(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、ヘアピンなどの髪止め具を取付け又は取外すときは、作業者は一つずつ行う必要があり、手間や時間がかかる。また、取外すときに、時間を短縮しようと、急いで無理に髪止め具を引っ張り抜こうとすると、髪が引っ掛かって、頭皮に痛みを感じる又は与える問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、髪からの取外しを容易にする、髪止め具を提供することを目的とする。
また、本発明は、髪止め具の髪への取付けを容易にする、髪止めツールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)本発明に係る1つの態様は、髪止め具であって、加熱により溶ける素材で形成されており、前記素材の融点が、25℃以上で100℃未満であるもの。
(2)上記(1)の態様において、前記素材は、ゼラチン、デンプン、寒天、糊、米粉、小麦粉、グルテン、コーンスターチ、水飴のうち少なくとも1種を含んでもよい。
(3)上記(1)又は(2)の態様において、前記髪止め具は、テープ状に形成されていてもよい。
(4)上記(1)又は(2)の態様において、前記髪止め具は、コ字型のステープル状に形成されていてもよい。
(5)上記(1)から(4)までのいずれか1つの態様において、前記髪止め具は、複数個が連続した状態で形成され、各境界部には、切込みが施されていてもよい。
(6)本発明に係る別の1つの態様は、加熱により溶ける素材で形成されており、前記素材の融点が25℃以上で100℃未満である髪止め具を髪に取付ける髪止めツールであって、前記髪止め具が装填されるマガジンと、前記髪止め具を加熱する加熱手段と、を備えるものである。
(7)上記(6)の態様において、前記髪止め具は、テープ状に形成され、連続的に巻回されたロールであり、前記髪止めツールは、前記マガジンを有し、互いの先端部が接離可能な第1アーム及び第2アームを備え、前記第1アーム及び前記第2アームの少なくとも一方は、前記先端部が前記加熱手段により加熱され、前記マガジンは、テープ状の前記髪止め具を前記ロールから巻き戻すとともに、前記先端部に供給してもよい。
(8)上記(6)の態様において、前記髪止め具は、ステープルとして形成されており、前記髪止めツールは、前記髪止め具を打込むドライバを有するハンドルと、装填される前記髪止め具をバネにより押出すプッシャを有する前記マガジンと、打込まれた前記髪止め具の先端を溝に沿って曲げるクリンチャを有するクリンチャアームと、を備え、前記クリンチャが、前記加熱手段により加熱される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、髪からの取外しを容易にする、髪止め具を提供することができる。
また、本発明によれば、髪止め具の髪への取付けを容易にする、髪止めツールを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通じて同じ要素には同じ符号を付して説明する。
【0012】
髪止め具10は、髪を止めるときに、髪に取付けられ、髪を束ねた状態とするもので、以下に示すような、種々の形状のものがある。
【0013】
図1は、本発明に係る実施形態1の髪止め具10を示す斜視図である。
図2は、髪止め具10の変形例を示す斜視図である。
例えば、髪止め具10は、
図1(a)に示されるように、一般的なアメリカンピン(アメピン)の形状に形成されたものであってよいし、また、
図1(b)に示されるように、細い棒状に形成され、使用時に折り曲げることで、Uピン(ネジピン)になるようなものであってもよい。
【0014】
あるいは、髪止め具10は、あらかじめUピンの形状に形成されていてもよく、また、C字形状に形成されていてもよく、使用時に、U字又はC字の間隔が、広げられたり、狭められたり、更には、閉じられたりしてもよい。
【0015】
また、髪止め具10は、
図1(c)に示されるように、L字形状に折り曲げられたテープ板状に形成されたものであってもよい。くわえて、
図1(d)に示されるように、スリット開口を有する先細りの短冊(テープ)状、又は、結束バンドのように形成されてもよい。これらによれば、スリット開口などに先端を挿入して、リングを形成し、髪を束ねることができる。
【0016】
さらに、髪止め具10は、
図1(e)に示されるように、巻テープ状(ロール状)に形成されたものであってもよい。これによれば、巻テープが巻き戻され、ハサミで所定長さに切断したり、巻テープがテープカッター(テープディスペンサ)に装填され、切断刃で所定長さに切断したりすることができる。なお、
図1(c),(d),(e)のような形態の髪止め具10であれば、後述する
図2(d),(e)のように、表面に穴や突起が形成されてもよい。また、
図1(a)から(e)のような形態の髪止め具10であれば、複数個が縦方向又は横方向に連続した状態とし、各境界部で切離すように形成してもよい。
【0017】
また、髪止め具10は、
図2(a)に示されるように、髪への取付け前の状態で、コ字型のステープル状のものであり、髪への取付け後は、用紙を綴じるステープルと同じように、両先端が折り曲げられた状態となるものであってもよい。この場合、髪止め具10は、複数個が連続した状態で形成され、隣り合う髪止め具10の各境界部には、切込み11が施されている。
【0018】
なお、ステープル状の髪止め具10としては、上記の一般的なコの字形状に限らず、
図2に示される、(b)リボン型、(c)ダイヤ型、(d)ダイヤ型の穴を有するもの、(e)ダイヤ型の突起を有するもの、であってもよく、(f)丸型などでもよい。なお、穴や突起の形状は、ダイヤ型でなく、リボン型やハート型などでもよい。
【0019】
くわえて、髪止め具10は、上記のほか、ヘアカーラー・ヘアロッド、スリーピン、ヘアクリップ、ヘアクランプ、Eスティック・コーム・櫛、スティックピン・かんざしなどのヘアケア用品の形態であってもよく、ガチャック(オート株式会社の登録商標第1587528号)などの連射式クリップ機用のクリップのような形状であってもよい。
【0020】
ところで、これらの形態の髪止め具10は、加熱により溶ける(融解又は軟化する)素材で形成されている。この素材の融点は、25℃以上で100℃未満であり、好ましくは30℃以上で50℃未満であり、より好ましくは35℃以上で42℃未満であり、更に好ましくは、35℃以上で39℃未満である。この素材は、ゼラチン、デンプン、寒天、糊、米粉、小麦粉、グルテン、コーンスターチ、水飴などの植物系又は動物系の材料のうち少なくとも1種を含んでおり、また、これらが2種以上混合されたものでもよい。なお、糊、米粉、小麦粉、グルテン、コーンスターチ、水飴などは、デンプン由来のものである。
【0021】
髪止め具10への加熱は、ヘアアイロンなどのヒータによる接触加熱や、ヘアドライヤーなどの温風吹付け加熱や、スチーム加熱、シャワーヘッドなどの温水吹付け加熱のいずれか一つ又は複数の組み合わせにより行われる。
【0022】
一般的に、ヘアアイロンの表面温度は、100℃から180℃程度であり、ヘアドライヤーの温風温度は、120℃から140℃程度であり、シャワーヘッドの温水温度は、35℃から45℃程度である。
【0023】
上記のうち温水吹付け加熱は、髪止め具10が溶ける(融解、溶解又は軟化する)と、そのまま温水とともに排水されるため、好ましい方法である。それゆえ、髪止め具10は、39℃から45℃の温水加熱で溶けるように、融点が35℃以上で42℃未満、好ましくは39℃から42℃の温水加熱で溶けるように、融点が35℃以上で39℃未満に調整されるとよい。ここで、髪止め具10の融点は、物質の配合量、ショ糖、砂糖などの糖類、植物油脂、添加剤、ゲル化剤などを調整・添加することで設定される。
【0024】
ところで、近年の猛暑の炎天下にあっては、40℃程度の気温になることもあるが、ヘアドライヤーのように局所的に風が髪に吹付けられることはないから、炎天下の気温で、髪止め具10が溶けるようなことはない。また、海・湖・川やプールなどで水を浴びたり、悪天候などで雨に濡れたりすることがあっても、温水プールの温水でさえ、25℃から32℃程度であるから、これらの水の温度で、髪止め具10が溶けるようなこともない。
【0025】
そして、髪止め具10の強度(硬さ)は、pH調整剤などの添加剤を添加することで調整される。pH調整剤としては、乳酸、クエン酸、酒石酸や、その塩である乳酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、あるいは、水酸化ナトリウムなどが挙げられる。なお、髪止め具10の強度を確保するため、素材の融点に影響を与えない程度のプラスチック樹脂が混合されてもよい。
【0026】
ここで、髪止め具10の形状は、上述したとおりであるが、具体的な寸法を挙げれば、テープ状のものであれば、その厚みは、通常0.02mmから2mm程度で、最大で5mm程度であり、その幅は、通常5mmから20mm程度であり、最小で1mm、最大で50mm程度である。また、棒状のものであれば、その一辺又は直径は、0.5mmから2mm程度であり、最大で5mm程度である。
【0027】
これらの髪止め具10を髪に止める場合は、ヘアアイロン、ヘアドライヤー及び後述する髪止めツール20,120,220などが適宜使用されたり、手作業で行われたりする。
【0028】
以上のとおり、本発明に係る実施形態1の髪止め具10は、加熱により溶ける素材で形成されており、素材の融点が、25℃以上で100℃未満である。これにより、加熱するだけで髪止め具10を溶かす(変形させる)ことができるため、髪止め具10を簡単に取外すことができる。
【0029】
また、髪止め具10を取外す際に、手間や時間がかからないし、また、髪止め具10が髪に引っ掛かり、痛みを感じることがない。さらに、髪に温水を吹付ければ、髪止め具10を洗い流して取外すこともできる。
【0030】
ところで、髪止め具10は、溶ける素材で形成されるため、無色、白濁色、黄白色などに近い色であるが、着色剤を添加して、黒や茶などの髪と同系統の色としてもよい。逆に、髪止め具10をあえて目立たせるように、赤・ピンク色などの色付きとしてもよく、ストライプなどの模様が施されたり、ラメなどで装飾されたりしてもよい。
【0031】
従来のヘアピンは、多数取付けられると、見た目も悪く、おしゃれに見えなくなることもあったが、逆に、髪止め具10を目立たせることで、髪に多数取付けられても、おしゃれを演出することができる。
【0032】
また、髪止め具10は、発毛剤・育毛剤、栄養剤、整髪料などのヘアケア成分や、香り成分などが添加されて形成されてもよい。これにより、髪止め具10は、髪止めやおしゃれ以外の機能を付加することができる。
【0033】
なお、好ましい範囲の温度を超えるが、60℃以上の温度で、粘土状になる低融点熱可塑性ポリウレタン樹脂(例えば、商品名「プラフリーレ」)などのプラスチック樹脂で髪止め具10が形成されてもよい。
【0034】
つぎに、複数の髪止め具10を、連続的に髪に取付ける髪止めツール20について説明する。
図3は、本発明に係る実施形態2の髪止めツール20を示す、(a)開いた状態の概略図であり、(b)閉じた状態の概略図である。
【0035】
ここでの髪止め具10は、巻テープ状に形成され、連続的に巻回されたロール12である。髪止めツール20は、ハンドル(第1アーム)21と、マガジン22A,22Bと、第2アーム23と、加熱手段24,25と、を備えるテープディスペンサである。
【0036】
くわしくは、ハンドル21は、ロール12を装着するマガジン22Aと、加熱手段24の発熱体24Aとを有し、先端部21Aが発熱体24Aにより加熱される。また、第2アーム23は、ロール12を装着するマガジン22Bと、加熱手段25の発熱体25Aとを有し、先端部23Aが発熱体25Aにより加熱される。そして、これらハンドル21及び第2アーム23は、互いに枢動軸Cを中心に枢動することで、先端部21Aと先端部23Aとが接離可能になっている。
【0037】
また、ハンドル21及び第2アーム23は、加熱された髪止め具10を切断(分離)し易くするために、先端部21A,23Aよりもマガジン22A,22B側に、鋸歯のような突起を有してもよい。
【0038】
加熱手段24,25の発熱体24A,25Aは、ニクロム線などで形成されており、リチウムイオン電池、充電電池、乾電池などの電源25Bに接続されている。この電源25Bは、第2アーム23に設けられる。
【0039】
また、発熱体24A,25Aは、図示されないボリュームやDIPスイッチなどの温度設定器で加熱温度が設定される。なお、電源25Bは、コードレス化のため、上述したリチウムイオン電池などが好ましいが、ACアダプタや交流コンセントなどを用いたものであってもよい。また、発熱体24A,25Aは、一方側の加熱容量で他方側の髪止め具10を加熱することができれば、いずれか一方のみを有するものでもよい。
【0040】
つぎに、マガジン22A,22Bは、ロール12を巻き戻してテープ状の髪止め具10を、それぞれの先端部21A,23Aに供給することができるように、図示されない手動又は自動の巻戻機構やガイドを有している。
【0041】
最後に、髪止めツール20を用いて髪止め具10を髪に取付ける要領を説明する。
まず、
図3(a)に示すように、マガジン22A,22Bに髪止めツール20に、髪止め具10のロール12をそれぞれ装填し、巻戻機構により髪止め具10を、ハンドル21及び第2アーム23の先端部21A,23Aに供給する。そして、先端部21Aと先端部23Aとの間に髪を通し、ハンドル21と第2アーム23とを握り込んで、先端部21Aを先端部23A側に押付ける。このハンドル21の押付け動作に伴って、上下の髪止め具10は、加熱手段24,25により加熱されて、溶融(軟化)されながら、先端部21A,23Aに位置する部分が切断されるとともに、髪を上下から挟むように取付けられる。
【0042】
以上のとおり、本発明に係る実施形態2の髪止めツール20は、加熱により溶ける素材で形成されており、素材の融点が25℃以上で100℃未満である髪止め具10を髪に取付けるものであって、髪止め具10が装填されるマガジン22A,22Bと、髪止め具10を加熱する加熱手段24,25と、を備える。これにより、髪止め具10を1又は複数準備しておくとともに、髪止め具10を加熱することができる。そのため、髪止め具10を加熱して軟化(変形)させ、すぐに、所望の位置に簡単に、また、連続的に取付けることができる。
【0043】
そのため、小さい子供、老人、片手が不自由な者などの人自身でも、あるいは、これらの人に対しても、髪止め具10を容易に取付けることができる。また、頭皮に生える髪だけでなく、カツラやウィッグ、あるいは、人形の髪に対しても、髪止め具10を取付けることができるため、本発明の実施形態に係る髪止め具10及び髪止めツール20は、個人・職人用のヘアスタイリング道具としてだけでなく、子供の遊び道具としても有益である。また、髪にエクステンションを装着する際にも、適用することができる。
【0044】
また、実施形態2の髪止めツール20は、加熱手段24,25を備えたが、更にペルチェ素子などの冷却手段を備えてもよく、スイッチなどで、加熱手段24,25と冷却手段とを切り替えられるようにしてもよい。これによれば、髪止め具10は、加熱手段24,25により加熱されて髪に止められた後、すぐに冷却手段により冷却され固められるようになる。
【0045】
あるいは、実施形態2では、髪止め具10は、巻テープ状に形成されていたが、所定の長さの矩形のテープ状(板状)であってもよい。このとき、髪止めツール20は、複数枚の矩形のテープ状の髪止め具10をマガジン22A,22Bに積重ねて収納し、手動又は自動の繰出機構により、1枚ごとに髪止め具10を先端部21A,23Aに繰出すことができるように構成されるとよい。このように構成しても、髪止め具10をほぼ連続的に取付けることができる。
【0046】
(変形例1)
図4は、変形例1の髪止めツール120を示す、(a)斜視図であり、(b)マガジン122を開放した状態の斜視図である。
変形例1の髪止めツール120は、髪止め具10がステープルとして形成された場合に使用するものである。この髪止めツール120は、ハンドル121と、マガジン122と、クリンチャアーム123と、加熱手段124と、レバー125とを備えるステープラである。
【0047】
くわしくは、ハンドル121は、髪止め具10を打込むためのドライバ121Aを有する。マガジン122は、装填される髪止め具10をバネ122Aにより送り出すためのプッシャ122Bを有する。レバー125は、ハンドル121及びクリンチャアーム123に揺動可能に取付けられている。
【0048】
また、クリンチャアーム123は、打込まれた髪止め具10の先端を溝に沿って曲げるためのクリンチャ123Aを有する。このクリンチャ123Aは、加熱手段124により加熱される。加熱手段124は、発熱体124Aと、電源124Bと、図示されないボリュームやDIPスイッチなどの温度設定器とを含んでいる。
【0049】
つづいて、髪止めツール120を用いて髪止め具10を髪に取付ける要領を説明する。
まず、
図4(b)に示すように髪止めツール120を開いて、髪止め具10をステープルとしてマガジン122に装填する。次に、髪止めツール120を閉じて、クリンチャ123Aの上方に髪を通し、ハンドル121とレバー125とを握り込んで、ハンドル121をクリンチャ123A側に押付ける。ハンドル121の押付け動作に伴って、ドライバ121Aが打込まれ、プッシャ122Bにより送り出されている髪止め具10は、切込み11の箇所で一つだけ切離される。それとほぼ同時に、髪止め具10の両先端は、加熱手段124により加熱されているクリンチャ123Aにより、溶融(軟化)されながら、髪を巻き込む(綴じる)ように曲げられる。これにより、髪止め具10は髪に止められる。
【0050】
以上のとおり、変形例1の髪止めツール120では、髪止め具10が、ステープルとして形成されており、髪止めツール120は、髪止め具10を打込むドライバ121Aを有するハンドル121と、装填される髪止め具10をバネ122Aにより押出すプッシャ122Bを有するマガジン122と、打込まれた髪止め具10の先端を溝に沿って曲げるクリンチャ123Aを有するクリンチャアーム123とを備え、クリンチャ123Aが、加熱手段124により加熱される。これにより、用紙を綴じるステープラを使用する感覚で、髪止め具10を所望の位置に、手間や時間が掛からず、簡単に、また、連続的に取付けることができる。
【0051】
変形例2の髪止めツール120は、髪止め具10の打込みと曲げを同時に行うもので、取付け後の髪止め具10は眼鏡状になるが、クリンチャガイドを有するものとし、髪止め具10を打込んだ後に、クリンチャ123Aで髪止め具10の根元から折り曲げ、取付け後の髪止め具10がフラットになるものであってもよい。
【0052】
あるいは、クリンチャ123Aの溝を深い半円状とし、取付け後の髪止め具10がD字状になるようにしてもよい。さらに、クリンチャ123Aの溝を適宜変更して、取付け後の髪止め具10が、三角形状、頂点が閉じていない三角形状、両先端が交差するようにしてもよい。これら各種形状のクリンチャ123Aは、ネジなどにより、クリンチャアーム123に交換可能に装着されるようにしてもよい。
【0053】
さらには、取付け前のステープル状の髪止め具10自体の形状、ドライバ121Aの形状、クリンチャ123Aの溝形状などを適宜変更し、取付け後の髪止め具10が、C字状又は閉じたC字状になるようにしてもよい。
【0054】
(変形例2)
ところで、髪止めツール120は、上記変形例1のような、レバー125を有するプライヤー型のステープラに限られず、レバー125を有さない一般的なステープラのような型式の髪止めツール220であってもよい。
図5は、変形例2の髪止めツール220を示す斜視図である。
【0055】
この髪止めツール220は、髪止め具10を打込むドライバ221Aを有するハンドル221と、装填される髪止め具10をバネ222Aにより送り出すプッシャ222Bを有するマガジン222と、打込まれた髪止め具10の先端を溝に沿って曲げるクリンチャ223Aを有するクリンチャアーム223と、クリンチャ223Aを加熱する加熱手段224(224A,224B)とを備える。
【0056】
このような形式の髪止めツール220であっても、ステープル状の髪止め具10を髪に取付けることができる。
【0057】
上述したように、髪止めツール20,120,220は、髪止め具10の形状に応じて設計されるが、髪止め具10が装填されるマガジン22A,22B,122,222と、髪止め具10を加熱する加熱手段24,25,124,224と、を少なくとも備えるとよい。
【0058】
例えば、髪止め具10が、結束バンド状であれば、結束機は、結束バンドが装填されるマガジンと、結束バンドを案内するガイドを加熱する加熱手段を備えるとよい。また、髪止め具10が、連射式クリップ機用のクリップ状であれば、連射式クリップ機は、クリップが挿入されるマガジンと、挟み口を加熱する加熱手段を備えるとよい。
【0059】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。