(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0042】
本発明の目的、利点及び新規な特徴等は添付された図面等に係わる以下の詳細な説明及び望ましい実施例からさらに明らかになる。
【0043】
本明細書で各図面の構成要素らに参照番号を付け加えることにおいて、同一の構成要素らに限ってはたとえ他の図面上に表示されてもできるだけ同じ番号を有するようにしている。
【0044】
また、本発明を説明するにあたり、関連する公知技術についての具体的な説明が本発明の要旨を不要に不明りょうにすることがあると判断される場合、その詳細な説明は省略する。
【0045】
以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施例について詳しく説明する。
【0046】
図1及び
図2は、本発明の第1ないし第9実施例による化粧品容器の斜視図である。
図1は蓋180が閉まった状態を示されたもので、
図2は、蓋180が開いている状態を示されたものである。さらに、
図3は、本発明の第1実施例による化粧品容器の分解斜視図で、
図4は、本発明の第1実施例による化粧品容器の断面図である。
【0047】
図1ないし
図4を参照すれば、本発明の第1実施例による化粧品容器11は、容器本体110、ポンプ120、ガイド板130、網部材140、吐出板150、縁部160、外側カバー170、蓋180を含む。
【0048】
容器本体110は、内部に化粧品を収容する。容器本体110に貯蔵されている化粧品は、後述するポンプ120によって外部へ排出されることができ、この際、化粧品は液体化粧品を含むことができる。
【0049】
容器本体110は、下部本体112及び上部本体111を含んで構成され、下部本体112が上部本体111に結合されることで容器本体110が密閉されることができる。容器本体110を下部及び上部に区分するのは、容器本体110に化粧品を容易に収容するためである。
【0050】
具体的には、下部本体112は、内部が陥没された形状を有するが、化粧品を貯蔵するためには、まず下部本体112の内部に化粧品を充填して、上部本体111を下部本体112の上部に結合して上部本体111が下部本体112を覆うようにすれば、容器本体110に簡単に化粧品を詰めることができる。
【0051】
もちろん、本実施例は、容器本体110を下部本体112及び上部本体111によって行われることに限定されるものではなく、容器本体110には、別途の化粧品供給用開閉口(図示せず)が形成されて、化粧品が開閉口を介して容器本体110の内部に収容された後、開閉口が密閉されるようにして容器本体110に化粧品を充填することもできる。
【0052】
すなわち、本実施例では、容器本体110の形態や構造などを特に限定するものではなく、化粧品を収容することができる空間が形成されるのであれば、どのような形態の容器本体でも使用可能である。
【0053】
容器本体110には、ポンプ120が具備されることができるが、具体的には容器本体110の上部中央にポンプ120が具備されることができる。したがって、容器本体110に収容されている化粧品は、ポンプ120によって容器本体110の上方へ排出されることができる。
【0054】
容器本体110の内部には、加圧板113が形成されることができる。加圧板113は、容器本体110に収容された化粧品がポンプ120によって抜けてゆくときに、容器本体110の嵩が減少して内部の圧力が減ることによって容器本体110が破損されることを防止することができる。
【0055】
すなわち、加圧板113は、化粧品が排出されるにしたがって下降していき、化粧品が貯蔵された空間の圧力を一定に維持することができる。この際、加圧板113の下降できるようにするために容器上部には外部から空気が流入され得るようにした空気流入口114が形成されることができる。
【0056】
ポンプ120は、容器本体110に具備されて化粧品を外部へ排出させる。ポンプ120は、エアレスポンプである場合があり、容器本体110に収容されている液体化粧品を吸い込んで容器本体110の外部である容器本体110の上方へ排出させることができる。この際、排出された化粧品は後述するガイド板130、網部材140、吐出板150を経ってユーザーのパフが接近することができる外部へ露出されることができる。
【0057】
ポンプ120は、シリンダ121、ピストン122、昇降部材123で構成されることができる。
【0058】
シリンダ121は、中空1211を有する形態で容器本体110の中央部分に結合され、容器本体110と一体に製作されることができる。
【0059】
シリンダ121の内部には、ピストン122とピストンリング124が具備されることができ、シリンダ121の下部には化粧品の流入のための第1の孔1212が形成されることができる。
【0060】
ピストン122は、シリンダ121の内部に具備されて上下運動することで、容器本体110内の化粧品を外部の上部へ排出させる。
【0061】
ピストン122は、内部に化粧品が通過できるようにする中空1221が形成されることができ、ピストン122の下面には外部に突出されるフランジ1223が具備されることができる。また、ピストン122の外周面には化粧品が流入されることができる第2の孔1222が形成されることができる。
【0062】
ピストン122の外周面には、ピストンリング124が具備されて、ピストン122とシリンダ121との間の密閉を具現する。
【0063】
ピストンリング124は、外側がシリンダ121に接し、内側がピストン122または後述する昇降部材123に接することができ、ピストン122及び昇降部材123によって上下運動することができる。この際、ピストンリング124の上方の動きはフランジ1223によって具現されて昇降部材123によって制限され、下方の動きは昇降部材123によって具現されてフランジ1223によって制限されることができる。
【0064】
昇降部材123は、ピストン122の上部に結合されて外力によって下降するとき、ピストン122を加圧する。昇降部材123は、ピストン122の上部を取り囲みながらピストン122に結合されることができ、ピストン122とともに上下に動くことができる。昇降部材123の下側にはピストンリング124が結合されることができる。
【0065】
昇降部材123とシリンダ121との間には、ピストンリング124が具備されるが、追加的な密閉のためにポンプ120は密閉部材125をさらに含むことができる。
【0066】
密閉部材125は、シリンダ121の外側を取り囲みながらシリンダ121の上部の一部を覆う形態で具備されて、昇降部材123下部の縁に密着されている場合もある。
【0067】
また、ポンプ120は、昇降部材123及びピストン122に上方弾性力を提供するために弾性部材126をさらに含むことができる。
【0068】
弾性部材126は、スプリングが使用可能であり、上端が昇降部材123の下面に密着されて下端がシリンダ121または密閉部材125の上面に密着されて、昇降部材123を押し上げることができる。
【0069】
以下では、ポンプ120の作動原理について説明する。まず、昇降部材123が下降すると、ピストン122をも下降するようになり、ただし、ピストンリング124はシリンダ121の内面との摩擦によって下降しなくなることによって、ピストン122の外周面に形成された第2の孔1222は、ピストンリング124から脱するようになってシリンダ121の内部空間と連通される。
【0070】
この際、ピストンリング124は、昇降部材123の下降が持続すれば昇降部材123によって押されて下降するようになり、シリンダ121の内部空間の嵩を減少させることになってシリンダ121の内部空間は、圧力が上昇することになる。
【0071】
したがって、圧力が高くなったシリンダ121の内部空間に位置していた化粧品は、シリンダ121の内部空間と連通されているピストン122外周面の第2の孔1222を介してピストン122の内部に沿って排出される。この場合、ポンプ120は化粧品の逆流を防止するためにシリンダ121の中央下部に形成された第1の孔1212に逆流防止部材127を具備することができる。
【0072】
逆に、昇降部材123が弾性部材126によって上昇するようになれば、ピストンリング124は下降時と同様にシリンダ121の内面との摩擦によって停止している途中、ピストン122のフランジ1223によって上昇するようになる。
【0073】
この際、ピストン122のフランジ1223にピストンリング124が密着すると、ピストン122外周面の第2の孔1222は閉鎖される。また、ピストンリング124が上昇すると、シリンダ121内部空間の嵩が増加されるので、シリンダ121の内部空間は、低圧状態となる。
【0074】
したがって、容器本体110に収容された化粧品は、シリンダ121の内部へと自然に流入される。このような過程を繰り返すことでポンプ120は、容器本体110に収容された化粧品を外部へ排出させることができる。
【0075】
もちろん、本実施例がポンプ120の構成を上記のとおり限定するものではなく、ポンプ120はエアレスポンプ以外にも多様な方式を使用することができる。すなわち、ポンプ120は容器本体110から化粧品を排出させることさえできれば、いずれの構成でも使用可能である。
【0076】
さらに、本実施例は、排出手段としてポンプ120を使用する代りに、液状の化粧品が含浸されているスポンジを使用することができる。スポンジは、後述するガイド板130などによって加圧されることによって、内部に収容している化粧品をガイド板130の排出口131を介して外部へ排出させることができる。
【0077】
この際、スポンジは、ポリアミド、ポリエステル、ポリエーテル、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリオレフイン、ポリビニールアルコール、ポリアミド、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリアクリル、ポリビニールクロライド、エポキシレジン、海錦、ナイロン、木綿、不織布などを含むグループから選ばれる少なくともいずれか一つ以上によって構成されることができる。
【0078】
ガイド板130は、ポンプ120の上部に結合されてポンプ120によって排出される化粧品をガイドする。ガイド板130は、ポンプ120と後述する網部材140との間に具備されてポンプ120の昇降部材123に結合されることができ、ガイド板130の下降は昇降部材123の下降を具現することができる。
【0079】
ガイド板130については
図5を参照して詳しく説明する。
【0080】
図5は、本発明の第1実施例による化粧品容器におけるガイド板の平面図である。
【0081】
図5を参照すれば、本発明の第1実施例による化粧品容器11のガイド板130は、ポンプ120の出口に対応する位置に排出口131が具備されることができる。ポンプ120の出口とは、ピストン122の中空1221部分を意味し、排出口131は、ガイド板130の中央に位置することができる。
【0082】
また、ガイド板130は、排出口31と連通されて排出口131を中心に放射状に形成される排出路132をさらに含むことができる。化粧品は、ピストン122の内部中空1221を経ってガイド板130の排出口131へ排出されるが、後述する吐出板150には排出口131と対応する位置に吐出口151が形成されない場合もありえる。すなわち、ガイド板130の排出口131を介して上方へ排出された化粧品は、上方の動きが吐出板150によって遮断される。
【0083】
この際、化粧品は排出路132に沿って放射状に流れるようになり、このように排出口131を外部と連通させないのは、ポンプ120作動の際、化粧品が吐出板150の中央にのみ集中的に排出されることを防止するためである。
【0084】
排出路132は、放射状に複数個が形成されることができ、図面では8個を図示しているが、本発明は排出路132の個数を限定しない。ただし、排出路132は、放射状の対称形態で具備されることによって化粧品が均等に排出されるようにすることができる。
【0085】
また、ガイド板130は、排出路132の周辺に形成される縁路133をさらに含むことができる。化粧品は、ポンプ120によって排出され、排出路132に沿って流れるようになるが、必要以上の化粧品が排出されれば化粧品がガイド板130の外側面に沿って漏出されて容器本体110などを汚染させることがあり、本発明を把持しているユーザーの手にも化粧品が付着するようになって、ユーザーに不快さを与えることがある。
【0086】
したがって、本実施例では、排出路132の周辺に縁路133を形成して、排出路132から化粧品が満ち溢れると、縁路133が化粧品を外部に漏出しないように遮断することができる。
【0087】
この際、縁路133は、排出路132から離隔して設置されて排出路132と連通されないように具備することができ、排出路132が放射状に形成されるため、縁路133は放射状の排出路132を取り囲む花模様、または円形などで形成されることができる。すなわち、縁路133は上方から眺めた場合、排出路132が形成された部分には外側へ膨らんでいて、排出路132が形成されない部分には内側へ膨らんでいる形状であり得る。
【0088】
縁路133には、シーリング部材134が安着されることができる。シーリング部材134は、ゴムなどの材質からなり、縁路133と同様に花模様または円形などの形態を有することができ、シーリング部材134が縁路133に配置されることによって縁路133まで化粧品が到逹しても化粧品はシーリング部材134によって塞がれてガイド板130の外側へ排出されないことも可能である。
【0089】
本実施例のガイド板130は、縁路133の外側に追加で円形の補助縁路(
図12の138参照)をさらに具備することができ、この際、円形の補助縁路には円形のパッキング材(
図12の139参照)が具備されることができる。円形のパッキング材は、発泡ゴムや発泡ウレタンなどの発泡材質で製作され、シーリング部材134とともに化粧品の漏出を防止することができる。したがって、本実施例では、1次で縁路133に具備されたシーリング部材134によってシーリングし、2次で補助縁路に具備されたパッキング材によってシーリングすることができるため、二重密閉構造によってポンプ20から排出された化粧品が外部へ抜けていくことを完璧に遮断することができる。
【0090】
ただし、本発明のガイド板130は、排出路132を取り替えるか、または排出路132とともに、化粧品がポンプ120から排出されて吐出板150の吐出口151に抜けてゆくようにする拡散空間を形成することができる。
【0091】
この際、拡散空間は円盤形態などの空間である場合があり、ポンプ120の出口からすり抜けて来た化粧品が吐出口151に適切に分配されるように吐出口151と連通されるような多様な形態を有することができる。したがって、ガイド板130は、排出路132を有する代わりに拡散空間を具備することで拡散部として利用することができる。
【0092】
網部材140は、ポンプ120から化粧品が排出される一側に具備されて、少なくとも一部分がメッシュ形態に形成される。網部材140は、ポンプ120の上部に具備されて、具体的にはガイド部の上面に安着されることができる。この際、ガイド板130は網部材140の安着のためにガイドリブ135が形成されることができ、網部材140は、ガイド板130のガイドリブ135内に安着されることができる。
【0093】
網部材140については
図6を参照して詳しく説明する。
【0094】
図6は、本発明の第1実施例による化粧品容器における網部材の平面図である。
【0095】
図6に示されたように、本発明の第1実施例による化粧品容器11の網部材140は、一側に陥没部142が形成され、ガイド板130はガイドリブ135の内側に突出部136が形成され、網部材140は、陥没部142が突出部136にかみ合わされるとガイドリブ135内に安着されることができる。
【0096】
すなわち、網部材140がガイド部材に結合されると、網部材140の安着角度は、陥没部142及び突出部136によって限定され得る。もちろん、反対に網部材140に突出部が形成され、ガイド板130に陥没部が形成されて網部材140の安着角度が制限される場合もある。
【0097】
この際、網部材140の安着角度とは、網部材140の中心を垂直に貫通する線を基準として網部材140が回転する時の角度の中で、網部材140がガイド板130に安着されることができる特定の角度を意味する。
【0098】
網部材140の安着角度を限定するのは、放射状に形成されたガイド板130の排出路132と網部材140のメッシュ部分141を対応させるためである。もちろん、網部材140のメッシュ部分141が排出路132をすべて包括する円形で具備される場合には、網部材140の安着角度を限定する必要がないかもしれないが、網部材140のメッシュ部分141が円形で形成されることによって縁路133にも密着される場合、化粧品がメッシュ部分141に載って排出路132から縁路133に伝達されてシーリング効率が低下されることがあり得る。
【0099】
したがって、メッシュ部分141は排出路132をすべて包括するが、縁路133には対応されないようにする形状及び大きさを有することができる。すなわち、具体的な例示で、縁路133が花模様の場合、メッシュ部分141は放射形態であり得るが、陥没部142と突出部136とによって網部材140の安着角度が限定されなければならず、縁路133が円形の場合、メッシュ部分141は円形であり得るし、網部材140の安着角度の限定が必要ではない。
【0100】
ただし、縁路133が円形であってもメッシュ部分141が放射形態であればメッシュ部分141と吐出路とを対応させなければならないので、網部材140の安着角度が限定されなければならない。ただし、網部材140の安着角度は、排出路132の個数に応じて複数に限定されることができるので、陥没部142と突出部361は複数で具備されることができる。
【0101】
網部材140は、上記のようにメッシュ部分141が形成されているので、ガイド板130を介して排出された液体化粧品がメッシュ部分141を通過できるようにすることができ、この場合、網部材140は、化粧品の飛び散ることを防止することができる。
【0102】
すなわち、網部材140のメッシュ部分141が化粧品の動きを多少阻止することができるため、ユーザーがポンプ120を作動して化粧品を外部へ排出させても、化粧品は滑らかに吐出板150の吐出口151に沿って流れるようになるだけで、跳ね上がらなくなる。
【0103】
この際、網部材140のメッシュ部分141は、ポリエステル、ナイロン、ウール、木綿のような繊維または混紡糸が使用可能であり、また、鉄、亜鉛、銅、またはこれらの金属の合金及びメッキされた金属などのような多様な材質で製作されることができる。その他にも中身の成分と粘性及び用途、そして製品の安全性などを考慮して適切な材質が選択されることができる。
【0104】
したがって、本実施例では、ポンプ120を利用して化粧品を抜き出して使うようにするが、網部材140のメッシュ部分141が化粧品の排出を邪魔することで、外部へ排出される化粧品は跳ね上がらずに吐出板150に均一に供給されることができる。これにより、本実施例では本実施例が使用される空間を汚染させることなく、ユーザーの便宜性を向上させることができる。
【0105】
ただし、本発明は化粧品の粘度によって網部材140の省略が可能である。すなわち、化粧品が高粘度の場合、飛び上がりの発生が予想されないので網部材140を略し、化粧品がガイド板130と吐出板150を介して外部へ排出されるようにすることができる。この場合、ガイド板130は、前述したように化粧品が吐出板150の吐出口151へ排出されるように化粧品を拡散させる拡散部として機能することができる。
【0106】
吐出板150は、網部材140の上面に具備されて複数の吐出口151を具備する。吐出板50は、さびの発生が防止される鉄、ステンレススチール、銅、亜鉛、スズ、アルミニウムなどのような金属材質で形成されることができ、さらにこのような素材の合金またはメッキされた金属材質で構成されることができる。
【0107】
特に、吐出板50にメッキをする場合、クロム、銅、銀、金などのように耐食性と防汚性、抗菌性能、そして美しさと美麗さを付与してユーザーらに高級感を与えることができ、衛生性を満足させることのできる材質を使用することが好ましく、網部材140のメッシュ部分141またはガイド板130の排出路132に対応する位置に吐出口151を具備することができる。
【0108】
この際、吐出板150は、厚さが0.1ないし1mm(好ましくは0.2mmないし0.3mm)で、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレスなどのように腐食に強くてさびがつかない金属素材で構成されることができ、セラミックスのような素材で構成されることも可能である。
【0109】
具体的には、吐出板150は、ステンレスとして耐食性、耐酸性、耐熱性が良好なSUS300系列の中でSUS304材質が可能であり、特に、抗菌性と衛生性を向上させるために、304J1材質からなることも可能である。
【0110】
もちろん、本実施例では、吐出板150の材質をこれに限定せず、304系列を含む301L、304L、304LN、304N1、305EG、309S、310S、316、316L、316LN、316Ti、317L、321、347、329J3L、329LDのうち少なくともいずれか一つの材質で構成されることができる。
【0111】
したがって、本実施例ではSUS300系列のステンレスからなる吐出板150を使用することで、ポンプ120を介して排出される化粧品が安着されて、化粧品が持続的に付着している吐出板150上面の衛生を清潔に維持することができ、腐食などを効果的に防止することができる。
【0112】
また、本実施例では、金属材質の吐出板150を利用することによって吐出板150が熱を効率的に発散できるようにして、化粧品の温度を下げる冷却効果を具現することができる。
【0113】
本実施例では、前述したようにポンプ120の代わりに含浸スポンジを使用することができるが、含浸スポンジを使用する場合には金属材質の吐出板150が含浸スポンジを加圧するのに使用されることができる。
【0114】
ただし、吐出板150が含浸スポンジを直接加圧すると、含浸スポンジが吐出板150と持続的に接触することによって、吐出板150の温度が含浸スポンジの温度と平衡を維持するようになって、含浸スポンジから化粧品が排出される際に、吐出板150による化粧品の冷却が行われない場合があり、また、吐出板150の吐出口151を介して空気が含浸スポンジに流入されて含浸スポンジに収容された化粧品の汚染が発生し得る。
【0115】
しかしながら、実施例では、含浸スポンジを使用しても吐出板150と含浸スポンジとの間にガイド板130と網部材140などが配置されるようにして、吐出板150を含浸スポンジなどの排出手段から離隔させて上記のような短所が発生しないようにすることができる。
【0116】
すなわち、本実施例では、化粧品を排出する排出手段から吐出板150を離隔させ、吐出板150が化粧品の温度より相対的に低い温度を維持できるようにすることで、排出手段を介して排出される化粧品が吐出板150に接触する際に、冷却されるようにしてユーザーに極度の満足感を提供することができる。
【0117】
さらに、本実施例では、排出手段としてエアレスポンプ120を利用することができるので、吐出板150に形成された吐出口151を介して空気が流入されてもポンプ120の内部に収容された化粧品に空気が伝達されないようにし、化粧品を汚染から保護することができる。また、本実施例では、ポンプ120を利用する場合、含浸スポンジを使う場合に比べて使用されずに残る量を約5%前後に最少化することができる。
【0118】
吐出板150は、上面に化粧品が付着するようになるが、ユーザーがパフなどを利用して吐出板150の上面に付着した化粧品を擦る時、化粧品に含まれる粉末などによって吐出板150上面の摩耗が起きることがあり得る。したがって、本実施例は、吐出板150の上面をコーティングするかまたは特定の物質でメッキをすることで、ユーザーが化粧品を吐出板150の上面で擦っても吐出板150の耐久度が低下されることを防止することができる。
【0119】
この際、吐出板150には吐出板150を構成する金属と異なる金属がメッキされることができ、異例的にクロムメッキが行われることができる。具体的には、吐出板150には3価クロムメッキまたは6価クロムメッキが適用されることができる。
【0120】
このように本実施例では、吐出板150を金属材質で形成し、少なくとも一面にクロムをメッキすることで、衛生性と抗菌性及び耐久性をすべて確保することができ、また、吐出板150に付着している化粧品が簡便に拭かれるようにすることで、清潔な使用ができるようにしてユーザーの便宜性を向上させることができる。
【0121】
これは、本実施例が吐出板150の上面に別途の部材が置かれないようにして吐出板150の上面が直接外部に露出するようにしたからこそ可能である。
【0122】
ガイド板130の排出路132は放射状に形成されて、網部材140のメッシュ部分141は、ガイド板130の排出路132を包括する形態を有するため、吐出口151は排出路132と同様に放射状に具備されることができる。
【0123】
この際、放射状に具備される吐出口151は、吐出板150の中心から遠ざかるにしたがって直径が大きくなることができる。化粧品は、ポンプ120によって中央から排出されてガイド板130の排出路132に沿って流れるようになるので、中心から遠ざかるにしたがって相対的に化粧品の流量が減少するようになる。したがって、吐出口151の直径をすべて同一にすると、吐出板150の上面には化粧品が均一に分布されないこともあるので、吐出口151は中心から遠ざかるにしたがって大きく形成することが好ましい。
【0124】
吐出口151は、前に説明したように、吐出板150の中心部分には形成されないことがある。吐出板150の中心部分に吐出口151が形成されると、ガイド板130を強く加圧する時、化粧品がガイド板130の排出口131と網部材140とのメッシュ部分141、吐出板150の吐出口151を一度に貫通しながら跳ね上がることもあるからである。
【0125】
吐出板150に形成された吐出口151は、直径が0.1ないし1mmで、非常に小さい場合がある。吐出口151の直径を小さくするのは、ユーザーがポンプ120によって吐出板150の上部へ排出される化粧品の量を容易でかつ細密に調節できるようにするためであり、さらに吐出口151を介して異物が内部に流入されないようにするためである。
【0126】
具体的には、吐出口151は、吐出板150の中心を基準として45°の間隔で放射状に具備されることができ、吐出板150の中心部分より遠ざかる一定の方向に3個が並んで具備されることができる。この際、並んで具備される3個の吐出口151は、吐出板150の中心より近い順序で0.3mm、0.4mm、0.5mmの直径を有することができる。
【0127】
したがって、本実施例では、エアレスポンプタイプのポンプ120に上記のような非常に小径を有する吐出口151を具備した吐出板150を使用するので、化粧品が空気と接触されるのを最大限遮断することにより、化粧品に含まれた一部の成分が揮発されることを充分に防止することができる。
【0128】
このように吐出口151が非常に小さい径を有することによって、吐出板150を射出方式で製作する場合には吐出口151の正確な製作が難しい。したがって、本実施例では、吐出板150を製作した後、吐出口151をエッチング方式で成形し、0.1mmの吐出口151を製作することができる。
【0129】
吐出板150の吐出口151を放射状に形成されるガイド板130の排出路132と対応させるために、ガイド板130には一側に突起137が形成され、吐出板150には突起137に結合される結合口152が形成されることができる。
【0130】
すなわち、吐出板150は結合口152にガイド板130の突起137が結合されるようにすることで、ガイド板130に安着されることができ、これは前述の網部材140で説明したように吐出板150の安着角度を制限するためである。これに関して詳細な内容については前述した陥没部142及び突出部136の部分で説明した内容で代替する。
【0131】
縁部160は、ガイド板130の上部及び容器本体110に結合される。縁部160は、内側縁部161と外側縁部162とを含むことができる。内側縁部161は、吐出板150の縁を取り囲みながらガイド板130に結合され、ガイド板130と網部材140、吐出板150が圧縮された状態で固定されるようにすることができる。
【0132】
この際、内側縁部161の内部は貫通された形態で、吐出板150が外部へ露出するようにして吐出板150の上面へ排出された化粧品を外部へ露出させることができる。
【0133】
内側縁部161は、吐出板150と一体型で製作されることができる。これは、内側縁部161の下降の際、吐出板150が一緒に下降する構成であるから可能である。この場合、内側縁部161の材質は、吐出板150の材質と同一または類似であることができ、一例として、鉄、ステンレススチール、銅、亜鉛、スズ、アルミニウムなどのような金属材質またはこれらの素材の合金またはメッキされた金属材質で構成されることができる。
【0134】
また、内側縁部161は、美観の向上、耐久性の向上などのような効果を有するために、吐出板150と同じようにクロム、銅、銀、金などの金属材質でメッキされることができる。
【0135】
外側縁部162は、内側縁部161の外側に具備されて、容器本体110に結合されることができる。ただし、外側縁部162は内側縁部161に固定されることなく、内側縁部161の昇降を許容しながら内側縁部161の外側を取り囲むことができる。このために内側縁部161の外面には、内側鋸歯1611が形成されて、外側縁部162の内面には内側縁部161の内側鋸歯1611に対応する形態の外側鋸歯1621が形成され、外側縁部162は内側縁部161の回転は制限し、昇降は許容することができる。
【0136】
外側縁部162の側面の中で後述する蓋180のヒンジ結合部分及び掛け部172が形成された部分は、結合の際に構成間の干渉を回避するために陥没されている場合がある。
【0137】
外側縁部162は、後述する外側カバー170に結合されることができ、内側縁部161は、外側縁部162を基準に昇降されてポンプ120を作動させることができる。
【0138】
すなわち、ユーザーは、外側カバー170を把持した状態で内側縁部161の内側にある吐出板150をパフ(図示せず)などで加圧すれば、外側カバー170に結合された外側縁部162の内側で吐出板150と結合された内側縁部161が下降しながら、ガイド板130が一緒に下降してポンプ120が作動することによって、化粧品が吐出板150の上面及び内側縁部161の奥側へ供給されることができる。
【0139】
したがって、ユーザーは吐出板150の上面に露出した化粧品をパフなどで取って肌に擦って使用することができる。
【0140】
外側カバー170は、容器本体110の周辺を取り囲む構成である。外側カバー170は容器本体110が安着される空間を有し、ただし、外側カバー170には下方に容器本体110が露出するようにした開放部171が形成されることができる。これは、ユーザーが外側カバー170の開放部171を介して容器本体110を上方へ押し上げると、容器本体110などが分離されるようにして、容器本体110の交替ができるようにするためである。
【0141】
外側カバー170の上面は、外側から中心に向かう方向に沿って順次に外側縁部162、内側縁部161、吐出板150によってカバーされることができる。したがって、ユーザーはガイド板130や網部材140、ポンプ120などを外部から見ることができないので、本実施例は、美観を向上させてユーザーの満足度を高めることができる。
【0142】
外側カバー170には掛け部172が含まれることができる。掛け部172は、蓋180に結合されて蓋180の開放を遮断するもので、ボタン1721と掛け金1722が一体型で構成されることができる。すなわち、掛け部172は、ユーザーがボタン1721を押すと、掛け金1722も加圧方向に動き、掛け金1722が蓋180から離脱されるようにした方式により、蓋180の開閉を制御することができる。
【0143】
蓋180は、外側カバー170の一側(本実施例では上側)を開閉する。蓋180は、一側が外側カバー170にヒンジ結合されることができ、ヒンジの中心を基準に回転して外側カバー170の上部を開放させることができる。この際、蓋180は、前に説明した掛け部172によって外側カバー170の上部を密閉した状態で固定されることができる。
【0144】
蓋180は、外側カバー170にヒンジ結合されるが、ヒンジ結合部分にはスプリングなどを具備して掛け部172によって蓋180のロッキングが解除されると、自動的に蓋180が開放されるようにすることができる。
【0145】
蓋180の内側には、鏡181が具備されることができ、ユーザーは蓋180を開けて鏡181を見ながら吐出板150または内側縁部161を加圧して化粧品を容器本体110から排出させて使用することができる。
【0146】
このように、本実施例では、ポンプ120から化粧品が排出される時、網部材140によって化粧品の移動がかかるようにすることで、化粧品が吐出板150の上面から噴出されることを防止してユーザーが便利でかつ清潔に化粧品を使用できるようにすることができる。
【0147】
図7は、本発明の第2実施例による化粧品容器の分解斜視図で、
図8は本発明の第2実施例による化粧品容器の断面図である。
【0148】
図7及び
図8を参照すれば、本発明の第2実施例による化粧品容器は、ボタン部190をさらに含むことができる。
【0149】
以下では本実施例における構成の中で第1実施例と異なる部分を重点的に説明する。ただし、本実施例の構成が第1実施例の構成と図面符号が同一であるからと言って必ずしも同じ構成を意味するものではない。
【0150】
ガイド板130は、後述するボタン部190が位置する空間を確保するために、一側が切断された円形の板状を有することができ、この場合、第1実施例で言及した突起が省略されることができる。ただし、ガイド板130の上部に形成される排出口131と排出路132などは、第1実施例と同一であり得る。
【0151】
吐出板150は、ガイド板130と同様に、一側が切断した円形の板状を有し、結合口152が省略される。ただし、ガイド板130と吐出板150はいずれも一側が切断された円形の板状を有するので、第1実施例に含まれる突起や結合口を具備しなくとも円滑に整列が可能である。
【0152】
縁部160は、ガイド板130の上部及び容器本体110に結合される。本実施例では、ボタン部190を利用してポンプ120を可動させることができるので、本実施例の縁部160は、第1実施例の縁部160とは異なり、一体型である一つの胴体で構成されることができ、容器本体110に堅固に固定されて昇降ができないことがあり得る。
【0153】
縁部160には、後述するボタン部190の一側が外部へ露出するようにした貫通口163が形成されることができる。後ほど説明するが、ボタン部190は突起部193がユーザーによる押圧によってポンプ20を作動させるので、突起部93はユーザーの加圧を許容するために外部へ露出することが好ましい。したがって、縁部160は貫通口163を具備してユーザーが容易にボタン部190を使用できるようにすることができる。
【0154】
ボタン部190は、ポンプ120の上部に具備されて、加圧によってポンプ120を作動させる。ボタン部190は、縁部160の貫通口163を介して露出した部分がユーザーによって加圧されると、ポンプ120の昇降部材123を下降させてポンプ120に収容されていた化粧品が外部へ排出されるようにすることができ、補助ボタン191とメインボタン192を含んで構成されることができる。
【0155】
補助ボタン191は、一端が昇降部材123の上面に安着されて、他端が下向き傾くように形成されて容器本体110に安着(具体的には上部本体111に安着)されて、後述するメインボタン192に弾性力を提供する。
【0156】
メインボタン192は、補助ボタン191の上部に安着されて、一端に突起部193が形成され、一部分が昇降部材123の上面に安着される。この際、昇降部材123の上面で補助ボタン191の一端が安着される部分とメインボタン192の一部分が安着される部分とは、互いに正反対に位置することができる。これは、メインボタン192と補助ボタン191とによって昇降部材123が下降する時、昇降部材123が傾かないで安定に下降することを具現するためである。
【0157】
メインボタン192の突起部193は、縁部160の貫通口163へ露出してユーザーによって加圧されることができる。ユーザーが突起部193を押すと、メインボタン192で昇降部材123の上面に位置する部分が下降することになり、メインボタン192によって加圧される補助ボタン191で昇降部材123の上面に位置する一端が下降することになる。したがって、メインボタン192と補助ボタン191とによって昇降部材123が下降しながら化粧品が吐出板150へ排出されることができる。
【0158】
もちろん、本実施例では、上記のようなボタン部190の代わりに容器本体110の側面に突き出されてユーザーによって加圧されると、ポンプ120を作動させるボタン部(図示せず)を具備することができる。それ以外にも本実施例では、ポンプ120を作動させる多様な構造を採用することができ、一例としてねじ回転方式を利用してポンプ120を作動させるような構成を含むこともできる。
【0159】
このように本実施例は、第1実施例とは異なり、縁部160が直接下降せずに、ボタン部190を利用して吐出板150に化粧品が吐出されるようにして、第1実施例でユーザーがパフなどで吐出板150を押すことで化粧品が吐出されるようにする場合、パフによって吐出口151が塞がれて化粧品の吐出が円滑に行われないという点を補って、化粧品の排出がより簡便に行われるようにしてユーザーの満足度を極大化することができる。
【0160】
図9は、本発明の第3実施例による化粧品容器のガイド板の平面図で、
図10は、本発明の第3実施例による化粧品容器の網部材の平面図である。
【0161】
図9及び
図10を参照すれば、本発明の第3実施例による化粧品容器は、前に説明した実施例と対比すると、ガイド板130の排出路132と網部材140とのメッシュ部分141が異なっている。
【0162】
以下では、本実施例での構成の中で第1実施例及び第2実施例と異なっている部分を重点的に説明する。ただし、本実施例の構成が第1実施例及び第2実施例の構成と図面符号が同一であるからと言って必ずしも同じ構成を意味するものではない。
【0163】
ガイド板130は、ポンプ120の上部に結合されてポンプ120によって排出される化粧品をガイドする。ガイド板130は、第1実施例で説明したように、排出口131、排出路132、縁路133を具備するが、排出路132がガイド板130の中心である排出口131から遠ざかるにしたがって縮小または拡張されるような形態を有する。
【0164】
ポンプ120から化粧品が吐出される時、化粧品は排出口131を経って排出路132に沿って移動した後、吐出板150の吐出口151を介して外部へ排出されるが、吐出板150の中心より遠く位置した吐出口151から化粧品が吐出されるためには、排出口131から排出路132の一地点(中心より遠く位置した吐出口151に連通される地点)まで化粧品が充分に満たされなければならないことで、中心より遠く位置した吐出口151での化粧品の吐出量が足りなくなることがあり得る。
【0165】
したがって、本実施例では、排出路132が排出口131から遠ざかるにしたがって縮小されるような形態を有するようにすることで、排出路132での化粧品の残留量を最少化し、吐出板150の吐出口151が吐出板150の中心から遠く位置していても充分な量の化粧品が吐出されるようにすることができる。
【0166】
網部材140は、ポンプ120から化粧品が排出される一側に具備されて、少なくとも一部分がメッシュ形態で形成される。すなわち、化粧品は網部材140からメッシュ部分141を経って外部へ吐出されるので、本実施例は、粘度の低い化粧品を使用する時にポンプ120から吐出される化粧品が跳ね上がることを防止することができる。
【0167】
メッシュ部分141は、排出路132に対応する形態を有する。すなわち、メッシュ部分141は、排出路に対応するように放射状に形成されて、中心から遠ざかるにしたがって縮小または拡張(好ましくは縮小)される形態であり得る。これは、メッシュ部分141が充分に排出路132をカバーして底粘度化粧品の跳ね上がりを防止するためのものである。
【0168】
このように本実施例では、ガイド板130の排出路132が排出口131から遠ざかるにしたがって縮小されるような形態を有するようにして、吐出板150に形成されたすべての吐出口151から充分な量の化粧品が吐出されるようにすることで、ユーザーの満足度を高めることができる。
【0169】
図11は、本発明の第4実施例による化粧品容器の斜視図、
図12は、本発明の第4実施例による化粧品容器の断面図、
図13は、本発明の第4実施例による化粧品容器のロッキング部の斜視図である。
【0170】
図11ないし
図13を参照すれば、本発明の第4実施例による化粧品容器11は、ロッキング部1100をさらに含む。以下では本実施例での構成の中で第1ないし第3実施例と異なっている部分を重点的に説明する。ただし、本実施例の構成が第1ないし第3実施例の構成と図面符号が同一であるからと言って必ずしも同じ構成を意味するものではない。
【0171】
ロッキング部1100は、ポンプ120の化粧品の排出を制限する。ロッキング部1100は、一部分が外側カバー170の外面に突き出されて、ユーザーによって必要時に加圧されることでポンプ120の作動を制限することができる。
【0172】
本実施例がロッキング部1100を含むのは、ユーザーが吐出板150を加圧しながら化粧品がポンプ120から吐出板150の上面に吐出されるようにした後、パフを利用して吐出板150上で化粧品を均等にならす作業を遂行すると、ユーザーがパフで化粧品を擦る過程で吐出板150の加圧が行われて、ユーザーが意図しない化粧品の排出が発生し得るからである。
【0173】
したがって、本実施例では、ロッキング部1100を具備することで、ユーザーが使おうとする量だけの化粧品を吐出板150の上面に吐出させた後、ロッキング部1100を押して化粧品の吐出を制限するようにして、ユーザーにとってパフを利用して便利に吐出板150に吐出された化粧品を取って使用できるようにする。
【0174】
このためにロッキング部1100は、ユーザーが把持する外側カバー170に形成されることが好ましく、少なくとも一つ以上に具備されていずれか一つのロッキング部1100を作動させても円滑にポンプ120の排出が制限されるようにすることができる。一例として、ロッキング部1100は、外側カバー170と蓋180とのヒンジ結合部分の左右にそれぞれ具備されることができる。
【0175】
ロッキング部1100は、弾性片1101、突起部1102、ロッキング突起1103を含む。弾性片1101は、ロッキング部1100の少なくとも一側(好ましくは両側)に一定の長さで突き出されるように具備されて、弾性力を有する。弾性片1101の弾性力は、突起部1102に適用されて外力がない時、突起部1102が容器本体110の外側に突き出されるようにすることができる。
【0176】
弾性片1101の一端は、後述する突起部1102に連結されて、他端は容器本体110の外面に密着されることができる。この際、突起部1102がユーザーによって内側へ押されると、弾性片1101の他端は、容器本体110の外面に沿って滑りながら突起部1102の引き入れを許容する。
【0177】
突起部1102は、外側カバー170の外部へ露出して、ユーザーによって加圧される。このために外側カバー170には突起部1102の形状に対応する貫通口(図示せず)が形成されることができる。
【0178】
突起部1102は、ユーザーが便利に押すことができるようにすると同時に、美観を向上させるために曲面形状を有することができ、外面に摩擦面が形成されてユーザーの便宜性を高めることができる。
【0179】
突起部1102は、ポンプ120の中心を基準に外側方向へ弾性片1101によって弾性力を受けて、ユーザーによって押されると、ポンプ120の中心方向に移動する。この際、ロッキング部1100はロッキング突起1103が突起部1102とともに動くことによってロッキングが行われるようにすることができる。
【0180】
ロッキング突起1103は、突起部1102に具備されて吐出板150の下降を制限する。具体的には、ロッキング突起1103は突起部1102がユーザーによって加圧されると、ポンプ120の中心を基準に外側から内側へ移動することができ、内側へ移動したロッキング突起1103は、吐出板150の下降を制限する。
【0181】
この際、ロッキング突起1103の上面は、縁部160の中で下降されることができる構成である内側縁部161の下端に密着されることで、内側縁部161の下降を制限し、これによって吐出板150の下降を制限してポンプ120の化粧品排出を制限することができる。
【0182】
もちろん、本実施例は、前述の第2実施例で説明したボタン部190を組み合わせて使用することができ、この際、ロッキング部1100はボタン部190の下降を制限してポンプ120の稼動が行われないようにすることができる。この際、ロッキング部1100のロッキング突起1103は、突起部1102の引き入れによってボタン部190の下面に密着されることで、ボタン部190の作動を制限することができる。
【0183】
このように本実施例では、吐出板150に化粧品が吐出された後、ユーザーがロッキング部1100によりポンプ120の稼動を簡便に制限できるようにして、ユーザーが吐出板150に排出された化粧品をパフで押しながら均等にならす作業をしても化粧品の排出が行われないようにすることで、化粧品の無駄使いを防止してユーザーの満足度を大幅に高めることができる。
【0184】
以下では、具体的な実験資料を利用して、本発明に対する化粧品容器11の冷却効果を立証及び説明する。
【0185】
図14は、本発明による化粧品容器の冷却効果に対するユーザーの満足度を示すグラフ、
図15は、本発明による化粧品容器の温度変化を示すグラフである。
【0186】
下記の表1は、本発明による化粧品容器11と従来の化粧品容器とを特定温度に放置した後、1分後に使用した時のユーザーの満足度を調査したものであり、5点尺度で、50人のユーザーによって調査された満足度を平均したものである。表1の数値をグラフ化して
図14で示した。
【0188】
表1と
図14とを参照すれば、本発明による化粧品容器11は、ポンプ120(具体的にはエアレスポンプ)または含浸スポンジで構成される排出手段120と吐出板150とを含むので、排出手段120の種類に応じて実施例が二通りに区分されることができる。また、従来の化粧品容器は、化粧品をエアレスポンプで排出する場合と、含浸スポンジで排出する場合とに分けられることができる。
【0189】
本発明による化粧品容器11の中で、エアレスポンプ120と金属吐出板150とで構成される実施例の場合、各温度で保管された後使用した時のユーザー満足度が本発明の他の実施例または従来の化粧品容器よりも優れるように示されたことが分かる。
【0190】
また、本発明による化粧品容器11の中で、含浸スポンジと金属吐出板150とで構成される実施例の場合、各温度で保管された後、使用した時のユーザー満足度が従来の化粧品容器よりも優れるように示された。
【0191】
このように本発明による化粧品容器11の冷感効果に対するユーザー満足度が従来の化粧品容器よりも高く示されたのは、金属材質の吐出板150によってエアレスポンプ120または含浸スポンジから吐出された化粧品が効果的に冷却されるからである。反面、エアレスポンプまたは含浸スポンジのみで構成される従来の化粧品容器は、化粧品を冷却する効果を全く導き出すことができないため、ユーザー満足度が低く算出された。
【0192】
本発明による化粧品容器11の冷却効果は、下記表2及び
図15を通じて具体的に立証されることができる。
【0194】
表2は、本発明による化粧品容器11と従来の化粧品容器とを特定温度(50℃)で一定の時間保管(温度が一定に維持される恒温器にそれぞれの化粧品容器を入れて、恒温器の温度が容器に完全に伝達されるまで保管し、本実験では4時間保管した。)した後、常温(20℃)で放置した後、1分後に容器の表面(ユーザーがパフを利用して化粧品を塗る表面を意味し、本発明による化粧品容器11の場合、吐出板150の上面を意味し、エアレスポンプを具備する従来の化粧品容器の場合エアレスポンプの排出口部分を意味し、含浸スポンジを具備する従来の化粧品容器の場合、含浸スポンジの上面を意味する。)の温度を時間別に測定して示したものである。各実施例別に3個ずつ測定して平均値を示しており、表2の数値をグラフ化して
図15で示した。
【0195】
表2及び
図15を参照すれば、本発明による化粧品容器11の中でエアレスポンプ120を排出手段120とする実施例の場合、常温放置後1分経過した時点から15秒間隔でよく調べて見ると、表面の温度低下が急激に現われて、60秒が経過すると表面が27.5℃まで冷却されることを確認することができる。
【0196】
また、本発明による化粧品容器11の中で含浸スポンジを排出手段120とする実施例の場合、表面の温度低下が充分に起きることを確認することができ、60秒経過のとき表面が31.1℃まで冷却される。
【0197】
ところで、従来の化粧品容器は、50℃まで保管された後に常温に露出された時、急激な温度の低下を具現することができる構成を含んでいないため、エアレスポンプを有する従来の化粧品容器は、60秒経過後に35℃以上に維持され、また含浸スポンジを有する従来の化粧品容器は60秒経過後に約40℃まで温度が維持される。
【0198】
すなわち、上記のような実験資料をよく調べて見ると、本発明による化粧品容器11は、金属材質で構成される吐出板150で、50℃まで加熱されてから20℃の常温に露出された時に急激に温度の低下が起きるようにすることで、化粧品が吐出板150の上面に吐出された場合、化粧品に冷感効果を与えることができる。
【0199】
したがって、本発明の化粧品容器11が有する冷感効果は、このような温度測定の結果を通じてはっきりと現われるものであり、従来の化粧品容器に対比すると著しいものであることが分かり、これによって本発明はユーザー満足度を大幅に向上させることができるものである。
【0200】
ただし、本発明による化粧品容器11は、排出手段120として含浸スポンジを使用する場合よりもエアレスポンプ120を使用する場合に温度の低下効果が高く現われるが、これはエアレスポンプ120の場合、吐出板150との接触面積が小さいか、またはほとんどなく、50℃で保管されると化粧品に吸収された熱が吐出板150へ伝達されないからである。
【0201】
このように本発明による化粧品容器11は、吐出板150を金属材質で構成するによって吐出板150の上面で急激な冷却が行われるようにして、化粧品が吐出される時に化粧品に内包された熱が外部に放出されるようにすることで、クーリング感に対するユーザーの満足度を極大化することができる。
【0202】
以下では具体的な実験資料を利用し、本発明に対する化粧品容器11の抗菌効果を立証及び説明する。
【0203】
図16は、本発明による化粧品容器の細菌繁殖度を示すグラフ、
図17は、従来の含浸スポンジに対する汚染度を示す図、表3は、本発明による化粧品容器及び従来の化粧品容器の細菌繁殖数値を示す表である。表3の数値をグラフ化して
図16で示した。
【0204】
図16及び表3での実験の場合、防腐剤が添加されていない化粧品を利用しており、本発明による化粧品容器11で排出手段120がエアレスポンプ120である場合と、含浸スポンジである場合に分けて実験し、含浸スポンジを有する従来の化粧品容器を対照グループに置いて実験を進行した。また、4週間の間ユーザーがパフを利用して化粧品容器の化粧品を取って塗るようにした。
【0205】
また、
図17での実験の場合、肌に紫外線遮断剤(UVランプで蛍光色を帯びるジソジウムフェニルベンズイミダゾールスルホン酸を含む製品)を塗って、一般的な使い方で含浸スポンジに付着している化粧品を1週間ないし2週間の間使用することによって紫外線遮断剤が含浸スポンジに残留するかどうかについてUVランプで確認した。
【0207】
本発明による化粧品容器11は、金属の吐出板150を含んでいるため、ユーザーがパフを利用して吐出板150に吐出された化粧品を取って塗っても、パフに付着したユーザー肌の角質などは、吐出板150の吐出口151の外には排出手段120に引き入れられることができない。
【0208】
したがって、表3及び
図16に示されたように、本発明による化粧品容器11は、吐出板150を具備しない従来の化粧品容器に比べて、細菌の増殖が相対的に非常に少なく起きるか、または全く起きないことを確認することができる。
【0209】
本発明の化粧品容器11は、吐出板150の吐出口151の直径を充分に小さく形成(1mm以内)するため、構造的には吐出口151を介して排出手段120が外部と連通されるとしても、実質的に角質などのような栄養分が細菌に非常に供給され難い。
【0210】
また、本発明の化粧品容器11がエアレスポンプ120を使用する場合には、吐出口151がエアレスポンプ120の出口と行き違うように配置されることができるので、栄養分の供給を完全に遮断することができる。したがって、本発明の化粧品容器11がエアレスポンプ120を使用する場合には、細菌の繁殖が全く起きないことを確認した。
【0211】
一方、含浸スポンジを利用する従来の化粧品容器は、含浸スポンジの上面全体が外部に露出しており、パフが含浸スポンジに直接接触する方式なので、パフに付着した角質などが含浸スポンジの細菌に持続的に供給される。したがって、パフを利用して化粧品を含浸スポンジから排出させることによって細菌は急激に増殖することが分かる。
【0212】
特に、
図17を参照すれば、ユーザーがパフを利用して含浸スポンジに含浸された化粧品を使用するほど、ユーザーの肌に付着した紫外線遮断剤が含浸スポンジに移ったことを明確に確認することができる。
【0213】
これは、結局ユーザーの肌角質も同様に含浸スポンジに付着するようになることを意味し、これによって従来の化粧品容器では細菌の繁殖が起き続けることが分かる。
【0214】
一方、本発明による化粧品容器11は、吐出板150を利用してパフが直接排出手段120に接触することを効果的に遮断することができる。特に、本発明の化粧品容器11がエアレスポンプ120を使用する場合には、ユーザーがパフを利用して化粧品を使用し続けてもエアレスポンプ120の内部に収容された化粧品に角質などが流入されることが構造的に全く不可能である。
【0215】
このように本発明による化粧品容器11は、小径の吐出口151を有する吐出板150を具備することで、パフが排出手段120の出口に直接接触しないようにし、ユーザーがパフを利用して化粧する時、化粧品に残留した細菌にパフを介して栄養分が供給されることを防止することができ、これによって化粧品の汚染を完璧に遮断することができる。
【0216】
下記表4は、本発明による化粧品容器の細菌生存数値を示す表である。本実験は、細菌類(大膓菌、化膿菌、緑膿菌)あるいは真菌類(Aspergillus niger、Candida albicans)を本発明による化粧品容器11の排出手段120内の化粧品(防腐剤未添加)に接種し、日ごとに生菌の数を測定するような方式で行われた。
【0217】
この際、細菌数は、1gの化粧品を採取して中和液に10倍希釈した後、SDC培地に塗抹し、37℃の恒温槽に24時間以上培養してコロニー数(菌数)を観察して示し、真菌数は1gの化粧品を採取して中和液に10倍希釈した後、SDA培地に塗抹して30℃の恒温槽に24時間以上培養してコロニー数(菌数)を観察した。
【0219】
本発明による化粧品容器11は、排出手段120としてエアレスポンプ120または含浸スポンジを有することができる。ところで、エアレスポンプ120の場合、空気の侵入を防止することができるような構造である反面、含浸スポンジの場合、空気の侵入がある程度許容されることができる。
【0220】
表4を参照すれば、本発明による化粧品容器11の排出手段120がエアレスポンプ120の場合、細菌類及び真菌類いずれも二日目に20未満に急激に減少したことを確認することができる。これは、エアレスポンプ120の場合、内部に収容された化粧品に空気などの流入が遮断されることによって細菌に生存のための栄養分が全く供給されなかったからである。
【0221】
一方、本発明による化粧品容器11の排出手段120が含浸スポンジである場合、細菌類及び真菌類いずれもエアレスポンプ120を使用する場合に比べて生菌の数が相対的に多いことを確認することができる。
【0222】
すなわち、上記の実験結果を考慮すると、本発明による化粧品容器11は、排出手段120として含浸スポンジの代りにエアレスポンプ120を利用することで、細菌の生存を最小限に減らして化粧品の汚染を革新的に防止することができる。
【0223】
以下では具体的な実験資料を利用して、本発明に対する化粧品容器11の耐久性及び衛生性について説明する。
【0224】
図18は、本発明による化粧品容器の吐出板材質による摩耗を示す図面である。
【0225】
図18に示された実験に使用された本発明による化粧品容器11の吐出板150の材質は、SUS304ステンレス金属材質であり、対照グループとして使用された吐出板150の材質は一般的なプラスチックである。
【0226】
図18に示されたように、パフを利用して化粧品が吐出される吐出板150の上面を20回ほど擦った場合、金属材質である吐出板150にはスクラッチが全く現われないことを確認することができる。しかし、プラスチック材質の場合には、20回だけの使用でも多くのスクラッチが発生したことを明確に確認することができる。
【0227】
すなわち、本発明による化粧品容器11は、プラスチックではない金属材質の吐出板150を利用することで、化粧品がパフによって吐出板150の上面で擦られる時に吐出板150が摩耗することを効果的に防止することができる。
【0228】
また、本発明は、スクラッチの発生を抑制するので、スクラッチに化粧品が残留することによって美観を害して汚染を加速化する従来の化粧品容器11に比べて、耐久性とともに衛生性を確保することができる。
【0229】
この際、本発明の化粧品容器11に使用される化粧品は、炭酸カルシウム(CaCo
3)、酸化チタン(TiO
2)、タルク(Talc)、天然鉱物または金属化合物などのような固形微粒子である無機顔料(Inorganic Pigment)を含むことができるが、化粧品が強い硬度を有する無機顔料を含むことによって吐出板150の上面でパフによって化粧品が使用される時、吐出板150の摩耗が憂慮され得る。
【0230】
したがって、本発明の化粧品容器11の吐出板150は、ビッカース硬さ値(Vickers Hardness)が120HV値ないし200HV値でありえる。この際、ビッカース硬さ値は、ASTM E92でテストした数値であり、ダイヤモンドで測定対象を押した時に入っていく面積を数値化したものである。
【0231】
したがって、本発明は、吐出板150のビッカース硬さ値が120HV値以上になるようにすることで、強い硬度の無機顔料が含まれた化粧品を使用しても、パフによる摩擦が発生すると吐出板150に傷や摩耗が発生することを効果的に防止することができる。
【0232】
また、本発明は、吐出板150のビッカース硬さ値が200HV以下になるようにして吐出板150の製造コストを最適化し、加工及び成形(吐出口151形成のためのエッチング作業など)を容易に行うようにすることができる。
【0233】
また、本発明は吐出板150の上面が外部へ露出されるようにし、吐出板150の上面に吐出された化粧品をユーザーがパフで取って塗るようにすることで、パフで化粧品を取って塗るようにする面が排出手段120と離隔されるようにし、パフが触れる面をいつでも拭き上げて衛生を清潔に維持することができるという長所がある。
【0234】
下記表5に示されたように、排出手段120がエアレスポンプ120、または含浸スポンジである本発明の化粧品容器11と、エアレスポンプのみで構成されるか、または含浸スポンジのみで構成される従来の化粧品容器に対し、50人のユーザーが使用する過程で感じる衛生性を5点満点で評価した結果、衛生的な側面から本発明の化粧品容器11が従来の化粧品容器に比べて非常に良い評価を受けたことを確認することができる。
【0235】
特に、含浸スポンジのみで構成された従来の化粧品容器に比べた場合、本発明は、吐出板150を具備することで、衛生性を極大化することができることが分かる。
【0237】
したがって、本発明は、排出手段120から吐出された化粧品が吐出板150の上面に安着されるようにして、外部へ露出した吐出板150の上面に付着した化粧品を拭き上げるようにし、従来の化粧品容器に比べて衛生性を高めてユーザーの肌にトラブルが生ずることを防止することができる。
【0238】
このように本発明は、クーリングに対するユーザー満足度及び表面温度変化の実験資料などによって冷感効果に優れていることが分かり、細菌の生存数値と細菌の繁殖数値などについての実験資料を通じて抗菌性を確保していることが分かり、スクラッチ発生の可否に対する実験資料と衛生性に対するユーザー満足度を通じて耐久性とともに衛生性を有することが分かる。したがって、本発明は、上記のような長所等によってユーザーの全体的な満足度を極大化するような効果を有する。
【0239】
本発明は、上記のような金属材質に取り替えて非金属材質からなる吐出板150を有する第5実施例を含むことができる。この際、吐出板150は、プラスチック、木、MDF、非金属鉱物、紙、シリコン、セラミックス、ゴム、ガラスを含むグループより選択される少なくとも一つ以上の材質からなることができる。
【0240】
また、吐出板150は、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリエーテル、ポリプロピレン、ポリスチレン、ABS、SAN、アクリル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ナイロンを含むグループより選択される少なくとも一つ以上の材質からなることができる。
【0241】
この場合、非金属材質の吐出板150は、非導電性材質からなるとみることができ、非導電性材質からなる吐出板150は、ユーザーが吐出板150の上面に露出した化粧品を塗るためにパフを吐出板150に擦る場合、パフと吐出板150との間の摩擦によって静電気などが発生することを防止することができる。
【0242】
すなわち、吐出板150は、非導電性材質からなることによって、排出された化粧品を塗るためのパフとの摩擦時に静電気の発生を抑制することができる。ただし、吐出板150は非金属材質からなるが、化粧品に含まれる固形微粒子である無機顔料よりも強い硬度を有する材質からなることができる。この場合には、たとえ吐出板150がプラスチック材質で構成されても、上記の
図18で現われるスクラッチが発生しないことがありえる。
【0243】
図19及び
図20は、本発明の第6実施例による化粧品容器の吐出板の断面図である。
【0244】
図19及び
図20を参照すれば、本発明の第6実施例による化粧品容器11の吐出板150は、少なくとも一面の少なくとも一部分に繊維材質153が具備されることができる。
【0245】
繊維材質153は、吐出板150の上面、下面、及び側面などに具備されることができ、一例として上面で中央部分を含む少なくとも一部分に具備されることができる。この際、吐出板150は金属材質やまたは非金属材質でありえるし、本実施例で吐出板150の材質は特に限定されない。
【0246】
繊維材質153は、吐出板150の一面に超音波溶着、熱圧着、または接着剤を使用する接合方式で具備されるか、吐出板150の一面を取り囲んで覆われる方式で具備されることができ、または、繊維材質153は吐出板150の上面に安着された後、繊維材質153と吐出板150との縁を一緒に加圧及び固定する別途のフレーム(図示せず)によって吐出板150に結合されることができる。
【0247】
この場合、吐出板150の面積に対応する繊維材質153を準備した後、接着方式または覆う方式などで繊維材質153を吐出板150に結合することができるが、製造上におけるコストを低減して均一な塗布が可能であるという長所がある。もちろん本実施例では、繊維材質153が吐出板150に具備される方式を上記に限定するものではない。
【0248】
吐出板150に具備される繊維材質153は、天然繊維、人造繊維、金属繊維、ガラス繊維を含むグループより選択される少なくとも一つ以上の材質からなることができる。
【0249】
このように本実施例では、吐出板150から化粧品が吐出される一面(具体的には上面)に繊維材質153を具備することによって、ユーザーがパフを利用して吐出板150の上面を擦る時に柔らかい触感が感じられるようにすることができる。
【0250】
したがって、ユーザーは繊維材質153とパフとが互いに擦られることによって発生する柔らかい感じを得ながら化粧をすることができるため、楽さと安定感を得ることができる。
【0251】
繊維材質153を構成することができる天然繊維は、長芋、絹、または綿を含み、繊維材質153を構成することができる人造繊維は、繊維レーヨン、エセテイト、ナイロン、ポリエステル、ポリエステル、アクリル、ウレタン、ビスコース、またはテンシルを含み、繊維材質153を構成することができる金属繊維は、金糸、銀糸、または針金を含むことができる。
【0252】
また、繊維材質153は、フロック加工によって形成されることができる。フロックは、個別繊維1531を接着剤が塗布された吐出板150の上面に静電気原理によって植える加工方式である。この際、個別繊維1531の色相や配列は多様に形成されることができる。
【0253】
特に個別繊維1531は、吐出板150に付着した一端から終端にいくにしたがって一方向に傾斜するように形成されることができる。すなわち、繊維材質153を構成する個別繊維1531すべては、
図19に示されたように並ぶ方向に傾斜するように具備されることができる。
【0254】
また、個別繊維1531は、
図20に示されたように吐出板150に付着した一端から終端にいくにしたがって吐出板150の中心から遠ざかる方向に傾斜するように形成されることができる。すなわち、個別繊維1531の傾斜方向は、放射状に形成されることができ、反対に個別繊維1531は、吐出板150の中心に近づく方向に傾斜するように形成されることもできる。
【0255】
この際、繊維材質153を構成する個別繊維1531の間の空間に化粧品が不要に残留することを防止するために、繊維材質153は、吐出板150の厚さより相対的に低い高さで具備されることができる。
【0256】
このように本実施例では、フロック加工などを通じて繊維材質153を吐出板150の上面に形成することで、ユーザーがパフを利用して化粧品を塗る時に柔らかい触感を得ることができるようにしてユーザーの満足度を大幅に向上させることができる。
【0257】
図21及び
図22は、本発明の第7実施例による化粧品容器の吐出板の断面図である。
【0258】
図21及び
図22を参照すれば、本発明の第7実施例による化粧品容器11の吐出板150は、少なくとも一面の少なくとも一部分に薄膜154が具備されることができる。
【0259】
薄膜154は、吐出板150の上面、下面、または側面などに具備されることができ、一例として上面で中央部分を含む少なくとも一部分に具備されることができる。ただし、薄膜154が具備される一面は、吐出口151を介して化粧品が排出される一面であり得る。
【0260】
この際、吐出板150は、前述した第6実施例で説明したように金属材質または非金属材質からなることができる。すなわち、吐出板150の材質は、本実施例で特に限定されない。
【0261】
薄膜154は、金属材質の薄膜であり得る。すなわち、薄膜154は金属箔でありえるし、この際、薄膜154の材質は金、銀、銅、あかがね、クロム、ホログラムなど、多様な材質が選択されることができる。
【0262】
薄膜154は、吐出板150の一面に接着されるステッカー膜でありえる。この際、ステッカー膜は、
図22に示されたように吐出板150の一面に複数の層で積層されて、層ごとに除去可能に具備されることができる。
【0263】
これは、薄膜154がパフとの摩擦によって損傷された時、損傷された薄膜154をユーザーが手軽く除去できるようにするためである。すなわち、複数の層で薄膜154が積層されると、ユーザーは使用期間に応じて薄膜154を一つずつ除去することで、外観が新しく変化されるようにすることができる。
【0264】
この場合、積層される薄膜154は互いに異なる色相や柄などを有することができる。すなわち、ユーザーが薄膜154を除去する度に吐出板150の上面の様子が可変され得る。
【0265】
また、薄膜154が複数の層で積層される場合、薄膜154には層の数を示した識別因子が図示されていることがあり得る。この際、識別因子は、数字などの文字の場合もあり、または明度や彩度などが順次に増減される色相などである場合もある。
【0266】
薄膜154は、吐出板150の厚さより相対的に薄い厚さを有するように形成されることができる。これは、薄膜154が除去可能に具備される場合、薄膜154の厚さが厚い場合に薄膜154の除去時にユーザーが異質感を感じるようになって不便さをもたらすことがあるからである。
【0267】
薄膜154は、一例として1ないし50ミクロメーターの厚さを有することができ、具体的には10ミクロメーター以下の厚さを有することができる。もちろん、薄膜154の厚さは吐出板150の厚さに比べて充分に薄い厚さを有すれば十分で、数値的に限定されない。
【0268】
本発明は、吐出板150で少なくとも一面の少なくとも一部分に塗料が塗布されてコーティングされる第8実施例をさらに含むことができる。この際、コーティングは吐出板150の上面、下面、または側面などに形成されることができ、一例として上面で中央部分を含む少なくとも一部分に形成されることができる。
【0269】
ただし、コーティングが形成される一面は、吐出口151を介して化粧品が排出される一面であり得る。この際、吐出板150の材質は金属または非金属材質であり得る。
【0270】
塗料は、ソルベントを含み、セラミックス、金属、プラスチック、ガラス、紙、ゴム、シリコンを含むグループより選択される少なくとも一つ以上を吐出板150にコーティングするための残留成分としてさらに含むことができる。
【0271】
本実施例では、ソルベントを含む塗料が吐出板150に噴射されて乾燥することによってソルベントが除去され、塗料に含まれた残留成分であるセラミックスなどが吐出板の一面にコーティングされるようにすることができる。
【0272】
具体的には、本実施例は、吐出板150の上面に対する洗浄工程を経った後、塗料噴射、乾燥、UV塗装、UV硬化などの過程を経ることで、塗料に含まれるセラミックスなどの成分を吐出板150の上面にコーティングすることができる。
【0273】
この際、塗料は吐出板150の一面が無光コーティング、有光コーティング、パールコーティング、メタルコーティング、ホログラムコーティングを含むグループより選択される少なくとも一つ以上でコーティングされるようにすることができ、または吐出板150の一面がラバーコーティング、エンボシングコティング、感光コーティング、感温コーティング、蓄光コーティングを含むグループより選択される少なくとも一つ以上でコーティングされるようにすることができる。
【0274】
このように本実施例では、塗料噴射及び乾燥工程を通じて吐出板150の上面にセラミックスなどのコーティングが行われるようにして、外観の美麗さを向上させて吐出板150の上面に多様な色相や柄を付与することができる。
【0275】
また、本実施例では、セラミックスコーティングを通じて耐酸化性、内薬品性、耐摩耗性を高めて化粧品の汚染防止及び肌安全性を確保することができ、パフとの摩擦が数回反復的に行われてもコーティングが剥離されてはげることを防止することができる。
【0276】
図23は、本発明の第9実施例による化粧品容器の吐出板の断面図である。
【0277】
図23を参照すれば、本発明の第9実施例による化粧品容器11の吐出板150は、金属または非金属材質などからなることができ、少なくとも一面の少なくとも一部分に蒸着またはメッキによる外板または外面155が具備されることができる。
【0278】
外面155は、吐出板150の上面、下面、または側面などに具備されることができ、一例として上面で中央部分を含む少なくとも一部分に具備されることができる。ただし、外面155が具備される一面は、吐出口151を介して化粧品が排出される一面であり得る。
【0279】
この際、外面155は、金、銀、銅、ニッケル、鉄、クロム、アルミニウム、銅、亜鉛、スズを含むグループより選択される少なくとも一つ以上の材質でメッキされて形成されることができる。この場合、本実施例では、吐出板150の表面に金属を塗り付けることで外観を派手でかつ美しく加工して化粧品容器11の付加価値を高めることができる。この際、外面155は、電気メッキ、化学メッキ、溶融メッキのうち少なくとも一つ以上で形成されることができる。
【0280】
また、外面155は、気体状態の物質を前記吐出板の一面で固体化させ、前記吐出板に蒸着して形成されることができる。この際、外面155は、金、銀、銅、ニッケル、鉄、クロム、アルミニウム、銅、亜鉛、スズを含むグループより選択される少なくとも一つ以上の材質で蒸着されて形成されることができる。
【0281】
外面155が蒸着によって形成される場合、外面155は、PVD(Physical Vapor Deposition)またはCVD(Chemial Vapor Deposition)方式によって蒸着されて形成されることができる。
【0282】
PVDは、真空状態で電子ビーム、レーザービーム、またはプラズマを利用して固体状態の物質を気体相に作って吐出板150の上面に凝縮/結晶化して付着させる方式であり、アルミニウム、金、銀、銅などの金属等が蒸着物質として使用されることができる。反面、CVDは蒸着しようとする物質をガスの形態で移動させてガスの反応により吐出板150の上面に付着させる方式である。
【0283】
もちろん、本実施例では、上記の二通りの方式以外にも広く知られている多様な方式で金属などの材質を吐出板150の上面に蒸着することで、外面155を形成することができる。
【0284】
これにより、本実施例では、非金属材質の吐出板150を使用しても金属材質の外面155を形成し、第1実施例で言及した冷感効果などを確保することができ、秀麗な外観を通じてユーザーの満足度を極大化することができる。
【0285】
本発明は、上記の第1ないし第9実施例以外にも、第1ないし第9実施例で少なくともいずれか一つが選択されて組み合わされる実施例を含むことができ、第6ないし第9実施例で繊維材質153、薄膜154、または外面155を形成するか、吐出板150の一面をコーティングすると、吐出口151が閉鎖されないように繊維材質153、薄膜154、外面155などに吐出口151と連通される孔や流路を形成することで、化粧品の排出が円滑に行われるようにすることができる。
【0286】
また、第6ないし第9実施例では、吐出板150に繊維材質、薄膜、ステッカー膜、コーティング、メッキ、蒸着などによって加工される部分は、吐出板150と材質を異にする吐出板加工部であると言うことができる。
【0287】
また、第5実施例では、吐出板150は、一面の少なくとも一部分が非金属材質であり得るし、この際、非金属材質からなる部分は、吐出板150と材質を異にする吐出板加工部であると言うことができる。
【0288】
図24及び
図25は、本発明の第10ないし第14実施例による化粧品容器の斜視図である。
図24は、蓋290が覆われている状態を示されたものであり、
図25は、蓋290が開いている状態を示されたものである。
【0289】
また、
図26は、本発明の第10実施例による化粧品容器の分解斜視図、
図31は、本発明の第10実施例による化粧品容器の部分断面図である。
【0290】
図24ないし
図26及び
図31を参照すれば、本発明の第10実施例による化粧品容器21は、排出手段210、吐出板220、拡散部230、密着面240、パッキング材250、60、縁部270、外側カバー280、蓋290を含む。
【0291】
排出手段210は化粧品を排出する。排出手段210は、内部に化粧品を収容してからユーザーの操作などによって内部に収容された化粧品を出口211へ排出するエアレスポンプ210であることがある。
【0292】
排出手段210がエアレスポンプ210である場合、排出手段210はシリンダ(図示せず)内で上下に昇降されるピストン(図示せず)を利用して化粧品を排出させることができ、シリンダとピストンなどのようなエアレスポンプ210の詳細構造は、一般的に広く知られているため、詳しい説明は省略する。
【0293】
排出手段210に収容される化粧品は、液状であるかまたは固体が混合した液状など多様な形態であり、ローションや紫外線遮断剤などのように多様な成分を有する組成物であり得る。すなわち、本発明は化粧品の成分や状態、使用目的などに特に限定しない。
【0294】
排出手段210は、出口211を介して化粧品を排出するが、この際、排出手段210の出口211は別途で設けられる弾性部材(図示せず)によって上昇されている場合があり得る。排出手段210の出口211が後述する吐出板220などによって下方に加圧されれば、エアレスポンプ210の一般的な原理にしたがって出口211を介して化粧品が外部へ排出されることができる。
【0295】
排出手段210は、一定の大きさを有することによって内部に貯蔵されている化粧品の容量が減少すれば、空いている空間が徐々に拡大されることができる。ただし、排出手段210は化粧品が位置した部分に空の空間を形成しないようにするために、内部に加圧板(図示せず)を設けることができる。
【0296】
加圧板は、排出手段210の出口211を介して化粧品が抜けてゆくと、排出手段210内部の圧力低下を防止して外部から空気が排出手段210の内部に流入されることを防止することができる。
【0297】
加圧板は、化粧品が排出されるにしたがって上昇または下降して化粧品が貯蔵された空間の圧力を一定に維持することができ、この際、加圧板の昇降ができるようにするために排出手段210の一側には空気が流入され得るようにする空気流入口(図示せず)が形成されることができる。
【0298】
すなわち、排出手段210から化粧品が抜けてゆけば、化粧品と出口211との間の空間が化粧品の排出量に応じて減少されることができるように加圧板が上昇または下降することができる。これを通じて本実施例は、排出手段210に収容された化粧品が空気と接触されない状態で置かれているようにすることで、化粧品の汚染を防止することができる。
【0299】
また、本実施例では、排出手段210としてエアレスポンプ210を使用する代りに、液状の化粧品が含浸されているスポンジを使用することができる。スポンジは、拡散部230によって加圧されることによって内部に収容している化粧品を拡散部230の拡散空間231へ排出させることができる。
【0300】
スポンジは、加圧されると上面全体で化粧品が上方へ排出されることができるので、本実施例では、スポンジを排出手段210として使用する場合、拡散部230の拡散空間231に連通される加圧板(図示せず)を具備することができる。
【0301】
加圧板は、スポンジの上面をすべて覆う形態で具備されてスポンジを加圧し、スポンジから排出される化粧品を拡散部230の拡散空間231にのみ供給されるようにして化粧品が外部へ漏れるのを防止することができる。すなわち、加圧板の縁は後述する外側カバー280の内側にシーリングされており、加圧板で拡散部230と連通される部分に孔を形成してスポンジから排出される化粧品が円滑に吐出板220まで伝達されるようにすることができる。
【0302】
スポンジは、ポリアミド、ポリエステル、ポリエーテル、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリオレフイン、ポリビニールアルコール、ポリアミド、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリアクリル、ポリビニールクロライド、エポキシレジン、海錦、ナイロン、木綿、不織布などを含むグループから選ばれる少なくともいずれか一つ以上によって構成されることができる。
【0303】
また、本実施例で排出手段210は、弾性変形される袋であり得る。すなわち、排出手段210は、嵩が可変される袋の形態で具備されて、化粧品が排出されると排出手段210の大きさが自然に減るようにすることができる。一例として排出手段210は、風船などのような形態も可能である。
【0304】
吐出板220は、排出手段210の一側に設けられて化粧品が貫通される少なくとも一つ以上の吐出口221を有する。吐出板220は、さびが生ずることが防止する鉄、ステンレススチール、銅、亜鉛、スズ、アルミニウムなどのような金属材質で形成されることができ、またこのような素材の合金またはメッキされた金属材質で構成されることができる。
【0305】
特に、吐出板220にメッキをする場合、クロム、銅、銀、金などのように耐食性と防汚性、抗菌性能、そして美しさと美麗さを付与してユーザーに高級感を付与することができ、衛生性を満足させることができる材質を使用することが望ましい。
【0306】
この際、吐出板220は、厚さが0.1ないし1mm(望ましくは0.2mmないし0.3mmで、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレスなどのような腐食に強くて、さびがつかない金属素材で構成されることができ、セラミックスのような素材で構成されることもできる。
【0307】
具体的には、吐出板220は、ステンレスとして耐食性、耐酸性、耐熱性が良好なSUS300系列のうちSUS304材質であり得るし、特に、抗菌性と衛生性を向上させるために、304J1材質からなることができる。
【0308】
もちろん、本実施例では吐出板220の材質をこれに限定せず、304系列を含む301L、304L、304LN、304N1、305EG、309S、310S、316、316L、316LN、316Ti、317L、321、347、329J3L、329LDのうち少なくともいずれか一つの材質からなることができる。
【0309】
したがって、本実施例では、SUS300系列のステンレスからなる吐出板220を使用することで、排出手段210を介して排出される化粧品が安着されて化粧品が持続的に付着することになる吐出板220上面の衛生を清潔に維持することができ、腐食などを効果的に防止することができる。
【0310】
また、本実施例では、金属材質の吐出板220を利用することによって吐出板220が熱を効率的に発散できるようにし、化粧品の温度を下げる冷却効果を具現することができる。これについては前述した他の実施例で表などを通じて説明したことがある。
【0311】
本実施例では、前に言及したように、ポンプ210の代わりに含浸スポンジを使用することができるが、後述するスポンジを使用しても吐出板220は、拡散部230によってスポンジと離隔されるように配置される。
【0312】
したがって、吐出板220がスポンジと持続的に接触するのではなく、排出手段210としてスポンジを使用するとしても吐出板220による化粧品の冷却が行われることができる。また、拡散部230を介して化粧品を排出させるものなので、スポンジに空気が流入されることを防止することができ、これにより、化粧品の汚染を源泉遮断することができる。
【0313】
吐出板220は、上面に化粧品が付着するようになるが、ユーザーがパフなどを利用して吐出板220の付着した化粧品を擦る時、化粧品に含まれる粉末などによって吐出板220上面の摩耗が起こり得る。
【0314】
したがって、本実施例では、吐出板220を化粧品に含まれる顔料より強い硬度を有する材質で製作するか、吐出板220の上面をコーティングするか、または特定の物質でメッキすることで、ユーザーが化粧品を吐出板220の上面で擦っても吐出板220の耐久度が低下されることを防止することができる。
【0315】
この際、吐出板220には吐出板220を構成する金属と異なる金属がメッキされることができ、一例としてクロムメッキが行われることができる。具体的には、吐出板220には3価クロムメッキまたは6価クロムメッキが適用されることができる。
【0316】
このように本実施例では、吐出板220を金属材質で形成して、少なくとも一面にクロムをメッキすることで、衛生性と抗菌性及び耐久性をすべて確保することができ、かつ吐出板220に付着している化粧品が簡便に拭き取られるようにすることで、清潔な使用が可能にしてユーザーの便宜性を高めることができる。これは、本実施例が吐出板220の上面に別途の部材が載せられないようにして吐出板220の上面が直接外部へ露出するようにしたために可能である。
【0317】
吐出板220には、化粧品の排出のための吐出口221が少なくとも一つ以上用意されるが、吐出口221は排出手段210の出口211を基準に放射状に具備されることができる。この際、放射状に具備される吐出口221は、吐出板220の中心から遠ざかるにしたがって直径が大きくなることがある。
【0318】
化粧品は、排出手段210によって中央から排出されて拡散空間231に沿って広がるようになるので、中心から遠ざかるにしたがって相対的に化粧品の流量が減少するようになる。したがって、吐出口221の直径をすべて同一にすると、吐出板220の上面には化粧品が均一に分布されないこともあるから、吐出口221は中心から遠ざかるにしたがって大きく形成することが望ましい。
【0319】
吐出口221は、放射状に配置されること以外にも、特定の模様を有する形態で配置されることができる。一例として円型や多角形、星模様などのような多様な形態を有するように配置されることができ、一つの吐出口221のみ配置されることもできる。
【0320】
吐出口221は、排出手段210の出口211と行き違うように配置されることができる。これは、排出手段210から排出される化粧品が拡散部230を経って吐出口221に直接吐出されると、粘度の低い化粧品の場合、跳ね上がってユーザーに不便さを与えることがあるからである。
【0321】
吐出板220に形成された吐出口221は、直径が0.1ないし1mmで非常に小さいことがありえる。吐出口221の直径を小さくするのは、ユーザーが排出手段210を通じて吐出板220の上部へ排出される化粧品の量を容易でかつ細密に調節できるようにするためであり、また吐出口221を介して異物が内部に流入されないようにするためである。
【0322】
具体的には、吐出口221は、吐出板220の中心を基準に45°間隔で放射状に具備されることができ、吐出板220の中心部分から遠ざかる一定の方向に3個が並んで具備されることができる。この際、並んで具備される3個の吐出口221は、吐出板220の中心から近い順に0.3mm、0.4mm、0.5mmの直径を有することができる。
【0323】
したがって、本実施例では、エアレスポンプ210タイプの排出手段210に上記のように非常に小さな直径を有する吐出口221を具備した吐出板220を使用するので、化粧品が空気と接触されることを最大限遮断することで、化粧品に含まれた一部成分が揮発されることを充分に防止することができる。
【0324】
このように吐出口221が非常に小さな直径を有することによって、吐出板220を射出方式で製作する場合には、吐出口221の正確な製作が難しい。したがって、本実施例では、吐出板220を製作した後、吐出口221をエッチング方式によって成形し、0.1mmの吐出口221を製作することができる。
【0325】
吐出板220は、前述したように金属材質で製作されることができるが、冬のように温度の低い環境では、むしろ冷却効果がユーザーに不便さを与える場合がある。したがって、吐出板220はこれを解決するためにプラスチック、木、MDF、非金属鉱物、紙、シリコン、セラミックス、ゴム、ガラスを含むグループより選択される少なくとも一つ以上の非金属材質からなることができる。
【0326】
本実施例の化粧品容器21に収容される化粧品が夏に主に使われる化粧品であれば、吐出板220は金属材質からなることができ、化粧品容器21に収容される化粧品が夏ではない冬などに主に使われる化粧品であれば、吐出板220は非金属材質からなることができる。
【0327】
吐出板220が非金属材質である場合、吐出板220は、一例としてポリウレタン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリエーテル、ポリプロピレン、ポリスチレン、ABS、SAN、アクリル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタルレート、ナイロンを含むグループより選択される少なくとも一つ以上の材質からなることができる。
【0328】
この場合、非金属材質の吐出板220は、非導電性材質からなると見ることができ、非導電性材質からなる吐出板220は、ユーザーが吐出板220の上面に露出された化粧品を塗るためにパフを吐出板220に擦る場合、パフと吐出板220との間の摩擦によって静電気などが発生することを防止することができる。すなわち、吐出板220は非導電性材質からなることによって、排出された化粧品を擦るためのパフとの摩擦時の静電気の発生を抑制することができる。
【0329】
吐出板220は、このように金属材質または非金属材質からなることができ、吐出板220の上面などの一面にはフロック加工によって繊維材質が具備されるか、コーティングによって薄膜が形成されるか、または蒸着によって外面が形成されることができる。
【0330】
その他にも吐出板220の一面に対する加工は、ユーザーの満足度を高める方向に多様に具現されることができる。すなわち、本発明は吐出板220の材質や一面に対する加工可否、加工方法、加工素材などに対して限定しないこともある。すなわち、本実施例の吐出板220は、前述の第1ないし第9実施例などで説明した吐出板150についての内容を包括することができる。
【0331】
吐出板220の一側には結合口222が形成されることができる。この際、結合口222は拡散部230の結合突起236にかみ合わされることができ、結合口222と結合突起236とがかみ合うことによって吐出板220が拡散部230に安着されることができる。
【0332】
結合口222と結合突起236を利用するのは、吐出板220の安着角度を制限するためである。すなわち、吐出板220に形成された吐出口221が拡散部230に形成された拡散空間231と連通されるために吐出板220が置かれなければならない角度が限定され得るが、これを構造的に制限するものである。
【0333】
もちろん、上記と異なるように吐出板220に結合突起236が具備されて拡散部230に結合口222が形成されることもでき、その他の公知の多様な構造を利用して吐出板220の安着角度を制限することができる。ただし、吐出板220の安着角度が変化されても化粧品の排出がない場合、すなわち吐出板220の吐出口221が円形で配置され、拡散空間231も同様に円形の場合には、上記の結合口222と結合突起236の構成を省略することができる。
【0334】
拡散部230は、吐出板220と排出手段210との間に具備されて排出手段210から排出された化粧品を吐出口221へ伝達するための拡散空間231を具備する。
【0335】
拡散部230は、吐出板220と排出手段210とを離隔させる構成であり、一つの出口211から排出される化粧品をいくつかの吐出口221へそれぞれ伝達する役目をする。このために、拡散空間231と排出手段210の出口211とは、連通口232によって連通されることができる。
【0336】
拡散部230は、排出手段210の出口211から排出される化粧品が吐出口221に均等に伝達されるようにすることができ、この際、吐出口221は排出手段210の出口211から遠ざかるにしたがって大きさが大きくなることがあるので、拡散空間231を経ってそれぞれの吐出口221へ十分な化粧品が吐出されることができる。
【0337】
また、拡散空間231は、外側へいくにしたがって上下の幅が減ることによって外側に配置される吐出口221へ化粧品を円滑に伝達することができる。すなわち拡散空間231は、外側へいくにしたがって上方へ高くなるような傾斜形態でありえる。
【0338】
排出手段210には、化粧品が収容されており、出口211の外には外部と隔離されているので汚染が最小限に減らされることができる。また、吐出板220の上面に吐出される化粧品は、空気と接触されるので汚染が発生する恐れがあるが、これはユーザーによって短時間内に使われるはずなので長時間露出による汚染は問題にならない。
【0339】
ただし、拡散部230の拡散空間231に収容されている化粧品が問題となり得る。拡散空間231に収容された化粧品は、排出手段210に収容された化粧品に比べて空気と接触する可能性が高いからである。
【0340】
しかし、実施例では、拡散部230に残留している化粧品を最少化することで、化粧品の汚染を防止することができる。このために拡散部230は、拡散空間231を除いた部分に後述する密着面240を具備することができる。
【0341】
拡散部230は、密着面240を介して吐出板220と面接触により密着されることができる。この際、面接触される部分は、拡散部230の上面であり、拡散空間231の外側部分でありえる。これは、拡散空間231のみ吐出板220と離隔されるようにして、残りの部分がすべて吐出板220と密着されるようにし、拡散空間231の外側へ化粧品が抜けてゆくことを防止するためである。
【0342】
この場合、拡散空間231にのみ化粧品が残留することになるので、拡散部230の上面などの部分に化粧品が残留しなくなることによって、化粧品の残留量を最少化することができる。したがって、本実施例ではユーザーの使用満足度を大幅に向上させることができる。
【0343】
密着面240は、吐出板220と密着される。密着面240は、拡散部230の上面に設けられて吐出板220の下面に密着され、拡散部230と吐出板220とを密着させる構成である。このために、拡散部230の上面には密着面240の安着のための空間が形成されることができる。この際、空間とは、拡散空間231と吐出板220の下面との間の空間を意味する。
【0344】
密着面240が外側に押されることを防止して密着面240の位置を一定に維持させるために、拡散部230には縁突起233が具備されることができる。
【0345】
縁突起233は、拡散部230の上面で密着面240の縁に少なくとも一つ以上、または弧やリング形態に突き出されて密着面240の縁を取り囲む。
【0346】
密着面240は、拡散空間231の外側に具備される。密着面240は、吐出板220と拡散部230とを密着させるが、拡散空間231のみは吐出板220と離隔させて化粧品の流入を許容することができる。すなわち、密着面240は拡散空間231の外側に具備されながら拡散空間231ではない残りの部分に対して拡散部230と吐出板220とを密着させ、化粧品が漏れるのを源泉遮断することができる。
【0347】
密着面240は、薄い板形態に設けることができ、拡散部230の一面に拡散部230と一体で具備されることができる。ただし、密着面240は拡散部230より薄い厚さを有することができ、吐出板220よりも相対的に厚い厚さを有することができる。
【0348】
密着面240は、拡散部230と吐出板220との密着を堅固に維持するために、摩擦力の高い材質からなることができる。一例として、密着面240は繊維材質または発泡樹脂などの多様な材質からなることができる。この際、密着面240は拡散部230と異なる材質からなることができ、この場合、密着面240は二重射出によって拡散部230に設けることができる。
【0349】
密着面240は、発泡樹脂などで製作されることができるが、この際セルの大きさは化粧品の流入が許容されない小さな大きさでありえる。化粧品が密着面240に含浸されると、密着面240による密閉がまともに行われないことがあるからである。
【0350】
密着面240は、拡散部230と一体で製作されることができ、または、別途で具備されて拡散部230の上面に安着されることもできる。すなわち、密着面240と拡散部230は、一度に製作されるかまたは別途で製作されて、別途で製作される場合、密着面240は、公知の接着剤を利用して拡散部230に接着されるか、または多様な公知の結合構造を用いて固定することができる。
【0351】
密着面240は、拡散空間231の外側に具備されながら拡散空間231の外側を吐出板220に密着させるが、この際、拡散空間231が覆われることを防止するために、密着面240は拡散空間231に対応する部分が貫通された形態を有することができる。この場合、密着面240に形成される貫通部分を指し示す拡散口241は、拡散空間231と連通されることができる。
【0352】
また、密着面240は吐出板220の吐出口221に対応する部分が貫通される形態を有することができ、この場合、拡散口241は拡散空間231と類似または異なる形態を有することができる。ただし、拡散口241は少なくとも吐出口221を塞がない形態で具備されることが望ましい。
【0353】
パッキング材250は、拡散空間231の外側に具備されて化粧品の漏出を防止する。拡散部230は、パッキング材250の安着のためのパッキング溝234を具備することができ、パッキング溝234は、拡散空間231を取り囲む形態を有することができる。
【0354】
一例として、拡散部230のパッキング溝234は、花模様またはリング形態でありえるし、パッキング溝234の形状に応じてパッキング材250の形状が決定されることができる。この際、パッキング材250は、一つの一体型構成であるか、または一つ以上の分離結合が可能な構成であり得る。
【0355】
パッキング材250は、ゴムなどのように圧縮可能な材質からなることができ、パッキング材250が具備されるパッキング溝234は、あくまでも拡散空間231の外側にあたるため、パッキング材250の上部には密着面240が配置されることができる。
【0356】
したがって、パッキング材250は密着面240によって圧縮されることができ、密着面240とともに二重で化粧品が漏れることを防止するような役目をすることができる。特に、パッキング材250は、パッキング溝234よりも相対的に大きい高さを有することによって、パッキング溝234に安着されたパッキング材250が密着面240を押し上げることができ、これにより、密着面240と吐出板220との密着がさらに堅固に維持されるようにすることができる。
【0357】
パッキング材260は、密着面240の外側に具備される。前記パッキング材250は、密着面240の下部に具備される反面、本パッキング材260は、密着面240の外側に具備されて二重密着を具現する。すなわち、前記パッキング材250は、上下に二重密着を具現し、本パッキング材260は、内外に二重密着を具現することができる。
【0358】
パッキング材260は、前に説明したパッキング材250と同一または類似な形態で具備されて、同一または類似な材質で製作されることができる。ただし、パッキング材260は、前記パッキング材250よりも幅が広く構成されることができる。
【0359】
パッキング材260の安着のために吐出板220には、パッキング溝235が形成されることができるが、この際、パッキング溝235は前記パッキング溝234の外側に具備されることができる。
【0360】
また、前記パッキング溝234は、密着面240の下部にパッキング材250を具備するためのもので、本パッキング溝235は密着面240の外側にパッキング材260を具備するためのものなので、本パッキング溝235は、前記パッキング溝234よりも上方に位置することができる。この際、二つのパッキング溝234、35の間の高さの差は結局は密着面240の厚さにしたがうのである。
【0361】
縁部270は、吐出板220の縁に結合される。縁部270は、後述する外側カバー280を基準に吐出板220の昇降が可能になるように設けるための構成であり、内側縁部271と外側縁部272とを含むことができる。
【0362】
内側縁部271は、吐出板220の縁を取り囲みながら吐出板220に固定されることができる。この際、内側縁部271の内部は貫通された形態で、吐出板220が外部へ露出するようにして吐出板220の上面に排出された化粧品を外部へ露出させることができる。
【0363】
内側縁部271は、吐出板220と一体型で製作されることができる。これは、内側縁部271の下降時に吐出板220がともに下降するような構成であるからである。この場合、内側縁部271の材質は、吐出板220の材質と同一または類似した場合があり、一例として、鉄、ステンレススチール、銅、亜鉛、スズ、アルミニウムなどのような金属材質またはこのような素材の合金またはメッキされた金属材質、その他の非金属材質などで構成されることができる。
【0364】
また、内側縁部271は、美観向上、耐久性向上などの効果を有するために吐出板220と同様にクロム、銅、銀、金などの金属材質でメッキされることができる。
【0365】
内側縁部271は、吐出板220の縁から遠ざかるにしたがって緩やかに高さが上昇するような形態を有することができる。これは、ユーザーが吐出板220をパフで擦る時に内側縁部271が段差として作用しないようにすると同時に、化粧品が外部へ抜けてゆくことを防止するためである。
【0366】
外側縁部272は、内側縁部271の外側に具備されて、外側カバー280に結合されることができる。ただし、外側縁部272は内側縁部271に固定されず、内側縁部271の昇降を許容しながら内側縁部271の外側を取り囲むことができる。
【0367】
このために、内側縁部271の外面には突起2711が形成されて、外側縁部272の内面には内側縁部271の突起2711に対応する溝2721が形成され、外側縁部272は内側縁部271の回転は制限し、昇降は許容することができる。
【0368】
外側縁部272の側面のうち後述する掛け部282の掛け金2822が設けられる部分は、結合の際に構成間の干渉を回避するために陥没されるか、または開放されていることがあり得る。
【0369】
外側縁部272は、外側カバー280に結合されることができ、内側縁部271は外側縁部272を基準に昇降されて排出手段210を作動させることができる。
【0370】
すなわち、ユーザーは、外側カバー280を把持した状態で内側縁部271の内側にある吐出板220をパフ(図示せず)などで加圧すれば、外側カバー280に結合された外側縁部272の内側で、吐出板220と結合された内側縁部271が降りながら排出手段210が作動することによって化粧品が吐出板220の上面及び内側縁部271の奥側へ供給されることができる。したがってユーザーは、吐出板220の上面に露出した化粧品をパフなどで取って肌に塗って使用することができる。
【0371】
ただし、本実施例では、内側縁部271の代わりに吐出板220の外側に別途で設けられるボタン構造(図示せず)によって排出手段210による化粧品の吐出が具現されるようにすることができる。
【0372】
この際、使用されるボタン構造は、エアレスポンプ210の出口211を加圧して化粧品を吐出させる、一般的に知られた梃子方式のボタン構造などを使用することができる。この場合、内側縁部271は、内側で吐出板220の昇降を許容するように設けることができる。
【0373】
外側カバー280は、排出手段210の周辺を取り囲む構成である。外側カバー280は、排出手段210が安着されるようにする空間を有し、ただし、外側カバー280には下方に排出手段210が露出されるようにする開放部281が形成されることができる。
【0374】
これは、ユーザーが外側カバー280の開放部281を介して排出手段210を上方へ押し上げれば、排出手段210などが分離されるようにし、排出手段210の入れ替えができるようにするためである。
【0375】
外側カバー280の上面は、外側から中心の方に向かう方向に沿って順次に外側縁部272、内側縁部271、吐出板220によってカバーされることができる。したがって、ユーザーは排出手段210などを外部から見ることができないため、本実施例では、美観を向上させてユーザーの満足度を高めることができる。
【0376】
外側カバー280には掛け部282が含まれることができる。掛け部282は、蓋290に結合されて蓋290の開放を遮断するもので、ボタン2821と掛け金2822が一体型で構成されることができる。すなわち、掛け部282は、ユーザーがボタン2821を押せば掛け金2822をも同様に加圧方向に動いて、掛け金2822が蓋290から離脱されるようにする方式により、蓋290の開閉を制御することができる。
【0377】
蓋290は、外側カバー280の一側(本実施例では上側)を開閉する。蓋290は、一側が外側カバー280にヒンジ結合されることができ、ヒンジの中心を基準に回転して外側カバー280の上部を開放させることができる。この際、蓋290は前に説明した掛け部282によって外側カバー280の上部を密閉した状態に固定されることができる。
【0378】
蓋290は、外側カバー280にヒンジ結合されるが、ヒンジ結合の部分にはスプリングなどを具備して掛け部282によって蓋290のロックが解除されれば自動的に蓋290が開放されるようにすることができる。
【0379】
蓋290の内側には、鏡291が具備されることができ、ユーザーは蓋290を開けて鏡291を見ながら吐出板220または内側縁部271を加圧して化粧品を排出手段210から排出させて使用することができる。
【0380】
このように本実施例では、吐出板220と拡散部230が面形態で密着されるようにし、拡散空間231に沿って流動する化粧品が拡散空間231の外側へ抜けてゆくことを防止することができるので、化粧品の無駄使いを源泉遮断することができ、拡散空間231にのみ化粧品が残留されるようにして化粧品の残留量を最少化することができる。
【0381】
図27は、本発明の第11実施例による化粧品容器の分解斜視図、
図32は本発明の第11実施例による化粧品容器の部分断面図である。
【0383】
図24ないし
図25と
図27及び
図32を参照すれば、本発明の第11実施例は、密着面240を拡散部230の上面に取り替えることができる。すなわち拡散部230は、密着面240を利用することなく、直接上面を吐出板220の下面に密着させることができる。
【0384】
ただし、この場合、拡散部230の一面と吐出板220の一面との間の摩擦力及び密閉力を充分に確保する必要があるので、拡散部230の上面には摩擦力を向上させるための後加工が行われることがある。
【0385】
この際、後加工としては繊維材質を形成するフロック、表面粗さを向上させるコーティングなどでありえるし、それ以外にも多様な後加工が行われることができる。すなわち、本発明では拡散部230の上面に対する摩擦力と密閉力を高めるために、限定されない後加工を拡散部230の上面に適用することができる。
【0386】
本実施例では、密着面240を拡散部230の上面に接着するか、または構造的に結合するか、または一体で成形する第10実施例とは異なり、拡散部230の上面自体が密着面240として作用するようにすることで、製造工程を一段階削減することができる。これにより、製造コストの低減が可能である。
【0387】
この際、本実施例では構成の省略により吐出板220の下面から拡散部230の下面までの厚さを減縮することができ、これによって化粧品容器21の全体の厚さを減らすことができる。ただし、拡散部230の上面を密着面240にすることによって、パッキング材250は密着面240と別途の密着を遂行することができる。
【0388】
すなわち、断面を基準に内側から外側方向に説明すると、拡散部230の上面である密着面240と、パッキング材250、パッキング材250の外側に形成される拡散部230の上面である密着面240、そして他のパッキング材260によって4重に密着が行われることができる。ただし、本実施例では上下に二重密着は具現されない。
【0389】
このように本実施例では、拡散部230の上面を後加工して拡散部230の上面が密着面240として作用するようにし、化粧品が拡散空間231の外部へ抜けてゆくことを防止しながら構成をさらに単純化して製造コストを低減することができる。
【0390】
図28は、本発明の第12実施例による化粧品容器の分解斜視図、
図33は本発明の第12実施例による化粧品容器の部分断面図である。
【0391】
図28及び
図33とともに
図24及び
図25を再度参照すれば、本発明の第12実施例による化粧品容器21は、第10実施例に比べてパッキング材250とパッキング溝234が省略されることができる。これは、密着面240による密閉力が充分に確保されることができるからである。
【0392】
すなわち、本実施例では密着面240を利用した密閉を具現するが、密着面240の下部に位置するパッキング材250を省略することで、構成を減らして構造を単純化し、コストを低減することができる。
【0393】
パッキング材250とパッキング溝234を省略すること以外には、第10実施例と同一であるから、残りの構成についての説明は省略する。
【0394】
図29は、本発明の第13実施例による化粧品容器の分解斜視図、
図34は本発明の第13実施例による化粧品容器の部分断面図である。
【0395】
図29及び
図34とともに
図24及び
図25を再度参照すれば、本発明の第13実施例による化粧品容器21は、第11実施例に比べてパッキング材250とパッキング溝234を省略した。
【0396】
パッキング材250とパッキング溝234の省略に関する内容は、前述した第12実施例で説明したところと同一であるから、これについての説明は省略し、残りの構成は第11実施例で説明したところと同一であるから詳しい説明を省略する。
【0397】
図30は、本発明の第14実施例による化粧品容器の分解斜視図、
図35は本発明の第14実施例による化粧品容器の部分断面図である。
【0398】
図30及び
図35とともに
図24及び
図25を再度参照すれば、本発明の第14実施例による化粧品容器21は、第13実施例に比べて外側に具備されているパッキング材260を追加で省略した。
【0399】
すなわち、本実施例では、拡散部230の上面が密着面240を形成し、密着面240により吐出板220と拡散部230とが面接触して密閉力を確保できるようにしながら、パッキング材250、60をすべて省略して構成を最小化した。
【0400】
したがって、本実施例では密着面240による密閉力を通じて化粧品の漏出を防止しながらも、製造コストを革新的に低減することができるという効果がある。また、重量の減少や体積の減少などによってユーザーの使用満足度及び携帯性を向上させることができる。
【0401】
ただし、パッキング材250、60の省略時に密閉力の低下が発生し得るため、本実施例では前に説明した他の実施例に比べて拡散部230の上面に対する後加工を異なるようにすることができる。すなわち、拡散部230上面である密着面240の密閉力を向上させる方向に後加工を遂行することができる。
【0402】
これは、前に説明した他の実施例に対しても同様に適用される。すなわちパッキング材250、60の省略した場合に発生し得る密閉力の低下に備えて、密着面240に対する表面粗さや後加工方法、拡散部230の上面が密着面240を直接形成する場合、拡散部230の上面に対する後加工方法などを実施例ごとに異なるようにして適用することができる。
【0403】
以上、本発明について具体的な実施例を通じて詳しく説明したが、これは本発明を具体的に説明するためのもので、本発明はこれに限定されず、本発明の技術的思想内で当該分野における通常の知識を有する者によってその変形や改良が可能であることは明白であろう。
【0404】
さらに、本発明は、上記の実施例等のみならず、実施例等の組み合わせまたは一つ以上の実施例と公知技術の組み合わせをすべて含む。この際、ある一つの実施例に含まれた構成に対する説明は、他の一つ以上の実施例に含まれた関連構成に対する説明をもって代替することができる。
【0405】
さらに、本発明の単なる変形ないし変更は、いずれも本発明の範囲に属するものであり、本発明の具体的な保護範囲は添付された特許請求の範囲によって明確になるだろう。