【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 公開日 平成29年6月14日 ショッピングに関するコンテンツ表示画面 https://shopping.yahoo.co.jp/
【文献】
ユニクロトップス/ウルトラライトダウン/MEN,株式会社ユニクロ,2013年 1月 4日,[online],P1-4,[平成30年1月5日検索],インターネット,URL,https://web.archive.org/web/20130104204151/http://www.uniqlo.co.:80/jp/store/feature/uq/ultralightdown/men/
【文献】
リンクアップ,今すぐ使えるかんたん ヤフオク! 攻略スタートブック,株式会社技術評論社 片岡 巌,2014年12月25日,第1版,P88
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記生成部は、前記所定の対象との関連が連想される所定の属性のユーザへの販売実績に基づいて、前記複数の要素の中から前記所定の表示を付す要素を選択し、選択した要素に、前記所定の属性を示す情報が含まれる前記所定の表示を付す、
ことを特徴とする請求項1に記載の配信装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報表示プログラム、情報表示方法、情報表示装置、及び配信装置を実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施形態により本願に係る情報表示プログラム、情報表示方法、情報表示装置、及び配信装置が限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.情報処理装置の動作〕
最初に、本実施形態の情報表示プログラム等により実現される情報表示処理を説明する。以下の説明では、本実施形態の情報表示装置の一例である端末装置20を備える情報処理システム1を例に、情報表示処理を説明する。
【0011】
〔1−1.情報処理システムについて〕
図1は、実施形態に係る情報処理システム1の動作を示す図である。情報処理システム1は、情報処理サーバ10と、端末装置20
1、20
2、20
3、20
4と、を備える。なお、
図1の例では、端末装置が4つ示されているが、端末装置は4つより少なくてもよいし、4つより多くてもよい。以下の説明では、端末装置20
1、20
2、20
3、20
4等を総称して端末装置20と記載することがある。
【0012】
情報処理サーバ10は、クライアント端末に対して各種サービスを提供するサーバ用ホストコンピュータである。情報処理サーバ10は、例えば、ショッピングサイト或いはEC(Electric Commerce)サイトとして機能するショッピングサーバである。情報処理サーバ10は、オンラインストア(以下、単にストアという。)に対してオンラインモールの機能を提供する。また、情報処理サーバ10は、ユーザに対してネットショッピングに関するサービス(以下、ショッピングサービスという。)を提供する。例えば、情報処理サーバ10は、ユーザのストアでの商品の購入に関する処理を行う。
【0013】
なお、以下の説明では、情報処理サーバ10は、ウェブページを介してユーザにショッピングサービスを提供するものとするが、端末装置20に予めインストールされたアプリの画面を介してショッピングサービスを提供してもよい。以下の説明では、情報処理サーバ10がショッピングサービスを提供するためのページ(アプリの画面を含む。)をショッピングページという。
【0014】
なお、ページとは、コンテンツの配置面のことをいう。より具体的には、ページとは、画像(例えば、静止画、動画)、テキスト情報(例えば、ニュース記事)等のコンテンツが配置されたページ単位の情報である。例えば、ページはウェブページである。なお、ページはウェブページに限定されない。例えば、ページは、ユーザインタフェース画面に表示されることを目的として作成されたページ(例えばアプリの画面)であってもよい。ページは、端末装置20が備える記憶装置に予めインストールされたデータ(例えば、地図データ等のコンテンツデータ)に基づき生成されてもよい。なお、ページはコンテンツそのものとみなすことが可能である。また、以下に説明する端末装置20の動作は、ブラウザ上での動作のみならず、予めインストールされたプログラム上(例えば、アプリ上)での動作も含有している。
【0015】
端末装置20は、例えば、スマートデバイス(スマートフォン、或いはタブレット)、携帯電話、パーソナルコンピュータ等のユーザ端末である。端末装置20
1はユーザU1が使用する端末であり、端末装置20
2はユーザU2が使用する端末であり、端末装置20
3はユーザU3が使用する端末であり、端末装置20
4はユーザU4が使用する端末である。端末装置20は、ネットワークを介して情報処理サーバ10と通信する。例えば、端末装置20は、情報処理サーバ10からショッピングページの情報を取得する。
【0016】
ユーザが端末装置20を操作して情報処理サーバ10が配信するサイトにアクセスすると、端末装置20は、情報処理サーバ10からユーザがアクセスしたサイトに係るページの配信を受ける。そして、端末装置20は、受信したページを画面に表示する。また、端末装置20は、ページの配信を受けると、ページの情報とともに送信された制御情報に従って情報処理サーバ10にコンテンツ(例えば、商品のサブクラスの選択ページ)の配信要求を行う。そして、端末装置20は、情報処理サーバ10からコンテンツの配信を受ける。端末装置20は、制御情報に従って画面にコンテンツを表示する。
【0017】
ここで、サブクラスとは、所定の対象(例えば、商品或いはサービス)の一部を特化した対象のことをいう。言い換えると、サブクラスとは、あるクラス(上位クラス)の一部を特化したクラス(下位クラス)のことをいう。例えば、上位クラスを、ボディカラーが特定されていない、ある車名の自動車であるとする。このとき、サブクラスは、例えば、当該車名の自動車のうち、ボディカラーが白色の自動車、ボディカラーが黒色の自動車等のことである。なお、上位クラスは、同一の車名の自動車に限定されない。上位クラスは自動車以外の商品やサービスであってもよい。例えば、上位クラスは、同一の商品コードが付された商品であってもよい。同一種類の商品とみなせるのであれば、異なる識別コードが付された商品も同一の上位クラスに属する商品とみなすことが可能である。なお、商品コードは、JAN(Japanese Article Number)コードであってもよいし、EAN(European Article Number)コードであってもよいし、UPC(Universal Product Code)コードであってもよい。また、サブクラスは、色に限定されず、例えば、サイズや柄であってもよい。サブクラスはサブコードと言い換えることも可能である。
【0018】
なお、所定の対象の一部を特化した対象を示す情報は、色(例えば、ボディカラー)に限られず、例えば、サイズ、柄等、色以外の「属性(性質、特徴、特性、プロパティ)」を示す情報であってもよい。また、所定の対象の一部を特化した対象を示す情報は、出力性能(例えば、充電器等における定格出力電流)、充電可能量、積載可能量、積載可能人数、収納容量(例えば、冷蔵庫や収納家具における収容可能量)、記憶容量(例えば、ハードディスク容量や、メモリ容量)、積載部品の種類(例えば、パソコンにおけるプロセッサの種類や液晶モニターの解像度)等、性能(能力、機能、スペック)を示す情報であってもよい。なお、所定の対象の一部を特化した対象を示す情報は、「所定の対象の属性(性質、特徴、特性、或いはプロパティ)を示す情報」、「所定の対象の性能(能力、機能、スペック)を示す情報」等と言い換えることができる。
【0019】
なお、制御情報は、ページに埋め込まれたプログラムであってもよい。例えば、制御情報は、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語で記載されたプログラムであってもよい。勿論、制御情報は、スクリプト言語以外のコンピュータ言語で記載された情報であってもよい。例えば、制御情報は、CSS3(Cascading Style Sheets 3)等のスタイルシート言語で記載された情報であってもよい。また、制御情報は、Java(登録商標)、Swift、C言語、C++等のプログラミング言語で記載され、コンパイル等されたプログラムであってもよい。コンテンツ配信サーバ等のサーバから配信されるアプリケーションソフトそのものを制御情報とみなすことも可能である。このとき、ページの情報は、制御情報に含まれていてもよい。なお、最終的に端末装置20がプログラムを実行できるのであれば、制御情報は、コンパイルされたプログラムでなくてもよい。その他、制御情報は、インタプリタ言語(例えば、スクリプト言語)、機械言語、或いは中間言語の形式で提供されるデータ(プログラム)であってもよい。
【0020】
〔1−2.情報表示処理について〕
以下、
図1を参照しながら、端末装置20を備える情報処理システム1の動作を説明する。
【0021】
まず、情報処理サーバ10は、ショッピングページの閲覧者(例えば、ユーザU1〜U3)が操作する端末装置20とショッピングサービスに関する通信を行う(ステップS1a〜ステップS1c)。例えば、情報処理サーバ10は、ショッピングページの情報を端末装置20に送信するとともに、ショッピングページを介して行われたユーザの指示を処理する。例えば、情報処理サーバ10は、ユーザが購入した商品の決済や発送に関する処理を行う。
【0022】
続いて、情報処理サーバ10は、商品の販売実績を実績情報データベースに登録する(ステップS2)。例えば、情報処理サーバ10は、商品が販売される度に、
図1の実績情報データベースの「販売数」の項目の数値を更新する。なお、販売数は、サブクラス単位の販売数であってもよい。例えば、商品IDがM1の商品(以下、商品M1という。)にサブクラスIDが付された複数のサブクラスがあるとする。商品M1は、例えば、あるブランド名の洋服であり、複数のサブクラスIDは、それぞれ、当該洋服の色違いの洋服を示す。例えば、サブクラスID“1001”は当該洋服のうち色がホワイトの洋服を示し、サブクラスID“1002”は当該洋服のうち色がブラックの洋服を示し、サブクラスID“1003”は当該洋服のうち色がネイビーの洋服を示す。商品M1のうち色がホワイトの洋服が売れたのであれば、情報処理サーバ10は、サブクラスID“1001”の「販売数」の数値に1を加算する。なお、実績情報データベースに登録される販売実績は直近所定期間(例えば、直近数日間)の販売実績であってもよい。
【0023】
情報処理サーバ10は、ユーザU4が操作する端末装置20からショッピングページの配信要求を受信すると(ステップS3)、ショッピングページの情報を端末装置20に送信する(ステップS4)。ユーザは、ショッピングページを閲覧するとともに、購入を望む商品(以下、購入希望商品という。)を選択する。
【0024】
情報処理サーバ10は、端末装置20から購入希望商品に関する配信要求を受信すると(ステップS5)、端末装置20に配信するコンテンツを生成する(ステップS6)。このとき、情報処理サーバ10が生成するコンテンツには、購入希望商品のサブクラスを示す複数の要素が含まれていてもよい。
【0025】
図2は、端末装置20に配信されるコンテンツC1の一例を示す図である。コンテンツC1は、ユーザU4の購入希望商品である商品M1を購入するためのページの一例である。コンテンツC1には、商品M1のサブクラスを示す要素として要素E1、E2、E3が配置されている。要素E1、E2、E3は、例えば、画像、テキスト、或いはコントロール(ボタン等)により構成される。要素E1は、ホワイト色の商品M1を示しており、要素E2は、ブラック色の商品M1を示しており、要素E3は、ネイビー色の商品M1を示している。さらに、コンテンツC1には、サイズを示す要素が表示されている。
図2の例の場合、サイズは、色を上位クラスとしたサブクラスとなっている。
図2の例の場合、M〜3Lの4つのサイズを示す要素が、要素E1、E2、E3それぞれに関連付けられた状態で表示されている。ユーザはこれらの要素を選択操作可能である。
【0026】
色が3つでサイズが4つの場合、ユーザは12(=3×4)個の選択肢から商品M1を選択することになる。
図2の例の場合、ブラックのMとブラックのLは“在庫なし”となっているので、ユーザは12から2を引いた10個の選択肢から商品M1を選択することになる。なお、服のサイズはユーザ毎に概ね決まっていると思われる。そのため、
図2の例の場合、多くのユーザは、実質的に、ホワイト、ブラック、ネイビーの3つの選択肢から商品M1を選択することになる。
【0027】
商品の選択肢が多い場合、商品を購入せずにページを離脱するユーザが多く現れる。ユーザの多くは、選択肢が3つくらい残る状況でページを離脱している。
図2の例の場合も、商品の選択肢ではないものの、サブクラスの選択肢が実質的に3つあり、ユーザが、商品M1を購入せずにページを離脱する恐れがある。
【0028】
そこで、情報処理サーバ10は、ユーザが商品の購入判断を容易にできるようにするため、サブクラスを示す複数の要素の一部(少なくとも1つの要素)にサブクラスの選択のためのユーザへの目印となる表示を付す。言い換えると、情報処理サーバ10は、所定の要素に注目が集まるような態様で表示を付す。例えば、情報処理サーバ10は、所定の要素のみに周囲と異なる色で情報を付したり、所定の要素のみ枠で囲ったり、所定の要素にのみ記号を付したりする。本実施形態の場合、情報処理サーバ10は、複数の要素の一部に、目印となる表示としてラベルを付す。より具体的には、情報処理サーバ10は、商品の色を示す複数の要素の一部(少なくとも1つの要素)にラベルを付す。このとき、情報処理サーバ10は、実績情報データベースに記録されている販売実績の情報に基づいて、ラベルを付すサブクラスを選択する。例えば、情報処理サーバ10は、商品M1の複数のサブクラスのうち最も販売数が多いサブクラスの要素にラベルを付す。
図2の例では、情報処理サーバ10は、商品M1の色を示す3つの要素E1〜E3のうち、ホワイトを示す要素E1にラベルL1を付している。
【0029】
なお、ラベルには、ユーザへのメッセージが付されていてもよい。例えば、ラベルには、販売状況(例えば、他のユーザの購入状況)を示すメッセージが付されていてもよい。このとき、販売状況は、所定期間の売れ行きであってもよいし、所定属性(例えば、男性、女性、10代、20代、主婦等)における売れ具合であってもよい。
図2の例では、ラベルL1には、販売状況を示す“売れ筋”のメッセージが付されている。なお、販売状況を示すメッセージは、“売れ筋”に限られない。例えば、販売状況を示すメッセージは、最近販売が始まったモノを示すメッセージ(例えば“新作”)であってもよいし、長い間販売が継続されているメッセージ(例えば、“定番”)であってもよい。なお、他のユーザの購入状況が分かるのであれば、必ずしもラベルにメッセージは付されていなくてもよい。例えば、情報処理サーバ10は、ラベルに二重丸等の記号を付してもよい。この場合、情報処理サーバ10は、ラベル外に二重丸の記号の意味を表示してもよい。なお、目印となる表示には、タグ、マークも含まれる。タグやマークもラベルの一種とみなすことが可能である。
【0030】
また、
図2の例では、ラベルL1には販売状況を示すメッセージとして“売れ筋”が付与されているが、メッセージは“売れ筋”に限定されない。販売状況がわかるのであれば、メッセージは、例えば、“人気”であってもよい。また、ラベルに付与されるメッセージは、ユーザの購入状況を示すメッセージに限定されない。メッセージは、ショッピングサイトの運営者等が該当のサブクラスを推奨することを示すメッセージであってもよい。例えば、メッセージは“注目”、“一押し”、或いは“おすすめ”であってもよい。なお、商品を推奨することが分かるのであれば、メッセージは必ずしもラベルに付与されていなくてもよい。例えば、情報処理サーバ10は、ラベルに二重丸等の記号を付し、ラベル外に二重丸の記号の意味を表示してもよい。
【0031】
コンテンツの生成が完了したら、情報処理サーバ10は、生成したコンテンツを端末装置20に送信する(ステップS7)。そして、端末装置20は、情報処理サーバ10からコンテンツを取得する。例えば、端末装置20は、購入希望商品のサブクラスを示す複数の要素が含まれるコンテンツC1を取得する。
【0032】
上述したように、コンテンツC1には、商品M1の色を示す要素E1〜E3の1つにラベルL1が付されている。そして、ラベルL1には、販売状況を示すメッセージが付されている。端末装置20は、情報処理サーバ10から取得したコンテンツを画面に表示する。例えば、端末装置20は、
図2に示すように、コンテンツC1を画面に表示する。
図2の右側の図では、端末装置20のコンテンツ表示領域A1にコンテンツC1がスクロール可能に表示されている。
【0033】
そして、ユーザは、端末装置20に表示されたコンテンツC1を使って情報処理サーバ10に対してショッピングに関する指示を行う。例えば、ユーザは、コンテンツC1に表示されている複数のサブクラス(色及びサイズ)からサブクラスを選択する操作を行うとともに、ボタンB1を押す。ボタンB1は、商品をカートに入れるためのボタンである。
【0034】
情報処理サーバ10は、コンテンツC1を介して行われたユーザの指示を処理する(ステップS8)。例えば、ホワイト色のLサイズの商品M1がユーザU4によって選択されたのであれば、情報処理サーバ10は、ユーザU4のカートにホワイト色のLサイズの商品M1を追加する処理を行う。情報処理サーバ10は、処理結果を端末装置20に送信する。
【0035】
本実施形態によれば、端末装置20は、商品のサブクラスを示す複数の要素の一部にラベルが付されたコンテンツを画面に表示する。そのため、ユーザは、商品のサブクラスが複数あったとしても、ラベルを判断材料にしてサブクラスを選択できる。結果として、ユーザはショッピングに関する判断を容易に行うことができる。
【0036】
〔2.情報処理システムの構成例〕
以上、情報表示処理について述べたが、以下、本実施形態の情報表示装置の一例である端末装置20を備える情報処理システム1の構成を説明する。情報処理システム1は、情報処理サーバ10と、端末装置20と、を備える。情報処理サーバ10及び端末装置20は、ネットワークを介して接続される。ネットワークは、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、電話網(携帯電話網、固定電話網等)、地域IP(Internet Protocol)網、インターネット等の通信ネットワークである。ネットワークには、有線ネットワークが含まれていてもよいし、無線ネットワークが含まれていてもよい。
【0037】
情報処理サーバ10は、端末装置20にページの情報を配信するサーバ装置である。例えば、情報処理サーバ10は、ポータルサイト、ニュースサイト、オークションサイト、天気予報サイト、ショッピングサイト、ファイナンス(株価)サイト、路線検索サイト、地図提供サイト、旅行サイト、飲食店紹介サイト、ウェブブログなどに関連する各種情報がタイル状に配置されたウェブページを端末装置20に配信する装置である。情報処理サーバ10は、ポータルサイト等のウェブページを配信するサーバであってもよい。また、情報処理サーバ10は、上述した情報表示処理を実現するための制御情報をコンテンツとともに端末装置20に配信する。そのため、情報処理サーバ10は、端末装置20に制御情報を配信する配信装置として機能する。制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語やCSS(Cascading Style Sheets)等のスタイルシート言語により記述される。情報処理サーバ10の構成は後述する。
【0038】
端末装置20は、ページを閲覧するユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置20は、ユーザの操作に従って、情報処理サーバ10からページの情報を取得する。ページにコンテンツの取得を要求する取得命令が含まれる場合には、端末装置20は、取得命令に従って情報処理サーバ10からコンテンツを取得する。また、端末装置20は、上述の情報表示処理を実現する制御情報を情報処理サーバ10から受け取った場合には、制御情報に従って情報表示処理を実現する。端末装置20の構成は後述する。
【0039】
〔3.情報処理サーバの構成例〕
情報処理サーバ10は、端末装置20等のクライアントコンピュータからの要求を処理するサーバ用ホストコンピュータ(以下、単に「サーバ」という。)である。情報処理サーバ10は、PCサーバであってもよいし、ミッドレンジサーバであってもよいし、メインフレームサーバであってもよい。また、情報処理サーバ10は、1つのサーバにより構成されていてもよいし、協働して処理を実行する複数のサーバにより構成されていてもよい。情報処理サーバ10が複数のサーバで構成される場合、これらサーバの設置場所は離れていてもよい。設置場所が離れていたとしても、協働して処理を実行するのであれば、これらサーバは1つのサービス提供サーバとみなすことができる。
【0040】
図3は、実施形態に係る情報処理サーバ10の構成例を示す図である。情報処理サーバ10は、通信部11と、記憶部12と、制御部13と、を備える。なお、
図3に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。
【0041】
通信部11は、外部の装置と通信する通信インタフェースである。通信部11は、ネットワークインタフェースであってもよいし、機器接続インタフェースであってもよい。例えば、通信部11は、NIC(Network Interface Card)等のLANインタフェースであってもよいし、USB(Universal Serial Bus)ホストコントローラ、USBポート等により構成されるUSBインタフェースであってもよい。また、通信部11は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。通信部11は、情報処理サーバ10の通信手段として機能する。通信部11は、制御部13の制御に従って端末装置20と通信する。
【0042】
記憶部12は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部12は、情報処理サーバ10の記憶手段として機能する。記憶部12は、実績情報データベース121、コンテンツデータベース122、ラベルデータベース123を記憶する。
【0043】
実績情報データベース121は、商品の販売実績を記憶するデータベースである。
図4は、実績情報データベース121に格納される情報の一例を示す図である。
図4に示した例では、実績情報データベース121は、「商品ID」、「サブクラスID」、「全体」の販売数、「分類1」の販売数、「分類2」の販売数等の項目を有している。
【0044】
「商品ID」は、商品の識別情報を示す。
図4の例では、「商品ID」には、M1、M2等の情報が格納されている。
【0045】
「サブクラスID」は、「商品ID」で示される商品のサブクラスの識別情報を示す。
図4の例では、「サブクラスID」には、1001、1002等の情報が格納されている。
【0046】
「全体」は、「商品ID」で示される商品のユーザ全体への販売数を示す。
図4の例では、「全体」には、100、103等の情報が格納されている。項目値の100は、当該商品がユーザ全体で100個売れたことを示す。
【0047】
「分類1」は、「商品ID」で示される商品の分類1に分類されるユーザへの販売数を示す。例えば、「分類1」は、「商品ID」で示される商品の男性ユーザへの販売数を示す。
図4の例では、「全体」には、55、61等の情報が格納されている。項目値の55は、例えば、当該商品が男性ユーザに100個売れたことを示す。
【0048】
「分類2」は、「商品ID」で示される商品の分類2に分類されるユーザへの販売数を示す。例えば、「分類1」は、「商品ID」で示される商品の女性ユーザへの販売数を示す。
図4の例では、「全体」には、23、36等の情報が格納されている。項目値の23は、例えば、当該商品が女性ユーザに23個売れたことを示す。
【0049】
コンテンツデータベース122は、商品に関するコンテンツの情報を記憶するデータベースである。
図5は、コンテンツデータベース122に格納される情報の一例を示す図である。
図5に示した例では、コンテンツデータベース122は、「商品ID」、「コンテンツ」等の項目を有している。
【0050】
「商品ID」は、商品の識別情報を示す。
図5の例では、「商品ID」には、M1、M2等の情報が格納されている。
【0051】
「コンテンツ」は、ページに表示する商品の情報(例えば、商品の紹介文や画像)を示す。
図5の例では、「コンテンツ」にはC11〜C16といった概念的な情報が格納されているが、音声データ、画像データ、テキストデータ等、コンテンツのデータそのものが格納されていてもよい。なお、「コンテンツ」には、各コンテンツが所在するURL、または、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納されていてもよい。
【0052】
ラベルデータベース123は、ラベルに関する情報を記憶するデータベースである。
図6は、ラベルデータベース123に格納される情報の一例を示す図である。
図6に示した例では、ラベルデータベース123は、「ラベルID」、「ラベルデータ」等の項目を有している。
【0053】
「ラベルID」は、サブクラスの要素に付されるラベルの識別情報を示す。
図6の例では、「ラベルID」には、L1、L2等の情報が格納されている。
【0054】
「ラベルデータ」は、ページに表示するラベルのデータを示す。
図6の例では、「ラベルデータ」にはD11〜D16といった概念的な情報が格納されているが、画像データ等、ラベルのデータそのものが格納されていてもよい。なお、「ラベルデータ」には、各ラベルデータが所在するURL、または、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納されていてもよい。
【0055】
図7は、ラベルがサブクラスを示す要素に付された様子を示す図である。
図7の例では、商品のサブクラスを示す5つの要素E1〜E5が示されている。要素E1は、ホワイト色の商品を示す要素であり、要素E2は、ブラック色の商品を示す要素であり、要素E3は、ネイビー色の商品を示す要素であり、要素E4は、グレー色の商品を示す要素であり、要素E5は、グリーン色の商品を示す要素である。
図7の例では、5つの要素の2つにラベルが付されている。具体的には、要素E1にラベルL2が、要素E2にラベルL3が付されている。ラベルL2は、他のユーザの該当商品の購入状況を示すメッセージとして“人気”が表示されており、ラベルL3にはストアが該当商品を推奨することを示すメッセージとして“注目”が表示されている。
【0056】
図3に戻り、制御部13は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサによって、情報処理サーバ10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部13は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
【0057】
制御部13は、
図3に示すように、受付部131と、判別部132と、生成部133と、配信部134と、を備える。制御部13を構成するブロック(受付部131〜配信部134)はそれぞれ制御部13の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。例えば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ或いは1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。なお、制御部13は上述の機能ブロックとは異なる機能単位で構成されていてもよい。
【0058】
受付部131は、端末装置20からページの取得要求を受け付ける。例えば、受付部131は、ウェブページの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
【0059】
判別部132は、端末装置20に配信するページに商品或いはサービスのサブクラスを示す複数の要素が含まれる場合には、実績情報データベース121に記録されている販売実績に基づいてラベルを付す要素を判別する。
【0060】
生成部133は、端末装置20に配信するページを生成する。このとき、ページに商品或いはサービスのサブクラスを示す複数の要素が含まれる場合には、複数の要素の一部にラベルを付す。
【0061】
配信部134は、受付部131がページの取得要求を受け付けた場合に、ページの情報を端末装置20に配信する。具体的には、配信部134は、生成部133が生成したページの情報を端末装置20に配信する。このとき、ページの情報には、制御情報が含まれていてもよい。
【0062】
〔4.端末装置の構成例〕
図8は、実施形態に係る端末装置20の構成例を示す図である。端末装置20は、ユーザがページの閲覧に使用する情報表示装置(情報処理装置)である。端末装置20は、例えば、スマートフォン、タブレット、携帯電話等の通信端末である。通信機能を備えるのであれば、端末装置20は、パーソナルコンピュータ(ノートPC、デスクトップPC)、PDA(Personal Digital Assistant)等の情報処理端末であってもよい。この場合、情報処理端末も通信端末の一種である。端末装置20は、ネットワークを介して情報処理サーバ10と接続する。端末装置20は、
図8に示すように、通信部21と、入力部22と、記憶部23と、出力部24と、制御部25と、を備える。なお、
図8に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。
【0063】
通信部21は、外部の装置と通信する通信インタフェースである。通信部21は、ネットワークインタフェースであってもよいし、機器接続インタフェースであってもよい。例えば、通信部11は、NIC等のLANインタフェースであってもよいし、USBホストコントローラ、USBポート等により構成されるUSBインタフェースであってもよい。また、通信部21は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。通信部21は、端末装置20の通信手段として機能する。通信部21は、制御部25の制御に従って情報処理サーバ10と通信する。
【0064】
入力部22は、外部から各種入力を受け付ける入力装置である。例えば、入力部22は、キーボードやマウスや操作キー等、ユーザが各種操作を行うための操作装置である。入力部22は、端末装置20の入力手段として機能する。なお、端末装置20にタッチパネルが採用される場合には、タッチパネルも入力部22に含まれる。この場合、ユーザは、指やスタイラスで画面をタッチすることにより各種操作を行う。
【0065】
記憶部23は、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部23は、端末装置20の記憶手段として機能する。記憶部23は、ウェブブラウザ等のアプリケーションソフトのデータが格納されている。ユーザはアプリケーションソフトを介して情報処理サーバ10と通信する。
【0066】
出力部24は、音、光、振動、画像等、外部に各種出力を行う装置である。出力部24は、端末装置20の出力手段として機能する。出力部24は、各種情報を表示する表示装置を備える。表示装置は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイである。なお、端末装置20にタッチパネルが採用される場合には、表示装置は入力部22と一体であってもよい。出力部24は、制御部25の制御に従って、画面に画像を表示する。
【0067】
制御部25は、コントローラであり、例えば、CPU、MPU等のプロセッサによって、端末装置20内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部25は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
【0068】
制御部25は、
図8に示すように、取得部251と、表示制御部252と、を備える。制御部25を構成するブロック(取得部251、表示制御部252)はそれぞれ制御部25の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。例えば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ或いは1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。なお、制御部25は上述の機能ブロックとは異なる機能単位で構成されていてもよい。
【0069】
取得部251は、所定の対象のサブクラスを示す複数の要素が含まれるコンテンツを取得する。例えば、取得部251は、商品或いはサービスのサブクラスを示す複数の要素が含まれるコンテンツの情報を取得する。また、取得部251は、商品の色或いは柄を示す複数の要素が含まれるコンテンツの情報を取得する。また、取得部251は、商品のサブクラスを示す複数の要素が含まれるコンテンツの情報を取得する。例えば、取得部251は、サブクラスを示す要素が5以上含まれるコンテンツを取得する。
【0070】
表示制御部252は、複数の要素の一部にラベルが付されたコンテンツを画面に表示する。例えば、表示制御部252は、商品或いはサービスのサブクラスを示す複数の要素の一部にラベルが付されたコンテンツを画面に表示する。また、表示制御部252は、商品の色或いは柄を示す複数の要素の一部にラベルが付されたコンテンツを画面に表示する。
【0071】
また、表示制御部252は、在庫が存在するサブクラスの中から選択されたサブクラスの要素にラベルが付された状態のコンテンツを画面に表示する。
【0072】
また、表示制御部252は、複数の要素の一部にユーザへのメッセージを有するラベルが付されたコンテンツを画面に表示する。また、表示制御部252は、複数の要素の一部に販売状況を示すラベルが付されたコンテンツを画面に表示する。また、表示制御部252は、複数の要素の一部に人気、売れ筋、注目、一押し、或いはおすすめを示すラベルが付されたコンテンツを画面に表示する。
【0073】
また、表示制御部252は、複数の要素のうちコンテンツを閲覧するユーザと同じ属性のユーザへの販売の実績に基づき選択された要素にラベルが付されたコンテンツを画面に表示する。
【0074】
また表示制御部252は、5以上の要素の2つにラベルが付されたコンテンツを画面に表示する。
【0075】
〔5.情報処理サーバの処理フロー〕
次に、
図9を参照しながら、情報処理サーバ10が実行する処理の手順について説明する。
図9は、配信処理の一例を示すフローチャートである。情報処理サーバ10は、電源が投入されると、配信処理を開始する。
【0076】
まず、情報処理サーバ10は、端末装置20からコンテンツ(例えば、ショッピングページ)のリクエストを受信したか判別する(ステップS11)。リクエストを受信していない場合(ステップS11:No)、情報処理サーバ10は、端末装置20からリクエストを受信するまでステップS11を繰り返す。
【0077】
リクエストを受信した場合(ステップS11:Yes)、情報処理サーバ10は、端末装置20に配信予定のコンテンツにサブクラスの要素が含まれるか判別する(ステップS12)。サブクラスの要素が含まれない場合(ステップS12:No)、情報処理サーバ10は、ステップS14に処理を進める。
【0078】
サブクラスの要素が含まれる場合(ステップS12:Yes)、情報処理サーバ10は、サブクラスの要素の中からラベルを付与する要素を判別する(ステップS13)。例えば、情報処理サーバ10は、実績情報データベース121に格納されている商品の販売実績に基づいてラベルを付与する要素を判別する。
【0079】
そして、情報処理サーバ10は、コンテンツデータベース122に格納されているコンテンツのデータに基づいて端末装置20に配信するコンテンツ(例えば、ショッピングページ)を生成する(ステップS14)。なお、コンテンツ中にサブクラスの要素が含まれるのであれば、ステップS13で判別した要素に、ラベルデータベース123に格納されているラベルを付す。
【0080】
コンテンツの生成が完了したら、情報処理サーバ10は、端末装置20に生成したコンテンツ(例えば、ショッピングページ)を配信する(ステップS15)。配信が完了したら、情報処理サーバ10は、ステップS11に戻り、端末装置20からのリクエストを待機する。
【0081】
〔6.端末装置の処理フロー〕
次に、
図10を参照しながら、制御情報を実行した端末装置20が実行する処理の手順について説明する。
図10は、情報表示処理の一例を示すフローチャートである。
【0082】
まず、端末装置20は、情報処理サーバ10からページを取得する(ステップS21)。情報処理サーバ10から取得するページには、
図2のコンテンツC1に示すように、商品のサブクラスを示す複数の要素が含まれていてもよい。
【0083】
そして、端末装置20は、ステップS21で受信したページを画面に表示する(ステップS22)。ページ中に商品のサブクラスを示す複数の要素が含まれる場合、
図2のコンテンツC1に示すように、複数の要素の少なくとも1つにラベルが付されていてもよい。
【0084】
続いて、端末装置20は、ユーザによるページの操作(例えば、スクロール操作やタップ)があったか判別する(ステップS23)。ページの操作がない場合(ステップS23:No)、端末装置20は、操作があるまでステップS23を繰り返す。
【0085】
ユーザによるページの操作があった場合(ステップS23:Yes)、端末装置20は、そのユーザによる操作がページの遷移操作(例えば、ページ中のリンクのタップ)か判別する(ステップS24)。ユーザによる操作がページの遷移操作でない場合(ステップS24:No)、端末装置20は、操作に従った処理を実行する(ステップS25)。例えば、ユーザがスクロール操作を行ったのであれば、端末装置20は、ページをスクロールさせる。
【0086】
ユーザによる操作がページの遷移操作の場合(ステップS24:Yes)、端末装置20は、ページのリクエストを送信する(ステップS26)。リクエストの送信が終了したら、端末装置20は、ステップS21に処理を戻し、ステップS21〜S26の処理を繰り返す。
【0087】
〔7.変形例〕
上述の実施形態は一例を示したものであり、種々の変更及び応用が可能である。
【0088】
例えば、上述の実施形態では、端末装置20は、商品のサブクラスを示す複数の要素が含まれるコンテンツを取得した。しかし、端末装置20は、サービスのサブクラスを示す複数の要素が含まれるコンテンツの情報を取得してもよい。サービスは、例えば、英会話等の受講サービスであってもよい。サービスのサブクラスは、例えば、サービスを受講可能な期間であってもよい。
【0089】
また、上述の実施形態では、商品のサブクラスは、当該商品のうち、色及び/又はサイズが特定された商品であるものとした。しかし、商品のサブクラスは、色及び/又はサイズが特定された商品に限定されない。例えば、商品のサブクラスは、当該商品のうち、柄(豹柄や縞模様等)が特定された商品であってもよい。このとき、端末装置20は、商品の柄を示す複数の要素の一部にラベルが付されたコンテンツを画面に表示してもよい。
【0090】
また、上述の実施形態では、情報処理サーバ10は、在庫があるサブクラスか否かに関わらず、サブクラスを示す要素にラベルを付した。しかし、情報処理サーバ10は、在庫が存在するサブクラスの中から選択されたサブクラスの要素にラベルを付してもよい。例えば、情報処理サーバ10は、在庫が存在するサブクラスのうち、販売数が最も多いサブクラスの商品にラベルを付してもよい。そして、端末装置20は、在庫が存在するサブクラスの中から選択されたサブクラスの要素にラベルが付された状態のコンテンツを画面に表示してもよい。
【0091】
また、上述の実施形態では、情報処理サーバ10は、単純に販売数の多いサブクラスにラベルを付した。しかし、情報処理サーバ10は、コンテンツを閲覧するユーザ毎にラベルを付すサブクラスを変更してもよい。例えば、情報処理サーバ10は、サブクラスを示す複数の要素のうちコンテンツ(例えば、
図2に示すコンテンツC1)を閲覧するユーザと同じ属性のユーザへの販売の実績に基づき選択された要素にラベルを付してもよい。例えば、コンテンツを閲覧するユーザが女性なのであれば、情報処理サーバ10は、女性への販売数に基づき選択された要素にラベルを付してもよい。属性は、性別に限られず、例えば、年齢、職業、収入、資産、住所、勤務先、使用言語数、家族構成、友人関係、ライフサイクル、価値観、ライフスタイル、性格等であってもよい。その他、属性は、デモグラフィック情報やサイコグラフィック情報であってもよい。
【0092】
なお、情報処理サーバ10は、ユーザの属性とは異なる属性のユーザへの販売実績に基づいてラベルを付すサブクラスの要素を選択してもよい。例えば、商品が特定の属性のユーザとの関連が連想される商品の場合、情報処理サーバ10は、その特定の属性のユーザへの販売実績に基づいて、ラベルを付すサブクラスの要素を選択してもよい。例えば、商品が、調理器具等、料理に関する商品の場合、多くのユーザは主婦を連想する。そのため、情報処理サーバ10は、商品が料理に関する商品の場合、主婦層への販売実績に基づいてラベルを付すサブクラスの要素を選択してもよい。このとき、ラベルには“主婦に人気”等、特定の属性を示す情報が含まれるメッセージが付されていてもよい。そして、端末装置20は、特定の属性のユーザとの関連が連想される商品のコンテンツを取得するとともに、特定の属性のユーザへの販売実績に基づき選択されたサブクラスにラベルが付されたコンテンツを画面に表示してもよい。
【0093】
また、上述の実施形態では、情報処理サーバ10は、購入希望商品のサブクラスの販売実績に基づいてラベルを付すサブクラスの要素を選択した。しかし、情報処理サーバ10は、ユーザの購入希望商品とは異なる商品のサブクラスの販売実績に基づいてラベルを付すサブクラスの要素を選択してもよい。例えば、情報処理サーバ10は、購入希望商品と類似する商品のサブクラスの中で販売数が多い順に所定数のサブクラスを判別する。そして、情報処理サーバ10は、判別したサブクラスに対応する購入希望商品のサブクラスの要素を、ラベルを付す要素として選択する。これにより、ユーザの購入希望商品が、販売実績があまりない商品の場合も、情報処理サーバ10は、ラベルを付すサブクラスの要素を選択できる。
【0094】
なお、情報処理サーバ10は、購入希望商品と同一カテゴリに属する商品全体の販売実績に基づいてラベルを付すサブクラスの要素を選択してもよい。例えば、購入希望商品がコートなのであれば、情報処理サーバ10は、カテゴリがコートとなっているショッピングモール内の(或いはストア内の)全ての商品を対象に、サブクラス毎(例えば、色毎)に販売数をカウントする。そして、情報処理サーバ10は、販売数が多い順に所定数のサブクラスを判別する。そして、情報処理サーバ10は、判別したサブクラスに対応する購入希望商品のサブクラスの要素を、ラベルを付す要素として選択する。これにより、ユーザの購入希望商品が、販売実績があまりない商品の場合も、情報処理サーバ10は、ラベルを付すサブクラスの要素を選択できる。
【0095】
また、情報処理サーバ10がラベルを付すサブクラスの要素を選択するのに使用する情報は実績情報に限定されない。例えば、情報処理サーバ10は、商品のレビューの情報に基づいて、ラベルを付すサブクラスの要素を選択してもよい。例えば、情報処理サーバ10は、レビュー数の多い順に所定数のサブクラスの要素をラベルを付す要素として選択してもよい。
【0096】
また、上述の実施形態では、情報処理サーバ10は、複数のサブクラスの要素のうち、1つの要素にラベルを付した。しかし、情報処理サーバ10は、複数の要素にラベルを付してもよい。例えば、情報処理サーバ10は、商品にユーザが選択可能な5以上のサブクラスがある場合に、5以上のサブクラスのうち2つの要素にラベルを付してもよい。このとき、情報処理サーバ10は、ラベルを付す要素を商品の販売実績に基づき判別してもよい。そして、端末装置20は、サブクラスを示す要素が5以上含まれるコンテンツを取得するとともに、5以上の要素の2つにラベルが付されたコンテンツを画面に表示してもよい。
【0097】
また、上述の実施形態では、情報処理サーバ10は、
図2に示すように、色を上位のサブクラスとし、サイズを複数の色それぞれに従属する下位のサブクラスとした。しかし、情報処理サーバ10は、サイズを上位のサブクラスとし、色或いは柄をサイズの下位のサブクラスとしてもよい。勿論、サイズの下位のサブクラスは、色や柄に限定されない。このとき、情報処理サーバ10は、サイズごとにラベルを付すサブクラスの要素を選択してもよい。例えば、情報処理サーバ10は、同一サイズに属する複数のサブクラスの中から販売数が多い順に所定数のサブクラスを選択し、選択したサブクラスの要素にラベルを付してもよい。
【0098】
また、上述の実施形態では、情報処理サーバ10は、
図2に示すように、サイズを示す要素にはラベルを付していなかったが、サイズを示す要素にもラベルを付してもよい。また、情報処理サーバ10は、サイズと色をそれぞれことなるサブクラスとするのではなく、サイズと色の組み合わせを1つのサブクラスとしてもよい。そして、情報処理サーバ10は、サイズと色の組み合わせを示す複数の要素の一部にラベルを付してもよい。また、情報処理サーバ10は、サイズと柄の組み合わせを1つのサブクラスとし、サイズと柄の組み合わせを示す複数の要素の一部にラベルを付してもよい。また、情報処理サーバ10は、色と柄の組み合わせを1つのサブクラスとし、色と柄の組み合わせを示す複数の要素の一部にラベルを付してもよい。勿論、情報処理サーバ10は、サイズと色と柄の組み合わせを1つのサブクラスとし、サイズと色と柄の組み合わせを示す複数の要素の一部にラベルを付してもよい。
【0099】
また、情報処理サーバ10は、ユーザ毎にラベルを表示したり非表示にしたりしてもよい。このとき、情報処理サーバ10は、ラベルを非表示にするユーザを、ユーザの属性に基づき判別してもよい。例えば、購入希望商品と同じカテゴリの商品を頻繁に購入しているユーザは、当該商品に関して詳しいと思われる。そこで、情報処理サーバ10は、購入希望商品と同じカテゴリの商品を頻繁に購入しているユーザに対してはラベルを非表示にしてもよい。
【0100】
また、ラベルに付されるメッセージは、“人気”、“売れ筋”、“注目”、“一押し”、或いは“おすすめ”に限定されない。ラベルに付されるメッセージは、“HOT”、“イチオシ”、“本日のおすすめ”、“○人がカートに入れています”、“プレゼントに人気”等、様々な変形が可能である。
【0101】
また、上述の実施形態では、端末装置20に表示されるページはウェブページであるものとしたが、ページはウェブページに限定されない。例えば、ページは、ユーザインタフェース画面に表示されることを目的として作成されたページであってもよい。例えば、ページは、メッセンジャーアプリケーションの画面、カメラアプリケーションの画面、ゲーム画面、音楽再生画面、動画再生画面のページであってもよい。これらの画面(ページ)も第1のコンテンツの配置面とみなすことができる。なお、配置面は、複数のコンテンツがタイル状に並べられたものであってもよい。画面にページ状に表示可能なさまざまな構成を配置面とみなすことが可能である。
【0102】
本実施形態の情報処理サーバ10、或いは端末装置20を制御する制御装置は、専用のコンピュータシステムによって実現してもよいし、通常のコンピュータシステムにより実現してもよい。例えば、上述の動作を実行するためのプログラムを、光ディスク、半導体メモリ、磁気テープ、フレキシブルディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、該プログラムをコンピュータにインストールし、上述の処理を実行することによって制御装置を構成してもよい。制御装置は、情報処理サーバ10、或いは端末装置20の外部の装置(例えば、パーソナルコンピュータ)であってもよいし、内部の装置(例えば、制御部13、或いは25)であってもよい。また、上記プログラムをインターネット等のネットワーク上のサーバ装置が備えるディスク装置に格納しておき、コンピュータにダウンロード等できるようにしてもよい。また、上述の機能を、OS(Operating System)とアプリケーションソフトとの協働により実現してもよい。この場合には、OS以外の部分を媒体に格納して配布してもよいし、OS以外の部分をサーバ装置に格納しておき、コンピュータにダウンロード等できるようにしてもよい。
【0103】
また、上記各実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0104】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0105】
また、上述してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0106】
〔8.ハードウェア構成〕
実施形態及び変形例に係る情報処理サーバ10或いは端末装置20は、例えば
図11に示すような構成のコンピュータ1000によっても実現可能である。
図11は、情報処理サーバ10或いは端末装置20の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インタフェース(I/F)1500、入出力インタフェース(I/F)1600、及びメディアインタフェース(I/F)1700を有する。
【0107】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0108】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インタフェース1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワークNを介して他の機器へ送信する。
【0109】
CPU1100は、入出力インタフェース1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インタフェース1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インタフェース1600を介して出力装置へ出力する。
【0110】
メディアインタフェース1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインタフェース1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0111】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理サーバ10或いは端末装置20として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部13或いは制御部25の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0112】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0113】
〔9.効果〕
本実施形態によれば、端末装置20は、所定の対象の一部を特化した対象(サブクラス)を示す複数の要素が含まれるコンテンツを取得する。端末装置20は、複数の要素の一部に目印となる所定の表示(例えば、ラベル)が付されたコンテンツを画面に表示する。これにより、ユーザは、所定の対象にサブクラスが複数あったとしても、所定の表示を判断材料にしてサブクラスを容易に選択できる。結果として、ユーザはショッピングに関する判断を容易に行うことができる。
【0114】
また、端末装置20は、商品或いはサービスのサブクラスを示す複数の要素が含まれるコンテンツの情報を取得する。そして、端末装置20は、商品或いはサービスのサブクラスを示す複数の要素の一部に所定の表示が付されたコンテンツを画面に表示する。これにより、ユーザは、商品或いはサービスにサブクラスが複数あったとしても、所定の表示を判断材料にしてサブクラスを容易に選択できる。結果として、ユーザはショッピングに関する判断を容易に行うことができる。
【0115】
また、端末装置20は、商品の色或いは柄を示す複数の要素が含まれるコンテンツの情報を取得する。そして、端末装置20は、商品の色或いは柄を示す複数の要素の一部にラベルが付されたコンテンツを画面に表示する。これにより、ユーザは、商品に色或いは柄の選択肢が複数あったとしても、ラベルを判断材料にして色或いは柄を容易に選択できる。結果として、ユーザはショッピングに関する判断を容易に行うことができる。
【0116】
また、端末装置20は、商品のサブクラスを示す複数の要素が含まれるコンテンツの情報を取得する。そして、端末装置20は、在庫が存在するサブクラスの中から選択されたサブクラスの要素に所定の表示が付された状態のコンテンツを画面に表示する。これにより、所定の表示が付される要素は、確実に在庫が存在している商品のサブクラスとなる。結果として、所定の表示の判断材料としての価値が高くなる。
【0117】
また、端末装置20は、複数の要素の一部にユーザへのメッセージを有する所定の表示が付されたコンテンツを画面に表示する。これにより、ユーザは、メッセージを判断材料にしてサブクラスを容易に選択できる。
【0118】
また、端末装置20は、複数の要素の一部に他のユーザの購入状況を示す所定の表示が付されたコンテンツを画面に表示する。これにより、ユーザは、購買状況を判断材料にしてサブクラスを容易に選択できる。
【0119】
また、端末装置20は、複数の要素の一部に人気、売れ筋、注目、一押し、或いはおすすめを示す所定の表示が付されたコンテンツを画面に表示する。これにより、ユーザは、所定の表示を判断材料にしてサブクラスを容易に選択できる。
【0120】
また、端末装置20は、複数の要素のうちコンテンツを閲覧するユーザと同じ属性のユーザへの販売の実績に基づき選択された要素に所定の表示が付されたコンテンツを画面に表示する。これにより、ユーザは、所定の表示を判断材料にしてサブクラスを容易に選択できる。
【0121】
また、端末装置20は、サブクラスを示す要素が5以上含まれるコンテンツを取得する。そして、端末装置20は、5以上の要素の2つに所定の表示が付されたコンテンツを画面に表示する。これにより、ユーザは、所定の表示を判断材料にしてサブクラスを容易に選択できる。
【0122】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0123】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。同様に、表示制御部は、表示制御手段や表示制御回路に読み替えることができる。