相互作用、疎水性相互作用、及び/またはスタッキング相互作用によって、非共有結合で結合される。特定の実施形態において、上記二本鎖オリゴヌクレオチドは、標的遺伝子のヌクレオチド配列に対して相補的であるヌクレオチド配列を含む。別の実施形態において、上記二本鎖オリゴヌクレオチドは、標的遺伝子のヌクレオチド配列と、当該標的遺伝子の発現の阻害を生じる形態で相互作用する。
【0203】
本明細書において用いられる二本鎖オリゴヌクレオチドは、RNAのみを含有する分子に限定される必要はなく、更に化学修飾ヌクレオチド及び非ヌクレオチドを包含する。特定の実施形態において、上記短干渉核酸分子は2’−水酸基(2’−OH)含有ヌクレオチドを含まない。特定の実施形態において、短干渉核酸は任意選択で、いずれのリボヌクレオチド(例えば、2’−OH基を有するヌクレオチド)も含まない。但し、RNAiをサポートするために、分子内にリボヌクレオチドの存在を必要としないかかる二本鎖オリゴヌクレオチドは、2’−OH基を有する1または複数のヌクレオチドを含有する、取り付けられた1若しくは複数の連結子、または他の取り付けられた若しくは結合された基、残基、または連鎖を有することができる。任意選択で、二本鎖オリゴヌクレオチドは、約5、10、20、30、40、または50%のヌクレオチドの位置にリボヌクレオチドを含むことができる。本明細書において用いられる用語siRNAとは、配列特異的なRNAi、例えば、短干渉RNA(siRNA)、二本鎖RNA(dsRNA)、マイクロRNA(miRNA)、短ヘアピンRNA(shRNA)、短干渉オリゴヌクレオチド、短干渉核酸、短干渉修飾オリゴヌクレオチド、化学修飾siRNA、転写後遺伝子サイレンシングRNA(ptgsRNA)、及びその他を媒介する能力を有する核酸分子を表記するために用いられる他の用語と等価であることを意味する。更に、本明細書において用いられる用語RNAiとは、転写後遺伝子サイレンシング、翻訳阻害、後成学などの配列特異的なRNA干渉を表記するために用いられる他の用語と等価であることを意味する。例えば、二本鎖オリゴヌクレオチドを、転写後レベル及び転写前レベルの両方にて、後成的に遺伝子の発現を停止させるために用いることができる。非限定的な例において、本発明のsiRNA分子による遺伝子発現の後成的な制御は、遺伝子発現を変化させる、siRNAに媒介されるクロマチン構造またはメチル化パターンの修飾に由来することができる(例えば、Verdelら、2004、Science、303、672〜676;Pal−Bhadraら、2004、Science、303、669〜672;Allshire、2002、Science、297、1818〜1819;Volpeら、2002、Science、297、1833〜1837;Jenuwein、2002、Science、297、2215〜2218;及びHallら、2002、Science、297、2232〜2237を参照のこと。)。
【0204】
本明細書において提供されるいくつかの実施形態の化合物及び組成物は、例えば、自己相補性配列を有するRNA一本鎖が二本鎖構造をとることができる「ヘアピン」、すなわちステムループ二本鎖RNAエフェクタ分子、または2の別個のRNA鎖を含む二重鎖dsRNAエフェクタ分子を含む、dsRNA媒介遺伝子サイレンシングまたはRNAi機序によって、GHRを標的とすることができる。様々な実施形態において、dsRNAは専らリボヌクレオチドから構成される、または、例えば、2000年4月19日出願のWO00/63364、若しくは1999年4月21日出願の米国出願第60/130,377号により開示されるRNA/DNAハイブリッドなどの、リボヌクレオチドとデオキシヌクレオチドとの混合物から構成される。dsRNAまたはdsRNAエフェクタ分子は、当該分子の1のセグメント中のヌクレオチドが、当該分子の別なセグメント中のヌクレオチドと塩基対合するような、自己相補性を有する領域を有する単一の分子であってよい。様々な実施形態において、単一分子から構成されるdsRNAは、専らリボヌクレオチドから構成されるか、またはデオキシリボヌクレオチドの領域に対して相補的なリボヌクレオチドの領域を含む。あるいは、上記dsRNAは、互いに相補性を有する領域を有する2の異なる連鎖を含む。
【0205】
様々な実施形態において、両連鎖は専らリボヌクレオチドから構成されるか、一方の連鎖は専らリボヌクレオチドから構成され且つ一方の連鎖は専らデオキシリボヌクレオチドから構成されるか、または、一方または両方の連鎖が、リボヌクレオチドとデオキシリボヌクレオチドとの混合物を含有する。特定の実施形態において、相補性を有する上記領域は、互いに及び標的核酸配列に対して、少なくとも70、80、90、95、98、または100%相補的である。特定の実施形態において、二本鎖構造中に存在するdsRNAの上記領域は、少なくとも19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、50、75、100、200、500、1000、2000または5000のヌクレオチドを含む、またはcDNA中の全てのヌクレオチド若しくは当該dsRNA中に表される他の標的核酸配列を含む。いくつかの実施形態において、上記dsRNAは、一本鎖末端などのいずれの一本鎖領域も含有しないか、または該dsRNAはヘアピンである。他の実施形態において、上記dsRNAは、1または複数の一本鎖領域、すなわちオーバーハングを有する。特定の実施形態において、RNA/DNAハイブリッドは、(例えば、標的核酸に対して少なくとも70、80、90、95、98、若しくは100%の相補性を有する)アンチセンス鎖またはアンチセンス領域であるDNA鎖または領域、及び(例えば、標的核酸に対して少なくとも70、80、90、95、98、若しくは100%の同一性を有する)センス鎖またはセンス領域であるRNA鎖または領域を含み、その逆も同様である。
【0206】
様々な実施形態において、上記RNA/DNAハイブリッドは、本明細書に記載されるもの、または2000年4月19日出願のWO00/63364、若しくは1999年4月21日出願の米国出願第60/130,377号中に記載されるものなどの、酵素的または化学的合成方法を用いてイン・ビトロで作製される。他の実施形態において、イン・ビトロで合成されるDNA鎖は、細胞中への当該DNA鎖の転換の前、後若しくは該転換と同時に、イン・ビボまたはイン・ビトロにおいて作製されるRNA鎖と複合化される。更に他の実施形態において、上記dsRNAは、センス及びアンチセンス領域を含有する単一の環状核酸であるか、または、上記dsRNAは、環状核酸及び第2の環状核酸若しくは直鎖状核酸のいずれかを含む(例えば、2000年4月19日出願のWO00/63364または1999年4月21日出願の米国出願第60/130,377号を参照のこと。)。代表的な環状核酸としては、ヌクレオチドの遊離5’ホスホリル基が別なヌクレオチドの2’水酸基にループバックの形態で結合した状態となっているラリアット構造が挙げられる。
【0207】
他の実施形態において、上記dsRNAは、修飾ヌクレオチドであって、その糖の2’位が、(フッ素基などの)ハロゲンを含有する、または、対応する2’位が水素若しくは水酸基を含有する対応するdsRNAと比較して、イン・ビトロ若しくはイン・ビボにおける当該dsRNAの半減期を増加させる(メトキシ基などの)アルコキシ基を含有する、1種または複数種の上記修飾ヌクレオチドを含む。更に他の実施形態において、上記dsRNAは、天然に存在するリン酸ジエステル結合以外の、隣接するヌクレオチド間の1種または複数種の結合を含む。かかる結合の例としては、ホスホルアミド、ホスホロチオ酸、及びホスホロジチオ酸結合が挙げられる。上記dsRNAはまた、米国特許第6,673,661号に教示される化学修飾核酸分子であってもよい。他の実施形態において、上記dsRNAは、例えば、2000年4月19日出願のWO00/63364または1999年4月21日出願の米国出願第60/130,377号に開示される、1または2のキャップされた連鎖を含有する。
【0208】
他の実施形態において、上記dsRNAは、少なくとも部分的に、WO00/63364に開示されるいずれかのdsRNA分子、並びに米国仮出願60/399,998及び米国仮出願60/419,532、及びPCT/US2003/033466に記載のいずれかのdsRNA分子とすることができ、これらの教示は参照により本明細書に組み込まれる。任意の上記dsRNAは、本明細書記載の方法またはWO00/63364に記載のものなどの標準的な方法を用いて、イン・ビトロまたはイン・ビボで発現させることができる。
【0209】
占有
特定の実施形態において、アンチセンス化合物は、リボヌクレアーゼHを介した開裂若しくは標的核酸をもたらすこと、またはRISC経路を通じた開裂若しくは隔離をもたらすことは期待されない。特定のかかる実施形態において、アンチセンス活性は占有に由来することができ、該占有において、ハイブリダイズした当該アンチセンス化合物の存在が標的核酸の活性を妨害する。特定のかかる実施形態において、上記アンチセンス化合物は一様に修飾されてもよく、または複数の修飾の混合及び/若しくは修飾ヌクレオシドと非修飾ヌクレオシドの混合物を含んでもよい。
【0210】
標的核酸、標的領域及びヌクレオチド配列
本明細書において提供される化合物によって標的とし得る成長ホルモン受容体(GHR)をコードするヌクレオチド配列としては、限定されないが、以下の、ジェンバンク受入番号NM_000163.4(本明細書中に配列番号1として組み込まれる)、ヌクレオチド42411001から42714000へ切り詰められたジェンバンク受入番号NT_006576.16(本明細書中に配列番号2として組み込まれる)、ジェンバンク受入番号X06562.1(本明細書中に配列番号3として組み込まれる)、ジェンバンク受入番号DR006395.1(本明細書中に配列番号4として組み込まれる)、ジェンバンク受入番号DB052048.1(本明細書中に配列番号5として組み込まれる)、ジェンバンク受入番号AF230800.1(本明細書中に配列番号6として組み込まれる)、ジェンバンク受入番号AA398260.1の補体(本明細書中に配列番号7として組み込まれる)、ジェンバンク受入番号BC136496.1(本明細書中に配列番号8として組み込まれる)、ジェンバンク受入番号NM_001242399.2(本明細書中に配列番号9として組み込まれる)、ジェンバンク受入番号NM_001242400.2(本明細書中に配列番号10として組み込まれる)、ジェンバンク受入番号NM_001242401.3(本明細書中に配列番号11として組み込まれる)、ジェンバンク受入番号NM_001242402.2(本明細書中に配列番号12として組み込まれる)、ジェンバンク受入番号NM_001242403.2(本明細書中に配列番号13として組み込まれる)、ジェンバンク受入番号NM_001242404.2(本明細書中に配列番号14として組み込まれる)、ジェンバンク受入番号NM_001242405.2(本明細書中に配列番号15として組み込まれる)、ジェンバンク受入番号NM_001242406.2(本明細書中に配列番号16として組み込まれる)、ジェンバンク受入番号NM_001242460.1(本明細書中に配列番号17として組み込まれる)、ジェンバンク受入れNM_001242461.1(本明細書中に配列番号18として組み込まれる)、ジェンバンク受入番号NM_001242462.1(本明細書中に配列番号19として組み込まれる)、またはヌクレオチド4410000から4720000へ切り詰められたジェンバンク受入番号NW_001120958.1(本明細書中に配列番号2296として組み込まれる)が挙げられる。
【0211】
ハイブリダイゼーション
いくつかの実施形態において、本明細書に開示のアンチセンス化合物とGHR核酸との間でハイブリダイゼーションが生じる。ハイブリダイゼーションの最も一般的な機序は、核酸分子の相補的な核酸塩基間の水素結合(例えば、ワトソン−クリック、フーグスティーンまたは逆フーグスティーン水素結合)を伴う。
【0212】
ハイブリダイゼーションは様々な条件下で生じることができる。ストリンジェントな条件は配列依存的であり、ハイブリダイズさせる核酸分子の性質及び組成によって決定される。
【0213】
配列が標的核酸に特異的にハイブリダイズ可能かを判定する方法は本技術分野において周知である。特定の実施形態において、本明細書において提供されるアンチセンス化合物は、GHR核酸に特異的にハイブリダイズ可能である。
【0214】
相補性
アンチセンス化合物及び標的核酸は、当該アンチセンス化合物の十分な数の核酸塩基が、標的核酸の対応する核酸塩基と水素結合することができ、所望の効果を生じることとなる場合に、互いに相補的である(例えば、GHR核酸などの標的核酸のアンチセンス阻害)。
【0215】
アンチセンス化合物とGHR核酸との間で非相補的な核酸塩基は、当該アンチセンス化合物が標的核酸に対して特異的にハイブリダイズ可能であることを維持するとの前提で、許容され得る。更に、アンチセンス化合物は、介在するまたは隣接するセグメントがハイブリダイゼーション現象に関与しないようにして、GHR核酸の1または複数のセグメントにわたってハイブリダイズしてもよい(例えば、ループ構造、ミスマッチまたはヘアピン構造)。
【0216】
特定の実施形態において、本明細書において提供されるアンチセンス化合物、または特定されたその部分は、GHR核酸、その標的領域、その標的セグメント、またはその特定された部分に対して、(少なくとも)70%、80%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%相補的である。アンチセンス化合物の標的核酸とのパーセントで表した相補性は、常法を用いて測定することができる。
【0217】
例えば、アンチセンス化合物であって、当該アンチセンス化合物の20の核酸塩基の18が標的領域に対して相補的であり、それ故に特異的にハイブリダイズすることとなる上記アンチセンス化合物は、90パーセントの相補性に相当することとなる。この例において、残余の非相補的な核酸塩基は密集しているか、または該非相補的な核酸塩基に相補的な核酸塩基が点在していてもよく、互いに若しくは相補的な核酸塩基と隣接する必要はない。よって、標的核酸との完全な相補性を有する2の領域が両側に配置された4の非相補的な核酸塩基を有する、長さが18核酸塩基であるアンチセンス化合物は、77.8%の標的核酸に対する全体としての相補性を有することとなり、従って本発明の範囲内に入ることとなる。アンチセンス化合物の標的核酸の領域に対するパーセントで表した相補性は、常法的に、本技術分野で公知のBLASTプログラム(basic local alignment search tools)及びPowerBLASTプログラム(Altschulら、J.Mol.Biol.、1990、215、403 410;Zhang及びMadden、Genome Res.、1997、7、649 656)を用いて決定することができる。パーセントで表した相同性、配列同一性または相補性は、例えば、Gapプログラム(Wisconsin Sequence Analysis Package、Unix用バージョン8、Genetics Computer Group、ウィスコンシン州マジソン、University Research Park)により、Smith及びWatermanのアルゴリズム(Adv.Appl.Math.、1981、2、482 489)を用いたデフォルト設定を用いて決定することができる。
【0218】
特定の実施形態において、本明細書において提供されるアンチセンス化合物、またはその特定された部分は、標的核酸、またはその特定された部分に対して完全に相補的(すなわち、100%相補的)である。例えば、アンチセンス化合物は、GHR核酸、またはその標的領域、またはその標的セグメントまたはその標的配列に対して、完全に相補的であってよい。本明細書において用いられる「完全に相補的」とは、アンチセンス化合物の各核酸塩基が、標的核酸の対応する核酸塩基と正確な塩基対合をする能力を有することを意味する。例えば、20核酸塩基のアンチセンス化合物は、長さが400核酸塩基の標的配列に対して、当該アンチセンス化合物に対して完全に相補的である、当該標的核酸の対応する20核酸塩基の部分が存在する限りにおいて、完全に相補的である。完全に相補的はまた、第1及び/または第2の核酸の特定された部分に関して用いることもできる。例えば、30核酸塩基のアンチセンス化合物の20核酸塩基の部分が、長さが400核酸塩基の標的配列に対して「完全に相補的」とすることができる。上記30核酸塩基のオリゴヌクレオチドの上記20核酸塩基の部分は、上記標的配列に対して、当該標的配列が、対応する20核酸塩基の部分であって、各核酸塩基が当該アンチセンス化合物の上記20核酸塩基の部分に対して相補的である上記部分を有する場合には、完全に相補的である。同時に、上記30核酸塩基のアンチセンス化合物全体は、当該アンチセンス化合物の残余の10核酸塩基もまた上記標的配列に対して相補的であるか否かによって、該標的配列に対して完全に相補的である場合、または完全には相補的でない場合があり得る。
【0219】
非相補的な核酸塩基の位置は、上記アンチセンス化合物の5’末端または3’末端であってよい。あるいは、上記非相補的な核酸塩基または複数の核酸塩基は、上記アンチセンス化合物の内部の位置にあってもよい。2以上の非相補的な核酸塩基が存在する場合、該核酸塩基は連続して(すなわち、結合して)いても非連続であってもよい。一実施形態において、非相補的な核酸塩基は、ギャップマーアンチセンスオリゴヌクレオチドのウィングセグメント中に位置する。
【0220】
特定の実施形態において、長さが11、12、13、14、15、16、17、18、19、若しくは20核酸塩基、またはそれらまでであるアンチセンス化合物は、4以下の、3以下の、2以下の、または1以下の、GHR核酸などの標的核酸、またはそれらの特定された部分に比較して非相補的な核酸塩基(複数可)を含む。
【0221】
特定の実施形態において、長さが11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、若しくは30核酸塩基、またはそれらまでであるアンチセンス化合物は、6以下の、5以下の、4以下の、3以下の、2以下の、または1以下の、GHR核酸などの標的核酸、またはそれらの特定された部分に比較して非相補的な核酸塩基(複数可)を含む。
【0222】
提供されるアンチセンス化合物としてはまた、標的核酸の部分に対して相補的なアンチセンス化合物も挙げられる。本明細書において用いられる「部分」とは、標的核酸の領域またはセグメント内の、規定された数の連続する(すなわち、結合した)核酸塩基をいう。「部分」とはまた、アンチセンス化合物の、規定された数の連続する核酸塩基をいうこともできる。特定の実施形態において、上記アンチセンス化合物は、標的セグメントの少なくとも8核酸塩基の部分に対して相補的である。特定の実施形態において、上記アンチセンス化合物は、標的セグメントの少なくとも9核酸塩基の部分に対して相補的である。特定の実施形態において、上記アンチセンス化合物は、標的セグメントの少なくとも10核酸塩基の部分に対して相補的である。特定の実施形態において、上記アンチセンス化合物は、標的セグメントの少なくとも11核酸塩基の部分に対して相補的である。特定の実施形態において、上記アンチセンス化合物は、標的セグメントの少なくとも12核酸塩基の部分に対して相補的である。特定の実施形態において、上記アンチセンス化合物は、標的セグメントの少なくとも13核酸塩基の部分に対して相補的である。特定の実施形態において、上記アンチセンス化合物は、標的セグメントの少なくとも14核酸塩基の部分に対して相補的である。特定の実施形態において、上記アンチセンス化合物は、標的セグメントの少なくとも15核酸塩基の部分に対して相補的である。更に企図されるのは、標的セグメントの、少なくとも9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、若しくはそれを超える核酸塩基の部分、またはこれらの値のいずれかの2によって規定される範囲に対して相補的であるアンチセンス化合物である。
【0223】
同一性
本明細書において提供されるアンチセンス化合物はまた、特定のヌクレオチド配列、配列番号、もしくは特定のIsis番号で表された化合物、またはそれらの部分に対する、規定された、パーセントで表した同一性も有する。本明細書において用いられるアンチセンス化合物は、それが同一の核酸塩基対合能力を有するならば、本明細書に開示される配列と同一である。例えば、開示されるDNA配列におけるチミンの代わりにウラシルを含有するRNAは、ウラシル及びチミンは両方共にアデニンと対を形成することから、当該DNA配列と同一と見なされる。本明細書に記載のアンチセンス化合物の短縮または延長版、並びに本明細書において提供されるアンチセンス化合物に比較して非同一な塩基を有する化合物もまた企図される。上記非同一な塩基は互いに隣接していてもよく、または当該アンチセンス化合物全体にわたって分散していてもよい。アンチセンス化合物のパーセントで表した同一性は、当該アンチセンス化合物が比較されている対象である配列に対して相対的な、同一の塩基対合を有する塩基の数に従って算出される。
【0224】
特定の実施形態において、上記アンチセンス化合物、若しくはそれらの部分は、本明細書に開示の、1種または複数種のアンチセンス化合物若しくは配列番号、またはそれらの部分に対して、(少なくとも)70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%同一である。
【0225】
特定の実施形態において、上記アンチセンス化合物の部分が、上記標的核酸の等長の部分と比較される。特定の実施形態において、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、または25核酸塩基の部分が、上記標的核酸の等長の部分と比較される。
【0226】
特定の実施形態において、上記アンチセンスオリゴヌクレオチドの部分が、上記標的核酸の等長の部分と比較される。特定の実施形態において、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、または25核酸塩基の部分が、上記標的核酸の等長の部分と比較される。
【0227】
修飾
ヌクレオシドは塩基−糖連結体である。ヌクレオシドの核酸塩基(塩基としても知られる)部分は、通常複素環式塩基残基である。ヌクレオチドは、上記ヌクレオシドの糖部分に共有結合したリン酸基を更に含むヌクレオシドである。ペントフラノシル糖を含むヌクレオシドに関しては、リン酸基が当該糖の2’、3’または5’水酸基に結合することができる。オリゴヌクレオチドは、隣接するヌクレオシドどうしの共有結合を通じて形成され、直鎖状の高分子のオリゴヌクレオチドを形成する。上記オリゴヌクレオチド構造内において、リン酸基は一般的にオリゴヌクレオチドのヌクレオシド間結合を形成することと呼ばれる。
【0228】
アンチセンス化合物に対する修飾は、ヌクレオシド間結合、糖残基、または核酸塩基に対する置換または変更を包含する。修飾アンチセンス化合物は、多くの場合、例えば、細胞取り込みの向上、核酸標的への親和性の向上、ヌクレアーゼの存在下における安定性の増加、または阻害活性の増加などの望ましい特性故に、天然の形態よりもより好ましい。
【0229】
化学修飾ヌクレオシドも、短縮された、すなわち、切り詰められたアンチセンスオリゴヌクレオチドの、その標的核酸に対する結合親和性を増加させるために用いることができる。その結果、多くの場合、かかる化学修飾ヌクレオシドを有する短縮されたアンチセンス化合物を用いて、同等の結果を得ることができる。
【0230】
修飾ヌクレオシド間結合
RNA及びDNAの天然に存在するヌクレオシド間結合は3’から5’へのリン酸ジエステル結合である。1種または複数種の修飾された、すなわち天然には存在しないヌクレオシド間結合を有するアンチセンス化合物が、例えば、細胞取り込みの向上、核酸標的への親和性の向上、及びヌクレアーゼの存在下における安定性の増加などの望ましい特性故に、天然に存在するヌクレオシド間結合を有するアンチセンス化合物よりもしばしば選択される。
【0231】
修飾ヌクレオシド間結合を有するオリゴヌクレオチドとしては、リン原子を保持したヌクレオシド間結合並びにリン原子を有さないヌクレオシド間結合が挙げられる。代表的なリン含有ヌクレオシド間結合としては、リン酸ジエステル、リン酸トリエステル、メチルホスホン酸、ホスホルアミデート、及びホスホロチオ酸が挙げられるが、これらに限定されない。リン含有及び非リン含有結合の調製方法は周知である。
【0232】
特定の実施形態において、GHR核酸を標的とするアンチセンス化合物は、1種または複数種の修飾ヌクレオシド間結合を含む。特定の実施形態において、上記修飾ヌクレオシド間結合はホスホロチオ酸ヌクレオシド間結合である。特定の実施形態において、アンチセンス化合物の各ヌクレオシド間結合はホスホロチオ酸ヌクレオシド間結合である。
【0233】
修飾糖残基
アンチセンス化合物は、任意選択で、糖基が修飾された1種または複数種のヌクレオシドを含有することができる。かかる糖が修飾されたヌクレオシドは、ヌクレアーゼ安定性の向上、結合親和性の増加、またはいくつかの他の有利な生物学的特性を当該アンチセンス化合物に付与し得る。特定の実施形態において、ヌクレオシドは化学修飾リボフラノース環残基を含む。化学修飾リボフラノース環の例としては、限定されないが、(5’及び2’置換基、二環式核酸(BNA)を形成する非ジェミナル環原子のブリッジング、リボシル環酸素原子のS、N(R)、またはC(R)(R)(R、R及びRはそれぞれ独立にH、C〜C12アルキルまたは保護基である。)による置換及びそれらの組み合わせを始めとする)置換基の付加が挙げられる。化学修飾糖の例としては、2’−F−5’−メチル置換ヌクレオシド(他の開示される5’,2’−ビス置換ヌクレオシドに関しては、08年8月21日公開のPCT国際出願WO2008/101157を参照のこと。)、または2’位における更なる置換を伴うリボシル環酸素原子のSによる置換(2005年6月16日公開の米国特許出願公開US2005−0130923を参照のこと。)、あるいはBNAの5’−置換(LNAが例えば5’−メチル基または5’−ビニル基で置換される、07年11月22日公開のPCT国際出願WO2007/134181を参照のこと。)が挙げられる。
【0234】
修飾糖残基を有するヌクレオシドの例としては、限定されないが、5’−ビニル、5’−メチル(RまたはS)、4’−S、2’−F、2’−OCH、2’−OCHCH、2’−OCHCHF及び2’−O(CHOCH置換基を含むヌクレオシドが挙げられる。2’位の置換基はまた、アリル、アミノ、アジド、チオ、O−アリル、O−C〜C10アルキル、OCF、OCHF、O(CHSCH、O(CH−O−N(R)(R)、O−CH−C(=O)−N(R)(R)、及びO−CH−C(=O)−N(R)−(CH−N(R)(R)(式中、各R、R及びRは独立に、Hまたは置換若しくは非置換C〜C10アルキルである。)より選択することもできる。
【0235】
本明細書において用いられる「二環式ヌクレオシド」とは、二環式糖残基を含む修飾ヌクレオシドをいう。二環式ヌクレオシドの例としては、限定されないが、4’及び2’リボシル環原子間のブリッジを含むヌクレオシドが挙げられる。特定の実施形態において、本明細書において提供されるアンチセンス化合物は、4’から2’へのブリッジを含む1種または複数種の二環式ヌクレオシドを含む。かかる4’から2’へブリッジされた二環式ヌクレオシドの例としては、式4’−(CH)−O−2’(LNA)、4’−(CH)−S−2’、4’−(CH−O−2’(ENA);4’−CH(CH)−O−2’(拘束エチルまたはcEtとも呼ばれる)並びに4’−CH(CHOCH)−O−2’(及びその類似体、2008年7月15日発行の米国特許7,399,845を参照のこと。)、4’−C(CH)(CH)−O−2’(及びその類似体、2009年1月8日公開の公開国際出願WO/2009/006478を参照のこと。)、4’−CH−N(OCH)−2’(及びその類似体、2008年12月11日公開の公開国際出願WO/2008/150729を参照のこと。)、4’−CH−O−N(CH)−2’(2004年9月2日公開の米国特許出願公開US2004−0171570を参照のこと。)、4’−CH−N(R)−O−2’(式中、RはH、C〜C12アルキル、または保護基である。)(2008年9月23日発行の米国特許7,427,672を参照のこと。)、4’−CH−C(H)(CH)−2’(Chattopadhyayaら、J.Org.Chem.、2009、74、118〜134を参照のこと。)、並びに4’−CH−C(=CH)−2’(及びその類似体、2008年12月8日公開の公開国際出願WO/2008/154401を参照のこと。)の1が挙げられるが、これらに限定されない。
【0236】
二環式ヌクレオシドに関する更なる報告が発表された文献にも見られる(例えば、Singhら、Chem.Commun.、1998、4、455〜456;Koshkinら、Tetrahedron、1998、54、3607〜3630;Wahlestedtら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.、2000、97、5633〜5638;Kumarら、Bioorg.Med.Chem.Lett.、1998、8、2219〜2222;Singhら、J.Org.Chem.、1998、63、10035〜10039;Srivastavaら、J.Am.Chem.Soc.、2007、129(26) 8362〜8379;Elayadiら、Curr.Opinion Invest.Drugs、2001、2、558〜561;Braaschら、Chem.Biol.、2001、8、1〜7;及びOrumら、Curr.Opinion Mol.Ther.、2001、3、239〜243;米国特許第6,268,490号;第6,525,191号;第6,670,461号;第6,770,748号;第6,794,499号;第7,034,133号;第7,053,207号;第7,399,845号;第7,547,684号、及び第7,696,345号;米国特許公開第US2008−0039618号;第US2009−0012281号;米国特許出願第60/989,574号;第61/026,995号;第61/026,998号;第61/056,564号;第61/086,231号;第61/097,787号;及び第61/099,844号;PCT国際出願公開WO1994/014226;WO2004/106356;WO2005/021570;WO2007/134181;WO2008/150729;WO2008/154401;及びWO 2009/006478を参照のこと。)。例えばα−L−リボフラノース及びβ−D−リボフラノースを始めとする、1種または複数種の立体化学的糖配置を有する上述の二環式ヌクレオシドのそれぞれを合成することができる(1999年3月25日にWO99/14226として公開されたPCT国際出願PCT/DK98/00393を参照のこと。)。
【0237】
特定の実施形態において、BNAヌクレオシドの二環式糖残基としては、ペントフラノシル糖残基の4’位と2’位との間の少なくとも1のブリッジを有する化合物であって、かかるブリッジが独立に、−[C(R)(R)]−、C(R)=C(R)−、C(R)=N−、−C(=O)−、C(=NR)−、−C(=S)−、−O−、−Si(R−、−S(=O)−、及びN(R)−
(式中、
xは0、1、または2であり、
nは1、2、3、または4であり、
各R及びRは独立に、H、保護基、水酸基、C〜C12アルキル、置換C〜C12アルキル、C〜C12アルケニル、置換C〜C12アルケニル、C〜C12アルキニル、置換C〜C12アルキニル、C〜C20アリール、置換C〜C20アリール、複素環ラジカル、置換複素環ラジカル、複素アリール、置換複素アリール、C〜C脂環式ラジカル、置換C〜C脂環式ラジカル、ハロゲン、OJ、NJ、SJ、N、COOJ、アシル(C(=O)−H)、置換アシル、CN、スルホニル(S(=O)−J)、またはスルホキシル(S(=O)−J)であり、
各J及びJは独立に、H、C〜C12アルキル、置換C〜C12アルキル、C〜C12アルケニル、置換C〜C12アルケニル、C〜C12アルキニル、置換C〜C12アルキニル、C〜C20アリール、置換C〜C20アリール、アシル(C(=O)−H)、置換アシル、複素環ラジカル、置換複素環ラジカル、C〜C12アミノアルキル、置換C〜C12アミノアルキルまたは保護基である。)
より独立に選択される1または2〜4の結合した基を含む上記化合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0238】
特定の実施形態において、二環式糖残基の上記ブリッジは、−[C(R)(R)]−、−[C(R)(R)]−O−、−C(R)−N(R)−O−または−C(R)−O−N(R)−である。特定の実施形態において、上記ブリッジは、4’−CH−2’、4’−(CH−2’、4’−(CH−2’、4’−CH−O−2’、4’−(CH−O−2’、4’−CH−O−N(R)−2’及び4’−CH−N(R)−O−2’−(式中、各Rは独立に、H、保護基またはC〜C12アルキルである。)である。
【0239】
特定の実施形態において、二環式ヌクレオシドは、異性体配置によって更に規定される。例えば、4’−2’メチレン−オキシブリッジを含むヌクレオシドは、α−L配置またはβ−D配置である場合がある。これまで、アンチセンス活性を示すアンチセンスオリゴヌクレオチド中にはα−L−メチレンオキシ(4’−CH−O−2’)BNAが組み込まれている(Friedenら、Nucleic Acids Research、2003、21、6365〜6372)。
【0240】
特定の実施形態において、二環式ヌクレオシドとしては、下記に表される、(A)α−L−メチレンオキシ(4’−CH−O−2’)BNA、(B)β−D−メチレンオキシ(4’−CH−O−2’)BNA、(C)エチレンオキシ(4’−(CH−O−2’)BNA、(D)アミノオキシ(4’−CH−O−N(R)−2’)BNA、(E)オキシアミノ(4’−CH−N(R)−O−2’)BNA、及び(F)メチル(メチレンオキシ)(4’−CH(CH)−O−2’)BNA、(G)メチレン−チオ(4’−CH−S−2’)BNA、(H)メチレン−アミノ(4’−CH−N(R)−2’)BNA、(I)メチル炭素環式(4’−CH−CH(CH)−2’)BNA、(J)プロピレン炭素環式(4’−(CH−2’)BNA及び(K)ビニルBNAが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0241】
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
【0242】
(式中、Bxは塩基残基であり、Rは独立にH、保護基、C〜C12アルキルまたはC〜C12アルコキシである。)
【0243】
特定の実施形態において、式I
【0244】
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
【0245】
(式中、
Bxは複素環式塩基残基であり、
−Q−Q−Q−は、−CH−N(R)−CH−、−C(=O)−N(R)−CH−、−CH−O−N(R)−、−CH−N(R)−O−または−N(R)−O−CHであり、
はC〜C12アルキルまたはアミノ保護基であり、
及びTはそれぞれ独立に、H、水酸基保護基、共役基、反応性リン基、リン残基または支持体への共有結合である。)
を有する二環式ヌクレオシドが提供される。
【0246】
特定の実施形態において、式II
【0247】
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
【0248】
(式中、
Bxは複素環式塩基残基であり、
及びTはそれぞれ独立に、H、水酸基保護基、共役基、反応性リン基、リン残基または支持体への共有結合であり、
は、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、置換C〜Cアルキル、置換C〜Cアルケニル、置換C〜Cアルキニル、アシル、置換アシル、置換アミド、チオールまたは置換チオである。)
を有する二環式ヌクレオシドが提供される。
【0249】
一実施形態において、上記置換基のそれぞれは独立に、ハロゲン、オキソ、水酸基、OJ、NJ、SJ、N、OC(=X)J、及びNJC(=X)NJ(式中、各J、J及びJは独立に、H、C〜Cアルキル、または置換C〜Cアルキルであり、XはOまたはNJである。)より独立に選択される置換基により一置換または多置換される。
【0250】
特定の実施形態において、式III
【0251】
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
【0252】
(式中、
Bxは複素環式塩基残基であり、
及びTはそれぞれ独立に、H、水酸基保護基、共役基、反応性リン基、リン残基または支持体への共有結合であり、
は、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、置換C〜Cアルキル、置換C〜Cアルケニル、置換C〜Cアルキニルまたは置換アシル(C(=O)−)である。)
を有する二環式ヌクレオシドが提供される。
【0253】
特定の実施形態において、式IV
【0254】
【化11】
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【0255】
(式中、
Bxは複素環式塩基残基であり、
及びTはそれぞれ独立に、H、水酸基保護基、共役基、反応性リン基、リン残基または支持体への共有結合であり、
は、C〜Cアルキル、置換C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、置換C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニルまたは置換C〜Cアルキニルであり、
各q、q、q及びqは独立に、H、ハロゲン、C〜Cアルキル、置換C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、置換C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル若しくは置換C〜Cアルキニル、C〜Cアルコキシ、置換C〜Cアルコキシ、アシル、置換アシル、C〜Cアミノアルキルまたは置換C〜Cアミノアルキルである。)
を有する二環式ヌクレオシドが提供される。
【0256】
特定の実施形態において、式V
【0257】
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
【0258】
(式中、
Bxは複素環式塩基残基であり、
及びTはそれぞれ独立に、H、水酸基保護基、共役基、反応性リン基、リン残基または支持体への共有結合であり、
、q、q及びqはそれぞれ独立に、水素、ハロゲン、C〜C12アルキル、置換C〜C12アルキル、C〜C12アルケニル、置換C〜C12アルケニル、C〜C12アルキニル、置換C〜C12アルキニル、C〜C12アルコキシ、置換C〜C12アルコキシ、OJ、SJ、SOJ、SO、NJ、N、CN、C(=O)OJ、C(=O)NJ、C(=O)J、O−C(=O)NJ、N(H)C(=NH)NJ、N(H)C(=O)NJ若しくはN(H)C(=S)NJであるか、
またはq及びqは併せて=C(q)(q)であり、
及びqはそれぞれ独立に、H、ハロゲン、C〜C12アルキルまたは置換C〜C12アルキルである。)
を有する二環式ヌクレオシドが提供される。
【0259】
メチレンオキシ(4’−CH−O−2’)BNAモノマー アデニン、シトシン、グアニン、5−メチル−シトシン、チミン及びウラシルの合成及び調製が、それらのオリゴマー化、並びに核酸認識特性と共に報告されている(Koshkinら、Tetrahedron、1998、54、3607〜3630)。BNA及びそれらの調製もまた、WO98/39352及びWO99/14226に記載される。
【0260】
メチレンオキシ(4’−CH−O−2’)BNA及び2’−チオ−BNAの類似体もまた調製されている(Kumarら、Bioorg.Med.Chem.Lett.、1998、8、2219〜2222)。核酸ポリメラーゼに対する基質としてのオリゴデオキシリボヌクレオチド二重鎖を含むロックされたヌクレオシド類似体の調製もまた報告されている(Wengelら、WO99/14226)。更に、新規な立体構造的に規制された高親和性のオリゴヌクレオチド類似体である2’−アミノ−BNAが、本技術分野において報告されている(Singhら、J.Org.Chem.、1998、63、10035〜10039)。加えて、2’−アミノ−及び2’−メチルアミノ−BNAが調製され、それらの相補的なRNA及びDNA鎖との二重鎖の熱安定性がこれまで報告されている。
【0261】
特定の実施形態において、式VI
【0262】
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
【0263】
(式中、
Bxは複素環式塩基残基であり、
及びTはそれぞれ独立に、H、水酸基保護基、共役基、反応性リン基、リン残基または支持体への共有結合であり、
各q、q、q及びqは独立に、水素、ハロゲン、C〜C12アルキル、置換C〜C12アルキル、C〜C12アルケニル、置換C〜C12アルケニル、C〜C12アルキニル、置換C〜C12アルキニル、C〜C12アルコキシ、置換C〜C12アルコキシ、OJ、SJ、SOJ、SO、NJ、N、CN、C(=O)OJ、C(=O)NJ、C(=O)J、O−C(=O)NJ、N(H)C(=NH)NJ、N(H)C(=O)NJまたはN(H)C(=S)NJであり、
及びqまたはq及びqは併せて=C(q)(q)(式中、q及びqはそれぞれ独立に、H、ハロゲン、C〜C12アルキルまたは置換C〜C12アルキルである。)
を有する二環式ヌクレオシドが提供される。
【0264】
4’−(CH−2’ブリッジ及びそのアルケニル類似体のブリッジ4’−CH=CH−CH−2’を有する一つの炭素環二環式ヌクレオシドが報告されている(Freierら、Nucleic Acids Research、1997、25(22)、4429〜4443及びAlbaekら、J.Org.Chem.、2006、71、7731〜7740)。炭素環二環式ヌクレオシドの合成及び調製が、それらのオリゴマー化及び生化学的検討と共に報告されている(Srivastavaら、J.Am.Chem.Soc.、2007、129(26)、8362から8379)。
【0265】
本明細書において用いられる「4’−2’二環式ヌクレオシド」または「4’から2’二環式ヌクレオシド」とは、糖環の2’炭素原子と4’炭素原子とを結合する、フラノース環の2の炭素原子を結合するブリッジを含むフラノース環を含む二環式ヌクレオシドをいう。
【0266】
本明細書において用いられる「単環式ヌクレオシド」とは、二環式糖残基ではない修飾糖残基を含むヌクレオシドをいう。特定の実施形態において、ヌクレオシドの上記糖残基または糖残基類似体は、任意の位置において修飾すなわち置換されていてもよい。
【0267】
本明細書において用いられる「2’−修飾糖」とは、2’位において修飾されたフラノシル糖を意味する。特定の実施形態において、かかる修飾としては、置換及び非置換アルコキシ、置換及び非置換チオアルキル、置換及び非置換アミノアルキル、置換及び非置換アルキル、置換及び非置換アリル、並びに置換及び非置換アルキニルを始めとし、これらに限定されないハライドより選択される置換基が挙げられる。特定の実施形態において、2’修飾は、O[(CHO]CH、O(CHNH、O(CHCH、O(CHF、O(CHONH、OCHC(=O)N(H)CH、及びO(CHON[(CHCH(式中、n及びmは1〜約10である。)を始めとし、これらに限定されない置換基より選択される。他の2’−置換基を、C〜C12アルキル、置換アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、O−アルカリールまたはO−アラルキル、SH、SCH、OCN、Cl、Br、CN、F、CF、OCF、SOCH、SOCH、ONO、NO、N、NH、複素環状アルキル、複素環状アルカリール、アミノアルキルアミノ、ポリアルキルアミノ、置換シリル、RNA開裂基、レポータ基、インターカレータ、アンチセンス化合物の薬物動態学的特性を改良するための基、または薬力学的特性を改良するための基、及び同様の特性を有する他の置換基からも選択することができる。特定の実施形態において、修飾ヌクレオシドは2’−MOE側鎖を含む(Bakerら、J.Biol.Chem.、1997、272、11944〜12000)。かかる2’−MOE置換は、非修飾ヌクレオシド並びに2’−O−メチル、O−プロピル、及びO−アミノプロピルなどの他の修飾ヌクレオシドと比較して、向上した結合親和性を有するものとして記載されている。2’−MOE置換基を有するオリゴヌクレオチドもまた、イン・ビボでの使用に関して有望な特徴を有する、遺伝子発現のアンチセンス阻害剤であることが示されている(Martin、Helv.Chim.Acta、1995、78、486〜504;Altmannら、Chimia、1996、50、168〜176;Altmannら、Biochem.Soc.Trans.、1996、24、630〜637;及びAltmannら、Nucleosides Nucleotides、1997、16、917〜926)。
【0268】
本明細書において用いられる「修飾テトラヒドロピランヌクレオシド」または「修飾THPヌクレオシド」とは、通常のヌクレオシドにおけるペントフラノシル残基から置き換わった6員環テトラヒドロピラン「糖」(代理糖)を有するヌクレオシドを意味する。修飾THPヌクレオシドとしては、下記に図解する、テトラヒドロピラン環系を有する、本技術分野においてヘキシトール核酸(HNA)、アニトール核酸(ANA)、マンニトール核酸(MNA)(Leumann、Bioorg.Med.Chem.、2002、10、841〜854を参照のこと。)またはフルオロHNA(F−HNA)と呼ばれるものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0269】
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
【0270】
特定の実施形態において、式VII
【0271】
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
【0272】
(式中、それぞれの式VIIの上記少なくとも1種のテトラヒドロピランヌクレオシド類似体に対して独立に、
Bxは複素環式塩基残基であり、
及びTはそれぞれ独立に、当該テトラヒドロピランヌクレオシド類似体を当該アンチセンス化合物に結合するヌクレオシド間連結基であるか、またはT及びTの一方が、当該テトラヒドロピランヌクレオシド類似体を当該アンチセンス化合物に結合するヌクレオシド間連結基であり、T及びTの他方が、H、水酸基保護基、結合した共役基または5’若しくは3’−末端基であり、
、q、q、q、q、q及びqはそれぞれ独立に、H、C〜Cアルキル、置換C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、置換C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニルまたは置換C〜Cアルキニルであり、R及びRのそれぞれは、水素、水酸基、ハロゲン、置換若しくは非置換アルコキシ、NJ、SJ、N、OC(=X)J、OC(=X)NJ、NJC(=X)NJ及びCN(式中、XはO、SまたはNJであり、各J、J及びJは独立に、HまたはC〜Cアルキルである。)
を有する代理糖が選択される。
【0273】
特定の実施形態において、q、q、q、q、q、q及びqがそれぞれHである式VIIの修飾THPヌクレオシドが提供される。特定の実施形態において、q、q、q、q、q、q及びqの少なくとも1はH以外である。特定の実施形態において、q、q、q、q、q、q及びqの少なくとも1はメチルである。特定の実施形態において、R及びRの一方がフルオロである式VIIのTHPヌクレオシドが提供される。特定の実施形態において、RはフルオロでありRはH、RはメトキシでありRはH、及びRはメトキシエトキシでありRはHである。
【0274】
特定の実施形態において、代理糖は5を超える原子及び1を超える複素原子を有する環を含む。例えば、モルホリノ糖残基を含むヌクレオシド及びオリゴマー化合物におけるそれらの使用が報告されている(例えば、Braaschら、Biochemistry、2002、41、4503〜4510、及び米国特許5,698,685、5,166,315、5,185,444、及び5,034,506を参照のこと。)。本明細書において用いられる用語「モルホリノ」とは、以下の式
【0275】
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
【0276】
を有する代理糖を意味する。
【0277】
特定の実施形態において、モルホリノは、例えば、種々の置換基を付加または変更することによって、上記モルホリノ構造から修飾されてもよい。かかる代理糖は、本明細書において「修飾モルホリノ」と呼ばれる。
【0278】
限定はされないが、2’−F−5’−メチル置換ヌクレオシド(他の開示された5’,2’−ビス置換ヌクレオシドに関しては、08年8月21日公開のPCT国際出願WO2008/101157を参照のこと。)並びに、リボシル環酸素原子のSによる置換及び2’位における更なる置換(2005年6月16日公開の米国特許出願公開US2005−0130923を参照のこと。)、あるいは二環式核酸の5’−置換(4’−CH−O−2’二環式ヌクレオシドが、5’位において5’−メチルまたは5’−ビニル基によって更に置換される、07年11月22日公開のPCT国際出願WO2007/134181を参照のこと。)などの組み合わせの修飾もまた提供される。炭素環二環式ヌクレオシドの合成及び調製が、それらのオリゴマー化及び生化学的検討と共に報告されている(例えば、Srivastavaら、J.Am.Chem.Soc.2007、129(26)、8362〜8379を参照のこと。)。
【0279】
特定の実施形態において、アンチセンス化合物は、1種または複数種の修飾シクロヘキセニルヌクレオシドを含み、修飾シクロヘキセニルヌクレオシドは、天然に存在するヌクレオシドのペントフラノシル残基の代わりに6員環のシクロヘキセニルを有するヌクレオシドである。修飾シクロヘキセニルヌクレオシドとしては、本技術分野において報告されるものが挙げられるが(例えば、共願であり、2010年4月10日公開のPCT出願公開WO2010/036696;Robeynsら、J.Am.Chem.Soc.、2008、130(6)、1979〜1984;Horvathら、Tetrahedron Letters、2007、48、3621〜3623;Nauwelaertsら、J.Am.Chem.Soc.、2007、129(30)、9340〜9348;Guら、Nucleosides、Nucleotides & Nucleic Acids、2005、24(5〜7)、993〜998;Nauwelaertsら、Nucleic Acids Research、2005、33(8)、2452〜2463;Robeynsら、Acta Crystallographica、Section F:Structural Biology and Crystallization Communications、2005、F61(6)、585〜586;Guら、Tetrahedron、2004、60(9)、2111〜2123;Guら、Oligonucleotides、2003、13(6)、479〜489;Wangら、J.Org.Chem.、2003、68、4499〜4505;Verbeureら、Nucleic Acids Research、2001、29(24)、4941〜4947;Wangら、J.Org.Chem.、2001、66、8478〜82;Wangら、Nucleosides、Nucleotides & Nucleic Acids、2001、20(4〜7)、785〜788;Wangら、J.Am.Chem.、2000、122、8595〜8602;PCT出願公開WO06/047842;及びPCT出願公開WO01/049687を参照されたく、それぞれの原文は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。)、これらに限定されない。特定の修飾シクロヘキセニルヌクレオシドは、式X
【0280】
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
【0281】
(式中、それぞれの式Xの上記少なくとも1種のシクロヘキセニルヌクレオシド類似体に対して独立に、
Bxは複素環式塩基残基であり、
及びTはそれぞれ独立に、当該シクロヘキセニルヌクレオシド類似体をアンチセンス化合物に結合するヌクレオシド間連結基であるか、またはT及びTの一方が、当該テトラヒドロピランヌクレオシド類似体をアンチセンス化合物に結合するヌクレオシド間連結基であり、T及びTの他方が、H、水酸基保護基、結合した共役基、または5’−若しくは3’−末端基であり、
、q、q、q、q、q、q、q及びqはそれぞれ独立に、H、C〜Cアルキル、置換C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、置換C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、置換C〜Cアルキニルまたは他の糖置換基である。)
を有する。
【0282】
本明細書において用いられる「2’−修飾された」または「2’−置換された」とは、2’位にHまたはOH以外の置換基を含む糖を含むヌクレオシドをいう。2’−修飾ヌクレオシドとしては、糖環の2の炭素原子を結合するブリッジが、当該糖環の2’炭素と別の炭素とを結合する二環式ヌクレオシド、及びアリル、アミノ、アジド、チオ、O−アリル、O−C−C10アルキル、−OCF、O−(CH−O−CH、2’−O(CHSCH、O−(CH−O−N(R)(R)、またはO−CH−C(=O)−N(R)(R)(式中、R及びRは独立に、Hまたは置換C〜C10アルキルである。)などのブリッジングしない2’置換基を有するヌクレオシドが挙げられるが、これらに限定されない。2’−修飾ヌクレオシドは、例えば当該糖の他の位置及び/または核酸塩基における他の修飾を更に含んでもよい。
【0283】
本明細書において用いられる「2’−F」とは、当該糖環の2’位にフルオロ基を含む糖を含むヌクレオシドをいう。
【0284】
本明細書において用いられる「2’−OMe」または「2’−OCH」または「2’−O−メチル」とはそれぞれ、当該糖環の2’位に−OCH基を含む糖を含むヌクレオシドをいう。
【0285】
本明細書において用いられる「MOE」または「2’−MOE」または「2’−OCHCHOCH」または「2’−O−メトシキエチル」とはそれぞれ、当該糖環の2’位に−OCHCHOCH基を含む糖を含むヌクレオシドをいう。
【0286】
本明細書において用いられる「オリゴヌクレオチド」とは、複数の結合したヌクレオシドを含む化合物をいう。特定の実施形態において、上記複数のヌクレオシドの1または複数は修飾されている。特定の実施形態において、オリゴヌクレオチドは、1種または複数種のリボヌクレオシド(RNA)及び/またはデオキシリボヌクレオシド(DN A)を含む。
【0287】
アンチセンス化合物中に組み込むためのヌクレオシドを修飾するために用いることができる、他の多くの二環式及び三環式代理糖環系も、本技術分野において公知である(例えば、総説Leumann、Bioorg.Med.Chem.、2002、10、841〜854を参照のこと。)。かかる環系には、活性を向上させるための様々な更なる置換を施すことができる。
【0288】
修飾糖の調製方法は当業者に周知である。かかる修飾糖の調製を教示するいくつかの代表的な米国特許としては、限定されないが、U.S.4,981,957、5,118,800、5,319,080、5,359,044、5,393,878、5,446,137、5,466,786、5,514,785、5,519,134、5,567,811、5,576,427、5,591,722、5,597,909、5,610,300、5,627,053、5,639,873、5,646,265、5,670,633、5,700,920、5,792,847及び6,600,032、並びに、2005年6月2日に出願され、2005年12月22日にWO2005/121371として公開された国際出願PCT/US2005/019219が挙げられ、それらのそれぞれは、その全体が参照により本明細書中に組み込まれる。
【0289】
修飾糖残基を有するヌクレオチドにおいて、核酸塩基残基(天然、修飾またはそれらの組み合わせ)は、適当な核酸標的とのハイブリダイゼーションのために維持される。
【0290】
特定の実施形態において、アンチセンス化合物は、修飾糖残基を有する1種または複数種のヌクレオシドを含む。特定の実施形態において、上記修飾糖残基は2’−MOEである。特定の実施形態において、上記2’−MOE修飾ヌクレオシドはギャップマーモチーフ中に配置される。特定の実施形態において、上記修飾糖残基は、(4’−CH(CH)−O−2’)ブリッジング基を有する二環式ヌクレオシドである。特定の実施形態において、上記(4’−CH(CH)−O−2’)修飾ヌクレオシドは、ギャップマーモチーフのウィング全体にわたって配置される。
【0291】
修飾核酸塩基
核酸塩基(または塩基)修飾または置換は、天然に存在するまたは合成した非修飾核酸塩基と、機能的には互換性であっても構造的に識別可能である。天然及び修飾核酸塩基は両方共、水素結合にあずかる能力を有する。かかる核酸塩基修飾は、アンチセンス化合物に対して、ヌクレアーゼ安定性、結合親和性または何らかの他の有利な生物学的特性を付与することができる。修飾核酸塩基としては、例えば、5−メチルシトシン(5−me−C)などの合成及び天然核酸塩基が挙げられる。5−メチルシトシン置換を始めとする特定の核酸塩基置換は、アンチセンス化合物の標的核酸に対する結合親和性を増加させるために特に有用である。例えば、5−メチルシトシン置換は、核酸二重鎖の安定性を0.6〜1.2℃上昇させることが示されている(Sanghvi,Y.S.、Crooke,S.T.及びLebleu,B.編、Antisense Research and Applications、CRC Press、ボカラトン、1993年、276〜278ページ)
【0292】
更なる修飾核酸塩基としては、5−ヒドロキシメチルシトシン、キサンチン、ヒポキサンチン、2−アミノアデニン、アデニン及びグアニンの6−メチル及び他のアルキル誘導体、アデニン及びグアニンの2−プロピル及び他のアルキル誘導体、2−チオウラシル、2−チオチミン及び2−チオシトシン、5−ハロウラシル及びシトシン、5−プロピニル(−C≡C−CH3)ウラシル及びシトシン並びに他のピリミジン塩基のアルキニル誘導体、6−アゾウラシル、シトシン及びチミン、5−ウラシル(プソイドウラシル)、4−チオウラシル、8−ハロ、8−アミノ、8−チオール、8−チオアルキル、8−ヒドロキシル及び他の8−置換アデニン及びグアニン、5−ハロ特に5−ブロモ、5−トリフルオロメチル及び他の5−置換ウラシル及びシトシン、7−メチルグアニン及び7−メチルアデニン、2−F−アデニン、2−アミノ−アデニン、8−アザグアニン及び8−アザアデニン、7−デアザグアニン及び7−デアザアデニン及び3−デアザグアニン及び3−デアザアデニンが挙げられる。
【0293】
複素環式塩基残基としてはまた、プリンまたはピリミジン塩基が他の複素環、例えば、7−デアザ−アデニン、7−デアザグアノシン、2−アミノピリジン及び2−ピリドンによって置換されたものを挙げることができる。アンチセンス化合物の結合親和性を増加させるために特に有用な核酸塩基としては、2−アミノプロピルアデニン、5−プロピニルウラシル及び5−プロピニルシトシンを始めとする5−置換ピリミジン、6−アザピリミジン並びにN−2、N−6及びO−6置換プリンが挙げられる。
【0294】
特定の実施形態において、GHR核酸を標的とするアンチセンス化合物は、1種または複数種の修飾核酸塩基を含む。特定の実施形態において、短縮されたまたはギャップが拡大された、GHR核酸を標的とするアンチセンスオリゴヌクレオチドは、1または複数の修飾核酸塩基を含む。特定の実施形態において、上記修飾核酸塩基は5−メチルシトシンである。特定の実施形態において、各シトシンは5−メチルシトシンである。
【0295】
共役アンチセンス化合物
アンチセンス化合物は、得られるアンチセンスオリゴヌクレオチドの活性、細胞分布または細胞取り込みを向上させる、1種または複数種の残基若しくは共役体に共有結合していてもよい。一般的な共役基としては、コレステロール残基及び脂質残基が挙げられる。更なる共役基としては、炭水化物、リン脂質、ビオチン、フェナジン、葉酸、フェナントリジン、アントラキノン、アクリジン、フリオレセイン、ローダミン、クマリン、及び色素が挙げられる。
【0296】
アンチセンス化合物は、一般的にアンチセンス化合物の片末端若しくは両末端に結合して、例えばヌクレアーゼ安定性などの特性を向上させる、1種または複数種の安定化基を有するように修飾することもできる。安定化基に含まれるものとして、キャップ構造がある。これらの末端修飾は、末端核酸を有するアンチセンス化合物をエキソヌクレアーゼ分解から保護し、細胞内での送達及び/または局在化を支援することができる。上記キャップは、5’−末端(5’−キャップ)、若しくは3’−末端(3’−キャップ)に存在することができ、または両末端に存在することができる。キャップ構造は本技術分野において周知であり、例えば、逆位デオキシ脱塩基キャップが挙げられる。更に、アンチセンス化合物の片末端または両末端をキャップするために用いられ、ヌクレアーゼ安定性を付与することができる3’及び5’−安定化基としては、2003年1月16日に公開されたWO03/004602に開示されるものが挙げられる。
【0297】
特定の実施形態において、ssRNAとしての使用に特に好適なものを始めとする(但し、それらに限定されない)アンチセンス化合物は、1種または複数種の共役基の結合によって修飾される。一般的に、共役基は、薬力学、薬物動態、安定性、結合、吸収、細胞分布、細胞取り込み、負荷及び排出を始めとする(但し、それらに限定されない)、結合したオリゴヌクレオチドの1または複数の特性を変更する。共役基は化学技術分野において常法として用いられ、オリゴヌクレオチドなどの基となる化合物に対して、直接または任意選択の共役連結残基若しくは共役連結基を介して結合される。共役基としては、限定されないが、インターカレータ、レポータ分子、ポリアミン、ポリアミド、ポリエチレングリコール、チオエーテル、ポリエーテル、コレステロール、チオコレステロール、コール酸残基、葉酸、脂質、リン脂質、ビオチン、フェナジン、フェナントリジン、アントラキノン、アダマンタン、アクリジン、フリオレセイン、ローダミン、クマリン及び色素が挙げられる。特定の共役基がこれまで報告されており、例えば、コレステロール残基(Letsingerら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、1989、86、6553〜6556)、コール酸(Manoharanら、Bioorg.Med.Chem.Let.、1994、4、1053〜1060)、チオエーテル、例えば、ヘキシル−S−トリチルチオール(Manoharanら、Ann.N.Y.Acad.Sci.、1992、660、306〜309;Manoharanら、Bioorg.Med.Chem.Let.、1993、3、2765〜2770)、チオコレステロール(Oberhauserら、Nucl.Acids Res.、1992、20、533〜538)、脂肪族鎖、例えばドデカンジオールまたはウンデシル残基(Saison−Behmoarasら、EMBO J.,1991、10、1111〜1118;Kabanovら、FEBS Lett.、1990、259、327〜330;Svinarchukら、Biochimie、1993、75、49〜54)、リン脂質、例えば、ジヘキサデシル−rac−グリセリンまたはトリエチルアンモニウム1,2−ジ−O−ヘキサデシル−rac−グリセロ−3−H−ホスホネート(Manoharanら、Tetrahedron Lett.、1995、36、3651〜3654;Sheaら、Nucl.Acids Res.、1990、18、3777〜3783)、ポリアミンまたはポリエチレングリコール鎖(Manoharanら、Nucleosides & Nucleotides、1995、14、969〜973)、またはアダマンタン酢酸(Manoharanら、Tetrahedron Lett.、1995、36、3651〜3654)、パルミチル残基(Mishraら、Biochim.Biophys.Acta、1995、1264、229〜237)、またはオクタデシルアミン若しくはヘキシルアミノ−カルボニル−オキシコレステロール残基(Crookeら、J.Pharmacol.Exp.Ther.、1996、277、923〜937)である。
【0298】
更なる共役体であって、ssRNAに関して有用なもの及びそれらのアンチセンス化合物内での配置を含む上記共役体に関しては、例えば、米国出願第61/583,963号を参照されたい。
【0299】
アンチセンスオリゴヌクレオチドのイン・ビトロ試験
ここで記載されるのは、アンチセンスオリゴヌクレオチドを用いた細胞の処理方法であり、該方法は、他のアンチセンス化合物による処理に対して適宜に変更することができる。
【0300】
細胞は、当該細胞が概略60〜80%の培養における集密度に到達した時点で、アンチセンスオリゴヌクレオチドによる処理を受けることができる。
【0301】
培養された細胞中にアンチセンスオリゴヌクレオチドを導入するために一般的に用いられる一つの試薬として、カチオン性脂質トランスフェクション試薬LIPOFECTIN(インビトロジェン社、カリフォルニア州カールスバッド)が挙げられる。アンチセンスオリゴヌクレオチドをOPTI−MEM 1(インビトロジェン社、カリフォルニア州カールスバッド)中のLIPOFECTINと混合して、所望のアンチセンスオリゴヌクレオチドの最終濃度及びアンチセンスオリゴヌクレオチド100nM当たり2〜12μg/mLの範囲であってよいLIPOFECTINの濃度を得てもよい。
【0302】
培養された細胞中にアンチセンスオリゴヌクレオチドを導入するために用いられる別な試薬として、LIPOFECTAMINE(インビトロジェン社、カリフォルニア州カールスバッド)が挙げられる。アンチセンスオリゴヌクレオチドをOPTI−MEM 1血清低減培地(インビトロジェン社、カリフォルニア州カールスバッド)中のLIPOFECTAMINEと混合して、所望のアンチセンスオリゴヌクレオチドの最終濃度及びアンチセンスオリゴヌクレオチド100nM当たり2〜12μg/mLの範囲であってよいLIPOFECTAMINEの濃度を得る。
【0303】
培養された細胞中にアンチセンスオリゴヌクレオチドを導入するために用いられる別な技法として、電気穿孔法が挙げられる。
【0304】
培養された細胞中にアンチセンスオリゴヌクレオチドを導入するために用いられる更に別な技法として、当該細胞による当該オリゴヌクレオチドの自由な取り込みが挙げられる。
【0305】
細胞は、常法によりアンチセンスオリゴヌクレオチドを用いて処理される。アンチセンスオリゴヌクレオチドによる処理の16〜24時間後に細胞を回収し、その時点で、標的核酸のRNAまたはタンパク質レベルを、本技術分野において公知の方法及び本明細書記載の方法によって測定してもよい。一般的に、処理が複数の繰り返しによって行われる場合には、データは当該繰り返し処理の平均として示される。
【0306】
用いられるアンチセンスオリゴヌクレオチドの濃度は、細胞株毎に変化する。特定の細胞株に対する最適なアンチセンスオリゴヌクレオチドの濃度の測定方法は本技術分野において周知である。アンチセンスオリゴヌクレオチドは、LIPOFECTAMINEを用いてトランスフェクトされる場合には、一般的に1nM〜300nMの範囲の濃度で用いられる。アンチセンスオリゴヌクレオチドは、電気穿孔法を用いてトランスフェクトされる場合には、625〜20,000nMの範囲のより高濃度で用いられる。
【0307】
RNA単離
RNA分析は、全細胞RNAまたはポリ(A)+mRNAに対して行うことができる。RNA単離方法は本技術分野において周知である。RNAは、例えば、TRIZOL試薬(インビトロジェン社、カリフォルニア州カールスバッド)を、製造者推奨のプロトコルに従って用いる、本技術分野において周知の方法を用いて調製される。
【0308】
特定の適応症
本明細書において提供される特定の実施形態は、GHRを標的とするアンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドなどの、GHR特異的な阻害剤を投与することによる、対象における過剰な成長ホルモンに伴う疾患の治療、予防、または改善方法に関する。特定の態様において、上記過剰な成長ホルモンに伴う疾患は先端巨大症である。特定の態様において、上記過剰な成長ホルモンに伴う疾患は巨人症である。
【0309】
特定の実施形態は、GHRを標的とするアンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドなどの、GHR特異的な阻害剤を投与することによる、対象における先端巨大症の治療、予防、または改善方法を提供する。先端巨大症は、過剰な成長ホルモン(GH)に伴う疾患である。先端巨大症の患者の90パーセント以上において、成長ホルモンの過剰産生は、腺腫と呼ばれる脳下垂体の良性腫瘍に起因し、該腫瘍は過剰な成長ホルモンを産生し、周囲の脳組織を圧迫する。腺腫の拡大は頭痛及び視力障害を引き起こすことがあり、多くの場合先端巨大症を伴う。いくつかの例において、先端巨大症は膵臓、肺、または副腎の腫瘍に起因し、該腫瘍は、GHを産生することによる、または、脳下垂体を刺激してGHを製造させるホルモンである成長ホルモン放出ホルモン(GHRH)を産生することによる、のいずれかによって、過剰なGHをもたらす。
【0310】
先端巨大症は、最も一般的には、中年の成人が罹患し、深刻な外観の変形、合併症、及び早世に繋がり得る。先端巨大症は、その病因及び緩慢な進行から、顔の変化などの容貌の変化が顕著になるまで、診断未確定のまま推移することが多い。先端巨大症は多くの場合巨人症を伴う。
【0311】
先端巨大症の特徴としては、手、足、鼻、口唇及び耳の増大、並びに全般的な皮膚の肥厚に繋がる軟組織腫大;心臓及び腎臓などの内臓の軟組織腫大;低音及びゆっくりとした話し方に繋がる声帯の腫大;頭蓋骨の拡大;多くの場合目の膨張による顕著な眉の突出;顕著な下顎の突出及び舌の増大;歯の間隙;並びに手根管症候群が挙げられる。特定の実施形態において、本明細書において提供されるGHRを標的とする化合物または組成物を投与することによって、これらの先端巨大症の特徴のいずれかの1または組み合わせを、治療、予防、または改善することができる。
ある態様において、本発明は以下であってもよい。
[態様1]10〜30の結合したヌクレオシドから構成され、配列番号20〜2295の核酸塩基配列のいずれかの、少なくとも8の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する修飾オリゴヌクレオチドを含む化合物。
[態様2]配列番号1のヌクレオチド30〜51、63〜82、103〜118、143〜159、164〜197、206〜259、361〜388、554〜585、625〜700、736〜776、862〜887、923〜973、978〜996、1127〜1142、1170〜1195、1317〜1347、1360〜1383、1418〜1449、1492〜1507、1524〜1548、1597〜1634、1641〜1660、1683〜1698、1744〜1768、1827〜1860、1949〜2002、2072〜2092、2095〜2110、2306〜2321、2665〜2683、2685〜2719、2739〜2770、2859〜2880、2941〜2960、2963〜2978、3037〜3052、3205〜3252、3306〜3332、3371〜3386、3518〜3542、3975〜3990、4041〜4087、4418〜4446、4528〜4546、7231〜7246、7570〜7585、8395〜8410、9153〜9168、9554〜9569、9931〜9946、10549〜10564、11020〜11035、11793〜11808、12214〜12229、12474〜12489、12905〜12920、13400〜13415、13717〜13732、14149〜14164、14540〜14555、15264〜15279、15849〜15864、16530〜16545、17377〜17392、17581〜17596、17943〜17958、18353〜18368、18636〜18651、19256〜19271、19814〜19829、20365〜20380、20979〜20994、21566〜21581、22150〜22165、22803〜22818、29049〜29064、29554〜29569、30245〜30260、30550〜30565、30915〜30930、31468〜31483、32366〜32381、32897〜32912、33187〜33202、33780〜33795、34407〜34422、34846〜34861、35669〜35684、36312〜36327、36812〜36827、37504〜37519、38841〜38856、40250〜40265、40706〜40721、40922〜40937、41424〜41439、41999〜42014、42481〜42496、42700〜42715、43291〜43306、43500〜43515、43947〜43962、44448〜44463、45162〜45177、46010〜46025、46476〜46491、47447〜47462、47752〜47767、48001〜48016、48423〜48438、50195〜50210、50470〜50485、51104〜51119、51756〜51771、52015〜52030、52230〜52245、52588〜52603、53532〜53547、または54645〜54660内において相補的な、10〜30の結合したヌクレオシドから構成される修飾オリゴヌクレオチド含む化合物であって、前記修飾オリゴヌクレオチドが配列番号1に対して少なくとも90%相補的である、前記化合物。
[態様3]配列番号1の核酸塩基30〜51、63〜82、103〜118、143〜159、164〜197、206〜259、361〜388、554〜585、625〜700、736〜776、862〜887、923〜973、978〜996、1127〜1142、1170〜1195、1317〜1347、1360〜1383、1418〜1449、1492〜1507、1524〜1548、1597〜1634、1641〜1660、1683〜1698、1744〜1768、1827〜1860、1949〜2002、2072〜2092、2095〜2110、2306〜2321、2665〜2683、2685〜2719、2739〜2770、2859〜2880、2941〜2960、2963〜2978、3037〜3052、3205〜3252、3306〜3332、3371〜3386、3518〜3542、3975〜3990、4041〜4087、4418〜4446、4528〜4546、7231〜7246、7570〜7585、8395〜8410、9153〜9168、9554〜9569、9931〜9946、10549〜10564、11020〜11035、11793〜11808、12214〜12229、12474〜12489、12905〜12920、13400〜13415、13717〜13732、14149〜14164、14540〜14555、15264〜15279、15849〜15864、16530〜16545、17377〜17392、17581〜17596、17943〜17958、18353〜18368、18636〜18651、19256〜19271、19814〜19829、20365〜20380、20979〜20994、21566〜21581、22150〜22165、22803〜22818、29049〜29064、29554〜29569、30245〜30260、30550〜30565、30915〜30930、31468〜31483、32366〜32381、32897〜32912、33187〜33202、33780〜33795、34407〜34422、34846〜34861、35669〜35684、36312〜36327、36812〜36827、37504〜37519、38841〜38856、40250〜40265、40706〜40721、40922〜40937、41424〜41439、41999〜42014、42481〜42496、42700〜42715、43291〜43306、43500〜43515、43947〜43962、44448〜44463、45162〜45177、46010〜46025、46476〜46491、47447〜47462、47752〜47767、48001〜48016、48423〜48438、50195〜50210、50470〜50485、51104〜51119、51756〜51771、52015〜52030、52230〜52245、52588〜52603、53532〜53547、または54645〜54660の等長の部分に対して100%相補的である、少なくとも8の連続する核酸塩基の部分を含む核酸塩基配列を有する、10〜30の結合したヌクレオシドから構成される修飾オリゴヌクレオチドを含む化合物であって、前記修飾オリゴヌクレオチドの前記核酸塩基配列が配列番号1に対して相補的である、前記化合物。
[態様4]配列番号2のヌクレオチド2571〜2586、2867〜3059、3097〜3116、3341〜3695、4024〜4039、4446〜4894、5392〜5817、6128〜6265、6499〜6890、7231〜7246、8395〜8410、9153〜9168、9554〜9569、9931〜9946、10549〜10564、10660〜10679、11020〜11035、11793〜12229、12469〜12920、13351〜13415、13717〜13732、14149〜14164、14361〜14555、14965〜15279、15849〜16001、16253〜16272、16447〜16545、17130〜17149、17377〜17669、17927〜17958、18353〜18368、18636〜18773、19661〜19918、20288〜20470、20979〜20994、21215〜21606、21820〜21837、22150〜22165、22518〜22536、22803〜22818、26494〜26522、29049〜29069、29323〜29489、30550〜30565、30915〜31191、31468〜31483、32363〜32382、32827〜33202、33635〜33795、34138〜34157、34407〜34422、34845〜34864、35466〜35485、35669〜35684、36023〜36042、36266〜36327、36721〜36827、37032〜37130、37276〜37295、37504〜37675、38094〜38118、38841〜38856、39716〜40538、40706〜40937、41164〜41183、41342〜41439、42141〜42164、42700〜42760、43173〜43537、43765〜46025、46476〜46532、48423〜48438、50072〜50210、50470〜50485、50719〜51234、51747〜51797、52015〜52143、52230〜52245、52573〜52652、53466〜54660、54886〜54901、63751〜64662、64882〜65099、65363〜65378、65600〜65615、65988〜66183、66566〜66581、66978〜67080、67251〜67270、67662〜67929、68727〜68742、69203〜69242、69565〜69620、69889〜70145、70352〜70584、70925〜71071、71314〜71329、71617〜71769、72107〜72241、72584〜72670、73061〜73076、73350〜73369、73689〜73723、74107〜74131、74317〜74557、74947〜75009、75192〜75207、75979〜76066、76410〜77095、77292〜77307、77638〜77869、78122〜78326、79006〜79021、79478〜79505、80277〜80292、80575〜80939、81207〜81222、81524〜81543、81761〜81776、82233〜82248、82738〜83198、83330〜83416、83884〜84063、84381〜85964、86220〜86392、86554〜86655、86901〜86920、87181〜87262、88063〜88082、88293〜88308、88605〜88967、89160〜89175、89940〜90255、90473〜90528、91073〜91088、91273〜91292、91647〜91662、91930〜92126、92356〜92371、93190〜93443、93762〜94111、94374〜94389、94581〜94653、94839〜94858、95292〜95583、95829〜95844、96137〜96503、96793〜97013、97539〜97554、97800〜97889、98132〜98151、98624〜98672、98810〜99115、99258〜99273、99478〜99503、99791〜99858、100281〜100300、100406〜100421、100742〜100828、101080〜101103、101242〜101320、101788〜101906、102549〜102568、103566〜103625、104067〜104086、104277〜104858、105255〜105274、106147〜106364、106632〜106647、106964〜107735、108514〜108788、109336〜109505、109849〜109864、110403〜110442、110701〜110974、111203〜111322、112030〜112049、112499〜112514、112842〜112861、113028〜113056、113646〜113665、113896〜113911、114446〜114465、115087〜115106、119269〜119284、119659〜119703、120376〜120497、120738〜120845、121209〜121228、121823〜122013、122180〜122199、122588〜122770、123031〜123050、123152〜123167、123671〜124055、124413〜124608、125178〜125197、125533〜125616、126357〜126434、126736〜126751、126998〜127236、127454〜127682、128467〜128482、128813〜129111、129976〜130013、130308〜130323、131036〜131056、131286〜131305、131676〜131691、132171〜132517、133168〜133241、133522〜133877、134086〜134101、134240〜134259、134441〜134617、135015〜135030、135431〜135519、135818〜135874、136111〜136130、136282〜136595、136996〜137152、137372〜137387、137750〜137765、138048〜138067、138782〜139840、140343〜140358、140593〜140701、141116〜141131、141591〜141719、142113〜142342、143021〜143048、143185〜143486、143836〜144109、144558〜144650、144990〜145078、145428〜145525、145937〜145952、146235〜146386、147028〜147043、147259〜147284、147671〜147686、148059〜148154、148564〜148579、148904〜149084、149491〜149506、149787〜149877、150236〜150251、150588〜151139、151373〜151659、152201〜152388、152549〜152771、153001〜153026、153349〜153364、153831〜154112、154171〜154186、154502〜154521、154724〜154828、155283〜155304、155591〜155616、155889〜155992、156233〜156612、156847〜156907、157198〜157223、157330〜157349、157552〜157567、157927〜158029、158542〜158631、159216〜159267、159539〜159793、160352〜160429、160812〜160827、161248〜161267、161461〜161607、161821〜161969、162064〜162083、162132〜162147、162531〜162770、163019〜163557、164839〜165059、165419〜165575、165856〜165875、166241〜166450、166837〜166852、167107〜167122、168004〜168019、168760〜168823、169062〜169092、169134〜169153、169601〜169711、170081〜170291、170407〜170426、170703〜170814、171021〜171036、171207〜171226、171431〜171568、171926〜171945、172447〜172462、172733〜172956、173045〜173756、174122〜174885、175014〜177830、178895〜180539、181514〜187644、187857〜189904、190109〜194159、194425〜195723、196536〜196873、197326〜197961、198145〜198170、198307〜198381、198715〜199007、199506〜199563、199816〜199838、200249〜200635、201258〜201861、202079〜202094、202382〜202717、203098〜203934、204181〜204740、205549〜205915、206412〜206764、207510〜207532、209999〜210014、210189〜210296、210502〜210583、210920〜211418、211836〜212223、212606〜212816、213025〜213044、213425〜213440、213825〜213933、214479〜214498、214622〜214647、214884〜214951、215446〜215508、215932〜215951、216192〜217595、218132〜218248、218526〜218541、218734〜21219037、219342〜219633、219886〜220705、221044〜221059、221483〜221607、221947〜221962、222569〜222584、222914〜222998、223436〜223451、223948〜224122、224409〜224430、224717〜224769、225133〜225148、225436〜225761、226785〜226898、227025〜227040、227218〜227251、227485〜227500、227914〜228837、229174〜229189、229423〜229438、229615〜229640、230042〜230057、230313〜230595、231218〜231345、231817〜232037、232088〜232408、232823〜232848、232884〜232899、233210〜233225、233623〜233646、234447〜234466、234876〜234918、235258〜235328、235770〜235785、236071〜236213、236684〜237196、237585〜237698、237949〜237557、244873〜244897、245319〜245334、245701〜245780、246152〜246523、246936〜247031、247203〜247240、247431〜247450、247644〜247659、248223〜248363、248694〜248762、249494〜249
509、250001〜250020、250693〜250708、251214〜251233、251601〜251637、251950〜252060、252665〜252680、252838〜252863、253140〜253166、253594〜253819、254036〜254083、254246〜254345、254641〜254660、254905〜254920、255397〜255422、255618〜255633、255992〜256704、257018〜257092、257317〜257332、257818〜259305、259500〜259515、261294〜261656、262021〜262036、262453〜262779、263338〜266518、266861〜267131、267375〜268051、268366〜269447、270038〜271850、271950〜271969、272631〜274145、274205〜275747、275808〜276636、276932〜277064、277391〜278380、278932〜279063、279303〜281001、281587〜281610、282229〜283668、290035〜290474、290924〜292550、292860〜294408、295475〜297012、297587〜298115、298161〜298418、298489〜298738、299082〜299187、299276〜299669、299723〜299749、299788〜300504、または300835〜301295内において相補的な、10〜30の結合したヌクレオシドから構成される修飾オリゴヌクレオチドを含む化合物であって、前記修飾オリゴヌクレオチドが配列番号2に対して少なくとも90%相補的である、前記化合物。
[態様5]配列番号2の核酸塩基2571〜2586、2867〜3059、3097〜3116、3341〜3695、4024〜4039、4446〜4894、5392〜5817、6128〜6265、6499〜6890、7231〜7246、8395〜8410、9153〜9168、9554〜9569、9931〜9946、10549〜10564、10660〜10679、11020〜11035、11793〜12229、12469〜12920、13351〜13415、13717〜13732、14149〜14164、14361〜14555、14965〜15279、15849〜16001、16253〜16272、16447〜16545、17130〜17149、17377〜17669、17927〜17958、18353〜18368、18636〜18773、19661〜19918、20288〜20470、20979〜20994、21215〜21606、21820〜21837、22150〜22165、22518〜22536、22803〜22818、26494〜26522、29049〜29069、29323〜29489、30550〜30565、30915〜31191、31468〜31483、32363〜32382、32827〜33202、33635〜33795、34138〜34157、34407〜34422、34845〜34864、35466〜35485、35669〜35684、36023〜36042、36266〜36327、36721〜36827、37032〜37130、37276〜37295、37504〜37675、38094〜38118、38841〜38856、39716〜40538、40706〜40937、41164〜41183、41342〜41439、42141〜42164、42700〜42760、43173〜43537、43765〜46025、46476〜46532、48423〜48438、50072〜50210、50470〜50485、50719〜51234、51747〜51797、52015〜52143、52230〜52245、52573〜52652、53466〜54660、54886〜54901、63751〜64662、64882〜65099、65363〜65378、65600〜65615、65988〜66183、66566〜66581、66978〜67080、67251〜67270、67662〜67929、68727〜68742、69203〜69242、69565〜69620、69889〜70145、70352〜70584、70925〜71071、71314〜71329、71617〜71769、72107〜72241、72584〜72670、73061〜73076、73350〜73369、73689〜73723、74107〜74131、74317〜74557、74947〜75009、75192〜75207、75979〜76066、76410〜77095、77292〜77307、77638〜77869、78122〜78326、79006〜79021、79478〜79505、80277〜80292、80575〜80939、81207〜81222、81524〜81543、81761〜81776、82233〜82248、82738〜83198、83330〜83416、83884〜84063、84381〜85964、86220〜86392、86554〜86655、86901〜86920、87181〜87262、88063〜88082、88293〜88308、88605〜88967、89160〜89175、89940〜90255、90473〜90528、91073〜91088、91273〜91292、91647〜91662、91930〜92126、92356〜92371、93190〜93443、93762〜94111、94374〜94389、94581〜94653、94839〜94858、95292〜95583、95829〜95844、96137〜96503、96793〜97013、97539〜97554、97800〜97889、98132〜98151、98624〜98672、98810〜99115、99258〜99273、99478〜99503、99791〜99858、100281〜100300、100406〜100421、100742〜100828、101080〜101103、101242〜101320、101788〜101906、102549〜102568、103566〜103625、104067〜104086、104277〜104858、105255〜105274、106147〜106364、106632〜106647、106964〜107735、108514〜108788、109336〜109505、109849〜109864、110403〜110442、110701〜110974、111203〜111322、112030〜112049、112499〜112514、112842〜112861、113028〜113056、113646〜113665、113896〜113911、114446〜114465、115087〜115106、119269〜119284、119659〜119703、120376〜120497、120738〜120845、121209〜121228、121823〜122013、122180〜122199、122588〜122770、123031〜123050、123152〜123167、123671〜124055、124413〜124608、125178〜125197、125533〜125616、126357〜126434、126736〜126751、126998〜127236、127454〜127682、128467〜128482、128813〜129111、129976〜130013、130308〜130323、131036〜131056、131286〜131305、131676〜131691、132171〜132517、133168〜133241、133522〜133877、134086〜134101、134240〜134259、134441〜134617、135015〜135030、135431〜135519、135818〜135874、136111〜136130、136282〜136595、136996〜137152、137372〜137387、137750〜137765、138048〜138067、138782〜139840、140343〜140358、140593〜140701、141116〜141131、141591〜141719、142113〜142342、143021〜143048、143185〜143486、143836〜144109、144558〜144650、144990〜145078、145428〜145525、145937〜145952、146235〜146386、147028〜147043、147259〜147284、147671〜147686、148059〜148154、148564〜148579、148904〜149084、149491〜149506、149787〜149877、150236〜150251、150588〜151139、151373〜151659、152201〜152388、152549〜152771、153001〜153026、153349〜153364、153831〜154112、154171〜154186、154502〜154521、154724〜154828、155283〜155304、155591〜155616、155889〜155992、156233〜156612、156847〜156907、157198〜157223、157330〜157349、157552〜157567、157927〜158029、158542〜158631、159216〜159267、159539〜159793、160352〜160429、160812〜160827、161248〜161267、161461〜161607、161821〜161969、162064〜162083、162132〜162147、162531〜162770、163019〜163557、164839〜165059、165419〜165575、165856〜165875、166241〜166450、166837〜166852、167107〜167122、168004〜168019、168760〜168823、169062〜169092、169134〜169153、169601〜169711、170081〜170291、170407〜170426、170703〜170814、171021〜171036、171207〜171226、171431〜171568、171926〜171945、172447〜172462、172733〜172956、173045〜173756、174122〜174885、175014〜177830、178895〜180539、181514〜187644、187857〜189904、190109〜194159、194425〜195723、196536〜196873、197326〜197961、198145〜198170、198307〜198381、198715〜199007、199506〜199563、199816〜199838、200249〜200635、201258〜201861、202079〜202094、202382〜202717、203098〜203934、204181〜204740、205549〜205915、206412〜206764、207510〜207532、209999〜210014、210189〜210296、210502〜210583、210920〜211418、211836〜212223、212606〜212816、213025〜213044、213425〜213440、213825〜213933、214479〜214498、214622〜214647、214884〜214951、215446〜215508、215932〜215951、216192〜217595、218132〜218248、218526〜218541、218734〜21219037、219342〜219633、219886〜220705、221044〜221059、221483〜221607、221947〜221962、222569〜222584、222914〜222998、223436〜223451、223948〜224122、224409〜224430、224717〜224769、225133〜225148、225436〜225761、226785〜226898、227025〜227040、227218〜227251、227485〜227500、227914〜228837、229174〜229189、229423〜229438、229615〜229640、230042〜230057、230313〜230595、231218〜231345、231817〜232037、232088〜232408、232823〜232848、232884〜232899、233210〜233225、233623〜233646、234447〜234466、234876〜234918、235258〜235328、235770〜235785、236071〜236213、236684〜237196、237585〜237698、237949〜237557、244873〜244897、245319〜245334、245701〜245780、246152〜246523、246936〜247031、247203〜247240、247431〜247450、247644〜247659、248223〜248363、248694〜248762、249494〜24950
9、250001〜250020、250693〜250708、251214〜251233、251601〜251637、251950〜252060、252665〜252680、252838〜252863、253140〜253166、253594〜253819、254036〜254083、254246〜254345、254641〜254660、254905〜254920、255397〜255422、255618〜255633、255992〜256704、257018〜257092、257317〜257332、257818〜259305、259500〜259515、261294〜261656、262021〜262036、262453〜262779、263338〜266518、266861〜267131、267375〜268051、268366〜269447、270038〜271850、271950〜271969、272631〜274145、274205〜275747、275808〜276636、276932〜277064、277391〜278380、278932〜279063、279303〜281001、281587〜281610、282229〜283668、290035〜290474、290924〜292550、292860〜294408、295475〜297012、297587〜298115、298161〜298418、298489〜298738、299082〜299187、299276〜299669、299723〜299749、299788〜300504、または300835〜301295の等長の部分に対して100%相補的である、少なくとも8の連続する核酸塩基の部分を含む核酸塩基配列を有する、10〜30の結合したヌクレオシドから構成される修飾オリゴヌクレオチドを含む化合物であって、前記修飾オリゴヌクレオチドの前記核酸塩基配列が配列番号2に対して相補的である、前記化合物。
[態様6]配列番号2のヌクレオチド155594〜155613、72107〜72126、153921〜153940、159252〜159267、213425〜213440、153004〜153019、155597〜155612、248233〜248248内において相補的な、10〜30の結合したヌクレオシドから構成される修飾オリゴヌクレオチドを含む、態様5に記載の化合物。
[態様7]10〜30の結合したヌクレオシドから構成され、配列番号20〜2295のいずれか1の核酸塩基配列を含む核酸塩基配列を有する修飾オリゴヌクレオチドを含む化合物。
[態様8]配列番号20〜2295のいずれか1の核酸塩基配列から構成される修飾オリゴヌクレオチドを含む化合物。
[態様9]前記修飾オリゴヌクレオチドが少なくとも1種の修飾糖を含む、態様1〜8のいずれか1に記載の化合物。
[態様10]前記少なくとも1種の修飾糖が2’−O−メトキシエチル基を含む、態様9に記載の化合物。
[態様11]前記少なくとも1種の修飾糖が二環式糖である、態様9に記載の化合物。
[態様12]前記二環式糖が4’−CH(CH3)−O−2’基を含む、態様11に記載の化合物。
[態様13]前記二環式糖が4’−CH2−O−2’基または4’−(CH2)2−O−2’基を含む、態様11に記載の化合物。
[態様14]前記修飾オリゴヌクレオチドが少なくとも1種の修飾ヌクレオシド間結合を含む、態様1〜13のいずれか1に記載の化合物。
[態様15]前記修飾ヌクレオシド間結合がホスホロチオ酸ヌクレオシド間結合である、態様14に記載の化合物。
[態様16]前記修飾オリゴヌクレオチドが少なくとも1種の修飾核酸塩基を含む、態様1〜15のいずれか1に記載の化合物。
[態様17]前記修飾核酸塩基が5−メチルシトシンである、態様16に記載の化合物。
[態様18]前記修飾オリゴヌクレオチドが、
結合したデオキシヌクレオシドから構成されるギャップセグメントと、
結合したヌクレオシドから構成される5’ウィングセグメントと、
結合したヌクレオシドから構成される3’ウィングセグメントと
を含み、
前記ギャップセグメントが5’ウィングセグメントと3’ウィングセグメントとの間に位置し、各ウィングセグメントの各ヌクレオシドが修飾糖を含む、態様1〜17のいずれか1に記載の化合物。
[態様19]配列番号918、479、703、1800、1904、2122、2127、または2194に記載される配列を含む核酸塩基配列を有する、10〜30の結合したヌクレオシドから構成される修飾オリゴヌクレオチドを含む化合物。
[態様20]前記修飾オリゴヌクレオチドが、配列番号918、479または703に記載される配列を含む核酸塩基配列を有し、前記修飾オリゴヌクレオチドが、
10の結合したデオキシヌクレオシドから構成されるギャップセグメントと、
5の結合したヌクレオシドから構成される5’ウィングセグメントと、
5の結合したヌクレオシドから構成される3’ウィングセグメントと
を含み、
前記ギャップセグメントが5’ウィングセグメントと3’ウィングセグメントとの間に位置し、各ウィングセグメントの各ヌクレオシドが2’−O−メトキシエチル糖を含み、各ヌクレオシド間結合がホスホロチオ酸結合であり、各シトシンが5−メチルシトシンである、態様19に記載の化合物。
[態様21]前記修飾オリゴヌクレオチドが、配列番号1800、1904、2122、2127、または2194に記載される配列を含む核酸塩基配列を有し、前記修飾オリゴヌクレオチドが、
10の結合したデオキシヌクレオシドから構成されるギャップセグメントと、
3の結合したヌクレオシドから構成される5’ウィングセグメントと、
3の結合したヌクレオシドから構成される3’ウィングセグメントと
を含み、
前記ギャップセグメントが5’ウィングセグメントと3’ウィングセグメントとの間に位置し、各ウィングセグメントの各ヌクレオシドが2’−O−メトキシエチル糖または拘束エチル糖を含み、各ヌクレオシド間結合がホスホロチオ酸結合である、態様19に記載の化合物。
[態様22]配列番号703に記載される配列から構成される核酸塩基配列を有する、20の結合したヌクレオシドから構成される修飾オリゴヌクレオチドを含む化合物。
[態様23]前記修飾オリゴヌクレオチドが少なくとも1種の修飾糖を含む、態様22に記載の化合物。
[態様24]前記少なくとも1種の修飾糖が2’−O−メトキシエチル基を含む、態様23に記載の化合物。
[態様25]前記少なくとも1種の修飾糖が二環式糖である、態様23に記載の化合物。
[態様26]前記二環式糖が4’−CH(CH3)−O−2’基を含む、態様25に記載の化合物。
[態様27]前記二環式糖が4’−CH2−O−2’基または4’−(CH2)2−O−2’基を含む、態様25に記載の化合物。
[態様28]前記修飾オリゴヌクレオチドが少なくとも1種の修飾ヌクレオシド間結合を含む、態様22〜27のいずれか1に記載の化合物。
[態様29]前記修飾ヌクレオシド間結合がホスホロチオ酸ヌクレオシド間結合である、態様28に記載の化合物。
[態様30]前記修飾オリゴヌクレオチドが少なくとも1種の修飾核酸塩基を含む、態様22〜29のいずれか1に記載の化合物。
[態様31]前記修飾核酸塩基が5−メチルシトシンである、態様30に記載の化合物。
[態様32]前記修飾オリゴヌクレオチドが、
結合したデオキシヌクレオシドから構成されるギャップセグメントと、
結合したヌクレオシドから構成される5’ウィングセグメントと、
結合したヌクレオシドから構成される3’ウィングセグメントと
を含み、
前記ギャップセグメントが5’ウィングセグメントと3’ウィングセグメントとの間に位置し、各ウィングセグメントの各ヌクレオシドが修飾糖を含む、態様22〜31のいずれか1に記載の化合物。
[態様33]配列番号703に記載される配列から構成される核酸塩基配列を有する、20の結合したヌクレオシドから構成される修飾オリゴヌクレオチドを含む化合物であって、前記修飾オリゴヌクレオチドが、
10の結合したデオキシヌクレオシドから構成されるギャップセグメントと、
5の結合したヌクレオシドから構成される5’ウィングセグメントと、
5の結合したヌクレオシドから構成される3’ウィングセグメントと
を含み、
前記ギャップセグメントが5’ウィングセグメントと3’ウィングセグメントとの間に位置し、各ウィングセグメントの各ヌクレオシドが2’−O−メトキシエチル糖を含み、各ヌクレオシド間結合がホスホロチオ酸結合であり、各シトシンは5−メチルシトシンである、前記化合物。
[態様34]前記修飾オリゴヌクレオチドが、成長ホルモン受容体をコードする核酸に対して少なくとも90%相補的である、態様1〜33のいずれか1に記載の化合物。
[態様35]前記修飾オリゴヌクレオチドが、成長ホルモン受容体をコードする核酸に対して100%相補的である、態様1〜33のいずれか1に記載の化合物。
[態様36]前記成長ホルモン受容体をコードする核酸が、配列番号1〜19のいずれか1のヌクレオチド配列を含む、態様1〜35のいずれか1に記載の化合物。
[態様37]一本鎖である、態様1〜36のいずれか1に記載の化合物。
[態様38]態様1〜37のいずれか1に記載の化合物またはその塩及び少なくとも1種の薬学的に許容される担体または希釈剤を含む組成物。
[態様39]ヒトにおける過剰な成長ホルモンに伴う疾患の治療方法であって、治療上有効な量の態様1〜38のいずれか1に記載の化合物または組成物を前記ヒトに投与し、それによって前記過剰な成長ホルモンに伴う疾患を治療することを含む、前記治療方法。
[態様40]前記過剰な成長ホルモンに伴う疾患が先端巨大症である、態様39に記載の治療方法。
[態様41]前記治療がIGF−1レベルを低減する、態様40に記載の治療方法。
[態様42]ヒトにおける過剰な成長ホルモンに伴う疾患の予防方法であって、治療上有効な量の態様1〜38のいずれか1に記載の化合物または組成物を前記ヒトに投与し、それによって前記過剰な成長ホルモンに伴う疾患を予防することを含む、前記予防方法。
[態様43]前記過剰な成長ホルモンに伴う疾患が先端巨大症である、態様42に記載の予防方法。
[態様44]前記化合物または組成物と第2の薬剤とを併用投与することを含む、態様39〜43のいずれか1に記載の方法。
[態様45]前記化合物または組成物及び第2の薬剤が同時に投与される、態様44に記載の方法。
[態様46]ヒトにおける成長ホルモン受容体(GHR)レベルの低減方法であって、治療上有効な量の態様1〜38のいずれか1に記載の化合物または組成物を前記ヒトに投与し、それによって前記ヒトにおけるGHRレベルを低減することを含む、前記低減方法。
[態様47]前記ヒトが過剰な成長ホルモンに伴う疾患を有する、態様46に記載の低減方法。
[態様48]前記過剰な成長ホルモンに伴う疾患が先端巨大症である、態様47に記載の低減方法。
[態様49]前記化合物または組成物と第2の薬剤とを併用投与することを含む、態様46〜48のいずれか1に記載の低減方法。
[態様50]前記化合物または組成物及び第2の薬剤が同時に投与される、態様49に記載の低減方法。
[態様51]ISIS532401から構成される化合物。
[態様52]ISIS532401またはその塩及び薬学的に許容される担体または希釈剤を含む組成物。
【0312】
実施例
非限定的開示及び参照による組み込み
本明細書記載の特定の化合物、組成物及び方法は、特定の実施形態に従った特定性をもって記載されているが、以下の実施例は、本明細書記載の化合物を説明することのみの役割を果たし、該化合物を限定することを意図しない。本願に掲載される引用文献のそれぞれは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0313】
実施例1:MOEギャップマーによるHep3B細胞におけるヒト成長ホルモン受容体のアンチセンス阻害
成長ホルモン受容体(GHR)核酸を標的とするアンチセンスオリゴヌクレオチドを設計し、イン・ビトロで、それらのGHR mRNAに対する効果について試験した。上記アンチセンスオリゴヌクレオチドを、同様の培養条件を有する一連の実験において試験した。各実験に対する結果を、以下に示す個別の表に提示する。ウェル当たり20,000細胞の密度で培養したHep3B細胞を、電気穿孔法を用いて、4,500nMのアンチセンスオリゴヌクレオチドでトランスフェクトした。概略24時間の処理期間の後、細胞よりRNAを単離し、GHR mRNAレベルを定量的リアルタイムPCRによって測定した。ヒトプライマープローブセットRTS3437_MGB(本明細書中で配列番号2297と指定した、正方向配列CGAGTTCAGTGAGGTGCTCTATGT;本明細書中で配列番号2298と指定した、逆方向配列AAGAGCCATGGAAAGTAGAAATCTTC;本明細書中で配列番号2299と指定した、プローブ配列TTCCTCAGATGAGCCAATT)を用いてmRNAレベルを測定した。RIBOGREEN(登録商標)によって測定した全RNA含有量に従って、GHR mRNAレベルを調整した。結果を、処理していない対照細胞に対して相対的な、パーセントで表したGHRの阻害として示す。
【0314】
下記の表中の新たに設計したキメラアンチセンスオリゴヌクレオチドを、5−10−5 MOEまたは3−10−4 MOEギャップマーとして設計した。上記5−10−5 MOEギャップマーは長さが20ヌクレオシドであり、その中央のギャップセグメントは10の2’−デオキシヌクレオシドを含み、それぞれ5のヌクレオシドを含む、5’方向及び3’方向のウィングセグメントが両側に配置されている。上記3−10−4 MOEギャップマーは長さが17ヌクレオシドであり、その中央のギャップセグメントは10の2’−デオキシヌクレオシドを含み、それぞれ3及び4のヌクレオシドを含む、5’方向及び3’方向のウィングセグメントが両側に配置されている。5’ウィングセグメント中の各ヌクレオシド及び3’ウィングセグメント中の各ヌクレオシドは2’−MOE修飾を有する。各ギャップマー全体にわたるヌクレオシド間結合は、ホスホロチオ酸(P=S)結合である。各ギャップマー全体にわたる全てのシトシン残基は5−メチルシトシンである。「開始部位」とは、ヒト遺伝子配列において、上記ギャップマーが標的とするほぼ5’のヌクレオシドを指す。「停止部位」とは、ヒト遺伝子配列において、上記ギャップマーが標的とするほぼ3’のヌクレオシドを指す。下記の表中に掲載される各ギャップマーは、本明細書中で配列番号1(ジェンバンク受入番号NM_000163.4)として指定したヒトGHR mRNA、または本明細書中で配列番号2(ヌクレオチド42411001から42714000へ切り詰められたジェンバンク受入番号NT_006576.16)として指定したヒトGHRゲノム配列のいずれかを標的とする。「n/a」とは、当該アンチセンスオリゴヌクレオチドが当該特定の遺伝子配列を、100%の相補性をもって標的としないことを示す。特定の表において標的遺伝子に関する配列アラインメントが示されていない場合は、当該表中に示されるオリゴヌクレオチドのいずれもが、当該標的遺伝子と100%の相補性をもってアラインしないと理解される。
【0315】
【表2-1】
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【表2-2】
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【0316】
【表3】
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【0317】
【表4-1】
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【表4-2】
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【表4-3】
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【0318】
【表5-1】
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【表5-2】
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【表5-3】
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【表5-4】
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【0319】
【表6-1】
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【表6-2】
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【0320】
【表7-1】
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【表7-2】
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【表7-3】
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【0321】
【表8-1】
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【表8-2】
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【表8-3】
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【0322】
【表9-1】
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【表9-2】
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【表9-3】
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【0323】
【表10-1】
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【表10-2】
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【表10-3】
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【0324】
【表11-1】
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【表11-2】
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【表11-3】
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【0325】
【表12-1】
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【表12-2】
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【表12-3】
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【0326】
【表13-1】
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【表13-2】
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【表13-3】
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【0327】
【表14-1】
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【表14-2】
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【表14-3】
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【0328】
【表15-1】
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【表15-2】
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【表15-3】
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【0329】
【表16-1】
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【表16-2】
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【表16-3】
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【0330】
【表17-1】
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【表17-2】
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【表17-3】
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【表17-4】
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【表17-5】
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【0331】
【表18-1】
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【表18-2】
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【表18-3】
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【0332】
【表19-1】
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【表19-2】
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【表19-3】
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【0333】
【表20-1】
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【表20-2】
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【表20-3】
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【0334】
実施例2:MOEギャップマーによるHep3B細胞におけるヒトGHRの用量依存性アンチセンス阻害
有意なイン・ビトロでのGHR mRNAの阻害を示す実施例1由来のギャップマーを選択し、Hep3B細胞において種々の用量で試験を行った。上記アンチセンスオリゴヌクレオチドを、同様の培養条件を有する一連の実験において試験した。各実験に対する結果を、以下に示す個別の表に提示する。細胞をウェル当たり20,000細胞の密度でプレートし、電気穿孔法を用いて、下記の表に特定する、0.625μM、1.25μM、2.50μM、5.00μM及び10.00μM濃度のアンチセンスオリゴヌクレオチドでトランスフェクトした。概略16時間の処理期間の後、RNAを細胞より単離し、定量的リアルタイムPCRによってGHR mRNAレベルを測定した。ヒトプライマープローブセットRTS3437_MGBを用いてmRNAレベルを測定した。RIBOGREEN(登録商標)によって測定した全RNA含有量に従って、GHR mRNAレベルを調整した。結果は、処理していない対照細胞に対して相対的な、パーセントで表したGHRの阻害として示す。
【0335】
各オリゴヌクレオチドの最大半量阻害濃度(IC50)も示している。アンチセンスオリゴヌクレオチド処理した細胞において、GHR mRNAレベルは用量依存的な形態で有意に低下した。
【0336】
【表21】
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【0337】
【表22】
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【0338】
【表23】
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【0339】
【表24】
[この文献は図面を表示できません]
【0340】
【表25】
[この文献は図面を表示できません]
【0341】
【表26】
[この文献は図面を表示できません]
【0342】
【表27】
[この文献は図面を表示できません]
【0343】
【表28】
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【0344】
【表29】
[この文献は図面を表示できません]
【0345】
【表30】
[この文献は図面を表示できません]
【0346】
【表31】
[この文献は図面を表示できません]
【0347】
【表32】
[この文献は図面を表示できません]
【0348】
【表33】
[この文献は図面を表示できません]
【0349】
【表34】
[この文献は図面を表示できません]
【0350】
実施例3:MOEギャップマーによるHep3B細胞におけるヒトGHRの用量依存性アンチセンス阻害
有意なイン・ビトロでのGHR mRNAの阻害を示す上述の検討由来のギャップマーを選択し、Hep3B細胞において種々の用量で試験を行った。上記アンチセンスオリゴヌクレオチドを、同様の培養条件を有する一連の実験において試験した。各実験に対する結果を、以下に示す個別の表に提示する。細胞をウェル当たり20,000細胞の密度でプレートし、電気穿孔法を用いて、下記の表に特定する、0.3125μM、0.625μM、1.25μM、2.50μM、5.00μM及び10.00μM濃度のアンチセンスオリゴヌクレオチドでトランスフェクトした。概略16時間の処理期間の後、RNAを細胞より単離し、定量的リアルタイムPCRによってGHR mRNAレベルを測定した。ヒトプライマープローブセットRTS3437_MGBを用いてmRNAレベルを測定した。RIBOGREEN(登録商標)によって測定した全RNA含有量に従って、GHR mRNAレベルを調整した。結果は、処理していない対照細胞に対して相対的な、パーセントで表したGHRの阻害として示す。
【0351】
各オリゴヌクレオチドの最大半量阻害濃度(IC50)も示している。アンチセンスオリゴヌクレオチド処理した細胞において、GHR mRNAレベルは用量依存的な形態で有意に低下した。
【0352】
【表35】
[この文献は図面を表示できません]
【0353】
【表36】
[この文献は図面を表示できません]
【0354】
【表37】
[この文献は図面を表示できません]
【0355】
【表38】
[この文献は図面を表示できません]
【0356】
実施例4:MOEギャップマーによるHep3B細胞におけるヒトGHRの用量依存性アンチセンス阻害
有意なイン・ビトロでのGHR mRNAの阻害を示す上述の検討由来のギャップマーを選択し、Hep3B細胞において種々の用量で試験を行った。上記アンチセンスオリゴヌクレオチドを、同様の培養条件を有する一連の実験において試験した。各実験に対する結果を、以下に示す個別の表に提示する。細胞をウェル当たり20,000細胞の密度でプレートし、電気穿孔法を用いて、下記の表に特定する、0.625μM、1.25μM、2.50μM、5.00μM及び10.00μM濃度のアンチセンスオリゴヌクレオチドでトランスフェクトした。概略16時間の処理期間の後、RNAを細胞より単離し、定量的リアルタイムPCRによってGHR mRNAレベルを測定した。ヒトプライマープローブセットRTS3437_MGBを用いてmRNAレベルを測定した。RIBOGREEN(登録商標)によって測定した全RNA含有量に従って、GHR mRNAレベルを調整した。結果は、処理していない対照細胞に対して相対的な、パーセントで表したGHRの阻害として示す。
【0357】
各オリゴヌクレオチドの最大半量阻害濃度(IC50)も示している。アンチセンスオリゴヌクレオチド処理した細胞において、GHR mRNAレベルは用量依存的な形態で有意に低下した。
【0358】
【表39】
[この文献は図面を表示できません]
【0359】
【表40】
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【0360】
【表41】
[この文献は図面を表示できません]
【0361】
【表42】
[この文献は図面を表示できません]
【0362】
【表43】
[この文献は図面を表示できません]
【0363】
【表44】
[この文献は図面を表示できません]
【0364】
【表45】
[この文献は図面を表示できません]
【0365】
【表46】
[この文献は図面を表示できません]
【0366】
【表47】
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【0367】
実施例5:MOEギャップマーによるHep3B細胞におけるヒトGHRの用量依存性アンチセンス阻害
有意なイン・ビトロでのGHR mRNAの阻害を示す上述の検討由来のギャップマーを選択し、Hep3B細胞において種々の用量で試験を行った。上記アンチセンスオリゴヌクレオチドを、同様の培養条件を有する一連の実験において試験した。各実験に対する結果を、以下に示す個別の表に提示する。細胞をウェル当たり20,000細胞の密度でプレートし、電気穿孔法を用いて、下記の表に特定する、0.3125μM、0.625μM、1.25μM、2.50μM、5.00μM及び10.00μM濃度のアンチセンスオリゴヌクレオチドでトランスフェクトした。概略16時間の処理期間の後、RNAを細胞より単離し、定量的リアルタイムPCRによってGHR mRNAレベルを測定した。ヒトプライマープローブセットRTS3437_MGBを用いてmRNAレベルを測定した。RIBOGREEN(登録商標)によって測定した全RNA含有量に従って、GHR mRNAレベルを調整した。結果は、処理していない対照細胞に対して相対的な、パーセントで表したGHRの阻害として示す。
【0368】
各オリゴヌクレオチドの最大半量阻害濃度(IC50)も示している。アンチセンスオリゴヌクレオチド処理した細胞において、GHR mRNAレベルは用量依存的な形態で有意に低下した
【0369】
【表48】
[この文献は図面を表示できません]
【0370】
【表49】
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【0371】
【表50】
[この文献は図面を表示できません]
【0372】
【表51】
[この文献は図面を表示できません]
【0373】
実施例6:デオキシ、MOE及びcEtギャップマーによるHep3B細胞におけるヒト成長ホルモン受容体のアンチセンス阻害
成長ホルモン受容体(GHR)核酸を標的とする更なるアンチセンスオリゴヌクレオチドを設計し、イン・ビトロで、それらのGHR mRNAに対する効果について試験した。上記アンチセンスオリゴヌクレオチドを、同様の培養条件を有する一連の実験において試験した。各実験に対する結果を、以下に示す個別の表に提示する。ウェル当たり20,000細胞の密度で培養したHep3B細胞を、電気穿孔法を用いて、5,000nMのアンチセンスオリゴヌクレオチドでトランスフェクトした。概略24時間の処理期間の後、細胞よりRNAを単離し、GHR mRNAレベルを定量的リアルタイムPCRによって測定した。ヒトプライマープローブセットRTS3437_MGBを用いてmRNAレベルを測定した。RIBOGREEN(登録商標)によって測定した全RNA含有量に従って、GHR mRNAレベルを調整した。結果を、処理していない対照細胞に対して相対的な、パーセントで表したGHRの阻害として示す。
【0374】
下記の表中の新たに設計したキメラアンチセンスオリゴヌクレオチドを、デオキシ、MOE、及びcEtギャップマーとして設計した。上記デオキシ、MOE、及びcEtギャップマーは長さが16ヌクレオシドであり、該ヌクレオシドは、MOE糖修飾、cEt糖修飾、またはデオキシ修飾のいずれかを有する。表の「化学」欄は、各オリゴヌクレオチドの糖修飾を説明している。「k」はcEt糖修飾、「d」はデオキシリボース、「e」はMOE修飾を示す。各ギャップマー全体にわたるヌクレオシド間結合は、ホスホロチオ酸(P=S)結合である。各ギャップマー全体にわたる全てのシトシン残基は5−メチルシトシンである。「開始部位」とは、ヒト遺伝子配列において、上記ギャップマーが標的とするほぼ5’のヌクレオチドを指す。「停止部位」とは、ヒト遺伝子配列において、上記ギャップマーが標的とするほぼ3’のヌクレオチドを指す。下記の表中に掲載される各ギャップマーは、本明細書中で配列番号1(ジェンバンク受入番号NM_000163.4)として指定したヒトGHR mRNAまたは本明細書中で配列番号2(ヌクレオチド42411001から42714000へ切り詰められたジェンバンク受入番号NT_006576.16)として指定したヒトGHRゲノム配列のいずれかを標的とする。「n/a」とは、当該アンチセンスオリゴヌクレオチドが当該特定の遺伝子配列を100%の相補性をもって標的としないことを示す。特定の表において標的遺伝子に関する配列アラインメントが示されていない場合は、当該表中に示されるオリゴヌクレオチドのいずれもが、標的遺伝子と100%の相補性をもってアラインしないと理解される。
【0375】
【表52-1】
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【表52-2】
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【0376】
実施例7:デオキシ、MOE及びcEtギャップマーによるHep3B細胞におけるヒト成長ホルモン受容体のアンチセンス阻害
成長ホルモン受容体(GHR)核酸を標的とする更なるアンチセンスオリゴヌクレオチドを設計し、イン・ビトロで、それらのGHR mRNAに対する効果について試験した。上記アンチセンスオリゴヌクレオチドを、同様の培養条件を有する一連の実験において試験した。各実験に対する結果を、以下に示す個別の表に提示する。ウェル当たり20,000細胞の密度で培養したHep3B細胞を、電気穿孔法を用いて、4,500nMのアンチセンスオリゴヌクレオチドでトランスフェクトした。概略24時間の処理期間の後、細胞よりRNAを単離し、GHR mRNAレベルを定量的リアルタイムPCRによって測定した。ヒトプライマープローブセットRTS3437_MGBを用いてmRNAレベルを測定した。RIBOGREEN(登録商標)によって測定した全RNA含有量に従って、GHR mRNAレベルを調整した。結果を、処理していない対照細胞に対して相対的な、パーセントで表したGHRの阻害として示す。
【0377】
下記の表中の新たに設計したキメラアンチセンスオリゴヌクレオチドを、デオキシ、MOE、及びcEtギャップマーとして設計した。上記デオキシ、MOE及びcEtオリゴヌクレオチドは長さが16ヌクレオシドであり、該ヌクレオシドは、MOE糖修飾、cEt糖修飾、またはデオキシ修飾のいずれかを有する。表の「化学」欄は、各オリゴヌクレオチドの糖修飾を説明している。「k」はcEt糖修飾、「d」はデオキシリボース、「e」はMOE修飾を示す。各ギャップマー全体にわたるヌクレオシド間結合は、ホスホロチオ酸(P=S)結合である。各ギャップマー全体にわたる全てのシトシン残基は5−メチルシトシンである。「開始部位」とは、ヒト遺伝子配列において、上記ギャップマーが標的とするほぼ5’のヌクレオチドを指す。「停止部位」とは、ヒト遺伝子配列において、上記ギャップマーが標的とするほぼ3’のヌクレオチドを指す。下記の表中に掲載される各ギャップマーは、本明細書中で配列番号1(ジェンバンク受入番号NM_000163.4)として指定したヒトGHR mRNAまたは本明細書中で配列番号2(ヌクレオチド42411001から42714000へ切り詰められたジェンバンク受入番号NT_006576.16)として指定したヒトGHRゲノム配列のいずれかを標的とする。「n/a」とは、当該アンチセンスオリゴヌクレオチドが当該特定の遺伝子配列を100%の相補性をもって標的としないことを示す。特定の表において標的遺伝子に関する配列アラインメントが示されていない場合は、当該表中に示されるオリゴヌクレオチドのいずれもが、標的遺伝子と100%の相補性をもってアラインしないと理解される。表54のオリゴヌクレオチドは、配列番号1または2を標的とはせず、代わりに変異遺伝子配列である配列番号4(ジェンバンク受入番号DR006395.1)または配列番号7(ジェンバンク受入番号AA398260.1の補体)を標的とする。
【0378】
【表53-1】
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【表53-2】
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【0379】
【表54-1】
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【表54-2】
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【表54-3】
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【表54-4】
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【0380】
【表55】
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【0381】
【表56-1】
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【表56-2】
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【表56-3】
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【0382】
【表57-1】
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【表57-2】
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【表57-3】
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【0383】
【表58-1】
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【表58-2】
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【表58-3】
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【0384】
【表59-1】
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【表59-2】
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【表59-3】
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【0385】
【表60-1】
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【表60-2】
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【表60-3】
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【0386】
【表61-1】
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【表61-2】
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【表61-3】
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【0387】
【表62-1】
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【表62-2】
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【0388】
【表63-1】
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【表63-2】
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【0389】
【表64-1】
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【表64-2】
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【表64-3】
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【0390】
【表65-1】
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【表65-2】
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【0391】
【表66-1】
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【表66-2】
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【表66-3】
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【0392】
実施例8:デオキシ、MOE及びcEtギャップマーによるHep3B細胞におけるヒトGHRの用量依存性アンチセンス阻害
有意なイン・ビトロでのGHR mRNAの阻害を示す上述の検討由来のギャップマーを選択し、Hep3B細胞において種々の用量で試験を行った。上記アンチセンスオリゴヌクレオチドを、同様の培養条件を有する一連の実験において試験した。各実験に対する結果を、以下に示す個別の表に提示する。細胞をウェル当たり20,000細胞の密度でプレートし、電気穿孔法を用いて、0.625μM、1.25μM、2.50μM、5.00μM及び10.00μM濃度のアンチセンスオリゴヌクレオチドでトランスフェクトした。概略16時間の処理期間の後、RNAを細胞より単離し、定量的リアルタイムPCRによってGHR mRNAレベルを測定した。ヒトプライマープローブセットRTS3437_MGBを用いてmRNAレベルを測定した。RIBOGREEN(登録商標)によって測定した全RNA含有量に従って、GHR mRNAレベルを調整した。結果は、処理していない対照細胞に対して相対的な、パーセントで表したGHRの阻害として示す。
【0393】
各オリゴヌクレオチドの最大半量阻害濃度(IC50)も示している。アンチセンスオリゴヌクレオチド処理した細胞において、GHR mRNAレベルは用量依存的な形態で有意に低下した。
【0394】
【表67】
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【0395】
【表68】
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【0396】
【表69】
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【0397】
【表70】
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【0398】
【表71】
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【0399】
【表72】
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【0400】
【表73】
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【0401】
【表74】
[この文献は図面を表示できません]
【0402】
【表75】
[この文献は図面を表示できません]
【0403】
【表76】
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【0404】
【表77】
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【0405】
実施例9:デオキシ、MOE及びcEtギャップマーによるHep3B細胞におけるヒトGHRの用量依存性アンチセンス阻害
有意なイン・ビトロでのGHR mRNAの阻害を示す上述の検討由来のギャップマーを選択し、Hep3B細胞において種々の用量で試験を行った。上記アンチセンスオリゴヌクレオチドを、同様の培養条件を有する一連の実験において試験した。各実験に対する結果を、以下に示す個別の表に提示する。細胞をウェル当たり20,000細胞の密度でプレートし、電気穿孔法を用いて、0.04μM、0.11μM、0.33μM、1.00μM及び3.00μM濃度のアンチセンスオリゴヌクレオチドでトランスフェクトした。概略16時間の処理期間の後、RNAを細胞より単離し、定量的リアルタイムPCRによってGHR mRNAレベルを測定した。ヒトプライマープローブセットRTS3437_MGBを用いてmRNAレベルを測定した。RIBOGREEN(登録商標)によって測定した全RNA含有量に従って、GHR mRNAレベルを調整した。結果は、処理していない対照細胞に対して相対的な、パーセントで表したGHRの阻害として示す。
【0406】
各オリゴヌクレオチドの最大半量阻害濃度(IC50)も示している。アンチセンスオリゴヌクレオチド処理した細胞において、GHR mRNAレベルは用量依存的な形態で有意に低下した。
【0407】
【表78】
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【0408】
【表79】
[この文献は図面を表示できません]
【0409】
【表80】
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【0410】
【表81】
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【0411】
【表82】
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【0412】
【表83】
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【0413】
【表84】
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【0414】
実施例10:LLC−MK2細胞におけるアカゲザルGHRの用量依存性アンチセンス阻害
有意なイン・ビトロでのGHR mRNAの阻害を示す上述の検討由来のギャップマーを選択し、LLC−MK2細胞において、それらのアカゲザルGHR mRNAに対する有効性について試験を行った。細胞をウェル当たり20,000細胞の密度でプレートし、電気穿孔法を用いて、0.12μM、0.37μM、1.11μM、3.33μM及び10.00μM濃度のアンチセンスオリゴヌクレオチドでトランスフェクトした。概略16時間の処理期間の後、RNAを細胞より単離し、定量的リアルタイムPCRによってGHR mRNAレベルを測定した。プライマープローブセットRTS3437_MGBを用いてmRNAレベルを測定した。RIBOGREEN(登録商標)によって測定した全RNA含有量に従って、GHR mRNAレベルを調整した。結果は、処理していない対照細胞に対して相対的な、パーセントで表したGHRの阻害として示す。
【0415】
各オリゴヌクレオチドの最大半量阻害濃度(IC50)も示している。アンチセンスオリゴヌクレオチド処理した細胞において、GHR mRNAレベルは用量依存的な形態で有意に低下した。
【0416】
【表85】
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【0417】
【表86】
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【0418】
実施例11:カニクイザル初代培養肝細胞におけるGHRの用量依存性アンチセンス阻害
有意なイン・ビトロでのGHR mRNAの阻害を示す上述の検討由来のギャップマーを選択し、それらのGHR mRNAに対する有効性について、カニクイザル初代培養肝細胞において試験を行った。細胞をウェル当たり20,000細胞の密度でプレートし、電気穿孔法を用いて、0.12μM、0.37μM、1.11μM、3.33μM及び10.00μM濃度のアンチセンスオリゴヌクレオチドでトランスフェクトした。概略16時間の処理期間の後、RNAを細胞より単離し、定量的リアルタイムPCRによってGHR mRNAレベルを測定した。プライマープローブセットRTS3437_MGBを用いてmRNAレベルを測定した。RIBOGREEN(登録商標)によって測定した全RNA含有量に従って、GHR mRNAレベルを調整した。結果は、処理していない対照細胞に対して相対的な、パーセントで表したGHRの阻害として示す。
【0419】
各オリゴヌクレオチドの最大半量阻害濃度(IC50)も示している。アンチセンスオリゴヌクレオチド処理した細胞において、GHR mRNAレベルは用量依存的な形態で有意に低下した。
【0420】
【表87】
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【0421】
【表88】
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【0422】
実施例12:Hep3B細胞におけるGHRの用量依存性アンチセンス阻害
有意なイン・ビトロでのGHR mRNAの阻害を示す上述の検討由来のギャップマーを選択し、それらのGHR mRNAに対する有効性について、Hep3B細胞において種々の用量で試験を行った。細胞をウェル当たり20,000細胞の密度でプレートし、電気穿孔法を用いて、0.12μM、0.37μM、1.11μM、3.33μM及び10.00μM濃度のアンチセンスオリゴヌクレオチドでトランスフェクトした。概略16時間の処理期間の後、RNAを細胞より単離し、定量的リアルタイムPCRによってGHR mRNAレベルを測定した。ヒトプライマープローブセットRTS3437_MGBを用いてmRNAレベルを測定した。RIBOGREEN(登録商標)によって測定した全RNA含有量に従って、GHR mRNAレベルを調整した。結果は、処理していない対照細胞に対して相対的な、パーセントで表したGHRの阻害として示す。
【0423】
各オリゴヌクレオチドの最大半量阻害濃度(IC50)も示している。アンチセンスオリゴヌクレオチド処理した細胞において、GHR mRNAレベルは用量依存的な形態で有意に低下した。
【0424】
【表89】
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【0425】
【表90】
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【0426】
実施例13:カニクイザル初代培養肝細胞におけるGHRの用量依存性アンチセンス阻害
有意なイン・ビトロでのGHR mRNAの阻害を示す上述の検討由来のギャップマーを選択し、カニクイザル初代培養肝細胞において、種々の用量で試験を行った。細胞をウェル当たり35,000細胞の密度でプレートし、電気穿孔法を用いて、0.04μM、0.12μM、0.37μM、1.11μM、3.33μM及び10.00μM濃度のアンチセンスオリゴヌクレオチドでトランスフェクトした。概略16時間の処理期間の後、RNAを細胞より単離し、定量的リアルタイムPCRによってGHR mRNAレベルを測定した。プライマープローブセットRTS3437_MGBを用いてmRNAレベルを測定した。RIBOGREEN(登録商標)によって測定した全RNA含有量に従って、GHR mRNAレベルを調整した。結果は、処理していない対照細胞に対して相対的な、パーセントで表したGHRの阻害として示す。
【0427】
各オリゴヌクレオチドの最大半量阻害濃度(IC50)も示している。アンチセンスオリゴヌクレオチド処理した細胞において、GHR mRNAレベルは用量依存的な形態で有意に低下した。
【0428】
【表91】
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【0429】
実施例14:Hep3B細胞におけるGHRの用量依存性アンチセンス阻害の比較分析
ISIS532401を、Hep3B細胞において種々の用量で試験することによって、US2006/0178325に開示される特定のアンチセンスオリゴヌクレオチドと比較した。オリゴヌクレオチドは、本願に記載の検討において実証された有効性に基づいて選択した。細胞をウェル当たり20,000細胞の密度でプレートし、電気穿孔法を用いて、0.11μM、0.33μM、1.00μM、1.11μM、3.00μM及び9.00μM濃度のアンチセンスオリゴヌクレオチドでトランスフェクトした。概略16時間の処理期間の後、RNAを細胞より単離し、定量的リアルタイムPCRによってGHR mRNAレベルを測定した。ヒトプライマープローブセットRTS3437_MGBを用いてmRNAレベルを測定した。RIBOGREEN(登録商標)によって測定した全RNA含有量に従って、GHR mRNAレベルを調整した。結果は、処理していない対照細胞に対して相対的な、パーセントで表したGHRの阻害として示す。
【0430】
各オリゴヌクレオチドの最大半量阻害濃度(IC50)も示している。上記結果は、ISIS532401は、US2006/0178325の最も効能のあるオリゴヌクレオチドよりも際立ってより効能があったことを示している。
【0431】
【表92】
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【0432】
実施例15:CD1マウスにおけるヒトGHRを標的とする5−10−5 MOEギャップマーの忍容性
CD1(登録商標)マウス(チャールズリバー社、マサチューセッツ州)は多目的マウスモデルであり、安全性及び効能試験にしばしば利用される。このマウスを、上述の検討から選択したISISアンチセンスオリゴヌクレオチドを用いて処置し、種々の血漿化学マーカーのレベルの変化に関して評価した。
【0433】
処置
8〜10週齢の雄のCD1マウスの群に対して、週2回、6週にわたって50mg/kgのISISオリゴヌクレオチドを皮下注射した(100mg/kg/週の用量)。雄のCD1マウスの1の群には週2回、6週にわたってPBSを皮下注射した。マウスを、最後の投与の48時間後に安楽死させ、臓器及び血漿を回収して更に分析を行った。
【0434】
血漿化学マーカー
ISISオリゴヌクレオチドの肝及び腎機能に対する影響を評価するために、自動臨床化学分析装置(日立オリンパス社AU400e、ニューヨーク州メルビル)を用いて、トランスアミナーゼ、ビリルビン、クレアチニン、及びBUNの血漿レベルを測定した。結果を表92に示す。アンチセンスオリゴヌクレオチドに関して予想される範囲外の、いずれかの肝及び腎機能マーカーのレベルの変化を生じさせたISISオリゴヌクレオチドは、更なる検討において除外した。
【0435】
【表93】
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【0436】
血液学アッセイ
全てのマウス群より得た血液をアンテック診断に送付し、ヘマトクリット(HCT)測定及び分析、並びにWBC、RBC、及び血小板などの種々の血液細胞及び全ヘモグロビン含有量の測定を行った。結果を表93に示す。アンチセンスオリゴヌクレオチドに関して予想される範囲外の、いずれかの血液学マーカーのレベルの変化を生じさせたISISオリゴヌクレオチドは、更なる検討において除外した。
【0437】
【表94】
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【0438】
実施例16:CD1マウスにおけるヒトGHRを標的とする5−10−5 MOEギャップマーの忍容性
CD1(登録商標)マウスを、上述の検討から選択したISISアンチセンスオリゴヌクレオチドを用いて処置し、種々の血漿化学マーカーのレベルの変化に関して評価した。
【0439】
処置
8〜10週齢の雄のCD1マウスの群に対して、週2回、6週にわたって50mg/kgのISISオリゴヌクレオチドを皮下注射した(100mg/kg/週の用量)。雄のCD1マウスの1の群には週2回、6週にわたってPBSを皮下注射した。マウスを、最後の投与の48時間後に安楽死させ、臓器及び血漿を回収して更に分析を行った。
【0440】
血漿化学マーカー
ISISオリゴヌクレオチドの肝及び腎機能に対する影響を評価するために、自動臨床化学分析装置(日立オリンパス社AU400e、ニューヨーク州メルビル)を用いて、トランスアミナーゼ、ビリルビン、クレアチニン、及びBUNの血漿レベルを測定した。結果を表94に示す。アンチセンスオリゴヌクレオチドに関して予想される範囲外の、いずれかの肝及び腎機能マーカーのレベルの変化を生じさせたISISオリゴヌクレオチドは、更なる検討において除外した。
【0441】
【表95】
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【0442】
血液学アッセイ
全てのマウス群より得た血液をアンテック診断に送付し、ヘマトクリット(HCT)測定及び分析、並びにWB)、RBC、及び血小板などの種々の血液細胞及び全ヘモグロビン含有量の測定を行った。結果を表95に示す。アンチセンスオリゴヌクレオチドに関して予想される範囲外の、いずれかの血液学マーカーのレベルの変化を生じさせたISISオリゴヌクレオチドは、更なる検討において除外した。
【0443】
【表96】
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【0444】
実施例17:CD1マウスにおけるヒトGHRを標的とする3−10−4 MOEギャップマーの忍容性
CD1(登録商標)マウスを、上述の検討から選択したISISアンチセンスオリゴヌクレオチドを用いて処置し、種々の血漿化学マーカーのレベルの変化に関して評価した。
【0445】
処置
8〜10週齢の雄のCD1マウスの群に対して、週2回、6週にわたって50mg/kgのISISオリゴヌクレオチドを皮下注射した(100mg/kg/週の用量)。雄のCD1マウスの1の群には週2回、6週にわたってPBSを皮下注射した。マウスを、最後の投与の48時間後に安楽死させ、臓器及び血漿を回収して更に分析を行った。
【0446】
血漿化学マーカー
ISISオリゴヌクレオチドの肝及び腎機能に対する影響を評価するために、自動臨床化学分析装置(日立オリンパス社AU400e、ニューヨーク州メルビル)を用いて、トランスアミナーゼ、ビリルビン、クレアチニン、及びBUNの血漿レベルを測定した。結果を表96に示す。アンチセンスオリゴヌクレオチドに関して予想される範囲外の、いずれかの肝及び腎機能マーカーのレベルの変化を生じさせたISISオリゴヌクレオチドは、更なる検討において除外した。
【0447】
【表97】
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【0448】
血液学アッセイ
全てのマウス群より得た血液をアンテック診断に送付し、ヘマトクリット(HCT)測定及び分析、並びにWBC、RBC、及び血小板などの種々の血液細胞及び全ヘモグロビン含有量の測定を行った。結果を表97に示す。アンチセンスオリゴヌクレオチドに関して予想される範囲外の、いずれかの血液学マーカーのレベルの変化を生じさせたISISオリゴヌクレオチドは、更なる検討において除外した。
【0449】
【表98】
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【0450】
実施例18:CD1マウスにおけるヒトGHRを標的とするデオキシ、MOE及びcEtギャップマーの忍容性
CD1(登録商標)マウスを、上述の検討から選択したISISアンチセンスオリゴヌクレオチドを用いて処置し、種々の血漿化学マーカーのレベルの変化に関して評価した。
【0451】
処置
8〜10週齢の雄のCD1マウスの群に対して、週2回、6週にわたって25mg/kgのISISオリゴヌクレオチドを皮下注射した(50mg/kg/週の用量)。雄のCD1マウスの1の群には週2回、6週にわたってPBSを皮下注射した。マウスを、最後の投与の48時間後に安楽死させ、臓器及び血漿を回収して更に分析を行った。
【0452】
血漿化学マーカー
ISISオリゴヌクレオチドの肝及び腎機能に対する影響を評価するために、自動臨床化学分析装置(日立オリンパス社AU400e、ニューヨーク州メルビル)を用いて、トランスアミナーゼ、ビリルビン、クレアチニン、及びBUNの血漿レベルを測定した。結果を表98に示す。アンチセンスオリゴヌクレオチドに関して予想される範囲外の、いずれかの肝及び腎機能マーカーのレベルの変化を生じさせたISISオリゴヌクレオチドは、更なる検討において除外した。
【0453】
【表99】
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【0454】
血液学アッセイ
全てのマウス群より得た血液をアンテック診断に送付し、ヘマトクリット(HCT)測定及び分析、並びにWBC、RBC、及び血小板などの種々の血液細胞及び全ヘモグロビン含有量の測定を行った。結果を表99に示す。アンチセンスオリゴヌクレオチドに関して予想される範囲外の、いずれかの血液学マーカーのレベルの変化を生じさせたISISオリゴヌクレオチドは、更なる検討において除外した。
【0455】
【表100】
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【0456】
実施例19:CD1マウスにおけるヒトGHRを標的とするデオキシ、MOE及びcEtギャップマーの忍容性
CD1(登録商標)マウスを、上述の検討から選択したISISアンチセンスオリゴヌクレオチドを用いて処置し、種々の血漿化学マーカーのレベルの変化に関して評価した。3−10−4 MOEギャップマー ISIS539376もまた当該検討に含めた。
【0457】
処置
8〜10週齢の雄のCD1マウスの群に対して、週2回、6週にわたって25mg/kgのISISオリゴヌクレオチドを皮下注射した(50mg/kg/週の用量)。雄のCD1マウスの1の群には週2回、6週にわたってPBSを皮下注射した。マウスを、最後の投与の48時間後に安楽死させ、臓器及び血漿を回収して更に分析を行った。
【0458】
血漿化学マーカー
ISISオリゴヌクレオチドの肝及び腎機能に対する影響を評価するために、自動臨床化学分析装置(日立オリンパス社AU400e、ニューヨーク州メルビル)を用いて、トランスアミナーゼ、ビリルビン、クレアチニン、及びBUNの血漿レベルを測定した。結果を表100に示す。アンチセンスオリゴヌクレオチドに関して予想される範囲外の、いずれかの肝及び腎機能マーカーのレベルの変化を生じさせたISISオリゴヌクレオチドは、更なる検討において除外した。
【0459】
【表101】
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【0460】
血液学アッセイ
全てのマウス群より得た血液をアンテック診断に送付し、ヘマトクリット(HCT)測定及び分析、並びにWBC、RBC、及び全ヘモグロビン含有量などの種々の血液細胞の測定を行った。結果を表101に示す。アンチセンスオリゴヌクレオチドに関して予想される範囲外の、いずれかの血液学マーカーのレベルの変化を生じさせたISISオリゴヌクレオチドは、更なる検討において除外した。
【0461】
【表102】
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【0462】
実施例20:CD1マウスにおけるヒトGHRを標的とするデオキシ、MOE及びcEtギャップマーの忍容性
CD1(登録商標)マウスを、上述の検討から選択したISISアンチセンスオリゴヌクレオチドを用いて処置し、種々の血漿化学マーカーのレベルの変化に関して評価した。
【0463】
処置
8〜10週齢の雄のCD1マウスの群に対して、週2回、6週にわたって25mg/kgのISISオリゴヌクレオチドを皮下注射した(50mg/kg/週の用量)。雄のCD1マウスの1の群には週2回、6週にわたってPBSを皮下注射した。マウスを、最後の投与の48時間後に安楽死させ、臓器及び血漿を回収して更に分析を行った。
【0464】
血漿化学マーカー
ISISオリゴヌクレオチドの肝及び腎機能に対する影響を評価するために、自動臨床化学分析装置(日立オリンパス社AU400e、ニューヨーク州メルビル)を用いて、トランスアミナーゼ、ビリルビン、クレアチニン、及びBUNの血漿レベルを測定した。結果を表102に示す。アンチセンスオリゴヌクレオチドに関して予想される範囲外の、いずれかの肝及び腎機能マーカーのレベルの変化を生じさせたISISオリゴヌクレオチドは、更なる検討において除外した。
【0465】
【表103】
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【0466】
血液学アッセイ
全てのマウス群より得た血液をアンテック診断に送付し、ヘマトクリット(HCT)測定及び分析、並びにWBC、RBC、及び全ヘモグロビン含有量などの種々の血液細胞の測定を行った。結果を表103に示す。アンチセンスオリゴヌクレオチドに関して予想される範囲外の、いずれかの血液学マーカーのレベルの変化を生じさせたISISオリゴヌクレオチドは、更なる検討において除外した。
【0467】
【表104】
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【0468】
実施例21:Sprague−DawleyラットにおけるヒトGHRを標的とするMOEギャップマーの忍容性
Sprague−Dawleyラットは、安全性及び効能評価に用いられる多目的モデルである。このラットを、上述の実施例に記載した検討由来のISISアンチセンスオリゴヌクレオチドを用いて処置し、種々の血漿化学マーカーのレベルの変化に関して評価した。
【0469】
処置
雄のSprague−Dawleyラットを、12時間明/暗周期に維持し、Purinaの通常のラット用の餌、diet 5001を適宜給餌した。各4頭のSprague−Dawleyラットの群に対して、週2回、6週にわたって50mg/kgのISISオリゴヌクレオチドを皮下注射した(100mg/kg/週の用量)。ラットを、最後の投与の48時間後に安楽死させ、臓器及び血漿を回収して更に分析を行った。
【0470】
肝機能
ISISオリゴヌクレオチドの肝機能に対する影響を評価するために、自動臨床化学分析装置(日立オリンパス社AU400e、ニューヨーク州メルビル)を用いて、トランスアミナーゼの血漿レベルを測定した。ALT(アラニントランスアミナーゼ)及びAST(アスパルテートトランスアミナーゼ)の血漿レベルを測定し、結果をIU/Lで表して表104に示す。ビリルビンの血漿レベルもまた同一の自動臨床化学分析装置を用いて測定し、その結果もmg/dLで表して表104に示す。アンチセンスオリゴヌクレオチドに関して予想される範囲外の、いずれかの肝機能のマーカーのレベルの変化を生じさせたISISオリゴヌクレオチドは、更なる検討において除外した。
【0471】
【表105】
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【0472】
腎機能
ISISオリゴヌクレオチドの腎機能に対する影響を評価するために、自動臨床化学分析装置(日立オリンパス社AU400e、ニューヨーク州メルビル)を用いて、血中尿素窒素(BUN)及びクレアチニンの血漿レベルを測定した。結果をmg/dLで表して表105に示す。アンチセンスオリゴヌクレオチドに関して予想される範囲外の、いずれかの腎機能マーカーのレベルの変化を生じさせたISISオリゴヌクレオチドは、更なる検討において除外した。
【0473】
【表106】
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【0474】
血液学アッセイ
全てのラット群より得た血液をアンテック診断に送付し、ヘマトクリット(HCT)測定及び分析、並びにWBC、RBC、及び全ヘモグロビン含有量などの種々の血液細胞の測定を行った。結果を表106に示す。アンチセンスオリゴヌクレオチドに関して予想される範囲外の、いずれかの血液学マーカーのレベルの変化を生じさせたISISオリゴヌクレオチドは、更なる検討において除外した。
【0475】
【表107】
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【0476】
臓器重量
肝臓、心臓、脾臓及び腎臓の重量を検討の終了時に測定し表107に示す。アンチセンスオリゴヌクレオチドに関して予想される範囲外の、いずれかの臓器重量の変化を生じさせたISISオリゴヌクレオチドは、更なる検討から除外した。
【0477】
【表108】
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【0478】
実施例22:Sprague−DawleyラットにおけるヒトGHRを標的とするデオキシ、MOE、及びcEtギャップマーの忍容性
Sprague−Dawleyラットを、上述の実施例に記載した検討由来のISISアンチセンスオリゴヌクレオチドを用いて処置し、種々の血漿化学マーカーのレベルの変化に関して評価した。
【0479】
処置
雄のSprague−Dawleyラットを、12時間明/暗周期に維持し、Purinaの通常のラット用の餌、diet 5001を適宜給餌した。各4頭のSprague−Dawleyラットの群に対して、週1回、6週にわたって50mg/kgのISISオリゴヌクレオチドを皮下注射した(50mg/kg/週の用量)。ラットの2の群には、週1回、6週にわたってPBSを皮下注射した。ラットを、最後の投与の48時間後に安楽死させ、臓器及び血漿を回収して更に分析を行った。
【0480】
肝機能
ISISオリゴヌクレオチドの肝機能に対する影響を評価するために、自動臨床化学分析装置(日立オリンパス社AU400e、ニューヨーク州メルビル)を用いて、トランスアミナーゼの血漿レベルを測定した。ALT及びASTの血漿レベルを測定し、結果をIU/Lで表して表108に示す。ビリルビンの血漿レベルもまた同一の自動臨床化学分析装置を用いて測定し、その結果もmg/dLで表して表108に示す。アンチセンスオリゴヌクレオチドに関して予想される範囲外の、いずれかの肝機能のマーカーのレベルの変化を生じさせたISISオリゴヌクレオチドは、更なる検討において除外した。
【0481】
【表109】
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【0482】
腎機能
ISISオリゴヌクレオチドの腎機能に対する影響を評価するために、自動臨床化学分析装置(日立オリンパス社AU400e、ニューヨーク州メルビル)を用いて、血中尿素窒素(BUN)及びクレアチニンの血漿レベルを測定した。結果をmg/dLで表して表109に示す。アンチセンスオリゴヌクレオチドに関して予想される範囲外の、いずれかの腎機能マーカーのレベルの変化を生じさせたISISオリゴヌクレオチドは、更なる検討において除外した。
【0483】
【表110】
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【0484】
血液学アッセイ
全てのラット群より得た血液をアンテック診断に送付し、ヘマトクリット(HCT)測定及び分析、並びにWBC、RBC、及び全ヘモグロビン含有量などの種々の血液細胞の測定を行った。結果を表110に示す。アンチセンスオリゴヌクレオチドに関して予想される範囲外の、いずれかの血液学マーカーのレベルの変化を生じさせたISISオリゴヌクレオチドは、更なる検討において除外した。
【0485】
【表111】
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【0486】
臓器重量
肝臓、心臓、脾臓及び腎臓の重量を検討の終了時に測定し表111に示す。アンチセンスオリゴヌクレオチドに関して予想される範囲外のいずれかの臓器重量の変化を生じさせたISISオリゴヌクレオチドは、更なる検討から除外した。
【0487】
【表112】
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【0488】
実施例23:カニクイザルにおけるヒトGHRを標的とするISISアンチセンスオリゴヌクレオチドの効果
カニクイザルを、上述の実施例に記載した検討から選択したISISアンチセンスオリゴヌクレオチドを用いて処置した。アンチセンスオリゴヌクレオチドの効能及び忍容性、並びにそれらの肝臓及び腎臓における薬物動態学的プロファイルを評価した。
【0489】
本検討に着手した時点においては、カニクイザルゲノム配列は、国立生物工学情報センター(NCBI)データベースにおいて利用可能ではなく、従って、カニクイザル遺伝子配列との交差反応性は確認できなかった。それに代えて、カニクイザルに用いたISISアンチセンスオリゴヌクレオチドの配列を、相同性に関してアカゲザル配列と比較した。アカゲザル配列との相同性を有するISISオリゴヌクレオチドは、同様にカニクイザル配列と完全に交差反応性であることが予想される。試験したヒトアンチセンスオリゴヌクレオチドはアカゲザル配列(ヌクレオチド4410000から4720000へ切り詰められたジェンバンク受入番号NW_001120958.1、本明細書中において配列番号2296と指定する)と交差反応性である。当該ヒトオリゴヌクレオチドとアカゲザル配列との間の相補性が大きい程、当該ヒトオリゴヌクレオチドはアカゲザル配列とより交差反応できると思われる。配列番号2296に対する、各オリゴヌクレオチドの開始及び停止部位を表112に示す。「開始部位」とは、アカゲザル遺伝子配列における、当該ギャップマーが標的とするほぼ5’のヌクレオチドを指す。
【0490】
【表113】
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【0491】
検討1
検討に先立って、当該サルを隔離し、その間当該動物を一般的な健康状態について毎日観察した。サルは2〜4年齢であり、体重2〜4kgであった。それぞれ5頭の無作為に割り当てた雄のカニクイザルの9の群に対して、ISISオリゴヌクレオチドまたはPBSを、ステンレス鋼製注射針及び適宜の大きさのシリンジを用いて、サルの嚢内領域及び外腿部に皮下注射した。上記サルに対して、40mg/kgのISISオリゴヌクレオチドを、第1週の間は3回(第1、4、及び7日)、それに続いて週1回、12週にわたって投与した。5頭のカニクイザルの対照群に対しては、PBSを同様の形態で注射し、該群は対照群としての役割を果たした。
【0492】
検討期間中、サルを毎日2回、疾病または苦痛の徴候に関して観察した。上記処置、傷害または疾病に起因する、一時的若しくは軽微な痛みまたは苦痛を超えるものを生じた動物はいずれも、研究管理者との協議の後、獣医スタッフが痛みを軽減するための、承認された鎮痛薬または医薬により治療を行った。健康不良または可能性として瀕死の状態にある動物はいずれも、更なる監視及び可能性として安楽死について識別を行った。第86日に、ケタミン/キシラジン誘導の麻酔及びペントバルビタールナトリウムの投与後の全採血による、計画された動物の安楽死術を実施した。本実施例に記載のプロトコルは、施設内動物管理及び使用に関する委員会(Institutional Animal Care and Use Committee、IACUC)により承認を受けていた。
【0493】
標的の低減
RNA分析
第86日に、肝臓、白色脂肪組織(WAT)及び腎臓よりRNAを抽出し、GHRのmRNA発現の測定のリアルタイムPCR分析を行った。結果は、RIBOGREEN(登録商標)で規格化した、PBS対照に対して相対的な、パーセントで表したmRNAの阻害として示す。「n.d.」とは、当該の特定のオリゴヌクレオチドに関する当該データを測定していなかったことを示す。表113に示すように、ISISアンチセンスオリゴヌクレオチドを用いた処置により、GHR mRNAはPBS対照との比較において有意に低下した。具体的には、ISIS532401を用いた処置により、全ての組織においてmRNA発現は有意に低下した。
【0494】
成長ホルモン応答性遺伝子であるALSの発現も、肝臓、腎臓及び脂肪組織において測定した。ISIS532401を用いた処置により、肝臓におけるALS RNA発現が、GHRレベルと相関して44±9%低下した。脂肪組織においては、低下は観測されなかった。肝臓におけるIGF1の発現も測定した。ISIS532401を用いた処置により、肝臓におけるIGF1 RNA発現が、GHRレベルと相関して71±10%低下した。
【0495】
【表114】
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【0496】
タンパク質分析
第85日に、概略1mLの血液を採取可能な全ての動物より採取し、EDTAカリウム塩の入った管にとった。上記管を遠心分離して(室温にて、3000rpmで10分間)血漿を得た。当該血漿におけるIGF−1及びGHの血漿レベルを測定した。結果を表114に示す。該結果は、ISISオリゴヌクレオチドを用いた処置により、IGF−1タンパク質レベルが低下したことを示す。
【0497】
ISIS532401を用いた処置後のIGF1の血漿レベルも表115に示し、これは、第7日及び第85日における、IGF1レベルを低下させることにおけるGHRのアンチセンス阻害の効果を実証する。
【0498】
【表115】
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【0499】
【表116】
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【0500】
忍容性の検討
体重及び臓器重量の測定
ISISオリゴヌクレオチドの上記動物の全体的な健康に対する影響を評価するために、体重及び臓器重量を測定した。体重は第84日に測定し表115に示す。臓器重量は第86日に測定し、このデータも表115に示す。これらの結果は、アンチセンスオリゴヌクレオチドを用いた処置の体重及び臓器重量に対する影響が、アンチセンスオリゴヌクレオチドに関して予想される範囲内であったことを示す。具体的には、ISIS532401を用いた処置は、当該サルの体重及び臓器重量の見地から十分忍容性があった。
【0501】
【表117】
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【0502】
肝機能
ISISオリゴヌクレオチドの肝機能に対する影響を評価するために、全ての検討群より血液試料を採取した。血液試料は、投与の48時間後に大腿部での静脈穿刺により採取した。血液採取前はサルを終夜絶食とした。血液はK−EDTA抗凝固剤を入れた管に採取し、これを遠心分離して血漿を得た。東芝200FR NEO化学分析装置(東芝(株)、日本)を用いて、種々の肝機能マーカーのレベルを測定した。ALT及びAST並びにビリルビンの血漿レベルを測定した。下記の表は、種々の時点におけるALT及びASTレベルに関する結果を示す。これらの結果は、アンチセンスオリゴヌクレオチドは、アンチセンスオリゴヌクレオチドに関して予想される範囲外の肝機能に対する影響を与えなかったことを示す。具体的には、ISIS532401を用いた処置は、サルの肝機能の見地から十分忍容性があった。
【0503】
【表118】
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【0504】
【表119】
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【0505】
腎機能
ISISオリゴヌクレオチドの腎機能に対する影響を評価するために、全ての検討群より血液試料を採取した。血液試料は、投与の48時間後に大腿部での静脈穿刺により採取した。血液採取前はサルを終夜絶食とした。血液はK−EDTA抗凝固剤を入れた管に採取し、これを遠心分離して血漿を得た。東芝200FR NEO化学分析装置(東芝(株)、日本)を用いて、BUN及びクレアチニンのレベルを測定した。下記の表は、種々の時点におけるBUN及びクレアチニンレベルに関する結果を示す。
【0506】
上記血漿化学データは、殆どのISISオリゴヌクレオチドは、アンチセンスオリゴヌクレオチドに関して予想される範囲外の、腎機能に対する如何なる影響も与えなかったことを示す。具体的には、ISIS532401を用いた処置は、当該サルの腎機能の見地から十分忍容性があった。
【0507】
【表120】
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【0508】
【表121】
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【0509】
血液学
ISISオリゴヌクレオチドの、カニクイザルにおける血液学的パラメータに対するいずれかの影響を評価するために、概略1.3mLの血液の血液試料を、各採取可能な検討動物より、K−EDTAを入れた管に採取した。試料を、赤血球(RBC)数、白血球(WBC)数、単球数、好中球数、リンパ球数などの個々の白血球数に関して、並びに血小板数、ヘモグロビン含有量及びヘマトクリットに関して、ADVIA120血液学分析装置(バイエル社、アメリカ合衆国)を用いて分析した。下記の表は、種々の時点での血小板数に関する結果を示す。「n/a」とは、当該時点に対するデータは利用不可であることを示す。
【0510】
上記データは、上記オリゴヌクレオチドは、この投与量において、アンチセンスオリゴヌクレオチドに関して予想される範囲外の、血液学的パラメータの如何なる変化も生じさせなかったことを示す。具体的には、ISIS532401を用いた処置は、当該サルの血液学的パラメータの見地から十分忍容性があった。
【0511】
【表122】
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【0512】
C−反応性タンパク質及び補体C3レベル分析
ISISオリゴヌクレオチドの、カニクイザルにおけるいずれかの炎症作用を評価するために、血液試料を採取し分析した。血液採取前はサルを終夜絶食とした。概略1.5mLの血液を各動物より採取し、血清分離用に抗凝固剤なしの管に入れた。当該管を、最低90分間室温に保持し、次いで室温にて3,000rpmで10分間遠心分離し、血清を得た。肝臓で合成され、炎症のマーカーとして役立つ、C−反応性タンパク質(CRP)を、東芝200FR NEO化学分析装置(東芝(株)、日本)を用いて測定した。下記の表は、種々の時点におけるCRP及びC3レベルに関する結果を示す。当該結果は、ISIS532401を用いた処置は、サルにおいて炎症を生じさせなかったことを示す。
【0513】
【表123】
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【0514】
【表124】
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【0515】
オリゴヌクレオチド濃度の測定
上記サルの肝臓及び腎臓における全長のオリゴヌクレオチドの濃度を測定した。用いた方法は、フェノール−クロロホルム(液−液)抽出及びそれに続く固相抽出から構成される、以前発表された方法(Leedsら、1996年;Gearyら、1999年)を改変したものである。内部標準物質(本明細書において配列番号2300と指定する、ISIS355868、27−mer 2’−O−メトキシエチル修飾ホスホロチオ酸オリゴヌクレオチド、GCGTTTGCTCTTCTTCTTGCGTTTTTT)を抽出に先立って添加した。組織試料濃度を、検量線を用い、概略1.14μg/gの定量下限(LLOQ)で算出した。次いで、WinNonlinソフトウェア(PHARSIGHT社)を用いて半減期を算出した。
【0516】
上記結果を、μg/g−組織として表して、腎臓対肝臓の濃度比と共に表123に示す。
【0517】
【表125】
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【0518】
検討2
5頭の無作為に割り当てた雄のカニクイザルの1の群に対して、ISIS532401またはPBSを、ステンレス鋼製注射針及び適宜の大きさのシリンジを用いて、サルの嚢内領域及び外腿部に皮下注射した。上記サルに対して、40mg/kgのISIS532401を、第1週の間は初期負荷用量で(第1、3、5、及び7日)、それに続いては週1回(第14、21、28、35、42、49、56、63、70、77、84、及び91日)投与した。5頭のカニクイザルの対照群に対しては、PBSを同様の形態で注射し、該群は対照群としての役割を果たした。
【0519】
標的の低減
RNA分析
第93日に、肝臓、白色脂肪組織(WAT)及び筋肉よりRNAを抽出し、GHRのmRNA発現の測定のリアルタイムPCR分析を行った。ISIS532401を用いた処置により、肝臓及び白色脂肪組織においてGHR mRNAは有意に低下した。
【0520】
成長ホルモン応答性遺伝子であるALSの発現も肝臓において測定した。ISIS532401を用いた処置により、肝臓におけるALS RNA発現が、GHRレベルと相関して38%低下した。「n.d.」とは、当該特定の組織においては、当該レベルを調べなかったことを示す。肝臓、筋肉及び脂肪組織におけるIGF1の発現も測定した。ISIS532401を用いた処置により、肝臓及びWATにおけるIGF1 RNA発現がGHRレベルと相関して低下した。
【0521】
【表126】
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【0522】
タンパク質分析
血漿におけるIGF−1及びGHの血漿レベルを測定した。結果を下記の表に示す。該結果は、ISIS532401を用いた処置により、IGF−1タンパク質レベルが低下したことを示す。血漿成長ホルモンレベルの増加はなかった。
【0523】
【表127】
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【0524】
【表128】
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【0525】
実施例24:ヒトGHRを標的とするISISアンチセンスオリゴヌクレオチドの粘度の測定
40cPを超える粘度を有するアンチセンスオリゴヌクレオチドを選別する目的で、上述の実施例に記載の検討より選択したアンチセンスオリゴヌクレオチドの粘度を測定した。40cPを超える粘度を有するオリゴヌクレオチドは、いずれの対象に対しても、粘性が高過ぎて投与できない。
【0526】
ISISオリゴヌクレオチド(32〜35mg)をガラス製バイアル中に秤量し、120μLの水を添加し、バイアルを50℃で加温することによってオリゴヌクレオチドを溶解させて溶液とした。予備加温した上記試料の一部(75μL)をピペットで微量粘度計(ケンブリッジ社)にとった。上記微量粘度計の温度を25℃に設定し、試料の粘度を測定した。予備加温した上記試料の別な一部(20μL)をピペットで10mLの水中にとり、85℃で260nMにおけるUVを読み取った(Cary UV計)。結果を表127に示すが、該結果は、全ての上記アンチセンスオリゴヌクレオチド溶液が、それらの粘度に関して上述の判定基準に則して至適であることを示している。
【0527】
【表129】
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【0528】
実施例25:マウスにおけるGHRのアンチセンス阻害の効果
霊長類モデルにおけるGHRのアンチセンス阻害の効果を確認するために、マウスGHRを標的とするISISオリゴヌクレオチドを用いて、マウスモデルにおける結果を再現した。
【0529】
ISIS563223(本明細書において配列番号2301と指定した、GAGACTTTTCCTTGTACACA)は、マウスGHR(本明細書において配列番号2302と指定した、ジェンバンク受入番号NM_010284.2)を、標的開始部位3230において標的とする、5−10−5 MOEギャップマーマウスアンチセンスオリゴヌクレオチドである。雄及び雌のCD1マウスの1の群に対して、40mg/kgのISIS563223を、第1週の間は初期負荷用量で(第1、3、5、及び7日)、それに続いては週1回の投与(第14、21、28、35、42、49、56、63、70、77、84、及び91日)で注射した。CD1マウスの1の群に対しては、PBSを同様の形態で注射した。マウスを、最後の投与の48時間後に安楽死させ、臓器及び血漿を回収して更に分析を行った。
【0530】
mRNA発現
GHR、GHBP、IGF1、及びALSの肝臓mRNA発現を測定した。結果を表128に示す。GHRのアンチセンス阻害により、GHBP、IGF1及びALS遺伝子発現レベルが阻害された。
【0531】
【表130】
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【0532】
タンパク質発現
IGF1及び成長ホルモンの血漿レベルを測定した。結果を表129に示す。GHRのアンチセンス阻害により、IGF1レベルが減少し、成長ホルモンレベルに対しては影響がなかった。
【0533】
【表131】
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【0534】
【表132】
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【配列表】
[この文献には参照ファイルがあります.J-PlatPatにて入手可能です(IP Forceでは現在のところ参照ファイルは掲載していません)]