特許第6489966号(P6489966)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6489966
(24)【登録日】2019年3月8日
(45)【発行日】2019年3月27日
(54)【発明の名称】五徳
(51)【国際特許分類】
   F24C 15/10 20060101AFI20190318BHJP
【FI】
   F24C15/10 E
   F24C15/10 F
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-140979(P2015-140979)
(22)【出願日】2015年7月15日
(65)【公開番号】特開2017-20756(P2017-20756A)
(43)【公開日】2017年1月26日
【審査請求日】2017年12月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111257
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 栄二
(74)【代理人】
【識別番号】100110504
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 智裕
(72)【発明者】
【氏名】梅田 宗行
【審査官】 沼田 規好
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−020646(JP,A)
【文献】 実開昭55−096308(JP,U)
【文献】 特開平10−300104(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24C 15/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
天板に形成されるバーナ用開口の外周域に設置される環状の五徳枠と、前記五徳枠の表面に設けられる複数の五徳爪とからなり、
裏面に、天板に設けられた少なくとも一つの位置決め用孔に嵌め込み可能な少なくとも一つの位置決め用凸部が突設され、
前記位置決め用凸部の突出端に、緩衝部材が設けられ
前記位置決め用凸部は、前記突出端に開放する孔部を有し、
前記緩衝部材は、前記孔部内に抜け止め状態に挿入可能な軸部と、前記孔部の開放端周縁を覆う大きさの扁平頭部と、前記扁平頭部の周囲から延長し且つ前記位置決め用凸部の周囲を覆う周壁部とを有することを特徴とする五徳。
【請求項2】
請求項1に記載の五徳において、前記周壁部の外径を前記位置決め用孔の直径に略一致させている五徳。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の五徳において、前記五徳枠は、前記位置決め用孔を被覆可能な幅を有すると共に、前記五徳枠の裏面に位置決め用凸部が突設されている五徳。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載の五徳において、前記位置決め用孔に、前記位置決め用凸部が挿入されたとき、五徳枠の裏面が天板の表面と接触しないように設定されている五徳。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載の五徳において、前記五徳爪の裏面の外側端部に、爪緩衝部材が設けられている五徳。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、五徳、特に、天板に設けたバーナ用開口の周縁に設置される五徳に関する。
【背景技術】
【0002】
図5に示すように、一般に、ガスコンロの天板(3)には、ガスバーナ(40)の上端部であるバーナヘッド(41)を突出させるバーナ用開口(30)が設けられており、バーナ用開口(30)の周囲には、環状のバーナリング(4)が位置決め状態に配設されると共に、さらにその周囲には、五徳(5)が、バーナリング(4)に対して位置決め状態に設置されている。五徳(5)は、バーナリング(4)の外周縁に沿って設置される環状の五徳枠(51)と、五徳枠(51)に一定間隔毎に一体的に取り付けられている複数の五徳爪(50)とから構成されている。
【0003】
五徳(5)をステンレス製又はガラス製の天板(3)上に載置する際に、天板(3)に疵が付かないように、五徳(5)の五徳爪(50)又は五徳枠(51)の裏面に緩衝部材(52)を取り付けられたものがある。
これにより、五徳(5)を天板(3)上に載置する際に、五徳(5)の五徳爪(50)又は五徳枠(51)を天板(3)にぶつけたり、バーナリング(4)に対して位置決め状態となる所定の向きや姿勢を確保する際に、天板(3)に五徳爪(50)又は五徳枠(51)を接触させた状態で回転方向にずらしたりしても、天板(3)に疵が付くのを防止することができる。また、ゴム製の緩衝部材(52)を採用した場合では、使用時に、五徳(5)に衝撃が加えられても、五徳(5)がズレたり、がたついたりする不都合も防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−196391号公報
【特許文献2】特開2013−72630号公報
【特許文献3】特開2015−36588号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図5に示した五徳(5)は、天板(3)に載置されているだけであるから、鍋やフライパン等を五徳(5)の上で激しく動かす等して、使用時に五徳(5)に鍋やフライパン等によって常時強い衝撃が加えられると、バーナリング(4)に対してずれてしまうおそれがある。
例えば、業務用のコンロにおいては、このような五徳(5)のズレやガタツキを防止するために、五徳(5)の裏面に位置決め用凸部を突設させると共に、これを、天板(3)の所定位置に設けた位置決め用孔に差し込んで、五徳(5)を天板(3)に直接固定させる形式のものも知られている。
【0006】
しかしながら、位置決め用凸部は五徳(5)の裏側に突設されているため、五徳枠(51)や五徳爪(50)の裏面に設けた緩衝部材(52)よりも先に天板(3)の表面に到達してしまう上に、位置決め用凸部を目で確認しながら天板(3)に設けた孔に差し込むことは難しいため、位置決め用凸部を、誤って、位置決め用孔が形成されていない部分にぶつけてしまうことがあり、このような場合、天板(3)に疵を付けてしまう不都合がある。
【0007】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、裏面に位置決め用の凸部が突設された五徳を天板に設置する際に、前記凸部を誤って天板にぶつけても、天板が疵つかない五徳を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、天板に形成されるバーナ用開口の外周域に設置される環状の五徳枠と、前記五徳枠の表面に設けられる複数の五徳爪とからなり、
裏面に、天板に設けられた少なくとも一つの位置決め用孔に嵌め込み可能な少なくとも一つの位置決め用凸部が突設され、
前記位置決め用凸部の突出端に、緩衝部材が設けられ
前記位置決め用凸部は、前記突出端に開放する孔部を有し、
前記緩衝部材は、前記孔部内に抜け止め状態に挿入可能な軸部と、前記孔部の開放端周 縁を覆う大きさの扁平頭部と、前記扁平頭部の周囲から延長し且つ前記位置決め用凸部の周囲を覆う周壁部とを有することを特徴とする。
【0009】
上記手段は次のように作用する。
五徳枠と五徳爪からなる五徳を天板上に載置する際に、五徳の裏面に設けた位置決め用凸部が、天板に設けられている位置決め用孔にうまく嵌らず、位置決め用孔の周囲に当たっても、位置決め用凸部の突出端には緩衝部材を具備させているから、五徳の位置決め用凸部が直接天板にぶつかることがない。
なお、緩衝部材は軸部と扁平頭部とから断面略T字状に形成されており、その軸部を、位置決め用凸部に設けた孔部に挿入させると、扁平頭部が、孔部の開放端周縁に相当する前記位置決め用凸部の突出端のみを覆う態様となる。
さらに、緩衝部材は、扁平頭部の中心に軸部が突出すると共にその周囲は周壁部で囲われた形状となっており、軸部を位置決め用凸部の孔部内に嵌め込むと、位置決め用凸部の突出端は緩衝部材の扁平頭部で覆われると共に、位置決め用凸部の周面は緩衝部材の周壁部で覆われる態様となる。
【0010】
上記五徳において、好ましくは、 前記周壁部の外径を前記位置決め用孔の直径に略一致させている
この状態で、位置決め用孔に差し込むと、緩衝部材の周壁部が位置決め用孔に密嵌状態となる。
上記五徳において、好ましくは、前記五徳枠は、前記位置決め用孔を被覆可能な幅を有すると共に、前記五徳枠の裏面に位置決め用凸部が突設されている。
天板のバーナ用開口の周囲の、五徳枠で覆われる箇所に、位置決め用孔が形成されており、この位置決め用孔に、五徳枠の裏面から突設させた位置決め用凸部を差し込むことにより、五徳は天板上にて位置決め状態に固定される。
【0013】
上記五徳において、好ましくは、前記位置決め用孔に、前記位置決め用凸部が挿入されたとき、五徳枠の裏面が天板の表面と接触しないように設定されているもので、五徳枠の裏面に設けられている位置決め用凸部が天板に設けられている位置決め用孔に挿入されても、五徳枠の裏面は天板の表面に当接しないから、鍋振り等により、五徳に衝撃が加えられても、五徳枠が天板にぶつかるのを防止することができる。また、五徳の裏面が天板の表面に当接していないから、煮こぼれが位置決め用孔の周辺に広がっても、五徳の裏面を伝わって、位置決め用孔から内部に浸入するのを防止できる。
【0014】
上記五徳において、好ましくは、前記五徳爪の裏面の外側端部に、爪緩衝部材が設けられていることである。
五徳爪の裏側に爪緩衝部材を設けることにより、五徳を天板に載置する際に、爪緩衝部材が五徳爪と天板との間の緩衝材として機能することから、五徳爪で天板が疵付くこともない。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、五徳を天板上に載置する際、天板のバーナ用開口の周囲に位置決め用孔が形成されてあり、この位置決め用孔に、五徳の裏面から突設させた位置決め用凸部を差し込むことにより、五徳を天板上にて位置決めする。
五徳を天板上に載置する際に、位置決め用凸部が天板の位置決め用孔にうまく嵌らず、位置決め用孔の周囲の天板に当たっても、位置決め用凸部の突出端には緩衝部材を具備させているから、五徳の位置決め用凸部が直接天板にぶつかることがない。よって、例えば、鋳物製の五徳の位置決め用凸部がステンレス製の天板に当たっても、天板に疵を付ける不都合はない。
五徳枠を、位置決め用孔を覆う幅に形成し、その裏面に位置決め用凸部を突設させておけば、五徳を天板に載置した状態にて位置決め用孔が露出することがないから、ガスコンロの外観が向上する。
位置決め用凸部の突出端のみを、断面略T字状に形成したゴム製の緩衝部材の扁平頭部で覆う構成とすれば、位置決め用凸部で天板に疵を付ける不都合を防止できる上に、天板に設けられる位置決め用孔に対して、位置決め用凸部をスムーズに挿入することができる。
また、位置決め用凸部の突出端及び周面全域を、ゴム製の緩衝部材で覆うように装着させるものでは、特に、周壁部の外径を、位置決め用孔の直径に略一致させることで、天板にふきこぼれた煮こぼれ汁が位置決め用孔からコンロ内に流れ込む不都合を防止することができる。
また、位置決め用凸部を位置決め用孔に挿入させて五徳を天板上にセットしたとき、五徳枠の裏面が天板の表面と接触しないように設置できるようにしたものでは、五徳枠が天板にぶつかるのを防止することができるから、鍋やフライパンを振ることにより五徳に強い衝撃が加えられ易い業務用コンロの五徳として有効に利用することができる。また、煮こぼれ等が五徳の裏面を伝わって位置決め用孔からコンロの内部に浸入するのを防止することも可能となる。
さらに、五徳爪に爪緩衝部材を設けておくことで、五徳爪による天板への疵付きも防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施の形態の五徳を使用するテーブルコンロの一方の五徳を取り外した状態を示す斜視図である。
図2】本発明の実施の形態の五徳を裏面から見た斜視図である。
図3】本発明の実施の形態の五徳の位置決め用凸部に緩衝部材を挿入した状態を示す断面図である。
図4】本発明の実施の形態の五徳の位置決め用凸部に他の緩衝部材を挿入した状態を示す断面図である。
図5】従来の五徳の組み付け状態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための形態について添付図面を参照しながら説明する。
本実施の形態の五徳を使用するガスコンロは、図1に示すように、二口テーブルコンロであり、上方開放の矩形箱体であるケース本体(33)内に2つのガスバーナが、電磁弁、点火装置等の出力装置等(図示せず)と共に収容されている。ケース本体(33)の上方開放部にはステンレス製の天板(31)を、ケース本体(33)の周縁に係止された状態で設置させており、ガスバーナの上端部に設けられているバーナヘッド(42)に対応する天板(31)の各位置には、バーナ用開口(図示せず)が形成されている。
【0018】
バーナ用開口の周縁には、バーナ用開口の周縁とバーナヘッド(42)に続くバーナボディの外周面との間の隙間を閉塞するように、バーナリング(44)が設置される。バーナリング(44)を設置した状態における天板(31)の、バーナリング(44)の左右側方の各所には、それぞれ、五徳(1)を直接位置決めするための位置決め用孔(32)が打ち抜かれている。なお、位置決め用孔(32)の周囲は隆起させてあり、煮こぼれ等の浸入を防止している。
【0019】
五徳(1)は、バーナリング(44)の外径よりも僅かに大径な内径を有する環状の五徳枠(11)に、6つの五徳爪(12)が等間隔に一体に取り付けられているもので、全体が鋳物により形成されている。五徳枠(11)は、五徳(1)を正しい姿勢で載置させたとき、天板(31)に形成されている位置決め用孔(32)を被覆可能な幅を有しており、位置決め用孔(32)に対応する五徳枠(11)の裏面の各位置には、位置決め用孔(32)に挿入可能な位置決め用凸部(10)が突設されている。
位置決め用凸部(10)は、下方に開放する孔部(10a)を有する筒状に形成されていると共に、孔部(10a)内にゴム製の緩衝部材(2)が装着される。
【0020】
緩衝部材(2)は、図3に示すように、位置決め用凸部(10)の孔部(10a)の開放端を閉塞可能な大きさの扁平頭部(21)と、扁平頭部(21)の中央から突設され且つ孔部(10a)内に密に挿入可能な軸部(22)とから、断面略T字状に形成されてあり、軸部(22)の中心には、挿通孔が貫通している。
緩衝部材(2)は、軸部(22)の基端部まで孔部(10a)に差し込んだ状態にて、シリコン系接着剤で接着されており、この状態にて、扁平頭部(21)は、位置決め用凸部(10)の突出端(15)よりも扁平頭部(21)の肉厚分、裏面に突出した態様となる。
【0021】
よって、五徳(1)を天板(31)に設置する際に、五徳枠(11)の裏面に突設させた位置決め用凸部(10)が位置決め用孔(32)にうまく嵌らず、位置決め用凸部(10)の突出端(15)を天板(31)の表面に何度かぶつけることがあっても、天板(31)の表面には、鋳物製の位置決め用凸部(10)の突出端(15)より先に、ゴム製の緩衝部材(2)の扁平頭部(21)が当接することとなるから、天板(31)がステンレス製等の疵の付きやすい材質で構成されている場合であっても、五徳(1)を載置させる際に、位置決め用凸部(10)によって天板(31)に疵を付ける不都合はない。
【0022】
又、この実施の形態のものでは、緩衝部材(2)の扁平頭部(21)を、位置決め用凸部(10)の孔部(10a)を覆う程度の大きさに形成されているから、位置決め用凸部(10)を天板(31)の位置決め用孔(32)に挿入させる際に、緩衝部材(2)がひっかかったりして邪魔になることはなく、スムーズに挿入することができる。
このように、五徳(1)の裏面から突設させた2つの位置決め用凸部(10)を、それぞれ、天板(31)のバーナリング(44)の外側の対向位置に形成された一対の位置決め用孔(32)に差し込むことにより、五徳(1)は、天板(31)に対して、前後及び左右方向、さらには回転方向にもズレることがなく、確実に位置決めされた状態を維持することができる。このとき、五徳枠(11)の裏面が天板(31)の表面に接触しない構成としておけば、調理中に、鍋やフライパン等によって強い衝撃が加えられても、上に、五徳枠(11)が天板(31)にぶつかって天板(31)が疵付く都合を防止することができる。
【0023】
なお、図3では、位置決め用凸部(10)は、五徳枠(11)の裏面から略同一径で下方に突出させているが、図4に示すように、五徳枠(11)の裏面から突出端(15)に向かって縮径するテーパ状としてもよい。
【0024】
特に、図4に示すものは、テーパ状に形成した位置決め用凸部(10)の全体を緩衝部材(20)で覆う構成としたもので、緩衝部材(20)は、位置決め用凸部(10)の孔部(10a)内に挿入可能な軸部(23)と、中心に軸部(23)が突設され且つ位置決め用凸部(10)の突出端(15)全域を覆う扁平頭部(24)と、扁平頭部(24)の周縁全域から軸部(23)と同方向に延長し且つ位置決め用凸部(10)の周面(16)を基端部近傍まで覆う周壁部(25)とから構成されている。
このものでは、位置決め用凸部(10)を、突出端(15)に向かって縮径するテーパ状に形成しているから、位置決め用凸部(10)の全体を緩衝部材(20)で包囲させても、位置決め用孔(32)に容易に挿入させることができる上に、位置決め用孔(32)と位置決め用凸部(10)の周面(16)の基端部近傍との間に、緩衝部材(20)の周壁部(25)が圧入される構成としておけば、天板(31)上にふきこぼれた煮こぼれ等が位置決め用孔(32)からケース本体(33)内に浸入する不都合を防止することができる。
【0025】
なお、上記した五徳(1)では、図2に示すように、各五徳爪(12)の裏面の外側端部に、爪用緩衝部材(14)を挿入可能な孔部(13)が形成されている。
爪用緩衝部材(14)は、緩衝部材(2)と同様な形状を呈しており、孔部(13)内に挿入可能な軸部(14a)と孔部(13)の開放端を閉塞し且つ五徳爪(12)の裏面よりもやや下方へ突出する扁平頭部(14b)とから構成されている。
これにより、五徳(1)の五徳枠(11)の位置決め用凸部(10)を、天板(31)の位置決め用孔(32)に挿入させたとき、五徳爪(12)が天板(31)の表面に直接当接することはなく、爪用緩衝部材(14)によって、天板(31)が受ける衝撃を緩和させることができ、五徳爪(12)によって天板(31)の表面に疵がつく不都合を防止することができる。
【0026】
また、五徳(1)を天板(31)に設置した状態では、五徳(1)のガタツキは、ゴム製の爪用緩衝部材(14)によって吸収され、五徳(1)が天板(31)上でがたつく不都合も防止することができる。
【0027】
上記実施の形態では、位置決め用孔(32)はバーナリング(44)の左右に2個設ける構成とし、それに対応する五徳(1)の五徳枠(11)の裏面に2つの位置決め用凸部(10)を突設させる構成としたが、位置決め用凸部(10)及び位置決め用孔(32)の数はこれに限定されることはなく、相互に対応する位置に1つずつでも良いし、3つ以上の任意の位置に設けるようにしても良い。
また、位置決め用凸部(10)の突設位置は五徳枠(11)の裏面に限定されるものではなく、例えば、五徳爪(12)の裏面に設ける構成としても良い。
なお、上記実施の形態では、緩衝部材(2)又は(20)、さらには、爪用緩衝部材(14)をゴム製としたが、他の弾性材料製であってもよいことは言うまでもない。
【符号の説明】
【0028】
(1) ・・・・・・五徳
(10)・・・・・・位置決め用凸部
(11)・・・・・・五徳枠
(12)・・・・・・五徳爪
(2) ・・・・・・緩衝部材
(31)・・・・・・天板
(32)・・・・・・位置決め用孔
(44)・・・・・・バーナリング
図1
図2
図3
図4
図5