特許第6492118号(P6492118)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6492118電子情報漏洩対策システム、電子情報漏洩対策装置及び電子情報漏洩対策方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6492118
(24)【登録日】2019年3月8日
(45)【発行日】2019年3月27日
(54)【発明の名称】電子情報漏洩対策システム、電子情報漏洩対策装置及び電子情報漏洩対策方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/62 20130101AFI20190318BHJP
   G06F 12/00 20060101ALI20190318BHJP
【FI】
   G06F21/62 318
   G06F12/00 537H
【請求項の数】6
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2017-92797(P2017-92797)
(22)【出願日】2017年5月9日
(65)【公開番号】特開2018-190211(P2018-190211A)
(43)【公開日】2018年11月29日
【審査請求日】2017年5月9日
【審判番号】不服2017-14935(P2017-14935/J1)
【審判請求日】2017年10月6日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】503014883
【氏名又は名称】ネクスト・イット株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】509114251
【氏名又は名称】トモソウ・ジャパン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001922
【氏名又は名称】特許業務法人 日峯国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】仲西 敏雄
【合議体】
【審判長】 仲間 晃
【審判官】 辻本 泰隆
【審判官】 山崎 慎一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−39794(JP,A)
【文献】 特開2005−215735(JP,A)
【文献】 株式会社エスロジカル,マル秘分散,online,2016年10月29日,URL,https://web.archive.org/web/20161029150647/http://ma−bu.com/?mode=pcsoft
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F21/60-21/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子情報ファイルを複数の電子割符データに分割して、割符保存場所に保存し、分割され保存さた電子割符データを元の電子情報ファイルに復元する電子情報漏洩対策装置において、
環境設定画面を表示する画面表示手段を備え、当該環境設定画面が、割符条件設定欄及び保存場所設定欄を有し、割符条件設定欄が割符割数入力欄、復元に必要な割符ファイルの数の形態を示す割符形式欄、割符ファイルのサイズ形態を示す割符様式欄及びパスワード入力欄を含み、保存場所設定欄が割符保存場所入力欄を含み、
割符割数入力欄に割符数を、割符形式欄に復元に必要な割符ファイルの数の形態を、割符様式欄に割符ファイルのサイズ形態を、そして割符保存場所入力欄に割符保存場所を入力させて、電子情報ファイルから複数の電子割符データ形成させ、環境設定画面上の割符形式欄、入力された割符数に応じて、符数と復元に要する割符ファイルの数との関係を選択設定可能に表示させ、端末装置で実行るための電子割符ソフトウエアを記録したコンピュータ読み取り可能な電子記録媒体を備え、
当該環境設定画面上の割符形式欄、入力された割符数に応じて、割符数と復元に要する割符ファイルの数との関係を選択設定可能に表示
割符数をNとしたときに、Nが2〜10以内とされ、電子割符データが、割符割数入力欄に入力される割符数N内の数の選択と割符形式欄に入力される復元に要する割符数N、N−1及びN−2のいずれかの選択との組み合わせで設定され、
割符割数入力欄で、Nが2〜10以内のいずれかを選択させ、割符数Nが3〜4で選択されたときに、割符形式欄で、復元に要する割符数N及びN−1のいずれかの数を選択させ、及び割符数Nが5〜10で選択されたときに、N、N−1及びN−2のいずれかを選択させ、電子情報ファイルが復元可能にされたこと
を特徴とする電子情報漏洩対策装置。
【請求項2】
電子情報ファイルを複数の電子割符データに分割して、割符保存場所に保存し、分割され保存さた電子割符データを元の電子情報ファイルに復元する電子情報漏洩対策装置を支援する電子情報漏洩対策支援装置において、
電子情報漏洩対策装置に、電子情報漏洩対策装置にインストールされ、環境設定画面上に、入力された割符数に応じて、符数と復元に要する割符ファイルの数との関係を選択設定可能に表示させ、電子情報漏洩対策装置で実行るための電子割符ソフトウエアを提供し、
当該電子割符ソフトウエアが、電子情報漏洩対策装置に環境設定画面を設定させ、当該環境設定画面が、割符条件設定欄及び保存場所設定欄を有し、割符条件設定欄が割符割数入力欄、復元に必要な割符ファイルの数の形態を示す割符形式欄、割符ファイルのサイズ形態を示す割符様式欄及びパスワード入力欄を含み、保存場所設定欄が割符保存場所入力欄を含み、
割符割数入力欄に割符数を、割符形式欄に復元に必要な割符ファイルの数の形態を、割符様式欄に割符ファイルのサイズ形態を、そして割符保存場所入力欄に割符保存場所を入力させて、電子情報ファイルを複数の電子割符データに形成させ、
割符数をNとしたときに、Nが2〜10以内とされ、電子割符データを、割符割数入力欄に入力される割符数N内の数の選択と割符形式欄に入力される復元に要する割符数N、N−1及びN−2のいずれかの選択との組み合わせで設定させ、
当該環境設定画面上の割符形式欄、入力された割符数に応じて、符数と復元に要する割符ファイルの数との関係を選択設定可能に表示させ、
割符割数入力欄で、Nを2〜10以内のいずれかで選択させ、割符数Nが3〜4で選択されたときに、割符形式欄で、復元に要する割符数N及びN−1のいずれかを選択させ、及び割符数Nが5〜10で選択されたときに、N、N−1及びN−2のいずれかを選択させ、
電子情報漏洩対策装置に、電子割符データを元の電子情報ファイルに復元させること
を特徴とする電子情報漏洩対策支援装置。
【請求項3】
電子情報ファイルを複数の電子割符データに分割させて、割符保存場所に保存させ、環境設定画面上に、入力された割符数に応じて、符数と復元に要する割符ファイルの数との関係を選択設定可能に表示させ、分割され保存された電子割符データを元の電子情報ファイルに復元させる、電子情報漏洩対策装置で実行する電子割符ソフトウエアが記録された電子記録媒体であって、
電子情報漏洩対策装置に、
環境設定画面を設定させ、当該環境設定画面が、割符条件設定欄及び保存場所設定欄を有し、割符条件設定欄が割符割数入力欄、復元に必要な割符ファイルの数の形態を示す割符形式欄、割符ファイルのサイズ形態を示す割符様式欄及びパスワード入力欄を含み、保存場所設定欄が割符保存場所入力欄を含み、
割符割数入力欄に割符数を、割符形式欄に復元に必要な割符ファイルの数の形態を、割符様式欄に割符ファイルのサイズ形態を、そして割符保存場所入力欄に割符保存場所を入力させ、
当該環境設定画面上の割符形式欄、入力された割符数に応じて、符数と復元に要する割符ファイルの数との関係を選択設定可能に表示させ、
割符数をNとしたときに、Nが2〜10以内とされ、電子割符データを、割符割数入力欄に入力される割符数N内の数の選択と割符形式欄に入力される復元に要する割符数N、N−1及びN−2のいずれかの選択との組み合わせで設定させ、
割符割数入力欄で、Nが2〜10以内のいずれかを選択させ、割符数Nが3〜4で選択されたときに、割符形式欄で、復元に要する割符数N及びN−1のいずれかを選択させ、及び割符数Nが5〜10で選択されたときに、N、N−1及びN−2のいずれかを選択させ、電子情報ファイルを復元可能にさせ、
電子情報ファイルから複数の電子割符データ形成る、電子情報漏洩対策装置にインストールされ、電子情報漏洩対策装置で実行るための電子割符ソフトウエアを記録すること
を特徴とする電子記録媒体。
【請求項4】
電子情報ファイルを複数の電子割符データに分割して、割符保存場所に保存し、分割され保存さた電子割符データを元の電子情報ファイルに復元する電子情報漏洩対策装置における電子情報漏洩対策方法において、
画面表示手段が環境設定画面を表示し、当該環境設定画面が、割符条件設定欄及び保存場所設定欄を有し、割符条件設定欄が割符割数入力欄、復元に必要な割符ファイルの数の形態を示す割符形式欄、割符ファイルのサイズ形態を示す割符様式欄及びパスワード入力欄を含み、保存場所設定欄が割符保存場所入力欄を含み、
端末装置で実行るための電子割符ソフトウエアによって、割符割数入力欄に割符数を、割符形式欄に復元に必要な割符ファイルの数の形態を、割符様式欄に割符ファイルのサイズ形態を、そして割符保存場所入力欄に割符保存場所を入力させて、電子情報ファイルから複数の電子割符データ形成、環境設定画面上の割符形式欄、入力された割符数に応じて、割符数と復元に要する割符ファイルの数との関係を選択設定可能に表示し、
前記画面表示手段の表示画面に表示させた前記環境設定画面に、割符割数、復元に必要な割符ファイルの数の形態、割符様式欄に割符ファイルのサイズ形態及び割符保存場所を入力し、
当該環境設定画面上の割符形式欄、入力された割符数に応じて、符数と復元に要する割符ファイルの数との関係を選択設定可能に表示し、
割符数をNとしたときに、Nが2〜10以内とされ、電子割符データが、割符割数入力欄に入力される割符数N内の数の選択と割符形式欄に入力される復元に要する割符数N、N−1及びN−2のいずれかの選択との組み合わせで設定され、割符割数入力欄で、Nが2〜10以内のいずれかが選択され、割符数Nが3〜4で選択されたときに、割符形式欄で、復元に要する割符数N及びN−1のいずれかが選択され、及び割符数Nが5〜10で選択されたときに、N、N−1及びN−2のいずれかが選択され、電子情報ファイルが復元可能にされたことで、電子情報ファイルを複数の電子割符データに形成すること
を特徴とする電子情報漏洩対策装置における電子情報漏洩対策方法。
【請求項5】
電子情報ファイルを複数の電子割符データに分割して、割符保存場所に保存し、分割され保存さた電子割符データを元の電子情報ファイルに復元する電子情報漏洩対策装置において、
環境設定画面を表示する画面表示手段を備え、当該環境設定画面が、割符条件設定欄及び保存場所設定欄を有し、割符条件設定欄が割符割数入力欄、復元に必要な割符ファイルの数の形態を示す割符形式欄を含み、保存場所設定欄が割符保存場所入力欄を含み、
当該環境設定画面上の割符形式欄、入力された割符数に応じて、符数と復元に要する割符ファイルの数との関係を選択設定可能に表示させ、
割符数をNとしたときに、Nを2〜10以内とし、電子割符データを、割符割数入力欄に入力される割符数N内の数の選択と割符形式欄に入力される復元に要する割符数N、N−1及びN−2のいずれかの選択との組み合わせで設定させ、
割符割数入力欄で、Nを2〜10以内のいずれかで選択させ、割符数Nが3〜4で選択されたときに、割符形式欄で、復元に要する割符数N及びN−1のいずれかを選択させ、及び割符数Nが5〜10で選択されたときに、N、N−1及びN−2のいずれかが選択させ、電子情報ファイルを復元可能にさせることで、
電子情報ファイルから複数の電子割符データ形成る、端末装置で実行るための電子割符ソフトウエアを記録したコンピュータ読み取り可能な電子記録媒体を備えたこと
を特徴とする電子情報漏洩対策装置。
【請求項6】
電子情報ファイルを複数の電子割符データに分割して、割符保存場所に保存し、分割され保存さた電子割符データを元の電子情報ファイルに復元する電子情報漏洩対策装置がラインで結ばれた電子情報漏洩対策装置が適用されたシステムにおいて、
当該ラインに複数の電子情報漏洩対策装置が接続され、少なくとも一つの電子情報漏洩対策装置が送り手側の電子情報漏洩対策装置と受取り手側の電子情報漏洩対策装置として共用のもので、2つ以上の電子情報漏洩対策装置が受取り手側の電子情報漏洩対策装置として専用のもので、
各電子情報漏洩対策装置が環境設定画面を表示する画面表示手段を備え、当該環境設定画面が、割符条件設定欄及び保存場所設定欄を有し、割符条件設定欄が割符割数入力欄、復元に必要な割符ファイルの数の形態を示す割符形式欄を含み、保存場所設定欄が割符保存場所入力欄を含み、
当該環境設定画面上の割符形式欄、入力された割符数に応じて、符数と復元に要する割符ファイルの数との関係を選択設定可能に表示させ、
割符保存場所入力欄に任意の割符保存場所を入力させ、
割符数をNとしたときに、Nを2〜10以内とし、電子割符データを、割符割数入力欄に入力される割符数N内の数の選択と割符形式欄に入力される復元に要する割符数N、N−1及びN−2のいずれかの選択との組み合わせで設定させ、
割符割数入力欄で、Nを2〜10以内のいずれかで選択させ、割符数Nが3〜4で選択されたときに、割符形式欄で、復元に要する割符数N及びN−1のいずれかを選択させ、及び割符数Nが5〜10で選択されたときに、N、N−1及びN−2のいずれかが選択させ、電子情報ファイルを復元可能にさせることで、
電子情報ファイルから複数の電子割符データ形成る、端末装置で実行るための電子割符ソフトウエアを記録したコンピュータ読み取り可能な電子記録媒体を備え、
送り手側の端末装置で生成され、保存された電子割符データが受取り側の端末装置で復元可能とされたこと
を特徴とする電子情報漏洩対策システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子情報漏洩対策システム、電子情報漏洩対策装置及び電子情報漏洩対策システム、電子情報漏洩対策装置による電子情報漏洩対策方法に関する。
【背景技術】
【0002】
機密情報の持ち出しには、そのファイルを分割して、それぞれ暗号化し、あるいは電子割符にして別の経路で移送することが求められる。
【0003】
暗号化は、実用的に時間内での解読ができないという計算量で安全性が担保される。これに対して、電子割符は、原本データをビット単位でバラバラにして、さらにそのデータに意味のないデータを混ぜて、それを分割してデータの断片としての保管するため、現状においては、時間的に解読が不可能である。暗号化が計算量での安全性担保に対して、電子割符は、情報量的に安全性を担保している。
【0004】
特許文献1には、割符データを含んだ複数の分割データを電子割符プログラム又はソフトウエアを用いて分割し、分割データを送信し、分割データを読み出して復元するデータ保管システムが記載されている。
【0005】
ネットワークを介してソフトウエアを提供するサーバ装置と、サーバ装置からネットワークを介して提供されるソフトウエアを入手するクライアント装置とを備え、提供しようとするソフトウエアをクライアント装置側で要求する数、またはサイズに分割する分割手段と、分割手段によって分割されたソフトウエアの各々をクライアント装置へ送信する送信手段とを備えるプロバイダを有するソフトウエア提供システムが知られている。
特許文献2には、上述したようなソフトウエア提供システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第5961017号公報
【特許文献2】特開2001−350684号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
電子割符は、特許文献1に示されるように、安全性を確保できるという特徴を有しているが、利用者が割符技術を取得することは簡単ではない。特許文献2には、ソフトウエア提供システムが記載されているが、割符ソフトウエア提供システムの提供方法までは記述していない。
【0008】
本発明は、かかる点に鑑み電子割符の有する原本データをビット単位でバラバラにし、それを分割することにより、情報的な安全性を確保するというかかる特徴を生かして電子情報漏洩対策を可能にするに際して、利用者に手数、負担がかかることなく電子情報漏洩対策を行うことをできるようにする割符ソフトウエア提供システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、電子情報ファイルを複数の電子割符データに分割して、割符保存場所に保存し、分割され保存さた電子割符データを元の電子情報ファイルに復元する電子情報漏洩対策装置において、
環境設定画面を表示する画面表示手段を備え、当該環境設定画面が、割符条件設定欄及び保存場所設定欄を有し、割符条件設定欄が割符割数入力欄、復元に必要な割符ファイルの数の形態を示す割符形式欄、割符ファイルのサイズ形態を示す割符様式欄及びパスワード入力欄を含み、保存場所設定欄が割符保存場所入力欄を含み、
割符割数入力欄に割符数を、割符形式欄に復元に必要な割符ファイルの数の形態を、割符様式欄に割符ファイルのサイズ形態を、そして割符保存場所入力欄に割符保存場所を入力させて、電子情報ファイルから複数の電子割符データ形成させ、環境設定画面上の割符形式欄、入力された割符数に応じて、符数と復元に要する割符ファイルの数との関係を選択設定可能に表示させ、端末装置で実行るための電子割符ソフトウエアを記録したコンピュータ読み取り可能な電子記録媒体を備え、
当該環境設定画面上の割符形式欄、入力された割符数に応じて、割符数と復元に要する割符ファイルの数との関係を選択設定可能に表示
割符数をNとしたときに、Nが2〜10以内とされ、電子割符データが、割符割数入力欄に入力される割符数N内の数の選択と割符形式欄に入力される復元に要する割符数N、N−1及びN−2のいずれかの選択との組み合わせで設定され、
割符割数入力欄で、Nが2〜10以内のいずれかを選択させ、割符数Nが3〜4で選択されたときに、割符形式欄で、復元に要する割符数N及びN−1のいずれかの数を選択させ、及び割符数Nが5〜10で選択されたときに、N、N−1及びN−2のいずれかを選択させ、電子情報ファイルが復元可能にされたこと
を特徴とする電子情報漏洩対策装置を提供する。
【0010】
本発明は、電子情報ファイルを複数の電子割符データに分割して、割符保存場所に保存し、分割され保存さた電子割符データを元の電子情報ファイルに復元する電子情報漏洩対策装置を支援する電子情報漏洩対策支援装置において、
電子情報漏洩対策装置に、電子情報漏洩対策装置にインストールされ、環境設定画面上に、入力された割符数に応じて、符数と復元に要する割符ファイルの数との関係を選択設定可能に表示させ、電子情報漏洩対策装置で実行るための電子割符ソフトウエアを提供し、
当該電子割符ソフトウエアが、電子情報漏洩対策装置に環境設定画面を設定させ、当該環境設定画面が、割符条件設定欄及び保存場所設定欄を有し、割符条件設定欄が割符割数入力欄、復元に必要な割符ファイルの数の形態を示す割符形式欄、割符ファイルのサイズ形態を示す割符様式欄及びパスワード入力欄を含み、保存場所設定欄が割符保存場所入力欄を含み、
割符割数入力欄に割符数を、割符形式欄に復元に必要な割符ファイルの数の形態を、割符様式欄に割符ファイルのサイズ形態を、そして割符保存場所入力欄に割符保存場所を入力させて、電子情報ファイルを複数の電子割符データに形成させ、
割符数をNとしたときに、Nが2〜10以内とされ、電子割符データを、割符割数入力欄に入力される割符数N内の数の選択と割符形式欄に入力される復元に要する割符数N、N−1及びN−2のいずれかの選択との組み合わせで設定させ、
当該環境設定画面上の割符形式欄、入力された割符数に応じて、符数と復元に要する割符ファイルの数との関係を選択設定可能に表示させ、
割符割数入力欄で、Nを2〜10以内のいずれかで選択させ、割符数Nが3〜4で選択されたときに、割符形式欄で、復元に要する割符数N及びN−1のいずれかを選択させ、及び割符数Nが5〜10で選択されたときに、N、N−1及びN−2のいずれかを選択させ、
電子情報漏洩対策装置に、電子割符データを元の電子情報ファイルに復元させること
を特徴とする電子情報漏洩対策支援装置を提供する。
【0011】
本発明は、電子情報ファイルを複数の電子割符データに分割させて、割符保存場所に保存させ、環境設定画面上に、入力された割符数に応じて、符数と復元に要する割符ファイルの数との関係を選択設定可能に表示させ、分割され保存された電子割符データを元の電子情報ファイルに復元させる、電子情報漏洩対策装置で実行する電子割符ソフトウエアが記録された電子記録媒体であって、
電子情報漏洩対策装置に、
環境設定画面を設定させ、当該環境設定画面が、割符条件設定欄及び保存場所設定欄を有し、割符条件設定欄が割符割数入力欄、復元に必要な割符ファイルの数の形態を示す割符形式欄、割符ファイルのサイズ形態を示す割符様式欄及びパスワード入力欄を含み、保存場所設定欄が割符保存場所入力欄を含み、
割符割数入力欄に割符数を、割符形式欄に復元に必要な割符ファイルの数の形態を、割符様式欄に割符ファイルのサイズ形態を、そして割符保存場所入力欄に割符保存場所を入力させ、
当該環境設定画面上の割符形式欄、入力された割符数に応じて、符数と復元に要する割符ファイルの数との関係を選択設定可能に表示させ、
割符数をNとしたときに、Nが2〜10以内とされ、電子割符データを、割符割数入力欄に入力される割符数N内の数の選択と割符形式欄に入力される復元に要する割符数N、N−1及びN−2のいずれかの選択との組み合わせで設定させ、
割符割数入力欄で、Nが2〜10以内のいずれかを選択させ、割符数Nが3〜4で選択されたときに、割符形式欄で、復元に要する割符数N及びN−1のいずれかを選択させ、及び割符数Nが5〜10で選択されたときに、N、N−1及びN−2のいずれかを選択させ、電子情報ファイルを復元可能にさせ、
電子情報ファイルから複数の電子割符データ形成る、電子情報漏洩対策装置にインストールされ、電子情報漏洩対策装置で実行るための電子割符ソフトウエアを記録すること
を特徴とする電子記録媒体を提供する。
【0012】
本発明は、電子情報ファイルを複数の電子割符データに分割して、割符保存場所に保存し、分割され保存さた電子割符データを元の電子情報ファイルに復元する電子情報漏洩対策装置における電子情報漏洩対策方法において、
画面表示手段が環境設定画面を表示し、当該環境設定画面が、割符条件設定欄及び保存場所設定欄を有し、割符条件設定欄が割符割数入力欄、復元に必要な割符ファイルの数の形態を示す割符形式欄、割符ファイルのサイズ形態を示す割符様式欄及びパスワード入力欄を含み、保存場所設定欄が割符保存場所入力欄を含み、
端末装置で実行るための電子割符ソフトウエアによって、割符割数入力欄に割符数を、割符形式欄に復元に必要な割符ファイルの数の形態を、割符様式欄に割符ファイルのサイズ形態を、そして割符保存場所入力欄に割符保存場所を入力させて、電子情報ファイルから複数の電子割符データ形成、環境設定画面上の割符形式欄、入力された割符数に応じて、割符数と復元に要する割符ファイルの数との関係を選択設定可能に表示し、
前記画面表示手段の表示画面に表示させた前記環境設定画面に、割符割数、復元に必要な割符ファイルの数の形態、割符様式欄に割符ファイルのサイズ形態及び割符保存場所を入力し、
当該環境設定画面上の割符形式欄、入力された割符数に応じて、符数と復元に要する割符ファイルの数との関係を選択設定可能に表示し、
割符数をNとしたときに、Nが2〜10以内とされ、電子割符データが、割符割数入力欄に入力される割符数N内の数の選択と割符形式欄に入力される復元に要する割符数N、N−1及びN−2のいずれかの選択との組み合わせで設定され、割符割数入力欄で、Nが2〜10以内のいずれかが選択され、割符数Nが3〜4で選択されたときに、割符形式欄で、復元に要する割符数N及びN−1のいずれかが選択され、及び割符数Nが5〜10で選択されたときに、N、N−1及びN−2のいずれかが選択され、電子情報ファイルが復元可能にされたことで、電子情報ファイルを複数の電子割符データに形成すること
を特徴とする電子情報漏洩対策装置における電子情報漏洩対策方法を提供する。
【0013】
本発明は、電子情報ファイルを複数の電子割符データに分割して、割符保存場所に保存し、分割され保存さた電子割符データを元の電子情報ファイルに復元する電子情報漏洩対策装置において、
環境設定画面を表示する画面表示手段を備え、当該環境設定画面が、割符条件設定欄及び保存場所設定欄を有し、割符条件設定欄が割符割数入力欄、復元に必要な割符ファイルの数の形態を示す割符形式欄を含み、保存場所設定欄が割符保存場所入力欄を含み、
当該環境設定画面上の割符形式欄、入力された割符数に応じて、符数と復元に要する割符ファイルの数との関係を選択設定可能に表示させ、
割符数をNとしたときに、Nを2〜10以内とし、電子割符データを、割符割数入力欄に入力される割符数N内の数の選択と割符形式欄に入力される復元に要する割符数N、N−1及びN−2のいずれかの選択との組み合わせで設定させ、
割符割数入力欄で、Nを2〜10以内のいずれかで選択させ、割符数Nが3〜4で選択されたときに、割符形式欄で、復元に要する割符数N及びN−1のいずれかを選択させ、及び割符数Nが5〜10で選択されたときに、N、N−1及びN−2のいずれかが選択させ、電子情報ファイルを復元可能にさせることで、
電子情報ファイルから複数の電子割符データ形成る、端末装置で実行るための電子割符ソフトウエアを記録したコンピュータ読み取り可能な電子記録媒体を備えたこと
を特徴とする電子情報漏洩対策装置を提供する。
【0014】
本発明は、電子情報ファイルを複数の電子割符データに分割して、割符保存場所に保存し、分割され保存さた電子割符データを元の電子情報ファイルに復元する電子情報漏洩対策装置がラインで結ばれた電子情報漏洩対策装置が適用されたシステムにおいて、
当該ラインに複数の電子情報漏洩対策装置が接続され、少なくとも一つの電子情報漏洩対策装置が送り手側の電子情報漏洩対策装置と受取り手側の電子情報漏洩対策装置として共用のもので、2つ以上の電子情報漏洩対策装置が受取り手側の電子情報漏洩対策装置として専用のもので、
各電子情報漏洩対策装置が環境設定画面を表示する画面表示手段を備え、当該環境設定画面が、割符条件設定欄及び保存場所設定欄を有し、割符条件設定欄が割符割数入力欄、復元に必要な割符ファイルの数の形態を示す割符形式欄を含み、保存場所設定欄が割符保存場所入力欄を含み、
当該環境設定画面上の割符形式欄、入力された割符数に応じて、符数と復元に要する割符ファイルの数との関係を選択設定可能に表示させ、
割符保存場所入力欄に任意の割符保存場所を入力させ、
割符数をNとしたときに、Nを2〜10以内とし、電子割符データを、割符割数入力欄に入力される割符数N内の数の選択と割符形式欄に入力される復元に要する割符数N、N−1及びN−2のいずれかの選択との組み合わせで設定させ、
割符割数入力欄で、Nを2〜10以内のいずれかで選択させ、割符数Nが3〜4で選択されたときに、割符形式欄で、復元に要する割符数N及びN−1のいずれかを選択させ、及び割符数Nが5〜10で選択されたときに、N、N−1及びN−2のいずれかが選択させ、電子情報ファイルを復元可能にさせることで、
電子情報ファイルから複数の電子割符データ形成る、端末装置で実行るための電子割符ソフトウエアを記録したコンピュータ読み取り可能な電子記録媒体を備え、
送り手側の端末装置で生成され、保存された電子割符データが受取り側の端末装置で復元可能とされたこと
を特徴とする電子情報漏洩対策システムを提供する。
【発明の効果】
【0015】
電子割符の有する原本データをビット単位でバラバラにし、それを分割することにより、情報的な安全性を確保するというかかる特徴を生かして電子情報漏洩対策を可能にするに際して、利用者に手数、負担がかかることなく電子情報漏洩対策を行うことをできるようにする割符ソフトウエア提供システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施例である電子情報漏洩対策システム、電子情報漏洩対策装置及び電子情報漏洩対策装置の適用システムの概念を示す図
図2】本発明が適用される他の電子情報漏洩対策システムの概略を示す図
図3】電子情報漏洩対策装置の概念を示す図
図4】電子情報漏洩対策装置の概念を示す図
図5】電子情報漏洩対策装置の概念を示す図
図6】エクスポート・インポートの仕組みを示す図
図7】アクテイベーションを示す図
図8】環境設定画面を示す図
図9(1a)】環境設定画面上で具体的な設定例を示す図
図9(1b)】環境設定画面上で具体的な設定例を示す図
図9(1c)】環境設定画面上で具体的な設定例を示す図
図9(1d)】環境設定画面上で具体的な設定例を示す図
図9(2)】割符断片保存場所の設定画面の具体例を示す図
図9(3)】割符断片保存場所の設定画面の具体例を示す図
図10】割符断片保存場所の設定画面を示す図
図11】割符作業エリアと拡張子の設定画面を示す図
図12】設定情報(割符保存状況、原本管理)を確認する画面を示す図
図13】設定情報(割符保存状況、原本管理)を確認する画面を示す図
図14】電子情報漏洩対策装置の適用システムの概念を示す図
図15】電子情報漏洩対策装置の他の適用システムの概念を示す図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施例について図面に基づいて説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施例である電子情報漏洩対策装置100、電子情報漏洩対策支援装置200及び電子情報漏洩対策装置の適用システム300の概念を示す図である。
【0019】
電子情報ファイルを複数の電子割符データに分割して、割符保存場所に保存し、分割され保存さえた電子割符データを元の電子情報ファイルに復元する電子情報漏洩対策装置100が設けられ、電子情報漏洩対策装置100がライン500で結ばれた電子情報漏洩対策装置を適用したシステム300が構成される。電子情報漏洩対策装置100と電子情報漏洩対策装置100を支援する電子情報漏洩対策支援装置200とを合わせて電子情報漏洩対策システムが構成され、インターネット等のネットで結ばれる。
【0020】
ユーザー1がファイルを電子割符データに分割しそれぞれ、PC、USB、ネットワークサーバーに保存する。他の保存装置が用いられてもよい。ユーザーがこのファイルを相手先に送る場合、一旦各所に保存された電子割符データを集約し、一旦復元をし、エクスポートするために新たに、複数の電子割符データに分割する。エクスポートには、パスワードを設定することが求められる。このため、パスワードが設定される。
【0021】
複数の電子割符データは、メール送信の場合、パスワードが付着されて相手先の端末装置へ送られる。メールを受け取った相手先は、ソフトを持っていなくてもダウンロードできるリーダーを導入し、メールに添付されていた電子割符データをインポートして、パスワードを入力し、ファイルを復元する。このようにすることで、ファイルを安全に移送できる。図で、割符断片ファイルは、分割された割符ファイルを示す。
【0022】
図2は、図1に示される電子情報漏洩対策装置100、電子情報漏洩対策支援装置200及び電子情報漏洩対策装置の適用システム300の変形例を示す図である。図1とほぼ同じであるが、メールの送り方に相違がある。図1に示される電子情報漏洩対策装置100では、一人にメールを送信したが、図2に示される電子情報漏洩対策システムでは、メールN01は担当1、メールN02は担当2に送られる。インポート時に必要なパスワードは、責任者に送られ、ファイルの承認に、責任者の介在が必要とされる。
【0023】
図1及び図2において、電子情報漏洩対策装置100は、電子情報漏洩対策支援装置200と電子情報漏洩対策装置の適用システム300とに連携付けられる。
【0024】
電子情報漏洩対策装置100で、変換された割符データ活用になる電子情報漏洩対策を講じることにより、安全なファイル保存あるいは転送が可能とされ、電子情報漏洩対策装置の適用システム300として構成されることで、電子情報漏洩対策に当たって、安全なソリューションが提供される。
【0025】
以下、電子情報漏洩対策装置100、電子情報漏洩対策支援装置200及びシステム及び電子情報漏洩対策の適用システム300についてそれぞれ説明する。
【0026】
〇電子情報漏洩対策装置100について
電子情報漏洩対策装置100は、電子情報漏洩対策支援装置200による支援に基づいて生成された割符データのエクスポート機能及び割符データのインポート機能を有することを特徴とする。電子情報漏洩対策支援装置200は、電子情報漏洩対策装置100を操作するユーザーが、割符データの生成方法を熟知しない場合に割符ファイル容易を生成することができ、復元された元の電子情報であるファイル(DATA)について割符ファイルを生成することができるように支援する。
【0027】
図3図5は、電子情報漏洩対策装置100の概念を示す。電子情報漏洩対策装置100は、電子情報配送システムに連携付けられる。電子情報配送システムは、送り手の端末装置と受取り手の端末装置を備える。
〇電子情報漏洩対策支援装置100について
電子情報漏洩対策装置に、電子情報漏洩対策装置にインストールされ、電子情報漏洩対策装置で実行させるためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な電子割符ソフトウエアを提供し、
環境設定画面を設定させ、当該環境設定画面が、割符条件設定欄及び保存場所設定欄を有し、割符条件設定欄が割符割数入力欄、復元に必要な割符ファイルの数の形態を示す割符形式欄、割符ファイルのサイズ形態を示す割符様式欄及びパスワード入力欄を含み、保存場所設定欄が割符保存場所入力欄を含み、
割符割数入力欄に割符数を、割符形式欄に復元に必要な割符ファイルの数の形態を、割符様式欄に割符ファイルのサイズ形態を、そして割符保存場所入力欄に割符保存場所を入力させて、電子情報ファイルを複数の電子割符データに形成させる。
【0028】
電子情報配送システムは、送り手の端末装置が電子情報を複数の電子割符データに分割して、それぞれ通信方法を備えた複数の電子割符データ送信手段によって受取り手の端末装置に送付し、前記受取り手の端末装置が分割して送付された電子割符データを取得し、統合して電子情報に復元するシステムとして構築される。
【0029】
送り手の端末装置は、当該端末装置実行させるためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能で、電子記録媒体に電子割符ソフトウエアを備え、該電子記録媒体が送り手の端末装置にインストールされる。当該電子割符ソフトウエア及び電子割符ソフトウエアを備えた電子記録媒体は、電子情報漏洩対策支援装置200で制作され提供される。
【0030】
電子割符ソフトウエアは、電子割符データに、
・電子割符データのパスワード
・電子割符データの分割数
・電子割符データの保存場所
を設定させ、当該電子割符データを分割数に分割させ、分割された電子割符データを保存場所に吐き出せる。
【0031】
当該電子割符ソフトウエアあるいは電子記録媒体を実装したエクスポート手段が送り手の端末装置に形成される。
【0032】
当該エクスポート手段が、
・電子割符データのパスワード
・電子割符データの分割数
からなる電子割符データを送り手の端末装置から受取り手の端末装置に送信する。
【0033】
受取り手の端末装置にも、送り手の端末装置と同様に、実行させるためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能で、電子記録媒体に電子割符ソフトウエアを備え、該電子記録媒体が送り手の端末装置にインストールされる。
【0034】
電子割符ソフトウエアは、送り手の端末装置のインポート手段に、
・電子割符データのパスワード
・電子割符データの分割数
からなる電子割符データの取り込みが行わせ、元の電子情報であるファイル(DATA)を復元させる。このようにインポート手段が送り手の端末装置に形成される。
【0035】
当該インポート手段は、復元した元の電子情報であるファイル(DATA)を、
・電子割符データのパスワード
・電子割符データの分割数
・電子割符データの保存場所
の設定された電子割符データに再度分割設定する。
【0036】
図3は、本発明に実施例の構成する電子割符ソフトウエア体、すなわち電子記録媒体の実行内容を示す図である。
【0037】
図3において、電子記録媒体11、すなわち電子割符ソフトウエアは(電子記録媒体11は、それ自体が、電子割符ソフトウエアを指す場合がある。)端末装置に、図3に示すエクスポート機能及びインポート機能を実装させる。エクスポート機能及びインポート機能は、電子割符ソフトウエアが実装されることで実現される。端末装置に、エクスポート機能あるいは/及びインポート機能が実装されてエクスポート手段あるいは/及びインポート手段が形成される。電子記録媒体11は、電子割符ソフトウエア形態をなし、送り手の端末装置あるいは受取り手端末装置で実行させるためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な電子記録媒体であり、端末装置のエクスポート手段あるいは/及びインポート手段にインストールされ、エクスポート機能、インポート機能を形成する。
【0038】
電子記録媒体は、電子情報漏洩対策装置に、環境設定画面を設定させる。電子記録媒体は、割符割数入力欄に割符数を、割符形式欄に復元に必要な割符ファイルの数の形態を、割符様式欄に割符ファイルのサイズ形態を、そして割符保存場所入力欄に割符保存場所を入力させて、電子情報ファイルを複数の電子割符データに形成させる、電子情報漏洩対策装置にインストールされ、電子情報漏洩対策装置で実行させるためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な電子割符ソフトウエアを有する。
【0039】
図4は、本発明の実施例の電子情報配送システム400を示す図である。
【0040】
電子情報配送システム400は、送り手の端末装置1が電子情報を複数の電子割符データに分割してそれぞれ別の通信方法3により受取り手の端末装置2に送付し、受取り手の端末装置2が分割して送付された電子割符データを取得し、統合して電子情報に復元する電子情報配送システムである。
【0041】
図4において、送り手側端末装置1が、電子記録媒体(電子割符ソフトウエア)11をインストールした端末Aとして図示される。
【0042】
端末Aに保管されたファイル形態の電子情報21は、電子記録媒体(電子割符ソフトウエア)11が実装されたエクスポート機能によって、
・分割数、移送経路、復元パスワードの指定
・ファイルを割符データに分割、本例の場合、割符データ ア、イ、ウに3分割
・割符データをエクスポート(吐き出し)
通信方法3は、本例の場合、輸送経路31、輸送経路32、輸送経路33からなる。
【0043】
割符データ アは、輸送経路31で移送される。例えば、クラウド上へのアップロード/ダウンロード形態で移送される。
【0044】
割符データ イは、輸送経路32で移送される。例えば、メールに添付して送信される。
【0045】
割符データ ウは、輸送経路33で移送される。例えば、USBで持参されることで移送される。
【0046】
電子情報配送システム400は、ネット経由で割符データである割符ファイルにパスワードが貼付された単純形態で送付されるものであってもよい。
【0047】
受取り手側端末装置2が、電子記録媒体(電子割符ソフトウエア)11をインストールした端末Bとして図示される。
輸送経路31、輸送経路32、輸送経路33からなる通信方法2で移送された割符データ ア、イ、ウは、受取り手の端末装置2に取得され、電子情報に復元され、更に割情報データに分割される。
【0048】
・割符データをインポート(取り込み)
・割符データからファイルを復元
この復元に、設定されたパスワードが使用される。
【0049】
・受取り手側端末装置の割符設定にて復元されたファイルを分割
図5は、電子情報配送システム100において、送り手の端末装置1がエクスポート手段12を備え、受取り手の端末装置2がインポート手段13を備えたときの送り手ユーザー側の作業及び受取り手ユーザー側の作業を説明する図である。
【0050】
図5において、電子記録媒体(電子割符ソフトウエア)11が生成され、生成された電子記録媒体(電子割符ソフトウエア)11が送り手側端末装置1のエクスポート手段12にインストールされ、受取手側端末装置2のインポート手段13にインストールされる。
上述したように、電子記録媒体(電子割符ソフトウエア)11が、送り手の装置端末に、
・メールに添付して送信
・USB等の外部メデイアに入れる
・ローカルドライブに自動保存
・FTP(ファイル・トランスファー・プロトコル)サイトにアップロード
を実行させ、安全に割符ファイルにして保存させる。
【0051】
また、電子割符データの送信設定のために、エクスポート手段12に
・電子割符データのパスワード
・電子割符データの分割数
実行させる。
【0052】
電子記録媒体(電子割符ソフトウエア)11がインストールにより実装されたインポート手段13は、次の事項を実行する。
・電子割符データのパスワードの入力
・電子割符データの復元設定
・復元された元の電子情報であるファイルを再度割符化して割符ファイルとし
て保存
【0053】
以上の構成によって、
送り手の端末装置1がエクスポート手段12を備え、受取り手の端末装置2がインポート手段13を備え、送り手の端末装置及び受取り手端末装置で実行させるためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な電子記録媒体が前記エクスポート手段及び前記インポート手段にインストールされ、
エクスポート手段12に、
・電子割符データのパスワード設定
・電子割符データの分割数の設定
・電子割符データの保存場所の設定
からなる電子割符データの分割設定を行わせ、電子割符データの吐き出しを行わせるエクスポート機能を形成させ、当該エクスポート機能に、
・電子割符データのパスワード設定
・電子割符データの分割数の設定
させ、外部の送信端末装置に送信させる。外部の送信端末装置は、インポート手段を備える。
【0054】
電子記録媒体(電子割符ソフトウエア)11は、インポート手段13に、電子割符データ21の取り込みを行わせ、
・電子割符データのパスワードの入力
・電子割符データ復元
させるインポート機能を形成させる。
【0055】
図6は、エクスポート・インポートの仕組みを示す図である。
【0056】
図7は、アクテイベーションを示す図である。
【0057】
アクテイベーション操作は、エクスポート・インポートの仕組みの運用の際に、ユーザーにユーザーIDとパスワードを入力させる。
【0058】
図7において、アクテイベーションは、パスワードの設定41及びライセンス番号の登録42からなる。割符ソフトウエア入手の意思が示されると、図7上図が画面表示され、ユーザーIDのパスワードの設定要求がなされる。図7下図の示されるアクテイベーション画面が表示され、ライセンスNo、認証Noが入手され、アクテイベーションが成立すると、ログイン画面が表示され、規定通りであると図8が表示される。
【0059】
図8は、環境設定画面45を示す図である。
【0060】
図6に示されるように、エクスポート・インポートの仕組みが構成され、当該エクスポート・インポートの仕組みを構成するために図8に示される環境設定画面45が用いられる。プロバイダが、ネットワークを介して割符ソフトウエアを提供するサーバ装置、典型的にはプロバイダ端末を有し、図8に示される環境設定画面45をユーザーであるクライアントに提供する。クライアントは、サーバ装置からネットワークを介して提供される割符ソフトウエアを入手する端末装置を備える。
【0061】
サーバ装置が、提供しようとする割符ソフトウエアを端末装置側で要求する数で、要求する形式または様式で分割する分割手段と、分割手段によって分割された割符ソフトウエアの各々をユーザーの端末装置へ送信する送信手段と、を備える割符ソフトウエア提供システムを有して、電子情報漏洩対策支援装置200が構成される。
【0062】
ユーザーは、割符ソフトウエアを入手するに際して、アクテイベーションを行う。割符ソフトウエアを評価したい場合には、アクテイベーションを行うことなく、図8に示す環境設定場面を開いて、各項目を入力して、当該割符ソフトウエアを試用することができる。
【0063】
図6において、エクスポート・インポートの仕組みを示す。
【0064】
図6に示されるエクスポート・インポートの仕組みを説明する前に、エクスポート・インポートの仕組みを構成するに用いられる環境設定画面45を図8に基づいて説明する。
【0065】
図8に示される環境設定画面45が用いられる。環境設定画面45が用いられ、タブが選択されることで、割符ソフトウエア活用による割符データ設定がなされる。この設定に使用される各種の条件設定が、環境設定画面45への入力でなされる。ここでは、下記の設定を行い得る。
【0066】
環境設定画面45は、割符基本設定欄(割符条件設定画面)を有する。割符基本設定欄を用いることで、基本的に必要とされる規定保存場所設定及び割符条件設定を行うことができる。
【0067】
割符基本設定欄は、割符欄と保存場所欄と割符ログイン欄とを有する。
【0068】
割符欄は、割数欄、割符形式欄、割符様式欄、パスワード使用欄を有する。
【0069】
割数欄は、割数は、単一ファイルを割符ファイルに分割する数である。[2]を選択すると、2個の割符ファイルに分割される。試用の場合は、割数2に固定される。送付する割符データをいくつに分割するかを入力する欄である。割符データ個数設定は、2〜10の範囲でなされる。
【0070】
割符形式欄は、割符形式を設定する欄である。割符形式は、復元に必要な割符ファイルの数を示す形態である。通常用の割符形式とするか、リカバリー用の割形式とするかを入力する欄である。すべての割符を必要とする場合は、[通常用]ラジオボタンを選択する。割符ファイルが一つ欠けても復元できるようにする場合は、[リカバリー用(N−1)を選択する。割符ファイルが二つ欠けても復元できるようにする場合は、[リカバリー用(N−2)を選択する。[リカバリー(N−1)は、割数3以上を選択した場合のみ、選択できる。また、通常用の割符形式であると、3個の割符で復元可能であり、(N)として表す。[リカバリー用(N−2)]は、割数5以上を選択した場合のみ、選択できる。
【0071】
図9(1a)〜(1d)は、環境設定画面上で具体的な設定例を示す図である。図9(1a)は図9(1)(イ)を、図9(1b)は図9(1)(ロ)を、図9(1c)は図9(1)(ハ)を、そして図9(1d)は図9(1)(二)であることを示し、割数2〜10と割符形式N〜N−2との関係を示す図である。図9(1)(イ)が割数2の場合(図8に該当)、図9(1)(ロ)が割数3の場合、図91)(ハ)が割数4の場合、図9(1)(ニ)が割数5の場合、図9(2)(ホ)が割数6の場合、図9(2)(ヘ)が割数7の場合、図9(2)(ト)が割数8の場合、図9(2)(チ)が割数9の場合、そして図9(3)(リ)が割数10の場合を示す。
【0072】
図8に戻って、割符様式欄は、割符様式を設定する欄である。割符様式は、割符ファイルのサイズ形態を示す。割符ファイルをすべてほぼ同じサイズにしたい場合は、[均等割モード]を選択する。一つの割符ファイルを元のファイルの約1/1000にし、その他の割符ファイルは均等割にしたい場合は、[最少ファイルモード]を選択する。
【0073】
パスワード使用欄は、パスワードを設定する欄である。割符ファイルにパスワードを設定し、復元にそのパスワードの入力が必要な場合に、このチェックボックスを有効にする。
【0074】
保存場所欄は、保管場所を入力する欄であり、
1 共有フォルダ
2 USB
3 ローカルHDD
が表示してある。3 ローカルHDDを必ず含めるものとする。
【0075】
[登録USBのみ使用する]チェックボックスを有効にすると、[USBリスト登録]タブが新たに追加される。また、[管理サーバを使用する]チェックボックスを有効にすると、[管理サーバ設定]タブが新たに追加される。利用者が独自に入力可能な保存場所が設定可能とされる。
【0076】
割符ログイン欄は、ユーザー名、パスワード及びパスワード(確認)を入力する欄である。
【0077】
この画面上で、安全性確保の為にタイムアウトが設定されている。例えば、30分経過するとタイムアウトとされる。
【0078】
すべての設定が完了したら、[設定保存]ボタンをクリックする。
【0079】
図10は、割符断片保存場所の設定画面を示す。環境設定画面で、割符断片保存場所の設定が可能とされる。
【0080】
[規定保存場所設定]タブを選択する。割符ファイルの保存場所を設定し、編集することができる。
【0081】
ここでは、下記の設定が行える。
【0082】
割符ファイルの保存場所を新規作成する場合、[新規作成]ボタンをクリックし、[表示名]に表示する名前を入力し、[保存場所形式]を選択する。保存場所形式が、[ネットワークドライバ]、[FTP]、または」[WebDAV]のいずれかを選択した場合、保存場所形式ドロップダウンメニュウーの下に、追加情報を入力するフイールドが表示される。これらの項目を入力した後、[設定]ボタンをクリックする。
【0083】
割符ファイルの既存の保存場所を編集する場合、左側のリストから目的の項目を右側に表示された情報を修正する。修正が完了したら、[設定]をクリックする。
【0084】
図11は、割符作業エリアと拡張子の設定画面を示す。環境設定画面で、割符作業エリアと拡張子の設定が可能とされる。
【0085】
ここでは、下記の設定を行える。
・割符作業フォルダのパス:ファイルを入れると自動で分割する作業フォルダのパスが設定される。
・サブフォルダ割符許可:作業フォルダ配下のサブフォルダにファイルを入れた場合でも分割したいときは、[サブフォルダ割符許可]チェックボックスを有効にする。
・割許可拡張子:分割する対象のファイルタイプを設定できる。作業フォルダのサブフォルダにも適用するかどうかの設定が行える。
作業フオルダを複数指定するには、[新規作成]ボタンをクリックする。サブフォルダ割符許可の有無、割許可拡張子を設定することができる。
【0086】
図12図13は、設定情報(割符保存状況、原本管理)を確認する画面である。現在のマシン環境で、設定した通り割符が可能か、割符の設定が表示される。プロパテイ、ファイル名、結合可否、割数、復元に必要な割符ファイルの数を示す割符形式、割符様式、作成者、作成日、原本ファイル名、原本ファイル更新日、原本ファイルハッシュ、原本ファイルサイズ、割る時の保存場所が確認のため、画像表示することができる。条件不足エリアが赤字で表示される。
【0087】
図13において、
・割符可否:仮割符(赤字表示) 必要な割符データの保存場所が全て揃っていない場合、そのような保存先は赤字で示され、一時的に仮割符が行われる。
・割符可否:割符可能(青字表示)必要な保存場所が全て揃っている場合、割符可能となる。
【0088】
図6に戻る。
図6において、エクスポート・インポートの仕組みを示す。
1)エクスポート画面の起動・設定
エクスポート画面31の起動がなされて、エクスポート画面上に、割符基本設定である割符についての割数、割符形式、割符様式パスワードの設定及び保存場所の設定がなされる。
【0089】
電子情報ファイルは、設定条件に基づいて割符データ化され、割符データ32が生成される。割符データにパスワード添付される。この段階では、元の電子情報であるファイルの復元に、IDを判別可能なのでパスポートは必須の条件ではない。割符データ設定がなされたとき、電子情報であるファイルは、消去され、盗用されることが防止され安全が確保される。
2)割符データの外部への通信の準備
エクスポート設定を行い、処理を開始すると、割符データ32が、パスポートが用いられるなどして、一旦集約され、元の電子情報であるファイル(DATA)33が復元される。
3)割符データへの再度の分割設定
復元された元の電子情報であるファイル(DATA)33は、新たに設定されたエクスポート設定に基づき、再度分割される。割符データにパスワードが添付される。この段階では、元の電子情報であるファイルの復元にパスポートは必須の条件となる。割符データ設定がなされたとき、電子情報であるファイルは、消去され、安全が確保される。保存場所の設定は、必須の条件とされない。
4)エクスポートする割符データの生成
割符データの外部への通信のため、割符データにパスワードが添付された割符データ34が生成される。
5)パスワードが貼付された割符データの送付
割符データ34に、パスワード35が貼付された状態の割符データが、通信手段36を介して外部へ送信される。
6)インポート処理
受信した外部端末は、パスワード35に基づいてインポート処理を行う。この処理で、エクスポートされた割符データが取得され、元の電子情報であるファイル(DATA)33に復元される。
7)復元されたDATAの、インポート側の割符設定条件での再度分割と保存
元の電子情報であるファイル(DATA)は、再分割され保存される。この再分割と保存の方法は、上述したエクスポート画面31起動されて、エクスポート画面上に、割符基本設定である割符についての割数、割符形式、割符様式パスワードの設定及び保存場所の設定を行うと同じにして、インポート画面31が起動されて、インポート画面上に、割符基本設定である割符についての割数、割符形式、割符様式パスワードの設定及び保存場所の設定がなされることでなされる。
【0090】
電子情報ファイルは、設定条件に基づいて割符データ化され、割符データ32が生成される。割符データにパスワード添付される。この段階では、元の電子情報であるファイルの復元に、IDを判別可能なのでパスポートは必須の条件ではない。割符データ設定がなされたとき、電子情報であるファイルは、消去され、盗用されることが防止され安全が確保される。
【0091】
割符ソフトウエアで、元の電子情報であるファイル(DATA)を割符デートを持つ割符ファイルに分割する。分割後、元の電子情報であるファイル(DATA)は、消去される。
【0092】
作業フォルダに、分割したいファイルをコピーすると、自動でそのファイルが分割される。割符ファイルは、[割符基本設定]タブで設定した、各保存場所に保存される。
【0093】
ファイルは、分割され、作業フォルダに表示される。
【0094】
割符ソフトウエアでファイルを割符ファイルに分割した場合、異なるユーザー又はPCで作成した割符ファイルを他のユーザー又はPCで利用できるようにしたのがエクスポート・インポート機能である。
【0095】
エクスポート方法
i)エクスポートしたい割符ファイルを右クリックし、[割符エクスポート]をク
リックする。
ii)エクスポート時の復元パスワードを設定し、分割数を選択する。
iii)[エクスポートファイルリスト]ウインドウが開く。
iv)ウンンドウに表示されたエクスポートファイルをデスクトップ上、メールメッ
サージ上、USBドライブ上、FTPウインドウ上等にドラッグアンドドロッ
プする。
v)[閉じる]ボタンをクリックする。
vi)メールやUSB等で、割符ファイルを受取先へ移送する。
【0096】
インポート方法
エクスポートされたファイルを割符ソフトウエアに取り込むインポート機能について説明する。インポート後、ファイルは復元・再分割される。
i)インポートしたファイルを入れるフォルダで右クイックし、[割符インポート]
をクリックする。
【0097】
ii)[インポート]ウインドウが開く。エクスポートされたファイルを[インポート
ファイル]ペインにドラッグアンドドロップするか、ウインドウに設けた[+]ボタン
をクリックし、ファイルを選択する。ペイン内のファイルを選択し、ウインドウに
設けた[-]ボタンをクリックすると、選択されたファイルを削除できる。
「クリア」ボタンをクリックすると、設定したインポートファイルとパスワードを
削除する。
インポートファイルが整うと[OK]ボタンが有効になる。
復元パスポートを入力し、[OK]ボタンをクリックする。
iii)ファイルがインポートされ、一旦復元された後、再度インポート元の割符設定
でファイルが分割される。
【0098】
復元する場合、作業フォルダ内にある割符ファイルをダブルクリックして開く。関連付けられたアプリケーションでファイルが開かれる。ファイルの内容を編集後、上書き保存するとファイルは再度分割される。
【0099】
電子情報漏洩対策装置において、
環境設定画面を表示する画面表示手段を備え、当該環境設定画面が、割符条件設定欄及び保存場所設定欄を有し、割符条件設定欄が割符割数入力欄、復元に必要な割符ファイルの数の形態を示す割符形式欄を含み、保存場所設定欄が割符保存場所入力欄を含み、
そして割符割数入力欄に2〜10までの割数を、割符形式欄に割符形式欄に割符数の2のときに割符データ2で復元可能な形態及び割符数の数が3個以上10までのとき、割符数をN数としたときに割符データN−1、あるいはN−2で復元可能な形態
を、そして割符保存場所入力欄に任意の割符保存場所を入力させて、電子情報ファイルを複数の電子割符データに形成させる、端末装置で実行させるためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な電子割符ソフトウエアを備える。
【0100】
図1図2に戻って、電子情報漏洩対策装置の適用システム300について説明する。電子情報漏洩対策装置が適用されて電子情報漏洩対策装置の適用システム300として構成されることで、電子情報漏洩対策のためのソリューションが提供される。
【0101】
図1における電子情報漏洩対策装置の適用システム300が図14及び図15に示される。
【0102】
図14図15は、電子情報ファイルを複数の電子割符データに分割して、割符保存場所に保存し、分割され保存さえた電子割符データを元の電子情報ファイルに復元する電子情報漏洩対策装置がラインで結ばれた電子情報漏洩対策装置が適用されたシステム300を示す。
【0103】
図14図15において、個人端末52と管理端末53は、社内とか機構が同一とかの組織内で、管理関係にある。
【0104】
図14図15において、個人ドメイン50と管理者ドメイン51がネット500で接続され、ネットに接続可能なネットワークサーバー56が設置される。
【0105】
個人端末ドメイン50の個人端末52が、管理端末ドメイン51の管理者端末53にネット54、ネットワークサーバー56を介して結ばれる。ネットワークサーバー56が送り手側の端末装置と受取り手側の端末装置に共用のものとなる。
【0106】
分割割符の保存場所として、個人端末51、USB55、ネットワークサーバー56及びバックアップサーバーN01で示されるサーバー57、バックアップサーバーN02で示されるサーバー58が保存場所として設定された。この状況下、分割1が個人端末52に、分割2がUSB55に、分割3がネットワークサーバー56に、分割4がバックアップN01(57)に、そして、分割5がバックアップN02(58)に保存された。分割1及び分割2が個人ドメインに属し、分割4、分割5が管理者ドメインに属し、ネットワークサーバー56に保存された分割3は、個人端末ドメイン50及び管理者端末ドメイン51のいずれにも所属する。
【0107】
割符割数の内の予め定められた数の分割割符が個人ドメイン及び管理端末ドメインに共通して保存されて、割符割数の内の、共通分割割符の数を含めて復元可能な数の分割割符が個人ドメインに保存され、割符割数の内の、共通分割割符の数を含めて復元可能な数の分割割符が管理端末ドメインに保存される。割符割数の内の復元可能な数の分割割符が個人ドメインに保存され、割符割数の内の復元可能な数の分割割符が管理端末ドメインに保存されるようにしてもよい。
【0108】
図14は、管理端末ドメイン51が社内システムに設定された場合でのソリューション事例を示す図である。
・個人端末52の分割割符ファイルは、5分割(分割1から分割5)された。割符形式は、リカバリーモードN-2で運用される。
・個人端末使用時については、通常自分自身で保存する分割1、USB55で保存する分割2、ネットワークサーバー56で保存する分割3が使用される。
・個人端末での障害発生時、管理端末ドメインで保存される分割3、分割4、分割5によるバックアップが使用可能とされる。
・分割3、分割4、分割5のどれかの障害発生時、分割1〜分割5までのいずれかの分割割符ファイルの3つで復元がなされる。
・分割1〜分割5を行っても、ファイルの総容量にはほとんど変化がない。
・管理端末53から個人作業状況把握が可能とされる。個人ドメイン50内で、個人が割符を伴う行う作業をしている時に、管理端末53で、作業状況を復元することで、であって、個人作業状況把握が可能とされ、ファイルを復元でき、ファイルの編集内容を確認でき、電子情報漏洩対策がなされる。
【0109】
図15は、電子情報漏洩対策システムを形成する電子情報漏洩対策装置100、電子情報漏洩対策支援装置200及び電子情報漏洩対策装置の適用システム300の概念の変形例を示す図であり、テレワークのソリューション事例を示す図である。
個人59は、社外に出張する時に、分割割符である分割1及び分割2を活用して、電子情報漏洩対策をしながら、仮想専用線VPN接続によって自己所有の営業情報を出張先で復元し、社に戻った時に、出張先で入力した営業情報を社内で復元することができる。
【0110】
システムにおいて、当該ラインに複数のネットワークサーバーが接続され、少なくとも一つのネットワークサーバーが送り手側の端末装置と受取り手側の端末装置に共用のもので、2つ以上のネットワークサーバーが受取り手側の端末装置に専用のものとされる。
【0111】
各電子情報漏洩対策装置が環境設定画面を表示する画面表示手段を備え、当該環境設定画面が、割符条件設定欄及び保存場所設定欄を有し、割符条件設定欄が割符割数入力欄、復元に必要な割符ファイルの数の形態を示す割符形式欄を含み、保存場所設定欄が割符保存場所入力欄を含む。
【0112】
そして割符割数入力欄に3〜10までの割数を、割符形式欄に割符形式欄に割符数の数が3個以上10までのとき、割符数をN数としたときに割符データN−1、あるいはN−2で復元可能な形態を、そして割符保存場所入力欄に任意の割符保存場所を入力させて、割符数の数が3個以上10までのとき、割符数をN数としたときに割符データN−1、あるいはN−2で復元可能な形態を、そして割符保存場所入力欄に任意の割符保存場所を入力させて、電子情報ファイルを複数の電子割符データに形成させる、端末装置で実行させるためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な電子割符ソフトウエアを備える。
【0113】
送り手側の端末装置で生成され、保存された電子割符データが受取り側の端末装置で復元可能とされる。
【符号の説明】
【0114】
1…ユーザー、11…電子記録媒体(電子割符ソフトウエア)、12…送り手側端末装置1のエクスポート手段、13…受取手側端末装置2のインポート手段、45…環境設定画面、50…個人ドメイン、51…管理者ドメイン、52…個人端末、53…管理端末、56…ネットワークサーバー、57…バックアップN01、58…バックアップN02、100…電子情報漏洩対策装置、200…電子情報漏洩対策支援装置、300…電子情報漏洩対策装置の適用システム、500…ネット。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図9(2)】
図9(3)】
図10
図11
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図14
図15
図9(1a)】
図9(1b)】
図9(1c)】
図9(1d)】