特許第6492465号(P6492465)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6492465情報処理装置、その制御方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6492465
(24)【登録日】2019年3月15日
(45)【発行日】2019年4月3日
(54)【発明の名称】情報処理装置、その制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G09G 5/22 20060101AFI20190325BHJP
   G06F 3/14 20060101ALI20190325BHJP
   G09G 5/32 20060101ALI20190325BHJP
【FI】
   G09G5/22 660A
   G06F3/14 310C
   G06F3/14 310D
   G09G5/32 640Z
【請求項の数】6
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-176481(P2014-176481)
(22)【出願日】2014年8月29日
(65)【公開番号】特開2016-51079(P2016-51079A)
(43)【公開日】2016年4月11日
【審査請求日】2017年8月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】390002761
【氏名又は名称】キヤノンマーケティングジャパン株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】592135203
【氏名又は名称】キヤノンITソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100189751
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 友輔
(72)【発明者】
【氏名】本荘 敦士
(72)【発明者】
【氏名】三野 敬介
【審査官】 斎藤 厚志
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−033009(JP,A)
【文献】 特開2009−53943(JP,A)
【文献】 特開2006−85581(JP,A)
【文献】 特開2009−59146(JP,A)
【文献】 特開2011−154575(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 5/00 − 5/42
G06F 3/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
レイアウトが異なる複数の画面共通して用いられる項目ついて、それぞれの画面における当該項目に表示可能文字数を特定する特定手段と、
当該それぞれの画面における項目に表示される統一された項目名称を、前記特定手段により特定された当該それぞれの画面における項目に表示可能文字数に基づき定する決定手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記レイアウトが異なる複数の画面とは、前記項目に表示可能な文字数が異なる複数の画面であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記特定手段は、遷移先の画面と遷移元の画面を含む数の画面における項目に表示可能文字数を特定することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記特定手段により特定された前記複数の画面において共通して用いられる前記項目表示可能文字数のうち最文字数を定する最小文字数特定手段と、
を備え、
前記決定手段は、前記最小文字数特定手段により特定された最小文字数におさまるように、前記統一された項目名称を決定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
情報処理装置において、
レイアウトが異なる複数の画面共通して用いられる項目ついて、それぞれの画面における当該項目に表示可能文字数を特定する特定工程と、
当該それぞれの画面における項目に表示される統一された項目名称を、前記特定工程により特定された当該それぞれの画面における項目に表示可能文字数に基づき定する決定工程と、
を含む制御方法。
【請求項6】
情報処理装置を、
レイアウトが異なる複数の画面共通して用いられる項目ついて、それぞれの画面における当該項目に表示可能文字数を特定する特定手段と、
当該それぞれの画面における項目に表示される統一された項目名称を、前記特定手段により特定された当該それぞれの画面における項目に表示可能文字数に基づき定する決定手段として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
情報処理装置、その制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、企業の海外進出にあたり自国で開発したシステムを海外向けに改修することがされている。例えば、画面の日本語表記を他言語に変更する等、言語の異なる複数国での使用を前提とした多言語対応システムの開発が多くなってきている。
【0003】
従来、ユーザの選択する言語により文字列を表示する技術が知られている(例えば特許文献1)。多言語に対応する画面を予め作成しておく必要があるが、言語の相違による項目名称の文字長が様々であり、複数の言語毎に、文字長に合わせた項目(項目名称の配置部)の長さ調整、項目の配置位置の決定及び配置などの画面の作成作業を手作業でする必要があった。
【0004】
これに対し、例えば特許文献2では、画面に表示する文字長を特定し、各項目が重ならないように、項目の配置を変更して画面を自動生成(レイアウト)する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−76510号公報
【特許文献2】特開平11−52937号公報
【特許文献3】特開2013−84084号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献2に技術に従って画面のレイアウトを変更した場合、画面内の項目数や各項目名称の長さに応じて画面自体が長大になってしまい、レイアウトが大きく崩れてしまう。また、場合によっては画面の端にある項目を選択・入力するために、都度画面をスクロールする操作が必要となり、ユーザの操作性を低下させてしまうことが考えられる。
【0007】
例えば特許文献3には、画面の幅に合わせて項目を表示できるよう、項目名称の文字列を短縮文字に変更することが記載されている。しかし、例えば、複数の画面から構成され、異なる画面で同一項目を使用して画面間を遷移するようなシステムにおいては、画面ごとに項目の表示可否を判断して短縮文字又は正式文字を採用するようにしてしまうと、同一項目であるにも関わらず画面ごとに項目名称の表示(正式名称 又は 短縮名称)が異なる可能性があり、不便である。
【0008】
本発明は、複数の画面における項目名称の表示可能文字数に応じて、共通の項目名称を容易に決定可能な仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の情報処理装置は、数の画面において共通する項目名称について、各画面における表示可能文字数を特定する特定手段と、前記特定手段により特定され前記表示可能文字数に基づき、複数の画面において共通して表示可能な項目名称を決定する決定手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、複数の画面における項目名称の表示可能文字数に応じて、共通の項目名称を容易に決定可能な仕組みを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態における、情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図2】本発明の実施形態における、情報処理装置の機能構成の一例を示す図である。
図3】本発明の実施形態における、項目の設定処理の流れを示すフローチャートである。
図4】本発明の実施形態における、画面の表示処理の詳細を示すフローチャートである。
図5】本発明の実施形態における、画面の遷移関係の一例を示す図である。
図6】本発明の実施形態における、各種データテーブルの構成の一例を示す図である。
図7】本発明の実施形態における、項目表示設定テーブルの構成の一例を示す図である。
図8】本発明の実施形態における、画面Aの構成及び項目名称変更の様子の一例を示す図である。
図9】本発明の実施形態における、画面C−1の構成及び項目名称変更の様子の一例を示す図である。
図10】本発明の実施形態における、グループG001における項目名称変更後の画面A及び画面C−1の構成の一例を示す図である。
図11】本発明の実施形態における、画面Bの構成及び項目名称変更の様子の一例を示す図である。
図12】本発明の実施形態における、正式名称のポップアップ表示の様子を示す図である。
図13】本発明の実施形態における、他の画面グループにおける略称のポップアップ表示の様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1を参照して、本発明の実施形態における、情報処理装置のハードウェア構成の一例について説明する。図1は、本発明の実施形態における、情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0013】
図1において、101はCPUで、システムバス104に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM102あるいは外部メモリ111には、CPU101の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0014】
103はRAMで、CPU101の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU101は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM102あるいは外部メモリ111からRAM103にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0015】
また、105は入力コントローラで、キーボード(KB)109や不図示のマウス等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。106はビデオコントローラで、CRTディスプレイ(CRT)110等の表示器への表示を制御する。なお、図1では、CRT110と記載しているが、表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイ等の他の表示器であってもよい。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。
【0016】
107はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶するハードディスク(HD)や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ111へのアクセスを制御する。
【0017】
108は通信I/Fコントローラで、ネットワークを介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0018】
なお、CPU101は、例えばRAM103内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT110上での表示を可能としている。また、CPU101は、CRT110上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0019】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ111に記録されており、必要に応じてRAM103にロードされることによりCPU101によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル等も、外部メモリ111に格納されているものである。以上が図1の、本発明の実施形態における、情報処理装置のハードウェア構成の一例についての説明である。
【0020】
次に図2を参照して、本発明の実施形態における、情報処理装置の機能構成の一例について説明する。図2は、本発明の実施形態における、情報処理装置の機能構成の一例を示す図である。
【0021】
項目名称記憶部201は、項目名称(ラベル)のテキストデータを記憶する記憶部である。項目名称は、例えば、日本語の名称、英語の名称、英語の略称がある。項目桁数202は、各画面における項目の表示可能桁数を記憶する記憶部である。
【0022】
画面グループ記憶部203は、画面をグルーピングしたグループ情報を記憶する記憶部である。グループ内最小桁数特定部204は、項目名称ごとに、当該項目名称が表示される領域(項目)のグループ内における最小桁数を特定する特定部である。項目名称設定部205は、当該グループ内最小桁数におさまるように、項目名称(言語変換後の正式名称または略称)を、項目ごとに設定する設定部である。以上が図2の、本発明の実施形態における情報処理装置の機能構成の一例についての説明である。
【0023】
次に図5を参照して、本発明の実施形態における、画面の遷移関係の一例について説明する。図5は、本発明の実施形態における、画面の遷移関係の一例を示す図である。
【0024】
メインメニュー画面はボタン501、ボタン502、ボタン503を備え、ボタン501が押下された場合は画面Aに遷移し、ボタン502が押下された場合は画面Bに遷移し、ボタン501が押下された場合は画面Dに遷移する。
【0025】
ボタンが押下された場合にいずれの画面に表示を遷移させるかについては公知の技術を用いる。当該ボタンと遷移先の画面の対応付けは不図示のデータテーブルに予め設定され、PC100の外部メモリに記憶されているものとする。
【0026】
画面Aの「倉庫」ボタンが押下されると、画面C−1に遷移する。また、画面Aの「品名」ボタンが押下されると画面C−2に遷移する。画面Aの「検索」ボタンが押下されると画面A−1に遷移する。画面Aと、画面Aから遷移する先の画面(画面A、画面A−1、画面C−1、画面C−2)は1つのグループ(画面グループ)として記憶されている。当該グループを示すテーブル(画面グルーピングテーブル600)については図6の説明で後述する。
【0027】
また、画面Bの「倉庫」ボタンが押下されると、画面C−1に遷移し、画面Bの「品名」ボタンが押下されると画面C−2に遷移する。よって、画面B、画面C−1、画面C−2も1つのグループである。以上が図5の、本発明の実施形態における、画面の遷移関係の一例についての説明である。
【0028】
次に図6を参照して、本発明の実施形態における、各種データテーブルの構成の一例について説明する。ここでは、図5の各種データテーブルは、予めPC100の外部メモリに記憶されているものとする。
【0029】
画面グルーピングテーブル600は、各画面を識別する識別情報である画面IDと、画面をグルーピングする識別情報であるグループIDの対応付けがされたテーブルである。
【0030】
画面項目定義テーブル610は、各画面に何の項目が定義されているかを記憶したテーブルである。画面ID611は画面の識別情報である。項目ID612は、項目の識別情報である。
【0031】
ここいう項目とは、例えば、項目名称(ラベル)の表示領域である。項目名称613は、画面ID611の示す画面における項目ID612の示す項目に表示される項目名称である。ここでは項目名称=日本語であるものとする。
【0032】
表示桁数614は、画面ID611の示す画面における、項目ID612の示す項目の最大表示桁数である。つまり、それぞれの項目に(例えば、テキストの表示領域や、ボタン上に)何文字までテキストが表示可能か(入りきるか)を示している。
【0033】
辞書テーブル620は、項目名称(項目名称621)ごとに、他言語に変換した場合の項目の正式名称622、略称623が記憶されている。また、正式名称桁数624、略称桁数625が記憶されている(桁数記憶手段に該当)。以上が図6の、本発明の実施形態における、各種データテーブルの構成の一例についての説明である。
【0034】
次に図3を参照して、本発明の実施形態における、項目の設定処理の流れについて説明する。図3は、本発明の実施形態における、項目の設定処理の流れを示すフローチャートである。
【0035】
PC100のCPU101は、ユーザからメインメニュー画面の表示指示を受け付け(ステップS301)、図5に示すメインメニュー画面を表示する(ステップS302)。そして、メインメニュー画面表示に際して、不図示の言語選択画面を表示し、ユーザ操作による言語選択指示を受け付ける(ステップS303)。
【0036】
PC100のCPU101は、選択を受け付けた言語を、項目名称(ラベル)の変換先の言語として決定し、外部メモリの所定の領域に記憶する(ステップS304)。
【0037】
PC100のCPU101は、メインメニューに表示されているボタン501、ボタン502、ボタン503のいずれかの押下指示を受け付ける(つまり、ボタンに対応する遷移先の画面に、表示を遷移させる指示を受け付ける/ステップS305)。
【0038】
PC100のCPU101は、ユーザ操作により選択されたボタンの遷移先の画面IDを特定し、画面グルーピングテーブル600(図6)を検索し、遷移先の画面と同じグループIDの画面ID(グループID及び画面ID)を特定する(ステップS306)。
【0039】
そして、特定したグループIDをグループID701に設定した項目表示設定テーブル700/図7で後述)を生成して外部メモリ111に記憶し、グループ内の項目名称ごとの最小の表示桁数を、画面グループにおける表示桁数614を参照して特定し、記憶する。
【0040】
ここで図7を参照して、本発明の実施形態における、項目表示設定テーブルの構成の一例について説明する。図7は、本発明の実施形態における、項目表示設定テーブルの構成の一例を示す図である。項目表示設定テーブルは、PC100の外部メモリ111に生成され、記憶される。
【0041】
項目表示設定テーブルとは、画面グループごとに(画面に)表示する項目名称を統一するために、画面グループにおける項目名称の表示場所(項目)の最小表示可能桁数を、項目名称ごとに記憶するテーブルである。
【0042】
当該項目表示設定テーブルを作成することにより、例えば「倉庫」を英語翻訳・変換した場合の「WareHouse」(又は略称「W/H」)を表示する、画面グループ内の表示領域(項目)の最小桁数が特定可能である。
【0043】
画面グループ内において「倉庫」を表示する項目のうち最も短い項目に表示可能な変換後の文字(ここでは、「WareHouse」または「W/H」)を採用することで、画面グループ内の各画面において、同一項目名称を示す変換後の文字が、ばらばらに表現・表示されることを防止することができる。つまり、例えば、「倉庫」を変換した場合、図10の1000に示すように、画面Aでは「W/H」と表示し、図9の910に示すように、画面C−1では「WareHouse」と表示されることを防ぐことができる。
【0044】
また、図8の画面810における「倉庫」の項目に示すように、項目に変換後の文字が入りきらなくなることを防ぐことができる。
【0045】
例えば、図10の1000及び1010に示すように、両画面において「W/H」の文字を変換先の文字として採用して表示することができる。
【0046】
項目表示設定テーブル700は、ステップS307時点での項目表示設定テーブル700の様子を示す。項目表示設定テーブル710は、後述するステップS308〜S315の処理を完了した場合の項目表示設定テーブルの様子を示す。
【0047】
グループID701は、画面グループの識別情報である(=グループID601)。項目名称702は、項目の名称を示す。最小表示桁数703は、ステップS307でPC100のCPU101が特定した、グループID701の示す画面グループに属する画面群において、項目名称702の示す項目名称の表示領域(項目)のうち、最小の桁数が挿入されている。
【0048】
表示値704は、グループID701の示す画面グループに属する画面において、項目名称702の変換先の項目名称として設定(決定/採用)された、最小表示桁数713に表示可能な(入りきる)表示値(項目名称に対応する正式名称または略称)が記憶される。
【0049】
POPUP値705は、表示値704に略称が設定された場合に、対応する正式名称が記憶される。POPUPの方法については図4の説明で後述する。
【0050】
尚、グループID711、項目名称712、最小表示桁数713、表示値714、POPUP値715は、それぞれ、グループID701、項目名称702、最小表示桁数703、表示値704、POPUP値705と同一のため説明は割愛する。以上が図7の、本発明の実施形態における、項目表示設定テーブルの構成の一例についての説明である。
【0051】
図3の説明に戻る。PC100のCPU101は、ステップS308〜S315の処理を、グループ内の全ての項目名称に対して実行、完了するまで繰り返す。
【0052】
PC100のCPU101は、ステップS306で特定したグループIDをグループID601に属する画面(画面ID602)を特定し、当該特定した画面の項目名称613のリストから1つの項目名称を取得する(ステップS309)。そして、当該項目名称を変換した場合の正式名称桁数624を取得(ステップS309)、略称桁数625を取得する(ステップS310)。
【0053】
また、当該項目名称に対応する最小表示桁数を、項目表示設定テーブル700の最小表示桁数703を参照して特定して(ステップS311)、正式名称桁数624と最小表示桁数703を比較し、正式名称桁数624が最小表示桁数703以下か判定する(ステップS312)。
【0054】
正式名称桁数624が最小表示桁数703以下の場合(ステップS312でYES)はステップS313に進む。正式名称桁数624が最小表示桁数703より大きい場合(ステップS312でNO)はステップS314に進む。
【0055】
PC100のCPU101は、ステップS313において、正式名称622を取得して項目表示設定テーブル700の表示値704に設定する。PC100のCPU101は、ステップS314において略称623を取得して、項目表示設定テーブル700の表示値704に設定する(ステップS315)。ここでは、例えば、ステップS314で、最小表示桁数703以下の略称のうち、桁数が最大の略称を辞書テーブル620から検索・特定するものとする。また、ステップS315で、POPUP値705に、正式名称の値を記憶する。つまり、項目表示設定テーブル700を、項目表示設定テーブル710の状態に更新する。
【0056】
PC100のCPU101は、グループ内の項目名称のうち未処理データが存在しない(全て処理を完了した場合)は、ステップS305で遷移指示を受け付けた遷移先画面の表示処理を実行する(ステップS316)。遷移先画面の表示処理については、図5の説明で後述する。以上が図3の、本発明の実施形態における、項目の設定処理の流れについての説明である。
【0057】
次に図4を参照して、本発明の実施形態における、画面の表示処理の詳細について説明する。図4は、本発明の実施形態における、画面の表示処理の詳細を示すフローチャートである。
【0058】
PC100のCPU101は、メインメニュー画面において押下指示を受け付けたボタンに対応する画面IDを不図示のテーブルを参照して取得し(ステップS401)、画面IDをもとに画面項目定義テーブル610を検索して、画面IDに紐づく項目名称を取得する(ステップS402)。
【0059】
そして、別途予め外部メモリに記憶されている項目IDごとの画面上の座標値(配置位置)の値と、項目表示設定テーブル710を参照して、言語を変換した、遷移先の画面イメージを生成して表示画面に表示する(ステップS403)。例えば、ここでは画面A(図10の画面1000)を表示するものとする。当該画面上の項目の配置処理は公知の技術を用いるため、詳細な説明は割愛する。
【0060】
PC100のCPU101は、画面上のマウスカーソルの位置をOSから取得して特定し(ステップS404)、画面上の項目の配置位置と項目IDが対応付けられた不図示のテーブルを参照して、マウスカーソルがいずれかの項目上にあるか判定する(ステップS405)。
【0061】
マウスカーソルが項目上にないと判定した場合(ステップS405でNO)、処理をステップS409に移行する。マウスカーソルが項目上にあると判定した場合(ステップS405でYES)、マウスカーソルの下にある項目の項目IDを特定し(ステップS406)、項目表示設定テーブル710を参照して、当該項目に表示値として略称が設定されているか判定する(ステップS407)。
【0062】
略称が設定されている場合(ステップS407でYES)、POPUP値715を取得して、図12の画面1200に示すように、マウスカーソル下の項目に対応する正式名称を識別可能なポップアップを表示する(正式名称表示手段に該当)。
【0063】
これにより、当該画面グループにおいて略称が採用されていることをユーザに通知することができる。
【0064】
また、略称に対応する正式名称をユーザに通知することができる。
【0065】
略称が設定されていない場合(正式名称が設定されている場合/ステップS407でNO)、処理をステップS412に移行する。
【0066】
PC100のCPU101は、表示中の画面IDの属するグループのうち、当該画面の遷移元の画面とは異なるグループを特定する。例えば、画面Bから遷移して画面C−1を表示している場合、画面Bの属しているG002のグループ以外で、画面C−1の属しているグループを特定する。ここでは、画面A、画面A−1、画面C−1、画面C−2が属するグループG001を特定したものとする。
【0067】
PC100のCPU101は、当該特定したグループ(G001)において、マウスカーソル下の項目の表示値に略称が設定されているかを、グループG001の項目表示設定テーブル710を参照して判定する(ステップS412)。
【0068】
略称が設定されていない場合(正式名称が設定されている場合/ステップS412でNO)、処理をステップS409に移行する。略称が設定されている場合(ステップS412でYES)、図13に示すように、マウスカーソル下の項目に対応する、当該他のグループで採用されている略称を特定して(表示内容特定手段に該当)識別可能に表示する(ポップアップ表示する/ステップS413)。
【0069】
例えば、図11の画面1110に示すように、画面Bにおいては「倉庫」が「WareHouse」と変換、表示されている。また、図9の画面910に示すように、画面C−1においても「倉庫」を「WareHouse」と変換、表示可能な場合、グループG002において、項目名称「倉庫」の表示値714=「WareHouse」と設定されることになる。
【0070】
ステップS412〜S413の処理によれば、画面Bから遷移した画面C−1において「WareHouse」の項目上にマウスカーソルを移動させた場合、図13の画面1300ように、グループG001における「倉庫」の項目の表示値714に設定されている「W/H」(WareHouseの略称)がポップアップ表示されることになり、ユーザは、他の画面グループの画面におけるいずれの項目が、表示中の画面におけるいずれの項目に相当するかを容易に確認することができる。
【0071】
PC100のCPU101は、ステップS409でユーザ操作による指示を受け付け、受け付けた指示が画面遷移の指示か判定する(ステップS410)。画面遷移指示の場合(ステップS410でYES)、遷移先がメインメニュー画面か判定する(ステップS411)。
【0072】
遷移先がメインメニュー画面である場合(ステップS411でYES)、処理を図3のステップS302に移行する。遷移先がメインメニュー画面でない場合(ステップS411でNO)、処理をステップS401に移行する。
【0073】
ステップS409で受け付けた指示が画面遷移指示でない場合(ステップS410でNO)、ここでは画面の表示終了の指示を受け付けたものとして、処理を終了する。以上が図4の、本発明の実施形態における、画面の表示処理の詳細についての説明である。
【0074】
以上説明したように、本発明によれば、複数の画面における項目の状態に応じて画面のレイアウトが可能な仕組みを提供することができる。
【0075】
例えば、画面の遷移関係に応じて、項目の表示を統一するように項目名称を設定することができる。
【0076】
また、ユーザに対して、他のグループにおいて表示されるいずれの項目が、表示中の画面におけるいずれの項目に相当するかを容易に確認させることができる。
【0077】
本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0078】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接、或いは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本発明に含まれる。
【0079】
本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0080】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
【0081】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
【0082】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
【0083】
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0084】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0085】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0086】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0087】
なお、前述した実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0088】
100 PC
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 システムバス
105 入力コントローラ
106 ビデオコントローラ
107 メモリコントローラ
108 通信I/Fコントローラ
109 入力デバイス
110 ディスプレイ
111 外部メモリ
図1
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