(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1には、一実施形態の栽培設備の概略図が示されている。本実施形態の栽培設備は、栽培対象となる植物P1を水耕栽培するための設備である。栽培設備は、収納棚1、複数の栽培ユニット2、複数の栽培槽3、搬送装置4、供給装置5及び排出装置6を備える。
【0013】
図4A、
図4Bに示すように、複数の栽培槽3のそれぞれは、植物P1と、植物P1を生育するための栽培液L1とを保持する栽培容器である。複数の栽培ユニット2のそれぞれは、上下に並ぶ複数の支持板20を有する棚であり、複数の栽培槽3が設置される。
図1に示すように、収納棚1は、複数の栽培ユニット2が出し入れ可能に収納される棚である。
【0014】
搬送装置4は、複数の栽培ユニット2のうち少なくとも1つの栽培ユニット2を、収納棚1と、収納棚1から離れた作業ステーションA1,A2との間で、搬送する装置である。搬送装置4は、スタッカークレーン40と、複数のコンベア装置41とを備える。
【0015】
供給装置5は、作業ステーションA1において、栽培ユニット2に設置された複数の栽培槽3に、新しい栽培液L2を供給する装置である。排出装置6は、作業ステーションA1において、栽培ユニット2に設置された複数の栽培槽3に保持された栽培液L1を排出する装置である。
【0016】
本実施形態の栽培設備は、栽培棟100に設置される。栽培棟100は、栽培室101と、作業室102,103を備える。本実施形態では、作業室102は、壁104によって区切られた栽培室101とは別の部屋である。作業室103は、壁105によって区切られた栽培室101とは別の部屋である。作業室102と作業室103とは、別の部屋である。
【0017】
栽培室101は、植物P1を栽培するための部屋であり、収納棚1が設置される。栽培室101は、植物P1の栽培に適した温度、湿度等の環境に設定されている。作業室102は、栽培液L1を排出する排出作業と、新しい栽培液L2を供給する供給作業を行う部屋であり、供給装置5と排出装置6が配置されている。作業室102内のスペースが、作業ステーションA1である。作業室103は、栽培槽3に植物P1の苗を植え付ける植付作業と、栽培槽3から植物P1を収穫する収穫作業を行う部屋である。作業室103内のスペースが、作業ステーションA2である。
【0018】
栽培室101と作業室102,103には、搬送装置4が設置される。詳しくは、スタッカークレーン40は、栽培室101に設置される。複数のコンベア装置41のうち一部のコンベア装置410は、栽培室101と作業室102にわたるように設置され、複数のコンベア装置41のうち他の一部のコンベア装置411は、栽培室101と作業室103にわたるように設置される。
【0019】
続いて、栽培設備の各構成について更に詳しく説明する。
【0020】
収納棚1は、水平方向の一方向に長尺な棚である。以下では、収納棚1の長手方向を方向D1とし、収納棚1の短手方向を方向D2とし、収納棚1の高さ方向を方向D3として、各構成について説明する。
【0021】
収納棚1は、
図2、
図3に示すように、方向D1に間隔をおいて並ぶ一対の受け部材10のセットを方向D1及び方向D3に複数組み有する多段棚である。収納棚1は、複数の受け部材10を支持する複数の支柱11を更に有する。複数の受け部材10と複数の支柱11のそれぞれは、例えば、金属製である。本実施形態では、複数の受け部材10のそれぞれは、方向D2に並ぶ一対の支柱11によって片持ち支持されている。
【0022】
収納棚1のサイズは、例えば、方向D1の長さが20m、方向D2の長さが2.1m、方向D3の長さが10mである。収納棚1のサイズは、栽培室101の広さ、及び積載する栽培ユニット2の数に応じて、適宜設定可能である。
【0023】
本実施形態の栽培設備は、
図1、
図2に示すように、複数の収納棚1を備える。複数の収納棚1は、方向D2に並んで位置し、互いに平行である。複数の収納棚1は、スタッカークレーン40が配置される間隔をあけて位置する一対の収納棚1のセットを、複数組備える。一対の収納棚1のセットと、方向D2に並ぶ他の一対の収納棚1のセットとは、間隔をあけず、隣接して位置する。栽培設備が有する収納棚1の数は、栽培室101の面積等に応じて、適宜設定される。
【0024】
収納棚1は、
図2、
図3に示すように、栽培ユニット2が有する照射装置22の受電部23に電力を供給する送電部12を更に有する。送電部12は、複数の受け部材10のうち、受電部23の真下に位置する受け部材10のそれぞれに設けられる。各送電部12は、コンセント等の電源装置に電気的に接続されて、電力を得る。
【0025】
収納棚1は、方向D1及び方向D3に並ぶ複数の収納スペースA3を有する。方向D3に隣接する2つの収納スペースA3は、方向D1に間隔をおいて並ぶ2つの受け部材10を間に挟んで位置する。
図1、
図3に示すように、方向D1に隣接する2つの収納スペースA3は、方向D2に間隔をおいて並ぶ一対の支柱11を間に挟んで位置する。方向D1に隣接する2つの収納スペースA3は、一対の支柱11の間のスペースを介して、互いに連通している。複数の収納スペースA3のそれぞれに、栽培ユニット2が1つ収納される。方向D1に間隔をあけて並ぶ2つの受け部材10によって、1つの栽培ユニット2が支持される。
【0026】
複数の栽培ユニット2のそれぞれは、
図4A、
図4Bに示すように、方向D3に間隔をあけて並ぶ複数の支持板20と、複数の支持板20を支持する複数の支柱21と、を有する多段棚である。複数の支持板20と複数の支柱21のそれぞれは、例えば、金属製である。
【0027】
栽培ユニット2のサイズは、例えば、方向D1の長さが、1.8mであり、方向D2の長さが1.5mであり、方向D3の長さが、2.0mである。この場合、栽培ユニット2上の各栽培槽3に対して各種の作業が行いやすい。
【0028】
本実施形態では、複数の栽培ユニット2のそれぞれは、支持板20を4つ有し、支柱21を4つ有する。4つの支持板20のそれぞれは、平面視矩形状であり、4隅が4つの支柱21によって支持されている。栽培ユニット2が有する支持板20の数は、適宜設定可能である。複数の支持板20のそれぞれは、本実施形態では、下側に開口した扁平な箱型である。
【0029】
複数の栽培ユニット2のそれぞれは、複数の栽培槽3に向けて育成用の光を照射する照射装置22を更に有する。照射装置22は、本実施形態では、複数の支持板20のうち、最下段に位置する支持板20を除く残りの支持板20のそれぞれの下面に取り付けられた複数のLED(Light Emitting Diode)ランプ220で構成される。LEDランプ220は、本実施形態では、直管型のランプである。本実施形態では、支持板20の下面には、6つのLEDランプ220が取り付けられている。LEDランプ220は、方向D1に長尺である。6つのLEDランプ220は、支持板20の下面において、方向D2に等間隔に位置する。6つのLEDランプ220のそれぞれは、箱型の支持板20の厚み内に収まっている。
【0030】
複数の栽培ユニット2のそれぞれは、収納棚1の送電部12から電力が供給される受電部23を有する。送電部12と受電部23との間では、例えば、非接触給電が行われる。受電部23は、例えば、複数の支持板20のうち、最下段の支持板20に設けられる。受電部23には、栽培ユニット2が有する複数のLEDランプ220のそれぞれが電気配線(図示せず)を介して電気的に接続されている。複数のLEDランプ220のそれぞれは、送電部12から受電部23に供給された電力によって点灯する。
【0031】
図6に示すように、複数の支持板20のうち、最上段に位置する支持板20を除く残りの支持板20のそれぞれには、方向D3に貫通する挿通孔24が形成されている。挿通孔24は、排出装置6の一部を挿通するための孔である。
【0032】
栽培ユニット2には、最上段の支持板20を除く残りの支持板20のそれぞれの上に、栽培槽3が設置される。本実施形態では、各支持板20の上に、2つの栽培槽3が、方向D2に隣接して並ぶように設置されている。
【0033】
複数の栽培槽3は、互いに同じ構造である、栽培槽3は、
図5A、
図5B及び
図5Cに示すように、上側に開口した扁平な箱型のトレイ30と、トレイ30の上端に固着された定植パネル31と、を有する。トレイ30内に、栽培液L1または新しい栽培液L2が保持される。栽培槽3は、平面視矩形状である。トレイ30と定植パネル31のそれぞれは、樹脂成型品であり、例えば真空成型によって形成される。
【0034】
栽培槽3のサイズは、例えば、方向D1の長さが、1300mmであり、方向D2の長さが700mmであり、方向D3の長さが、70mmである。この場合、栽培槽3は持ち運びしやすい。
【0035】
トレイ30は、底壁300と、底壁300の外周縁から立ち上がった周壁301とを有する。底壁300には、複数の波消し用の突起302,303が設けられている。突起302は、方向D1に長尺な突条であり、突起303は、方向D2に長尺な突条である。本実施形態では、底壁300には、4つの突起302が、方向D2に等間隔に並び、6つの突起303が、方向D2に間隔をあけて一列に並んでいる。底壁300に複数の波消し用の突起302,303を設けることで、搬送装置4によって栽培槽3を搬送する際に、栽培槽3から栽培液L1(L2)が落下することを抑制することができる。
【0036】
底壁300には更に、排水孔304が方向D3に貫通するように設けられている。排水孔304は、底壁300の方向D1の片側の端部に設けられている。
図7に示すように、底壁300には、排水孔304を開閉する開閉弁32が設けられている。
【0037】
開閉弁32は、排水時には排水孔304を開き、非排水時には排水孔304を閉塞するように構成されている。開閉弁32は、排水孔304を閉塞する閉塞板33と、閉塞板33を貫通した軸34と、軸34を方向D3に移動可能に支持する支持板35と、閉塞板33と支持板35との間に位置するコイルバネ36と、支持板35を底壁300に固定する複数の脚37を備える。複数の脚37は、互いに離れて位置し、複数の脚37の間を栽培液L1,L2が通過可能である。
【0038】
開閉弁32は、コイルバネ36によって閉塞板33が底壁300に押し当てられることで、排水孔304を閉塞する。開閉弁32は、軸34を方向D3の片側(上側)に押圧することで、閉塞板33を底壁300から離れる方向(上側)に移動させることができ、排水孔304を開くことができる。
【0039】
図5A、
図5Cに示すように、定植パネル31には、植物P1を保持する複数の開口310が設けられている。本実施形態では、定植パネル31には、方向D1に等間隔に一列に並ぶ6つの開口310のセットが、方向D2に等間隔に5組設けられており、都合30個の開口310が設けられている。
【0040】
定植パネル31には更に、注入口311が方向D3に貫通するように設けられている。注入口311は、定植パネル31の方向D1の片側の端部に設けられている。
【0041】
定植パネル31は、トレイ30の周壁301に対して溶着等で固着されている。これにより、搬送装置4によって栽培槽3を搬送する際に、定植パネル31とトレイ30との間を通じて栽培液L1(L2)が落下することを防ぐことができる。
【0042】
図1、
図2に示すように、搬送装置4は、複数のスタッカークレーン40と、複数のコンベア装置41とを備える。各スタッカークレーン40は、方向D2に間隔をあけて並ぶ一対の収納棚1の間に位置するように、栽培室101の床に設置される。
【0043】
スタッカークレーン40は、荷台400と、荷台400上を方向D2に移動するフォーク401と、荷台400を昇降させる昇降装置と、荷台400をレール402に沿って方向D1に移動させる走行装置と、を有する。コンベア装置41は、例えばベルトコンベアである。
【0044】
図6には、供給装置5と排出装置6の一例が示されている。排出装置6は、栽培ユニット2に設置された複数の栽培槽3内の栽培液L1の排出を、一度に行えるように構成されている。排出装置6は、例えば、直線状の主管60と、主管60に連通する複数のL字状の接続管61と、を有する。接続管61の数は、栽培ユニット2に設置された複数の栽培槽3の数と同じである。
【0045】
図7に示すように、複数の接続管61のそれぞれの方向D3の片側の端部(上流側の端部)には、開閉弁32の軸34を押圧するための押圧片62と、押圧片62を支持する複数の支持片63が設けられている。複数の支持片63は、間隔をおいて位置する。複数の支持片63の間を、栽培液L1は通過可能である。
【0046】
接続管61の押圧片62を開閉弁32の軸34に押し当てることで、閉塞板33が方向D3の片側(上側)に移動して排水孔304を開く。これにより、排水孔304から栽培液L1が排出され、栽培液L1が、接続管61及び主管60を通じて排出される。複数の栽培槽3のそれぞれの軸34に対して複数の接続管61の押圧片62を押し当てることで、複数の栽培槽3内の栽培液L1を一度に排出することができる。
【0047】
図6に示すように、供給装置5は、栽培ユニット2に設置された複数の栽培槽3への新しい栽培液L2の供給を、一度に行えるように構成されている。供給装置5は、例えば、直線状の主管50と、主管50に連通する複数のL字状の接続管51と、主管50の上流端部(下端部)に接続されたタンク52と、タンク52と主管50との間に設けられたポンプ53とを有する。接続管51の数は、栽培ユニット2に設置された複数の栽培槽3の数と同じである。供給装置5は、複数の接続管51の下流側の端部を、複数の栽培槽3の注入口311に差し込み、ポンプ53を駆動することによって、タンク52内の新しい栽培液L2を、複数の栽培槽3内に一度に供給することができる。複数の栽培槽3内には、空気(酸素)を混入した新しい栽培液L2が供給される。
【0048】
供給装置5は、タンク52を複数有する。複数のタンク52には、成分が互いに異なる栽培液L2が溜められている。供給装置5は、複数のタンク52から1つのタンク52を選択して、主管50に接続することによって、供給する栽培液L2を選択することができる。各タンク52に溜める栽培液L2の成分は、植物P1の成長段階や植物P1の種類に対応させて、適宜設定される。
【0049】
続いて、上述した栽培設備を用いて、植物P1の栽培を行う栽培方法について説明する。
【0050】
栽培方法は、栽培工程S1、搬出工程S2、作業工程S3及び搬入工程S4を備える。
【0051】
栽培工程S1は、
図2、
図3に示すように、植物P1と栽培液L1を保持する複数の栽培槽3を各支持板20に設置した複数の栽培ユニット2を、収納棚1に収納した状態で、植物P1の栽培を行う工程である。
【0052】
栽培工程S1では、収納棚1の送電部12から各栽培ユニット2の受電部23へ電力が供給される。これにより、各栽培ユニット2の照射装置22の複数のLEDランプ220から、各栽培ユニット2の複数の栽培槽3が保持する複数の植物P1に向けて、育成用の光が照射されて、植物P1の栽培が促進される。
【0053】
搬出工程S2は、複数の栽培ユニット2のうち少なくとも1つの栽培ユニット2(本実施形態では1つの栽培ユニット2)を、搬送装置4によって、収納棚1から離れた作業ステーションA1にまで搬出する工程である。
【0054】
搬出工程S2では、スタッカークレーン40が、収納棚1から1つの栽培ユニット2を抜き出して、コンベア装置410に載せ、
図1に示すように、コンベア装置410が、1つの栽培ユニット2を、作業室102内の作業ステーションA1まで搬送する。
【0055】
作業工程S3は、作業ステーションA1において、少なくとも1つの栽培ユニット2(本実施形態では1つの栽培ユニット2)に設置された複数の栽培槽3に対して、各種の作業を行う工程であり、少なくとも、複数の栽培槽3に新しい栽培液L2を供給する工程である。新しい栽培液L2は、植物P1の成長段階に応じた成分の栽培液である。本実施形態では、作業工程S3は、排出工程S30、供給工程S31、及び検査工程S32を含む。
【0056】
排出工程S30は、栽培ユニット2に設置された複数の栽培槽3に保持された栽培液L1を、排出する工程である。供給工程S31は、栽培ユニット2に設置された複数の栽培槽3に、新しい栽培液L2を供給する工程である。供給工程S31は、排出工程S30の後に行われる。
【0057】
詳しくは、排出工程S30では、
図6に示すように、1つの栽培ユニット2に設置された複数の栽培槽3のそれぞれに対して、排出装置6の複数の接続管61を一対一に接続することで、複数の栽培槽3内の栽培液L1を一度に排出する。供給工程S31では、1つの栽培ユニット2に設置された複数の栽培槽3のそれぞれに対して、供給装置5の複数の接続管51を接続することで、複数の栽培槽3内に新しい栽培液L2を供給する。このとき、主管50に接続するタンク52を、複数のタンク52から1つ選択することによって、植物P1の成長段階に対応した成分を有する栽培液L2が、複数の栽培槽3のそれぞれに供給される。
【0058】
検査工程S32は、複数の栽培槽3に保持された植物P1の状態を検査する工程である。検査工程S32では、更に、複数の栽培槽3内の栽培液L1のpH値及びEC(Electric Conductivity)値を測定し、栽培液L1の状態を検査してもよい。また、作業工程S3は、複数の栽培槽3内の異物を除去する除去工程を含んでもよい。除去工程では、例えば、高圧洗浄機等で注入口311を通じて複数の栽培槽3内を洗浄して、植物P1の欠片や微小な藻類(アオコ)等の異物を除去する。
【0059】
搬入工程S4は、新しい栽培液L1の供給が完了した少なくとも1つの栽培ユニット2を、搬送装置4によって、作業ステーションA1から収納棚1に搬入する工程である。
【0060】
詳しくは、
図1に示すように、搬入工程S4では、コンベア装置41によって1つの栽培ユニット2が、作業室102内の作業ステーションA1から栽培室101内に搬送され、スタッカークレーン40によって、1つの栽培ユニット2が収納棚1内に搬入される。このとき、1つの栽培ユニット2は、収納棚1内の元の収納スペースA3に搬入される。栽培ユニット2が収納棚1内に収納されると、収納棚1の送電部12と栽培ユニット2の受電部23とが給電を行い、栽培ユニット2の照射装置22は育成用の光の照射を開始する。
【0061】
栽培方法は、上述した栽培工程S1、搬出工程S2、作業工程S3及び搬入工程S4を、繰り返し行う。工程S1、S2、S3、S4を繰り返す回数及びタイミングは、栽培槽3内の栽培液L1,L2の成分の濃度の低下のペースや、植物P1の成長段階に合わせて、適宜設定される。
【0062】
栽培方法は更に、植付工程S5、搬入工程S6、搬出工程S7、収穫工程S8及び洗浄工程S9を備える。
【0063】
植付工程S5は、作業室103(
図1)内の作業ステーションA2において、複数の栽培槽3の複数の開口310のそれぞれに植物P1の苗を植え付け、複数の栽培槽3のそれぞれに栽培液L1を供給し、植物P1と栽培液L1を保持した複数の栽培槽3を、栽培ユニット2の各支持板20に設置する工程である。なお、複数の栽培槽3への栽培液L1の供給は、植物P1のみを保持した複数の栽培槽3を栽培ユニット2に設置した後で行ってもよく、この場合、供給装置5と同様の構造の供給装置を用いて行うことが可能である。
【0064】
搬入工程S6は、作業室103において植付が完了した1つの栽培ユニット2を、作業室103から収納棚1へ搬入する工程である。詳しくは、搬入工程S6では、コンベア装置411によって1つの栽培ユニット2が、作業室103から栽培室101に搬送され、スタッカークレーン40によって、1つの栽培ユニット2が収納棚1に搬入される。
【0065】
搬出工程S7は、収穫可能な状態まで成長した植物P1を保持する栽培槽3が設置された1つの栽培ユニット2を、収納棚1から作業室103内の作業ステーションA2にまで搬出する工程である。詳しくは、搬出工程S7では、スタッカークレーン40が、収納棚1から1つの栽培ユニット2を抜き出して、コンベア装置411に載せ、コンベア装置411が、1つの栽培ユニット2を、作業室103内の作業ステーションA2にまで搬送する。
【0066】
収穫工程S8は、作業ステーションA2において、1つの栽培ユニット2から複数の栽培槽3を取り出して、複数の栽培槽3が保持する複数の植物P1を、収穫する工程である。栽培ユニット2からの複数の栽培槽3の取り出しは、排出装置6と同様の構造の排出装置を用いて各栽培槽3内から栽培液L2を排出した後で行ってもよく、この場合、複数の栽培槽3は軽量化されるため取り出しが容易である。
【0067】
洗浄工程S9は、植物P1の収穫が完了した栽培槽3を洗浄する工程である。詳しくは、洗浄工程S9では、栽培槽3から栽培液L2を排出し、栽培槽3内を高圧洗浄機等で洗浄する。洗浄が完了した栽培槽3は、植付工程S5で利用可能である。
【0068】
栽培方法は更に、収穫工程S8の前に行う収穫前検査工程S10を備えてもよい。収穫前検査工程S10では、作業ステーションA2において、栽培ユニット2上の複数の栽培槽3に保持された複数の植物P1の状態(成長具合)を検査する。収穫工程S8の前に収穫前検査工程S10を行うことで、成長不良の状態で植物P1が収穫されることを防ぐことができる。
【0069】
以上説明した本実施形態の栽培方法は、植付工程S5及び搬入工程S6を行った後で、栽培工程S1、搬出工程S2、作業工程S3及び搬入工程S4を繰り返し、その後、搬出工程S7、収穫前検査工程S10及び収穫工程S8を行うことで、植物P1の植付から収穫まで行うことができる。
【0070】
以上説明した本実施形態の栽培設備では、収納棚1から栽培ユニット2を作業ステーションA1にまで搬送し、作業ステーションA1にて栽培ユニット2上の複数の栽培槽3内の栽培液L1の排出と新しい栽培液L2の供給(つまり栽培液L1,L2の入れ換え)を行うことができる。
【0071】
そのため、本実施形態の栽培設備では、収納棚1や栽培ユニット2に、複数の栽培槽3に栽培液L1,L2を供給、排出する設備(配管やポンプ)を設置する必要がなく、収納棚1や栽培ユニット2の複雑化や大型化を防ぐことができる。また、栽培液L1,L2を供給、排出する設備の設置が不要であるため、施工費用を抑えることができる。
【0072】
また、本実施形態の栽培設備では、収納棚1や栽培ユニット2に、栽培液L1,L2を供給、排出する設備を設置する必要がないため、収納棚1や栽培ユニット2の構造の簡素化と軽量化が図れ、収納棚1を高層化させやすくて、単位面積当たりの収穫量を増やしやすい。
【0073】
また、本実施形態の栽培設備では、工程S1,S2,S3,S4を定期的に繰り返すことで、植物P1の成長段階に対応した成分を有する栽培液L2を、各栽培槽3に対して供給することができ、より品質の高い植物P1の栽培が可能である。例えば、本実施形態の栽培設備では、所定の成分(硝酸態窒素等)の含有量の少ない植物P1を収穫することができる。
【0074】
また、本実施形態の栽培設備では、栽培ユニット2毎に、成分の異なる栽培液L2を供給することもでき、この場合、1つの収納棚1内で、複数種類の植物P1を栽培することも可能である。
【0075】
また、本実施形態の栽培設備では、栽培ユニット2に照射装置22が設けられ、収納棚1に照射装置22に電力を供給する送電部12が設けられ、送電部12と照射装置22の受電部23とが給電を行う。そのため、本実施形態の栽培設備では、収納棚1に照射装置22の多数のLEDランプ220を取り付ける場合に比べて、施工費用を抑えることができる。
【0076】
また、本実施形態の栽培設備では、栽培ユニット2に照射装置22が設けられているため、作業室102において照射装置22のメンテナンスを行うことも可能である。
【0077】
また、本実施形態の栽培設備では、栽培ユニット2の搬送中には、照射装置22への電力供給を停止でき、栽培槽3から落下した栽培液L1,L2によってショートが起こることを防ぐことができる。
【0078】
また、本実施形態の栽培設備では、収納棚1の高い位置に収納される栽培ユニット2を、搬送装置4によって、作業室102の床に近い高さ位置まで搬送することができる。そのため、本実施形態の栽培設備では、栽培ユニット2の複数の栽培槽3の栽培液L1,L2の入れ換え作業が、安全な高さで行えて、作業しやすい。
【0079】
また、本実施形態の栽培設備では、植物P1を栽培する栽培室101と、栽培液L1,L2の入換作業を行う作業室102とを別々の部屋としている。そのため、本実施形態の栽培設備では、栽培室101は、植物P1の栽培に適した環境としたうえで、作業室102は、作業に適した環境とすることができ、各部屋の環境の最適化を図ることができる。また、栽培室101内は、温度、湿度、空調の乱れの少ない環境に維持しやすい。また、栽培室101内への作業者の出入りを抑制することができるため、作業者に付着した異物(虫や菌等)が栽培室101内へ入り込んで、植物P1の成長に不具合が生じることを抑制することができる。
【0080】
また、本実施形態の栽培設備では、排出装置6と供給装置5のそれぞれは、栽培ユニット2の複数の栽培槽3に対して、栽培液L1の排出及び新しい栽培液L2の供給を一度に行うことができる。そのため、本実施形態の栽培設備では、1つの栽培ユニット2に対しての栽培液L1,L2の入換作業の作業時間を短縮化でき、作業効率の向上を図ることができる。
【0081】
また、本実施形態の栽培設備では、複数の栽培槽3のそれぞれが波消し用の突起302,303を有し、且つトレイ30と定植パネル31とが固着されている。そのため、本実施形態の栽培設備では、搬送装置4によって栽培ユニット2を搬送している間に、各栽培槽3から栽培液L1(L2)が落下することを抑制することができる。
【0082】
(変形例)
上述した本実施形態の栽培設備及び栽培方法は、上述した構成に限定されず、下記の変形例を採用可能である。
【0083】
搬送装置4のスタッカークレーン40は、1つの栽培ユニット2を搬送するものに限らず、2つ以上の栽培ユニット2を一度に搬送するものであってもよい。
【0084】
また、一対の収納棚1間に設置されるスタッカークレーン40は、1つに限らず、複数であってもよい。
【0085】
栽培液L1,L2の入換作業を行う作業ステーションA1は、収納棚1から離れたスペースであればよく、栽培室101とは別の作業室102内に限らず、栽培室101内の一部のスペースであってもよい。
【0086】
排出装置6は、栽培ユニット2上の複数の栽培槽3に対して栽培液L1の排出を一度に行うように構成されたものに限らず、例えば、複数の栽培槽3に対して1つずつ栽培液L1を排出するものであってもよい。また、供給装置5は、栽培ユニット2上の複数の栽培槽3に対して新しい栽培液L2の供給を一度に行うように構成されたものに限らず、例えば、複数の栽培槽3に対して1つずつ新しい栽培液L2を供給するものであってもよい。
【0087】
供給装置5から供給される新しい栽培液L2は、供給した直後の栽培液L1と同じ成分の液体であってもよい。
【0088】
照射装置22は、栽培ユニット2ではなく、収納棚1が有してもよい。この場合、収納棚1には、照射装置22が、栽培ユニット2上の複数の栽培槽3のそれぞれに対して育成用の光を照射するように多段に設けられ、且つ栽培ユニット2の搬出入の邪魔にならない位置に設けられる。
【0089】
栽培棟100は、栽培液L1,L2の入換作業を行う作業室102を複数備えてもよく、作業室102の数は、単位時間当たりに求める収穫量に合わせて、適宜設定可能である。また、複数の作業室102は、栽培棟100の互いに異なる階に設けてもよく、この場合、収納棚1から作業ステーションA1までの搬送距離を短くできて、搬送時間の短縮化が図れ、作業効率を向上させることができる。
【0090】
栽培棟100は、植物P1の植付と収穫を行う作業室103を有するのではなく、植物P1の植付を行う植付室と、植物P1の収穫を行う収穫室とを別々に備えてもよく、また、植付室と収穫室の数は、適宜設定可能である。
【0091】
また、植物P1の植付と植物P1の収穫を行う作業ステーションA2は、栽培室101内の一部にスペースであってもよい。
【0092】
搬送装置4は、スタッカークレーン40とコンベア装置41との組み合わせに限らず、スタッカークレーン40のみで構成されてもよい。この場合、スタッカークレーン40は、作業室102,103まで栽培ユニット2を搬送するように構成される。
【0093】
送電部12と受電部23とは、接触することで給電を行うように設けられてもよい。
【0094】
LEDランプ220は、直管型のランプに限らず、平板状のランプであってもよい。
【0095】
収納棚1は、複数の支柱11によって、矩形状の棚板を支持する構造であってもよい。
【0096】
収納棚1、栽培ユニット2及び栽培槽3のそれぞれのサイズは、単位時間当たりに求める収穫量や作業効率等に基づいて、適宜変更可能である。
【0097】
栽培設備は、植物P1を水耕栽培するための設備に限らず、植物P1を固形培地に植えて養液栽培を行うための設備であってもよい。
【0098】
この場合、栽培設備は、収納棚1、複数の栽培ユニット2、複数の栽培槽3、搬送装置4及び供給装置5を備える。ただし、栽培設備は、排出装置6を備えない。栽培槽3は、トレイ30と、トレイ30に収容される固形培地とを備え、定植パネル31を備えない。固形培地は、栽培液L1(L2)が浸透可能なマット状の部材であり、例えば、ロックウール、れき、もみ殻、やしがら、ピートモス等で形成される。
【0099】
この栽培設備を用いた栽培方法は、栽培工程S1、搬出工程S2、作業工程S3及び搬入工程S4を備える。作業工程S3は、供給工程S31を含み、排出工程S30を含まない。作業工程S3は、検査工程S32は任意で含む。供給工程S31では、トレイ30に新しい栽培液L2を供給し、これにより、新しい栽培液L2を固形培地に浸透させる。なお、このとき、固形培地に浸透しなかった新しい栽培液L2の一部は、排出装置6と同様の装置を用いて排出してもよい。
【0100】
この栽培設備及び栽培方法においても、収納棚1や栽培ユニット2に、栽培液L1,L2を排出、供給する設備を設置する必要がなく、収納棚1や栽培ユニット2の複雑化や大型化を防ぐことができる。また、この栽培設備及び栽培方法においても、収納棚1や栽培ユニット2の構造の簡素化と軽量化が図れ、収納棚1を高層化しやすくて、単位面積当たりの収穫量を増やしやすい。
【0101】
(まとめ)
以上説明した一実施形態及びその変形例の栽培方法のように、第一態様の栽培方法は、以下の構成を備える。
【0102】
すなわち、第一態様の栽培方法は、栽培工程S1、搬出工程S2、作業工程S3及び搬入工程S4を備える。栽培工程S1は、植物P1と栽培液L1を保持する複数の栽培槽3が設置された複数の栽培ユニット2を、収納棚1に収納した状態で、植物P1の栽培を行う工程である。搬出工程S2は、複数の栽培ユニット2のうち少なくとも1つの栽培ユニット2を、搬送装置4によって、収納棚1から離れた作業ステーションA1にまで搬出する工程である。作業工程S3は、作業ステーションA1において、少なくとも1つの栽培ユニット2に設置された複数の栽培槽3に、新しい栽培液L2を供給する工程である。搬入工程S4は、栽培液L2の供給が完了した少なくとも1つの栽培ユニット2を、搬送装置4によって、作業ステーションA1から収納棚1に搬入する工程である。第一態様の栽培方法は、栽培工程S1、搬出工程S2、作業工程S3及び搬入工程S4を、繰り返し行う。
【0103】
上記構成を備えることで、第一態様の栽培方法では、収納棚1や栽培ユニット2に、栽培液L1,L2を排出、供給する設備を設置する必要がなく、収納棚1や栽培ユニット2の複雑化や大型化を防ぐことができる。また、第一態様の栽培方法では、収納棚1や栽培ユニット2の構造の簡素化と軽量化が図れ、収納棚1を高層化しやすくて、単位面積当たりの収穫量を増やしやすい。
【0104】
また、一実施形態及びその変形例の栽培方法のように、第二態様の栽培方法は、第一態様の栽培方法の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
【0105】
すなわち、第二態様の栽培方法では、作業工程S3は、複数の栽培槽3に保持された栽培液L1を排出する排出工程S30を含む。
【0106】
上記構成を備えることで、第二態様の栽培方法では、複数の栽培槽3内から、植物P1の成長に必要な成分の濃度が低下した栽培液L1を排出することができ、栽培液L1,L2の入れ換えが行える。
【0107】
また、一実施形態及びその変形例の栽培方法のように、第三態様の栽培方法は、第一又は第二態様の栽培方法の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
【0108】
すなわち、第三態様の栽培方法では、作業工程S3は、複数の栽培槽3に保持された植物P1の状態を検査する検査工程S32を含む。
【0109】
上記構成を備えることで、第三態様の栽培方法では、植物P1が予定した成長段階に達していないことを確認することができる。そのため、第三態様の栽培方法では、工程S1、S2、S3、S4を繰り返す回数を増やしたり、供給する新しい栽培液L2の成分濃度を変更する等の適宜の処理を行いやすい。
【0110】
また、一実施形態及びその変形例の栽培方法のように、第四態様の栽培方法は、第一〜第三態様のいずれかの栽培方法の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
【0111】
すなわち、第四態様の栽培方法では、新しい栽培液L2は、植物P1の成長段階に対応した成分を有する栽培液である。
【0112】
上記構成を備えることで、第四態様の栽培方法では、より品質の高い植物P1の栽培が可能である。
【0113】
また、一実施形態及びその変形例の栽培設備のように、第五態様の栽培設備は、下記の構成を備える。
【0114】
すなわち、第五態様の栽培設備は、収納棚1、複数の栽培ユニット2、複数の栽培槽3、搬送装置4及び供給装置5を備える。複数の栽培ユニット2は、収納棚1に収納される。複数の栽培槽3は、複数の栽培ユニット2のそれぞれに設置される。複数の栽培槽3は、植物P1と栽培液L1を保持する。搬送装置4は、複数の栽培ユニット2のうち少なくとも1つの栽培ユニット2を、収納棚1と、収納棚1から離れた作業ステーションA1との間で、搬送する。供給装置5は、作業ステーションA1において、少なくとも1つの栽培ユニット2に設置された複数の栽培槽3に、新しい栽培液L2を供給する。
【0115】
上記構成を備えることで、第五態様の栽培設備では、収納棚1や栽培ユニット2に、栽培液L1,L2を排出、供給する設備を設置する必要がなく、収納棚1や栽培ユニット2の複雑化や大型化を防ぐことができる。また、第五態様の栽培設備では、収納棚1や栽培ユニット2の構造の簡素化と軽量化が図れ、収納棚1を高層化しやすくて、単位面積当たりの収穫量を増やしやすい。
【0116】
また、一実施形態及びその変形例の栽培設備のように、第六態様の栽培設備は、第五態様の栽培設備の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
【0117】
すなわち、第六態様の栽培設備は、作業ステーションA1において、複数の栽培槽3に保持された栽培液L1を排出する排出装置6を、更に備える。
【0118】
上記構成を備えることで、第六態様の栽培設備では、排出装置6によって、複数の栽培槽3内から、植物P1の成長に必要な成分の濃度が低下した栽培液L1を排出することができ、栽培液L1,L2の入れ換えが行える。
【0119】
また、一実施形態及びその変形例の栽培設備のように、第七態様の栽培設備は、第五又は第六態様の栽培設備の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
【0120】
すなわち、第七態様の栽培設備では、複数の栽培ユニット2のそれぞれが、複数の栽培槽3に向けて育成用の光を照射する照射装置22を有し、収納棚1が、照射装置22に電力を供給する送電部12を有する。
【0121】
上記構成を備えることで、第七態様の栽培設備では、収納棚1に照射装置22を設ける場合に比べて、施工手間を抑えることができ、また、照射装置22のメンテナンスもしやすく、収納棚1の高層化がしやすい。
【0122】
また、一実施形態及びその変形例の栽培装置のように、第八態様の栽培装置は、下記の構成を備える。
【0123】
すなわち、第八態様の栽培装置は、収納棚1、複数の栽培ユニット2及び複数の栽培槽3を備える。複数の栽培ユニット2は、収納棚1に出し入れ可能に収納される。複数の栽培槽3は、複数の栽培ユニット2のそれぞれに設置される。複数の栽培槽3は、植物P1と栽培液L1を保持する。
【0124】
上記構成を備えることで、第八態様の栽培装置は、収納棚1から栽培ユニット2を取り出して、栽培ユニット2上の複数の栽培槽3内に、新しい栽培液L2を供給することができる。そのため、第八態様の栽培装置は、収納棚1や栽培ユニット2に、栽培液L1,L2を排出、供給する設備を設置する必要がなく、収納棚1や栽培ユニット2の複雑化や大型化を防ぐことができる。また、第八態様の栽培装置は、収納棚1や栽培ユニット2の構造の簡素化と軽量化が図れ、収納棚1を高層化しやすくて、単位面積当たりの収穫量を増やしやすい。
【0125】
また、一実施形態及びその変形例の栽培装置のように、第九態様の栽培装置は、第八態様の栽培装置の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
【0126】
すなわち、第九態様の栽培装置では、複数の栽培ユニット2のそれぞれが、複数の栽培槽3に向けて育成用の光を照射する照射装置22を有し、収納棚1が、照射装置22に電力を供給する送電部12を有する。
【0127】
上記構成を備えることで、第九態様の栽培装置では、収納棚1に照射装置22を設ける場合に比べて、施工手間を抑えることができ、また、照射装置22のメンテナンスもしやすく、収納棚1の高層化がしやすい。
【0128】
以上、本開示を添付図面に示す実施形態に基づいて説明したが、本開示は上記の実施形態に限定されるものではなく、本開示の意図する範囲内であれば、適宜の設計変更が可能である。
【解決手段】栽培方法は、栽培工程、搬出工程、作業工程、及び搬入工程を備える。栽培工程では、植物と栽培液を保持する複数の栽培槽が設置された複数の栽培ユニット2を、収納棚1に収納した状態で、植物の栽培を行う。搬出工程では、栽培ユニット2を、搬送装置4によって、収納棚1から離れた作業ステーションA1にまで搬出する。作業工程では、作業ステーションA1において、栽培ユニット2に設置された複数の栽培槽3に新しい栽培液を供給する。搬入工程では、新しい栽培液の供給が完了した栽培ユニット2を搬送装置4によって作業ステーションA1から収納棚1に搬入する。栽培方法は、栽培工程、搬出工程、作業工程、及び搬入工程を、繰り返し行う。