(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記槽の外部から前記槽内に前記液体を循環させる冷却液循環経路を有し、前記冷却液循環経路を通る前記液体は、前記冷凍機回路の前記蒸発器において前記冷媒との熱交換を行うことで冷却されることを特徴とする請求項1に記載の冷却システム。
前記凝縮器は、水冷により前記冷媒を冷却する水冷凝縮器、あるいは空冷により前記冷媒を冷却する空冷凝縮器であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の冷却システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところが、
図9に示す上述した従来の冷却水循環装置500では、循環水戻り配管616から戻ってくる循環水Wの温度がある一定温度以上に高くなるにつれて、冷凍配管608内の冷媒温度が上昇してしまう。このように、冷凍配管608内の冷媒温度が上昇して、循環水Wの制御温度が例えば40℃を超えてくると、蒸発器607より冷凍機601への戻る冷媒の温度基準を満足することができず、冷凍機601を動作させることが不可能であった。
【0010】
すなわち、槽618a内の温度がある一定温度(例えば40℃)以上で制御される場合には、冷却器である蒸発器607より冷凍機601に戻る冷媒の温度が高くなってしまい、冷凍機601にかかる負荷が過大となる。このように冷凍機601にかかる負荷が過大になると、冷凍機601を停止させて、ヒータ619のみの温度制御を行っていた。
【0011】
また、
図10に示す別の従来例では、槽350内での最低温度への到達を考慮して冷凍機回路300を構成するので、蒸発器307の蒸発温度は低温(マイナスの温度)にする必要がある。すなわち、蒸発器307において蒸発温度を低くしなければならない理由により、槽350内の空気の温度が、およそ20℃〜44℃の高温域の温度帯においては、高温域においては近似した蒸発温度となるため、蒸発器307には霜付けが多量に発生してしまうという問題があった。
【0012】
このように、蒸発器307に霜付きがあり、高温冷媒を蒸発器307に流して、蒸発器307に付着した霜を除去する場合には、一定の霜取り設定時間だけ、蒸発器307に高温冷媒を流す動作を行う。このために、蒸発器307における霜付き量が少ない場合には、霜取りが完了した後も、上記一定の霜取り設定時間分はこの霜取り動作が継続することになる。このため、蒸発器307の温度が高くなり、槽350内の温度が上昇してしまうという問題があった。
【0013】
また、特許文献1の冷却水循環装置は、第1の運転モードと第2の運転モードを用いて循環水の温度を複雑に制御する必要がある。
【0014】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、槽内の温度が、予め定めたある一定温度以上に制御される場合に、増加する過剰な冷却能力を抑制して、加熱手段であるヒータ容量の低減と冷凍機戻りの冷媒温度の低減を図ることができる冷却システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記課題を達成するため、請求項1に記載の冷却システムは、液体を収容する槽と、前記槽内の前記液体を加熱するための加熱手段と、冷媒を通す冷凍機と凝縮器とキャピラリチューブと蒸発器を有し、前記蒸発器により前記液体を冷却する冷凍機回路と、を備え、前記冷凍機回路には、前記凝縮器と前記キャピラリチューブを接続する高圧冷凍配管から、前記蒸発器と前記冷凍機を接続する低圧冷凍配管へ前記冷媒を通して前記冷媒の流量を調整するバイパス回路が連結されていることを特徴とする。
【0016】
請求項1に記載の冷却システムでは、バイパス回路が、凝縮器とキャピラリチューブを接続する高圧冷凍配管から、蒸発器と冷凍機を接続する低圧冷凍配管へ通過させる冷媒の流量を調整するので、高圧冷凍配管からキャピラリチューブと蒸発器へ供給される冷媒の流量が減少する。このように、蒸発器への冷媒の流量が減少するので、槽内の温度が上昇するにつれて、蒸発器において増加しようとする過剰な冷却能力の抑制につながる。従って、槽内の液体の温度が、予め定めたある一定温度以上に制御される場合に、増加する過剰な冷却能力を抑制して、加熱手段であるヒータの容量の低減を図ることができる。
【0017】
請求項2に記載の冷却システムでは、前記バイパス回路には、前記冷媒の流量を調整するための膨張弁が配置されており、前記膨張弁は、前記槽内の前記液体の温度に基づいて開度が調整されることで前記冷媒の流量を制御する電子式の膨張弁、または前記冷凍機へ送られる前記冷媒の温度に基づいて開度が調整されることで前記冷媒の流量を制御する機械式の膨張弁であることを特徴とする。
【0018】
請求項2に記載の冷却システムでは、電子式の膨張弁でも機械式の膨張弁でも使用することができ、用途に応じて膨張弁の種類を選択できる。
【0019】
請求項3に記載の冷却システムは、前記槽の外部から前記槽内に前記液体を循環させる冷却液循環経路を有し、前記冷却液循環経路を通る前記液体は、前記冷凍機回路の前記蒸発器において前記冷媒との熱交換を行うことで冷却されることを特徴とする。
【0020】
請求項3に記載の冷却システムでは、槽内に循環させる液体は、蒸発器において熱交換することで冷却でき、加熱手段の動作により、液体の温度を一定以上の温度にすることができる。
【0021】
請求項4に記載の冷却システムでは、前記凝縮器は、水冷により前記冷媒を冷却する水冷凝縮器、あるいは空冷により前記冷媒を冷却する空冷凝縮器であることを特徴とする。
【0022】
請求項4に記載の冷却システムでは、水冷凝縮器あるいは空冷凝縮器のいずれも用いることができ、用途に応じて凝縮器の種類を選択できる。
【0023】
また、請求項5に記載の冷却システムは、槽と、前記槽内を加熱するための加熱手段と、冷媒を通す冷凍機と凝縮器とキャピラリチューブと蒸発器を有し、前記槽内に配置された前記蒸発器により前記槽内を冷却する冷凍機回路と、を備え、前記冷凍機回路には、前記凝縮器と前記キャピラリチューブを接続する高圧冷凍配管から、前記蒸発器と前記冷凍機を接続する低圧冷凍配管へ前記冷媒を通して前記冷媒の流量を調整するバイパス回路が連結されていることを特徴とする。
【0024】
請求項5に記載の冷却システムでは、バイパス回路が、凝縮器とキャピラリチューブを接続する高圧冷凍配管から、蒸発器と冷凍機を接続する低圧冷凍配管へ通過させる冷媒の流量を調整するので、高圧冷凍配管からキャピラリチューブと蒸発器へ供給される冷媒の流量が減少する。このように、蒸発器への冷媒の流量が減少するので、槽内の温度が上昇するにつれて、蒸発器において増加しようとする過剰な冷却能力の抑制につながる。従って、槽内の温度が、予め定めたある一定温度以上に制御される場合に、増加する過剰な冷却能力を抑制して、加熱手段であるヒータの容量の低減を図ることができる。
【0025】
また、請求項6に記載の冷却システムは、気体を収容する槽と、前記槽内を加熱するための加熱手段と、冷媒を通す冷凍機と凝縮器とキャピラリチューブと蒸発器を有し、前記槽内に配置された前記蒸発器により前記槽内を冷却する冷凍機回路と、を備え、前記冷凍機回路には、前記凝縮器と前記キャピラリチューブを接続する高圧冷凍配管から、前記蒸発器と前記冷凍機を接続する低圧冷凍配管へ前記冷媒を通して前記冷媒の流量を調整するバイパス回路が連結され、前記バイパス回路には、機械式の膨張弁が配置され、前記槽内には、前記蒸発器の温度を検知して、前記蒸発器の温度に応じて前記機械式の膨張弁の開度を調整するための缶温筒が配置されていることを特徴とする。
【0026】
請求項6に記載の冷却システムでは、冷凍機回路には、凝縮器とキャピラリチューブを接続する高圧冷凍配管から、蒸発器と冷凍機を接続する低圧冷凍配管へ冷媒を通して冷媒の流量を調整するバイパス回路が連結され、バイパス回路には、機械式の膨張弁が配置され、槽内には、蒸発器の温度を検知して、蒸発器の温度に応じて機械式の膨張弁の開度を調整するための缶温筒が配置されている。このため、バイパス回路が、高圧冷凍配管と低圧冷凍配管の間に接続されていることと、缶温筒が槽内における蒸発器付近の温度に応じて、機械式の膨張弁の開度を制御することができる。
【0027】
これにより、槽内が低温域にある場合には、缶温筒が蒸発器の低温を検知して機械式の膨張弁の開度を小さくすることで、冷媒がバイパス回路を通る量が減るので、槽内にある蒸発器に流す冷媒量を増やして、蒸発器における蒸発温度を低く保つことで、最低到達温度を確保することができる。
【0028】
一方、槽内の温度が低温域から上がるにつれて、缶温筒が蒸発器の下流側の温度を検知して機械式の膨張弁の開度をリニアに大きくすることで、冷媒がバイパス回路を通る量が増えるので、槽の底部にある蒸発器に流れる冷媒量が減り、蒸発器における蒸発温度が上がるように作用する。
【0029】
このように、槽内の温度が低温域から上がるにつれて、蒸発器への冷媒の流量が減少するので、槽内の温度が上昇するにつれて、蒸発器において増加しようとする過剰な冷却能力の抑制につながる。従って、槽内の温度が、予め定めたある一定温度以上に制御される場合に、増加する過剰な冷却能力を抑制して、加熱手段であるヒータの容量の低減を図ることができる。
【0030】
請求項7に記載の冷却システムでは、前記缶温筒は、前記槽内の前記気体の流れについて、前記蒸発器の下流側に配置されていることを特徴とする。
【0031】
請求項7に記載の冷却システムでは、缶温筒は、槽内の気体の流れについて、蒸発器の下流側に配置されているので、缶温筒は、蒸発器の温度を正確に検知することができる。
【発明の効果】
【0032】
本発明によれば、槽内の温度が、予め定めたある一定温度以上に制御される場合に、増加する過剰な冷却能力を抑制して、加熱手段であるヒータの容量の低減を図ることができる冷却システムを提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、図面を用いて、本発明を実施するための形態(以下、実施形態と称する)を説明する。
【0035】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の冷却システムの第1の実施形態を示す図である。
図2は、
図1に示す冷却システムに設けられたバイパス回路を示す図である。
【0036】
図1に示す冷却システム100は、水冷式の冷却水循環装置である。この冷却システム100は、壁部99を有しており、この壁部99の左側の領域が、冷却システム100の内側部分であり、壁部99の右側の領域が、冷却システム100の外側部分である。
【0037】
この冷却システム100は、壁部99の外側部分に配置された冷却水供給対象である発熱源の冷却を要する装置に対して、ある一定温度以上(例えば40℃以上)の冷却水Wを循環させながら供給するシステムである。この壁部99には、外部循環戻り接続部90と、外部循環吐出接続部91と、凝縮用給水接続部95と、凝縮用排水接続部96が設けられている。
【0038】
図1に示す冷却システム100は、循環水Wを収容する槽18aと、冷凍機回路101と、冷却水循環経路80と、コントローラ24を有している。
【0039】
槽18aは、循環水Wの収容槽である。この槽18aは、外部の発熱源の冷却を要する装置から外部循環戻り接続部90を経て冷却水循環経路80を通過して戻されてくる循環水(冷却水ともいう)Wを収容して、循環水Wを一定温度以上に温度調整した後に、冷却水循環経路80を経て外部循環吐出接続部91から、発熱源の冷却を要する装置に対して吐出すのに用いられる。
【0040】
槽18aの内部には、ヒータ19が配置されており、槽18aの底部には、温度センサ20が配置されている。温度センサ20は、温度検知するための温度検出手段である。ヒータ19は、槽18a内の循環水Wを加熱するための加熱手段である。
【0041】
図1に示す冷凍機回路101について説明する。
【0042】
冷凍機回路101は、冷凍機1、高圧冷凍配管2、水冷凝縮器3a、高圧冷凍配管4、キャピラリチューブ5、低圧冷凍配管6、蒸発器7、低圧冷凍配管8を有している。冷凍機1は、高圧冷凍配管2と低圧冷凍配管8の間に配置されている。冷凍機1は、冷媒圧縮を行い、水冷凝縮器3aは冷媒凝縮を行い、キャピラリチューブ5は冷媒膨張を行い、そして蒸発器7は冷媒の蒸発気化を行う。
【0043】
水冷凝縮器3aの冷媒管路3tは、高圧冷凍配管2と高圧冷凍配管4の間に配置されている。キャピラリチューブ5は、高圧冷凍配管4と低圧冷凍配管6の間に配置されている。蒸発器7の冷媒管路7aは、低圧冷凍配管6と低圧冷凍配管8の間に配置されている。
【0044】
図1に示すように、水冷凝縮器3aの管路3hの一端部は、凝縮用給水配管12を介して凝縮用給水接続部95に接続され、水冷凝縮器3aの管路3hの他端部は、凝縮用排水配管13と制水弁14を介して凝縮用排水接続部96に接続されている。この制水弁14は、キャピラリチューブ15を介して、高圧冷凍配管4に接続されている。制水弁14は、水冷凝縮器3aにおける熱交換効率を上げるために、凝縮用給水配管12と凝縮用排水配管13とキャピラリチューブ15にて給水の圧力を検出することで、水冷凝縮器3aの管路3hへの給水量をコントロールする。
【0045】
次に、
図1と
図2に示すバイパス回路40を説明する。
【0046】
図2は、
図1に示すバイパス回路40を示しており、
図1と
図2に示すバイパス回路40は、高圧冷凍配管4と低圧冷凍配管8との間に接続されている。このバイパス回路40は、高圧冷凍配管4より低圧冷凍配管8へ連結して冷媒をバイパスさせるために、配管9と配管11、および配管9と配管11の間に配置された膨張弁10を有している。このバイパス回路40は、水冷凝縮器3aとキャプラリチューブ5との間の高圧冷凍配管4から、蒸発器7と冷凍機1との間の低圧冷凍配管8を直接接続するバイパス経路として、配置されている。
【0047】
図1に示す例では、バイパス回路40の膨張弁10は、電子式の膨張弁を用いている。この電子式の膨張弁10の適正な開度制御は、温度センサ20で検知した槽18a内の循環水Wの温度に応じて、コントローラ24の指令により行うようになっている。すなわち、電子式の膨張弁10を用いる場合には、コントローラ24は、温度センサ20から得られる槽18a内の温度を監視して、コントローラ24は、槽18a内の温度負荷に応じた膨張弁10の適正な開度制御を行う。
【0048】
図1に示す冷却水循環経路80について説明する。
【0049】
冷却水循環経路80は、循環水戻り配管16、蒸発器7の管路7b、循環水戻り配管17、循環水吐出配管21、ポンプ22、循環水吐出配管23を有している。循環水戻り配管16は、外部循環戻り接続部90と管路7bの間に配置され、循環水戻り配管17は、管路7bと槽18aの接続部19cの間に配置されている。
【0050】
また、循環水吐出配管21は、槽18aの接続部19dとポンプ22の間に配置され、循環水吐出配管23は、ポンプ22と外部循環吐出接続部91の間に配置されている。温度センサ20は、槽18aの接続部19dの位置に配置されている。
【0051】
これにより、ポンプ22が、コントローラ24の指令により動作すると、外部の発熱源の冷却を要する装置から外部循環戻り接続部90を経て戻される循環水Wは、循環水戻り配管16を経て蒸発器7において熱交換されて冷却後に、循環水戻り配管17を経て槽18a内に収容される。そして、槽18a内では、ヒータ19が循環水Wを加熱して、ある一定温度以上(例えば40℃〜80℃)に温度調整した後に、循環水吐出配管23を経て、外部循環吐出接続部91から、外部の発熱源の冷却を要する装置に対して吐出すことができるようになっている。
【0052】
図1において破線で示すように、コントローラ24は、加熱手段であるヒータ19に対する通電制御を行い、冷却水循環経路80のポンプ22の動作の制御を行う。コントローラ24は、電子式の膨張弁10の開閉制御を行い、冷凍機1の動作制御を行う。また、温度センサ20は、槽18a内の循環水Wの温度を検出して、コントローラ24に対して温度検出信号TSを送る。
【0053】
次に、上述した水冷式の冷却水循環装置である冷却システム100の動作例を説明する。
【0054】
図1に示す冷凍機回路101では、冷凍機1は、冷媒圧縮を行い、冷凍機1から吐出された圧縮された冷媒は、配管2を介して水冷凝縮器3aの冷媒管路3tに送られて水冷凝縮器3aにおいて液化凝縮される。
【0055】
液化凝縮された冷媒は、高圧冷凍配管4を介してキャピラリチューブ5に送られて、キャピラリチューブ5により蒸発気化される。気化された冷媒は、低圧冷凍配管6を介して冷却器としての蒸発器7の冷媒管路7aに送られて、蒸発器7において蒸発と熱交換が行われる。熱交換した冷媒は、低圧冷凍配管8を介して冷凍機1に戻される。
【0056】
図1に示す冷却水循環経路80では、ポンプ22が、コントローラ24の指令により動作すると、外部循環戻り接続部90から戻される循環水Wは、循環水戻り配管16を経て蒸発器7において冷媒との間で熱交換を行って冷却後に、循環水戻り配管17を経て槽18a内に収容される。そして、槽18a内では、ヒータ19が循環水Wを加熱して、ある一定温度以上(例えば40℃〜80℃)に温度調整した後に、循環水吐出配管23を経て、外部循環吐出接続部91から吐出す。
【0057】
図1に示すバイパス回路40の電子式の膨張弁10の適正な開度制御は、温度センサ20で検知した槽18a内の循環水Wの温度に応じて、コントローラ24の指令により行うことができる。コントローラ24が、槽18a内の循環水Wの温度に応じて、電子式の膨張弁10の開度を制御することで、高圧冷凍配管4内の冷媒の一部は、高圧冷凍配管4から低圧冷凍配管8へバイパスされるので、高圧冷凍配管4からキャピラリチューブ5と蒸発器7へ供給される冷媒の流量が減少する。
【0058】
このように、蒸発器7への冷媒の流量が減少するので、槽18a内の循環水Wの温度が上昇するにつれて、蒸発器7において増加しようとする過剰な冷却能力の抑制につながる。槽18a内の循環水Wの温度を制御する際に、ヒータ19の容量>蒸発器7の冷却能力でないと、温度制御が不可能になる。バイパス回路40が、蒸発器7への冷媒の供給流量を減らすことで、蒸発器7における冷却能力の抑制を行うことができ、蒸発器7の冷却能力の抑制に伴ってヒータ19の容量の低減化を図ることができる。
【0059】
これにより、高圧冷凍配管4と低圧冷凍配管8との間にバイパス回路40を設けることにより、バイパス回路40を設けない場合に比べて、電子式の膨張弁10の適切な開度制御を行うことで、蒸発器7の冷却能力の抑制を行うので、蒸発器7から低圧冷凍配管8を介して冷凍機1へ冷媒が戻る時に、この戻り冷媒の温度の低温化を図ることができる。
【0060】
従って、槽18a内の循環水Wの温度を、予め定めたある一定温度以上に制御させる場合に、蒸発器7において増加する過剰な冷却能力を抑制できるので、ヒータ19の容量の低減を図ることができる。槽18a内の循環水Wの温度が、予め定めたある一定温度以上、例えば40℃から80℃の温度以上で制御される場合に、冷却器である蒸発器7から低圧冷凍配管8を介して冷凍機1に戻る冷媒の温度が高くなるのを防いで、冷凍機1にかかる負荷が過大とならないようにすることができる。従って、
図1に示す冷却システム100では、従来のように冷凍機を停止させてヒータのみで循環水Wの温度の制御を行う必要がなくなる。
【0061】
(第2の実施形態)
図3は、本発明の冷却システムの第2の実施形態を示している。
【0062】
図3に示す冷却システム100Aは、水冷式の冷却水循環装置であり、冷却システム100Aの構成は、一部の構成部分を除いて、
図1に示す冷却システム100の構成と、実質的に同じであるので、同様の箇所には同じ符号を記してその説明を省略する。
【0063】
図3に示すように、バイパス回路40が、冷凍機回路101の高圧冷凍配管4と低圧冷凍配管8の間に配置されている。高圧冷凍配管4内の冷媒の一部は、高圧冷凍配管4から低圧冷凍配管8へバイパスされるので、高圧冷凍配管4からキャピラリチューブ5と蒸発器7へ供給される冷媒の流量が減少する。
【0064】
図3に示す冷却システム100Aでは、
図1の電子式の膨張弁10に代えて、機械式の膨張弁10Rを用いている。機械式の膨張弁10Rを用いる場合には、
図1に示す冷却システム100の場合とは異なり、温度センサ20が設けられておらず、その代わりに低圧冷凍配管8には缶温筒50が設けられている。
【0065】
この缶温筒50は、低圧冷凍配管8とバイパス回路40の配管11の合流位置51以降の冷凍機1寄りの低圧冷凍配管8に設置されている。缶温筒50は、表面の温度をガス圧として検知し、キャピラリにて機械式の膨張弁10Rに圧力値を伝える。
【0066】
缶温筒50は、蒸発器7から低圧冷凍配管8を経て冷凍機1へ通る冷媒の温度をガス圧として検出することで、機械式の膨張弁10Rの開度を調整する。缶温筒50には、専用ガスが封入され、機械式の膨張弁10Rとキャピラリチューブで接続された構造であり、缶温筒50で温度を検知して、機械的に膨張弁10Rの開度調整を行う。
【0067】
従って、槽18a内の循環水Wの温度を、予め定めたある一定温度以上(例えば40℃〜80℃)に制御させる場合に、低圧冷凍配管8内の冷媒の温度に応じて、機械式の膨張弁10の開度を制御することで、高圧冷凍配管4内の冷媒の一部は、高圧冷凍配管4から低圧冷凍配管8へバイパスされるので、高圧冷凍配管4からキャピラリチューブ5と蒸発器7へ供給される冷媒の流量が減少する。
【0068】
このように、蒸発器7への冷媒の流量が減少するので、槽18a内の循環水Wの温度が上昇するにつれて、蒸発器7において増加しようとする過剰な冷却能力の抑制につながる。槽18a内の循環水Wの温度を制御する際に、ヒータ19の容量>蒸発器7の冷却能力でないと、温度制御が不可能になる。バイパス回路40が、蒸発器7への冷媒の供給流量を減らすことで、蒸発器7における冷却能力の抑制を行うことができ、蒸発器7の冷却能力の抑制に伴ってヒータ19の容量の低減化を図ることができる。
【0069】
これにより、高圧冷凍配管4と低圧冷凍配管8との間にバイパス回路40を設けることにより、バイパス回路40を設けない場合に比べて、機械式の膨張弁10Rの適切な開度制御を行うことで、蒸発器7の冷却能力の抑制を行うので、蒸発器7から低圧冷凍配管8を介して冷凍機1へ冷媒が戻る時に、この戻り冷媒の温度の低温化を図ることができる。
【0070】
従って、槽18a内の循環水Wの温度を、予め定めたある一定温度以上に制御させる場合に、蒸発器7において増加する過剰な冷却能力を抑制できるので、ヒータ19の容量の低減を図ることができる。槽18a内の循環水Wの温度が、予め定めたある一定温度以上、例えば40℃から80℃の温度以上で制御される場合に、冷却器である蒸発器7から低圧冷凍配管8を介して冷凍機1に戻る冷媒の温度が高くなるのを防いで、冷凍機1にかかる負荷が過大とならないようにすることができる。
【0071】
(第3の実施形態)
図4は、本発明の冷却システムの第3の実施形態を示している。
【0072】
図4に示す冷却システム100Bは、空冷式の冷却水循環装置であり、冷却システム100Bの構成は、一部の構成部分を除いて、
図1に示す冷却システム100の構成と、実質的に同じであるので、同様の箇所には同じ符号を記してその説明を省略する。
【0073】
図4に示すバイパス回路40が、冷凍機回路101Bの高圧冷凍配管4と低圧冷凍配管8の間に配置されている。このバイパス回路40の電子式の膨張弁10の適正な開度制御は、温度センサ20で検知した槽18a内の循環水Wの温度に応じて、コントローラ24の指令により行うことができることは、
図1に示す本発明の第1の実施形態と同じである。
【0074】
図1に示す冷却システム100では、水冷凝縮器3aが用いられているが、
図4に示す冷却システム100Bでは、この水冷凝縮器3aに代えて、空冷凝縮器3bが用いられている。この空冷凝縮器3bは、ファン25を備えており、このファン25は、空冷凝縮器3bの熱交換効率を上げるために、コントローラ24の指令により動作する。
【0075】
(第4の実施形態)
図5は、本発明の冷却システムの第4の実施形態を示している。
【0076】
図5に示す第4の実施形態では、冷却システム100Bの冷凍機回路101Bにおいても、電子式の膨張弁10に代えて、機械式の膨張弁10Rを用いることができる。機械式の膨張弁10Rを用いる場合には、槽18aの底部に温度センサを設けるのに代えて、低圧冷凍配管8には缶温筒50が設けられることは、
図3に示す第2の実施形態と同様である。
【0077】
(第5の実施形態)
図6は、本発明の冷却システムの第5の実施形態を示している。
【0078】
図6に示す冷却システム100Cは、内部の温度を保つための恒温器(恒温槽)である。
図6に示す冷却システム100Cの構成が、
図1に示す冷却システム100の構成と、実質的に同様の箇所には、同じ符号を記してその説明を省略する。
【0079】
恒温器である冷却システム100Cでは、空気密閉槽である槽18bが用いられている。この槽18b内の槽内(例えば底部)には、冷却器である蒸発器7と、ヒータ19と、温度センサ20が配置されている。冷却システム100Cでは、温度センサ20が槽18aの槽内に設けられ、電子式の膨張弁10を用いている。
【0080】
冷却システム100Cの冷凍機回路101Cでは、蒸発器7は、低圧冷凍配管6と低圧冷凍配管8の間に接続されている。キャピラリチューブ5は、低圧冷凍配管6と高圧冷凍配管4の間に配置され、空冷凝縮器3bは、高圧冷凍配管4と高圧冷凍配管2の間に配置されている。冷凍機1は、低圧冷凍配管8と高圧冷凍配管2の間に配置されている。低圧冷凍配管8の途中には、電磁弁30と、ホットガスバイパスキャピラリチューブ29が、並列に接続されている。また、低圧冷凍配管6と高圧冷凍配管2には、ホットガスバイパス配管26,28が並列に接続されており、ホットガスバイパス配管26,28の間には、電磁弁27が配置されている。バイパス回路40は、低圧冷凍配管8と高圧冷凍配管4の間に配置されている。
【0081】
このように、高圧冷凍配管2と低圧冷凍配管6の間には、ホットガスバイパス配管26,28と電磁弁27が、高温の冷媒を蒸発器7へ供給するために配置され、しかも低圧冷凍配管8には、電磁弁30と、ホットガスバイパスキャピラリチューブ29が、並列に配置されている。冷却システム100Cを通常運転する場合には、電磁弁27が「閉」状態で、電磁弁30が「開」状態で運転を行う。
【0082】
コントローラ24は、電磁弁27,30の開度を制御する。空冷凝縮器3bは、ファン25を備えており、このファン25は、空冷凝縮器3bの熱交換効率を上げるために、コントローラ24の指令により動作する。
【0083】
図5に示すバイパス回路40が、冷凍機回路101の高圧冷凍配管4と低圧冷凍配管8の間に配置されている。このバイパス回路40の電子式の膨張弁10の適正な開度制御は、温度センサ20で検知した槽18a内の温度に応じて、コントローラ24の指令により行うことができる。コントローラ24が、槽18a内の温度に応じて、電子式の膨張弁10の開度を制御することで、冷媒の一部は、高圧冷凍配管4から低圧冷凍配管8へバイパスされるので、蒸発器7への冷媒の流量が減少する。このように、蒸発器7への冷媒の流量が減少すると、槽18a内の温度の上昇につれて、増加しようとする過剰な冷却能力の抑制につながる。ヒータ19の容量>蒸発器7の冷却能力でないと、温度制御が不可能になる。バイパス回路40が、蒸発器7への冷媒の供給流量を減らすことで、蒸発器7における冷却能力の抑制を行うことができ、蒸発器7の冷却能力の抑制に伴ってヒータ19の容量の低減化を図ることができる。
【0084】
これにより、高圧冷凍配管4と低圧冷凍配管8との間にバイパス回路40を設けることにより、バイパス回路40を設けない場合に比べて、電子式の膨張弁10の適切な開度制御を行うことで、蒸発器7の冷却能力の抑制を行うので、蒸発器7から低圧冷凍配管8を介して冷凍機1へ冷媒が戻る時に、この戻り冷媒の温度の低温化を図ることができる。
【0085】
従って、槽18a内の循環水Wの温度を、予め定めたある一定温度以上に制御させる場合に、蒸発器7において増加する過剰な冷却能力を抑制できるので、ヒータ19の容量の低減を図ることができる。槽18a内の温度が、予め定めたある一定温度以上、例えば40℃から80℃の温度以上で制御される場合に、冷却器である蒸発器7から低圧冷凍配管8を介して冷凍機1に戻る冷媒の温度が高くなるのを防いで、冷凍機1にかかる負荷が過大とならないようにすることができる。従って、
図6に示す冷却システム100Cでは、従来のように冷凍機を停止させてヒータのみで循環水Wの温度の制御を行う必要がなくなる。
【0086】
(第6の実施形態)
図7は、本発明の冷却システムの第6の実施形態を示している。
【0087】
図7に示す第6の実施形態では、冷却システム100Cの冷凍機回路101Cにおいても、電子式の膨張弁10に代えて、機械式の膨張弁10Rを用いている。機械式の膨張弁10Rを用いる場合には、槽18aの槽内に温度センサを設けるのに代えて、低圧冷凍配管8には缶温筒50が設けられる。
【0088】
本発明の実施形態の冷却システム100(100A,100B)は、液体を収容する槽18aと、槽18a内の液体を加熱するための加熱手段(ヒータ19)と、冷媒を通す冷凍機1と凝縮器3aとキャピラリチューブ5と蒸発器7を有し、蒸発器7により液体を冷却する冷凍機回路101(101B)と、を備え、冷凍機回路には、凝縮器3aとキャピラリチューブ5を接続する高圧冷凍配管4から、蒸発器7と冷凍機1を接続する低圧冷凍配管8へ冷媒を通して冷媒の流量を調整するバイパス回路40が連結されている。
【0089】
これにより、バイパス回路が、凝縮器とキャピラリチューブを接続する高圧冷凍配管から、蒸発器と冷凍機を接続する低圧冷凍配管へ通過させる冷媒の流量を調整するので、高圧冷凍配管からキャピラリチューブと蒸発器へ供給される冷媒の流量が減少する。このように、蒸発器への冷媒の流量が減少するので、槽内の温度が上昇するにつれて、蒸発器において増加しようとする過剰な冷却能力の抑制につながる。従って、槽内の液体の温度が、予め定めたある一定温度以上に制御される場合に、増加する過剰な冷却能力を抑制して、加熱手段であるヒータの容量の低減を図ることができる。
【0090】
冷却システムでは、バイパス回路40には、冷媒の流量を調整するための膨張弁10(10R)が配置されており、膨張弁は、槽18a内の液体の温度に基づいて開度が調整されることで冷媒の流量を制御する電子式の膨張弁10、または冷凍機へ送られる冷媒の温度に基づいて開度が調整されることで冷媒の流量を制御する機械式の膨張弁10Rである。これにより、電子式の膨張弁でも機械式の膨張弁でも使用することができ、用途に応じて膨張弁の種類を選択できる。
【0091】
冷却システムは、槽18aの外部から槽18a内に液体を循環させる冷却液循環経路80を有し、冷却液循環経路80を通る液体は、冷凍機回路100(100A,100B)の蒸発器3aにおいて冷媒との熱交換を行うことで冷却される。これにより、槽内に循環させる液体は、蒸発器において熱交換することで冷却でき、加熱手段(ヒータ19)により、液体の温度を一定以上の温度にすることができる。
【0092】
冷却システムでは、凝縮器は、水冷により冷媒を冷却する水冷凝縮器3a、あるいは空冷により冷媒を冷却する空冷凝縮器3bである。これにより、水冷凝縮器あるいは空冷凝縮器のいずれも用いることができ、用途に応じて凝縮器の種類を選択できる。
【0093】
冷却システム100Cは、槽18bと、槽18b内を加熱するための加熱手段(ヒータ19)と、冷媒を通す冷凍機1と凝縮器3a(3b)とキャピラリチューブ5と蒸発器7を有し、槽18b内に配置された蒸発器7により槽18b内を冷却する冷凍機回路101Cと、を備え、冷凍機回路101Cには、凝縮器3bとキャピラリチューブ5を接続する高圧冷凍配管4から、蒸発器7と冷凍機1を接続する低圧冷凍配管8へ冷媒を通過させて冷媒の流量を調整するバイパス回路40が連結されている。
【0094】
本発明の冷却システム100Cでは、バイパス回路が、凝縮器とキャピラリチューブを接続する高圧冷凍配管から、蒸発器と冷凍機を接続する低圧冷凍配管へ通過させる冷媒の流量を調整するので、高圧冷凍配管からキャピラリチューブと蒸発器へ供給される冷媒の流量が減少する。このように、蒸発器への冷媒の流量が減少するので、槽内の温度が上昇するにつれて、蒸発器において増加しようとする過剰な冷却能力の抑制につながる。従って、槽内の温度が、予め定めたある一定温度以上に制御される場合に、増加する過剰な冷却能力を抑制して、加熱手段であるヒータの容量の低減を図ることができる。
【0095】
(第7の実施形態)
図8は、本発明の冷却システムの第7の実施形態を示している。
【0096】
図8に示す冷却システム200Xは、内部の温度を保つための恒温器(恒温槽)である。この冷凍システム200Xは、槽250と、冷凍機回路201Rを備えていて、槽250の内部を恒温状態に保つためのシステムである。この恒温器の槽250は、例えば内部に気体の一例である空気を収容して、その空気を恒温に保つための空気密閉槽である。
【0097】
図8に示す冷却システム200Xの槽250内には、冷却器(冷却手段)である蒸発器207と、缶温筒220Bと、加熱手段としてのヒータ215と、槽内撹拌手段としての槽内ファン216が、この順番に配置されている。槽250内の空気の温度制御は、冷凍機回路201Rを構成要素である蒸発器207による冷却制御と、ヒータ215の加熱制御の両方を用いて行っている。
【0098】
また、槽250の内部には、槽250に収容される空気の温度を測定するための槽内の温度検出手段としての温度センサ217が配置されている。槽内撹拌手段としての槽内ファン216は、コントローラ224の指令により動作することで、槽250内の空気を、矢印C方向に沿って撹拌させる役割がある。加熱手段としてのヒータ215は、槽250内の空気を加熱する役割を有する。
【0099】
この冷却システム200Xでは、槽内ファン216は、矢印C方向で示すように、空気を、蒸発器207、缶温筒220B、そしてヒータ215の順番に流す。
【0100】
缶温筒220Bが槽250内の底部に設けられているが、この缶温筒220Bは、蒸発器207の空気の下流側であって、ヒータ215の上流側に配置されている。缶温筒220Bは、槽250内での気体の流れについて、蒸発器207の下流側に配置されているので、缶温筒220Bは、蒸発器207から流れてくる空気の温度を、直接的に正確に検知することができる。
【0101】
この缶温筒220B内には例えば専用の気体が収容されている。缶温筒220B内の専用の気体が、槽250内の蒸発器207の下流側の温度の変化に応じて膨張することにより、後で説明する機械式の膨張弁220Aの弁開度を調整することができる。すなわち、缶温筒220Bは、槽150内における蒸発器7付近の温度を正確に検知して、缶温筒220Bが検知した温度が高くなると、機械式の膨張弁220Aの開度を大きくする。また、逆に温筒220Bが検知した温度が低くなると、機械式の膨張弁220Aの開度を小さくするようになっている。
【0102】
図8に示すように、冷却システム200Xの冷凍機回路201Rは、低圧冷凍配管206と低圧冷凍配管208を有している。槽250内に配置されている蒸発器207は、低圧冷凍配管206と低圧冷凍配管208の間に接続されている。キャピラリチューブ205は、槽250の外部において、低圧冷凍配管6と高圧冷凍配管4の間に配置されている。
【0103】
図8に示す凝縮器203は、高圧冷凍配管202と高圧冷凍配管204の間に配置されている。この凝縮器203は、凝縮器ファン223を有している。高圧冷凍配管204は、凝縮器203により液化された冷媒を、キャピラリチューブ205へ供給する。キャピラリチューブ205は、液化された冷媒を蒸発気化させる。低圧冷凍配管206は、気化された冷媒を蒸発器7側に供給する。
【0104】
冷凍機201は、低圧冷凍配管210と高圧冷凍配管202の間に配置されている。高圧冷凍配管202は、冷凍機201から吐出された冷媒を、凝縮器203へ供給する配管である。凝縮器203は、冷媒を液化して凝縮する。低圧冷凍配管208と低圧冷凍配管210の間には、電磁弁209が配置されている。
【0105】
図8に示す高圧冷凍配管202と低圧冷凍配管206の間には、高圧冷凍配管204とは別の経路である高圧冷凍配管211と高圧冷凍配管213が、並列に接続されている。高圧冷凍配管211の途中には、電磁弁212が配置されている。高圧冷凍配管211と高圧冷凍配管213と電磁弁212は、凝縮器203とキャピラリチューブ205と高圧冷凍配管204とは、並列になっている。低圧冷凍配管208は、蒸発器207において槽250内の空気との間で熱交換された冷媒を、冷凍機201に戻して供給する。
【0106】
図8に示すように、高圧冷凍配管204と低圧冷凍配管210の間には、バイパス回路270が、接続されている。
【0107】
このバイパス回路270は、バイパス冷凍配管219と、機械式の膨張弁220Aと、バイパス冷凍配管221を有している。キャピラリチューブ214は、バイパス冷凍配管210と低圧冷凍配管208の間に接続されている。
【0108】
冷却システム200Xを通常運転する場合には、コントローラ224の指令により、一方の電磁弁212が「閉」状態で、他方の電磁弁209が「開」状態で運転を行う。
【0109】
図8に示すコントローラ224は、電磁弁212,209の開閉動作をするために、電磁弁212,209に対して通電制御SD、SGをそれぞれ行う。コントローラ224は、冷凍機201を駆動するために、冷凍機201に対して通電制御SFをする。凝縮器203の凝縮器ファン223は、回転することで空冷凝縮器203の熱交換効率を上げて、液化凝縮効率を上げるために設けられている。
【0110】
コントローラ224は、凝縮器ファン223の動作をするために、通電制御SEをする。コントローラ224は、槽250内の底部のヒータ215を発熱させるために、通電制御SCをする。コントローラ224は、槽内ファン216を駆動するために、通電制御SBを行う。コントローラ224は、温度センサ217から得られる槽250内の空気の温度情報SAを得て槽内温度のコントロールを行う。
【0111】
図8に示すバイパス回路240の機械式の膨張弁220Aの適正な開度制御は、缶温筒220Bで検知した槽250内の蒸発器207の下流側での温度の上昇、下降に応じて、コントローラ224とは独立して行うことができる。
【0112】
蒸発器207に付着した霜を除去するための霜取り機構について説明する。この霜取り機構は、上述した高圧冷凍配管211と高圧冷凍配管213と電磁弁212と、低温冷凍配管208,210側の電磁弁209とキャピラリチューブ214とにより構成されている。この霜取り機構では、高圧冷凍配管211と高圧冷凍配管213と電磁弁212は、槽250内において、蒸発器207に付着した霜を除去するために、この蒸発器207に対して高温の冷媒を供給するようになっている。
【0113】
次に、上述した
図8に示す冷却システム200Xの動作を説明する。
【0114】
まず、通常の冷却運転を行う場合には、
図8のコントローラ224の指令により、電磁弁212が「閉」状態であって、霜取り機構の電磁弁209は「開」状態で運転を行う。一方、蒸発器207の霜取りを行う霜取り運転を行う場合には、コントローラ224の指令により、逆の動作になり、電磁弁212が「開」状態であって、電磁弁209は「閉」状態で運転を行うようになっている。
【0115】
バイパス回路270が、高圧冷凍配管204と低圧冷凍配管210の間に接続されていることと、缶温筒220Bが槽250内において蒸発器207の下流側(蒸発器207の近傍)の温度の上昇や下降に応じて、機械式の膨張弁220Aの開度を制御するようになっている。
【0116】
これにより、槽250内の空気が低温域にある場合においては、缶温筒220Bが蒸発器207の下流側の低温を検知して、機械式の膨張弁220Aの開度を小さくすることで、冷媒がバイパス回路270を通る量が減るので、槽250内にある蒸発器207に流れる冷媒量が増えて、蒸発器207における蒸発温度を低く保つことで、最低到達温度を確保することができる。
【0117】
一方、槽250内の空気の温度が低温域から上がる(例えば、〜44℃)につれて、缶温筒220Bが蒸発器207の下流側の温度を検知して、缶温筒220Bは機械式の膨張弁220Aの開度をリニアに大きくする。これにより、冷媒がバイパス回路270を通る量が増えるので、槽250の底部にある蒸発器207に流れる冷媒量が減り、蒸発器207における蒸発温度が上がるように作用する。
【0118】
次に、もしも蒸発器207に霜が付着した場合には、冷凍機201から送られる高温冷媒により、蒸発器207の霜付けを除去する動作について説明する。上述したように、蒸発器207の霜取りを行う霜取り運転を行う場合には、コントローラ224の指令により、通常運転とは逆の動作になり、電磁弁212が「開」状態であって、電磁弁209は「閉」状態で運転を行うことになる。このため、冷凍機201からの高温冷媒は、高圧冷凍配管211と電磁弁212と高圧冷凍配管213と低圧冷凍配管206と、蒸発器207と、低温冷凍配管208とキャピラリチューブ214と低温冷凍配管210を通って、冷凍機201に戻る。
【0119】
その際に、蒸発器207に霜が付着している場合には、缶温筒220Bが槽250内の低温を検知するので、缶温筒220Bは機械式の膨張弁220Aの開度を小さくして、バイパス回路270に流れる冷媒の量を減らすことで、蒸発器207に流れる高温冷媒の冷媒量を多くして、蒸発器207の霜取り能力を最大限に上げる。
【0120】
そして、蒸発器207に付着している霜が減ってくると、缶温筒220Bが槽250内の蒸発器207の下流側の温度上昇を検知するので、缶温筒220Bは機械式の膨張弁220Aの開度を大きくして、バイパス回路270に流れる高温冷媒の冷媒量を多くする。このため、蒸発器207へ流れる高温冷媒の冷媒量を減少させて、槽250内の温度上昇を低減させる効果がある。これにより、蒸発器207への霜付きが多量に発生してしまうのを防ぎ、蒸発器207に霜付きがある場合に、槽250内の温度が不要に上昇してしまうのを防ぐことができる。
【0121】
このようにして、冷却システム200Xでは、槽250内の温度が、予め定めたある一定温度以上に制御される場合に、増加する過剰な冷却能力を抑制して、加熱手段であるヒータの容量の低減を図ることができる。
【0122】
尚、
図8に示すように、缶温筒220Bは、槽250内において、蒸発器207の空気の下流側に配置されているが、これに限らず槽250内において、蒸発器207の上部や下部等の近傍の位置に配置することもできる。また、槽250は、空気以外の気体を収容するものであっても良い。
【0123】
以上、実施形態を挙げて本発明を説明したが、各実施形態は一例であり、特許請求の範囲に記載される発明の範囲は、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更できるものである。
【0124】
例えば、本発明の各実施形態では、液体としては、循環水を例に挙げているが、液体の種類に限定されるものではない。