特許第6492022号(P6492022)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6492022合成樹脂製窓枠体とこれに囲繞された窓ガラスとを具備する組立体及びその製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6492022
(24)【登録日】2019年3月8日
(45)【発行日】2019年3月27日
(54)【発明の名称】合成樹脂製窓枠体とこれに囲繞された窓ガラスとを具備する組立体及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   E06B 3/70 20060101AFI20190318BHJP
   E06B 3/22 20060101ALI20190318BHJP
   E06B 3/54 20060101ALI20190318BHJP
   E06B 3/58 20060101ALI20190318BHJP
【FI】
   E06B3/70 D
   E06B3/22
   E06B3/54 B
   E06B3/58 A
   E06B3/70 H
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-53651(P2016-53651)
(22)【出願日】2016年3月17日
(65)【公開番号】特開2017-166248(P2017-166248A)
(43)【公開日】2017年9月21日
【審査請求日】2018年2月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】300088186
【氏名又は名称】株式会社エクセルシャノン
(74)【代理人】
【識別番号】100075177
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 尚純
(74)【代理人】
【識別番号】100113217
【弁理士】
【氏名又は名称】奥貫 佐知子
(74)【代理人】
【識別番号】100186897
【弁理士】
【氏名又は名称】平川 さやか
(72)【発明者】
【氏名】吉田 丈治
【審査官】 鳥井 俊輔
(56)【参考文献】
【文献】 特開平03−176584(JP,A)
【文献】 独国特許出願公開第19906340(DE,A1)
【文献】 特開平05−079254(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0032972(US,A1)
【文献】 英国特許出願公開第02376657(GB,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 1/26
E06B 3/04− 3/46
E06B 3/50− 3/52
E06B 3/54− 3/88
E06B 3/96− 3/99
B29C 63/00−65/82
C03C 27/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
合成樹脂製矩形窓枠体と該窓枠体に囲繞された矩形窓ガラスとを具備する組立体であって、
該窓枠体は上枠部材、下枠部材、片側枠部材及び他側枠部材を含み、該上枠部材の片端は該片側枠部材の上端に他端は該他側枠部材の上端に夫々溶着されており、該下枠部材の片端は該片側枠部材の下端に他端は該他側枠部材の下端に夫々溶着されている、組立体において、
該上枠部材、該下枠部材、該片側枠部材及び該他側枠部材の各々は一体成形部材であり、該上枠部材、該下枠部材、該片側枠部材及び該他側枠部材の各々には内側のみが開放された窓ガラス外周縁部収容溝が形成されており、該収容溝の両側面には、該収容溝内に突出し該窓ガラスを挟持するガラス押えが配設されており、該収容溝の両側面両端部には、該上枠部材の該片端を該片側枠部材の該上端に該他端を該他側枠部材の該上端に夫々溶着し且つ該下枠部材の該片端を該片側枠部材の該下端に該他端を該他側枠部材の該下端に夫々溶着する際に該ガラス押えを超えて溶接バリが該収容溝内に突出するのを防止するためのバリ収容凹部が形成されており、
該窓ガラスの外周縁部は該収容溝に収容されている、
ことを特徴とする組立体。
【請求項2】
該上枠部材、該下枠部材、該片側枠部材及び該他側枠部材の各々の該収容溝の底面には少なくとも1個の位置決めブロックが配設されており、該窓ガラスの外周面が該位置決めブロックに当接されている、請求項1記載の組立体。
【請求項3】
合成樹脂製矩形窓枠体と該窓枠体に囲繞された矩形窓ガラスとを具備する組立体の製造方法にして、
内側のみが開放された窓ガラス外周縁部収容溝が形成されており、該収容溝の両側面には、該収容溝内に突出し該窓ガラスを挟持するガラス押えが配設されており、該収容溝の両側面両端部にはバリ収容凹部が形成されている上枠部材、下枠部材、片側枠部材及び他側枠部材を形成し、
該上枠部材、該下枠部材、該片側枠部材及び該他側枠部材を、夫々、該窓ガラスの上縁部、下縁部、片側縁部及び他側縁部を、該収容溝に収容した状態で該窓ガラスの外周縁部に位置付け、
次いで、該バリ収容凹部に溶着バリを収容することによって該ガラス押えを超えて溶バリが該収容溝内に突出するのを防止して、該上枠部材の片端を該片側枠部材の上端に他端を該他側枠部材の上端に夫々溶着すると共に、該下枠部材の片端を該片側枠部材の下端に他端は該他側枠部材の下端に夫々溶着し、該バリ収容凹部に溶着バリを収容して、該窓枠体を形成する、
ことを特徴とする製造方法。
【請求項4】
該上枠部材、該下枠部材、該片側枠部材及び該他側枠部材の各々を該窓ガラスの該外周縁部に位置付けるのに先立って、該上枠部材、該下枠部材、該片側枠部材及び該他側枠部材の各々の該収容溝の底面に、夫々、少なくとも1個の位置決めブロックを配設し、該上枠部材、該下枠部材、該片側枠部材及び該他側枠部材の各々を該窓ガラスの該外周縁部に位置付ける際には、該窓ガラスの外周面を該位置決めブロックに当接して該窓ガラスと該上枠部材、該下枠部材、該片側枠部材及び該他側枠部材の各々との相対的位置を規定する、請求項記載の製造方法。
【請求項5】
該上枠部材、該下枠部材、該片側枠部材及び該他側枠部材の各々は一体成形部材である、請求項又は記載の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、合成樹脂製窓枠体とこれに囲繞された窓ガラスとを具備する組立体及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
建造物の窓として、合成樹脂製矩形窓枠とこれに囲繞された矩形窓ガラスを具備する組立体が広く実用に供されている。かような組立体は、下記特許文献1及び2に開示されている如く、適宜の合成樹脂を押出成形した細長い部材を適宜に切断することによって形成された4個の枠部材、即ち上枠部材、下枠部材、片側枠部材及び他側枠部材から矩形窓枠体を形成し、次いでこの窓枠体に矩形窓ガラスを装着して製造されている。矩形窓枠体の形成は、上枠部材の片端を片側枠部材の上端に他端を他側枠部材の上端に溶着すると共に、下枠部材の片端を片側枠部材の下端に他端を他側枠部材の下端に溶着することによって遂行される。上枠部材、下枠部材、片側枠部材及び他側枠部材の各々には、内側及び片側の2面が開放された窓ガラス収容空間が規定されており、窓ガラスは上枠部材、下枠部材、片側枠部材及び他側枠部材の各々の開放された片側を通して窓ガラス収容空間内に装入される。しかる後に、上枠部材、下枠部材、片側枠部材及び他側枠部材の各々の開放されている片側に押縁を装着して、窓ガラスの外周縁部の開放されている面に密接させ、かくして窓ガラスの外周縁部を窓ガラス収容空間内に拘束する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−37584号公報
【特許文献2】特開2013−87560号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
而して、上述したとおりの従来の組立体には、窓枠体の形成と窓ガラスの装着とが別個に遂行されて製造されることに起因して製造工程が煩雑であり、製造コストが安価でない、という解決すべき問題が存在する。
【0005】
本発明は、上記のとおりの事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、従来の組立体に比べて著しく簡易且つ安価に製造することができる組立体及びその簡易且つ安価な製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者等は、内側のみが開放された窓ガラス外周縁部収容溝が形成されており、収容溝の両側面には、収容溝内に突出し窓ガラスを挟持するガラス押えが配設されており、収容溝の両側面両端部には、バリ収容凹部が形成されている上枠部材、下枠部材、片側枠部材及び他側枠部材を使用し、溶着の際にバリ収容凹部に溶着バリを収容することによってガラス押えを超えて溶バリが突出するのを防止することができることに着目し、上枠部材、下枠部材、片側枠部材及び他側枠部材を所要とおりに溶着して窓枠体を形成すると同時に窓ガラスを窓枠体に装着し、かくして著しく簡易且つ安価に組立体を製造するができることを見出した。
【0007】
即ち、本発明の第一の局面によれば、上記主たる技術的課題を達成する組立体として、合成樹脂製矩形窓枠体と該窓枠体に囲繞された矩形窓ガラスとを具備する組立体であって、
該窓枠体は上枠部材、下枠部材、片側枠部材及び他側枠部材を含み、該上枠部材の片端は該片側枠部材の上端に他端は該他側枠部材の上端に夫々溶着されており、該下枠部材の片端は該片側枠部材の下端に他端は該他側枠部材の下端に夫々溶着されている、組立体において、
該上枠部材、該下枠部材、該片側枠部材及び該他側枠部材の各々は一体成形部材であり、該上枠部材、該下枠部材、該片側枠部材及び該他側枠部材の各々には内側のみが開放された窓ガラス外周縁部収容溝が形成されており、該収容溝の両側面には、該収容溝内に突出し該窓ガラスを挟持するガラス押えが配設されており、該収容溝の両側面両端部には、該上枠部材の該片端を該片側枠部材の該上端に該他端を該他側枠部材の該上端に夫々溶着し且つ該下枠部材の該片端を該片側枠部材の該下端に該他端を該他側枠部材の該下端に夫々溶着する際に該ガラス押えを超えて溶接バリが該収容溝内に突出するのを防止するためのバリ収容凹部が形成されており、
該窓ガラスの外周縁部は該収容溝に収容されている、
ことを特徴とする組立体が提供される。
【0008】
該上枠部材、該下枠部材、該片側枠部材及び該他側枠部材の各々の該収容溝の底面には少なくとも1個の位置決めブロックが配設されており、該窓ガラスの外周面が該位置決めブロックに当接されているのが好適である
【0009】
本発明の他の局面によれば、上記主たる技術的課題を達成する製造方法として合成樹脂製矩形窓枠体と該窓枠体に囲繞された矩形窓ガラスとを具備する組立体の製造方法にして、
内側のみが開放された窓ガラス外周縁部収容溝が形成されており、該収容溝の両側面には、該収容溝内に突出し該窓ガラスを挟持するガラス押えが配設されており、該収容溝の両側面両端部には、バリ収容凹部が形成されている上枠部材、下枠部材、片側枠部材及び他側枠部材を形成し、
該上枠部材、該下枠部材、該片側枠部材及び該他側枠部材を、夫々、該窓ガラスの上縁部、下縁部、片側縁部及び他側縁部を、該収容溝に収容した状態で該窓ガラスの外周縁部に位置付け、
次いで、該バリ収容凹部に溶着バリを収容することによって該ガラス押えを超えて溶バリが該収容溝内に突出するのを防止して、該上枠部材の片端を該片側枠部材の上端に他端を該他側枠部材の上端に夫々溶着すると共に、該下枠部材の片端を該片側枠部材の下端に他端は該他側枠部材の下端に夫々溶着し、該バリ収容凹部に溶着バリを収容して、該窓枠体を形成する、
ことを特徴とする製造方法が提供される。
【0010】
好ましくは、該上枠部材、該下枠部材、該片側枠部材及び該他側枠部材の各々を該窓ガラスの該外周縁部に位置付けるのに先立って、該上枠部材、該下枠部材、該片側枠部材及び該他側枠部材の各々の該収容溝の底面に、夫々、少なくとも1個の位置決めブロックを配設し、該上枠部材、該下枠部材、該片側枠部材及び該他側枠部材の各々を該窓ガラスの該外周縁部に位置付ける際には、該窓ガラスの外周面を該位置決めブロックに当接して該窓ガラスと該上枠部材、該下枠部材、該片側枠部材及び該他側枠部材の各々との相対的位置を規定する。該上枠部材、該下枠部材、該片側枠部材及び該他側枠部材の各々は一体成形部材であるのが好都合である。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、窓ガラスに対して上枠部材、下枠部材、片側枠部材及び他側枠部材を所要とおりに位置付けて、上枠部材の片端を片側枠部材の上端に他端を他側枠部材の上端に溶着すると共に、下枠部材の片端を片側枠部材の下端に他端を他側枠部材の下端に溶着すれば、窓枠体の形成と同時に窓枠体に窓ガラスを装着することができ、従来の組立体の場合と比較して著しく簡易且つ安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明に従って構成された組立体の好適実施形態を製造するための構成要素を示す正面図。
図2図1の線II−IIに沿った断面図。
図3図1及び図2に図示する枠部材の一端部の一部を示す部分斜面図。
図4】本発明に従って構成された組立体を示す正面図。
図5図4の線V−Vに沿った断面図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の好適実施形態を図示している添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
【0014】
図1を参照して説明すると、本発明の組立体は、矩形の窓枠体2(図3を参照されたい)を構成する4個の枠部材、即ち上枠部材4、下枠部材6、片側枠部材(左側枠部材)8及び他側枠部材(右側枠部材)10と、窓ガラス12とから構成されている。
【0015】
上枠部材4、下枠部材6、片側枠部材8及び他側枠部材10の各々は、一体成型部材であり、硬質塩化ビニルの如き適宜の合成樹脂材料から所要横断面形状を有する細長い部材を押出成形し、かかる細長い部材を切断することによって形成することができる。上枠部材4、下枠部材6、片側枠部材8及び他側枠部材10の各々の横断面形状は同一である。上枠部材4の両端4a及び4bは下方に向かって内側に45度の傾斜角度で延び、下枠部材6の両端6a及び6bは上方に向かって内側に45度の傾斜角度で延び、片側枠部材8の上端8aは下方に向かって内側に45度の傾斜角度で延び下端8bは上方に向かって内側に45度の傾斜角度で延び、そして他側枠材10の上端10aは下方に向かって内側に45の傾斜角度で延び下端10bは上方に向かって内側に45度の傾斜角度で延びている。
【0016】
図1と共に片側枠部材8及び他側枠部材10の横断面を図示している図2を参照して説明を続けると、図示の実施形態における片側枠部材8は、図2において幅方向中央に位置する4個の矩形中空部8a、8b、8c及び8dと、矩形中空部8aの両側に位置する略矩形中空部8e及び8fと矩形中空部8dの内側に位置する略矩形中空部8gを規定する形状である。従って、中空部8fと中空部8gとの間には、内側(図2において右側)のみが開放された窓ガラス外周縁部収容溝14が形成されている。中空部8fの図2において下面及び中空部8gの図2において上面(即ち、上記収容溝14を規定している壁面)には、夫々、横断面形状がT字形状の装着溝16が形成されている。更に詳細には、図示の実施形態においては、中空部8fの図2において下面を規定している壁面及び中空部8gの図2において上面を規定している壁面の内側端部(図2において右端部)には、夫々、下方及び上方に突出する横断面形状がL字、逆L字、倒立L字又は倒立逆L字形状である突出部18が形成されていると共に壁面が幾分上方及び下方に変位されていて上記装着溝16が規定されている。装着溝16の各々には、収容溝14に沿って延在するガラス押え20が装着されている。収容溝14の両側面から収容溝14内に突出するガラス押え20は、軟質塩化ビニルの如き適宜の合成樹脂或いは合成ゴムから形成された適宜の形態、好ましは中空チューブ状密接部を有する形態、でよい。中空部8eの下面を規定する壁部にもT字形状の装着溝22が形成されている。この装着溝22には建造物の躯体に接合される枠体(図示していない)と密接される密封部材(図示していない)が装着される。この密封部材はガラス押えと同様に軟質塩化ビニルの如き合成樹脂或いは合成ゴムから形成することができる。
【0017】
図1及び図2と共に図3を参照して説明すると、上記収容溝14の両側面両端部、即ち中空部8fの図2において下面を規定している壁面及び中空部8gにおける図2において上面を規定している壁面の両端部には、後述するとおり上枠部材4の片端を片側枠部材8の上端に他端を他側枠体10の上端に夫々溶着し且つ下枠部材6の片端を片側枠部材8の下端に他端を他側枠体10の下端に夫々溶着する際に、ガラス押え20を超えて収容溝14内に突出する(従って、後述するとおりにして収容溝14内に窓ガラス12の外周縁部を収容するのを阻害する)のを防止するためのバリ収容空間24が形成されていることが重要である。図示の実施形態においては、収容溝14の両側面両端部において上記突出部18を切り取ることによってバリ収容空間24が形成されている。ガラス押え20よりも奥側(収容溝14の底面側)においては突出部18が形成されておらず、収容溝14の側面はガラス押え20の突出端よりも充分に後退せしめられている故に、かかる部位においてバリがガラス押え20を超えて収容溝14内に突出することはない。上記突出部18が形成されておらず、装着溝16が中空部8eに形成されている装着溝22と同様な形態で装着溝14が形成されている場合には、収容溝14の両側面両端部において、中空部8fの図2において下面及び中空部8gの図2において上面に所要凹部を形成してバリ収容凹部とすることができる。
【0018】
図2に図示する如く、片側枠部材8の上記収容溝14の底面には、少なくとも1個、好ましくは片側枠部材8の長手方向に間隔をおいて複数個、の位置決めブロック26が配設されている。かかる位置決めブロック26は硬質塩化ビニルの如き適宜の合成樹脂から形成することができる。
【0019】
上述したとおり、上枠部材4、下枠部材6及び他側枠部材10の横断面形状は片側枠部材8の横断面形状と同一であり、そしてまたガラス押え20、密封部材(図示していない)及び位置決めブロック26の装着についても、上枠部材4、下枠部材6及び他側枠部材10は片側枠部材8と実質上同一であるので、これらについても説明は省略する。
【0020】
図1及び図2を参照して説明すると、図示の実施形態における窓ガラス12は、一般にペアガラスと称されている形態であり、スペーサ28を介して相互に接合された2枚の矩形板ガラス30a及び30bから構成されている。適宜の合成樹脂から形成することができるスペーサ28は板ガラス30a及び30bの全周に渡って延びる矩形枠形状であり、横断面形状は中空(又は中実)矩形状である。スペーサ28と板ガラス30a及び30bとの間には、ブチルゴム系接着剤の如き密封性に優れた接着剤から形成されているのが好都合である接着剤層32a及び32bが介在されており、かかる接着剤層32a及び32bによってスペーサ28に板ガラス30a及び30bが接合されている。更に、スペーサ28及び接着剤層32a及び32bの外周面には、シリコン或いはポリサルファイドの如きコーキング剤から形成されたコーキング剤層34が施されている。
【0021】
次に、図1乃至図3と共に図4及び図5を参照して、上述したとおりの構成要素から組立体を製造する方法について説明する。組立体の製造に際しては、窓枠体2の形成及び窓ガラス12の装着に先立って、上枠部材4、下枠部材6、片側枠部材8及び他側枠部材10の各々に、ガラス押え20及び位置決めブロック26(所望ならば、これに加えて上記密封部材)を装備する。
【0022】
次いで、窓ガラス12に対して上枠部材4、下枠部材6、片側枠部材8及び他側枠部材10を所要とおりに配置する。更に詳細には、上枠部材4、下枠部材6、片側枠部材8及び他側枠部材10の各々の収容溝14に、夫々、窓ガラス12の上縁部、下縁部、片側縁部及び他側縁部を収容する。この際には、窓ガラス12の上縁、下縁、片側縁及び他側縁を、上枠部材4、下枠部材6、片側枠部材8及び他側枠部材10の各々の収容溝14の底面に配設されている位置決めブロック26に当接せしめて、窓ガラス12に対して上枠部材4、下枠部材6、片側枠部材8及び他側枠部材10の各々を所要位置に位置付ける。かくすると、図5に図示する如く、上枠部材4の片端4aは片側枠部材8の上端8aに他端4bは他側枠部材10の上端10aに密接され、そしてまた下枠部材6の片端6aは片側枠部材8の下端8bに他端6bは他側枠部材10の下端10bに密接される。
【0023】
しかる後に、上枠部材4の片端4aを片側枠部材8の上端8aに他端4bを他側枠部材10の上端10aに溶着し、そしてまた下枠部材6の片端6aを片側枠部材8の下端8bに他端6bを他側枠部材10の下端10bに溶着する。かくして、矩形窓枠体2が形成されると同時に、形成された窓枠体2に窓ガラス12が装着される。上枠部材4、下枠部材6、片側枠部材8及び他側枠部材10の各々の収容溝14の両側面から収容溝14に延出するガラス押え20は、窓ガラス12の両面外周縁部に密接されて窓ガラス12を挟持する。上記溶着の際には、当業者には周知の如く、溶着部においてバリ(図示していない)が生成され、上枠部材4、下枠部材6、片側枠部材8及び他側枠部材10の内面側及び外面側にバリが突出する。しかしながら、収容溝14の両側面両端部にはガラス押え20を超えて収容溝14内にバリが突出するのを防止するためのバリ収容凹部24が形成されているので、生成されるバリが窓ガラス12に作用してこれを損傷せしめることはない。収容溝14の底面に生成されるバリは、位置決めブロック26の存在に起因して収容溝14の底面と窓ガラス12の外周面との間には充分な空間が存在する故に、窓ガラス12に作用することはない。上枠部材4、下枠部材6、片側枠部材8及び他側枠部材10の外面側に生成されるバリは、外観上除去することが望まれる場合には、溶着の後に適宜に除去すればよい。
【0024】
以上、添付図面を参照して本発明の好適実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能であることは多言を要しない。例えば、図示の実施形態における窓ガラス12はスペーサ28を介して2枚の板ガラス32a及び32bを接合した形態であるが、これに代えて1枚の板ガラスのみから構成された窓ガラス或いはスペーサを介在して接合された3枚又はそれ以上の板ガラスを含む窓ガラスを利用することもできる。
【符号の説明】
【0025】
2:窓枠体
4:上枠部材
6:下枠部材
8:片側枠部材
10:他側枠部材
12:窓ガラス
14:収容溝
20:ガラス押え
24:バリ収容溝
26:位置決めブロック
28:スペーサ
30a:板ガラス
30b:板ガラス
図1
図2
図3
図4
図5