特許第6492009号(P6492009)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6492009
(24)【登録日】2019年3月8日
(45)【発行日】2019年3月27日
(54)【発明の名称】リフレッシングデバイス
(51)【国際特許分類】
   F24F 6/12 20060101AFI20190318BHJP
   F24F 13/26 20060101ALI20190318BHJP
【FI】
   F24F6/12
   F24F13/26
【請求項の数】10
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2015-546075(P2015-546075)
(86)(22)【出願日】2013年11月28日
(65)【公表番号】特表2016-500434(P2016-500434A)
(43)【公表日】2016年1月12日
(86)【国際出願番号】FR2013052883
(87)【国際公開番号】WO2014087078
(87)【国際公開日】20140612
【審査請求日】2016年11月28日
(31)【優先権主張番号】1261732
(32)【優先日】2012年12月6日
(33)【優先権主張国】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】594034072
【氏名又は名称】セブ ソシエテ アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ベルトラン エスカレット
(72)【発明者】
【氏名】シルヴァイン ル ガル
【審査官】 田中 一正
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3129024(JP,U)
【文献】 特開2006−057877(JP,A)
【文献】 実公昭50−006548(JP,Y1)
【文献】 国際公開第2008/006183(WO,A2)
【文献】 登録実用新案第3068525(JP,U)
【文献】 特開2003−329273(JP,A)
【文献】 実開平03−052515(JP,U)
【文献】 特開2010−203764(JP,A)
【文献】 米国特許第06257501(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 6/12
F24F 13/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース(2)に取り付けられたファン(3)を備え、前記ベース(2)が、液を貯蔵するための主容器(20)と、霧状にされた液を、前記ファン(3)の下流に位置する拡散器(4)に向かって前記主容器(20)の外へと移動させるための小型のファンおよび噴霧器とを有する、リフレッシングデバイス(1)であって、前記拡散器(4)が、ほぼ環形状をした開口部(13)を有し、前記開口部(13)の表面が、前記ファン(3)により生成された空気流(F)の方向に対してほぼ直交し、
前記開口部(13)の外側縁部(22)は、ベント(15)を有することを特徴とするリフレッシングデバイス(1)。
【請求項2】
前記拡散器(4)は、前記開口部(13)の上流に閉じられた部分(11)を有することを特徴とする請求項に記載のリフレッシングデバイス(1)。
【請求項3】
前記閉じられた部分(11)は、前記開口部(13)が接続される2つの枝部を有することを特徴とする請求項に記載のリフレッシングデバイス(1)。
【請求項4】
前記開口部(13)はプロファイルにより形成され、その横断面がほぼ矩形であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のリフレッシングデバイス(1)。
【請求項5】
前記ファン(3)は格子を有し、前記拡散器(4)の前記開口部(13)は、前記格子の上に取り付けられることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のリフレッシングデバイス(1)。
【請求項6】
前記ファン(3)は格子を有し、前記拡散器(4)の前記開口部(13)は、前記格子の中に組み込まれることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のリフレッシングデバイス(1)。
【請求項7】
前記開口部(13)の出口面は、前記ファン(3)に対してほぼ同軸であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のリフレッシングデバイス(1)。
【請求項8】
前記開口部(13)の縁部は、前記主容器(20)に向かって滴を収集するための滴下防止デバイス(17、25)を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のリフレッシングデバイス(1)。
【請求項9】
前記滴下防止デバイスは、前記拡散器(4)の前記縁部(22)に形成された少なくとも1つのスリット(25)とフラップ(17)とを有することを特徴とする請求項に記載のリフレッシングデバイス(1)。
【請求項10】
前記拡散器(4)の前記開口部(13)の直径は、前記ファン(3)の直径の1/4と3/4の間であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のリフレッシングデバイス(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加湿された空気、および/または冷却された空気を送風するためのリフレッシングデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
極めて暑い期間に、人々をより快適にする加圧スプレーの形態の既存のリフレッシングデバイスが使用されている。このような1つのデバイスは、推進用のガスと水の混合物を放出する押しボタンを含む。この混合物は、出口ノズルを通過し、水滴を形成しながら、加圧作用下で外方向に推進される。このようなデバイスの欠点は、その容器が小容量であるため、非常に限られた寿命を有することである。さらに、外方向に推進される混合物に対して良好な制御を行うことができない。この混合物を形成する小滴の寸法は、非常に不揃いであり、非常に変動する。さらにこのようなデバイスは、再充填可能ではなく、したがって、廃棄物を生成する。最後に、吹き付けられた滴は、ユーザをぬらす傾向がある。
【0003】
一方、特許文献1は、空気流の中に噴霧された水滴により冷却された空気を送風することにより、屋内にある部屋の周囲空気を局所的に冷却する可搬型デバイスを述べている。このようなデバイスは、屋内にある部屋を処置するためには有用であるが、部屋の住人によりその効果が感じられる前に、一定量の時間がかかる。それは、上記で述べたスプレーの形態の霧吹き器の代わりとなることはなく、補助的な効果を有する。さらにこのタイプのデバイスは、デバイスから出ると速やかに蒸発する非常に細かい水滴を生成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】仏国特許第2677437号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、人々をリフレッシュさせるための既存の解決策が不十分であることは明らかであり、本発明の一般的な一目的は、人々をリフレッシュさせるための改善された解決策を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的のために、本発明は、ベースに取り付けられたファンを備え、ベースが、液を貯蔵するための主容器と、霧状にされた液を、ファンの下流に位置する拡散器に向かって主容器の外へと移動させるための小型のファンおよび噴霧器とを有する、リフレッシングデバイスであって、拡散器が、ほぼ環形状をした開口部を有し、開口部の出口面が、ファンにより生成された空気流の方向に対してほぼ直交することを特徴とするリフレッシングデバイスに基づく。
【0007】
本発明の拡散器は、液の小滴を広く拡散させ、人々が小滴に曝される表面積を増加させることができる。
【0008】
実施形態の他の変形例では、
【0009】
− 開口部の外側縁部はベントを有する。
【0010】
− 拡散器は開口部の上流に閉じられた部分を有する。
【0011】
− 閉じられた部分は、開口部が接続される2つの枝部を有する。
【0012】
− 開口部はプロファイルにより形成され、その横断面がほぼ矩形である。
【0013】
− ファンは格子を有し、また拡散器の出口開口部は格子上に取り付けられる。
【0014】
− ファンは格子を有し、また拡散器の出口開口部は格子の中に組み込まれる。
【0015】
− 開口部の出口面は、ファンに対してほぼ同軸である。
【0016】
− 出口開口部の縁部は、主容器に向かって滴を収集するための滴下防止(anti-drip)デバイスを有する。
【0017】
− 滴下防止デバイスは、拡散器の縁部に形成された少なくとも1つのスリットとフラップとを有する。
【0018】
− 拡散器の出口開口部の直径は、ファンの直径の1/4と3/4の間である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本発明のこれらの目的、特徴、および利点は、本明細書に添付された図面を参照して、非限定的なものとして提供される実施形態の特定の一方法に基づき、以下の記述で詳細に提示されよう。
【0020】
図1】本発明を実施する一方法によるリフレッシングデバイスの斜視図である。
図2】本発明を実施する一方法によるリフレッシングデバイスの側面図である。
図3】本発明を実施する一方法によるリフレッシングデバイスの拡散器の斜視図である。
図4】本発明を実施する一方法によるリフレッシングデバイスの拡散器の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1および図2は、本発明で述べられる可搬型のリフレッシングデバイス(1)を実施する一方法を示している。このリフレッシングデバイス(1)は、好ましくは水である冷却液を貯蔵するための主容器(20)を含むベース(2)を有する。実施形態の提案される例では、ベース(2)および主容器(20)は円筒形状をしている。しかし、(1リットル程度の)十分に大きな液容器を形成できる、例えば、他のより細長い形状が使用され得る。
【0022】
ファン(3)は、このベース(2)の表面に取り付けられて空気流を生成する。さらに、拡散器(4)は、ファン(3)のちょうど下流へと、ベース(2)の主容器(20)から小滴を放出する。したがって、これらの小滴は、ファン(3)により生成された空気流の中に吹き付けられて、この空気流を冷却することができる。
【0023】
したがって、このリフレッシングデバイス(1)は、霧を吹き付けるファンとして提示される。生成された滴は、(数ミクロン程度の)非常に小さいサイズであり、したがって、それらは、空気流の中で速やかに蒸発する。実際に、周囲空気の中に蒸発することにより、微細な小滴は、ユーザ上に小滴を凝縮させることなく、温度を低下させるのを助ける。
【0024】
小滴は、主容器(20)に接続された噴霧器により生成される。霧状にされた液は、次いで、ベース(2)内に配置された小型のファン(図示せず)により主容器(20)から出て拡散器(4)に向かって移動される。これを行うために、拡散器(4)は、導管(21)により主容器(20)に接続される。導管(21)は、例えば、ホースである。
【0025】
ファン(3)は、通常、格子(30)によって保護されたプロペラ(31)を有する。プロペラ(31)は、ファン(3)の後部に取り付けられたモータ(32)により回転される。このモータ(32)は、ベース(2)に取り付けられた足部(33)上で枢動および/または揺動するように取り付けられ得る。
【0026】
本発明では、拡散器(4)は、通常に使用される場合、ファン(3)と拡散器(4)の間で相対的な動きがないように、ファン(3)に取り付けられる。
【0027】
リフレッシングデバイス(1)はまた、制御パネル(6)を有する。この制御パネル(6)は、ユーザがデバイスを始動し、デバイスの様々な動作パラメータ、とりわけプロペラ(31)の回転速度、ファン(3)の揺動、小滴を生成するために噴霧器を起動させること、および噴霧器の強度などを調整できるようにする。
【0028】
本発明の拡散器(4)は、次に、図3および図4を参照して詳細に説明される。
【0029】
本発明では、拡散器(4)は、ほぼ環形状をしている小滴の出口開口部(13)を有する。さらに、開口部(13)の出口面は、ファン(3)により生成される空気流(F)に対してほぼ直交する。拡散器(4)の出口開口部(13)の環形状は、小滴の分散ゾーンを中心から離れた位置にし、液滴をファン(3)のより大きな表面積にわたり分散させる。
【0030】
図面で示された実施形態の変形例では、出口開口部(13)の形状は、約300°の弧(angular arc)にわたる上側部分(12A)である。上側部分(12A)の各端部は、直線セクション(12B、12C)により、上側部分(12A)にほぼ接する方向へと延びている。当然であるが、ほぼ環形状をとる限りにおいては、他の形状も可能である。
【0031】
拡散器(4)は、上流に(小滴が放出される方向に)閉じられた部分(11)を有する。示された実施形態の変形例では、この閉じられた部分(11)は、上側部分(12A)の直線セクション(12B、12C)の延長である。この閉じられた部分(11)は、したがって、Yを形成する。閉じられた部分(11)は、単一の導管(16)により延長される。単一の導管(16)の自由端(10)は、主容器(20)の導管(21)に接続される。
【0032】
実施形態の変形例では、拡散器(4)は、ファン格子に留められるピン(18)によりファンの前面格子に取り付けられる。
【0033】
示されていない他の変形例では、拡散器は、ファンの前面格子中に直接組み込まれる。言い換えると、拡散器(4)およびファンの前面格子は、単一部品を形成する。
【0034】
小滴の分散を向上させるために、出口開口部(13)は、例えば、ファンのプロペラ(31)に対して同軸である。したがって、空気流の速度が最も低いファンの中心ゾーンは回避される。出口開口部(13)は、したがって、小滴の良好な分散を行うために、空気流が最大であるゾーンに配置される。さらに出口開口部(13)の直径は、ファンの直径よりも小さい。したがって、出口開口部(13)は、空気流が最大になるゾーン(プロペラ(31)のブレードの端部)に対向する部分で圧力損失を生ずることはない。さらに、出口開口部を通して排出される小滴は、ファンの中で再循環されることがなく、それにより、プロペラ(31)または格子上での凝縮現象が回避される。
【0035】
実施形態の一変形例では、出口開口部(13)の直径は、ファンの外形の1/4と3/4の間である。
【0036】
拡散器(4)の出口開口部(13)は、ファンの空気流の下流方向に開いたプロファイルにより形成される。プロファイルは、底部(23)、開口部の外側縁部を形成する外側縁部(22)、および内側縁部(24)を有する。示された実施形態の変形例では、プロファイルの横断面は、ほぼ矩形である。この形状は、小滴を出口開口部(13)の先端まで上昇させ、それにより、小滴のより広い範囲の拡散が得られるようにする。
【0037】
さらに、プロファイルの深さ(外側縁部および内側縁部(22、24)の高さ)は、プロファイルの底部(23)の幅に対して小さい。実際、プロファイルを深くし過ぎると、小滴の凝縮が増加する。しかし、小滴の霧が拡散器(4)から尚早に放出されないように、深さは小さくなり過ぎないようにすべきである。実施形態の一変形例では、プロファイルの深さは、プロファイルの底部(23)の幅の約半分である。
【0038】
小滴の分散範囲を増加させるために、出口開口部(13)の外側縁部(22)は、ベント(15)を有する。ベント(15)の目的は、出口開口部(13)の表面のすぐ近くで、ベント(15)の上流に減圧ゾーンを作成することである。このように生成された減圧ゾーンは、したがって、小滴を外方向に吸引し、それにより小滴の分散ゾーンを拡大する。
【0039】
示された実施形態の変形例では、ベント(15)は、開口部(13)の外側縁部(22)から突き出した壁である。ベント(15)は、ファンからの空気流に対してほぼ直交する。ベント(15)を形成する壁は、ファンからの空気流における圧力損失が大幅になり過ぎないように、数ミリメートル(約7mm)の高さに過ぎない。
【0040】
ベース(2)または床部に落下するおそれのある水滴の形成を阻止するために、拡散器(4)は、抗滴下デバイス(17、25)を有する。この抗滴下デバイス(17、25)は、拡散器(4)の外側縁部(22)上に凝縮することにより形成される滴を収集する。抗滴下デバイス(17、25)は、拡散器(4)の外側縁部(22)に形成された少なくとも1つのスリット(25)、および1つのフラップ(17)を有する。フラップ(17)は、スリット(25)の下側縁部に取り付けられる。
【0041】
フラップ(17)およびスリット(25)は、どんな滴も収集するために、開口部(13)の下側部分に配置される。実際、滴が、開口部(13)の外側縁部(22)の表面に形成されると、重力が、滴を外側縁部(22)の上を流す。滴は、スリット(25)で、対応するフラップ(17)の上に落ち、次いで、拡散器(4)の閉じられた部分(11)を通って主容器(20)へと排出される。
【0042】
本発明は、述べられた実施形態の諸例に限定されるものではなく、特許請求される範囲に含まれる多くの変更を含む。したがって、プロペラファンは、ブレードのないファンで置き換えられ得る。
図1
図2
図3
図4