【実施例1】
【0015】
最初に、
図1〜
図3を参照しながら本発明の実施例1を説明する。
図1(A)は本実施例の混合集塵システムの全体構成を示す図,
図1(B)は前記(A)の混合装置を矢印F1方向から見た平面図である。
図2は、本実施例の混合装置内での加工材料の動きを示す断面図である。
図3は、本実施例の集塵装置内での回収空気の動きを示す断面図である。本実施例は、本発明をプラスチック成型用の加工材料の輸送・混合(ないし撹拌),付着物の分離,分離物の集塵に適用した例である。前記プラスチック材料には、バージン材ペレットや、廃プラスチックを利用したリサイクルペレット,スプール,その他にもくず材の粉砕物などが含まれる。
【0016】
前記加工材料の隙間には、粉末や微片等(以下「粉末等」あるいは「ダスト等」とする)が入り込むので、そのまま使用すると、成型機用シリンダへの樹脂計量時に、樹脂密度が変わってしまう。また、材料の溶融速度はプラスチック材の大きさにより異なるため、粉末等のように小さいものから先に焼けてしまい黒点になり、更に加熱されることで、この部分が燃え付きて灰になり白点になる。このように白点が入ると、成型品(製品)の不良率が上がってしまうため、成型機用シリンダへプラスチック材料を送る際には、粉末等を取り除いておく必要がある。本発明の混合装置は、加工材料を混合するとともに、粉末等を取り除くためのものである。また、本発明の集塵装置は、前記混合装置で加工材料から分離した粉末等を、回収空気から効率的に集塵するためのものである。
図1(A)に示すように、本実施例の混合集塵システム10は、加工材料の撹拌・混合及び粉末等の分離を行う混合装置20と、該混合装置20で加工材料から分離された粉末等を集めるための集塵装置80により構成されている。
【0017】
まず、混合装置20から説明する。混合装置20は、ホッパー22と、一時貯留管24と、レベル計56と、蓋60と、加工材料の導入管30と、排気用の排気管68などにより構成される。また、前記ホッパー22内の空気を吸引する手段として、吸引装置76が用いられるが、図示の例では、前記吸引装置76は、混合装置20に直に接続されておらず、後述する集塵装置80を介して接続されている。すなわち、本実施例では、吸引装置76が、混合装置20と集塵装置80の双方の吸引手段を兼ねた構成となっている。
【0018】
前記ホッパー22は、
図1(A)に示すように、外側ホッパー26と内側ホッパー40からなる2重構造となっている。前記外側ホッパー26は、上側が略円筒状の円筒部26Aとなっており、下側は下方に向けて径が縮小した縮径部26Bとなっている。該縮径部26Bの先端の径は、一時貯留管24の径と同程度となっている。また、前記円筒部26Aの上方には、加工材料の供給源(図示せず)から送られる加工材料を導入するための導入口28が設けられており、該導入口28には、導入管30が接続されている。該導入管30は、
図1(B)に示すように、略円筒状のホッパー22の接線方向と略平行となるように、前記導入口28に適宜手段で接続されている。
【0019】
一方、前記内側ホッパー40は、前記外側ホッパー26の内側に所定の間隔をおいて配置されている。該内側ホッパー40は、前記外側ホッパー26の円筒部26Aよりも径が小さい円筒部40Bと、その上方に設けられており上方に向けて径が拡大した拡径部40Aと、前記円筒部40Bの下方に設けられており、前記外側ホッパー26の縮径部26Bと同程度の傾斜を有する縮径部40Cと、該縮径部40Cの下方に形成され、前記一時貯留管24の内径よりも小さい径を有する円筒部40Dにより構成されている。
【0020】
外側ホッパー26と内側ホッパー40を以上のような形状とすることにより、外側ホッパー26と内側ホッパー40の間には、所定の隙間42が形成される。該隙間42の上方は、前記内側ホッパー40の拡径部40Aの外周縁と前記外側ホッパー26の円筒部26Aの上縁が接合することによって閉塞している。また、前記隙間42の下方は、前記一時貯留管24の上方と連通している。従って、前記導入管30及び導入口28を介してホッパー22内の隙間42に導入された加工材料は、前記拡径部40Aにより、ホッパー22の上方から飛び出すことはなく、一旦、全て下向きに落下する。このとき、前記導入管30をホッパー22の接線方向と略平行となるように接続しているため、隙間42に入った加工材料は、外側ホッパー26と内側ホッパー40の間の隙間42を、前記内側ホッパー40の外周面に沿うように、スパイラル状に回転しながら落下するようになる。
【0021】
次に、前記一時貯留管24は、一定量の加工材料を一時的に貯留することが可能な体積となるように、所定の断面積及び高さを有する透明なガラス管等により構成されている。前記一時貯留管24の上方と下方にはベースプレート46,48が設けられており、該ベースプレート46,48間に、複数の支柱50が設けられている。前記レベル計56は、前記支柱50に固定されたベース52上に、固定具54によって固定されている。前記ベースプレート48の下方には、例えば、成型機のシリンダが配置され、ホッパー22で混合された加工材料が、一時貯留管24の下方からシリンダへ送られる。なお、前記レベル計56としては、例えば、静電容量式の近接スイッチなどが用いられる。レベル計56によって加工材料が検出されないときは、一時貯留管24内のストック量が減り、かつ、導入口28からの加工材料の供給もないことになるので、加工材料を補充するタイミングを決定することができる。
【0022】
また、前記ホッパー22の上方は、蓋60により覆われている。該蓋60は前記ホッパー22に対して開閉可能となっており、内部には、フィルタ62が着脱可能に設けられている。該フィルタ62は、内側ホッパー40の上方を完全に覆い、かつ、加工材料から分離された粉末等のみを通過させ、加工材料自体は通さないものである。前記フィルタ62には、取手64が設けられており、混合する加工材料の大きさ等に応じて、適切な目の大きさのフィルタ62に交換が可能となっている。前記蓋60の上部66には、排気用の排気口67が設けられており、該排気口67には、排気用の排気管68が接続されている。該排気管68は、集塵装置80を介して吸引装置76に接続される。
【0023】
次に、集塵装置80について説明する。集塵装置80は、螺旋状の気流を発生させるサイクロン発生部82と、回収空気に含まれる粉末等を集めるダストタンク84と、蓋110と、混合装置20から回収された空気の吸気管90と、排気用の排気管120により構成される。また、前記集塵装置80内の空気を吸引する手段としては、前記排気管120の先に接続された吸引手段76を用いる。
【0024】
前記サイクロン発生部82は、
図1(A)に示すように、外筒86と内筒100からなる2重構造となっている。前記外筒86は、上側が略円筒状の円筒部86Aとなっており、下側は下方に向けて径が縮小した縮径部86Bとなっている。また、前記円筒部86Aの上方には、混合装置20から回収した空気(粉末等を含む空気)を導入するための吸気口88が設けられており、該吸気口88には、吸気管90が接続されている。該吸気管90は、略円筒状の外筒86の接線方向と略平行となるように、前記導入口88に適宜手段で接続されている。また、前記吸気管90は、混合装置20の排気管68と、ホース等の適宜手段によって接続されている。
【0025】
一方、内筒100は、前記外筒86の内側に所定の間隔をおいて配置されている。前記内筒100は、前記外筒86の円筒部86Aよりも径が小さい円筒部100Bと、その上方に設けられており上方に向けて径が拡大した拡径部100Aと、前記円筒部100Bの下方に設けられており、前記外筒86の縮径部86Bと同程度の傾斜を有する縮径部100Cと、該縮径部40Cの下方に形成され、前記外筒86の下端部よりも径が小さい円筒部100Dにより構成されている。
【0026】
外筒86と内筒100を以上のような形状とすることにより、外筒86と内筒100の間には、所定の隙間94が形成される。該隙間94の上方は、前記内筒100の拡径部100Aの外周縁と前記外筒86の円筒部86Aの上縁が接合することによって閉塞している。また、前記隙間94の下方は、前記ダストタンク84の上部に設けられた開口部85と連通している。従って、前記吸気管90及び吸気口88を介して前記隙間94に導入された回収空気は、前記拡径部100Aにより、サイクロン発生部82の上方から漏れることなく、下方のダストタンク84へ向かう。このとき、前記吸気管90をサイクロン発生部82の接線方向と略平行となるように接続しているため、隙間94に入った回収空気は、外筒86と内筒100の間の隙間94を、前記内筒100の外周面に沿うように、螺旋状に回転しながら進んでいくようになる。以上のようなサイクロン発生部82の下方には、回収空気に含まれる粉末等を回収するためのダストタンク84が設けられている。ダストタンク84の本体部分の幅は、開口部85よりも大きく設定されている。
【0027】
また、前記サイクロン発生部82の上方は、蓋110により覆われている。該蓋110は、前記サイクロン発生部82に対して開閉可能となっており、内部には、フィルタ112が着脱可能に設けられている。該フィルタ112は、内筒100の上方を完全に覆い、かつ、回収空気に含まれる粉末等が通過せず、空気のみが通過できるようなものを用いる。なお、前記フィルタ112には、取手114が設けられており、必要に応じてフィルタ112の交換や清掃が可能となっている。前記蓋110の上部116には、排気用の排気口118が設けられており、該排気口118には、排気用の排気管120が接続されている。該排気管120は、図示しないホース等により、前記吸引装置76に接続されている。
【0028】
次に、
図2及び
図3も参照しながら本実施例の作用を説明する。
図2(A)には、吸引輸送を開始した直後の混合装置20の状態が示されている。前回の動作によって混合された加工材料70Aが成型機シリンダへ送られ、一時貯留管24内の加工材料70Aの存在がレベル計56によって検出されなくなると、その結果に応じて、吸引装置76を駆動して、ホッパー22内の排気を開始するとともに、図示しない材料供給源から、導入口30への加工材料70Bの供給を開始する。吸引装置76によってホッパー22内部が排気されているため、その吸引力によって加工材料70Bが導入管30及び導入口28を介してホッパー22へ輸送される。
【0029】
上述した通り、ホッパー22は、外側ホッパー26と内側ホッパー40の2重構造となっているため、外側ホッパー26の上方に設けられた導入口28から導入された加工材料70Bは、内側ホッパー40と外側ホッパー26の隙間42を、スパイラル状に下降する。該隙間42を下降しながら、外側ホッパー26の内周面や、内側ホッパー40の外周面に衝突したり、加工材料70B同士で衝突したりすることで、加工材料70Bに付着したり、材料の隙間に入り込んでいたりした粉末等72が分離される。
【0030】
このように、下降しながら粉末等72が分離された加工材料70Bは、
図2(A)及び(B)に示すように、一部は一時貯留管24に落下し、一部は吸引装置76による吸引により、内側ホッパー40の円筒部40Dの下端から、前記内側ホッパー40内へ吸い上げられる(巻き上げられる)。本実施例では、加工材料70Bの輸送量を、ホッパー22内で流動できる量に合わせて切り出している。このため、一回の輸送で吸引された加工材料70Bは、
図2(B)及び(C)に示すように、一旦はレベル計56の位置に落下する。しかし、その後、一定量の加工材料70Bの供給が完了した後も、吸引装置76による吸引を続けると、加工材料70Bを含まない空気だけを吸引する時間帯(空輸送)が生まれ、その時間帯に、
図2(C)に示すように、最初に下方向に落ちて一時貯留管24に停留していた加工材料70B及び粉末等72が吸い上がり、対流によって先に内側ホッパー40内に吸引されていた加工材料70Bと混合が行われる。
【0031】
内側ホッパー40内に吸い上げられた加工材料70Bは、内側ホッパー40の上部を覆うフィルタ62に衝突し、該フィルタ62の目よりも小さい粉末等72のみが空気とともにフィルタ62を通過し、蓋60に設けられた排気口67及び排気管68を介して、集塵装置80へ送られる。以上のようにして加工材料70Bの混合物のストックが形成されたら、吸引装置76の駆動を止める。この状態では、
図2(D)に示すように、加工材料70Bからは粉末等72が分離・除去されている。そして、適宜タイミングで一時貯留管24から加工材料70A,70Bを、成型機シリンダへ送る。そして、レベル計56が加工材料70Bを検出しなくなったら、導入管30から新たな加工材料を供給するとともに、吸引装置76による排気を開始する。
【0032】
以上のような混合装置20の動作中は、吸引装置76が駆動しているため、その間は、前記混合装置20に接続された集塵装置80も駆動するようになる。すなわち、吸引装置76を駆動すると、集塵装置80内の空気が排気され、前記混合装置20から排気された空気(粉末等72を含む)が、吸気管90及び吸気口88を介して、サイクロン発生部82に送られる。上述した通り、サイクロン発生部82は、外筒86と内筒100の2重構造となっているため、外筒86の上方に設けられた吸気口88から導入された回収空気は、内筒100と外筒86の隙間94を、スパイラル状に下降する。このとき、隙間94の径は、吸気口88から下方に向かうにつれて小さくなっている。このため、回収空気の旋回速度は、隙間94に入ったときは遅く(矢印FA)、縮径するにつれ速くなる(矢印FB〜矢印FC)。
【0033】
そして、ダストタンク84に入ったときに、急激に空間が広がるため、急速に旋回速度が低下する(
図3の矢印FD)結果、回収空気に含まれている粉末等72(ダスト)が、ダストタンク84の下方に落下する。ダストタンク84に入った空気は、このようにして粉末等72が除去される一方、前記吸引装置76による吸引により、内筒100の内部に吸引される。内筒100に吸い込まれた空気は、内筒100の上部を覆うフィルタ112により、該フィルタ112の目を通過した空気のみが蓋110に設けられた排気口118及び排気管120を介して、外部へ排気される。フィルタ112を通過できない大きさの粉末等72は、吸引装置76の駆動を停止すると、ダストタンク84に自然落下する。
【0034】
このように、実施例1によれば、次のような効果がある。
(1)加工材料70A,70Bを混合するホッパー22を、外側ホッパー26と内側ホッパー40の2重構造とし、該ホッパー22の下方に加工材料を一時貯留可能な一時貯留管24を設け、その外側に設けたレベル計56によって加工材料70A,70Bの有無を検出する。また、外側ホッパー26と内側ホッパー40の間に形成される隙間42は、上方が閉塞し、下方が一時貯留管24の上方に連通しており、加工材料は、外側ホッパー26の上方に設けた導入口28から導入される。そして、ホッパー22の上部の蓋60に接続された排気管68から空気を吸引することで、前記導入口30から加工材料をホッパー22内へ導入する。加工材料70Bの定量輸送が完了した後に、一定時間、加工材料70Bを含まない空気だけを吸引する空輸送をすることで、一時貯留管24に停留していた加工材料70Bを吸い上げ、対流によって内側ホッパー22内で撹拌されるようになる。このため、効率よく加工材料の混合・撹拌や、粉末や微片等の分離を行うことができる。また、レベル計56の設置位置の自由度が増す。
(2)前記導入管30を、略円筒状のホッパー22の接線方向と略平行となるように設けたため、前記隙間42に導入された加工材料70Bは、前記隙間42をスパイラル状に下降するようになるため、加工材料70Bとそれに付着等した粉末等72が分離しやすくなる。
【0035】
(3)混合装置20から回収した空気から粉末等72を集塵する集塵装置80を、略円筒状のサイクロン発生部82とその下方に設けたダストタンク84により構成する。そして、前記サイクロン発生部82を、外筒86と内筒100からなる2重構造とし、これらの間に形成される隙間94が、上方から下方へ向けて径が縮小するようにした。このため、前記混合装置20から回収した空気が前記隙間94の上方に入ったときには、その旋回速度は遅く、下方へ向かうにつれ旋回速度が速くなる。そして、ダストタンク84に到達すると、急激に空間が広がるため旋回速度が遅くなり、その結果、回収空気に混ざっていた粉末等72がダストタンク84の下方に落下する。このように、回収空気の旋回速度をサイクロン発生部82やダストタンク84の径により変化させることで、効率よく集塵を行うことができる。
(4)前記混合装置20用の吸引手段と、前記集塵装置80の吸引手段を、一つの吸引装置76が兼ねることとしたので、混合集塵システム10の構成が簡単になる。
【実施例2】
【0036】
次に、
図4を参照しながら本発明の実施例2を説明する。本実施例は、混合装置の他の形態を示すものであって、
図4(A)は混合装置の断面図,
図4(B)は前記(A)を#A−#A線に沿って切断し矢印方向に見た断面図である。本実施例の混合装置20Aは、加工材料の落下を促進するための手段である遮蔽板200を、
図4(A)及び(B)に示すように、内側ホッパー40の外周面と、外側ホッパー26の内周面の間に設けたものであり、他の基本的な構造は、上述した実施例1と同様である。前記遮蔽板200は、図示の例では、略長方形のメインプレート202と、該メインプレート202の上端に、該メインプレート202に対して傾斜するように設けられたサブプレート204により構成されている。前記サブプレート204の下端は、前記メインプレート202の上端よりも若干短く形成されている。そのため、前記サブプレート204と前記内側ホッパー40の円筒部40Bの内周面の間には、隙間206が形成される。
【0037】
また、サブプレート204は、前記メインプレート202に対して、例えば、45°程度傾斜している。このような遮蔽板200を、前記メインプレート202が内側ホッパー40の円筒部40Bの径方向に突出するように、メインプレート202の側端を前記円筒部40Bの外周面に、例えば、溶接等により取り付ける。なお、前記遮蔽板200は、前記内側ホッパー40側に取り付けた状態において、外側ホッパー26の円筒部26Aの内面に接触しない程度の寸法に設定されている。
【0038】
仮に、前記遮蔽板200がなく、輸送する加工材料が軽い場合、内側ホッパー40と外側ホッパー26の隙間42を回転している状態が長くなり、加工材料の輸送時間及び撹拌時間が経過しても、加工材料が落下せずに、吸引装置76が停止するまで回転し続けることがある。そこで、本実施例では、上述した遮蔽板200を設けることにより、内側ホッパー40の外周に、空気の流れを下方向へ強制的に変化させ、加工材料の落下を促進させることとしている。外側ホッパー26の導入口28から導入された空気と加工材料は、前記遮蔽板200にあたることで、落下しやすくなり、短時間で一時貯留管24へ導かれる。このように、本実施例によれば、比重が軽い加工材料であっても、短時間で一時貯留管24へ導きつつ、上述した実施例1と同様の効果が得られる。
【0039】
なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることができる。例えば、以下のものも含まれる。
(1)前記実施例1で示した形状,寸法は一例であり、必要に応じて適宜変更してよい。また、各部を構成する材料も一例であり、同様の効果を奏するものであれば、公知の各種の材料を用いてよい。
(2)前記実施例1で示した集塵装置80の構成も一例であり、同様の効果を奏するものであれば、他の公知の各種の集塵装置を用いてもよい。
(3)前記実施例1では、一つの吸引装置76で混合装置20及び集塵装置80の空気輸送を行うこととしたが、これも一例であり、それぞれ独立した吸引手段を設けるようにしてもよい。
【0040】
(4)前記実施例1では、混合装置20の一時貯留管24の下方に成型機シリンダを配置することとしたが、これも一例であり、他の機構を経由して成型機シリンダへ送るようにしてもよい。
(5)前記実施例1において、集塵装置80を経由して粉末等72が除去された空気を再利用して導入管30へ送るようにし、空気の循環経路を閉鎖系としてもよい。
(6)前記実施例2で示した混合装置20Aの遮蔽板200も一例であり、その設置位置や数は必要に応じて適宜変更してよい。また、前記実施例2では、前記遮蔽板200を、内側ホッパー40の外周面側に取り付けることとしたが、これも一例であり、外側ホッパー26の内周面側に取り付けてもよい。更に、前記実施例2では、遮蔽板200を溶接等により内側ホッパー40に固定することとしたが、必要に応じて遮蔽板200を着脱できる構成としてもよい。更に、前記実施例2では、メインプレート202とサブプレート204により遮蔽板200を構成したが、これも一例であり、同様の効果を奏する範囲内であれば、遮蔽板200の形状,寸法等は必要に応じて適宜変更可能である。
(7)前記実施例では、本発明を、プラスチック成型用のプラスチック材料の輸送(導入)、混合、撹拌、付着物等の分離・除去に適用したが、これも一例であり、本発明は、粒状や粉砕物等を加工材料として用いる場合の混合装置や、その集塵装置、混合集塵システムの用途全般に適用可能である。