(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ユーザが所持する情報処理装置と、他のユーザが所持する他の情報処理装置と、前記情報処理装置および前記他の情報処理装置とネットワークを介して接続されるサーバ装置とを備える情報処理システムであって、
前記情報処理装置および前記他の情報処理装置は、前記ユーザによる、前記他のユーザへ対象物を送信する旨の音声の入力を受け付け、
前記情報処理装置は、前記音声を解析して前記他の情報処理装置および前記対象物を特定し、前記サーバ装置に、前記他の情報処理装置に前記対象物を送信する旨の送信情報を送信し、
前記他の情報処理装置は、前記音声の入力に基づき、前記サーバ装置に、前記ユーザの情報処理装置から送信される前記対象物を受け付け可能である旨の受付可能情報を送信し、
前記サーバ装置は、少なくとも前記送信情報および前記受付可能情報を受信している場合に、前記他の情報処理装置に対して前記対象物を送信する情報処理システム。
前記情報処理装置は、前記音声を解析して前記他のユーザおよび前記対象物を特定した際に、前記ユーザによる、当該特定された他のユーザおよび対象物の正誤の入力を受け付け、当該入力が正であった場合に、前記サーバ装置に、前記他のユーザに前記対象物を送信する旨の情報を送信することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理システム。
前記対象物は仮想通貨、電子通貨、電子クーポンまたは電子アイテム、ならびに、前記仮想通貨、前記電子通貨、前記電子クーポンまたは前記電子アイテムの数量および/または内容であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理システム。
前記情報処理装置は、前記音声の解析により前記他のユーザが特定できない場合には、当該情報処理装置と近距離無線通信により接続されたユーザを前記他のユーザの候補として前記ユーザに提案することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理システム。
前記情報処理装置は、前記音声の解析により前記対象物が特定できない場合には、当該情報処理装置が送信可能な対象物を送信する対象物の候補として前記ユーザに提案することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、かかる技術では、受付側のユーザは、専用の決済端末を用意する必要がある。また、受付側のユーザが専用の決済端末を用意できない場合には、支払い側のユーザが自身のスマートフォンやタブレット等から、専用のアプリケーションを介して、送信先となる相手のユーザ(受付側のユーザ)を選択し、送信すべき対象物(上述した仮想通貨や電子マネーなど)およびその数量を選択し、また、安全性を高めるために暗証番号を入力するなどの複雑かつ煩雑な操作が必要であった。
【0007】
かかる操作は、ユーザが本技術を用いることのモチベーションを下げ、また、誤った選択を招く原因となっていた。
【0008】
そこで、本発明者らは、上述した課題を改善すべく鋭意検討を行った。その結果、以下に記載する手法により、安全性を損なうことなく容易で正確に、ユーザが他のユーザに対象物を送信することが可能となることに思い至った。
【0009】
本発明の目的は、安全性を損なうことなく容易で正確に、ユーザが他のユーザに対象物を送信することが可能となる情報処理システム、情報処理方法、コンピュータプログラムおよび情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の情報処理システムは、ユーザが所持する情報処理装置と、他のユーザが所持する他の情報処理装置と、情報処理装置および他の情報処理装置とネットワークを介して接続されるサーバ装置とを備える情報処理システムであって、情報処理装置および他の情報処理装置は、ユーザによる、他のユーザへ対象物を送信する旨の音声の入力を受け付け、情報処理装置は、音声を解析して他の情報処理装置および対象物を特定し、サーバ装置に、他の情報処理装置に対象物を送信する旨の送信情報を送信し、他の情報処理装置は、音声の入力に基づき、サーバ装置に、ユーザの情報処理装置から送信される対象物を受け付け可能である旨の受付可能情報を送信し、サーバ装置は、少なくとも送信情報および受付可能情報を受信している場合に、他の情報処理装置に対して対象物を送信することを特徴とする。
【0011】
情報処理装置および他の情報処理装置の各々は、他のユーザの音声入力による、対象物を受け付ける旨の指示情報を受け付けてサーバ装置に送信し、
サーバ装置は、さらに、情報処理装置および他の情報処理装置の各々から指示情報を受信している場合に、他の情報処理装置に対して対象物を送信することができる。
【0012】
情報処理装置は、音声を解析して他のユーザおよび対象物を特定した際に、ユーザによる、当該特定された他のユーザおよび対象物の正誤の入力を受け付け、当該入力が正であった場合に、サーバ装置に、他のユーザに対象物を送信する旨の情報を送信することができる。
【0013】
対象物は仮想通貨、電子通貨、電子クーポンまたは電子アイテム、ならびに、仮想通貨、電子通貨、電子クーポンまたは電子アイテムの数量および/または内容とすることができる。
【0014】
情報処理装置および他の情報処理装置の各々は、当該情報処理装置および当該他の情報処理装置の位置情報をサーバ装置に送信し、サーバ装置は、さらに、情報処理装置および他の情報処理装置の各々から位置情報を受信し、当該位置情報の関係が所定関係にある場合に、他の情報処理装置に対して対象物を送信することができる。
【0015】
情報処理装置は、音声の解析により他のユーザが特定できない場合には、当該情報処理装置と近距離無線通信により接続されたユーザを他のユーザの候補としてユーザに提案することができる。
【0016】
情報処理装置は、音声の解析により対象物が特定できない場合には、当該情報処理装置が送信可能な対象物を送信する対象物の候補としてユーザに提案することができる。
【0017】
本発明の情報処理方法は、ネットワーク接続されたサーバ装置を介して他の情報処理装置と接続される情報処理装置に、ユーザによる、他のユーザへ対象物を送信する旨の音声の入力を受け付けるステップと、音声を解析して他のユーザが所持する他の情報処理装置、および、対象物を特定するステップと、他のユーザによる対象物を受け付ける旨の音声の入力を受け付けるステップと、ユーザによる他のユーザへ対象物を送信する旨の音声の入力、および、他のユーザによる対象物を受け付ける旨の音声の入力を、他の情報処理装置と同時に受け付けていたことを条件として、他の情報処理装置に対して対象物を送信するステップとを実行させることを特徴とする。
【0018】
本発明のコンピュータプログラムは、ネットワーク接続されたサーバ装置を介して他の情報処理装置と接続される情報処理装置に、ユーザによる、他のユーザへ対象物を送信する旨の音声の入力を受け付ける受付機能と、音声を解析して他のユーザが所持する他の情報処理装置、および、対象物を特定する解析機能とを実現させ、受付機能は、さらに、他のユーザによる対象物を受け付ける旨の音声の入力を受け付け、情報処理装置に、さらに、ユーザによる他のユーザへ対象物を送信する旨の音声の入力、および、他のユーザによる対象物を受け付ける旨の音声の入力を、他の情報処理装置と同時に受け付けていたことを条件として、他の情報処理装置に対して対象物を送信する送信機能とを実現させることを特徴とする。
【0019】
本発明の情報処理装置は、ネットワーク接続されたサーバ装置を介して他の情報処理装置と接続される情報処理装置であって、ユーザによる、他のユーザへ対象物を送信する旨の音声の入力を受け付ける受付部と、音声を解析して他のユーザが所持する他の情報処理装置、および、対象物を特定する解析部とを備え、受付部は、さらに、他のユーザによる対象物を受け付ける旨の音声の入力を受け付け、情報処理装置は、さらに、ユーザによる他のユーザへ対象物を送信する旨の音声の入力、および、他のユーザによる対象物を受け付ける旨の音声の入力を、他の情報処理装置と同時に受け付けていたことを条件として、他の情報処理装置に対して対象物を送信する送信部を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、安全性を損なうことなく容易で正確に、ユーザが他のユーザに対象物を送信することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の情報処理システム、処理方法およびコンピュータプログラムの実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0023】
初めに、本発明の情報処理システムの実施形態について
図1を参照しながら説明する。
【0024】
本発明の情報処理システム100は、
図1に示されるように、ユーザAが所持する情報処理装置10と、他のユーザBが所持する他の情報処理装置20と、情報処理装置10および他の情報処理装置20とネットワークを介して接続されるサーバ装置30とを備える。
【0025】
上記情報処理装置10は、例えば、携帯電話、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、タブレットなどの電子端末とすることができる。
【0026】
同様に、上記他の情報処理装置20は、例えば、携帯電話、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、タブレットなどの電子端末とすることができる。
【0027】
情報処理装置10および他の情報処理装置20は、ユーザAによる、他のユーザBへ対象物を送信する旨の音声の入力を受け付ける。
【0028】
上記対象物は、仮想媒体、ならびに、これらの数量および/または内容とすることができる。具体的には、仮想通貨、電子通貨、電子クーポンまたは電子アイテムならびに、これらの数量および/または内容とすることができる。
【0029】
上記他のユーザBへ対象物を送信する旨の音声は、一例として、他のユーザBの名称、対象物の名称およびその数量ならびに送信の指示を含むものとする。具体的には、「Bさんに、200円をあげる。」などの内容とするのが好ましい。なお、他のユーザBの名称は、ユーザAが予め登録したニックネームなどでもよい。
【0030】
そして、
図2に一例として示されるように、情報処理装置10および他の情報処理装置20のいずれもが、上記他のユーザBへ対象物を送信する旨の音声の入力を受け付ける。
【0031】
すなわち、情報処理装置10および他の情報処理装置20が同じ時間に同じ場所にあることが条件である。
【0032】
なお、ここで言う同じ場所とは、ユーザAによる音声の入力が可能な範囲とすることができる。具体的には、静かな家の中であれば同じ部屋内、騒がしいカフェなどであれば同じテーブルなどであれば、情報処理装置10および他の情報処理装置20のいずれもが、上記他のユーザBへ対象物を送信する旨の音声の入力を受け付けることができる。
【0033】
そして、情報処理装置10は、上記他のユーザBへ対象物を送信する旨の音声を解析して他の情報処理装置20および対象物を特定し、サーバ装置30に、他の情報処理装置20に対象物を送信する旨の送信情報を送信する。かかる音声を解析する技術としては、公知または新規の技術を用いてよい。
【0034】
他の情報処理装置20は、音声の入力に基づき、サーバ装置30に、ユーザAの情報処理装置10から送信される対象物を受け付け可能である旨の受付可能情報を送信する。
【0035】
上記受付可能情報としては、単に音声の入力があったことを示す情報であってもよいし、上記音声を解析して上記ユーザAおよび対象物を特定した内容を含む情報としてもよい。
【0036】
そして、サーバ装置30は、少なくとも送信情報および受付可能情報を受信している場合に、他の情報処理装置20に対して対象物を送信する。
【0037】
なお、上記音声の入力は同時である必要があるが、送信に関しては情報処理装置10および他の情報処理装置20の処理速度や通信速度に依存するため、上記送信情報および受付可能情報の受信は、予め定められた所定の時間内に行われていればよい。
【0038】
以上の構成により、本発明の情報処理システム100は、安全性を損なうことなく容易で正確に、ユーザAが他のユーザBに対象物を送信することが可能となる。
【0039】
具体的には、ユーザAは、対象物の送信を音声で指示するという容易な操作方法を採用しながらも、自身の情報処理装置10のみならず、他の情報処理装置20においても上記音声が受け付けられていることを条件として対象物が送信される。そのため、安全性を損なうことなく容易で正確に、ユーザAが他のユーザBに対象物を送信することが可能となる。
【0040】
なお、情報処理装置10への音声の入力は、ユーザAの操作をトリガとして行われるのが好ましい。この操作は、情報処理装置10への物理的な操作であってもよいし、ユーザAの音声による操作であってもよい。
【0041】
同様に、他の情報処理装置20への音声の入力は、他のユーザBの操作をトリガとして行われるのが好ましい。この操作は、他の情報処理装置20への物理的な操作であってもよいし、他のユーザBの音声による操作であってもよい。
【0042】
また、情報処理装置10および他の情報処理装置20の各々は、他のユーザBの音声入力による、対象物を受け付ける旨の指示情報を受け付けてサーバ装置30に送信してもよい。
【0043】
上記対象物を受け付ける旨の指示情報は、一例として、ユーザAの名称、対象物の名称およびその数量ならびに受付の指示を含むものとする。具体的には、「Aさんから、200円をもらう。」などの内容とするのが好ましい。なお、ユーザAの名称は、他のユーザBが予め登録したニックネームなどでもよい。
【0044】
なお、この指示情報を受け付ける前に、他の情報処理装置20は、他のユーザBに対し、対象物を受け付けるか否かを確認するための確認画面または確認音声を出力することもできる。その場合は、他のユーザBは、単に「はい」または「いいえ」などのより簡易な指示を与えるだけでよい。
【0045】
そして、
図3に一例として示されるように、情報処理装置10および他の情報処理装置20のいずれもが、他のユーザBの音声入力による、対象物を受け付ける旨の指示情報を受け付ける。
【0046】
そして、このとき、サーバ装置30は、さらに、情報処理装置10および他の情報処理装置20の各々から指示情報を受信している場合に、他の情報処理装置20に対して対象物を送信することができる。
【0047】
以上の構成によれば、本発明の情報処理システム100は、安全性および正確性をより高めて、ユーザAおよび他のユーザB間の対象物の送信を実行することができる。
【0048】
また、情報処理装置10は、音声を解析して他のユーザBおよび対象物を特定した際に、ユーザAによる、当該特定された他のユーザBおよび対象物の正誤の入力を受け付け、当該入力が正であった場合に、サーバ装置30に、他のユーザBに対象物を送信する旨の情報を送信することができる。
【0049】
以上の構成によれば、本発明の情報処理システム100は、正確性をより高めて、ユーザAおよび他のユーザB間の対象物の送信を実行することができる。
【0050】
また、情報処理装置10および他の情報処理装置20の各々は、当該情報処理装置10および当該他の情報処理装置20の位置情報をサーバ装置30に送信してもよい。
【0051】
上記位置情報は、情報処理装置10および他の情報処理装置20が備えるGPS(Global Positioning System)センサ等から取得することができる。
【0052】
そして、このとき、サーバ装置30は、さらに、情報処理装置10および他の情報処理装置20の各々から位置情報を受信し、当該位置情報の関係が所定関係にある場合に、他の情報処理装置20に対して対象物を送信することができる。
【0053】
上記所定関係とは、例えば、これら装置間の最大の離間距離が所定の値以下である場合などとすることができる。
【0054】
以上の構成によれば、本発明の情報処理システム100は、安全性および正確性をより高めて、ユーザAおよび他のユーザB間の対象物の送信を実行することができる。
【0055】
また、情報処理装置10は、音声の解析により他のユーザBが特定できない場合には、当該情報処理装置10と近距離無線通信により接続された情報処理装置を所有するユーザを他のユーザBの候補としてユーザAに提案することができる。この近距離無線通信の技術としては、Bluetooth(登録商標)技術を用いることができる。
【0056】
以上の構成によれば、本発明の情報処理システム100は、音声の解析により他のユーザが特定できない場合であっても容易にユーザAおよび他のユーザB間の対象物の送信を実行することができる。
【0057】
また、情報処理装置10は、音声の解析により対象物が特定できない場合には、当該情報処理装置10が送信可能な対象物を送信する対象物の候補としてユーザAに提案することができる。
【0058】
以上の構成によれば、本発明の情報処理システム100は、音声の解析により対象物が特定できない場合であっても、より容易にユーザAおよび他のユーザB間の対象物の送信を実行することができる。
【0059】
続いて、本発明の情報処理システム100における情報処理方法の実施形態について図面を参照しながら説明を行う。
【0060】
本発明の情報処理方法は、ユーザAが所持する情報処理装置10と、他のユーザBが所持する他の情報処理装置20と、情報処理装置10および他の情報処理装置20とネットワークを介して接続されるサーバ装置30とを備える情報処理システム100において、
図4に一例として示されるように、ステップS110〜S150を実行させることを特徴とする。
【0061】
ステップS110は、情報処理装置10が、ユーザAによる、他のユーザBへ対象物を送信する旨の音声の入力を受け付ける。
【0062】
ステップS120は、他の情報処理装置20が、ユーザAによる、他のユーザBへ対象物を送信する旨の音声の入力を受け付ける。このステップS120は、上記ステップS110と同時に行われる。
【0063】
ステップS130は、情報処理装置10が、音声を解析して他の情報処理装置20および対象物を特定し、サーバ装置30に、他の情報処理装置20に対象物を送信する旨の送信情報を送信する。
【0064】
ステップS140は、他の情報処理装置20が、音声の入力に基づき、サーバ装置30に、ユーザAの情報処理装置10から送信される対象物を受け付け可能である旨の受付可能情報を送信する。このステップS140は、上記ステップS130と所定の時間内に行われる。
【0065】
ステップS150は、サーバ装置30が、少なくとも送信情報および受付可能情報を受信している場合に、他の情報処理装置20に対して対象物を送信する。
【0066】
以上の構成により、本発明の情報処理システム100における情報処理方法は、安全性を損なうことなく容易で正確に、ユーザAが他のユーザBに対象物を送信することが可能となる。
【0067】
続いて、本発明の情報処理方法の実施形態について図面を参照しながら説明を行う。
【0068】
本発明の情報処理方法は、
図5に一例として示されるように、ネットワーク接続されたサーバ装置30を介して他の情報処理装置20と接続される情報処理装置10に、ステップS210〜S250を実行させることを特徴とする。
【0069】
ステップS210は、ユーザAによる、他のユーザBへ対象物を送信する旨の音声の入力を受け付ける。
【0070】
ステップS220は、音声を解析して他のユーザBが所持する他の情報処理装置20、および、対象物を特定する。
【0071】
ステップS230は、他のユーザBによる対象物を受け付ける旨の音声の入力を受け付ける。
【0072】
そして、ユーザAによる他のユーザBへ対象物を送信する旨の音声の入力、および、他のユーザBによる対象物を受け付ける旨の音声の入力を、他の情報処理装置20と同時に受け付けていたことを条件として(ステップS240)、他の情報処理装置20に対して対象物を送信する(ステップS250)。
【0073】
以上の構成により、本発明の情報処理方法は、安全性を損なうことなく容易で正確に、ユーザAが他のユーザBに対象物を送信することが可能となる。
【0074】
続いて、本発明の情報処理装置10の実施形態について図面を参照しながら説明を行う。
【0075】
本発明の情報処理装置10は、ネットワーク接続されたサーバ装置を介して他の情報処理装置20と接続される情報処理装置10であって、
図6に一例として示されるように、受付部11と、解析部12と、送信部13とを備えることを特徴とする。
【0076】
受付部11は、ユーザAによる、他のユーザBへ対象物を送信する旨の音声の入力を受け付ける。
【0077】
解析部12は、音声を解析して他のユーザBが所持する他の情報処理装置20、および、対象物を特定する。
【0078】
受付部11は、さらに、他のユーザBによる対象物を受け付ける旨の音声の入力を受け付ける。
【0079】
送信部13は、ユーザAによる他のユーザBへ対象物を送信する旨の音声の入力、および、他のユーザBによる対象物を受け付ける旨の音声の入力を、他の情報処理装置20と同時に受け付けていたことを条件として、他の情報処理装置20に対して対象物を送信する。
【0080】
以上の構成により、本発明の情報処理装置10は、安全性を損なうことなく容易で正確に、ユーザが他のユーザに対象物を送信することが可能となる。
【0081】
最後に、本発明のコンピュータプログラムの実施形態について図面を参照しながら説明を行う。
【0082】
本発明のコンピュータプログラムは、ネットワーク接続されたサーバ装置30を介して他の情報処理装置20と接続される情報処理装置10に、受付機能と、解析機能と、送信機能とを実現させる。これら機能は、
図7に示す各回路110〜113によって実現されるものとすることができる。各回路は上述した各部11〜13に対応するものであって、各部11〜13の詳細について上述したとおりである。
【0083】
受付機能は、ユーザAによる、他のユーザBへ対象物を送信する旨の音声の入力を受け付ける。
【0084】
解析機能は、音声を解析して他のユーザBが所持する他の情報処理装置20、および、対象物を特定する。
【0085】
そして、受付機能は、さらに、他のユーザBによる対象物を受け付ける旨の音声の入力を受け付ける。
【0086】
さらに、送信機能は、ユーザAによる他のユーザBへ対象物を送信する旨の音声の入力、および、他のユーザBによる対象物を受け付ける旨の音声の入力を、他の情報処理装置20と同時に受け付けていたことを条件として、他の情報処理装置20に対して対象物を送信する。
【0087】
以上の構成により、本発明のコンピュータプログラムは、安全性を損なうことなく容易で正確に、ユーザが他のユーザに対象物を送信することが可能となる。
【0088】
また、上述した実施形態に係るサーバ装置又は端末装置として機能させるために、コンピュータ又は携帯電話などの情報処理装置を好適に用いることができる。このような情報処理装置は、実施形態に係るサーバ装置又は端末装置の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、情報処理装置の記憶部に格納し、情報処理装置のCPUによって当該プログラムを読み出して実行させることによって実現可能である。
【0089】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0090】
また、実施形態に記載した手法は、計算機(コンピュータ)に実行させることができるプログラムとして、例えば磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD、MO等)、半導体メモリ(ROM、RAM、フラッシュメモリ等)等の記録媒体に格納し、また通信媒体により伝送して頒布することもできる。なお、媒体側に格納されるプログラムには、計算機に実行させるソフトウェア手段(実行プログラムのみならずテーブルやデータ構造も含む)を計算機内に構成させる設定プログラムをも含む。本装置を実現する計算機は、記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、また場合により設定プログラムによりソフトウェア手段を構築し、このソフトウェア手段によって動作が制御されることにより上述した処理を実行する。なお、本明細書でいう記録媒体は、頒布用に限らず、計算機内部あるいはネットワークを介して接続される機器に設けられた磁気ディスクや半導体メモリ等の記憶媒体を含むものである。記憶部は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。
【課題】 安全性を損なうことなく容易で正確に、ユーザが他のユーザに対象物を送信することが可能となる情報処理システム、情報処理方法、コンピュータプログラムおよび情報処理装置を提供する。
【解決手段】 本発明は、ユーザが所持する情報処理装置と、他のユーザが所持する他の情報処理装置と、情報処理装置および他の情報処理装置とネットワークを介して接続されるサーバ装置とを備える情報処理システムであって、情報処理装置および他の情報処理装置は、ユーザによる、他のユーザへ対象物を送信する旨の音声の入力を受け付け、情報処理装置は、音声を解析して他の情報処理装置および対象物を特定し、サーバ装置に、他の情報処理装置に対象物を送信する旨の送信情報を送信し、他の情報処理装置は、音声の入力に基づき、サーバ装置に、ユーザの情報処理装置から送信される対象物を受け付け可能である旨の受付可能情報を送信し、サーバ装置は、少なくとも送信情報および受付可能情報を受信している場合に、他の情報処理装置に対して対象物を送信する。