特許第6494310号(P6494310)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ルイファン・ジャパンの特許一覧

<>
  • 特許6494310-発光体集計装置および発光体集計方法 図000002
  • 特許6494310-発光体集計装置および発光体集計方法 図000003
  • 特許6494310-発光体集計装置および発光体集計方法 図000004
  • 特許6494310-発光体集計装置および発光体集計方法 図000005
  • 特許6494310-発光体集計装置および発光体集計方法 図000006
  • 特許6494310-発光体集計装置および発光体集計方法 図000007
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6494310
(24)【登録日】2019年3月15日
(45)【発行日】2019年4月3日
(54)【発明の名称】発光体集計装置および発光体集計方法
(51)【国際特許分類】
   G06M 11/00 20060101AFI20190325BHJP
   F21L 4/00 20060101ALI20190325BHJP
   G06T 7/60 20170101ALI20190325BHJP
【FI】
   G06M11/00 D
   F21L4/00 415
   F21L4/00 416
   G06T7/60 110
【請求項の数】8
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-22713(P2015-22713)
(22)【出願日】2015年2月6日
(65)【公開番号】特開2016-146069(P2016-146069A)
(43)【公開日】2016年8月12日
【審査請求日】2018年2月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】511166644
【氏名又は名称】株式会社ルイファン・ジャパン
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】特許業務法人白坂
(74)【代理人】
【識別番号】100161322
【弁理士】
【氏名又は名称】白坂 一
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】都 茂樹
【審査官】 深田 高義
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−11981(JP,A)
【文献】 特開2013−239890(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0024499(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06M 11/00
F21L 4/00
G06T 7/60
H05B 37/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のライトであって各ライトはそれぞれユーザが1以上の色の光を選択的に発光可能なライトを含む映像を取得する映像取得部と、
前記映像取得部が取得した映像に写っている発光中のライトを特定し、光の色毎に分類するライト分類部と、
前記ライト分類部が分類したライトの数を、光の色毎に集計する集計部とを備える発光体集計装置。
【請求項2】
前記複数のライトそれぞれの発光状態を遠隔で操作するライト制御部をさらに備え、
前記映像取得部は、前記ライト制御部による前記複数のライトの制御と同期して映像を取得する請求項1に記載の発光体集計装置。
【請求項3】
前記ライト制御部は、前記複数のライトを同一の発光状態とするリセット制御を実行可能であり、
前記映像取得部は、前記ライト制御部がリセット制御をオンとしている状態の第1映像と、前記ライト制御部がリセット制御とオフとしている状態の第2映像とを取得する請求項2に記載の発光体集計装置。
【請求項4】
前記第1映像と前記第2映像との差分画像を生成する差分画像生成部をさらに備え、
前記ライト分類部は、前記差分画像生成部が生成した差分画像中のライトを特定する請求項3に記載の発光体集計装置。
【請求項5】
前記映像取得部は、前記第1映像と前記第2映像との組を2組以上取得することを特徴とする請求項3または4に記載の発光体集計装置。
【請求項6】
前記複数のライトは、光の色に応じて異なる点滅パターンで点滅し、
前記映像取得部は、前記複数のライトを含む動画像を取得し、
前記ライト分類部は、前記映像取得部が取得した動画像に写る点滅する発光体を特定し、特定した発光体の点滅パターンをもとに、発光中のライトを光の色毎に分類する請求項1に記載の発光体集計装置。
【請求項7】
前記ライト分類部は、前記映像取得部が取得した映像のうち、あらかじめ定められた特定の位置に存在するライトが点灯しているか否も特定し、
前記集計部は、前記ライト分類部によって前記特定の位置に存在するライトが点灯していることが特定された場合、前記ライト分類部が分類したライトの数を光の色毎に集計する請求項1から6のいずれか一項に記載の発光体集計装置。
【請求項8】
複数のライトであって各ライトはそれぞれユーザが1以上の色の光を選択的に発光可能なライトを含む映像を取得する映像取得ステップと、
取得した映像に写っている発光中のライトを特定する特定ステップと、
特定したライトを光の色毎に分類するライト分類ステップと、
分類したライトの数を、光の色毎に集計する集計ステップとをプロセッサが実行する発光体集計方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光体集計装置および発光体集計方法に関し、特に、イベントやコンサート、祝祭行事などにおいて用いられるライトの数を集計する装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
イベントやコンサート、祝祭行事事などにおいて、ペンライトや、照明など光を用いて演出効果を高めるものや、光によって興味を引き立てるライトが多く流通している。とりわけ、棒状ライトは、コンサート等の夜間に行われるイベントにおいては、点灯した状態で振りかざし、会場を盛り上げるために多く用いられている。このようなライトの中には、複数色の光で点灯したり、点滅したりすることができるものも提案されている。
【0003】
また近年においては、例えばコンサート等の催し物において観客が所持する多数のライトの機能を、例えばアンケートの回答に利用するなど、催し物の主催者と観客との間のコミュニケーションに用いられることも行われるようになってきている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2014−0199772
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願の発明者は、コンサート会場や野球場等のような多数の観客が集まる場所において観客が用いるライトの発光状態を撮影して集計することにより、主催者と観客との間のコミュニケーションを促進できる可能性について認識するに至った。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、コンサート会場のような広いスペースにあっても、ライトの発光状態を迅速に集計する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の発光体集計装置は、複数のライトであって各ライトはそれぞれユーザが1以上の色の光を選択的に発光可能なライトを含む映像を取得する映像取得部と、映像取得部が取得した映像に写っている発光中のライトを特定し、光の色毎に分類するライト分類部と、ライト分類部が分類したライトの数を、光の色毎に集計する集計部とを備える。
【0008】
複数のライトそれぞれの発光状態を遠隔で操作するライト制御部をさらに備えてもよい。映像取得部は、ライト制御部による複数のライトの制御と同期して映像を取得してもよい。
【0009】
ライト制御部は、複数のライトを同一の発光状態とするリセット制御を実行可能であり、映像取得部は、ライト制御部がリセット制御をオンとしている状態の第1映像と、ライト制御部がリセット制御とオフとしている状態の第2映像とを取得してもよい。
【0010】
第1映像と第2映像との差分画像を生成する差分画像生成部をさらに備えてもよい。ライト分類部は、差分画像生成部が生成した差分画像中のライトを特定してもよい。
【0011】
映像取得部は、第1映像と第2映像との組を2組以上取得してもよい。
【0012】
複数のライトは、光の色に応じて異なる点滅パターンで点滅し、映像取得部は、複数のライトを含む動画像を取得し、ライト分類部は、映像取得部が取得した動画像に写る点滅する発光体を特定し、特定した発光体の点滅パターンをもとに、発光中のライトを光の色毎に分類してもよい。
【0013】
ライト分類部は、映像取得が取得した映像のうち、あらかじめ定められた特定の位置に存在するライトが点灯しているか否も特定し、集計部は、ライト分類部によって特定の位置に存在するライトが点灯していることが特定された場合、ライト分類部が分類したライトの数を光の色毎に集計してもよい。
【0014】
本発明の別の態様は、発光体集計方法である。この方法は、複数のライトであって各ライトはそれぞれユーザが1以上の色の光を選択的に発光可能なライトを含む映像を取得する映像取得ステップと、取得した映像に写っている発光中のライトを特定する特定ステップと、特定したライトを光の色毎に分類するライト分類ステップと、分類したライトの数を、光の色毎に集計する集計ステップとをプロセッサが実行する。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、コンサート会場のような広いスペースにあっても、コンサート会場のような広いスペースにあっても、ライトの発光状態を迅速に集計することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】実施の形態に係る発光体集計システムの概要を示す模式図である。
図2】実施の形態に係る発光体集計装置の機能構成を模式的に示す図である。
図3図3(a)−(c)は、実施の形態に係る映像取得部が生成する差分画像を説明するための模式図である。
図4】実施の形態に係る発光体集計装置が実行する発光体集計方法の処理の流れを説明するフローチャートである。
図5】第2の変形例に係るライトの点滅パターンを模式的に示す図である。
図6】第2の変形例に係る発光体集計装置の機能構成を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は、実施の形態に係る発光体集計システム1の概要を示す模式図である。図1を参照して、実施の形態に係る発光体集計システムの概要を述べる。
【0018】
実施の形態に係る発光体集計システム1は、コンサートホール等のイベント会場において、観客である複数のユーザ400がそれぞれライト500を所持しているときに、撮影装置100を用いてそれらのライト500が点灯している状態の映像を撮影する。これらのライト500は1以上の異なる色の光で発光することが可能であり、ユーザ400の操作によっていずれか1色の光を選択的に発光させることができる。なお、図1においては、煩雑となることを防止することを意図して、一つのライトにのみ符号500を付している。
【0019】
例えば催し物の主催者が、観客に対して選択式のアンケートをとることを考える。このとき、ユーザは所持するライト500に発光させる光の色で、そのアンケートに答えるとする。撮影装置100がそのライトを含む映像を撮影し、発光体集計装置200がその映像を解析することにより、どの色の光がいくつ点灯しているかを、光の色毎に集計する。発光体集計装置200は集計結果を表示装置300に表示する。主催者は表示装置300が表示する結果を確認することで関係との集計結果を確認できる。なお、ライト500が発光可能な光の色が1色の場合、ユーザはライト500を点灯させるか、消灯させるかの2者択一となる。この場合、発光体集計装置200は、点灯しているライトの数を集計する。観客の数が既知の場合には、発光体集計装置200は、観客の数と点灯しているライトの数との差から、消灯しているライトの数も算出できる。
【0020】
このように、実施の形態に係る発光体集計システム1は、コンサートホール等のイベント会場において、主催差の実施したアンケートを迅速に集計することができる。ひいては、催し物の主催者と観客との間のコミュニケーションの促進にも寄与する。
【0021】
なお、発光体集計装置200は、複数のユーザ400がそれぞれ所持するライト500に対して、個別に制御信号を送信することができ、この制御信号によって各ライト500の発光状態を制御する発光制御機能を有する。この発光制御機能を利用することにより、発光体集計システム1は、発光体の集計の精度を上げることができる。発光制御機能の詳細は後述する。
【0022】
図2は、実施の形態に係る発光体集計装置200の機能構成を模式的に示す図である。実施の形態に係る発光体集計装置200は、映像取得部210、ライト制御部220、差分画像生成部230、ライト分類部240、および集計部250を備える。
【0023】
図2は、実施の形態に係る発光体集計装置200を実現するための機能構成を示しており、その他の構成は省略している。図2において、さまざまな処理を行う機能ブロックとして記載される各要素は、ハードウェア的には、CPU(Central Processing Unit)、メインメモリ、その他のLSI(Large Scale Integration)で構成することができる。またソフトウェア的には、メインメモリにロードされたプログラムなどによって実現される。なお、このプログラムは、コンピュータが読み出し可能な記録媒体に格納されていてもよく、通信回線を介してネットワークからダウンロードされてもよい。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組み合わせによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。
【0024】
図2に示す発光体集計装置200の各機能部をソフトウェアにより実現する場合、発光体集計装置200は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行することで実現される。このプログラムを格納する記録媒体は、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記検索プログラムは、当該検索プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。本発明は、上記検索プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
【0025】
なお、上記検索プログラムは、例えば、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、C++、Objective-C、Java(登録商標)、Rubyなどのオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装できる。
【0026】
発光体集計装置200は、例えばPC(Personal Computer)、メインフレーム、クラウドコンピューティング等を用いて実現できる。
【0027】
映像取得部210は、撮影装置100が撮影した映像を取得する。撮影装置100は、例えばコンサートホールやライブ会場、野球場等の催し物が開催される場所において、観客を撮影するように設置されている。このような催し物の観客は、ペンライトや照明など光を用いて演出効果を高めるためのライト500を所持している。
【0028】
実施の形態に係る発光体集計システム1において、観客は1以上の色の光を選択的に発光可能なライト500を所持していることを前提としている。したがって、撮影装置100が撮影する映像は、複数のライト500であって各ライト500はそれぞれユーザが1以上の色の光を選択的に発光可能なライト500を含む映像となる。なお、本発明においてライト500の形状は、ユーザが選択的に点灯および消灯させたり、発光色を変更したりすることができるライトであればどのような形状でもよく、例えば、棒状型のライト、およびリストバンド型のライト等であってよい。
【0029】
ライト制御部220は、複数のライト500それぞれと無線通信可能である。このため、ライト制御部220は、各ライト500に制御信号を送信することにより、ライト500の発光状態を遠隔で操作することができる。ここで、ライト500の「発光状態」は、ライト500がいずれかの色の光で点灯している状態のみならず、消灯している状態も含む。
【0030】
各ライト500には、それぞれライト500を一意に特定可能な識別情報が付与されている。発光体集計装置200は、図示しない記憶部を備えており、記憶部内に各ライト500の識別情報が格納されている。ライト制御部220は、ライト識別情報を参照し、特定のライト500に制御信号をユニキャストすることで、各ライト500の発光状態を個別に制御することもできる。またライト制御部220は、全てのライト500に制御信号をブロードキャストすることにより、全てのライト500の発光状態を同時に制御することもできる。
【0031】
一般に、撮影装置100が発光体を含む映像を撮影すると、映像中でその発光体を構成する画素の輝度値は高くなると考えられる。したがって、映像中の画素値は、発光中のライト500を特定する上で有用な手がかりとなる。ここで、撮影装置100が撮影した映像に写っている発光しているライト500の数を集計する場合、映像中の高輝度の画素値がライト500に起因するのか、あるいは他の被写体(例えば携帯電話の画面の光や、メガネの反射光など)であるのかを特定できれば、集計の精度を向上できると考えられる。
【0032】
そこで映像取得部210は、ライト制御部220が各ライトの発光状態を同一の状態に制御している場合の映像と、ライト制御部220が各ライトの発光状態を同一の状態に制御していない場合の映像との2つの映像を取得する。この2つの映像を比較することでライト制御部220が制御可能な光源、すなわちライト500の特定が容易となる。
【0033】
以下本明細書において、ライト制御部220が各ライト500の発光状態を同一の状態としている状態を「リセット制御をオンとしている状態」、そうでない状態を「リセット制御をオフとしている状態」のように記載する。また、ライト制御部220がリセット制御をオンとしている状態で撮影された映像を「第1映像」、ライト制御部220がリセット制御とオフとしている状態で撮影された映像を「第2映像」と記載する。
【0034】
映像取得部210は、ライト制御部220による複数のライト500の制御と同期して、撮影装置100が撮影した映像を取得する。より具体的に、映像取得部210は、ライト制御部220がリセット制御をオンとしている状態の第1映像と、ライト制御部220がリセット制御とオフとしている状態の第2映像との、少なくとも2つの映像を取得する。なお、映像取得部210は、第1映像を取得する直前または直後に第2映像を取得するのが好ましい。
【0035】
差分画像生成部230は、映像取得部210が取得した第1映像と第2映像との差分画像を生成する。図3(a)−(c)は、実施の形態に係る映像取得部210が生成する差分画像を説明するための模式図である。より具体的に、図3(a)は、アンケートの集計のために各ライト500がそれぞれ点灯している状態、すなわち第2映像を示す模式図である。図3(a)では、説明の便宜のため、ライト500のみを図示し、ユーザ400等の他の被写体の図示は省略している。図3(b)および図3(c)も同様である。
【0036】
例えばライト制御部220によるリセット制御が、全てのライト500を消灯する制御であるとする。この場合、映像取得部210が取得する第1映像には、ライト500に起因する光は撮影されないことになる。図3(b)は、ライト制御部220がリセット制御をオンとしている状態であり、より具体的には、全てのライト500が消灯している状態を示す模式図である。
【0037】
図3(c)は、図3(a)に示す第2映像と、図3(b)に示す第1映像との差分画像を示す模式図である。図3(c)に示すように、差分画像生成部230が生成する第1映像と第2映像との差分画像には、主にライト500に起因する光が出現することになる。これにより、集計におけるライト500以外の被写体の影響を軽減することができる。
【0038】
ライト分類部240は、差分画像生成部230が生成した差分画像中に写っているライト500を特定し、光の色毎に分類する。集計部250は、ライト分類部240が分類したライト500の数を、光の色毎に集計する。集計部250による光の色毎に集計結果は、表示装置300に出力される。これにより、催し物の主催者等は、各ユーザ400の色の選択結果の集計を確認することができる。
【0039】
例えば大きなコンサートホールのような会場では、ユーザ400である観客の数が千人を超える場合もある。この様な場合、上記のライト500を使って主催者が観客にアンケートをとったとすると、目視での確認は時間がかかりすぎて現実的ではない。
【0040】
近年では、会場に設置されたサーバとライト500と相互で無線通信することにより、ライト500からサーバに情報を送信する技術も提案されている。ここでサーバと一つのライト500との間の通信は、0.1秒〜1.0秒程度の時間を要す場合もあると言われている。仮にサーバと一つのライト500との間の通信が0.1秒で終了するとしても、1000本のライト500との通信が終了するには100秒の時間がかかる。コンサートやライブ等の催し物の最中に、集計のためだけに多くのユーザ400に100秒もの間待たせることは、催し物の運営上好ましくない場合もあり得る。
【0041】
実施の形態に係る発光体集計装置200では、第1映像と第2映像との2枚の映像を撮影するだけで、ライト500を使ったアンケートの集計が可能となる。このため、集計のためにユーザ400を待機させる時間がほとんどなく、催し物の迅速な運営が可能となる。また、ライト500を使ったアンケートの集計を映像の画像処理によって実現するため、目視での集計や無線通信での集計と比較して迅速な集計を実現できる。
【0042】
図4は、実施の形態に係る発光体集計装置200が実行する発光体集計方法の処理の流れを説明するフローチャートである。本フローチャートにおける処理は、例えば発光体集計装置200が起動したときに開始する。
【0043】
ライト制御部220は、複数のライト500に対して制御信号をブロードキャストすることにより、リセット制御を実行する(S2)。映像取得部210は、撮影装置100が撮影した、被写体に複数のライト500を含む映像を第1映像として取得する(S4)。
【0044】
ライト制御部220は、複数のライト500に対するリセット制御を解除する(S6)。映像取得部210は、撮影装置100が撮影した、被写体に複数のライト500を含む映像を第2映像として取得する(S8)。
【0045】
差分画像生成部230は、映像取得部210が取得した第1映像と第2映像との差分画像を生成する(S10)。ライト分類部240は、差分画像生成部230が生成した差分画像から、発光中のライト500を特定する(S12)。集計部250は、ライト500の光の色毎に、発光中のライト500の数を集計する(S14)。集計部250は、集計結果を表示装置300に出力して提示する(S16)。
【0046】
以上の構成による発光体集計装置200および撮影装置100の動作は以下の通りである。発光体集計システム1のユーザである催し物の主催者は、観客に対してライト500を配布する。主催者は、催し物の最中に観客に対してアンケートを実施し、観客にライト500の発光色を選択させることで回答させる。ライト制御部220は、ライト500に対してリセット制御を実施し、全てのライトを同一の発光状態とした映像である第1映像を撮影装置100で撮影する。その直前、またはその直後で、ライト制御部220によるリセット制御を実施しない状態の映像である第2映像を、撮影装置100で撮影する。
【0047】
差分画像生成部230は、第1映像と第2映像との差分画像を生成する。ライト分類部240および集計部250がこの差分画像を解析することで、アンケート結果を集計する。
【0048】
以上説明したように、実施の形態に係る発光体集計システムによれば、コンサート会場のような広いスペースにあっても、コンサート会場のような広いスペースにあっても、ライトの発光状態を迅速に集計することができる。
【0049】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0050】
(第1の変形例)
上記の説明では、映像取得部210は、第1映像と第2映像との組を一組取得する場合について説明した。映像取得部210が取得する第1映像と第2映像との組は一組に限られず、2組以上取得してもよい。
【0051】
狭い会場に多くの観客が集まっている場合には、ライト500が他のライト500や観客等に遮蔽され、撮影装置100に撮影されない場合も起こりうる。この様な遮蔽物は`一般に時間とともに移動すると考えられる。このため、第1映像と第2映像との組を複数取得すれば、それらが撮影された時間もずれることになる。ある組では遮蔽されて撮影されなかったライト500が別の組で撮影されていれば、その情報を用いてより精度の高い集計が可能となる。
【0052】
(第2の変形例)
上記の説明では、ライト制御部220がリセット制御のオンおよびオフを実行することにより、集計の際のライト500以外の被写体に起因する輝点の影響を抑制する場合について説明した。ライト500以外の被写体に起因する輝点の影響を抑制する方法は上記に限られない。
【0053】
第2の変形例に係るライト500は、ユーザ400が選択した光の色に応じて異なる点滅パターンで点滅するように構成されている。図5は、第2の変形例に係るライト500の点滅パターンを模式的に示す図である。図5に示す例においては、ライト500は、赤色、白色、青色、または緑色の光を点灯することができる。図5に示す例では、ユーザ400がライト500を赤色で点灯させる場合には、ライトは常時点灯する。これに対し、ユーザ400がライト500を白色で点灯させる場合には、ライト500は周期的に点灯(オン)と消灯(オフ)とを繰り返す。
【0054】
ユーザ400がライト500を青色で点灯させる場合にも、ライトは周期的に点灯と消灯とを繰り返す。しかしながら、ユーザ400がライト500を白色で点灯させる場合と比較すると、点灯と消灯との周期が短い。さらに、ユーザ400がライト500を緑色で点灯させる場合には、ライト500は長く点灯、短く消灯、短く点灯および長く消灯を1サイクルとするパターンで、点灯と消灯とを繰り返す。
【0055】
図6は、第2の変形例に係る発光体集計装置201の機能構成を模式的に示す図である。第2の変形例に係る発光体集計装置201は、映像取得部210、ライト制御部220、ライト分類部241、および集計部251を備える。以下、実施の形態に係る発光体集計装置200と共通する部分については、適宜省略または簡略化して説明する。
【0056】
第2の変形例に係る撮影装置100は動画を撮影することができる。映像取得部210は、撮影装置100が撮影した複数のライト500を含む動画像を取得する。ライト分類部241は、映像取得部210が取得した動画像に写る点滅する発光体を特定し、特定した発光体の点滅パターンをもとに、発光中のライト500を光の色毎に分類する。これにより、ライト制御部220がリセット制御をすることなく、発光体の集計をすることができる。また、光の色に加えて点滅周期の情報も利用できるため、集計の精度を向上することができる。
【0057】
(第3の変形例)
上記の説明では、ライト制御部220がリセット制御を実行することを条件に撮影装置100が映像を撮影し、発光体を集計する場合について説明した。集計開始の条件は、これに限られない。
【0058】
コンサートホールや映画館のように、観客が着席して催し物に参加する場合、必然的に観客の位置が固定される。この様な場合、例えば観客席のあらかじめ定めた所定の位置に催し物の開催者の関係者を配置し、その関係者がライト500を発光させることを条件として発光体の集計を開始してもよい。
【0059】
より具体的には、ライト分類部240は、映像取得部210が取得した映像のうち、あらかじめ定められた特定の位置に存在するライト500が点灯しているか否を特定する。集計部250は、ライト分類部240によって特定の位置に存在するライト500が点灯していることが特定された場合、ライト分類部240が分類したライトの数を、光の色毎に集計する。
【0060】
撮影装置100がビデオカメラであり、映像取得部210が動画像を取得する場合には、ライト分類部240は、映像取得部210が取得した動画像を解析する。集計部250は、ライト分類部240が特定の位置に存在するライト500が点灯すること特定することを契機として集計を開始してもよい。これにより、開催者の関係者の指示による適切なタイミングで発光体の集計を開始することができる。
【符号の説明】
【0061】
1 発光体集計システム、 100 撮影装置、 200,201 発光体集計装置、 210 映像取得部、 220 ライト制御部、 230 差分画像生成部、 240,241 ライト分類部、 250,251 集計部、 300 表示装置、 400 ユーザ、 500 ライト。
図1
図2
図3
図4
図5
図6