特許第6493915号(P6493915)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6493915
(24)【登録日】2019年3月15日
(45)【発行日】2019年4月3日
(54)【発明の名称】シートベルト装置
(51)【国際特許分類】
   B60R 22/00 20060101AFI20190325BHJP
   B60R 22/26 20060101ALI20190325BHJP
【FI】
   B60R22/00 201
   B60R22/26
【請求項の数】4
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-85068(P2015-85068)
(22)【出願日】2015年4月17日
(65)【公開番号】特開2016-203711(P2016-203711A)
(43)【公開日】2016年12月8日
【審査請求日】2017年11月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003551
【氏名又は名称】株式会社東海理化電機製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(74)【代理人】
【識別番号】100099025
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 浩志
(72)【発明者】
【氏名】村▲崎▼ 竜博
(72)【発明者】
【氏名】斎藤 拓宏
(72)【発明者】
【氏名】松崎 真
(72)【発明者】
【氏名】林 晃司
(72)【発明者】
【氏名】田中 浩人
【審査官】 鈴木 敏史
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭61−185651(JP,U)
【文献】 仏国特許発明第1499287(FR,A)
【文献】 実開昭63−176856(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 22/00
B60R 22/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェビングに設けられたタングが係合されるバックルと、
前記タング又は前記バックルを伴って移動可能な移動部材と、
前記移動部材を移動可能に支持する支持部材と、
前記移動部材及び前記支持部材の一方において前記移動部材の移動直角方向の寸法が短尺部よりも長く、前記短尺部に沿った方向に対向する一対の長尺部の双方に設けられ、前記移動部材が移動終点に到達された場合に、前記移動部材及び前記支持部材の一方とで前記移動部材及び前記支持部材の他方を挟んで前記移動部材が前記支持部材から外れることを抑制する一対の抑制手段と、
を備えるシートベルト装置。
【請求項2】
前記抑制手段に設けられ、前記抑制手段を補強する補強手段を備える請求項1に記載のシートベルト装置。
【請求項3】
前記移動部材及び前記支持部材は、前記バックルが対応する車両用シートの車幅方向側方に設けられ、前記一対の抑制手段は、車幅方向に対向される請求項1又は請求項2に記載のシートベルト装置。
【請求項4】
前記抑制手段に係合されて、前記移動部材をガイドするガイド手段を備える請求項1から請求項の何れか1項に記載のシートベルト装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タング又はバックルを移動させるシートベルト装置に関する。
【背景技術】
【0002】
乗員によるバックルへのタングの係合操作を容易にするため、移動部材が支持部材に案内されて車両上側へ移動されることによってタングを車両上側へ直接又は間接的に移動させるシートベルト装置がある(一例として、下記特許文献1を参照)。この移動部材は、移動終点に到達された場合に、車両前後方向側や車幅方向側へ押圧されることによって、支持部材から外れる可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−131090号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記事実を考慮し、移動部材が支持部材から外れることを抑制できるシートベルト装置を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載のシートベルト装置は、ウェビングに設けられたタングが係合されるバックルと、前記タング又は前記バックルを伴って移動可能な移動部材と、前記移動部材を移動可能に支持する支持部材と、前記移動部材及び前記支持部材の一方において前記移動部材の移動直角方向の寸法が短尺部よりも長く、前記短尺部に沿った方向に対向する一対の長尺部の双方に設けられ、前記移動部材が移動終点に到達された場合に、前記移動部材及び前記支持部材の一方とで前記移動部材及び前記支持部材の他方を挟んで前記移動部材が前記支持部材から外れることを抑制する一対の抑制手段と、を備えている。
【0006】
請求項1に記載のシートベルト装置では、移動部材が支持部材に対して移動終点に到達された場合に、移動部材及び支持部材の一方と移動部材及び支持部材の一方に設けられた抑制手段とによって移動部材及び支持部材の他方が挟まれ、これによって、移動部材が支持部材から外れることを抑制できる。
また、本シートベルト装置では、移動部材及び支持部材の一方に移動部材の移動直角方向の寸法が短尺部よりも長い長尺部が設けられ、この長尺部に抑制手段が設けられる。このため、短尺部に抑制手段が設けられる場合に比べて、抑制手段の範囲を大きくできる。
さらに、本シートベルト装置では、移動部材及び支持部材の一方に移動部材の移動直角方向の寸法が短尺部よりも長い長尺部が一対設けられ、これらの一対の長尺部に抑制手段が設けられる。このため、移動部材が支持部材から外れることを更に効果的に抑制できる。
【0007】
請求項2に記載のシートベルト装置は、請求項1に記載のシートベルト装置において、前記抑制手段に設けられ、前記抑制手段を補強する補強手段を備えている。
【0008】
請求項2に記載のシートベルト装置では、抑制手段が補強手段によって補強されるため、移動部材が支持部材に対して最も車両上側へ移動された場合に、移動部材に付与された荷重による抑制手段の変形を抑制でき、移動部材が支持部材から外れることを効果的に抑制できる。
【0009】
請求項3に記載のシートベルト装置は、請求項1又は請求項2に記載のシートベルト装置において前記移動部材及び前記支持部材は、前記バックルが対応する車両用シートの車幅方向側方に設けられ、前記一対の抑制手段は、車幅方向に対向される。
【0010】
請求項3に記載のシートベルト装置では、移動部材及び支持部材は、バックルが対応する車両用シートの車幅方向側方に設けられ、一対の抑制手段は、車幅方向に対向される。このため、移動部材が車両前後方向又は車幅方向に押圧されても、移動部材が支持部材から外れることを効果的に抑制できる。
【0011】
請求項4に記載のシートベルト装置は、請求項3に記載のシートベルト装置において、一対の前記長尺部に前記抑制手段が設けられている。
【0012】
請求項4に記載のシートベルト装置では、移動部材及び支持部材の一方に移動部材の移動直角方向の寸法が短尺部よりも長い長尺部が一対設けられ、これらの一対の長尺部に抑制手段が設けられる。このため、移動部材が支持部材から外れることを更に効果的に抑制できる。
【0013】
請求項に記載のシートベルト装置は、請求項1から請求項の何れか1項に記載のシートベルト装置において、前記抑制手段に係合されて、前記移動部材をガイドするガイド手段を備えている。
【0014】
請求項に記載のシートベルト装置では、ガイド手段が抑制手段に係合され、これによって、移動部材をその移動方向へガイドできる。
【発明の効果】
【0015】
以上、説明したように、本発明に係るシートベルト装置では、移動部材が支持部材から外れることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施の形態に係るシートベルト装置の車幅方向内側からの側面図である。
図2】本発明の一実施の形態に係るシートベルト装置のバックル装置の車幅方向内側からの側面図である。
図3】バックルカバーがバックルガイドに対して移動された状態を示す図2に対応する側面図である。
図4図2の4−4線に沿った断面図である。
図5図2の5−5線に沿った断面図である。
図6図5の6−6線に沿った断面図で、(A)は、バックルカバーの移動前の状態を示し、(B)は、バックルカバーが移動終点まで移動された状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
次に、本発明の一実施の形態を図1から図6に基づいて説明する。なお、各図において矢印FRは本シートベルト装置10が適用された車両前側を示し、矢印OUTは車幅方向外側を示し、矢印UPは車両上側を示す。
【0018】
<本実施の形態の構成>
図1に示されるように、本実施の形態に係るシートベルト装置10は、ウェビング巻取装置12を備えている。ウェビング巻取装置12は、車両のセンターピラー14の車両下側で車体に固定されている。また、ウェビング巻取装置12は、スプール16を備えている。スプール16の中心軸線方向は、車両前後方向に沿っており、スプール16は、中心軸線周りに回転可能とされている。スプール16には、長尺帯状のウェビング18の長手方向基端部が係止され、ウェビング18は、スプール16の外周部に巻取られている。また、ウェビング巻取装置12は、渦巻きばね等のスプール付勢部材を備えており、スプール16は、スプール付勢部材によってウェビング18を巻取る際の回転方向である巻取方向へ付勢されている。
【0019】
また、ウェビング巻取装置12は、ロック機構(図示省略)を備えている。ロック機構は、車両衝突時等の車両緊急時に作動され、ロック機構が作動されると、ウェビング巻取装置12のスプール16は、ロック機構によって巻取方向とは反対の引出方向への回転が阻止され、スプール16からのウェビング18の引出しが阻止される。
【0020】
さらに、ウェビング巻取装置12は、プリテンショナ(図示省略)を備えている。プリテンショナは、車両衝突時等の車両緊急時に作動され、プリテンショナが作動されると、ウェビング巻取装置12のスプール16は、プリテンショナによって巻取方向へ回転され、ウェビング18がスプール16に巻取られる。
【0021】
一方、ウェビング巻取装置12の車両上側には、スルーアンカ20が設けられている。スルーアンカ20は、センターピラー14の車両上側の端部近傍で車体に支持されている。スルーアンカ20には、スリット孔22が形成されており、ウェビング巻取装置12のスプール16から引出されたウェビング18の長手方向先端側は、スルーアンカ20のスリット孔22を通って車両下側へ折返されている。
【0022】
また、センターピラー14の車両下側の端部の近傍には、アンカプレート24が設けられており、アンカプレート24には、スルーアンカ20のスリット孔22を通って車両下側へ折返されたウェビング18の先端部が係止されている。ウェビング18のアンカプレート24とスルーアンカ20との間の部分には、タング26が設けられている。タング26には、スリット状のウェビング挿通孔28が形成されており、ウェビング挿通孔28には、ウェビング18が挿通されている。これによって、タング26は、ウェビング18に沿って移動できる。
【0023】
一方、本シートベルト装置10が適用される車両用のシート30の車幅方向内側には、バックル装置32が設けられている。バックル装置32は、バックル駆動装置34を備えている。バックル駆動装置34は、スライダガイド機構としてのフレーム36を備えている。フレーム36は、ボルト等の締結手段によって車両の床部38又はシート30の骨格部材等の車体側に固定されている。図2に示されるように、フレーム36は、スライダガイド部としての車幅方向に対向した一対のガイド壁40、42を備えており、ガイド壁40、42の間には、駆動部としての駆動ねじ44が設けられている。駆動ねじ44の中心軸線方向は、車両前後方向に沿っており、駆動ねじ44は、中心軸線周りに回転自在とされている。
【0024】
一方、フレーム36の車両前側には、駆動力出力手段としてのモータアクチュエータ46が設けられている。モータアクチュエータ46には、駆動ねじ44の車両前側の端部が連結されており、駆動ねじ44は、モータアクチュエータ46のモータから出力される駆動力によって駆動ねじ44の中心軸線周りに回転される。モータアクチュエータ46は、モータドライバやECU等の制御手段(図示省略)に電気的に接続されている。この制御手段は、例えば、本シートベルト装置10が適用されるシート30に対応する車両のドアの開閉を検出するカーテシスイッチ等のドア開閉検出手段又はシート30のシートクッション48に設けられた荷重センサ等の乗員検出手段等の検出手段に電気的に接続されている。さらに、制御手段は、後述するバックル50に設けられてバックル50にタング26が係合されたことを検出するバックルスイッチ(何れも図示省略)に電気的に接続されている。モータアクチュエータ46は、ドア開閉検出手段や乗員検出手段等の検出手段やバックルスイッチ等から出力される電気信号に基づいて制御される。
【0025】
一方、フレーム36のガイド壁40とガイド壁42との間には、スライダ52が設けられている。スライダ52は、ブロック状に形成されており、図4に示されるように、スライダ52の車幅方向側面が、フレーム36のガイド壁40、42に当接されている。また、スライダ52には、駆動ねじ44が貫通されるねじ孔が形成されており、スライダ52は、駆動ねじ44が回転することによって、ガイド壁40、42に案内されて車両前後方向へスライドされる。
【0026】
また、図2に示されるように、バックル装置32は、連結部材としての一対のワイヤロープ54を備えている。これらワイヤロープ54は、長尺状に形成されており、図4に示されるように、車幅方向に並んで設けられている。図2に示されるように、ワイヤロープ54の長手方向中間部よりも基端側では、ワイヤロープ54の長手方向が車両前後方向に沿っており、更に、ワイヤロープ54の長手方向基端部は、駆動ねじ44よりも車両下側でスライダ52に連結されている。このため、スライダ52が車両前後方向へスライドされると、ワイヤロープ54がその長手方向へ移動される。
【0027】
さらに、フレーム36の車両後側には、ワイヤガイド56が設けられている。ワイヤガイド56には、ワイヤガイド溝58が形成されている。ワイヤガイド溝58は、ワイヤガイド56の車幅方向外側面で開口しており、ワイヤガイド56の車幅方向外側に設けられた板状の蓋部材57(図1参照)によって閉じられている。また、ワイヤガイド溝58の長手方向一端は、ワイヤガイド56の車両前側面で開口されている。さらに、ワイヤガイド溝58は、長手方向中間部で車幅方向を軸方向とする軸周り方向に湾曲されており、ワイヤガイド溝58の長手方向他端は、ワイヤガイド56の車両上側面で開口されている。ワイヤガイド溝58には、ワイヤロープ54が通されており、ワイヤロープ54の長手方向中間部よりも先端側は、ワイヤガイド溝58の長手方向他端から車両前斜め上側(図2の矢印A方向)へ延びている。
【0028】
一方、バックル装置32は、移動部材としてのバックルカバー60を備えている。バックルカバー60は、第1カバー部材62及び第2カバー部材64を備えている。これらの第1カバー部材62及び第2カバー部材64は、合成樹脂材によって形成されており、第1カバー部材62と第2カバー部材64とが車幅方向に互いに組付けられて一体とされることによってバックルカバー60が形成される。第1カバー部材62と第2カバー部材64との組付状態で、バックルカバー60は、長手方向が車両上下方向に対して車両前後方向へ傾斜した方向(図2の矢印A方向及び矢印B方向)とされた筒形状となる。
【0029】
バックルカバー60内における車両上側部分には、バックル50が設けられている。バックル50は、バックルボデー66を備えている。バックルボデー66は、長手方向がバックルカバー60の長手方向と略同方向とされた底板の幅方向両端部から車幅方向内側へ縦壁が延出された断面U字形状に形成されており、バックルボデー66の内側には、ラッチ等のバックル50の構成部品(図示省略)が設けられている。バックルボデー66の車両前斜め上側からバックルボデー66の両縦壁の間にタング26が挿入されると、タング26に形成された孔部にラッチが入り、これによって、タング26がバックル50に係合される。
【0030】
また、図5に示されるように、バックルカバー60の長手方向中間部では、バックルカバー60の長手方向に対して直交する方向に切った断面形状が略長方形状とされており、一対の長尺部としてのカバー長尺側壁部68、74と、カバー長尺側壁部68、74よりも寸法が短い一対の短尺部としてのカバー短尺側壁部69、75とを備えている。バックルカバー60の厚さ方向(図5の矢印C方向及び矢印D方向)は車幅方向に沿っており、バックルカバー60の厚さ方向一側(図5の矢印C方向側)のカバー長尺側壁部68には、ガイド手段としての一対のガイドリブ70が形成されている。
【0031】
一対のガイドリブ70は、バックルカバー60の長手方向(図2図3図6の矢印A方向及び矢印B方向)に長く、厚さ方向がバックルカバー60の幅方向(図2図3図5の矢印E方向及び矢印F方向)に沿った細幅板状とされており、バックルカバー60の幅方向に互いに対向されている。また、一対のガイドリブ70は、バックルカバー60のカバー長尺側壁部68におけるバックルカバー60の幅方向略中央部に形成されており、カバー長尺側壁部68からバックルカバー60の厚さ方向内側へ向けて突出形成されている。
【0032】
さらに、バックルカバー60のカバー長尺側壁部68には、カバー側係合部72が形成されている。カバー側係合部72は、一対のガイドリブ70の車両下側端部に対し、バックルカバー60の幅方向両側に形成されている。図6(A)に示されるように、カバー側係合部72は、バックルカバー60のカバー長尺側壁部68から、バックルカバー60の厚さ方向内側(図6(A)の矢印D方向側)へ突出形成されており、カバー側係合部72の車両上側面の方向は、バックルカバー60の長手方向上側(図6(A)の矢印A方向側)に対してバックルカバー60の厚さ方向外側(図6(A)の矢印C方向側)へ傾斜されている。また、図5及び図6(A)に示されるように、バックルカバー60の厚さ方向他側(図5の矢印D方向側)のカバー長尺側壁部74には、バックルカバー60の厚さ方向一側のカバー長尺側壁部68と同様に、一対のガイドリブ70及びカバー側係合部72が形成されている。
【0033】
図6(A)に示されるように、カバー長尺側壁部74のカバー側係合部72は、カバー長尺側壁部74から、バックルカバー60の厚さ方向内側(図6(A)の矢印D方向側)へ突出形成されており、カバー側係合部72の車両上側面の方向は、バックルカバー60の長手方向上側(図6(A)の矢印A方向側)に対してバックルカバー60の厚さ方向外側(図6(A)の矢印C方向側)へ傾斜されている。
【0034】
また、図2に示されるように、バックル装置32は、支持部材としてのバックルガイド76を備えている。バックルガイド76は、バックルカバー60を構成する第1カバー部材62及び第2カバー部材64よりも柔軟な合成樹脂材によって、バックルカバー60の長手方向(図2矢印A方向及び矢印B方向)に長い筒状に形成されている。バックルガイド76の車両下側の端部は、ワイヤガイド56に直接又は他の部材を介して間接的に固定されており、これによって、バックルガイド76は、ワイヤガイド56及びフレーム36を介して車体側に固定されている。また、図5に示されるように、バックルガイド76を、その長手方向に対して直交する方向に切った断面形状は、略長方形状とされており、一対の長尺部としてのガイド長尺側壁部96、98と、ガイド長尺側壁部96、98よりも寸法が短い一対の短尺部としてのガイド短尺側壁部86、94とを備え、バックルガイド76の厚さ方向(図5の矢印C方向及び矢印D方向)は、車幅方向に沿っている。
【0035】
さらに、バックルガイド76の内側には、隔壁78が形成されている。隔壁78は、バックルガイド76の幅方向中間部に形成されており、隔壁78は、バックルガイド76の長手方向略全域に連続して形成されている。この隔壁78によって、バックルガイド76の内側の空間は、バックルガイド76の幅方向一側(図5の矢印E方向側)のコード収容部82と、バックルガイド76の幅方向他側(図5の矢印F方向側)のワイヤ収容部80とに仕切られている。バックルガイド76のワイヤ収容部80内には、ワイヤロープ54が通っている。ワイヤロープ54の長手方向先端側は、バックルガイド76の車両前斜め上側の端部からバックルガイド76の外側へ延び、バックルカバー60に設けられたバックルボデー66へ連結されている。
【0036】
一方、バックルガイド76のコード収容部82には、カールコード84が通っている。カールコード84は、電源線及び信号線の少なくとも一方が合成樹脂材によって被覆された長尺状に形成されている。また、カールコード84は、螺旋状に形成されており、その長手方向に伸縮が可能とされている。
【0037】
カールコード84の長手方向先端側は、バックルガイド76の車両上側の端部からバックルガイド76の外側へ延び、バックルカバー60に設けられたバックル50のバックルスイッチ(図示省略)に接続されている。また、カールコード84の長手方向基端側は、バックルガイド76の車両下側の端部からバックルガイド76の外側へ延びている。カールコード84の長手方向基端側は、カールコード84が電源線を備えていれば、車両に搭載されたバッテリー(図示省略)に直接又は間接的に接続されており、カールコード84が信号線を備えていれば、車両に搭載された制御手段に直接又は間接的に接続されている。
【0038】
さらに、バックルガイド76の幅方向一側(図5の矢印E方向側)のバックルガイド76の短尺部としてのガイド短尺側壁部86には、スリット88が形成されている。スリット88は、バックルガイド76の長手方向全域に形成されており、スリット88を開くようにバックルガイド76のガイド短尺側壁部86を弾性変形させることによって、ガイド短尺側壁部86側からカールコード84をコード収容部82内に配置できる。
【0039】
また、バックルガイド76には、補強リブ90が形成されている。補強リブ90は、バックルガイド76の幅方向他側(図5の矢印F方向側)のガイド短尺側壁部94の外側に形成されており、これによって、バックルガイド76の剛性が補われている。
【0040】
さらに、バックルガイド76には、補強手段としての補強板92が設けられている。補強板92は、バックルガイド76を形成する合成樹脂材よりも剛性が高い金属板等に形成されている。また、補強板92は、断面略C字形状とされ、バックルガイド76の幅方向他側のガイド短尺側壁部94の内側及びバックルガイド76の厚さ方向両側のガイド長尺側壁部96、98の内側に埋設されている。これによって、バックルガイド76の剛性が補われている。
【0041】
また、バックルガイド76の厚さ方向一側(図5の矢印C方向側)のガイド長尺側壁部96には、抑制手段としての一対のガイド側係合部100が形成されている。一対のガイド側係合部100は、ガイド長尺側壁部96におけるバックルガイド76の幅方向中央部を挟んだ両側に形成されており、図6(A)に示されるように、バックルガイド76のガイド長尺側壁部96の車両上側の端部からバックルガイド76の厚さ方向外側(図6(A)の矢印C方向側)へ延びている。ガイド側係合部100の車両下側面の方向は、バックルガイド76の長手方向下側(図6(A)の矢印F方向側)に対してバックルガイド76の厚さ方向内側(図6(A)の矢印D方向側)へ傾斜されている。
【0042】
また、バックルガイド76のガイド長尺側壁部96のガイド側係合部100は、バックルガイド76及びバックルカバー60の長手方向に、バックルカバー60のカバー長尺側壁部68のカバー側係合部72と対向されており、バックルガイド76に対するバックルカバー60の車両上側の移動終点(図3図示状態)で、バックルカバー60のカバー長尺側壁部68のカバー側係合部72は、バックルガイド76のガイド長尺側壁部96のガイド側係合部100の車両下側面とバックルガイド76のガイド長尺側壁部96の外側面との間に入って、ガイド側係合部100の車両下側面とガイド長尺側壁部96とに挟まれる。
【0043】
さらに、バックルガイド76のガイド長尺側壁部96の一対のガイド側係合部100の間には、バックルカバー60のカバー長尺側壁部68の一対のガイドリブ70が入っており、バックルカバー60のガイドリブ70がバックルガイド76の一対のガイド側係合部100に案内されることによってバックルカバー60はその長手方向へ移動できる。
【0044】
また、図5及び図6(A)に示されるように、バックルガイド76の厚さ方向他側(図5の矢印D方向側)のガイド長尺側壁部98には、幅方向一側のガイド長尺側壁部96と同様に一対のガイド側係合部100が形成されている。図6(A)に示されるように、ガイド長尺側壁部98の一対のガイド側係合部100は、バックルガイド76のガイド長尺側壁部98の車両上側の端部からバックルガイド76の厚さ方向外側(図6(A)の矢印D方向)へ延びており、ガイド長尺側壁部98のガイド側係合部100の車両下側面の方向は、バックルガイド76の長手方向下側(図6(A)の矢印F方向側)に対してバックルガイド76の厚さ方向外側(図6(A)の矢印C方向側)へ傾斜されている。
【0045】
ガイド長尺側壁部98のガイド側係合部100は、バックルガイド76及びバックルカバー60の長手方向にバックルカバー60のカバー長尺側壁部74のカバー側係合部72と対向されており、バックルガイド76に対するバックルカバー60の車両上側の移動終点(図3図示状態)で、バックルカバー60のカバー長尺側壁部74のカバー側係合部72は、バックルガイド76のガイド長尺側壁部98のガイド側係合部100の車両下側面とバックルガイド76のガイド長尺側壁部98の内側面との間に入って、ガイド側係合部100の車両下側面とガイド長尺側壁部98とに挟まれる。
【0046】
さらに、バックルガイド76のガイド長尺側壁部98の一対のガイド側係合部100の間には、バックルカバー60のカバー長尺側壁部74の一対のガイドリブ70が入っており、バックルカバー60のガイドリブ70がバックルガイド76の一対のガイド側係合部100に案内されることによってバックルカバー60はその長手方向へ移動できる。
【0047】
また、図6(A)に示されるように、バックルガイド76に埋設された補強板92は、バックルガイド76のガイド長尺側壁部96、98内の車両上側端部においてバックルガイド76の厚さ方向外側へ曲げられて、ガイド側係合部100内に入っている。これによって、ガイド側係合部100の剛性が補われている。
【0048】
<本実施の形態の作用、効果>
本シートベルト装置10では、例えば、本シートベルト装置10が適用されるシート30に対応した車両のドアが閉状態から開状態に変化すると、このドアの開閉状態の変化によってカーテシスイッチ等のドア開閉検出手段等の検出手段によって検出される。また、例えば、乗員102がシート30に着座すると、シート30のシートクッション48等に設けられた荷重センサ等の乗員検出手段等の検出手段によってシート30への乗員102の着座が検出される。このような車両への乗員の乗車に伴うドアやシート30の状態の変化によって検出手段から制御手段へ出力される電気信号のレベルが切替わる。これによってモータアクチュエータ46が駆動されて、駆動ねじ44が回転されると、スライダ52がフレーム36のガイド壁40、42に案内されて車両後側へスライドされる。これによって、ワイヤロープ54が長手方向先端側へ移動されると、バックルボデー66がワイヤロープ54によって車両前斜め上側へ押圧される。
【0049】
このワイヤロープ54からの押圧力がバックルボデー66を介してバックルカバー60に伝わると、バックルカバー60のカバー長尺側壁部68、74のガイドリブ70がバックルガイド76のガイド側係合部100に案内されて、バックルカバー60は、車両前斜め上側(図2の矢印A方向側)へ移動される。このように、バックルカバー60が移動されることによって、乗員102はタング26をバックル50へ容易に係合させることができ、ウェビング18を容易に装着できる。
【0050】
一方、タング26がバックル50に係合されると、バックル50のバックルスイッチから制御手段へ出力される電気信号のレベルが切替わる。これによってモータアクチュエータ46が駆動されて、駆動ねじ44が回転されると、スライダ52がフレーム36のガイド壁40、42に案内されて車両前側へスライドされる。これによって、ワイヤロープ54が長手方向基端側へ移動されると、バックルカバー60がバックルボデー66を介してワイヤロープ54に引張られる。これによって、バックルカバー60のカバー長尺側壁部68、74のガイドリブ70がバックルガイド76のガイド側係合部100に案内されて、バックルカバー60は、車両後斜め下側(図3の矢印B方向側)へ移動される。
【0051】
ここで、図3に示されるように、バックルカバー60が、バックルガイド76に対して車両上側での移動終点に到達されると、図6(B)に示されるように、バックルカバー60のカバー長尺側壁部68のカバー側係合部72が、バックルガイド76のガイド長尺側壁部96のガイド側係合部100の車両下側面と、バックルガイド76のガイド長尺側壁部96の外側面との間に入って、カバー長尺側壁部68のカバー側係合部72が、ガイド長尺側壁部96のガイド側係合部100とガイド長尺側壁部96とに挟まれ、カバー長尺側壁部68のカバー側係合部72の車両上側面が、ガイド長尺側壁部96のガイド側係合部100の車両下側面に当接される。
【0052】
さらに、この状態では、バックルカバー60のカバー長尺側壁部74のカバー側係合部72が、バックルガイド76のガイド長尺側壁部98のガイド側係合部100の車両下側面と、バックルガイド76のガイド長尺側壁部98の外側面と、の間に入って、カバー長尺側壁部74のカバー側係合部72が、ガイド長尺側壁部98のガイド側係合部100とガイド長尺側壁部98とに挟まれ、カバー長尺側壁部74のカバー側係合部72の車両上側面が、ガイド長尺側壁部98のガイド側係合部100の車両下側面に当接される。
【0053】
ここで、バックルカバー60のカバー長尺側壁部68、74のカバー側係合部72の車両上側面の方向は、バックルカバー60及びバックルガイド76の長手方向に対してバックルカバー60及びバックルガイド76の厚さ方向外側へ傾斜されている。これに対して、バックルガイド76のガイド長尺側壁部96、98のガイド側係合部100の車両下側面の方向は、バックルカバー60及びバックルガイド76の長手方向に対してバックルカバー60及びバックルガイド76の厚さ方向内側へ傾斜されている。
【0054】
このため、バックルカバー60のカバー側係合部72の車両上側面が、バックルガイド76のガイド側係合部100の車両下側面に当接されることによって、バックルカバー60のカバー側係合部72の車両上側への移動のみならず、バックルカバー60及びバックルガイド76の厚さ方向外側へのカバー側係合部72の移動が、ガイド側係合部100によって抑制される。
【0055】
これによって、バックルカバー60が車両前後方向又は車幅方向に押圧されても、バックルカバー60の両カバー側係合部72が、バックルガイド76のガイド側係合部100とバックルガイド76のガイド長尺側壁部96、98とに挟まれた状態を保つことができる。これによって、バックルカバー60がバックルガイド76から外れることを効果的に抑制できる。
【0056】
しかも、バックルガイド76のガイド長尺側壁部96、98の両ガイド側係合部100は、補強板92によって剛性が補われている。このため、ガイド側係合部100は、バックルカバー60のカバー側係合部72によって押圧されても変形し難い。このため、バックルカバー60の両カバー側係合部72が、バックルガイド76のガイド長尺側壁部96、98のガイド側係合部100と、バックルガイド76のガイド長尺側壁部96、98とに挟まれた状態を保つことができ、バックルカバー60がバックルガイド76から外れることを効果的に抑制できる。
【0057】
また、バックルガイド76の両ガイド側係合部100が補強板92によって剛性が補われている。このため、バックルガイド76のガイド長尺側壁部96、98の車両上側端部からの両ガイド側係合部100の延出量を小さくしても、バックルカバー60のカバー側係合部72からの押圧力によるバックルガイド76の両ガイド側係合部100の変形を防止又は抑制できる。これによって、バックルガイド76を小型化でき、更には、バックルカバー60を小型化できる。これによって、バックル装置32の設置に必要なスペースを小さくできる。
【0058】
さらに、バックルカバー60のカバー側係合部72は、バックルカバー60の厚さ方向両側のカバー長尺側壁部68、74に形成され、バックルガイド76のガイド側係合部100は、バックルガイド76の厚さ方向両側のガイド長尺側壁部96、98に形成される。このため、バックルカバー60の幅方向側のガイド短尺側壁部94にカバー側係合部72を形成したり、バックルガイド76の幅方向側の壁部にガイド側係合部100を形成したりする構成に比べて、カバー側係合部72及びガイド側係合部100の形成範囲を大きくできる。これによっても、カバー側係合部72が、バックルガイド76のガイド側係合部100とバックルガイド76のガイド長尺側壁部96とに挟まれ、カバー側係合部72が、バックルガイド76のガイド側係合部100とバックルガイド76のガイド長尺側壁部98とに挟まれた状態を保つことができ、バックルカバー60がバックルガイド76から外れることを効果的に抑制できる。
【0059】
さらに、バックルカバー60及びバックルガイド76の厚さ方向一側では、バックルカバー60のカバー側係合部72が、バックルガイド76のガイド長尺側壁部96と、バックルガイド76のガイド側係合部100とに挟まれ、バックルカバー60及びバックルガイド76の厚さ方向他側では、バックルカバー60のカバー側係合部72が、バックルガイド76のガイド長尺側壁部98と、バックルガイド76のガイド側係合部100とに挟まれる。これによって、バックルカバー60に付与された車両前後方向又は車幅方向の荷重を、バックルガイド76の厚さ方向両側で受けることができ、ガイド側係合部100の変形を防止又は抑制でき、バックルカバー60がバックルガイド76から外れることを効果的に抑制できる。
【0060】
なお、本実施の形態では、バックルガイド76のガイド長尺側壁部96及びガイド長尺側壁部98の双方にガイド側係合部100がそれぞれ形成され、バックルカバー60のカバー長尺側壁部68及びカバー長尺側壁部74の双方にカバー側係合部72がそれぞれ形成された構成であった。しかしながら、ガイド側係合部100がバックルガイド76のガイド長尺側壁部96及びガイド長尺側壁部98の一方に形成され、ガイド側係合部100の形成位置に対応するように、カバー側係合部72がバックルカバー60のカバー長尺側壁部68及びカバー長尺側壁部74の一方に形成される構成であってもよい。
【0061】
また、本実施の形態では、ガイド側係合部100がバックルガイド76のガイド長尺側壁部96、98に形成され、カバー側係合部72が、バックルカバー60のカバー長尺側壁部68、74に形成された構成であった。しかしながら、ガイド側係合部100がバックルガイド76のガイド短尺側壁部86及びガイド短尺側壁部94の少なくとも一方に形成され、ガイド側係合部100の形成位置に対応するように、カバー側係合部72がバックルカバー60のカバー短尺側壁部69、75に形成されてもよい。
【0062】
さらに、本実施の形態では、バックルカバー60及びバックルガイド76を、その長手方向に対して直交する方向に切った断面形状が略長形状であったが、バックルカバー60及びバックルガイド76の断面形状は、円形、楕円形、正方形等の長方形以外の他の形状であってもよい。
【0063】
さらに、本実施の形態では、バックルガイド76のガイド側係合部100の剛性が補強板92によって補われた構成であったが、ガイド側係合部100内に補強板92が埋設されない構成であってもよい。
【0064】
また、本実施の形態では、支持部材としてのバックルガイド76が移動部材としてのバックルカバー60の内側に入る構成であったが、支持部材の内側に移動部材が入る構成であってもよい。
【0065】
さらに、本実施の形態は、支持部材としてのバックルガイド76に対する移動部材としてのバックルカバー60の移動方向が、車両前斜め上側(図2及び図3の矢印A方向側)及び車両後斜め下側(図2及び図3の矢印B方向側)であった。しかしながら、支持部材に対する移動部材の移動方向は、車両前後方向側、車両上下方向側、車幅方向側等であってもよく、支持部材に対する移動部材の移動方向は、特に限定されるものではない。
【0066】
また、本実施の形態は、移動部材としてのバックルカバー60が支持部材としてのバックルガイド76に対して移動されることによって、バックル50がバックルカバー60と共に移動される構成であった。しかしながら、支持部材に対する移動部材の移動によって、移動部材と共に移動される構成は、バックル50に限定されるものではない。例えば、支持部材に対する移動部材の移動によって、タング26が車両前側又は車両上側等へ移動される構成であってもよい。
【0067】
さらに、本実施の形態では、バックルカバー60を車両前斜め上側へ移動させるためのモータアクチュエータ46の制御が、カーテシスイッチ等のドア開閉検出手段やシート30への乗員102の着座を検出する乗員検出手段等の検出手段から出力される電気信号のレベルの切替わりに基づいて行われていた。
【0068】
しかしながら、このようなドア開閉検出手段や乗員検出手段から出力される電気信号のレベルの切替わりに基づく構成に限定されるものではない。例えば、乗員102が車両に乗車する際にドアロックを解除する解除操作に基づいてモータアクチュエータ46の制御が行われてもよいし、車両の室内や、ドアロックを解除するためのモータアクチュエータ46の操作スイッチを車両室内や車両用のリモートコントロールキーに設け、このような操作スイッチが乗員102に操作されることによってバックルカバー60を車両前斜め上側へ移動させるためのモータアクチュエータ46の制御が行われる構成としてもよい。
【0069】
すなわち、バックルカバー60を車両前斜め上側へ移動させるためのモータアクチュエータ46の制御は、乗員102が車両に乗車する際の車両の各部位に対する操作に基づくものであればよい。
【符号の説明】
【0070】
10 シートベルト装置
18 ウェビング
26 タング
50 バックル
60 バックルカバー(移動部材)
70 ガイドリブ(ガイド手段)
76 バックルガイド(支持部材)
92 補強板(補強手段)
100 ガイド側係合部(抑制手段)
図1
図2
図3
図4
図5
図6