(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記過剰増殖性疾患は、腺腫、膀胱癌、脳癌、乳癌、結腸癌、表皮癌、濾胞癌、尿生殖路の癌、グリア芽腫、ホジキン病、頭頸部癌の癌、肝癌、角化棘細胞腫、腎臓癌、大細胞癌、白血病、肺腺癌、肺癌、リンパ性疾患、メラノーマ及び非メラノーマ皮膚癌、骨髄異形成症候群、神経芽細胞腫、非ホジキンリンパ腫、卵巣癌、乳頭癌、膵臓癌、前立腺癌、直腸癌、肉腫、小細胞癌、精巣癌、奇形癌、甲状腺癌、及び未分化癌からなる群から選択される、請求項30に記載の組成物。
前記過剰増殖性疾患は、急性骨髄性白血病、慢性骨髄単球性白血病、慢性骨髄性白血病、多発性骨髄腫及び骨髄性白血病からなる群から選択される、請求項30に記載の組成物。
前記組成物は、過剰増殖性疾患の治療又は改善のために使用される少なくとも1つの他の化学療法剤と共投与されることを特徴とする、請求項30〜33のいずれか1項に記載の組成物。
【発明を実施するための形態】
【0021】
ここで、それらの例が添付の構造及び式に示される特定の実施形態に対し、詳細に参照がなされるであろう。列挙された実施形態が説明されるであろうが、それらは本発明をそれらの実施形態に限定するものではないことが理解されるであろう。逆に、本発明は、特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲内に含まれ得る全ての代替物、改変物、及び等価物をカバーするように意図されている。当業者は、本発明の実施において使用することができる本明細書に記載のものと類似または同等の多くの方法及び材料を認識するであろう。本発明は、記載される方法及び材料に限定されるものでは全くない。1つまたは複数の組込まれた文献及び類似の材料が、定義された用語、用語の使用、記載された技術、などを含むが、これらに限定されない本出願と異なるかまたは矛盾する場合、本出願が支配する。
【0023】
語句「a」または「an」は、本明細書で使用される場合、1つまたは複数のその実体を指す;例えば、化合物(a compound)は、1つまたは複数の化合物、または少なくとも1つの化合物を指す。従って、用語「a」(または「an」)、「1つまたは複数」及び「少なくとも1つ」は、本明細書において互換的に使用することができる。
【0024】
語句「本明細書で定義される場合」は、本発明の詳細な説明または最も広い請求の範囲において提供される各群に対する最も広い定義を指す。以下に提供されるすべての他の実施形態において、各実施形態において存在することができ、及び明示的に定義されていない置換基は、発明の詳細な説明において提供される最も広い定義を保持する。
【0025】
本明細書において使用される場合、移行句であろうとまたは特許請求の範囲の本文であろうと、用語「含む」及び「含んでいる」は、オープンエンドの意味を有すると解釈されるべきである。すなわち、その用語は、語句「少なくとも有する」または「少なくとも含む」と同義的に解釈されるべきである。プロセスの状況で使用される場合、用語「含む」は、そのプロセスは少なくとも列挙されたステップを含むが、追加のステップを含み得ることを意味する。化合物または組成物の状況で使用される場合、用語「含む」は、その化合物または組成物は少なくとも列挙された特徴または成分を包含するが、追加の特徴または成分を含み得ることを意味する。さらに、単語「含む(include)」、「含んでいる(including)」及び「含む(includes)」は、本明細書及び以下の特許請求の範囲において使用される場合、記載された特徴、整数、成分、またはステップの存在を特定することを意図しているが、それらは、それらの1つまたは複数の他の特徴、整数、成分、ステップ、もしくは群の存在または追加を排除しない。
【0026】
用語「独立して」は、同じ化合物内で同じまたは異なる定義を有する変数の存在または非存在に関係なく、変数が任意の場合に適用されることを示すために本明細書中で使用される。従って、R”が2回出現し、「独立して炭素又は窒素」と定義される化合物においては、両方のR”は炭素であることができ、両方のR”は窒素であることができ、または一方のR”は炭素で他方は窒素であることができる。
【0027】
任意の変数(例えば、R
1、R
4a、Ar、X
1又はHet)が、本発明において用いられるまたは特許請求される化合物を描写し及び記載する任意の部分または式において、複数回出現する場合、各出現におけるその定義は、すべての他の出現におけるその定義とは無関係である。また、置換基及び/または変数の組合せは、そのような化合物が安定な化合物をもたらす場合にのみ許容される。
【0028】
用語「任意選択の」または「任意選択で」は、本明細書で使用される場合、続いて記載される事象または状況が発生し得るが発生する必要はなく、及びその記載が、その事象または状況が発生する例と、発生しない例を包含することを意味する。例えば、「任意選択で置換された」とは、任意選択で置換された部分が、水素または置換基を含み得ることを意味する。
【0029】
用語「約」は、本明細書中で、近似的に(approximately)、およそ(in the region of)、大体(roughly)、またはおおよそ(around)を意味するのに使用される。用語「約」が数値範囲と併せて使用される場合、それは記載される数値の上下に境界を拡張することによってその範囲を修正する。一般に、用語「約」は、本明細書中で、20%の変動で記載される値の上下に数値を修正するのに使用される。
【0030】
本明細書で使用される場合、変数の数値範囲の記載は、本発明は、その範囲内の値の任意のものに等しい変数で実施し得ることを表わすことを意図している。従って、本質的に不連続である変数については、その変数は、その数値範囲の任意の整数値(その範囲の端点を含む)と等しいものであり得る。同様に、本質的に連続的である変数については、その変数は、その範囲の端点を含むその数値範囲の任意の実数と等しいものであり得る。一例として、0〜2の値を有すると記載される変数は、本質的に不連続である変数については、0、1または2であることができ、及び本質的に連続的である変数については、0.0、0.1、0.01、0.001、または他の任意の実数であることができる。
【0031】
式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IXまたはXの特定の化合物は、互変異性を示し得る。互変異性化合物は、複数の相互変換可能な種として存在することができる。プロトトロピー互変異性は、共有結合した水素原子の、2つの原子間での移動から生じる。互変異性体は一般に、平衡状態で存在し、そして個々の互変異性体を単離する試みは通常、化学特性及び物理特性が化合物の混合物と一致する混合物を生じる。平衡の状況は、分子内の化学的特徴に依存する。例えば、アセトアルデヒドなどの多くの脂肪族アルデヒド及びケトンにおいて、そのケト形態が優勢であり;一方、フェノールにおいては、エノール形態が優勢である。一般的な互変異性体は、ケト/エノール(−C(=O)−CH2−⇔−C(−OH)=CH−)、アミド/イミド酸(−C(=O)−NH−⇔−C(−OH)=N−)及びアミジン(−C(=NR)−NH−⇔−C(−NHR)=N−)の互変異性体を含む。後者の2つは、ヘテロアリール及び複素環において特に一般的であり、本発明は、化合物の全ての互変異性体を包含する。
【0032】
式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IXまたはXの化合物のいくつかは、1つまたは複数のキラル中心を含むことができ、従って複数の立体異性体の形態で存在し得ることが、当業者によって理解されるであろう。これらの異性体のラセミ体、個々の異性体及び1つの鏡像異性体が濃縮された混合物、並びにジアステレオマー(2つのキラル中心が存在する場合)、並びに特定のジアステレオマーで部分的に濃縮された混合物は、本発明の範囲内である。本発明は、全ての個々の立体異性体(例えば、鏡像異性体)、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IXまたはXの化合物のラセミ混合物または部分的に分割された混合物及び、必要に応じて、それらの個々の互変異性型を含む。
【0033】
式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IXまたはXの化合物は塩基性中心を含有することができ、適切な酸付加塩は、非毒性の塩を形成する酸から形成される。無機酸の塩の例には、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硫酸塩、重硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、及び水素リン酸塩が含まれる。有機酸の塩の例には、酢酸塩、フマル酸塩、パモ酸塩、アスパラギン酸塩、ベシル酸塩、炭酸塩、重炭酸塩、カンシル酸塩、D及びL−乳酸塩、D及びL−酒石酸塩、エシレート、メシレート、マロン酸、オロチン酸、グルセプト酸塩、メチル硫酸、ステアリン酸塩、グルクロン酸塩、2−ナプシル酸塩、トシル酸塩、ヒベンズ酸塩、ニコチン酸塩、イセチオン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、コハク酸塩、サッカラート、安息香酸塩、エシレート、並びにパモ酸塩が含まれる。適切な塩に関するレビューについては、Berge,Stephen M.,et al.“Pharmaceutical salts.”J. Pharm.Sci.Vol.66,No.1(1977):1−19,及びPaulekuhn,G.Steffen,et al.“Trends in Active Pharmaceutical Ingredient Salt Selection based on Analysis of the Orange Book Database.”J.Med.Chem.Vol.50,No.26(2007):6665−6672参照。
【0034】
本明細書で使用される技術用語及び科学用語は、別途定義されなければ、本発明が関係する当業者によって一般に理解される意味を有する。参照は、当業者に公知の様々な方法及び材料に対して本明細書中で行われる。薬理学の一般的原理を記載する標準参考文献には、Hardman,Joel Griffith,et al.Goodman & Gilman’s The Pharmacological Basis of Therapeutics.New York:McGraw−Hill Professional, 2001が含まれる。これらの化合物の調製において使用される出発材料及び試薬は、一般的に、Sigma−Aldrich(St.Louis,MO)などの商業的供給業者から入手可能であるか、または参考文献に記載された手順に従って、当業者に公知の方法により調製される。別途言及されなければ、以下の説明及び実施例で参照される材料、試薬などは、商業的供給源から入手可能である。一般的な合成手順は、Louis F.Fieser and Mary Fieser,Reagents for Organic Synthesis.v.1−23,New York:Wiley 1967−2006 ed.(the Wiley InterScience(登録商標)ウェブサイト経由でも入手可能);LaRock,Richard C.,Comprehensive Organic Transformations:A Guide to Functional Group Preparations.New York:Wiley−VCH,1999;B.Trost and I.Fleming,eds. Comprehensive Organic Synthesis.v.1−9,Oxford:Pergamon 1991;A.R.Katritzky and C.W.Rees,eds.Comprehensive Heterocyclic Chemistry.Oxford:Pergamon 1984;A.R.Katritzky and C.W.Rees,eds.Comprehensive Heterocyclic Chemistry II.Oxford:Pergamon 1996;and Paquette,Leo A.,ed.Organic Reactions.v.1−40,New York:Wiley & Sons 1991などの論文に記載されており;及び当業者には周知であろう。
【0035】
本明細書に記載される定義は、「ヘテロアルキルアリール」、「ハロアルキルヘテロアリール」、「アリールアルキルヘテロシクリル」、「アルキルカルボニル」、及び「アルコキシアルキル」などの化学的に関連する組合せを形成するように付加され得る。用語「アルキル」が、「フェニルアルキル」、または「ヒドロキシアルキル」におけるように、別の用語に続く接尾語として使用される場合、これは、上で定義されたように、他の具体的に名称を挙げられた基から選択される少なくとも1つの置換基で置換されているアルキル基を指すことを意図している。従って、例えば、「フェニルアルキル」とは、少なくとも1つのフェニル置換基を有するアルキル基を指し、従って、ベンジル及びフェニルエチルを包含する。「アルキルアミノアルキル」は、少なくとも1つのアルキルアミノ置換基を有するアルキル基である。「ヒドロキシアルキル」は、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、1−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロピル、2−ヒドロキシブチル、2,3−ジヒドロキシブチル、2−(ヒドロキシメチル)、及び3−ヒドロキシプロピルなどを包含する。従って、本明細書中で使用される場合、用語「ヒドロキシアルキル」は、以下で定義されるヘテロアルキル基のサブセットを定義するのに使用される。用語−(アル)アルキルは、非置換のアルキル基またはアラルキル基のいずれかを指す。用語(ヘテロ)アリールまたは(het)アリールは、アリール基またはヘテロアリール基のいずれかである部分を指す。
【0036】
用語「C
1−C
4アシルオキシ−C
1−C
2アルキル」は、本明細書で使用される場合、式−(CH
2)
1−2OC(O)(CH
2)
0−3Hの基を示す。用語「C
1−C
4アシルオキシ」は、本明細書で使用される場合、基−OC(O)Rを示し、式中Rは、1〜4個の炭素原子を含有する(例えば、C
1はホルミルである)。
【0037】
用語「アルキル」は、炭素原子の直鎖または分枝鎖基を包含する。いくつかのアルキル部分は略されており、例えば、メチル(「Me」)、エチル(「Et」)、プロピル(「Pr」)及びブチル(「Bu」)、並びにさらなる略語が、例えば、1−プロピルまたはn−プロピル(「n−Pr」)、2−プロピルまたはイソプロピル(「i−Pr」)、1−ブチルまたはn−ブチル(「n−Bu」)、2−メチル−1−プロピルまたはイソブチル(「i−Bu」)、1−メチルプロピルまたはs−ブチル(「s−Bu」)、1,1−ジメチルエチルまたはt−ブチル(「t−Bu」)などの化合物の特定の異性体を指定するのに使用される。略語は、時には、例えば、メタノール(「MeOH」)またはエタノール(「EtOH」)など、元素略語と化学構造を併せて使用される。
【0038】
本出願を通して使用されるさらなる略語には、例えば、ベンジル(「Bn」)、フェニル(「Ph」)及び酢酸(「Ac」)が含まれ得る。
【0039】
用語「アルケニル」及び「アルキニル」は、炭素原子の直鎖または分枝鎖基を含む。
【0040】
用語「ハロアルキル」は、本明細書で使用される場合、1、2、3個またはそれ以上の水素原子がハロゲンで置換されている、上記で定義した非分枝鎖又は分枝鎖アルキル基を意味する。例は、1−フルオロメチル、1−クロロメチル、1−ブロモメチル、1−ヨードメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、1−フルオロエチル、1−クロロエチル、2−フルオロエチル、2−クロロエチル、2−ブロモエチル、2,2−ジクロロエチル、3−ブロモプロピル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−クロロ−3−フルオロプロピル及び1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル(パーフルオロエチル)である。
【0041】
用語「ヘテロアルキル」は、本明細書で使用される場合、1個または2個の水素原子が−OR
α及び−NR
βR
γからなる群から独立して選択される置換基で置き換えられている、本明細書中で定義されるようなアルキル基を意味し、ヘテロアルキル基の結合点は炭素原子を介すると理解される。R
αは、水素またはアルキルであり、並びにR
β及びR
γは互いに独立して、水素、アシル、アルキルであるか、またはR
β及びR
γは、それらが結合している窒素と一緒になって、環状アミンを形成する。ヒドロキシアルキル部分、アルコキシアルキル部分、アミノアルキル部分、アルキルアミノアルキル部分及びジアルキルアミノアルキル部分は、用語「ヘテロアルキル」により包含される下位の属である。代表的な例には、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシ−1−ヒドロキシメチルエチル、2,3−ジヒドロキシプロピル、1−ヒドロキシメチルエチル、3−ヒドロキシブチル、2,3−ジヒドロキシブチル、2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル、2−アミノエチル、及び3−メチルアミノプロピルなどが含まれるが、これらに限定されない。
【0042】
用語「ヘテロアリール」は、環が2個の隣接するOまたはS原子を含有しないという条件で、酸素、窒素及び硫黄からなる群から選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含有する、5〜6員の単環式及び9〜10員の二環式芳香族環を含む。特定の例では、これらの用語は、具体的には、さらに、1個または2個の窒素ヘテロ原子を含有する5〜6員のヘテロアリールなどに限定され得る。同様に、ヘテロアリール環は、その全炭素の対応物よりも少ない芳香族特性を有することが、当業者に知られている。従って、本発明の目的のためには、ヘテロアリール基は、ある程度芳香族性を有することのみ必要とする。
【0043】
ヘテロアリール基は、例えば、ピロリル、チオフェニル(チエニル)、フラニル(フリル)、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、トリアゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、テトラゾリル、チアトリアゾリル、オキサトリアゾリル、ピリジニル(ピリジル)、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、チアジニル、オキサジニル、トリアジニル、チアジアジニル、オキサジアジニル、ジチアジニル、ジオキサジニル、オキサチアジニル、テトラジニル、チアトリアジニル、オキサトリアジニル、ジチアジアジニル、イミダゾリニル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、インドリル、ベンゾイミダゾリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ピロロピリジニル、イミダゾピリジニル、ピラゾロピリジン、イソインドリル、インダゾリル、プリニル、インドリニニル、ピロロピリダジニル、イミダゾピリミジニル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、フタラジニル、ナフチリジニル、ピリドピリミジニル、ピリドピラジニル、ピリミドピリミジニル及びピラジニオピラジニルを含み得る。
【0044】
用語「複素環」、「複素環の」及び「ヘテロシクリル」は、環は2個の隣接するOまたはS原子を含有しないという条件で、酸素、窒素、硫黄、S(=O)及びS(=O)
2からなる群から選択される1、2または3個のヘテロ原子を含む3〜7員の単環式の飽和または部分的に不飽和の環を含む。特定の場合では、これらの用語は、具体的には、さらに、5及び6員環のみを含む「5〜6員ヘテロシクリル」などに、限定され得る。二環式複素環基は、酸素、窒素、硫黄、S(=O)及びS(=O)
2からなる群から選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有する5〜14員二環式の飽和または部分的に不飽和の環を含む。特定の例では、これらの用語は、具体的には、さらに、7〜10員二環式環のみを含む「7〜10員ヘテロシクリル」などに、限定され得る。
【0045】
複素環基は、例えば、オキシラニル、チアラニル、アジリジニル、オキセタニル、チアタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペリジニル、ジオキサニル、オキサチアニル、モルホリニル(モルホリノ)、ジチアニル、ピペラジニル、アザチアニル、オキセパニル、チエパニル、アゼパニル、ジオキセパニル、オキサチエパニル、オキサアゼパニル、ジチエパニル、チエアゼパニル、ジアゼパニル、ジヒドロフラニル、ジヒドロピラニル、ピラニル及びテトラヒドロピリジニルを含み得る。上述の5及び6員環系のさらなる例は、米国特許No.4,278,793に記載されている。
【0046】
用語「ヒドロキシアルキル」及び「アルコキシアルキル」は、本明細書で使用される場合、異なる炭素原子上に1〜3個の水素原子がそれぞれ水酸基またはアルコキシ基で置換されている、本明細書で定義されるようなアルキル基を示す。C
1−C
3アルコキシC
1−C
6アルキル基部分は、1〜3個の水素原子がC
1−C
3アルコキシで置換されており、アルコキシの結合点は酸素原子である、C
1−C
6アルキル置換基を指す。
【0047】
環系内に引かれた結合(明確な頂点で接続されるのとは対照的に)は、その結合が、任意の適切な環原子に結合し得ることを示す。
【0048】
本発明の方法は、望ましくない血管新生に関連するかまたはそれによって特徴付けられる様々なタイプの癌及び疾患及び障害を治療、予防及び/または管理する方法を包含する。本明細書において使用される場合、別途明記されなければ、用語「治療する」または「治療」は、特定の疾患または障害の症状の発症後の本発明の化合物または他の追加の活性薬剤の投与を意味する。用語「治療する」または「治療」は、治療的または緩和的手段も指す。有益なまたは所望の臨床結果には、検出可能であれ検出不能であれ、症状の軽減、疾患の程度の減少、安定化した(すなわち、悪化していない)疾患の状態、疾患進行の遅延または減速、疾患状態の改善または緩和、及び寛解(部分的であれ全体的であれ)が含まれるが、これらに限定されない。「治療」は、治療を受けない場合に予想される生存と比較して延長した生存を意味することもできる。治療を必要とするものには、病態または障害をすでに有するもの、及び病態または障害を有しやすいものが含まれる。本明細書で使用される場合、別途明記されなければ、用語「予防する」は、特に、望ましくない血管新生に関連するかまたはそれによって特徴付けられる癌、及び他の疾患及び障害の危険性のある患者への、症状の発症前の投与を指す。用語「予防」は、特定の疾患または障害の症状の阻害を含む。望ましくない血管新生に関連するかまたはそれによって特徴付けられる癌、及び他の疾患及び障害の家族歴を有する患者は、予防レジメンの好ましい候補である。本明細書で使用される場合及び別途示されなければ、用語「管理する」は、特定の疾患または障害に罹患したことのある患者における再発を予防すること、及び/または疾患または障害に罹患した患者が寛解にある時間を長くすることを包含する。
【0049】
語句「治療有効量」または「有効量」は、そのような治療を必要とする哺乳動物に投与される場合、(i)特定の疾患、病態、または障害を治療または予防する、(ii)特定の疾患、病態、または障害の1つまたは複数の症状を減衰、改善、または排除する、または(iii)本明細書に記載の特定の疾患、病態、または障害の1つまたは複数の症状の発症を予防または遅延させるのに十分な、本明細書に記載の化合物の量を意味する。そのような量に対応するであろう化合物の量は、特定の化合物、疾患状態及びその重症度、治療を必要とする哺乳動物の同一性(例えば、体重)などの要因に応じて変化するが、それにもかかわらず、当業者はルーチンで決定することができる。
【0050】
用語「癌」及び「癌性」は、典型的には異常なまたは無秩序な細胞増殖によって特徴付けられる哺乳動物における生理学的状態を指すかまたは記述する。「腫瘍」は、1つまたは複数の癌性細胞を含む。癌の例には、癌腫、リンパ腫、芽細胞腫、肉腫、及び白血病またはリンパ性悪性疾患が含まれるが、これらに限定されない。このような癌のより特定の例には、扁平上皮細胞癌(例えば、上皮扁平細胞癌)、小細胞肺癌、非小細胞肺癌(「NSCLC」)、肺の腺癌及び肺の扁平上皮癌、腹膜の癌、肝細胞を含む肺癌、胃腸癌、膵臓癌、神経膠芽細胞腫、子宮頸癌、卵巣癌、肝臓癌、膀胱癌、肝癌、乳癌、結腸癌、直腸癌、結腸直腸癌、子宮内膜または子宮癌、唾液腺癌を含む胃癌または胃癌、腎臓または腎癌、前立腺癌、外陰部癌、甲状腺癌、肝癌、肛門癌、陰茎癌、メラノーマを含む皮膚癌、並びに頭部及び頸部癌が含まれる。
【0051】
「化学療法剤」とは、癌の治療において有用な化合物である。化学療法剤の例には、エルロチニブ(erlotinib)(TARCEVA(登録商標),Genentech/OSI Pharm.)、ボルテゾミブ(bortezomib)(VELCADE(登録商標),Millennium Pharm.)、フルベストラント(fulvestrant)(FASLODEX(登録商標),AstraZeneca)、スニチブ(sunitib)(SUTENT(登録商標),Pfizer/Sugen)、レトロゾール(FEMARA(登録商標),Novartis)、メシル酸イマチニブ(GLEEVEC(登録商標),Novartis)、フィナスネート(finasunate)(VATALANIB(登録商標),Novartis)、オキサリプラチン(ELOXATIN(登録商標),Sanofi)、5−FU(5−フルオロウラシル)、ロイコボリン、ラパマイシン(Rapamycin)(シロリムス(Sirolimus),RAPAMUNE(登録商標),Wyeth)、ラパチニブ(Lapatinib)(TYKERB(登録商標),GSK572016,Glaxo Smith Kline)、ロナファミブ(Lonafamib)(SCH 66336)、ソラフェニブ(sorafenib)(NEXAVAR(登録商標),Bayer Labs)、ゲフィチニブ(IRESSA(登録商標),AstraZeneca)、AG1478、チオテパ及びCYTOXAN(登録商標)シクロホスファミドなどのアルキル化剤;ブスルファン、イムプロスルファン及びピポスルファンなどのアルキルスルホネート;ベンゾドーパ(benzodopa)、カルボコン、メツレドーパ(meturedopa)、及びウレドーパ(uredopa)などのアジリジン;アルトレタミン(altretamine)、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホルアミド、トリエチレンチオホスホルアミド及びトリメチロメラミン(trimethylomelamine)を含むエチレンイミン及びメチラメラミン(methylamelamine);アセトゲニン(acetogenin)(特に、ブラタシン(bullatacin)及びブラタシノン(bullatacinone));カンプトテシン(合成アナログのトポテカンを含む);ブリオスタチン(bryostatin);カリスタチン(callystatin);CC−1065(そのアドゼレシン(adozelesin)、カルゼレシン(carzelesin)及びビゼレシン(bizelesin)の合成アナログを含む);クリプトフィシン(cryptophycin)(特に、クリプトフィシン1及びクリプトフィシン8);ドラスタチン(dolastatin);ドゥオカルマイシン(duocarmycin)(その合成アナログのKW−2189及びCB1−TM1を含む);エレウテロビン(eleutherobin);パンクラチスタチン(pancratistatin);サルコディクチン(sarcodictyin);スポンジスタチン(spongistatin);クロラムブシル、クロマファジン(chlomaphazine)、クロロホスファミド、エストラムスチン、イホスファミド、メクロレタミン、メクロレタミンオキシドヒドロクロリド、メルファラン、ノベムビチン(novembichin)、フェネステリン(phenesterine)、プレドニムスチン、トロホスファミド、ウラシルマスタードなどのナイトロジェンマスタード;カルムスチン、クロロゾトシン、フォテムスチン、ロムスチン、ニムスチン、及びラニムスチン(ranimnustine)などのニトロソ尿素;エンジイン抗生物質(例えば、カリケアミシン(calicheamicin)、特にカリケアミシンγ1I及びカリケアミシンω1I(Angew Chem.Intl.Ed.Engl.1994,33:183−186))などの抗生物質;ディネミシンAを含むディネミシン(dynemicin);クロドロネートなどのビスホスホネート;エスペラミシン(esperamicin);ネオカルチノスタチン発色団及び関連する色素タンパクのエンジイン抗生発色団)並びに、アクラシノマイシン、アクチノマイシン、アウトラマイシン(authramycin)、アザセリン、ブレオマイシン、カクチノマイシン、カラビシン(carabicin)、カミノマイシン(caminomycin)、カルチノフィリン、クロモマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン、6−ジアゾ−5−オキソ−L−ノルロイシン、ADRIAMYCIN(登録商標)(ドキソルビシン)、モルホリノ−ドキソルビシン、シアノモルホリノ−ドキソルビシン、2−ピロリノ−ドキソルビシン及びデオキシドキソルビシン)、エピルビシン、エソルビシン、イダルビシン、マルセロマイシン(marcellomycin)、例えば、マイトマイシンC、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン、ペプレオマイシン(peplomycin)、ポルフィロマイシン、プロマイシン、ケラマイシン(quelamycin)、ロドルビシン、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン(tubercidin)、ウベニメクス、ジノスタチン、ゾルビシンなどのマイトマイシン;メトトレキサート及び5−フルオロウラシル(5−FU)などの抗拮抗物質);デノプテリン(denopterin)、メトトレキサート、プテロプテリン、トリメトレキサートなどの葉酸アナログ;フルダラビン、6−メルカプトプリン、チアミプリン、チオグアニンなどのプリンアナログ;アンシタビン、アザシチジン、6−アザウリジン、カルモフール、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、フロクスウリジンなどのピリミジンアナログ;カルステロン、プロピオン酸ドロモスタノロン、エピチオスタノール、メピチオスタン、テストラクトンなどのアンドロゲン;アミノグルテチミド、ミトーテン、トリロスタンなどの抗副腎剤(anti−adrenals);フロリン酸(frolinic acid)などの葉酸補充物質(replenisher);アセグラトン;アルドホスファミドグリコシド;アミノレブリン酸;エニルウラシル(eniluracil);アムサクリン;ベストラブシル(bestrabucil);ビサントレン;エダトレキサート;デフォファミン(defofamine);デメコルチン;ジアジコン(diaziquone);エルフォミチン(elfomithine);酢酸エリプチニウム;エポチロン(epothilone);エトグルシド;硝酸ガリウム;ヒドロキシ尿素;レンチナン;ロニダミン(lonidainine);マイタンシン(maytansine)及びアンサミトシン(ansamitocin)などのマイタンシノイド(maytansinoid);ミトグアゾン;ミトザントロン;モピダモール(mopidamnol);ニトラエリン(nitraerine);ペントスタチン;フェナメト(phenamet);ピラルビシン;ロソキサントロン(losoxantrone);ポドフィリン酸(podophyllinic acid);2−エチルヒドラジド;プロカルバジン;PSK(登録商標)多糖複合体(polysaccharide complex)(JHS Natural Products,Eugene,Oreg.);ラゾキサン;リゾキシン(rhizoxin);シゾフィラン(sizofuran);スピロゲルマニウム;テヌアゾン酸;トリアジコン;2,2’,2’’−トリクロロトリエチルアミン;トリコテセン(trichothecene)(特に、T−2トキシン、ベラクリンA(verracurin A)、ロリジンA(roridin A)及びアングイジン(anguidine));ウレタン(urethan);ビンデシン;ダカルバジン;マンノムスチン;ミトブロニトール;ミトラクトール;ピポブロマン;ガシトシン(gacytosine);アラビノシド(「Ara−C」);シクロホスファミド;チオテパ;TAXOL(パクリタキセル;Bristol−Myers Squibb Oncology,Princeton,N.J.)、ABRAXANE(登録商標)(Cremophor−free),パクリタキセルのアルブミン操作ナノ粒子処方物(American Pharmaceutical Partners,Schaumberg,IL.)、及びTAXOTERE(登録商標)(ドセタキセル、ドキセタキセル(doxetaxel)などのタキソイド(taxoid);Sanofi−Aventis);クロラムブシル(chloranmbucil);GEMZAR(登録商標)(ゲムシタビン);6−チオグアニン;メルカプトプリン;メトトレキサート;シスプラチン及びカルボプラチンなどの白金アナログ;ビンブラスチン;エトポシド(VP−16);イホスファミド;ミトザントロン;ビンクリスチン;NAVELBINE(登録商標)(ビノレルビン);ノバントロン;テニポシド;エダトレキサート;ダウノマイシン;アミノプテリン;カペシタビン(XELODA(登録商標));イバンドロネート(ibandronate);CPT−11;トポイソメラーゼインヒビターRFS 2000;ジフルオロメチルオルニチン(DMFO);レチン酸などのレチノイド;並びに上記のもののいずれかの薬学的に許容される塩、酸及び誘導体が含まれる。
【0052】
「化学療法剤」の定義には以下も含まれる:(i)例えば、タモキシフェン(NOLVADEX(登録商標);クエン酸タモキシフェンを含む)、ラロキシフェン、ドロキシフェン、4−ヒドロキシタモキシフェン、トリオキシフェン、ケオキシフェン(keoxifene)、LY117018、オナプリストン、及びFARESTON(登録商標)(クエン酸トレミフェン)を含む、抗エストロゲン及び選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)などの腫瘍に対するホルモン活性を調節または阻害するように作用する抗ホルモン剤;(ii)例えば、4(5)−イミダゾール、アミノグルテチミド、MEGASE(登録商標)(酢酸メゲストロール)、AROMASIN(登録商標)(エキセメスタン;Pfizer)、フォルメスタニー(formestanie)、ファドロゾール、RIVISOR(登録商標)(ボロゾール(vorozole))、FEMARA(登録商標)(レトロゾール;Novartis)、及びARIMIDEX(登録商標)(アナストロゾール;AstraZeneca)などの、副腎においてエストロゲンの産生を調節する酵素アロマターゼを阻害するアロマターゼ阻害剤;(iii)フルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、ロイプロリド、及びゴセレリンなどの抗アンドロゲン;並びにトロキサシタビン(troxacitabine)(1,3−ジオキソランヌクレオシドシトシンアナログ));(iv)タンパク質キナーゼ阻害剤;(v)脂質キナーゼ阻害剤;(vi)アンチセンスオリゴヌクレオチド、特に、PKC−α、Raf及びH−Rasなどの、異常な細胞増殖に関与する信号伝達経路において遺伝子発現を阻害するもの;(vii)VEGF発現阻害剤(例えば、ANGIOZYME(登録商標))及びHER2発現阻害剤などのリボザイム;(viii)例えば、ALLOVECTIN(登録商標)、LEUVECTIN(登録商標)、及びVAXID(登録商標)等、遺伝子治療ワクチンなどのワクチン;PROLEUKIN(登録商標)、rIL−2;LURTOTECAN(登録商標)などのトポイソメラーゼ1阻害剤;ABARELIX(登録商標)rmRH;(ix)ベバシズマブ(bevacizumab)(AVASTIN(登録商標)、Genentech)などの抗血管新生剤;並びに(x)上記のうちの任意のものの薬学的に許容される塩、酸及び誘導体。
【0053】
語句「薬学的に許容される」は、物質または組成物が製剤を含む他の成分と化学的及び/または毒物学的に互換性があること、及び/または哺乳動物がそれによって治療されることを示す。
【0054】
語句「薬学的に許容される塩」は、本明細書で使用される場合、本明細書に記載の化合物の薬学的に許容される有機または無機塩を指す。
【0055】
本明細書に記載される化合物は、必ずしも薬学的に許容される塩ではなくて、本明細書に記載の化合物を調製及び/または精製するため、及び/または本明細書に記載の化合物の鏡像異性体を分離するための中間体として有用であり得る化合物などの他の塩も含む。
【0056】
用語「哺乳動物」は、本明細書に記載の疾患を有するか、または発症する危険性がある温血動物を意味し、モルモット、イヌ、ネコ、ラット、マウス、ハムスター、及びヒトを含む、霊長類を含むが、これらに限定されない。
【0058】
ERKによって調節される疾患、病態及び/または障害の治療において潜在的に有用である化合物、及びその医薬製剤が本明細書で提供される。
【0059】
一実施形態は、式I:
【化2】
の化合物またはその立体異性体、互変異性体もしくは薬学的に許容される塩、を提供し、式中:
X
1はCH及びNから選択され;
X
2はCH及びNから選択され;
R
1は、C
1−C
12アルキル、C
2−C
12アルケニル、C
2−C
12アルキニル、C
3−C
7シクロアルキル、フェニル、3〜7員飽和または部分不飽和のヘテロシクリル、5〜6員ヘテロアリール、C
5−C
14二環式シクロアルキル、ナフチル、5〜14員二環式飽和または部分的不飽和の複素環、及び9〜10員二環式ヘテロアリールから選択され、ここにおいてアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、フェニル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール及びナフチルは、独立してオキソ及びOR
dから選択される1つまたは複数の基で任意選択で置換された、ハロゲン、OR
a、NR
bR
c、オキソ、オキシド、CN、C
3−C
6シクロアルキル、シクロプロピルメチル、3〜7員複素環、C
1−C
6ハロアルキル、C
1−C
3ヒドロキシアルキル、C
1−C
4アシルオキシ−C
1−C
2アルキル、フェニル及びC
1−C
6アルキルから独立して選択される1つまたは複数の基で置換されてもよい;
R
2は、水素、C
1−C
12アルキル、C
2−C
12アルケニル、C
2−C
12アルキニル、C
3−C
7シクロアルキル、3〜7員の飽和または部分不飽和のヘテロシクリル、フェニル、5〜6員ヘテロアリール、C
5−C
14二環式シクロアルキル、ナフチル、5〜14員二環式飽和または部分不飽和ヘテロシクリル、及び9〜10員二環式ヘテロアリールから選択され、ここにおいてアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、フェニル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール及びナフチルは、ハロゲン;ヒドロキシ;ハロゲン及びC
1−C
3アルコキシから選択される2個の基で任意選択で置換されたハロゲン、C
1−C
3アルコキシ、またはフェニルから独立して選択される1つまたは複数の基で任意選択で置換されたC
1−C
6アルキル;ハロゲンから選択される1つまたは複数の基で任意選択で置換されたC
1−C
6アルコキシ;NR
kR
m;C
1−C
3アルコキシで任意選択で置換されたハロゲン、C
1−C
3アルキル、C
1−C
3アルコキシ及びフェニルから独立して選択される1つまたは複数の基で任意選択で置換されたC
3−C
6シクロアルキルから独立して選択される1つまたは複数の基で任意選択で置換されてもよく、ここにおいてアルキル、アルコキシ及びフェニルは、ハロゲン;ハロゲン、−C(=O)O(C
1−C
6アルキル)、及びフェニルで任意選択で置換されたハロゲン、C
1−C
3アルコキシ、C
1−C
3アルキルから独立して選択される1つまたは複数の基で任意選択で置換された4〜6員ヘテロシクリル;ハロゲン、C
1−C
3アルキル及びC
1−C
3アルコキシから独立して選択される1つまたは複数の基で任意選択で置換されたフェニルで任意選択で置換されてもよく、ここにおいてアルキル及びアルコキシは、ハロゲン;ハロゲン、C
1−C
3アルキル、C
1−C
3アルコキシ及び5〜6員ヘテロアリールから独立して選択される1つまたは複数の基で任意選択で置換された5〜6員ヘテロアリールで任意選択で置換されてもよく、ここにおいてアルキル及びアルコキシは、ハロゲンで任意選択で置換されてもよい;
R
3は、水素及びハロゲンから選択され;
R
4は、水素及びハロゲンから選択され;
各R
a、R
b、R
c及びR
dは、水素、C
1−C
6アルキル及びC
1−C
6ハロアルキルから独立して選択され;及び
各R
k及びR
mは、水素、C
1−C
3アルキル及びC
1−C
6ハロアルキルから独立して選択される。
【0060】
一実施形態は、式Iの化合物並びにその立体異性体及び薬学的に許容される塩を提供し、式中:
X
1はCH及びNから選択され;
X
2はCH及びNから選択され;
R
1は、(a)ハロゲン、OR
a、NR
bR
c、オキソ、CN、C
3−C
6シクロアルキル及び3〜7員の複素環から独立して選択される1個または複数個の基で任意選択で置換されたC
1−C
6アルキル;(b)ハロゲン及びOR
dから独立して選択される1個または複数個の基で任意選択で置換されたハロゲン、OR
a、CN及びC
1−C
3アルキルから独立して選択される1個または複数個の基で任意選択で置換されたC
3−C
7シクロアルキル;(c)ハロゲン及びOR
dから独立して選択される1個または複数個の基で任意選択で置換されたハロゲン、OR
a、CN、C
3−C
6シクロアルキル及びC
1−C
3アルキルから独立して選択される1個または複数個の基で任意選択で置換されたフェニル;(d)ハロゲン及びOR
dから独立して選択される1個または複数個の基で任意選択で置換されたハロゲン、OR
a、オキソ、CN、C
3−C
6シクロアルキル及びC
1−C
3アルキルから独立して選択される1個または複数個の基で任意選択で置換された3〜7員飽和または部分不飽和ヘテロシクリル;(e)ハロゲン、オキソ及びOR
dから独立して選択される1個または複数個の基で任意選択で置換されたハロゲン、OR
e、オキサイド、CN、C
3−C
6シクロアルキル及びC
1−C
3アルキルから独立して選択される1個または複数個の基で任意選択で置換された5〜6員ヘテロアリール;及び(f)ハロゲン及びOR
dから独立して選択される1個または複数個の基で任意選択で置換されたハロゲン、OR
a、オキソ、CN、C
3−C
6シクロアルキル及びC
1−C
3アルキルから独立して選択される1個または複数個の基で任意選択で置換された7〜10員の二環式複素環、から選択され;
R
2は、(a)1〜4個のR
f基で任意選択で置換されたC
1−C
10アルキル;(b)ハロゲン、C
1−C
3アルキル及びC
1−C
3アルコキシで任意選択で置換されたC
3−C
6シクロアルキル;(c)N、O及びSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する4〜6員ヘテロシクリル、ここにおいてヘテロシクリルは1〜4個のR
g基で任意選択で置換されてもよい;(d)ハロゲン、C
1−C
3アルキル及びC
1−C
3アルコキシから選択される1〜4個の基で任意選択で置換されたフェニル;(e)N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜6員のヘテロアリール、ここにおいてヘテロアリールは、N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含むハロゲン、C
1−C
3アルキル、C
1−C
3アルコキシ、及び5〜6員のヘテロアリールから選択される1〜4個の基で任意選択で置換されてもよい;(f)ハロゲン、C
1−C
3アルキル及びC
1−C
3アルコキシで任意選択で置換されたC
8−C
10二環式シクロアルキル;及び(g)N、O及びSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する9〜10員の二環式ヘテロシクリル、ここにおいてヘテロシクリルは、ハロゲン、C
1−C
3アルキル及びC
1−C
3アルコキシで任意選択で置換されてもよい、から選択され;
R
3は水素及びハロゲンから選択され;
R
4は水素及びハロゲンから選択され;
各R
a、R
b、R
c、R
d及びR
eは、水素及びC
1−C
6アルキルから独立して選択され;
各R
fは、(a)ハロゲン;(b)ヒドロキシ;(c)C
1−C
3アルコキシ;(d)NR
kR
m;(e)1個または複数個のR
h基で任意選択で置換されたC
3−C
6シクロアルキル;(f)N、O及びSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む4〜6員ヘテロシクリル、ここにおいてヘテロシクリルは、ハロゲン、−C(=O)O(C
1−C
6アルキル)及びフェニルで任意選択で置換されたハロゲン、C
1−C
3アルコキシ、C
1−C
3アルキルから選択される1個または複数個の基で任意選択で置換されてもよい;(g)1個または複数個のR
j基で任意選択で置換されたフェニル;及び(h)N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員ヘテロアリール、ここにおいてヘテロアリールは1個または複数個のR
j基で任意選択で置換されてもよい、から選択され;
各R
gは、(a)ハロゲン;(b)ハロゲン及びC
1−C
3アルコキシから選択される2個の基で任意選択で置換されたハロゲン、C
1−C
3アルコキシ、またはフェニルで任意選択で置換されたC
1−C
3アルキル、;(c)ハロゲンで任意選択で置換されたC
1−C
3アルコキシ;(d)ハロゲンまたはC
1−C
3アルコキシで任意選択で置換されたフェニル;及び(e)N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5員〜6ヘテロアリール、ここにおいてヘテロアリールは、ハロゲン及びC
1−C
3アルコキシから選択される1個または2個の基で任意選択で置換されてもよい、から選択され;
各R
hは、C
1−C
3アルコキシで任意選択で置換されたハロゲン、C
1−C
3アルキル、C
1−C
3アルコキシ及びフェニルから選択され、ここにおいてアルキル、アルコキシ及びフェニルは、任意選択でハロゲンで置換されてもよい;
各R
jは、ハロゲン、C
1−C
3アルキル及びC
1−C
3アルコキシから選択され、ここにおいてアルキル及びアルコキシは、任意選択でハロゲンで置換されてもよい;及び
各R
k及びR
mは、水素及びC
1−C
3アルキルから独立して選択される。
【0061】
式Iの特定の実施態様では:
X
1はCH及びNから選択され;
X
2はCH及びNから選択され;
R
1は、(a)OH、シクロプロピル、オキセタニル及びモルホリノから選択される1個または2個の基で任意選択で置換されたC
1−C
5アルキル;(b)C
3−C
4シクロアルキル;(c)ハロゲンまたはメチルで任意選択で置換された1個のOヘテロ原子を含有する4〜6員ヘテロシクリル;及び(d)メチル及びシクロプロピルから選択される1〜3個の基で置換されたN及びSから選択される2〜4個のヘテロ原子を含有する5員ヘテロアリールから選択され;
R
2は、(a)1個または2個のR
f基で任意選択で置換されたC
1−C
6アルキル;(b)1個または2個のハロゲンで任意選択で置換されたC
3−C
6シクロアルキル(c)N、O及びSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する4〜6員ヘテロシクリル、ここにおいてヘテロシクリルは1〜3個のR
g基で任意選択で置換されていてもよい;(d)N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロアリール、ここにおいてヘテロアリールは、N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含有するC
1−C
3アルキル及び5〜6員ヘテロアリールから選択される1個または2個の基で任意選択で置換されていてもよい;及び(e)ハロゲンで任意選択で置換されたC
8−C
10二環式シクロアルキルから選択され;
R
3及びR
4は水素であり;
各R
fは、独立して、(a)ハロゲン;(b)ヒドロキシ;(c)C
1−C
3アルコキシ;(d)NR
kR
m;(e)1個または2個のR
h基で任意選択で置換されたC
3−C
6シクロアルキル;(f)N、O及びSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する4〜6員ヘテロシクリル、ここにおいてヘテロシクリルは、ハロゲン、−C(=O)O(C
1−C
6アルキル)及びフェニルで任意選択で置換されたC
1−C
3アルキルから選択される1個の基で任意選択で置換されていてもよい;(g)1個または2個のR
j基で任意選択で置換されたフェニル;及び(h)N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロアリール、ここにおいてヘテロアリールは、1個または2個のR
j基で任意選択で置換されていてもよい、から選択され;
各値R
gは、(a)ハロゲン;(b)ハロゲン及びC
1−C
3アルコキシから選択される2個の基で任意選択で置換されたフェニルで任意選択で置換されたC
1−C
3アルキル;(c)C
1−C
3アルコキシ;(d)ハロゲンで任意選択で置換されたフェニル;及び(e)ハロゲン及びC
1−C
3アルコキシから選択される1個または2個の基で任意選択で置換された1個のNヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロアリール、から選択され;
各R
hは、ハロゲンで任意選択で置換されたC
1−C
3アルコキシで任意選択で置換されたハロゲン、C
1−C
3アルキル、C
1−C
3アルコキシ及びフェニルから選択され;
各R
jは、ハロゲン、C
1−C
3アルキル及びC
1−C
3アルコキシから選択され、ここにおいてアルキル及びアルコキシは、ハロゲンで任意選択で置換されていてもよく;及び
各R
k及びR
mは独立してC
1−C
3アルキルである。
【0062】
特定の実施形態では、X
1はCHである(そのような化合物は式IIの構造を有する)。特定の実施形態では、X
1はNである(そのような化合物は式IIIの構造を有する)。
【化3】
【0063】
特定の実施形態では、X
2はCHである(そのような化合物は式IVの構造を有する)。特定の実施形態では、X
2はNである(そのような化合物は式Vの構造を有する)。
【化4】
【0064】
特定の実施形態では、X
1はCHであり、X
2はCHである(そのような化合物は、式VIの構造を有する)。特定の実施形態では、X
1はCHであり、X
2はNである(そのような化合物は、式VIIの構造を有する)。特定の実施形態では、X
1はNであり、X
2はCHである(そのような化合物は、式VIIIの構造を有する)。特定の実施形態では、X
1はNであり、X
2はNである(そのような化合物は、式IXの構造を有する)。
【化5】
【0065】
特定の実施形態では、X
1はCHであり、X
2はCHである;X
1はCHであり、X
2はNである;または、X
1はNであり、X
2はCHである。
【0066】
国際特許出願公開WO2012/118850(式Iの−NH−R
b)、WO2013/020062(式Iの−NH−R
2)及びWO2013/130976(−NH−R
1)は、本出願において式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IXまたはXの−NH−R
1の位置で使用することができるアミンを開示している。
【0067】
特定の実施形態では、R
1は、(a)ハロゲン、OR
a、NR
bR
c、オキソ、CN、C
3−C
6シクロアルキル及び3〜7員の複素環から独立して選択される1個または複数個の基で任意選択で置換されたC
1−C
6アルキル;(b)ハロゲン及びOR
dから独立して選択される1個または複数個の基で任意選択で置換されたハロゲン、OR
a、CN及びC
1−C
3アルキルから独立して選択される1個または複数個の基で任意選択で置換されたC
3−C
7シクロアルキル;(c)ハロゲン及びOR
dから独立して選択される1個または複数個の基で任意選択で置換されたハロゲン、OR
a、CN、C
3−C
6シクロアルキル及びC
1−C
3アルキルから独立して選択される1個または複数個の基で任意選択で置換されたフェニル;(d)ハロゲン及びOR
dから独立して選択される1個または複数個の基で任意選択で置換されたハロゲン、OR
a、オキソ、CN、C
3−C
6シクロアルキル及びC
1−C
3アルキルから独立して選択される1個または複数個の基で任意選択で置換された3〜7員飽和または部分不飽和ヘテロシクリル;(e)ハロゲン、オキソ及びOR
dから独立して選択される1個または複数個の基で任意選択で置換されたハロゲン、OR
e、オキサイド、CN、C
3−C
6シクロアルキル及びC
1−C
3アルキルから独立して選択される1個または複数個の基で任意選択で置換された5〜6員ヘテロアリール;及び(f)ハロゲン及びOR
dから独立して選択される1個または複数個の基で任意選択で置換されたハロゲン、OR
a、オキソ、CN、C
3−C
6シクロアルキル及びC
1−C
3アルキルから独立して選択される1個または複数個の基で任意選択で置換された7〜10員の二環式複素環、から選択され;ここにおいて、各R
a、R
b、R
c、R
d及びR
eは、独立して、水素及びC
1−C
6アルキルから選択される。
【0068】
特定の実施形態では、R
1は、(a)ハロゲン、OR
a、NR
bR
c、オキソ、CN、C
3−C
6シクロアルキル及び3〜7員の複素環から独立して選択される1個または複数個の基で任意選択で置換されたC
1−C
6アルキル、ここにおいて複素環は、O、N、S、S(=O)及びS(=O)
2からなる群から選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有する、(b)ハロゲン及びOR
dから独立して選択される1個または複数個の基で任意選択で置換されたハロゲン、OR
a、CN及びC
1−C
3アルキルから独立して選択される1個または複数個の基で任意選択で置換されたC
3−C
7シクロアルキル、(C)ハロゲン及びOR
dから独立して選択される1個または複数個の基で任意選択で置換されたハロゲン、OR
a、CN、C
3−C
6シクロアルキル及びC
1−C
3アルキルから独立して選択される1個または複数個の基で任意選択で置換されたフェニル、(d)ハロゲン及びOR
dから独立して選択される1個または複数個の基で任意選択で置換されたハロゲン、OR
a、オキソ、CN、C
3−C
6シクロアルキル及びC
1−C
3アルキルから独立して選択される1個または複数個の基で任意選択で置換された3〜7員飽和または部分不飽和複素環、ここにおいて複素環は、O、N、S、S(=O)及びS(=O)
2からなる群から選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有する、(e)ハロゲン、オキソ及びOR
dから独立して選択される1個または複数個の基で任意選択で置換されたハロゲン、OR
e、オキサイド、CN、C
3−C
6シクロアルキル及びC
1−C
3アルキルから独立して選択される1個または複数個の基で任意選択で置換された5〜6員ヘテロアリール、ここにおいてヘテロアリールは、O、N及びSからなる群から選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含有する、及び(f)ハロゲン及びOR
dから独立して選択される1個または複数個の基で任意選択で置換されたハロゲン、OR
a、オキソ、CN、C
3−C
6シクロアルキル及びC
1−C
3アルキルから独立して選択される1個または複数個の基で任意選択で置換された7〜10員の二環式複素環、ここにおいて複素環は、O、N、S、S(=O)及びS(=O)
2からなる群から選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有する、から選択され;ここにおいて、各R
a、R
b、R
c、R
d及びR
eは、独立して、水素及びC
1−C
6アルキルから選択される。
【0069】
特定の実施形態では、R
1は、(a)ハロゲン、OR
a、NR
bR
c、C
3−C
6シクロアルキル及び3〜7員の複素環から独立して選択される1〜6個の基で任意選択で置換されたC
1−C
6アルキル、ここにおいて複素環は、O、N、S、S(=O)及びS(=O)
2からなる群から選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有する、(b)ハロゲン及びOR
aから独立して選択される1〜4個の基で任意選択で置換されたC
3−C
7シクロアルキル、(c)ハロゲン及びC
1−C
3アルキルから独立して選択される1〜4個の基で任意選択で置換されたフェニル、(d)OR
dで任意選択で置換されたから独立して選択される1個または複数個の基で任意選択で置換されたハロゲン、オキソ、OR
a及びC
1−C
3アルキルから独立して選択される1〜4個の基で任意選択で置換された3〜7員飽和または部分不飽和複素環、ここにおいて複素環は、O、N、S、S(=O)及びS(=O)
2からなる群から選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有する、(e)ヒドロキシル、メトキシ、オキソ及びハロゲンから独立して選択される1〜3個の基で任意選択で置換されたハロゲン、CN、OR
e、C
3−C
6シクロアルキル、オキサイド、及びC
1−C
3アルキルから独立して選択される1〜4個の基で任意選択で置換された5〜6員ヘテロアリール、ここにおいてヘテロアリールは、O、N及びSからなる群から選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含有する、及び(f)C
1−C
3アルキル及びオキソから選択される1個または2個の基で任意選択で置換された7〜10員の二環式複素環、ここにおいて複素環は、O、N、S、S(=O)及びS(=O)
2からなる群から選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有する、から選択され;ここにおいて、各R
a、R
b、R
c、R
d及びR
eは、独立して、水素及びC
1−C
6アルキルから選択される。
【0070】
特定の実施形態では、R
1は、任意選択で置換されたC
1−C
10アルキル;任意選択で置換されたアリールまたはアリール−C
1−C
6アルキル;任意選択で置換されたヘテロアリールまたはヘテロアリール−C
1−C
6アルキル、ここにおいてヘテロアリールは、イソオキサゾール、ピリジニル、ピリドン、ピリミジニル、ピラジニル、ピラゾール、チアゾリル、トリアゾリル、N−C
1−C
6アルキル−ピラゾリル、N−ベンジルピラゾリル、N−C
1−C
6アルキルトリアゾリル及び2−オキソ−テトラヒドロキノリン−6−イルからなる群から選択される;ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−C
1−C
6アルキル、ここにおいてヘテロシクリルは、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、N−C
1−C
6アルキル−ピペリジニル及びN−C
1−C
6アルキル−2−オキソ−ピロリジニルからなる群から選択される;及びC
3−C
7シクロアルキルまたはC
3−C
7シクロアルキル−C
1−C
6アルキル、から選択され;ここにおいて、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル及びシクロアルキルは、OH、オキソ(芳香族環状を除いてない)、ハロゲン、CN、C
1−C
4アルキル基、C
1−C
4ヒドロキシアルキル、C
1−C
6アルコキシ、ベンジル、フェニル、C
3−C
7シクロアルキル、3〜6員ヘテロシクリルまたは5〜6員ヘテロアリール、で任意選択で置換されており、ここにおいてフェニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロアリールは、ハロゲンまたはC
1−C
4アルキルで任意選択で置換されている。
【0071】
特定の実施形態では、R
1は、(S)配置にある。特定の実施形態において、R
1は(R)配置にある。
【0072】
特定の実施形態では、R
1は、メチル、エチル、イソプロピル、tert−ブチル、イソブチル、2−ヒドロキシエチル、1−ヒドロキシメチルプロピル、2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル(または1−ヒドロキシプロパン−2−イル)、2−メトキシ−1−メチル−エチル、2−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシ−1−ヒドロキシメチル−エチル、1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパン−3−イル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−イル、1,2−ジヒドロキシプロパン−3−イル、アセチル、2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エチル、2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシメチル−エチル、2−フルオロ−1−メチル−エチル、2−フルオロ−1−フルオロメチル−エチル、2,2,2−トリフルオロエチル、3,3、3−トリフルオロプロピル、シクロプロピルメチル、2−モルホリン−4−イル−エチル、2,2−ジフルオロ−1−メチル−エチル、オキセタン−3−イルメチル、2−メチル−1−モルホリノプロパン−2−イル、4−フルオロフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、4−クロロ−3−フルオロフェニル、2−o−トリル、4−フルオロ−2−メチルフェニル、2−クロロフェニル、2−クロロ−4−フルオロフェニル、4−フルオロ−2−トリフルオロメチルフェニル、4−シアノ−2−フルオロフェニル、ピリミジン−5−イル、4−メチルピリミジン−5−イル、2−メチルピリミジン−4−イル、6−メチルピリミジン−4−イル、2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル、3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル、2−メチルピリジン−4−イル、4−クロロピリジン−2−イル、2−メチルピリジン−3−イル、2−メチルピリジン−4−イル、2−エトキシピリジン−4−イル、2−シクロプロピルピリジン−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル、2−エチル−2H−ピラゾール−3−イル、1−ベンジル−1H−ピラゾール−4−イル、2−メチル−2H−ピラゾール−3−イル、2−イソプロピル−2H−ピラゾール−3−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル、1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル、1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−イル、3−シクロプロピル−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル、1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル、4−メチルチアゾール−2−イル、1−メチル−1H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル、2−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル、1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル、5−クロロピラジン−2−イル、1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル、2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル、5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル、オキセタン−3−イル、3−メチルオキセタン−3−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、テトラヒドロピラン−3−イル、2−メチル−テトラヒドロピラン−4−イル、2,2−ジメチル−テトラヒドロピラン−4−イル、2−ヒドロキシメチルテトラヒドロピラン−4−イル、3−フルオロテトラヒドロピラン−4−イル、1−メチルピペリジン−4−イル、1−メチル−5−オキソ−ピロリジン−3−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロブチル、3−ヒドロキシシクロペンチル、3,3−ジフルオロシクロペンチル、4−ヒドロキシシクロへヘキシル、3,3−ジフルオロシクロブチル、3−ヒドロキシシクロブチル及び4,4−ジフルオロシクロヘキシルから選択される。別の実施形態では、R
1は、(S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル、(S)−1−ヒドロキシメチル−プロピル、(1S,3S)−3−ヒドロキシシクロペンチル及びテトラヒドロピラン−4−イルから選択される。別の実施形態では、R
1は、(S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル、(S)−1−ヒドロキシメチル−プロピル、(1S,3S)−3−ヒドロキシシクロペンチル、テトラヒドロピラン−4−イル、イソプロピル、1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、2−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル及び1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルから選択される。特定の実施形態では、R
1は、1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、(S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル、(S)−1−ヒドロキシメチル−プロピル及び(1S,3S)−3−ヒドロキシシクロペンチルから選択される。
【0073】
特定の実施形態では、R
1は、メチル、エチル、イソプロピル、tert−ブチル、イソブチル、2−ヒドロキシエチル、1−ヒドロキシメチルプロピル、2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル(または1−ヒドロキシプロパン−2−イル)、2−メトキシ−1−メチル−エチル、2−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシ−1−ヒドロキシメチル−エチル、アセチル、2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エチル、2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシメチル−エチル、2−フルオロ−1−メチル−エチル、2−フルオロ−1−フルオロメチル−エチル、2,2,2−トリフルオロエチル、3,3、3−トリフルオロプロピル、シクロプロピルメチル、2−モルホリン−4−イル−エチル、2,2−ジフルオロ−1−メチル−エチル、4−フルオロフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、4−クロロ−3−フルオロフェニル、2−o−トリル、4−フルオロ−2−メチルフェニル、2−クロロフェニル、2−クロロ−4−フルオロフェニル、4−フルオロ−2−トリフルオロメチルフェニル、4−シアノ−2−フルオロフェニル、ピリミジン−5−イル、4−メチルピリミジン−5−イル、2−メチルピリミジン−4−イル、6−メチルピリミジン−4−イル、2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル、3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル、2−メチルピリジン−4−イル、4−クロロピリジン−2−イル、2−メチルピリジン−3−イル、2−メチルピリジン−4−イル、2−エトキシピリジン−4−イル、2−シクロプロピルピリジン−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル、2−エチル−2H−ピラゾール−3−イル、1−ベンジル−1H−ピラゾール−4−イル、2−メチル−2H−ピラゾール−3−イル、2−イソプロピル−2H−ピラゾール−3−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル、1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル、4−メチルチアゾール−2−イル、1−メチル−1H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル、2−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル、5−クロロピラジン−2−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、テトラヒドロピラン−3−イル、2−メチル−テトラヒドロピラン−4−イル、2,2−ジメチル−テトラヒドロピラン−4−イル、2−ヒドロキシメチルテトラヒドロピラン−4−イル、3−フルオロテトラヒドロピラン−4−イル、1−メチルピペリジン−4−イル、1−メチル−5−オキソ−ピロリジン−3−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、シクロペンチル、3−ヒドロキシシクロペンチル、3,3−ジフルオロシクロペンチル、4−ヒドロキシシクロヘキシル、3,3−ジフルオロシクロブチル、3−ヒドロキシシクロブチル及び4,4−ジフルオロシクロヘキシルから選択される。別の実施形態では、R
1は、(S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル、(S)−1−ヒドロキシメチル−プロピル、(1S,3S)−3−ヒドロキシシクロペンチル及びテトラヒドロピラン−4−イルから選択される。別の実施形態では、R
1は、(S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル、(S)−1−ヒドロキシメチル−プロピル、(1S,3S)−3−ヒドロキシシクロペンチル、テトラヒドロピラン−4−イル、イソプロピル、1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル及び1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルから選択される。特定の実施形態では、R
1は、1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、(S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル、(S)−1−ヒドロキシメチル−プロピル及び(1S,3S)−3−ヒドロキシシクロペンチルから選択される。
【0074】
特定の実施形態では、R
1は、(a)C
1−C
10アルキル;(b)C
1−C
6ハロアルキル;(c)複素環またはヘテロシクリル−C
1−C
6アルキル、ここにおいてヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−C
1−C
6アルキルは、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、オキセタニル、ピペリジニル、N−C
1−C
6アルキル−ピペリジニル及びN−C
1−C
6アルキル−2−オキソ−ピロリジニルからなる群から選択され、並びにここにおいてヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−C
1−C
6アルキルは、C
1−C
6アルキル、C
1−C
6ハロアルキル、C
1−C
4アシルオキシ−C
1−C
2アルキル、ハロゲン、ヒドロキシル、フェニル、C
1−C
3ヒドロキシアルキル及びオキソから独立して選択される1〜3個の基で任意選択で置換される;(d)C
3−C
7シクロアルキルまたはC
3−C
7シクロアルキル−C
1−C
6アルキル、ここにおいてシクロアルキルはヒドロキシルまたはハロで任意選択で置換されている;及び(e)C
1−C
6ヘテロアルキル、からなる群から選択される。
【0075】
特定の実施形態では、R
1は、(a)C
1−C
10アルキル;(b)C
1−C
6ハロアルキル;(c)複素環またはヘテロシクリル−C
1−C
6アルキル、ここにおいてヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−C
1−C
6アルキルは、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、オキセタニル、ピペリジニル、N−C
1−C
6アルキル−ピペリジニル及びN−C
1−C
6アルキル−2−オキソ−ピロリジニルからなる群から選択され、並びにここにおいてヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−C
1−C
6アルキルは、C
1−C
6アルキル、C
1−C
4アシルオキシ−C
1−C
2アルキル、ハロゲン、及びC
1−C
3ヒドロキシアルキルから独立して選択される1〜3個の基で任意選択で置換される;(d)C
3−C
7シクロアルキルまたはC
3−C
7シクロアルキル−C
1−C
6アルキル、ここにおいてシクロアルキルはヒドロキシルまたはハロで任意選択で置換されている;及び(e)C
1−C
6ヘテロアルキル、からなる群から選択される。
【0076】
特定の実施形態では、各R
aは、独立して、水素及びC
1−C
6アルキルから選択される。特定の実施形態では、各R
aは、独立して、水素及びC
1−C
3アルキルから選択される。特定の実施形態では、各R
aは、独立して、水素及びメチルから選択される。
【0077】
特定の実施形態では、各R
b及びR
cは、独立して、水素及びC
1−C
6アルキルから選択される。特定の実施形態では、各R
b及びR
cは、独立して、水素及びC
1−C
3アルキルから選択される。特定の実施形態では、各R
b及びR
cは、独立して水素及びメチルから選択される。
【0078】
特定の実施形態では、各R
dは、独立して、水素及びC
1−C
6アルキルから選択される。特定の実施形態では、各R
dは、独立して、水素及びC
1−C
3アルキルから選択される。特定の実施形態では、各R
dは水素及びメチルから選択される。
【0079】
特定の実施形態では、各R
eは、独立して、水素及びC
1−C
6アルキルから選択される。特定の実施形態では、各R
eは、独立して、水素及びC
1−C
3アルキルから選択される。特定の実施形態では、各R
eは、独立して、メチル及びエチルから選択される。
【0080】
特定の実施形態では、R
1は、1−ヒドロキシプロパン−2−イル、イソプロピル、1−ヒドロキシブタン−2−イル、1−シクロプロピルエチル、1−ヒドロキシ−3−メトキシプロパン−2−イル、1,3−ジフロオロプロパン−2−イル、1−シクロプロピル−2−ヒドロキシエチル、オキセタン−3−イルメチル、4−メトキシブタン−2−イル、4,4,4−トリフルオロ−1−ヒドロキシブタン−2−イル、1−アミノプロパン−2−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパン−3−イル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−イル、1,2−ジヒドロキシプロパン−3−イル、3−ヒドロキシシクロペンチル、3,3−ジフルオロシクロブチル、3−ヒドロキシシクロブチル、シクロプロピルメチル、2−メチル−1−モルホリノプロパン−2−イル、2−クロロ−4−フルオロフェニル、4−フルオロ−2−メチルフェニル、テトラヒドロピラン−4−イル、3−フルオロテトラヒドロピラン−4−イル、テトラヒドロジオキソチオピラン−4−イル、1,1−ジオキソテトラヒドロチオフェン−3−イル、オキセタン−3−イル、3−メチルオキセタン−3−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、2,2−ジメチルテトラヒドロピラン−4−イル、2−メチルテトラヒドロピラン−4−イル、ピロリジン−3−イル、アゼチジン−3−イル、ピペリジン−3−イル、2−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロピラン−4−イル、6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル、1−メチルピラゾール−4−イル、2−メチルピリミジン−4−イル、6−メチルピリミジン−4−イル、6−メトキシピリミジン−4−イル、2−メチルピリジン−4−イル、1,3−ジメチルピラゾール−4−イル、2−メトキシピリジン−4−イル、1−メチルピラゾール−3−イル、6−メトキシピリジン−3−イル、2−エチルピリミジン−4−イル、6−メチルピリジン−2−イル、2−シクロプロピルピリミジン−4−イル、5−フルオロ−6−メチルピリジン−2−イル、5−シクロプロピル−1−メチルピラゾール−4イル、5−ブロモ−2−メチルピリジン−4−イル、1,5−ジメチルピラゾール−4−イル、1,3−ジメチルピラゾール−5−イル、4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピリジン−2−イル、1−エチル−3−メチルピラゾール−4−イル、5−エトキシ−2−メチルピリジン−4−イル、1−イソプロピルピラゾール−4−イル、4−メチルイミダゾール−5−イル、1−メチルイミダゾール−5−イル、1−エチルピラゾール−4−イル、2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピリジン−4−イル、1−メチル−4−シアノピラゾール−5−イル、3−メチルピリジン−4−イル、1−エチル−3−メチルピラゾール−5−イル、1−メチルピラゾール−5−イル、1,4−ジメチルピラゾール−5−イル、1−エチルピラゾール−5−イル、3−イソプロピル−1−メチルピラゾール−5−イル、3−メチルピラゾール−4−イル、3−エチル−1−メチルピラゾール−4−イル、1,3,5−トリメチルピラゾール−4−イル、3,5−ジメチルピラゾール−4−イル、2−シクロプロピル−5−メトキシピリジン−4−イル、5−エチル−1−メチルピラゾール−4−イル、4−(2−メトキシピリジン1−オキシド)、5−メトキシ−2−メチルピリジン−4−イル、5−メチル−1,3,4−オキサジゾール−2−イル、3−エチル−1−メチルピラゾール−5−イル、1−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチルピラゾール−4−イル、1−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチルピラゾール−4−イル、1−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−4−イル、1−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−5−イル、1−メチル−1,2,3−トリアゾール−5−イル、2−メチル−1,2,3−トリアゾール−4−イル、1−メチル−1,2,4−トリアゾール−5−イル、2−メチルピリジン−4−イル、1−(2−ヒドロキシエチル)ピラゾール−5−イル、メチル4−ピコリン、4−ピコリン酸、1−シクロプロピル−5−メチルピラゾール−4−イル、1−シクロプロピル−3−メチルピラゾール−4−イル、2,3−ジメチルピリジン−4−イル、2,5−ジメチルピリジン−4−イル、1,3−4−オキサジゾール−2−イル、3−メチルピリダジン−4−イル、ピリダジン−4−イル、テトラゾール−5−イル、1−メチルテトラゾール−5−イル、3−シクロプロピル−1−メチルピラゾール−5−イル、2−メチルテトラゾール−5−イル、5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル、2−メチル−2,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタピラゾール−3−イル、3−オキソ−2−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イル、及び2−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イルから選択される。
【0081】
特定の実施形態では、R
1は、1−ヒドロキシプロパン−2−イル、イソプロピル、1−ヒドロキシブタン−2−イル、1−シクロプロピルエチル、1−ヒドロキシ−3−メトキシプロパン−2−イル、1,3−ジフロオロプロパン−2−イル、1−シクロプロピル−2−ヒドロキシエチル、オキセタン−3−イルメチル、4−メトキシブタン−2−イル、4,4,4−トリフルオロ−1−ヒドロキシブタン−2−イル、1−アミノプロパン−2−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジメチオルプロパン−3−イル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−イル、1,2−ジヒドロキシプロパン−3−イル、3−ヒドロキシシクロペンチル、3,3−ジフルオロシクロブチル、3−ヒドロキシシクロブチル、シクロプロピルメチル、2−メチル−1−モルホリノプロパン−2−イル、2−クロロ−4−フルオロフェニル、4−フルオロ−2−メチルフェニル、テトラヒドロピラン−4−イル、3−フルオロテトラヒドロピラン−4−イル、テトラヒドロジオキソチオピラン−4−イル、1,1−ジオキソテトラヒドロチオフェン−3−イル、オキセタン−3−イル、3−メチルオキセタン−3−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、2,2−ジメチルテトラヒドロピラン−4−イル、2−メチルテトラヒドロピラン−4−イル、ピロリジン−3−イル、アゼチジン−3−イル、ピペリジン−3−イル、2−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロピラン−4−イル、6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル、1−メチルピラゾール−4−イル、2−メチルピリミジン−4−イル、6−メチルピリミジン−4−イル、6−メトキシピリミジン−4−イル、2−メチルピリジン−4−イル、1,3−ジメチルピラゾール−4−イル、2−メトキシピリジン−4−イル、1−メチルピラゾール−3−イル、6−メトキシピリジン−3−イル、2−エチルピリミジン−4−イル、6−メチルピリジン−2−イル、2−シクロプロピルピリミジン−4−イル、5−フルオロ−6−メチルピリジン−2−イル、5−シクロプロピル−1−メチルピラゾール−4−イル、5−ブロモ−2−メチルピリジン−4−イル、1,5−ジメチルピラゾール−4−イル、1,3−ジメチルピラゾール−5−イル、4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピリジン−2−イル、1−エチル−3−メチルピラゾール−4−イル、5−エトキシ−2−メチルピリジン−4−イル、1−イソプロピルピラゾール−4−イル、4−メチルイミダゾール−5−イル、1−メチルイミダゾール−5−イル、1−エチルピラゾール−4−イル、2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピリジン−4−イル、1−メチル−4−シアノピラゾール−5−イル、3−メチルピリジン−4−イル、1−エチル−3−メチルピラゾール−5−イル、1−メチルピラゾール−5−イル、1,4−ジメチルピラゾール−5−イル、1−エチルピラゾール−5−イル、3−イソプロピル−1−メチルピラゾール−5−イル、3−メチルピラゾール−4−イル、3−エチル−1−メチルピラゾール−4−イル、1,3,5−トリメチルピラゾール−4−イル、3,5−ジメチルピラゾール−4−イル、2−シクロプロピル−5−メトキシピリジン−4−イル、5−エチル−1−メチルピラゾール−4−イル、4−(2−メトキシピリジン−1−オキシド)、5−メトキシ−2−メチルピリジン−4−イル、5−メチル−1,3,4−オキサジゾール−2−イル、3−エチル−1−メチルピラゾール−5−イル、1−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチルピラゾール−4−イル、1−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチルピラゾール−4−イル、1−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−4−イル、1−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−5−イル、1−メチル−1,2,3−トリアゾール−5−イル、2−メチル−1,2,3−トリアゾール−4−イル、2−メチルピリジン−4−イル、1−(2−ヒドロキシエチル)ピラゾール−5−イル、メチル4−ピコリン、4−ピコリン酸、1−シクロプロピル−5−メチルピラゾール−4−イル、1−シクロプロピル−3−メチルピラゾール−4−イル、2,3−ジメチルピリジン−4−イル、2,5−ジメチルピリジン−4−イル、1,3−4−オキサジゾール−2−イル、3−メチルピリダジン−4−イル、ピリダジン−4−イル、テトラゾール−5−イル、1−メチルテトラゾール−5−イル、3−シクロプロピル−1−メチルピラゾール−5−イル、2−メチルテトラゾール−5−イル、5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル、2−メチル−2,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタピラゾール−3−イル、3−オキソ−2−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イル、及び2−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イルから選択される。
【0082】
特定の実施形態では、R
1は、(a)C
1−C
10アルキル;(b)C
1−C
6ハロアルキル;(c)複素環またはヘテロシクリル−C
1−C
6アルキル、ここにおいてヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−C
1−C
6アルキルは、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル及びオキセタニルからなる群から選択され並びにここにおいてヘテロシクリルは、C
1−C
6アルキル、ハロゲン、C
1−C
3ヒドロキシアルキルまたはC
1−C
4アシルオキシ−C
1−C
2アルキルで任意選択で置換される;(d)C
3−C
7シクロアルキルまたはC
3−C
7シクロアルキル−C
1−C
6アルキル、ここにおいてシクロアルキルはヒドロキシルで任意選択で置換されている;及び(e)C
1−C
6ヘテロアルキル、からなる群から選択される。
【0083】
特定の実施形態では、R
1は、(a)テトラヒドロピラニル;(b)テトラヒドロフラニル;(c)オキセタニル;(d)2−ヒドロキシ−1−メチル−エタン−1−イル;(e)2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エタン−1−イル;(f)1−シクロプロピル−エタン−1−イル;(g)2−メトキシエチル;(h)3−フルオロプロピル;(i)シクロプロピルメチル;(j)オキセタニルメチル;(k)4−ヒドロキシシクロヘキシル;及び(l)ピラゾリル、からなる群から選択され;ここにおいて(a)テトラヒドロピラニル、(b)テトラヒドロフラニル及び(c)オキセタニルは、C
1−C
6アルキル、C
1−C
6ハロアルキル、C
1−C
4アシルオキシ−C
1−C
2アルキル、C
1−C
3ヒドロキシアルキル及びハロゲンから独立して選択される1〜3個の基で任意選択で置換され;及びここにおいて(l)ピラゾリル部分は、C
1−C
6アルキル、C
1−C
6ハロアルキル及びハロゲンから独立して選択される1〜3個の基で任意選択で置換されている。
【0084】
特定の実施形態では、R
1は、1−ヒドロキシプロパン−2−イル、イソプロピル、1−シクロプロピルエチル、シクロプロピルメチル、4−ヒドロキシシクロヘキシル、1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル、3−フルオロプロピル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、3−フルオロテトラヒドロピラン−4−イル、2−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロピラン−4−イル、(4−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メチルアセテート、テトラヒドロフラン−3−イル、3−メチルオキセタン−3−イル、オキセタン−3−イルメチル、2−メトキシエチル、1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、2−メチルピラゾール−3−イル、2,5−ジメチルピラゾール−3−イル、1,3−ジメチルピラゾール−4−イル、2−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル及び1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル、からなる群から選択される。
【0085】
特定の実施形態では、R
1は、1−ヒドロキシプロパン−2−イル、イソプロピル、1−シクロプロピルエチル、シクロプロピルメチル、4−ヒドロキシシクロヘキシル、1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル、3−フルオロプロピル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、3−フルオロテトラヒドロピラン−4−イル、2−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロピラン−4−イル、(4−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メチルアセテート、テトラヒドロフラン−3−イル、3−メチルオキセタン−3−イル、オキセタン−3−イルメチル、2−メトキシエチル、1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、2−メチルピラゾール−3−イル、2,5−ジメチルピラゾール−3−イル、1,3−ジメチルピラゾール−4−イル及び2−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル、からなる群から選択される。
【0086】
特定の実施形態では、R
1は、(a)ハロゲン、OH、シクロプロピル、及びN、O及びSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する4〜6員ヘテロシクリルから選択される1〜3個の基で任意選択で置換されたC
1−C
6アルキル、(b)ハロゲン、OH及びC
1−C
3アルキルから選択される1〜3個の基で任意選択で置換されたC
3−C
6シクロアルキル;(c)ハロゲン、OH及びC
1−C
3アルキルから選択される1〜3個の基で任意選択で置換されたN、O及びSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する4〜6員ヘテロシクリル;及び(d)ハロゲン、OH、C
1−C
3アルキル及びシクロプロピルから選択される1〜3個の基で任意選択で置換されたN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員ヘテロアリール、から選択される。特定の実施形態では、R
1は、(a)ハロゲン、OH、シクロプロピル、及びN、O及びSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する4〜6員ヘテロシクリルから選択される1個または2個の基で任意選択で置換されたC
1−C
6アルキル、(b)ハロゲン、OH及びメチルから選択される1個または2個の基で任意選択で置換されたC
3−C
6シクロアルキル;(c)ハロゲン、OH及びメチルから選択される1個または2個の基で任意選択で置換されたN、O及びSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する4〜6員ヘテロシクリル;及び(d)ハロゲン、OH、メチル及びシクロプロピルから選択される1〜3個の基で任意選択で置換されたN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員ヘテロアリール、から選択される。
【0087】
特定の実施形態では、R
1は、(a)OH、シクロプロピル、オキセタニル及びモルホリノから選択される1個または2個の基で任意選択で置換されたC
1−C
6アルキル;(b)C
3−C
6シクロアルキル;(c)ハロゲンまたはメチルで任意選択で置換されたN、O及びSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する4〜6員ヘテロシクリル;及び(d)メチル及びシクロプロピルから選択される1〜3個の基で任意選択で置換されたN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロアリール、から選択される。特定の実施形態では、R
1は、(a)OH、シクロプロピル、オキセタニル及びモルホリノから選択される1個または2個の基で任意選択で置換されたC
1−C
5アルキル;(b)C
3−C
4シクロアルキル;(c)ハロゲンまたはメチルで任意選択で置換されたN、O及びSから選択される1個のOヘテロ原子を含有する4〜6員ヘテロシクリル;及び(d)メチル及びシクロプロピルから選択される1〜3個の基で置換されたN及びSから選択される2〜4個のヘテロ原子を含有する5員ヘテロアリール、から選択される。
【0088】
特定の実施形態では、R
1は、イソプロピル、1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパン−3−イル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−イル、1−ヒドロキシプロパン−2−イル、1,2−ジヒドロキシプロパン−3−イル、シクロプロピルメチル、オキセタン−3−イルメチル、2−メチル−1−モルホリノプロパン−2−イル、シクロプロピル、シクロブチル、オキセタン−3−イル、3−メチルオキセタン−3−イル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、3−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、(3S,4R)−3−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、(3S,4S)−3−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル、1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル、3−シクロプロピル−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル、2−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル、1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル、2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル及び5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルから選択される。
【0089】
特定の実施形態では、R
2は、(a)1〜4個のR
f基で任意選択で置換されたC
1−C
10アルキル;(b)ハロゲン、C
1−C
3アルキル及びC
1−C
3アルコキシで任意選択で置換されたC
3−C
6シクロアルキル;(c)N、O及びSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する4〜6員ヘテロシクリル、ここにおいてヘテロシクリルは1〜4個のR
g基で任意選択で置換されてもよい;(d)ハロゲン、C
1−C
3アルキル及びC
1−C
3アルコキシから選択される1〜4個の基で任意選択で置換されたフェニル;(e)N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜6員のヘテロアリール、ここにおいてヘテロアリールは、N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含むハロゲン、C
1−C
3アルキル、C
1−C
3アルコキシ、及び5〜6員のヘテロアリールから選択される1〜4個の基で任意選択で置換されてもよい;(f)ハロゲン、C
1−C
3アルキル及びC
1−C
3アルコキシで任意選択で置換されたC
8−C
10二環式シクロアルキル;及び(g)N、O及びSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する9〜10員の二環式ヘテロシクリル、ここにおいてヘテロシクリルは、ハロゲン、C
1−C
3アルキル及びC
1−C
3アルコキシで任意選択で置換されてもよい、から選択される。
【0090】
特定の実施形態では、R
2は、(a)1個または2個のR
f基で任意選択で置換されたC
1−C
6アルキル;(b)1個または2個のハロゲンで任意選択で置換されたC
3−C
6シクロアルキル(c)N、O及びSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する4〜6員ヘテロシクリル、ここにおいてヘテロシクリルは1〜3個のR
g基で任意選択で置換されていてもよい;(d)N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロアリール、ここにおいてヘテロアリールは、N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含有するC
1−C
3アルキル及び5〜6員ヘテロアリールから選択される1個または2個の基で任意選択で置換されていてもよい;及び(e)ハロゲンで任意選択で置換されたC
8−C
10二環式シクロアルキル,から選択される。
【0091】
特定の実施形態では、R
2は、(a)1個または2個のR
f基で任意選択で置換されたC
1−C
6アルキル;(b)1個または2個のハロゲンで任意選択で置換されたC
3−C
6シクロアルキル(c)1個のNヘテロ原子を含有する4〜6員ヘテロシクリル、ここにおいてヘテロシクリルは1〜3個のR
g基で任意選択で置換されていてもよい;(d)2個のNヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロアリール、ここにおいてヘテロアリールは、1個のNヘテロ原子を含有するメチル及び5〜6員ヘテロアリールから選択される1個または2個の基で任意選択で置換されていてもよい;及び(e)ハロゲンで任意選択で置換されたC
8−C
10二環式シクロアルキル,から選択される。
【0092】
特定の実施形態では、各R
fは、(a)ハロゲン;(b)ヒドロキシ;(c)C
1−C
3アルコキシ;(d)NR
kR
m;(e)1個または複数個のR
h基で任意選択で置換されたC
3−C
6シクロアルキル;(f)N、O及びSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む4〜6員ヘテロシクリル、ここにおいてヘテロシクリルは、ハロゲン、−C(=O)O(C
1−C
6アルキル)及びフェニルで任意選択で置換されたハロゲン、C
1−C
3アルコキシ、C
1−C
3アルキルから選択される1個または複数個の基で任意選択で置換されてもよい;(g)1個または複数個のR
j基で任意選択で置換されたフェニル;及び(h)N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員ヘテロアリール、ここにおいてヘテロアリールは1個または複数個のR
j基で任意選択で置換されてもよい、から選択される。
【0093】
特定の実施形態では、各R
fは、(a)ハロゲン;(b)ヒドロキシ;(c)C
1−C
3アルコキシ;(d)NR
kR
m;(e)1個または2個のR
h基で任意選択で置換されたC
3−C
6シクロアルキル;(f)N、O及びSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む4〜6員ヘテロシクリル、ここにおいてヘテロシクリルは、ハロゲン、−C(=O)O(C
1−C
6アルキル)及びフェニルで任意選択で置換されたC
1−C
3アルキルから選択される1個の基で任意選択で置換されてもよい;(g)1個または2個のR
j基で任意選択で置換されたフェニル;及び(h)N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員ヘテロアリール、ここにおいてヘテロアリールは1個または2個のR
j基で任意選択で置換されてもよい、から選択される。
【0094】
特定の実施形態では、各R
fは、(a)ハロゲン;(b)ヒドロキシ;(c)C
1−C
3アルコキシ;(d)ジメチルアミノ;(e)1個または2個のR
h基で任意選択で置換されたC
3−C
5シクロアルキル;(f)N及びOから選択される1個のヘテロ原子を含む4〜6員ヘテロシクリル、ここにおいてヘテロシクリルは、ハロゲン、−C(=O)O(C
1−C
6アルキル)及びフェニルで任意選択で置換されたC
1−C
3アルキルから選択される1個の基で任意選択で置換されてもよい;(g)1個または2個のR
j基で置換されたフェニル;及び(h)1〜3個のNヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロアリール、ここにおいてヘテロアリールは1個または2個のR
j基で任意選択で置換されてもよい、から選択される。
【0095】
特定の実施形態では、各R
fは、F、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、ジメチルアミノ、シクロペンチル、4,4−ジフルオロシクロヘキシル、3,3−ジフルオロシクロブチル、1−(エトキシメチル)シクロプロピル、1−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル、1−メチルシクロブチル、1−メチルアゼチジン−3−イル、オキセタン−3−イル、アゼチジン−3−イル、1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル、1−(2,2,2−トリフルオロエチル)アゼチジン−3−イル、4−フェニルピペリジン−4−イル、ピロリジン−1−イル、テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル、2−クロロフェニル、2−(トリフルオロメチル)フェニル、3−クロロフェニル、3−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、4−フルオロフェニル、4−(ジフルオロメトキシ)フェニル、4−メトキシフェニル、2,3−ジフルオロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、3−フルオロ−4−メトキシフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、4−クロロ−3−フルオロフェニル、1H−ピラゾール−1−イル、4−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル、4−メチル−1H−ピラゾール−1−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル、1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル、1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル、3−メトキシピリジン−2−イル、3,5−ジフルオロピリジン−2−イル、6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル、6−メチルピリジン−2−イル、2−メチルピリジン−3−イル、2−メトキシピリジン−3−イル、2−クロロピリジン−3−イル及び6−メチルピリジン−3−イル、から選択される。
【0096】
特定の実施形態では、各R
k及びR
mは、独立して、水素及びC
1−C
3アルキルから選択される。特定の実施形態では、各R
k及びR
mは、独立して、C
1−C
3アルキルである。特定の実施形態では、各R
k及びR
mはメチルである。
【0097】
特定の実施形態では、各R
hは、C
1−C
3アルコキシで任意選択で置換されたハロゲン、C
1−C
3アルキル、C
1−C
3アルコキシ及びフェニルから選択され、ここにおいてアルキル、アルコキシ及びフェニルは、任意選択でハロゲンで置換されてもよい。特定の実施形態では、各R
hは、ハロゲンで任意選択で置換されたC
1−C
3アルコキシで任意選択で置換されたハロゲン、C
1−C
3アルキル、C
1−C
3アルコキシ及びフェニルから選択される。特定の実施形態では、各R
hは、F、メチル、エトキシメチル及び4−(トリフルオロメトキシ)フェニルから選択される。
【0098】
特定の実施形態では、各R
jは、ハロゲン、C
1−C
3アルキル及びC
1−C
3アルコキシから選択され、ここにおいてアルキル及びアルコキシは、ハロゲンで任意選択で置換されていてもよい。特定の実施形態では、各R
jは、ハロゲン、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ及びジフルオロメトキシから選択される。特定の実施形態では、各R
jは、ハロゲン、トリフルオロメチル、メトキシ及びジフルオロメトキシから選択される。特定の実施形態では、各R
jは、ハロゲン、メチル、トリフルオロメチル及びメトキシから選択される。
【0099】
特定の実施形態では、各R
gは、(a)ハロゲン;(b)ハロゲン及びC
1−C
3アルコキシから選択される2個の基で任意選択で置換されたハロゲン、C
1−C
3アルコキシ、またはフェニルで任意選択で置換されたC
1−C
3アルキル;(c)ハロゲンで任意選択で置換されたC
1−C
3アルコキシ;(d)ハロゲンまたはC
1−C
3アルコキシで任意選択で置換されたフェニル;及び(e)N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロアリール、ここにおいてヘテロアリールは、ハロゲン及びC
1−C
3アルコキシから選択される1個または2個の基で任意選択で置換されてもよい、から選択される。特定の実施形態では、各R
gは、(a)ハロゲン;(b)ハロゲン及びC
1−C
3アルコキシから選択される2個の基で任意選択で置換されたフェニルで任意選択で置換されたC
1−C
3アルキル;(c)C
1−C
3アルコキシ;(d)ハロゲンで任意選択で置換されたフェニル;及び(e)ハロゲン及びC
1−C
3アルコキシから選択される1個または2個の基で任意選択で置換された1個のNヘテロ原子を含有する5〜6員のヘテロアリール、から選択される。特定の実施形態では、各R
gは、F、メチル、エチル、イソプロピル、2−フルオロ−6−メトキシベンジル、2−メトキシエチル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、3,5−ジフルオロフェニル、及び5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル、から選択される。
【0100】
特定の実施形態では、R
2は、2−メチルブチル、2−エチルブチル、イソブチル、2,2−ジフルオロプロピル、2,2−ジフルオロエチル、3−フルオロプロピル、3−ヒドロキシブチル、2−メトキシプロピル、3−メトキシプロピル、3−エトキシプロピル、2−メトキシ−2−メチルプロピル、3−メトキシ−2,2−ジメチルプロピル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、3−イソプロポキシプロピル、シクロペンチルメチル、(3,3−ジフルオロシクロブチル)メチル、(1−(エトキシメチル)シクロプロピル)メチル、(1−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)メチル、(1−メチルシクロブチル)メチル、(1−メチルアゼチジン−3−イル)メチル、オキセタン−3−イルメチル、アゼチジン−3−イルメチル、(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)メチル、(1−(2,2,2−トリフルオロエチル)アゼチジン−3−イル)メチル、(4−フェニルピペリジン−4−イル)メチル、(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メチル、2、3−ジフルオロベンジル、3−フルオロ−4−メトキシベンジル、4−(ジフルオロメトキシ)ベンジル、4−クロロベンジル、4−メトキシベンジル、3−フルオロベンジル、4−クロロ−3−フルオロベンジル、4−フルオロベンジル、3−クロロベンジル、3−クロロ−4−フルオロベンジル、2−(トリフルオロメチル)ベンジル、2,4−ジフルオロベンジル、4−クロロフェネチル、2−クロロフェネチル、3−クロロフェネチル、1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2−(ジメチルアミノ)エチル、1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2−(ピロリジン−1−イル)エチル、2−ヒドロキシ−1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチル、(S)−2−ヒドロキシ−1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチル、(R)−2−ヒドロキシ−1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチル、2−ヒドロキシ−1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)エチル、(S)−2−ヒドロキシ−1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)エチル、2−(4−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)エチル、(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)メチル、(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)メチル、(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)メチル、(2−メチルピリジン−3−イル)メチル、(2−メトキシピリジン−3−イル)メチル、(6−メチルピリジン−3−イル)メチル、(6−メチルピリジン−2−イル)メチル、(2−クロロピリジン−3−イル)メチル、(3−メトキシピリジン−2−イル)メチル、(3,5−ジフルオロピリジン−2−イル)メチル、2−(4−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル、2−(1H−ピラゾール−1−イル)エチル、(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル、(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル、(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)メチル、4,4−ジフルオロシクロヘキシル、ピペリジン−4−イル、1−メチルアゼチジン−3−イル、1−(2−フルオロ−6−メトキシベンジル)アゼチジン−3−イル、4−(3−フルオロフェニル)ピペリジン−3−イル、4−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−3−イル、4−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−メチルピロリジン−3−イル、(3S,4R)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−メチルピロリジン−3−イル、4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1−メチルピロリジン−3−イル、(3S,4R)−4−(3−,4−ジフルオロフェニル)−1−メチルピロリジン−3−イル、4−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−メチルピロリジン−3−イル、(3S,4R)−4−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−メチルピロリジン−3−イル、4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1−エチルピロリジン−3−イル、(3S,4R)−4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1−エチルピロリジン−3−イル、4−(3,4−ジフルオロフェニル)ピロリジン−3−イル、(3S,4R)−4−(3,4−ジフルオロフェニル)ピロリジン−3−イル、5,5−ジフルオロピペリジン−3−イル、4−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−イソプロピルピロリジン−3−イル、(3S,4R)−4−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−イソプロピルピロリジン−3−イル、1−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ピロリジン−3−イル、4−(4−フルオロフェニル)−1−(2−メトキシエチル)ピロリジン−3−イル、(3R,4S)−4−(4−フルオロフェニル)−1−(2−メトキシエチル)ピロリジン−3−イル、(3S,4R)−4−(4−フルオロフェニル)−1−(2−メトキシエチル)ピロリジン−3−イル、1−(2−フルオロ−6−メトキシベンジル)ピペリジン−3−イル、(R)−1−(2−フルオロ−6−メトキシベンジル)ピペリジン−3−イル、1−(5,5−ジフルオロ−1−(2−フルオロ−6−メトキシベンジル)ピペリジン−3−イル、(R)−1−(5,5−ジフルオロ−1−(2−フルオロ−6−メトキシベンジル)ピペリジン−3−イル、3−メチル−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル及び5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イルから選択される。
【0101】
特定の実施形態では、R
2は、1〜4個のR
f基で任意選択で置換されたC
1−C
10アルキルである。特定の実施形態では、R
2は、1〜4個のR
f基で任意選択で置換されたC
1−C
6アルキルである。特定の実施形態では、R
2は、1個または2個のR
f基で任意選択で置換されたC
1−C
10アルキルである。特定の実施形態では、R
2は、1個または2個のR
f基で任意選択で置換されたC
1−C
6アルキルである。特定の実施形態では、R
2は、C
1−C
6アルキルである。
【0102】
特定の実施形態では、R
2は−CH
2R
fである(そのような化合物は式Xの構造を有する)。
【化6】
【0103】
特定の実施形態では、R
3は、水素及びハロゲンから選択される。特定の実施形態では、R
3は水素である。特定の実施形態では、R
3はハロゲンである。特定の実施形態において、R
3は、水素、フッ素及び塩素から選択される。特定の実施形態では、R
3は水素及びフッ素から選択される。特定の実施形態では、R
3はフッ素である。
【0104】
特定の実施形態では、R
4は、水素及びハロゲンから選択される。特定の実施形態では、R
4は水素である。特定の実施形態では、R
4はハロゲンである。特定の実施形態では、R
4は、水素、フッ素及び塩素から選択される。特定の実施形態では、R
4は水素及びフッ素から選択される。特定の実施形態では、R
4はフッ素である。
【0105】
特定の実施形態では、R
3及びR
4は、水素及びハロゲンから選択される。特定の実施形態では、R
3及びR
4は、水素、フッ素及び塩素から選択される。特定の実施形態では、R
3及びR
4は、水素及びフッ素から選択される。特定の実施形態では、R
3及びR
4は水素である。特定の実施形態では、R
3は水素であり;及びR
4は、水素及びハロゲンから選択される。特定の実施形態では、R
3は水素であり;及びR
4は、水素、フッ素及び塩素から選択される。特定の実施形態では、R
3は水素であり;及びR
4は、水素及びフッ素から選択される。特定の実施形態では、R
3は、水素及びハロゲンから選択され;及びR
4は水素である。特定の実施形態では、R
3は、水素、フッ素及び塩素から選択され;及びR
4は水素である。特定の実施形態では、R
3は水素及びフッ素から選択され;及びR
4は水素である。特定の実施形態では、R
3は水素であり、及びR
4は水素及びハロゲンから選択されるか、またはR
3は水素及びハロゲンから選択され、及びR
4は水素である。特定の実施形態では、R
3は水素であり、及びR
4は、水素、フッ素及び塩素から選択されるか、またはR
3は、水素、フッ素及び塩素から選択され、及びR
4は水素である。特定の実施形態では、R
3は水素であり、及びR
4は水素及びフッ素から選択されるか、またはR
3は水素及びフッ素から選択され、及びR
4は水素である。
【0106】
特定の実施形態では、実施例1〜126の化合物が提供される。
【0107】
特定の実施形態では、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IXまたはXの化合物が提供される。
【0108】
本明細書に記載の特定の化合物は、不斉中心またはキラル中心を含み、従って、異なる立体異性形態で存在し得ることが理解されるであろう。ジアステレオマー、鏡像異性体及びアトロプ異性体、並びにラセミ混合物などのそれらの混合物を含むが、これらに限定されない、本明細書に記載の化合物の全ての立体異性形態は、本発明の化合物の一部を形成することが意図されている。
【0109】
本明細書に示されている構造において、任意の特定のキラル原子の立体化学が特定されていない場合には、全ての立体異性体が本発明の化合物として意図され、含められる。立体化学が、特定の配置を表わす実線のくさびまたは破線によって特定される場合には、その立体異性体はその通りに特定され、定義される。
【0110】
式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IXまたはXの特定の化合物は、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VII、IXまたはXのさらなる化合物のための中間体として使用され得ることも理解されるであろう。
【0111】
さらに、本明細書に記載の化合物は、水、エタノールなどの薬学的に許容される溶媒との非溶媒和及び溶媒和形態で存在し得ることが理解されるであろう、並びに該化合物は、溶媒和及び非溶媒和形態の両方を包含することが意図されている。
【0113】
本明細書に記載の化合物は、特に本明細書に含まれる説明に照らして、化学分野で周知のものと類似のプロセスを含む合成経路によって合成することができる。出発材料は、Sigma−Aldrich(St. Louis,MO)、Alfa Aesar(Ward Hill,MA)、もしくはTCI(Portland,OR)などの商業的供給源から一般に入手可能であり、または当業者に周知の方法を使用して容易に調製される(例えば、Louis F.Fieser and Mary Fieser,Reagents for Organic Synthesis.v.1−23,New York:Wiley 1967−2006 ed.(Wiley InterScience(登録商標)ウェブサイト経由でも入手可能)または補遺を含むBeilsteins Handbuch der organischen Chemie,4,Aufl.ed.Springer−Verlag,Berlin(Beilsteinオンラインデータベース経由でも入手可能)に一般的に記載されている方法によって調製される)。
【0114】
例示の目的で、スキーム1〜3は、本明細書に記載の化合物を調製するための一般的な方法、及び重要な中間体を示す。個々の反応工程のより詳細な説明については、以下の実施例の項を参照。当業者は、他の合成経路が、化合物を合成するのに使用され得ることを理解するであろう。特定の出発材料及び試薬がスキームに示され、以下に説明されるが、様々な誘導体及び/または反応条件を提供するために、他の出発材料及び試薬を容易に代りに使うことができる。また、以下に記載される方法によって調製される化合物の多くは、さらに、当業者に周知の従来の化学を使用して本開示に照らして変更することができる。
【化7】
【0115】
スキーム1は、X
1、R
1及びR
2は本明細書に定義される通りである、化合物6の合成のための一般的なスキームを示す。Z
2はClまたはF及びZ
3はClまたはBrである化合物2は、Z
1は、Cl、BrまたはIである、4−クロロ−1−フルオロ−2−ニトロベンゼンなどの化合物1から出発して調製することができる。ヘテロ芳香族ボロン酸エステルまたはボロン酸と化合物1の、Suzuki反応などのパラジウム媒介カップリング反応は、化合物2を提供するであろう。次いで、化合物2は、化合物3を提供するために、Buchwald反応条件下で適切なアミンと反応させ得る。化合物3は、化合物4を提供するために、DMF、DMSO、THF、などの極性溶媒中で、Cs
2CO
3、K
2CO
3、NaHなどの塩基の存在下でアミンとSnAr反応に供し得る。化合物4のZn:NH
4Cl、Pd:H
2、SnCl
2などの還元剤との反応はジアミン誘導体5を提供し、これは、benzotrialoze類似体6を提供するために、酢酸、塩酸などの酸の存在下でNaNO
2で処理し得る。
【化8】
【0116】
スキーム2は、X
1、R
1及びR
2は本明細書に定義される通りであるベンゾトリアゾール類似体6を得るための、代替経路を示す。この方法によれば、Z
2は上記で定義した通りである化合物2は、Z
3は上記で定義した通りである化合物7を得るために、塩基の存在下で適切なアミンとSnAr反応に供し得る。化合物7中のニトロ基の還元は、スキーム1における化合物5の合成について記載した方法に従って行うことができる。得られたジアミン化合物8は、スキーム1における化合物6の調製について記載した方法に従ってベンゾトリアゾール9に変換し得る。化合物9の、アルキルアミン、ヘテロアリールアミン、環状アルキルアミン、などのアミンとのBuchwaldタイプカップリングは、最終的なベンゾトリアゾール類似体6を提供する。
【化9】
【0117】
スキーム3はベンゾトリアゾール類似体15の合成の一般的なスキームを示し、ここにおいて、R
1及びR
2は、本明細書で定義される通りである。この方法によれば、Z
1は上記で定義される2,4−ジハロ置換ピリジン類似体10は、化合物11を提供するために、K
2CO
3、Cs
2CO、NaH、などの塩基の存在下でアミンとSnAr反応に供し得る。化合物11は、Z
2は上記で定義される通りである化合物12を提供するための、スキーム1における化合物2の合成について記載されるように、スズキ反応などの、パラジウム媒介カップリング反応に供し得る。次いで、化合物12は、化合物13を与えるために、塩基の存在下でアミンと第二SnAr反応を行わせ得る。Zn:NH
4Cl、SnCl
2、などの還元剤による化合物13のニトロ基の還元に続く塩酸、酢酸、などの酸の存在下でのNaNO
2の処理は、ベンゾトリアゾール類似体15を提供するであろう。
【0118】
式Iの化合物の調製において、中間体の遠隔官能基(例えば、第一級または第二級アミン、など)の保護が必要であり得る。このような保護の必要性は、遠隔官能基の性質及び調製方法の条件に依存して変化するであろう。適切なアミノ保護基(NH−Pg)は、アセチル、トリフルオロアセチル、t−ブチルオキシカルボニル(「Boc」)、ベンジルオキシカルボニル(「CBz」)及び9−フルオレニルメチレンオキシカルボニル(「Fmoc」)を含む。そのような保護の必要性は、当業者によって容易に決定される。一般的な保護基の説明とその使用については、T.W.Greene,et al.Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis.New York:Wiley Interscience,2006参照。
【0120】
互いから及び/または出発材料から反応生成物を分離することは有利であり得る。各ステップまたは一連のステップの所望の生成物は、当該技術分野において一般的な技術により、所望の程度の均一性に分離され及び/または精製される(以下分離される)。典型的には、そのような分離は、多相抽出、溶媒または溶媒混合物からの結晶化、蒸留、昇華、またはクロマトグラフィーを含む。クロマトグラフィーは、例えば、以下を含む任意の数の方法を含むことができる:逆相及び順相;サイズ排除;イオン交換;高中及び低圧液体クロマトグラフィー方法並びに装置;小規模分析;擬似移動床(SMB)及び分取薄層または厚層クロマトグラフィー、並びに小規模薄層及びフラッシュクロマトグラフィーの技術。当業者は、所望の分離を達成する最も可能性が高い技術を適用するであろう。
【0121】
ジアステレオマー混合物は、クロマトグラフィー及び/または分別結晶によるなど、当業者に周知の方法により、その物理化学的相違に基づいてそれらの個々のジアステレオマーに分離することができる。鏡像異性体は、鏡像異性体の混合物を適切な光学活性化合物(例えば、キラルアルコールまたはMosherの酸塩化物などのキラル補助剤)との反応によってジアステレオマー混合物に変換し、ジアステレオマーを分離し、及び個々のジアステレオ異性体を対応する純粋な鏡像異性体に変換(例えば、加水分解)することによって分離することができる。鏡像異性体は、キラルHPLCカラムの使用によっても分離することができる。
【0122】
その立体異性体を実質的に含まない単一の立体異性体、例えば、鏡像異性体は、光学活性分割剤を使用したジアステレオマーの形成などの方法を用いて、ラセミ混合物の分割によって得ることができる(Eliel,E. and Wilen,S.Stereochemistry of Organic Compounds.New York:John Wiley & Sons,Inc.,1994;Lochmuller,C.H.,et al.“Chromatographic resolution of enantiomers:Selective review.”J.Chromatogr.113(3)(1975):pp.283−302)。本明細書に記載のキラル化合物のラセミ混合物は、以下の適切な方法によって分離し、単離することができる:(1)キラル化合物を有するイオン、ジアステレオマー塩の形成及び分別結晶または他の方法による分離、(2)キラル誘導体化試薬とのジアステレオマー化合物の形成、ジアステレオマーの分離、及び純粋な立体異性体への変換、並びに(3)キラル条件下での実質的に純粋または濃縮立体異性体の直接分離。参照:Wainer,Irving W.,Ed.Drug Stereochemistry:Analytical Methods and Pharmacology.New York:Marcel Dekker,Inc.,1993。
【0123】
方法(1)の下では、ジアステレオマー塩は、ブルシン、キニーネ、エフェドリン、ストリキニーネ、α−メチル−β−フェニルエチルアミン(アンフェタミン)、などの鏡像異性的に純粋なキラル塩基の、カルボン酸及びスルホン酸などの酸性官能基を有する非対称の化合物との反応によって形成することができる。ジアステレオマー塩は、分別結晶またはイオンクロマトグラフィーによって分離するように誘導され得る。アミノ化合物の光学異性体の分離のための、カンファースルホン酸、酒石酸、マンデル酸、または乳酸などのキラルカルボン酸またはスルホン酸の添加は、ジアステレオマー塩の形成をもたらすことができる。
【0124】
あるいは、方法(2)により、分割されるべき基質は、ジアステレオマー対を形成するために、キラル化合物の1つの鏡像異性体と反応させられる(Eliel,E. and Wilen,S.Stereochemistry of Organic Compounds.New York:John Wiley & Sons,Inc.,1994,p.322)。ジアステレオマー化合物は、非対称化合物をメンチル誘導体などの鏡像異性的に純粋なキラル誘導体化試薬と反応させ、続いて純粋なまたは濃縮鏡像異性体を生成するためにジアステレオマーを分離及び加水分解することによって、形成することができる。光学純度を決定する方法は、ラセミ混合物の、メンチルエステル、例えば、塩基の存在下での(−)メンチルクロロホルメートなどのキラルエステル、またはMosherエステル、α−メトキシ−α−(トリフルオロメチル)フェニルアセテート(Jacob III,Peyton.“Resolution of (±)−5−Bromonornicotine.Synthesis of(R)− and (S)−Nornicotine of High Enantiomeric Purity.”J.Org.Chem.Vol.47,No.21(1982):pp.4165−4167)を作製し、及び2つのアトロプ異性鏡像異性体またはジアステレオマーの存在について
1H NMRスペクトルを分析することを含む。アトロプ異性化合物の安定なジアステレオマーは、アトロプ異性ナフチル−イソキノリンの分離方法に従って、順相及び逆相クロマトグラフィーにより分離し単離することができる(WO 96/15111)。
【0125】
方法(3)によって、2つの鏡像異性体のラセミ混合物はキラル固定相を使用したクロマトグラフィーによって分離することができる(Lough,W.J.,Ed.Chiral Liquid Chromatography.New York:Chapman and Hall,1989;Okamoto,Yoshio,et al.“Optical resolution of dihydropyridine enantiomers by high−performance liquid chromatography using phenylcarbamates of polysaccharides as a chiral stationary phase.”J.of Chromatogr.Vol.513(1990):pp.375−378)。濃縮されたまたは精製された鏡像異性体は、旋光性及び円偏光二色性などの不斉炭素原子を有する他のキラル分子を識別するために使用される方法によって識別することができる。
【0127】
式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IXまたはXの化合物のERK活性の活性の決定は、多くの直接及び間接的な検出方法で可能である。本明細書に記載の特定の例示的な化合物は、それらのERK阻害アッセイ(生物学的実施例1)についてアッセイされた。ERK結合活性の範囲は、約10μM(マイクロモル)に対して1nM(ナノモル)未満であった。細胞ベースの機能アッセイ(生物学的実施例2)は、P90RSKのリン酸化をアッセイすることにより、下流のシグナル伝達に及ぼすERK阻害剤の効果を決定するために使用された。
【0129】
本明細書に記載の化合物は、治療されるべき病態に対して適切な任意の好都合な経路によって投与することができる。適切な経路には、経口、非経口(皮下、筋肉内、静脈内、動脈内、皮内、髄腔内及び硬膜外を含む)、経皮、直腸、鼻、局所(口腔及び舌下を含む)、膣、腹腔内、肺内及び鼻腔内が含まれる。
【0130】
化合物は、例えば、錠剤、粉末、カプセル剤、溶液、分散液、懸濁液、シロップ、スプレー、坐薬、ゲル、エマルジョン、パッチ、などの、任意の好都合な投与形態で投与することができる。そのような組成物は、医薬製剤、例えば、希釈剤、担体、pH調整剤、甘味料、増量剤、及びさらなる活性薬剤で、従来の成分を含み得る。非経口投与が所望される場合、組成物は、滅菌され、注射または注入に適した溶液または懸濁液の形態であろう。
【0131】
典型的な製剤は、本明細書に記載の化合物と担体または賦形剤を混合することによって調製される。適切な担体及び賦形剤は、当業者に周知であり、例えば、Ansel,Howard C.,et al.,Ansel’s Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems.Philadelphia:Lippincott,Williams & Wilkins,2004;Gennaro,Alfonso R.,et al.Remington:The Science and Practice of Pharmacy.Philadelphia:Lippincott,Williams & Wilkins,2000;and Rowe,Raymond C.Handbook of Pharmaceutical Excipients.Chicago,Pharmaceutical Press,2005に詳細に記載されている。製剤は、1つまたは複数の緩衝剤、安定化剤、界面活性剤、湿潤剤、潤滑剤、乳化剤、懸濁化剤、防腐剤、抗酸化剤、オパーキング剤、流動促進剤、加工助剤、着色剤、甘味剤、芳香剤、香味剤、希釈剤及び洗練された体裁の薬剤(すなわち、本明細書に記載の化合物またはその医薬組成物)を提供するための他の公知の添加剤または医薬品(すなわち、薬剤)の製造における助剤、も含み得る。
【0132】
一実施形態では、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IXもしくはXの化合物、またはその立体異性体または薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を含む。さらなる実施形態は、医薬的に許容される担体もしくは賦形剤と一緒に、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IXもしくはXの化合物、またはその立体異性体または薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を提供する。
【0134】
本明細書に記載の1つまたは複数の化合物、またはその立体異性体または薬学的に許容される塩を投与することによる疾患または病態の治療または予防方法も提供される。一実施形態では、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IXもしくはXの化合物、またはその立体異性体、互変異性体または薬学的に許容される塩の治療有効量を哺乳動物に投与することを含む、哺乳動物における過剰増殖性疾患の治療方法が提供される。
【0135】
別の実施形態は、そのような治療を必要とする哺乳動物における癌の治療または予防方法を提供し、ここにおいてその方法は、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IXもしくはXの化合物、またはその立体異性体、互変異性体または薬学的に許容される塩の治療有効量を哺乳動物に投与することを含む。
【0136】
別の実施形態は、そのような治療を必要とする哺乳動物における疼痛の治療または予防方法を提供し、ここにおいてその方法は、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IXもしくはXの化合物、またはその立体異性体、互変異性体または薬学的に許容される塩の治療有効量を哺乳動物に投与することを含む。
【0137】
別の実施形態は、そのような治療を必要とする哺乳動物における炎症性疾患の治療または予防方法を提供し、ここにおいてその方法は、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IXもしくはXの化合物、またはその立体異性体、互変異性体または薬学的に許容される塩の治療有効量を哺乳動物に投与することを含む。
【0138】
別の実施形態は、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IXもしくはXに係る化合物、またはその立体異性体、互変異性体または薬学的に許容される塩で細胞を処理することを含む、細胞内のERKタンパク質キナーゼ活性の阻害方法を提供する。
【0139】
別の実施形態は、ERKキナーゼ活性を減衰させるかまたは排除するのに有効な量で、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IXもしくはXに係る化合物、またはその立体異性体、互変異性体または薬学的に許容される塩で細胞を処理することを含む、細胞内のERKタンパク質キナーゼ活性の阻害方法を提供する。
【0140】
別の実施形態は、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IXもしくはXに係る化合物、またはその立体異性体、互変異性体または薬学的に許容される塩を患者に投与することを含む、それを必要とする患者におけるERKタンパク質キナーゼ活性の阻害方法を提供する。
【0141】
別の実施形態は、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IXもしくはXに係る化合物、またはその立体異性体、互変異性体または薬学的に許容される塩を患者に投与することを含む、それを必要とする患者における過剰増殖性障害の重篤度の治療または改善方法を提供する。
【0142】
別の実施形態は、過剰増殖性障害を治療または改善するのに使用される少なくとも1つの他の化学療法剤と、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IXもしくはXに係る化合物、またはその立体異性体、互変異性体または薬学的に許容される塩を患者に共投与することを含む、それを必要とする患者における過剰増殖性障害の重篤度の治療または改善方法を提供する。
【0143】
別の実施形態は、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IXもしくはXに係る化合物、またはその立体異性体、互変異性体または薬学的に許容される塩を患者に投与することを含む、それを必要とする患者における疼痛の重篤度の治療または改善方法を提供する。
【0144】
別の実施形態は、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IXもしくはXに係る化合物、またはその立体異性体、互変異性体または薬学的に許容される塩を患者に投与することを含む、それを必要とする患者における炎症性疾患の重篤度の治療または改善方法を提供する。
【0145】
別の実施形態における、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IXもしくはXの化合物、またはその立体異性体、互変異性体または薬学的に許容される塩の有効量を、そのような治療を必要とする哺乳動物に投与することを含む、ERKによって調節される疾患または障害の治療または防止方法。そのような疾患及び障害の例には、癌などの過剰増殖性疾患、及び疼痛または炎症性疾患が含まれるが、これらに限定されない。
【0146】
別の実施形態は、過剰増殖性疾患の治療のための医薬の製造における、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IXもしくはXの化合物、またはその立体異性体、互変異性体または薬学的に許容される塩の使用を提供する。別の実施形態は、癌の治療のための医薬の製造における、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IXもしくはXの化合物、またはその立体異性体、互変異性体または薬学的に許容される塩の使用を提供する。
【0147】
別の実施形態は、疼痛の治療のための医薬の製造における、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IXもしくはXの化合物、またはその立体異性体、互変異性体または薬学的に許容される塩の使用を提供する。
【0148】
別の実施形態は、炎症性疾患の治療のための医薬の製造における、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IXもしくはXの化合物、またはその立体異性体、互変異性体または薬学的に許容される塩の使用を提供する。
【0149】
別の実施形態は、過剰増殖性疾患の治療において使用するための、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IXもしくはXの化合物、またはその立体異性体、互変異性体または薬学的に許容される塩の使用を提供する。別の実施形態は、癌の治療において使用するための、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IXもしくはXの化合物、またはその立体異性体、互変異性体または薬学的に許容される塩の使用を提供する。
【0150】
別の実施形態は、疼痛の治療において使用するための、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IXもしくはXの化合物、またはその立体異性体、互変異性体または薬学的に許容される塩の使用を提供する。
【0151】
別の実施形態は、炎症性疾患の治療において使用するための、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IXもしくはXの化合物、またはその立体異性体、互変異性体または薬学的に許容される塩の使用を提供する。
【0152】
特定の実施形態では、過剰増殖性疾患は癌である。特定の実施形態では、癌は、乳癌、卵巣癌、子宮頸部、前立腺、精巣、尿生殖路、食道、喉頭、膠芽細胞腫、神経芽細胞腫、胃、皮膚、角化棘細胞腫、肺、類表皮癌、大細胞癌、NSCLC、小細胞癌、肺腺癌、骨、結腸、腺腫、膵臓、腺癌、甲状腺濾胞癌、未分化癌、乳頭状癌、セミノーマ、メラノーマ、肉腫、膀胱癌、肝臓癌及び胆管癌、腎臓癌、骨髄障害、リンパ障害、毛様細胞、口腔前庭及び咽頭(口腔)、唇、舌、口、咽頭、小腸、直腸、大腸、直腸、脳及び中枢神経系、ホジキンリンパ腫及び白血病から選択することができる。特定の実施形態では、癌障害はメラノーマである。特定の実施形態では、癌は膵臓癌である。特定の実施形態において、癌は甲状腺癌である。特定の実施形態では、癌は結腸直腸癌である。特定の実施形態では、癌は肺癌である。特定の実施形態では、癌は乳癌である。特定の実施形態では、癌は卵巣癌である。特定の実施形態では、癌は急性骨髄性白血病である。特定の実施形態では、癌は慢性骨髄単球性白血病である。特定の実施形態では、癌は慢性骨髄性白血病である。特定の実施形態では、癌は多発性骨髄腫である。特定の実施形態では、癌は骨髄性白血病である。
【0153】
特定の実施形態では、炎症性疾患は、関節炎、腰痛、炎症性腸疾患、及びリウマチから選択することができる。
【0155】
本明細書に記載の化合物並びにその立体異性体、互変異性体及び薬学的に許容される塩は、治療のために単独で、または他の治療剤と組合せて使用することができる。本明細書に記載の化合物は、例えば、1つまたは複数の追加の薬剤、例えば異なる標的タンパク質に対する作用によって働く抗過剰増殖(または、抗癌)剤と組合せて使用してもよい。医薬併用製剤または投与レジメンの第2の化合物は、好ましくは、それらが互いに悪影響を及ぼさないように、本明細書に記載の化合物に相補的な活性を有する。そのような分子は、意図する目的に有効な量で組合せて適切に存在する。化合物は、単一の医薬組成物で一緒にまたは別々に投与されてもよく、別々に投与された場合、これは、同時に行ってもよく、または任意の順序で逐次的に行ってもよい。そのような逐次投与は時間的に近くてもよく、または時間的に離れていてもよい。
【実施例】
【0156】
例示の目的で、以下の実施例が挙げられる。しかし、これらの実施例は本発明を限定するものではなく、単に本発明を実施する方法を示唆することを意図していることが理解されるべきである。当業者は、記載された化学反応を、本明細書に記載の多数の他の化合物を調整するために容易に適合させ得ることを認識するであろうし、化合物を調製するための別の方法は、本発明の範囲内であると見なされる。例えば、例示されていない化合物の合成は、当業者には明らかな変更により、例えば、干渉基を適切に保護することにより、記載されたもの以外の当該技術分野で公知の他の適切な試薬を利用することにより、及び/または反応条件のルーチンの変更を行うことにより、うまく達成することができる。あるいは、本明細書に開示された、または当該技術分野で公知の他の反応は、本明細書に記載の他の化合物を調製するための適用性を有するものとして認識されるであろう。
【0157】
以下に記載の実施例では、別途示されなければ、すべての温度は摂氏で記載される。試薬は、Sigma−Aldrich、Alfa AesarまたはTCIなどの商業的供給業者から購入され、別途示されなければ、さらに精製することなく使用された。
【0158】
以下に記載する反応は、正圧の窒素もしくはアルゴンの下で、または無水溶媒中で(別途記載されなければ)乾燥管を用いて、一般的に行われ、反応フラスコには、典型的には、シリンジを介して基質及び試薬を導入するためのゴム隔膜を取付けた。ガラス製品はオーブン乾燥及び/または加熱乾燥した。
【0159】
カラムクロマトグラフィーは、(別途記載されなければ)シリカゲルカラムを有するBiotageシステム(製造者:Dyax Corporation)上でまたはシリカSepPakカートリッジ(Waters)上で行った。
1H NMRスペクトルは、400MHzで作動するVarian装置で記録した。
1H−NMRスペクトルは、参照標準としてテトラメチルシラン(0.00ppm)または残留溶媒(CDCl
3:7.26ppm;CD
3OD:3.31ppm;D
2O:4.79ppm;(CD
3)
2SO:2.50ppm;(CD
3)
2CO:2.05ppm;C
6D
6:7.16ppm;CD
3CN:1.94ppm)を使用して、CDCl
3、CD
3OD、D
2O、(CD
3)
2SO、(CD
3)
2CO、C
6D
6、CD
3CN溶液として得られた(ppmで報告)。ピークの多重度を報告する場合、以下の略語を使用する:s(シングレット)、d(ダブレット)、t(トリプレット)、q(カルテット)、m(多重線)、br(広幅化)、dd(ダブレットのダブレット)、dt(トリプレットのダブレット)。カップリング定数は、与えられる場合、ヘルツ(Hz)で報告される。
生物学的実施例1
ERK−2酵素アッセイ
【0160】
化合物は、E.coliにおけるn末端6−His融合タンパク質として遺伝子組み換えで発現され、アミノ酸8〜360に対応するヒトERK−2(Mitogen Activated Kinase 1)を用いた酵素アッセイで試験した。使用された基質は、蛍光OmniaペプチドS/T17(Invitrogen of Carlsbad,CA;Cat.KNZ1171C)であった。試験化合物は、100×最終濃度の3倍連続希釈でジメチルスルホキシド(「DMSO」)中で希釈した。化合物に加えて、このアッセイは、全反応用量25μLに対して、50mM HEPES[pH 7.3]、10mM MgCl2、1mM DTT、0.005% Triton−X100、5nM ERK−2酵素、6.25μM S/T17ペプチド基質及び25μM ATP(観察K
mに対応)を含有した。アッセイは、白色384ウェルポリプロピレンプレート(Nunc,Inc of Naperville,IL;Cat.267462)中、周囲温度で実施し、EnVisionプレートリーダー(PerkinElmer,Inc. of Waltham,MA);励起340nm/発光495nmで約30分間50秒ごとにデータを収集した。各ウェルから収集されたデータを直線にフィットし、得られた速度は、対照のパーセントを計算するのに使用した。対照のパーセントは、化合物濃度に対してプロットし、IC
50値を、4パラメーターフィットを用いて決定した。表1には、本明細書に開示された例に対する代表的なデータが含まれている。表1で報告されたIC
50は、単一のアッセイまたは複数のアッセイの平均からのものであってもよい。実施例1〜126は、上記のアッセイで試験され、1μM未満のIC
50を有することが見出された。実施例1〜21、23〜34、36〜60、62〜80、82〜83、86〜126は、上記のアッセイで試験され、100nM未満のIC
50を有することが見出された。多く実施例(126のうち100)が上記のアッセイで試験され、10nM未満のIC
50を有することが見出された。
生物学的実施例2
細胞P90RSK(Ser380)リン酸化アッセイ
【0161】
PMA刺激P90RSK(Ser380)のリン酸化の阻害を、化合物を細胞とともに1.5時間インキュベートすること及び固定した細胞上の蛍光pP90RSK(Ser380)シグナルを定量化すること及びGAPDHシグナルへ正規化することを含む、以下のインビトロでの細胞機構的なアッセイによって決定した。
【0162】
HepG2細胞は、ATCCから入手し、10%ウシ胎児血清を補充したDMEM中で増殖させた。細胞は、35,000細胞/ウェルで96ウェルプレートに播種し、37℃/5%CO
2で一晩付着させた。希釈された化合物を、次いで、0.5%DMSOの最終濃度で添加した。1.5時間の化合物インキュベーションの後、細胞を100ng/mLの最終濃度で、ホルボール12−ミリステート13−アセテート(「PMA」)を添加して刺激した;PMA刺激は、37℃/5%CO
2で30分間のインキュベーションであった。30分間のPMA刺激後、細胞をリン酸緩衝生理食塩水(「PBS」)で洗浄し、15〜20分間室温でPBS中の3.7%ホルムアルデヒドで固定した。続いてPBS内で別の洗浄を行い、次いで、10〜15分間室温で100%MeOH中で透過化した。透過化のインキュベーションに続いて、細胞をPBS/0.05%Tween−20中で洗浄し、続いてOdysseyブロッキング緩衝液(LI−COR Biosciences)中で少なくとも1時間ブロックした。リン酸化P90RSK(Ser380)(Cell Signaling #9335、ウサギモノクローナル)及びGAPDH(Fitzgerald 10R−G109a、マウスモノクローナル)に対する抗体を細胞に加え、4℃で一晩インキュベートした。pP90RSK(Ser380)抗体は1:250希釈で使用した;GAPDHは1:10,000希釈で使用した。PBS/0.05%Tween−20で洗浄した後、細胞を蛍光標識二次抗体(Anti−rabbit−Alexa Flour680,Invitrogen Cat#A21109;Anti−mouse−IRDye800CW,Rockland Inc.Cat#610−131−121)で1時間インキュベートした。両方の二次抗体は1:1000希釈で使用した。次いで、細胞を洗浄し、Odyssey Infrared Imaging System(LI−COR Biosciences)を使用して、両方の波長で蛍光を分析した。リン酸化P90RSK(Ser380)シグナルを、GAPDHシグナルへ標準化した。表1は、本明細書に開示された実施例の代表的なデータを含む。表1で報告されたIC
50は、単一のアッセイまたは複数のアッセイの平均からのものであってもよい。
【0163】
表1は、上記のアッセイで試験した実施例を含む。
【表1】
実施例1
【化10】
4−(1−(2,3−ジフルオロベンジル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリミジン−2−アミン
【0164】
ステップ1:再密封可能なガラス製圧力管を、2,4−ジクロロピリミジン(5.0g、33.56mmol)、(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)ボロン酸(6.83g、36.9mmol)、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(1.37g、1.68mmol)、20%Na
2CO
3水溶液(16.78mL、33.56mmol)及び1,4−ジオキサン(67mL、33.56mmol)で充填した。混合物を5分間N
2でスパージした。管をTeflon(登録商標)キャップでN
2下で密封し、90℃で5時間撹拌し、室温に冷却した。冷却して沈殿物を形成させた。混合物を水(50mL)中に注ぎ、EtOAc、DCM及び5%MeOH:DCM中に抽出することを試みた。しかし、固体は使用した溶媒に溶解しなかった。従って、混合物を濾過(吸引濾過)して固体を単離した。回収した濾液を分液漏斗に移した。相を分離し、有機層をMgSO
4で乾燥させることなく、真空中で濃縮した。得られた残渣を濾過し、上記の濾液からの固体と合せた。次いで、それを高温のTHF:EtOAc(1:1、500ml)に溶解し、水(1×50mL)で洗浄した。有機層を分離し、乾燥(MgSO
4)し、濾過し、真空中で濃縮した。得られた固体残渣を高温のCH
3CNから結晶化させ、固体として2−クロロ−4−(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)ピリミジン(7.9g、92.8%収率)を生成させた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ8.816−8.743(m,1H),8.759(dd,J1=5.086Hz,J2=1.174Hz,1H),8.468−8.431(m,1H),7.70(dd,J1=5.478Hz,J2=1.174Hz,1H),7.50−7.456(m,1H)。
【0165】
ステップ2:ジオキサン(98.6mL、19.7mmol)中の2−クロロ−4−(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)ピリミジン(5g、19.7mmol)、1−メチル−1H−ピラゾール−5−アミン(1.91g、19.7mmol)、Pd
2(dba)
3(0.903g、0.986mmol)、キサントホス(1.71g、2.96mmol)、K
3PO
4(8.37g、39.4mmol)の懸濁液を、窒素で5分間脱気し、次いで密封管中で120℃で24時間加熱した。反応混合物を濾過し、固体を酢酸エチルで洗浄した。濾液を濃縮し、DCM:MeOH勾配0〜10%で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、固体として4−(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリミジン−2−アミン(5.14g、83%収率)を生成した。LCMS(APCI neg)m/z313(M−1)。
【0166】
ステップ3:DMSO(1.6mL、0.318mmol)中の4−(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリミジン−2−アミン(100mg、0.318mmol)の溶液をN
2下で、(2,3−ジフルオロフェニル)メタンアミン(68.3mg、0.477mmol)で、続いて炭酸カリウム(66mg、0.477mmol)で処理した。得られた混合物を室温で30分間撹拌した。LCMSは反応の完了を示した。混合物を水(15mL)中に注ぎ、形成した沈殿物を濾過し、追加の水で洗浄した。回収した固体をCH
3CNから蒸発させ、高真空下で乾燥させ、固体として4−(4−((2,3−ジフルオロベンジル)アミノ)−3−ニトロフェニル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリミジン−2−アミンを得た(140mg、90.5%収率)。LCMS(APCI+)m/z438(M+1)。この材料は精製せずに次の反応に使用した。
【0167】
ステップ4:THF(10mL)と飽和NH
4Cl水溶液(10mL)の混合物中の粗4−(4−((2,3−ジフルオロベンジル)アミノ)−3−ニトロフェニル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリミジン−2−アミン(149mg、0.307mmol)の溶液を0℃で、急速に撹拌しながら亜鉛末(<10μm,98+%;133mg,1.99mmol)で処理した。亜鉛の添加が完了したら、氷浴を除去し、混合物を周囲温度で30分間撹拌した。反応は完了した(LCMSデータ)。混合物をEtOAc(60mL)で希釈し、有機層を分離し、乾燥し(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮して、固体として粗N1−(2,3−ジフルオロベンジル)−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)ベンゼン−1,2−ジアミンを得た。(APCI+)m/z408(M+1)。これは直接次の反応に使用した。
【0168】
ステップ5:4:1のDCM:濃HCl(10mL)中の粗N1−(2,3−ジフルオロベンジル)−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン(233mg、0.572mmol)の撹拌溶液に0℃で、NaNO
2(39.5mg、0.572mmol)を加えた。10分後、氷浴を取除き、混合物を室温で30分間撹拌した。混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、分液漏斗に移し、1N NaOHに続いてブライン(10mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣を、Biotage SP1ユニット上で5〜90%のCH
3CN:水(25CV)の勾配で溶出するC−18フラッシュクロマトグラフィー(Biotage25M+)で精製し、固体として4−(1−(2,3−ジフルオロベンジル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリミジン−2−アミン(26.42mg、11%収率)を得た。
1H NMR(400MHz,(CD
3)
2SO)δ9.52(s,1H),8.85(s,1H0,8.56(d,J=5.075Hz,1H),8.34(dd,J1=1.171Hz,J2=8.98Hz,1H),8.013(d,J=5.47Hz,1H),7.48−7.40(m,1H),7.37(d,J=1.952Hz,1H),7.25−7.17(m,2H),6.32(d,J=1.562Hz,1H),6.14(s,2H),3.70(s,3H)。LCMS(APCI+)m/z419.1(M+1)。分析HPLC面積%96(220nm)及び面積%98(254nM)、保持時間3.475分。
実施例2
【化11】
4−(1−(3−フルオロ−4−メトキシベンジル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−アミン
【0169】
ステップ1:DMSO(39mL、3.94mmol)中の2−クロロ−4−(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)ピリミジン(1g、3.94mmol)の懸濁液を周囲温度でN
2雰囲気下、(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)メタンアミン(0.583mL、3.94mmol)で、続いてK
2CO
3(0.55g、3.94mmol)により処理した。1時間後、混合物を水(300mL)に注ぎ、形成された沈殿物を濾過し、追加の水で洗浄した。回収した固体をCH
3CNから蒸発させ、得られた残渣をCH
3CNで粉砕して、固体として(NMRにより約95%純度の)4−(2−クロロピリミジン−4−イル)−N−(3−フルオロ−4−メトキシベンジル)−2−ニトロアニリン(1.55g、96.1%収率)を得た。LCMS(APCI+)m/z389.1(M+1)。
【0170】
ステップ2:THF(80mL)と飽和NH
4Cl水溶液(40mL)の混合物中の4−(2−クロロピリミジン−4−イル)−N−(3−フルオロ−4−メトキシベンジル)−2−ニトロアニリン(1.5g、3.86mmol)の溶液を0℃で、実施例1、ステップ4に記載したように、亜鉛末(<10μm、98+%;1.29g、19.3mmol)で処理して、固体として粗4−(2−クロロピリミジン−4−イル)−N1−(3−フルオロ−4−メトキシベンジル)ベンゼン−1,2−ジアミン(1.48g、3.30mmol、85.5%収率)を得た。LCMS(APCI+)m/z359(M+1)。
【0171】
ステップ3:DCM:酢酸(4:1、60mL)中の約80%の純度の4−(2−クロロピリミジン−4−イル)−N1−(3−フルオロ−4−メトキシベンジル)ベンゼン−1,2−ジアミン(1.48g、3.3mmol)の撹拌溶液に周囲温度で、NaNO
2(0.228g、3.30mmol)を加えた。NaNO
2の添加直後に、激しいガス発生及びわずかに発熱反応が観察された。従って、混合物を氷浴に入れた。5分後、氷浴を取除き、混合物を室温で撹拌した。10分後、反応は完了した(LCMSデータ)。混合物を追加のDCM(150mL)で希釈し、分液漏斗に移し、1NのNaOHで、続いてブライン(50mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。単離した粗生成物を、Biotage SP1 ユニット上の0−7%のMeOH:DCM(12CV)の勾配で溶出するシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(Ready Sep 80g)により精製した。単離された生成物をEtOAcから結晶化させて、固体として5−(2−クロロピリミジン−4−イル)−1−(3−フルオロ−4−メトキシベンジル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール(1.1g、90%収率)を得た。LCMS(APCI+)m/z370(M+1)。
【0172】
ステップ4:再密封可能なガラス製圧力管に、5−(2−クロロピリミジン−4−イル)−1−(3−フルオロ−4−メトキシベンジル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール(40mg、0.11mmol)、1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミン(21mg、0.22mmol)、(9,9−ジメチル−9H−キサンテン−4,5−ジイル)ビス(ジフェニルホスフィン)(9.4mg、0.019mmol)、Pd
2dba
3(5mg、0.005mmol)、粉末K
3PO
4(68.9mg、0.32mmol)及び1,4−ジオキサン(216μL、0.11mmol)の混合物を充填した。混合物をN
2で3分間スパージした。管は、Teflon(登録商標)キャップで密封し、85℃で15時間撹拌した。混合物をジオキサン(3mL)で希釈し、45μMのフィルターを通して濾過した。回収した濾液を濃縮し、得られた残渣を、Biotage SP1ユニット上の5−90%のCH
3CN:水の勾配で溶出するC−18フラッシュクロマトグラフィー(Biotage 12M+)により精製した。単離した生成物をMeOHから結晶化させ、固体として4−(1−(3−フルオロ−4−メトキシベンジル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−アミン(8mg、17.2%収率)を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ8.73(s,1H),8.47(d,J=5.478Hz,1H),8.18(d,J=8.216Hz,1H),7.88(s,1H),7.57(s,1H),7.45(d,J=8.99Hz,1H),7.154(d,J=5.09Hz,1H),7.06(d,J=5.86Hz,1H),7.04(s,1H),6.95−6.89(m,2H),5.81(s,2H),3.93(s,3H),3.87(s,3H)。LCMS(APCI+)m/z431(M+1)、分析用PLC:面積%99%(220nm)、保持時間3.447分。
実施例3
【化12】
4−(1−(4−クロロフェネチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリミジン−2−アミン
【0173】
ステップ1:DMSO(2mL)中の4−(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリミジン−2−アミン(100mg、0.318mmol)とK
2CO
3(88mg、0.636mmol)の混合物を周囲温度で、2−(4−クロロフェニル)エタンアミン(90μL、0.636mmol)で処理した。3時間後、反応混合物をDCMで希釈し、水で洗浄した。層を分離し、有機層を乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮して4−(4−((4−クロロフェネチル)アミノ)−3−ニトロフェニル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリミジン−2−アミン(140mg、97.8%収率)を得た。材料は、直接、次の工程に使用した。LCMS(APCI+)m/z450.1(M+1)、保持時間3.128分。
【0174】
ステップ2:4−(4−((4−クロロフェネチル)アミノ)−3−ニトロフェニル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリミジン−2−アミン(140mg、0.311mmol)及び亜鉛末(61mg、0.934mmol)を、実施例1、ステップ4に記載された方法に従って処理し、N1−(4−クロロフェネチル)−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン(130mg、99.5%収率)を得た。
【0175】
ステップ3:N1−(4−クロロフェネチル)−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン(110mg、0.262mmol)及びNaNO
2(18mg、0.262mmol)を、実施例2、ステップ3に記載された方法に従って処理し、4−(1−(4−クロロフェネチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリミジン−2−アミン(3mg、3%)を得た。
1H NMR(CD
3OD)δ8.74(s,1H),8.51(d,J=5.47Hz,1H),8.24(d,J=8.58Hz,1H),7.62−7.60(m,2H),7.53(d,J=5.47Hz,1H),7.17(d,J=8.20Hz,2H),7.04(d,J=8.20Hz,2H),6.52(d,J=1.95Hz,1H),4.99(t,J=6.64Hz,2H),3.83(s,3H),3.33(t,J=6.64Hz,2H)。LCMS(APCI+)m/z431.1(M+1)。
実施例4
【化13】
4−(1−(2−(4−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)エチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリミジン−2−アミン
【0176】
ステップ1:DMSO(1.5mL、0.318mmol)中の4−(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリミジン−2−アミン(100mg、0.318mmol)の溶液をN
2下で、2−(4−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)エタンアミン(93mg、0.636mmol)で、続いてK
2CO
3(88mg、0.636mmol)で処理した。混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を氷水(25mL)に注ぎ、EtOAc(2X)で抽出した。有機抽出物を合せ、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮し、乾燥させて、粗4−(4−((2−(4−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)エチル)アミノ)−3−ニトロフェニル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリミジン−2−アミンを得た。LCMS(APCI+)m/z440.2(M+1)。
【0177】
ステップ2:粗4−(4−((2−(4−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)エチル)アミノ)−3−ニトロフェニル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリミジン−2−アミン(140mg、0.318mmol)及び亜鉛末(<10μm、98+%;104mg、1.59mmol)を実施例1、ステップ4に記載された合成に従って処理して、粗N1−(2−(4−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)エチル)−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)ベンゼン−1,2−ジアミンを得た。LCMS(APCI+)m/z410.2(M+1)。
【0178】
ステップ3:4:1のDCM:酢酸(10mL)中の粗N1−(2−(4−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)エチル)−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン(130mg、0.317mmol)の撹拌溶液に周囲温度で、亜硝酸ナトリウム(21.9mg、0.317mmol)を加え、混合物を室温で撹拌した。1時間後、反応混合物を分液漏斗に移し、1NのNaOHで、続いてブライン(10mL)で洗浄し、追加のDCM(30mL)で希釈した。有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。単離した粗生成物を、Biotage SP1ユニット上の1−12%のMeOH:DCM(25CV)の勾配で溶出するフラッシュクロマトグラフィー(Ready Sep 40g)により精製して、4−(1−(2−(4−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)エチル−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリミジン−2−アミンを得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ8.667(s,1H),8.49−8.48(m,1H),8.079−8.048(m,1H),7.565−7.517(m,1H),7.29−7.27(m,2H),7.10(d,J=9.37Hz,1H),6.885−6.862(m,1H),6.384(s,1H),5.987(s,1H),5.15−5.116(m,2H),4.79−4.71(m,2H),3.834(s,3H)。LCMS(APCI+)m/z421.2(M+1)、保持時間1.271分。
実施例5
【化14】
4−(3−(3−フルオロ−4−メトキシベンジル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリミジン−2−アミン
【0179】
ステップ1:アンモニウム塩化物(5.0当量、14.3mmol、0.77g)及び水(20mL)を5−ブロモ−N−[(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)メチル]−3−ニトロ−ピリジン−2−アミン(1.02g、2.86mmol)及びエタノール(50mL)の撹拌溶液に加えた。混合物を90℃に加熱した。亜鉛(2.81g、43.0mmol)を加え、1時間撹拌した。反応物を冷却し、酢酸エチルで洗浄しながら、Celite(登録商標)のベッドを通して濾過した。混合物をEtOAcでさらに希釈し、飽和NaHCO
3(水溶液)、水、次いでブラインで洗浄した。生成物をNa
2SO
4で乾燥させ、蒸発させ、油(0.83g)を得た。MS326.1。
【0180】
ステップ2:5−ブロモ−N2−[(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)メチル]ピリジン−2,3−ジアミン(0.83g、2.58mmol)を氷酢酸(7.69g、128mmol)に懸濁させた。水(2mL)に溶解した亜硝酸ナトリウム(212mg、3.07mmol)をゆっくりと添加する前に、懸濁液を氷浴(0℃)で冷却した。硫酸(0.5mL)を加え、混合物を0℃で10分間撹拌し、次いで室温に温め、30分間撹拌した。氷中の1NのNaOH(水溶液)に混合物をゆっくりと加えた。pHが4になるまで追加の水酸化ナトリウムを加えた。混合物をCH
2Cl
2で希釈し、相を分離した。水相をCH
2Cl
2で3回抽出した。合せた有機相を飽和NaHCO
3(水溶液)及びブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、蒸発させた。CombiFlash(12gシリカカラム−0−100%酢酸エチル:ヘプタン)により精製し、固体(0.5g)を得た。MS339.0。
【0181】
ステップ3:マイクロ波バイアルに、6−ブロモ−3−[(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)メチル]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン(198mg、0.587mmol)、1,4−ジオキサン(5mL)、酢酸カリウム水和物(173mg、1.76mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(298mg、1.17mmol)及び[1,1’−[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]−ジクロロパラジウム(II)(21.5mg、0.029mmol、21.5mg)を充填した。混合物を120℃で20分間マイクロ波で加熱した。混合物をEtOAcで希釈し、Celite(登録商標)を通して濾過した。混合物を飽和NaHCO
3(水溶液)、次いでブラインで洗浄した。生成物を、Na
2SO
4で乾燥させ、蒸発させ、CombiFlash(12gカラム;0−100%EtOAc:ヘプタン)によって精製して、固体(177mg)を得た。MS=303。
【0182】
ステップ4:マイクロ波バイアルに、(3−(3−フルオロ−4−メトキシベンジル]−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−イル]ボロン酸(166mg、0.55mmol)、1,4−ジオキサン(4mL)、4−ヨード−2−メチルスルファニル−ピリミジン(139mg、0.55mmol)、1NのNa
2CO
3(水溶液、1.1mmol)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]−ジクロロパラジウム(II)(40mg、0.055mmol)を充填した。混合物を窒素でパージし、次いで120℃で30分間マイクロ波で加熱した。混合物をEtOAcで希釈し、Celite(登録商標)を通して濾過した。有機相を飽和NaHCO
3(水溶液)、次いでブラインで洗浄した。生成物は、Na
2SO
4で乾燥させ、蒸発させ、CombiFlash(4gカラム;0−100%EtOAc:ヘプタン)によって精製して、固体として3−(3−フルオロ−4−メトキシベンジル)−6−(2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−B]ピリジン(64mg)を得た。MS=383。
【0183】
ステップ5:3−(3−フルオロ−4−メトキシベンジル)−6−(2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン(64mg、0.167mmol)をCH
2Cl
2(4mL)に溶解した。2分間にわたって3−クロロ過安息香酸(285mg、1.65mmol)を少しずつ添加する前に、混合物をゆっくりと0℃に冷却した。混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を飽和NaHSO
3(水溶液)でクエンチし、CH
2Cl
2(10mL)で希釈した。混合物を5分間撹拌し、相を分離した。有機相を飽和NaHCO
3(水溶液)、次いでブラインで洗浄した。生成物は、Na
2SO
4で乾燥させ、蒸発させて、油として3−(3−フルオロ−4−メトキシベンジル)−6−(2−(メチルスルホニル)ピリミジン−4−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジンを得た。MS=415。
【0184】
ステップ6:フラスコに、3−(3−フルオロ−4−メトキシベンジル)−6−(2−(メチルスルホニル)ピリミジン−4−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン(61mg、0.147mmol)、DMF(4.0mL、51.5mmol)、及び2−メチルピラゾール−3−アミン(21.4mg、0.221mmol)を充填した。混合物を窒素でパージし、氷浴(0℃)で冷却した。水素化ナトリウム(11.8mg、0.294mmol)を加え、混合物を室温で撹拌した。30分後、混合物を0℃に冷却し、水でクエンチさせ、EtOAcで希釈した。混合物を飽和NaHCO
3(水溶液)、次いでブラインで洗浄した。生成物を、Na
2SO
4で乾燥させ、蒸発させ、HPLCにより精製して、4−(3−(3−フルオロ−4−メトキシベンジル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリミジン−2−アミン(14.8mg)を得た。MS=432.2。
【0185】
表2中の以下の化合物は、適切な出発材料及び中間材を使用して、上記の手順に従って調製された。
【表2-1】
【表2-2】
【表2-3】
【表2-4】
【表2-5】
【表2-6】
【表2-7】
【表2-8】
【表2-9】
【表2-10】
【表2-11】
【表2-12】
【表2-13】
【表2-14】
【表2-15】
【表2-16】
【表2-17】
【表2-18】
【表2-19】
【表2-20】
【表2-21】
【表2-22】
【表2-23】
【0186】
列挙した実施形態は、本発明をこれらの実施形態に限定することを意図するものではないことが理解されるであろう。逆に、本発明は、特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲内に含まれ得る全ての代替物、改変物及び均等物を包含することを意図している。従って、上記の説明は、本発明の原理を単に例示するものとして考えられている。
本発明の実施形態において、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
式I:
【化15】
の化合物またはその立体異性体、互変異性体もしくは薬学的に許容される塩であって、
式中:
X1はCH及びNから選択され;
X2はCH及びNから選択され;
R1は、(a)ハロゲン、ORa、NRbRc、オキソ、CN、C3−C6シクロアルキル及び3〜7員の複素環から独立して選択される1個または複数の基で任意選択で置換されたC1−C6アルキル;(b)ハロゲン及びORdから独立して選択される1個または複数の基で任意選択で置換されたハロゲン、ORa、CN及びC1−C3アルキルから独立して選択される1個または複数の基で任意選択で置換されたC3−C7シクロアルキル;(C)ハロゲン及びORdから独立して選択される1個または複数の基で任意選択で置換されたハロゲン、ORa、CN、C3−C6シクロアルキル及びC1−C3アルキルから独立して選択される1個または複数の基で任意選択で置換されたフェニル;(d)ハロゲン及びORdから独立して選択される1個または複数の基で任意選択で置換されたハロゲン、ORa、オキソ、CN、C3−C6シクロアルキル及びC1−C3アルキルから独立して選択される1個または複数の基で任意選択で置換された3〜7員飽和または部分不飽和ヘテロシクリル;(e)ハロゲン、オキソ及びORdから独立して選択される1個または複数の基で任意選択で置換されたハロゲン、ORe、オキサイド、CN、C3−C6シクロアルキル及びC1−C3アルキルから独立して選択される1個または複数の基で任意選択で置換された5〜6員ヘテロアリール;及び(f)ハロゲン及びORdから独立して選択される1個または複数の基で任意選択で置換されたハロゲン、ORa、オキソ、CN、C3−C6シクロアルキル及びC1−C3アルキルから独立して選択される1個または複数の基で任意選択で置換された7〜10員の二環式複素環、から選択され;
R2は、(a)1〜4個のRf基で任意選択で置換されたC1−C10アルキル;(b)ハロゲン、C1−C3アルキル及びC1−C3アルコキシで任意選択で置換されたC3−C6シクロアルキル;(c)N、O及びSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する4〜6員ヘテロシクリル、前記ヘテロシクリルは1〜4個のRg基で任意選択で置換されてもよい;(d)ハロゲン、C1−C3アルキル及びC1−C3アルコキシから選択される1〜4個の基で任意選択で置換されたフェニル;(e)N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜6員のヘテロアリール、前記ヘテロアリールは、N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含むハロゲン、C1−C3アルキル、C1−C3アルコキシ、及び5〜6員のヘテロアリールから選択される1〜4個の基で任意選択で置換されてもよい;(f)ハロゲン、C1−C3アルキル及びC1−C3アルコキシで任意選択で置換されたC8−C10二環式シクロアルキル;及び(g)N、O及びSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する9〜10員の二環式ヘテロシクリル、前記ヘテロシクリルは、ハロゲン、C1−C3アルキル及びC1−C3アルコキシで任意選択で置換されてもよい、から選択され;
R3は水素及びハロゲンから選択され;
R4は水素及びハロゲンから選択され;
各Ra、Rb、Rc、Rd及びReは、水素及びC1−C6アルキルから独立して選択され;
各Rfは、(a)ハロゲン;(b)ヒドロキシ;(c)C1−C3アルコキシ;(d)NRkRm;(e)1個または複数のRh基で任意選択で置換されたC3−C6シクロアルキル;(f)N、O及びSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む4〜6員ヘテロシクリル、前記ヘテロシクリルは、ハロゲン、−C(=O)O(C1−C6アルキル)及びフェニルで任意選択で置換されるハロゲン、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキルから選択される1個または複数の基で任意選択で置換されてもよい;(g)1個または複数のRj基で任意選択で置換されるフェニル;及び(h)N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員ヘテロアリール、前記ヘテロアリールは1個または複数のRj基で任意選択で置換されてもよい、から選択され;
各Rgは、(a)ハロゲン;(b)ハロゲン及びC1−C3アルコキシから選択される2個の基で任意選択で置換されたハロゲン、C1−C3アルコキシ、またはフェニルで任意選択で置換されたC1−C3アルキル、;(c)ハロゲンで任意選択で置換されたC1−C3アルコキシ;(d)ハロゲンまたはC1−C3アルコキシで任意選択で置換されたフェニル;及び(e)N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員ヘテロアリール、前記ヘテロアリールは、ハロゲン及びC1−C3アルコキシから選択される1個または2個の基で任意選択で置換されてもよい、から選択され;
各Rhは、C1−C3アルコキシで任意選択で置換されたハロゲン、C1−C3アルキル、C1−C3アルコキシ及びフェニルから選択され、前記アルキル、アルコキシ及びフェニルは、任意選択でハロゲンで置換されてもよい;
各Rjは、ハロゲン、C1−C3アルキル及びC1−C3アルコキシから選択され、前記アルキル及びアルコキシは、任意選択でハロゲンで置換されてもよい;及び
各Rk及びRmは、水素及びC1−C3アルキルから独立して選択される。
(項目2)
X1はCHでありX2はCHである;X1はCHでありX2はNである;またはX1はNでありX2はCHである、項目1に記載の化合物。
(項目3)
前記化合物は、式II:
【化16】
の構造を有する、項目1または2に記載の化合物。
(項目4)
前記化合物は、式III:
【化17】
の構造を有する、項目1または2に記載の化合物。
(項目5)
前記化合物は、式IV:
【化18】
の構造を有する、項目1または2に記載の化合物。
(項目6)
前記化合物は、式V:
【化19】
の構造を有する、項目1または2に記載の化合物。
(項目7)
前記化合物は、式VI:
【化20】
の構造を有する、項目1または2に記載の化合物。
(項目8)
前記化合物は、式VII:
【化21】
の構造を有する、項目1または2に記載の化合物。
(項目9)
前記化合物は、式VIII:
【化22】
の構造を有する、項目1または2に記載の化合物。
(項目10)
前記化合物は、式IX:
【化23】
の構造を有する、項目1に記載の化合物。
(項目11)
R3及びR4は水素である、項目1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
(項目12)
R1は、メチル、エチル、イソプロピル、tert−ブチル、イソブチル、2−ヒドロキシエチル、1−ヒドロキシメチルプロピル、1−ヒドロキシプロパン−2−イル、2−メトキシ−1−メチル−エチル、2−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシ−1−ヒドロキシメチルエチル、1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパン−3−イル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−イル、1,2−ジヒドロキシプロパン−3−イル、アセチル、2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エチル、2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシメチル−エチル、2−フルオロ−1−メチル−エチル、2−フルオロ−1−フルオロメチル−エチル、2,2,2−トリフルオロエチル、3,3、3−トリフルオロプロピル、シクロプロピルメチル、2−モルホリン−4−イル−エチル、2,2−ジフルオロ−1−メチル−エチル、オキセタン−3−イルメチル、2−メチル−1−モルホリノプロパン−2−イル、4−フルオロフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、4−クロロ−3−フルオロフェニル、2−o−トリル、4−フルオロ−2−メチルフェニル、2−クロロフェニル、2−クロロ−4−フルオロフェニル、4−フルオロ−2−トリフルオロメチルフェニル、4−シアノ−2−フルオロフェニル、ピリミジン−5−イル、4−メチルピリミジン−5−イル、2−メチルピリミジン−4−イル、6−メチルピリミジン−4−イル、2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル、3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル、2−メチルピリジン−4−イル、4−クロロピリジン−2−イル、2−メチルピリジン−3−イル、2−メチルピリジン−4−イル、2−エトキシピリジン−4−イル、2−シクロプロピルピリジン−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル、2−エチル−2H−ピラゾール−3−イル、1−ベンジル−1H−ピラゾール−4−イル、2−メチル−2H−ピラゾール−3−イル、2−イソプロピル−2H−ピラゾール−3−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル、1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル、1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−イル、3−シクロプロピル−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル、1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル、4−メチルチアゾール−2−イル、1−メチル−1H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル、2−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル、1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル、5−クロロピラジン−2−イル、1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル、2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル、5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル、オキセタン−3−イル、3−メチルオキセタン−3−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、テトラヒドロピラン−3−イル、2−メチル−テトラヒドロピラン−4−イル、2,2−ジメチル−テトラヒドロピラン−4−イル、2−ヒドロキシメチルテトラヒドロピラン−4−イル、3−フルオロテトラヒドロピラン−4−イル、1−メチルピペリジン−4−イル、1−メチル−5−オキソ−ピロリジン−3−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロブチル、3−ヒドロキシシクロペンチル、3,3−ジフルオロシクロペンチル、4−ヒドロキシシクロヘキシル、3,3−ジフルオロシクロブチル、3−ヒドロキシシクロブチル及び4,4−ジフルオロシクロヘキシルから選択される、項目1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
(項目13)
R1は、(S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル、(S)−1−ヒドロキシメチル−プロピル、(1S,3S)−3−ヒドロキシシクロペンチル、テトラヒドロピラン−4−イル、イソプロピル、1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、2−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル及び1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルから選択される、項目1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
(項目14)
R1は、1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、(S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル、(S)−1−ヒドロキシメチル−プロピル及び(1S,3S)−3−ヒドロキシシクロペンチルから選択される、項目1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
(項目15)
R1は、1−ヒドロキシプロパン−2−イル、イソプロピル、1−ヒドロキシブタン−2−イル、1−シクロプロピルエチル、1−ヒドロキシ−3−メトキシプロパン−2−イル、1,3−ジフロロプロパン−2−イル、1−シクロプロピル−2−ヒドロキシエチル、オキセタン−3−イルメチル、4−メトキシブタン−2−イル、4,4,4−トリフルオロ−1−ヒドロキシブタン−2−イル、1−アミノプロパン−2−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパン−3−イル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−イル、1,2−ジヒドロキシプロパン−3−イル、3−ヒドロキシシクロペンチル、3,3−ジフルオロシクロブチル、3−ヒドロキシシクロブチル、シクロプロピルメチル、2−メチル−1−モルホリノプロパン−2−イル、2−クロロ−4−フルオロフェニル、4−フルオロ−2−メチルフェニル、テトラヒドロピラン−4−イル、3−フルオロテトラヒドロピラン−4−イル、テトラヒドロジオキソチオピラン−4−イル、1,1−ジオキソテトラヒドロチオフェン−3−イル、オキセタン−3−イル、3−メチルオキセタン−3−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、2,2−ジメチルテトラヒドロピラン−4−イル、2−メチルテトラヒドロピラン−4−イル、ピロリジン−3−イル、アゼチジン−3−イル、piperdin−3−イル、2−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロピラン−4−イル、6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル、1−メチルピラゾール−4−イル、2−メチルピリミジン−4−イル、6−メチルピリミジン−4−イル、6−メトキシピリミジン−4−イル、2−メチルピリジン−4−イル、1,3−ジメチルピラゾール−4−イル、2−メトキシピリジン−4−イル、1−メチルピラゾール−3−イル、6−メトキシピリジン−3−イル、2−エチルピリミジン−4−イル、6−メチルピリジン−2−イル、2−シクロプロピルピリミジン−4−イル、5−フルオロ−6−メチルピリジン−2−イル、5−シクロプロピル−1−メチルピラゾール−4−イル、5−ブロモ−2−メチルピリジン−4−イル、1,5−ジメチルピラゾール−4−イル、1,3−ジメチルピラゾール−5−イル、4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピリジン−2−イル、1−エチル−3−methypyrazol−4−イル、5−エトキシ−2−メチルピリジン−4−イル、1−イソプロピルピラゾール−4−イル、4−メチルイミダゾール−5−イル、1−メチルイミダゾール−5−イル、1−エチルピラゾール−4−イル、2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピリジン−4−イル、1−メチル−4−シアノピラゾール−5−イル、3−メチルピリジン−4−イル、1−エチル−3−メチルピラゾール−5−イル、1−メチルピラゾール−5−イル、1,4−ジメチルピラゾール−5−イル、1−エチルピラゾール−5−イル、3−イソプロピル−1−メチルピラゾール−5−イル、3−メチルピラゾール−4−イル、3−エチル−1−メチルピラゾール−4−イル、1,3,5−トリメチルピラゾール−4−イル、3,5−ジメチルピラゾール−4−イル、2−シクロプロピル−5−メトキシピリジン−4−イル、5−エチル−1−メチルピラゾール−4−イル、4−(2−メトキシピリジン1−オキシド)、5−メトキシ−2−メチルピリジン−4−イル、5−メチル−1,3,4−オキサジゾール−2−イル、3−エチル−1−メチルピラゾール−5−イル、1−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチルピラゾール−4−イル、1−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチルピラゾール−4−イル、1−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−4−イル、1−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−5−イル、1−メチル−1,2,3−トリアゾール−5−イル、2−メチル−1,2,3−トリアゾール−4−イル、1−メチル−1,2,4−トリアゾール−5−イル、2−メチルピリジン−4−イル、1−(2−ヒドロキシエチル)ピラゾール−5−イル、メチル4−ピコリン、4−ピコリン酸、1−シクロプロピル−5−メチルピラゾール−4−イル、1−シクロプロピル−3−メチルピラゾール−4−イル、2,3−ジメチルピリジン−4−イル、2,5−ジメチルピリジン−4−イル、1,3−4−オキサジゾール−2−イル、3−メチルピリダジン−4−イル、ピリダジン−4−イル、テトラゾール−5−イル、1−メチルテトラゾール−5−イル、3−シクロプロピル−1−メチルピラゾール−5−イル、2−メチルテトラゾール−5−イル、5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル、2−メチル−2,4,5,6−テロラヒドロシクロペンタピラゾール−3−イル、3−オキソ−2−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イル、及び2−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イルから選択される、項目1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
(項目16)
R1は、1−ヒドロキシプロパン−2−イル、イソプロピル、1−シクロプロピルエチル、シクロプロピルメチル、4−ヒドロキシシクロヘキシル、1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル、3−フルオロプロピル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、3−フルオロテトラヒドロピラン−4−イル、2−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロピラン−4−イル、(4−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メチルアセテート、テトラヒドロフラン−3−イル、3−メチルオキセタン−3−イル、オキセタン−3−イルメチル、2−メトキシエチル、1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、2−メチルピラゾール−3−イル、2,5−ジメチルピラゾール−3−イル、1,3−ジメチルピラゾール−4−イル、2−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル及び1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルからなる群から選択される、項目1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
(項目17)
R1は、(a)OH、シクロプロピル、オキセタニル及びモルホリノから選択される1個または2個の基で任意選択で置換されたC1−C5アルキル;(b)C3−C4シクロアルキル;(c)ハロゲンまたはメチルで任意選択で置換された1個のOヘテロ原子を含む4〜6員ヘテロシクリル;及び(d)メチル及びシクロプロピルから選択される1〜3個の基で置換されたN及びSから選択される2〜4個のヘテロ原子を含む5員ヘテロアリール、から選択され;
R2は、(a)1個または2個のRf基で任意選択で置換されたC1−C6アルキル;(b)1個または2個のハロゲンで任意選択で置換されたC3−C6シクロアルキル;(c)N、O及びSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む4〜6員ヘテロシクリル、前記ヘテロシクリルは、1〜3個のRg基で任意選択で置換されてもよい;(d)N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員ヘテロアリール、前記ヘテロアリールは、N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含むC1−C3アルキル及び5〜6員ヘテロアリールから選択される1個または2個の基で任意選択で置換されてもよい;及び(e)ハロゲンで任意選択で置換されたC8−C10二環式シクロアルキル、から選択され;
R3及びR4は水素であり;
各Rfは、(a)ハロゲン;(b)ヒドロキシ;(c)C1−C3アルコキシ;(d)NRkRm;(e)1個または2個のRh基で置換されたC3−C6シクロアルキル;(f)N、O及びSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む4〜6員ヘテロシクリル、前記ヘテロシクリルは、ハロゲン、−C(=O)O(C1−C6アルキル)及びフェニルで任意選択で置換されるC1−C3アルキルから選択される1個の基で任意選択で置換されてもよい;(g)1個または2個のRj基で任意選択で置換されるフェニル;及び(h)N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員ヘテロアリール、前記ヘテロアリールは1個または2個のRj基で任意選択で置換されてもよい、から独立して選択され;
各Rgは、(a)ハロゲン;(b)ハロゲン及びC1−C3アルコキシから選択される2個の基で任意選択で置換されたフェニルで任意選択で置換されたC1−C3アルキル;(c)C1−C3アルコキシ;(d)ハロゲンで任意選択で置換されたフェニル;及び(e)ハロゲン及びC1−C3アルコキシから選択される1個または2個の基で任意選択で置換された1個のNヘテロ原子を含む5〜6員ヘテロアリール、から選択され;
各Rhは、ハロゲンで任意選択で置換されたC1−C3アルコキシで任意選択で置換されたハロゲン、C1−C3アルキル、C1−C3アルコキシ及びフェニルから選択され、;
各Rjは、ハロゲン、C1−C3アルキル及びC1−C3アルコキシから選択され、前記アルキル及びアルコキシは、ハロゲンで任意選択で置換されてもよい;及び
各Rk及びRmは、独立してC1−C3アルキルである、項目1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
(項目18)
R1は、イソプロピル、1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパン−3−イル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−イル、1−ヒドロキシプロパン−2−イル、1,2−ジヒドロキシプロパン−3−イル、シクロプロピルメチル、オキセタン−3−イルメチル、2−メチル−1−モルホリノプロパン−2−イル、シクロプロピル、シクロブチル、オキセタン−3−イル、3−メチルオキセタン−3−イル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、3−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、(3S,4R)−3−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、(3S,4S)−3−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル、1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル、3−シクロプロピル−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル、2−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル、1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル、2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル及び5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルから選択される、項目1〜11または17のいずれか1項に記載の化合物。
(項目19)
R2は、2−メチルブチル、2−エチルブチル、イソブチル、2,2−ジフルオロプロピル、2,2−ジフルオロエチル、3−フルオロプロピル、3−ヒドロキシブチル、2−メトキシプロピル、3−メトキシプロピル、3−エトキシプロピル、2−メトキシ−2−メチルプロピル、3−メトキシ−2,2−ジメチルプロピル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、3−イソプロポキシプロピル、シクロペンチルメチル、(3,3−ジフルオロシクロブチル)メチル、(1−(エトキシメチル)シクロプロピル)メチル、(1−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)メチル、(1−メチルシクロブチル)メチル、(1−メチルアゼチジン−3−イル)メチル、オキセタン−3−イルメチル、アゼチジン−3−イルメチル、(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)メチル、(1−(2,2,2−トリフルオロエチル)アゼチジン−3−イル)メチル、(4−フェニルピペリジン−4−イル)メチル、(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メチル、2、3−ジフルオロベンジル、3−フルオロ−4−メトキシベンジル、4−(ジフルオロメトキシ)ベンジル、4−クロロベンジル、4−メトキシベンジル、3−フルオロベンジル、4−クロロ−3−フルオロベンジル、4−フルオロベンジル、3−クロロベンジル、3−クロロ−4−フルオロベンジル、2−(トリフルオロメチル)ベンジル、2,4−ジフルオロベンジル、4−クロロフェネチル、2−クロロフェネチル、3−クロロフェネチル、1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2−(ジメチルアミノ)エチル、1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2−(ピロリジン−1−イル)エチル、2−ヒドロキシ−1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチル、(S)−2−ヒドロキシ−1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチル、(R)−2−ヒドロキシ−1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチル、2−ヒドロキシ−1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)エチル、(S)−2−ヒドロキシ−1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)エチル、2−(4−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)エチル、(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)メチル、(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)メチル、(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)メチル、(2−メチルピリジン−3−イル)メチル、(2−メトキシピリジン−3−イル)メチル、(6−メチルピリジン−3−イル)メチル、(6−メチルピリジン−2−イル)メチル、(2−クロロピリジン−3−イル)メチル、(3−メトキシピリジン−2−イル)メチル、(3,5−ジフルオロピリジン−2−イル)メチル、2−(4−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル、2−(1H−ピラゾール−1−イル)エチル、(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル、(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル、(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)メチル、4,4−ジフルオロシクロヘキシル、ピペリジン−4−イル、1−メチルアゼチジン−3−イル、1−(2−フルオロ−6−メトキシベンジル)アゼチジン−3−イル、4−(3−フルオロフェニル)ピペリジン−3−イル、4−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−3−イル、4−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−メチルピロリジン−3−イル、(3S,4R)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−メチルピロリジン−3−イル、4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1−メチルピロリジン−3−イル、(3S,4R)−4−(3−,4−ジフルオロフェニル)−1−メチルピロリジン−3−イル、4−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−メチルピロリジン−3−イル、(3S,4R)−4−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−メチルピロリジン−3−イル、4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1−エチルピロリジン−3−イル、(3S,4R)−4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1−エチルピロリジン−3−イル、4−(3,4−ジフルオロフェニル)ピロリジン−3−イル、(3S,4R)−4−(3,4−ジフルオロフェニル)ピロリジン−3−イル、5,5−ジフルオロピペリジン−3−イル、4−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−イソプロピルピロリジン−3−イル、(3S,4R)−4−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−イソプロピルピロリジン−3−イル、1−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ピロリジン−3−イル、4−(4−フルオロフェニル)−1−(2−メトキシエチル)ピロリジン−3−イル、(3R,4S)−4−(4−フルオロフェニル)−1−(2−メトキシエチル)ピロリジン−3−イル、(3S,4R)−4−(4−フルオロフェニル)−1−(2−メトキシエチル)ピロリジン−3−イル、1−(2−フルオロ−6−メトキシベンジル)ピペリジン−3−イル、(R)−1−(2−フルオロ−6−メトキシベンジル)ピペリジン−3−イル、1−(5,5−ジフルオロ−1−(2−フルオロ−6−メトキシベンジル)ピペリジン−3−イル、(R)−1−(5,5−ジフルオロ−1−(2−フルオロ−6−メトキシベンジル)ピペリジン−3−イル、3−メチル−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル、及び5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イルから選択される、項目1〜18のいずれか1項に記載の化合物。
(項目20)
R2は、1個または2個のRf基で任意選択で置換されたC1−C6アルキルである、項目1〜11または17のいずれか1項に記載の化合物。
(項目21)
前記化合物が式X:
【化24】
の構造を有する、項目1〜11、17または20のいずれか1項に記載の化合物。
(項目22)
R2がC1−C6アルキルである、項目1〜11、または17のいずれか1項に記載の化合物。
(項目23)
前記化合物は実施例1〜126から選択される、項目1に記載の化合物。
(項目24)
項目1〜23のいずれか1項に記載の化合物を含む医薬組成物。
(項目25)
項目1〜23のいずれか1項に記載の化合物及び少なくとも1つの薬学的に許容され
る担体、賦形剤または希釈剤を含む医薬組成物。
(項目26)
過剰増殖性疾患の治療に使用するための項目1〜23のいずれか1項に記載の化合物を含む医薬組成物。
(項目27)
過剰増殖性疾患の治療のための医薬の製造における項目1〜23のいずれか1項に記載の化合物の使用。
(項目28)
医薬として使用するための項目1〜23のいずれか1項に記載の化合物。
(項目29)
治療に使用するための項目1〜23のいずれか1項に記載の化合物。
(項目30)
過剰増殖性疾患の治療に使用するための項目1〜23のいずれか1項に記載の化合物。
(項目31)
項目1〜23に記載の化合物で細胞を処理することを含む細胞内のERKタンパク質キナーゼ活性の阻害方法。
(項目32)
項目1〜23に係る化合物を患者に投与することを含む、それを必要とする患者におけるERKタンパク質キナーゼ活性の阻害方法。
(項目33)
項目1〜23に係る化合物を患者に投与することを含む、それを必要とする患者における過剰増殖性疾患の重症度の治療または改善方法。
(項目34)
前記過剰増殖性疾患は、腺腫、膀胱癌、脳癌、乳癌、結腸癌、表皮癌、濾胞癌、尿生殖路の癌、グリア芽腫、ホジキン病、頭頸部癌の癌、肝癌、角化棘細胞腫、腎臓癌、大細胞癌、白血病、肺腺癌、肺癌、リンパ性疾患、メラノーマ及び非メラノーマ皮膚癌、骨髄異形成症候群、神経芽細胞腫、非ホジキンリンパ腫、卵巣癌、乳頭癌、膵臓癌、前立腺癌、直腸癌、肉腫、小細胞癌、精巣癌、奇形癌、甲状腺癌、及び未分化癌からなる群から選択される、項目33に記載の方法。
(項目35)
前記過剰増殖性疾患は、黒色腫、膵臓癌、甲状腺癌、結腸直腸癌、肺癌、乳癌及び卵巣癌からなる群から選択される、項目33に記載の方法。
(項目36)
前記過剰増殖性疾患は、急性骨髄性白血病、慢性骨髄単球性白血病、慢性骨髄性白血病、多発性骨髄腫及び骨髄性白血病からなる群から選択される、項目33に記載の方法。
(項目37)
項目1〜23のいずれか1項に記載の化合物は、過剰増殖性疾患の治療又は改善のために使用される少なくとも1つの他の化学療法剤と共投与される、項目33〜36のいずれか1項に記載の方法。
(項目38)
炎症性疾患の治療に使用するための項目1〜23のいずれか1項に記載の化合物を含む医薬組成物。
(項目39)
炎症性疾患の治療のための医薬の製造における項目1〜23のいずれか1項に記載の
化合物の使用。
(項目40)
炎症性疾患の治療に使用するための項目1〜23のいずれか1項に記載の化合物。
(項目41)
項目1〜23に係る化合物を患者に投与することを含む、それを必要とする患者における炎症性疾患の重症度の治療または改善方法。
(項目42)
前記炎症性疾患は、関節炎、腰痛、炎症性腸疾患及びリウマチから選択される、項目38〜41のいずれか1項に記載の組成物、使用、化合物または方法。