(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第一クロスオーバーは、前記第三スピーカー、および、前記第一電気コネクタに電気的に接続され、前記第二クロスオーバーは、前記第四スピーカー、および、前記第二電気コネクタに電気的に接続されることを特徴とする請求項2に記載のヘッドフォン装置。
前記第一ハウジングは、更に、第二出力チャネルを有し、且つ、前記第一スピーカーは、更に、第二出音面を有し、前記第二出音面は、前記第二出力チャネルに対応することを特徴とする請求項5に記載のヘッドフォン装置。
前記第一クロスフィードスピーカーはクロスフィード出音面を有し、前記クロスフィード出音面は、クロスフィード出力チャネルに対応し、前記コンテナは、更に、第二チャンバーを有し、前記第一クロスフィードスピーカーは前記第二チャンバー中に位置することを特徴とする請求項5に記載のヘッドフォン装置。
前記第一ハウジングは、更に、カバー構造、および、第二層構造を有し、前記コンテナは、更に、第二チャンバーを有し、前記第一クロスフィードスピーカーは、クロスフィード出音面を有し、前記クロスフィード出音面は、クロスフィード出力チャネルに対応し、前記第二層構造は、前記第一層構造と前記カバー構造の間に設置され、前記第一層構造は、前記第二層構造と前記出音側の間に設置され、前記第一チャンバー、および、前記第二チャンバーは、前記第二層構造に設置され、前記第一スピーカー、および、前記第一クロスフィードスピーカーは、前記第一層構造に設置され、前記第二層構造は、開口部、凸出部、および、第一通孔を有し、前記クロスフィード出力チャネルは、前記第二層構造、および、前記カバー構造間で延伸するとともに、前記第二層構造、および、前記第一層構造を通過して前記出音側に達し、前記開口部は、前記第一クロスフィードスピーカーに対応し、前記カバー構造は第二トレンチを有し、前記第二トレンチは、前記開口部、前記凸出部、および、前記第一通孔に対応し、前記クロスフィード出力チャネルは、前記開口部、前記第二トレンチ、および、前記第一通孔に沿って延伸して、前記第二層構造を離れ、前記第一層構造は、前記第一通孔に対応する第二通孔を有し、前記クロスフィード出力チャネルは、前記第一通孔、および、前記第二通孔に沿って、前記第二層構造から延伸して、前記第一層構造を通過して、前記出音側に達することを特徴とする請求項5に記載のヘッドフォン装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術の問題を解決するため、本発明は、コンテナ、および、第一電気コネクタを有するヘッドフォン装置を提供する。コンテナは、コンテナ内に設置される第一スピーカー、コンテナ内に設置される第二スピーカー、および、コンテナ内に設置される第一クロスフィードスピーカーを有する。第一電気コネクタはコンテナに設置され、且つ、第一スピーカー、第二スピーカー、および、第一クロスフィードスピーカーに電気的に接続される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施態様において、コンテナは、さらに、第一ハウジング、および、第二ハウジングを有し、第一スピーカー、第一クロスフィードスピーカー、および、第一電気コネクタは第一ハウジング内に設置され、第二スピーカーは、第二ハウジング内に設置される。
【0006】
一実施態様において、第二ハウジングは、さらに、第二ハウジング内に設置される第二クロスフィードスピーカー、および、第二電気コネクタを有し、且つ、第二電気コネクタは、第二スピーカー、および、第
二クロスフィードスピーカーに電気的に接続される。
【0007】
一実施態様において、第一ハウジング内に、さらに、第三スピーカーを有し、且つ、第一電気コネクタは第三スピーカーに電気的に接続される。
【0008】
一実施態様において、第二ハウジングは、さらに、第四スピーカーを有し、且つ、第二電気コネクタは第四スピーカーに電気的に接続される。
【0009】
一実施態様において、第一ハウジングは、更に、第一スピーカー、第三スピーカー、および、第一電気コネクタに電気的に接続される第一クロスオーバーを有し、第二ハウジングは、さらに、第二スピーカー、第四スピーカー、および、第二電気コネクタに電気的に接続される第二クロスオーバーを有する。
【0010】
一実施態様において、第一スピーカーの中心から第三スピーカーの中心までの距離は、第三スピーカーの半径の二倍より大きい。
【0011】
一実施態様において、第一スピーカーの中心から第一クロスフィードスピーカーの中心までの距離は、第一スピーカー、あるいは、第一クロスフィードスピーカーの半径の二倍より大きい。
【0012】
一実施態様において、第一ハウジングは、更に、第一層構造、第一チャンバー、第一出力チャネル、第一トレンチ、および、出音側を有し、且つ、第一スピーカーは第一チャンバー中に位置し、且つ、第一出力チャネルに対応する第一出音面を有する。第一出力チャネルは第一トレンチを有し、且つ、第一層構造に位置し、且つ、第一出力チャネルは、第一スピーカーから延伸し、且つ、第一スピーカーを包囲するとともに、出音側に接続される。
【0013】
一実施態様において、第一ハウジングは、更に、第二出力チャネルを有し、且つ、第一スピーカーは、更に、第二出力チャネルに対応する第二出音面を有する。
【0014】
一実施態様において、第一出力チャネルの長さは第二出力チャネルの長さより大きい。且つ、第一出力チャネルの長さは、第二出力チャネルの長さの約12.7倍から19.1倍である。
【0015】
一実施態様において、第一クロスフィードスピーカーは、クロスフィード出力チャネルに対応するクロスフィード出音面を有する。コンテナは、更に、第二チャンバーを有し、第一クロスフィードスピーカーは第二チャンバー中に位置する。
【0016】
一実施態様において、第一出力チャネルの長さはクロスフィード出力チャネルの長さより長く、且つ、第一出力チャネルの長さは、クロスフィード出力チャネルの長さの約1.6倍から2.5倍である。
【0017】
一実施態様において、第一ハウジングは、更に、カバー構造、および、第二層構造を有し、第二層構造は、第一層構造とカバー構造の間に設置され、第一層構造は、第二層構造と出音側の間に設置され、第一チャンバー、および、第二チャンバーは、第二層構造に設置され、第一スピーカー、および、第一クロスフィードスピーカーは、第一層構造に設置され、第二層構造は、開口部、凸出部、および、第一通孔を有し、クロスフィード出力チャネルは、第二層構造とカバー構造間で延伸するとともに、第二層構造、および、第一層構造を通過して出音側に達し、開口部は第一クロスフィードスピーカーに対応し、カバー構造は、開口部、凸出部、および、第一通孔に対応する第二トレンチを有し、クロスフィード出力チャネルは、開口部、第二トレンチ、および、第一通孔に沿って延伸して第二層構造を離れる。第一層構造は、第一通孔に対応する第二通孔を有し、クロスフィード出力チャネルは、第一通孔、および、第二通孔に沿って、第二層構造から延伸して、第一層構造を経て出音側に達する。
【0018】
一実施態様において、コンテナの壁の厚さは約15mmから23mmの間である。
【0019】
一実施態様において、ヘッドフォン装置は、更に、オーディオケーブルを有し、オーディオケーブルは、音源装置に接続される主音源端子と、主音源端子に接続されて、第一電気コネクタに接続するのに用いる第一音源端子、および、主音源端子に電気的に接続されて、第一電気コネクタに接続するのに用いる第二音源端子、を有する。第一音源端子、あるいは、第二音源端子は、選択的に、第一電気コネクタに接続される。
【発明の効果】
【0020】
本発明の実施例によるヘッドフォン装置を応用すると、クロスフィードスピーカーの配置により、左耳でも右耳でも、左右チャネルの音声を受信することができる。また、凸出部、第二トレンチ、および、第三トレンチの経路長さ、経路形状の設計により、音声伝達の時間差を調整することができる。通気孔口、および、第一トレンチの設計により、周波数特性を調整することができる。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明のヘッドフォン装置は、それぞれ、使用者の左耳と右耳に装着する二個のヘッドフォンを有する。
図1Aaと
図1Bは、本発明の実施例によるヘッドフォン1を示す図である。ヘッドフォン1は使用者の左耳か右耳に装着する。ヘッドフォン1は、ハウジング10、低音域スピーカー20、低音域補助チャネル(第一出力チャネル)21、高音域スピーカー30、高音域補助チャネル31、クロスフィードスピーカー40、および、クロスフィード出力チャネル41を有する。ハウジング10は出音側19を有する。低音域スピーカー20は低音を提供する。少なくとも一部の低音は、低音域スピーカー20から、低音域補助チャネル21を通過し、出音側19から送出する。高音域スピーカー30は高音を提供する。少なくとも一部の高音は、高音域スピーカー30から、高音域補助チャネル31を通過し、出音側19から送出される。クロスフィードスピーカー40はクロスフィード入音を提供する。クロスフィード入音は、クロスフィードスピーカー40から、クロスフィード出力チャネル41を通過し、出音側19から送出される。
【0023】
一実施態様において、ハウジング10は、カバー構造13、第一層構造11、および、第二層構造12を有し、第二層構造12は、第一層構造11とカバー構造13の間に設置され、第一層構造11は、第二層構造12と出音側19の間に設置され、低音域スピーカー20、高音域スピーカー30、および、クロスフィードスピーカー40は、第一層構造11に設置される。低音域スピーカー20、高音域スピーカー30、および、クロスフィードスピーカー40は、磁力、あるいは、係合等の方式で固定される。
【0024】
いくつかの実施態様において、ハウジング10の壁の厚さは約15mmから23mmの間である。本実施態様において、ハウジング10の壁の厚さは19mmである。いくつかの実施態様において、出音側19は耳あてであり、その材質は、ポリカーボネートプラスチック(Polycarbonate plastic, PC)、あるいは、アクリロニトリルブタジエンスチレン (Acrylonitrile Butadiene Styrene)である。
【0025】
図2Aは、第二層構造12の細部構造を示す図で、
図2Bは、
図1A中の2B−2B’の断面図である。クロスフィード出力チャネル41は第二層構造12上で延伸するとともに、第二層構造12、および、第一層構造11から出音側19に達する。第二層構造12は、開口部111、凸出部112、および、第一通孔113を有し、開口部111はクロスフィードスピーカー40に対応する。カバー構造13は、開口部111、凸出部112、および、第一通孔113に対応する第二トレンチ131を有する。この実施態様において、第二トレンチ131は直線型トレンチである。
【0026】
クロスフィード出力チャネル41は、開口部111、第二トレンチ131、および、第一通孔113に沿って延伸し、第二層構造12を離れる。第一層構造11は、通孔113に対応する第二通孔121を有し、クロスフィード出力チャネル41は、第一通孔113、および、第二通孔121に沿って、第二層構造12から延伸して、第一層構造11から出音側19に達する。クロスフィード出力チャネル41は、開口部111から第二通孔121の長さが約94mmである。いくつかの実施態様において、クロスフィード出力チャネル41は、開口部111から第二通孔121の長さが、約75.2から112.8mmの間である。上述のクロスフィード出力チャネル41の長さにより、ヘッドフォン装置1の音質を向上させることができる。
【0027】
図2Aを参照すると、一実施態様において、第二層構造12は、更に、低音域スピーカー20に対応する複数の通気孔114を有する。
【0028】
ヘッドフォン装置1は、更に、電気コネクタ50、および、オーディオケーブル60を有する。電気コネクタ50はハウジング10に設置される。一実施態様において、電気コネクタ50は第二層構造12に設置される。電気コネクタ50は、低音域スピーカー20、高音域スピーカー30、および、クロスフィードスピーカー40に電気的に接続されるヘッドフォンジャックである。
【0029】
オーディオケーブル60は、音源端子61、および、ワイヤ64を有する。音源端子61は、電気コネクタ50に挿入、あるいは、接続される。ワイヤ64の一端は音源端子61に設置される。ワイヤ64の一端は、音源装置、たとえば、コンピュータ、マルチメディアプレーヤー、あるいは、音楽プレーヤーに電気的に接続される。
【0030】
図3Aと
図3Bを参照すると、傾斜設置された低音域スピーカー20は、第一出音面201、および、第二出音面202を有し、第一出音面201は、低音域補助チャネル(第一出力チャネル)21(
図4Aに示される)に対応し、第二出音面202は、低音域主チャネル(第二出力チャネル)22により、直接、出音側19に、少なくとも一部の低音を出力する。一実施態様において、第一出音面201と第二出音面202は、傾斜角度正負10度で隣り合って設置される。第一出音面201、および、第二出音面202は、同じ、あるいは、異なる周波数の音を発することができる。
【0031】
高音域スピーカー30は、第一出音面301、および、第二出音面302を有し、第一出音面301は、高音域補助チャネル31(
図4Aに示される)に対応する。第二出音面302は、高音域主チャネル32により、直接、出音側19に、少なくとも一部の高音を出力する。一実施態様において、第一出音面301と第二出音面302は、傾斜角度正負10度で隣り合って設置される。第一出音面301、および、第二出音面302は、同じ、あるいは、異なる周波数の音を発することができる。傾斜設置された高音域スピーカー30は、高音域主チャネル32により、直接、出音側19に、少なくとも一部の高音を出力する。
【0032】
低音域スピーカー20により提供される低音の一部は、傾斜低音域スピーカー20の設計に基づいて、低音域補助チャネル21から出音側19に達し、高音域スピーカー30により提供される高音の一部は、傾斜高音域スピーカー30の設計に基づいて、高音域補助チャネル31(
図4Aに示される)から出音側19に達して、立体的なサウンド効果を生成する。
【0033】
いくつかの実施態様において、低音域主チャネル22の長さは、約9.6mmから14.4mmの間である。本実施態様において、低音域主チャネル22の長さは、約12mmである。上述の低音域主チャネル22の長さは、第二出音面202から出音側19の間の平均距離として定義される。
【0034】
いくつかの実施態様において、低音域補助チャネル21の長さは約152mmから229mmの間である。本実施態様において、低音域補助チャネル21の長さは約190.5mmである。上述の低音域補助チャネル21の長さは、第一トレンチ122の長さと第三通孔123の長さとして定義される。
【0035】
いくつかの実施態様において、低音域補助チャネル21の長さは、低音域主チャネル22の長さより長い。低音域補助チャネル21の長さは、低音域主チャネル22の長さの約12.7倍から19.1倍である。本実施態様において、低音域補助チャネル21の長さは、低音域主チャネル22の長さの約15.9倍である。
【0036】
いくつかの実施態様において、高音域主チャネル32の長さは、約9.6mmから14.4mmの間である。本実施態様において、高音域主チャネル32の長さは、約12mmである。上述の高音域主チャネル32の長さは、第二出音面302から出音側19の間の平均距離として定義される。
【0037】
いくつかの実施態様において、高音域補助チャネル31の長さは約106mmから159mmの間である。本実施態様において、高音域補助チャネル31の長さは約132.3mmである。上述の高音域補助チャネル31の長さは、第三トレンチ124の長さと第四通孔125の長さとして定義される。
【0038】
いくつかの実施態様において、高音域補助チャネル31の長さは、高音域主チャネル32の長さより長い。高音域補助チャネル31の長さは、高音域主チャネル32の長さの約8.8倍から13.3倍である。本実施態様において、高音域補助チャネル31の長さは、高音域主チャネル32の長さの約11倍である。
【0039】
いくつかの実施態様において、低音域補助チャネル21の長さは、クロスフィード出力チャネル41の長さより長い。クロスフィード出力チャネル41の長さは、高音域補助チャネル31の長さより短い。低音域補助チャネル21の長さは、クロスフィード出力チャネル41の長さの約1.6倍から2.5倍である。低音域補助チャネル21の長さは、高音域補助チャネル31の長さの約1.1倍から1.8倍である。クロスフィード出力チャネル41の長さは、高音域補助チャネル31の長さの約0.5倍から0.9倍である。
【0040】
上述の構造により、ヘッドフォン装置1の音質を向上させることができる。
【0041】
図3Cは、低音域スピーカー20、高音域スピーカー30、および、クロスフィードスピーカー40の固定方式を示す図で、第二層構造12は、第一チャンバー115、第三チャンバー116、および、第二チャンバー117を有し、第一チャンバー115は第一斜面118を有し、第三チャンバー116は第二斜面119を有し、低音域スピーカー20は、第一チャンバー115に嵌入されるとともに、第一斜面118に接触し、高音域スピーカー30は、第三チャンバー116に嵌入されるとともに、第二斜面119に接触し、クロスフィードスピーカー40は第二チャンバー117に嵌入される。
【0042】
図4Aと
図4Bは、第一層構造11の細部構造を示す図で、低音域補助チャネル21は第一層構造11で延伸するとともに、第一層構造11から出音側19に達する。第一層構造11は、第一トレンチ122、および、第三通孔123を有し、少なくとも一部の第一トレンチ122は、低音域スピーカー20を包囲して延伸するとともに、第三通孔123に接続され、低音域補助チャネル21は、第一トレンチ122、および、第三通孔123に沿って延伸し、第一層構造11を離れる。
【0043】
一実施態様において、第一トレンチ122は、櫛状部122Aを有する。櫛状部122Aは、音声遅延効果を提供する。
【0044】
図4Aと
図4Bを参照すると、第一層構造11は、第三トレンチ124、および、第四通孔125を有し、少なくとも一部の第三トレンチ124は、高音域スピーカー30を包囲して延伸するとともに、第四通孔125に接続され、高音域補助チャネル31は、第三トレンチ124、および、第四通孔125に沿って延伸し、第一層構造11を離れる。一実施態様において、少なくとも一部の第三トレンチ124は、低音域スピーカー20を包囲する。
【0045】
いくつかの実施態様において、第三通孔123の直径は、約3.2mmから4.8mmの間である。本実施態様において、第三通孔123の直径は4mmである。いくつかの実施態様において、第四通孔125の直径は、約4.8mmから7.2mmの間である。本実施態様において、第四通孔125の直径は6mmである。
【0046】
このほか、第四通孔125の直径は、第三通孔123の直径の1.2倍から1.8倍より大きい。本実施態様において、第四通孔125の直径は、第三通孔123の直径の1.5倍である。
【0047】
図4Aと
図4Bを参照すると、この実施態様において、第三通孔123は第四通孔125に隣接し、第二通孔121は、低音域スピーカー20と高音域スピーカー30の間に位置し、低音域スピーカー20は、第二通孔121と第三通孔123の間に位置する。つまり、櫛状部122A、第二通孔121、第三通孔123、および、第四通孔125は低音域スピーカー20を包囲して配列される。
【0048】
図4Aを参照すると、この実施態様において、低音域スピーカー20の半径は、約16mmから24mmの間で、本実施態様において、約20mmである。高音域スピーカー30の半径は、約9.2mmから13.8mmの間で、本実施態様において、約11.5mmである。クロスフィードスピーカー40の半径は、約16mmから24mmの間で、本実施態様において、約20mmである。
【0049】
低音域スピーカー20の中心から高音域スピーカー30の中心までの距離d1は、高音域スピーカー30の半径の二倍より大きく、本実施態様において、約47.5mmである。クロスフィードスピーカー40の中心から高音域スピーカー30の中心までの距離d3は、高音域スピーカー30の半径の二倍より大きく、本実施態様において、約45mmである。低音域スピーカー20の中心からクロスフィードスピーカー40の中心までの距離d2は、低音域スピーカー20、あるいは、クロスフィードスピーカー40の半径の二倍より大きく、本実施態様において、約51.6mmである。上述の構造により、ヘッドフォン装置1の音質を向上させることができる。
【0050】
本発明の実施例によるヘッドフォン装置を応用すると、クロスフィードスピーカーの配置により、左耳でも右耳でも、左右チャネルの音声を受信することができる。また、凸出部、第二トレンチ、および、第三トレンチの経路長さ、経路形状の設計により、音声伝達の時間差を調整することができる。通気孔、および、第一トレンチの設計により、周波数特性を調整することができる。
【0051】
一実施態様において、低音域スピーカー20と高音域スピーカー30の音量が大音量である時、クロスフィードスピーカー40は小音量である。反対に、低音域スピーカー20と高音域スピーカー30の音量が小音量である時、クロスフィードスピーカー40は大音量で、これにより、ステレオ音声を提供する。
【0052】
図1Aを参照すると、一実施態様において、ヘッドフォン装置は、更に、通気孔15を有し、通気孔15はハウジング10側辺に形成されるとともに、外部の空気と通じて、自然な音声にする。
【0053】
図5Aと
図5Bは、本発明のもう一つの実施態様によるヘッドフォン装置を示す図で、クロスフィード出力チャネル41は、第二層構造12とカバー構造13の間で延伸するとともに、第二層構造12、および、第一層構造11から出音側19に達し、第二層構造12は、開口部111、第二トレンチ112’、および、第一通孔113を有し、開口部111はクロスフィードスピーカー40に対応し、第二トレンチ112’は、開口部111、および、第一通孔113に連通し、クロスフィード出力チャネル41は、開口部111、第二トレンチ112’、および、第一通孔113に沿って延伸して、第二層構造12を離れる。カバー構造13は音室131’を有し、音室131’は、開口部111、および、第二トレンチ112’に接続され、クロスフィード出力チャネル41は、開口部111、音室131’、第二トレンチ112’、および、第一通孔113に沿って延伸し、第二層構造12を離れる。音室131’は、周波数特性を調整することができる。
【0054】
図6は、本発明の実施例によるヘッドフォン1の回路図である。
図7は、本発明の実施例によるヘッドフォン1aの回路図である。本実施態様において、ヘッドフォン装置のヘッドフォン(第一ヘッドフォン)1は左ヘッドフォンで、使用者の左耳に装着する。ヘッドフォン装置のヘッドフォン(第二ヘッドフォン)1aは右ヘッドフォンで、使用者の右耳に装着する。
【0055】
本実施態様において、ヘッドフォン1aの構造とヘッドフォン1の構造は対称である。ヘッドフォン装置がヘッドセットである場合、ヘッドフォン1と1aを接続する頭部装着構造(図示しない)を有して、ヘッドフォン装置を頭部に装着しやすくする。ヘッドフォン装置は、ヘッドフォン1のハウジング10、および、ヘッドフォン1aのハウジング10aを含むコンテナ(10と10a)を有する。
【0056】
電気コネクタ(第一電気コネクタ)50は、低音域スピーカー(第一スピーカー)20、および、高音域スピーカー(第三スピーカー)30に電気的に接続される。電気コネクタ50はヘッドフォンジャックで、オーディオケーブル60の音源端子61を挿入、あるいは、接続する。
【0057】
オーディオケーブル60は、更に、音源端子62、および、主音源端子63を有する。主音源端子63は、音源装置に挿入、あるいは、接続されて、音源の左チャネル音声信号、および、右チャネル音声信号を受信する。主音源端子63は、左チャネル正極端子631、左チャネル負極端子632、右チャネル正極端子633、および、右チャネル負極端子634を有する。主音源端子が、音源に挿入、あるいは、接続される時、左チャネル正極端子631、左チャネル負極端子632、右チャネル正極端子633、および、右チャネル負極端子634は、音源装置に電気的に接続される。
【0058】
左チャネル正極端子631、および、左チャネル負極端子632は、左チャネル音声信号をヘッドフォン1、1aに送信する。右チャネル正極端子633、および、右チャネル負極端子634は、右チャネル音声信号をヘッドフォン1、1aに送信する。
【0059】
音源端子61は音声信号を送信する。本実施態様において、音源端子61が送信する音声信号は、左チャネル音声信号である。電気コネクタ50は、音源端子61が送信する音声信号を受信し、且つ、上述の左チャネル音声信号は、電気コネクタ50から、低音域スピーカー20と高音域スピーカー30に送信される。
【0060】
音源端子61は、左チャネル正極端子611、左チャネル負極端子614、右チャネル正極端子612、および、右チャネル負極端子613を有する。左チャネル正極端子611は、ワイヤ64により、左チャネル正極端子631に接続される。左チャネル負極端子614は、ワイヤ64により、左チャネル負極端子632に接続される。右チャネル正極端子612は、ワイヤ64により、右チャネル正極端子633に接続される。右チャネル負極端子613は、ワイヤ64により、右チャネル負極端子634に接続される。
【0061】
このほか、左チャネル正極端子611は、電気コネクタ50により、低音域スピーカー20と高音域スピーカー30に電気的に接続される。左チャネル負極端子614は、電気コネクタ50により、低音域スピーカー20と高音域スピーカー30に接続される。右チャネル正極端子612は、電気コネクタ50により、クロスフィードスピーカー40に接続される。右チャネル負極端子613は、電気コネクタ50により、クロスフィードスピーカー40に接続される。
【0062】
ヘッドフォン1は、更に、低音域スピーカー20、高音域スピーカー30と電気コネクタ50に電気的に接続されるクロスオーバー(第一クロスオーバー)70を有する。クロスオーバー70は、第一キャパシタ71、および、第二キャパシタ72を有する。第一キャパシタ71、および、第二キャパシタ72は並列接続される。第一キャパシタ71は、約0.37ufから0.57ufの間で、且つ、第二キャパシタ72は、約0.17ufから0.27ufの間である。本実施態様において、第一キャパシタ71は、約0.47uf、且つ、第二キャパシタ72は、約0.22ufである。
【0063】
クロスオーバー70により、高音域スピーカー30が、音声信号の一クロスオーバー周波数以上の信号にしたがって、音を生成し、且つ、低音域スピーカー20は、音声信号のクロスオーバー周波数以下の信号にしたがって、音を生成する。本実施態様において、上述のクロスオーバー周波数は4.2KHZである。
【0064】
図7に示されるように、低音域スピーカー(第二スピーカー)20a、高音域スピーカー(第四スピーカー)30a、および、クロスフィードスピーカー(第二クロスフィードスピーカー)40aは、ヘッドフォン1aのハウジング(第二ハウジング)10a内に設置される。電気コネクタ(第二電気コネクタ)50aはハウジング10aに設置され、且つ、低音域スピーカー20a、および、高音域スピーカー30aに電気的に接続される。ヘッドフォン1aは、更に、低音域スピーカー20a、高音域スピーカー30aと電気コネクタ50aに電気的に接続するクロスオーバー(第二クロスオーバー)70aを有する。
【0065】
電気コネクタ50aは、オーディオケーブル60の音源端子62を挿入、あるいは、接続するヘッドフォンジャックである。音源端子62は、音声信号を送信する。本実施態様において、音源端子62が送信する音声信号は、右チャネル音声信号である。電気コネクタ50aは、音源端子62が送信する音声信号を受信し、且つ、上述の右チャネル音声信号は、電気コネクタ50aから、低音域スピーカー20aと高音域スピーカー30aに送信される。
【0066】
音源端子62は、左チャネル正極端子621、左チャネル負極端子622、右チャネル正極端子623、および、右チャネル負極端子624を有する。左チャネル正極端子621は、ワイヤ64により左チャネル正極端子631に接続される。左チャネル負極端子622は、ワイヤ64により左チャネル負極端子632に接続される。右チャネル正極端子623は、ワイヤ64により右チャネル正極端子633に接続される。右チャネル負極端子624は、ワイヤ64により右チャネル負極端子634に接続される。
【0067】
このほか、左チャネル正極端子621は、電気コネクタ50aにより、クロスフィードスピーカー40aに電気的に接続される。左チャネル負極端子622は、電気コネクタ50aにより、クロスフィードスピーカー40aに接続される。右チャネル正極端子623は、電気コネクタ50aにより、低音域スピーカー20aと高音域スピーカー30aに接続される。右チャネル負極端子624は、電気コネクタ50aにより低音域スピーカー20aと高音域スピーカー30aに接続される。
【0068】
図6と
図7に示されるように、本実施態様において、主音源端子63の左チャネル正極端子631、および、左チャネル負極端子632は、ヘッドフォン1の低音域スピーカー20と高音域スピーカー30、および、ヘッドフォン1aのクロスフィードスピーカー40aに電気的に接続される。このほか、主音源端子63の右チャネル正極端子633、および、右チャネル負極端子634は、ヘッドフォン1aの低音域スピーカー20aと高音域スピーカー30a、および、ヘッドフォン1のクロスフィードスピーカー40に電気的に接続される。これにより、ヘッドフォン1に挿入される、あるいは、接続されるオーディオケーブル60の音声信号も、ヘッドフォン1aのクロスフィードスピーカー40aに送信され、且つ、ヘッドフォン1aに挿入、あるいは、接続されるオーディオケーブル60の音声信号も、ヘッドフォン1のクロスフィードスピーカー40に送信される。これにより、本発明の実施例によるヘッドフォン装置を応用すると、クロスフィードスピーカー40、40aの配置により、左耳でも右耳でも、左右チャネルの音声を受信することができる。
【0069】
このほか、本実施態様は、オーディオケーブル60を利用して、同時に、左右チャネルの音声をヘッドフォン1、1aに送信するので、これにより、ワイヤを、頭部装着型ヘッドフォン装置の頭部装着構造(図示しない)に装着する必要がない。このほか、オーディオケーブル60の音源端子61は、ヘッドフォン1aの電気コネクタ50aに挿入、あるいは、接続することができ、且つ、オーディオケーブル60の音源端子62は、ヘッドフォン1の電気コネクタ50に挿入、あるいは、接続することができ、この設定は、ヘッドフォン1とヘッドフォン1aが音声を出力できなくするという欠点を生じさせない。
【0070】
本発明では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本発明に限定するものではなく、当該技術を熟知する者なら誰でも、本発明の精神と領域を脱しない範囲内で各種の変動や潤色を加えることができる。従って、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲で指定した内容を基準とする。