特許第6491234号(P6491234)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6491234無線非常ベルの制御システム、方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6491234
(24)【登録日】2019年3月8日
(45)【発行日】2019年3月27日
(54)【発明の名称】無線非常ベルの制御システム、方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G08B 25/10 20060101AFI20190318BHJP
【FI】
   G08B25/10 B
【請求項の数】25
【全頁数】30
(21)【出願番号】特願2016-567317(P2016-567317)
(86)(22)【出願日】2015年1月30日
(65)【公表番号】特表2017-516225(P2017-516225A)
(43)【公表日】2017年6月15日
(86)【国際出願番号】KR2015001008
(87)【国際公開番号】WO2015115857
(87)【国際公開日】20150806
【審査請求日】2017年11月30日
(31)【優先権主張番号】10-2014-0012087
(32)【優先日】2014年2月3日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】516229243
【氏名又は名称】パク、サンレ
(74)【代理人】
【識別番号】100082887
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 利春
(74)【代理人】
【識別番号】100090918
【弁理士】
【氏名又は名称】泉名 謙治
(74)【代理人】
【識別番号】100181331
【弁理士】
【氏名又は名称】金 鎭文
(74)【代理人】
【識別番号】100183597
【弁理士】
【氏名又は名称】比企野 健
(72)【発明者】
【氏名】パク、サンレ
【審査官】 西巻 正臣
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−041688(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0252302(US,A1)
【文献】 特開2007−026342(JP,A)
【文献】 特開2006−085250(JP,A)
【文献】 特開2012−203616(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08B13/00−31/00
H04B7/24−7/26
H04M1/00
1/24−3/00
3/16−3/20
3/38−3/58
7/00−7/16
11/00−11/10
99/00
H04W4/00−8/24
8/26−16/32
24/00−28/00
28/02−72/02
72/04−74/02
74/04−74/06
74/08−84/10
84/12−88/06
88/08−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
学校及びスクールゾーンに設置される無線非常ベルの制御方法であって、
緊急事態発生時に、通報者が、具備されたボタンを押して生成された入力信号を受信するステップ;
非常ベル信号を生成して、少なくとも一つのページャ及び受信機に予め定められた設定時間の間、繰り返し送信し、予め保存されたアラーム音を、具備されたスピーカーを介して外部に出力するステップ;
非常ベル音声信号を生成して前記少なくとも一つのページャ及び前記受信機に送信するステップ;
前記非常ベル音声信号が送信完了したことを示す非常ベル音声送信完了信号を生成して、前記少なくとも一つのページャ及び前記受信機に送信するステップ;
設定時間後に自動的に少なくとも一つのページャからデータを受信することができる受信モードに、前記無線非常ベルの動作を切り替えるステップ;
前記少なくとも一つのページャからページャ音声信号を受信するステップ;
前記受信されたページャ音声信号があるか否かを判断し、前記受信されたページャ音声信号がある場合、前記受信されたページャ音声信号を前記スピーカーを介して外部に出力するステップ;並びに、
前記受信されたページャ音声信号がない場合、前記少なくとも一つのページャからモード切替コマンド信号が受信されたかを判断して、前記受信されたモード切替コマンド信号がある場合、前記少なくとも一つのページャ及び前記受信機にデータを送信することができる送信モードに動作を切り替えるステップ;を実行する少なくとも一つの無線非常ベルを含むことを特徴とする、無線非常ベルの制御方法。
【請求項2】
前記入力信号を受信するステップが、前記緊急事態発生時に通報者がRFタグを前記無線非常ベルに具備されたRFリーダーにタグして生成される入力信号、又は前記緊急事態発生時に通報者がNFCタグを前記無線非常ベルに具備されたNFCリーダーにタグして入力される入力信号を受信するステップをさらに含む、請求項1記載の無線非常ベルの制御方法。
【請求項3】
前記非常ベル信号が、前記RFタグに含まれた前記通報者の識別情報及び前記NFCタグに含まれる前記通報者の識別情報のうち少なくとも一つを含む、請求項2記載の無線非常ベルの制御方法。
【請求項4】
前記非常ベル信号が、前記緊急事態が発生した地域をセキュリティ担当者が認知できるように前記無線非常ベルに具備された保存部にあらかじめ保存された無線非常ベル番号情報を含んで生成される、請求項1記載の無線非常ベルの制御方法。
【請求項5】
前記非常ベル音声信号が、前記無線非常ベルに具備されたマイクを介して入力される音声及びサウンドから生成される、請求項1記載の無線非常ベルの制御方法。
【請求項6】
前記モード切替コマンド信号が、前記受信モードで動作する前記無線非常ベルを前記送信モードに切り替えるように命令する情報を含む信号である、請求項1記載の無線非常ベルの制御方法。
【請求項7】
前記少なくとも一つの無線非常ベル、前記少なくとも一つのページャ及び前記受信機が、申告または許可が不要なマイクロ波(UHF)の周波数帯のうちの少なくとも1つの周波数帯域を使用して相互に通信することができる、請求項1記載の無線非常ベルの制御方法。
【請求項8】
前記マイクロ波周波数帯域が、448MHz以上449MHz以下の周波数帯域の範囲を有する、請求項7記載の無線非常ベルの制御方法。
【請求項9】
前記入力信号を受信するステップが、前記入力信号が受信された地域に設置されたカメラで撮影された映像を保存するコマンドを表す情報を含む映像保存コマンド信号を生成するステップ;及び
前記生成された映像保存コマンド信号を有線又は無線で接続された前記カメラに送信するステップ;をさらに含む、請求項1記載の無線非常ベルの制御方法。
【請求項10】
学校及びスクールゾーンに設置される無線非常ベルの制御方法であって、
無線非常ベル又は他のページャからのデータを受信するために受信待機モードに入るステップ;
前記無線非常ベルから緊急事態が発生したことを示す非常ベル信号が受信されたかを判断して、前記非常ベル信号が受信された場合、予め保存されたアラーム音を、具備されたスピーカーを介して外部に出力するステップ;
前記無線非常ベルから非常ベル音声信号を受信して前記スピーカーを介して外部に出力するステップ;
前記非常ベル音声信号の送信が完了したことを示す非常ベル音声送信完了信号が前記無線非常ベルから受信されたかを判断して、前記非常ベル音声送信完了信号が受信された場合、ページャ音声信号の送信が必要か否かを示すユーザーの入力信号を受信して、前記ページャ音声信号の送信が必要か否かを判断するステップ;
前記ページャ音声信号の送信が必要な場合、前記ページャ音声信号を生成して、前記無線非常ベル、前記他のページャ及び受信機のいずれか一つに送信するステップ;及び
前記非常ベル音声信号が受信されたか否かを示すユーザーの入力信号を受信して前記非常ベル音声信号の受信が必要か否かを判断し、前記非常ベル音声信号の受信が必要な場合は、前記無線非常ベルの動作モードを受信モードから送信モードに切り替えるように命令する情報を含んでいるモード切替コマンド信号を生成して前記無線非常ベルに送信するステップ;を実行する少なくとも一つのページャを含むことを特徴とする、無線非常ベルの制御方法。
【請求項11】
前記受信待機モードに入るステップが、あらかじめ設定された設定時間の間スリープモードで動作するステップ;
前記設定時間終了後、あらかじめ設定された設定時間の間、オートポーリングで動作するステップ;及び
前記スリープモードと前記オートポーリングを繰り返し実行するステップ;をさらに含む、請求項10記載の無線非常ベルの制御方法。
【請求項12】
前記少なくとも一つのページャが、前記非常ベル信号が受信された場合、前記受信された非常ベル信号に含まれている非常ベル番号情報を抽出するステップ;
前記受信された非常ベル信号に通報者の識別情報が含まれている場合、前記通報者の識別情報を抽出するステップ;及び
前記抽出された非常ベル番号情報又は前記抽出された通報者の識別情報を、セキュリティ担当者が認知できるように、具備された表示部を介して表示するステップ;をさらに含む、請求項10記載の無線非常ベルの制御方法。
【請求項13】
前記表示部を介して表示するステップが、テキスト、記号、図形及びアイコンのうちの少なくとも一つを表示する、請求項12記載の無線非常ベルの制御方法。
【請求項14】
前記少なくとも一つのページャが、複数の非常ベル信号が受信された場合、受信された順に前記複数の非常ベル信号に含まれている各非常ベル番号情報を抽出するステップ;
前記抽出された各非常ベル番号情報を示す非常ベル番号テキスト、及び前記受信された順序を示す順番テキストを生成するステップ;及び
セキュリティ担当者が認知できるように、具備された表示部を介して前記生成された非常ベル番号テキスト及び前記生成された順番テキストを、相互にサイズ、フォント、及び色相のうち少なくとも一つを変えて一緒に表示するステップ;をさらに含む、請求項10記載の無線非常ベルの制御方法。
【請求項15】
前記ユーザーの入力信号が、前記ページャに具備された複数のボタンのいずれかの押下げによって生成される、請求項10記載の無線非常ベルの制御方法。
【請求項16】
少なくとも一つの前記無線非常ベル、前記少なくとも一つのページャ及び前記受信機が、申告または許可が不要なマイクロ波(UHF)の周波数帯のうちの少なくとも1つの周波数帯域を使用して相互に通信する、請求項10記載の無線非常ベルの制御方法。
【請求項17】
前記マイクロ波周波数帯域が、448MHz以上449MHz以下の周波数帯域の範囲を有する、請求項16記載の無線非常ベルの制御方法。
【請求項18】
学校及びスクールゾーンに設置される無線非常ベルの制御方法であって、
少なくとも一つの無線非常ベルから非常ベル信号が受信されると、あらかじめ保存されたアラーム音を、具備されたスピーカーを介して外部に出力するステップ;
前記無線非常ベルから非常ベル音声信号を受信して、前記受信された音声信号を前記スピーカーを介して外部に出力するステップ;
前記無線非常ベルと無線通信する少なくとも一つのページャからページャ音声信号を受信して、前記受信されたページャ音声信号を前記スピーカーを介して外部に出力するステップ;及び
前記少なくとも一つのページャと他のページャとの間で送受信されるページャ音声信号を受信して、前記スピーカーを介して外部に出力するステップ;を実行する受信機を含むことを特徴とする、無線非常ベルの制御方法。
【請求項19】
前記受信機が、前記非常ベル信号が受信されると、前記非常ベル信号に含まれている非常ベル番号情報を抽出して、前記抽出された非常ベル番号情報を、セキュリティ管理者が認識できるように、具備された表示部に表示するステップ;
前記非常ベル信号を送信した前記無線非常ベルが位置する地域に設置された閉回路カメラで撮影された映像を保存するコマンドを表す情報を含む映像保存コマンド信号を生成するステップ;及び
前記生成された映像保存コマンド信号を有線または無線で接続された前記閉回路カメラを制御する閉回路カメラ管制装置に送信するステップ;をさらに含む、請求項18記載の無線非常ベルの制御方法。
【請求項20】
前記受信機が、前記非常ベル信号が受信された場合、前記受信された非常ベル信号に含まれている非常ベル番号情報を抽出するステップ;
前記受信された非常ベル信号に通報者の識別情報が含まれている場合、前記通報者の識別情報を抽出するステップ;及び
前記抽出された非常ベル番号情報又は前記抽出された通報者の識別情報を、セキュリティ担当者が認知できるように、具備された表示部を介して表示するステップ;をさらに含む、請求項18記載の無線非常ベルの制御方法。
【請求項21】
前記表示部を介して表示するステップが、テキスト、記号、図形及びアイコンのうちの少なくとも一つで表示する、請求項20記載の無線非常ベルの制御方法。
【請求項22】
少なくとも一つの前記無線非常ベル、前記少なくとも一つのページャ及び前記受信機が、申告または許可が不要なマイクロ波(UHF)の周波数帯のうちの少なくとも1つの周波数帯域を使用して相互に通信する、請求項18記載の無線非常ベルの制御方法。
【請求項23】
前記マイクロ波周波数帯域が、448MHz以上449MHz以下の周波数帯域の範囲を有する、請求項22記載の無線非常ベルの制御方法。
【請求項24】
請求項1、請求項2、請求項3乃至請求項9のいずれかに記載の無線非常ベルの制御方法の各ステップをコンピュータ上で実行するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項25】
請求項24記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含む、無線非常ベルの制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施態様は、無線非常ベルに関するものである。例えば、学校内や学校周辺で学校暴力、緊急事態等の非常事態が発生した場合、緊急事態が発生したことを報告し、対応できる無線非常ベルの制御システム、方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的なセキュリティシステムは、暴力、緊急時等の緊急状況発生時に申告と対応ができるように、セキュリティが脆弱な地域に設置される。セキュリティシステムは、セキュリティが脆弱な地域に設置されたカメラ、及び各カメラを制御するカメラ管制装置で構成されている。それぞれのカメラは、セキュリティが脆弱な地域で撮影した映像をリアルタイムでカメラ管制装置に送信し、ユーザーは、カメラ管制装置に備えられたディスプレイ装置に出力される各映像を監視して、緊急事態が発生したか否かを認知して判断する。カメラベースのセキュリティシステムは、ユーザーの緊急事態発生認知能力に応じて、緊急事態への対処にかかる時間が可変的に変化するという問題点がある。したがって、最近のカメラベースのセキュリティシステムのカメラ管制装置は、各カメラから送信される映像を対象に画像認識処理を実行して、受信された映像内のオブジェクトをそれぞれ検出し、検出された各オブジェクト間の関係と、あらかじめ保存された状況データとを比較して非常事態が発生したか否かを自動的に判断する技術が適用されている。しかし、あらかじめ決められた状況データと検出された各オブジェクト間の関係が一致しない場合は、カメラ管制装置が緊急事態が発生していないと判断する問題点がある。また、カメラ管制装置がカメラで撮影されて送信される映像信号に基づいて緊急事態を判別するので、カメラの死角地帯で発生する緊急事態に対応することができない。
【0003】
一方、近年、学校暴力の防止対策が社会的な課題となっている。従来のカメラベースのセキュリティシステムは、カメラの死角地帯で発生する校内暴力、緊急事態等の非常事態を認知することができない。一方、無線非常ベル制御システムの無線非常ベルは、校内のセキュリティが脆弱な地域において、スペースの制約がなく複数設置でき、セキュリティの死角地帯を除去することができる。緊急事態発生時の事故当事者または緊急状況を認知した者は、設置された非常ベルを介して緊急事態の発生を他の人に伝達または報告することができる。無線非常ベルの制御システムは、前記カメラのみをベースにしたセキュリティシステムとは異なり、緊急事態が発生するか否かを即座に判断することができ、緊急事態に対して迅速に対応することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施態様は、学校内や学校周辺で発生する緊急事態を即座に認識し、緊急事態に対応できる無線非常ベルの制御システム、方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0005】
また、本発明の実施態様は、学校内や学校周辺で発生する緊急事態を制御することができるように、学校内だけでなく、学校の周辺まで無線通信の範囲に含むことができる無線非常ベルの制御システム、方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0006】
また、本発明の実施態様は、非常ベルで緊急状況信号発生時に非常ベルとページャが互いに音声データを送受信することができる無線非常ベルの制御システム、方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0007】
また、本発明の実施態様は、ページャの受信待機状態を制御して、ページャの消費電力を削減することができる無線非常ベルの制御システム、方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0008】
また、本発明の実施態様は、カメラベースのセキュリティシステムと連動することができる無線非常ベルの制御システム、方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0009】
また、本発明の実施態様は、学校内や学校周辺のセキュリティ死角地帯を除去することができる無線非常ベルの制御システム、方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の実施態様に係る無線非常ベルの制御方法は、学校及びスクールゾーンに設置される無線非常ベルの制御方法であって、緊急事態発生時に、通報者が、具備されたボタンを押して生成された入力信号を受信するステップ;非常ベル信号を生成して、少なくとも一つのページャ及び受信機に予め定められた設定時間の間、繰り返し送信し、予め保存されたアラーム音を、具備されたスピーカーを介して外部に出力するステップ;非常ベル音声信号を生成して前記少なくとも一つのページャ及び前記受信機に送信するステップ;前記非常ベル音声信号が送信完了したことを示す非常ベル音声送信完了信号を生成して、前記少なくとも一つのページャ及び前記受信機に送信するステップ;設定時間後に自動的に少なくとも一つのページャからデータを受信することができる受信モードに、前記無線非常ベルの動作を切り替えるステップ;前記少なくとも一つのページャからページャ音声信号を受信するステップ;前記受信されたページャ音声信号があるか否かを判断し、前記受信されたページャ音声信号がある場合、前記受信されたページャ音声信号を前記スピーカーを介して外部に出力するステップ;並びに、前記受信されたページャ音声信号がない場合、前記少なくとも一つのページャからモード切替コマンド信号が受信されたかを判断して、前記受信されたモード切替コマンド信号がある場合、前記少なくとも一つのページャ及び前記受信機にデータを送信することができる送信モードに動作を切り替えるステップ;を含む。
【0011】
前記入力信号を受信するステップは、前記緊急事態発生時に通報者がRFタグを前記無線非常ベルに具備されたRFリーダーにタグして生成された入力信号を受信するステップ;をさらに含むことができる。
【0012】
前記入力信号を受信するステップは、前記緊急事態発生時に通報者がNFCタグを前記無線非常ベルに具備されたNFCリーダーにタグして入力される入力信号を受信するステップ;をさらに含むことができる。
【0013】
前記非常ベル信号は、前記RFタグに含まれた前記通報者の識別情報及び前記NFCタグに含まれる前記通報者の識別情報のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0014】
前記非常ベル信号は、前記緊急事態が発生した地域をセキュリティ担当者が認知できるように前記無線非常ベルに具備された保存部にあらかじめ保存された無線非常ベル番号情報を含んで生成されることができる。
【0015】
前記非常ベル音声信号は、前記無線非常ベルに具備されたマイクを介して入力される音声及びサウンドから生成することができる。
【0016】
前記モード切替コマンド信号は、前記受信モードで動作する前記無線非常ベルを前記送信モードに切り替えるように命令する情報を含むことができる。
【0017】
前記無線非常ベルの制御方法において、前記少なくとも一つの無線非常ベル、前記少なくとも一つのページャ及び前記受信機は、申告または許可が不要なマイクロ波(UHF)の周波数帯のうちの少なくとも1つの周波数帯域を使用して相互に通信することができる。
【0018】
前記マイクロ波周波数帯域は、448MHz以上449MHz以下の周波数帯域の範囲を有することができる。
【0019】
前記入力信号を受信するステップは、前記入力信号が受信された地域に設置されたカメラで撮影された映像を保存するコマンドを表す情報を含む映像保存コマンド信号を生成するステップ;及び、前記生成された映像保存コマンド信号を有線又は無線で接続された前記カメラに送信するステップ;をさらに含むことができる。
【0020】
本発明の他の実施態様に係る無線非常ベルの制御方法は、学校及びスクールゾーンに設置される無線非常ベルの制御方法であって、無線非常ベル又は他のページャからのデータを受信するために受信待機モードに入るステップ;前記無線非常ベルから緊急事態が発生したことを示す非常ベル信号が受信されたかを判断して、前記非常ベル信号が受信された場合、予め保存されたアラーム音を、具備されたスピーカーを介して外部に出力するステップ;前記無線非常ベルから非常ベル音声信号を受信して前記スピーカーを介して外部に出力するステップ;前記非常ベル音声信号の送信が完了したことを示す非常ベル音声送信完了信号が前記無線非常ベルから受信されたかを判断して、前記非常ベル音声送信完了信号が受信された場合、ページャ音声信号の送信が必要か否かを示すユーザーの入力信号を受信して、前記ページャ音声信号の送信が必要か否かを判断するステップ;前記ページャ音声信号の送信が必要な場合、前記ページャ音声信号を生成して、前記無線非常ベル、前記他のページャ及び受信機のいずれか一つに送信するステップ;及び前記非常ベル音声信号が受信されたか否かを示すユーザーの入力信号を受信して前記非常ベル音声信号の受信が必要か否かを判断し、前記非常ベル音声信号の受信が必要な場合は、前記無線非常ベルの動作モードを受信モードから送信モードに切り替えるように命令する情報を含んでいるモード切替コマンド信号を生成して前記無線非常ベルに送信するステップ;を実行する少なくとも一つのページャを含むことができる。
【0021】
前記受信待機モードに入るステップは、あらかじめ設定された設定時間の間スリープモードで動作するステップ;前記設定時間終了後、あらかじめ設定された設定時間の間、オートポーリングで動作するステップ;及び、前記スリープモードと前記オートポーリングを繰り返し実行するステップ;をさらに含むことができる。
【0022】
前記少なくとも一つのページャは、前記非常ベル信号が受信された場合、前記受信された非常ベル信号に含まれている非常ベル番号情報を抽出するステップ;前記受信された非常ベル信号に通報者の識別情報が含まれている場合、前記通報者の識別情報を抽出するステップ;及び、前記抽出された非常ベル番号情報又は前記抽出された通報者の識別情報を、セキュリティ担当者が認知できるように、具備された表示部を介して表示するステップ;をさらに含むことができる。
【0023】
前記表示部を介して表示するステップは、テキスト、記号、図形及びアイコンのうちの少なくとも一つを表示することができる。
【0024】
前記少なくとも一つのページャは、複数の非常ベル信号が受信された場合、受信された順に前記複数の非常ベル信号に含まれている各非常ベル番号情報を抽出するステップ;前記抽出された各非常ベル番号情報を示す非常ベル番号テキスト、及び前記受信された順序を示す順番テキストを生成するステップ;並びに、セキュリティ担当者が認知できるように、具備された表示部を介して前記生成された非常ベル番号テキスト及び前記生成された順番テキストを、相互にサイズ、フォント、及び色相のうち少なくとも一つを変えて一緒に表示するステップ;をさらに含むことができる。
【0025】
前記ユーザーの入力信号は、前記ページャに具備された複数のボタンのいずれかの押下げによって生成することができる。
【0026】
前記無線非常ベルの制御方法において、少なくとも一つの前記無線非常ベル、前記少なくとも一つのページャ及び前記受信機は、申告または許可が不要なマイクロ波(UHF)の周波数帯のうちの少なくとも1つの周波数帯域を使用して相互に通信することができる。
【0027】
前記マイクロ波周波数帯域は、448MHz以上449MHz以下の周波数帯域の範囲を有することができる。
【0028】
本発明の他の実施態様に係る無線非常ベルの制御方法は、学校及びスクールゾーンに設置される無線非常ベルの制御方法であって、少なくとも一つの無線非常ベルから非常ベル信号が受信されると、あらかじめ保存されたアラーム音を、具備されたスピーカーを介して外部に出力するステップ;前記無線非常ベルから非常ベル音声信号を受信して、前記受信された音声信号を前記スピーカーを介して外部に出力するステップ;前記無線非常ベルと無線通信する少なくとも一つのページャからページャ音声信号を受信して、前記受信されたページャ音声信号を前記スピーカーを介して外部に出力するステップ;並びに、前記少なくとも一つのページャと他のページャとの間で送受信されるページャ音声信号を受信して、前記スピーカーを介して外部に出力するステップ;を実行する受信機を含むことができる。
【0029】
前記受信機は、前記非常ベル信号が受信されると、前記非常ベル信号に含まれている非常ベル番号情報を抽出して、前記抽出された非常ベル番号情報を、セキュリティ管理者が認識できるように、具備された表示部に表示するステップ;前記非常ベル信号を送信した前記無線非常ベルが位置する地域に設置された閉回路カメラで撮影された映像を保存するコマンドを表す情報を含む映像保存コマンド信号を生成するステップ;及び、前記生成された映像保存コマンド信号を有線または無線で接続された前記閉回路カメラを制御する閉回路カメラ管制装置に送信するステップ;をさらに含むことができる。
【0030】
前記受信機は、前記非常ベル信号が受信された場合、前記受信された非常ベル信号に含まれている非常ベル番号情報を抽出するステップ;前記受信された非常ベル信号に通報者の識別情報が含まれている場合、前記通報者の識別情報を抽出するステップ;及び、前記抽出された非常ベル番号情報又は前記抽出された通報者の識別情報を、セキュリティ担当者が認知できるように、具備された表示部を介して表示するステップ;をさらに含むことができる。
【0031】
前記表示部を介して表示するステップは、テキスト、記号、図形及びアイコンのうちの少なくとも一つで表示することができる。
【0032】
前記無線非常ベルの制御方法において、少なくとも一つの前記無線非常ベル、前記少なくとも一つのページャ及び前記受信機は、申告または許可が不要なマイクロ波(UHF)の周波数帯のうちの少なくとも1つの周波数帯域を使用して相互に通信することができる。
【0033】
前記マイクロ波周波数帯域は、448MHz以上449MHz以下の周波数帯域の範囲を有することができる。
【0034】
一方、前記無線非常ベルの制御方法に関する情報は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に保存することができる。これらの記録媒体には、コンピュータシステムによって読み取ることができるプログラムとデータが保存されているすべての種類の記録媒体が含まれる。その例としては、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Video Disk)-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ保存装置、エンベデッドマルチメディアカード(eMMC)などがあり、また、これらの記録媒体は、ネットワークに接続されたコンピュータシステムに分散されて、分散方式でコンピュータが読み取り可能なコードが保存され、実行されることができる。
【発明の効果】
【0035】
本発明の実施態様によれば、申告または許可が不要なマイクロ波(UHF)の周波数帯のうちの少なくとも1つの周波数帯域を通信帯域として使用して、通信半径を500mから2kmまで確保することで、学校内だけでなく、学校周辺で発生する緊急事態を制御することができる。
【0036】
また、本発明の実施態様によれば、緊急状況の発生時に非常ベルとページャが互いに音声データを送受信することで、緊急事態に直面している被害者の被害が深刻化することを防止し、被害者にセキュリティ担当者の出動状況を知らせることができる。
【0037】
また、本発明の実施態様によれば、ページャの受信待機モード状態で、スリープモードとオートポーリングアクティブ状態で構成されているオートポーリング方式を使用して、受信待機時の消費電力を削減することができる。
【0038】
また、本発明の実施態様によれば、カメラベースのセキュリティシステムと連動して、緊急事態発生前後の映像を保存し、提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
図1図1は、本発明の実施態様に係る無線非常ベルの制御システムを示すブロック図である。
図2図2は、本発明の他の実施態様に係る無線非常ベルの制御システムを示すブロック図である。
図3図3は、本発明の実施態様に係る無線非常ベルの制御システムの無線非常ベルを示すブロック図である。
図4図4は、本発明の実施態様に係る無線非常ベルの制御システムのページャを示すブロック図である。
図5図5は、本発明の実施態様に係るページャのデータ受信方法の例を示す例示図である。
図6図6は、本発明の実施態様に係る緊急状況の発生時に、該当する無線非常ベルを表示するページャの表示部の例を示す例示図である。
図7図7は、本発明の実施態様に係る無線非常ベルの制御システムの受信機を示すブロック図である。
図8図8は、本発明の実施態様に係る緊急状況の発生時に、該当する無線非常ベルを表示する受信機の表示部の例を示す例示図である。
図9図9は、本発明の実施態様に係る無線非常ベル制御システムの、無線非常ベルの動作を示すフローチャートである。
図10図10は、本発明の実施態様に係る無線非常ベル制御システムの、ページャの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0040】
以下、添付された図面に記載された内容を参照して、本発明に係る実施例を詳細に説明する。ただし、本発明は、実施例に限定されるものではない。各図面に記載された同じ参照符号は、実質的に同一の機能を実行する部材を示す。
【0041】
第1、第2などのように序数を含む用語は、様々な構成要素を説明するために使用することがでるが、上記の構成要素は、上記用語によって限定されない。上記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別するためにのみ使用される。例えば、本発明の権利範囲を逸脱しなく、第1の構成要素は、第2の構成要素として命名されてもよく、同様に第2の構成要素も第1の構成要素として命名されてもよい。本願で使用される用語は、単に特定の実施例を説明するために使用されたものであり、本発明を限定する意図はない。単数の表現は、文脈上明らかに別の方法で意味ない限り、複数の表現を含んでいる。
【0042】
本発明で使用される用語は、本発明の機能を考慮しながら可能な現在広く使用されている一般的な用語を選択したが、これは当分野に従事する技術者の意図、判例、新しい技術の出現などによって変わることができる。また、特定の場合には、出願人が任意に選定した用語もあり、この場合、該当する発明の説明部分で詳細にその意味を記載する。したがって、本発明で使用される用語は、単純な用語の名称ではなく、その用語が持つ意味と、本発明の全般にわたる内容に基づいて定義されるべきである。
【0043】
明細書全体でどの部分がどのような構成要素を「含む」とするとき、これは特に反対される記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。また、明細書に記載された「...部」、「モジュール」などの用語は、少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味し、これは、ハードウェアまたはソフトウェアとして実装されるか、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせで実現することができる。
【0044】
まず、本発明の実施態様に係る無線非常ベルの制御システム、方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体装置、並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体の理解を助けるために、次のように用語を説明する。
【0045】
本発明の実施例における保存部または記録媒体は、コンピュータシステムによって読み取ることができるプログラムとデータが保存されているすべての種類の記録媒体を含んでいる。その例としては、ロム(ROM:Read Only Memory)、ラム(RAM:Random Access Memory)、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Video Disk)-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ保存装置、エンベデッドマルチメディアカード(eMMC)、HDD(Hard Disk Drive)、Micro SD Card、USB Memoryなどがあり、また、キャリア波(例えば、インターネットを通じた送信)の形態で具現されるものも含む。
【0046】
本発明の実施態様に係るカメラ管理機は、携帯可能で、カメラと近距離無線通信方式を介してデータの送受信が可能な移動端末であって、少なくとも一つの表示部と、少なくとも一つの記録媒体とを備える任意の電子装置である。これらのカメラ管理機としては、スマートフォン、携帯電話、ウェアラブルヘッドユニット、タブレット(Tablet)、ラップトップコンピュータ、PMP(Personal Media Player)、PDA(Personal Digital Assistants)などが挙げられる。また、上記カメラ管理機は、フレキシブルデバイスまたはフレキシブルディスプレイ装置であってもよい。
【0047】
本発明の実施態様に係る表示部としては、放電光ディスプレイ(ELD)、真空蛍光ディスプレイ(VFD)、発光ダイオードディスプレイ(LED)、陰極線管(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(TFT LCD)、プラズマディスプレイパネル(PDP)、表面オルタネートライティング(ALiS)、デジタル光源処理(DLP)、シリコン液晶(LCoS)、有機発光ダイオード(OLED)、表面伝導型電子放出素子ディスプレイ(SED)、電界放出ディスプレイ(FED)、レーザーTV(量子ドットレーザー、液晶レーザー)、光遺伝性液体ディスプレイ(FLD)、干渉計変調器ディスプレイ(iMoD)、厚膜誘電体の電気(TDEL)、量子ドットディスプレイ(QD-LED)、テレスコピックピクセルディスプレイ(TPD)、有機発光トランジスタ(OLET)、及びレーザー蛍光ディスプレイ(LPD)などが挙げられる。
【0048】
本発明の実施態様に係る閉回路(CCTV)カメラは、閉回路カメラ管制装置によって制御され、無線非常ベルが設置された地域に設置することができる。
【0049】
本発明の実施態様に係る閉回路カメラ管制装置は、受信機からの映像保存コマンド信号を受信すると、受信された映像保存コマンド信号から非常ベル番号情報を抽出して、緊急事態が発生した地域に位置する閉回路カメラのパン(Pan)、チルト(Tilt)及びズーム(Zoom)機能のうちの少なくとも一つの機能を制御して認識することができる。閉回路カメラ管制装置は、地域に設置された閉回路カメラから送信される映像情報のうち、映像保存コマンド信号が受信された時点を基準に、あらかじめ設定された設定範囲時間内の映像情報を記録することができる。
【0050】
以下、添付された図面を参照して、本発明の実施態様に係る無線非常ベルの制御システムについて説明する。
【0051】
図1は、本発明の実施態様に係る無線非常ベルの制御システムを示すブロック図である。図1を参照すると、本発明の実施態様に係る無線非常ベルの制御システム(100)は、少なくとも一つの無線非常ベル(110)、少なくとも一つのページャ(120)及び受信機(130)を含む。
【0052】
無線非常ベル(110)は、セキュリティが必要な地域に少なくとも一つが設置されており、各無線非常ベル(110)には、非常ベル番号の情報が予め保存されている。非常ベル番号情報は、複数の無線非常ベルのそれぞれの無線非常ベルに保存された固有の番号情報であり、各無線非常ベル(110)との間の区別ができるように別の番号の情報を保存している。
【0053】
また、無線非常ベル(110)は、緊急事態発生時に入力/出力部(図示せず)を介して入力された通報者の入力信号を受信すると、緊急事態が発生したことを周りの人々が認知できるように、アラーム音をあらかじめ設定された設定時間の間、出力することができる。アラーム音と設定時間は、ユーザーまたはメーカーによってあらかじめ設定することができる。
【0054】
また、無線非常ベル(110)は、入/出力部(図示せず)を介して入力された通報者の入力信号を受信すると、緊急事態が発生したことを認識して、自身の非常ベル番号の情報を含む非常ベル信号を生成し、ページャ(120)と受信機(130)に対して、無線通信方式を介して予め設定された設定時間の間、繰り返し送信することができる。
【0055】
また、無線非常ベル(110)は、ページャ(120)と受信機(130)に非常ベル信号を送信した後、ページャ(120)と無線通信方式を介して互いに通信することができる。例えば、無線非常ベル(110)は、具備されたマイク(図示せず)を介して入力される通報者の音声と無線非常ベル(110)周囲の音の入力を受け、非常ベル音声信号を生成することができる。無線非常ベル(110)は、生成された非常ベル音声信号を、ページャ(120)と受信機(130)に無線通信方式を介して送信することができる。
【0056】
また、無線非常ベル(110)は、ページャ(120)に非常ベル音声信号を送信した後、非常ベル音声信号の送信が完了したことを示す非常ベル音声送信完了信号を生成することができる。無線非常ベル(110)は、生成された非常ベル音声送信完了信号を、ページャ(120)に無線通信方式を介して送信することができる。
【0057】
また、無線非常ベル(110)は、ページャ(120)に非常ベル音声送信完了信号を送信した後、ページャ(120)から送信されたモード切替コマンド信号を受信することができる。例えば、無線非常ベル(110)は、ページャ音声信号を受信するモードである受信モードで動作中、ページャ(120)からのモード切替コマンド信号が受信されたかを判断することができる。上記判断の結果、ページャ(120)からのモード切替コマンド信号が受信された場合、無線非常ベル(110)は、既存の受信モードから非常ベル音声信号と非常ベル音声送信完了信号を送信することができる送信モードに切り替えて動作することができる。ページャ(120)からのモード切替コマンド信号が受信されなかった場合は、無線非常ベル(110)は、ページャ(120)との無線通信を終了することができる。モード切替コマンド信号は、無線非常ベル(110)の動作モードである受信モードと送信モードとを切り替えるコマンド情報が含まれる、ページャ(120)で生成された信号である。
【0058】
また、無線非常ベル(110)は、セキュリティが必要な地域に少なくとも一つが設置される。
【0059】
また、複数の無線非常ベル(110)、少なくとも一つのページャ(120)及び少なくとも一つの受信機(130)は、互いに無線通信方式を介してデータの送受信が可能である。したがって、本発明の実施態様に係る無線非常ベルの制御システム(100)は、学校内と学校周辺のセキュリティが脆弱な各地域に、それぞれ無線非常ベル(110)を設置して、セキュリティの死角のないセキュリティシステムを提供することができる。
【0060】
ページャ(120)は、学校内や学校周辺に設置された複数の無線非常ベル(110)のうち少なくとも一つの無線非常ベル(110)から非常ベル信号を受信することができる。ページャ(120)は、非常ベル信号が受信されると、ユーザーがこれを認知することができるようにアラーム音を予め設定された設定時間の間出力することができる。アラーム音と設定時間は、ユーザーまたはメーカーによってあらかじめ設定することができる。
【0061】
また、ページャ(120)は、受信された非常ベル信号に含まれている非常ベル番号情報から、非常ベル信号を送信した無線非常ベル(110)と、無線非常ベル(110)が位置した地域を認識することができる。ページャ(120)は、セキュリティ責任者が非常ベル信号を送信した無線非常ベル(110)が位置した地域を認知できるように、受信された非常ベル信号に含まれている非常ベル番号の情報を、具備された表示部(図示せず)を介して出力することができる。したがって、セキュリティ責任者は、少なくとも一つの無線非常ベル(110)が設置されたセキュリティエリアの中で、緊急事態が発生して非常ベル信号を送信した無線非常ベル(110)が設置された地域を、ページャ(120)と受信機(130)を通じて、区別することができる。
【0062】
また、ページャ(120)は、複数の無線非常ベル(110)からのそれぞれの非常ベル信号が受信された場合、受信された非常ベル信号から順番に非常ベル番号情報を取得することができる。ページャ(120)は、取得された非常ベル番号情報を受信した時点の履歴ごとに、具備された表示部(図示せず)を介して順次出力することができる。ページャ(120)の表示部(図示せず)の出力方法については、下記図6を参照して、詳細に説明することとする。
【0063】
また、ページャ(120)は、無線非常ベル(110)から非常ベル音声送信完了信号が受信されたかを判断することができる。上記判断の結果、非常ベル音声送信完了信号が受信された場合、ページャ(120)は、具備された入力/出力部(図示せず)を介してユーザー入力信号を受信して、ページャ音声信号の送信が必要か否かを判断することができる。上記判断の結果、ページャ音声信号の送信が必要な場合、ページャ(120)は、具備されたマイク(図示せず)を介してユーザーの音声を入力し、ページャ音声信号を生成し、生成されたページャ音声信号を無線非常ベル(110)に、無線通信方式を介して送信することができる。
【0064】
また、ページャ(120)は、ページャ音声信号を無線非常ベル(110)に送信した後、ページャ(120)は、具備された入力/出力部(図示せず)を介してユーザー入力信号を受信して非常ベル音声信号の受信が必要と判断することができる。上記判断の結果、非常ベル音声信号の受信が必要な場合、ページャ(120)は、無線非常ベル(110)の動作モードを受信モードから送信モードに切り替えるように命令する情報を含んでいるモード切替コマンド信号を生成することができる。ページャ(120)は、生成されたモード切替コマンド信号を無線非常ベル(110)に無線通信方式を介して送信することができる。
【0065】
また、ページャ(120)は、無線非常ベルの制御システム(100)が設置されている地域の特性に応じて、少なくとも一つが無線非常ベルの制御システム(100)に含まれる。例えば、学校に常駐するセキュリティ担当者ごとに1つのページャ(120)を所持することができる。
【0066】
また、複数のページャ(120)を含む無線非常ベルの制御システム(100)において、各ページャ(120)は、互いに無線通信方式でデータを送受信することができる。例えば、緊急事態が発生した地域に最も近く位置したセキュリティ担当者が緊急事態にすぐに対処するために、セキュリティ担当者は、各人が有するページャ(120)を介して、無線非常ベル(110)または他のページャ(120)と無線通信を通じてデータを相互に送受信することができる。
【0067】
受信機(130)は、受信された非常ベル信号に含まれている非常ベル番号の情報から非常ベル信号を送信した無線非常ベル(110)と、無線非常ベル(110)が位置した地域とを認識することができる。
【0068】
また、受信機(130)は、ユーザーが非常ベル信号を送信した無線非常ベル(110)が位置した地域を認識できるように、具備された表示部(図示せず)を介して受信された非常ベル信号に含まれている非常ベル番号の情報を出力することができる。
【0069】
また、受信機(130)は、複数のページャ(120)が互いにデータを送受信する場合、受信機(130)が設置されたシチュエーションルーム(例えば、職員室や管理室)の勤務者がこれを認知することができるように、具備された表示部(図示せず)を介してページャ(120)との間の通信が行われることを示す情報を出力することができる。受信機(130)の表示部(図示せず)の出力方法については、下記図8を参照して、詳細に説明することとする。
【0070】
上記説明された無線非常ベルの制御システム(100)における無線非常ベル(110)、ページャ(120)及び受信機(130)は、申告または許可が不要なマイクロ波(UHF)の周波数帯のうちの少なくとも1つの周波数帯域を使用して、無線送受信することができる。例えば、無線非常ベルの制御システム(100)は、マイクロ波帯の400MHzを通信帯域で使用する無線通信方式を使用して500mから2km以内の通信半径を提供することができる。無線通信方式の帯域範囲は448MHz以上449MHz以下の帯域を含むことができる。無線通信方式の送信出力は、任意に設定することができる。無線通信方式の変調方式としては、周波数変調と位相変調方式などを使用することができる。
【0071】
図2は、本発明の他の実施態様に係る無線非常ベルの制御システムを示すブロック図である。図2を参照すると、本発明の他の実施態様に係る無線非常ベルの制御システム(200)は、前記図1を参照して説明された本発明の実施態様に係る無線非常ベルの制御システム(100)の構成要素である少なくとも一つの無線非常ベル(110)、少なくとも一つのページャ(120)及び受信機(130)を含み、少なくとも1台のカメラ(210)、少なくとも1台のカメラ管理機(220)及びカメラ管制装置(230)をさらに含むことができる。本発明の他の実施態様に係る無線非常ベルの制御システム(200)における少なくとも一つの無線非常ベル(110)、少なくとも一つのページャ(120)及び受信機(130)の詳細な説明は、前記図1を参照してすでに詳細に説明されたので省略する。したがって、カメラ(210)、カメラ管理機(220)、閉回路カメラ管制装置(230)及び閉回路カメラ(240)について詳細に説明することにする。
【0072】
カメラ(210)は、無線非常ベル(110)の周辺の映像を撮影し、記録することができる。カメラ(210)と無線非常ベル(110)は、それぞれ入/出力端子(図示せず)を含むことができる。カメラ(210)と無線非常ベル(110)の各入/出力端子(図示せず)とは、有線または無線を介して相互に接続され、カメラ(210)と無線非常ベル(110)との間の有線または無線通信を提供することができる。
【0073】
また、カメラ(210)は、無線非常ベル(110)からの映像保存コマンド信号を、有線または無線通信を介して受信することができる。映像保存コマンド信号は、緊急事態の発生時に、地域で撮影された映像を保存するコマンドを表す情報を含む無線非常ベル(110)で生成された信号である。例えば、無線非常ベル(110)は、具備された入力/出力部(図示せず)を介して、通報者からの入力信号を受信すると、映像保存コマンド信号を生成して、有線または無線通信を介してカメラ(210)に送信することができる。
【0074】
また、カメラ(210)は、無線非常ベル(110)からの映像保存コマンド信号が受信されると、受信された時点を基準に、あらかじめ設定された設定範囲時間内の映像を録画することができる。例えば、設定範囲時間が10分に設定されたカメラ(210)は、映像保存コマンド信号が受信されると、映像保存コマンド信号の受信5分前に録画された映像から映像保存コマンド信号の受信後5分まで録画をして1つのイベントファイルとして生成し、生成されたイベントファイルを、具備された保存部(図示せず)に保存することができる。設定範囲時間については、映像保存コマンド信号に含まれ送信されることができる。また、設定範囲時間は、ユーザーまたは無線非常ベルの制御システム(200)のメーカーによってあらかじめ設定することができる。
【0075】
また、カメラ(210)は、無線ローカルエリア具備された通信モジュール(図示せず)を介して近距離通信方式でカメラ管理機(220)と無線通信することができる。近距離通信方式としては、ブルートゥース(bluetooth)、赤外線通信(IrDA、infrared data association)、Wi-Fiダイレクト(WiFi-Direct)通信、NFC(Near Field Communication)などが挙げられる。カメラ(210)は、カメラ管理機(220)の制御に基づいて、録画された映像情報や撮影中の映像情報を、カメラ管理機(220)に送信することができる。
【0076】
また、カメラ(210)は、セキュリティが必要な地域に少なくとも一つ設置することができる。例えば、カメラ(210)は、無線非常ベル(110)が設置された同じ地域や近くに設置され、その地域を対象に映像を撮影して画像情報を生成し、画像を保存して録画された映像情報を生成することができる。
【0077】
また、カメラ(210)は、保存部(図示せず)を具備して映像情報を保存することができる。
【0078】
また、カメラ(210)は、具備されたマイク(図示せず)を介して入力される音声情報と音情報を映像情報に含ませ、一緒に録画することができる。
【0079】
カメラ管理機(220)は、近距離無線通信方式を介して、カメラ(220)からカメラ(220)に録画された映像情報や撮影中の映像情報を受信することができる。例えば、ユーザーは、カメラ管理機(220)を介して緊急事態が発生した地域である無線非常ベル(110)の周辺映像を確認することができる。
【0080】
また、カメラ管理機(220)は、カメラ(210)から受信されて保存された映像情報を、ユーザーが編集できる機能を提供することができる。
【0081】
また、カメラ管理機(220)は、カメラ(210)から受信されて保存された映像情報、又はカメラ(210)に具備された保存部(図示せず)に保存された映像情報を、ユーザーが削除できる機能を提供することができる。
【0082】
また、カメラ管理機(220)は、ユーザーがカメラ(210)に具備された保存媒体(図示せず)をフォーマットすることができる機能を提供することができる。
【0083】
閉回路カメラ管制装置(230)は、少なくとも一つの閉回路カメラ(240)と有線または無線で接続されて閉回路カメラ(240)から送信される映像情報を受信し、受信された映像情報を具備された保存部(図示せず)に録画することができる。
【0084】
また、閉回路カメラ管制装置(230)と受信機(130)は、それぞれ入/出力端子(図示せず)を含むことができる。カメラ管制装置(230)と受信機(130)の各入/出力端子(図示せず)は有線または無線を介して相互に接続され、閉回路カメラ管制装置(230)と受信機(130)との間の有線または無線通信を提供することができる。
【0085】
また、閉回路カメラ管制装置(230)は、受信機(130)からの映像保存コマンド信号を有線または無線通信を介して受信することができる。映像保存コマンド信号は、緊急事態の発生時に、地域で撮影された映像を保存するコマンドを表す情報を含む受信機(130)で生成された信号である。映像保存コマンド信号は、受信機(130)で非常ベル番号情報を含んで生成されてもよい。例えば、無線非常ベル(110)は、具備された入力/出力部(図示せず)を介して、通報者からの入力信号が受信されると、非常ベル番号の情報を含んでいる非常ベル信号を無線通信方式を介して受信機(130)に送信することができる。受信機(130)は、受信された非常ベル信号に含まれている非常ベル番号情報を抽出して、抽出された非常ベル番号の情報を含んでいる映像保存コマンド信号を生成することができる。受信機(130)は、生成された映像保存コマンド信号を有線または無線通信を介して閉回路カメラ管制装置(230)に送信することができる。
【0086】
閉回路カメラ管制装置(230)は、映像保存コマンド信号が受信されると、受信された映像保存コマンド信号から非常ベル番号情報を抽出して、緊急事態が発生した地域に位置する閉回路カメラ(240)のパン(Pan)、チルト(Tilt)及びズーム(Zoom)機能のうちの少なくとも一つの機能を制御して、その地域に設置された閉回路カメラ(240)から送信される映像情報のうち映像保存コマンド信号が受信された時点を基準に、あらかじめ設定された設定範囲の時間内の映像情報を記録することができる。例えば、設定範囲時間が10分に設定された閉回路カメラ管制装置(230)は、映像保存コマンド信号が受信されると、映像保存コマンド信号の受信5分前に録画された映像から映像保存コマンド信号の受信後5分まで録画をして、1つのイベントファイルとして生成し、生成されたイベントファイルを、具備された保存部(図示せず)に保存することができる。設定範囲時間については、映像保存コマンド信号に含まれ送信されることができる。また、設定範囲時間は、ユーザーまたは無線非常ベルの制御システム(200)のメーカーによってあらかじめ設定することができる。
【0087】
図3は、本発明の実施態様に係る無線非常ベルの制御システムの無線非常ベルを示すブロック図である。図3を参照すると、無線非常ベル(110)は、入/出力部(111)、制御部(112)、無線通信部(113)、電源部(114)及び保存部(115)を含むことができる。
【0088】
入力/出力部(111)は、ボタン(111-1)、マイク(111-2)、スピーカー(111-3)及び入出力端子(111-4)のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0089】
ボタン(111-1)は、前記無線非常ベル(110)のハウジングの前面、背面、側面、上面または下面に形成され、緊急事態発生時に通報者は、ボタン(111-1)をクリックして、緊急事態の発生を申告することができる。ボタン(111-1)は、通報者のボタン(111-1)押下げによるユーザー入力を受信して、ボタン(111-1)が押されたことを示す入力信号を生成して制御部(112)に伝えることができる。
【0090】
マイク(111-2)は、制御部(112)の制御に基づいて音声(voice)またはサウンド(sound)の入力を受け、電気的な信号を生成することができる。マイク(111-2)は、生成された電気的な信号を制御部(112)に伝えることができる。
【0091】
スピーカー(111-3)は、制御部(112)の制御に基づいてページャ(120)から受信されるページャ音声信号を無線非常ベル(110)の外部に出力することができる。
【0092】
また、スピーカー(111-3)は、制御部(112)の制御に基づいて保存部(115)に予め保存されたアラーム音を無線非常ベル(110)の外部に出力することができる。スピーカー(111-3)は、無線非常ベル(110)のハウジングの適切な位置に1つまたは複数で設けられる。
【0093】
入/出力端子(111-4)は、無線非常ベル(110)、カメラ(図示せず)などの外部デバイスまたは電源(図示せず)を接続するためのインタフェースとして使用することができる。
【0094】
また、入力/出力部(111)は、RFリーダー(図示せず)及びNFCリーダー(図示せず)のうち少なくとも一つをさらに含むことができる。
【0095】
RFリーダー(図示せず)は、前記無線非常ベル(110)のハウジングの前面、背面、側面、上面または下面に形成され、緊急事態発生時に通報者は、所持したRFタグをRFリーダー(図示せず)に認識させて緊急事態の発生を申告することができる。RFリーダー(図示せず)は、RFタグが認識されると、緊急事態が発生したことを示す入力信号を生成して制御部(112)に伝えることができる。RFタグの認識によってRFリーダー(図示せず)で生成された入力信号は、RFタグに保存された通報者の識別情報が含まれてもよい。したがって通報者の識別情報が含まれた入力信号を受信した無線非常ベル(110)の制御部(112)は、受信された通報者の識別情報を含む非常ベル信号を生成してページャ(120)及び受信機(130)のうちの少なくとも一つ送信することができる。
【0096】
NFCリーダー(図示せず)は、前記無線非常ベル(110)のハウジングの前面、背面、側面、上面または下面に形成され、緊急事態発生時に通報者は、所持したNFCタグをRFリーダー(図示せず)に認識させて緊急事態の発生を申告することができる。NFCリーダー(図示せず)は、RFタグが認識されると、緊急事態が発生したことを示す入力信号を生成して制御部(112)に伝えることができる。NFCタグの認識によってNFCリーダー(図示せず)で生成された入力信号は、NFCタグに保存された通報者の識別情報が含まれてもよい。したがって、通報者の識別情報が含まれた入力信号を受信した無線非常ベル(110)の制御部(112)は、受信された通報者の識別情報を含む非常ベル信号を生成してページャ(120)及び受信機(130)のうちの少なくとも一つ送信することができる。
【0097】
無線通信部(113)は、制御部(112)の制御に基づいて少なくとも1つまたは複数のアンテナを利用する無線通信を介して無線非常ベル(110)がページャ(120)などの外部デバイスと接続されるようにする。無線通信部(113)は、制御部(112)の制御に基づいて非常ベル信号、非常ベル音声信号及び非常ベル音声送信完了信号のうち少なくとも一つを、ページャ(120)または受信機(130)に送信することができる。
【0098】
また、無線通信部(113)は、制御部(112)の制御に基づいてページャ(120)からページャ音声信号及びモード切替コマンド信号のうち少なくとも一つを受信することができる。
【0099】
また、無線通信部(113)は、申告または許可が不要なマイクロ波(UHF)の周波数帯のうちの少なくとも1つの周波数帯域を使用して無線通信を行うことができる。例えば、448MHz以上449MHz以下の周波数帯域の範囲を有するマイクロ波(UHF)を使用して無線通信を行うことができる。
【0100】
電源部(114)は、制御部(112)の制御に基づいて無線非常ベル(110)のハウジングに配置される1つまたは複数のバッテリー(図示せず)に電源を供給することができる。一つまたは複数のバッテリー(図示せず)は、無線非常ベル(110)に電源を供給する。
【0101】
また、電源部(114)は、入/出力端子(111-4)と接続された有線ケーブルを介して外部の電源(図示せず)から入力される電力を無線非常ベル(110)に供給することができる。
【0102】
また、電源部(114)は、無線充電技術を介して外部の電源(図示せず)から無線で入力される電源を無線非常ベル(110)に供給することもできる。
【0103】
保存部(115)は、制御部(112)の制御に基づいて無線非常ベル(110)の動作に必要な各種データや通信部(113)を介して送受信されるデータを保存することができる。
【0104】
また、保存部(115)は、緊急状況の発生時に制御部(112)の制御に基づいて、あらかじめ保存されたアラーム音情報を制御部(112)に伝えることができる。
【0105】
制御部(112)は、緊急状況の発生時に入力/出力部(111)に具備されたボタン(111-1)を介して、通報者の入力信号を受信することができる。
【0106】
その後、制御部(112)は、自己の非常ベル番号の情報を含む非常ベル信号を生成することができる。制御部(112)は、生成された非常ベル信号を無線通信部(113)を介してページャ(120)または受信機(130)に予め設定された設定時間の間繰り返し送信することができる。
【0107】
また、制御部(112)は、保存部(115)に予め保存されたアラーム音情報を抽出して、抽出されたアラーム音情報を含むアラーム音信号を生成して、スピーカー(111-3)を介して無線非常ベル(110)の外部に対して、予め設定された設定時間の間出力することができる。非常ベル番号情報、アラーム音情報及び設定時間については、保存部(115)にあらかじめ保存することができる。
【0108】
その後、制御部(112)は、具備されたマイク(111-2)を介して入力された音声やサウンドから生成された電気的信号を含む非常ベル音声信号を生成することができる。制御部(112)は、生成された非常ベル音声信号を保存部(115)に保存することができる。制御部(112)は、生成された非常ベルの音声信号を無線通信部(113)を介してページャ(120)または受信機(130)に送信することができる。
【0109】
その後、制御部(112)は、非常ベル音声信号の送信が完了したことを示す非常ベル音声送信完了信号を生成することができる。制御部(112)は、生成された非常ベル音声送信完了信号を無線通信部(113)を介してページャ(120)または受信機(130)に送信することができる。
【0110】
その後、制御部(112)は、無線非常ベル(110)の動作モードを、ページャ(120)から送信されるデータを無線通信部(113)を介して受信することができる受信モードに切り替えることができる。
【0111】
その後、制御部(112)は、ページャ(120)から無線通信部(113)を介してページャ音声信号を受信することができる。ページャ音声信号は、ページャ(120)に具備されたマイク(図示せず)を介して入力された音声やサウンドから生成された電気的信号を含む信号である。
【0112】
その後、制御部(112)は、受信されたページャ音声信号があるか否かを判断することができる。上記判断の結果、受信されたページャ音声信号があれば、制御部(112)は、受信されたページャ音声信号をスピーカー(111-3)を介して無線非常ベル(110)の外部に出力することができる。
【0113】
受信されたページャ音声信号がある場合、制御部(112)は、ページャ(120)からのモード切替コマンド信号が受信されたか否かを判断することができる。モード切替コマンド信号が受信された場合、制御部(112)は、無線非常ベル(110)の動作モードを既存の受信モードから送信モードに切り替えることができる。送信モードで動作する無線非常ベル(110)は、ページャ(120)または受信機(130)にデータを送信することができる。モード切替コマンド信号が受信されない場合は、制御部(112)は、無線非常ベル(110)の動作を終了させることができる。
【0114】
図4は、本発明の実施態様に係る無線非常ベルの制御システムのページャを示すブロック図である。図4を参照すると、ページャ(120)は、入/出力部(121)、表示部(122)、制御部(123)、無線通信部(124)、電源部(125)及び保存部(126)を含むことができる。
【0115】
入力/出力部(121)は、ボタン(121-1)、マイク(121-2)及びスピーカー(121-3)のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0116】
ボタン(121-1)は、ページャ(120)のハウジングの前面、背面、側面、上面または下面に一つまたは複数形成される。ボタン(121-1)は、呼び出し/応答ボタン(図示せず)、電源ボタン(図示せず)、メニューボタン(図示せず)、上調整ボタン(図示せず)及び下調整ボタン(図示せず)のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0117】
マイク(121-2)は、制御部(123)の制御に基づいて音声(voice)またはサウンド(sound)の入力を受け、電気的な信号を生成することができる。マイク(121-2)は、生成された電気的な信号を制御部(123)に伝えることができる。
【0118】
スピーカー(121-3)は、制御部(123)の制御に基づいて無線非常ベル(110)から受信される非常ベル音声信号を、ページャ(120)の外部に出力することができる。
【0119】
また、スピーカー(121-3)は、制御部(123)の制御に基づいて保存部(126)に予め保存されたアラーム音を、ページャ(120)の外部に出力することができる。スピーカー(121-3)は、ページャ(120)のハウジングの適切な位置に1つまたは複数で設けられる。
【0120】
表示部(122)は、制御部(123)の制御に基づいて無線非常ベル(110)から受信された非常ベル信号に含まれている非常ベル番号の情報を、ユーザーが認知できるように、テキスト、記号、図形及びアイコンのうちの少なくとも一つで出力することができる。
【0121】
無線通信部(124)は、制御部(123)の制御に基づいて少なくとも1つまたは複数のアンテナを利用する無線通信を介して、ページャ(120)が無線非常ベル(110)または他のページャ(120)などの外部デバイスと接続されるようにする。無線通信部(124)は、制御部(123)の制御に基づいて、ページャ音声信号及びモード切替コマンド信号のうち少なくとも一つを、無線非常ベル(110)または他のページャ(120)に送信することができる。
【0122】
また、無線通信部(124)は、制御部(123)の制御に基づいて、無線非常ベル(110)から非常ベル音声信号及び非常ベル音声送信完了信号のうち少なくとも一つを受信することができる。
【0123】
また、無線通信部(124)は、制御部(123)の制御に基づいて、他のページャ(120)からページャ音声信号を受信することができる。
【0124】
また、無線通信部(124)は、申告または許可が不要なマイクロ波(UHF)の周波数帯のうちの少なくとも1つの周波数帯域を使用して無線通信を行うことができる。例えば、448MHz以上449MHz以下の周波数帯域の範囲を有するマイクロ波(UHF)を使用して無線通信を行うことができる。
【0125】
電源部(125)は、制御部(123)の制御に基づいてページャ(120)のハウジングに配置された1つまたは複数のバッテリー(図示せず)に電源を供給することができる。一つまたは複数のバッテリー(図示せず)は、無線非常ベル(110)に電源を供給する。
【0126】
また、電源部(125)は、ページャ(120)のデータ受信方法によって、供給する電力が制御されてもよい。ページャ(120)のデータを受信する方法の詳細については、下記図5を参照して、詳細に説明することとする。
【0127】
また、電源部(125)は、入/出力端子(図示せず)と接続された有線ケーブルを介して外部の電源(図示せず)から入力される電力をページャ(120)に供給することができる。
【0128】
また、電源部(125)は、無線充電技術を介して外部の電源(図示せず)から無線で入力される電源をページャ(120)に供給することもできる。
【0129】
保存部(126)は、制御部(123)の制御に基づいてページャ(120)の動作に必要な各種データ、及びワイヤレス通信部(124)を介して送受信されるデータを保存することができる。
【0130】
また、保存部(126)は、無線非常ベル(110)から非常ベル信号が受信されると、制御部(123)の制御に基づいて、あらかじめ保存されたアラーム音情報を制御部(123)に伝えることができる。
【0131】
制御部(123)は、ページャ(120)の電源が印加されると、ページャ(120)の動作モードを受信待機モードにすることができる。受信待機モードは、ページャ(120)の外部に位置する無線非常ベル(110)または他のページャ(120)からのデータを受信するまで持続できる。一般的な無線通信を行う電子機器(図示せず)の受信待機モードは、外部デバイス(図示せず)からのデータを受信するために、常にアクティブな状態を維持するが、本発明の実施態様に係るページャ(120)の受信待機モード状態は、スリープモード区間とオートポーリング区間を含んで構成されることができる。受信待機モード状態は、スリープモード区間とオートポーリング区間を含む周期で構成され、無線非常ベル(110)から非常ベル信号が受信されるまで、上記の周期を繰り返すことができる。受信待機区間は、予め設定された時間の間維持され、オートポーリング区間は待機区間の予め設定された時間よりも短い時間に設定しておくことができる。したがって、一般的な、常にアクティブ状態で動作している受信待機モードより消費電力を低減させることができる。例えば、制御部(123)は、電源部(125)から無線通信部(124)に供給される電力をオートポーリング区間と受信待機区間で構成された受信待機モードによって制御することで、ページャ(120)の受信待機モード時の消費電力を制御することができる。
【0132】
また、制御部(123)は、受信待機モードで動作中、無線非常ベル(110)から無線通信部(124)を介して非常ベル信号が受信されたか否かを判断することができる。上記判断の結果、非常ベル信号が受信された場合、制御部(123)は、保存部(126)から、あらかじめ保存されたアラーム音情報を抽出して、抽出されたアラーム音情報からアラーム音信号を生成して、スピーカー(121-3)を介してページャ(120)の外部に予め設定された設定時間の間出力することができる。非常ベル信号が受信されていない場合、制御部(123)は、受信待機モードを維持し続けることができる。
【0133】
その後、制御部(123)は、無線非常ベル(110)から無線通信部(124)を介して非常ベル音声信号を受信することができる。
【0134】
その後、制御部(123)は、受信された非常ベル音声信号をスピーカー(121-3)を介してページャ(120)の外部に、予め設定された設定時間の間出力することができる。
【0135】
その後、制御部(123)は、無線非常ベル(110)から無線通信部(124)を介して非常ベル音声送信完了信号が受信されたか否かを判断することができる。上記判断の結果、非常ベル音声送信完了信号が受信されていない場合、制御部(123)は、非常ベル音声信号を受信して、スピーカー(121-3)に出力する動作を行うことができる。
【0136】
非常ベル音声送信完了信号が受信された場合、制御部(123)は、入/出力部(121)に具備されたボタン(121-1)を介して、ユーザーの入力信号を受信し、ページャ音声信号の送信が必要か否かを判断することができる。上記判断の結果、ページャ音声信号の送信が必要であることを示すユーザーの入力信号を受信した場合、制御部(123)は、具備されたマイク(121-2)を介して入力された音声やサウンドから生成された電気的信号を含むページャ音声信号を生成することができる。制御部(123)は、生成されたページャ音声信号を無線通信部(124)を介して無線非常ベル(110)または他のページャ(120)に送信することができる。
【0137】
その後、制御部(123)は、入/出力部(121)に具備されたボタン(121-1)を介してユーザーの入力信号を受信し、非常ベル音声信号の受信が必要か否かを判断することができる。上記判断の結果、非常ベル音声信号の受信が必要であることを示すユーザーの入力信号を受信した場合、制御部(123)は、モード切替コマンド信号を生成して、生成されたモード切替コマンド信号を無線通信部(124)を介して無線非常ベル(110)に送信することができる。モード切替コマンド信号は、無線非常ベル(110)の動作モードを受信モードから送信モードに切り替えるように命令する情報を含んで生成されることができる。非常ベル音声信号の受信を必要としないことを示すユーザーの入力信号を受信した場合、制御部(123)は、ページャ(120)の動作モードを受信待機モードに切り替えることができる。
【0138】
図5は、本発明の実施態様に係るページャのデータ受信方法の例を示す例示図である。図5を参照すると、本発明の実施態様に係るページャ(120)のデータを受信する方法における受信待機モード状態では、無線通信をサポートしている一般的な電子機器の受信待機モードとは異なり、受信待機モードの状態を常にアクティブ状態に維持することなく、予め設定された設定時間の間スリープモードを維持し、スリープモードが維持される設定時間よりも短い時間で、あらかじめ設定された設定時間の間、オートポーリングを維持することができる。本発明の実施態様に係るページャ(120)の受信待機モードは、スリープモード区間とオートポーリング区間を含むことができる。ページャ(120)の受信待機モードは、スリープモード区間とオートポーリング区間を含む周期で構成され、外部装置からのデータを受信するまで、上記の周期を繰り返すことができる。例えば、図5に示すように、受信待機モードのスリープモードを維持するための設定時間が3,500msに設定され、オートポーリングを維持するための設定時間は500msに設定された場合、合計4,000msを一つの周期として、無線非常ベル(110)から非常ベル信号が受信されるまで、上記の周期を繰り返すことができる。無線非常ベル(110)は、予め設定された設定時間の5,000msの間非常ベル番号の情報を含む非常ベル信号を繰り返し送信することができる。したがって、非常ベル信号が送信される設定時間の5,000msの範囲内で、ページャ(120)の受信待機モード中、オートポーリングが維持される500msの時間が重なっている。そのため、ページャ(120)は、無線非常ベル(110)から送信された非常ベル信号を受信した後、無線非常ベル(110)と、データを送受信することができる。
【0139】
上記本発明の実施態様に係るページャ(120)は、オートポーリング方式を使用する受信待機モードによって、常にアクティブ状態で動作している受信待機モードで消費される電力に比べ、受信待機モードに消費される電力を低減することができる。
【0140】
図6は、本発明の実施態様に係る緊急状況の発生時に、無線非常ベルを表示するページャの表示部の例を示す例示図である。図6を参照すると、本発明の実施態様に係るページャ(120)の表示部(122)は、制御部(123)の制御に基づいて無線非常ベル(110)から受信された非常ベル信号に含まれている非常ベル番号情報を示す非常ベル番号テキスト(122-1、122-3)及び受信された非常ベル信号の履歴情報を示す順番テキスト(122-2、122-4)を一緒に出力することができる。
【0141】
また、表示部(122)は、制御部(123)の制御に基づいて、非常ベル番号のテキスト及び順番テキストを、ユーザーの可読性を高めるためにサイズ、フォント、及び色相のうち少なくとも一つを変えて出力することができる。
【0142】
図6(A)に示すように、表示部(122)は、制御部(123)の制御に基づいて、複数の無線非常ベル(110)の中で05番を非常ベル番号として持つ無線非常ベル(110)から最初に非常ベル信号が受信されたことを示すように、非常ベル番号テキスト(122-1)と順番テキスト(122-2)を出力することができる。
【0143】
その後、03番を非常ベル番号として持つ無線非常ベル(110)から非常ベル信号が受信される場合、図6(B)に示すように、表示部(122)は、制御部(123)の制御に基づいて、複数の無線非常ベル(110)の中で、03番を非常ベル番号として持つ無線非常ベル(110)から最初に非常ベル信号が受信されたことを示すように、非常ベル番号テキスト(122-3)と順番テキスト(122- 4)を出力することができる。順番テキスト(122-4)は、すでに01番を持つ順番テキスト(122-2)が存在するので、02番に設定されて出力される。例えば、セキュリティ担当者は、ページャ(120)の表示部(122)を介して出力される非常ベル番号テキスト(122-1)を介して、緊急事態が発生した地域を認識することができる。また、セキュリティ担当者は、順番テキスト(122-2)を介して緊急事態が発生した地域の履歴を確認することができる。例えば、セキュリティ担当者は、ページャ(120)に具備されたボタン(121-1)の上調整ボタン(図示せず)及び下調整ボタン(図示せず)を押して、非常ベル信号が受信された履歴を確認することができる。
【0144】
図7は、本発明の実施態様に係る無線非常ベルの制御システムの受信機を示すブロック図である。図7を参照すると、受信機(130)は、入/出力部(131)、表示部(132)、制御部(133)、無線通信部(134)、電源部(135)及び保存部(136)を含むことができる。
【0145】
入力/出力部(131)は、スピーカー(131-1)及び入/出力端子(131-2)のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0146】
スピーカー(131-1)は、制御部(133)の制御に基づいて無線非常ベル(110)から受信される非常ベル音声信号を、受信機(130)の外部に出力することができる。
【0147】
また、スピーカー(131-1)は、制御部(133)の制御に基づいて、保存部(136)に予め保存されたアラーム音を受信(130)の外部に出力することができる。スピーカー(131-1)は、受信機(130)のハウジングの適切な位置に1つまたは複数で設けられる。
【0148】
入/出力端子(131-2)は、上記図2を参照して説明された閉回路カメラ管制装置(図示せず)などの外部デバイスまたは電源(図示せず)を接続するためのインタフェースとして使用することができる。
【0149】
表示部(132)は、制御部(133)の制御に基づいて、無線非常ベル(110)から受信された非常ベル信号に含まれている非常ベル番号の情報をユーザーが認知できるように、テキスト、記号、図形及びアイコンのうちの少なくとも一つで出力することができる。
【0150】
無線通信部(134)は、制御部(133)の制御に基づいて、少なくとも1つまたは複数のアンテナを利用する無線通信を介して受信機(130)が無線非常ベル(110)または他のページャ(120)などの外部デバイスと接続されるようにする。
【0151】
また、無線通信部(134)は、制御部(133)の制御に基づいて、無線非常ベル(110)から非常ベル信号及び非常ベル音声信号のうち少なくとも一つを受信することができる。
【0152】
また、無線通信部(134)は、制御部(133)の制御に基づいて、ページャ(120)からページャ音声信号を受信することができる。
【0153】
また、無線通信部(134)は、制御部(123)の制御に基づいて、ページャ(120)と他のページャ(120)との間で送受信されるページャ音声信号を受信することができる。
【0154】
また、無線通信部(134)は、申告または許可が不要なマイクロ波(UHF)の周波数帯のうちの少なくとも1つの周波数帯域を使用して無線通信を行うことができる。例えば、448MHz以上449MHz以下の周波数帯域の範囲を有するマイクロ波(UHF)を使用して無線通信を行うことができる。
【0155】
電源部(135)は、制御部(133)の制御に基づいて、受信機(130)のハウジングに配置される1つまたは複数のバッテリー(図示せず)に電源を供給することができる。一つまたは複数のバッテリー(図示せず)は、受信機(130)に電源を供給する。
【0156】
また、電源部(135)は、入/出力端子(131-2)と接続された有線ケーブルを介して外部の電源(図示せず)から入力される電力を受信機(130)に供給することができる。
【0157】
また、電源部(135)は、無線充電技術を介して外部の電源(図示せず)から無線で入力される電源を受信機(130)に供給することもできる。
【0158】
保存部(136)は、制御部(133)の制御に基づいて、受信機(130)の動作に必要な各種データ、及びワイヤレス通信部(134)を介して送受信されるデータを保存することができる。
【0159】
また、保存部(126)は、無線非常ベル(110)から非常ベル信号が受信されると、制御部(133)の制御に基づいて、あらかじめ保存されたアラーム音情報を制御部(133)に伝えることができる。
【0160】
制御部(133)は、無線非常ベル(110)から、無線通信部(134)を介して非常ベル信号を受信することができる。制御部(133)は、受信された非常ベル信号に含まれている非常ベル番号情報を抽出して、抽出された非常ベルの情報を、具備された表示部(132)を介して出力することができる。受信機(130)の制御部(133)が受信された非常ベル信号を表示する方法については、下記図8を参照して、詳細に説明することとする。
【0161】
また、制御部(133)は、非常ベル信号が受信された場合、上記受信された非常ベル信号に含まれている非常ベル番号情報を抽出することができる。
【0162】
また、制御部(133)は、受信された非常ベル信号に通報者の識別情報が含まれている場合、通報者の識別情報を抽出することができる。
【0163】
また、制御部(133)は、抽出された非常ベル番号情報または通報者の識別情報を、セキュリティ担当者が認知できるように、具備された表示部を介してテキスト、記号、図形及びアイコンのうちの少なくとも一つで表示することができる。
【0164】
また、制御部(133)は、無線非常ベル(110)から非常ベル信号が受信されると、受信された非常ベル信号に含まれている非常ベル番号情報を抽出して、抽出された非常ベル番号情報及び設定範囲時間のうち少なくとも一つを含む映像保存コマンド信号を生成することができる。制御部(133)は、生成された映像保存コマンド信号を入力/出力部(131)に備えられた入力/出力端子(131-2)と接続された有線または無線を介して、閉回路カメラ管制装置(図示せず)に送信することができる。例えば、閉回路カメラ管制装置(図示せず)の映像保存コマンド信号が受信されると、受信された映像保存コマンド信号から非常ベル番号情報を抽出して、緊急事態が発生した地域を閉回路カメラ(図示せず)のパン(Pan)、チルト(Tilt)及びズーム(Zoom)機能のうちの少なくとも一つの機能を制御して認識し、その地域に設置された閉回路カメラ(図示せず)から送信される映像情報のうち映像保存コマンド信号が受信された時点を基準に、予め設定された設定範囲時間内の映像情報を記録することができる。また、設定範囲時間は、ユーザーまたは無線非常ベルの制御システム(100、200)のメーカーによってあらかじめ設定することができる。
【0165】
その後、制御部(133)は、緊急事態が発生したことを受信機(130)が設置されたシチュエーションルーム(例えば、職員室や管理室)の勤務者が認知できるように、保存部(136)に予め保存されたアラーム音情報を抽出して、抽出されたアラーム音情報からアラーム音信号を入力/出力部(131)に具備されたスピーカー(131-1)を介して受信機(130)の外部に出力することができる。
【0166】
その後、制御部(133)は、無線非常ベル(110)から無線通信部(134)を介して非常ベル音声信号を受信することができる。制御部(133)は、受信された非常ベル音声信号を具備されたスピーカー(131-1)を介して受信機(130)の外部に出力することができる。
【0167】
また、制御部(133)は、ページャ(120)から無線通信部(134)を介してページャ音声信号を受信することができる。制御部(133)は、受信されたページャ音声信号を具備されたスピーカー(131-1)を介して受信機(130)の外部に出力することができる。
【0168】
また、制御部(133)は、ページャ(120)と他のページャ(120)の間で送受信されるページャ音声信号を、無線通信部(134)を介して受信することができる。制御部(133)は、受信されたページャ音声信号を具備されたスピーカー(131-1)を介して受信機(130)の外部に出力することができる。
【0169】
図8は、本発明の実施態様に係る緊急状況の発生時に、該当する無線非常ベルを表示する受信機の表示部の例を示す例示図である。図8(A)を参照すると、本発明の実施態様に係る受信機(130)の表示部(132)は、制御部(133)の制御に基づいて、無線非常ベル(110)から受信された非常ベル信号に含まれている非常ベル番号情報を示す非常ベル番号テキスト(132-1)を出力することができる。
【0170】
図8(B)を参照すると、本発明の実施態様に係る制御部(133)は、ページャ(120)と他のページャ(120)との間で無線通信が行われる場合、ページャ(120)間の通信が行われたことを示すページャ間通信表示情報を生成することができる。制御部(133)は、生成されたページャ間通信情報表示を、具備された表示部(132)にページャ間通信表示(132-2)に出力されるように制御することができる。例えば、受信機(130)が設置されたシチュエーションルーム(例えば、職員室や管理室)勤務者は、受信機(130)の表示部(132)に出力される非常ベル番号テキスト(132-1)を介して、緊急事態が発生した地域を認知することができる。その後、シチュエーションルーム勤務者は、受信機(130)の表示部(132)に出力されるページャ間通信表示(132-2)を介して、セキュリティ責任者との間の通信内容を確認することができる。したがってシチュエーションルーム勤務者は、緊急事態を統合的に管理することができる。
【0171】
一方、上記無線非常ベルの制御システム(100、200)の各構成要素は、機能及び論理的に分離されうることを示すために図面に別途表示したものであり、物理的に必ず別の構成要素であるか、又は別のコードで具現化されることを意味するものではない。
【0172】
本明細書において各機能部とは、本発明の技術的思想を実行するためのハードウェア及び前記ハードウェアを駆動するためのソフトウェアの機能的、構造的結合を意味する。例えば、各機能部は、所定のコードと前記所定のコードが実行されるためのハードウェアリソースの論理的な単位を意味することができる。必ずしも物理的に接続されたコードを意味するか一種類のハードウェアを意味するものではないことは、本発明の技術分野の平均的な専門家であれば容易に推論することができる。
【0173】
以下、添付された図面を参照して、本発明の実施態様に係る無線非常ベルの制御方法について説明する。
【0174】
図9は、本発明の実施態様に係る無線非常ベルの制御システムにおける、無線非常ベルの動作を示すフローチャートである。図9を参照すると、本発明の実施態様に係る無線非常ベル(110)の制御部(112)は、具備されたボタン(111-1)の押下げを介して緊急事態が発生したことを示す入力信号を受信することができる(902)。例えば、緊急事態発生時に通報者は、無線非常ベル(110)に具備されたボタン(111-1)を押して、緊急事態が発生したことを示すことができる。
【0175】
また、制御部(112)は、具備されたRFリーダー(図示せず)を介してRFタグが認識されると、緊急事態が発生したことを示す入力信号を受信することができる。
【0176】
また、制御部(112)は、具備されたNFCリーダー(図示せず)を介してNFCタグが認識されると、緊急事態が発生したことを示す入力信号を受信することができる。
【0177】
その後、制御部(112)は、非常ベル信号生成し、生成された非常ベル信号をページャ(120)または受信機(130)に、無線通信部(113)を介してあらかじめ設定された設定時間の間繰り返し送信し、あらかじめ保存されたアラーム音を、具備されたスピーカー(111-3)を介して、あらかじめ設定された設定時間の間、出力することができる(904)。
【0178】
その後、制御部(112)は、非常ベル音声信号を生成してページャ(120)または受信機(130)に送信することができる(906)。非常ベル音声信号は、制御部(112)を備えたマイク(111-2)を介して入力された音声やサウンドから生成された電気的信号を含む非常ベル音声信号を生成することができる。
【0179】
その後、制御部(112)は、非常ベル音声信号の送信が完了したことを示す非常ベル音声送信完了信号を生成して、ページャ(120)または受信機(130)に無線通信部(113)を介して送信することができる(908)。
【0180】
その後、制御部(112)は、予め設定された設定時間後に自動的に無線非常ベル(110)の動作モードを受信モードに切り替えることができる(910)。受信モードは、無線非常ベル(110)がページャ(120)から送信されるデータを、無線通信部(113)を介して受信することができるように動作するモードである。設定時間は、メーカーやユーザーによってあらかじめ設定することができる。
【0181】
その後、制御部(112)は、ページャ(120)から無線通信部(113-1)を介してページャ音声信号を受信することができる(912)。ページャ音声信号は、ページャ(120)に具備されたマイク(図示せず)を介して入力された音声やサウンドから生成された電気的信号を含む信号である。
【0182】
その後、制御部(112)は、受信されたページャ音声信号があるか否かを判断することができる(914)。上記判断の結果、受信されたページャ音声信号があれば、制御部(112)は、受信されたページャ音声信号をスピーカー(111-3)を介して無線非常ベル(110)の外部に出力(820)した後、前記912ステップに移動して、そのステップを実行することができる。
【0183】
受信されたページャ音声信号が存在しない場合、制御部(112)は、ページャ(120)からのモード切替コマンド信号が受信されたか否かを判断することができる(916)。モード切替コマンド信号が受信された場合、制御部(112)は、無線非常ベル(110)の動作モードを既存の受信モードから送信モードへ切り替え(818)た後、前記906ステップに進み、そのステップを実行することができる。
【0184】
モード切替コマンド信号が受信されない場合は、制御部(112)は、無線非常ベル(110)の動作を終了させることができる。
【0185】
図10は、本発明の実施態様に係る無線非常ベルの制御システムのページャの動作を示すフローチャートである。図10を参照すると、本発明の実施態様に係るページャ(120)の制御部(123)は、ページャ(120)の電源が印加されるとページャ(120)の動作モードを受信待機モードにすることができる(1002)。受信待機モードは、ページャ(120)の外部に位置する無線非常ベル(110)または他のページャ(120)からのデータを受信するまで持続できる。
【0186】
また、制御部(123)は、予め設定された設定時間の間、スリープモードで動作することができる。
【0187】
また、上記の設定時間終了後、制御部(123)は、予め設定された設定時間の間、オートポーリングで動作することができる。
【0188】
また、制御部(123)は、前記スリープモードと前記オートポーリングを繰り返すことができる。
【0189】
その後、受信待機モードで動作中、制御部(123)は、無線非常ベル(110)から無線通信部(124)を介して非常ベル信号が受信されたか否かを判断することができる(1004)。上記判断の結果、非常ベル信号が受信された場合、制御部(123)は、保存部(126)から、あらかじめ保存されたアラーム音情報を抽出して、抽出されたアラーム音情報からアラーム音信号を生成して、スピーカー(121-3)を介してページャ(120)の外部に予め設定された設定時間の間、出力することができる(1006)。非常ベル信号が受信されていない場合、上記の1002ステップに進み、そのステップを実行することができる。
【0190】
また、制御部(123)は、非常ベル信号が受信された場合、上記受信された非常ベル信号に含まれている非常ベル番号情報を抽出することができる。
【0191】
また、制御部(123)は、受信された非常ベル信号に通報者の識別情報が含まれている場合、通報者の識別情報を抽出することができる。
【0192】
また、制御部(123)は、抽出された非常ベル番号情報または通報者の識別情報を、セキュリティ担当者が認知できるように、具備された表示部を介してテキスト、記号、図形及びアイコンのうちの少なくとも一つで表示することができる。
【0193】
また、制御部(123)は、複数個の前記非常ベル信号が受信された場合、受信された順に前記複数の非常ベル信号に含まれている各非常ベル番号情報を抽出することができる。
【0194】
また、制御部(123)は、抽出された各非常ベル番号情報を示す非常ベル番号、テキスト、及び上記受信された順序を示す順番テキストを生成することができる。
【0195】
また、制御部(123)は、セキュリティ担当者が認知できるように、具備された表示部を介して、上記生成された非常ベル番号テキスト及び上記生成された順番テキストを、相互にサイズ、フォント、及び色相のうち少なくとも一つを変えて一緒に表示することができる。
【0196】
その後、制御部(123)は、無線非常ベル(110)から、無線通信部(124)を介して非常ベル音声信号を受信することができる(1008)。
【0197】
その後、制御部(123)は、受信された非常ベル音声信号をスピーカー(121-3)を介してページャ(120)の外部に出力することができる(1010)。
【0198】
その後、制御部(123)は、無線非常ベル(110)から無線通信部(124)を介して非常ベル音声送信完了信号が受信されたか否かを判断することができる(1012)。上記判断の結果、非常ベル音声送信完了信号が受信されていない場合、制御部(123)は、前記1008ステップに進み、そのステップを実行することができる。
【0199】
非常ベル音声送信完了信号が受信された場合、制御部(123)は、入/出力部(121)に具備されたボタン(121-1)を介してユーザーの入力信号を受信して、ページャ音声信号の送信が必要か否かを判断することができる(1014)。上記判断の結果、ページャ音声信号の送信が必要であることを示すユーザーの入力信号を受信した場合、制御部(123)は、具備されたマイク(121-2)を介して入力された音声やサウンドから生成された電気的信号を含むページャ音声信号を生成し、生成されたページャ音声信号を無線通信部(124)を介して無線非常ベル(110)、他のページャ(120)及び受信機(130)のうちの少なくとも一つに送信することができる(1016)。
【0200】
ページャ音声信号の送信が必要であることを示すユーザーの入力信号を受信していない場合、次の1018のステップに移動し、そのステップを実行することができる。
【0201】
その後、制御部(123)は、入/出力部(121)に具備されたボタン(121-1)を介してユーザーの入力信号を受信し、非常ベル音声信号の受信が必要か否かを判断することができる(1018)。上記判断の結果、非常ベル音声信号の受信が必要であることを示すユーザーの入力信号を受信した場合、制御部(123)は、モード切替コマンド信号を生成して、生成されたモード切替コマンド信号を無線通信部(124)を介して無線非常ベル(110)に送信することができる(1020)。モード切替コマンド信号は、無線非常ベル(110)の動作モードを受信モードから送信モードに切り替えるように命令する情報を含んで生成されることができる。
【0202】
非常ベル音声信号の受信を必要としないことを示すユーザーの入力信号を受信した場合、制御部(123)は、前記1002ステップに進み、そのステップを実行することができる。
【0203】
一方、上述した本発明の実施例に係る無線非常ベルの制御方法は、さまざまなコンピュータ手段によって実行されうるプログラム命令の形で具現され、コンピュータ読み取り可能な媒体に記録される。当該コンピュータ読み取り可能媒体は、プログラム命令、データファイル、及びデータ構造などを単独で、またはそれらの組み合わせとして含むことができる。上記媒体に記録されているプログラム命令は、本発明のために特別に設計されて構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア当業者に公知で使用可能なものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピーディスク、及び磁気テープなどの磁気媒体(magnetic media)、CD-ROM、DVDなどの光記録媒体(optical media)、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気ディスク(magneto-optical media)、並びに、ロム(ROM)、ラム(RAM)、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、Micro SD Card、USB Memoryなどのプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェアデバイスが挙げられる。プログラム命令の例としては、コンパイラによって作られるような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行される高級言語コードも挙げられる。上記のハードウェアデバイスは、本発明の動作を実行するための1つ以上のソフトウェアモジュールとして動作するように構成することができ、その逆も同様である。
【0204】
以上のように、本発明は、具体的な構成要素などの特定の事項と限定された実施例及び図面によって説明されたが、これらは本発明の理解を助けるために提供されたものである。本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、本発明が属する分野で通常の知識を有する者であれば、このような記載から多様な修正及び変形が可能である。
【0205】
したがって、本発明の思想は、説明された実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲だけでなく、この特許請求の範囲の均等物または等価的変形物の全てが本発明の思想の範疇に含まれるといえる。
【産業上の利用可能性】
【0206】
本発明は、非常ベルシステムに広く使用することができる。
【符号の説明】
【0207】
100 無線非常ベル制御システム、110 無線非常ベル、111 入/出力部、
111-1 ボタン、111-2 マイク、111-3 スピーカー、111-4 入/出力端子、
112 制御部、113 無線通信部、114 電源部、115 保存部、120 ページャ、
121 入/出力部、121-1 ボタン、121-2 マイク、121-3 スピーカー、
122 表示部、122-1 非常ベル番号テキスト、122-2 順番テキスト、
122-3 非常ベル番号テキスト、122-4 順番テキスト、123 制御部、
124 無線通信部、125 電源部、126 保存部、130 受信機、131 入/出力部、
131-1 スピーカー、131-2 入/出力端子、132 表示部、
132-1 非常ベル番号テキスト、132-2 ページャ間通信表示、133 制御部、
134 無線通信部、135 電源部、136 保存部、200 無線非常ベル制御システム、
210 カメラ、220 カメラ管理機、230 閉回路カメラ管制装置、240 閉回路カメラ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10