【実施例】
【0123】
(実施例1)
3−[4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ベンゾニトリル(1)
【0124】
【化12】
【0125】
ステップ1。4−クロロ−3−ヨード−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(C1)の合成。
テトラヒドロフラン(200mL)中の4−クロロ−3−ヨード−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(12g、43mmol)の溶液を、テトラヒドロフラン(300mL)中の水素化ナトリウム(鉱油中60%、2.6g、65mmol)の0℃懸濁液に滴下添加した。添加の完了後に、反応混合物を15分間撹拌し、その後、p−トルエンスルホニルクロリド(12.4g、65.0mmol)を、温度が5℃に維持されるような速度で少しずつ添加した。次いで、反応混合物を室温で3時間撹拌し、この時点で、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(300mL)と酢酸エチル(300mL)との間で分配した。水層を酢酸エチル(3×300mL)で抽出し、合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:石油エーテル中の25%〜100%酢酸エチル)によって、生成物を黄色の固体として得た。収量:8.0g、18mmol、42%。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.34 (d, J=5.3 Hz, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.02 (d, J=8.0 Hz, 2H),
7.40-7.47 (m, 3H), 2.34 (s, 3H).
【0126】
ステップ2。3−{4−クロロ−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}ベンゾニトリル(C2)の合成。
1,4−ジオキサンおよび水の4:1混合物(50mL)中のC1(3g、7mmol)および(3−シアノフェニル)ボロン酸(1g、7mmol)の撹拌溶液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.4g、0.3mmol)および炭酸セシウム(6.8g、21mmol)を添加した。混合物を脱気し、窒素で3回パージし、次いで、マイクロ波反応器内で20分間、120℃で照射した。酢酸エチル(3×200mL)で抽出した後に、合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:石油エーテル中の0%〜10%酢酸エチル)によって、生成物を黄色の固体として得た。収量:1.0g、2.5mmol、36%。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.38 (d, J=5.3 Hz, 1H), 8.20 (s, 1H), 8.06-8.10 (m, 3H), 7.92 (ddd,
J=7.8, 1.6, 1.2 Hz, 1H), 7.88 (ddd, J=7.8, 1.5, 1.1 Hz, 1H), 7.65 (br dd,
J=7.8, 7.8 Hz, 1H), 7.47 (d, J=5.1 Hz, 1H), 7.46 (br d, J=8 Hz, 2H), 2.36 (s,
3H).
【0127】
ステップ3。3−[4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ベンゾニトリル(1)の合成。
C2(1.0g、2.5mol)およびモルホリン(15mL)の混合物をマイクロ波反応器内で2時間、200℃で照射した。次いで、反応混合物を水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出し;合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、真空中で濃縮した。逆相HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18、5μm;移動相A:アンモニア水溶液、pH10;移動相B:アセトニトリル;勾配:26%〜46%B)によって精製して、生成物を白色の固体として得た。収量:52mg、0.17mmol、7%。LCMS m/z 305.1 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)
δ 9.87 (br s, 1H), 8.28 (d, J=5.3 Hz, 1H), 7.96 (br s,
1H), 7.85 (br d, J=7.8 Hz, 1H), 7.61 (br d, J=7.7 Hz, 1H), 7.54 (dd, J=7.8, 7.6
Hz, 1H), 7.32 (s, 1H), 6.71 (d, J=5.4 Hz, 1H), 3.46-3.53 (m, 4H), 2.93-3.00 (m,
4H).
【0128】
(実施例2)
2−フルオロ−3−[4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ベンゾニトリル(2)
【0129】
【化13】
【0130】
ステップ1。4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(C3)の合成。
1−メチルピロリジン−2−オン(20mL)中の4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(3g、20mmol)およびモルホリン(8.5g、98mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(12.7g、98mmol)を添加した。反応混合物を密閉管中で6時間、180℃で加熱し、次いで、水(150mL)に注ぎ入れた。得られた懸濁液を濾過して、生成物を黄色の固体として得た。収量:3.5g、17mmol、85%。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 11.44 (br s, 1H), 7.96 (d, J=5.3 Hz, 1H), 7.24 (d, J=3.3 Hz, 1H),
6.49 (d, J=3.3 Hz, 1H), 6.42 (d, J=5.5 Hz, 1H), 3.74-3.82 (m, 4H), 3.30-3.38
(m, 4H, 推定; 水のピークにより一部不明確).
【0131】
ステップ2。3−ヨード−4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(C4)の合成。
N,N−ジメチルホルムアミド(80mL)中のC3(3.5g、17mmol)の0℃溶液に、水酸化カリウム(2.4g、43mmol)およびヨウ素(4.36g、17.2mmol)を添加した。反応混合物を0℃で3時間撹拌し、その後、氷水(50mL)に注ぎ入れ;得られた懸濁液を濾集して、生成物を黄色の固体として得た。収量:3.9g、12mmol、71%。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 12.00 (br s, 1H), 8.09 (d, J=5.3 Hz, 1H), 7.57 (s, 1H), 6.65 (d,
J=5.3 Hz, 1H), 3.84-3.93 (m, 4H), 3.05-3.15 (m, 4H).
【0132】
ステップ3。3−ヨード−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(C5)の合成。
テトラヒドロフラン(300mL)中のC4(13.0g、39.5mmol)の懸濁液に、水素化ナトリウム(鉱油中60%、2.37g、59.2mmol)を0℃で添加した。反応混合物を0℃で30分間撹拌し、その後、p−トルエンスルホニルクロリド(8.3g、44mmol)を添加し、撹拌を0℃で5時間継続した。次いで、反応混合物を塩酸水溶液(0.5M、200mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(3×200mL)で抽出し;合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。ジクロロメタンから再結晶化させて、生成物を黄色の固体として得た。収量:12g、25mmol、63%。LCMS m/z 483.8 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)
δ 8.30 (d, J=5.4 Hz, 1H), 8.09 (br d, J=8.4 Hz, 2H),
7.84 (s, 1H), 7.29 (br d, J=8.2 Hz, 2H), 6.74 (d, J=5.5 Hz, 1H), 3.95-4.01 (m,
4H), 3.10-3.17 (m, 4H), 2.39 (s, 3H).
【0133】
ステップ4。2−フルオロ−3−{1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}ベンゾニトリル(C6)の合成。
1,4−ジオキサン(10mL)および水(2mL)中のC5(500mg、1.03mmol)および(3−シアノ−2−フルオロフェニル)ボロン酸(206mg、1.25mmol)の溶液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(120mg、0.104mmol)および炭酸ナトリウム(220mg、2.08mmol)を添加した。反応混合物を脱気し、窒素で数回パージし、次いで、密閉管に入れ、120℃で、マイクロ波反応器内で40分間撹拌した。水(30mL)で希釈した後に、反応混合物を酢酸エチル(3×50mL)で抽出し;合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:石油エーテル中の0%〜15%酢酸エチル)によって、生成物を黄色の固体として得、さらに精製せずに、次のステップに入れた。収量:0.30g、≦0.63mmol。LCMS m/z 477.0 [M+H]
+。
【0134】
ステップ5。2−フルオロ−3−[4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ベンゾニトリル(2)の合成。
水酸化カリウム(233mg、4.15mmol)を1,4−ジオキサン(5mL)中のC6(先行するステップから、0.30g、≦0.63mmol)の溶液に添加し、反応混合物を30℃で2時間撹拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣を逆相HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18、8μm;移動相A:アンモニア水溶液、pH10;移動相B:アセトニトリル;勾配:37%〜57%B)によって精製して、生成物を黄色の固体として得た。収量:18.4mg、57.1μmol、2ステップで6%。LCMS m/z 323.1 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)
δ 12.08 (br s, 1H), 8.16 (d, J=5.3 Hz, 1H), 7.83-7.91
(m, 2H), 7.61 (s, 1H), 7.50 (dd, J=7.8, 7.6 Hz, 1H), 6.71 (d, J=5.4 Hz, 1H),
3.22-3.29 (m, 4H), 2.75-2.81 (m, 4H).
【0135】
(実施例3)
3−[4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]イミダゾ[1,2−b]ピリダジン(3)
【0136】
【化14】
【0137】
ステップ1。1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−(モルホリン−4−イル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(C7)の合成。
[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)、ジクロロメタン複合体(84mg、0.10mmol)、およびトリエチルアミン(418mg、4.13mmol)を、1,4−ジオキサン(10mL)中のC5(0.50g、1.0mmol)および4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(530mg、4.14mmol)の溶液に添加した。反応混合物を脱気し、窒素で数回パージし、次いで、密閉管に入れ、120℃で、マイクロ波反応器内で30分間撹拌した。水(20mL)で希釈した後に、混合物を酢酸エチル(3×30mL)で抽出し、合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:石油エーテル中の0%〜30%酢酸エチル)によって、生成物を茶色の油状物として得た。収量:0.45g、0.93mmol、93%。LCMS m/z 483.8 [M+H]
+。
【0138】
ステップ2。3−{1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}イミダゾ[1,2−b]ピリダジン(C8)の合成。
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(64mg、55μmol)および炭酸ナトリウム(118mg、1.11mmol)を、1,4−ジオキサン(5mL)および水(1mL)中の3−ブロモイミダゾ[1,2−b]ピリダジン(110mg、0.555mmol)およびC7(295mg、0.610mmol)の溶液に添加した。反応混合物を脱気し、窒素で数回パージし、次いで密閉管に入れ、120℃で、マイクロ波反応器内で30分間加熱した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出し;合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、真空中で濃縮した。分取薄層クロマトグラフィー(溶離液:酢酸エチル)によって、生成物を黄色の固体として得た。収量:120mg、253mmol、46%。LCMS m/z 475.1 [M+H]
+。
【0139】
ステップ3。3−[4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]イミダゾ[1,2−b]ピリダジン(3)の合成。
メタノール(5mL)中のC8(120mg、253μmol)の溶液に、水酸化カリウム(71mg、1.3mmol)を添加し、反応混合物を50℃で1時間撹拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣を逆相HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18、8μm;移動相A:アンモニア水溶液、pH10;移動相B:アセトニトリル;勾配:18%〜38%B)によって精製して、生成物を黄色の固体として得た。収量:55.2mg、172μmol、68%。LCMS m/z 321.1 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)
δ 12.04 (v br s, 1H), 8.48 (dd, J=4.5, 1.5 Hz, 1H),
8.18 (dd, J=9.3, 1.3 Hz, 1H), 8.14 (d, J=5.5 Hz, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.74 (s,
1H), 7.23 (dd, J=9.3, 4.3 Hz, 1H), 6.64 (d, J=5.0 Hz, 1H), 2.96-3.04 (m, 4H),
2.70-2.77 (m, 4H).
【0140】
(実施例4)
1−メチル−4−[4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−1H−ピロール−2−カルボニトリル(4)
【0141】
【化15】
【0142】
ステップ1。1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピロール−2−カルボニトリル(C9)の合成。
1,4−ジオキサン(100mL)中の4−ブロモ−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボニトリル(5.5g、30mmol)および4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ−1,3,2−ジオキサボロラン(11.3g、44.5mmol)の溶液に、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(2.1g、2.9mmol)および酢酸カリウム(5.7g、58mmol)を添加した。反応混合物を脱気し、窒素で3回パージし、次いで、18時間、100℃に加熱した。水を添加した後に、混合物を酢酸エチル(3×100mL)で抽出し、合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:石油エーテル中の0%〜3%酢酸エチル)によって、生成物を白色の固体として得た。収量:3.0g、13mmol、43%。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 7.18 (br d, J=1 Hz, 1H), 7.10 (d, J=1.5 Hz, 1H), 3.78 (s, 3H), 1.31
(s, 12H).
【0143】
ステップ2。1−メチル−4−{1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−1H−ピロール−2−カルボニトリル(C10)の合成。
2−メチルテトラヒドロフラン(20mL)および水(8mL)中のC5(2.0g、4.1mmol)およびC9(1.15g、4.95mmol)の溶液に、リン酸カリウム(2.63g、12.4mmol)および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)、ジクロロメタン複合体(135mg、0.165mmol)を添加した。反応混合物を脱気し、窒素で3回パージし、次いで、2時間、70℃に加熱し、その後、水で希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、真空中で濃縮し、酢酸エチルから残渣を再結晶化して、生成物を赤色の固体として得た。収量:1.6g、3.5mmol、85%。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.30 (d, J=5.4 Hz, 1H), 8.10 (br d, J=8.4 Hz, 2H), 7.58 (s, 1H),
7.28 (br d, J=8 Hz, 2H, 推定; 溶媒ピークにより一部不明確), 7.08 (d, J=1.5 Hz, 1H), 7.00 (d, J=1.6 Hz, 1H), 6.71 (d, J=5.5
Hz, 1H), 3.87 (s, 3H), 3.54-3.59 (m, 4H), 2.91-2.96 (m, 4H), 2.38 (s, 3H).
【0144】
ステップ3。1−メチル−4−[4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−1H−ピロール−2−カルボニトリル(4)の合成。
テトラヒドロフラン(60mL)中のC10(8.0g、17mmol)の溶液に、テトラブチルアンモニウムフルオリド(13.6g、52.0mmol)を添加し、反応混合物を70℃で30時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、pH10に調整し、濾過し、濾過ケークを水で洗浄して、生成物を黄色の固体として得た。収量:4.00g、13.0mmol、76%。LCMS m/z 307.9 [M+H]
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6)
δ 11.67 (br s, 1H), 8.08 (d, J=5.3 Hz, 1H), 7.38 (d,
J=1.3 Hz, 1H), 7.36 (d, J=1.7 Hz, 1H), 7.12 (d, J=1.7 Hz, 1H), 6.63 (d, J=5.3
Hz, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.52-3.61 (m, 4H), 2.85-2.94 (m, 4H).
【0145】
(実施例4A)
1−(
3H
3)メチル−4−[4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−1H−ピロール−2−カルボニトリル(4A)
【0146】
【化16】
【0147】
ステップ1。1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロール−2−カルボニトリル(C11)の合成。
テトラヒドロフラン(100mL)中の1H−ピロール−2−カルボニトリル(10.0g、109mmol)の溶液を0℃に冷却し、水素化ナトリウム(鉱油中60%、6.3g、160mmol)で少量ずつ処理した。得られた混合物を0℃で30分間撹拌し、その後、2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(27.0g、162mmol)を添加し、反応混合物を室温に加温した。2時間後に、これを飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)でクエンチした。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、真空中で濃縮した;シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:5:1の石油エーテル/酢酸エチル)によって、生成物を無色の油状物として得た。収量:20g、90mmol、83%。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.00 (dd, J=2.8, 1.6 Hz, 1H), 6.85 (dd, J=3.9, 1.6 Hz, 1H), 6.25
(dd, J=3.9, 2.8 Hz, 1H), 5.36 (s, 2H), 3.51-3.57 (m, 2H), 0.89-0.96 (m, 2H),
-0.01 (s, 9H).
【0148】
ステップ2。4−ブロモ−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロール−2−カルボニトリル(C12)の合成。
ジクロロメタン(150mL)中のC11(10g、45mmol)の溶液に、N−ブロモスクシンイミド(8.8g、49mmol)を添加し、反応混合物を室温で18時間撹拌した。溶媒を真空中で除去した後に、シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:5:1の石油エーテル/酢酸エチル)によって、生成物を無色の油状物として得た。収量:6.0g、20mmol、44%。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.00 (d, J=1.6 Hz, 1H), 6.81 (d, J=1.8 Hz, 1H), 5.31 (s, 2H),
3.51-3.57 (m, 2H), 0.89-0.96 (m, 2H), 0.00 (s, 9H).
【0149】
ステップ3。4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロール−2−カルボニトリル(C13)の合成。
実施例4においてC9の合成について記載した方法を使用して、化合物C12を生成物に変換した。生成物を白色の固体として単離した。収量:2.5g、7.2mmol、42%。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.36 (d, J=1.5 Hz, 1H), 7.15 (d, J=1.5 Hz, 1H), 5.34 (s, 2H),
3.50-3.56 (m, 2H), 1.32 (s, 12H), 0.89-0.95 (m, 2H), -0.01 (s, 9H).
【0150】
ステップ4。4−{1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロール−2−カルボニトリル(C14)の合成。
実施例4においてC10の合成について記載した方法に従って、化合物C13をC5と反応させた。生成物を白色の固体として得た。収量:500mg、0.87mmol、35%。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3), 特徴的ピーク: δ 8.31 (d, J=5.4 Hz, 1H), 8.11 (br d,
J=8.5 Hz, 2H), 7.61 (s, 1H), 7.06 (d, J=1.4 Hz, 1H), 6.72 (d, J=5.1 Hz, 1H),
5.41 (s, 2H), 3.62-3.67 (m, 2H), 3.55-3.60 (m, 4H), 2.92-2.96 (m, 4H), 2.39 (s,
3H), 0.96-1.02 (m, 2H), 0.03 (s, 9H).
【0151】
ステップ5。4−{1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−1H−ピロール−2−カルボニトリル(C15)の合成。
C14(1.5g、2.6mmol)の溶液を室温で2時間、トリフルオロ酢酸(5mL)中で撹拌した。反応混合物を濃縮して、粗製のヒドロキシメチル中間体(1.24g)を黄色の油状物として得、これをアセトニトリル(5mL)に溶かし、pHが12超になるまで、固体の炭酸カリウムで処理し、室温で2時間撹拌した。反応混合物を濾過した後に、濾液を減圧下で濃縮し、残渣を石油エーテルおよび酢酸エチルの1:1混合物中で18時間撹拌した。得られた物質を濾集して、生成物を白色の固体として得た。収量:800mg、1.8mmol、69%。LCMS m/z 448.0 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)
δ 8.19 (d, J=5.3 Hz, 1H), 7.99 (br d, J=8.3 Hz, 2H),
7.76 (s, 1H), 7.45-7.46 (m, 1H), 7.40 (br d, J=8.5 Hz, 2H), 7.18-7.19 (m, 1H),
6.84 (d, J=5.5 Hz, 1H), 3.44-3.50 (m, 4H), 2.81-2.88 (m, 4H), 2.34 (s, 3H).
【0152】
ステップ6。1−(
3H
3)メチル−4−{1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−1H−ピロール−2−カルボニトリル(C10A)の合成。
N,N−ジメチルホルムアミド(0.3mL)中のC15(10mg、22μmol)の溶液に、炭酸カリウム(12mg、87μmol)を添加した。反応混合物を30分間、室温で撹拌し、その後、
3H
3−ヨードメタン(500mCi)に注入し、室温で30分間撹拌した。水(3mL)を添加し、揮発性物質を除去し、粗製の生成物を酢酸エチル(10mL)に溶かした。逆相HPLC(カラム:Advanced Chromatography Technologies、ACE analytical C18、250×4.6mm、5μm;移動相A:水中の0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:アセトニトリル;勾配:15分かけて5%〜100%B)による分析によって、所望の生成物が存在することが示された。保持時間:8分。この物質を次のステップにそのまま入れた。推定収量:23%。
【0153】
ステップ7。1−(
3H
3)メチル−4−[4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−1H−ピロール−2−カルボニトリル(4A)の合成。
テトラヒドロフラン(2mL)中の粗製のC10A(先行するステップから、480mCi)の溶液に、テトラブチルアンモニウムフルオリド(5mg、19μmol)を室温で添加した。反応混合物を70℃で24時間撹拌し、その後、水で希釈し、pH10に調整し、酢酸エチル(3×5mL)で抽出した。粗製の物質のHPLC分析は、約24%の生成物への変換を示した(カラム:Advanced Chromatography Technologies、ACE analytical C18、250×4.6mm、5μm、移動相A:水中の0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:アセトニトリル;勾配:15分かけて5%〜100%B)。保持時間:10.23分。粗製の生成物を分取HPLC(カラム:Advanced Chromatography Technologies、ACE−5 C18半分取、250×10mm、10μm;移動相A:水中の0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:アセトニトリル;勾配:50分かけて5%〜100%B)によって精製した。保持時間:42分。純粋な画分を一緒に貯留し、真空中で濃縮し;生成物をエタノール中で再構成した。収率=23mCi;放射化学的純度:>97%;MSによる具体的な活性:83.99Ci/mmol。4と同時注入して、HPLCによって単一のピークを得た。LCMS m/z 314.2 [M+H]
+。
【0154】
(実施例5)
1−メチル−4−[4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−1H−イミダゾール−2−カルボニトリル(5)
【0155】
【化17】
【0156】
ステップ1。4−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール−2−カルボアルデヒド(C16)の合成。
リチウムジイソプロピルアミド(ヘプタン/テトラヒドロフラン/エチルベンゼン中の2M溶液、24mL、48mmol)を、テトラヒドロフラン(250mL)中の4−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール(7.0g、43mmol)の−10℃溶液に添加した。1時間後に、N,N−ジメチルホルムアミド(4.8g、66mmol)を0℃で添加し、反応混合物をさらに1時間撹拌した。次いで、飽和クエン酸水溶液(50mL)を添加し、有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、生成物を黄色の固体として得た。この物質をさらに精製せずに次のステップにおいて使用した。収量:7.0g、37mmol、86%。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.61 (s, 1H), 7.77 (s, 1H), 3.92 (s, 3H).
【0157】
ステップ2。4−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール−2−カルボニトリル(C17)の合成。
水酸化アンモニウム水溶液(100mL)およびテトラヒドロフラン(30mL)中のC16(7.0g、37mmol)およびヨウ素(12.1g、47.7mmol)の溶液を室温で1時間撹拌した。亜硫酸ナトリウム水溶液(50mL)の添加によって、反応物をクエンチし、酢酸エチル(3×50mL)で抽出し;合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:石油エーテル中の0%〜40%酢酸エチル)によって、生成物をオフホワイト色の固体として得た。収量:4.0g、22mmol、59%。LCMS m/z 185.6 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)
δ 7.79 (s, 1H), 3.82 (s, 3H).
【0158】
ステップ3。{1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}ボロン酸(C18)の合成。
実施例3においてC7の合成について記載した方法を使用して、化合物C17を、9つのバッチで生成物に変換した。生成物を白色の固体として得た。収量:2.5g、6.2mmol、33%。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.69 (s, 2H), 8.27 (d, J=5.4 Hz, 1H), 8.04 (s, 1H), 8.01 (br d,
J=8.4 Hz, 2H), 7.41 (br d, J=8.3 Hz, 2H), 7.10 (d, J=5.4 Hz, 1H), 3.75-3.82 (m,
4H), 2.98-3.05 (m, 4H), 2.34 (s, 3H).
【0159】
ステップ4。1−メチル−4−{1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−1H−イミダゾール−2−カルボニトリル(C19)の合成。
化合物C17(580mg、3.12mmol)、炭酸セシウム(2.4g、7.4mmol)、および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(271mg、0.370mmol)を、1,4−ジオキサン(15mL)および水(2mL)中のC18(1.5g、3.7mmol)の溶液に添加した。反応混合物を脱気し、窒素で数回パージし、3時間、100℃で撹拌し、水(50mL)と酢酸エチル(50mL)との間で分配した。水層を酢酸エチル(3×30mL)で抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:石油エーテル中の0%〜50%酢酸エチル)によって、生成物を黄色の固体として得た。収量:1.0g、2.2mmol、59%。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.32 (d, J=5.5 Hz, 1H), 8.09 (br d, J=8.4 Hz, 2H), 7.96 (s, 1H),
7.51 (s, 1H), 7.27 (br d, J=8.0 Hz, 2H), 6.75 (d, J=5.5 Hz, 1H), 3.97 (s, 3H),
3.59-3.64 (m, 4H), 2.94-2.99 (m, 4H), 2.38 (s, 3H).
【0160】
ステップ5。1−メチル−4−[4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−1H−イミダゾール−2−カルボニトリル(5)の合成。
化合物C19(1.0g、2.2mmol)を、テトラヒドロフラン(1M、6.5mL、6.5mmol)中のテトラブチルアンモニウムフルオリドの溶液と混合し、50℃で18時間加熱した。次いで、反応混合物を水(6.5mL)に注ぎ入れ、1M水酸化ナトリウム水溶液でpH8に調整し、濾過した。濾過ケークを石油エーテルおよび酢酸エチルの混合物(5:1、20mL)で洗浄し、生成物を黄色の固体として得た。収量:570mg、1.85mmol、84%。LCMS m/z 308.9 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)
δ 11.85 (br s, 1H), 8.11 (d, J=5.3 Hz, 1H), 7.77 (s,
1H), 7.54 (s, 1H), 6.68 (d, J=5.3 Hz, 1H), 3.94 (s, 3H), 3.56-3.64 (m, 4H),
2.86-2.94 (m, 4H).
【0161】
(実施例6)
1−メチル−4−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン−5−イル]−1H−ピロール−2−カルボニトリル(6)
【0162】
【化18】
【0163】
ステップ1。4−ヒドロキシ−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン−6−カルボン酸(C20)の合成。
塩酸水溶液(6M、350mL)中のメチル4−ヒドロキシ−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン−6−カルボキシレート(Y.S.Babuら、PCT国際出願WO2011/031554、2011年3月17日により記載されている方法を使用して調製することができる)(35g、0.18mol)の溶液を18時間、120℃で加熱した。反応混合物を真空中で濃縮して、生成物を灰色の固体として得た。収量:28.0g、0.156mol、87%。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 13.63 (br s, 1H), 8.57 (br s, 1H), 7.48 (s, 1H).
【0164】
ステップ2。7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン−4−オール(C21)の合成。
テトラヒドロチオフェン1,1−ジオキシド(スルホラン、50mL)を270℃に加熱した。化合物C20(13.0g、72.6mmol)を、その温溶媒に少量ずつ添加し;反応混合物を15分間、270℃で維持し、次いで、直ちに室温に冷却した。シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:ジクロロメタン中の1%〜17%メタノール)によって精製して、生成物を黄色の固体として得た。収量:7.5g、56mmol、77%。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 12.34 (br s, 1H), 8.10 (br s, 1H), 7.51 (br s, 1H), 6.63 (d, J=3.3
Hz, 1H).
【0165】
ステップ3。4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン(C22)の合成。
4−(ジメチルアミノ)ピリジン(21.6g、177mmol)、塩化ベンジルトリエチルアンモニウム(40.0g、176mmol)、およびオキシ塩化リン(160g、1.04mol)を、アセトニトリル(240mL)中のC21(16.0g、118mmol)の懸濁液に添加し、反応混合物を2時間、80℃で加熱した。次いで、これを氷水に注ぎ入れ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液の添加によって、pH7〜8に調整した。混合物を酢酸エチル(6×200mL)で抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、生成物を灰色の固体として得た。収量:9.5g、62mmol、53%。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 12.85 (br s, 1H), 8.98 (s, 1H), 8.04 (dd, J=3.3, 2.6 Hz, 1H), 6.65
(dd, J=3.3, 1.6 Hz, 1H).
【0166】
ステップ4。4−クロロ−7−トリチル−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン(C23)の合成。
ジクロロメタン(50mL)中のC22(1.0g、6.5mmol)の溶液に、トリエチルアミン(990mg、9.8mmol)およびトリフェニルメチルクロリド(塩化トリチル、3.6g、13mmol)を添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌し、その後、水(50mL)で希釈し、ジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:石油エーテル中の0%〜17%酢酸エチル)によって、生成物を白色の固体として得た。収量:1.3g、3.3mmol、51%。
【0167】
ステップ5。4−(モルホリン−4−イル)−7−トリチル−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン(C24)の合成。
tert−ブタノール(60mL)中のC23(1.5g、3.8mmol)、モルホリン(645mg、7.40mmol)、および炭酸セシウム(2.5g、7.7mmol)の混合物に、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(XPhos、181mg、0.380mmol)およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(347mg、0.379mmol)を添加した。反応混合物を脱気し、窒素で3回パージし、次いで、18時間、125℃で加熱した。真空中で溶媒を除去した後に、残渣を水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出し;合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:石油エーテル中の0%〜50%酢酸エチル)によって、生成物を黄色の固体として得た。収量:1.0g、2.2mmol、58%。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.40 (s, 1H), 7.33 (d, J=3.9 Hz, 1H), 7.21-7.29 (m, 15H), 6.44 (d,
J=3.9 Hz, 1H), 3.89-3.93 (m, 4H), 3.49-3.54 (m, 4H).
【0168】
ステップ6。5−ヨード−4−(モルホリン−4−イル)−7−トリチル−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン(C25)の合成。
ジクロロメタン(50mL)中のC24(500mg、1.12mmol)の溶液に、N−ヨードスクシンイミド(1.25g、4.44mmol)を添加した。混合物を室温で18時間撹拌し、その後、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:石油エーテル中の0%〜50%酢酸エチル)によって、生成物を黄色の固体として得た。収量:200mg、0.35mmol、31%。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.32 (s, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.26-7.34 (m, 15H), 3.97-4.02 (m, 4H),
3.27-3.32 (m, 4H).
【0169】
ステップ7。1−メチル−4−[4−(モルホリン−4−イル)−7−トリチル−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン−5−イル]−1H−ピロール−2−カルボニトリル(C26)の合成。
C25とC9との反応を、実施例2においてC6の合成について記載した方法を使用して実施した。この場合、精製を分取薄層クロマトグラフィー(溶離液:1:1の石油エーテル/酢酸エチル)によって実施して、生成物を黄色の油状物として得、次のステップにそのまま入れた。収量:90mg、0.16mmol、31%。LCMS m/z 551.3 [M+H]
+。
【0170】
ステップ8。1−メチル−4−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン−5−イル]−1H−ピロール−2−カルボニトリル(6)の合成。
トリフルオロ酢酸(5mL)およびジクロロメタン(5mL)中のC26(90mg、0.16mmol)の混合物を室温で18時間撹拌した。次いで、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液の添加によって、反応混合物のpHを5〜6に調整し;得られた混合物をジクロロメタン(3×10mL)で抽出し、合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、真空中で濃縮した。逆相HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18、8μm;移動相A:アンモニア水溶液、pH10;移動相B:アセトニトリル;勾配:20%〜44%B)によって精製して、生成物を黄色の固体として得た。収量:6.6mg、21μmol、13%。LCMS m/z 309.1 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)
δ 8.58 (s, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.40-7.43 (m, 1H), 7.15
(d, J=1.6 Hz, 1H), 3.83 (s, 3H), 3.59-3.64 (m, 4H), 2.99-3.04 (m, 4H).
【0171】
(実施例7)
4−[2−クロロ−4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボニトリル(7)
【0172】
【化19】
【0173】
ステップ1。2−クロロ−3−ヨード−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(C27)の合成。
テトラヒドロフラン(15mL)中のジイソプロピルアミン(60mg、0.59mmol)の−78℃溶液に、n−ブチルリチウム(2.5M溶液、240uL、0.60mmol)を、続いて、テトラヒドロフラン(15mL)中のC5(200mg、0.41mmol)の溶液を添加した。反応混合物を−78℃で1時間撹拌し、その後、ベンゼンスルホニルクロリド(100mg、0.57mmol)を滴下で導入した。次いで、反応混合物を室温に加温し、18時間撹拌した。水(80mL)でクエンチした後に、ジクロロメタン(3×30mL)で抽出し、合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(300mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:石油エーテル中の5%〜50%酢酸エチル)によって精製して、生成物を黄色の固体として得た。収量:100mg、0.19mmol、46%。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.34 (d, J=5.5 Hz, 1H), 8.11 (br d, J=8.4 Hz, 2H), 7.30 (br d,
J=8.5 Hz, 2H), 6.80 (d, J=5.5 Hz, 1H), 3.95-4.01 (m, 4H), 3.07-3.17 (m, 4H),
2.40 (s, 3H).
【0174】
ステップ2。4−{2−クロロ−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボニトリル(C28)の合成。
実施例4においてC10の合成について記載した方法を使用して、化合物C27(100mg、0.19mmol)を生成物に変換した。この場合、精製を分取薄層クロマトグラフィー(溶離液:1:1の酢酸エチル/石油エーテル)によって行った。生成物を黄色の固体(50mg)として単離し、次のステップにおいてそのまま使用した。収量:50mg、≦0.10mmol、≦53%。
【0175】
ステップ3。4−[2−クロロ−4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボニトリル(7)の合成。
テトラブチルアンモニウムフルオリド(テトラヒドロフラン中の1M溶液、3mL、3mmol)中のC28(先行するステップから、50mg、≦0.10mmol)の溶液を60℃で1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、分取薄層クロマトグラフィー(溶離液:1:1の石油エーテル/酢酸エチル)によって、次いで、逆相HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18、8μm;移動相A:ギ酸0.225%を含有する水;移動相B:アセトニトリル;勾配:17%〜37%B)によって精製して、生成物を白色の固体として得た。収量:4.0mg、12μmol、2ステップで6%。LCMS m/z 341.9 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)
δ 8.08 (d, J=5.4 Hz, 1H), 7.35 (d, J=1.9 Hz, 1H), 7.07
(d, J=1.9 Hz, 1H), 6.65 (d, J=5.5 Hz, 1H), 3.85 (s, 3H), 3.4-3.46 (m, 4H, 推定; 水のピークにより一部不明確), 2.81-2.87 (m, 4H).
【0176】
(実施例8)
3−[2−メチル−4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ベンゾニトリル、トリフルオロ酢酸塩(8)
【0177】
【化20】
【0178】
ステップ1。2−メチル−4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(C29)の合成。
モルホリン(1.0g、11mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(2mL)を、1−メチルピロリジン−2−オン(15mL)中の4−クロロ−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.0g、6.0mmol)の混合物に添加した。反応混合物をマイクロ波反応器内で3時間、170℃で加熱し、次いで、水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、真空中で濃縮し;シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:石油エーテル中の0%〜50%酢酸エチル)によって、生成物を白色の固体として得た。収量:1.0g、4.6mmol、77%。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 11.24 (br s, 1H), 7.86 (d, J=5.4 Hz, 1H), 6.38 (d, J=5.5 Hz, 1H),
6.15-6.17 (m, 1H), 3.74-3.79 (m, 4H), 3.26-3.31 (m, 4H), 2.33 (br s, 3H).
【0179】
ステップ2。3−ヨード−2−メチル−4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(C30)の合成。
N,N−ジメチルホルムアミド(30mL)中のC29(1.0g、4.6mmol)の−20℃混合物に、水酸化カリウム(770mg、13.7mmol)を添加した。N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中のヨウ素(1.2g、4.7mmol)の溶液を導入し、反応混合物を−20℃で3時間撹拌し、次いで、氷水に注ぎ入れた。生成物の白色の固体を濾過によって単離した。収量:0.70g、2.0mmol、43%。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 11.98 (br s, 1H), 8.01 (d, J=5.0 Hz, 1H), 6.63 (d, J=5.3 Hz, 1H),
3.84-3.92 (m, 4H), 3.02-3.11 (m, 4H), 2.36 (s, 3H).
【0180】
ステップ3。3−ヨード−2−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(C31)の合成。
テトラヒドロフラン(50mL)中のC30(6.0g、17mmol)の溶液を、テトラヒドロフラン(100mL)中の水素化ナトリウム(鉱油中60%、1.4g、35mmol)の懸濁液に0℃で滴下添加した。添加の完了後に、反応混合物を0℃でさらに30分間撹拌し、その後、反応温度を約5℃で維持する速度で、p−トルエンスルホニルクロリド(4.0g、21mmol)を少しずつ添加した。次いで、反応混合物を10℃で5時間撹拌し、その時点で、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(1.5L)と酢酸エチル(150mL)との間で分配した。水層を酢酸エチル(3×150mL)で抽出し、合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:3:1の石油エーテル/酢酸エチル)によって、生成物を黄色の固体として得た。収量:3.91g、7.86mmol、46%。LCMS m/z 498.1 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)
δ 8.15 (d, J=5.4 Hz, 1H), 7.97-8.02 (m, 2H), 7.37-7.41
(m, 2H), 6.87 (d, J=5.5 Hz, 1H), 3.82-3.87 (m, 4H), 2.98-3.04 (m, 4H), 2.78 (s,
3H), 2.33 (s, 3H).
【0181】
ステップ4。3−{2−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}ベンゾニトリル(C32)の合成。
実施例1においてC2の合成について記載した方法を使用して、化合物C31(100mg、0.20mmol)を生成物に変換した。この場合、粗製の生成物の黄色の固体を次のステップにおいてそのまま使用した。
【0182】
ステップ5。3−[2−メチル−4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ベンゾニトリル、トリフルオロ酢酸塩(8)の合成。
アセトニトリル(20mL)中のC32(先行するステップから、≦0.20mmol)の撹拌溶液に、水酸化カリウム(28mg、0.50mmol)を添加し、反応混合物を5時間、50℃で加熱した。逆相HPLC(カラム:DIKMA Diamonsil(2)C18、5μm;移動相A:トリフルオロ酢酸0.225%を含有する水;移動相B:アセトニトリル;勾配:10%〜30%B)によって精製して、生成物を白色の固体として得た。収量:4.0mg、9.2μmol、2ステップで5%。LCMS m/z 319.1 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6),
特徴的ピーク: δ 11.80 (br s, 1H),
8.05 (d, J=5.5 Hz, 1H), 7.72-7.80 (m, 3H), 7.64 (dd, J=8.0, 7.5 Hz, 1H), 6.64
(d, J=5.0 Hz, 1H), 2.72-2.77 (m, 4H), 2.35 (s, 3H).
【0183】
(実施例9)
3−[6−メチル−4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ベンゾニトリル(9)
【0184】
【化21】
【0185】
ステップ1。4−クロロ−3−ヨード−6−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(C33)の合成。
N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の4−クロロ−6−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.7g、10mmol)の0℃懸濁液に、水酸化カリウム(1.14g、20.3mmol)を、続いて、ヨウ素(2.54g、10.0mmol)を添加した。反応混合物を室温に加温し、4時間撹拌し、その後、水で希釈し、濾過して、生成物を白色の固体として得た。収量:1.6g、5.5mmol、55%。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 7.47 (s, 1H), 7.04 (s, 1H), 2.54 (s, 3H).
【0186】
ステップ2。4−クロロ−3−ヨード−6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(C34)の合成。
水素化ナトリウム(鉱油中60%、438mg、11.0mmol)を、テトラヒドロフラン(20mL)中のC33(1.6g、5.5mmol)の0℃懸濁液に添加した。20分後に、p−トルエンスルホニルクロリド(1.56g、8.18mmol)を0℃反応混合物に添加し;次いで、室温に加温し、18時間撹拌した。水を添加し、混合物を酢酸エチル(3×50mL)で抽出し;合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、生成物を白色の固体として得た。収量:1.28g、2.87mmol、52%。
【0187】
ステップ3。3−ヨード−6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(C35)の合成。
実施例1において1の合成について記載した方法を使用して、化合物C34をモルホリンと反応させた。生成物を白色の固体として得た。収量:600mg、1.2mmol、42%。LCMS m/z 498.1 [M+H]
+。
【0188】
ステップ4。3−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}ベンゾニトリル(C36)の合成。
実施例2においてC6の合成について記載した方法を使用して、化合物C35を(3−シアノフェニル)ボロン酸と反応させた。この場合、精製を分取薄層クロマトグラフィーによって実施して、生成物を黄色の固体として得た。収量:50mg、0.11mmol、55%。LCMS m/z 473.2 [M+H]
+。
【0189】
ステップ5。3−[6−メチル−4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ベンゾニトリル(9)の合成。
1,4−ジオキサン(3mL)中のC36(50mg、0.11mmol)の溶液に、水酸化カリウム(12mg、0.21mmol)を添加した。反応混合物を30℃で4時間撹拌し、次いで、濾過し、減圧下で濃縮した。逆相HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18、5μm;移動相A:アンモニア水溶液、pH10;移動相B:アセトニトリル;勾配:28%〜48%B)によって、生成物を白色の固体として得た。収量:7.0mg、22μmol、20%。LCMS m/z 319.1 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)
δ 9.8 (br s, 1H), 7.94-7.96 (m, 1H), 7.83-7.87 (m, 1H),
7.57-7.61 (m, 1H), 7.53 (dd, J=8, 8 Hz, 1H), 7.23 (s, 1H), 6.57 (s, 1H),
3.47-3.53 (m, 4H), 2.92-2.97 (m, 4H), 2.65 (s, 3H).
【0190】
(実施例10)
3−[5−(ヒドロキシメチル)−4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ベンゾニトリル(10)
【0191】
【化22】
【0192】
ステップ1。4−クロロ−3−ヨード−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボアルデヒド(C37)の合成。
ジクロロメタン(30mL)中の4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボアルデヒド(1.59g、8.80mmol)およびN−ヨードスクシンイミド(97%、2.14g、9.23mmol)の溶液を室温で30分間撹拌した。反応物を、亜硫酸ナトリウム水溶液(1M、70mL)の添加によってクエンチし、真空中で濃縮して、ジクロロメタンを除去し、アセトン(40mL)で希釈した。15分間撹拌した後に、混合物を濾過して、生成物を固体として得た。収量:2.5g、8.16mmol、93%。LCMS m/z 306.9, 308.9 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz,
DMSO-d
6) δ 12.91 (br s, 1H), 10.42 (s, 1H),
8.66 (s, 1H), 7.97 (s, 1H).
【0193】
ステップ2。4−クロロ−3−ヨード−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボアルデヒド(C38)の合成。
水素化ナトリウム(鉱油中60%、384mg、9.60mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(25mL)中のC37(2.45g、7.99mmol)の溶液に1回で添加した。5分後に、p−トルエンスルホニルクロリド(98%、1.71g、8.79mmol)を導入した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、その後、水(175mL)を添加し、撹拌を10分間継続した。生成物のオフホワイト色の固体を濾集し、水で洗浄した。収量:3.20g、6.95mmol、87%。LCMS m/z 461.0, 463.0 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz,
CDCl
3) δ 10.55 (s, 1H), 8.87 (s, 1H), 8.10
(br d, J=8.5 Hz, 2H), 8.03 (s, 1H), 7.33 (br d, J=8 Hz, 2H), 2.41 (s, 3H).
【0194】
ステップ3。3−ヨード−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボアルデヒド(C39)の合成。
モルホリン(1.5mL、17mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中のC38(1.00g、2.17mmol)の懸濁液に添加し、得られた溶液を1時間、75℃で加熱した。追加のモルホリン(1mL)を導入し、加熱を50℃で1.5時間継続した。反応混合物を室温に冷却し、水で希釈した。混合物を10分間撹拌した後に、固体を濾集し、ジクロロメタンに溶かし、硫酸マグネシウムで脱水し、シリカゲルクロマトグラフィー処理した(勾配:ヘプタン中の10%〜40%酢酸エチル)。生成物は、白色の固体として得られた。収量:250mg、0.489mmol、22%。その後、熱源が、この実験の経過中に故障したかもしれないと決定した。LCMS m/z 512.1 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)
δ 10.48 (s, 1H), 8.80 (s, 1H), 8.12 (br d, J=8.4 Hz,
2H), 7.96 (s, 1H), 7.33 (br d, J=8 Hz, 2H), 4.00-4.05 (m, 4H), 3.34-3.39 (m,
4H), 2.41 (s, 3H).
【0195】
ステップ4。3−{5−ホルミル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}ベンゾニトリル(C40)の合成。
C39(216mg、0.422mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)、ジクロロメタン複合体(17.1mg、20.9μmol)、およびリン酸カリウム(271mg、1.28mmol)の混合物を、真空/窒素充填のサイクルに3回掛けた。2−メチルテトラヒドロフラン(4mL)および水(1.5mL)を添加し、反応混合物を再び、真空/窒素充填のサイクルに3回掛けた。反応混合物を1.5時間、65℃で加熱した後に、冷却し、水で希釈し、ジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:ヘプタン中の10%〜40%酢酸エチル)によって、生成物を粘着性の白色の固体として得た。収量:133mg、0.273mmol、65%。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 10.36 (s, 1H), 8.75 (s, 1H), 8.16 (br d, J=8.5 Hz, 2H), 7.72-7.76
(m, 1H), 7.70-7.72 (m, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.65-7.69 (m, 1H), 7.60 (dd, J=7.7,
7.5 Hz, 1H), 7.35 (br d, J=8.2 Hz, 2H), 3.26-3.30 (m, 4H), 3.04-3.09 (m, 4H),
2.43 (s, 3H).
【0196】
ステップ5。3−[5−(ヒドロキシメチル)−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ベンゾニトリル(C41)の合成。
メタノール(1mL)中のC40(14mg、29μmol)の懸濁液に、水素化ホウ素ナトリウム(90%、1.2mg、29μmol)を1回で添加した。反応混合物を室温で20分間撹拌し、その後、飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、水で希釈し、濾過して、生成物を白色の固体(17mg)として得た。
1H NMR分析によると、この物質は、生成物および出発物質の約2:1の混合物からなり、これを次のステップにそのまま入れた。LCMS m/z 489.2 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3),
特徴的生成物ピーク: δ 8.38 (s, 1H), 8.15
(br d, J=8.5 Hz, 2H), 7.61 (s, 1H), 4.83 (s, 2H), 2.41 (s, 3H).
【0197】
ステップ6。3−[5−(ヒドロキシメチル)−4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ベンゾニトリル(10)の合成。
化合物C41(先行するステップから、17mg、<29μmol)をテトラブチルアンモニウムフルオリド(テトラヒドロフラン中の1M溶液、0.2mL、0.2mmol)と合わせて、反応混合物を18時間、60℃で撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を添加し、得られた混合物をジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、真空中で濃縮した。逆相HPLC(カラム:Waters XBridge C18、5μm;移動相A:水中の0.03%水酸化アンモニウム(v/v);移動相B:アセトニトリル中の0.03%水酸化アンモニウム(v/v);勾配:5%〜100%B)によって精製して、生成物を得た。収量:1.75mg、5.23μmol、2ステップで18%。LCMS m/z 335.3 [M+H]
+.
1H NMR (600 MHz, DMSO-d
6)
δ 8.03 (s, 1H), 7.87 (dd, J=1.6, 1.3 Hz, 1H), 7.80
(ddd, J=7.8, 1.6, 1.2 Hz, 1H), 7.68 (br ddd, J=7.8, 1, 1 Hz, 1H), 7.57 (dd,
J=7.8, 7.8 Hz, 1H), 7.44 (s, 1H), 4.65 (s, 2H), 3.13-3.20 (m, 4H), 3.04-3.10
(m, 4H).
【0198】
(実施例11)
3−(3−シアノフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボニトリル(11)
【0199】
【化23】
【0200】
ステップ1。4−クロロ−3−ヨード−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボニトリル(C42)の合成。
水酸化カリウム(0.63g、11mmol)およびヨウ素(2.15g、8.47mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボニトリル(1.0g、5.63mmol)の0℃懸濁液に添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌し、その後、水で希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、生成物をオフホワイト色の固体として得た。収量:1.1g、3.6mmol、64%。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 13.06 (br s, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.05 (d, J=2.5 Hz, 1H).
【0201】
ステップ2。4−クロロ−3−ヨード−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボニトリル(C43)の合成。
水素化ナトリウム(鉱油中60%、290mg、7.2mmol)を、テトラヒドロフラン(20mL)中のC42(1.1g、3.6mmol)の0℃懸濁液に添加した。30分後に、2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(0.90g、5.4mmol)を0℃反応混合物に添加し、その後、室温に加温し、18時間撹拌した。水で希釈した後に、混合物を酢酸エチル(3×50mL)で抽出し、合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーによって、生成物を赤色の固体として得た。
1H NMR分析によると、この物質は、外来の[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル含有不純物で汚染されていた。これを次のステップにそのまま入れた。収量:1.0g、<2.3mmol、<64%。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3), 生成物のピークのみ: δ 8.52 (s, 1H), 7.65 (s, 1H), 5.65 (s,
2H), 3.49-3.56 (m, 2H), 0.89-0.95 (m, 2H), -0.04 (s, 9H).
【0202】
ステップ3。3−ヨード−4−(モルホリン−4−イル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボニトリル(C44)の合成。
モルホリン(0.40g、4.6mmol)を、n−ブタノール(6mL)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(3mL)中のC43(先行するステップから、1.0g、<2.3mmol)の溶液に添加した。反応混合物を100℃で18時間撹拌し、その後、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーによって、生成物を黄色の油状物として得た。収量:700mg、1.4mmol、2ステップで39%。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.39 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 5.61 (s, 2H), 4.02-4.08 (m, 4H),
3.58-3.64 (m, 4H), 3.50-3.57 (m, 2H), 0.88-0.96 (m, 2H), -0.04 (s, 9H).
【0203】
ステップ4。3−(3−シアノフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボニトリル(C45)の合成。
実施例2においてC6の合成について記載した手順に従って、化合物C44を(3−シアノフェニル)ボロン酸と反応させた。この場合、精製を分取薄層クロマトグラフィーによって実施して、生成物を茶色の油状物として得た。収量:150mg、0.326mmol、79%。LCMS m/z 460.2 [M+H]
+。
【0204】
ステップ5。3−(3−シアノフェニル)−1−(ヒドロキシメチル)−4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボニトリル(C46)の合成。
化合物C45(150mg、0.326mmol)をトリフルオロ酢酸(3mL)に溶かした。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、真空中で濃縮して、生成物を茶色の油状物(110mg)として得、これをさらに精製せずに、次のステップにおいてそのまま使用した。
【0205】
ステップ6。3−(3−シアノフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボニトリル(11)の合成。
化合物C46(先行するステップから、110mg、≦0.326mmol)をアセトニトリル(3mL)に溶かし;固体炭酸カリウムを添加して、pHを>12に調整し、反応混合物を室温で30分間撹拌した。固体を濾過によって除去し、濾液を減圧下で濃縮した。逆相HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18、8μm;移動相A:アンモニア水溶液、pH10;移動相B:アセトニトリル;勾配:28%〜48%B)によって精製して、生成物を白色の固体として得た。収量:67mg、0.20mmol、2ステップで61%。LCMS m/z 330.2 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)
δ 10.30 (br s, 1H), 8.45 (s, 1H), 7.76 (dd, J=1.5, 1.4
Hz, 1H), 7.67-7.72 (m, 2H), 7.58 (dd, J=7.8, 7.8 Hz, 1H), 7.31 (s, 1H), 3.37
(s, 8H).
【0206】
(実施例12)
4−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(12)
【0207】
【化24】
【0208】
ステップ1。4−クロロ−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(C47)の合成。
この実験を12バッチで実施した。実施例1においてC2の合成について記載した方法を使用して、化合物C1を1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールと反応させた。生成物を白色の固体として得た。収量:6.1g、16mmol、58%。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.31 (d, J=5.3 Hz, 1H), 8.10 (br d, J=8.3 Hz, 2H), 7.71 (s, 1H),
7.64 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.30 (br d, J=8.2 Hz, 2H), 7.19 (d, J=5.2 Hz, 1H),
3.98 (s, 3H), 2.39 (s, 3H).
【0209】
ステップ2。4−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(C48)の合成。
ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(36.7mg、52.3μmol)および炭酸カリウム(143mg、1.03mmol)を、テトラヒドロフラン(10mL)中のC47(200mg、0.517mmol)および4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン(109mg、0.519mmol)の溶液に添加した。反応混合物を脱気し、窒素で3回パージし、次いで、18時間80℃で加熱した。室温に冷却した後に、酢酸エチル(3×20mL)で抽出し、飽和塩化ナトリウム水溶液(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、真空中で濃縮した。分取薄層クロマトグラフィー(溶離液:1:1の石油エーテル/酢酸エチル)によって、生成物を黄色の油状物として得た。収量:50mg、0.12mmol、23%。LCMS m/z 435.0 [M+H]
+。
【0210】
ステップ3。4−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(12)の合成。
メタノール(15mL)中のC48(100mg、0.23mmol)の溶液に、水酸化カリウム(26mg、0.46mmol)を添加した。反応混合物を2時間、50℃で加熱し、次いで、真空中で濃縮した。逆相HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18、8μm;移動相A:アンモニア水溶液、pH10;移動相B:アセトニトリル;勾配:16%〜36%B)によって精製して、生成物を白色の固体として得た。収量:35mg、0.12mmol、52%。LCMS m/z 281.1 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)
δ 8.17 (d, J=5.0 Hz, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.48 (s, 1H),
7.38 (s, 1H), 6.94 (d, J=5.0 Hz, 1H), 5.65-5.68 (m, 1H), 4.10-4.14 (m, 2H),
3.94 (s, 3H), 3.65 (t, J=5.4 Hz, 2H), 2.20-2.26 (m, 2H).
【0211】
方法A
鈴木反応による3−置換4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンの合成
【0212】
【化25】
【0213】
ステップ1。3−置換1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(C49)の合成。
1,4−ジオキサン(0.167M、600μL、100μmol)中の適切な3−ヨード−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンの溶液を、反応バイアル内の必要なボロン酸またはボロナート(120μmol)に添加した。リン酸カリウム水溶液(0.5M、400μL、200μmol)を、続いて、[1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(4mg、6μmol)を添加し、反応混合物を110℃で16時間振盪し、その後、次のステップにそのまま入れた。
【0214】
ステップ2。3−置換4−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンの合成。
C49(先行するステップから、≦100μmol)を含有する粗製の反応混合物を水酸化ナトリウム水溶液(1.0M、1.0mL、1.0mmol)で処理し、110℃で16時間振盪した。SpeedVac濃縮器を使用して溶媒を除去した後に、残渣をメタノールに溶かし、濾過した。精製を逆相HPLCによって、次のシステムの1つにおいて適切な勾配を使用して実施した:1)カラム:Phenomenex Synergi C18、4μmまたはDIKMA Diamonsil(2)C18、5μm;移動相A:ギ酸0.225%を含有する水;移動相B:アセトニトリル;または2)カラム:Phenomenex Gemini C18(10μm、8μm、または5μm)またはYMC−Actus Triart C18、5μm;移動相A:水酸化アンモニウム水溶液、pH10;移動相B:アセトニトリル。
【0215】
方法B
求核性芳香族置換反応による4−アミノ−置換1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンの合成
【0216】
【化26】
【0217】
ステップ1。4−アミノ−置換1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(C50)の合成。
1−メチルピロリジン−2−オン(0.333M、300μL、100μmol)中の適切な4−クロロ−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンの溶液を、必要なアミン(700μmol、または揮発性物質ならば1mmol)に添加した。アミンの塩を使用した場合には、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1当量)を添加した。反応容器を密閉し、Biotageマイクロ波反応器内で2時間、180℃で照射した。溶媒を、SpeedVac濃縮器を使用して除去し、粗製の残渣を次のステップにおいてそのまま利用した。
【0218】
ステップ2。4−アミノ−置換1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンの合成。
C50(先行するステップから、≦100μmol)を含有する粗製の残渣を1,4−ジオキサン(1mL)と混合し、水酸化ナトリウム水溶液(1.0M、500μL、500μmol)で処理した。反応バイアルのキャップを締め、100℃で16時間振盪し、溶媒を、SpeedVac濃縮器を使用して除去した。精製を逆相HPLCによって、次のシステムの1つを使用する適切な勾配で行った:1)カラム:DIKMA Diamonsil(2)C18、5μm;移動相A:ギ酸0.225%を含有する水;移動相B:アセトニトリル;または2)カラム:Phenomenex Gemini C18、8μm;移動相A:水酸化アンモニウム水溶液、pH10;移動相B:アセトニトリル。
【0219】
方法C
鈴木反応による4−置換1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンの合成
【0220】
【化27】
【0221】
1,4−ジオキサン(0.2M、500μL、100μmol)中の適切な4−クロロ−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンの溶液を所望のボロン酸(1,4−ジオキサン中の0.3M溶液、500μL、150μmol)で処理した。炭酸セシウム水溶液(1.0M、200μL、200μmol)を、続いて、[1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(1.3mg、2.0μmol)を添加し、バイアルのキャップを締め、100℃で16時間振盪した。次いで、反応混合物を水酸化ナトリウム水溶液(2.0M、500μL、1.0mmol)で処理し、60℃で4時間振盪した。溶媒を、SpeedVac濃縮器を使用して除去し、残渣を逆相HPLCによって、次のシステムの1つでの適切な勾配を使用して精製した:1)カラム:DIKMA Diamonsil(2)C18、5μmまたはAgella Venusil ASB C18、5μmまたはYMC−Actus Triart C18、5μm;移動相A:ギ酸0.225%を含有する水;移動相B:アセトニトリル;または2)カラム:Phenomenex Gemini C18、8μm;移動相A:水酸化アンモニウム水溶液、pH10;移動相B:アセトニトリル。
【0222】
方法D
Buchwald−Hartwigアミノ化による4−アミノ−置換1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンの合成
【0223】
【化28】
【0224】
適切な4−クロロ−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(100μmol)を、所望のアミン(180μmol)、酢酸パラジウム(II)(1.1mg、5μmol)、および[2’,6’−ビス(プロパン−2−イルオキシ)ビフェニル−2−イル](ジシクロヘキシル)ホスファン(RuPhos、4.7mg、10μmol)と合わせた。窒素流で2時間パージしておいたテトラヒドロフラン(300μL)を添加し、反応混合物を窒素でパージし、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(テトラヒドロフラン中の1.0M溶液、600μL、600μmol)を導入した。窒素で3分間パージした後に、反応混合物を60℃で6時間振盪した。溶媒を、SpeedVac濃縮器を使用して除去し、残渣を逆相HPLCによって、次のシステムの1つでの適切な勾配を使用して精製した:1)カラム:Phenomenex Gemini C18、8μm;移動相A:ギ酸0.225%を含有する水;移動相B:アセトニトリル;または2)Phenomenex Gemini C18、8μm;移動相A:水酸化アンモニウム水溶液、pH10;移動相B:アセトニトリル;または3)カラム:Waters Sunfire C18、5μm;移動相A:ギ酸0.05%を含有する水;移動相B:ギ酸0.05%を含有するアセトニトリル。
【0225】
【表1-1】
【0226】
【表1-2】
【0227】
【表1-3】
【0228】
【表1-4】
【0229】
【表1-5】
【0230】
【表1-6】
【0231】
【表1-7】
【0232】
【表1-8】
【0233】
【表1-9】
【0234】
【表1-10】
【0235】
【表1-11】
【0236】
【表1-12】
【0237】
【表1-13】
【0238】
【表1-14】
【0239】
【表1-15】
【0240】
【表1-16】
【0241】
生物学的アッセイ
LRRK2アッセイ
InvitrogenによるLantha Screen技術を使用して、LRRK2キナーゼ活性を測定した。Invitrogen製のGSTタグ付き短縮化LRRK2(Cat # PV4874)を、エズリン/ラジキシン/モエシン(ERM)をベースとするフルオレセイン標識ペプチド基質(LRRKチドとしても知られている、Invitrogen cat # PR8976A)と共に、化合物の用量応答の存在下でインキュベートした。完了したら、アッセイを停止し、テルビウム標識抗ホスホ−ERM抗体(Invitrogen、cat # PR8975A)で検出した。アッセイを、次のプロトコル下で実施した:アッセイ緩衝液(2mM DTTおよび0.01% Brij35を新たに添加した50mM HEEPES、pH7.5、3mM MgCl
2)中で調製した基質の希釈標準溶液3μL(233nM LRRKチド、117μM ATP)を、低体積Greiner 384ウェルプレートに添加した。100%DMSO中の3.16mMの最高濃度まで化合物を希釈することによって、化合物用量応答を調製し、DMSO中でhalf−logで11回連続希釈した。100%DMSO用量応答のアリコート(3.5μL)を水46.5μLと混合し、次いで、384ウェルプレート内で、この混合物1μLを基質ミックス3μLに添加した。4μg/mLの濃度のLRRK2酵素の希釈標準溶液3μLで、キナーゼ反応を開始した。最終反応濃度は、100nM LRRKチド、50μM ATP、1.7μg/mL LRRK2酵素、および32μMの最高用量の化合物用量応答であった。反応を、室温で2時間進行させ、次いで、検出緩衝液(2nMテルビウム標識抗ホスホ−ERMを含む20mM トリス pH7.6、0.01%NP−40、0.02%NaN
3、6mM EDTA)7μLを添加して停止させた。室温で1時間インキュベーションした後に、プレートを、340nmの励起波長、ならびに520nmおよび495nmの両方の読取り発光波長を用いるEnvisionで読取った。520nmおよび495nm発光の比を、データを分析するために使用した。
【0242】
変異体G2019S LRRK2(Invitrogen cat # PV4881)の阻害を、全く同じ方法で測定した。基質ATPおよび酵素の最終濃度はすべて同じであった。しかしながら、変異体酵素がより活性であるので、反応時間を90分に短縮して、何らかの基質欠乏が起こり得る前の定常状態で、阻害を測定することを保証した。
【0243】
以下の表2に、本発明の化合物でのLRRK2 IC
50データを提示する。
【0244】
【0245】
【表2-2】
【0246】
【表2-3】
【0247】
【表2-4】
【0248】
【表2-5】
【0249】
【表2-6】
【0250】
【表2-7】
【0251】
【表2-8】
【0252】