(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記プローブは、内腔を有し、前記内腔を介して配置可能な膨張可能なバルーンを備え、前記バルーンは、長手軸と外壁とを有し、前記微小電極は、前記外壁上で前記長手軸周りに円周方向に配置される、請求項1に記載の装置。
前記バルーンの前記外壁上で長手方向に延在する複数のストリップを含むサブアセンブリを更に含み、前記微小電極は、前記ストリップ上に配置される、請求項12に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下の説明では、本発明の様々な原理の深い理解を与えるため、多くの具体的な詳細について記載する。しかしながら、これらのすべての詳細が本発明の実施に必ずしも必要ではないことが、当業者には理解されよう。この場合、一般的な概念を不要に曖昧にすることのないよう、周知の回路、制御論理、並びに従来のアルゴリズム及び処理に対するコンピュータプログラム命令の詳細については詳しく示していない。
【0020】
ここで図面を参照し、最初に
図1を参照すると、この図は、開示される本発明の一実施形態に基づいて構成され、動作する、生存被験者の心臓12に対してアブレーション手術を行うためのシステム10の描図である。システムは、操作者16によって経皮的に、患者の血管系を通じて、心室、又は心臓の血管構造に挿入される、カテーテル14を含む。一般的には医師である操作者16は、カテーテルの遠位先端部18を心臓壁のアブレーション標的部位と接触させる。次いで、その開示が本明細書に参考によって組み込まれる、米国特許番号第6,226,542号及び同第6,301,496号、並びに同一出願人による米国特許第6,892,091号に開示されている方法にしたがって、電気的活性マップが準備され得る。
図1に関して説明する実施形態は主として心臓アブレーションに関するが、本発明の原理は、必要な変更を加えて、他のカテーテル及びプローブに、及び、心臓以外の体組織に適用し得る。
【0021】
電気的活性マップの評価によって異常と判定された領域は、例えば心筋に高周波エネルギーを加える遠位先端部18の1以上の電極に、カテーテル内のワイヤを通じて高周波電流を流すことなどによって熱エネルギーを加えることによってアブレーションすることができる。エネルギーは、組織内に吸収され、その組織が永久にその電気興奮性を失う時点(典型的には、約60℃を上回る)まで、その組織を加熱する。支障なく行われた場合、手術によって心臓組織に非伝導性の損傷部位が形成され、損傷部位が不整脈を引き起こす異常な電気経路を遮断する。別法として、その開示内容が参照によって本願に組み込まれる米国特許出願公開第2004/0102769号に開示されているように、焼灼エネルギー、例えば、超音波エネルギーを印加する他の既知の方法が用いられ得る。本発明の原理は、異なる心腔に、多くの異なる心不整脈が存在するときに適用することができる。
【0022】
カテーテル14は通常、アブレーションを行うために操作者16が必要に応じてカテーテルの遠位端を方向転換、位置決め、及び方向決めすることを可能とする適当な制御部を有するハンドル20を備えている。オペレータ16を補助するため、カテーテル14の遠位部分には、コンソール24内に分布された位置決めプロセッサ22に信号を供給する位置センサー(図示せず)が収容されている。操作卓24は通常、焼灼電力発生器25を収容している。カテーテル14は、任意の既知の焼灼技法、例えば、高周波エネルギー、超音波エネルギー、及びレーザーエネルギーを用いて、焼灼エネルギーを心臓に伝達するように適合されていてもよい。このような方法は、本明細書に援用するところの本願と同一譲受人に譲渡された米国特許第6,814,733号、同第6,997,924号、及び同第7,156,816号に開示されている。
【0023】
位置決定プロセッサ22は、カテーテル14の位置、及び方位座標を測定する、システム10の位置決定サブシステムの要素である。
【0024】
一実施形態では、位置決定サブシステムは、既定の作業体積内に磁場を生成し、カテーテルでのこれらの磁場を感知することによって、カテーテル14の位置及び配向を測定する、磁気位置追跡の配置構成を含む。磁気位置追跡システム構成は、通常、磁場発生コイル28などの1組の外部ラジエータを備えており、それらの外部ラジエータは、患者の体外にある一定の既知の位置に配置されている。磁場発生コイル28は、磁場発生器(図示せず)によって駆動され、磁場発生器は、通常、コンソール24内に位置して、心臓12の付近で磁場、通常、電磁磁場を発生させる。
【0025】
別の実施形態において、コイルなど、カテーテル14内のラジエータが電磁場を発生させ、その電磁場は、患者の体外にあるセンサー(図示せず)によって受容される。
【0026】
この目的で使用され得るいくつかの位置追跡手法が、例えば、上記の米国特許第6,690,963号、並びに、本発明の譲受人に譲渡された米国特許第6,618,612号及び同第6,332,089号、並びに、米国特許出願公開第2004/0147920号及び同第2004/0068178号に記載されており、それらの開示内容はすべて参照によって本願に組み込まれる。
図1に示す位置決めサブシステムは、磁場を用いているが、以下に述べる方法は、電磁場、音響又は超音波測定に基づくシステムなど、任意の他の好適な位置決めシステムを使用して実現され得る。
【0027】
上述したように、カテーテル14はコンソール24に連結され、これによって操作者16がカテーテル14の機能を観察及び調節できるようになっている。コンソール24は、プロセッサ、好ましくは適切な信号処理回路を有するコンピューターを含む。プロセッサは、モニター30を駆動するように連結されている。信号処理回路は、典型的には、カテーテル14内の遠位に設置される上述のセンサー及び複数個の感知電極(図示せず)によって生成される信号を含めた、カテーテル14からの信号を受信し、増幅し、フィルタリングし、デジタル化する。デジタル化された信号は、カテーテル14の位置と向きを算出するために、また電極から得られた電気信号を解析するために、操作卓24によって受信され使用される。この解析で導出された情報は、心臓内の不整脈惹起性の領域を特定するなどの診断上の目的で心臓12又は肺静脈口(pulmonary venous ostia)などの構造の少なくとも一部分の電気生理学的マップを発生させるために、あるいは、治療的焼灼を促進するために使用され得る。
【0028】
通常、システム10は他の要素も含むが、それらは簡潔にするために
図1には示されていない。例えば、システム10は、心電図(ECG)モニタ−を含み得、このECGモニタ−は、ECG同期信号をコンソール24に提供するために、1つ以上の身体表面電極から信号を受信するように結合される。システム10は、通常、対象の身体の外面に取り付けられた外部から貼付された基準パッチ、又は心臓12に対して固定位置に維持された、心臓12の中に挿入され内部に配置されたカテーテルのどちらかの上に基準位置センサーもまた含む。カテーテル14にアブレーション部位を冷却するための液体を通して循環させるための従来のポンプ及びラインが設けられている。
【0029】
システム10の上記の特徴を具体化する1つのシステムは、Biosense Webster,Inc.(3333 Diamond Canyon Road,Diamond Bar,CA 91765)から入手可能な、CARTO(登録商標)Systemである。このシステムは、本明細書に記載される本発明の原理を具現化するように、当業者によって変更されることができる。
【0030】
図2をここで参照するが、
図2は、システム10(
図1)における使用に好適である、本発明の実施形態によるカテーテル32の遠位部分の概略図である。アブレーション電極34は、カテーテル32の先端部に配置される。水圧ライン36は、アブレーション電極34がアクティブであるときにアブレーション部位を冷却するために灌流流体を供給する。気孔38は、灌流流体の流出をもたらす。気孔38がアブレーション電極34を通って設置され得るが、これは、気孔38を出る灌流流体がアブレーション部位を浸すことができる限り、不可欠なものではない。マッピング電極40は、従来の電気生理的マッピングの目的で設置され得る。
【0031】
一連の微小電極42は、カテーテル32の外面上に遠位に位置決めされる。該微小電極は、長手軸44周りに円周方向に及びアブレーション電極34近傍に配置され、アブレーションが実行されるときに微小電極42及びアブレーション電極34のうちの少なくとも2つが同時にターゲット組織としっかりと接触することができるようになっている。本件発明者らは、2つの接触する微小電極42間の双極インピーダンスの測定がターゲット組織の温度を判定する際に有用であることを発見した。
【0032】
一対の接触微小電極42を識別する1つの方法は、例えば、ポーリングによって対単位のインピーダンスを判定することである。インピーダンスの大きさ及び位相の一方又は両方を使用することができる。更なる方法は、微小電極が小サイズのため、接触を識別するために微小電極とバックパッチ(不関電極)との間のインピーダンスを測定することである。あるいは、一対の接触微小電極42の識別は、上述したCARTOシステムなどの位置追跡システム(
図1)の能力を利用して6自由度でカテーテル32の位置及び配向を判定することによって達成することができる。特定の一対の微小電極42の間の接触は、ターゲット組織に対するカテーテルの先端部の場所及び配向を参考にして判定することができる。
【0033】
図3をここで参照するが、
図3は、本発明の一実施形態による、
図2の線3−3を通る断面図である。微小電極42は、カテーテル32の円周周りに分散された穿孔内に概ね均一に分散される。それらの微小電極42は、適切な接着剤、又は、接合材によって穿孔内で接着し得る。組織に晒された外面の平坦な輪郭をこの実施例で示す。しかしながら、微小電極42の輪郭は、凸面又は洞様であり得る。微小電極42の輪郭は、カテーテル32の外面と同じ高さであるか、又は、該外面より上方に隆起状態であり得る。ワイヤ46が、微小電極42をケーブル48を介してインピーダンス測定回路(図示せず)に電気的に接続する。油圧導管50が、灌流流体を気孔38(
図1)に導く。
【0034】
微小電極42は、白金、パラジウム、金、ステンレス鋼、銀、又は、塩化銀など、導電材で構成され、該導電材の全ては、微小電極とターゲット組織との結合を最大化する傾向がある。微小電極42は、実質的に中実であるが、ワイヤ46と微小電極42との電気接続部を受け、及び確保することができるボア52を含み得る。ワイヤ46は、例えば、はんだ54、接着剤、又は、他の簡便な方法によって微小電極42に固定され得る。微小電極42の製造の更なる詳細が、米国特許出願公開第2014/0058375号及び米国特許第8,414,579号に示されており、これらの内容は、参照によって本明細書に組み込まれる。
【0035】
微小電極42は、カテーテル32の円周周りで所望の数の該電極に対応することができるように寸法決定される。微小電極42の直径は、アブレーション電極34の長さの半分、好ましくは、アブレーション電極34の1/4の長さを上回るべきではない。微小電極42は、互いとの離間距離が、微小電極42の直径わずか1/2(又は、非円形実施形態の場合には最短寸法の1/2)とすべきである。
【0036】
図4をここで参照するが、
図4は、本発明の実施形態による、温度判定のためのアブレーション中のインピーダンス測定用回路56の電気概略図である。複数の微小電極58が、カテーテルハンドル(図示せず)を介してそれぞれのリード線60によって接続される。信号発生器62(SG)は、高周波数試験信号、例えば、約10kHz〜約100kHz、好ましくは約50kHzの周波数範囲の約2μampの交流(AC)信号を、高出力インピーダンスバッファ66(IB)を介してマルチプレクサ64に送る。
【0037】
マルチプレクサ64は、複数のチャネル68を有し、該チャネルのそれぞれは、微小電極58の1つと通信しており、該微小電極は、同じ電流を受け取る。
【0038】
また、帰還電極70が、信号発生器102によって駆動される。帰還電極70への信号は、まずインバータ72によって位相が反転され、高出力インピーダンスバッファ74によって条件づけられる。
【0039】
インピーダンス測定回路76(IMC)は、微小電極58のそれぞれのインピーダンスをそれぞれの組織接触の程度及びアブレートされている組織の状態の示標として測定する。インピーダンス測定回路76は、差動増幅器78(DA)と、増幅器80(AMP)と、同期検出器82(SD)とを含む。差動増幅器78は、差信号、特に、選択された微小電極58及び帰還電極70全体にわたる電圧を測定する。差信号は、増幅器80によって更に増幅され、該増幅器の出力は、同期検出器82に送られ、該同期検出器は、AC信号を直流(DC)信号に変換して外部雑音に対する回路56の感度を減少させる。その後、同期検出器82からの信号は、マルチプレクサ64を制御するためにマイクロコントローラ84によって使用される。その目的のために、マイクロコントローラ84は、メモリ86内に、記憶されたそれぞれのインピーダンス値に関連したチャネル68に関する識別情報とともに、(少なくともカテーテル上の複数の微小電極58である)マルチプレクサ64内の複数のチャネル68に等しい同期検出器82からの複数の異なるインピーダンス信号を連続的に記憶する。
【0040】
この点を踏まえて、マイクロコントローラ84は、いつでも、最高インピーダンス値を示すチャネル68(したがって、微小電極58)を識別することができ、該微小電極は、最大の組織接触を有する微小電極とすべきである。回路56の更なる詳細が、参照によって本明細書で組み込まれる、本出願と同一の譲受人に譲渡された米国特許出願公開第2011/0106075号にある。
【0041】
その後、2つの微小電極間の適切な双極インピーダンスを測定することができる。これは、最高インピーダンスと2番目に高いインピーダンスとを有する微小電極を選択して、2つの微小電極の1つを帰還電極70として構成するためにマイクロコントローラ84からの信号を供給することによって行え得る。
【0042】
第1の代替的実施形態
図5をここで参照するが、
図5は、本発明の実施形態によるカテーテル88の遠位部分の概略図である。アブレーション電極90上に取り付けられるのは、一連の微小電極92である。微小電極92は、カテーテル88の長手方向に細長く、これによって、同じ表面積を有する円形微小電極に比べて収容されうるより多くの個数とすることができる。細長い構成は、不可欠なものではなく、微小電極の他の構成を使用してもよい。微小電極92は、絶縁層94によってアブレーション電極90から熱的に及び電気的に隔離される。
【0043】
図6をここで参照するが、
図6は、本発明の一実施形態による、
図5の線6−6を通る断面図である。微小電極92は、アブレーション電極90を介して穿孔内に配置される。絶縁層94は、微小電極92を取り囲み、アブレーション電極90から微小電極92を分離する。上述した米国特許出願公開第2014/0058375号で説明されているように、絶縁層94は、高い誘電特性を有する高温熱硬化性樹脂プラスチック、例えば、ポリイミド、又は、Bakelite(登録商標)又はUltem(登録商標)などのフェノール基のプラスチックなど、適切な電気的及び熱的に絶縁の材料で構成され得る。絶縁層94及び微小電極92は、エポキシなど、好適な接合材を使用して穿孔内に接合することができる。
【0044】
第2の代替的実施形態。
この実施形態は、大きい穿孔をアブレーション電極内に設けることが不必要であることを除き、
図5及び6の実施形態と類似のものである。
図7をここで参照するが、
図7は、本発明の一実施形態による、アブレーション電極96の一部の概略断面図である。微小電極98は、アブレーション電極96の壁部内に形成された窪み100内に埋め込まれ、アブレーション電極96から熱的に及び電気的に絶縁の層102によって分離される。窪み100の基部からアブレーション電極96の壁部を通って延在する相対的に小さい穿孔104は、インピーダンス測定回路(図示せず)を最終的に接続するためにカテーテルの内部にワイヤ106を搬入する。
【0045】
第3の代替的実施形態。
この実施形態では、アブレーションに対する能力を有するラッソー又はループカテーテルの電極は、双極インピーダンス測定のために構成され得る。そのようなカテーテルが、例えば、参照によって本明細書に組み込まれる、本出願と同一の譲受人に譲渡された米国特許出願公開第2010/0168548号から知られている。組織と接触している電極は、先述したように判定され得る。
【0046】
第4の代替的実施形態。
この実施形態では、微小電極は、本明細書で参照によって組み込まれる、Balloon for Ablation around Pulmonary Veinsと題した同時係属中の出願第14/578,807号で説明されているように、屈曲可能な回路基板上に配置され、カテーテルに挿通してターゲットに適用することができるバルーンの外部に接着される。
図8をここで参照するが、
図8は、本発明の代替実施形態による、心臓カテーテル用バルーンアセンブリの絵画図である。サブアセンブリ、例えば、屈曲可能な回路基板101は、シャフト103から放射し、長手方向に延在して、バルーン105の外壁に付着する複数のストリップ又はバンドとして構成される。微小電極107のアレイが、回路基板101上に配置される。
【0047】
操作
図9をここで参照するが、
図9は、本発明の実施形態による、アブレーション処置中にカテーテルの2つの微小電極間で測定された双極インピーダンスを示すトレース108の予想実施例である。時間T0の前では、微小電極は、相対的に低いインピーダンスによって立証されるように、組織とは接触していない。時間T0にて、電極は、組織と接触したので双極インピーダンスが上がる。時間T1にて、アブレータが、通電される。双極インピーダンスを徐々に減少させることによって立証されるように、時間T1、T2間の間隔中に組織温度は上がる。時間T2にて、インピーダンスが破線110によって示す閾値に接近するにつれて、アブレータ電力は低減される。それにもかかわらず、時間間隔T2〜T3中、時間T2前よりもゆっくりとした速度にあるが、インピーダンスは減少し続ける。時間T3にて、線110の閾値に到達し、アブレータが起動解除される。実際のインピーダンス値は、微小電極の表面積にしたがって変化し、典型的には数百オーム台である。
【0048】
図10をここで参照するが、
図10は、本発明の実施形態による、カテーテル処置中の組織温度判定の方法のフローチャートである。初期ステップ112にて、上記の実施形態のいずれかによるカテーテルを被検体のターゲット組織に挿入して接触させる。ターゲットは、典型的には心腔の心内膜表面である。
【0049】
次に、ステップ114にて、カテーテルの2つの微小電極が、ターゲットと接触していると判定する。例えば、この判定は、組織接触と一致したインピーダンスレベルが識別されるまでペアで微小電極にポーリングするか、又は、微小電極とバックパッチ(不関電極)との間のインピーダンスを測定するか、又は、上記の任意の組み合わせによって、例えば、上述したようにCARTOシステムの位置プロセッサを使用して行ってもよい。
【0050】
次に、ステップ116にて、アブレータに通電して電力レベルを設定する。灌流流体は、アブレーション電極及びターゲット組織上へ流れさせる。
【0051】
次に、ステップ118にて、アブレータがアクティブである間に、双極インピーダンス測定をステップ114で識別された一対の電極間で行う。
【0052】
次に、ステップ120にて、絶対不変か又は百分率として、インピーダンス測定結果の変化に基づき、例えば、
図9のプロットと類似の相関を示すシミュレーションからの経験的なデータを使用して組織温度を推定する。
【0053】
次に、決定ステップ122にて、温度がアブレーション続行には高すぎるかどうか判定する。決定ステップ122での判定が否定的である場合、制御はステップ116に戻る。
【0054】
決定ステップ122での判定が肯定的である場合、制御は、最終ステップ124に進み、アブレータの電力レベルが下げられる。アブレータの電力レベルは、例えば、本明細書で参照によって組み込まれる、本出願と同一の譲受人に譲渡された米国特許出願公開第2012/0157890号で教示されているように、手作業で、又は既知のアルゴリズムにしたがって制御装置によって自動的に調整され得る。プロセスは、アブレーションに設定された時間が満了するまで繰り返し、アブレータへの電力が低減されるか、又は、電力をゼロに低減することによってアブレータは完全起動解除される。
【0055】
当業者であれば、本発明は、上記に具体的に示し、説明したものに限定されない点は認識されるところであろう。むしろ、本発明の範囲は、以上で述べた種々の特徴の組み合わせ及び一部の組み合わせ、ならびに上記の説明を読むことで当業者が想到するであろう、従来技術にはない特徴の変形及び改変をも含むものである。
【0056】
〔実施の態様〕
(1) アブレーションの方法であって、
プローブを生体被検体の体に挿入するステップであって、前記プローブは、先端部と、アブレーション電極と、複数の微小電極とを有する、ステップと、
前記微小電極のうちの2つとターゲット組織との間の接触関係を確立するステップと、
前記アブレーション電極に電力レベルにて通電するステップと、
前記アブレーション電極が通電されている間、前記2つの微小電極間のインピーダンスを測定するステップと、
前記インピーダンスに応じて、前記アブレーション電極の前記電力レベルを調整するステップと、を含む方法。
(2) 前記インピーダンスを測定するステップを反復的に実行するステップと、
インピーダンスを測定する第1の実行と第2の実行との間の変化から組織温度を推定するステップと、を更に含む、実施態様1に記載の方法。
(3) 前記組織温度が所定の限界を超えるという判定を行うステップと、
前記判定に応じて、前記アブレーション電極の前記電力を低減するステップと、を更に含む、実施態様2に記載の方法。
(4) 前記電力を低減するステップは、前記電力をゼロに低減することによって前記アブレーション電極を起動解除するステップを含む、実施態様3に記載の方法。
(5) インピーダンスを測定するステップは、前記微小電極をポーリングしてそれらの間の対単位のインピーダンスを判定するステップを含む、実施態様1に記載の方法。
【0057】
(6) 接触関係を確立するステップは、最高のインピーダンスと2番目に高いインピーダンスとを有する一対の前記微小電極を選択するステップを含む、実施態様1に記載の方法。
(7) インピーダンスを測定するステップは、前記選択された一対の前記微小電極間の双極インピーダンスを測定するステップを含む、実施態様6に記載の方法。
(8) 接触関係を確立するステップは、6自由度で前記ターゲット組織に対する前記プローブの前記先端部の場所及び配向を判定するステップを含む、実施態様1に記載の方法。
(9) インピーダンスを測定するステップは、前記微小電極をポーリングして前記微小電極と不関電極との間のインピーダンスを判定するステップを含む、実施態様1に記載の方法。
(10) 前記プローブは、内腔を有し、膨張可能なバルーンを前記内腔を介して配置するステップを更に含み、前記バルーンは、長手軸と外壁とを有し、前記微小電極は、前記外壁上で前記長手軸周りに円周方向に配置される、実施態様1に記載の方法。
【0058】
(11) 前記バルーンは、前記バルーンの前記外壁上で長手方向に延在する複数のストリップを含むサブアセンブリを更に含み、前記微小電極は、前記ストリップ上に配置される、実施態様10に記載の方法。
(12) アブレーション電極と複数の微小電極とを有するプローブと、
前記微小電極に連結され、前記微小電極のインピーダンスを判定し、最高のインピーダンスと2番目に高いインピーダンスとを有する一対の前記微小電極を識別するように動作して、前記一対の前記微小電極間の双極インピーダンスを判定する、第1の電気回路と、
前記双極インピーダンスに応じて組織温度を判定する第2の電気回路と、
前記アブレーション電極に連結された電力発生器と、を備える、装置。
(13) 前記組織温度に応じて前記電力発生器の出力を調整するプロセッサを更に備える、実施態様12に記載の装置。
(14) 前記プローブ上に配置された位置センサと、
6自由度でターゲット組織に対する前記プローブの先端部の場所及び配向を判定するように、前記位置センサからの信号に応じる位置プロセッサと、を更に備える、実施態様12に記載の装置。
(15) 前記微小電極は、前記プローブの円周周りに分散される、実施態様12に記載の装置。
【0059】
(16) 前記微小電極の外面は、平坦な輪郭を有する、実施態様12に記載の装置。
(17) 前記微小電極の前記外面は、前記プローブの外表面と同じ高さである、実施態様16に記載の装置。
(18) 前記微小電極の前記外面は、前記プローブの外表面より上方に隆起している、実施態様16に記載の装置。
(19) 前記微小電極の外面は、凸面輪郭を有する、実施態様12に記載の装置。
(20) 前記微小電極は、直径を有し、前記直径のわずか1/2離間している、実施態様12に記載の装置。
【0060】
(21) 前記微小電極の直径は、前記アブレーション電極の長さの1/2を超えない、実施態様12に記載の装置。
(22) 前記微小電極は、前記プローブの長手軸の方向に細長い、実施態様12に記載の装置。
(23) 前記プローブは、内腔を有し、前記内腔を介して配置可能な膨張可能なバルーンを備え、前記バルーンは、長手軸と外壁とを有し、前記微小電極は、前記外壁上で前記長手軸周りに円周方向に配置される、実施態様12に記載の装置。
(24) 前記バルーンの前記外壁上で長手方向に延在する複数のストリップを含むサブアセンブリを更に含み、前記微小電極は、前記ストリップ上に配置される、実施態様23に記載の装置。