【文献】
Alcatel−Lucent,Mobile Terminating Roaming Forwarding(MTRF) charging for Roaming scenarios,3GPP TSG SA WG5 Meeting #81 S5−120154,2012年2月6日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項7乃至9のいずれか1項に記載のホーム課金デバイスと、請求項10に記載の第1のローミング課金デバイスと、請求項11または12に記載の第2のローミング課金デバイスとを備えている、CSフォールバックMTRFコールについてのローミング課金を実行するためのシステム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、一方法を提供しており、この方法によれば、EPS/LTEネットワークのCSフォールバックMTRFコールにおいて、訪問先公衆陸上モバイル・ネットワーク(VPLMN:visited public land mobile network)の中のモバイル交換センタ(MSC:mobile switching center)は、CSフォールバック・データを、例えば、課金データ・レコード(CDR:charging data records)を含むであろう。本方法は、これらの課金データ・レコードを単一のモバイル終端コール・レコードへと統合し、または集約している。
【0008】
本発明の一目的は、CSフォールバックMTRFコールについてのローミング課金のための方法およびデバイスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様によれば、ホーム課金デバイスにおけるCSフォールバックMTRFコールについてのローミング課金の一方法が、提供されており、そこでは、本方法は、以下のステップを、すなわち、
a.少なくとも1つの課金データ・レコードを取得するために少なくとも1つのローミング課金デバイスから課金データ・レコードを受信するステップであって、ユーザ機器は、少なくとも1つのローミング課金デバイスに対応するVPLMNに対してローミングする、受信するステップと、
b.統合されたターゲット課金データ・レコードを取得するために、ホーム課金デバイスの中のローカル課金データ・レコードと組み合わせて、少なくとも1つの課金データ・レコードに基づいて、統合処理を実行するステップと
を含んでいる。
【0010】
本発明の別の態様によれば、第1のVPLMNの第1のローミング課金デバイスにおけるMTRFコールについてのローミング課金を容易にするための一方法が、さらに提供されており、そこでは、本方法は、
A.第1のVPLMNにおけるユーザ機器の第1のローミング関連の情報に基づいて、第1の課金データ・レコードを生成するステップと、
B.ユーザ機器に対応するホーム課金デバイスに対して第1の課金データ・レコードを送信するステップと
を含んでおり、そこでは、第1のローミング関連の情報は、以下の項目、すなわち、
− 第1のVPLMNに対応する第1のモバイル交換センタの番号と、
− CSフォールバック・タイムスタンプと、
− 第1のVPLMNにおけるユーザ機器に対応する第1のMSRNと、
− ユーザ機器のIMSIと、
− ユーザ機器のMSISDNと、
− コーリング・パーティ番号と、
− コール持続時間と、
− ゲートウェイ・モバイル交換センタと、第1のモバイル交換センタとの間のトランキング情報と
のうちの少なくとも1つを含んでいる。
【0011】
本発明のさらなる一態様によれば、第2のVPLMNの第2のローミング課金デバイスにおけるMTRFコールについてのローミング課金を容易にするための一方法が、さらに提供されており、そこでは、ユーザ機器は、第1のVPLMNから第2のVPLMNへとローミングし、そこでは、本方法は、
I.第2のVPLMNにおけるユーザ機器の第2のローミング関連の情報に基づいて、第2の課金データ・レコードを生成するステップと、
II.ユーザ機器に対応するホーム課金デバイスに対して第2の課金データ・レコードを送信するステップと
を含んでおり、そこでは、第2のローミング関連の情報は、以下の項目、すなわち、
− 第2のVPLMNに対応する第2のモバイル交換センタの番号と、
− CSフォールバック・タイムスタンプと、
− CSフォールバック相関識別情報と、
− 第1のVPLMNにおけるユーザ機器に対応する第1のMSRNと、
− 第2のVPLMNにおけるユーザ機器に対応する第2のMSRNと、
− ユーザ機器のIMSIと、
− ユーザ機器のMSISDNと、
− コーリング・パーティ番号と、
− コール持続時間と、
− 第1のVPLMNに対応する第1のモバイル交換センタと、第2のモバイル交換センタとの間のトランキング情報と
のうちの少なくとも1つを含んでいる。
【0012】
本発明のさらにさらなる一態様によれば、CSフォールバックMTRFコールについてのローミング課金を実行するためのホーム課金デバイスが、さらに提供されており、そこでは、本デバイスは、
少なくとも1つの課金データ・レコードを取得するために少なくとも1つのローミング課金デバイスから課金データ・レコードを受信するように構成された第1の課金取得モジュールであって、ユーザ機器は、少なくとも1つのローミング課金デバイスに対応するVPLMNに対してローミングする、第1の課金取得モジュールと、
統合されたターゲット課金データ・レコードを取得するために、ホーム課金デバイスの中のローカル課金データ・レコードと組み合わせて、少なくとも1つの課金データ・レコードに基づいて、統合処理を実行するように構成された統合処理モジュールと
を備えている。
【0013】
本発明のさらにさらなる一態様によれば、第1のVPLMNにおけるMTRFコールについてのローミング課金を実行することを容易にするための第1のローミング課金デバイスが、提供されており、そこでは、本デバイスは、
第1のVPLMNにおけるユーザ機器の第1のローミング関連の情報に基づいて、第1の課金データ・レコードを生成するように構成された第1の課金生成モジュールと、
ユーザ機器に対応するホーム課金デバイスに対して第1の課金データ・レコードを送信するように構成された第1の課金送信モジュールと
を備えており、そこでは、第1のローミング関連の情報は、以下の項目、すなわち、
− 第1のVPLMNに対応する第1のモバイル交換センタの番号と、
− CSフォールバック・タイムスタンプと、
− 第1のVPLMNにおけるユーザ機器に対応する第1のMSRNと、
− ユーザ機器のIMSIと、
− ユーザ機器のMSISDNと、
− コーリング・パーティ番号と、
− コール持続時間と、
− ゲートウェイ・モバイル交換センタと、第1のモバイル交換センタとの間のトランキング情報と
のうちの少なくとも1つを含んでいる。
【0014】
本発明のさらなる一実施形態によれば、第2のVPLMNにおけるMTRFコールについてのローミング課金を容易にするための第2のローミング課金デバイスが、提供されており、そこでは、ユーザ機器は、第1のVPLMNから第2のVPLMNへとローミングし、そこでは、本デバイスは、
第2のVPLMNにおけるユーザ機器の第2のローミング関連の情報に基づいて、第2の課金データ・レコードを生成するように構成された第2の課金生成モジュールと、
ユーザ機器に対応するホーム課金デバイスに対して第2の課金データ・レコードを送信するように構成された第2の課金送信モジュールと
を備えており、そこでは、第2のローミング関連の情報は、以下の項目、すなわち、
− 第2のVPLMNに対応する第2のモバイル交換センタの番号と、
− CSフォールバック・タイムスタンプと、
− CSフォールバック相関識別情報と、
− 第1のVPLMNにおけるユーザ機器に対応する第1のMSRNと、
− 第2のVPLMNにおけるユーザ機器に対応する第2のMSRNと、
− ユーザ機器のIMSIと、
− ユーザ機器のMSISDNと、
− コーリング・パーティ番号と、
− コール持続時間と、
− 第1のVPLMNに対応する第1のモバイル交換センタと、第2のモバイル交換センタとの間のトランキング情報と
のうちの少なくとも1つを含んでいる。
【0015】
本発明のさらにさらなる態様によれば、上記のホーム課金デバイスと、上記の第1のローミング課金デバイスと、上記の第2のローミング課金デバイスとを備える、CSフォールバックMTRFコールについてのローミング課金を実行するためのシステムが、提供されている。
【0016】
先行技術と比べて、本発明は、課金データ・レコードを計算する新規の方法を導入して、訪問先ネットワークにおけるローミング課金デバイスにおいて最終的な課金を実行する代わりに、ホーム・ネットワークにおけるホーム課金デバイスにおいて最終的な課金を実行しており、これは、端末加入者が、正しく課金されることを保証し、また訪問先ネットワークのモバイル交換センタにおいて課金データ・レコードに対する繰り返しの課金を回避する。
【0017】
本発明の他の特徴と、目的と、利点とは、以下のような添付の図面を参照して非限定的な実施形態についての詳細な説明を読むことを通して、より明らかになるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0019】
添付図面の中の同じ参照符号または類似した参照符号は、同じコンポーネントまたは類似したコンポーネントを表している。
【0020】
以下では、本発明は、添付図面を参照して、さらに詳細に説明されるであろう。
【0021】
図1は、本発明の別の態様による、CSフォールバックMTRFコールについてのローミング課金のネットワーク・システム・トポロジを示すものである。
【0022】
CSFB(回路交換フォールバック)は、E−UTRAN/GERANの間のオーバーラップしたカバレッジ領域において、またユーザ機器がCSFB機能を有する場合においてのみ、使用され得る。
【0023】
CSFB技術は、SGsインターフェースを経由して実施される。MME(モビリティ管理エンティティ)と、MSCとの間には、既存のSGSN(サービスGPRSサポーティング・ノード(service GPRS supporting node))と、MSCとの間のGsインターフェースに類似したSGsインターフェースがある。SGsインターフェースは、EPSと、CSとの間のモビリティ管理プロシージャと、ページング・プロシージャとを処理するためのものである。そのようなプロシージャは、既存のGsインターフェース・プロシージャを拡張することにより実施される。
【0024】
CSFB能力を有するUEは、E−UTRANを通してEPCにアクセスすることができるだけでなく、GERAN/UTRANを通してCSにアクセスすることもでき、それゆえに、UEは、共同のEPS/IMS接続プロシージャ、アップデート・プロシージャ、および分離プロシージャ、ならびにCSサービスが使用されるときのCSFBプロシージャおよびSMSプロシージャをサポートするために必要とされる。
【0025】
MMEは、デフォルトのLAIから、またはUEから受信されるGUTIからVLR数(VLI number)を解析してはっきりさせることができ、共同のEPS/IMS接続を有するUEについてのSGs相関を維持することができ、EPS分離をするとすぐにIMS分離を開始することができ、MSCがCSサービスのためにUEにページングするときに、eノードB(eNode B)に対するページング・プロシージャを開始することができ、CSFBの場合にSMSプロシージャをサポートすることができ、CSFBコール要求(O&Mの理由に起因した)を拒絶することができることが、必要とされ、複数のMSC/VLRが、同じLAIにサービスする場合には、CSFBをサポートするMMSは、LAIと、IMSIとから取得されるハッシュ値を使用して、VLR数を決定することができる。
【0026】
MSCは、EPS/IMSI共同接続を有するUEについてのSGs相関を維持し、SGsインターフェースと、Iu/Aインターフェースとにおいて並行して加入者にページングし、またCSFBの場合にSMSプログラムをサポートすることができる。
【0027】
E−UTRANは、UEに対してページング要求と、SMSとを転送し、またターゲットCSドメインにおいてセルに対してUEを転送することができることが必要とされる。
【0028】
複数のMSC/VLRが、同じLAIにサービスする場合に、GsをサポートするSGSNは、IMSIと、LAIとから取得されるハッシュ値を使用して、VLR数を決定するであろう。
【0029】
図2は、本発明の一態様による、CSフォールバックMTRFコールについてのローミング課金のための方法のフローチャートを示すものである。
【0030】
ステップS201において、ホーム課金デバイス1は、少なくとも1つのローミング課金デバイスから課金データ・レコードを受信して、少なくとも1つの課金データ・レコードを取得し、そこでは、ユーザ機器は、少なくとも1つのローミング課金デバイスに対応するVPLMNに対してローミングする。具体的には、ユーザ機器は、複数のVPLMNに対してローミングし、ユーザが、VPLMNに対してローミングするたびごとに、VPLMNにおけるローミング課金デバイスは、ユーザ機器のローミング情報に基づいて、課金データ・レコードを生成し、例えば、VPLMNに対応するモバイル交換センタ(MSC)の番号、CSフォールバック・タイムスタンプ、VPLMNにおけるユーザ機器の移動局ローミング番号(MSRN:mobile station roaming number)、国際モバイル加入者識別情報(IMSI:international mobile subscriber identity)、移動局国際ISDN番号(MSISDN:mobile station international ISDN number)、コーリング・パーティ番号、コール持続時間、ゲートウェイ・モバイル交換センタGMSCと、訪問先モバイル交換センタVMSCとの間のトランキング情報(例えば、着信トランク番号、すなわち、コールが開始されたVMSCトランク番号、および発信トランク番号、すなわち、コールがVMSCを離れたトランク番号)などに基づいて、VPLMNにおけるユーザ機器の課金データ・レコードを生成しており、その後に、VPLMNにおけるローミング課金デバイスは、ユーザ機器に対応するホーム課金デバイス1に対して、その中の課金データ・レコードを送信し、または後のローミング課金デバイスは、後の課金デバイスの課金データ・レコードと、それ自身の課金データ・レコードを統合する、前の課金デバイスに対して、その中の課金データ・レコードを送信し、また次いで、さらに、ホーム課金デバイス1に対して統合された課金データ・レコードを送信する最も早期のローミング課金デバイスまで、前の課金デバイスに先行するローミング課金デバイスに対して統合された課金データ・レコードを送信するなどである。ここで、ユーザ機器は、最も早期のローミング課金デバイスに対応するVPLMNから、後のローミング課金デバイスに対応するVPLMNへと一つずつローミングする。
【0031】
ステップS202において、ホーム課金デバイス1は、ホーム課金デバイスの中のローカル課金データ・レコードと組み合わせて、少なくとも1つの課金データ・レコードに基づいて、統合処理を実行して、統合されたターゲット課金データ・レコードを取得する。
【0032】
ここで、ローカル課金データ・レコードは、ホーム課金デバイス1によって生成され、または取得される、ユーザ機器の課金データ・レコードであり、例えば、第1のMSRN番号(第1のVPLMNにおけるユーザ機器の移動局ローミング番号)と第1のVMSC番号(第1のVPLMNに対応するモバイル交換センタの番号)とに基づいて、生成される課金データ・レコードであり、あるいはローカル課金データ・レコードは、他のローミング課金デバイスから送信され、またホーム課金デバイス1によって既に取得されているような、ユーザ機器の課金データ・レコードを含むこともできる。
【0033】
例えば、ユーザ機器が、最初に第1のVPLMNから第2のVPLMNへとローミングし、また次いで、第2のVPLMNから第3のVPLMNへとローミングするものと仮定する。3つのVPLMNの中のローミング課金デバイスは、ユーザ機器のためにそれぞれそれらの3つのVPLMNにおいてその課金データ・レコードを生成し、またユーザ機器に対応するHPLMN(ホーム公衆陸上モバイル・ネットワーク(home public land mobile network))におけるホーム課金デバイス1に対して3つの課金データ・レコードを送信し、ホーム陸上課金デバイス1は、ホーム課金デバイス1の中のローカル課金データ・レコードと組み合わせて、3つの課金データ・レコードに対する統合処理を実行して、統合されたターゲット課金データ・レコードを取得する。
【0034】
別の例では、3つのVPLMNにおけるローミング課金デバイスは、ユーザ機器のためにそれぞれそれらの3つのVPLMNにおいてその課金データ・レコードを生成する。第3のVPLMNにおける第3のローミング課金デバイスは、第2のVPLMNにおける第2のローミング課金デバイスに対して、その中の第3の課金データ・レコードを送信し、第2のローミング課金デバイスは、第2のローミング課金デバイスの中の第3の課金データ・レコードと、第2の課金データ・レコードとに対する統合処理を実行して、統合された第1の候補課金データ・レコードを取得し、またそれを第1のVPLMNにおける第1のローミング課金デバイスに対して送信し、第1のローミング課金デバイスは、さらに、第1のローミング課金デバイスの中の第1の候補課金データ・レコードと、第1の課金データ・レコードとに対する統合処理を実行して、統合された第2の課金データ・レコードを取得し、またそれをHPLMNにおけるホーム課金デバイス1に対して送信し、ホーム課金デバイス1は、さらに、ホーム課金デバイス1の中の第2の候補課金データ・レコードと、ローカル課金データ・レコードとに対する統合処理を実行して、統合されたターゲット課金データ・レコードを取得する。
【0035】
図3は、本発明の好ましい一実施形態による、CSフォールバックMTRFコールについてのローミング課金のための方法のフローチャートを示すものである。ここで、ユーザ機器は、HPLMNから第1のVPLMNへとローミングし、またさらに、第1のVPLMNから第2のVPLMNへとローミングする。
【0036】
ステップS303において、第1のVPLMNにおける第1のローミング課金デバイス2は、第1のVPLMNにおけるユーザ機器の第1のローミング関連の情報に基づいて、例えば、第1のVPLMNに対応する、第1のモバイル交換センタ(MSC)の番号、CSフォールバック・タイムスタンプ、VPLMNにおけるユーザ機器に対応する第1の移動局ローミング番号(第1のMSRN)、国際モバイル加入者識別情報(IMSI)、移動局国際ISDN番号(MSISDN)、コーリング・パーティ番号、コール持続時間、ゲートウェイ・モバイル交換センタGMSCと、第1のモバイル交換センタVMSCとの間のトランク情報(例えば、着信トランク番号、すなわち、コールが開始されたVMSCトランク番号、および発信トランク番号、すなわち、コールがVMSCを離れたトランク番号)などに基づいて、第1の課金データ・レコードを生成する。
【0037】
当業者なら、上記の第1のローミング関連の情報は、例示的なものにすぎず、他の既存の第1のローミング関連の情報、または将来において場合によっては進化させられることもあるそのような情報が、本発明に対して適用可能な場合には、本発明の保護範囲の内部に含まれるべきでもあり、また参照によりここで組み込まれていることを理解すべきである。
【0038】
ステップS304においては、第1のローミング課金デバイス2は、ユーザ機器に対応するHPLMNにおけるホーム課金デバイス1に対して第1の課金データ・レコードを送信する。
【0039】
その後に、ユーザ機器は、第1のVPLMNから第2のVPLMNへとローミングする。ステップ305において、第2のローミング課金デバイス3は、VPLMN2におけるユーザ機器の第2のローミング関連の情報に基づいて、例えば、第2のVPLMNに対応する、第2のモバイル交換センタ(MSC)の番号、CSフォールバック・タイムスタンプ、CSフォールバック相関ID、第1のVPLMNにおけるユーザ機器に対応する第1の移動局ローミング番号(第1のMSRN)、第2のVPLMNにおけるユーザ機器に対応する第2の移動局ローミング番号(第2のMSRN)、国際モバイル加入者識別情報(IMSI)、移動局国際ISDN番号(MSISDN)、着信コール番号、コール持続時間、第1のVPLMNに対応する第1のモバイル交換センタ(第1のVMSC)と、第2のモバイル交換センタ(第2のVMSC)との間のトランク回線情報などに基づいて、第2の課金データ・レコードを生成する。
【0040】
当業者なら、上記の第2のローミング関連の情報は、例示的なものにすぎず、他の既存の第2のローミング関連の情報、または将来において場合によっては進化させられることもあるそのような情報が、本発明に対して適用可能な場合には、本発明の保護範囲の内部に含まれるべきでもあり、また参照によりここで組み込まれていることを理解すべきである。
【0041】
ステップS306においては、第2のローミング課金デバイス3は、ユーザ機器に対応するHPLMNにおけるホーム課金デバイス1に対して第2の課金データ・レコードを送信する。
【0042】
ステップS301において、ホーム課金デバイス1は、第1のローミング課金デバイスから第1の課金データ・レコードを受信し、そこでは、ユーザ機器は、第1のローミング課金デバイスに対応するHPLMN1に対してローミングし、第2のローミング課金デバイスから第2の課金データ・レコードを受信し、そこでは、ユーザ機器は、第1のVPLMNを経由して第2のローミング課金デバイスに対応するHPLMN2に対してローミングする。
【0043】
ステップS302において、ホーム課金デバイス1は、ホーム課金デバイスの中のローカル課金データ・レコードと組み合わせて、第1の課金データ・レコードと、第2の課金レコードとに基づいて、統合処理を実行して、統合されたターゲット課金データ・レコードを取得する。
【0044】
図4は、本発明の別の好ましい実施形態による、CSフォールバックMTRFコールについてのローミング課金のための方法のフローチャートを示すものである。ここで、ユーザ機器は、HPLMNから第1のVPLMNへとローミングし、またさらに、第1のVPLMNから第2のVPLMNへとローミングする。
【0045】
ステップS405において、第2のローミング課金デバイス3は、第2のVPLMNにおける第2のローミング関連の情報に基づいて、例えば、第2のVPLMNに対応する、第2のモバイル交換センタMSCの番号、CSフォールバック・タイムスタンプ、CSフォールバック相関ID、第1のVPLMNにおけるユーザ機器に対応する第1の移動局ローミング番号(第1のMSRN)、第2のVPLMNにおけるユーザ機器に対応する第2の移動局ローミング番号(第2のMSRN)、国際モバイル加入者識別情報(IMSI)、移動局国際ISDN番号(MSISDN)、コーリング・パーティ番号、コール持続時間、第1のVPLMNに対応する第1のモバイル交換センタ(第1のVMSC)と、第2のモバイル交換センタ(第2のVMSC)との間のトランク情報などに基づいて、第2の課金データ・レコードを生成する。
【0046】
ステップS406においては、第2のローミング課金デバイス3は、第1のVPLMNに対応する第1のローミング課金デバイスに対して第2の課金データ・レコードを送信する。
【0047】
ステップS407において、第1のローミング課金デバイス2は、第2のローミング課金デバイス3から第2の課金データ・レコードを受信し、そこでは、ユーザ機器は、第1のVPLMNから第2のローミング課金デバイスに対応する第2のVPLMNに対してローミングし、そこでは、第2の課金データ・レコードは、第2のVPLMNにおけるユーザ機器に対応する第2のMSRNを含んでいる。
【0048】
その後に、ステップS403において、第1のローミング関連の情報に基づいて、例えば、第1のVPLMNに対応する、第1のモバイル交換センタ(MSC)の番号、CSフォールバック・タイムスタンプ、第1のVPLMNにおけるユーザ機器に対応する第1の移動局ローミング番号(第1のMSRN)、国際モバイル加入者識別情報(IMSI)、移動局国際ISDN番号(MSISDN)、コーリング・パーティ番号、コール持続時間、ゲートウェイ・モバイル交換センタGMSCと、第1のモバイル交換センタVMSCとの間のトランク情報などに基づいて、生成される課金データ・レコードと組み合わせて、第2の課金データ・レコードに基づいて、第1のローミング課金デバイス2は、第2の課金データ・レコードと、第1のローミング関連の情報とに対する統合処理を実行して、第1の課金データ・レコードを取得する。
【0049】
次に、ステップS404において、第1のローミング課金デバイス2は、ユーザ機器に対応するHPLMNにおけるホーム課金デバイス1に対して第1の課金データ・レコードを送信する。
【0050】
ステップS401において、ホーム課金デバイス1は、第1のローミング課金デバイス1から第1の課金データ・レコードを受信し、そこでは、第1の課金データは、第2のローミング課金デバイスからの第2の課金データ・レコードに少なくとも基づいて、生成され、そこでは、ユーザ機器は、第1のローミング課金デバイスに対応する第1のVPLMNから第2のローミング課金デバイスに対応する第2のVPLMNへとローミングする。
【0051】
ステップS402において、ホーム課金デバイス1は、第1の課金データ・レコードに基づいて、またホーム課金デバイスの中のローカル課金データ・レコードと組み合わせて、統合処理を実行する。
【0052】
図5は、本発明のさらなる好ましい一実施形態による、CSフォールバックMTRFコールについてのローミング課金のための方法のフローチャートを示すものである。
【0053】
ステップaにおいて、ゲートウェイ・モバイル交換センタ(GMSC)は、コールされた移動局に対応するホーム・ロケーション・レジスタ(HLR:home location register)からユーザ機器または移動局(MS)によって開始されるコールによって搬送されるMSISDN(コールされた番号)に基づいて、送信ルーティング情報(SRI:Sending Routing Information)を要求する。
【0054】
ステップbにおいて、HLRは、第1のビジター・ロケーション・レジスタ(第1のVLR:Visitor Location Register)または第1のモバイル交換センタ(第1のVMSC)に提供ローミング番号(PRN:Provide Roaming Number)を要求する。
【0055】
ステップcにおいて、第1のVLRは、第1のVPLMNにおけるコールされた加入者の第1の移動局ローミング番号(第1のMSRN)をPRN ACKの特定のフィールドへと書き込み、またそれをHLRに対して送信する。
【0056】
ステップdにおいて、HLRは、さらに、SRI ACKを経由してGMSCに対して第1のMSRNを送信する。
【0057】
ステップeにおいて、GMSCは、第1のVMSC/第1のVLRに対して、MSRNを搬送する初期アドレス・メッセージ(initial address message)IAMを送信する。
【0058】
ステップfにおいて、第1のVMSC/第1のVLRは、移動局に対するページングを実行し、またCSFBプロシージャが、開始される。
【0059】
ステップg1において、GMSCは、ステップdにおいて取得される第1のMSRNと、第1のVMSCの番号とに基づいて、移動局についてのCDR課金を実行する。
【0060】
ステップg2において、第1のVMSC/第1のVLRは、第1のVPLMNにおける移動局の第1のMSRNに基づいて、移動局に対するCDR課金を実行する。
【0061】
ステップhにおいて、移動局は、第2のVPLMNに対してローミングし、またそのアドレス情報をアップデートする。
【0062】
ステップiにおいて、ロケーション・アップデート要求(Location Update Request)LURが、「CSMT」フラグと、有効な一時的モバイル加入者識別情報(TMSI:temporary mobile subscriber identity)または元のロケーション・エリア識別情報(location area identity)LAI(例えば、第1のVLRの再開の後ではない)とを含む場合、MTRF−サポートされた(MTRF−supported)第2のモバイル交換センタ(第2のVMSC)または第2のビジター・ロケーション・レジスタ(第2のVLR)は、第1のVMSC/第1のVLRに対して送信されるMAP(モバイル・アプリケーション部分(Mobile Application Part))ロケーション・アップデート・メッセージの中にMTRF−サポートされたフラグと、第2のVMSC/第2のVLRの番号とを含むことができる。
【0063】
ステップjにおいて、MTRF−サポートされた第2のVMSC/第2のVLRは、MAPロケーション・アップデート・メッセージの中にMTRF−サポートされたフラグを含んでおり、またホーム加入者サーバ(home subscriber server)HSSまたはHLRに対してMAPロケーション・アップデート・メッセージを送信する。
【0064】
ステップkにおいて、MTRF−サポートされたフラグを含むMAPロケーション・アップデート・メッセージを受信した後に、MTRF−サポートされたHSS/HLRは、第1のVMSCと、第2のVMSCとにおけるローミング協定に基づいて、第1のVMSCと、第2のVMSCとの間のMTRFコールを認可すべきかどうかを決定する。MTRFが認可される場合、HSS/HLRは、MAPロケーション・キャンセル・メッセージを第1のVMSC/第1のVLRに対して送信し、そのMAPロケーション・キャンセル・メッセージは、MTRFサポートされ、また認可されたフラグと、第2のVMSC/第2のVLRの番号とを含んでいる。MTRFが認可されない場合、HSS/HLRは、MAPロケーション・キャンセル・メッセージを第1のVMSC/第1のVLRに対して送信し、ロケーション・キャンセル・メッセージは、MTRFサポートされ、また認可されないフラグを含んでいる。
【0065】
ステップlにおいて、第1のVMSC/第1のVLRは、ロケーション・キャンセル確認メッセージをHLRに対して送信する。
【0066】
ステップmにおいて、第1のVMSC/第1のVLRが、MAPロケーション・キャンセル・メッセージを受信するときに、第1のVMSC/第1のVLRが、ページングしている場合、またMAPロケーション・キャンセル・メッセージが、MTRFサポートされ、また認可されたフラグを含んでいる場合、またはMAPロケーション・キャンセル・メッセージが、MTRFサポートされ、また認可されたフラグも、MTRFサポートされ、また認可されないフラグも含んでいないが、第1のVMSC/第1のVLRが、ステップhの前にMTRF−サポートされたフラグを受信している場合には、第1のVMSC/第1のVLRは、ページング・タイマーを停止させる。
【0067】
ステップnにおいて、HLRは、第2のVMSC/第2のVLRのために加入者データを挿入する。
【0068】
ステップoにおいて、HLRが、MTRFを認可する場合、それは、第2のVMSC/第2のVLRの番号を使用して、PRN要求を送信する。具体的には、HLRが、MTRFをサポートし、またHSS/HLRと、第2のVMSCとのローカル・オペレータ・ポリシーとローミング協定とに基づいて、MTRFを適用することを決定する場合、それは、MAP PRN要求を第2のVLRに対して送信し、そのPRN要求は、HSS/HLRから受信されるようなMAP PRNの中にMTRF識別子と、第1のMSRNと、パラメータとを含んでいる。
【0069】
ステップpにおいて、第2のVMSC/第2のVLRは、MAP PRN要求を受信し、その要求は、MTRF識別子、第1のVMSC/第1のMSRNの番号を含んでおり、第2のVMSC/第2のVLRは、MTRFについてのHLRと、第1のVMSCとを用いてローミング協定をチェックすることができる。
【0070】
ステップqにおいて、HLRは、第2のVMSC/第2のVLRのために加入者データを挿入し続ける。
【0071】
ステップrにおいて、HLRは、第2のVMSC/第2のVLRに対してロケーション・アップデート肯定応答を送信する。
【0072】
ステップsにおいて、ロケーション・アップデート肯定応答を受信した後に、第2のVMSC/第2のVLRは、第1のVMSC/第1のVLRに対してMSRNを送信する。具体的には、第2のVMSC/第2のVLRが、MAP PRN要求を受け入れる場合、それが、HLRを用いてMAPロケーション・アップデート・プロシージャを成功裏に完了した後に、第2のVMSC/第2のVLRは、第1のVMSC/第1のVLRから第2のVMSC/第2のVLRへとコールをルーティングすることを可能にするようにMSRNを割り付ける。代替的な一実施形態として、第2のVMSC/第2のVLRは、HLRを用いてMAPアップデート・ロケーション・プロシージャを完了する前に、MSRNを割り付けることができる。
【0073】
ステップtにおいて、第2のVMSC/第2のVLRは、MAP PRN要求を通して第2のMSRNを第1のVMSC/第1のVLRに対して送信し、第2のVMSC/第2のVLRからMSRNを受信した後に、第1のVMSC/第1のVLRは、どのような進行中の課金も停止させる。
【0074】
ステップuにおいて、第2のVMSC/第2のVLRから第2のMSRNを受信した後に、それは、第1のVMSC/第1のVLRが、コールを第2のVMSC/第2のVLRに対して中継することを可能にしており、第1のVMSC/第1のVLRは、第1のMSRNと、第2のMSRNと、第2のVMSC/第2のVLRの番号とを含む、課金データ・レコードのために必要とされるデータを閉じる。
【0075】
ステップvにおいて、第1のVMSC/第1のVLRは、第1のMSRNと、第2のMSRNと、第2のVMSCの番号とに基づいて、CDRを閉じる。
【0076】
さらなるプロシージャは、ロケーション・アップデートの算出と、IMEIチェックと、TMSIの再割付けなどとを必要とする。
【0077】
ステップwにおいて、IAMメッセージが、移動局のロケーション・アップデート・プロシージャの完了の前に受信される場合、第2のVMSC/第2のVLRは、ロケーション・アップデート・プロシージャの完了まで、または通常の終端コール・プロシージャが開始されるとすぐに、コールのセットアップを遅延させることができ、より一般的な状況においては、ロケーション・アップデートが、「フォロー・オン(follow−on)」表示とともに、受信される場合に、また第2のVMSC/第2のVLRが、「フォロー・オン」表示をサポートする場合に、IAMは、待機コールとして取り扱われ、またはビジー(CFB)として転送される可能性があり、これは、「フォロー・オン」コールの状態と、加入者の加入データとに依存しており、ロケーション・アップデート受け入れメッセージが、HLRからMAPロケーション・アップデート肯定応答を受信した後の任意の時刻に移動局に対して送信される可能性があり、すなわち、移動局を伴うロケーション・アップデート・プロシージャは、移動局ローミング転送プロシージャによって影響を受けない。
【0078】
ステップxにおいて、第2のVMSC/第2のVLRは、移動局に対してロケーション・アップデート受信メッセージを送信し、それによって、TMSI再割付けを完了している。
【0079】
ステップyにおいて、第2のVMSC/第2のVLRは、移動局とのコールを確立する。
【0080】
次に、標準のMTモバイル終端コール・プロシージャが、開始される。
【0081】
ステップzにおいて、第2のVMSC/第2のVLRは、第1のMSRNと、第2のMSRNと、第1のVMSCの番号とに基づいて、CDR課金を開始する。
【0082】
MTRF CSフォールバック・コールが、終了するときに、第2のVMSCは、CDRを閉じ、またそれを第1のVMSCに対して送信し、第1のVMSCは、MSRNと、MSCトランク回線/番号とに基づいて、第2のVMSCによって送信されるCDRと、第1のVMSCにおけるCDRとに対する統合(相関および一体化)を実行し、第1のVMSCは、さらに、HPLMNにおけるホーム課金デバイス1に対して統合されたCDRを送信し、ホーム課金デバイス1は、第1のMSRNと、第1のVMSCの番号とに基づいて、生成されるCDRを含んでいる。次いで、ホーム課金デバイス1は、ホーム課金デバイス1の中のCDRと、ローカルCDRとに対する統合処理を実行して、加入者についてのターゲットCDRを生成する。
【0083】
代わりに、第1のVMSCと、第2のVMSCとは、課金するためにホーム課金デバイス1に対してその上のCDRを直接に送信することもできる。ホーム課金デバイス1は、MSC識別情報、第1のMSRN、第2のMSRNに関連づけられて、複数のルーティング経路についての課金を実行する。
【0084】
図6は、本発明の別の態様による、CSフォールバックMTRFコールについてのローミング課金のためのデバイスの図を示すものである。ホーム課金デバイス1は、第1の課金取得モジュール601と、統合処理モジュール602とを備えている。
【0085】
ホーム課金デバイス1の第1の課金取得モジュール601は、少なくとも1つのローミング課金デバイスから課金データ・レコードを受信して、少なくとも1つの課金データ・レコードを取得し、そこでは、ユーザ機器は、少なくとも1つのローミング課金デバイスに対応するVPLMNに対してローミングする。具体的には、ユーザ機器は、複数のVPLMNに対してローミングし、ユーザが、VPLMNに対してローミングするたびごとに、VPLMNにおけるローミング課金デバイスは、ユーザ機器のローミング情報に基づいて、課金データ・レコードを生成し、例えば、VPLMNに対応するモバイル交換センタ(MSC)の番号、CSフォールバック・タイムスタンプ、VPLMNにおけるユーザ機器の移動局ローミング番号(MSRN)、国際モバイル加入者識別情報(IMSI)、移動局国際ISDN番号(MSISDN)、コーリング・パーティ番号、コール持続時間、GMSCと、VMSCとの間のトランキング情報(例えば、着信トランク番号、すなわち、コールが開始されたVMSCトランク番号、および発信トランク番号、すなわち、コールがVMSCを離れたトランク番号)などに基づいて、VPLMNにおけるユーザ機器の課金データ・レコードを生成しており、その後に、VPLMNにおけるローミング課金デバイスは、ユーザ機器に対応するホーム課金デバイス1に対して、その中の課金データ・レコードを送信し、または後のローミング課金デバイスは、後の課金デバイスの課金データ・レコードと、それ自身の課金データ・レコードを統合する、前の課金デバイスに対して、その中の課金データ・レコードを送信し、また次いで、さらに、ホーム課金デバイス1に対して統合された課金データ・レコードを送信する最も早期のローミング課金デバイスまで、前の課金デバイスに先行するローミング課金デバイスに対して統合された課金データ・レコードを送信するなどである。ここで、ユーザ機器は、最も早期のローミング課金デバイスに対応するVPLMNから、後のローミング課金デバイスに対応するVPLMNへと一つずつローミングする。
【0086】
ホーム課金デバイス1の統合処理モジュール602は、ホーム課金デバイスの中のローカル課金データ・レコードと組み合わせて、少なくとも1つの課金データ・レコードに基づいて、統合処理を実行して、統合されたターゲット課金データ・レコードを取得する。
【0087】
ここで、ローカル課金データ・レコードは、ホーム課金デバイス1によって生成され、または取得される課金データ・レコードであり、例えば、第1のMSRN番号(第1のVPLMNにおけるユーザ機器の移動局ローミング番号)と第1のVMSC番号(第1のVPLMNに対応するモバイル交換センタの番号)とに基づいて生成される課金データ・レコードであり、あるいはローカル課金データ・レコードは、他のローミング課金デバイスから送信され、またホーム課金デバイス1によって既に取得されているような、課金データ・レコードを含むこともできる。
【0088】
例えば、ユーザ機器が、最初に第1のVPLMNから第2のVPLMNへとローミングし、また次いで、第2のVPLMNから第3のVPLMNへとローミングするものと仮定する。3つのVPLMNの中のローミング課金デバイスは、ユーザ機器のためにそれぞれ3つのVPLMNにおいてその課金データ・レコードを生成し、またユーザ機器に対応するHPLMN(ホーム公衆陸上モバイル・ネットワーク)におけるホーム課金デバイス1に対して3つの課金データ・レコードを送信し、ホーム陸上課金デバイス1は、ホーム課金デバイス1の中のローカル課金データ・レコードと組み合わせて、3つの課金データ・レコードに対する統合処理を実行して、統合されたターゲット課金データ・レコードを取得する。
【0089】
別の例では、3つのVPLMNにおけるローミング課金デバイスは、ユーザ機器のために、それぞれ3つのVPLMNにおいてその課金データ・レコードを生成する。第3のVPLMNにおける第3のローミング課金デバイスは、第2のVPLMNにおける第2のローミング課金デバイスに対して、その中の第3の課金データ・レコードを送信し、第2のローミング課金デバイスは、第2のローミング課金デバイスの中の第3の課金データ・レコードと、第2の課金データ・レコードとに対する統合処理を実行して、統合された第1の候補課金データ・レコードを取得し、またそれを第1のVPLMNにおける第1のローミング課金デバイスに対して送信し、第1のローミング課金デバイスは、さらに、第1のローミング課金デバイスの中の第1の候補課金データ・レコードと、第1の課金データ・レコードとに対する統合処理を実行して、統合された第2の課金データ・レコードを取得し、またそれをHPLMNにおけるホーム課金デバイス1に対して送信し、ホーム課金デバイス1は、さらに、ホーム課金デバイス1の中の第2の候補課金データ・レコードと、ローカル課金データ・レコードとに対する統合処理を実行して、統合されたターゲット課金データ・レコードを取得する。
【0090】
図7は、本発明の好ましい一実施形態による、CSフォールバックMTRFコールについてのローミング課金のためのデバイスの図を示すものである。ここで、ユーザ機器は、HPLMNから第1のVPLMNへとローミングし、またさらに、第1のVPLMNから第2のVPLMNへとローミングする。ホーム課金デバイス1は、第1の課金取得モジュール701と、統合処理モジュール702とを備えており、第1のローミング課金デバイス2は、第1の課金生成モジュール703と、第1の課金送信モジュール704とを備えており、第2のローミング課金デバイス3は、第2の課金生成モジュール705と、第2の課金送信モジュール706とを備えている。
【0091】
第1のVPLMNにおける第1のローミング課金デバイス2の第1の課金生成モジュール703は、第1のVPLMNにおけるユーザ機器の第1のローミング関連の情報に基づいて、例えば、第1のVPLMNに対応する、第1のモバイル交換センタ(MSC)の番号、CSフォールバック・タイムスタンプ、VPLMNにおけるユーザ機器に対応する第1の移動局ローミング番号(第1のMSRN)、国際モバイル加入者識別情報(IMSI)、移動局国際ISDN番号(MSISDN)、コーリング・パーティ番号、コール持続時間、ゲートウェイ・モバイル交換センタGMSCと、第1のモバイル交換センタVMSCとの間のトランク情報(例えば、着信トランク番号、すなわち、コールが開始されたVMSCトランク番号、および発信トランク番号、すなわち、コールがVMSCを離れたトランク番号)などに基づいて、第1の課金データ・レコードを生成する。
【0092】
当業者なら、上記の第1のローミング関連の情報は、例示的なものにすぎず、他の既存の第1のローミング関連の情報、または将来において場合によっては進化させられることもあるそのような情報が、本発明に対して適用可能な場合には、本発明の保護範囲の内部に含まれるべきでもあり、また参照によりここで組み込まれていることを理解すべきである。
【0093】
第1のローミング課金デバイス2の第1の課金送信モジュール704は、ユーザ機器に対応するHPLMNにおけるホーム課金デバイス1に対して第1の課金データ・レコードを送信する。
【0094】
その後に、ユーザ機器は、第1のVPLMNから第2のVPLMNへとローミングする。第2のローミング課金デバイス3の第2の課金生成モジュール705は、VPLMN2におけるユーザ機器の第2のローミング関連の情報に基づいて、例えば、第2のVPLMNに対応する、第2のモバイル交換センタ(MSC)の番号、CSフォールバック・タイムスタンプ、CSフォールバック相関ID、第1のVPLMNにおけるユーザ機器に対応する第1の移動局ローミング番号(第1のMSRN)、第2のVPLMNにおけるユーザ機器に対応する第2の移動局ローミング番号(第2のMSRN)、国際モバイル加入者識別情報(IMSI)、移動局国際ISDN番号(MSISDN)、着信コール番号、コール持続時間、第1のVPLMNに対応する第1のモバイル交換センタ(第1のVMSC)と、第2のモバイル交換センタ(第2のVMSC)との間のトランク回線情報などに基づいて、第2の課金データ・レコードを生成する。
【0095】
当業者なら、上記の第2のローミング関連の情報は、例示的なものにすぎず、他の既存の第2のローミング関連の情報、または将来において場合によっては進化させられることもあるそのような情報が、本発明に対して適用可能な場合には、本発明の保護範囲の内部に含まれるべきでもあり、また参照によりここで組み込まれていることを理解すべきである。
【0096】
第2のローミング課金デバイス3の第2の課金送信モジュール706は、ユーザ機器に対応するHPLMNにおけるホーム課金デバイス1に対して第2の課金データ・レコードを送信する。
【0097】
ホーム課金デバイス1の第1の課金取得モジュール701は、第1のローミング課金デバイスから第1の課金データ・レコードを受信し、そこでは、ユーザ機器は、第1のローミング課金デバイスに対応するHPLMN1に対してローミングし、第2のローミング課金デバイスから第2の課金データ・レコードを受信し、そこでは、ユーザ機器は、第1のVPLMNを経由して第2のローミング課金デバイスに対応するHPLMN2に対してローミングする。
【0098】
ホーム課金デバイス1の統合処理モジュール702は、ホーム課金デバイスの中のローカル課金データ・レコードと組み合わせて、第1の課金データ・レコードと、第2の課金レコードとに基づいて、統合処理を実行して、統合されたターゲット課金データ・レコードを取得する。
【0099】
図8は、本発明のさらなる一実施形態による、CSフォールバックMTRFコールについてのローミング課金のためのデバイスの図を示すものである。ここで、ユーザ機器は、HPLMNから第1のVPLMNへとローミングし、またさらに、第1のVPLMNから第2のVPLMNへとローミングする。ホーム課金デバイス1は、第1の課金取得モジュール801と、統合処理モジュール802とを備えており、第1のローミング課金デバイス2は、第1の課金生成モジュール803と、第1の課金送信モジュール804と、第2の課金取得モジュール807とを備えており、第2のローミング課金デバイス3は、第2の課金生成モジュール805と、第2の課金送信モジュール806とを備えている。
【0100】
第2のローミング課金デバイス3の第2の課金生成モジュール805は、第2のVPLMNにおける第2のローミング関連の情報に基づいて、例えば、第2のVPLMNに対応する、第2のモバイル交換センタMSCの番号、CSフォールバック・タイムスタンプ、CSフォールバック相関ID、第1のVPLMNにおけるユーザ機器に対応する第1の移動局ローミング番号(第1のMSRN)、第2のVPLMNにおけるユーザ機器に対応する第2の移動局ローミング番号(第2のMSRN)、国際モバイル加入者識別情報(IMSI)、移動局国際ISDN番号(MSISDN)、コーリング・パーティ番号、コール持続時間、第1のVPLMNに対応する第1のモバイル交換センタ(第1のVMSC)と、第2のモバイル交換センタ(第2のVMSC)との間のトランク情報などに基づいて、第2の課金データ・レコードを生成する。
【0101】
第2のローミング課金デバイス3の第2の課金送信モジュール806は、第1のVPLMNに対応する第1のローミング課金デバイスに対して第2の課金データ・レコードを送信する。
【0102】
第1のローミング課金デバイス2の第2の課金取得モジュール807は、第2のローミング課金デバイス3から第2の課金データ・レコードを受信し、そこでは、ユーザ機器は、第1のVPLMNから第2のローミング課金デバイスに対応する第2のVPLMNへとローミングし、そこでは、第2の課金データ・レコードは、第2のVPLMNにおけるユーザ機器に対応する第2のMSRNを含んでいる。
【0103】
その後に、第1のローミング関連の情報に基づいて、例えば、第1のVPLMNに対応する、第1のモバイル交換センタ(MSC)の番号、CSフォールバック・タイムスタンプ、第1のVPLMNにおけるユーザ機器に対応する第1の移動局ローミング番号(第1のMSRN)、国際モバイル加入者識別情報(IMSI)、移動局国際ISDN番号(MSISDN)、コーリング・パーティ番号、コール持続時間、ゲートウェイ・モバイル交換センタGMSCと、第1のモバイル交換センタVMSCとの間のトランク情報などに基づいて、生成される課金データ・レコードと組み合わせて、第2の課金データ・レコードに基づいて、第1のローミング課金デバイス2の第1の課金生成モジュール803は、第2の課金データ・レコードと、第1のローミング関連の情報とに対する統合処理を実行して、第1の課金データ・レコードを取得する。
【0104】
次に、第1のローミング課金デバイス2の第1の課金送信モジュール804は、ユーザ機器に対応するHPLMNにおけるホーム課金デバイス1に対して第1の課金データ・レコードを送信する。
【0105】
ホーム課金デバイス1の第1の課金取得モジュール801は、第1のローミング課金デバイス1から第1の課金データ・レコードを受信し、そこでは、第1の課金データは、第2のローミング課金デバイスを含む第2の課金データ・レコードによって生成され、そこでは、ユーザ機器は、第1のローミング課金デバイスに対応する第1のVPLMNから第2のローミング課金デバイスに対応する第2のVPLMNへとローミングする。
【0106】
ホーム課金デバイス1の統合処理モジュール802は、第1の課金データ・レコードに基づいて、またホーム課金デバイスの中のローカル課金データ・レコードと組み合わせて、統合処理を実行する。
【0107】
当業者にとっては、本発明が、上記の例示の実施形態についての詳細だけには限定されず、また本発明は、本発明の趣旨または基本的な特徴を逸脱することなく、他の特定の実施形態を用いて実施され得ることが、明らかである。したがって、どのような観点からも、実施形態は、例証的なものであり、また非限定的なものとして見なされるべきである。本発明の範囲は、上記説明の代わりに、添付の特許請求の範囲によって限定される。それゆえに、特許請求の範囲の内部に含まれる同等な要素の意味と、その範囲の内部のすべての変形形態とは、本発明の範囲内に含まれることを意図している。特許請求の範囲の中の任意の参照数字は、関与する特許請求項を限定するものとして見なされるべきである。さらに、「備えている/含んでいる(comprise)」および「含む(include)」のようなそのような用語は、他のユニットまたはステップを除外するものではなく、また単数形は、複数形を除外するものではないことが、明らかである。装置の請求項において述べられるような複数のユニットまたはモジュールは、ソフトウェアまたはハードウェアを通して単一のユニットまたはモジュールによって実施される可能性もある。第1の(first)や第2の(second)などの用語を使用して、名前を表しており、どのような特定のシーケンスも表してはいない。