特許第6491760号(P6491760)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6491760
(24)【登録日】2019年3月8日
(45)【発行日】2019年3月27日
(54)【発明の名称】インターフェース識別方法および端末
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/38 20060101AFI20190318BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20190318BHJP
   G06F 3/00 20060101ALI20190318BHJP
   G06F 13/42 20060101ALI20190318BHJP
【FI】
   G06F13/38 320A
   H04M1/00 U
   G06F3/00 A
   G06F13/38 350
   G06F13/42 320A
【請求項の数】7
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2017-550804(P2017-550804)
(86)(22)【出願日】2016年3月14日
(65)【公表番号】特表2018-511879(P2018-511879A)
(43)【公表日】2018年4月26日
(86)【国際出願番号】CN2016076279
(87)【国際公開番号】WO2016155483
(87)【国際公開日】20161006
【審査請求日】2017年9月28日
(31)【優先権主張番号】201510155843.3
(32)【優先日】2015年4月2日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511207729
【氏名又は名称】ゼットティーイー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】ウー,ピンウェイ
【審査官】 田中 啓介
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−011989(JP,A)
【文献】 特開2002−007302(JP,A)
【文献】 特開2003−241867(JP,A)
【文献】 特開2015−005190(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0244869(US,A1)
【文献】 特開2001−109697(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F3/00、13/38−13/42
H04M1/00、1/24−1/82
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末の外部ユニバーサルシリアルバスUSBインターフェースの第1のピンのレベル信号値をモニタリングするステップと、
前記レベル信号値に基づいて、前記第1のピンが第1の所定電圧の電力供給信号を受信したか否かを判断するステップと、
前記第1のピンが前記電力供給信号を受信した場合、前記端末に外部接続されているデバイスが第1のデバイスであると判定し、前記第1のデバイスにマッチングする端末内部の第1のインターフェースと前記外部USBインターフェースとを電気的に接続するステップと、
前記第1のピンが前記電力供給信号を受信していない場合、前記外部USBインターフェースの第2のピンのレベル信号値を取得し、取得した前記第2のピンのレベル信号値が第1の所定値より小さいか否かを判断し、前記第2のピンのレベル信号値が前記第1の所定値より小さい場合、前記端末に外部接続されているデバイスが第2のデバイスであると判定し、前記第2のデバイスにマッチングする端末内部の第2のインターフェースと前記外部USBインターフェースとを電気的に接続し、前記第2のピンのレベル信号値が前記第1の所定値以上であれば、第1のピンを介して第1の所定時間にわたって所定電圧を出力し、前記外部USBインターフェースの第2のピン及び第3のピンのレベル信号値を取得し、前記第2のピン及び第3のピンのレベル信号値が両方とも第2の所定値より大きいか否かを判断し、前記第2のピン及び第3のピンのレベル信号値が両方とも第2の所定値より大きい場合、前記端末に外部接続されているデバイスが第3のデバイスであると判定し、第3のデバイスにマッチングする端末内部の第3のインターフェースと前記外部USBインターフェースとを電気的に接続するステップと、を含み、
前記第1のデバイスがUSBソケットインターフェースを有するデバイスであり、前記第2のデバイスがRS232インターフェースを有するデバイスであり、前記第3のデバイスがUSBプラグインターフェースを有するデバイスである
インターフェース識別方法。
【請求項2】
前記端末の外部USBインターフェースの第1のピンのレベル信号値をモニタリングするステップの前に、さらに、
前記外部USBインターフェースと、前記第1のインターフェース、第2のインターフェースおよび第3のインターフェースと、の電気的な接続を切断するステップを含む
請求項に記載のインターフェース識別方法。
【請求項3】
前記端末の外部USBインターフェースの第1のピンのレベル信号値をモニタリングするステップは、
第2の所定時間の間に、端末の外部USBインターフェースの第1のピンのレベル信号値を継続的にモニタリングするステップを含む
請求項1に記載のインターフェース識別方法。
【請求項4】
端末の外部ユニバーサルシリアルバスUSBインターフェースの第1のピンのレベル信号値をモニタリングするように設定されるモニタリングモジュールと、
前記レベル信号値に基づいて、前記第1のピンが第1の所定電圧の電力供給信号を受信したか否かを判断するように設定される第1の判断モジュールと、
前記第1のピンが前記電力供給信号を受信した場合、前記端末に外部接続されているデバイスが第1のデバイスであると判定し、前記第1のデバイスにマッチングする端末内部の第1のインターフェースと前記外部USBインターフェースとを電気的に接続するように設定される第1の接続モジュールと、
前記第1のピンが前記電力供給信号を受信していない場合、前記外部USBインターフェースの第2のピンのレベル信号値を取得し、且つ、前記第2のピンのレベル信号値に基づいて、前記端末に外部接続されているデバイスが第2のデバイスであると判定した場合、前記第2のデバイスにマッチングする端末内部の第2のインターフェースと前記外部USBインターフェースとを電気的に接続するように設定される第2の接続モジュールと、を含み、
前記第2の接続モジュールは、
前記第1のピンが前記電力供給信号を受信していない場合、前記外部USBインターフェースの第2のピンのレベル信号値を取得するように設定される第1の取得部と、
取得した前記第2のピンのレベル信号値が第1の所定値より小さいか否かを判断するように設定される第1の判断部と、
前記第2のピンのレベル信号値が前記第1の所定値より小さい場合、前記端末に外部接続されているデバイスが第2のデバイスであると判定し、前記第2のデバイスにマッチングする端末内部の第2のインターフェースと前記外部USBインターフェースとを電気的に接続するように設定される第1の接続部と、
前記第2のピンのレベル信号値が前記第1の所定値以上であれば、第1のピンを介して第1の所定時間にわたって所定電圧を出力するように設定される電源出力部と、
前記外部USBインターフェースの第2のピン及び第3のピンのレベル信号値を取得するように設定される第2の取得部と、
前記第2のピン及び第3のピンのレベル信号値が両方とも第2の所定値より大きいか否かを判断するように設定される第2の判断部と、
前記第2のピン及び第3のピンのレベル信号値が両方とも第2の所定値より大きい場合、前記端末に外部接続されているデバイスが第3のデバイスであると判定し、第3のデバイスにマッチングする端末内部の第3のインターフェースと前記外部USBインターフェースとを電気的に接続するように設定される第2の接続部と、を含み、
前記第1のデバイスがUSBソケットインターフェースを有するデバイスであり、前記第2のデバイスがRS232インターフェースを有するデバイスであり、前記第3のデバイスがUSBプラグインターフェースを有するデバイスである
端末。
【請求項5】
前記外部USBインターフェースと、前記第1のインターフェース、第2のインターフェースおよび第3のインターフェースと、の電気的な接続を切断するように設定される切断モジュールをさらに含む
請求項に記載の端末。
【請求項6】
前記モニタリングモジュールは、
第2の所定時間の間に、端末の外部USBインターフェースの第1のピンのレベル信号値を継続的にモニタリングするように設定される
請求項に記載の端末。
【請求項7】
コンピュータに実行されるとき、請求項1からのいずれか一項に記載の方法を実現するコンピュータ実行可能コマンドを格納するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信技術の分野に関するものの、これに限定されなく、より詳細には、インターフェース識別方法および端末に関する。
【背景技術】
【0002】
通信デバイスのパネルは、通常、USB(Universal Serial Bus、ユニバーサルシリアルバス)インターフェースおよびRS232インターフェースを提供する必要があり、一方、USBインターフェースはUSBソケットインターフェースおよびUSBプラグインターフェースをサポートする必要がある。USBインターフェースは、一般的に設定データの伝送に使用され、RS232インターフェースは、一般的に通信機器のメンテナンスに使用される。現在、通信機器の集積度はますます高くなっており、通信機器のパネルサイズもますます小さくなっており、通信機器は、パネルサイズに制限されて、USBインターフェースとRS232インターフェースとのなかの一つのインターフェースのみを提供することが多く、通信機器の使用やメンテナンスはより煩雑になる。
【0003】
上記の内容は本出願の技術的案の理解を助けるためのものであり、上記の内容は先行技術であるという識別を必ずしも示すものではない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
以下は、この本文で詳しく説明している主題の概要です。この概要は、請求項の範囲を限定するものではない。
【0005】
本発明の実施例は、USBインターフェースとRS232インターフェースとの間の自動切り替えを実現するとともに、手動でインターフェース識別する時、インターフェースへの損傷を回避することを目的とするインターフェース識別方法及び端末を提供する。
【0006】
本発明の実施例は、インターフェース識別方法を提供し、前記インターフェース識別方法は、
端末の外部USBインターフェースの第1のピンのレベル信号値をモニタリングするステップと、
前記レベル信号値に基づいて、前記第1のピンが第1の所定電圧の電力供給信号を受信したか否かを判断するステップと、
前記第1のピンが前記電力供給信号を受信した場合、前記端末に外部接続されているデバイスが第1のデバイスであると判定し、前記第1のデバイスにマッチングする端末内部の第1のインターフェースと前記外部USBインターフェースとを電気的に接続するステップと、
前記第1のピンが前記電力供給信号を受信していない場合、前記外部USBインターフェースの第2のピンのレベル信号値を取得し、且つ、前記第2のピンのレベル信号値に基づいて、前記端末に外部接続されているデバイスが第2のデバイスであると判定した場合、前記第2のデバイスにマッチングする端末内部の第2のインターフェースと前記外部USBインターフェースとを電気的に接続するステップと、を含む。
【0007】
選択的に、前記第1のピンが前記電力供給信号を受信していない場合、前記外部USBインターフェースの第2のピンのレベル信号値を取得し、且つ、前記第2のピンのレベル信号値に基づいて、前記端末に外部接続されているデバイスが第2のデバイスであると判定した場合、前記第2のデバイスにマッチングする端末内部の第2のインターフェースと前記外部USBインターフェースとを電気的に接続するステップは、
前記第1のピンが前記電力供給信号を受信していない場合、前記外部USBインターフェースの第2のピンのレベル信号値を取得するステップと、
取得した前記第2のピンのレベル信号値が第1の所定値より小さいか否かを判断するステップと、
前記第2のピンのレベル信号値が前記第1の所定値より小さい場合、前記端末に外部接続されているデバイスが第2のデバイスであると判定し、前記第2のデバイスにマッチングする端末内部の第2のインターフェースと前記外部USBインターフェースとを電気的に接続するステップと、を含む。
【0008】
選択的に、前記取得した前記第2のピンのレベル信号値が第1の所定値より小さいか否かを判断するステップの後に、前記方法は、さらに、
前記第2のピンのレベル信号値が前記第1の所定値以上であれば、第1のピンを介して第1の所定時間にわたって所定電圧を出力するステップと、
前記外部USBインターフェースの第2のピン及び第3のピンのレベル信号値を取得するステップと、
前記第2のピン及び第3のピンのレベル信号値が両方とも第2の所定値より大きいか否かを判断するステップと、
前記第2のピン及び第3のピンのレベル信号値が両方とも第2の所定値より大きい場合、前記端末に外部接続されているデバイスが第3のデバイスであると判定し、第3のデバイスにマッチングする端末内部の第3のインターフェースと前記外部USBインターフェースとを電気的に接続するステップと、を含む。
【0009】
選択的に、前記端末の外部USBインターフェースの第1のピンのレベル信号値をモニタリングするステップの前に、前記方法は、
前記外部USBインターフェースと、前記第1のインターフェース、第2のインターフェースおよび第3のインターフェースと、の電気的な接続を切断するステップを含む。
【0010】
選択的に、前記端末の外部USBインターフェースの第1のピンのレベル信号値をモニタリングするステップは、
第2の所定時間の間に、端末の外部USBインターフェースの第1のピンのレベル信号値を継続的にモニタリングするステップを含む。
【0011】
また、本発明の実施例は、さらに端末を提供し、前記端末は、
端末の外部USBインターフェースの第1のピンのレベル信号値をモニタリングするように設定されるモニタリングモジュールと、
前記レベル信号値に基づいて、前記第1のピンが第1の所定電圧の電力供給信号を受信したか否かを判断するように設定される第1の判断モジュールと、
前記第1のピンが前記電力供給信号を受信した場合、前記端末に外部接続されているデバイスが第1のデバイスであると判定し、前記第1のデバイスにマッチングする端末内部の第1のインターフェースと前記外部USBインターフェースとを電気的に接続するように設定される第1の接続モジュールと、
前記第1のピンが前記電力供給信号を受信していない場合、前記外部USBインターフェースの第2のピンのレベル信号値を取得し、且つ、前記第2のピンのレベル信号値に基づいて、前記端末に外部接続されているデバイスが第2のデバイスであると判定した場合、前記第2のデバイスにマッチングする端末内部の第2のインターフェースと前記外部USBインターフェースとを電気的に接続するように設定される第2の接続モジュールと、含む。
【0012】
選択的に、前記第2の接続モジュールは、
前記第1のピンが前記電力供給信号を受信していない場合、前記外部USBインターフェースの第2のピンのレベル信号値を取得するように設定される第1の取得部と、
取得した前記第2のピンのレベル信号値が第1の所定値より小さいか否かを判断するように設定される第1の判断部と、
前記第2のピンのレベル信号値が前記第1の所定値より小さい場合、前記端末に外部接続されているデバイスが第2のデバイスであると判定し、前記第2のデバイスにマッチングする端末内部の第2のインターフェースと前記外部USBインターフェースとを電気的に接続するように設定される第1の接続部と、を含む。
【0013】
選択的に、前記第2の接続モジュールは、
前記第2のピンのレベル信号値が前記第1の所定値以上であれば、第1のピンを介して第1の所定時間にわたって所定電圧を出力するように設定される電源出力部と、
前記外部USBインターフェースの第2のピン及び第3のピンのレベル信号値を取得するように設定される第2の取得部と、
前記第2のピン及び第3のピンのレベル信号値が両方とも第2の所定値より大きいか否かを判断するように設定される第2の判断部と、
前記第2のピン及び第3のピンのレベル信号値が両方とも第2の所定値より大きい場合、前記端末に外部接続されているデバイスが第3のデバイスであると判定し、第3のデバイスにマッチングする端末内部の第3のインターフェースと前記外部USBインターフェースとを電気的に接続するように設定される第2の接続部と、をさらに含む。
【0014】
選択的に、前記端末は、
前記外部USBインターフェースと、前記第1のインターフェース、第2のインターフェースおよび第3のインターフェースと、の電気的な接続を切断するように設定される切断モジュールを含む。
【0015】
選択的に、前記モニタリングモジュールは、
第2の所定時間の間に、端末の外部USBインターフェースの第1のピンのレベル信号値を継続的にモニタリングするように設定される。
【0016】
また、本発明の実施例は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、実行されるとき、前記インターフェース識別方法を実現するコンピュータ実行可能コマンドを格納する。
【発明の効果】
【0017】
本出願のインターフェース識別方法および端末は、端末の外部USBインターフェースの第1のピンのレベル信号値をモニタリングし、前記レベル信号値に基づいて、前記第1のピンが第1の所定電圧の電力供給信号を受信したか否かを判断し、前記第1のピンが前記電力供給信号を受信した場合、前記端末に外部接続されているデバイスが第1のデバイスであると判定し、前記第1のデバイスにマッチングする端末内部の第1のインターフェースと前記外部USBインターフェースとを電気的に接続し、また、前記第1のピンが前記電力供給信号を受信していない場合、前記外部USBインターフェースの第2のピンのレベル信号値を取得し、且つ、前記第2のピンのレベル信号値に基づいて、前記端末に外部接続されているデバイスが第2のデバイスであると判定した場合、前記第2のデバイスにマッチングする端末内部の第2のインターフェースと前記外部USBインターフェースとを電気的に接続する。これにより、現在外部プラグ接続されているデバイスが、USBプラグを具備するデバイスか、USBソケットを具備するデバイスか、あるいは、RS232インターフェースを具備するデバイスかを自動的に識別することができ、端末内部の対応するインターフェースをマッチングして接続することで、インターフェースの自動識別を実現するとともに、手動でインターフェースを切り替える処理中にレベル信号が過度に変化することによるインターフェースの破損を回避することができる。
【0018】
図面と詳細な説明を読み、理解した後で、他の側面を理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施例によるインターフェース識別方法のフロー模式図である。
図2図1のステップS104の詳細フロー模式図である。
図3】本発明の一実施例によるインターフェース識別方法の別のフロー模式図である。
図4】本発明の一実施例による端末の機能モジュールの模式図である。
図5図4の第2の接続モジュールの詳細機能モジュールの模式図である。
図6】本発明の一実施例の端末の別の機能モジュールの模式図である。
図7】本発明の一実施例による端末のハードウェア接続の模式図である。
【0020】
添付の図面を参照して、実施例と組み合わせて、本出願の目的の実現、機能的特徴および利点をさらに説明する。
【発明を実施するための形態】
【0021】
ここで記載された具体的な実施例は、本出願を説明するためのものであり、本出願を限定するものではないことを理解されたい。
【0022】
本明細書に記載された特定の実施形態は、本出願の単なる例示であり、本出願を限定するものではないことを理解されたい。
【0023】
本発明の実施例は、インターフェース識別方法を提供する。図1を参照すると、一実施例では、前記インターフェース識別方法は、以下のステップを含む。
【0024】
ステップS101:端末の外部USBインターフェースの第1のピンのレベル信号値をモニタリングする。
【0025】
本実施例において、前記端末は、携帯電話、スマートフォン、ノートブックコンピュータ、デジタル放送受信機、PDA(Personal Digital Assistant)、PAD(タブレットPC)、PMP(Portable Media Player)、ナビゲーション装置などのUSBインターフェースを備える携帯端末、及びデジタルテレビ(TV)、デスクトップコンピュータなどのUSBインターフェースを備える固定端末などを含むことができる。
【0026】
本実施例において、前記外部USBインターフェースは、具体的には、ミニUSBコネクタであり、このミニUSBコネクタは、USBソケットインターフェースを有するデバイス、USBプラグインターフェースを有するデバイス、RS32インターフェースを有するデバイスなどを外部接続するために使用されるが、本出願は列挙された3つの外部接続デバイスに限定されないことを理解されたい。選択的な実施例では、前記外部USBインターフェースは、ピン1(第1のピン)、ピン2(第3のピン)、およびピン3(第2のピン)のような少なくとも3つのピンを有する。ピン1は電源ラインであり、ピン2およびピン3はそれぞれデータラインの負極D−および正極D+である。他の実施例では、前記外部USBインターフェースは、ピンUSB_IDライン及び接地ラインGNDのようなピンをさらに含むことができることを理解されたい。前記外部USBインターフェースの信号定義を以下の表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
選択的な実施例では、USBソケットインターフェースを有するデバイス、USBプラグインターフェースを有するデバイス、およびRS32インターフェースを有するデバイスの間の信号差異を以下の表2に示す。
【0029】
【表2】
【0030】
ステップS102:前記レベル信号値に基づいて、前記第1のピンが第1の所定電圧の電力供給信号を受信したか否かを判断する。
【0031】
本実施例では、上記表2の差異に応じて、ピン1,2,3のレベル信号値をモニタリングするように信号処理回路を設計して、前記端末外部USBインターフェースが具体的に端末内部のどのようなタイプのインターフェースとマッチングして電気的に接続されているかを決定する。前記信号処理回路は、電力供給検出回路と、2Vレベル検出回路と、−2V/2Vレベル検出回路とを含むことができ、電力供給検出回路は、ピン1の電源が電力供給しているかどうかをモニタリングし、2Vレベル検出回路は、ピン2のレベル信号値をモニタリングし、−2V/2Vレベル検出回路は、ピン3のレベル信号値をモニタリングする。
【0032】
選択的な実施例では、端末は、まず、電力供給検出回路によって第1のピン(すなわちピン1)のレベル信号値をモニタリングすることによって、ピン1の電源が電力供給しているか否かを判断する。このうち、第1の所定電圧は5Vであるが、他の実施例では、実際の必要に応じて他の電圧値を適宜設定することも可能である。
【0033】
ステップS103:前記第1のピンが前記電力供給信号を受信した場合、前記端末に外部接続されているデバイスが第1のデバイスであると判定し、前記第1のデバイスにマッチングする端末内部の第1のインターフェースと前記外部USBインターフェースとを電気的に接続する。
【0034】
本実施例では、端末外部USBインターフェースの第1ピン(ピン1)が前記電力供給信号を受信した場合、表2に従って、前記端末に外部接続されているデバイスが第1のデバイス、すなわちUSBソケットインターフェースを有するデバイスであると判定することができ、この時、端末の制御スイッチ回路は、前記第1のデバイス(USBソケットインターフェースを有するデバイス)にマッチングする端末内部の第1のインターフェース(USBプラグインターフェース)と、電気的に接続するように制御する。端末内部の対応する第1のインターフェース(すなわち、USBプラグインターフェース)回路は、USB規格プロトコルを実行して、インターフェース初期化および通信等の動作を行う。
【0035】
ステップS104:前記第1のピンが前記電力供給信号を受信していない場合、前記外部USBインターフェースの第2のピンのレベル信号値を取得し、且つ、前記第2のピンのレベル信号値に基づいて、前記端末に外部接続されているデバイスが第2のデバイスであると判定した場合、前記第2のデバイスにマッチングする端末内部の第2のインターフェースと前記外部USBインターフェースとを電気的に接続する。
【0036】
本実施例では、端末外部USBインターフェースの第1ピン(ピン1)が前記電力供給信号を受信しておらず、続いて前記外部USBインターフェースの第2のピン(ピン3)のレベル信号値を取得する場合、表2に従って、前記端末に外部接続されているデバイスが第2のデバイス、すなわちRS232インターフェースを有するデバイスであると判定することができ、この時、端末の制御スイッチ回路は、前記第2のデバイス(RS232インターフェースを有する装置)にマッチングする端末内部の第2のインターフェース(内部RS232インターフェース)と、電気的に接続するように制御する。
【0037】
本発明の実施例によるインターフェース識別方法は、端末の外部USBインターフェースの第1のピンのレベル信号値をモニタリングし、前記レベル信号値に基づいて、前記第1のピンが第1の所定電圧の電力供給信号を受信したか否かを判断し、前記第1のピンが前記電力供給信号を受信した場合、前記端末に外部接続されているデバイスが第1のデバイスであると判定し、前記第1のデバイスにマッチングする端末内部の第1のインターフェースと前記外部USBインターフェースとを電気的に接続し、また、前記第1のピンが前記電力供給信号を受信していない場合、前記外部USBインターフェースの第2のピンのレベル信号値を取得し、且つ、前記第2のピンのレベル信号値に基づいて、前記端末に外部接続されているデバイスが第2のデバイスであると判定した場合、前記第2のデバイスにマッチングする端末内部の第2のインターフェースと前記外部USBインターフェースとを電気的に接続する。これにより、現在外部プラグ接続されているデバイスが、USBプラグを具備するデバイスか、USBソケットを具備するデバイスか、あるいは、RS232インターフェースを具備するデバイスかを自動的に識別することができ、端末内部の対応するインターフェースをマッチングして接続することで、インターフェースの自動識別を実現するとともに、手動でインターフェースを切り替える処理中にレベル信号が過度に変化することによるインターフェースの破損を回避することができる。
【0038】
一実施例では、図2に示すように、上述した図1の実施例に基づいて、本実施例では、前記ステップS104は以下のステップを含む。
【0039】
ステップS1041:前記第1のピンが前記電力供給信号を受信していない場合、前記外部USBインターフェースの第2のピンのレベル信号値を取得する。
【0040】
本実施例では、端末外部USBインターフェースの第1ピン(ピン1)が前記電力供給信号を受信していない場合、−2V/2Vレベル検出回路によって、前記外部USBインターフェースの第2のピン(ピン3)のレベル信号値を取得する。
【0041】
ステップS1042:取得した前記第2のピンのレベル信号値が第1の所定値より小さいか否かを判断する。
【0042】
ステップS1043:前記第2のピンのレベル信号値が前記第1の所定値より小さい場合、前記端末に外部接続されているデバイスが第2のデバイスであると判定し、前記第2のデバイスにマッチングする端末内部の第2のインターフェースと前記外部USBインターフェースとを電気的に接続する。
【0043】
本実施例では、−2V/2Vレベル検出回路によりピン3のレベル信号値が第1の所定値(例えば、−2V)より小さいことが検出された場合、表2に従って、現在外部USBインターフェースに挿入されている外部プラグ接続デバイスが、RS232インターフェースを備えるデバイスであるべきだと判定する。このとき、端末の制御スイッチ回路は、前記第2のデバイス(RS232インターフェースを有するデバイス)にマッチングする端末内部の第2のインターフェース(内部RS232インターフェース)と、電気的に接続するように制御する。
【0044】
一実施例では、図2に示すように、上述した図1の実施例に基づいて、本実施例では、前記ステップS1042の後に、前記方法は、さらに、以下のステップを含む。
【0045】
ステップS1044:前記第2のピンのレベル信号値が前記第1の所定値以上であれば、第1のピンを介して第1の所定時間の所定電圧を出力する。
【0046】
本実施例では、−2V/2Vレベル検出回路によりピン3のレベル信号値が第1の所定値(例えば、−2V)以上であることが検出されると、第1ピン(ピン1)を介して、例えば500ms(ミリ秒)間の例えば5Vのような所定の供給電圧を出力する。もちろん、他の実施例では、第1の所定時間および所定電圧値の大きさは、実際の必要に応じて合理的に設定することができる。
【0047】
ステップS1045:前記外部USBインターフェースの第2のピン及び第3のピンのレベル信号値を取得する。
【0048】
本実施例では、前記第1のピンが例えば5Vのような前記電力供給信号を受信しておらず、且つ、−2V/2Vレベル検出回路によりモニタリングされる第2のピン(ピン3)のレベル信号値が例えば−2Vのような前記第1の所定値以上である場合、この時、ピン1を介して5V電源を出力し、2Vレベル検出回路で第3のピン(ピン2)のレベル信号値をモニタリングし、−2V/2Vレベル検出回路で第2のピン(ピン3)のレベル信号値をモニタリングすることができる。
【0049】
ステップS1046:前記第2のピン及び第3のピンのレベル信号値が両方とも第2の所定値より大きいかを判断する。
【0050】
ステップS1047:前記第2のピン及び第3のピンのレベル信号値が両方とも第2の所定値より大きい場合、前記端末に外部接続されているデバイスが第3のデバイスであると判定し、前記第3のデバイスにマッチングする端末内部の第3のインターフェースと前記外部USBインターフェースとを電気的に接続する。
【0051】
本実施例では、ピン1を介して5V電源を出力した後、第2のピンおよび第3のピンのレベル信号値が両方とも2Vより大きいとモニタリングされた場合、表2に従って、前記端末に外部接続されているデバイスが第3のデバイス、すなわちUSBプラグインターフェースを有するデバイスであると判定することができ、この時、端末の制御スイッチ回路は、前記第3のデバイス(USBプラグインターフェースを有するデバイス)にマッチングする端末内部の第3のインターフェース(USBソケットインターフェース)と、電気的に接続するように制御する。端末内部の対応する第3のインターフェース(すなわち、USBソケットインターフェース)回路は、USB規格プロトコルを実行して、インターフェース初期化および通信等の動作を行う。
【0052】
一実施例では、図3に示すように、上述した図1の実施例に基づいて、本実施例では、前記ステップS101の前に、前記方法は、さらに、以下のステップを含む。
【0053】
ステップS105:前記外部USBインターフェースと、前記第1のインターフェース、第2のインターフェースおよび第3のインターフェースと、の電気的な接続を切断する。
【0054】
本実施例において、端末の制御スイッチ回路は、前記外部USBインターフェースと、前記第1のインターフェース、第2のインターフェースおよび第3のインターフェースと、の電気的な接続を切断するように制御する。これにより、端末は、現在外部プラグ接続されているデバイスが、USBプラグを具備するデバイスか、USBソケットを具備するデバイスか、あるいは、RS232インターフェースを具備するデバイスかを自動的に識別することができ、端末内部の対応するインターフェースをマッチングして接続することで、インターフェースの自動識別を実現することができる。また、RS232インターフェースのレベルはUSBインターフェースのレベルよりレベルの振幅値がはるかに大きいので、手動でインターフェースを切り替える処理中にレベル信号が過度に変化することによるインターフェースの破損を回避することができる。
【0055】
一実施例では、上述した図1または図3の実施例に基づいて、本実施例では、前記ステップS101は、以下のステップを含むことができる。
【0056】
第2の所定時間の間に、端末の外部USBインターフェースの第1のピンのレベル信号値を継続的にモニタリングする。
【0057】
本実施例では、第2の所定時間(例えば、500ms)の間に、端末の外部USBインターフェースの第1のピンのレベル信号値を継続的にモニタリングする。もちろん、他の実施例では、正確なレベル信号値を検出することができるように他の所定時間値を合理的に設定することができ、それによってレベル信号値の歪みを回避することができる。
【0058】
本発明の実施例は、さらに端末を提供する。図4を参照すると、一実施例では、前記端末1は、以下のモジュールを含む
モニタリングモジュール101:端末1の外部USBインターフェースの第1のピンのレベル信号値をモニタリングするように設定される。
【0059】
本実施例において、前記端末1は、携帯電話、スマートフォン、ノートブックコンピュータ、デジタル放送受信機、PDA(Personal Digital Assistant)、PAD(タブレットPC)、PMP(Portable Media Player)、ナビゲーション装置などのUSBインターフェースを備える携帯端末、及びデジタルテレビ(TV)、デスクトップコンピュータなどのUSBインターフェースを備える固定端末などを含むことができる。
【0060】
本実施例において、前記外部USBインターフェースは、具体的には、ミニUSBコネクタであり、このミニUSBコネクタは、USBソケットインターフェースを有するデバイス、USBプラグインターフェースを有するデバイス、RS32インターフェースを有するデバイスなどを外部接続するために使用されるが、本出願は列挙された3つの外部接続デバイスに限定されないことを理解されたい。選択的な実施例では、前記外部USBインターフェースは、ピン1(第1のピン)、ピン2(第3のピン)、およびピン3(第2のピン)のような少なくとも3つのピンを有する。ピン1は電源ラインであり、ピン2およびピン3はそれぞれデータラインの負極D−および正極D+である。他の実施例では、前記外部USBインターフェースは、ピンUSB_IDライン及び接地ラインGNDのようなピンをさらに含むことができることを理解されたい。前記外部USBインターフェースの信号定義を以下の表3に示す。
【0061】
【表3】
【0062】
選択的な実施例では、USBソケットインターフェースを有するデバイス、USBプラグインターフェースを有するデバイス、およびRS32インターフェースを有するデバイスの間の信号差異を以下の表4に示す。
【0063】
【表4】
【0064】
第1の判断モジュール102:前記レベル信号値に基づいて、前記第1のピンが第1の所定電圧の電力供給信号を受信したか否かを判断するように設定される。
【0065】
本実施例では、上記表4の差異に応じて、ピン1,2,3のレベル信号値をモニタリングするように信号処理回路10を設計して、前記端末1外部USBインターフェースが具体的に端末1内部のどのようなタイプのインターフェースとマッチングして電気的に接続されているかを決定する。図7を参考してみると、前記信号処理回路10は、電力供給検出回路12(すなわち、5Vレベル検出回路)と、2Vレベル検出回路11と、−2V/2Vレベル検出回路13とを含むことができ、電力供給検出回路12は、ピン1の電源が電力供給しているかどうかをモニタリングし、2Vレベル検出回路11は、ピン2のレベル信号値をモニタリングし、−2V/2Vレベル検出回路13は、ピン3のレベル信号値をモニタリングする。
【0066】
選択的な実施例では、端末1は、まず、電力供給検出回路12によって第1のピン(すなわちピン1)のレベル信号値をモニタリングすることによって、ピン1の電源が電力供給しているか否かを判断する。このうち、第1の所定電圧は5Vであるが、他の実施例では、実際の必要に応じて他の電圧値を適宜設定することも可能である。
【0067】
第1の接続モジュール103:前記第1のピンが前記電力供給信号を受信した場合、前記端末1に外部接続されているデバイスが第1のデバイスであると判定し、前記第1のデバイスにマッチングする端末1内部の第1のインターフェースと前記外部USBインターフェースとを電気的に接続するように設定される。
【0068】
本実施例では、端末1外部USBインターフェースの第1ピン(ピン1)が前記電力供給信号を受信した場合、表4に従って、前記端末1に外部接続されているデバイスが第1のデバイス、すなわちUSBソケットインターフェースを有するデバイスであると判定することができ、この時、図7を参考してみると、端末1のスイッチ回路30は、前記第1のデバイス(USBソケットインターフェースを有するデバイス)にマッチングする端末1内部の第1のインターフェース(USBプラグインターフェース)と、電気的に接続するように制御する。端末1内部の対応する第1のインターフェース(すなわち、USBプラグインターフェース)回路は、USB規格プロトコルを実行して、インターフェース初期化および通信等の動作を行う。
【0069】
第2の接続モジュール104:前記第1のピンが前記電力供給信号を受信していない場合、前記外部USBインターフェースの第2のピンのレベル信号値を取得し、且つ、前記第2のピンのレベル信号値に基づいて、前記端末1に外部接続されているデバイスが第2のデバイスであると判定した場合、前記第2のデバイスにマッチングする端末1内部の第2のインターフェースと前記外部USBインターフェースとを電気的に接続するように設定される。
【0070】
本発明の実施例による端末1は、端末1の外部USBインターフェースの第1のピンのレベル信号値をモニタリングし、前記レベル信号値に基づいて、前記第1のピンが第1の所定電圧の電力供給信号を受信したか否かを判断し、前記第1のピンが前記電力供給信号を受信した場合、前記端末1に外部接続されているデバイスが第1のデバイスであると判定し、前記第1のデバイスにマッチングする端末1内部の第1のインターフェースと前記外部USBインターフェースとを電気的に接続し、また、前記第1のピンが前記電力供給信号を受信していない場合、前記外部USBインターフェースの第2のピンのレベル信号値を取得し、且つ、前記第2のピンのレベル信号値に基づいて、前記端末1に外部接続されているデバイスが第2のデバイスであると判定した場合、前記第2のデバイスにマッチングする端末1内部の第2のインターフェースと前記外部USBインターフェースとを電気的に接続する。これにより、現在外部プラグ接続されているデバイスが、USBプラグを具備するデバイスか、USBソケットを具備するデバイスか、あるいは、RS232インターフェースを具備するデバイスかを自動的に識別することができ、端末1内部の対応するインターフェースをマッチングして接続することで、インターフェースの自動識別を実現するとともに、手動でインターフェースを切り替える処理中にレベル信号が過度に変化することによるインターフェースの破損を回避することができる。
【0071】
一実施例では、図5に示すように、上述した図4の実施例に基づいて、本実施例では、前記第2の接続モジュール104は以下の部を含む。
【0072】
第1の取得部1041:前記第1のピンが前記電力供給信号を受信していない場合、前記外部USBインターフェースの第2のピンのレベル信号値を取得するように設定される。
【0073】
本実施例では、端末1外部USBインターフェースの第1ピン(ピン1)が前記電力供給信号を受信していない場合、−2V/2Vレベル検出回路13によって、前記外部USBインターフェースの第2のピン(ピン3)のレベル信号値を取得する。
【0074】
第1の判断部1042:取得した前記第2のピンのレベル信号値が第1の所定値より小さいか否かを判断するように設定される。
【0075】
第1の接続部1043:前記第2のピンのレベル信号値が前記第1の所定値より小さい場合、前記端末1に外部接続されているデバイスが第2のデバイスであると判定し、前記第2のデバイスにマッチングする端末1内部の第2のインターフェースと前記外部USBインターフェースとを電気的に接続するように設定される。
【0076】
本実施例では、−2V/2Vレベル検出回路13によりピン3のレベル信号値が第1の所定値(例えば、−2V)より小さいことが検出された場合、表4に従って、現在外部USBインターフェースに挿入されている外部プラグ接続デバイスが、RS232インターフェースを備えるデバイスであるべきだと判定する。このとき、端末1のスイッチ回路30は、前記第2のデバイス(RS232インターフェースを有するデバイス)にマッチングする端末1内部の第2のインターフェース(内部RS232インターフェース)と、電気的に接続するように制御する。
【0077】
一実施例では、図5に示すように、上述した図4の実施例に基づいて、本実施例では、前記第2の接続モジュール104は、さらに、以下の部を含む。
【0078】
電源出力部1044:前記第2のピンのレベル信号値が前記第1の所定値以上であれば、第1のピンを介して第1の所定時間の所定電圧を出力するように設定される。
【0079】
本実施例では、−2V/2Vレベル検出回路13によりピン3のレベル信号値が第1の所定値(例えば、−2V)以上であることがモニタリングされると、第1ピン(ピン1)を介して、例えば500ms(ミリ秒)間の例えば5Vのような所定の供給電圧を出力する。もちろん、他の実施例では、第1の所定時間および所定電圧値の大きさは、実際の必要に応じて合理的に設定することができる。
【0080】
第2の取得部1045:前記外部USBインターフェースの第2のピン及び第3のピンのレベル信号値を取得するように設定される。
【0081】
本実施例では、前記第1のピンが例えば5Vのような前記電力供給信号を受信しておらず、且つ、−2V/2Vレベル検出回路13によりモニタリングされる第2のピン(ピン3)のレベル信号値が例えば−2Vのような前記第1の所定値以上である場合、この時、ピン1を介して5V電源を出力し、2Vレベル検出回路で第3のピン(ピン2)のレベル信号値をモニタリングし、−2V/2Vレベル検出回路で第2のピン(ピン3)のレベル信号値をモニタリングすることができる。
【0082】
第2の判断部1046:前記第2のピン及び第3のピンのレベル信号値が両方とも第2の所定値より大きいかを判断するように設定される。
【0083】
第2の接続部1047:前記第2のピン及び第3のピンのレベル信号値が両方とも第2の所定値より大きい場合、前記端末1に外部接続されているデバイスが第3のデバイスであると判定し、第3のデバイスにマッチングする端末1内部の第3のインターフェースと前記外部USBインターフェースとを電気的に接続するように設定される。
【0084】
本実施例では、ピン1を介して5V電源を出力した後、第2のピンおよび第3のピンのレベル信号値が両方とも2Vより大きいとモニタリングされた場合、表4に従って、前記端末1に外部接続されているデバイスが第3のデバイス、すなわちUSBプラグインターフェースを有するデバイスであると判定することができ、この時、図7を参考してみると、端末1のスイッチ回路30は、前記第3のデバイス(USBプラグインターフェースを有するデバイス)にマッチングする端末1内部の第3のインターフェース(USBソケットインターフェース)と、電気的に接続するように制御する。端末1内部の対応する第3のインターフェース(すなわち、USBソケットインターフェース)回路は、USB規格プロトコルを実行して、インターフェース初期化および通信等の動作を行う。
【0085】
一実施例では、図6に示すように、上述した図4の実施例に基づいて、前記端末1は、以下のモジュールを含む。
【0086】
切断モジュール105:前記外部USBインターフェースと、前記第1のインターフェース、第2のインターフェースおよび第3のインターフェースと、の電気的な接続を切断するように設定される。
【0087】
本実施例において、端末1のスイッチ回路30は、前記外部USBインターフェースと、前記第1のインターフェース、第2のインターフェースおよび第3のインターフェースと、の電気的な接続を切断するように制御する。これにより、端末1は、現在外部プラグ接続されているデバイスが、USBプラグを具備するデバイスか、USBソケットを具備するデバイスか、あるいは、RS232インターフェースを具備するデバイスかを自動的に識別することができ、端末1内部の対応するインターフェースをマッチングして接続することで、インターフェースの自動識別を実現することができる。また、RS232インターフェースのレベルはUSBインターフェースのレベルよりレベルの振幅値がはるかに大きいので、手動でインターフェースを切り替える処理中にレベル信号が過度に変化することによるインターフェースの破損を回避することができる。
【0088】
一実施例では、上述した図4または図6の実施例に基づいて、前記モニタリングモジュール101は、第2の所定時間の間に、端末1の外部USBインターフェースの第1のピンのレベル信号値を継続的にモニタリングするように設定される。
【0089】
本実施例では、第2の所定時間(例えば、500ms)の間に、端末1の外部USBインターフェースの第1のピンのレベル信号値を継続的にモニタリングする。もちろん、他の実施例では、正確なレベル信号値を検出することができるように他の所定時間値を合理的に設定することができ、それによってレベル信号値の歪みを回避することができる。
【0090】
また、本発明の実施例は、さらに、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、実行されるとき前記インターフェース識別方法を実現するコンピュータ実行可能コマンドを格納する。
【0091】
当業者であれば、上述したステップの全てまたは一部は、読み取り専用メモリ、磁気ディスク、または光ディスクなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納され得るプログラムによって、関連するハードウェア(例えば、プロセッサ)を指示することで達成され得ることが理解されるであろう。選択的に、上述の実施例のステップの全てまたは一部は、1つまたは複数の集積回路を使用して実現することもできる。対応的に、上記実施例における各モジュール/ユニットは、ハードウェアの形態で実現されてもよく、例えば、集積回路によってその対応する機能を実現する。ソフトウェア機能モジュールの形態で実現されてもよく、例えば、プロセッサがメモリに格納されたプログラム/コマンドを実行することによりその対応する機能を実現する。本出願は、いずれの特定の形式のハードウェアおよびソフトウェアに限定されない。
【0092】
以上は、本出願の好ましい実施例に過ぎず、本出願の範囲を限定するものではない。本出願の明細書および添付図面の内容を使用してなされた等価構成または等価フロー変換、あるいは、直接的または間接的に、他の関連する技術分野において運用されることも、同様に、本出願の特許保護の範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0093】
本発明の実施例では、インターフェース識別方法及び端末が提供され、現在外部プラグ接続されているデバイスが、USBプラグを具備するデバイスか、USBソケットを具備するデバイスか、あるいは、RS232インターフェースを具備するデバイスかを自動的に識別することができ、端末内部の対応するインターフェースをマッチングして接続することで、インターフェースの自動識別を実現するとともに、手動でインターフェースを切り替える処理中にレベル信号が過度に変化することによるインターフェースの破損を回避することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7