(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6490697
(24)【登録日】2019年3月8日
(45)【発行日】2019年3月27日
(54)【発明の名称】ナンバリングシリンダと追加的な印刷ユニットとを有する多色凸版印刷機
(51)【国際特許分類】
B41F 5/02 20060101AFI20190318BHJP
B41F 13/00 20060101ALI20190318BHJP
B41F 11/00 20060101ALI20190318BHJP
B41M 3/14 20060101ALI20190318BHJP
【FI】
B41F5/02
B41F13/00 683
B41F11/00 A
B41M3/14
【請求項の数】15
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2016-546957(P2016-546957)
(86)(22)【出願日】2015年2月3日
(65)【公表番号】特表2017-504505(P2017-504505A)
(43)【公表日】2017年2月9日
(86)【国際出願番号】IB2015050817
(87)【国際公開番号】WO2015118447
(87)【国際公開日】20150813
【審査請求日】2018年1月10日
(31)【優先権主張番号】14153895.9
(32)【優先日】2014年2月4日
(33)【優先権主張国】EP
(31)【優先権主張番号】14177949.6
(32)【優先日】2014年7月22日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】591031371
【氏名又は名称】カーベーアー−ノタシ ソシエテ アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】特許業務法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】シェーデ,ヨハネス ゲオルク
【審査官】
高松 大治
(56)【参考文献】
【文献】
特表2008−542078(JP,A)
【文献】
特開昭59−093350(JP,A)
【文献】
特開昭62−095223(JP,A)
【文献】
特開昭63−276545(JP,A)
【文献】
西独国特許第00877000(DE,B)
【文献】
米国特許第03404626(US,A)
【文献】
特開2013−035200(JP,A)
【文献】
特開2000−085095(JP,A)
【文献】
特表2009−511304(JP,A)
【文献】
特表2010−519080(JP,A)
【文献】
特表2007−507023(JP,A)
【文献】
特表2003−532563(JP,A)
【文献】
特表2013−514912(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41F 5/02
B41F 11/00
B41F 13/00
B41F 33/14
B41M 3/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
凸版印刷機、特にナンバリング印刷機であって、少なくとも第1の凸版シリンダ(51)および第2の凸版シリンダ(52)を有する印刷グループ(50;50*)を具え、前記第1および第2の凸版シリンダ(51、52)が、関連するインキングシステム(60、71、72、81、81a、81b、82、82a、82b)によってインク着けされる印刷機において、
前記インキングシステム(60、71、72、81、81a、81b、82、82a、82b)が:
第1のシャブロンシリンダ(71)にインクを供給する第1のインク着け装置(81)と;
第2のシャブロンシリンダ(72)にインクを供給する少なくとも第2のインク着け装置(82)と;
前記第1および第2のシャブロンシリンダ(71、72)と、前記第1および第2の凸版シリンダ(51、52)とに接するインク収集シリンダ(60)と;を具え、
前記インク収集シリンダ(60)が、前記第1のシャブロンシリンダ(71)から第1のインクパターン(A、D)と、前記第2のシャブロンシリンダ(72)から第2のインクパターン(B、C)とを収集し、これにより前記インク収集シリンダ(60)の上にインクの第1の多色パターン(A−D)を形成し、当該インクの第1の多色パターン(A−D)が、前記第1の凸版シリンダ(51)の上に転写され、
前記インク収集シリンダ(60)がさらに、前記第1のシャブロンシリンダ(71)から第3のインクパターン(A*、D*)と、前記第2のシャブロンシリンダ(72)から第4のインクパターン(B*、D*)とを収集し、これにより前記インク収集シリンダ(60)の上にインクの第2の多色パターン(A*−D*)を形成し、当該インクの第2の多色パターン(A*−D*)が、前記第2の凸版シリンダ(52)の上に転写されることを特徴とする凸版印刷機。
【請求項2】
請求項1に記載の凸版印刷機において、前記第1のシャブロンシリンダ(71)の回転軸と前記インク収集シリンダ(60)の回転軸とを横切る平面と、前記第2のシャブロンシリンダ(72)の回転軸と前記インク収集シリンダ(60)の回転軸とを横切る平面との間で形成される角度が、ほぼ90°であることを特徴とする凸版印刷機。
【請求項3】
請求項1または2に記載の凸版印刷機において、前記第1の凸版シリンダ(51)の回転軸と前記インク収集シリンダ(60)の回転軸とを横切る平面と、前記第2の凸版シリンダ(52)の回転軸と前記インク収集シリンダ(60)の回転軸とを横切る平面との間で形成される角度が、ほぼ90°であることを特徴とする凸版印刷機。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の凸版印刷機において、前記第1および第2の凸版シリンダ(51、52)が、共通の圧胴(55)と協働することを特徴とする凸版印刷機。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の凸版印刷機において、前記第1および第2のインク着け装置(81、82)の少なくとも一方が、2つのインキングユニット(81a、81b、82a、82b)を有することを特徴とする凸版印刷機。
【請求項6】
請求項5に記載の凸版印刷機において、前記第1および第2のインク着け装置(81、82)の両方が、それぞれ2つのインキングユニット(81a、81b、82a、82b)を有することを特徴とする凸版印刷機。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の凸版印刷機が、さらに、前記第1の凸版シリンダ(51)の上流に配置された追加的な印刷ユニット(90;95)を具えることを特徴とする凸版印刷機。
【請求項8】
請求項7に記載の凸版印刷機において、第1の凸版シリンダ(51)と前記追加的な印刷ユニット(90;95)とが、同じ圧胴(55)と協働することを特徴とする凸版印刷機。
【請求項9】
請求項8に記載の凸版印刷機において、前記追加的な印刷ユニット(90;95)と前記第1の凸版シリンダ(51)との間に、中間の乾燥または硬化ユニットが設けられていないことを特徴とする凸版印刷機。
【請求項10】
請求項7乃至9のいずれか1項に記載の凸版印刷機において、前記追加的な印刷ユニットが、スクリーン印刷ユニット(95)であることを特徴とする凸版印刷機。
【請求項11】
請求項10に記載の凸版印刷機において、前記スクリーン印刷ユニット(95)が、磁場により配向することができる顔料フレークを含むインクを塗布するように構成されており、前記凸版印刷機がさらに、前記スクリーン印刷ユニット(95)の下流に配置された磁場生成ユニット(300)を具えており、乾燥または硬化作業の前に、中に含まれる前記顔料フレークを配向させるために、前記スクリーン印刷ユニット(95)で塗布されたインクを磁場にさらすことを特徴とする凸版印刷機。
【請求項12】
請求項1乃至11のいずれか1項に記載の凸版印刷機が、さらに、前記印刷グループ(50;50*)の上流に配置された検査ユニット(200)を具えることを特徴とする凸版印刷機。
【請求項13】
請求項1乃至12のいずれか1項に記載の凸版印刷機が、さらに、前記印刷グループ(50;50*)によって印刷された特徴を検査するために、前記印刷グループ(50;50*)内に配置された検査システム(100)を具えることを特徴とする凸版印刷機。
【請求項14】
請求項1乃至13のいずれか1項に記載の凸版印刷機において、前記第1および第2のインク着け装置(81、82)が、前記凸版印刷機の固定式機械フレームから取り外すことができる可動式インキングキャリッジ(122)内に支持され、前記第1および第2のシャブロンシリンダ(71、72)が、インク収集シリンダ(60)とともに可動式中間キャリッジ(121)内に支持されており、当該可動式中間キャリッジが、前記インキングキャリッジ(122)と前記印刷グループ(50;50*)の間に設置されて、同様に前記凸版印刷機の固定式機械フレームから取り外すことができることを特徴とする凸版印刷機。
【請求項15】
請求項1乃至14のいずれか1項に記載の凸版印刷機において、前記凸版印刷機がナンバリング印刷機として作動するように設計されており、前記第1および第2の凸版シリンダ(51、52)が、複数のナンバリング装置を保持しているナンバリングシリンダであることを特徴とする凸版印刷機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して凸版印刷機に関しており、より具体的には、特に紙幣などの有価証券の製造に用いるナンバリング印刷機として使用する印刷機に関する。
【背景技術】
【0002】
凸版印刷(活版印刷とも呼ばれる)は、周知の印刷工程である(例えば2001年、Springer−Verlag Berlin Heidelberg社刊行、ISBN3−540−67326−1、Helmut Kipphan編集、「Handbook of Print Media − Technologies and Production Methods」の第2.3章、395−408頁参照)。
【0003】
凸版印刷は、紙幣などの有価証券の製造において、特に有価証券のナンバリングのために適用され、つまり1以上の固有の連続番号を有する有価証券を提供する。凸版印刷は、また、日付(例えば紙幣発行日)、署名、シールなどのさらなる凸版印刷の特徴を有する有価証券を提供するために、セキュリティー印刷の用途で使用される(上記刊行物の第2.5.1章、423−433頁、特に「ナンバー印刷、日付、署名」と表題された427−428頁参照)。
【0004】
凸版印刷機とナンバリング印刷機は、当技術分野においてこのように既知のものである。
【0005】
ナンバリング印刷機は、例えば欧州特許公報EP0061795A1、EP0167196A1、および国際公報(PCT)WO2006/129245A2とWO2007/060624A1に記載されており、すべて本出願人によるこれらの出願の内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0006】
凸版印刷(例えばナンバリング)のグループと、さらなる印刷または処理工程のグループとを組み合わせた複合型印刷機が、当技術分野で知られている。本出願人による国際公報(PCT)WO2011/145028の内容も、参照により本明細書に組み込まれており、これは、例えばナンバリングとニス引きの複合型印刷機を開示している。国際公報(PCT)WO01/85457A1、WO01/85586A1、WO2005/008605A1、およびWO2005/008606A1も同様に、全体が参照により本明細書に組み込まれており、これらは、さらに検査およびナンバリングの複合型印刷機の変形例を開示している。
【0007】
また、その他のナンバリング印刷機が、欧州特許公報EP0286317A1、EP1046498A1、EP1197332A1、EP2468506A1、EP2599631A1、日本国特許公報JP2000−085095A、および国際公報(PCT)WO2006/051563A1とWO2008/065693A1に記載されている。
【0008】
図1は、「Super Numerota(登録商標)212」という商品名で、本出願人により既に市販されている枚葉式ナンバリング印刷機の概要を示す。これと同様の図を、上述の「Handbook of Print Media」の428頁に見ることができる。このナンバリング印刷機は、通常、ナンバリンググループとして作動する凸版印刷グループ2に個々の用紙を連続して給紙する給紙装置1を具えている。凸版印刷グループ2によって印刷されると、印刷された用紙は、通例では、用紙搬送システム3に移動される。この用紙搬送システムは、一般的に、一対の無端チェーンで駆動する複数の離間した把持バーを具えており、この先端で用紙を保持するように設計されている。用紙搬送システム3は、印刷した用紙を排紙通路に沿って排紙ステーション4に搬送し、用紙はここで対応する排紙パイルの上に排紙される。
【0009】
図示した例では、凸版印刷グループ2が、第1のナンバリングシリンダ11.1として機能する第1の凸版シリンダと、第2のナンバリングシリンダ11.2として機能する第2の凸版シリンダとに用紙を連続して搬送する2区分の圧胴10を具える。ナンバリングシリンダ11.1と11.2は、各セキュリティー印刷(例えば、紙幣の印刷)の配列に対応するように設置された、一般的に複数のナンバリング装置(またはナンバリングボックス)を保持しており、セキュリティー印刷はナンバリング印刷機に送られる前に用紙に印刷されている。各個々のセキュリティー印刷は、このようにして固有の連続番号を受け取り、この連続番号はセキュリティー印刷の別々の位置において二度印刷される。
【0010】
各ナンバリングシリンダ11.1と11.2は、一般的に、対応するインク着け装置12.1と12.2でそれぞれインク着けされる。インク付け装置12.1、12.2は、対応するインク(異なるようにできる)を、ナンバリングシリンダの凸版印刷版(つまり、ナンバリング装置の関連するナンバリングホイールの対応する印刷面)11.1と11.2に供給し、次いで、対応するインクパターン(例えば英数字の文字列の形式)を圧胴10で運ばれた用紙の上に転写する。
【0011】
図2は、「Super Numerota(登録商標)III」という商品名で、本出願人により現在市販されている別の既知の枚葉式ナンバリング印刷機の概要を示す。このナンバリング印刷機は、
図1のナンバリング印刷機と同じ原理により作動し、これと同様に、ナンバリンググループとして機能する凸版印刷グループ2’と、用紙搬送システム3’(同様にこれは一対の無端チェーンで駆動する複数の離間した把持バーを具え、この先端で用紙を保持するように設計されている)と、次いで対応する排紙パイルの上に排紙する排紙ステーション4’とに連続して各シートを給紙する給紙装置1’を具える。
【0012】
凸版印刷グループ2’は、第1のナンバリングシリンダ(第1の凸版シリンダ)21.1および第2のナンバリングシリンダ(第2の凸版シリンダ)21.2に、用紙を連続して搬送する2区分の圧胴10’も具えている。この例では、各ナンバリングシリンダ21.1と21.2は、対応するインク着け装置22.1と22.2によりそれぞれインク着けされる。インク着け装置22.1と22.2は、対応するインキングキャリッジ20に配置されており、このインキングキャリッジは、メンテナンス動作時に、圧胴10’とナンバリングシリンダ21.1および21.2とから離して引っ込めることができる(国際公報(PCT)WO2006/129245A2、およびWO2007/060624A1参照)。
図1のナンバリング印刷機と比べて、
図2のナンバリング印刷機はさらに、(ナンバリングシリンダ21.1と21.2に加えて)別の凸版シリンダ23を具えており、これは第1のナンバリングシリンダ21.1の上流に配置されている。凸版シリンダ23は、例えば、用紙上の追加的な凸版印刷の特徴(日付、署名など)を印刷するのに用いることができる。ナンバリングシリンダ21.1と21.2に比べると、この追加的な凸版シリンダ23は、その外周上に適切な凸版印刷版を保持することができる。さらに対応するインク着け装置24が、凸版シリンダ23に好ましいインクを供給するために設けられている。
【0013】
図3は、
図2の凸版印刷グループ2’の変形例を示す。
図3に示す凸版印刷グループ2’’の構成要素の中で、
図2の印刷グループ2’と共通するものは、同じ参照番号が付されており、再度説明しない。
【0014】
図3は、(
図2に示すように一つだけではなく)2つのインク溜め24aと24bを具えて、凸版シリンダ23にインクを供給するのに使用するインク着け装置24’を示す。インク着け装置22.1と22.2も、同じように、図示しているような単一のインク溜め22.1aと22.2aの代わりに、二つのインク溜めの構成を使用するように改造することもできる。このような二つのインク溜めの構成によって、二つ(またはそれ以上)のインクを、多色の特徴を印刷するために、対応する凸版シリンダ21.1、21.2、および23に供給することができる。特に、連続番号の第1の部分を一つのインク色でインク着けし、連続番号の残りの部分を異なる他のインク色でインク着けすることができる。しかしながら、このようなインク着けの構成において、色分割は、軸方向においてのみ、すなわちシリンダ10、21.1、21.2、23の回転軸の方向に沿ってのみ可能である。
【0015】
欧州特許公報EP0291159A1は、凸版印刷版を保持している版胴が設けられた印刷グループを具えるタイプの多色オフセット印刷機を開示しており、この凸版印刷版は、インク収集シリンダから転写された多色インクパターンでインク着けされる。(当分野で「オルロフシリンダ」とも呼ばれる)インク収集シリンダは、インク収集シリンダの周囲に配置された複数のシャブロンシリンダ(または「カラー選択シリンダ」)から異なるインクパターンを収集し、各シャブロンシリンダは、関連するインク着け装置でインク着けされたレリーフ部を有するシャブロン版を有する。この印刷プロセスは、当分野では「オルロフ−オフセット印刷」として知られており、単一の版胴上に転写するためにインク収集シリンダ上に多色インクパターンを収集するステップのみを含み、次いで、得られるインクの多色パターンを基材上に転写して、ブランケット胴を介して印刷する。
【0016】
「オルロフ−オフセット印刷」を実施するように構成された他のオフセット印刷機は、欧州特許公報EP0132858A1、EP0343105A2、EP0343106A2、EP0343107A2、または国際公報(PCT)WO2007/042919A2からも知られている。
【発明の概要】
【0017】
本発明の全般の目的は、特に向上した機能性を有するナンバリング印刷機として使用することができる凸版印刷機を提供することである。
【0018】
この目的は、独立形式の請求項1に規定された印刷機によって達成される。
【0019】
したがって、凸版印刷機であって特にナンバリング印刷機が提供され、これは、少なくとも第1の凸版シリンダと第2の凸版シリンダとを有する印刷グループを具える。第1の凸版シリンダと第2の凸版シリンダは、関連するインキングシステムによってインク着けされる。インキングシステムは、(i)第1のシャブロンシリンダにインクを供給する第1のインク着け装置と、(ii)第2のシャブロンシリンダにインクを供給する、少なくとも第2のインク着け装置と、(iii)第1および第2のシャブロンシリンダと、第1および第2の凸版シリンダとに接しているインク収集シリンダと、を具える。インク収集シリンダは、第1のインクパターンを第1のシャブロンシリンダから、第2のインクパターンを第2のシャブロンシリンダから収集し、これによりインク収集シリンダ上にインクの第1の多色パターンを形成して、これが第1の凸版シリンダ上に転写される。インク収集シリンダは、さらに、第3のインクパターンを第1のシャブロンシリンダから、第4のインクパターンを第2のシャブロンシリンダから収集し、これによりインク収集シリンダ上にインクの第2の多色パターンを形成して、このインクの第2の多色パターンが第2の凸版シリンダ上に転写される。
【0020】
第1のシャブロンシリンダの回転軸とインク収集シリンダの回転軸とを横切る平面と、第2のシャブロンシリンダの回転軸とインク収集シリンダの回転軸とを横切る平面との間で形成される角度は、ほぼ90°であることが好ましい。
【0021】
同様に、第1の凸版シリンダの回転軸とインク収集シリンダの回転軸とを横切る平面と、第2の凸版シリンダの回転軸とインク収集シリンダの回転軸とを横切る平面との間で形成される角度は、ほぼ90°であることが好ましい。
【0022】
本発明の好ましい実施例によれば、第1のシャブロンシリンダ、第2のシャブロンシリンダ、第1の凸版シリンダ、および第2の凸版シリンダは、それぞれ単一の偏心上に取り付けられており、一方でインク収集シリンダは、二つの偏心上に取り付けられている。
【0023】
本発明の構成において、第1および第2の凸版シリンダは、特に共通の圧胴と協働してもよい。
【0024】
本発明のその他の好ましい実施例によれば、第1および第2のインク着け装置の少なくとも一方(有利には両方)が、それぞれ二つのインキングユニットを含む。
【0025】
本発明のさらなる他の実施例によれば、凸版印刷機がさらに、第1の凸版シリンダの上流に配置された追加的な印刷ユニットを具えて、第1の凸版シリンダと追加的な印刷ユニットが同じ圧胴と協働することが好ましい。この特定の好ましい構成においては、中間的な乾燥または硬化ユニットを、追加的な印刷ユニットと第1の凸版シリンダとの間から便利なことに省くことができる。
【0026】
前述の実施例の構成において、この追加的な印刷ユニットは、さらに、磁場によって配向することができる顔料フレークを含むインクを塗布するように構成されたスクリーン印刷ユニットとすることができる。この場合、凸版印刷機はさらに、スクリーン印刷ユニットの下流に配置された磁場生成ユニットを具えており、乾燥または硬化作業の前に、中に含まれる顔料フレークを配向させるために、スクリーン印刷ユニットで塗布されるインクを磁場にかける。
【0027】
凸版印刷機は、さらに便利なことに、印刷グループの上流に配置された検査ユニットを設けることができる。同様に、凸版印刷機はさらに、印刷グループ内に配置された検査システムを具えて、印刷グループによって印刷された特徴を検査することもできる。
【0028】
加えて、本発明のさらなる改良例によれば、第1および第2のインク着け装置は、凸版印刷機の固定式機械フレームから引っ込めることができる可動式インキングキャリッジ内に支持されることが好ましい。同様に、第1および第2のシャブロンシリンダは、インク収集シリンダとともに、可動式の中間キャリッジ内で支持されることが好ましく、この中間キャリッジは、インキングキャリッジと印刷グループの間に設置されて、凸版印刷機の固定式の機械フレームから同じように引っ込めることができる。
【0029】
本発明の凸版印刷機は、特に、ナンバリング印刷機として作動するように設計されており、第1および第2の凸版シリンダは、複数のナンバリング装置を保持しているナンバリングシリンダである。
【0030】
これらの印刷機のさらなる有利な実施例は、従属クレームの主題を形成し、以下に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0031】
本発明のその他の特徴と利点は、本発明の実施例の以下の詳細な説明を読むことでより明らかになるであろう。この本発明の実施例は、非限定的な例示としてのみ提供されており、添付図面に表されている。
【0032】
【
図1】
図1は、「Super Numerota(登録商標)212」という商品名で本出願人により市販されている、既知の枚葉式ナンバリング印刷機の概略的な側面図である。
【
図2】
図2は、「Super Numerota(登録商標)III」という商品名で本出願人により市販されている、別の既知の枚葉式ナンバリング印刷機の概略的な側面図である。
【
図3】
図3は、
図2のナンバリング印刷機の印刷グループの変形例における、概略的な部分側面図である。
【
図4】
図4は、本発明の一実施例にかかるナンバリング印刷機における印刷グループの概略的な部分側面図であり、この印刷グループは、インクを下流に配置された(複数の)凸版/ナンバリングシリンダの上に運ぶ前に、異なる色のインクを収集するインク収集シリンダを有する。
【
図6】
図6は、本発明の別の実施例にかかるナンバリング印刷機における印刷グループの概略的な部分側面図であり、この印刷グループは、同様に異なる色のインクを収集するインク収集シリンダを有している。
【
図7】
図7は、セキュリティーインプリントを有する用紙の概略図であり、本発明による一対の固有の連続番号がそれぞれ設けられている。
【
図8】
図8は、
図4−6に示すインク収集シリンダの表面上に収集されたインクにおける、可能な多色パターンの概略図である。
【
図9】
図9は、4色の領域で分割した結果の概略図である。
【
図10】
図10は、本発明の凸版印刷機における印刷グループの上流に便利に配置することが可能な検査ユニットの概略図であり、これは印刷グループに搬送する前に用紙を検査するためのものである。
【
図11】
図11は、国際公報(PCT)WO2008/102303A2に教示されているシリンダボディの一部の概略的な斜視図であり、このシリンダボディは、例えば本明細書の
図6に関して説明されている本発明の好ましい実施例の構成において、磁場生成ユニットとして使用することができる。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本発明を、特に、紙幣および同様の有価証券の製造に使用する枚葉式ナンバリング印刷機の構成において説明する。しかしながら、印刷する基材のタイプ(個々の用紙、連続するウェブ、個々の文書、など)に関係なく、本発明を適用できることを理解すべきである。さらに、本発明は特に有価証券のナンバリングに適してはいるが、凸版(活版)印刷の原理によって、任意の特徴を印刷する目的のためにより一般的に適用することができる。
【0034】
本発明の文脈の中では、「凸版印刷」という表現は「ナンバリング」を包含するが、これに限定されない。同様に、「凸版シリンダ」という表現は、「ナンバリングシリンダ」を包含する包括的な表現であるが、この概念に限定されない。
【0035】
図4は、本発明の一実施例にかかる凸版印刷機、つまりナンバリング印刷機における印刷グループ50の概略的な部分側面図である。
【0036】
図示した例では、印刷グループ50は、圧胴55と、この圧胴55と協働する2つのナンバリング(凸版)シリンダ51、52を有する。選択的で追加的な印刷ユニット90が、第1のナンバリングシリンダ51の上流に配置されており、これも圧胴55と協働する。この追加的な印刷ユニット90は、追加的な凸版印刷ユニットのような、任意の適切な印刷ユニットとすることができる。この例では、2つのナンバリングシリンダ51と52の各々が、当分野で知られている一連のナンバリングボックスを保持している。
【0037】
本発明の第1の態様によると、第1のナンバリングシリンダ51は、関連するインキングシステムによってインク着けされ、このシステムは、
図4において参照番号60、71、72、81、81a、81b、82、82a、および82bが付された構成要素を具える。より正確には、インキングシステムが:
第1のシャブロンシリンダ71にインクを供給する第1のインク着け装置81と;
第2のシャブロンシリンダ72にインクを供給する(少なくとも)第2のインク着け装置82と;
第1および第2のシャブロンシリンダ71、72と接しているインク収集シリンダ(または「オルロフ」シリンダ)60と;を具える。
【0038】
第1および第2のシャブロンシリンダ71、72は、各々がレリーフ部を有するシャブロン版を保持しており、レリーフ部は、インクを選択された部分にのみインク収集シリンダ60の外周に転写するように設計されている。
【0039】
インク収集シリンダ60は、第1のシャブロンシリンダ71から第1のインクパターンを収集し(この第1のインクパターンは、例えば、
図8と9に例示として示すインクフィールドAとDに形成されたインクパターンを含んでもよい)、第2のシャブロンシリンダ72から第2のインクパターンを収集し(第2のインクパターンは、例えば、
図8と9に示すインクフィールドBとCに形成されたインクパターンを含んでもよい)、これによりインク収集シリンダ60の上に、インクの第1の多色パターンを形成して、これを第1のナンバリングシリンダ51の上に転写するように設計されている。
図8と9に示す例において、インクの第1の多色パターンは、AからDまでの4つの隣接するインクフィールドから構成される。
【0040】
インク収集シリンダ60は、また、第1のシャブロンシリンダ71から第3のインクパターンを収集し(第3のインクパターンは、例えば、
図8と9に示すインクフィールドA
*とD
*に形成されたインクパターンを含んでもよい)、第2のシャブロンシリンダ72から第4のインクパターンを収集し(第4のインクパターンは、例えば、
図8と9に示すインクフィールドB
*とC
*に形成されたインクパターンを含んでもよい)、これによりインク収集シリンダ60の上に、インクの第2の多色パターンを形成して、これを第2のナンバリングシリンダ52の上に転写するように設計されている。
図8と9に示す例において、インクの第2の多色パターンは、A
*からD
*までの4つの隣接するインクフィールドから構成される。
【0041】
図4に示す好ましい実施例のように、インク収集シリンダ60は、第1および第2のナンバリングシリンダ51、52と直接的に接している。
【0042】
さらに、第1および第2のインク着け装置81、82の少なくとも一方、好ましくは(図示するように)両方が、2つのインキングユニット、つまりインク溜め81a、81bと、82a、82bとをそれぞれ含む。説明のために、インク溜め81aによって供給されるインクは、
図8と9に示すインクフィールドAとA
*に使用され、一方で、インク溜め81bによって供給されるインクはインクフィールドDとD
*に使用されるものと想定する。同様に、インク溜め82aによって供給されるインクは、
図8と9に示すインクフィールドBとB
*に使用され、一方で、インク溜め82bによって供給されるインクはインクフィールドCとC
*に使用されるものと想定する。
【0043】
圧胴55と、ナンバリングシリンダ51、52と(同様に選択的な印刷ユニット90と)を、固定式機械フレームで支持することが好ましく、一方で、インク収集シリンダ60と、シャブロンシリンダ71、72と、インク着け装置81、82とは、固定式機械フレームから離して引っ込めることができる少なくとも1の可動式キャリッジの上に支持することが好ましい。示す例では、インク収集シリンダ60と、シャブロンシリンダ71、72とを、中間キャリッジ121で支持し、一方でインク着け装置81、82は別のインキングキャリッジ122で支持することが好ましく、両方のキャリッジ121と122は、凸版印刷機の固定式機械フレームから離して引っ込めることができる。この特定の構成によって、シャブロンシリンダ71、72、インク収集シリンダ60、およびナンバリングシリンダ51、52への適切かつ直接的なアクセスが可能となり、これにより、シリンダ51、52上のナンバリングボックスの取付や、インク収集シリンダ60上のブランケットの交換、またはシャブロンシリンダ71、72上のシャブロン版の交換のようなメンテナンス作業が、大いに容易になる。
【0044】
図4に示すように、検査システム100が、印刷グループ50内にさらに設けられており、印刷グループ50によって印刷された特徴を検査する。この検査システム100は、圧胴55と、つまり第2のナンバリングシリンダ52の直後に、協働することが好ましい。この検査システムは、特にナンバリングの質を調べるために使用することができる。特定の例において、検査システム100は、圧胴55によって搬送された印刷用紙の表面を見るラインスキャンカメラを有しており、2つのミラー(参照番号なし)の組合せを介して、カメラの光路の適切な向きの変更(redirection)が可能となる。
【0045】
図5は、
図4のシリンダ配置の概略図であり、ここでは関連する構成要素、つまり圧胴55(の一部)、第1および第2のナンバリングシリンダ51、52、インク収集シリンダ60、第1および第2のシャブロンシリンダ71、72、およびインク着け装置81、82のみを示している。
【0046】
図5を見ると、この好ましい実施例において、第1のシャブロンシリンダ71の回転軸とインク収集シリンダ60の回転軸とを横切る平面と、第2のシャブロンシリンダ72の回転軸とインク収集シリンダ60の回転軸とを横切る平面(この2つの平面は
図5に破線で示されている)との間で形成される角度が、ほぼ90°であることが明らかである。
【0047】
同様に、この好ましい実施例において、第1のナンバリングシリンダ51の回転軸とインク収集シリンダ60の回転軸とを横切る平面と、第2のナンバリングシリンダ52の回転軸とインク収集シリンダ60の回転軸とを横切る平面との間で形成される角度が、ほぼ90°である。
【0048】
第1のシャブロンシリンダ71と、第2のシャブロンシリンダ72と、第1の凸版シリンダ51と、第2の凸版シリンダ52とは、それぞれが、単一の偏心で取り付けられることが好ましい。これに対して、インク収集シリンダ60は、二つの偏心で取り付けられることが好ましい。
【0049】
本発明の印刷機によって実現可能な特徴の用例を、
図7−9を参照して説明する。
【0050】
図7は、セキュリティーインプリントPを有する用紙の概略図であり、本発明による一対の固有の連続番号SN、SN
*がそれぞれ設けられている。簡略化のために、4つのみのセキュリティーインプリントPを、
図7に示している。しかしながら、典型例の有価証券の用紙は、複数の行と列に編成された複数のセキュリティーインプリントPのマトリックス配列を含むことが理解できるであろう。連続番号SN、SN
*の各対は、各セキュリティープリントPに固有のものである。
【0051】
図7は、さらに、参照記号Mが付された追加的な印刷パターンを示しており、これは2つの連続番号SNとSN
*が設けられた位置の外側に印刷されている。この追加的な印刷パターンMは、(
図6のスクリーン印刷ユニット95のような)
図4の追加的な印刷ユニット90によって塗布される。
【0052】
図8は、
図4と5(または6)に示すインク収集シリンダ60の表面上に収集されたインクにおける、可能な多色パターンの概略図である。本発明によって、各連続番号SNとSN
*は、既知のナンバリング印刷機によって可能なインクのパターンよりも、より複雑なインクパターンを有して印刷することができる。より正確には、
図8に概要を示すように、各連続番号SNとSN
*は、水平(軸の)方向xと垂直(外周の)方向yの両方でより複雑な色の分割を示している、インクの多色パターンを有してインク着けすることができる。
【0053】
示す例では、連続番号SNに関連するインクの第1の多色パターンは、インク収集シリンダ60上に形成され、4つの着色領域A、B、CおよびDから構成される。同様に、連続番号SN
*に関連するインクの第2の多色パターンは、インク収集シリンダ60上に形成され、4つの着色領域A
*、B
*、C
*およびD
*から構成される。示す例では、多色パターンA−DとA
*−D
*との両方の色分割が同一であるが、代替的に2つの連続番号SNとSN
*を異なるインクパターンでインク着けすることもできる。
【0054】
図9は、連続番号SNとSN
*を、それぞれ4つの着色領域A−DとA
*−D
*とに分割した結果の概略図である。この例では、色分割が、水平方向xと垂直方向yの両方で実施されており、連続番号SNとSN
*を、異なる色の4つの部分A、B、C、DとA
*、B
*、C
*、D
*とでそれぞれ印刷する結果となる。シャブロンシリンダ71、72上のシャブロン版の特定の設計に応じて、その他の色分割も可能である。
【0055】
図6は、本発明の別の実施例による凸版印刷機、つまりナンバリング印刷機における印刷グループ50
*の概略的な部分側面図であり、この印刷グループ50
*も同様に、異なる色のインクを収集するインク収集シリンダ60を有している。
【0056】
図4と5を参照して説明した第1の実施例に対する相違点は、印刷グループ50
*が、第1の凸版シリンダ51の上流に配置されたスクリーン印刷ユニット95を具える点である(このスクリーン印刷ユニット95は、圧胴55と協働することが好ましい)。
【0057】
スクリーン印刷ユニット95のこの特定の配置によって、光学的に変化可能なインク(OVI)または光学的に変化可能な磁気インク(OVMI)のパターンのような、追加的な印刷パターン(このパターンに参照記号Mが付されている
図7参照)の適用が可能となる。スクリーン印刷ユニット95は、この追加的な印刷パターンMを有価証券の一領域に適用するように設計されており、この領域は、連続番号SNとSN
*が適用される領域の外側(
図7参照)に位置するよう選択されていることが理解できるであろう。この構成によって、スクリーン印刷ユニット95と第1の凸版シリンダ51との間に、中間の乾燥または硬化ユニットが必要なくなる。しかしながら、乾燥または硬化ユニットを、必要性または利便性に応じて、印刷ユニット95の下流に選択的に設けることもできる。
【0058】
好ましくは、スクリーン印刷ユニット95が、磁場によって配向することができる顔料フレークを含むインク(すなわち、いわゆる光学的に変化可能な磁気インク、OVMI)を塗布するように構成されており、この凸版印刷機がさらに、スクリーン印刷ユニット95の下流に配置された磁場生成ユニットを具えて、乾燥または硬化作業の前に、中に含まれる顔料フレークを配向させるために、スクリーン印刷ユニット95で塗布されたインクを磁場にさらす。適切な磁場生成ユニットが、国際公報(PCT)WO2008/102303A2に開示されており、このユニットは、
図6の用紙搬送システム30の通路に沿って、利便性よく配置することができる。
図11は、国際公報(PCT)WO2008/102303A2においてより具体的に説明されているシリンダボディ300の一部の概略的な斜視図であり、このシリンダボディ300は、本発明の構成において磁場生成ユニットとして適切に使用することができる(欧州特許公報EP2433798A1も参照)。
【0059】
さらなる改良例として、印刷グループ50、50
*に搬送する前に用紙を検査するために、上述の印刷グループ50、50
*を、印刷グループ50、50
*の上流に配置された検査ユニットと組み合わせることも考えることができる(例えば、本明細書に内容が組み込まれている国際公報(PCT)WO2005/008605A1、WO2005/008606A1、およびWO2012/059861A1に開示されている)。これにより、例えば、特定の品質要件を満たす用紙にのみフルシートナンバリングを行うことが可能となる。可能な検査ユニット200の一例を
図10に示しており、参照番号201−206は各用紙搬送シリンダを示し、参照番号202.1、203.1および204.1は、ラインスキャンカメラのような光学的検査カメラを示しており、用紙の検査のために搬送シリンダ202、203、および204にそれぞれ関連している。この構成において、各搬送シリンダ202、203、204は、関連する検査カメラ202.1、203.1、204.1とともに、それぞれが対応する検査ユニットを形成し、特に、反射光下で用紙の前面を検査する前面検査ユニットと、反射光下で用紙の裏面を検査する裏面検査ユニットと、用紙の透明性を検査する透明性検査ユニットを形成する。検査ユニット200により検査されると、検査された用紙は、例えば、搬送シリンダ206から上述の印刷グループ50、50
*の圧胴55に直接搬送することができる。
【0060】
添付した特許請求の範囲に規定した本発明の範囲を逸脱することなく、様々な変形例および/または改良例を上述の実施例に作成することができる。
【0061】
特に、上述の実施例はナンバリング印刷機に関するものではあるが、本発明は、一般的にどのような凸版印刷機にも適用することができる。さらに、本発明は、枚葉式印刷機に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0062】
1、1’ 給紙装置
2、2’、2” 凸版印刷グループ/ナンバリンググループ
3、3’ 用紙搬送システム(例えば無端チェーンで駆動する離間した把持バーを有するチェーン把持システム)
4、4’ 排紙ステーション
10、10’ 圧胴
11.1、11.2 凸版シリンダ/ナンバリングシリンダ
12.1、12.2 凸版印刷(ナンバリング)シリンダ11.1、11.2それぞれのインク着け装置
20 (インク着け装置22.1、22.2、24を支持している)引き込み可能なインキングキャリッジ
21.1、21.2 凸版シリンダ/ナンバリングシリンダ
22.1、22.2 凸版印刷(ナンバリング)シリンダ21.1、21.2それぞれのインク着け装置
22.1a、22.2a インク着け装置22.1、22.2それぞれのインク溜め
23 (選択的な)凸版シリンダ(例えば、日付、署名、シールなどの印刷用)
24、24’ 凸版シリンダ23のインク着け装置
24a’、24b’ インク着け装置24’の(2つの)インク溜め
30 用紙搬送システム(例えば無端チェーンで駆動する離間した把持バーを有するチェーン把持システム)
50、50
* 印刷グループ
51、52 凸版シリンダ/ナンバリングシリンダ
60 インク収集シリンダ
71、72 シャブロンシリンダ
81、82 シャブロンシリンダ71、72にそれぞれインクを供給するインク着け装置
81a、81b インク着け装置81の(2つの)インク溜め
82a、82b インク着け装置82の(2つの)インク溜め
90 選択的な印刷シリンダ
95 スクリーン印刷ユニット
100 検査システム
121 インク収集シリンダ60とシャブロンシリンダ71、72を支持する中間キャリッジ
122 インク着け装置81、82を支持するインキングキャリッジ
200 印刷グループ50、50
*の上流に配置された検査ユニット(例えば国際公報(PCT)WO2005/008605A1、WO2005/008606A1、およびWO2012/059861A1参照)
201−206 用紙搬送シリンダ
202.1 用紙搬送シリンダ202と協働し、例えば用紙の透明性を検査する透明性検査ユニットを形成する検査カメラ
203.1 用紙搬送シリンダ203と協働し、例えば反射光下で用紙の前面を検査する前面検査ユニットを形成する検査カメラ
204.1 用紙搬送シリンダ204と協働し、例えば反射光下で用紙の裏面を検査する裏面検査ユニットを形成する検査カメラ
300 磁場生成ユニット(例えば国際公報(PCT)WO2008/102303A2、および欧州特許公報EP2433798A1参照)
P セキュリティー印刷(例えば紙幣のインプリント)
SN、SN
* 連続番号
A−D 連続番号SNの領域と一致するインクフィールド
A
*−D
* 連続番号SN
*の領域と一致するインクフィールド
M 例えばスクリーン印刷ユニット95によって塗布された印刷パターン