特許第6494826号(P6494826)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6494826
(24)【登録日】2019年3月15日
(45)【発行日】2019年4月3日
(54)【発明の名称】交通機関情報表示システム、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/123 20060101AFI20190325BHJP
   G08G 1/127 20060101ALI20190325BHJP
   G09B 29/00 20060101ALI20190325BHJP
   G09B 29/10 20060101ALI20190325BHJP
   G06Q 50/30 20120101ALI20190325BHJP
   H04M 3/493 20060101ALI20190325BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20190325BHJP
【FI】
   G08G1/123 A
   G08G1/127 B
   G09B29/00 A
   G09B29/10 A
   G06Q50/30
   H04M3/493
   H04M11/00 302
【請求項の数】11
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2018-36779(P2018-36779)
(22)【出願日】2018年3月1日
(62)【分割の表示】特願2014-162451(P2014-162451)の分割
【原出願日】2014年8月8日
(65)【公開番号】特開2018-129056(P2018-129056A)
(43)【公開日】2018年8月16日
【審査請求日】2018年3月29日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】512022354
【氏名又は名称】株式会社マネジメントシステム
(74)【代理人】
【識別番号】100104776
【弁理士】
【氏名又は名称】佐野 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100119194
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 明夫
(72)【発明者】
【氏名】鴫原 育子
(72)【発明者】
【氏名】兼子 恭平
【審査官】 久保田 創
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−078287(JP,A)
【文献】 特開2014−059203(JP,A)
【文献】 特開2013−205058(JP,A)
【文献】 特開2013−020008(JP,A)
【文献】 特開2011−174806(JP,A)
【文献】 国際公開第2008/142783(WO,A1)
【文献】 特開2006−293443(JP,A)
【文献】 特開2008−176018(JP,A)
【文献】 国際公開第2014/061111(WO,A1)
【文献】 特開2014−203192(JP,A)
【文献】 特開2006−293446(JP,A)
【文献】 特開2017−020853(JP,A)
【文献】 特開2004−037301(JP,A)
【文献】 特開2012−163432(JP,A)
【文献】 バス停検索サービスを正式オープン,プレスリリース,日本,青い森ウェブ工房,2011年 7月14日,URL,http://8nohe.info/work/data/20110714_bustei_kensaku.pdf
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/123
G06Q 50/30
G08G 1/127
G09B 29/00
G09B 29/10
H04M 3/493
H04M 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
交通機関の運行情報を表示する交通機関情報表示システムであって、
利用者用端末の表示手段上に前記交通機関の路線を表示可能な地図、航空写真、衛星写真のうち少なくとも何れか一つによる俯瞰情報を表示する俯瞰情報表示手段と、
利用者の所在する位置に関する利用者位置情報を取得する利用者情報取得手段と、
前記利用者情報取得手段によって取得された前記利用者位置情報を前記表示手段の中央位置に表示させた状態で前記俯瞰情報上に表示させる利用者情報表示手段と、
前記利用者位置情報によって特定される前記利用者の前記位置から所定の距離内に位置する前記交通機関の所在する交通機関位置情報を取得する交通機関情報取得手段と、
前記交通機関情報取得手段によって取得された前記交通機関位置情報を前記表示手段の前記俯瞰情報上に表示させる交通機関情報表示手段と、
前記利用者用端末における前記交通機関情報表示システムの起動を検知する起動検知手段とを備え、
該起動検知手段が、前記利用者用端末において、前記交通機関情報表示システムが起動されたことを検知した場合、前記利用者用端末における前記交通機関情報表示システムの起動を直接の契機として、
前記表示手段に表示される画面としての第一画面に、
前記俯瞰情報表示手段が、前記交通機関情報表示システムが起動された時点の前記利用者の所在する位置周辺の前記俯瞰情報を表示させ、
前記利用者情報表示手段が、前記交通機関情報表示システムが起動された時点の前記利用者の所在する位置を示す前記利用者位置情報を前記俯瞰情報上に表示させ、
前記交通機関情報表示手段が、前記交通機関情報表示システムが起動された時点の前記交通機関情報取得手段によって取得された前記交通機関位置情報を前記俯瞰情報上に表示させるとともに、前記交通機関の停留所の情報を前記俯瞰情報上に表示させ、
前記第一画面に表示されている前記停留所の情報に対して所定の選択操作が行われると、前記交通機関情報表示手段が、前記所定の選択操作が行われた前記停留所の情報に対応する前記停留所に到着する前記交通機関の第一情報を表示させ、
さらに、前記停留所に到着する前記交通機関の前記第一情報が表示されている前記第一画面の表示部分に対して前記所定の選択操作が行われると、前記交通機関情報表示手段が、前記停留所に到着する前記交通機関の第二情報を表示させるように構成されていることを特徴とする交通機関情報表示システム。
【請求項2】
交通機関の運行情報を表示する交通機関情報表示システムであって、
利用者用端末の表示手段上に前記交通機関の路線を表示可能な地図、航空写真、衛星写真のうち少なくとも何れか一つによる俯瞰情報を表示する俯瞰情報表示手段と、
利用者の所在する位置に関する利用者位置情報を取得する利用者情報取得手段と、
前記利用者情報取得手段によって取得された前記利用者位置情報を前記表示手段の中央位置に表示させた状態で前記俯瞰情報上に表示させる利用者情報表示手段と、
前記利用者位置情報によって特定される前記利用者の前記位置から所定の距離内に位置する前記交通機関の所在する交通機関位置情報を取得する交通機関情報取得手段と、
前記交通機関情報取得手段によって取得された前記交通機関位置情報を前記表示手段の前記俯瞰情報上に表示させる交通機関情報表示手段と、
前記利用者用端末における前記交通機関情報表示システムの起動を検知する起動検知手段とを備え、
該起動検知手段が、前記利用者用端末において、前記交通機関情報表示システムが起動されたことを検知した場合、前記利用者用端末における前記交通機関情報表示システムの起動を直接の契機として、
前記表示手段に表示される画面としての第一画面に、
前記俯瞰情報表示手段が、前記交通機関情報表示システムが起動された時点の前記利用者の所在する位置周辺の前記俯瞰情報を表示させ、
前記利用者情報表示手段が、前記交通機関情報表示システムが起動された時点の前記利用者の所在する位置を示す前記利用者位置情報を前記俯瞰情報上に表示させ、
前記交通機関情報表示手段が、前記交通機関情報表示システムが起動された時点の前記交通機関情報取得手段によって取得された前記交通機関位置情報を前記俯瞰情報上に表示させ、
前記第一画面に表示されている前記交通機関位置情報に対して所定の選択操作が行われると、前記交通機関情報表示手段が、前記所定の選択操作が行われた前記交通機関位置情報に対応する前記交通機関の情報を前記第一画面に表示させるように構成されていることを特徴とする交通機関情報表示システム。
【請求項3】
前記交通機関情報表示手段は、前記利用者によって前記俯瞰情報上に表示された前記停留所の情報に対して前記所定の選択操作が行われると、前記俯瞰情報上に、前記所定の選択操作された前記停留所に停まる前記交通機関の行き先情報及び/又は発車時刻表情報及び/又は遅延情報を表示することを特徴とする請求項に記載の交通機関情報表示システム。
【請求項4】
前記交通機関情報表示手段は、前記利用者によって前記俯瞰情報上に表示された前記第一画面に表示されている前記交通機関位置情報に対して前記所定の選択操作が行われると、前記俯瞰情報上に、前記所定の選択操作された前記交通機関の行き先情報及び/又は前記交通機関が停まる最寄りの前記停留所における発車時刻表情報及び/又は遅延情報を表示することを特徴とする請求項1または3に記載の交通機関情報表示システム。
【請求項5】
前記交通機関の路線を示す情報としての路線情報を前記俯瞰情報上に表示させる路線情報表示手段とを備え、
前記起動検知手段が、前記利用者用端末において、前記交通機関情報表示システムが起動されたことを検知した場合、前記利用者用端末における前記交通機関情報表示システムの起動を直接の契機として、
前記第一画面に、
前記路線情報表示手段が、前記交通機関情報表示システムが起動された時点の前記利用者の所在する位置周辺の前記交通機関の前記路線情報を前記俯瞰情報上に表示させることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一つに記載の交通機関情報表示システム。
【請求項6】
前記路線情報表示手段は、前記利用者によって前記俯瞰情報上に表示された前記第一画面に表示されている前記交通機関位置情報に対して前記所定の選択操作が行われると、前記俯瞰情報上に、前記所定の選択操作された前記交通機関の前記路線情報を画像表示することを特徴とする請求項に記載の交通機関情報表示システム。
【請求項7】
実際に運行される前記交通機関に配設された、複数の通信方式の中から通信に適した一の前記通信方式を自動的に選択可能なタブレット端末によって構成された、前記交通機関情報取得手段に取得さる前記交通機関位置情報を発信する交通機関情報発信手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一つに記載の交通機関情報表示システム。
【請求項8】
前記利用者用端末はスマートフォン又はタブレット端末であることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一つに記載の交通機関情報表示システム。
【請求項9】
一の場所から他の場所に移動する際の、最適な経路の選択及び/又は最適な交通機関の選択及び/又は前記交通機関の運行状況に基づいた到着・発車予想時間の算出を行うルート選択手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至8の何れか一つに記載の交通機関情報表示システム。
【請求項10】
前記交通機関は、路線バス、送迎バス、コミュニティバス、デマンドバス、高速バスのうち少なくとも何れか一つである各種バスであることを特徴とする請求項1乃至9の何れか一つに記載の交通機関情報表示システム。
【請求項11】
コンピュータを、請求項1乃至10の何れか一つに記載の交通機関情報表示システムとして機能させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、路線バス等の各種交通機関の運行情報を視覚的に表示させるための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、バス、電車等の公共交通に代表される交通機関は、沢山の人を円滑に輸送する手段として重要な意義を有し、特に、近年の高齢化社会の進展等に伴い、重要度はますます向上している。一般に公共交通は時刻表に基づいて運行されるため、交通機関の利用者が、交通機関に乗車等をする際に、交通機関の運行状況等を確認する必要が生ずる。従来、このような需要に対応するために、例えば、路線バスの運行状況を検知し、この路線バスの停留所に、バスの運行情報や遅れ時間情報等を表示させることで、利用者に運行状況を告知するためのシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、利用者の携帯電話等の通信端末の画面に、停留所名を入力して実行ボタンを押すと、系統名、行き先名が表示され、その中から任意の系統名や行き先名を選択すると「最寄りバス停候補」の一覧表が表示され、利用者がその中から特定の停留所を選択すると、その停留所に向かっている最寄りのバスの運行情報が表示されるシステムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−227949号公報
【特許文献2】特開2003−217093号公報(図7等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載の発明においては、路線バスの停留所に運行情報を表示させるための装置を組み込むため、停留所等と一体化させた装置の製造に高額の費用がかかるという問題がある。また、利用者は停留所まで行かないと運行情報を確認できないので、停留所のない所で運行状況を確認したいという需要に応えることはできないという問題がある。一方、特許文献2においては、利用者の携帯端末に路線バスの運行情報を表示させることができるが、停留所等の名称や系統名・路線名がわからないと運行情報が表示できなかったり、主として文字情報の列挙によって運行情報が表示されるので、交通機関の運行状況(現在どのあたりを走っているのか、など)を迅速的確に把握することが難しかったり、系統名や路線名が判らないと所望の交通機関の情報が取得できないという問題がある。
【0005】
また、交通機関の乗換情報を利用者の携帯端末やスマートフォンに画像表示させるシステムも提案されているが、交通機関が時刻表通りに運行されることが前提に構成されたシステムであって、全ての交通機関に容易に適用ものではない。
【0006】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、場所を問わずに迅速的確に周辺を運行する交通機関の運行情報を確認できる交通機関情報表示システムを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、交通機関の運行情報を表示する交通機関情報表示システムであって、利用者用端末の表示手段上に前記交通機関の路線を表示可能な地図、航空写真、衛星写真のうち少なくとも何れか一つによる俯瞰情報を表示する俯瞰情報表示手段と、利用者の所在する位置に関する利用者位置情報を取得する利用者情報取得手段と、前記利用者情報取得手段によって取得された前記利用者位置情報を前記表示手段の中央位置に表示させた状態で前記俯瞰情報上に表示させる利用者情報表示手段と、前記利用者位置情報によって特定される前記利用者の前記位置から所定の距離内に位置する前記交通機関の所在する交通機関位置情報を取得する交通機関情報取得手段と、前記交通機関情報取得手段によって取得された前記交通機関位置情報を前記表示手段の前記俯瞰情報上に表示させる交通機関情報表示手段と、前記利用者用端末における前記交通機関情報表示システムの起動を検知する起動検知手段とを備え、該起動検知手段が、前記利用者用端末において、前記交通機関情報表示システムが起動されたことを検知した場合、前記利用者用端末における前記交通機関情報表示システムの起動を直接の契機として、前記表示手段に表示される画面としての第一画面に、前記俯瞰情報表示手段が、前記交通機関情報表示システムが起動された時点の前記利用者の所在する位置周辺の前記俯瞰情報を表示させ、前記利用者情報表示手段が、前記交通機関情報表示システムが起動された時点の前記利用者の所在する位置を示す前記利用者位置情報を前記俯瞰情報上に表示させ、前記交通機関情報表示手段が、前記交通機関情報表示システムが起動された時点の前記交通機関情報取得手段によって取得された前記交通機関位置情報を前記俯瞰情報上に表示させるとともに、前記交通機関の停留所の情報を前記俯瞰情報上に表示させ、前記第一画面に表示されている前記停留所の情報に対して所定の選択操作が行われると、前記交通機関情報表示手段が、前記所定の選択操作が行われた前記停留所の情報に対応する前記停留所に到着する前記交通機関の第一情報を表示させ、
さらに、前記停留所に到着する前記交通機関の前記第一情報が表示されている前記第一画面の表示部分に対して前記所定の選択操作が行われると、前記交通機関情報表示手段が、前記停留所に到着する前記交通機関の第二情報を表示させるように構成されていることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、交通機関の運行情報を表示する交通機関情報表示システムであって、利用者用端末の表示手段上に前記交通機関の路線を表示可能な地図、航空写真、衛星写真のうち少なくとも何れか一つによる俯瞰情報を表示する俯瞰情報表示手段と、利用者の所在する位置に関する利用者位置情報を取得する利用者情報取得手段と、前記利用者情報取得手段によって取得された前記利用者位置情報を前記表示手段の中央位置に表示させた状態で前記俯瞰情報上に表示させる利用者情報表示手段と、前記利用者位置情報によって特定される前記利用者の前記位置から所定の距離内に位置する前記交通機関の所在する交通機関位置情報を取得する交通機関情報取得手段と、前記交通機関情報取得手段によって取得された前記交通機関位置情報を前記表示手段の前記俯瞰情報上に表示させる交通機関情報表示手段と、前記利用者用端末における前記交通機関情報表示システムの起動を検知する起動検知手段とを備え、該起動検知手段が、前記利用者用端末において、前記交通機関情報表示システムが起動されたことを検知した場合、前記利用者用端末における前記交通機関情報表示システムの起動を直接の契機として、前記表示手段に表示される画面としての第一画面に、前記俯瞰情報表示手段が、前記交通機関情報表示システムが起動された時点の前記利用者の所在する位置周辺の前記俯瞰情報を表示させ、前記利用者情報表示手段が、前記交通機関情報表示システムが起動された時点の前記利用者の所在する位置を示す前記利用者位置情報を前記俯瞰情報上に表示させ、前記交通機関情報表示手段が、前記交通機関情報表示システムが起動された時点の前記交通機関情報取得手段によって取得された前記交通機関位置情報を前記俯瞰情報上に表示させ、前記第一画面に表示されている前記交通機関位置情報に対して所定の選択操作が行われると、前記交通機関情報表示手段が、前記所定の選択操作が行われた前記交通機関位置情報に対応する前記交通機関の情報を前記第一画面に表示させるように構成されていることを特徴とする
【0009】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の構成に加え、前記交通機関情報表示手段は、前記利用者によって前記俯瞰情報上に表示された前記停留所の情報に対して前記所定の選択操作が行われると、前記俯瞰情報上に、前記所定の選択操作された前記停留所に停まる前記交通機関の行き先情報及び/又は発車時刻表情報及び/又は遅延情報を表示することを特徴とする。
【0010】
請求項に記載の発明は、請求項1乃至の何れか一つに記載の構成に加え、前記交通機関情報表示手段は、前記利用者によって前記俯瞰情報上に表示された前記第一画面に表示されている前記交通機関位置情報に対して前記所定の選択操作が行われると、前記俯瞰情報上に、前記所定の選択操作された前記交通機関の行き先情報及び/又は前記交通機関が停まる最寄りの前記停留所における発車時刻表情報及び/又は遅延情報を表示することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか一つに記載の構成に加え、前記交通機関の路線を示す情報としての路線情報を前記俯瞰情報上に表示させる路線情報表示手段とを備え、前記起動検知手段が、前記利用者用端末において、前記交通機関情報表示システムが起動されたことを検知した場合、前記利用者用端末における前記交通機関情報表示システムの起動を直接の契機として、前記第一画面に、前記路線情報表示手段が、前記交通機関情報表示システムが起動された時点の前記利用者の所在する位置周辺の前記交通機関の前記路線情報を前記俯瞰情報上に表示させることを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項に記載の構成に加え、前記路線情報表示手段は、前記利用者によって前記俯瞰情報上に表示された前記第一画面に表示されている前記交通機関位置情報に対して前記所定の選択操作が行われると、前記俯瞰情報上に、前記所定の選択操作された前記交通機関の前記路線情報を画像表示することを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6の何れか一つに記載の構成に加え、実際に運行される前記交通機関に配設された、複数の通信方式の中から通信に適した一の前記通信方式を自動的に選択可能なタブレット端末によって構成された、前記交通機関情報取得手段に取得さる前記交通機関位置情報を発信する交通機関情報発信手段を備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項に記載の発明は、請求項1乃至の何れか一つに記載の構成に加え、前記利用者用端末はスマートフォン又はタブレット端末であることを特徴とする。
【0014】
請求項に記載の発明は、請求項1乃至の何れか一つに記載の構成に加え、一の場所から他の場所に移動する際の、最適な経路の選択及び/又は最適な交通機関の選択及び/又は前記交通機関の運行状況に基づいた到着・発車予想時間の算出を行うルート選択手段を備えたことを特徴とする。
【0015】
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9の何れか一つに記載の構成に加え、前記交通機関は、路線バス、送迎バス、コミュニティバス、デマンドバス、高速バスのうち少なくとも何れか一つである各種バスであることを特徴とする。
【0016】
請求項11に記載の発明は、プログラムであって、コンピュータを、請求項1乃至10の何れか一つに記載の交通機関情報表示システムとして機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
請求項1及び2に記載の発明によれば、俯瞰情報上の所定の位置に表示された利用者の現在位置を基準に、利用者の周辺を運行する交通機関の位置を表示させることができる。そして、利用者の現在位置近くを運行する交通機関の運行状況を視覚的かつ感覚的に把握できる。これにより、利用者が、場所を問わずに迅速的確に周辺を運行する交通機関の運行情報を確認できる。
【0018】
請求項1及び2に記載の発明によれば、第一画面に俯瞰情報と利用者位置情報と交通機関位置情報とが表示されることにより、利用者はシステムを起動すれば、複雑な手順による検索等を行うことなく、迅速かつ容易に利用者の周辺を運行する交通機関の運行情報を確認できる。
【0019】
請求項に記載の発明によれば、第一画面に交通機関の停留所の情報が表示されることにより、利用者はシステムを起動すれば、複雑な手順による検索等を行うことなく、交通機関の停留所の位置情報を確認できる。
請求項に記載の発明によれば、俯瞰情報上に、タッチ操作された停留所に停まる交通機関の行き先情報及び/又は発車時刻表情報及び/又は遅延情報が表示されることにより、利用者は、利用者の周囲を運行する交通機関の現在の運行状況や今後の運行予定を容易に確認し、所望の交通機関を迅速かつ確実に選択することができる
【0020】
請求項に記載の発明によれば、俯瞰情報上に、タッチ操作された交通機関の行き先情報及び/又は前記交通機関が停まる最寄りの停留所における発車時刻表情報及び/又は遅延情報が表示されることにより、利用者は、利用者の周囲を運行する交通機関の現在の運行状況や今後の運行予定を容易に確認し、所望の交通機関を迅速かつ確実に選択することができる。
請求項5に記載の発明によれば、第一画面に交通機関の路線情報が表示されることにより、利用者はシステムを起動すれば、複雑な手順による検索等を行うことなく、交通機関の路線を確認できる。
【0021】
請求項に記載の発明によれば、俯瞰情報上に、タッチ操作された交通機関の路線情報が画像表示されることにより、利用者は、所望の路線の交通機関の最寄りの停留所を、画像情報によって視覚的かつ感覚的に特定することができる。
【0022】
請求項に記載の発明によれば、交通機関の位置情報を発信するための端末のコストと通信コストとを安価に構築し、電波状況の変動等によらず、交通機関位置情報を迅速かつ的確に送信することが可能になる。
【0023】
請求項に記載の発明によれば、俯瞰情報、利用者位置情報、交通機関位置情報などを容易にグラフィック表示できる利用者用端末を、安価にしかも高い利便性をもって構成することができる。
【0024】
請求項に記載の発明によれば、一の地点から他の地点に移動する際の最適な路線や交通機関の選択を容易にすると共に、他の地点への正確な到着時間や他の地点の発車時間の把握を容易に行わせることができる。
【0025】
請求項10に記載の発明によれば、渋滞等の交通状況によって遅延がおきやすく、運行状況が把握しづらい路線バスに本発明を適用し、路線バスを利用する利用者の利便性を高めることができる。
【0026】
請求項11に記載の発明によれば、本発明に係る交通機関情報表示システムをソフトウェア化し、多様なハードウェア上で本発明を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】この実施の形態の交通機関情報表示システムを含む実施態様のネットワーク構成図である。
図2】同上交通機関情報表示システムのモジュール構成図である。
図3】同上交通機関情報表示システムの機能ブロック図である。
図4】同上交通機関情報表示システムの、(a)バス用端末の交番管理画面の発車ボタンをタップした状態の概念図、(b)到着ボタンをタップした状態の概念図である。
図5】同上交通機関情報表示システムの利用者用端末に第一画面が表示された状態の概念図である。
図6】同上交通機関情報表示システムの利用者用端末において停留所情報がタップされた場合の概念図である。
図7】同上交通機関情報表示システムの利用者用端末において路線バス情報がタップされた場合の概念図である。
図8】同上交通機関情報表示システムの利用者用端末においてルート検索画面が表示された状態の概念図である。
図9】同上交通機関情報表示システムの利用者用端末においてルート選択詳細情報画面が表示された状態の概念図である。
図10】同上交通機関情報表示システムにおいて、(a)同一の経路から最短ルートを選択する際の概念図、(b)複数の経路から最短ルートを選択する際の概念図である。
図11】同上交通機関情報表示システムの利用者用端末においてルート表示画面が表示された状態の概念図である。
図12】同上交通機関情報表示システムの利用者用端末において乗車画面が表示された状態の概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1乃至図12は、この発明の実施の形態を示す。この実施の形態の交通機関情報表示システムは、交通機関の運行情報を利用者に表示するためのシステムである。
【0029】
なお、この実施の形態において、交通機関情報表示システムは、「交通機関」としての「各種バス」、例えば路線バスの情報を扱う。ただし、「交通機関」は、輸送機関であればどのようなものでもよく、例えば鉄道、船舶などであってもよい。また、「各種バス」は、路線バス以外のバス、例えば、送迎バス、コミュニティバス、デマンドバス、高速バス、送迎バス等であってもよい。また、この実施の形態において、「利用者」とは、交通機関に関する情報の利用を希望する者あるいは交通機関に関する情報を利用している者を示す。具体的には、例えば、交通機関に乗客として乗車することを希望する者、交通機関に乗客として乗車している者、交通機関の運行を管理する者(例えばバス会社や地方公共団体等)、交通機関の運行状況に基づく各種情報を得ようとする者(例えば道路の渋滞情報を得ようとする個人や企業)、等がこれに該当する。
【0030】
<ネットワーク構成、モジュール構成>
図1は、この実施の形態の交通機関情報表示システム1Aを含む実施態様のネットワーク構成図である。この交通機関情報表示システム1Aは、主として路線バスの運行情報を利用者に対して視覚的に表示させるために用いられるが、その他に、例えば路線バスを運行させるバス会社による、路線バスの運行管理等にも用いられる。
【0031】
図1に示す、この実施の形態の交通機関情報表示システム1Aは、路線バス100の利用者が所持する「利用者情報取得手段」としての利用者用端末1と、路線バス100に配設される「交通機関情報取得手段」としてのバス用端末2と、中央サーバ3とを備えている。それぞれの構成の詳細については後述する。
【0032】
なお後述する通り、この実施の形態1の交通機関情報表示システム1Aは、利用者用端末1に地図や利用者や路線バス100の位置を表示するが、これらの情報は、地図はネットワークを介して取得可能な地図情報200を、位置情報はGPS衛星300の電波を取得し、表示する情報を生成する。また、後述する通り、利用者用端末1には路線バスの路線情報や時刻表の情報も表示させるが、この情報は、バス会社等から、バス情報入力端末400の入力等によって供給される。また、生成された情報は、基本的に利用者用端末1で利用されることを前提としているが、例えば路線バス100の待合室500に設置された情報端末600で利用されること考えられる。
【0033】
図2は、この実施の形態の交通機関情報表示システム1Aのモジュール構成図である。この構成図は、機能の概要を示すモジュールを概念的に示したものである。
【0034】
同図に示す通り、交通機関情報表示システム1Aを構成する利用者用端末1及びバス用端末2は、アプリケーションプロトコル定義の他に、位置情報を取得するための機能(例えばGPS機能)や、サーバモジュール3aとの通信に必要な機能(例えばTCPクライアントの機能)を有する。
【0035】
中央サーバ3は、サーバモジュール3aと固定端末モジュール3bとを備える。
【0036】
<基本構成>
図3は、この実施の形態における交通機関情報表示システム1Aの機能ブロック図である。ここに示す交通機関情報表示システム1Aは、基本的に、図2に示すモジュール構成に基づくシステムを、発明の構成として記載したものである。
【0037】
図3に示す通り、交通機関情報表示システム1Aは、利用者用端末1、バス用端末2、中央サーバ3、広告サーバ7が、ネットワーク6で相互に通信可能に接続されている。なお、広告サーバ7は実施の一例として示すものであり、対応する構成は図1図2には記載されていない。
【0038】
この実施の形態において、交通機関情報表示システム1Aを構成する利用者用端末1は、利用者が使用する携帯情報端末である。この実施の形態では、実施に好適な形態として、利用者用端末1がスマートフォンによって構成されたものについて以下説明するが、これに替えて、例えばタブレット端末、携帯電話等、どのような携帯情報端末によって利用者用端末1を構成することも可能である。また、デスクトップパソコンや、待合室500の情報端末600(図1参照)のような、据え置き型の端末において利用者用端末1を構成することも可能である。
【0039】
利用者用端末1は、中央サーバ3と交信可能な機能と、画像データ等に基づいて画像情報を表示部に表示させる機能とを有する。
【0040】
バス用端末2は、路線バスに配設される通信端末である。このバス用端末2は、通信機能とデータ入力機能及びデータ表示機能を有する携帯情報端末であり、例えばスマートフォン、タブレット、携帯電話等がこれに該当する。
【0041】
この実施の形態では、実施に好適な形態として、バス用端末2がタブレット端末によって構成されたものについて以下説明するが、これに替えて、例えば、スマートフォン、携帯電話等、バス用端末2をどのような携帯情報端末によって構成することも可能である。また、この実施の形態において、バス用端末2は、バスの運転士が携帯して路線バスに乗り込めるように構成されているが、これに替えて、それぞれの路線バスに設置された構成となっていてもよい。
【0042】
バス用端末2は、複数の通信方式の中から通信に適した一の通信方式を自動的に選択可能に構成されている。これにより、路線バスの運行時に電波状態や通信状態が変化しても、臨機応変に路線バス位置情報(後述)等の発信を継続的に行うことができ、また、複数の電波のうち使用量の安い電波を選択する構成として通信コストを抑えることもできる。
【0043】
利用者用端末1には「表示手段」としてのタッチパネル4(図5参照)が、バス用端末2にはタッチパネル5(図4参照)が、それぞれ設けられている。このタッチパネル4,5は、画像情報を表示する機能と、利用者用端末1の利用者やバス用端末2を使用する運転士等が指で表面の一点をタップしたり、表面をフリック操作やスワイプ操作を行うことで操作入力を行うことを可能とする。ただし、利用者用端末1やバス用端末2は、タッチパネル4,5に替えて単なるディスプレイとして構成し、操作入力を行うための、キーボードやマウスのような操作手段を別途設ける構成としてもよい。
【0044】
中央サーバ3は、サーバコンピュータであり、ネットワークを介して他の端末と接続する機能と、データベース機能とを有する。この中央サーバ3は、利用者用端末1に表示される路線バスを運行させる、バス会社や市町村等の地方公共団体等が運用や管理を行う。ただし、それ以外の企業等が中央サーバ3の運用や管理を行ってもよい。
【0045】
中央サーバ3には、路線バスの運行情報(例えば路線ごとの時刻表の情報や、それぞれの路線の交番(後述)に関する情報等)や、バス用端末2から送信されてくる、それぞれの路線バスの運行位置情報(例えば、GPS衛星の電波等に基づいて算出されるそれぞれの路線バスの運行位置や、それぞれの路線バスがそれぞれの停留所に到着又は発車した時刻の情報)などが記録される。中央サーバ3には、運行位置情報として、路線バスの運行経路上の所定の場所や停留所に設けられた計測ポイント(図示せず)から、路線バスの通過時刻が送信される構成であってもよい。
【0046】
中央サーバ3は、それぞれの路線バスの「到着・発車予測時間」としての遅れ時間(後述)を利用者用端末1に表示させるための各種情報を記録し、それらを利用者用端末1に送信する。
【0047】
広告サーバ7は、サーバコンピュータである。広告サーバ7には、利用者用端末1の広告表示部(図5の符号49参照)に表示させるための広告情報701や、その広告情報を提供する店舗の位置情報702等が記録され、利用者用端末1から送信された要求に応じて、該当する広告情報701や位置情報702を利用者用端末1に送信する。この実施の形態において、広告サーバ7は、中央サーバ3の運用者とは別の運用者が運用する、中央サーバ3とは別のサーバとして構成する。ただし両サーバ3,7を同一のサーバとして構築してもよいし、同一の運用者が運用するものであってもよい。
【0048】
図3に示す通り、利用者用端末1は、「俯瞰情報表示手段」としての地図表示部11と、「利用者情報取得手段」として利用者情報取得部12と、「利用者情報表示手段」としての利用者情報表示部13と、「交通機関情報取得手段」としてのバス情報取得部14と、「交通機関情報表示手段」としてのバス情報表示部15と、ルート選択部16と、広告情報取得部17と、広告情報表示部18とを備えている。これらの構成はプログラムの実装によって実現されるが、一部又は全部をハードウェアによって構成してもよい。また、符号11〜18に示す構成のうちの一部又は全部を中央サーバ3に設けてもよい。
【0049】
地図表示部11は、利用者用端末1のタッチパネル4上に交通機関の路線を表示可能な「俯瞰情報」としての地図を表示する。
【0050】
なお、この実施の形態では「俯瞰情報」が地図であるものとして説明するが、実際には、利用者の所在する位置や、交通機関の停留所や路線等を俯瞰する態様で表示するものであればどのようなものでもよく、たとえば「俯瞰情報」が航空写真、衛星写真等であってもよい。また、地図は、どのような図法や態様の地図として構成されていてもよいが、交通機関(この実施の形態においては路線バス)の路線や停留所を明確に表示できる縮尺や記載態様のものが望ましい。
【0051】
利用者情報取得部12は、利用者の所在する位置に関する利用者位置情報を取得する。この実施の形態においては、利用者用端末1に設けられたGPS機能により、GPS衛星の信号を受信することで利用者位置情報を取得する。ただし、利用者位置情報を取得するための構成はどのようなものであってもよい。
【0052】
利用者情報表示部13は、利用者情報取得部12において取得された利用者位置情報を利用者用端末1のタッチパネル4の所定の位置に表示された状態で地図上に表示させる。この実施の形態では、タッチパネル4に表示された地図の略中央を「所定の位置」として、利用者位置情報が表示される。ただし、「所定の位置」はタッチパネル4上のどの位置(例えばタッチパネル4の略中央や、タッチパネル4に表示された地図の上端近傍や下端部近傍など)であってもよい。
【0053】
バス情報取得部14は、利用者の位置から所定の距離内に位置する路線バスの所在する「交通機関位置情報」としての路線バス位置情報(後述)を取得する。例えば、利用者の位置を中心に1km四方を走行中の路線バス位置情報を取得する、等である。ただし、取得される路線バス位置情報は、実際には、タッチパネル4に表示される地図の表示範囲に依存して決定される。
【0054】
バス情報表示部15は、バス情報取得部14によって取得された路線バス位置情報をタッチパネル4に表示された地図上に表示させる。この実施の形態においては、バス情報表示部15は、さらに、中央サーバ3から供給された、路線バスの停留所の位置情報、路線情報、停留所ごとの時刻表情報、遅延情報なども地図上に表示させる。
【0055】
ルート選択部16は、一の地点(例えば利用者の現在地)から他の地点(例えば利用者の向かう目的地)までの路線バスの路線や近隣の停留所等が複数ある場合に、最適な条件(例えば最も早いルート、最も安いルート)等を演算して選択する機能を有する。
【0056】
広告情報取得部17は、利用者用端末1に表示される各種画面と共に表示される広告情報を広告サーバ7等から取得する。広告情報取得部17は、表示させる広告情報701の条件(例えば、利用者の現在位置から所定範囲内にある店舗の広告情報701、等)を中央サーバ3等に送信し、中央サーバ3から送信された広告情報701を取得する。
【0057】
広告情報表示部18は、広告情報取得部17が取得した広告情報701を利用者用端末1の広告表示部(図5の符号49参照)に表示させる。
【0058】
バス用端末2は、「交通機関情報発信手段」としてのバス情報発信部21と、交番情報管理部22を備えている。これらの構成はプログラムの実装によって実現されるが、一部又は全部をハードウェアによって構成してもよい。また、バス情報発信部21、交番情報管理部22のうち一方又は双方を中央サーバ3に設けてもよい。
【0059】
バス情報発信部21は、路線バスの現在の走行位置に関する情報を取得する。そして、この情報が前述の「路線バス位置情報」を構成する。この実施の形態においては、バス用端末2に設けられたGPS機能により、GPS衛星の信号を受信することで路線バス位置情報を取得する。ただし、路線バス位置情報を取得するための構成はどのようなものであってもよい。
【0060】
交番情報管理部22は、それぞれの路線バスの交番に関する情報(それぞれのバスが、本日何時から何時までどの路線を運行するか、等の運行予定情報のこと)や、路線ごとの運行開始時や運行終了時を記録保管するために必要な各種の処理を行う。
【0061】
中央サーバ3は、送受信部31と、データベース32とを備える。なお、送受信部31とデータベース32とを利用者用端末1やバス用端末2に設けてもよい。
【0062】
送受信部31は、利用者用端末1やバス用端末2とのデータや信号の送受信のために必要な各種処理を行う。
【0063】
データベース32は、図1に示す「バス運行データベース」に対応するものであり、路線バスの運行データの情報、路線の情報、時刻表の情報、運行履歴の情報、バス会社が保有するバスの車体情報、それぞれのバスの交番情報など、路線バスの運行に必要な各種データが記録されている。また、データベース32には、これらの各種データに基づいて中央サーバ3で演算された、路線バスの現在位置や、到着・発車予測時間を表示するために必要なデータも記録されている。
【0064】
利用者用端末1、バス用端末2、中央サーバ3は、ネットワーク6にて通信可能に接続されている。ネットワーク6は、インターネット、イントラネット、イーサネット(登録商標)等どのようなものでもよいが、利用者用端末1と中央サーバ3との間、バス用端末2と中央サーバ3との間には、無線通信にて通信される区間が介在している。
【0065】
<運用の具体的態様>
以下、図4乃至図12に基づいて、この実施の形態の交通機関情報表示システム1Aの運用の具体的態様について説明する。なお、図4乃至図12に示す態様において、「利用者」は、路線バスに乗客として乗車することを希望する者、又は、路線バスに乗客として乗車している者、であるものとして以下説明する。
【0066】
<バスの運行管理(運行開始時)>
まず、路線バスの運転士は、自分が運転する路線バスにバス用端末2を持参して乗り込む。
【0067】
路線バスの営業所では、オペレータが図4の(a)に示すバス用端末2のタッチパネル5に交番設定画面(図示せず)を表示させ、路線バス毎の運行する路線の情報等を設定したのちに、バス用端末2を運転士に渡す。勿論、運転士自らがバス用端末2に路線の情報等を設定してもよい。図4の(a)に示すタッチパネル5に、交番設定画面(図示せず)を表示させて、これから運行する路線の情報を設定する。設定完了後、運転士は、路線の運行を開始する際に、タッチパネル5に、図4の(a)に示す交番管理画面41を表示させ、発車ボタン42に、「タッチ操作」としてのタップを行う。すると、交通機関情報表示システム1Aはこの路線バスの運行情報の記録と管理を開始する。具体的には、バス用端末2のバス情報発信部21はこの路線バスの位置情報を取得して中央サーバ3に送信し、交番情報管理部22はこの路線における路線バスの運行状況の記録や中央サーバ3への送信を行う。これにより、この路線バスは、利用者用端末1上に表示させることが可能になる。
【0068】
なお、バス用端末2は、それぞれの路線バスに設置されたものであってもよい。この場合、交番設定画面(図示せず)における設定や交番管理画面41における設定は、オペレータや運転士が路線バスに乗り込んでから行う。
【0069】
<バスの運行状況の確認>
一方、利用者が、自分が乗りたい路線バスの現在地などを確認したい場合を考える。
【0070】
図5に示すように、利用者用端末1において交通機関情報表示システム1Aのアプリケーションを起動させる。このとき、利用者情報取得部12がGPS衛星の信号を受信して演算を行い、利用者の現在の位置情報を取得する(図1参照)。そして、利用者用端末1のタッチパネル4には、最初に表示される画面である第一画面44を表示させる。
【0071】
なお、この実施の形態では、第一画面44はアプリケーション起動時にタッチパネル4上に最初に表示される構成としているが、例えばアプリケーション起動時にアプリケーション名等を表示するトップページが表示され、トップページの次に第一画面44が表示される構成のように、第一画面44が、アプリケーション起動後の二番目以降に表示される画面として構成してもよい。ただし、第一画面44はアプリケーション起動後のなるべくトップページに近い位置(例えば二番目の画面や三番目の画面)で表示されることが望ましい。
【0072】
図5に示すように、この第一画面44には、利用者が現在所在する場所およびその周辺の地図が表示される。なお、タッチパネル4をスワイプイン、スワイプアウトすることで、表示される範囲の拡大や縮小を行える。
【0073】
第一画面44の地図の中央には、利用者の現在の位置を示す利用者位置情報45が表示される。また、この地図上には、利用者の現在の位置を基準に所定の距離内(例えば、タッチパネル4上に表示される範囲内)を現在運行している路線バスの位置を示す、「交通機関位置情報」としての路線バス情報46、路線バスの停留所の位置を示す停留所情報47が表示されている。この路線バス情報46や停留所情報47は、路線の違いや上り・下りの違いを色や形状の違いで表すこともできる。また、上りと下りの停留所情報47が重なって表示されている場合に、停留所情報47の色や形状の違いで表すこともできる。
【0074】
ここで、タッチパネル4に表示された画面の任意の箇所をタップ等することで、タッチパネル4上に図5に示す設定画面48を表示させることができる。この設定画面48上では、タッチパネル4上に表示される情報の種類や状態を選択することができる。例えば、停留所ON/OFF選択部48aをタップすると、地図上の停留所情報47の表示の有無を選択することができる。
【0075】
これにより、利用者は、自分が現在いる位置の周辺を現在走行中の路線バスや停留所の位置を迅速かつ的確に把握できる。
【0076】
<停留所情報をタップした場合の表示>
図5に示す状態ののち、利用者は、図6に示すように、第一画面44に表示された地図上の、自分が確認したい停留所情報47をタップする。すると、第一画面44には、タップされた停留所情報47の近傍に吹き出し形の情報表示欄50がポップアップ表示される。
【0077】
この情報表示欄50には、まず、図に示す運行情報50aが表示される。この運行情報50aは、この停留所情報47に係る停留所に最も接近している路線バスの行先と「到着・発車予想時間」としての遅れ時間(それぞれの停留所における、時刻表に規定された定刻の発車時刻に対して予想される発車時刻の遅延時間のこと。以下同じ。)が表示される。利用者が、この運行情報50aが表示された情報表示欄50をタップすると、図6に示す、運行詳細情報50bが表示される。この運行詳細情報には、直近にこの停留所に到着する複数の路線バスの定刻発車時刻、行先、遅れ時間がそれぞれ表示される。
【0078】
これにより、利用者は、いつも乗っている路線バスの遅れを知ることや、停留所ごとの時刻表を確認することができる。
【0079】
なお、この実施の形態においては、上述の遅れ時間は、中央サーバ3から送信された情報に基づいて、利用者用端末1の特定の構成(例えばバス情報取得部14やバス情報表示部15)が算出する。ただし、中央サーバ3で算出して利用者用端末1に送信する構成でもよい。また、この実施の形態における遅れ時間は、図5に示すように、路線バスの定刻の停留所発車時刻と、それに対する現実の運行の遅れ時間(「○○分遅れ」)として表示されるが、これに限らず、利用者用端末1が、停留所ごとの「到着・発車予測時間」としての具体的な時刻を算出し、例えば「到着予定時刻×時××分」のように表示させる構成でもよい。
【0080】
また、図6に示すように、第一画面44には、タップされた停留所情報47に係る停留所を通る路線バスの路線情報51が、通過する道路上に実線で表示される。
【0081】
なお、図6においては、一の路線情報51のみが表示されているが、複数の経路が表示されていてもよいし、上り路線と下り路線がそれぞれ表示されていてもよい。そして、一の第一画面44上に複数の路線情報51が表示される場合、それぞれの路線情報51の色や線の形状(例えば実線と点線等)を違う態様で表示してもよい(以下の図で示す路線情報においても同様である)。
【0082】
<路線バス情報をタップした場合の表示>
図5に示す状態ののち、利用者は、図7に示すように、第一画面44に表示された地図上の、自分が確認したい路線バス情報46をタップする。すると、第一画面44には、タップされた路線バス情報46の近傍に吹き出し形の情報表示欄52がポップアップ表示される。
【0083】
この情報表示欄52には、まず、図7に示す運行情報52aが表示される。この運行情報52aは、この路線バス情報46に係る路線バスが最先に到着する停留所(図7においては停留所情報47に係る停留所)の定刻発車時刻と遅れ時間が表示される。この状態で利用者が情報表示欄52をタップすると、図6の運行詳細情報50bと同様の運行詳細情報が表示される構成としてもよい。
【0084】
また、図7に示すように、第一画面44には、タップされた路線バス情報46に係る路線バスの路線情報51が、通過する道路上に実線で表示される。
【0085】
これにより、利用者は、近くにいる路線バスが自分が行きたい場所に着くかどうかを確認することや、路線バスの遅れを知ることができる。
【0086】
<ルート検索・選択>
交通機関情報表示システム1Aを起動させたのち、利用者が、現在地から特定の目的地までのルート(経路)を特定したい場合を考える。
【0087】
この場合、利用者は、タッチパネル4に、例えば図8に示すルート検索画面53によって所望のルートを検索することができる。このルート検索画面53には、現在地入力・表示欄54、目的地入力・表示欄55、出発時刻入力・表示欄56、検索実行ボタン57が設けられている。図8においては、現在地入力・表示欄54には(利用者情報取得部12が取得した利用者位置情報に基づく)利用者の現在地、出発時刻入力・表示欄56には現在の時刻がデフォルトで自動入力されて表示される構成が示されているが、利用者が任意の場所や時刻を入力してもよい。なお、このデフォルト入力はどのようなものでもよいし、存在しなくてもよい。また、利用者用端末1が音声認識機能を有する場合、音声入力によって行われてもよい。
【0088】
また利用者は、例えば図9に示すルート選択詳細情報画面58によって所望のルートを選択することができる。例えば、図8に示すルート検索画面53でルート検索を行った結果、複数のルートが候補として選択された場合、タッチパネル4にルート選択詳細情報画面58が表示される。このルート選択詳細情報画面58には、複数たとえば3つのルート表示欄59,60,61が表示され、それぞれのルート表示欄59,60,61には、交通機関情報表示システム1Aによって選択された、それぞれ目的地への異なるルートが表示されている。図9においては、ルート表示欄59にルート情報62が表示された状態が示されている。利用者は、この中から所望のルートを選び、その表示欄をタップすることでルートを選択する。
【0089】
ここで、この実施の形態における、ルート選択部16によるルート検索の手順に一例を説明する。
【0090】
(手順a)ルート選択部16は、目的地周辺の所定の範囲(例えば目的地から半径300m以内)の全ての停留所を検索する。その中で、目的地までの到着時間が一番早いルートを特定する。
【0091】
(手順b)手順aの結果、図10の(a)に示すように、目的地から半径300m以内に一の路線63の第一の停留所64と第二の停留所65があり、第二の停留所65の方が目的地に近い場合、ルート選択部16は、第二の停留所65での降車を最短ルートと特定する。
【0092】
(手順c)手順aの結果、図10の(b)に示すように、目的地66から半径300mの範囲67内に複数の路線68,69,70の一つずつの停留所71,72,73があり、停留所71,72,73までの到着時間と停留所71,72,73から目的地66までの徒歩時間とを換算した結果、路線70の停留所73での降車が最も目的地66への到着時間が早い場合、ルート選択部16は、これを最短ルートと特定する。
【0093】
(手順d)最短ルートの特定にあたり、ルート選択部16は、例えば図10の(b)に示す停留所71,72,73から目的地66までの徒歩時間や、複数の路線を乗り継ぐ場合の乗り換え時間もあわせて換算することが望ましい。
【0094】
上記の各手順によるルートの特定や、図9に示すルート選択詳細情報画面58におけるルートの選択がされると、タッチパネル4には図11に示すルート表示画面74が表示される。このルート表示画面74には、特定・選択されたルートを示すルート情報75が実線で表示されている。また、ルート表示画面74には、目的地(図11においてルート情報75の一端部を形成する、画面上側の丸印)の最寄りの停留所(図11において、目的地の近傍に表示された停留所)に関する情報を示す情報表示欄76、利用者の現在地(図11においてルート情報75の他端部を形成する、画面右下側の丸印)の最寄りの停留所(図11において、現在地の近傍に表示された停留所)に関する情報を示す情報表示欄77がポップアップ表示される。それぞれの情報表示欄76,77には、それらの停留所名、その停留所に到着する路線バスの行先名や、定刻の出発時刻と現在の遅れ時間が表示される。
【0095】
<路線バスに乗車中の表示>
図6又は図11に示す状態のち、指定された、又は選択された路線バスに利用者が乗車した場合、タッチパネル4には図12に示す乗車画面80が表示される。
【0096】
乗車画面80は、地図上に利用者が乗車した路線バスを示す路線バス情報46、目的地や通過する停留所を示す停留所情報47、利用者が乗車した路線バスの路線を示す路線情報51が表示される。また、乗車画面80には、目的地の停留所(図示せず)をタップすると情報表示欄(図示せず)が、現在地の直近の停留所情報47をタップすると情報表示欄81がポップアップ表示される。目的地の停留所(図示せず)の近傍の情報表示欄(図示せず)、停留所情報47の近傍の情報表示欄81には、停留所名、行先名、定刻の出発時刻と現在の遅れ時間がそれぞれ表示される。また、乗車画面80の右上には、目的地の停留所までの停留所数を示す情報表示85が表示される。
【0097】
<広告表示>
この実施の形態においては、タッチパネル4上に表示される各種画面と共に広告表示を行うことができる。
【0098】
例えば、図5に示すように、タッチパネル4上に第一画面44を表示した状態で、第一画面44の下方に広告表示部49を設け、この広告表示部49内に広告を表示させることができる。
【0099】
この広告表示を行う手順の一例を説明する。
【0100】
例えば、広告表示部49に利用者の周辺の特定範囲(例えば利用者の現在位置から半径500m以内)にある店舗の広告を表示させる場合、広告情報取得部17は、条件に適合する広告情報701を取得する。この実施の形態では、広告サーバ7(図3参照)の広告情報701(例えばバナー広告)に、広告主の店舗等の位置情報702を記録しておく。位置情報702は、広告サーバ7がネットワーク6を介してアクセス可能な地図情報200(図1参照)から取得してもよい。
【0101】
広告サーバ7が利用者用端末1の利用者情報取得部12から発信された利用者の現在位置情報を取得すると、広告サーバ7が利用者の現在位置情報と店舗の位置情報702とを対比して、利用者の周辺の特定範囲に存在する店舗の広告情報701をピックアップして、この広告情報701を利用者用端末1に送信する。広告情報701を受信した利用者用端末1の広告情報表示部18は、この広告情報701を図5に示す広告表示部49に表示させる(なお、図5には、図示簡略化のため広告情報701は図示していない。)。広告表示部49には、同じ広告情報701がずっと表示され続けてもよいし、上記の手順を定期的に繰り返すことで定期的に表示される広告情報701が変化してもよい。
【0102】
なお、広告表示部49に表示される広告情報701は、利用者の周辺の特定範囲にある店舗ではなく、例えば、利用者が路線バスに乗車する停留所の周辺の特定範囲にある店舗や、利用者の目的地の停留所の周辺の特定範囲にある店舗等、どのような基準で選定されてもよい。
【0103】
このようにすることで、交通機関情報表示システム1Aに広告収入をもたらして運営資金を確保したり、利用者の購買意欲等を刺激して地域等の活性化を図ることができるという効果を奏する。
【0104】
また、この実施の形態においては、広告表示部49には、広告情報701の表示と併せて、図5に示すように、右端にジャンプボタン49aが、左端に位置表示ボタン49bがそれぞれ表示される。広告表示部49に広告情報701が表示された状態で、利用者がジャンプボタン49aをタップすると、表示された広告情報701がバナー広告である場合、リンク先のサイトのページ(図示せず)が広告表示部49に表示される。また、広告表示部49に広告情報701が表示された状態で利用者が位置表示ボタン49bをタップすると、画面上の地図(図5においては第一画面44の地図)上の、広告情報701の広告主の店舗の位置を示す位置表示49cが表示される。これにより、利用者は、広告表示部49に表示された広告情報701から所望の詳細な情報を簡易に取得することができる。
【0105】
<バスの運行管理(運行終了時)>
路線バスの運行が終了すると、運転士は、図4の(b)に示す、バス用端末2の交番管理画面41の到着ボタン43を発車ボタン42をタップする。すると、交通機関情報表示システム1Aはこの路線バスの運行情報の記録と管理を終了する。交番情報管理部22はこの路線における路線バスの運行状況の記録や中央サーバ3への送信を行う。これにより、この路線バスは、利用者用端末1上には表示されなくなる。
【0106】
なお、このバス用端末2の交番管理画面41に入力された情報を交番情報管理部22や中央サーバ3で記録し集計することで、交通機関情報表示システム1Aを路線バスの運転士の勤怠管理に利用することも可能になる。
【0107】
以上、この実施の形態においては、地図を利用者用端末1のタッチパネル4に表示させ、利用者位置情報をタッチパネル4の所定の位置に表示された状態で地図上に表示させ、交通機関位置情報をタッチパネル4の地図上に表示させることにより、地図上の所定の位置に表示された利用者の現在位置を基準に、利用者の周辺を運行する路線バスの位置を表示させることができる。これにより、路線バスの停留所等との位置関係に関係なく、利用者は、利用者用端末1上に表示された地図上の利用者位置情報45と路線バス情報46とによって、利用者の現在位置近くを運行する路線バスの運行状況を視覚的かつ感覚的に把握できる。これにより、利用者が、場所を問わずに迅速的確に周辺を運行する路線バスの運行情報を確認できる。
【0108】
この実施の形態においては、第一画面44に地図と利用者位置情報45と路線バス情報46とが表示されることにより、利用者はシステムを起動すれば、複雑な手順による検索等を行うことなく、迅速かつ容易に利用者の周辺を運行する路線バスの運行情報を確認できる。
【0109】
この実施の形態においては、第一画面44に路線バスの停留所情報47が表示されることにより、利用者はシステムを起動すれば、複雑な手順による検索等を行うことなく、路線バスの停留所の位置情報を確認できる。
【0110】
この実施の形態においては、地図上に表示された停留所情報47に対してタップすることで、地図上に、タップされた停留所情報47に係る停留所に停まる路線バスの行き先情報及び/又は発車時刻表情報及び/又は遅延情報が表示されることにより、利用者は、利用者の周囲を運行する路線バスの現在の運行状況や今後の運行予定を容易に確認し、所望の路線バスを迅速かつ確実に選択することができる
この実施の形態においては、地図上に表示された路線バスに係る路線バス情報46をタップすることで、地図上に、タップされた路線バスの行き先情報及び/又は路線バスが停まる最寄りの停留所における発車時刻表情報及び/又は遅延情報が表示されることにより、利用者は、利用者の周囲を運行する路線バスの現在の運行状況や今後の運行予定を容易に確認し、所望の路線バスを迅速かつ確実に選択することができる。
【0111】
この実施の形態においては、地図上に表示された路線バスをタップすることで、地図上に、タップされた路線バスの路線情報が画像表示されることにより、利用者は、所望の路線の路線バスの最寄りの停留所を、画像情報によって視覚的かつ感覚的に特定することができる。
【0112】
この実施の形態においては、路線バス情報46に係る情報を発信するバス情報発信部21は、複数の通信方式の中から通信に適した一の通信方式を自動的に選択可能なタブレット端末によって構成することにより、路線バスの位置情報を発信するための端末のコストと通信コストとを安価に構築し、電波状況の変動等によらず、路線バス情報46に係る情報を迅速かつ的確に送信することが可能になる。
【0113】
この実施の形態においては、利用者用端末1はスマートフォン又はタブレット端末であることにより、地図、利用者位置情報45、路線バス情報46情報などを容易にグラフィック表示できる利用者用端末1を、安価にしかも高い利便性をもって構成することができる。
【0114】
この実施の形態においては、一の地点から他の地点に移動する際の最適な路線や路線バスの選択を容易にすると共に、他の地点への正確な到着時間や他の地点の発車時間の把握を容易に行わせることができる。
【0115】
この実施の形態においては、渋滞等の交通状況によって遅延がおきやすく、運行状況が把握しづらい路線バスに本発明を適用し、路線バスを利用する利用者の利便性を高めることができる。
【0116】
なお上記実施の形態は本発明の例示であり、本発明が上記実施の形態のみに限定されることを意味するものではないことは言うまでもない。
【符号の説明】
【0117】
1A・・・交通機関情報表示システム
1・・・利用者用端末
2・・・バス用端末
11・・・地図情報表示部(地図情報表示手段)
12・・・利用者情報取得部(利用者情報取得手段)
13・・・利用者情報表示部(利用者情報表示手段)
14・・・バス情報取得部(バス情報取得手段)
15・・・バス情報表示部(バス情報表示手段)
16・・・ルート選択部(ルート選択手段)
44・・・第一画面
45・・・利用者位置情報
46・・・路線バス情報(交通機関位置情報)
47・・・停留所情報
図1
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