特許第6488081号(P6488081)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6488081表示画面を備えた端末装置を用いた周囲雑音による注意散漫の低減
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6488081
(24)【登録日】2019年3月1日
(45)【発行日】2019年3月20日
(54)【発明の名称】表示画面を備えた端末装置を用いた周囲雑音による注意散漫の低減
(51)【国際特許分類】
   G10K 11/178 20060101AFI20190311BHJP
   H04R 3/00 20060101ALI20190311BHJP
【FI】
   G10K11/178 100
   H04R3/00 310
   H04R3/00 320
【請求項の数】10
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2014-130147(P2014-130147)
(22)【出願日】2014年6月25日
(65)【公開番号】特開2015-11352(P2015-11352A)
(43)【公開日】2015年1月19日
【審査請求日】2017年6月12日
(31)【優先権主張番号】13/931,216
(32)【優先日】2013年6月28日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100144440
【弁理士】
【氏名又は名称】保坂 一之
(74)【代理人】
【識別番号】100153040
【弁理士】
【氏名又は名称】川井 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】林 靖之
(72)【発明者】
【氏名】ジェームス ウー
【審査官】 須藤 竜也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−114691(JP,A)
【文献】 特開2012−160173(JP,A)
【文献】 特開2013−115633(JP,A)
【文献】 特開2010−244053(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G10K 11/16 − 11/178
H04R 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面を備えた端末装置における周囲雑音を低減する方法であって、
前記端末装置の状態が、ユーザが電子書籍の読書をしていると推定される状態であるリーダモードであるか否かを判定する判定ステップと、
前記端末装置の周囲の周囲雑音を検出する検出ステップと、
前記端末装置の周囲で検出された前記周囲雑音に対応する雑音相殺音波を生成する生成ステップと、
前記判定ステップにおいて前記リーダモードであると判定された場合に前記雑音相殺音波を出力する出力ステップと
を含み、
前記出力ステップにおいて、前記検出ステップにおいて所定の閾値以上の音量を有する周囲雑音を検出した場合に前記雑音相殺音波を出力し、
ユーザが電子書籍の読書に集中していることを示す事象が検出された場合に、該事象が検出されない場合と比べて、前記閾値が高く設定される、
方法。
【請求項2】
表示画面を備えた端末装置における周囲雑音を低減する方法であって、
前記端末装置の状態が、ユーザが電子書籍の読書をしていると推定される状態であるリーダモードであるか否かを判定する判定ステップと、
前記端末装置の周囲の周囲雑音を検出する検出ステップと、
前記端末装置の周囲で検出された前記周囲雑音に対応する雑音相殺音波を生成する生成ステップと、
前記判定ステップにおいて前記リーダモードであると判定された場合に前記雑音相殺音波を出力する出力ステップと
を含み、
前記方法は、予め記憶された特定音パターンに一致する前記周囲雑音を検出したか否かを判定し、前記特定音パターンに一致する前記周囲雑音が検出されたと判定された場合に、特定音パターンに一致する周囲雑音が検出された旨を前記端末装置の表示画面に表示する表示ステップを更に含む、
方法。
【請求項3】
前記判定ステップにおいて、前記端末装置において電子書籍が表示されている場合に、リーダモードであると判定する、
請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記判定ステップにおいて、前記端末装置において電子書籍が予め設定された所定時間以上表示されている場合に、リーダモードであると判定する、
請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記判定ステップにおいて、前記端末装置がリーダモードになっていることを通知するハードボタン入力または容量式センサ入力からの手動入力を検出したときに、リーダモードであることを判定する、
請求項1または2に記載の方法。
【請求項6】
前記判定ステップにおいて、前記端末装置に対する操作を所定時間検出しなかった場合に前記リーダモードでないと判定し、
前記判定ステップにおいてリーダモードでないと判定された場合に、前記雑音相殺音波の出力を停止する停止ステップを更に含む、
請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記判定ステップにおいて、電子書籍に対するページめくりの操作を所定時間検出しなかった場合に、前記リーダモードでないと判定する、
請求項に記載の方法。
【請求項8】
表示画面を備えた端末装置であって、
前記端末装置の状態が、ユーザが電子書籍の読書をしていると推定される状態であるリーダモードであるか否かを判定する判定部と、
前記端末装置の周囲の周囲雑音を検出する検出部と、
前記端末装置の周囲で検出された前記周囲雑音に対応する雑音相殺音波を生成する生成部と、
前記判定部により前記リーダモードであると判定された場合に前記雑音相殺音波を出力する出力部と、を備え、
前記生成部は、前記検出部により所定の閾値以上の音量を有する周囲雑音を検出した場合に、前記雑音相殺音波を発生し、
ユーザが電子書籍の読書に集中していることを示す事象が検出された場合に、該事象が検出されない場合と比べて、前記閾値を高く設定する、
端末装置。
【請求項9】
表示画面を備えた端末装置であって、
前記端末装置の状態が、ユーザが電子書籍の読書をしていると推定される状態であるリーダモードであるか否かを判定する判定部と、
前記端末装置の周囲の周囲雑音を検出する検出部と、
前記端末装置の周囲で検出された前記周囲雑音に対応する雑音相殺音波を生成する生成部と、
前記判定部により前記リーダモードであると判定された場合に前記雑音相殺音波を出力する出力部と、を備え、
前記端末装置は、予め記憶された特定音パターンに一致する前記周囲雑音を検出したか否かを判定し、前記特定音パターンに一致する前記周囲雑音が検出されたと判定された場合に、特定音パターンに一致する周囲雑音が検出された旨を端末装置の表示画面に表示させる表示制御部を更に備える、
端末装置。
【請求項10】
前記判定部が、前記端末装置に対する操作を所定時間検出しなかった場合に、前記リーダモードでないと判定し、
前記生成部は、前記判定部により前記リーダモードでないと判定された場合に、前記雑音相殺音波の生成を停止する、
請求項8または9に記載の端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の一側面は、表示画面を備えた端末装置を用いて周囲雑音による注意散漫を低減するための方法及び電子リーダ周囲雑音最小化装置に関する。
【背景技術】
【0002】
[0001]電子パーソナルディスプレイ(表示画面を備えた端末装置)は、ユーザに情報を表示する手持ち式携帯電子デバイスである。電子パーソナルディスプレイは、パーソナルコンピュータの多くを可能とし得るが、ユーザは一般的に、電子パーソナルディスプレイ自体から別個であるか、又は電子パーソナルディスプレイに結合されているが区別されるものであるキーボードを使用することなく、電子パーソナルディスプレイと直に対話することができる。電子パーソナルディスプレイのいくつかの例は、携帯デジタルデバイス/タブレットコンピュータ(たとえば、アップルアイパッド(Apple iPad)(登録商標)、マイクロソフト(Microsoft)(登録商標)サーフェス(Surface)(商標)、サムスンギャラクシータブ(Samsung Galaxy Tab)(登録商標)など)、手持ち式マルチメディアスマートフォン(たとえば、アップルアイフォーン(Apple iPhone)(登録商標)、サムスンギャラクシーS(Samsung Galaxy S)(登録商標)など、)、及び手持ち式電子リーダ(たとえば、アマゾンキンドル(AmazonKindle)(登録商標)、バーンズアンドノーブル(Barnes and Noble Nook)(登録商標)、Kobo Aura HDなど)を含む。
【0003】
[0002]eリーダとしても既知の電子リーダは、電子書籍(eブック)、電子雑誌、及び他のデジタルコンテンツを読むために使用される電子パーソナルディスプレイである。たとえば、eブックのデジタルコンテンツがeリーダの表示装置に文字及び/又は画像として表示され、それによって、ユーザは、紙媒体書籍の印刷紙面のアナログコンテンツを読むのとほとんど同じようにデジタルコンテンツを読むことができる。eリーダは、そうでなければ従来の紙形式では大きな体積の空間を占める可能性がある大量のデジタルコンテンツを記憶、運搬、及び閲覧するための簡便な形式を提供する。
【0004】
[0003]場合によっては、eリーダは、文字デジタルコンテンツ(すなわち、文字列)を表示する際に特に良好に機能するように設計された専用デバイスである。たとえば、専用eリーダは、グレアを低減し、光量が多い状態で良好に機能し、及び/又は実際の紙に印刷された文字列の外見を模倣する表示装置を含み得る。そのような専用eリーダは、ユーザが読むための文字デジタルコンテンツを表示するのには優れているものであり得るが、専用eリーダは、とりわけ、画像の表示、音響の放出、音響の捕捉、デジタル画像の捕捉、及びウェブ閲覧のような、他の機能を実行することもできる。
【0005】
[0004]本明細書に組み込まれるとともに本明細書の一部を形成する添付の図面は、様々な実施形態を示すとともに、実施形態の説明とともに、後述する原理を説明する役割を果たす。この図面の簡単な説明において参照する図面は、別途指摘しない限り、原寸に比例して描かれているものとして理解されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1A】様々な実施形態による電子リーダ(eリーダ)の正面斜視図である。
図1B】様々な実施形態による、図1Aのeリーダの背面斜視図である。
図2】様々な実施形態による、eリーダの表示装置の一部の詳細図を伴う図1Aのeリーダの断面図である。
図3】一実施形態による、触覚センサの一例を示すeリーダの断面図である。
図4】様々な実施形態による、eリーダの構成要素として含まれ得る例示的な演算システムを示す図である。
図5】一実施形態による、例示的な読書環境を示す図である。
図6】一実施形態による、周囲雑音最小化装置を示す図である。
図7】様々な実施形態による、表示画面を備えた端末装置を用いて周囲雑音による注意散漫を低減する方法の流れ図である。
図8】雑音相殺音波の出力の停止制御の処理を示すフローチャートである。
図9】特定音を検出した場合のユーザに対する表示処理を実現する周囲雑音最小化装置の機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[0013]ここで、本主題の実施形態を詳細に参照し、当該実施形態の例を添付の図面に示す。本明細書に記載する本主題を様々な実施形態とともに説明するが、当該実施形態は、本主題をこれらの実施形態に限定するようには意図されていない。逆に、提示する実施形態は、添付の特許請求の範囲によって定義される様々な実施形態の精神及び範囲内に入り得る代替物、変更及び均等物を包含するように意図されている。さらに、実施形態の説明において、本発明の主題の実施形態の完全な理解を提供するために、いくつかの特定の詳細が記載される。しかしながら、実施形態は、これらの特定の詳細を用いずに実践されてもよい。他の例において、記載されている実施形態の態様を不必要に不明瞭にしないように、既知の方法、手順、構成要素、及び回路は詳細には説明されていない。
(表記及び用語)
【0008】
[0014]以下の説明から明らかであるとして、別途特に記載されない限り、実施形態の本説明全体を通じて、「判定(determining)」、「検出(detecting)」、「発生(developing)」、「生成(generating)」、「出力(outputting)」、「受信(receiving)」などのような用語を利用した説明は、とりわけ、電子リーダ(「eリーダ」)、電子パーソナルディスプレイ、及び/又は携帯(すなわち、手持ち式)マルチメディアデバイス/スマートフォン、携帯デジタルデバイス/タブレットコンピュータのような電子演算デバイス/システムの動作及びプロセスを指すことが多いことが了解される。電子演算デバイス/システムは、電子演算デバイス/システムの回路、電子レジスタ、メモリ、ロジック、及び/又は構成要素などの中の物理(電子)量として表されるデータを操作して、その電子演算デバイス/システム又は他の電子演算デバイス/システムの中の物理量として同様に表される他のデータに変換する。
(説明の概要)
【0009】
[0015]以下の説明において、集中読書モードが開示される。一実施形態において、集中読書モードは、注意散漫にする周囲の影響を積極的に最小限に抑えて、有益な読書環境を提供する。概して、マイクが振幅及び周波数を含む周囲雑音特性を検出する。それに応答して、雑音相殺音波が少なくとも1つのスピーカを介して生成される。一実施形態において、この特徴は、携帯演算又はeリーダデバイスが動作している間に読書モードにあるときに自動的に始動するように設定されてもよい。別の実施形態において、この特徴は、手動入力を介してユーザ入力によって起動されてもよい。
【0010】
[0016]電子パーソナルディスプレイ(表示画面を備えた端末装置)の一例として例示的なeリーダを説明することによって論述を始める。最初に、電子パーソナルディスプレイのいくつかの実施形態に含まれ得る様々な構成要素を説明する。その後、電子パーソナルディスプレイのいくつかの実施形態とともに利用され得る様々な表示装置及び触覚検知技術を次に説明する。その後、eリーダ又は他の電子パーソナルディスプレイの構成要素として含まれ得る例示的な演算システムを次に説明する。その後、電子パーソナルディスプレイを用いて周囲環境による注意散漫を低減する例示的な方法の説明とともに、例示的な電子パーソナルディスプレイ及び当該電子パーソナルディスプレイのいくつかの構成要素の動作を説明する。
(例示的な電子リーダ(eリーダ))
【0011】
[0017]図1Aは、様々な実施形態によるeリーダ100の正面斜視図を示す。概して、eリーダ100は、表示画面を備えた端末装置の一例である。本明細書において特に例示を目的としてeリーダを論述するが、論述する概念は、限定ではないが、携帯デジタルデバイス/タブレットコンピュータ及び/又はマルチメディアスマートフォンのような、他のタイプの端末装置にも等しく適用可能である。図示されているように、eリーダ100は、表示装置120と、筐体110と、何らかの形態のオン/オフスイッチ130とを含む。いくつかの実施形態において、eリーダ100は、スピーカ150(図示されている150−1及び150−2)と、マイク160(検出部)と、デジタルカメラ170と、着脱可能記憶媒体スロット180とをさらに含んでもよい。切断線が、図2により詳細に示す断面A−Aの領域及び方向を図示している。
【0012】
[0018]筐体110は、表示装置120が位置づけられ、電子機器及びeリーダ100の一実施形態に含まれる他の構成要素を収容する外殻を形成する。図1Aにおいて、正面111、底面112、及び右側面113が見えている。一体成型であるとして図示されているが、筐体110は、複数の接合又は相互結合された部分から形成されてもよい。筐体110は、プラスチック、金属、又は異なる材料の組合せのような様々な材料から形成されてもよい。
【0013】
[0019]表示装置120は、ユーザが、表示装置120に表示されている文字及び/又は画像のようなデジタルコンテンツを見ることができる外面121(ベゼルと称することもある)を有する。表示装置120は、限定ではないが、液晶表示装置、発光ダイオード表示装置、プラズマ表示装置、双安定表示装置(電気泳動技術を使用する)、又は、ユーザに認識可能な画像及び文字を生成するのに適した他の表示装置を含む、いくつかの型の表示装置のうちのいずれか1つであってもよい。
【0014】
[0020]オン/オフスイッチ130は、eリーダ100に対して電源投入/電源遮断するのに利用される。オン/オフスイッチ130は、(図示のような)スライドスイッチ、ボタンスイッチ、トグルスイッチ、触覚検知式スイッチ、又は、eリーダ100に対して電源投入/電源遮断するためのユーザ入力を受け取るのに適した他のスイッチであってもよい。
【0015】
[0021]スピーカ(複数の場合もあり)150は、含まれる場合、eリーダ100から可聴音を放出するように動作する。スピーカ150は、eリーダ100に記憶された、若しくはeリーダによって処理されているデジタルファイルから音声を再生することができ、及び/又はeリーダ100のプロセッサによって指示されるように他の音声を放出することができる。
【0016】
[0022]マイク160は、含まれる場合、eリーダ100に近接する環境から可聴音を受け取るように動作する。マイク160が受け取ることができる音声のいくつかの例は、声、音楽、及び/又はeリーダ100に近接する領域内の周囲雑音を含む。マイク160が受け取る音声は、eリーダ100のデジタルメモリに記録し、及び/又はeリーダ100のプロセッサが処理することができる。
【0017】
[0023]デジタルカメラ170は、含まれる場合、eリーダ100に近接する環境から画像を受け取るように動作する。デジタルカメラ170が受け取ることができる画像のいくつかの例は、eリーダ100を操作しているユーザの顔の画像、及び/又は、デジタルカメラ170の視野内の環境の画像を含む。デジタルカメラ170が受け取る画像は静止画像又は動画であってもよく、eリーダ100のデジタルメモリに記録し、及び/又はeリーダ100のプロセッサが処理することができる。
【0018】
[0024]着脱可能記憶媒体スロット180は、含まれる場合、不揮発性メモリカード(たとえば、マルチメディアカード(「MMC」)、セキュアデジタル(「SD」)カードなど)のような、着脱可能記憶媒体の挿入される物品と着脱可能に結合し、当該物品にインターフェースをとるように動作する。eリーダ100が再生するためのデジタルコンテンツ及び/又はeリーダ100に対する命令は、着脱可能記憶媒体スロット180に挿入される着脱可能記憶媒体に記憶することができる。付加的に又は代替的に、eリーダ100は、着脱可能記憶媒体スロット180に挿入される着脱可能記憶媒体に情報を記録及び記憶することができる。
【0019】
[0025]図1Bは、様々な実施形態による、図1Aのeリーダ100の背面斜視図を示す。図1Bにおいて、eリーダ100の筐体110の非表示側である背面115が見えている。図1Bには、筐体110の左側面114も見えている。筐体110は、図1A又は図1Bのいずれにも見えていない上面も含むことが了解される。
【0020】
[0026]図2は、様々な実施形態による、表示装置120の一部の詳細図220を伴うeリーダ100の断面図A−Aを示す。表示装置120及び筐体110に加えて、複数の触覚センサ230が見えており、ブロック図形式で示されている。様々な既知の触覚検知技術を利用して、eリーダ100の実施形態に含まれる触覚センサ230を形成することができ、これらのセンサは限定ではないが、抵抗式触覚センサ、容量式触覚センサ(自己容量及び/又は相互容量を使用する)、誘導式触覚センサ、及び赤外線触覚センサを含むことが了解されるはずである。概して、抵抗式触覚検知は、接触された表面に印加される圧力に応答し、表示装置120、背面115、及び/又は筐体110他の表面の上、中、又は下のパターン化センサ設計を使用して実装される。概して、誘導式触覚検知は、スタイラスを使用することを必要とし、表示装置120、背面115、及び/又は筐体110他の表面の上、中、又は下に配置されているパターン化電極アレイを用いて実装される。概して、容量式触覚検知は、表示装置120、背面115、及び/又は筐体110他の表面の上、中、又は下に配置されているパターン化電極アレイを利用し、パターン化電極は、入力物体による近接又は接触によって引き起こされる容量の変化を検知する。概して、赤外線触覚検知は、外面121、背面115、及び/又は筐体110他の表面のような表面に発射されている1つ又は複数の赤外線ビームを遮断する入力物体を検知するように動作する。
【0021】
[0027]入力物体の相互作用が触覚センサ230によって検出されると、触覚センサ230と結合されている専用プロセッサ(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって解釈されて、当該相互作用がeリーダ100のプロセッサに渡されるか、又は、eリーダのプロセッサが、触覚センサ230から受信される入力物体の相互作用を直接操作及び/又は解釈するのに使用されるかのいずれかとなる。いくつかの実施形態において、パターン化センサ及び/又は電極は、極細ワイヤのような光学的に透明な材料又はインジウムスズ酸化物(ITO)のような材料から形成されてもよいことが了解されるはずである。
【0022】
[0028]様々な実施形態において、スタイラス又は人間の指のような入力物体201からユーザ入力を受け取るために、1つ又は複数の触覚センサ230(230−1正面、230−2背面、230−3右側面、及び/又は230−4左側面)がeリーダ100に含まれてもよい。たとえば、外面121又は外面121の上に配置されているカバーシート(図示せず)との近接又は接触に応答して、指201−1のような1つ又は複数の指からのユーザ入力が触覚センサ230−1によって検出され解釈され得る。そのようなユーザ入力を使用して、表示装置120に表示されている画像コンテンツと対話し、及び/又は、様々な身振り(たとえば、タップ、スワイプ、外面121上で指同士を近づけること、外面121上で指同士を離して間を拡げること、又は他の身振り)を通じて他の入力を提供することができる。
【0023】
[0029]同様に、いくつかの実施形態において、人間の指201−2のような1つ又は複数の入力物体201からユーザ入力を受け取るために、触覚センサ230−2が、筐体110の背面115に近接して配置されてもよい。このように、1つ又は複数のユーザ入力物体201による背面115との近接又は接触に応答して背面115の全体又は一部にわたってユーザ入力が受信されてもよい。いくつかの実施形態において、正面(230−1)及び背面(230−2)の両方の触覚センサが含まれる場合、正面及び背面の両方の触覚センサとの入力物体の相互作用の組合せからユーザ入力が受け取られ解釈されてもよい。
【0024】
[0030]同様に、いくつかの実施形態において、左側面触覚センサ230−3及び/又は右側面触覚センサ230−4が、含まれる場合、1つ又は複数の入力物体201からユーザ入力を受け取るために、筐体110のそれぞれの左側面及び/又は右側面(114、113)に近接して配置されてもよい。このように、1つ又は複数のユーザ入力物体201によるそれぞれの表面との近接又は接触に応答して筐体110の左側面114の全体若しくは一部及び/又は右側面113の全体若しくは一部にわたってユーザ入力が受信されてもよい。いくつかの実施形態において、別個の触覚センサを利用するかわりに、左側面触覚センサ230−3及び/又は右側面触覚センサ230−4は、筐体110の1つ又は複数の側面からの近接/接触ユーザ入力を受け取ることを容易にするように拡張された、正面触覚センサ230−1又は背面触覚センサ230−2の続きであってもよい。
【0025】
[0031]図示されていないが、いくつかの実施形態において、筐体110の底面112及び/又は上面の1つ又は複数の部分を用いて、1つ又は複数のユーザ入力物体201による近接又は接触からのユーザ入力を受け取るのを容易にするために、1つ又は複数の触覚センサ230が同様に含まれ位置づけられてもよい。
【0026】
[0032]なお図2を参照すると、詳細図220は、いくつかの実施形態による表示装置120を表している。詳細220は、いくつかの実施形態において表示装置120が双安定表示装置であるときに使用される双安定電子インクの一部を図示する。いくつかの実施形態において、双安定表示装置は、紙及びインクのような画像を提示するため、及び/又は、発光型表示装置ではなく反射型表示装置であり、したがって表示装置120に電力が供給されていないときであっても表示装置120に持続的な画像を提示することができるため、eリーダ100に利用される。一実施形態において、双安定表示装置は、正に帯電した白色顔料粒子225及び負に帯電した黒色顔料粒子226が懸濁されている光学的に透明な液体224を充填された無数の微細な、光学的に透明なカプセル223の形態の電子インクを備える。カプセル223は、底面電極222と透過性上面電極221との間に配置されている。透過性/光学的に透明な保護面が多くの場合上面電極221の上に配置され、含まれる場合、この追加の透過面が表示装置120の外面121を形成し、接触入力を受け取るための接触面を形成する。1つ又は複数の介在する透過性/光学的に透明な層が外面121と上面電極221との間に配置されてもよいことが了解されるはずである。いくつかの実施形態において、これらの介在する層のうちの1つ又は複数は、触覚センサ230−1のパターン化センサ及び/又は電極を含んでもよい。カプセル223に近接した領域内で底面電極222及び上面電極221の各々に近接して正又は負電界が印加されると、ある電界に対して反対の極性の顔料粒子がその電界に引き寄せられ、一方で印加された電界と同様の極性の顔料粒子はその電界から跳ね返される。したがって、正電荷が上面電極221に印加され、負電荷が底面電極222に印加されると、黒色顔料粒子226がカプセル223の上部へ上昇し、白色顔料粒子225がカプセル223の下部へ向かう。これによって、外面121は、外面121上のカプセル223より上の点において黒く見える。逆に、負電荷が上面電極221に印加され、正電荷が底面電極222に印加されると、白色顔料粒子225がカプセル223の上部へ上昇し、黒色顔料粒子226がカプセル223の下部へ向かう。これによって、外面121は、外面121上のカプセル223より上の点において白く見える。3つ以上の色の顔料粒子を用いる、この技法の変形形態を利用することができることが了解されるはずである。
【0027】
[0033]図3は、一実施形態による、触覚センサ230の一例を示すeリーダの断面図である。図3において、表示装置120の一部が除去されており、それによって、下層の上面センサ230−1の一部が見えている。図示されているように、一実施形態において、上面触覚センサ230−1は、容量式検知の様々な技法を実行するのに使用することができるセンサ電極のx−y格子として示されている。たとえば、センサ電極331(見えているものでは331−0、331−1、331−2、及び331−3)は第1の軸に沿って配列されており、一方でセンサ電極332(見えているものでは332−0、332−1、332−2、及び332−3)は、第1の軸にほぼ垂直である第2の軸に沿って配列されている。短絡を防止するためにセンサ電極331及び332の全体又は部分の間に誘電体層(図示せず)が配置されていることが了解されるはずである。図3に示すセンサ電極のパターン(331、332)は一例を提供しているに過ぎないこと、様々な他のパターンが同様に利用されてもよいこと、及び、これらのパターンのいくつかは単一の層内に配置されているセンサ電極のみを利用し得ることも了解されるはずである。加えて、図3の例は、上面電極230−1を表示装置120の下に配置されているものとして示しているが、他の実施形態では、触覚センサ230−1の部分は透過性であり、表示装置120の上に配置されるか、又は表示装置120と一体化されるかのいずれかであってもよい。
【0028】
[0034]他の実施形態において、第1の軸上のセンサ電極331を用いた絶対/自己容量式検知を実行することによって、外面121に接触する任意の入力物体の第1のプロファイルを形成することができ、その後、センサ電極332での絶対/自己容量式検知を実行することによって、外面121に接触する任意の入力物体の第2のプロファイルを直交する軸上に形成することができる。これらの容量プロファイルを処理して、外面121に接触又は近接する入力物体201によって行われるユーザ入力の発生及び/又は位置を判定することができる。
【0029】
[0035]別の実施形態において、第1の軸上のセンサ電極331と第2の軸上のセンサ電極332との間でトランス容量式/相互容量式検知を実行することによって、外面121に接触している任意の入力物体の容量画像を形成することができる。この容量画像を処理して、外面121に接触又は近接する入力物体によって行われるユーザ入力の発生及び/又は位置を判定することができる。
【0030】
[0036]相互容量式検知は、外面121のような表面と接触している複数の同時の入力物体を検出するためのより良好な技法として考えられ、一方、絶対容量式検知は、外面121のような表面付近にあるが必ずしも接触しているとは限らない物体の近接を検出するためのより良好な技法として考えられることが了解されるはずである。
【0031】
[0037]いくつかの実施形態において、eリーダ100の背面115及び/又は筐体110の任意の他の表面(複数の場合もあり)の全体又は一部にわたって接触入力を検知するために、容量式検知及び/又は別の接触検知技法が使用されてもよい。
【0032】
[0038]図4は、様々な実施形態による、eリーダのような表示画面を備えた端末装置の構成要素として含まれ得る例示的な演算システム400を示し、当該演算システムを用いて、又は当該演算システムの上で本明細書に記載する様々な実施形態が機能することができる。
(例示的なコンピュータシステム環境)
【0033】
[0039]ここで図4を参照すると、本明細書に記載するいくつかの実施形態のすべて又は部分は、たとえば、コンピュータシステムのコンピュータ使用可能/コンピュータ可読記憶媒体に常駐するコンピュータ可読及びコンピュータ実行可能命令から成る。すなわち、図4は、端末装置の様々な実施形態に従って、又は当該実施形態を実装するために使用することができる型のコンピュータ(コンピュータシステム400)の一例を示している。たとえば、コンピュータシステム400は、本明細書で論述している、eリーダ100のようなeリーダの機能の構成要素としてのもの、及び/又は当該機能を実施するためのものであってもよい。図4のコンピュータシステム400は一例に過ぎないこと、及び、本明細書に記載するものとしての実施形態は、いくつかの異なるコンピュータシステムの上又は中で動作することができることが了解される。
【0034】
[0040]図4のシステム400は、情報を通信するためのアドレス/データバス404と、情報及び命令を処理するための、バス404に結合されているプロセッサ406Aとを含む。図4に示すように、システム400は、複数のプロセッサ406A、406B、及び406Cが存在するマルチプロセッサ環境にもよく適している。プロセッサ406A、406B、及び406Cは、様々な型のマイクロプロセッサのいずれかであってもよい。たとえば、いくつかのマルチプロセッサ実施形態において、複数のプロセッサのうちの1つは触覚検知プロセッサであってもよく、及び/又はプロセッサのうちの1つは表示装置プロセッサであってもよい。逆に、システム400は、たとえば、プロセッサ406Aのような単一のプロセッサを有することにもよく適している。システム400は、プロセッサ406A、406B、及び406Cのための情報及び命令を記憶するための、バス404に結合されている、コンピュータ使用可能揮発性メモリ408、たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)のようなデータ記憶機能部をも含む。システム400は、プロセッサ406A、406B、及び406Cのための静的情報及び命令を記憶するための、バス404に結合されている、コンピュータ使用可能不揮発性メモリ410、たとえば、読出し専用メモリ(ROM)をも含む。システム400内には、情報及び命令を記憶するための、バス404に結合されているデータ記憶装置412(たとえば、磁気又は光ディスク及びディスクドライブ)も存在する。
【0035】
[0041]図4のコンピュータシステム400は、たとえば、当該コンピュータシステムに結合される、フロッピーディスク(登録商標)、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、ユニバーサルシリアルバス「フラッシュ」ドライブ、着脱可能メモリカードなどのような周辺コンピュータ可読記憶媒体402を有するようによく適合されている。いくつかの実施形態において、コンピュータ可読記憶媒体402は、図1A及び図1Bに示す着脱可能記憶媒体スロット180のような、着脱可能記憶媒体スロットに挿入することによって、コンピュータシステム400と(たとえば、バス404に)結合され得る。
【0036】
[0042]システム400は、文字列及び画像のような情報を可視的に表示するために、表示装置120をも含むか、当該表示装置と結合する。いくつかの実施形態において、システム400は、情報、カーソル制御、身振り入力、コマンド選択、及び/又は他のユーザ入力を、プロセッサ406A、又はマルチプロセッサ実施形態内のプロセッサの1つ若しくは複数に通信するための1つ又は複数の任意選択の触覚センサ230をも含むか、又は当該触覚センサと結合する。いくつかの実施形態において、システム400は、音響出力を放出するための1つ又は複数の任意選択のスピーカ150をも含むか、又は当該スピーカと結合する。いくつかの実施形態において、システム400は、音響入力を受信/捕捉するための任意選択のマイク160をも含むか、又は当該マイクと結合する。いくつかの実施形態において、システム400は、デジタル画像を入力として受信/捕捉するための任意選択のデジタルカメラ170をも含むか、又は当該デジタルカメラと結合する。
【0037】
[0043]任意選択の触覚センサ(複数の場合もあり)230は、コンピュータシステム400のユーザ(たとえば、コンピュータシステム400が一部となっているeリーダのユーザ)が、表示装置120上の可視記号(カーソル)の動きを動的に通知し、表示装置120に表示されている選択可能項目のユーザ選択を示すことを可能にする。いくつかの実施形態において、カーソル制御デバイス及び/又はユーザ入力デバイスの他の実施態様も、コンピュータシステム400に入力を提供するために含まれてもよく、様々なこれらの実施態様が既知であり、トラックボール、キーバッド、方向キーなどを含む。システム400は、たとえば、カーソルが、マイク160を介して受信される音声コマンドのような他の手段によって方向づけられ、又は当該手段によってユーザ入力が受信されるようにするのにもよく適している。システム400は、システム400を外部実体と結合するための入出力(I/O)デバイス420をも含む。たとえば、一実施形態において、I/Oデバイス420は、有線通信を可能にするためのモデム、又は、システム400と、外部デバイス及び/若しくは限定ではないがインターネットのような外部ネットワークとの間の無線通信を可能にするためのモデム及び無線通信機である。I/Oデバイス420は、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)無線通信機、Wi−Fi無線通信機(たとえば、電気電子技術者協会(IEEE)802.11標準規格に準拠した無線通信機)などのような短距離無線通信機を含んでもよい。
【0038】
[0044]図4をなお参照すると、システム400のための様々な他の構成要素が図示されている。特に、存在する場合、オペレーティングシステム422、アプリケーション424、モジュール426、及び/又はデータ428が、一般的にコンピュータ使用可能揮発性メモリ408(たとえば、RAM)、コンピュータ使用可能不揮発性メモリ410(たとえば、ROM)、データ記憶装置412の組合せの中に常駐するものとして示されている。いくつかの実施形態において、本明細書に記載する様々な実施形態のすべての又は部分は、たとえば、アプリケーション424及び/又はモジュール426として、RAM408、ROM410、データ記憶装置412内のコンピュータ可読記憶媒体、周辺コンピュータ可読記憶媒体402、及び/又は他の有形コンピュータ可読記憶媒体内の記憶場所に記憶される。
【0039】
[0045]ここで図5を参照すると、一実施形態による例示的な読書環境500が示されている。概して、読書環境500は、図1図3に詳細に記載されているeリーダ100のような表示画面を備えた端末装置を含む。読書環境500は、端末装置(たとえば、eリーダ100)内のヘッドホン差込口を介して接続され得る補助スピーカ565及びマイク555をも含むか、又は、ブルートゥース(登録商標)、Wi−Fi、若しくは他の短距離無線通信プロトコルを介して端末装置(たとえば、eリーダ100)と無線結合されてもよい。
【0040】
[0046]読書環境500は、周囲雑音525を出力しているテレビ520のような周囲音発生源をも含む。テレビ520が示されているが、周囲雑音525は、子ども、群衆の騒音、電波雑音、交通騒音などのような、任意の数の雑音発生源からのものであり得る。スピーカ(複数の場合もあり)150及び/又は565によって出力される雑音相殺音波530も読書環境500内に示されている。
【0041】
[0047]読書環境500は、能動雑音除去領域540にいるユーザ510をさらに示している。一実施形態において、能動雑音除去領域540は、出荷時設定位置であってもよい。たとえば、能動雑音除去領域540の出荷時設定位置は、平均的なユーザの頭部位置であってもよい。たとえば、端末装置(たとえば、eリーダ100)の画面とユーザの頭部510との間の平均距離が2〜3フィートであると仮定する。このように仮定するとき、雑音相殺音波530は、2〜3フィートにおいて、すなわち、ユーザの耳において最も有効な雑音除去のための最大干渉を達成するように設定された音響出力レベルを有することになる。別の実施形態において、能動雑音除去領域540は、ユーザが調整可能であってもよい。
【0042】
[0048]ここで図6を参照すると、一実施形態による周囲雑音最小化装置600が示されている。一実施形態において、周囲雑音最小化装置600は、読書モード判定器610(判定部)と、マイク160と、雑音除去モジュール620(生成部、出力部)と、少なくとも1つのスピーカ150、565(出力部)とを含む。本論述において構成要素は別個の物体として示されているが、1つ又は複数の構成要素の動作を組み合わせて単一のモジュールにしてもよいことが了解される。さらに、本明細書に記載する単一のモジュールによって実行される動作が、分割されていくつかの異なるモジュールによって実行される複数の動作にもなり得るか、又は、異なるモジュールによって全体が実行されることにもなり得ることも了解される。割り当てられている動作及び別個のモジュールのこの区分は、本明細書においては明瞭にするために設けられているに過ぎない。
【0043】
[0049]一実施形態において、読書モード判定器610は、端末装置がいつリーダモードになるかを判定する。たとえば、一実施形態において、読書モード判定器610は、eリーダ100のような端末装置がリーダモードになっていると判定する。本明細書に記載する場合、読書モード判定器610は、限定ではないが、自動検出、ハードボタン入力からの手動入力、容量式センサ入力からの手動入力などのような、1つ又は複数の検出方法を使用してeリーダがリーダモードにあると判定する。
【0044】
[0050]概して、マイク160は図5の周囲雑音525を検出する。本明細書に記載する場合、周囲雑音525は、子ども、群衆の騒音、電波雑音、交通騒音などのような、任意の数の雑音発生源からのものであり得る。一実施形態において、マイク160は、eリーダ100のような端末装置に固定して結合されている正面向きのマイクである。別の実施形態において、マイク555は、有線又は無線で端末装置(たとえば、eリーダ100)と接続されてもよい。たとえば、マイク555は、導線513を介して端末装置内のヘッドホン差込口に接続されてもよく、又は、ブルートゥース(登録商標)、Wi−Fi、若しくは他の短距離無線通信プロトコルを介して端末装置と無線結合されてもよい。
【0045】
[0051]概して、雑音除去モジュール620は、マイク160及び/又はマイク555から周囲音情報を受信し、端末装置(たとえば、eリーダ100)の周囲で検出された周囲雑音に対応する雑音相殺音波を発生させる。たとえば、周囲雑音525の周波数範囲の全体又は一部が、選択された振幅及び位相(干渉相殺を引き起こすように周囲雑音525の位相に対してシフトされている)を有する雑音相殺音波530として再生され得る。加えて、雑音除去モジュール620は所望の能動雑音除去領域までの距離も計算する。雑音除去モジュール620は、その後、その情報をスピーカ150に提供する。
【0046】
[0052]一実施形態において、スピーカ150は、能動雑音除去領域540において周囲雑音低減を可能にするのに適切な出力レベルの雑音相殺音波530を出力する。
(表示画面を備えた端末装置を用いて周囲雑音による注意散漫を低減する例示的な方法)
【0047】
[0053]図7は、様々な実施形態による、端末装置を用いて周囲雑音による注意散漫を低減する方法の流れ図700を示す。いくつかの実施形態によれば、方法700は、eリーダ100のような電子リーダによって実行される。図1図6のうちの1つ又は複数の要素を参照して流れ図700の要素を下記に説明する。
【0048】
[0054]ここで、図7のステップ705及び図5を参照すると、一実施形態は、端末装置がリーダモードになっていることを判定する。一実施形態は、端末装置(たとえば、eリーダ100)がリーダモードになっていることを自動的に判定する。たとえば、端末装置(たとえば、eリーダ100)が数分よりも長く書籍を読むのに使用されている場合、端末装置は、ユーザが読書に集中していると仮定することができ、自動的にリーダモードに入ることになる。
【0049】
[0055]別の実施形態において、手動入力が使用されて、端末装置(たとえば、eリーダ100)にリーダモードになっていることを通知する。たとえば、手動入力は、ユーザがリーダモードと指定されているボタンを押下するなど、ハードボタンを介して受け取られてもよい。代替的に、手動入力は、容量式センサのような触覚センサを介して受け取られてもよい。たとえば、ユーザはソフトボタンに触れるか、又は容量式センサの上で身振りを実行して、端末装置(たとえば、eリーダ100)にリーダモードに入るように通知してもよい。
【0050】
[0056]ここで、図7のステップ710及び図5を参照すると、一実施形態は、端末装置の周囲の周囲雑音を検出する。たとえば、eリーダ100のような端末装置は、マイク160を利用して周囲雑音の振幅及び周波数を検出してもよい。一実施形態において、マイク160は、eリーダ100と固定して結合されている単一の正面向きのマイクであってもよい。別の実施形態において、マイク160は、eリーダ100と固定して結合されている単一の正面向きのマイクであってもよい。また別の実施形態において、マイク160は、eリーダ100と固定して結合されている複数のマイクであってもよい。また別の実施形態において、マイクは着脱可能に結合可能なマイク555であってもよい。本明細書に記載する場合、マイク555は、有線又は無線でeリーダ100と接続されてもよい。たとえば、マイク555は、eリーダ100内のヘッドホン差込口に接続されてもよく、又は、ブルートゥース(登録商標)、Wi−Fi、若しくは他の短距離無線通信プロトコルを介してeリーダ100と無線結合されてもよい。
【0051】
[0057]ここで、図7のステップ715及び図5を参照すると、一実施形態は、周囲雑音による注意散漫を低減するために端末装置において雑音相殺音波を生成する。概して、また例示のみを目的としてeリーダ100を参照して、マイク160を介して周囲雑音を受信すると、雑音除去モジュール620は、周波数及び振幅を判定し、その後、スピーカ150に、元の音に対して振幅が同じであるが位相が反転した音波を放出させる信号を生成する。2つの波は干渉と呼ばれるプロセスにおいて組み合わさって新たな波を形成し、実効的に互いを相殺する。
【0052】
[0058]ここで、図7のステップ720及び図5を参照すると、一実施形態は、端末装置と結合されている少なくとも1つのスピーカから雑音相殺音波を出力する。一実施形態において、雑音相殺音波は、eリーダ100のような端末装置に固定して結合されている1つの正面向きのスピーカ150から出力される。別の実施形態において、雑音相殺音波は、eリーダ100のような端末装置に固定して結合されている一対の正面向きのスピーカ150から出力される。また別の実施形態において、雑音相殺音波は、eリーダ100のような端末装置に着脱可能に結合されている少なくとも1つのスピーカ565から出力される。たとえば、スピーカ565は、有線又は無線でeリーダ100と接続されてもよい。たとえば、スピーカ565は、eリーダ100内のヘッドホン差込口に接続されてもよく、又は、ブルートゥース(登録商標)、Wi−Fi、若しくは他の短距離無線通信プロトコルを介してeリーダ100と無線結合されてもよい。他の実施形態において、雑音相殺音波は、端末装置と固定して結合されているスピーカと、端末装置と着脱可能に結合されているスピーカとの何らかの組合せから出力される。
【0053】
[0059]上記の実施形態の説明は、排他的であることも、実施形態を開示された正確な形態に限定することも意図されてはいない。そうではなく、この実施形態の説明にある例示的な実施形態は、当業者が記載されている主題の実施形態を作成し使用することを可能にするために提示されている。さらに、様々な実施形態が様々な組合せで記載されている。しかしながら、任意の2つ以上の実施形態が組み合わされてもよい。構造的特徴及び/又は方法的動作に特有の文言においていくつかの実施形態が説明されているが、添付の特許請求の範囲において定義される本主題は必ずしも、上述の特定の特徴に限定されないことが理解されるべきである。そうではなく、上述の特定の特徴及び動作は、例示として、また特許請求の範囲及びそれらの均等物の実装の形態例として開示されている。
【0054】
(リーダモードの判定)
次に、リーダモードの判定について、更に詳細に説明する。前述のとおり、読書モード判定器610は、eリーダ100のような端末装置がリーダモードになっていることを判定する。リーダモードは、ユーザが電子書籍の読書をしていると推定される読書状態である。リーダモードであると判定された場合に、eリーダ100は周囲雑音を低減可能な雑音相殺音波を出力する。読書モード判定器610は、eリーダ100の表示装置120に電子書籍が表示されている場合に、端末装置の状態がリーダモードであると判定してもよい。具体的には、例えば、eリーダ100により読書を開始するときに、ユーザはeリーダ100を操作して、電子書籍のいずれかのページを表示させる。読書モード判定器610は、電子書籍のページが表示されたときに、リーダモードであることを判定できる。この判定は、例えば、図7のステップ705において実施される。
【0055】
また、読書モード判定器610は、eリーダ100の表示装置120に電子書籍が、予め設定された所定時間以上表示されている場合に、リーダモードであることを判定してもよい。これにより、確実に読書を行っていることをより精度良く判定することが可能となる。この判定のための所定時間は、例えば、数分といった時間に設定してもよい。
【0056】
(雑音相殺音波の停止制御)
次に、雑音相殺音波530の出力の停止制御について説明する。読書モード判定器610は、eリーダ100に対するユーザによる操作を所定時間検出しなかった場合に、ユーザが電子書籍の読書をしていない非読書状態、即ちリーダモードでないと判定することができる。リーダモードでないと判定された場合に、雑音除去モジュール620は、雑音相殺音波530の生成及びスピーカからの雑音相殺音波の出力を停止してもよい。このような制御により、ユーザがeリーダ100による読書をしていない可能性が高いときに雑音相殺音波530の出力が停止されるので、eリーダ100における電力の消費が抑制される。
【0057】
また、読書モード判定器610は、eリーダ100に表示されている電子書籍に対するユーザによるページめくりの操作を所定時間検出しなかった場合に、リーダモードでないと判定することとしてもよい。この場合には、ユーザが電子書籍の読書をしていない状態を高精度に判定できる。
【0058】
図8を参照して、雑音相殺音波530の出力の停止制御を説明する。ステップ805において、読書モード判定器610は、eリーダ100の状態がリーダモードであるか否かを判定する。リーダモードであると判定された場合には、処理はステップ810に進められる。リーダモードになったと判定されなかった場合には、判定処理が繰り返される。
【0059】
ステップ810〜820の処理は、図7のステップ710〜720の処理と同様であるので、説明を省略する。
【0060】
ステップ825において、読書モード判定器610は、リーダモードでない非読書状態であるか否かを判定する。非読書状態であると判定された場合には、処理はステップ830に進められる。非読書状態であると判定されなかった場合には、ステップ810〜820の処理が繰り返され、雑音相殺音波530が出力される。
【0061】
ステップ830において、雑音除去モジュール620は、雑音相殺音波の発生を停止し、スピーカ150による雑音相殺音波の出力が停止される。
【0062】
(雑音相殺音波の出力制御)
次に、雑音相殺音波の出力の制御の例について説明する。雑音除去モジュール620は、マイク160により所定の閾値以上の音量を有する周囲雑音525を検出した場合に、雑音相殺音波530を発生するように制御を実施することとしてもよい。これにより、所定音量以上の周囲雑音525が発生しているときに雑音相殺音波530がスピーカ150から出力されるので、周囲雑音によりユーザによる読書が阻害されている蓋然性が高いときに雑音相殺音波による周囲雑音の低減を図ることができる。
【0063】
そして、雑音除去モジュール620は、ユーザが電子書籍の読書に集中していることを示す事象が検出された場合に、そのような事象が検出されない場合と比べて、雑音相殺音波530の発生のための周囲雑音の音量の閾値を高く設定することとしてもよい。
【0064】
ユーザが読書に集中している際には、比較的小さな雑音であれば読書を阻害する可能性は低い。そのような場合に、雑音相殺音波530の発生のための周囲雑音の音量の閾値を高く設定することにより、必要以上の雑音相殺音波530の出力を抑制することができる。ユーザが読書に集中していることを示す事象は、例えば、読書開始から一定時間経過後、及びページ捲りが安定して行われている場合等であって、このような事象は、eリーダ100の触覚センサ230及びプロセッサ406等により検出可能である。
【0065】
(特定音を検出した場合のユーザに対する表示)
次に、特定音を検出した場合のユーザに対する表示処理について説明する。eリーダ100がリーダモードに制御されていて雑音相殺音波530が出力されているときには、ユーザの周囲で発生している全ての音が低減されるので、読書中であってもユーザが認識すべき音も低減されることとなる。eリーダ100は、ユーザが認識すべき音が発生していることをユーザに対して表示する処理を実施できる。
【0066】
図9は、かかる表示処理を実現可能な周囲雑音最小化装置600Aの機能ブロック図である。周囲雑音最小化装置600または周囲雑音最小化装置600Aは、eリーダ100に構成される。周囲雑音最小化装置600Aは、マイク160、読書モード判定器610、雑音除去モジュール620、スピーカ150及び表示制御部630及び表示装置120を備える。周囲雑音最小化装置600Aのマイク160、読書モード判定器610、雑音除去モジュール620及びスピーカ150の機能は、図6に示したものの機能と同様であるので、説明を省略する。
【0067】
表示制御部630は、予め記憶された特定音パターンに一致する周囲雑音525をマイク160を介して検出したか否かを判定する。特定音パターンは、例えば、ドアチャイム、電話の呼び出し音、ユーザの名前を呼ぶ声等の音声データであって、eリーダ100を構成するコンピュータシステムのいずれかの記憶手段402,408,410,412に記憶されていることとしてもよい。
【0068】
表示制御部630は、特定音パターンに一致する周囲雑音525が検出されたと判定された場合に、特定音パターンに一致する周囲雑音が検出された旨を表示装置120に表示させる。これにより、ユーザが認識すべき周囲雑音が発生していることを認識させることが可能となる。
【0069】
なお、以上説明した実施形態では、スピーカ150に雑音相殺音波530を出力させることとしているが、例えば、ユーザの耳に装着されるイヤホン等に雑音相殺音波530を出力させることとしてもよい。
【0070】
次に、以上述べた本発明の各実施形態から抽出される技術的思想を請求項の記載形式に準じて列挙する。本発明に係る技術的思想は上位概念から下位概念まで、様々なレベルやバリエーションにより把握できるものであり、以下の記載に本発明が限定されるものではない。
【0071】
(項目1)
表示画面を備えた端末装置を用いて周囲雑音による注意散漫を低減するための方法であって、前記方法が、
前記端末装置がリーダモードになっていることを判定するステップと、
前記端末装置の周囲の周囲雑音を検出するステップと、
周囲雑音による注意散漫を低減するために前記端末装置において雑音相殺音波を生成するステップと、
前記端末装置と結合されている少なくとも1つのスピーカから前記雑音相殺音波を出力するステップと
を含む、方法。
(項目2)
前記端末装置がリーダモードになっていることを自動的に判定するステップをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
判定する前記ステップが、前記端末装置がリーダモードになっていることを通知する手動入力をハードボタンから受け取るステップをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記端末装置がリーダモードになっていることを通知する手動入力を容量式センサ入力から受け取るステップをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記端末装置と固定して結合されている少なくとも1つの正面向きのマイクを用いて前記周囲雑音の振幅及び周波数を検出するステップをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目6)
周囲雑音を検出する前記ステップが、前記端末装置と着脱可能に結合されている少なくとも1つのマイクを用いて前記周囲雑音の振幅及び周波数を検出するステップをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目7)
前記端末装置と固定して結合されている一対の正面向きのスピーカから前記雑音相殺音波を出力するステップをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目8)
前記端末装置と着脱可能に結合されている少なくとも1つのスピーカから前記雑音相殺音波を出力するステップをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目9)
電子リーダ(eリーダ)周囲雑音最小化装置であって、
前記電子リーダがいつリーダモードになるかを判定するための読書モード判定器と、
前記電子リーダの周囲の周囲雑音を検出するためのマイクと、
前記電子リーダの周囲で検出された前記周囲雑音に対応する雑音相殺音波を発生させるための雑音除去モジュールと、
前記雑音相殺音波を出力するための少なくとも1つのスピーカと
を備える、電子リーダ周囲雑音最小化装置。
(項目10)
前記読書モード判定器が、自動検出、ハードボタン入力からの手動入力、及び容量式センサ入力からの手動入力から成る検出方法群から、前記電子リーダがリーダモードになっていると判定する、項目9に記載の電子リーダ周囲雑音最小化装置。
(項目11)
前記少なくとも1つのスピーカが、前記電子リーダと固定して結合されている正面向きのスピーカである、項目9に記載の電子リーダ周囲雑音最小化装置。
(項目12)
前記少なくとも1つのスピーカが、前記電子リーダと固定して結合されている一対の正面向きのスピーカである、項目9に記載の電子リーダ周囲雑音最小化装置。
(項目13)
前記少なくとも1つのスピーカが、無線接続を介して前記電子リーダと結合されている、項目9に記載の電子リーダ周囲雑音最小化装置。
(項目14)
前記少なくとも1つのスピーカが、有線接続を介して前記電子リーダと結合されている、項目9に記載の電子リーダ周囲雑音最小化装置。
(項目15)
前記少なくとも1つのマイクが、前記電子リーダと固定して結合されている正面向きのマイクである、項目9に記載の電子リーダ周囲雑音最小化装置。
(項目16)
前記少なくとも1つのマイクが、無線接続を介して前記電子リーダと結合されている、項目9に記載の電子リーダ周囲雑音最小化装置。
(項目17)
前記少なくとも1つのマイクが、有線接続を介して前記電子リーダと結合されている、項目9に記載の電子リーダ周囲雑音最小化装置。
(項目18)
電子リーダ(eリーダ)を用いて周囲雑音による注意散漫を低減するための方法であって、前記方法が、
前記電子リーダがリーダモードになっていることを判定するステップと、
前記電子リーダと結合されている少なくとも1つのマイクを用いて前記電子リーダの周囲の周囲雑音の振幅及び周波数を検出するステップと、
周囲雑音による注意散漫を低減するために前記電子リーダにおいて雑音相殺音波を生成するステップと、
前記電子リーダと結合されている少なくとも1つのスピーカから前記雑音相殺音波を出力するステップと
を含む、方法。
(項目19)
判定する前記ステップが、自動検出、ハードボタン入力からの手動入力、及び容量式センサ入力からの手動入力から成る群から選択される、項目18に記載の方法。
(項目20)
前記電子リーダと固定して結合されている少なくとも1つの正面向きのマイクを用いて前記周囲雑音の前記振幅及び前記周波数を検出するステップをさらに含む、項目18に記載の方法。
(項目21)
前記電子リーダと固定して結合されている少なくとも1つの正面向きのスピーカから前記雑音相殺音波を出力するステップをさらに含む、項目18に記載の方法。
【符号の説明】
【0072】
100…eリーダ、110…筐体、111…正面、112…底面、113…右側面、113…左側面、114…右側面、115…背面、120…表示装置、121…外面、130…オフスイッチ、150…スピーカ、160…マイク、170…デジタルカメラ、180…着脱可能記憶媒体スロット、201…ユーザ入力物体、220…詳細図、221…上面電極、222…底面電極、223…カプセル、224…液体、225…白色顔料粒子、226…黒色顔料粒子、230…触覚センサ、331…センサ電極、332…センサ電極、400…コンピュータシステム、402…周辺コンピュータ可読記憶媒体、404…バス、406A…プロセッサ、408…コンピュータ使用可能揮発性メモリ、410…コンピュータ使用可能不揮発性メモリ、412…データ記憶装置、420…I/Oデバイス、422…オペレーティングシステム、424…アプリケーション、426…モジュール、428…データ、500…読書環境、510…頭部、513…導線、520…テレビ、525…周囲雑音、530…雑音相殺音波、540…能動雑音除去領域、555…マイク、565…補助スピーカ、600…周囲雑音最小化装置、610…読書モード判定器、620…雑音除去モジュール、630…表示制御部。


図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9