(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
生物内に埋め込まれた、磁気的に読み取り可能かつ設定可能なバルブの現行設定を変更するためのツールであって、前記バルブが、外部断面、及び回転子の軸を中心として回転可能な、係止した状態と係止解除した状態とを有する内部回転子を有する、ツールであって、
ロケーターであって、
前記バルブの上方に配置されるとき、前記回転子の軸と整列する中心と、
前記回転子の軸とほぼ垂直な第1の寸法と、
前記第1の寸法とほぼ垂直で、かつ容積を形成する第2の寸法を有する壁と、を備えるロケーターと、
前記容積内に配置されるアジャスターであって、
少なくとも部分的に前記容積内に配置される調整可能な外壁と、
前記内部回転子を係止解除し、磁気軸を有し、前記アジャスターのほぼ中心に配置される、磁石と、を備えるアジャスターと、を備え、
前記調整可能な外壁が、前記ロケーターの前記第1の寸法とほぼ等しいかそれ未満の第1の位置寸法を有し、前記アジャスターが、前記ロケーターの前記中心の周りを回転するのを可能にし、
前記アジャスターが前記容積内に配置され、かつ前記調整可能な外壁が前記第1の位置寸法を有するとき、前記磁気軸が、前記ロケーターの前記中心と整列し、
前記調整可能な外壁が、前記ロケーターの前記第1の寸法未満で、前記第1の位置寸法未満である第2の位置寸法を有し、前記ロケーターの前記容積内で前記アジャスターが、側方に動くこと、回転して動くこと、及び軌道上を動くことのうちの少なくとも2つを行うのを可能にし、
前記アジャスターが前記容積内で配置され、かつ前記調整可能な外壁が前記第2の位置寸法を有するとき、前記磁気軸が、前記ロケーターの前記中心との整列をずらすことができ、
前記磁気軸が、前記回転子の軸と整列するとき、前記回転子が、前記係止解除した状態であり、
前記回転子が前記係止解除した状態にあるとき、前記アジャスターの前記回転が、前記バルブを設定する、ツール。
前記可撓性要素が、前記第2の位置寸法又は第1の位置寸法のうちの1つに前記調整可能な外壁が動くことができるように、それぞれ、圧縮されるか、又は膨張するかのいずれかである、請求項4に記載のツール。
一旦前記磁石が前記回転子を係止解除すると、前記磁気軸と回転子の軸との整列がずれていても、前記磁石が前記回転子を前記係止解除した状態に維持する、請求項1に記載のツール。
生物に埋め込まれた、磁気的に読み取り可能かつ設定可能なバルブの現行設定を変更するためのツールであって、前記バルブが、外部断面と、回転子の軸を中心として回転可能な、係止した状態及び係止解除した状態を有する内部回転子とを有する、ツールであって、
ロケーターであって、
前記バルブの上方に配置されるとき、前記回転子の軸と整列する中心と、
前記回転子の軸とほぼ垂直な第1の寸法と、
前記第1の寸法とほぼ垂直で、かつ容積を形成する第2の寸法を有する壁と、
前記容積内に配置された再中心合わせ要素と、を備えるロケーターと、
前記容積内に配置されるアジャスターであって、
少なくとも部分的に前記容積内に配置される外壁と、
前記内部回転子を係止解除し、磁気軸を有し、前記アジャスターのほぼ中心に配置される、磁石と、を備えるアジャスターと、を備え、
前記外壁が、前記ロケーターの前記第1の寸法未満のアジャスター寸法を有し、前記ロケーターの前記容積内で前記アジャスターが、側方に動くこと、回転して動くこと、及び軌道上を動くことのうちの少なくとも2つを行うのを可能にし、
前記再中心合わせ要素は、前記ロケーター内で前記アジャスターを中心に置くように構成され、これは、前記磁気軸が前記ロケーターの前記中心と整列することであり、前記アジャスターが前記ロケーターの前記中心の周りを回転することを可能にし、
前記アジャスターが前記容積内に配置されるとき、前記磁気軸が前記ロケーターの前記中心との整列をずらす可能性があり、
前記磁気軸が、前記回転子の軸と整列するとき、前記回転子が、前記係止解除した状態であり、
前記回転子が前記係止解除した状態にあるとき、前記アジャスターの前記回転が、前記バルブを設定する、ツール。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下の発明を実施するための形態では、関連する教示の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が、例として説明される。しかしながら、本開示はかかる詳細なしに実践されてもよいことが当業者には明らかであろう。他の場合には、本開示の態様を不必要に不明瞭にするのを避けるために、周知の方法、手順、構成要素、及び/又は回路機構が、比較的高い水準で、詳細を含まずに記載されている。
【0018】
本発明の方法及び一体型ツールは、埋め込み可能で、動的な調整ツールを使用して、現行設定から目標設定に磁気的に設定可能なバルブ(つまり、バルブ)を、医師が一貫して、かつ確実に設定を変更する(つまり、調整する)ことを可能にする。実施例では、バルブは、バルブの設定を介して水頭症患者のCSF排出流量及び排出圧の少なくとも一方を制御するよう使用され、患者の頭皮又は患者の皮膚の他の部分の下部に埋め込まれ、かつ患者の皮膚の外部(つまり、上方)から調整可能である。
【0019】
水頭症バルブの生体外読み取り及び調整のための他のツール及び方法が、「Tools and Methods for Programming an Implantable Valve」と題する米国特許第8,038,641号に開示され、これは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。本発明の範囲内において、本明細書で開示する様々な実施例の特徴は任意の組み合わせで使用されて、埋め込み可能なバルブの読み取り及び調整のための追加の一体型ツール、及び方法を構成することができる。
【0020】
本発明のツール及び方法により読み取り及び調整される水頭症バルブは、磁気ローターを含み、ローター軸を中心とするローターの回転的配向がバルブの現行設定を指示し、またその修正に使用される。外部から適用された磁場は、回転子軸を中心として回転子を回転させて、バルブを目標設定に調整するために使用することができる。更に、いくつかの水頭症バルブは、浮遊磁場によるバルブの偶発的調整を防止するための係合要素を含み、回転子軸を中心として回転子を回転させる前にバルブを係止解除するためにバルブ調整用の磁場を回転子軸に沿って適用することを必要とする。
【0021】
バルブを調整するために、又は回転子の配向を感知してバルブを読み取るために、磁場を適用する任意の非侵襲手段を、本発明のツール及び方法に組み込むことができる。いくつかの実施形態では、バルブを調整するために外部から適用された磁場は、回転子軸を中心として物理的に配向できる1つ又は2つ以上の永久磁石を使用して提供される。他の実施形態では、バルブを調整するために外部から適用された磁場は、回転子軸を中心として電子的又は物理的に配向できる磁場を有する1つ又は2つ以上の電磁石を使用して提供される。
【0022】
現行バルブ設定を読み取ることは、回転子軸を中心とする磁気回転子の回転配向を感知することにより達成される。いくつかの実施形態では、回転配向の感知は、磁気コンパスなどの磁気的反応性機械装置を使用して達成される。他の実施形態では、回転配向の感知は、磁場を測定する能力を有する1つ又は2つ以上の電子センサーを使用して達成される。
【0023】
図1A、
図1B、及び
図1Cは、患者の皮膚102の下に埋め込まれた、一般化された埋め込み可能なバルブ100を図示する。バルブ100は、磁場の適用によって、バルブ100を調整するために、その周りを回転子104が回転することができる、回転子軸106を有する磁気回転子104を含む。一実施例では、バルブ100は、ローター軸106を中心としたローター104の所定の複数の回転的配向に対応する所定の複数の設定を有する。一実施例では、複数の設定は8つの設定を含む。
【0024】
バルブ100は、磁気的に回転可能な回転子を備え、かつ磁気的に係止解除できるバルブを更に備える、任意の磁気的に設定可能な埋め込み可能バルブとすることができることが理解されるべきである。一実施形態では、バルブ100は、回転子軸106に沿った回転子104の変位によって、回転子軸106を中心とする回転に対して係止解除され、この変位は回転子軸106に沿って吸引性磁場を適用することにより提供される。更なる実施形態では、吸引性磁場及び回転子軸を中心として回転子を回転させるための磁場は、永久磁石又は電磁石のどちらかとすることができる単一磁気源により提供される。
【0025】
図1Aは、回転子104が係止した位置にあるときの、バルブ100の断面である。回転子104は、係止要素108中に設定される。係止要素108は、回転子104が回転子の軸106を中心として代替的な設定へと回転するのを防止するように構成される。いくつかの実施例では、回転子104は、係止されている間、バルブ100内で回転することができることに留意されたい。
図1Bは、回転子の軸106を中心とする、回転子104の所定の回転配向を可能にするように、係止要素108が回転子の軸106の周りで離隔配置されることを図示する。回転子104の所定の回転配向は、バルブ100の流れ及び圧力設定に対応する。例えば、バルブ100は、8つの別個の設定の間で、圧力を0〜500mm H
2Oに維持するために、5〜50ml/時間の流量に設定することができる。
図1Cは、回転子104が回転子の軸106に沿って変位しているという事実を除いて、
図1Aと同一の断面である。この変位は、回転子104を係止要素108から除去し、回転子104は、今や回転子の軸106の周りを自由に回転する。一旦回転子の軸106の周りを新しい位置へと回転すると、回転子104は、新しい位置にとどめるように、回転子104を係止するために、係止要素108内に戻って設定される可能性がある。
【0026】
図2Aは、患者の頭蓋Sの皮膚102の下に埋め込まれたバルブ100を図示する。一旦埋め込まれると、バルブは、皮膚の下であり典型的には毛髪によって覆われる。追加的に、バルブを包囲する区域は、特に手術の後、局所的な腫脹を経験する場合がある。皮膚102の下のバルブ100の位置を特定するために、ユーザーは典型的には、バルブ100を感じることができるまで、皮膚102を触診する。一実施例では、バルブの調整を容易にするために、ロケーター200は、頭蓋Sの皮膚102の上の、バルブ100の上方に置かれる。
【0027】
図2Bは、ロケーター200の実施例を図示する。ロケーター200は、典型的には円形とすることができ、バルブ100の長さLより長い直径Dを有することができる。ロケーター200は、バルブ100と同様に形作られた、切り取り部202又は間隙を有することができる。これによって、バルブ100の上方に置かれるとき、ロケーター200を適正な方向に配向することができる。切り取り部202は、一旦バルブ100の上方に置かれると、回転子の軸106がロケーター200の中心204と整列するように配向することができる。実施例は円形とすることができるが、ロケーター200は、下記の回転及び並進の運動を可能にする任意の形状を有することができる。したがって、一実施例では、ロケーター200は、円形ではなく多数の線分から構成することができる。
【0028】
ロケーター200は、表示器206も有することができ、これらは直径D(周辺208は、2×直径Dと等しい)によって画定される周辺208の外側に延在する花弁状、又はタブとすることができる。
図2Cは、患者の頭蓋S上のバルブ100の上方に置かれるロケーター200の上面図を図示する。
【0029】
図2Dは、バルブ100とロケーター200との両方を図示する断面である。ロケーター200の切り取り部202は、バルブ100の上方に置くことができ、皮膚102も許容し得る、バルブ100の小さい部分を受容することさえもできる。切り取り部202は、ロケーター200の底部210に形成することができる。ロケーター200は、底部210に従属し、一実施例では、全底部210を取り囲む、周囲壁212も有することができる。表示器206は、周囲壁212に従属することができ、周囲壁212の高さ214は、ロケーター200内に空間又は容積を形成することができる。
【0030】
ここで、
図3A及び
図3Bに移ると、アジャスター300の実施例が図示される。アジャスター300は、中を見るために切開され、コア302の内側に固定された1つ又は2つ以上の磁石304を含む磁気コア302を有することができる。上記のように、磁石304は、永久磁石又は電磁石とすることができる。一実施例では、コア302は、アジャスター300の内側で、中心合わせすることができる。磁石304は、コア302及びアジャスター300の内側とも中心合わせすることができる、磁気軸306を形成することができる。磁気軸306は、アジャスター300が磁気回転子104に結び付けられた磁力の一番強い、磁石304の磁場の交点とすることができる。アジャスター300は、コア302のための空洞を形成するために、底部308、及び底部308から延在する壁310も有することができる。壁310は、アジャスター300の円形の外周とすることができ、又は2つ若しくは3つ以上の区分から形成することができる。壁310は、1つ又は2つ以上の弾力的要素(例えばバネ)314によって、第1の壁直径312で適所に保持することができる。いくつかの実施例では、回転、ねじり、又は圧縮動作とすることができる、作動動作により、バネ314は、圧縮され、又は屈曲し、壁310は、第2の壁位置310aまで、コアに向かって引かれる。第2の壁位置310aは、第2の壁直径316を提供する。第2の壁直径316は、第1の壁直径312より小さい可能性がある。一旦作動動作が開放されると、バネ314を解放することができ、壁は第1の壁直径312の位置に戻ることができる。一実施例では、コア302は、アジャスター内のその位置を変更せず、壁310のみがその相対的な位置を変更することに留意されたい。
【0031】
上記に記載されるように、弾力的要素314は、ロケーター200内でアジャスター300を再中心合わせするために使用することができる。一実施例では、再中心合わせは、結果的に、磁気軸306とロケーター200の中心204とを同軸にする。しかしながら、アジャスター300をロケーター200内で回転するときに、何らかの触知できるフィードバックを提供する補助となるロケーター200及びアジャスター300内の他の要素(図示せず)、例えば、戻り止めボール及びカム機構も、アジャスター300を再中心合わせするために使用することができる。
【0032】
図3Cに図示するように、第1の壁の直径312は、ロケーター200の直径Dにほぼ等しく、一実施例では、より小さい.このようにして、アジャスター300は、ロケーター200の一部分の中に嵌合し、かつ内側で回転することができる。一実施例では、アジャスター308の底部は、ロケーター210の底部と接触することができる。アジャスター300が、第1の壁直径312位置にあるとき、アジャスター壁310とロケーター200の周囲壁212との間には間隙がわずかにあるか、又は、全くない可能性がある。2つの壁212と310との間のこの嵌合は、ロケーター200内のアジャスター300の、ほとんどの又は全ての側方若しくは軌道上の運動を防止する可能性がある。一実施例では、壁310が、第1の壁直径312であるときの唯一の可能にされる運動は、ロケーター200内の、中心204の周りの回転運動である。この実施例は、アジャスター300が表示器206の間で回転するのを可能にする。第1の壁直径312位置では、磁気軸306は、ロケーター200の中心204と整列する、又は同軸とすることができる。
【0033】
一旦作動動作がアジャスター300に適用されると、壁は、第2の壁位置310aとなり、第2の壁直径316もまた、ロケーター200の直径D未満となる。一実施例では、
第1の壁直径312≦D、かつ第2の壁直径316<<D。
【0034】
代替的には、
第2の壁直径316<第1の壁直径312≦D。
【0035】
この直径の第2の壁直径316への低減は、アジャスター壁310aとロケーター200の周囲壁212との間の間隙318を可能にする。この間隙318は、ロケーター200内のアジャスター300の側方運動及び軌道上の運動を可能にする。この運動は、磁気軸306が、ロケーター200の中心204との整列から外れる、すなわち非同軸となることを可能にする。壁212、310aを相互に接触して置き、壁212と310aとの間の接触を維持しながらアジャスター300を動かすことによって、アジャスター300は、
図3Dのロケーター200位置に対して、側方に動くこと、上下に動くこと、左右に動くことができ、又はロケーター200の内側で軌道運動することができる。上記の実施例のように、一旦作動動作が除去されると、壁310は、第1の壁直径312位置に戻ることができ、側方動作及び軌道上の動作が防止され、回転運動のみが許可される。
【0036】
図4Aは、実施例の3つの要素、すなわちバルブ100、ロケーター200、及びアジャスター300を図示する。ロケーター200は、バルブの回転子の軸106の上方204で中心合わせされる。一旦アジャスター300がロケーター200内に置かれると、その結果磁気軸306は、ロケーター200の中心204及びバルブの回転子の軸106と同軸とすることができる。一実施例では、この位置でのみ、特に磁気軸306が回転子の軸106と同軸になるときに、磁石304によって発生する磁場が、回転子104が係止要素108から出て、調整される位置に入るように変位させるために整列する。回転子104の位置を調整するために、アジャスター300は、ロケーター200内で回転し、磁石304は回転子104を次の位置へと動かす。一旦アジャスター300がロケーター200から除去されると、回転子104は、係止する位置へと位置し直し、係止要素108によって、あらゆる更なる運動が制限される。
【0037】
上記に記載される調整位置は、典型的にはユーザーによる最初の試行では達成するのが困難である。上記に注記したように、少なくとも毛髪及び腫脹は、ユーザーがバルブ100の上方でロケーター200の整列を得られない理由である。
図4Bは、整列のずれの例を図示する。ロケーター200の中心204が、回転子の軸106と整列していない場合、恐らく磁気軸306が回転子の軸106と同軸になっておらず、調整可能にするように回転子104を変位させることができない。この状況では、バルブ100を調整するようにアジャスター300を位置付けるために多数の試行が行われる。一実施例では、磁気軸306が回転子の軸106と同軸になったときに、ユーザーにはフィードバックがなく、したがってユーザーは、調整がなされたと容易に信じてしまう可能性がある。調整を確認するために、ユーザーは、回転子104の位置を判定するための別個のツールを必要とする。回転子104の位置を決定するために表示器(図示せず)を使用することができ、表示器が、バルブ100が調整されていないことを報告する場合、ユーザーは、調整を実施する目的で磁気軸306を回転子の軸106とさせようとするために、ロケーター200とアジャスター300とを用いてプロセスを繰り返す必要がある。
【0038】
ロケーター200内でアジャスター300が動くことができるようにすることで、一実施例では、この問題を解決することができる。壁310aを第2の壁直径316に設定することによって、アジャスター300はロケーター200内で動くことができる。これは、ロケーター200の整列していない中心204から磁気軸306が離れるように動くことを可能にする。これは、回転子104を係止解除するように、磁気軸306が回転子の軸106と同軸の位置に動くことができる機会を増やす。一実施例では、一旦回転子104が係止解除されると、ロケーター200内でアジャスター300を側方か又は軌道上のいずれかに動かすことは、回転子104が係止した位置へと動くことを許容しない。したがって、一旦壁310が第1の壁直径312へと戻ると、アジャスター300の最終的な位置は、調整を実施するために磁気軸306を回転子の軸106と同軸にさせる必要がない。
【0039】
図5A〜
図5Cは、この原理を図式的に図示する。
図5Aは、回転子の軸106、ロケーター200の中心204、及びアジャスター300の磁気軸306のバルブ100内の初期位置である。回転子の軸104は、位置(4,4)であり、中心204及び磁気軸306は、位置(2,2)である。したがって、磁気軸306は、回転子の軸106とは同軸ではなく、回転子104の調整を実施することができない。
図5Bは、ユーザーが作動動作を適用したときの位置を図示し、壁310aは、第2の壁直径316位置にあり、アジャスター300をロケーター200内で動かす。線320は、アジャスター300、したがって磁気軸306がとることができる、可能性のある経路を図示し、結果的に、磁気軸306は、回転子の軸106と同軸になる。中心204の座標(2,2)及び回転子の軸106の座標(4,4)は変化しておらず、磁気軸306の位置(今では(4,4))のみが変化したことに留意されたい。一旦両者が同軸になると、回転子104は、係止解除し、
図5Cでは、壁310が第1の壁直径312位置に戻るとき、磁気軸306は、中心204と同心のその位置へと322を戻ることができる。一実施例では、アジャスター300は、回転子104が係止解除しているという情報をユーザーに提供しない。これは、磁気軸306と回転子の軸106とが整列する機会を増やすロケーター200内のアジャスター300の動作である。両者は整列するので、ここでユーザーは、調整を実施することができ、回転子104は、アジャスター300に応答することができる。一実施例では、一旦アジャスター300がロケーター200から除去されると、回転子106は、係止した位置に戻るのみであり、ロケーター200内でのアジャスター300の運動は、回転子104を係止しない。
【0040】
図6は、この方法の実施例のフローチャートを図示する。ユーザーは、バルブ100の位置を特定するために皮膚102を触診することができる(工程400)。一旦位置特定されたら、ユーザーは、ロケーター200をバルブ100の上方に位置することができる(工程402)。位置は、バルブ100の回転子の軸106とロケーター200の中心204とが、整列することができるか、又は整列することができないかのいずれかである可能性がある。ロケーター200を適所に用いて、ユーザーは、例えば、表示器ツール(図示せず)を用いて回転子104の既存の設定を判定することができる(工程404)。次いで、ユーザーは、アジャスター300をロケーター200内に挿入し(工程406)、作動動作を実施し(工程408)、壁を第2の壁直径316位置に動かす(工程410)。次いで、この実施例では、ユーザーは、磁気軸306が回転子の軸106と同軸になって、回転子104を係止解除するまで、アジャスター300をロケーター200内で、動かすことができる(工程412)。この運動を、アジャスター300をロケーター200内で「フローティング」する、と呼ぶことができる。磁気軸306は、次いで、回転子の軸106との整列から外れるように動き(工程414)、壁310は、第1の壁直径312位置に動いて戻る(工程416)。ユーザーが回転子104の設定を、アジャスターを用いて、一実施例では、アジャスター300を回転することにより、調整する間、回転子104は係止解除したままである(工程418)。次いで、アジャスター300は、ロケーター200から除去され(工程420)回転子104をその新しい設定へと係止する(工程422)。次いで、ユーザーは、典型的には表示器ツールを用いて新しい設定を確認する(工程424)。
【0041】
方法の単純化した実施例では、
図7は、ユーザーがロケーター200をバルブ100の上方に位置することができることを図示し(工程450)、ロケーター内に配置されるアジャスター300のサイズを低減する(工程452)。ユーザーは、磁気軸306の場所をバルブの回転子の軸106と整列し、回転子106を調整のために係止解除するまで、移動することができる(工程454)。磁気軸306は、回転子の軸106との整列から外れるように動かすことができるが、回転子104は、係止解除したままである(工程456)。回転子104は、ロケーター200内のアジャスター300を回転することによって調整することができる(工程458)。次いで、回転子104は、アジャスター300を除去することによって係止することができる(工程460)。下記で考察し、
図10A〜
図10Dに図示する別の実施例では、アジャスターは、ロケーター上の再中心合わせ要素を使用してロケーター内で再中心合わせすることができる(工程457)。
【0042】
図8は、磁気的に読み取り可能かつ設定可能な生物内に埋め込まれたバルブ100の現行設定を変更するためのツール500の別の実施例を図示する。バルブ100は、係止した状態と係止解除した状態とを有する回転子の軸を中心として回転可能な内部の回転子104を有する。ツールは、バルブ100の上方にロケーター600を配置するときに中心602を回転子の軸106と整列させる、ロケーター600を含む。この実施例では、ロケーター600は、リングであり得、バルブの底部または切り取り部のいずれも有しない。ロケーター600は、回転子の軸106とほぼ垂直な第1の寸法604も有することができる。第1の寸法604は、リング600の直径とすることができる。リング600の壁606は、第1の寸法604とほぼ垂直な第2の寸法606を有することができる。壁606は、リングが、アジャスター700をその中に配置することができる深さを有する容積を形成することができる。
【0043】
アジャスター700は、少なくとも部分的にリング600の壁606内に嵌合する調整可能な外壁702を有する。アジャスター700は、磁気軸706を有する少なくとも1つの磁石704を有する。磁石704は、バルブの内部回転子104を係止解除するのに十分強い磁気を有する。一実施例では、磁石704は、調整可能な外壁702のほぼ中心708に配置される。調整可能な外壁702は、ほぼロケーター600の第1の寸法604未満の、第1の位置寸法710を有する。このサイズ設定は、アジャスター700がロケーター600の中心602の周りを回転するのを可能にする。実施例では、アジャスター700を中心602の周りで回転可能にすることが、リング600内での唯一の運動となり、別個に形成された部品間の典型的な活動量を少なくする原因となる。
【0044】
磁気軸706は、アジャスター700がその中に配置され、調整可能な外壁702が第1の位置寸法710を有するときに、ロケーター600の中心602と整列することができる。調整可能な外壁702は、第1の寸法604より小さく、かつ第1の位置寸法710より小さい第2の位置寸法712も有する。このサイズ設定は、アジャスター700がリング600の内側でより自由に動くことを可能にする。アジャスター700は、ロケーター600内を少なくとも側方に動くこと、回転して動くこと、及び軌道上を動くことができる。この運動は、アジャスター700がその中に配置され、かつ調整可能な外壁702が第2の位置寸法712を有するとき、磁気軸706のリング600の中心602との整列をずらすことができる。磁気軸706が回転子の軸106と整列するとき、回転子104は、係止解除した状態へと動き、係止解除したとき、アジャスター700の回転は、バルブ100を設定する。一旦アジャスター700がロケーター600から除去されると、回転子104は、係止した状態に戻ることができる。一旦磁石704が回転子104を係止解除すると、磁気軸106と回転子の軸106の整列がずれていても、磁石704は回転子104を係止解除した状態に維持する。
【0045】
1つ又は2つ以上のバルブ設定を表示するために、複数の表示器608を、壁606上に配置することができる。一実施例では、表示器608は、切り欠き又はリング600上の線とすることができる。
【0046】
可撓性要素714は、第1の位置寸法710又は第2の位置寸法712のうちの1つに、調整可能な外壁702を付勢することができる。したがって、アジャスター700は、その静的な状態のどちらかの位置とすることができる。可撓性要素714は、調整可能な外壁702が位置寸法710、712の間で動き、次いで、その静的な状態に動いて戻ることができるように、圧縮又は膨張することができる。可撓性要素714は、ユーザーが非静的位置を達成することによって、適所に係止する、又は力によって保持することができる。
【0047】
上記のすべての寸法は、直径とすることができる。
【0048】
図9は、磁気的に調整可能なバルブ100を、現行設定から目標設定へと調整するための方法の別の実施例を図示する。方法は、ロケーターをバルブの上方に位置すること(工程800)と、アジャスターを少なくとも部分的にロケーター内に配置すること(工程802)と、を含む。アジャスターが、ロケーター内で側方に動くこと、回転して動くこと、及び軌道上を動くこと、のうちの少なくとも2つを行うのを可能にする(工程804)。これは、アジャスターの寸法をロケーターの同等な寸法未満に低減する工程を含むことができる(工程806)。換言すれば、ロケーターの直径と比較して、アジャスターの直径を低減することであり、この運動は、アジャスターをロケーターと非同心にすることを可能にする。運動の間に、磁気軸を回転子の軸と整列し、回転子を係止解除した状態へと変位させること(工程808)。磁気軸と回転子の軸との整合がずれているとき、磁石は、係止解除した状態をまだ維持している(工程810)。次いで、目標設定に対してバルブを調整する(工程812)。バルブを調整することは、アジャスターがロケーター内で回転可能なように、アジャスターの寸法を拡大することを含むことができる(工程814)。次いで、バルブは、アジャスターをロケーターから除去することによって、バルブ回転子を係止した状態に置くことによって再度係止することができる(工程816)。更に、アジャスターは、低減した寸法又は拡大した寸法のうちの1つを維持するために、付勢することができる(工程818)。
【0049】
アジャスターをロケーター内でフローティングすることの他の実施例を、
図10A〜
図10Dに図示する。これらの実施例では、ロケーター900は、1つ又は2つ以上の再中心合わせ要素902を含むことができる。
図10A及び
図10Bでは、再中心合わせ要素902は、より小さい中央リング904を支えるバネ902aである。リング904は、より小さいサイズのアジャスター1000を受容するようにサイズ設定される。この実施例では、より小さい、とは、アジャスターの直径より小さい可能性があるが、リングに嵌合するようにサイズ設定される。上記に注記したように、より小さい直径は、第2の壁直径316と同様である可能性がある。すべてのバネ902aのバランスがとれているとき、アジャスター1000、及びその磁気軸1002は、ロケーター900内で中心合わせすることができる。しかしながら、バネ902aは、磁気軸1002を回転子の軸と整列するのを補助するために、より大きいロケーター900の中でリング904、ひいてはアジャスター1000が動くのを可能にする。
【0050】
図10C及び
図10Dは、ロケーター900の、再中心合わせ要素902を有する、別の実施例を図示する。この実施例では、再中心合わせ要素902は、触知することができる要素902bとすることができる。触知できる要素902bは、ロケーター900の盛り上がった表面、又は溝になった表面とすることができる。触知できる要素902bは、ロケーターの外壁906から内向きに設定される。一実施例では、触知できる要素902bは、円形のパターンで設定され、バルブの設定位置に対応する。
【0051】
相応して、アジャスター1000は、嵌合する触知できる表面1004、溝又は盛り上がった表面を有することができる。触知できる要素902b及び嵌合する触知できる表面1004が、相互に適正に設定されるとき、及びユーザーがロケーター900の内側のアジャスター1000を回転するとき、ユーザーのために、何らかの形態の物理的又は聴覚的なフィードバックがある。フィードバックを受信するための適切な設定は、アジャスター1000が、ロケーター900内で中心合わせするときである。
【0052】
別の実施例では、アジャスター1000が、ロケーター900内で中心合わせすとき、物理的フィードバックも提供することができる。いずれの実施例でも、アジャスター1000がロケーター900内で動くとき、ユーザーはフィードバックがない、又は弱いフィードバックを経験し、ユーザーにアジャスター1000が中心合わせされていないことを警告する。これによって、ユーザーがアジャスター1000をフロートし、次いで、バルブを調整するためにこれを再中心合わせする。
【0053】
更に上記に対して、一実施例では、触知できる要素902b及び嵌合する触知できる表面1004は、逆にすることもできる。これにより、ユーザーに送付されたフィードバックは、アジャスター1000が中心合わせされていないときにのみ経験することができる。一旦中心合わせされると、いかなるフィードバックもユーザーに提供されない。
【0054】
前述は、最良の形態と考えられるもの、及びその実施例を記載してきたが、様々な修正がこれになされてもよく、本明細書に開示された目的物は、様々な形態及び実施例で実施されてもよく、教示は様々な用途に適用されてもよく、そのほんの一部のみが本明細書に記載されることが理解される。以下の特許請求の範囲によって、本教示の真の範囲内に包含される、任意の及びすべての用途、改良、及び変形を特許請求することが意図される。
【0055】
〔実施の態様〕
(1) 生物内に埋め込まれた、磁気的に読み取り可能かつ設定可能なバルブの現行設定を変更するためのツールであって、前記バルブが、外部断面、及び回転子の軸を中心として回転可能な、係止した状態と係止解除した状態とを有する内部回転子を有する、ツールであって、
ロケーターであって、
前記バルブの上方に配置されるとき、前記回転子の軸と整列する中心と、
前記回転子の軸とほぼ垂直な第1の寸法と、
前記第1の寸法とほぼ垂直で、かつ容積を形成する第2の寸法を有する壁と、を備えるロケーターと、
前記容積内に配置されるアジャスターであって、
少なくとも部分的に前記容積内に配置される調整可能な外壁と、
前記内部回転子を係止解除し、磁気軸を有し、前記アジャスターのほぼ中心に配置される、磁石と、を備えるアジャスターと、を備え、
前記調整可能な外壁が、前記ロケーターの前記第1の寸法とほぼ等しいかそれ未満の第1の位置寸法を有し、前記アジャスターが、前記ロケーターの前記中心の周りを回転するのを可能にし、
前記アジャスターが前記容積内に配置され、かつ前記調整可能な外壁が前記第1の位置寸法を有するとき、前記磁気軸が、前記ロケーターの前記中心と整列し、
前記調整可能な外壁が、前記ロケーターの前記第1の寸法未満で、前記第1の位置寸法未満である第2の位置寸法を有し、前記ロケーターの前記容積内で前記アジャスターが、側方に動くこと、回転して動くこと、及び軌道上を動くことのうちの少なくとも2つを行うのを可能にし、
前記アジャスターが前記容積内で配置され、かつ前記調整可能な外壁が前記第2の位置寸法を有するとき、前記磁気軸が、前記ロケーターの前記中心との整列をずらすことができ、
前記磁気軸が、前記回転子の軸と整列するとき、前記回転子が、前記係止解除した状態であり、
前記回転子が前記係止解除した状態にあるとき、前記アジャスターの前記回転が、前記バルブを設定する、ツール。
(2) 前記ロケーターが、
前記バルブの上方に前記ロケーターを配置するためのガイドと、
前記壁上に配置される、1つ又は2つ以上のバルブ設定を表示する、複数の表示器と、を更に備える、実施態様1に記載のツール。
(3) 一旦前記アジャスターが、前記ロケーターの前記容積から除去されると、前記回転子が前記係止した状態に戻る、実施態様1に記載のツール。
(4) 前記アジャスターが、
前記調整可能な外壁を、前記第1の位置寸法又は前記第2の位置寸法のうちの1つに付勢する可撓性要素を更に備える、実施態様1に記載のツール。
(5) 前記可撓性要素が、前記第2の位置寸法又は第1の位置寸法のうちの1つに前記調整可能な外壁が動くことができるように、それぞれ、圧縮されるか、又は膨張するかのいずれかである、実施態様4に記載のツール。
【0056】
(6) 一旦前記磁石が前記回転子を係止解除すると、前記磁気軸と回転子の軸との整列がずれていても、前記磁石が前記回転子を前記係止解除した状態に維持する、実施態様1に記載のツール。
(7) 前記第1の寸法、前記第1の位置寸法、及び前記第2の位置寸法が、それぞれ第1の直径、第1の位置直径及び第2の位置直径である、実施態様1に記載のツール。
(8) 生物に埋め込まれた、磁気的に読み取り可能かつ設定可能なバルブの現行設定を変更するためのツールであって、前記バルブが、外部断面と、回転子の軸を中心として回転可能な、係止した状態及び係止解除した状態を有する内部回転子とを有する、ツールであって、
ロケーターであって、
前記バルブの上方に配置されるとき、前記回転子の軸と整列する中心と、
前記回転子の軸とほぼ垂直な第1の寸法と、
前記第1の寸法とほぼ垂直で、かつ容積を形成する第2の寸法を有する壁と、
前記容積内に配置された再中心合わせ要素と、を備えるロケーターと、
前記容積内に配置されるアジャスターであって、
少なくとも部分的に前記容積内に配置される外壁と、
前記内部回転子を係止解除し、磁気軸を有し、前記アジャスターのほぼ中心に配置される、磁石と、を備えるアジャスターと、を備え、
前記外壁が、前記ロケーターの前記第1の寸法未満のアジャスター寸法を有し、前記ロケーターの前記容積内で前記アジャスターが、側方に動くこと、回転して動くこと、及び軌道上を動くことのうちの少なくとも2つを行うのを可能にし、
前記再中心合わせ要素は、前記ロケーター内で前記アジャスターを中心に置くように構成され、これは、前記磁気軸が前記ロケーターの前記中心と整列することであり、前記アジャスターが前記ロケーターの前記中心の周りを回転することを可能にし、
前記アジャスターが前記容積内に配置されるとき、前記磁気軸が前記ロケーターの前記中心との整列をずらす可能性があり、
前記磁気軸が、前記回転子の軸と整列するとき、前記回転子が、前記係止解除した状態であり、
前記回転子が前記係止解除した状態にあるとき、前記アジャスターの前記回転が、前記バルブを設定する、ツール。
(9) 前記再中心合わせ要素が、弾力的要素、及びリング、又は1つ若しくは2つ以上の触知できる要素のうちの1つである、実施態様8に記載のツール。
(10) 磁気的に調整可能なバルブを現行設定から目標設定へと、調整する方法であって、前記バルブは患者の皮膚の下に埋め込まれ、前記バルブは、回転子の軸を中心として回転可能な、係止した状態と係止解除した状態とを有する内部回転子を有する、方法であって、
ロケーターを前記バルブの上方に定置することと、
磁気軸を有する磁石を有するアジャスターを、少なくとも部分的に前記ロケーター内に配置することと、
前記アジャスターが前記ロケーター内で、側方に動くこと、回転して動くこと、及び軌道上を動くこと、のうちの少なくとも2つを行うのを可能にすることと、
前記磁気軸を前記回転子の軸と整列し、前記回転子を前記係止解除した状態に変位させることと、
前記磁気軸と前記回転子の軸との整列がずれたとき、前記係止解除した状態を維持することと、
前記バルブを前記目標設定に調整することと、を含む方法。
【0057】
(11) 前記アジャスターを前記ロケーターから除去するときに、前記バルブの回転子を前記係止した状態に置く工程を更に備える、実施態様10に記載の方法。
(12) 前記可能にする工程が、前記アジャスターの寸法を、前記ロケーターの同等な寸法未満に低減する工程を含む、実施態様10に記載の方法。
(13) 前記調整する工程が、前記アジャスターが前記ロケーター内で回転するのを可能にするように前記アジャスターの前記寸法を拡大する工程を含む、実施態様12に記載の方法。
(14) 前記低減した寸法又は前記拡大した寸法のうちの1つを維持するために、前記アジャスターを付勢する工程を更に含む、実施態様13に記載の方法。
(15) 前記ロケーター上に配置された再中心合わせ要素を使用して、前記ロケーター内で前記アジャスターを再中心合わせする工程を更に備える、実施態様13に記載の方法。