(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御部は更に、前記所定の時間間隔を前記第1の時間に設定後、前記第2の時間より長い第3の時間中に、前記自装置に対して発信される無線信号を受信しないか、前記指標が前記所定の条件を満足しないと前記所定の時間間隔を前記第2の時間に設定し、
前記第3の時間中に、前記指標が前記所定の条件を満足すると前記所定の時間間隔を前記第1の時間に設定する
ことを特徴とする請求項1に記載のセンサデバイス。
【発明を実施するための形態】
【0018】
[第1の実施形態]
次に、本発明の実施の形態について、
図1および
図2を参照して詳細に説明する。
[構成の説明]
図1に第1の実施形態の構成を示す。
【0019】
センサデバイス制御システム100は、センサデバイス制御装置110、センサデバイス120、およびスマートフォン130から構成される。
【0020】
そして、センサデバイス制御装置110とセンサデバイス120は、センサデバイス制御装置110から送信される無線信号がセンサデバイス120に確実に到達する距離に設置される。
【0021】
センサデバイス制御装置110は、第1の無線部111、第2の無線部112、制御部113、記憶部114、およびタイマ(timer)115を備える。
【0022】
第1の無線部111は、スマートフォン130から送信されるビーコン(beacon)等の電波を受信する受信回路を含む。スマートフォン130から送信されて第1の無線部111で受信される電波は、Bluetooth(登録商標)や無線LAN(Local Area Network)などであっても良い。尚、無線LANは、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)が定めるIEEE802.11に基づく通信方式である。
【0023】
第2の無線部112は、センサデバイス120に対して電波による信号を発信する送信回路を含む。
【0024】
第2の無線部112がセンサデバイス120に対して送信する電波は、BLE(Bluetooth Low Energy)、Zigbee、Z-WAVE等が用いられても良い。
【0025】
制御部113は、CPU(Central Processing Unit;中央処理装置)を含み、センサデバイス制御装置110のハードウェアを制御し、ソフトウェア処理を行う。
【0026】
記憶部114は、記憶素子からなり、情報を記憶する。
【0027】
タイマ115は、所定の時間を計時し、計時が終了すると信号を発信する時計である。タイマ115は、制御部113の機能の一部で実現しても良い。
【0028】
センサデバイス120は、例えば家の玄関や窓の鍵に取り付けられ、スマートフォン130から送信される電波の信号を検知して鍵の開閉を行うなどの、デバイスである。センサデバイス120は、電池で動作する。
【0029】
センサデバイス120は、無線部121、制御部122、および記憶部123を備える。
【0030】
無線部121は、スマートフォン130から送信される電波と、センサデバイス制御装置110から送信される電波を受信する受信回路を含む。
【0031】
制御部122は、CPUを含み、センサデバイス120のハードウェアを制御し、ソフトウェア処理を行う。
【0032】
記憶部213は、記憶素子からなり、情報を記憶する。
【0033】
スマートフォン130は、第1の無線部131、第2の無線部132、操作部133、および制御部134を備える。
【0034】
第1の無線部131は、センサデバイス120に対して電波による信号を発信する送信回路を含む。第1の無線部131がセンサデバイス120に対して送信する電波は、センサデバイス制御装置110の第2の無線部112がセンサデバイス120に対して送信する電波と同じ通信方式である。
【0035】
第2の無線部132は、センサデバイス制御装置110に対して電波による信号を発信する送信回路を含む。第2の無線部132がセンサデバイス制御装置110に対して送信する電波は、前述の様に、Bluetooth(登録商標)や無線LAN(Local Area Network)などであっても良い。
【0036】
操作部133は、スマートフォン130の入力手段であり、タッチパネル(Touch panel)等である。
【0037】
制御部134は、CPUを含み、スマートフォン130のハードウェアを制御し、ソフトウェア処理を行う。
[動作の説明]
次に本実施形態の動作について
図1および
図2を参照して説明する。
【0038】
まず、センサデバイス120の動作について説明する。
【0039】
センサデバイス120の制御部122は、無線部121を後述の所定の時間間隔で動作させて、スマートフォン130およびセンサデバイス制御装置110から発信されるセンサデバイス120に対する指示を含む信号の有無を検知する。
【0040】
ここで、スマートフォン130およびセンサデバイス制御装置110が発信する信号は、センサデバイス120に対して指示する信号であることを識別するための、識別符号を含んでいる。また、センサデバイス120は、センサデバイス120に対する指示を含む信号であることを識別するための識別符号を記憶部123に記憶している。そして、制御部122は無線部121が受信する信号に含まれる識別符号と、記憶部123が記憶する識別符号が一致すれば、無線部121が受信した信号は、センサデバイス120に対する指示を含む信号であると認識する。
【0041】
この様にして、無線部121が、センサデバイス120に対する指示を含む信号を検知すると、制御部122はセンサデバイス120を指示に従って動作させる。
【0042】
次に、センサデバイス制御装置110の動作について、
図2を参照して説明する。
【0043】
本実施形態のセンサデバイス制御システム100は、センサデバイス120とスマートフォン130が遠い位置にある場合、スマートフォン130がセンサデバイス120を操作できない、または操作する可能性が低いことを前提としている。
【0044】
また、センサデバイス制御システム100は、センサデバイス120とスマートフォン130が近い位置にある場合、スマートフォン130がセンサデバイス120を操作する可能性が高いことを前提としている。
【0045】
そして、センサデバイス制御装置110が、スマートフォン130から受信する電波強度が低い場合、スマートフォン130はセンサデバイス制御装置110から遠い場所に位置し、センサデバイス120からも遠い位置にあると判断する。
【0046】
はじめに、センサデバイス制御装置110の制御部113は、第2の無線部112からセンサデバイス120に対して、命令受信間隔を「長い時間」に設定する指示を含む無線信号を発信する。ここで、「長い時間」とは、ステップS104で述べる第1の時間より長い第2の時間である(S101)。
【0047】
次に、センサデバイス制御装置110の制御部113は、第1の無線部111がスマートフォン130から送信される電波を受信したかどうかを判断する(S102)。
【0048】
スマートフォン130は、スマートフォン1台毎に異なる識別符号を有し、この識別符号を含む無線信号を、時間間隔をあけて繰り返し送信している。そして、記憶部114は、センサデバイス120の識別符号と、センサデバイス120を操作するためのスマートフォン130の識別符号を関連付けて記憶している。
【0049】
制御部113は、第1の無線部111が受信した電波が、記憶部114が記憶するスマートフォン130の識別符号を含む無線信号かどうかを判断することで、スマートフォン130から送信される電波を受信したかどうかを判断する。
【0050】
ステップS102で、スマートフォン130から送信される電波を受信したと判断されると(S102でY)、ステップS103にすすむ。
【0051】
ステップS102で、スマートフォン130から送信される電波を受信していないと判断されると(S102でN)、ステップS102に戻る。
【0052】
ステップS103では、第1の無線部111はステップS101で受信した電波の電波強度を検知し、制御部113は電波強度が予め記憶部114に記憶される閾値以上であるかどうかを判断する(S103)。
【0053】
ステップS103で、電波強度が閾値以上であると判断されると(S103でY)、ステップS104にすすむ。
【0054】
ステップS103で電波強度が閾値以上でないと判断されると(S103でN)、ステップS101に戻る。
【0055】
ステップS104では、制御部113は、第2の無線部112からセンサデバイス120に対して、命令受信間隔を短い時間(ステップS101で説明した第2の時間より短い第1の時間)に設定する指示を含む信号を発信する(S104)。
【0056】
ステップS105では、制御部113は、タイマ115を初期化してタイマ115の計時を開始する(S105)。
【0057】
ステップS106では、制御部113は、第1の無線部111がスマートフォン130から送信される電波を受信したかどうかを判断する(S106)。
【0058】
ステップS106の判断の方法は、ステップS102の判断の方法と同じである。
【0059】
ステップS106で、スマートフォン130から送信される電波を受信したと判断されると(S106でY)、ステップS103にもどる。
【0060】
ステップS106で、スマートフォン130から送信される電波を受信していないと判断されると(S106でN)、ステップS107にすすむ。
【0061】
ステップS107では、制御部113は、タイマ115が所定の時間の計時を終了したかどうかを判断する(S107)。
【0062】
ここで、タイマ115が計時する「所定の時間」は、ステップS101で説明した第2の時間より更に長い、第3の時間である。
【0063】
ステップS107で、所定の時間が経過して計時を終了したと判断されると(S107でY)、ステップS101に戻る。
【0064】
ステップS107で、計時を終了していないと判断されると、ステップS106に戻る。
【0065】
以上が、センサデバイス制御装置110の動作である。
【0066】
センサデバイス制御装置110は、スマートフォン130から受信する電波強度が所定の閾値より小さいと、センサデバイス120に対して、命令の受信間隔を長く設定する。
【0067】
センサデバイス120に対してスマートフォン130から操作される可能性が無い、または可能性が低い場合に、センサデバイス120は命令の受信間隔を長くすることで、センサデバイス120の電池の電力消費を抑制する。
【0068】
一方、センサデバイス制御装置110が、スマートフォン130から受信する電波強度が高い場合、スマートフォン130はセンサデバイス制御装置110から近い場所に位置し、センサデバイス120からも近い位置にあると判断する。
【0069】
そこで、センサデバイス制御装置110は、スマートフォン130から受信する電波強度が所定の閾値以上であると、センサデバイス120に対して、命令の受信間隔を短く設定する。
【0070】
センサデバイス120に対してスマートフォン130から操作される可能性が高い場合に、センサデバイス120は命令の受信間隔を短くすることで、センサデバイス120は、スマートフォン130による操作の反応を早めている。
【0071】
以上の様に、本実施形態のセンサデバイス制御装置110は、スマートフォン130がセンサデバイス120を操作する可能性に応じて、センサデバイス120の命令の受信間隔を最適化させて、センサデバイスの電力消費を低減する。
【0072】
そして、本実施形態の実現にあたり、センサデバイス120は、一般的なセンサデバイスの機能の他に、センサデバイス制御装置110からの受信間隔を指示する信号を検知する機能と、受信間隔を制御する機能を有すればよい。この様なセンサデバイス120に求められる機能は、特許文献1乃至特許文献4に提示される技術と比べて、極めて単純で実現容易なものである。
【0073】
以上説明した様に、本実施形態のセンサデバイス制御装置110は、センサデバイス120に高い処理能力を必要とせずに、センサデバイス120の電力消費を低減することが可能である。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について
図2および
図3を参照して説明する。
[構成の説明]
図3に第2の実施形態の構成を示す。
【0074】
センサデバイス制御システム200は、センサデバイス制御装置210、センサデバイス120、およびスマートフォン230から構成される。
【0075】
センサデバイス制御システム200は、第1の実施形態で示したセンサデバイス制御システム100と以下の点で異なる。
【0076】
スマートフォン230がセンサデバイス制御装置210に送信する電波は、スマートフォン230がセンサデバイス220に送信する電波の通信方式と同じものを用いる。そのため、スマートフォン130では第1の無線部131と第2の無線部132の2つの無線部が必要であったが、本実施形態のスマートフォン230の無線部は無線部231の1つでよい。
【0077】
その他の構成については、第1の実施形態と同じである。
[動作の説明]
本実施形態の動作は、
図2を参照して説明した第1の実施形態の動作と同じである。
【0078】
本実施形態のスマートフォン230の無線部は1つであり、第1の実施形態に示されるスマートフォン130の無線部は2つである。
【0079】
この様にしても、本実施形態のセンサデバイス制御システム200は、第1の実施形態のセンサデバイス制御システム100と同様に、センサデバイス120の命令の受信間隔を最適化させて、センサデバイス120の電力消費を低減することができる。
【0080】
そのため、本実施形態のセンサデバイス制御システム200に用いられるスマートフォン230は、第1の実施形態のスマートフォン130と比べて簡単な構成で、センサデバイス制御システムを実現することが出来る。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態について
図2および
図4を参照して説明する。
[構成の説明]
図4に第3の実施形態の構成を示す。
【0081】
センサデバイス制御システム300は、センサデバイス320、およびスマートフォン230から構成される。
【0082】
本実施形態のセンサデバイス制御システム300は、第2の実施形態で示したセンサデバイス制御システム200と次の点で異なる。
【0083】
第2の実施形態のセンサデバイス制御装置110は、削除されている。
【0084】
また、センサデバイス320は、第2の実施形態のセンサデバイス220に対して、タイマ324を更に備える。
【0085】
タイマ324は、所定の時間を計時し、計時が終了すると信号を発信する時計である。タイマ324は、制御部322の機能の一部で実現しても良い。
[動作の説明]
本実施形態のセンサデバイス320の動作は、第1の実施形態の動作を説明した
図2と同じ図を参照して説明する。
【0086】
はじめに、センサデバイス320の制御部322は、無線部321が命令を受信する間隔を「長い時間」に設定する。ここで、「長い時間」とは、ステップS104で述べる第1の時間より長い第2の時間である(S101)。
【0087】
次に、センサデバイス320の制御部322は、無線部321がスマートフォン230から送信される電波を受信したかどうかを判断する(S102)。
【0088】
スマートフォン230は、スマートフォン1台毎に異なる識別符号を有し、この識別符号の信号を含む電波を、時間間隔をあけて繰り返し送信している。
【0089】
制御部322は、無線部321が受信した電波が、記憶部323に記憶するスマートフォン230の識別符号を含む無線信号かどうかを判断することで、スマートフォン230から送信される電波を受信したかどうかを判断する。
【0090】
ステップS102で、スマートフォン230から送信される電波を受信したと判断されると(S102でY)、ステップS103にすすむ。
【0091】
ステップS102で、スマートフォン230から送信される電波を受信していないと判断されると(S102でN)、ステップS102に戻る。
【0092】
ステップS103では、無線部321はステップS102で受信した電波の電波強度を検知し、制御部322は電波強度が予め記憶部323に記憶される閾値以上であるかどうかを判断する(S103)。
【0093】
ステップS103で、電波強度が閾値以上であると判断されると(S103でY)、ステップS104にすすむ。
【0094】
ステップS103で電波強度が閾値以上でないと判断されると(S103でN)、ステップS101に戻る。
【0095】
ステップS104では、制御部322は、無線部321が命令を受信する間隔を短い時間(ステップS101で説明した第2の時間より短い第1の時間)に設定する(S104)。
【0096】
ステップS105では、制御部322は、タイマ324を初期化してタイマ324の計時を開始する(S105)。
【0097】
ステップS106では、制御部322は、無線部321がスマートフォン230から送信される電波を受信したかどうかを判断する(S106)。
【0098】
ステップS106で、スマートフォン230から送信される電波を受信したと判断されると(S106でY)、ステップS103に戻る。
【0099】
ステップS106で、スマートフォン230から送信される電波を受信していないと判断されると(S106でN)、ステップS107にすすむ。
【0100】
ステップS107では、制御部322は、タイマ324が所定の時間の計時を終了したかどうかを判断する(S107)。
【0101】
ここで、タイマ324が計時する「所定の時間」は、ステップS101で説明した第2の時間より更に長い、第3の時間である。
【0102】
ステップS107で、所定の時間が経過して計時を終了したと判断されると(S107でY)、ステップS101に戻る。
【0103】
ステップS107で、計時を終了していないと判断されると(S107でN)、ステップS106に戻る。
【0104】
以上が、センサデバイス320の動作である。
【0105】
本実施形態のセンサデバイス制御システム300は、センサデバイス制御装置を有しないので、第2の実施形態のセンサデバイス制御システム200と比べて簡易なハードウェア構成で実現される。
【0106】
この様にしても、本実施形態のセンサデバイス制御システム300は、第2の実施形態のセンサデバイス制御システム200と同様に、センサデバイス120の命令の受信間隔を最適化させて、センサデバイス320の電力消費を低減することができる。
【0107】
尚、本実施形態のセンサデバイス320は、第2の実施形態でセンサデバイス制御装置110が行っていた処理を、センサデバイス320で行っている。そのため、センサデバイス320は、第2の実施形態のセンサデバイス220より高い処理能力が必要となる。
【0108】
しかし、本実施形態のセンサデバイス320が行う処理は、特許文献1乃至特許文献4で提示される技術による処理と比べると簡易なものである。
【0109】
以上説明した様に、本実施形態のセンサデバイス320は、高い処理能力を必要とせずに、センサデバイス320の電力消費を低減することが可能である。
[第4の実施形態]
次に、第4の実施形態について
図2、および
図5を参照して説明する。
[構成の説明]
図5は、本実施形態の構成を示す図である。
【0110】
センサデバイス制御システム400は、第1の実施形態の
図1に示される構成と比べると、センサデバイス制御装置110は無線LANルータ410に置き換わっている。
【0111】
センサデバイス120、およびスマートフォン130は第1の実施形態と同じである。
【0112】
無線LANルータ410は、第1の無線部411、第2の無線部412、第3の無線部413、制御部414、記憶部415、およびタイマ416を備える。
【0113】
第1の無線部411が用いる通信方式は、第1の実施形態のセンサデバイス制御装置110とスマートフォン130の間で用いる通信方式と同じである。
【0114】
第2の無線部412と第3の無線部413が用いる通信方式は、第1の実施形態でセンサデバイス120とスマートフォン130の間で用いる通信方式と同じである。
【0115】
また、記憶部415、およびタイマ416は、それぞれ第1の実施形態のセンサデバイス制御装置110の記憶部114、およびタイマ115と同じである。
【0116】
制御部414は、第1の実施形態のセンサデバイス制御装置110の制御部113の機能の他に、無線LANルータの中継機能を制御する機能を有する。
[動作の説明]
本実施形態における無線LANルータ410は、第2の無線部412の接続先と、第3の無線部413の接続先との通信の中継を行う。この機能は、中継機能を持つ無線LANルータで一般的に行われているので、説明を省略する。
【0117】
そして、第2の無線部412の接続先の1つがセンサデバイス120であり、第3の無線部413の接続先の1つがスマートフォン130である。
【0118】
本実施形態の無線LANルータ410は、上記の無線通信の中継機能以外に、第1の実施形態のセンサデバイス制御装置110の機能を有する。
【0119】
そして、センサデバイス制御装置の機能は、第1の無線部411、第2の無線部412、制御部414、記憶部415、およびタイマ416で実現される。これらはそれぞれ、
図1に示される第1の実施形態の、第1の無線部111、第2の無線部112、制御部113、記憶部114、およびタイマ115に対応する。尚、センサデバイス制御装置の機能としての第2の無線部412は、上述の無線LANルータ機能の第2の無線部412と兼用される。
【0120】
本実施形態の無線LANルータ410の構成要素を、上記の様に第1の実施形態のセンサデバイス制御装置110の構成要素と対応させて読み替えると、本実施形態の動作は
図2に示される第1の実施形態の動作の説明と同じとなる。
【0121】
この様にしても、本実施形態のセンサデバイス制御システム400は、第1の実施形態のセンサデバイス制御システム100と同様に、センサデバイス120の命令の受信間隔を最適化させて、センサデバイス120の電力消費を低減することができる。
【0122】
一般的な無線LANルータとセンサデバイス制御装置110は、それぞれの機能の特徴から、設置場所に類似性がある場合が多いと考えられる。
【0123】
従って、一般的な無線LANルータと第1の実施形態のセンサデバイス制御装置110の機能を兼ね備えた本実施形態の無線LANルータ410は、一般的な無線LANルータとセンサデバイス制御装置110を別々に設置する場合より、利便性が向上する。
[第5の実施形態]
次に、第5の実施形態について
図6および
図7を参照して説明する。
[構成の説明]
図6は、本実施形態の構成を示す図である。
【0124】
センサデバイス制御システム500は、第1の実施形態の
図1に示される構成と比べると、スマートフォン130はスマートフォン530に置き換わり、センサデバイス制御装置110はセンサデバイス制御装置510に置き換わっている。
【0125】
スマートフォン530は、第1の実施形態のスマートフォン130と比べると、GPS(Global Positioning System)受信部534が追加されていることが異なる。
GPS受信部534は、GPS衛星の電波を受信することでスマートフォン530の位置情報を取得する。
【0126】
センサデバイス制御装置510は、第1の実施形態のセンサデバイス制御装置110と同じ構成であるが、動作が異なる。そして、センサデバイス制御装置510の記憶部514には、センサデバイス制御装置510の位置情報が予め記憶されている。
[動作の説明]
本実施形態のセンサデバイス制御装置510と第1の実施形態のセンサデバイス制御装置110は、センサデバイス制御装置とスマートフォンの位置の遠近の判断方法が異なる。
【0127】
即ち、第1の実施形態のセンサデバイス制御装置110では、センサデバイス制御装置110とスマートフォン130の位置の遠近を判断するために、センサデバイス制御装置110が受信するスマートフォン130の電波強度を用いていた。
【0128】
一方、本実施形態のセンサデバイス制御装置510は、センサデバイス制御装置510とスマートフォン530の位置の遠近を判断するために、スマートフォン530がGPS受信部534で取得した位置情報を用いる。
【0129】
まず、本実施形態のスマートフォン530の動作を説明する。
【0130】
スマートフォン530の制御部535は、一定時間間隔でGPS受信部534を動作させて、スマートフォン530の位置情報を取得する。ここで、GPS受信部534は、一定時間間隔で動作するのではなく、操作部533が操作される時に動作する様にしてもよい。
【0131】
そして、制御部535は、位置情報を取得すると第2の無線部532からセンサデバイス制御装置に対してスマートフォン530の識別符号と共に、位置情報を送信する。
【0132】
次に、本実施形態のセンサデバイス制御装置510の動作について
図7を参照して説明する。
【0133】
はじめに、センサデバイス制御装置510の制御部513は、第2の無線部512からセンサデバイス120に対して、命令受信間隔を「長い時間」に設定する指示を含む信号を発信する。ここで、「長い時間」とは、ステップS204で述べる第1の時間より長い第2の時間である。(S201)。
【0134】
次に、センサデバイス制御装置510の制御部513は、第1の無線部511がスマートフォン530から送信される電波を受信したかどうかを判断する(S202)。
【0135】
ここで、記憶部514は、センサデバイス120の識別符号と、センサデバイス120を操作するためのスマートフォン530の識別符号を関連付けて記憶している。
【0136】
制御部513は、第1の無線部511が受信した電波に含まれる識別符号が、記憶部514が記憶する識別符号と一致したかどうかを判断することで、スマートフォン530からの電波を受信したかどうかを判断する。
【0137】
ステップS202で、スマートフォン530から送信される電波を受信したと判断されると(S202でY)、ステップS203にすすむ。
【0138】
ステップS202で、スマートフォン530から送信される電波を受信していないと判断されると(S202でN)、ステップS202に戻る。
【0139】
ステップS203では、制御部513は、ステップS202で受信した電波に含まれる位置情報を抽出する。そして、制御部513は、抽出した位置情報と予め記憶部514に記憶するセンサデバイス制御装置510の位置情報の距離が、所定の距離以上かどうかを判断する(S203)。
【0140】
ここで、所定の距離とは、センサデバイス制御装置510とスマートフォン530が所定の距離以上離れていれば、スマートフォン530がセンサデバイス120を操作する可能性が低いと想定される距離である。また、所定の距離とは、センサデバイス制御装置510とスマートフォン530が所定の距離より近づいていれば、スマートフォン530がセンサデバイス120を操作する可能性が高いと想定される距離である。
【0141】
ステップS203で、所定の距離以上であると判断されると(S203でY)、ステップS204にすすむ。
【0142】
ステップS203で所定の距離以上でないと判断されると(S203でN)、ステップS201に戻る。
【0143】
ステップS204では、制御部513は、第2の無線部512からセンサデバイス120に対して、命令受信間隔を短い時間(ステップS201で説明した第2の時間より短い第1の時間)に設定する指示を含む信号を発信する(S204)。
【0144】
ステップS205では、制御部513は、タイマ515を初期化してタイマ515の計時を開始する(S205)。
【0145】
ステップS206では、センサデバイス制御装置510の制御部513は、第1の無線部511がスマートフォン130から送信される電波を受信したかどうかを判断する(S206)。
【0146】
ステップS206で、スマートフォン530から送信される電波を受信したと判断されると(S206でY)、ステップS203に戻る。
【0147】
ステップS206で、スマートフォン530から送信される電波を受信していないと判断されると(S206でN)、ステップS207にすすむ。
【0148】
ステップS207では、制御部513は、タイマ515が所定の時間の計時を終了したかどうかを判断する(S207)。
【0149】
ここで、タイマ515が計時する「所定の時間」は、ステップS201で説明した第2の時間より更に長い、第3の時間である。
【0150】
ステップS207で、所定の時間が経過して計時を終了したと判断されると(S207でY)、ステップS201に戻る。
【0151】
ステップS207で、計時を終了していないと判断されると、ステップS206に戻る。
【0152】
以上が、センサデバイス制御装置510の動作である。
【0153】
この様にしても、スマートフォン530とセンサデバイス120との位置の遠近を判断することが可能であり、本実施形態のセンサデバイス制御装置510は第1の実施形態のセンサデバイス制御装置110と同様の効果を得られる。
【0154】
即ち、本実施形態のセンサデバイス制御装置510は、センサデバイス120に高い処理能力を必要とせずに、センサデバイス120の電力消費を低減することが可能である。
[第6の実施形態]
次に、第6の実施形態について
図7および
図8を参照して説明する。
[構成の説明]
図8は、本実施形態の構成を示す図である。
【0155】
センサデバイス制御システム600は、センサデバイス620、およびスマートフォン630から構成される。
【0156】
本実施形態のセンサデバイス制御システム600は、第3の実施形態で示したセンサデバイス制御システム300と次の点で異なる。
【0157】
第3の実施形態のスマートフォン230は、スマートフォン630に置き換えられている。スマートフォン630は、第3の実施形態のスマートフォン230の構成に対して更にGPS受信部634を備える。
【0158】
また、センサデバイス620は、第3の実施形態のセンサデバイス320と同じ構成であるが、記憶部623には、センサデバイス620の位置情報が予め記憶されている。
[動作の説明]
まず、本実施形態のスマートフォン630の動作を説明する。
【0159】
スマートフォン630の制御部635は、一定時間間隔でGPS受信部634を動作させて、スマートフォン630の位置情報を取得する。ここで、GPS受信部634は、一定時間間隔で動作するのではなく、操作部633が操作される時に動作する様にしてもよい。
【0160】
そして、制御部635は、位置情報を取得すると無線部631からセンサデバイス620に対してスマートフォン630の識別符号と共に、位置情報を送信する。
【0161】
次に、本実施形態のセンサデバイス620の動作について、第5の実施形態の動作を説明した
図7と同じ図を参照して説明する。
【0162】
はじめに、センサデバイス620の制御部622は、無線部621に対して命令受信間隔を「長い時間」に設定する。ここで、「長い時間」とは、ステップS204で述べる第1の時間より長い第2の時間である。(S201)。
【0163】
次に、制御部622は、無線部621がスマートフォン630から送信される電波を受信したかどうかを判断する(S202)。
【0164】
ここで、記憶部623は、センサデバイス620を操作するためのスマートフォン630の識別符号を記憶している。
【0165】
制御部622は、無線部621が受信した電波に含まれる識別符号が、記憶部623が記憶する識別符号と一致したかどうかを判断することで、スマートフォン630からの電波を受信したかどうかを判断する。
【0166】
ステップS202で、スマートフォン630から送信される電波を受信したと判断されると(S202でY)、ステップS203にすすむ。
【0167】
ステップS202で、スマートフォン630から送信される電波を受信していないと判断されると(S202でN)、ステップS202に戻る。
【0168】
ステップS203では、制御部622は、ステップS202で受信した電波に含まれる位置情報を抽出する。そして、制御部622は、抽出した位置情報と予め記憶部623に記憶するセンサデバイスの位置情報の距離が、所定の距離以上かどうかを判断する(S203)。
【0169】
ここで、所定の距離とは、センサデバイス620とスマートフォン630が所定の距離以上離れていれば、スマートフォン630がセンサデバイス620を操作する可能性が低いと想定される距離である。また、所定の距離とは、センサデバイス620とスマートフォン630が所定の距離より近づいていれば、スマートフォン630がセンサデバイス620を操作する可能性が高いと想定される距離である。
【0170】
ステップS203で、所定の距離以上であると判断されると(S203でY)、ステップS204にすすむ。
【0171】
ステップS203で所定の距離以上でないと判断されると(S203でN)、ステップS201に戻る。
【0172】
ステップS204では、制御部622は、無線部621からセンサデバイス620に対して、命令受信間隔を短い時間(ステップS201で説明した第2の時間より短い第1の時間)に設定する指示を含む信号を発信する(S204)。
【0173】
ステップS205では、制御部622は、タイマ624を初期化してタイマ624の計時を開始する(S205)。
【0174】
ステップS206では、制御部622は、無線部621がスマートフォン630から送信される電波を受信したかどうかを判断する(S206)。
【0175】
ステップS206で、スマートフォン630から送信される電波を受信したと判断されると(S206でY)、ステップS203に戻る。
【0176】
ステップS206で、スマートフォン630から送信される電波を受信していないと判断されると(S206でN)、ステップS207にすすむ。
【0177】
ステップS207では、制御部622は、タイマ624が所定の時間の計時を終了したかどうかを判断する(S207)。
【0178】
ここで、タイマ624が計時する「所定の時間」は、ステップS201で説明した第2の時間より更に長い、第3の時間である。
【0179】
ステップS207で、所定の時間が経過して計時を終了したと判断されると(S207でY)、ステップS201に戻る。
【0180】
ステップS207で、計時を終了していないと判断されると、ステップS206に戻る。
【0181】
以上が、センサデバイス620の動作である。
【0182】
本実施形態のセンサデバイス制御システム600は、センサデバイス制御装置を有しないので、第5の実施形態のセンサデバイス制御システム500と比べて簡易なハードウェア構成で実現される。
【0183】
この様にしても、本実施形態のセンサデバイス制御システム600は、第5の実施形態のセンサデバイス制御システム500と同様に、センサデバイス620の命令の受信間隔を最適化させて、センサデバイス620の電力消費を低減することができる。
【0184】
尚、本実施形態のセンサデバイス620は、第5の実施形態でセンサデバイス制御装置510が行っていた処理を、センサデバイス620で行っている。そのため、センサデバイス620は、第5の実施形態のセンサデバイス520より高い処理能力が必要となる。
【0185】
しかし、本実施形態のセンサデバイス620が行う処理は、特許文献1乃至特許文献4に提示される技術による処理と比べると簡易なものである。
【0186】
以上説明した様に、本実施形態のセンサデバイス620は、高い処理能力を必要とせずに、センサデバイス620の電力消費を低減することが可能である。
[第7の実施形態]
次に、第7の実施形態について
図9および
図10を参照して説明する。
[構成の説明]
図9は、本実施形態の構成を示す図である。
【0187】
センサデバイス制御システム700は、第1の実施形態の
図1に示される構成と比べると、スマートフォン130はスマートフォン730に置き換わり、センサデバイス制御装置110はセンサデバイス制御装置710に置き換わっている。
【0188】
スマートフォン730は、第1の実施形態のスマートフォン130と比べると、第2の無線部132が削除されている。
【0189】
センサデバイス制御装置710は、第1の実施形態のセンサデバイス制御装置110の第1の無線部111が人感センサ711に置き換わっている。人感センサ711は、赤外線による温度変化を検知するなどによる人の検知手段であり、人が人感センサ711に対して一定距離以下に近づくと、人を検知したことを知らせる信号を発信する。
【0190】
また、センサデバイス制御装置710では、第1の実施形態のセンサデバイス制御装置110の第2の無線部112が、無線部712に置き換わっているが、表記の変更であって同一機能である。
【0191】
更に、センサデバイス制御装置710では、第1の実施形態のセンサデバイス制御装置110の記憶部114が削除されている。
[動作の説明]
本実施形態では、センサデバイス制御装置710に人が近づいていれば、センサデバイス120を操作する可能性が高いと判断する。また、センサデバイス制御装置710から人が遠ければ、センサデバイス120を操作する可能性が低いと判断する。
【0192】
次に、本実施形態のセンサデバイス制御装置710の動作について
図10を参照して説明する。
【0193】
はじめに、制御部713は、無線部712からセンサデバイス120に対して、命令受信間隔を「長い時間」に設定する指示を含む信号を発信する。ここで、「長い時間」とは、ステップS303で述べる第1の時間より長い第2の時間である。(S301)。
【0194】
次に、センサデバイス制御装置710の制御部713は、人感センサ711が人を検知したかどうかを判断する(S302)。
【0195】
ステップS302で、人を検知したと判断されると(S302でY)、ステップS303にすすむ。
【0196】
ステップS302で、人を検知しないと判断されると(S302でN)、ステップS302に戻る。
【0197】
ステップS303では、制御部713は、無線部712からセンサデバイス120に対して、命令受信間隔を短い時間(ステップS301で説明した第2の時間より短い第1の時間)に設定する指示を含む信号を発信する(S303)。
【0198】
ステップS304では、制御部713は、タイマ715を初期化してタイマ715の計時を開始する(S304)。
【0199】
ステップS305では、制御部713は、人感センサ711が人を検知したかどうかを判断する(S305)。
【0200】
ステップS305で、人を検知したと判断されると(S305でY)、ステップS303に戻る。
【0201】
ステップS305で、人を検知しないと判断されると(S305でN)、ステップS306にすすむ。
【0202】
ステップS306では、制御部713は、タイマ715が所定の時間の計時を終了したかどうかを判断する(S306)。
【0203】
ここで、タイマ715が計時する「所定の時間」は、ステップS301で説明した第2の時間より更に長い、第3の時間である。
【0204】
ステップS306で、所定の時間が経過して計時を終了したと判断されると(S306でY)、ステップS301に戻る。
【0205】
ステップS306で、計時を終了していないと判断されると、ステップS305に戻る。
【0206】
以上が、センサデバイス制御装置710の動作である。
【0207】
この様にしても、スマートフォン730とセンサデバイス120の位置の遠近を判断することが可能であり、本実施形態のセンサデバイス制御装置710は第1の実施形態のセンサデバイス制御装置110と同様の効果を得られる。
【0208】
即ち、本実施形態のセンサデバイス制御装置710は、センサデバイス120に高い処理能力を必要とせずに、センサデバイス120の電力消費を低減することが可能である。
[第8の実施形態]
次に、第8の実施形態について
図10および
図11を参照して説明する。
[構成の説明]
本実施形態の構成例を
図11に示す。
【0209】
センサデバイス制御システム800は、センサデバイス820、およびスマートフォン730から構成される。
【0210】
本実施形態のセンサデバイス制御システム800は、第7の実施形態で示したセンサデバイス制御システム700と次の点で異なる。
【0211】
第7の実施形態のセンサデバイス制御装置710は、削除されている。
【0212】
また、センサデバイス820は、第7の実施形態のセンサデバイス120に対して、タイマ824と人感センサ825を更に備える。
【0213】
タイマ824は、所定の時間を計時し、計時が終了すると信号を発信する時計である。 タイマ824は、制御部822の機能の一部で実現しても良い。
【0214】
人感センサ825は、第6の実施形態の人感センサ711と同様の機能を有する。
【0215】
人感センサ825は、常時動作するのではなく、無線部821が動作する時と同時に動作する様にしても良い。
[動作の説明]
次に、本実施形態の動作について、第7の実施形態の動作を説明した
図10と同じ図を参照して説明する。
【0216】
はじめに、センサデバイス820の制御部822は、無線部821が命令を受信する間隔を「長い時間」に設定する。ここで、「長い時間」とは、ステップS303で述べる第1の時間より長い第2の時間である。(S301)。
【0217】
次に、センサデバイス820の制御部822は、人感センサ825が人を検知したかどうかを判断する(S302)。
【0218】
人を検知したと判断されると(S302でY)、ステップS303にすすむ。
【0219】
ステップS302で、人を検知しないと判断されると(S302でN)、ステップS302に戻る。
【0220】
ステップS303では、制御部822は、無線部821が命令を受信する間隔を短い時間(ステップS301で説明した第2の時間より短い第1の時間)に設定する(S303)。
【0221】
ステップS304では、制御部822は、タイマ824を初期化してタイマ824の計時を開始する(S304)。
【0222】
ステップS305では、制御部822は、人感センサ825が人を検知したかどうかを判断する(S305)。
【0223】
ステップS305で、人を検知したと判断されると(S305でY)、ステップS303に戻る。
【0224】
ステップS305で、人を検知しないと判断されると(S305でN)、ステップS306にすすむ。
【0225】
ステップS306では、制御部822は、タイマ824が所定の時間の計時を終了したかどうかを判断する(S306)。
【0226】
ここで、タイマ824が計時する「所定の時間」は、ステップS301で述べた第2の時間より更に長い、第3の時間である。
【0227】
ステップS306で、所定の時間が経過して計時を終了したと判断されると(S306でY)、ステップS301に戻る。
【0228】
ステップS306で、計時を終了していないと判断されると、ステップS305に戻る。
【0229】
以上が、センサデバイス820の動作である。
【0230】
この様にしても、スマートフォン730とセンサデバイス820の位置の遠近を判断することが可能であり、本実施形態のセンサデバイス820は第3の実施形態のセンサデバイス320や第6の実施形態のセンサデバイス620と同様の効果を得られる。
【0231】
即ち、本実施形態のセンサデバイス820は、センサデバイス820に高い処理能力を必要とせずに、センサデバイス820の電力消費を低減することが可能である。
[第9の実施形態]
次に、第8の実施形態について
図12を参照して説明する。
[構成の説明]
本実施形態の構成例を
図12に示す。
【0232】
センサデバイス1000は、電池駆動であり、無線信号を所定の時間間隔で受信する受信部1001と、制御部1002とを備える。
【0233】
制御部1002は、自装置と操作装置との距離に対応する指標が所定の条件を満足すると前記所定の時間間隔を第1の時間に設定する。また、制御部1002は、前記指標が前記所定の条件を満足しないと前記所定の時間間隔を前記第1の時間より長い第2の時間に設定する。
[動作の説明]
本実施形態のセンサデバイス1000は、受信する無線信号の発信元が遠い位置にある場合、無線信号の発信元がセンサデバイス1000を操作できない、または操作する可能性が低いことを前提としている。
【0234】
また、センサデバイス1000は、受信する無線信号の発信元が近い位置にある場合、無線信号の発信元がセンサデバイス1000を操作する可能性が高いことを前提としている。
【0235】
そして、受信部1001が受信する無線信号の電波強度が低い場合、無線信号の発信元はセンサデバイス1000から遠い位置にあると判断する。
【0236】
制御部1002は、受信する無線信号の電波強度が所定の閾値より小さいと、受信部1001に対して、命令の受信間隔を長く設定する。
【0237】
この様にして、センサデバイス1000が無線信号の発信元から操作される可能性が無い、または可能性が低い場合に、制御部1002は受信部に対して命令の受信間隔を長く設定することで、センサデバイス1000の電池の電力消費を抑制する。
【0238】
一方、受信部1001が受信する無線信号の電波強度が高い場合、無線信号の発信元はセンサデバイス1000から近い位置にあると判断する。
【0239】
そこで、制御部1002は、無線信号の電波強度が所定の閾値以上であると、受信部1001に対して、命令の受信間隔を短く設定する。
【0240】
この様にして、センサデバイス1000が無線信号の発信元から操作される可能性が高い場合に、制御部1002は、受信部に対して命令の受信間隔を短く設定することで、無線信号の発信元から行われる操作に対する反応を早めている。
【0241】
以上の様に、本実施形態のセンサデバイス1000は、無線信号の発信元がセンサデバイス1000を操作する可能性に応じて命令の受信間隔を最適化させて、センサデバイスの電力消費を低減する。
【0242】
そして、本実施形態の実現にあたり、センサデバイス1000は、一般的なセンサデバイスの機能の他に、電波強度を検知する機能と、受信間隔を制御する機能を有すればよい。この様なセンサデバイス1000に求められる機能は、特許文献1乃至特許文献4に提示される技術と比べて、極めて単純で実現容易なものである。
【0243】
以上説明した様に、本実施形態のセンサデバイス1000は、高い処理能力を必要とせずに電力消費を低減することが可能である。
【0244】
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、上記実施形態に限定されるものではなく、次のように拡張または変形できる。
【0245】
図1、
図3、
図5、
図6、および
図9に示されるセンサデバイス制御装置とセンサデバイスは、有線で接続されてもよい。
【0246】
また、上記の実施形態では、スマートフォンとセンサデバイスの位置の遠近を判断する方法として、電波強度を用いる方法、位置情報を用いる方法、人感センサを用いる方法等を提示した。しかし、スマートフォンとセンサデバイスの位置の遠近を示す他の指標を用いてもよい。
【0247】
また、本発明は、実施形態の機能を実現する情報処理プログラムが、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給される場合にも適用可能である。
【0248】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0249】
(付記1)
電池駆動のセンサデバイスにおいて、
無線信号を所定の時間間隔で受信する受信部と、
自装置と操作装置との距離に対応する指標が所定の条件を満足すると前記所定の時間間隔を第1の時間に設定し、前記指標が前記所定の条件を満足しないと前記所定の時間間隔を前記第1の時間より長い第2の時間に設定する制御部と
を備えることを特徴とするセンサデバイス。
【0250】
(付記2)
前記制御部は更に、前記所定の時間間隔を前記第1の時間に設定後、前記第2の時間より長い第3の時間中に、前記自装置に対して発信される無線信号を受信しないか、前記指標が前記所定の条件を満足しないと前記所定の時間間隔を前記第2の時間に設定し、
前記第3の時間中に、前記指標が前記所定の条件を満足すると前記所定の時間間隔を前記第1の時間に設定する
ことを特徴とする付記1に記載のセンサデバイス。
【0251】
(付記3)
前記指標は、前記自装置に対して発信される無線信号の前記電波強度であって、
前記所定の条件は、前記電波強度が所定の値以上である
ことを特徴とする付記1または付記2に記載のセンサデバイス。
【0252】
(付記4)
前記指標は、前記自装置に対して発信される無線信号に含まれる第1の位置情報と前記自装置が予め記憶する前記自装置の位置情報から算出される距離であって、
前記所定の条件は、前記算出される距離が所定の値以下である
ことを特徴とする付記1または付記2に記載のセンサデバイス。
【0253】
(付記5)
前記指標は、人の接近を知らせる信号の有無であって、
前記所定の条件は、人の接近を知らせる信号を受信することである
ことを特徴とする付記1または付記2に記載のセンサデバイス。
【0254】
(付記6)
前記センサデバイスは、前記指標を検知する検知手段を備える
ことを特徴とする付記1乃至付記5のいずれかに記載のセンサデバイス。
【0255】
(付記7)
前記センサデバイスは、前記指標を前記センサデバイスに接続され前記指標を検知する検知手段を備えるセンサデバイス制御装置から受信する
ことを特徴とする付記1乃至付記5のいずれかに記載のセンサデバイス。
【0256】
(付記8)
無線信号を受信する受信部と、
所定の時間間隔で信号を受信する電池駆動のセンサデバイスに信号を送信する送信部と、
自装置と操作装置との距離に対応する指標を検知する検知手段と、
前記指標が所定の条件を満足すると前記所定の時間間隔を第1の時間に設定する信号を前記送信部から送信し、前記指標が前記所定の条件を満足しないと前記所定の時間間隔を前記第1の時間より長い第2の時間に設定する信号を前記送信部から送信する制御部と
を備えることを特徴とするセンサデバイス制御装置。
【0257】
(付記9)
前記センサデバイス制御装置は、時間を計時する計時部を更に備え、
前記制御部は更に、前記所定の時間間隔を前記第1の時間に設定後、前記計時部が前記第2の時間より長い第3の時間を計時中に、前記自装置に対して発信される無線信号を受信しないか、前記指標が前記所定の条件を満足しないと前記所定の時間間隔を前記第2の時間に設定する信号を前記送信部から送信し、
前記計時部が前記第3の時間を計時中に、前記指標が前記所定の条件を満足すると前記所定の時間間隔を前記第1の時間に設定する信号を前記送信部から送信する
ことを特徴とする付記8に記載のセンサデバイス制御装置。
【0258】
(付記10)
前記指標は、前記自装置に対して発信される無線信号の前記電波強度であって、
前記所定の条件は、前記電波強度が所定の値以上である
ことを特徴とする付記8または付記9に記載のセンサデバイス制御装置。
【0259】
(付記11)
前記指標は、前記自装置に対して発信される無線信号に含まれる第1の位置情報と前記自装置が予め記憶する前記自装置の位置情報から算出される距離であって、
前記所定の条件は、前記算出される距離が所定の値以下である
ことを特徴とする付記8または付記9に記載のセンサデバイス制御装置。
【0260】
(付記12)
前記指標は、人の接近を知らせる信号の有無であって、
前記所定の条件は、人の接近を知らせる信号を受信することである
ことを特徴とする付記8または付記9に記載のセンサデバイス制御装置。
【0261】
(付記13)
付記1乃至付記7の何れかに記載のセンサデバイスと、
前記センサデバイスに対して前記無線信号を送信する操作装置とを備える
ことを特徴とするセンサデバイス制御システム。
【0262】
(付記14)
付記8乃至付記12の何れかに記載のセンサデバイス制御装置と、
前記センサデバイスと、
前記センサデバイスに対して前記無線信号を送信する操作装置とを備える
ことを特徴とするセンサデバイス制御システム。
【0263】
(付記15)
無線信号を所定の時間間隔で受信し、
識別符号を記憶し、
自装置と操作装置との距離に対応する指標を検知し、前記指標が所定の条件を満足すれば前記所定の時間間隔を第1の時間に設定し、前記指標が前記所定の条件を満足しなければ前記所定の時間間隔を前記第1の時間より長い第2の時間に設定することを特徴とするセンサデバイス制御方法。
【0264】
(付記16)
前記センサデバイス制御方法は更に、
前記第1の時間に設定後、前記第2の時間より長い第3の時間を計時中に、前記自装置に対する前記無線信号を受信しないか、前記指標が前記所定の条件を満足しないと前記所定の時間間隔を前記第2の時間に設定し、
前記第3の時間を計時中に、前記指標が前記所定の条件を満足すると前記所定の時間間隔を前記第1の時間に設定する
ことを特徴とする付記15に記載のセンサデバイス制御方法。
【0265】
(付記17)
前記指標は、前記自装置に対して発信される無線信号の前記電波強度であって、
前記所定の条件は、前記電波強度が所定の値以上である
ことを特徴とする付記15または付記16に記載のセンサデバイス制御方法。
【0266】
(付記18)
前記指標は、前記自装置に対して発信される無線信号に含まれる第1の位置情報と前記自装置が予め記憶する前記自装置の位置情報から算出される距離であって、
前記所定の条件は、前記算出される距離が所定の値以下である
ことを特徴とする付記15または付記16に記載のセンサデバイス制御方法。
【0267】
(付記19)
前記指標は、人の接近を知らせる信号の有無であって、
前記所定の条件は、人の接近を知らせる信号を受信することである
ことを特徴とする付記15または付記16に記載のセンサデバイス制御方法。
【0268】
(付記20)
無線信号を所定の時間間隔で受信し、
識別符号を記憶し、
自装置と操作装置との距離に対応する指標を検知し、前記指標が所定の条件を満足すれば前記所定の時間間隔を第1の時間に設定し、前記指標が前記所定の条件を満足しなければ前記所定の時間間隔を前記第1の時間より長い第2の時間に設定することを特徴とするセンサデバイス制御プログラム。
【0269】
(付記21)
前記センサデバイス制御方法は更に、
前記第1の時間に設定後、前記第2の時間より長い第3の時間を計時中に、前記自装置に対する前記無線信号を受信しないか、前記指標が前記所定の条件を満足しないと前記所定の時間間隔を前記第2の時間に設定し、
前記第3の時間を計時中に、前記指標が前記所定の条件を満足すると前記所定の時間間隔を前記第1の時間に設定する
ことを特徴とする付記20に記載のセンサデバイス制御プログラム。
【0270】
(付記22)
前記指標は、前記自装置に対して発信される無線信号の前記電波強度であって、
前記所定の条件は、前記電波強度が所定の値以上である
ことを特徴とする付記20または付記21に記載のセンサデバイス制御プログラム。
【0271】
(付記23)
前記指標は、前記自装置に対して発信される無線信号に含まれる第1の位置情報と前記自装置が予め記憶する前記自装置の位置情報から算出される距離であって、
前記所定の条件は、前記算出される距離が所定の値以下である
ことを特徴とする付記20または付記21に記載のセンサデバイス制御プログラム。
【0272】
(付記24)
前記指標は、人の接近を知らせる信号の有無であって、
前記所定の条件は、人の接近を知らせる信号を受信することである
ことを特徴とする付記20または付記21に記載のセンサデバイス制御プログラム。