(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
次亜塩素酸を含有する水は、水道水の殺菌用、飲料水、ビルの給水等の殺菌用、野菜、海産物、食肉等の生鮮品の殺菌用と、広く殺菌に用いられている。次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)の殺菌用途での通常の使用法は、必要な残留塩素濃度まで水で希釈してから使うが、完全な滅菌を目指すと濃度を高くしなければならない。そこで、希釈液を酸性又は弱酸性に調整することにより、次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)を次亜塩素酸(HClO)に変化させることで殺菌力が大幅に向上する。次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)はpHにより塩素化合物の存在比率が変化することが知られており、低pH、すなわち、強酸性領域では塩素ガス(Cl
2)の存在比率が多く、弱〜高アルカリ領域では次亜塩素イオン(ClO
−)の存在比率が多く、pH3〜6の弱酸性領域では次亜塩素酸(HClO)の存在比率が多い。市販されている次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)6〜12質量%は高アルカリ領域にあり、100〜200ppmに希釈しても弱アルカリ領域であるため、次亜塩素イオン(ClO
−)の存在比率が多い状態で使用される。一方、殺菌剤として用いる場合は、pH調整や電気分解等の手段を用いてpH3〜6にpH調整し、次亜塩素酸(HClO)の存在比率が多い状態にし殺菌力を強化して使用される。
【0003】
次亜塩素酸を含有する水を製造する方法としては、例えば、特開平6−206076号公報には、次亜塩素酸塩溶液を希釈し水素置換型イオン交換材でイオン交換することで次亜塩素酸を生じさせ、次亜塩素酸を含有する水を得る方法が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の方法では、次亜塩素酸塩溶液を水素置換型イオン交換材でイオン交換することで酸性の次亜塩素酸溶液が得られるが、ユースポイントでの次亜塩素酸の濃度や、流量を変えた場合、水素置換型イオン交換材に流入する次亜塩素酸塩溶液の濃度、流量も同時に変化することになり、必要な有効塩素濃度、最適なpHを得ることが難しい。
【0006】
従って、本発明の目的は、ユースポイントで次亜塩素酸の濃度や、流量を変えた場合でも、必要な有効塩素濃度及び最適なpHを得ることができる次亜塩素酸殺菌水の生成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記従来技術における課題は、以下に示す本発明により解決される。
すなわち、本発明は、希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液中の次亜塩素酸ナトリウムのナトリウムイオンを水素イオンにイオン交換して、次亜塩素酸溶解水を得るためのイオン交換手段と、
一端側から次亜塩素酸ナトリウム水溶液希釈用の希釈水が供給され、他端側が該イオン交換手段に繋がる希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管と、
一端側から高濃度次亜塩素酸ナトリウム水溶液が供給され、他端側が該希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管に繋がる高濃度次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管と、
一端側から次亜塩素酸溶解水希釈用の希釈水が供給され、他端側がユースポイントに繋がる次亜塩素酸殺菌水送液管と、
一端側が該イオン交換手段に繋がり、他端側が該次亜塩素酸殺菌水送液管に繋がり、次亜塩素酸溶解水が送液される次亜塩素酸溶解水送液管と、
該希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管から分岐し、該次亜塩素酸殺菌水送液管に繋がり、該希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管内の希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液を、該次亜塩素酸殺菌水送液管に供給するための希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液バイパス管と、
該高濃度次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管に設置され、高濃度次亜塩素酸ナトリウム水溶液を送液するための高濃度次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液ポンプと、
該希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液バイパス管に設置され、該希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管内の希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液の一部を該次亜塩素酸殺菌水送液管に送液するためのバイパス管送液ポンプと、
該次亜塩素酸溶解水送液管に設置され、次亜塩素酸溶解水を送液するための次亜塩素酸溶解水送液ポンプと、
該次亜塩素酸殺菌水送液管に設置され、次亜塩素酸殺菌水のpHを測定するためのpH測定手段と、
該次亜塩素酸殺菌水送液管に設置され、次亜塩素酸殺菌水中の次亜塩素酸濃度を測定するための残留塩素濃度測定手段と、
該pH測定手段、該次亜塩素酸溶解水送液ポンプ及び該バイパス管送液ポンプに電気的に繋がり、管理pH値が記憶され、該pH測定手段から送られてくるpH値と該管理pH値とを対比し、該pH測定手段から送られてくるpH値と、該管理pH値に差がある場合には、該pH測定手段から送られてくるpH値と該管理pH値との差から、次亜塩素酸殺菌水のpHを、該管理pH値にするために必要な、該次亜塩素酸溶解水送液ポンプ及び該バイパス管送液ポンプの送液流量を算出し、該次亜塩素酸溶解水送液ポンプ及び該バイパス管送液ポンプに、送液流量変更命令を送る、第一演算部と、
該残留塩素濃度測定手段、該次亜塩素酸溶解水送液ポンプ及び該バイパス管送液ポンプに電気的に繋がり、管理次亜塩素酸濃度値が記憶され、該(※1) 残留塩素濃度測定手段から送られてくる次亜塩素酸濃度値と該管理次亜塩素酸濃度値とを対比し、該残留塩素濃度測定手段から送られてくる次亜塩素酸濃度値と、該管理次亜塩素酸濃度値に差がある場合には、該残留塩素濃度測定手段から送られてくる次亜塩素酸濃度値と該管理次亜塩素酸濃度値との差から、次亜塩素酸殺菌水中の次亜塩素酸濃度を、該管理次亜塩素酸濃度値にするために必要な、該次亜塩素酸溶解水送液ポンプ及び該バイパス管送液ポンプの送液流量を算出し、該次亜塩素酸溶解水送液ポンプ及び該バイパス管送液ポンプに、送液流量変更命令を送る、第二演算部と、
を有することを特徴とする次亜塩素酸殺菌水の生成装置を提供するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ユースポイントで次亜塩素酸の濃度や、流量を変えた場合でも、必要な有効塩素濃度及び最適なpHを得ることができる次亜塩素酸殺菌水の生成装置を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の次亜塩素酸殺菌水の生成装置は、希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液中の次亜塩素酸ナトリウムのナトリウムイオンを水素イオンにイオン交換して、次亜塩素酸溶解水を得るためのイオン交換手段と、
一端側から次亜塩素酸ナトリウム水溶液希釈用の希釈水が供給され、他端側が該イオン交換手段に繋がる希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管と、
一端側から高濃度次亜塩素酸ナトリウム水溶液が供給され、他端側が該希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管に繋がる高濃度次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管と、
一端側から次亜塩素酸溶解水希釈用の希釈水が供給され、他端側がユースポイントに繋がる次亜塩素酸殺菌水送液管と、
一端側が該イオン交換手段に繋がり、他端側が該次亜塩素酸殺菌水送液管に繋がり、次亜塩素酸溶解水が送液される次亜塩素酸溶解水送液管と、
該希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管から分岐し、該次亜塩素酸殺菌水送液管に繋がり、該希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管内の希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液を、該次亜塩素酸殺菌水送液管に供給するための希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液バイパス管と、
該高濃度次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管に設置され、高濃度次亜塩素酸ナトリウム水溶液を送液するための高濃度次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液ポンプと、
該希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液バイパス管に設置され、該希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管内の希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液の一部を該次亜塩素酸殺菌水送液管に送液するためのバイパス管送液ポンプと、
該次亜塩素酸溶解水送液管に設置され、次亜塩素酸溶解水を送液するための次亜塩素酸溶解水送液ポンプと、
該次亜塩素酸殺菌水送液管に設置され、次亜塩素酸殺菌水のpHを測定するためのpH測定手段と、
該次亜塩素酸殺菌水送液管に設置され、次亜塩素酸殺菌水中の次亜塩素酸濃度を測定するための残留塩素濃度測定手段と、
該pH測定手段、該次亜塩素酸溶解水送液ポンプ及び該バイパス管送液ポンプに電気的に繋がり、管理pH値が記憶され、該pH測定手段から送られてくるpH値と該管理pH値とを対比し、該pH測定手段から送られてくるpH値と、該管理pH値に差がある場合には、該pH測定手段から送られてくるpH値と該管理pH値との差から、次亜塩素酸殺菌水のpHを、該管理pH値にするために必要な、該次亜塩素酸溶解水送液ポンプ及び該バイパス管送液ポンプの送液流量を算出し、該次亜塩素酸溶解水送液ポンプ及び該バイパス管送液ポンプに、送液流量変更命令を送る、第一演算部と、
該残留塩素濃度測定手段、該次亜塩素酸溶解水送液ポンプ及び該バイパス管送液ポンプに電気的に繋がり、管理残留塩素酸濃度値が記憶され、該残留塩素濃度測定手段から送られてくる残留塩素酸濃度値と該管理残留塩素酸濃度値とを対比し、該残留塩素濃度測定手段から送られてくる残留塩素酸濃度値と、該管理残留塩素酸濃度値に差がある場合には、該残留塩素濃度測定手段から送られてくる残留塩素酸濃度値と該管理残留塩素酸濃度値との差から、次亜塩素酸殺菌水中の残留塩素酸濃度を、該管理残留塩素酸濃度値にするために必要な、該次亜塩素酸溶解水送液ポンプ及び該バイパス管送液ポンプの送液流量を算出し、該次亜塩素酸溶解水送液ポンプ及び該バイパス管送液ポンプに、送液流量変更命令を送る、第二演算部と、
を有することを特徴とする次亜塩素酸殺菌水の生成装置である。
【0011】
本発明の次亜塩素酸殺菌水の生成装置について、
図1を参照して説明する。
【0012】
図1は、本発明の次亜塩素酸殺菌水の生成装置の形態例のフロー図である。
図1に示す次亜塩素酸殺菌水の生成装置は、イオン交換手段2を有する。また、
図1に示す次亜塩素酸殺菌水の生成装置は、高濃度次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管42と、希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41と、次亜塩素酸溶解水送液管43と、次亜塩素酸殺菌水送液管47と、希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液バイパス管48を有する。
【0013】
イオン交換手段2は、希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液51中の次亜塩素酸ナトリウムのナトリウムイオンを水素イオンにイオン交換して、次亜塩素酸溶解水を得るための手段である。イオン交換手段2は、次亜塩素酸ナトリウム水溶液中のナトリウムイオンを、水素イオンにイオン交換することができるH
+型のイオン交換体であれば、特に制限されず、H
+型の無機イオン交換体、H
+型のイオン交換樹脂、H
+型のイオン交換膜等が挙げられる。H
+型の無機イオン交換体としては、例えば、H
+型のゼオライト、H
+型のジルコニウム、酸化アンチモン等のH
+型の金属酸化物や、フェロシアン化錯体が挙げられる。H
+型の金属酸化物とは、金属酸化物中に酸点が存在し、その酸点の対イオンがH
+であるものを指す。
【0014】
次亜塩素酸ナトリウムは酸化力が強いため、イオン交換手段として、イオン交換樹脂やイオン交換膜のような有機高分子からなる有機高分子イオン交換体を用いると、イオン交換の際に、有機高分子イオン交換体が、次亜塩素酸ナトリウム溶液中の遊離塩素により酸化されて酸化劣化してしまうという場合がある。そして、イオン交換を行っているときに、イオン交換処理量がイオン交換容量に達しただけであると、プロトン化処理を行うことにより、イオン交換体をH
+型に再生し、再使用することができるが、イオン交換体が酸化劣化してしまうと、イオン交換手段としては再使用できなくなる。そのため、イオン交換手段2としては、無機のイオン交換体を用いることが、イオン交換の際に、次亜塩素酸ナトリウムによるイオン交換体の酸化劣化の問題が起こり難い点で好ましい。特に、イオン交換手段が、H
+型の金属酸化物であることが、イオン交換の際に、次亜塩素酸ナトリウムによるイオン交換体の酸化劣化が起こり難い点で好ましい。
【0015】
希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41は、高濃度次亜塩素酸ナトリウム水溶液31を希釈するための希釈水32を、装置外からイオン交換手段2まで送液するための送液管であり、一端側から次亜塩素酸ナトリウム水溶液希釈用の希釈水32が供給され、他端側がイオン交換手段2に繋がっている。希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41の途中には、高濃度次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管42が繋がっている。この高濃度次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管42は、希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41内の次亜塩素酸ナトリウム水溶液希釈用の希釈水32に、高濃度次亜塩素酸ナトリウム水溶液31を供給するための送液管であり、一端側から高濃度次亜塩素酸ナトリウム水溶液31が供給され、他端側が希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41に繋がっている。そして、希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41内の次亜塩素酸ナトリウム水溶液希釈用の希釈水32に、高濃度次亜塩素酸ナトリウム水溶液31が供給されることで、希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41内で、希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液51が調製される。
【0016】
次亜塩素酸殺菌水送液管47は、次亜塩素酸溶解水53を希釈するための希釈水33aを、装置外からユースポイントまで送液するための送液管であり、一端側から次亜塩素酸溶解水希釈用の希釈水33aが供給され、他端側がユースポイントに繋がる。次亜塩素酸殺菌水送液管47の途中には、次亜塩素酸溶解水送液管43が繋がっている。この次亜塩素酸溶解水送液管43は、次亜塩素酸殺菌水送液管47内の次亜塩素酸溶解水希釈用の希釈水33aに、イオン交換手段2で次亜塩素酸ナトリウムをイオン交換して得られる次亜塩素酸溶解水53を供給するための送液管であり、一端側がイオン交換手段2に繋がり、他端側が次亜塩素酸殺菌水送液管47に繋がっている。そして、次亜塩素酸殺菌水送液管47内の次亜塩素酸溶解水希釈用の希釈水33aに、次亜塩素酸溶解水53が供給されることで、次亜塩素酸殺菌水送液管47内で、次亜塩素酸殺菌水36が製造される。
【0017】
希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液バイパス管48は、希釈次亜塩素酸ナトリウム送液管41内の希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液51の一部を、イオン交換手段2を通さずに、次亜塩素酸殺菌水送液管47内に供給するためのバイパス管であり、希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41から分岐し、次亜塩素酸殺菌水送液管47に繋がる。希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液バイパス管48の分岐位置、つまり、希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液バイパス管48が希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41に繋がる位置は、高濃度次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管42が希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41に繋がる位置より後で、且つ、イオン交換手段2より手前である。また、希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液バイパス管48が次亜塩素酸殺菌水送液管47に繋がる位置は、次亜塩素酸溶解水送液管43が次亜塩素酸殺菌水送液管47に繋がる位置より後で、且つ、pH測定手段3より手前であるか、あるいは、次亜塩素酸溶解水送液管43が次亜塩素酸殺菌水送液管47に繋がる位置より手前である。そして、次亜塩素酸殺菌水送液管47に、希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液51が供給されることで、次亜塩素酸殺菌水送液管47内で、希釈水33aに次亜塩素酸溶解水53と希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液51が混合されて、次亜塩素酸殺菌水のpHが調整され、次亜塩素酸殺菌水36が得られる。
【0018】
図1に示す次亜塩素酸殺菌水の生成装置では、高濃度次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管42に、高濃度次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液ポンプ11が設置されている。高濃度次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液ポンプ11は、希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41内に、高濃度次亜塩素酸ナトリウム水溶液31を、供給量を調節して供給するための送液ポンプである。
【0019】
また、
図1に示す次亜塩素酸殺菌水の生成装置では、次亜塩素酸溶解水送液管43に、次亜塩素酸溶解水送液ポンプ13が設置されている。次亜塩素酸溶解水送液ポンプ13は、イオン交換手段2で得られる次亜塩素酸溶解水を、次亜塩素酸殺菌水送液管47に送液するための送液ポンプである。
【0020】
また、
図1に示す次亜塩素酸殺菌水の生成装置では、希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液バイパス管48に、バイパス管送液ポンプ16が設置されている。バイパス管送液ポンプ16は、希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41内から、希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管51の一部を抜出し、次亜塩素酸殺菌水送液管47内に、希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液51を、供給量を調節して供給するための送液ポンプである。
【0021】
また、
図1に示す次亜塩素酸殺菌水の生成装置では、希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液バイパス管48が繋がる位置より後の次亜塩素酸殺菌水送液管47に、次亜塩素酸殺菌水のpHを測定するためのpH測定手段3が設置されている。
【0022】
また、
図1に示す次亜塩素酸殺菌水の生成装置では、次亜塩素酸殺菌水送液管47に、次亜塩素酸殺菌水36中の残留塩素濃度を測定するための残留塩素濃度測定手段7が設置されている。残留塩素濃度測定手段7に供給される次亜塩素酸殺菌水36は、pHが調整されているので、次亜塩素酸殺菌水36中の塩素化合物は、主に次亜塩素酸として存在している。そのため、残留塩素濃度測定手段7から得られる残留塩素濃度を、次亜塩素酸濃度とみなすことができる。
【0023】
そして、
図1に示す次亜塩素酸殺菌水の生成装置は、pH測定手段3、次亜塩素酸溶解水送液ポンプ13及びバイパス管送液ポンプ16に電気的に繋がり、管理pH値が記憶され、pH測定手段3から送られてくるpH値と管理pH値とを対比し、pH測定手段3から送られてくるpH値と、管理pH値に差がある場合には、pH測定手段3から送られてくるpH値と管理pH値との差から、次亜塩素酸殺菌水のpHを、管理pH値にするために必要な、次亜塩素酸溶解水送液ポンプ13の次亜塩素酸溶解水53及びバイパス管送液ポンプ16の希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液51の送液流量を算出し、次亜塩素酸溶解水送液ポンプ13及びバイパス管送液ポンプ16に、送液流量変更命令を送る、第一演算部26を有する。第一演算部26は、記憶部に管理pH値が記憶されており、pH測定手段3から送られてくるpH値と、管理pH値に差がある場合には、pH測定手段3から送られてくるpH値と管理pH値との差から、次亜塩素酸殺菌水のpHを、管理pH値にするために必要な、次亜塩素酸溶解水送液ポンプ13の次亜塩素酸溶解水53及びバイパス管送液ポンプ16の希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液51の送液流量を算出し、その送液流量に変更するように、次亜塩素酸溶解水送液ポンプ13及びバイパス管送液ポンプ16に、送液流量変更命令を送るプログラムが組み込まれている電子計算機である。なお、管理pH値とは、ユースポイントに供給される次亜塩素酸殺菌水36のpH値、すなわち、次亜塩素酸殺菌水のpH値の設定値を指す。また、次亜塩素酸殺菌水のpHを、管理pH値にするために必要な、バイパス管送液ポンプの希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液の送液流量を算出し、その送液流量に変更するとは、pH測定手段により測定されるpH値が、管理pH値より高い場合には、バイパス管送液ポンプの送液流量を少なくして、pH測定手段により測定されるpH値が、管理pH値になるように調節することを指し、また、pH測定手段により測定されるpH値が、管理pH値より低い場合には、バイパス管送液ポンプの送液流量を多くして、pH測定手段により測定されるpH値が、管理pH値になるように調節することを指す。このとき、管理pHは、pH4〜6.5の範囲で選択されることが好ましく、5〜6.5の範囲で選択されることが特に好ましい。なお、pH測定手段により測定されるpH値と、管理pH値とに、どの程度の差があったときに、バイパス管送液ポンプの送液流量を変更する命令を送る必要があるpH差(有効pH差)とするかは、殺菌水の用途、殺菌水中の次亜塩素酸濃度の設定値等により、適宜選択される。
【0024】
なお、
図1に示す次亜塩素酸殺菌水の生成装置では、次亜塩素酸殺菌水供給管47内で、希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液が混合されることにより、次亜塩素酸殺菌水のpHが調整される。
【0025】
また、
図1に示す次亜塩素酸殺菌水の生成装置では、残留塩素濃度測定手段7、次亜塩素酸溶解水送液ポンプ13及びバイパス管送液ポンプ16に電気的に繋がり、管理残留塩素酸濃度値が記憶され、残留塩素濃度測定手段7から送られてくる残留塩素酸濃度値と管理残留塩素酸濃度値とを対比し、残留塩素濃度測定手段7から送られてくる残留塩素酸濃度値と、管理残留塩素酸濃度値に差がある場合には、残留塩素濃度測定手段7から送られてくる残留塩素酸濃度値と管理残留塩素酸濃度値との差から、次亜塩素酸殺菌水中の残留塩素酸濃度を、管理残留塩素酸濃度値にするために必要な、次亜塩素酸溶解水送液ポンプ13及びバイパス管送液ポンプ16の送液流量を算出し、次亜塩素酸溶解水送液ポンプ13及びバイパス管送液ポンプ16に、送液流量変更命令を送る、第二演算部が設けられている。第二演算部は、記憶部に管理残留塩素酸濃度が記憶されており、残留塩素濃度測定手段7から送られてくる残留塩素酸濃度値と、管理残留塩素酸濃度値に差がある場合には、残留塩素濃度測定手段7から送られてくる残留塩素酸濃度値と管理残留塩素酸濃度値との差から、次亜塩素酸殺菌水中の残留塩素酸濃度を、管理残留塩素酸濃度値にするために必要な、次亜塩素酸溶解水送液ポンプ13及びバイパス管送液ポンプ16の送液流量を算出し、その送液流量に変更するように、次亜塩素酸溶解水送液ポンプ13及びバイパス管送液ポンプ16に、送液流量変更命令を送るプログラムが組み込まれている電子計算機である。なお、管理残留塩素酸濃度値とは、製造目的とする次亜塩素酸殺菌水36の残留塩素酸濃度の設定値を指す。また、次亜塩素酸殺菌水中の残留塩素酸濃度を、管理残留塩素酸濃度値にするために必要な、次亜塩素酸溶解水送液ポンプの送液流量を算出し、その送液流量に変更するとは、残留塩素濃度測定手段により測定される残留塩素酸濃度値が、管理残留塩素酸濃度値より大きい場合には、次亜塩素酸溶解水送液ポンプ及びバイパス管送液ポンプ16の送液流量を少なくして、残留塩素濃度測定手段により測定される残留塩素酸濃度値が、管理残留塩素酸濃度値になるように調節することを指し、また、残留塩素濃度測定手段により測定される残留塩素酸濃度値が、管理残留塩素酸濃度値より小さい場合には、次亜塩素酸溶解水送液ポンプ及びバイパス管送液ポンプ16の送液流量を多くして、残留塩素濃度測定手段により測定される残留塩素酸濃度値が、管理残留塩素酸濃度値になるように調節することを指す。なお、残留塩素濃度測定手段により測定される残留塩素酸濃度値と、管理残留塩素酸濃度値とに、どの程度の差があったときに、次亜塩素酸溶解水送液ポンプ及びバイパス管送液ポンプ16の送液流量を変更する命令を送る必要がある濃度差(有効濃度差)とするかは、殺菌水の用途、殺菌水中の次亜塩素酸濃度の設定値等により、適宜選択される。また、第一演算部と第二演算部用のプラグラムは、同じ電子計算機に組み込まれていてもよいし、それぞれ別々の電子計算機に組み込まれていてもよい。
【0026】
そして、
図1に示す次亜塩素酸殺菌水の生成装置では、次亜塩素酸殺菌水供給管47中の次亜塩素酸溶解水希釈用の希釈水33aに、次亜塩素酸溶解水53及び希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液51が、供給量を調節して供給されることにより、次亜塩素酸殺菌水36のpHが、4〜6.5、好ましくは5〜6.5に調整される。つまり、
図1に示す次亜塩素酸殺菌水の生成装置は、pH4〜6.5、好ましくはpH5〜6.5の次亜塩素酸殺菌水の製造用の次亜塩素酸殺菌水の生成装置である。
【0027】
また、
図1に示す次亜塩素酸殺菌水の生成装置では、高濃度次亜塩素酸ナトリウム水溶液の供給位置より手前の希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41に、加圧ポンプ12が設置されている。加圧ポンプ12は、イオン交換手段2まで液圧を確保するために設置されるポンプであるが、設置は任意である。例えば、加圧ポンプ12を設置せずに、水道からの水圧で、イオン交換手段2まで液圧を確保することもできる。
【0028】
また、
図1に示す次亜塩素酸殺菌水の生成装置では、次亜塩素酸溶解水の供給位置より手前の次亜塩素酸含有殺菌液送液管47に、加圧ポンプ15が設置されている。加圧ポンプ15は、ユースポイントに供給される次亜塩素酸殺菌水の液圧を確保するために設置されるポンプであるが、設置は任意である。例えば、加圧ポンプ15を設置せずに、水道からの水圧で、次亜塩素酸殺菌水の液圧を保つこともできる。
【0029】
次いで、
図1に示す次亜塩素酸殺菌水の生成装置を用いて、次亜塩素酸殺菌水を製造する方法について説明する。先ず、希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41に、次亜塩素酸ナトリウム水溶液希釈用の希釈水32を供給しながら、高濃度次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管42に、高濃度次亜塩素酸ナトリウム水溶液31を供給する。そして、希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41に、次亜塩素酸ナトリウム水溶液希釈用の希釈水32を供給しながら、高濃度次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管42に、高濃度次亜塩素酸ナトリウム31を供給することにより、希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41内で、イオン交換に供せられる希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液51が調製され、イオン交換手段2に供給される。
【0030】
高濃度次亜塩素酸ナトリウム31中の次亜塩素酸ナトリウムの濃度は、製造目的の次亜塩素酸殺菌水中の次亜塩素酸濃度の設定値により、適宜選択される。例えば、食品用の殺菌水の場合には、高濃度次亜塩素酸ナトリウム水溶液31中の次亜塩素酸ナトリウムの濃度は、6〜12質量%である。また、次亜塩素酸ナトリウム水溶液希釈用の希釈水32は、特に制限されず、例えば、水道水、イオン交換水、蒸留水、活性炭や逆浸透膜で処理された処理水等が挙げられ、殺菌水の用途に応じて、適宜選択される。また、希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液51中の次亜塩素酸ナトリウムの濃度は、製造目的の次亜塩素酸殺菌水中の次亜塩素酸濃度の設定値により、適宜選択される。
【0031】
次いで、イオン交換手段2により、希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液51中の次亜塩素酸ナトリウムのナトリウムイオンを、水素イオンにイオン交換して、次亜塩素酸溶解水53を得る。次亜塩素酸溶解水53のpHは、2〜4が好ましく、3〜4が特に好ましい。
【0032】
次いで、次亜塩素酸殺菌水送液管47に、次亜塩素酸溶解水希釈用の希釈水33aを供給しながら、次亜塩素酸殺菌水送液管47内に、次亜塩素酸溶解水送液ポンプ13で次亜塩素酸溶解水53を供給する。そして、次亜塩素酸殺菌水送液管47に、次亜塩素酸溶解水希釈用の希釈水33aを供給しながら、次亜塩素酸殺菌水送液管47内に、次亜塩素酸溶解水53を供給することにより、次亜塩素酸殺菌水送液管47内で、次亜塩素酸殺菌水36が製造される。
【0033】
また、次亜塩素酸殺菌水送液管47には、バイパス管送液ポンプ16で、希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液51を供給する。そして、次亜塩素酸殺菌水送液管47に、バイパス管送液ポンプ16で、希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液51を供給することにより、次亜塩素酸殺菌水送液管47内で、次亜塩素酸殺菌水36のpHが調節される。
【0034】
このとき、次亜塩素酸殺菌水のpHを、4〜6.5、好ましくは5〜6.5に調整する。上記のように、次亜塩素酸殺菌水36中のpHについては、次亜塩素酸殺菌水送液管47への希釈水33aの供給量と、次亜塩素酸溶解水53及び希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液51の供給量とを調整することにより、次亜塩素酸殺菌水のpHを調整する。次亜塩素酸殺菌水36中の次亜塩素酸の濃度は、用途に応じて、適宜選択される。次亜塩素酸殺菌水36中の次亜塩素酸の濃度は、通常、10〜100mg/L、好ましくは30〜50mg/Lである。
【0035】
このようにして、
図1に示す次亜塩素酸殺菌水の生成装置では、次亜塩素酸殺菌水が製造され、製造された次亜塩素酸殺菌水が、ユースポイントに供給されるが、ユースポイントでの次亜塩素酸の濃度や、流量を変える場合には、次亜塩素酸殺菌水送液管47への希釈水33aの供給量、次亜塩素酸溶解水53及び希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液51の供給量を変化させることになる。そのときに、第一演算部に、次亜塩素酸溶解水の管理pH値(変化後の目標pH値)を入力し、そして、pH測定手段3で、次亜塩素酸殺菌水のpHを測定することによって、次亜塩素酸殺菌水中の次亜塩素酸濃度が、所望のpH範囲内になっているか否かを判断し、pHの測定値と、管理pH値に差がある場合には、pH測定手段3から送られてくるpH値と管理pH値との差から、次亜塩素酸殺菌水のpHを、管理pH値にするために必要な、バイパス管送液ポンプ16の希釈次亜塩素酸ナトリウム水溶液の送液流量及び次亜塩素酸溶解水送液ポンプ13の次亜塩素酸溶解水53の送液流量を算出し、その送液流量に、バイパス管送液ポンプ16及び次亜塩素酸溶解水送液ポンプ13の送液流量を変更させる。このような、pH測定手段からのpH測定値の取得、pH測定値と管理pH値との対比、対比結果に基づくバイパス管送液ポンプ及び次亜塩素酸溶解水送液ポンプへの命令による制御は、第一演算部により行われる。
【0036】
また、
図1に示す次亜塩素酸殺菌水の生成装置では、ユースポイントでの次亜塩素酸の濃度や、流量を変える場合には、第二演算部に、次亜塩素酸溶解水の管理残留塩素濃度値(変化後の目標残留塩素濃度値)を入力し、そして、次亜塩素酸殺菌水の製造中、残留塩素濃度測定手段7で、次亜塩素酸殺菌水36中の残留塩素濃度を測定し、残留塩素濃度の測定値と、管理残留塩素濃度値とを対比し、残留塩素濃度の測定値と、管理残留塩素濃度値に差がある場合には、残留塩素濃度測定手段7から送られてくる残留塩素濃度値と管理残留塩素濃度値との差から、次亜塩素酸殺菌水中の残留塩素濃度を、管理残留塩素濃度値にするために必要な、バイパス管送液ポンプ16及び次亜塩素酸溶解水送液ポンプ13の送液流量を算出し、その送液流量に、バイパス管送液ポンプ16及び次亜塩素酸溶解水送液ポンプ13の送液流量を変更する。このような、残留塩素濃度測定手段からの残留塩素濃度値の取得、残留塩素濃度の測定値と管理残留塩素濃度値との対比、対比結果から送液流量の計算、送液流量に基づく、バイパス管送液ポンプ及び次亜塩素酸溶解水送液ポンプへの命令による制御は、第二演算部により行われる。
【0037】
また、本発明の次亜塩素酸殺菌水の生成装置は、残留塩素濃度測定手段とユースポイントとの間の次亜塩素酸殺菌水送液管に設置される切り替え弁と、切り替え弁に繋がる次亜塩素酸殺菌水ブロー管と、を有することができる。
【0038】
図2は、切り替え弁と次亜塩素酸殺菌水ブロー管とを有する本発明の次亜塩素酸殺菌水の生成装置の形態例のフロー図である。
図2に示す次亜塩素酸殺菌水の生成装置では、
図1に示す次亜塩素酸殺菌水の生成装置に、更に、残留塩素濃度測定手段7とユースポイントとの間の次亜塩素酸殺菌水送液管47に、切り替え弁28が設置されており、この切り替え弁28に、次亜塩素酸殺菌水ブロー管49が繋がっている。切り替え弁28は、次亜塩素酸殺菌水が、ユースポイントへ向かう方向か、次亜塩素酸殺菌水ブロー管49か、のいずれかに流れるように、流れ方向を切り替えるための弁である。
【0039】
そして、
図2に示す本発明の次亜塩素酸殺菌水の生成装置は、残留塩素濃度測定手段7及び切り替え弁28に電気的に繋がり、管理残留塩素濃度範囲が記憶され、残留塩素濃度測定手段7から送られてくる残留塩素濃度値と管理残留塩素濃度範囲とを対比し、残留塩素濃度測定手段から送られてくる残留塩素濃度値が、管理残留塩素濃度範囲から外れたときには、切り替え弁28に、液流れをブロー側に切り替える命令を送り、残留塩素濃度測定手段7から送られてくる残留塩素濃度値が、管理残留塩素濃度範囲に戻ったときには、切り替え弁28に、液流れを通常流れ側に切り替える命令を送る、第三演算部29を有する。第三演算部29は、記憶部に管理残留塩素濃度範囲が記憶されており、残留塩素濃度測定手段7から送られてくる残留塩素濃度値と管理残留塩素濃度範囲とを対比して、その対比結果により、切り替え弁28に、液流れをブロー側に切り替える命令を送り、あるいは、切り替え弁28に、液流れを通常流れ側に切り替える命令を送るプログラムが組み込まれている電子計算機である。なお、管理残留塩素濃度値とは、次亜塩素酸殺菌水36の残留塩素濃度のバラツキ範囲として許容される残留塩素濃度の範囲を指す。管理残留塩素濃度値は、殺菌水の用途、殺菌水中の次亜塩素酸濃度の設定値等により、適宜選択される。また、液流れをブロー側に切り替えるとは、ユースポイントに送液されている次亜塩素酸殺菌水36が、ユースポイントに向かう次亜塩素酸殺菌水送液管47には送液されず、且つ、次亜塩素酸殺菌水ブロー管49に送液されるように切り替えることを指す。また、液流れを通常流れ側に切り替えるとは、次亜塩素酸殺菌水ブロー管49に送液されている次亜塩素酸殺菌水36が、次亜塩素酸殺菌水ブロー管49には送液されず、且つ、ユースポイントに向かう次亜塩素酸殺菌水送液管47に送液されるように切り替えることを指す。なお、第三演算部用のプラグラムは、第一演算部用のプログラム又は第二演算部用のプログラムと、同じ電子計算機に組み込まれていてもよいし、それぞれ別々の電子計算機に組み込まれていてもよい。
【0040】
図2に示す次亜塩素酸殺菌水の生成装置を用いて、次亜塩素酸殺菌水を製造する方法では、次亜塩素酸殺菌水の製造中に、次亜塩素酸殺菌水36の次亜塩素酸濃度が、管理次亜塩素酸濃度範囲から外れてしまったときに、切り替え弁28で、次亜塩素酸殺菌水の流れ方向を切り替えて、管理次亜塩素酸濃度範囲から外れてしまった次亜塩素酸殺菌水を、次亜塩素酸殺菌水排水57として装置外に排出する。
【0041】
本発明の次亜塩素酸殺菌水の生成装置は、次亜塩素酸ナトリウムを原料として用いて、次亜塩素酸を含有する殺菌水(次亜塩素酸殺菌水)を製造するための装置である。通常、次亜塩素酸を含有する殺菌水中には、次亜塩素酸に加えて、塩素及び次亜塩素酸イオンが混在しており、殺菌水のpHにより、次亜塩素酸及び塩素と次亜塩素酸イオンの存在比率が変化する。そして、本発明の次亜塩素酸殺菌水の生成装置により得られる次亜塩素酸殺菌水のpHは、4〜6.5程度である。そのため、次亜塩素酸殺菌水中には、次亜塩素酸、塩素及び次亜塩素酸イオンが存在する。つまり、次亜塩素酸殺菌水は、次亜塩素酸、塩素及び次亜塩素酸イオンを含有している。このように、本発明の次亜塩素酸殺菌水の生成装置により得られる殺菌水は、次亜塩素酸、塩素及び次亜塩素酸イオンを含有する殺菌水であるが、説明の都合上、次亜塩素酸殺菌水と記載する。