【課題を解決するための手段】
【0031】
一つの態様によれば、本発明は、カソード電気端子を有し且つ電解質と電気化学連通するカソード電極と、アノード電気端子を有し且つ前記電解質と電気化学連通するアノード電極を備える装置において、前記カソード電極と前記アノード電極との間にあって、ゲート電気端子を有し、前記電解質と電気化学連通し且つ前記アノード電極及び前記カソード電極の少なくとも一つにおいてレドックス(酸化還元)活性である少なくとも一つの移動種に対して透過性である少なくとも一つのゲート電極と、前記装置の動作パラメータを能動的に制御するよう構成された制御回路を備える装置に関する。
【0032】
別の態様によれば、本発明は、カソード電気端子を有し且つ電解質と電気化学連通するカソード電極と、アノード電極端子を有し且つ前記電解質と電気化学連通するアノード電極を有する二次電気化学セルにおいて、前記カソード電極と前記アノード電極との間にあって、ゲート電気端子を有し、前記電解質と電気化学連通し且つ前記アノード電極及び前記カソード電極の少なくとも一つにおいてレドックス活性である前記電解質内の少なくとも一つの移動種に対して透過性である少なくとも一つのゲート電極と、前記装置の動作パラメータを能動的に制御するよう構成された制御回路を備える二次電気化学セルに関する。
【0033】
一態様によれば、本発明は、カソード電気端子を有し且つ電解質と電気化学連通するカソード電極と、アノード電気端子を有し且つ前記電解質と電気化学連通するアノード電極を備える装置において、前記カソード電極と前記アノード電極との間にあって、ゲート電極端子を有し、前記電解質と電気化学連通し且つ前記アノード電極及び前記カソード電極の少なくとも一つにおいてレドックス活性である少なくとも一つの移動種に対して透過性である少なくとも一つのゲート電極と、前記装置の動作パラメータを測定し、あるセルヘルス事象が発生するときを決定するよう構成された回路と、前記セルヘルス事象に応答するよう構成された回路を備える装置に関する。
【0034】
別の態様によれば、本発明は、カソード電気端子を有し且つ電解質と電気化学連通するカソード電極と、アノード電気端子を有し且つ前記電解質と電気化学連通するアノード電極を有する二次電気化学セルにおいて、前記カソード電極と前記アノード電極との間にあって、ゲート電極端子を有し、前記電解質と電気化学連通し且つ前記アノード電極及び前記カソード電極の少なくとも一つにおいてレドックス活性である前記電解質内の少なくとも一つの移動種に対して透過性である少なくとも一つのゲート電極と、前記装置の動作パラメータを測定し、あるセルヘルス事象が発生するときを決定するよう構成された回路と、前記セルヘルス事象に応答するよう構成された回路を備える二次電気化学セルに関する。
【0035】
一実施形態において、前記制御回路は前記少なくとも一つのゲート電極の電圧を前記アノード電極及び前記カソード電極の少なくとも一つに対して所定の電圧値に設定するよう構成されている。
【0036】
別の実施形態において、前記所定の電圧値は前記少なくとも一つの移動種に由来するめっき金属を剥離するのに十分である。
【0037】
更に別の実施形態において、前記所定の電圧値は不均一なモフォロジー特徴部の形成電位である。
【0038】
更に別の実施形態において、前記制御回路は前記少なくとも一つのゲート電極と前記アノード電極との間の電流を閾値電流未満に維持するように構成されている。
【0039】
別の実施形態において、前記制御回路は、前記装置を流れる電流を前記少なくとも一つのゲート電極と前記アノード電極及び前記カソード電極の少なくとも一つとの間で測定される電圧、インピーダンス及び電流の少なくとも一つに基づいて制御するよう構成されている。
【0040】
一実施形態において、前記装置の動作パラメータを測定し、あるセルヘルス事象が発生するときを決定するよう構成された前記回路は、前記少なくとも一つのゲート電極と前記アノード電極及び前記カソード電極の少なくとも一つとの間の電流を測定し、前記電流が閾値を超えるとき、あるセルヘルス事象が発生したと決定するように構成されている。
【0041】
別の実施形態において、前記装置の動作パラメータを測定し、あるセルヘルス事象が発生するときを決定するよう構成された前記回路は、前記少なくとも一つのゲート電極と前記アノード電極及び前記カソード電極の少なくとも一つとの間の電圧を所定の電圧値と比較し、前記少なくとも一つのゲート電極をもはや前記所定の電圧値に維持することができないとき、あるセルヘルス事象が発生したと決定するように構成されている。
【0042】
更に別の実施形態において、動作パラメータを測定するように構成された前記回路と前記セルヘルス事象に応答する前記回路は協調して動作するように構成されている。
【0043】
一実施形態において、前記所定の電圧値は不均一なモフォロジー特徴部の形成電位である。
【0044】
他の実施形態において、前記装置は二次電気化学セルである。
【0045】
更に他の実施形態において、前記少なくとも一つのゲート電極は厚さ寸法と厚さ寸法に直角の2次元エリアで規定される平面形状である。
【0046】
追加の実施形態において、前記少なくとも一つのゲート電極は前記厚さ寸法に沿ってイオン伝導性であり、前記厚さ寸法に直角の方向に電気伝導性である。
【0047】
一以上の実施形態において、前記少なくとも一つのゲート電極の前記厚さ寸法に直角の二次元エリア上の任意の2点間で1ヘルツ未満の周波数で測定されるインピーダンスは1メガオーム未満である。
【0048】
更に他の実施形態において、前記アノード電極は金属アノードである。
【0049】
一実施形態において、前記金属アノードはマグネシウム又はマグネシウム含有合金である。
【0050】
別の実施形態において、前記金属アノードは、亜鉛、カルシウム、アルミニウム、リチウム、ソディウム及び鉛からなる金属群から選ばれる金属又はその金属を含有する合金を含んでいる。
【0051】
更に別の実施形態において、前記金属アノードは、変換アノード、インターカレーションホスト、合金化反応アノード及び不均化反応アノードからなるグループから選ばれるアノード電極である。
【0052】
更に別の実施形態において、前記レドックス活性イオン種はリチウムであり、前記アノードは結晶質炭素、非晶質炭素、Na,K,Rb,Cs,Be,Mg,Ca,Sr,Al,Si,GE,Sb,Pb,In,Zn,Sn及び2元Me−X化合物からなる材料の群から選ばれる材料を含み、ここでXは硫黄、リン、窒素及び酸素から成る群から選ばれ、MeはMg,Ca,Sr,Ti,Zr,V,NbTa,Cr,Mo,W,Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Ag,Zn,cd,B,Al,Si,Sn,Ge,Sb,Bi及びそれらの組み合わせから成る群から選ばれる金属を含んでいる。
【0053】
他の実施形態において、前記アノード電極は温度、電圧、充電速度又はその組み合わせに基づいてめっき状態の下で動作するように構成されている。
【0054】
更に他の実施形態において、前記少なくとも一つのゲート電極は、自立型の電気伝導性材料及び多孔性及び蛇行性を有する絶縁基板上に堆積された電気伝導性フィルムから選択した一つを備え、専用のタブを介して外部電気回路に接続されている。
【0055】
追加の実施形態において、前記少なくとも一つのゲート電極は、前記少なくとも一つの移動種に対して前記透過性の効率を最大にするのに十分な多孔性を有している。
【0056】
一以上の実施形態において、前記少なくとも一つのゲート電極は、前記少なくとも一つのゲート電極を通って突出する不均一なモフォロジー特徴部が前記少なくとも一つのゲート電極に電気的に接触する確率を最小にするのに十分な蛇行性を有する多孔性である。
【0057】
更に別の態様によれば、本発明は、カソード電気端子を有するカソード電極を設けるステップと、アノード電気端子を有するアノード電極を設けるステップと、前記カソード電極及び前記アノード電極と電気化学連通する電解質を設けるステップと、前記カソード電極と前記アノード電極との間にあって、ゲート電気端子を有し、前記電解質と電気化学連通し且つ前記アノード電極及び前記カソード電極の少なくとも一つにおいてレドックス(酸化還元)活性である前記アノード電極内の少なくとも一つの移動種に対して透過性である少なくとも一つのゲート電極を設けるステップと、前記装置の動作パラメータを能動的に制御するよう構成された制御回路を設けるステップと、を備える電気化学装置の製造方法に関する。
【0058】
更に別の態様によれば、本発明は、カソード電気端子を有するカソード電極を設けるステップと、アノード電気端子を有するアノード電極を設けるステップと、前記カソード電極及び前記アノード電極と電気化学連通する電解質を設けるステップと、前記カソード電極と前記アノード電極との間にあって、ゲート電気端子を有し、前記電解質と電気化学連通し且つ前記アノード電極及び前記カソード電極の少なくとも一つにおいてレドックス活性である少なくとも一つの移動種に対して透過性である少なくとも一つのゲート電極を設けるステップと、前記装置の動作パラメータを能動的に制御するよう構成された制御回路を設けるステップと、を備える二次電気化学セルの製造方法に関する。
【0059】
他の態様によれば、本発明は、カソード電気端子を有するカソード電極を設けるステップと、アノード電気端子を有するアノード電極を設けるステップと、前記カソード電極及び前記アノード電極と電気化学連通する電解質を設けるステップと、前記カソード電極と前記アノード電極との間にあって、ゲート電極端子を有し、前記電解質と電気化学連通し且つ前記アノード電極及び前記カソード電極の少なくとも一つにおいてレドックス活性である前記アノード電極内の少なくとも一つの移動種に対して透過性である少なくとも一つのゲート電極を設けるステップと、前記装置の動作パラメータを測定し、あるセルヘルス事象が発生するときを決定するよう構成された回路を設けるステップと、前記セルヘルス事象に応答するよう構成された回路を設けるステップと、を備える電気化学装置の製造方法に関する。
【0060】
他の態様によれば、本発明は、カソード電気端子を有するカソード電極を設けるステップと、アノード電気端子を有するアノード電極を設けるステップと、
前記カソード電極及び前記アノード電極と電気化学連通する電解質を設けるステップと、前記カソード電極と前記アノード電極との間にあって、ゲート電極端子を有し、前記電解質と電気化学連通し且つ前記アノード電極及び前記カソード電極の少なくとも一つにおいてレドックス活性である少なくとも一つの移動種に対して透過性である少なくとも一つのゲート電極を設けるステップと、前記装置の動作パラメータを測定し、あるセルヘルス事象が発生するときを決定するよう構成された回路を設けるステップと、前記セルヘルス事象に応答するよう構成された回路を設けるステップと、を備える電気化学装置の製造方法に関する。
【0061】
一態様によれば、本発明は、カソード電気端子を有し且つ電解質と電気化学連通するカソード電極と、アノード電気端子を有し且つ前記電解質と電気化学連通するアノード電極を備える装置において、前記カソード電極と前記アノード電極との間にあって、ゲート電気端子を有し、前記電解質と電気化学連通し且つ前記アノード電極及び前記カソード電極の少なくとも一つにおいてレドックス(酸化還元)活性である少なくとも一つの移動種に対して透過性である少なくとも一つのゲート電極と、前記カソード電極及び前記アノード電極に電気的に接続される不均一なモフォロジー特徴部を剥離するのに十分な電流を前記ゲート電極に供給するように構成された剥離回路と、を備えた装置を特徴とする。
【0062】
一実施形態において、前記ゲート電極は厚さ寸法と前記厚さ寸法に直角の二次元エリアで規定される平面形状である。
【0063】
別の実施形態において、前記アノードは金属アノードである。
【0064】
更に別の実施形態において、前記金属アノードはマグネシウム又はマグネシウム含有合金である。
【0065】
更に別の実施形態において、前記金属アノードは、亜鉛、カルシウム、アルミニウム、リチウム、ソディウム及び鉛からなる金属群から選ばれる金属又はその金属を含有する合金を含んでいる。
【0066】
他の実施形態において、前記アノードは、不均一なモフォロジー特徴部形成電位の0.1V〜1.2Vの範囲内の反応電圧を有する。
【0067】
更に他の実施形態において、前記アノードは変換アノードである。
【0068】
追加の実施形態において、前記アノードはインター化レーションホストである。
【0069】
一以上の実施形態において、前記アノードは合金化反応アノードである。
【0070】
更に他の実施形態において、前記アノードは不均化反応アノードである。
【0071】
一実施形態において、前記レドックス活性イオン種はリチウムであり、前記アノードは結晶質炭素、非晶質炭素、Na,K,Rb,Cs,Be,Mg,Ca,Sr,Al,Si,GE,Sb,Pb,In,Zn,Sn及び2元Me−X化合物からなる材料の群から選ばれる材料を含み、ここでXは硫黄、リン、窒素及び酸素から成る群から選ばれ、MeはMg,Ca,Sr,Ti,Zr,V,NbTa,Cr,Mo,W,Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Ag,Zn,cd,B,Al,Si,Sn,Ge,Sb,Bi及びそれらの組み合わせから成る群から選ばれる金属を含んでいる。
【0072】
別の実施形態において、前記アノードは温度、電圧、充電速度又はその組み合わせに基づいてめっき状態の下で動作する。
【0073】
更に別の実施形態において、前記少なくとも一つのゲート電極は前記厚さ寸法に沿ってイオン伝導性であり、前記厚さ寸法に直角の方向に電気伝導性である。
【0074】
更に別の実施形態において、前記少なくとも一つのゲート電極は、自立型の電気伝導性材料及び多孔性及び蛇行性を有する絶縁基板上に堆積された電気伝導性フィルムから選択した一つを備え、専用のタブを介して外部電気回路に接続されている。
【0075】
他の実施形態において、前記ゲート電極は、前記少なくとも一つの移動種に対して前記透過性の効率を最大にするのに十分な多孔性を有している。
【0076】
更に他の実施形態において、前記ゲート電極は、前記ゲート電極を通って突出する不均一なモフォロジー特徴部が前記ゲート電極に電気的に接触する確率を最小にするのに十分な蛇行性を有する多孔性である。
【0077】
追加の実施形態において、前記装置は更に、前記ゲート電極と前記アノード電極及び前記カソード電極のいずれか選択された電極との間の電気的短絡の状態を認知するように構成された応答回路と、前記電気的短絡を除去するために不均一なモフォロジー特徴部を剥離するのに十分な剥離電流を前記アノード電極に供給するように構成された剥離回路とを備え、前記応答回路及び前記剥離回路は協調して動作するように構成されている。
【0078】
一以上の実施形態において、前記応答回路及び前記剥離回路は協調して動作するように構成されている。
【0079】
更に他の実施形態において、前記剥離回路は、前記装置が充電又は放電状態で動作しているとき、前記金属アノード及びカソード電極の電流の0.01%〜10%の範囲で剥離電流を供給するように構成されている。
【0080】
一実施形態において、前記ゲート電極は、前記装置が充電又は放電状態で動作しているとき、前記金属アノード及びカソード電極の電流に対して正味の中性電流フローで動作するように構成されている。
【0081】
別の実施形態において、前記剥離電流はアノードとカソードの間に供給される。
【0082】
更に別の実施形態において、前記装置は更にセル充電回路を備える。
【0083】
更に別の実施形態において、前記充電回路は、不均一なモフォロジー特徴部が前記ゲート電極と前記カソード電極と前記アノード電極のいずれかとの間に低インピーダンス通路を生成する場合に充電から放電へ切り替わるように構成されている。
【0084】
他の実施形態において、前記放電事象は前記ゲート電極で検出された電圧に基づいて制御される電流及び持続時間を有する。
【0085】
更に他の実施形態において、前記装置は複数のゲート電極を有する。
【0086】
更に他の実施形態において、前記装置は、3つ以上のほぼ平行な電極を有し、少なくとも一つの内部電極がイオン透過電流コレクタを構成するマルチ電極電気化学セルに関する。
【0087】
更に別の態様によれば、本発明は、カソード電気端子を有し且つ電解質と電気化学連通するカソード電極と、アノード電気端子を有し且つ前記電解質と電気化学連通するアノード電極を備える電気化学セルにおいて、改良のために、前記カソード電極と前記アノード電極との間にあって、ゲート電極端子を有し、前記電解質と電気化学連通し且つ前記アノード電極及び前記カソード電極の少なくとも一つにおいてレドックス活性である少なくとも一つの移動種に対して透過性である少なくとも一つのゲート電極を備える。
【0088】
更に別の態様によれば、本発明は、カソード電気端子を有し且つ電解質と電気化学連通するカソード電極と、アノード電気端子を有し且つ前記電解質と電気化学連通するアノード電極と、第3電気端子を有し且つ前記電解質と電気化学連通し、前記アノード電極及び前記カソード電極の少なくとも一つにおいてレドックス活性である少なくとも一つの移動種に対して透過性である構造体とを備え、前記構造体は、前記カソード電極又は前記アノード電極から成長し、その成長を抑えることなく放置すると前記カソード電極と前記アノード電極の間に電気的短絡をもたらす電気伝導性の不均一なモフォロジー特徴部の存在を認知するように構成され、且つ前記カソード電極及び前記アノード電極のいずれかに電気的に接続される不均一なモフォロジー特徴部を剥離するのに十分な電流を前記第3電気端子で受け取るように構成されている電気化学セルに関する。
【0089】
他の態様によれば、本発明は、カソード電気端子を有し且つ電解質と電気化学連通するカソード電極と、アノード電気端子を有し且つ前記電解質と電気化学連通するアノード電極を備える電気化学セルにおいて、改良のために、第3電気端子を有し且つ前記電解質と電気化学連通し、前記アノード電極及び前記カソード電極の少なくとも一つにおいてレドックス活性である少なくとも一つの移動種に対して透過性である構造体とを備え、前記構造体は、前記カソード電極又は前記アノード電極から成長し、その成長を抑えることなく放置すると前記カソード電極と前記アノード電極の間に電気的短絡をもたらす電気伝導性の不均一なモフォロジー特徴部の存在を認知するように構成され、且つ前記カソード電極及び前記アノード電極のいずれかに電気的に接続される不均一なモフォロジー特徴部を剥離するのに十分な電流を前記第3電気端子で受け取るように構成されている。
【0090】
別の態様によれば、本発明は、カソード電気端子を有し、カソード形状、カ長さ、カソード幅及びカソード厚さを有し、且つ電解質と電気化学連通するカソード電極と、アノード電気端子を有し、アノード形状、アノード長さ、アノード幅及びアノード厚さを有し、且つ前記電解質と電気化学連通するアノード電極と、前記カソード電極と前記アノード電極との間にあって、ゲート電極端子を有し、前記電解質と電気化学連通し且つ前記アノード電極及び前記カソード電極の少なくとも一つにおいてレドックス活性である少なくとも一つの移動種に対して透過性である少なくとも一つのゲート電極と、前記カソード電極及び前記アノード電極の少なくとも一つと電気通信するとともに前記電解質と電気通信する制御回路とを備え、前記制御回路は、前記カソード電極又は前記アノード電極から成長し、その成長を抑えることなく放置すると前記カソード電極と前記アノード電極の間に電気的短絡をもたらす電気伝導性の不均一なモフォロジー特徴部の存在を認知するように構成され、且つ前記カソード電極及び前記アノード電極のいずれかに電気的に接続される不均一なモフォロジー特徴部を剥離するのに十分な電流を前記ゲート電極電気端子に供給するように構成されている電気化学セルに関する。
【0091】
一実施形態において、前記制御回路は、前記カソード電極と前記アノード電極との間の電気短絡を防止するために前記不均一なモフォロジー特徴部の成長を抑える電気信号を供給するように構成されている。
【0092】
別の実施形態において、前記制御回路は前記不均一なモフォロジーの成長を逆転させる電気信号を供給するように構成されている。
【0093】
更に別の実施形態において、前記制御回路は、前記カソード形状、カソード長さ、カソード幅及びカソード厚さの少なくとも一つの変化を防止するために、前記不均一なモフォロジー特徴部の成長を抑えるように構成されている。
【0094】
更に別の実施形態において、前記制御回路は、前記アノード形状、アノード長さ、アノード幅及びアノード厚さの少なくとも一つの変化を防止するために、前記不均一なモフォロジー特徴部の成長を抑えるように構成されている。
【0095】
別の態様によれば、本発明は、アノード電極、カソード電極、ゲート電極、電解質及び前記カソード電極及びアノード電極の少なくとも一つと電気通信するとともに前記ゲート電極と電気通信する制御回路を有する電気化学セルを動作させる方法に関し、前記方法は、前記カソード電極、アノード電極及びゲート電極の少なくとも2つの電極対の間の電流及び電圧の選択した一つの値を測定するステップと、前記値から前記電気化学セルの動作状態を決定するステップと、前記電気化学セルの動作状態が通常状態であるとき、所定の時間長の間待ち、その後前記測定ステップを繰り返し、前記電気化学セルの動作状態が短絡の発生が予測されることを示すとき、成長する不均一なモフォロジー特徴部を分解するように構成された電気信号を供給するステップと、その後前記測定ステップを繰り返すステップとを備える。
【0096】
更に他の実施形態において、前記剥離回路はセルのレドックス活性種の金属めっき電位に対して0V〜1.2Vの範囲の電圧をアノードに供給する供給するように構成されている。いくつかの実施形態において、金属めっき電位の0V〜1.2Vの範囲の電圧は金属めっき電位から0.1V,0.2V,0.3V,0.4V,0.5V,0.6V,0.7V,0.8V,0.9V,1.0V又は1.1Vの電圧である。
【0097】
他の実施形態において、前記装置は更に、前記ゲート電極がもはやその目標電位に維持され得ない状態を認知するように構成された応答回路と、このような状態が検出されたとき前記カソード電極と前記アノード電極の間で放電電流をトリガするように構成された充電回路を備える。前記短絡を解消する規定の放電事象後に、充電を再開することができる。このような状態の検出時にトリガされる放電事象はその速度及び持続時間に関してセルの性能及び履歴と放電中にゲート電極で測定される電圧に基づいて最適化することができる。
【0098】
更に別の実施形態において、前記装置はセルを横切って徐々に成長する不均一なモフォロジー特徴部に応答するように構成された複数のゲート電極を備えてもよい。このような実施形態において、複数のゲート電極は複数の外部ゲート電極端子を有しても、代わりに単一の外部ゲート電極端子に接続してもよい。
【0099】
更に別の実施形態において、前記ゲート電極はセルの特定の領域においてのみ不均一なモフォロジー特徴部を防止するように構成され得る。いくつかの実施形態において、これらの領域はタブ又は電極の周辺領域である。
【0100】
一態様によれば、本発明は、カソードとアノードの間に一以上のゲート電極(即ち、第3以降の電極)が配置された電気化学セルを特徴とする。本発明は前述の基本的な問題を2つの作用電極の間に一以上の「制御」又は「ゲート」電極を挿入することによって解消するものである。この電極は電界効果トランジスタのゲート電極によく似ているので「ゲート」と呼ばれる。このゲート電極は、(a)目標化学ポテンシャルを規定のセルジオメトリの下で設定することによって、(b)適切な電位を印加することによりゲートから堆積物質を剥離させることによって、及び(c)もはやゲートを目標電位に維持できない点を検出することによって、金属めっき電位の近くで堆積する金属又は化合物のめっきジオメトリの制御を可能にする。これは金属電極セル又は他のセルの向上した動作を可能にするのみならず、金属めっき電位に近い電位を有するセルのサイクル動作をより高速にすることもでき、特にマルチ電解質セルに新規なセル設計範囲を可能にする。
【0101】
別の態様において、前記ゲート電極は電解質的に伝導性でもあり、電気的に伝導性でもある。いくつかの実施形態において、電界伝導性はゲート電極を多孔性にすることによって達成される。
【0102】
別の態様において、前記ゲート電極は、前記アノードとカソードとの間に、アノードからカソードに向って延びる不均一なモフォロジー特徴部が作用電極(アノード及びカソード電極)間に短絡を生成する前にその不均一なモフォロジー特徴部と接触する高い確率を保証するために十分に小さい特性多孔率を有する多孔性の機械的障壁を提供する。
【0103】
別の態様において、前記ゲート電極は、前記アノード又はカソードの少なくとも一つに幾何学的にほぼ平行に構成される。別の態様において、前記ゲート電極は前記目標電位からの偏差をほぼ100%の有効性で検出する回路と通信する。別の態様において、作用電極間の破壊的な短絡の前に、ゲート電極に短絡された不均一なモフォロジー特徴部を剥離するためにゲート電極に電流を供給し、セルを再調整し得る。
【0104】
別の態様において、モニタ回路がセル短絡に発展する初期障害を検出する。別の態様において、再調整回路が不均一なモフォロジー特徴部を剥離し、セルを継続的な安全使用のために再調整する。
【0105】
一実施形態において、前記電気化学セルは二次電池であり、前記作用電極は少なくとも一つのアノード及び少なくとも一つのカソードを含む。
【0106】
本発明の上述の及び他の目的、態様、特徴及び利点は以下の詳細な説明及び請求の範囲の記載からより明らかなになる。
【0107】
本発明の目的及び特徴は以下の図面及び請求の範囲を参照することによってよりよく理解することができる。