(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御要素は、前記曲がる部分を旋回させるために旋回可能であり、その近位側に、前記曲がる部分の旋回方向についての情報をもたらすマーキングを備える、請求項1乃至6のうちのいずれか1項に記載の副内視鏡。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を用いて、本発明の実施態様を詳細に記載する。
【0026】
先ず初めに、
図1−7を用いて、本発明の第1の実施態様を詳細に記載する。
【0027】
第1の実施態様は、内視鏡撓み制御が制御要素によって実施される、発明的な副内視鏡(secondary endoscope)を示している。
【0028】
本発明において、この副内視鏡は、制御要素1、幾つかのワイヤ体2、基本要素としてのロッド要素3、ロッド要素ホルダ4、カテーテルチューブ5、及び撓み部分6で構成される。
【0029】
制御要素1は、制御ヘッド12を有する中空の円筒形要素で構成され、その下方側には、中空シャフト13が中心的に配置され、中空シャフト13は、中空ボール部分11になり、その外表面には、ワイヤ体2が固着される。中空ボール部分11は、ヘッド12から見て外方を向く側で開放している。具体的には、中空ボール部分11の開口は、中空のボール部分11がボールの約9/10を作り上げるような開口であり、その約1/10は切り落とされる。
【0030】
制御要素1は、回転対称的な形態において構成され、ヘッド12、中空シャフト13、及び中空ボール部分11を通じて同心状に延びる、内側通路16を含む。内側通路16は、
図1に示すように、その内径が中空ボール部分11から見て外方を向くヘッド12の側に向かって増大するよう、ヘッド12内で広げられる。よって、ヘッド12の内側通路16は、漏斗形状の入口開口を有し、それは
図1において内側通路16の左側に示されている。内側通路16の漏斗形状の入口開口は、撓み部分6を内側通路16内に挿入するのをより容易にする。
【0031】
制御要素1は、プラスチック材料で作製される。
【0032】
制御要素1は、ロッド要素3のヘッド31の上にジョイスティックのように位置付けられる。具体的には、制御要素1の中空ボール部分11は、ロッド要素3のヘッドを形成する対向ボール部分31の上に位置付けられる。対向ボール部分31は、その上に位置付けられる中空ボール部分11が滑らかに移動可能であるような大きさのボール形状を有するように構成される。対向ボール部分31と中空ボール部分11との間の寸法関係は、ロッド要素3に対する制御要素1の相対的な動きが、使用者が多くの力を加えることを必要とせずに可能であるが、他方では、中空ボール部分11が、対向ボール部分31の上に緩く位置付けられないような、寸法関係である。
【0033】
ロッド要素3は、長手シリンダ32を有し、長手シリンダ32は、その遠位側で対向ボール部分31になり、その遠位端部分にネジ端34を有し、ネジ端34は、本実施態様において、内側正方形として形成される。正方形端34から近位に、ロッド要素3は、その外側円筒形表面に外ネジ山付き部分33を有する。ロッド要素3は、回転対称であるように構成され、その内部に内側通路35を有し、内側通路35は、対向ボール部分31、長手シリンダ32、及び正方形端34を通じて、同心状に延びる。その上、対向ボール部分31、長手シリンダ32、及び正方形端34は、一体的なロッド要素として設計される。ロッド要素3の長手シリンダ32は、その上に設けられるネジ山付き部分33を除き、滑らかな外表面を有するシリンダとして形成される。
【0034】
内側通路35は、対向ボール部分31に漏斗形状の入口開口を有し、
図1は、それを内側通路35の左側に示している。内側通路35の漏斗形状の入口開口は、中空ボール部分11の内側通路16の出口開口の反対側にあり、撓み部分6を内側通路35内に挿入するのをより容易にする。
【0035】
図面に示すように、ロッド要素3は、ロッド要素ホルダ4内に位置付けられる。ロッド要素ホルダ4は、副内視鏡のグリップ本体を形成し、シリンダ要素42で構成され、シリンダ要素42は、回転対称的な構造であり、中央内側通路を有する。シリンダ要素42は、具体的には、制御要素1に面するキャビティ(空洞)と、制御要素1から見て外方を向くロッド要素ホルダ4の側にある底とを含む。より正確には、ロッド要素ホルダ4の底は、同心状の内側通路を含む。内ネジ山41が同心状の内側通路に形成される。図面に概略的に示すように、ロッド要素3の外ネジ山33は、ロッド要素ホルダ4の内ネジ山41の上に位置付けられ、ロッド要素3は、ネジ動作によって、ロッド要素ホルダ4に対して内に又は外に同心状にネジ式に回され得る。ネジ式の動作を行う目的のために、適切な工具がロッド要素3の正方形端34内に挿入される。本記述の終わりの部分に「代替的実施態様」の下で示すように、他の相対動作技法が可能である。
【0036】
ロッド要素ホルダ4のシリンダ要素42は、その外周側にカテーテル接続要素43を有する。本実施態様において、カテーテル接続要素43は、図面によって示すように、ロッド要素4のシリンダ要素42に対して鋭角に延びる。
【0037】
具体的には、カテーテル接続要素43は丸い中空プロファイルとして形成され、それはシリンダ要素42の遠位キャビティからの通路分枝を大まかに構成する。カテーテル接続要素43は、シリンダ要素42から離れる方向に先細るシリンダとして形成される。カテーテル接続要素43は、内側に同心状の通路を有し、ワイヤ体2は、同心状の通路内で案内される。カテーテル接続要素43は、その遠位端に円形ポートを有する。
【0038】
カテーテルチューブ5は、カテーテル接続要素43の円形ポートに固定される。具体的には、カテーテルチューブ5の近位端51は、カテーテル接続要素43のポートの上に位置付けられる。カテーテルチューブ5は、その遠位端に、その中に組み込まれるリング52を有する。リング52は、カテーテルチューブ5の遠位端及び撓み部分6への移行部を形成する。
【0039】
撓み部分6は、既知の方法において弾性材料で作製される、曲げられる本体である。撓み部分6は、その近位端に撓み接続部61を有し、撓み部分6は、撓み接続部61で、カテーテルチューブ5のリング52に接続される。撓み部分6は、その遠位端に撓みキャップ62を有し、撓みキャップ62に、カメラ、レーザ及び/又はカメラ等が配置される。更なる機能的ユニットを撓みキャップ62に統合し得る。
【0040】
概略的な部分斜視図において、
図4は、制御要素へのワイヤ体の接続の詳細及びワイヤ体がカテーテルチューブにどのように案内されるかを示している。明確性を向上させるために、左側にある正面ワイヤ体は
図4において省略されている。
【0041】
図4に示すように、幾つかの吊下げキャビティ14(hang-in cavity)が、中空ボール部分11の赤道線(equatorial line)で中空ボール部分11の外周面に設けられる。本実施態様では、4つの吊下げキャビティ14が、中空ボール部分11の赤道(equator)に設けられている。具体的には、吊下げキャビティ14は、中空ボール部分11内に形成される円形の断面の底を備える凹部であり、底は、吊下げキャビティ14のボア孔方向に対して略垂直に延び、赤道線に、より正確には、中空ボール部分11の赤道に対して垂直に配置される。吊下げキャビティ14を製造するときには、吊下げキャビティが中空ボール部分11の外表面において側方に開放する盲孔であるように製造されるよう、中空ボール部分11を近位側から穿孔し得る。任意の他の製造方法を適用し得る。吊下げキャビティ14の外径は、ワイヤ体2のバレルニップル21(barrel nipple)が吊下げキャビティ14内に適合するように選択される。吊下げキャビティ14の底に、即ち、吊下げキャビティ14の遠位端に、通路15がワイヤ体吊下げ部(wire body hang-in)として形成される。通路15は、制御要素1の長手方向延伸と同軸に延び、ワイヤ体2の外径よりも大きいがワイヤ体2のバレルニップル21の外径よりも小さい直径を有する。換言すれば、吊下げキャビティ14及びワイヤ体吊下げ部15は、自転車へのボーデンケーブルの取付けと同様に、ワイヤ体2のバレルニップル21を吊下げキャビティ及びワイヤ体吊下げ部内に吊り下げ得るように設けられる。ワイヤ体2の吊下げ状態において、バレルニップル21は、ワイヤ体2の近位端を形成する。
【0042】
本実施態様では、4つのワイヤ体2が設けられている。
図1乃至3には、2つのワイヤ体、即ち、ワイヤ体2a及びワイヤ体2bがそれぞれ示されている。ワイヤ体2の数は、ここでは、限定されない。1つのワイヤ体2、2、3、4又は幾つかのワイヤ体を設け得る。2つ又はそれよりも多くのワイヤ体が提供されるならば、対応する吊下げキャビティ14は、中空のボール部分11の赤道上に均等に離間して配置される。
【0043】
図4に示されるように、シリンダ要素42は、その近位端に、即ち、制御要素1に面するその端に、シリンダ要素キャビティへの開口を有する。近位表面、即ち、制御要素1に面するワイヤ案内リング7の表面が、シリンダ要素42の近位正面、即ち、制御要素1に面する面と位置合わせされるよう、ワイヤ体案内リング7が、前記開口内に挿入される。ワイヤ案内リング7は、
図4に示されるように、ワイヤ体2と同じ数の接線スリットを備える。ワイヤ案内ボア71がスリットに穿孔され、制御要素1、ロッド要素4、及びロッド要素ホルダ4のシリンダ要素42の、共通軸と、同軸に延びる。より具体的には、制御要素1の中心軸に対する各吊下げキャビティ14の距離は、ワイヤ案内リング7の中心軸とワイヤ案内ボア71との間の径方向距離ほどの大きさである。
【0044】
ワイヤ体2は、カテーテルチューブ5を通じて並びにカテーテルチューブ5のリング52を通じて案内され、撓み部分6の撓みキャップ62に固定される。具体的には、ワイヤ体2は、それらが互いに均等に離間させられるよう並びに中空ボール部分11上での順序と同じ順序において配置される、即ち、固定されるよう、撓みキャップ62で固着される。
【0045】
リング52は、ワイヤ案内リング7の設計と同様に、ワイヤ体2のための開口を含む。
【0047】
制御要素1は、ジョイスティックと同様に構成され且つ同様に作動させられることができ、その中空ボール部分11は、ロッド要素3の対向ボール部分31の上に移動させられ得る。このようにして、ジョイスティック1をロッド要素3に対して如何なる方向に旋回させることも可能である。その場合、ロッド要素3に対するジョイスティック1の撓み動作の方向及び程度は、撓みキャップ62の上に配置されるワイヤ体によって、曲げられる本体として構成される撓み部分6に伝えられる。換言すれば、ジョイスティック1がロッド要素3に対して左に移動させられると、撓み部分6は、
図2に示されるように、左への移動を実行する。ジョイスティック1がロッド要素3に対して右に移動させられると、撓み部分6は、
図3における場合と同様に、右への移動を実行する。
【0048】
撓み部分6の導入前に、撓み部分6及び撓み部分6に隣接するカテーテルチューブ5の部分が垂直にされるように、制御要素1は垂直に設置される。撓み部分6の(撓みキャップ62にある)遠位端は、制御要素1内の内側通路16の漏斗形状の入口開口内に挿入され、内側通路16を通じて滑動させられ、ロッド要素3内の内側通路35の漏斗形状の入口開口内に挿入され、撓み部分6が内側通路35の入口開口と反対側にある内側通路35の出口開口に現れるまで、内側通路35を通じて滑動させられる。
【0049】
撓み部分6がその意図する動作位置、即ち、撓み部分が副内視鏡を通じて滑動させられる位置に達したとき、制御要素1を所望の向きに印所望の程度だけ回転させることによって、撓み部分6を所望の旋回位置に導き得る。ジョイスティックのような制御要素1は、全ての方向に回転することができ、よって、撓み部分6は、左右に回転し得るのみならず、全ての方向に回転し得る。
【0051】
以下、
図8乃至11を用いて、本発明の第2の実施態様を詳細に記載する。
【0052】
第2の実施態様は、内視鏡撓み制御が制御要素によって実施される副内視鏡を示している。
【0053】
本実施態様においても、副内視鏡は、制御要素100と、第1の実施態様におけると類似の方法における幾つかのワイヤ体(図示せず)と、ベース要素としてのロッド要素300と、ロッド要素ホルダ400と、カテーテルチューブ500と、撓み部分600とで構成される。
【0054】
制御要素100は、制御ヘッド120を有する円筒形要素で構成され、その下方側には、シャフト部分130が中心的に配置される。シャフト部分130は、制御ヘッド120と反対側の端にフット部分110を有する。シャフト部分130は一定の外径を有する。フット部分110は、制御ヘッド120と反対方向において増大する外径を有する。
【0055】
制御要素100は、回転対称的な構成において構築され、ヘッド120、シャフト部分130、及びフット部分100を通じて同心状に延びる、内側通路160を含む。内側通路160は、
図9に示すように、その内径がフット部分110から見て外方を向く側に向かって拡大させられるよう、ヘッド120内で拡大される。よって、ヘッド120の内側通路160は、漏斗形状の入口開口を有し、それは
図9では内側通路160の左側に示されている。内側通路160の漏斗形状の入口開口は、撓み部分600を内側通路160内に挿入するのをより容易にする。内側通路160の漏斗形状の入口開口は、それが如何なる鋭利な縁を有さないよう、丸められる。
【0056】
制御要素100は、フット部分110でロッド要素300に対して旋回する。従って、制御要素100のフット部分110は、旋回部分110として示されている。
【0057】
旋回部分110は、制御ヘッド120と反対の側にフット面110Aとして形成される端面を有する。本実施態様において、フット面100Aは、外向きに膨らまされている、即ち、フット面100Aは、内側通路160の漏斗形状の入口開口を含む制御ヘッド120の正面の反対に向かって湾曲させられる。換言すれば、フット面100Aとフットと反対の制御ヘッド120の正面との間で円筒形の制御要素100の長手方向において測定される距離は、外周から中央に向かって増大する。従って、フット面100Aは、所定の半径を有するボール表面の部分を形成し、所定の半径の中心は、制御要素100の仮の延長軸の上に配置される。
【0058】
内側通路160は、フット面100Aにその出口開口を有する。内側通路160は、フット部分110の領域において先細り、フット面100Aでその最小内径に達する。内側通路160は、如何なる鋭利な縁をも有さないよう、出口開口で丸められる。
【0059】
その最狭地点で、内側通路160は、一方では、撓み部分600及びカテーテルチューブ500の安全な貫通滑動(sliding-through)を依然として可能にし、他方では、撓み部分600及びカテーテルチューブ500が内側通路160を通じて進められるときに、撓み部分600及びカテーテルチューブ500のための案内を形成する、内径を有する。
【0060】
制御要素100は、
図9乃至11に見ることができるように、回転対称である。制御要素100は、プラスチック材料で作製されるが、金属でも作製され得る。
【0061】
ロッド要素300のヘッド部分310の正面310Aは、
図9乃至11に示すように、旋回部分110のフット面100Aの反対側にある。
【0062】
ロッド要素300は、長手シリンダ320を有し、長手シリンダ320は、その近位側でヘッド部分310になり、その遠位端部分の近傍に増大直径部分330を有する。増大直径部分330は、ヘッド部分310と増大直径部分330との間の部分における外径よりも大きい外径を有するシリンダ部分として設けられる。ロッド要素300は、回転対称的な構成を有する。
【0063】
よって、ロッド要素300は、ヘッド部分310、長手シリンダ320、及び増大直径部分330を含む、一体的な細長い要素である。ロッド要素300の長手シリンダ320は、滑らかな外表面を備えて形成される。
【0064】
ロッド要素300は、回転対称的な構成を有し、ヘッド部分310、長手シリンダ320、及び増大直径部分330を通じて同心状に延びる、内側通路350を含む。内側通路350は、ヘッド部分310で狭められる。内側通路350は、ヘッド部分310の正面310Aに、その入口開口を有し、内側通路350は、入口開口でその最小内径を有する。内側通路350は、如何なる鋭利な縁をも有さないよう、入口開口で丸められる。入口開口の下流で、内側通路350は、ヘッド部分310での内径よりも大きい均一な内径を有する。内側通路350は、如何なる鋭利な縁を有さないよう、外側開口でも丸められる。一方では、ヘッド部分310での内径の狭まりは、撓み部分600及びカテーテルチューブ500の安全な貫通滑動を依然として可能にし、他方では、撓み部分600及びカテーテルチューブ500が挿入されるときの撓み部分600及びカテーテルチューブ500のための案内を形成する。
【0065】
本実施態様において、正面310Aは、同様に制御要素100に向かって外向きに膨らまされている。換言すれば、フット面110Aは、制御要素100の方向において外周から中央に向かって上昇する。正面310Aは、その中心がロッド要素300の仮の延長軸上に位置付けられる所定の半径を有する球形表面の部分を形成する。
【0066】
フット面110A及び正面310Aは互いに面し合い、互いに接触し合う。よって、制御要素100の旋回部分110は、そのフット面110Aで、ロッド要素300のヘッド部分310の正面310Aに旋回可能に位置付けられる。換言すれば、フット面110Aは、正面310A上で回転し得る。
【0067】
その非旋回状態において、制御要素100の旋回部分110及びロッド要素300のヘッド部分310は、同じ中心軸上にある。何故ならば、非旋回状態において、制御要素100及びロッド要素300は、互いに同軸に配置されるからである。よって、非旋回状態において、フット面110A及び正面310Aは、
図8に示すように、円形線で互いに触れ合う。
図9及び10に示すように、制御要素100が旋回されるとき、即ち、旋回部分110がロッド要素300のヘッド部分310に対して傾けられるとき、フット面110Aは、正面310A上で回転する。ここでは、図面中の図は概略図に過ぎないことが指摘されなければならない。
【0068】
よって、制御要素100は、ロッド要素300のヘッド部分310にジョイスティックのように位置付けられる。
【0069】
ロッド要素300は、ロッド要素ホルダ400内に配置される。ロッド要素ホルダ400は、副内視鏡のグリップ体を形成し、回転対称的な構成を有するシリンダ要素420として形成される。シリンダ要素420は、制御要素100に面する側にキャビティを含み、シリンダ要素420は、制御要素100から見て外方を向くロッド要素ホルダ400の側に底を含む。ロッド要素ホルダ400の底は、同心状の内側通路410を含む。ロッド要素300の増大直径部分330が位置付けられるキャビティは、同心状の内側通路のある部分で、同心状の内側通路410内に形成される。ロッド要素ホルダ400の底の近傍におけるキャビティの軸方向端面は、増大直径部分330の軸方向端面のためのそれぞれのストップ(停止部)を形成する。よって、この実施態様において、ロッド要素300は、軸方向に全く動き得ないか、或いはロッド要素ホルダ400に対する僅かな遊びを備えるに過ぎない。
【0070】
ロッド要素ホルダ400のシリンダ要素420は、その外周側に、カテーテル接続要素430を有する。本実施態様において、カテーテル接続要素430は、図面に見ることができるように、ロッド要素400のシリンダ要素420に対して鋭角に延びる。
【0071】
具体的には、カテーテル接続要素430は、シリンダ要素420の遠位キャビティから分岐する通路を基本的に構成する中空プロファイルとして形成される。カテーテル接続要素430は、シリンダ要素420から離れる方向に先細るシリンダとして形成される。その内部において、カテーテル接続要素430は同心状の通路を有し、ワイヤ体は同心状の通路内で案内される。カテーテル接続要素430は、その遠位端に円形ポートを有する。
【0072】
カテーテルチューブ500は、カテーテル接続要素430の円形ポートに固定される。具体的には、カテーテルチューブ500の近位端510は、カテーテル接続要素430の円形ポートに位置付けられる。
【0073】
カテーテルチューブ500は、その遠位端に、その内部に組み込まれるリング520を有する。リング520は、カテーテルチューブ500の遠位端及び撓み部分600への移行部を形成する。
【0074】
カテーテルチューブ500及び撓み部分600は、第1の実施態様のカテーテルチューブ5及び撓み部分6と同様に構成される。
【0075】
図4におけると同様に、第2の実施態様のワイヤ要素も、制御要素の吊下げキャビティ内に係入される。第1の実施態様のワイヤ要素に関する記述は第2の実施態様にも当て嵌まり、反復されない。ワイヤ要素の構造、案内、及び機能は、等しい。
【0076】
第2の実施態様では、ワイヤ案内リング700のみが、第1の実施態様において記載したその構造に加えて、更なる機能を有する。そのようなワイヤ案内リング700は、第1の実施態様におけると同様に構成される。第2の実施態様のワイヤ案内リング700は、ロッド要素ホルダ400のシリンダ要素420に対して長手に変位可能である。この目的のために、ロッド要素ホルダ400のシリンダ要素420は、図面に示さない軸方向長手スリットを含み、ネジ山付き孔72(
図4)内に係入し且つワイヤ案内リング700をロッド要素ホルダ400のシリンダ要素420に固定するように構成される固定ネジを、軸方向長手スリットに沿って、様々な位置で締め付け得る。
【0077】
そのように行うときには、ロッド要素ホルダ400のシリンダ要素420のキャビティ内に軸方向にシフトさせられ、次に、係止要素(ロック要素)によって係止(ロック)される、リング要素700によって、ワイヤを締め付け得る。このようにして、ワイヤの撓み地点の角度は、リング要素700の出口で、即ち、
図9中のリング要素700の右側で変化する。換言すれば、ワイヤに張力がかけられるとき、リング要素700の下流出口でのワイヤの撓み地点の鈍角は、吊下げ地点からリング要素700へのワイヤの延伸とリング要素700からカテーテルチューブ500へのワイヤの延伸との間で減少させられる。このようにして、ワイヤの小さな張力長を実現し得る。
【0078】
ワイヤ体は、カテーテルチューブ500を通じて並びにカテーテルチューブのリング520を通じて案内され、撓み部分600の撓みキャップ620で固着される。具体的には、ワイヤ体は、それらが互いに均一に離間させられ且つ旋回部分110上と同じ順序において配置されるよう、撓みキャップ620で固着される。
【0079】
リング520は、ワイヤ案内リング700の設計におけると類似の方法において、ワイヤ体のための開口を含む。
【0080】
撓みキャップ620上の取付け地点から旋回部分110上の取付け地点までの各ワイヤ体の長さは、常に同じである。
【0082】
第1の実施態様におけると同様に、第2の実施態様の制御要素100も、ジョイスティックのように作動させることができ、中空ボール部分110のフット面110Aは、ヘッド部分310の正面310A上で回転する。このようにして、ジョイスティックをロッド要素300に対して如何なる方向に旋回させることも可能である。その場合、ロッド要素300に対するジョイスティック100の撓み動作の方向及び程度は、撓みキャップ620に配置されるワイヤ体によって、曲げられる本体として構成される撓み部分600に移転される。
【0083】
ジョイスティック100がロッド要素300に対して左に動かされると、撓み部分600は、
図10に示すように、左への移動を実行する。ジョイスティック100がロッド要素300に対して右に動かされると、撓み部分600は、
図11に示すように、右への移動を実行する。
【0084】
撓み部分660の導入前、撓み部分600及び撓み部分600に隣接するカテーテルチューブ500の部分が直線的にされるよう、制御要素100は直線的に設定される。撓み部分600の(撓みキャップ620にある)遠位端は、制御要素100内の内側通路160の漏斗形状の入口開口内に挿入され、内側通路160を通じて滑動させられ、内側通路160の出口開口に隣接する、ロッド要素300内の内側通路350の入口開口内に挿入され、撓み部分600が内側通路350の漏斗形状の入口開口と反対側にある内側通路350の出口開口で現れるまで、内側通路350を通じて押される。
【0085】
撓み部分600がその意図する動作位置、即ち、撓み部分が副内視鏡を通じて滑動させられる位置に達したときに、制御要素100を所望の方向に所望の程度だけ回転させることによって、撓み部分600を所望の位置に導き得る。
【0087】
ワイヤ体2は、バレルニップル21の形態において
図4に示される吊下げキャビティ14内に係入される。本発明はバレルニップルに限定されない。ニップル21を既知の西洋ナシニップル(pear nipple)として設計することができるし、如何なる類似のニップルが用いられてもよい。吊下げキャビティ14の形状を選択されるニップル形状に適合させ得る。
【0088】
第1の実施態様において、中空ボール部分11の大きさは、それがボールの9/10になるように選択される。本発明はそれに限定されない。それが対向ボール部分31上の旋回動作を依然として遂行し得る限り、中空ボール部分11の如何なる中空ボール形状の大きさをも選択し得る。中空ボール部分11は、赤道線の両側で所定の最小寸法だけ制御要素1の軸方向と平行に延び且つ赤道地帯/帯(equatorial band/belt)を基本的に形成する、中空ボールリング部分形状も有し得る。
【0089】
第2の実施態様において、フット面110Aは外向きに膨らまされる。その上、ヘッド部分310の正面310Aは外向きに膨らまされる。本発明はそれに限定されない。本発明の原理を用いて、フット面110Aが平らであり且つ正面310Aが外向きに膨らまされるよう、副内視鏡を構成し得る。他方では、フット面110Aが外向きに膨らまされ且つ正面310Aが平らであるよう、副内視鏡を構成し得る。正面310Aの曲率半径がフット面110Aの曲率半径よりも大きいならば、着想可能な他の構造は、フット面310Aが内向きに膨らまされ且つフット面110Aが外向きに膨らまされる構造であってよい。同様に、正面310Aの曲率半径がフット面110Aの曲率半径よりも小さいならば、フット面310Aを外向きに膨らませ且つフット面110Aを内向きに膨らませ得る。フット面110Aが正面310A上で安全且つ制御された方法において回転し得ることだけで十分である。
【0090】
第1の実施態様において、正方形端34は、ワイヤ体2に張力をかけるよう、ネジ山付き部分33,41上でロッド要素ホルダ4に対するロッド要素3の相対的な動きを実施するために、ネジ移動を可能にする働きをする。本発明はロッド要素3の端34での正方形の形状に限定されない。三角形、八角形、又は他の多角形の形状を選択し得る。原理的には、端34でロッド要素の回転動作を生成するトルク/モーメントの係合を可能にするあらゆる可能な形状を選択し得る。
【0091】
第1の実施態様において、ロッド要素ホルダ4に対するロッド要素3の相対的な動きは、ネジ部分33,41によって実施される。ワイヤ体2にはロッド要素ホルダ4に対するロッド要素3の移動によって張力がかけられる。この目的のために、ロッド要素ホルダ4に対するロッド要素3の如何なる他の種類の動作をも選択し得る。例えば、ロッド要素ホルダ4は連続的な内側シリンダ孔を含むことができ、ロッド要素3は連続的に円筒形の長手シリンダ32を有することができ、張力手段がロッド要素3の端34に取り付けられる。長手シリンダ32をロッド要素ホルダ4に対する任意に位置に係止するよう構成される固定ネジを保持するために、ネジ山付きボアを、ロッド要素ホルダの軸に対して垂直に、ロッド要素ホルダ4内に設け得る。
【0092】
第1の実施態様において、ロッド要素3は、ネジ動作によってロッド要素ホルダ4に対して内に又は外に同心状にネジ状に回されるように構成され、ネジ動作中、ロッド要素ホルダ4の内ネジ山41は、ロッド要素3の外ネジ山33とネジ係合する。この設計では、ロッド要素ホルダ4に対して移動させられ且つ係止されるロッド要素3によってワイヤ体2に張力をかけ得る。
【0093】
第2の実施態様において、ロッド要素300は、ロッド要素ホルダ400内に位置付けられ、増大直径部分330は、そのために設けられるロッド要素ホルダ400のキャビティ内に配置される。増大直径部分330の遠位端面及び近位端面は、ロッド要素ホルダ400のキャビティ上でストップ(停止部)をそれぞれ形成する。この構造では、軸方向においてロッド要素ホルダ400のシリンダ要素420のキャビティ内にシフトさせられ、次に、係止要素によって係止されるリング要素700によって、ワイヤに張力をかけ得る。
【0094】
本発明はそれに限定されない。第1の実施態様において、第2の実施態様のために提供されるワイヤ張力付け可能性を用い得る。そして、第2の実施態様において、第1の実施態様のために提供されるワイヤ張力付け可能性を用い得る。
【0095】
実施態様において、カテーテル接続要素43;430は、図面を考慮すれば、ロッド要素ホルダ4;400に対して鋭角に延びる。本発明はそれに限定されない。ロッド要素ホルダに対するカテーテル接続要素の如何なる延伸角(extension angle)をも選択し得る。
【0096】
実施態様において、カテーテルチューブ5;500は、動作移転ワイヤ体(movement transferring wire body)を案内するキャビティを有する移転案内体(transfer guiding body)である。制御要素の旋回動作において、動作移転ワイヤ体2は、引張力及び押力に晒される。引張力及び押力がその上に加えられると、動作移転ワイヤ体2は、移転案内体上を滑動し得なければならない。移転案内体は、閉塞断面を有し得る。何故ならば、これはカテーテルチューブ5;500に対する場合であるからである。本発明はそれに限定されない。移転案内体は、動作移転ワイヤ体をその上で案内するレール要素又はボックス要素であり得る。移転案内体の断面は、その上で動作移転ワイヤ体2が滑動しない側で開放し得る。
【0097】
制御要素1;100は、制御要素1;100の撓み位置を係止するよう、係止可能であり得る。第1の実施態様において、係止は、例えば、中空ボール部分11を貫通して対向ボール部分31の表面と係合し、よって、制御要素1の、即ち、制御レバーの特定の撓み位置が、摩擦ブレーキによって係止可能であるよう、摩擦ブレーキとして作用する、係止ネジによって行われ得る。その上、全ての実施態様において、係止は、例えば、ワイヤ案内リング7;700上に或いはロッド要素ホルダ4;400のシリンダ要素42;420上に締め付けられる、動作移転ワイヤ体/複数の動作移動ワイヤ体2によって行われ得る。全てのワイヤが、例えば、ワイヤ案内リング7;700に或いはシリンダ要素42;420に取り付けられる係止クランプによって係止されならば、これは制御要素1;100の撓み位置の安全な係止をもたらす。ワイヤ2を掛止するための他の技術的な可能性を選択し得る。
【0099】
図11は、第2の実施態様の副内視鏡の概略的な断面図を示しており、母内視鏡への組み立てのための取付体が、グリップ体の遠位側に配置されている。
【0100】
図11に示すように、接続片1001が、カテーテル通路として作用する内側通路の遠位端に配置される。接続片1001は、チューブ要素である。チューブ要素は、内側通路をより長くする。接続片1001の近位端は、副内視鏡のグリップ体を形成するロッド要素ホルダ4の遠位端に回転不能に接続される。接続片1001の遠位端は、副内視鏡の取付体1000の近位端に回転不能に接続される。取付体1000も中空であり、内側通路をより長くする。
【0101】
副内視鏡の取付体1000は、母内視鏡への副内視鏡の組み立てのために用いられ、以下に記載するように、母内視鏡の取付体2440と共にアセンブリユニットを形成する。
【0102】
本実施態様において、取付体1000は、ルアーロック雄要素として形成される。アセンブリユニットは、軸方向に延びる内側通路を有するルアーロック接続部によって形成される。
【0103】
ルアーロック要素1000は、ルアーロック接続部の要素である。ルアーロック接続部は、医療部門において頻繁に用いられる標準化された接続部である。
【0104】
具体的には、中空ルアーロック雄要素1000は、その近位側に中空グリップ要素1002と、ルアーロックコーン1003とを有し、その近位部分は、その遠位側でルアーロックスリーブ1004によって取り囲まれる。ルアーロックスリーブ1004の近位端は、グリップ要素1002の遠位端に当接し、それに接続される。ルアーロック接続部の正確な構造は当該技術分野において知られているので、ここでは、それを更に詳述しない。
【0105】
その外周面に、グリップ要素1002は、フローティング(縦溝)を備え得る。その外周面に、グリップ要素1002は、代替的に又は追加的に、取付け又は取外し状態についての情報をもたらすマーキングを備え得る。これは、ルアーロック接続部が閉塞されるときに、これがマーキングによって使用者に示され、ルアーロック接続部が開放されるときに、これもマーキングによって使用者に示されることを意味する。そのような表示的なマーキングは、例えば、伸張可能で収縮可能な突起であってよく、それは、例えば、その収縮位置においける閉塞接続及びその伸張位置における開口接続を示す。このようにして、使用者は、接続部がキーを用いて安全に接続されていないという情報も認識し得る。伸張可能な及び収縮可能な突起は、赤色に着色された周縁を有するように構成され、周縁は収縮状態において隠され、その伸張状態において使用者に見え、開放接続についての情報をもたらす。
【0106】
代替的に、取付体1000は、ネジ蓋要素、差込み係止要素、又はスナップ接続要素であることができ、従って、母内視鏡の取付体2440との取り外し可能なネジ接続、差込み係止接続、又はスナップ接続を形成する。いずれの場合においても、取り外し可能な取付け接続部は、内側通路と、ロッキング(locking)とを含む。ロッキングは、使用者によって取り外し可能でなく、例えば、装置の製造業者によって或いはそのようにすることが許可された保守及び修復センター内で開放され得るのが好ましい。
【0107】
(母内視鏡と副内視鏡との組み合わせ)
【0108】
図12は、本発明に従った母内視鏡と副内視鏡との組み合わせの概略的な断面図を示している。
【0109】
母内視鏡200は、母内視鏡グリップ2400上に制御要素2100を有する。母内視鏡グリップ2400の遠位側には、副内視鏡のためのアクセス接続片2430が、45°になり得る所定の角度で延びている。所定の角度は、45°に限定されない。
【0110】
母内視鏡200は、中心的に設けられる作動通路2550を有し、作動通路2550は、母内視鏡のチューブ要素2500に続く。作動通路分枝2431が作動通路2550からアクセス接続片2430内に分岐する。アクセス接続片2430内に、作動通路分枝2431も中心的に延びる。よって、作動通路分枝2431の出口は、母内視鏡の作動通路2550に入る。作動通路分枝2431の入口は、アクセス接続片2430の近位側に開口を有する。この開口に、ルアーロック雌要素2440が、副内視鏡との接続のための取付体として回転不能に取り付けられる。ルアーロック雌要素2440は、スリーブとしても示されている。
【0111】
発明的な副内視鏡は、ルアーロック雌要素2440に取り付けられる。そのように行うとき、副内視鏡の取付体1000は、母内視鏡の取付体2440に接続され、係止される。
【0112】
図12に従った副内視鏡は、以下に記載するような更なる機能的ユニットを備え得る、上述の実施態様に従った発明的な副内視鏡である。副内視鏡はグリップ体400を有し、カテーテル通路410がグリップ体400内に形成される。
図12に示すように、グリップ体400は、その近位側に制御要素160を有する。グリップ体400の近位側には、追加的な通路接続要素450も配置され、通路接続要素450は、例えば、近位方向において、グリップ体400から離れる角度で延びる。追加的な通路接続要素450内では、追加的な通路がグリップ体400内に延び、内側通路/カテーテル通路に入る。更なる医療器具を追加的な通路内に挿入し得る。そのような器具の1つの実施例は、レーザケーブル452である。
【0113】
追加的な通路接続要素450の近位側には、追加的な通路入口開口451が配置され、レーザケーブル452は追加的な通路入口開口451内に挿入される。遠位側で、グリップ体400は、既述のように、取付体1000を有する。グリップ体400の遠位側には、洗浄通路接続要素440(flushing channel connecting element)も配置され、洗浄通路接続要素440は、例えば、遠位方向において、グリップ体400からある角度に延びる。洗浄通路接続要素440の遠位側には洗浄通路入口開口441がある。グリップ体400は、その遠位側に電力ケーブル461を更に有する。
【0114】
既述のように、グリップ体400は、その遠位側に、カテーテル接続要素430を更に有し、カテーテルチューブ550は、カテーテル接続要素430から遠位に延びる。カテーテルチューブ500は、制御要素100のカテーテル通路160の入口開口内に挿入され、そして、
図12に示されないカテーテル通路410を通じて、副内視鏡の取付体1000の内側通路を通じて、母内視鏡の取付体2440の内側通路を通じて、作動通路分枝2431を通じて、並びに、その撓み部分600に達するまで、母内視鏡の作動通路2550を通じて延びる。撓み部分600は、制御要素100の旋回動作によって旋回させられる。
【0115】
制御要素100は、撓み部分600のための旋回方向を使用者に示すマーキングを備え得る。例えば、右に、即ち、マーキング「R」によって示される方向に旋回させられる制御要素100によって、撓み部分600を右に旋回させ得る。左に、即ち、マーキング「L」によって示される方向に旋回させられる制御要素100によって、撓み部分600を左に旋回させ得る。撓み部分600は、マーキング「D」又は「U」によって示される他の方向に制御要素100に依存して、下向き又は上向きに相応して旋回させられる。制御要素100を全ての方向に旋回させ得るので、撓み部分600も全ての方向に旋回させ得る。
【0117】
副内視鏡グリップ体400のカテーテル通路160,410内のカテーテルチューブ500の特定の構成によって、カテーテルは、基本的に、それ自体でループを形成する。その上、副内視鏡内のカテーテル通路160,410を格別に短く形成することができ、それはそのような副内視鏡の極めて小さい構造をもたらす。これは使用者にとっての操作をより簡単且つより明確にする。何故ならば、カテーテルチューブ500は、使用者にとっての障害物を構成しないからである。ジョイスティックのような制御要素の操作性は、取扱いをより容易にする。副内視鏡は、片手を用いて使用者によって動作可能である。その上、その簡単な設計の故に、副内視鏡を費用効率的に製造し得る。