(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の一態様は、(特に電動の)口腔衛生装置のアタッチメント区間とハンドル区間との連結、特に脱着可能な連結に関するものであり、アタッチメント区間とハンドル区間との間の少なくとも1つの連結(特に、動作中に駆動され、ハンドル区間内のモータからアタッチメント区間内の機能的要素へと運動を伝達することを意図した可動装着部品同士の間に確立される連結)は磁気結合として実現される。機械的結合は一般に、結合相手同士の、本質的に許容差に基づくクリアランス又は間隙を有しており、動作中に駆動される部品同士の間にそれぞれの連結が確立されるとき、結合相手が互いに対して相対的に移動できるようになっている。そのような機械的連結は、動作中に望ましくない騒音を発生する傾向がある。磁気結合は本質的に、より小さなクリアランスで設計され得るものであり、そのため、磁気結合では、生じる騒音もより小さくなりやすい。
【0010】
いくつかの実施形態において、提案するアタッチメント区間は、少なくとも永久磁石又は励磁可能な要素を有する第1の磁気結合要素を備える。第1の磁気結合は、取付け状態にて、ハンドル区間内に設けられた第2の磁気結合要素との磁気連結を確立するように構成されている。
【0011】
いくつかの実施形態において、アタッチメント区間は、アタッチメントハウジングと、アタッチメントハウジングにおける被駆動運動をなすように装着された機能的要素と、運動伝達部と、を更に備えてもよい。運動伝達部は、一方では機能的要素に運動を伝達するように機能的要素に結合されてもよく、他方では第1の磁気結合要素を装備されてもよい。運動伝達部は特に、アタッチメントハウジングの内側に形成された空洞内に延びてもよい。いくつかの実施形態において、機能的要素は、歯を洗浄するためのブラシヘッドなどの作業要素であってもよい。いくつかの実施形態において、アタッチメントハウジングは、ハンドル区間に設けられた第2の結合構造との更なる連結を確立することを目的とした第1の結合構造を有してもよい。
【0012】
一方では、磁化可能な要素(例えば、磁化可能な鋼又は鉄の要素)が比較的安価に実現されることができ、ある使用期間後に処分することを意図したアタッチメント区間が比較的安価に実現され得る。このことは、永久磁石の費用がアタッチメント区間全体の費用と同じ程度となる場合に特に興味深いものとなる。他方で、アタッチメント区間内の永久磁石がハンドル区間内の永久磁石と相まって、同じ構造容積における永久磁石と磁化可能な要素との組み合わせと比べて、より高度な結合強度をもたらし得る。
【0013】
いくつかの実施形態において、第1の磁気結合要素は、第1の磁気結合要素を腐食又は摩耗から保護する保護カバーを備える。そのような実施形態において、保護カバーは、典型的なアタッチメント区間の寿命の間に保護カバーが依然として非損傷となる程度に耐摩耗性とされ得る。口腔衛生装置は湿潤環境にて、典型的にはマウスリンス又は練り歯磨きなどの摩耗性及び/又は腐食性の薬品と共に使用されるので、例えば10マイクロメートル厚の金メッキなどの薄いコーティングは相当に短期間で摩耗され得る。厚さ約20μm以上、所望により約30μm以上、更に所望により40μm以上、更に所望により約50μm以上の金属層、セラミック層、ガラス層又は耐摩耗性プラスチック若しくは樹脂層でできた保護カバーが使用され得る。いくつかの実施形態において、保護カバーは、60μm以上、70μm以上、80μm以上、90μm以上、100μm以上、150μm以上、若しくは200μm以上の厚さ、及び/又は、上記の値を含まないかあるいは含む任意の厚さ、若しくは上記の値を含むかあるいは含まない任意の範囲さを有し得る。いくつかの実施形態において、保護カバーは、接着、圧入、圧着、焼嵌め、型押し、溶着、スナップ嵌め、又はそれらの任意の組み合わせによって装着され得る、基本的にカップ形状の要素として実現される。この保護カバーは、いくつかの特定の実施形態において、磁気結合要素に接着され得るプレート又はディスクとして実現される。いくつかの実施形態において、深絞り、切絞り、又は熱成形プロセスで製造される保護カバーが使用される。
【0014】
一般に、保護カバーは、アタッチメント区間の典型的な使用期間に相当する一時的な期間にわたって耐摩耗性となるように設計され得る。典型的な使用期間は、1日当たり2分〜4分のスイッチオン期間が3回で約3ヶ月となり、したがって動作使用期間は、約540分〜約1,080分となり得る。しかしながら、保護カバーは、それよりも長い期間にわたってあるいは短い期間にわたって耐摩耗性となるように設計されてもよい。特に、いくつかの実施形態において、1,080分よりもはるかに長い期間、例えば、2,000分、4,000分、10,000分、又は更に長い期間にわたって耐摩耗性となる保護カバーが使用され得る。
【0015】
いくつかの実施形態において、第1の磁気結合要素は、運動伝達部内に設けられたくぼみ又は空洞に少なくとも部分的に収容される。いくつかの実施形態において、運動伝達部は、第1の磁気結合要素が少なくとも部分的に収容されるホルダー要素を備えてもよい。いくつかの実施形態において、運動伝達部は、ロッド要素を、特にステンレス鋼などの金属で作られたロッド要素を含んでもよい。そのような金属ロッドは、完全にプラスチック材料から作られた運動伝達部では得られない安定性をおそらくはもたらす。ロッド要素は、いくつかの実施形態において、特に動作中に機能的要素が駆動される軸からずれた装着位置で、機能的要素にピボット式に装着されてもよい。それに代わってあるいはそれに加えて、ロッド要素は、ホルダー要素にピボット式に装着されてもよく、そのホルダー要素は、例えば、第1の磁気結合要素を少なくとも部分的に収容するくぼみを有する上述のようなホルダー要素である。ロッド要素をピボット式に装着することで、ロッド要素と機能的要素又はホルダー要素との間の相対運動がおそらくは支援される。
【0016】
いくつかの実施形態において、アタッチメント区間、保護カバー、第1の磁気結合要素及び/又は運動伝達部は心出し構造を有し、その心出し構造は、少なくとも、取付けプロセスの間に第1の磁気結合要素と第2の磁気結合要素との心出しを支援することを意図したものである。
【0017】
いくつかの実施形態において、第1の磁気結合要素は、プラスチック材料を、特に射出成形プラスチック材料を充填される少なくとも1つのへこみ又は溝を有してもよい。例えば、上述したホルダー要素は、第1の磁気結合要素をインサート要素とするプラスチック射出成形工程にて作られてもよい。次いで、例えば第1の磁気結合要素をホルダー要素にスナップ嵌めする製造工程は除かれてもよく、更に、射出成形する工程は、第1の磁気結合要素とホルダー要素との間のクリアランス又は間隙を、これら2つの部品を後に装着する場合と比べて、より小さくすることにつながり得る。
【0018】
ある実施形態において、アタッチメント区間は、ハンドル区間に設けられた共振駆動装置の挙動に更なるバネで作用するいかなる戻り力要素を用いずに運動伝達部が装着されるように配置される。バネは通常は許容差を有するので、ハンドル区間内の共振駆動装置の駆動シャフトと結合することを目的とした、アタッチメント区間内のバネは、共振駆動装置の共振周波数を決定するバネ質量系に寄与し得る。それに加えて、アタッチメント区間内のバネはまた、バネの装着に必要な許容差が原因で、動作において更なる騒音を生じ得る。
【0019】
いくつかの実施形態において、上で提案したアタッチメント区間との連結、所望により脱着可能な連結をなすためのハンドル区間が、アタッチメント区間に設けられた第1の磁気結合要素との磁気連結を確立するように構成された、駆動シャフトに配置された第2の磁気結合要素と、アタッチメント区間に、特にアタッチメントハウジングに設けられた第1の結合構造との連結、特に機械的連結(例えば、圧力嵌め又は力嵌め(form-fit)連結)を確立するための第2の結合構造と、を備える。第2の磁気結合要素は、少なくとも永久磁石又は磁化可能な要素を含んでもよい。
【0020】
少なくともいくつかの実施形態において、提案するハンドル区間は、長手方向(一般に駆動シャフトの長手方向軸に平行か、あるいは駆動シャフトの長手方向軸と一致)における直線揺動へと駆動シャフトを駆動するための直線駆動装置(すなわち、直線往復運動をもたらす共振駆動装置又は回転運動を揺動直線運動へと変換する歯車を有するDCモータ)を備える。いくつかの実施形態において、直線駆動装置は、約±0.1mm〜約±2.0mmの範囲、特に約±0.5mm〜約±1.5mmの範囲(arrange)、所望により約±0.75mm〜約±1.25mmの範囲、更に所望により約±0.9mm〜約1.1mmの範囲の直線揺動運動の振幅を、そして更に所望により約±1.0mmの直線揺動運動の振幅を、駆動シャフトを通じて与え得る。いくつかの実施形態において、アタッチメント区間は、駆動シャフトから与えられ、運動伝達部に伝達される直線運動を揺動回転に変換する歯車組立体を備え、この揺動回転は、±5度〜±40度の範囲内、特に約±10度〜±30度の範囲内、所望により約±15度〜約±25度の範囲内、更に所望により約±20度の範囲内の最大角偏向を有するものである(角偏向は機能的要素の無負荷状態にて測定される)。
【0021】
すべての実施形態で参照される長手方向軸は一般に、駆動シャフトの長手又は長さ方向に沿って延びるものであるか、あるいは、駆動シャフトの長手方向軸に対して平行であるか若しくは駆動シャフトの長手方向軸と一致するものである。駆動シャフトは、モータの駆動シャフト又はその延長部を意味する。
【0022】
ある実施形態において、第2の磁気結合要素は、第2の磁気結合要素を腐食から保護する保護カバーを有してもよい。保護カバーは、典型的なハンドル区間の寿命の間に保護カバーが依然として非損傷となる程度に耐摩耗性となり得る。口腔衛生装置は湿潤環境にて、典型的にはマウスリンス又は練り歯磨きなどの摩耗性及び/又は腐食性の薬品と共に使用されるので、例えば10マイクロメートル厚のすずメッキなどの薄いコーティングは相当に短期間で摩耗され得る。厚さ約20μm以上、所望により約30μm以上、更に所望により40μm以上、更に所望により約50μm以上の金属層、セラミック層、ガラス層又は耐摩耗性プラスチック若しくは樹脂層でできた保護カバーがより好適となり得る。いくつかの実施形態において、保護カバーは、60μm以上、70μm以上、80μm以上、90μm以上、100μm以上、150μm以上、若しくは200μm以上の厚さ、及び/又は、上記の値を含まないかあるいは含む任意の厚さ、若しくは上記の値を含むかあるいは含まない任意の範囲を有し得る。保護カバーは、接着、圧入、圧着、焼嵌め、型押し、溶着、スナップ嵌め、又はそれらの任意の組み合わせによって装着され得る、基本的にカップ形状の要素として実現され得る。この保護カバーは、ある特定の実施形態において、磁気結合要素に接着され得るプレート又はディスクとして実現される。第2の磁気結合用の保護カバーは、第1の磁気結合に関連して前述した保護カバーと同様に構成され得る。
【0023】
ある実施形態において、第2の磁気結合要素は、駆動シャフト内に設けられたくぼみに少なくとも部分的に収容される。ある実施形態において、ハンドル区間、保護カバー、第2の磁気結合要素及び/又は駆動シャフトは心出し構造を有し、その心出し構造は、少なくとも、取付けプロセスの間に第1の磁気結合要素と第2の磁気結合要素との心出しを支援することを意図したものである。
【0024】
いくつかの実施形態において、ある口腔衛生装置が、提案するようなアタッチメント区間を少なくとも備え、またハンドル区間を更に備え、そのハンドル区間は、第2の磁気結合要素と、アタッチメント区間に設けられた第1の結合構造との連結を確立するための第2の結合構造と、を有する。いくつかの実施形態において、ある口腔衛生装置が、少なくとも、提案したようなアタッチメント区間を、更には先の段落で上に提案したようなハンドル区間に従うハンドル区間を備えてもよい。いくつかの実施形態において、ハンドル区間は、動作中に直線揺動運動を与えるように構成された駆動シャフトを有する駆動装置を備え、磁気結合要素の接触面は、直線運動方向に対して基本的に垂直に構成される。
【0025】
いくつかの実施形態において、以下で更に詳細に説明するように、第1の磁気結合要素と第2の磁気結合要素との磁気結合は、閾値力を超える引離し力が磁気連結に強いられる場合には少なくとも部分的に分離するように設計される。そのように磁気連結相手を少なくとも部分的に分離することにより、次いで、おそらくは運動の伝達が妨害され、騒音が発生するが、その騒音はユーザーに気づかれ得るものであり、ユーザーは負荷が高すぎることを通知され得る。
【0026】
一例として、口腔衛生器具が電動歯ブラシであり、アタッチメントが、揺動回転をなすように装着された剛毛キャリアを機能的要素として有する交換式ブラシヘッドである場合、口腔衛生装置のハンドル区間内のモータとアタッチメント区間内の運動伝達部との磁気結合が、結合状態において、動作(すなわち、例示的な例における歯のブラッシング)の間に生じる典型的な引離し力に対するものであるべきである。ブラッシング中に生じる、第1の磁気結合要素と第2の磁気結合要素との間の典型的な引離し力は、特に、キャリア上に装着された手入れ要素(例えば剛毛)と口腔内の硬組織又は軟組織(例えば歯又は歯肉)との摩擦が原因で発生し得る。この摩擦は、機能的要素(例えばブラシヘッド)が硬組織又は軟組織(例えば歯)に当てられるときに伴う圧力と共に増加する。加えられる典型的な圧力の値は、約1.5ニュートン(N)〜約3.5Nの範囲内(この範囲を下回る圧力は通常、用いられないかあるいは適切な結果をもたらすものではなく、またこの範囲を上回る圧力値は潜在的に、不快感、そして更には外傷をももたらし得る)、特に約2N〜3Nの範囲内にあり得る。上記の揺動回転するブラシヘッドに関し、磁気結合に作用する引離し力は5N超、特に6N超、更に特定的には約6.5N〜約8.0Nの範囲内にあり得る。高い引離し力は、過度に高い圧力がユーザーによって加えられていることに起因するか、あるいは剛毛が歯の間に嵌り込んでいることに起因し得る。いずれの場合も、最大限に生じる許容引離し力を超える引離し力で分離するように磁気結合を装置することが合理的となり得る。第1に、その分離はユーザーの注意を引くものとなり得るので、過度に高い圧力が加えられていることをユーザーに示唆することが支援され得る。第2に、そのような分離は、磁気結合がより高い引離し力を受けるとき、嵌り込んだ剛毛が歯の間から引き抜かれる場合に生じ得る痛みが、おそらくは軽減される。いずれの場合も、この分離は、摩耗及び他の種類の損傷に対する硬組織及び軟組織の保護を改善することにおそらくはつながる。したがって、閾値力は、5N、5.5N、6N、6.5N、7N、7.5N、8N、8.5N、9N、9.5N、又は10Nに設定されてよく、とりわけ、閾値力は、少なくとも6.5N、所望により少なくとも7N、更に所望により少なくとも7.5N、そして更に所望により少なくとも8Nの値に設定されてよい。以下で更に示すように、閾値力は特に、例えば、第1及び第2の磁気結合要素の寸法を選定すること、第1及び第2の結合要素が作られる個々の材料を選定すること、又は、第1の磁気結合要素と第2の磁気結合要素との間隙を選定することによって、それに応じて磁気結合を設計すること、により設定され得る。
【0027】
閾値力を超える引離し力が加えられた場合に磁気結合が分離する方式で磁気結合を設計することがここに提案されるが、上記の例は、アタッチメントハウジングにて被駆動の揺動回転をなすように装着された剛毛キャリアに対し、実験的に導出されたものである。他の機能的要素が同じ閾値力を結果として生じることは排除されないが、他の機能的要素での実験的調査に基づいて、あるいは対象となる別の口腔衛生用途、例えば舌の洗浄又は歯肉マッサージのために、別の閾値力の値が好ましいものとして見出され得る。
【0028】
いくつかの実施形態において、アタッチメント区間は、磁化可能な要素を含む第1の磁気結合要素を有し、この第1の磁気結合要素はとりわけ、更なる保護カバーと共に廃棄され得るように、ステンレス鋼で作られてもよく、この磁化可能な要素は、直径が少なくとも約4.5mm、長さが少なくとも約4.5mmの円筒の中に嵌合する。所望により、その直径は、少なくとも約5.0mm、更に所望により少なくとも約5.5mmであってもよい。所望により、その長さは、少なくとも約5.5mm、更に所望により少なくとも約6.5mmであってもよい。
【0029】
いくつかの実施形態において、ハンドル区間は、特にNdFeBから作られた永久磁石を備える第2の磁気結合要素を有し、この永久磁石は、直径が少なくとも約4.5mm、長さが少なくとも約4.5mmの円筒の中に嵌合する。所望により、その直径は、少なくとも約5.0mm、更に所望により少なくとも約5.5mmであってもよい。所望により、その長さは、少なくとも約5.0mm、更に所望により少なくとも約5.5mmであってもよい。
【0030】
いくつかの実施形態において、運動伝達部は、アタッチメント区間と、特には被駆動運動をなすように装着された機能的要素と非脱着式で連結される。
【0031】
以下で、いくつかの例示的な実施形態の詳細な説明が示される。留意されたいこととして、本開示にて記載されるすべての特徴は、それらが、更に一般的な実施形態の先の説明に開示されているか、例示的な実施形態の次の説明に記載されているかに関わらず、それらが特定の実施形態の状況で記載され得るものであっても、本開示の趣旨及び範囲と矛盾しない限り、言うまでもなく、開示される他のすべての特徴と組み合わされ得る個々の特徴として開示されるように意図されたものである。特に、第1又は第2の磁気結合要素のいずれか一方に関して開示されたすべての特徴が、他の特徴にも当てはめられ得る。
【0032】
図1は、ここでは電動歯ブラシとして実現された口腔衛生装置1の例示的な実施形態の斜視図である。口腔衛生装置1は、ハンドル区間200とアタッチメント区間100とを備えている。ここで、アタッチメント区間100は、脱着式のブラシ区間として実現されている。アタッチメント区間100は、ここではブラシヘッドとして実現された機能的要素130を有しており、この機能的要素130は、アタッチメント区間100の長手方向軸Lに対して垂直となり得る回転軸Rを中心とする揺動回転(両矢印21で示すように)へと駆動され得るように、アタッチメントハウジング150に可動式で装着されている。電動歯ブラシとして実現される代わりに、口腔衛生装置は、(電動)タングスクレーパー、(電動)フロッシング装置、(電動)歯間クリーナーなどとして実現されてもよい。アタッチメント区間は、それに従って、タングスクレーパー区間、フロッシング区間、歯間クリーニング区間などとして実現されてもよい。機能的要素は、それに従って、タングスクレーパーヘッド、フロッシングヘッド、歯間クリーニングヘッドなどとして実現されてもよい。
【0033】
図2は、アタッチメント区間100の長手方向軸に沿った、アタッチメント区間100を切断した側方断面図である。アタッチメント区間100は、アタッチメントハウジング150と機能的要素130とを備え、機能的要素130はアタッチメントハウジング150に可動式で取り付けられている。
【0034】
機能的要素130は、キャリア要素131を備えてもよく、このキャリア要素131の上に、歯及び歯肉など口腔の各部を洗浄及びマッサージするための複数の洗浄要素133が装着され得る。キャリア要素131は、回転軸Rを中心とする被駆動の揺動回転をなすように装着軸132を介してアタッチメントハウジング150に装着されてもよく、回転軸Rは、アタッチメント区間100の長手方向軸(
図1の参照符号L)に対して基本的に垂直となり得る。
【0035】
アタッチメント区間100は、アタッチメントハウジング150内に形成された空洞159内に配設された運動伝達部110を更に備えてもよい。運動伝達部110は、
図3を参照して更に詳細に説明するように、機能的要素130と機能的に連結されてもよい。全体として、またすべての実施形態に当てはまることであるが、「機能的に連結される」とは、分離されることが意図されず、運動伝達部を介して伝達される運動を機能的要素に伝達することを可能とする連結を意味する。運動伝達部110は、直線揺動運動を機能的要素130に伝達するように構成されており、この直線揺動運動は、アタッチメント区間100の長手方向軸(両矢印Aで示す)に対して概ね平行であってもよい。そのような直線揺動運動は、
図5を参照して更に詳細に説明するように、アタッチメント区間100が取付け状態にあるときにハンドル区間の駆動シャフトによってもたらされ得る。
【0036】
運動伝達部110は、空洞159の開口部に対して近位側にある第1の端部110Aに設けられた盲穴として実現されたくぼみ112を備えてもよく、その開口部はアタッチメント区間100の端部にある(すなわち、運動伝達部110の第1の端部110Aは機能的要素130に対して遠位側にある)。第1の磁気結合要素120がくぼみ112内に配設されている。一般に、また、すべての実施形態に当てはまる、説明したすべての特徴に関して上述したように、第1の磁気結合要素120は、永久磁石、又は磁化可能な鉄若しくは鋼の塊などの磁化可能な要素として実現され得る。通常、オーステナイト鋼は磁化可能ではないが、マルテンサイト系又はフェライト鋼は通常、磁化可能である。第1の磁気結合要素120は、アタッチメント区間100の遠位端部に設けられた開口部に方向付けられた結合面121を有している。一般に、すべての実施形態に当てはまることであるが、結合面121は、ハンドル区間との結合を目的とした、アタッチメントハウジングの端部にある開口部から後退していてもよく、そのため、磁気連結は、アタッチメントハウジングの内側の長手方向の位置に、特に、この長手方向の場所が、約0.5cm〜約5.0cmの範囲内、例えば1.0cm、1.5cm、2.0cm、2.5cm、3.0cm、3.5cm、4.0cm、4.5cm、又は記載した範囲内にある任意の他の値だけ、アタッチメントハウジングの端部から後退しているところで確立され、アタッチメントハウジングの長さは、約3.0cm〜約10.0cmの範囲内にあってよい。
【0037】
第1の磁気結合要素120は、任意の好適な方式で運動伝達部110に固定され得る。例えば、第1の磁気結合要素120は、運動伝達部110に接着されてもよく、くぼみの中にスナップ嵌めされてもよく、運動伝達部の少なくとも一部を第1の磁気結合要素120に射出成形することによって固定されてもよく、あるいは、以下で更に説明するように、他の手段によって固定されてもよい。
【0038】
いくつかの例示的な実施形態において、第1の磁気結合要素は、磁化可能な鉄又は鋼の要素として実現される。第1の磁気結合要素が、鉄又はNdFeB材料(比較的強い永久磁石がそれらから作られ得る)などの腐食性材料で実現される場合、少なくとも第1の磁気結合要素の結合面は、第1の磁気結合要素を腐食から保護するために保護カバーを有してもよい。
【0039】
保護カバーは、以下で更に詳細に説明するように、コーティング、上蓋、キャップ又はカップとして実現されてもよい。一般に、またすべての実施形態に当てはまることであるが、第1又は第2の磁気結合要素に任意の保護カバーを貼り付けることにより、取付け状態にて、第1の磁気結合要素と第2の磁気結合要素との間に距離が生じ、したがって、第1の磁気結合要素と第2の磁気結合要素との間の有効結合力が低下することがあり、そのため、カバー1枚当たり、約0.5mm以下、所望により約0.4mm以下、更に所望により約0.3mm以下、更に所望により約0.2mm以下、更に所望により約0.1mmのカバー厚さが選択され得る。他の実施形態において、保護カバーは、前述した厚さを備えてもよい。図示の実施形態において、第1の磁気結合要素120はくぼみの中に接着されている。第1の磁気結合要素120は、結合面121に施された防食コーティング、又は結合面121全体に接着され得る保護カバーを有してもよい。図示の実施形態においては、第1の磁気結合要素120の反対側の面は運動伝達部110の周囲の材料によって保護されるので、ディスク形状の保護カバーを第1の磁気結合要素120の結合面121の上に固定するだけで十分である。
【0040】
一般に、またすべての実施形態に当てはまることであるが、第1の磁気結合要素120は、アタッチメント区間100の長手方向軸に対して基本的に平行に方向付けられた円柱軸を有する円柱要素として実現されてもよく、この円柱の直径は、約2mm以上、所望により約3mm以上、更に所望により約4mm以上、更に所望により約5mm以上、更に所望により約6mm以上、及び/又は示した値を含むか含まない任意の数又は範囲となるように選定され得る。
【0041】
円柱要素は任意の好適な高さを有し得る。例示的な実施形態において、高さは、約2mm以上、所望により約3mm以上、更に所望により約4mm以上、更に所望により約5mm以上、更に所望により約6mm以上、及び/又は示した値を含むかあるいは含まない任意の数若しくは範囲となるように選定されてよい。いくつかの例示的な実施形態において、第1の磁気結合要素の高さは、直径と同程度の大きさに選定されてもよい。他の実施形態において、第2の磁気結合要素は、任意の好適な形状を有するように設計されてよい。そのような場合、第1の磁気結合要素が嵌合する、可能な最小の円柱は、上述したような直径及び高さを有してよい。
【0042】
いくつかの例示的な実施形態において、第1の磁気結合要素120は永久磁石として実現される。アタッチメント区間100が、口腔衛生装置のハンドル区間200に脱着式で取り付けることを意図した、使い捨てアタッチメント区間である場合、材料費は重要な一面として見なされ得る。第1の磁気結合要素120と第2の磁気結合要素を永久磁石として実現することにより、比較的高い結合力が生じ得るが、その一方で、第1の磁気結合要素120を鉄又は鋼の要素などの磁化可能な要素として実現することにより、アタッチメント区間100の材料費が削減される。
【0043】
図2に示すアタッチメント区間100は、インサート要素151を更に備えてもよく、このインサート要素151は、アタッチメントハウジング150にスナップ嵌めされ、それによってアタッチメントハウジング150の一部を形成する。インサート要素151は第1の結合構造152を装備されてもよく、この第1の結合構造152は、取付け状態にて口腔衛生装置のハンドル区間との更なる結合(すなわち、第1の磁気結合要素120によって確立される磁気結合とは異なる結合)を確立することを意図したものである。図示の例示的な実施形態において、第1の結合構造152は、ハンドル区間に設けられた突起を締め付けるためのスナップフック又はバネ要素などの機械的結合手段によって実現されている。他の例示的な実施形態において、第1の結合構造152は、更なる磁気結合要素によって実現されてもよい。磁気連結が確立され、更なる連結(例えば機械的連結)が確立される各長手方向の位置は、特には約0.5cm〜約3.0cmの範囲内にある距離だけ、分離されてもよい。
【0044】
図3は、
図2に示す例示的なアタッチメント区間を切断した横断長手方向断面図であり、視認する方向は洗浄要素に向かう方向である。
図3から分かるように、運動伝達部110は、運動伝達部110の第2の端部110Bに設けられた結合ピン111によって機能的要素に結合されている。結合ピン111は、装着軸132によって規定される回転軸に対して偏心した位置にて、キャリア要素131に設けられた結合区間134との結合を確立する。運動伝達部110が、両矢印Aで示される直線揺動運動へと駆動されるとき、キャリア要素131は、回転軸を中心とする揺動回転へと駆動される。また以下で更に説明するように、いくつかの実施形態において、運動伝達部110は、運動伝達部が駆動されていないときに運動伝達部を規定の休止位置へと付勢する付勢バネなどのいかなる戻り力要素を伴わない。
【0045】
図4は、模式的なハンドル区間200を切断した長手方向断面図である。図示の例示的な実施形態において、ハンドル区間200は、共振直線駆動装置260の可動モータ部として機能する駆動シャフト210を備え、この直線駆動装置260はハンドルハウジング250内に配設されている。動作の間、直線駆動装置260は、両矢印Bで示すように、駆動シャフト210の直線揺動運動をもたらす。図示の例示的な実施形態において、駆動シャフト210は、延長要素219によって延長されてもよく、延長要素219はしたがって駆動シャフト210の一部を形成する。延長要素219は、駆動シャフト210の直径に対して、直径を増加させ得る。第2の磁気結合要素220を収容するために、くぼみ211が延長要素219内に設けられてよい。延長要素219内に収容される代わりに、第2の磁気結合要素220は、言うまでもなく、駆動シャフト210に直接固定されてもよく、あるいは駆動シャフトは少なくともその先端部分を永久磁石材料で作られてもよく、この先端は第2の磁気結合要素220を形成する。第2の磁気結合要素220は結合面221を有しており、この結合面221は、取り付けられるときに、アタッチメント区間の第1の磁気結合要素120(
図2に示す)の対応する結合面121(
図2に示す)と接触することを意図したものである。第1の磁気結合要素の結合面及び第2の磁気結合要素の結合面は平坦であってもよく、あるいは少なくとも部分的に互いに凹凸が逆であってもよい。
【0046】
一般に、またすべての実施形態に当てはまることであるが、第2の磁気結合要素220は、駆動シャフトの長手方向軸に対して基本的に平行に方向付けられた円柱軸を有する円柱要素として実現されてもよく、この円柱の直径は、約2mm以上、所望により約3mm以上、更に所望により約4mm以上、更に所望により約5mm以上、更に所望により約6mm以上、又は示した値を含まない任意の個々の数若しくは示した値を含むかあるいは含まない任意の範囲となるように選定され得る。任意の好適な円柱要素の高さが選定されてよい。例えば、高さは、約2mm以上、所望により約3mm以上、更に所望により約4mm以上、更に所望により約5mm以上、更に所望により約6mm以上となるように選定されてよい。いくつかの例示的な実施形態において、高さは直径と同じ程度の大きさに選定されてもよい。他の実施形態において、第2の磁気結合要素は、任意の好適な形状を有するように設計されてよい。そのような場合、第2の磁気結合要素が嵌合する、可能な最小の円柱は、上述したような直径及び高さを有し得る。
【0047】
一般に、ハンドル区間はハンドルハウジングを備え、そのハンドルハウジングに、アタッチメント区間に設けられた第1の結合構造との連結を確立することを意図した第2の結合構造が実現される。図示の例示的な実施形態において、ハンドル区間200はハンドルハウジング250を有しており、ハンドルハウジング250は、アタッチメント区間との結合を意図した上部ハンドルハウジング区間250Aと、ユーザーの手で把持されることを意図した下部ハンドルハウジング区間250Bと、を備えている。ここで、上部ハンドルハウジング区間250Aは上部品251を備え、この上部品251にて第2の結合構造252が実現され得る。第2の結合構造252は、アタッチメント区間の第1の結合構造152(
図2に示す)との更なる連結を形成し得る。
【0048】
いくつかの実施形態において、第2の結合構造252及び第1の結合構造は、第1の磁気結合及び第2の磁気結合によって確立される連結とは異なる結合を確立してもよく、あるいはその結合は類似していてもよい。例えば、第1の結合構造及び第2の結合構造によって確立される結合は、機械的ロック、磁気的ロックなど、又はそれらの組み合わせを含んでもよい。上部ハウジング区間250Aと下部ハウジング区間250Bとを有するいくつかの実施形態において、上部ハウジング区間250Aは、被駆動運動をなすように構成されてもよく、例えば、上部ハウジング区間250Aは、長手方向軸を中心とする揺動回転、長手方向の直線振動、及び/又は、動作中の駆動シャフトの長手方向軸に対して概ね平行な方向に沿った直線往復運動を実施してもよい。そのような実施形態において、上部ハウジング区間250Aに結合されたアタッチメントハウジングは、動作中の第1の運動、例えば、長手方向軸を中心とする回転、長手方向の直線振動、及び/又は直線往復運動を実施するが、その一方で、運動伝達部は第1の運動へと機能的要素を駆動してもよい。第1及び第2の運動については、
図5を参照して更に説明する。いくつかの実施形態において、上部ハウジング区間250Aは駆動されず、下部ハウジング区間250Bに対して依然として静止している。
【0049】
図5は、取付け状態におけるアタッチメント区間100とハンドル区間200の上部ハウジング区間を切断した長手方向断面図を示している。第1及び第2の磁気結合要素120及び220が、ハンドル区間200の駆動シャフト210をアタッチメント区間100の運動伝達部110と結合する磁気連結を確立しており、そのため、動作中、両矢印Bで示す駆動シャフト210の直線往復運動が運動伝達部110を介して機能的要素130に伝達されるようになっていることが分かる。いくつかの実施形態において、伝達される運動は直線往復運動であるので、磁気結合は回転運動を伝達する必要はなく、そのため、第1の及び第2の磁気結合要素の平坦な結合面が好適となる。
【0050】
更に、第1及び第2の結合構造152及び252は、アタッチメント区間100がハンドルハウジング250に対して固定されるように、アタッチメントハウジング150とハンドルハウジング250との第2の連結を確立している。上部ハウジング区間が、長手方向軸を中心とする揺動回転、長手方向の直線振動、及び/又は、ハンドル200の長手方向軸に対して概ね平行である方向に沿った直線往復運動にて駆動される実施形態の場合、上部ハウジング区間の運動は、第1の結合構造152と第2の結合構造252との間に設けられた連結を介してアタッチメントハウジングに伝達される。
【0051】
前述したように、運動伝達部110は、いかなる戻り力要素も伴わずに装着されてよい。運動伝達部と駆動シャフトとの間に機械的連結が確立され、本質的に、取付けプロセスの間に結合力にまず打ち勝つことが必要である場合、アタッチメント区間に設けられた運動伝達部に戻り力要素を使用することが知られている。戻り力要素がなければ、運動伝達部は、場合によっては取付けプロセスにて押しのけられ、機械的結合が容易には確立され得ない。説明した磁気結合の場合、第1及び第2の磁気結合要素は、アタッチメント区間がハンドル区間に取り付けられるとき、互いに引き寄せられ、運動伝達部は駆動シャフトに向かって移動され、そのため、最初にいかなる抵抗にも打ち勝つ必要なく磁気結合が確立される。特に、ハンドル区間が共振駆動装置を備え、その共振周波数が、運動伝達部に作用するバネなどの戻り力要素を含んだバネ質量系に依存する場合、バネの許容差は、種々の取付けに対し、共振駆動装置の共振周波数に変動をもたらす。これとは別に、戻り力要素を除くことにより、費用効率の高い製造が支援される。
【0052】
一般に、またすべての実施形態に当てはまることであるが、第1の磁気結合要素120及び第2の磁気結合要素220はそれぞれ、永久磁石又は永久磁石装置として、あるいは鉄若しくは鋼の要素などの磁化可能な要素又はそのような要素の装置として実現されてよい。任意の種類の永久磁石材料が使用されてよく、例えば、いずれも焼結要素若しくはプラスチック接合要素として実現される高エネルギー材料のSmCo又はNdFeB、又は、焼結ストロンチウムフェライトなど、任意の硬質フェライトが利用されてよい。プラスチック接合された永久磁石要素は、例えば焼結永久磁石と比較すると、比較的低い磁束密度を有する傾向がある。焼結NdFeB磁石は、比較的高い磁束密度を有するが、同様に比較的高価であり、腐食しやすいものである。硬質フェライト磁石は比較的安価であり、セラミック材料としては腐食しにくいが、ごく限られた磁束密度を有する。第1又は第2の磁気結合要素の一方が磁化可能な要素として実現される場合、第1又は第2の磁気結合要素のもう一方は、永久磁石又は永久磁石装置として実現されるべきである。永久磁石は、例えば、ドイツ国ベルリン(Berlin)のIBSマグネット社から広く入手可能である。
【0053】
いくつかの実施形態において、第1又は第2の磁気結合要素の少なくとも一方は、少なくとも部分的に、NdFeB材料から、特に焼結されたNdFeB材料から作られるか、あるいはそれらからなる。これらの実施形態のうちのいくつかにおいて、ハンドル区間内に設けられた第2の磁気結合要素は、少なくとも部分的に、焼結されたNdFeB材料から作られるか、あるいはそれからなる。後者は、鉄又は鋼の要素など、比較的安価な磁化可能な要素として、あるいはそのような要素を装置することによって、第1の磁気結合要素を実現することを可能にする。
【0054】
焼結されたNdFeB磁石のような腐食しやすい永久磁石は通常、すず又はニッケル皮膜などの薄い防食皮膜を伴って、供給業者から入手可能となり得る。不都合にも、練り歯磨きは、動作中にこれらの標準的な皮膜をかなり迅速に摩耗させ得る。したがって、口腔衛生装置の動作中の条件に耐えるように、これらの永久磁石に低摩耗性及び防食性のカバーを備えることが必要となり得る。低摩耗性のプラスチック材料(例えば、深絞りされたプラスチックカップを作るためなど)、セラミックス、金属箔、ガラスなど、様々な材料がカバーに選択され得る。
【0055】
NdFeBなど、いくつかの永久磁石材料は、摂氏60度など、低い動作温度を有するが、この動作温度もまた永久磁石の特定の寸法に依存する。そのような永久磁石の場合、防食保護がプラスチック射出プロセスによって施されないことがあるが、このプロセスの間、摂氏200度以上の温度が生じることがあり、永久磁石がその磁化を失うことがある。保護カバーは、既に述べたように、(例えば樹脂の)鋳込み、(例えば金属、セラミック、又はガラスディスクの)接着、スナップ嵌め、溶着などによって施されてもよい。
【0056】
第1及び第2の結合要素によって確立された磁気結合は、上で説明したように、機能的要素にて加えられる典型的な引離し力が加えられたときに磁気結合が分離されないように、そのような力に耐えるべきである。例示的な実施形態において、機能的要素に加えられる典型的な引離し力は、最大で10ニュートンになることがあり、すなわち、磁気結合は、最大で約10ニュートンの閾値、所望により最大で約9ニュートン、更に所望により最大で約8ニュートン、更に所望により最大で約7ニュートン、更に所望により最大で約6ニュートン、更に所望により最大で約5ニュートン、更に所望により最大で約4ニュートン、又は示した値を含まないかあるいは含む任意の値の引離し力に耐えるべきである。
【0057】
図6A〜6Dは、第1及び第2の磁気結合要素の4つの異なる例示的な構成S1〜S4を示している。
図7は、結合状態にある結合相手同士に存在する有効力のシミュレーション結果を示しており、これらの結果は、第1の磁気結合要素と第2の磁気結合要素との間隙の様々な値ごとに示され、この間隙は、磁気結合要素の一方又は両方にある保護カバーを反映している。
【0058】
図6Aは、円柱状のNdFeB永久磁石である第1の磁気結合要素410Aとステンレス鋼の円柱である第2の磁気結合要素420Aの第1の構成S1を示している。NdFeB永久磁石410Aの直径d1はこのシミュレーションにおいて5mmに設定され、高さh1は5mmに設定された。ステンレス鋼要素の直径d2は5mmに設定され、その高さh2は4.5mmに設定された。矢印419Aは、ここでは長手方向の円柱軸に沿うように設定された永久磁石の磁化方向を示している。磁気結合装置の全高は、9.5mmに間隙の厚さを加えたものである。
【0059】
図6Bは第2の構成S2を示しており、ここで、
図1に示す第1の構成S1との唯一の違いは、第1の磁気結合要素410Bの磁化方向419Bであり、この磁化方向419Bは長手方向の円柱軸に対して垂直となるように選定されている。
【0060】
図6Cは、第1の磁気結合要素410Cと第2の磁気結合要素420Cの第3の構成S3を示している。第2の磁気結合要素420Cは、ここでもステンレス鋼の要素であると仮定されるが、ここでは3.5mmの高さを有している。第1の磁気結合要素410Cは、5mmの高さと3.5mmの直径を有するNdFeB永久磁石からなる。NdFeB永久磁石は、5mmの外径と4mmの内径を有するカップ形状の鉄製容器の中に接着されている。鉄製容器は、中空の鉄製円柱4104Cとディスク形状の地鉄(back iron)4103Cとからなる。ディスク形状の地鉄4103Cは、5mmの直径と1.5mmの高さを有する。磁気結合装置の全高は、ここでも9.5mmに間隙の厚さを加えたものである。NdFeB永久磁石4101Cの磁化方向は、矢印419Cで示され、長手方向の円柱軸に沿うと仮定されている。
【0061】
図6Dは第4の構成S4を示しており、ここで第2の磁気結合要素420Dは、第3の構成S3と同様に、3.5mmの高さと5mmの直径を有するステンレス鋼の円柱である。第1の磁気結合要素410Dは、磁化の矢印4191D及び4192Dでそれぞれ示されるように長手方向に反対に磁化された第1及び第2の半円柱状のNdFeB永久磁石4101D及び4102Dからなる。2つの半円柱状のNdFeB永久磁石によって形成された円柱は、5mmの高さと5mmの直径を有する。裏面では、2つの半円柱状のNdFeB永久磁石が、ディスク状の形状を有する地鉄4103Dによって終端されており、このディスクは1.5mmの高さと5mmの直径を有している。全高はここでも9.5mmに間隙の厚さを加えたものである。
【0062】
実施されたシミュレーションにおいて、NdFeB永久磁石材料の残留磁気は1370mテスラであると想定された。ステンレス鋼1.4021の特性は、測定値に対して較正された。
【0063】
図7は、
図6A〜6Dを参照して上述した4つの構成S1、S2、S3、及びS4に対するシミュレーション結果を示している。横座標は、第1及び第2の磁気結合要素の平坦な結合面同士の間隙をミリメートル単位で示している。間隙材料は空気であると想定された。縦座標は、結合状態における第1の磁気結合要素と第2の磁気結合要素との間の力をニュートン単位で示している。構成S4は概して、磁気結合が耐え得る引離し力の最大限界力値をもたらし、例えば、0.1mmの間隙において、構成S4は、第1及び第2の磁気結合要素が分離する約7.3ニュートンの限界力値をもたらす。他の構成は、0.1mmの間隙において約3.4ニュートン〜4.9ニュートンの結合力をもたらす。
【0064】
図8は、第2の磁気結合要素520と共に駆動シャフト510の上部分を切断した概略的断面図である。図示の実施形態において、第2の磁気結合要素520は、概ねカップ形状の形態を有する保護カバー525の中に接着されている。保護カバー525は、破線で示される第1の磁気結合要素620が取付け手順の間に第2の磁気結合要素520に接近する、その頂部側のところに、心出し構造526を有しており、この心出し構造526は、第1の磁気結合要素620が嵌合する凹部527が形成されるように、隆起縁部によって実現されている。隆起縁部526は、心出し機能を支援するために、接近する第1の磁気結合要素620に向かって先細になっていてもよい。磁気結合はしたがって、確かな自動心出し機能を既に有しているが、心出し構造により、心出し手順が支援され、第1の磁気結合要素と第2の磁気結合要素との心狂いを回避することができる。前述したように、第1及び第2の磁気結合要素は、説明した特徴に関して相互に交換されてもよく、例えば、
図8が第1の磁気結合要素の例示的な実施形態を示すものであってもよい。
【0065】
ここで、保護カバーはカップとして実現されており、このカップは、第2の磁気結合要素520を完全に収容し、駆動シャフト510に被さって少なくとも部分的に延びるものである。そのような実施形態において、接着剤層524が駆動シャフト510と第2の磁気結合要素520を固定するので、第2の磁気結合要素520が更に駆動シャフト510に固定される必要はない。接着剤層524と保護カバー525の厚さd3は、予想結合力(
図7を参照)の低下を回避するために、可能な限り薄いものに選択されるべきである。実際には、固定された連結が側方の接着剤層で十分に達成されるので、結合面521は保護カバーに接着される必要がない。厚さd3は、約0.2mm以下となるように、所望により約0.15mm以下となるように、更に所望により約0.1mm以下となるように、更に所望により約0.05mm以下となるように、又は示した値を含まない任意の数及び/若しくは示した値を含まないかあるいは含む任意の範囲となるように選択され得る。保護カバーの材料は、プラスチック材料、セラミック、ガラス、又は(特に磁化可能でない)金属であってよい。接着剤層524と保護カバーの厚さを低減することを目指して、接着剤層が駆動シャフト510と第2の磁気結合要素520の側には存在するが、第2の磁気結合要素520の結合面521と保護カバーの底面531との間には存在しない実施形態が企図されている。
【0066】
磁化可能な材料から作られた保護カバーは、
図8に示す例において、永久磁石の磁北極と磁南極との間の磁気的な短絡回路をもたらし、磁気結合要素同士の間の達成可能な力は低下する。
【0067】
図9は、くぼみ511Aを有する駆動シャフト510Aの上部分を示す別の実施形態の概略図であり、くぼみ511Aは第2の磁気結合要素520Aを収容している。曲がった壁部分512Aは、くぼみ511A内に第2の磁気結合要素を固定している。くぼみ511Aの中に第2の磁気結合要素520Aを導入するのに先立って、壁部分512Aは、くぼみ511Aの中に第2の磁気結合要素520Aを挿入できるように、直線状となっていてもよい。次に、第2の磁気結合要素520Aがくぼみ内に固定されるように、壁部分512Aが、例えば成形スタンプを使用して曲げられてもよい。保護カバー525Aは残りの開口部を被覆してもよく、その結果、第2の磁気結合要素520Aは腐食から保護される。保護カバー525Aは、樹脂であっても、これまでに説明した任意の好適な材料であってもよい。駆動シャフト510Aの上部分が、(磁化可能でない)金属、又は型押しプロセスにて形成され得る低接着性の他の材料から作られる場合、保護層525Aは、摩耗から効果的に保護されており、したがってここでは必ずしも高い耐摩耗性を有する必要はない。
【0068】
図10は、駆動シャフト510Bの上部分と第1の磁気結合要素620Bを示す、別の実施形態の概略図である。駆動シャフト510Bは、第2の磁気結合要素520Bを収容するくぼみ511Bを有しており、この第2の磁気結合要素520Bは、階段状の構造526Bが達成されるように、駆動シャフト510Bの上方に延びている。深絞りプラスチックカップとして実現され得る保護カバー525Bが、第2の磁気結合要素520Bの延出する頂部と駆動シャフト510Bの上部に被さって接着剤層524Bで接着され得る。第1の磁気結合要素620Bは、凹部626Bを備えてもよく、この凹部626Bは階段状の構造526Bに適合されており、その結果、階段状の構造526Bと凹部626Bが共働して、取付けプロセスにおける第1の磁気結合要素620B及び第2の磁気結合要素520Bの心出しを支援する。
図8に示す実施形態と同様に、接着剤層524Bは、第1の磁気結合要素と第2の磁気結合要素との間の間隙幅を低減する目的で、保護カバー525Bの結合面521Bと底面531Bとの間には存在しなくてもよい。第1の磁気結合が保護キャップ/カバーを備える実施形態の場合、同様の構成が与えられ得る。
【0069】
図11は、運動伝達部610Cの下部分の概略図であり、この下部分には、第1の磁気結合要素620Cを収容するくぼみ611Cが設けられている。くぼみ611Cはスナップノーズ612C(ここでは背面に90度のアンダーカットを備えて実現されている)を備えてもよく、その結果、対応する凹部を有する第1の磁気結合要素620Cは、ここではスナップ手段として実現された機械的手段によって、運動伝達部610Cに(非取外し式で)固定される。その正面(背面よりもハンドルに近い面)において、スナップノーズ612Cは、製造の間に第1の磁気結合要素620Cが定位置に押し込まれ(スナップ嵌めされ)得るように、テーパーを付けられてもよい。運動伝達部はプラスチック部品として実現されてもよく、一方で、第1の磁気結合要素620Bは非腐食性の鋼部品として実現されてもよい。
【0070】
他の実施形態において、図示の実施形態と類似したカップとして実現された保護カバーは、例えば、圧着、焼嵌め、溶着、又はスナップ嵌めによって駆動シャフトに固定され得る。
【0071】
図12A、12B、及び12Cは、提案するアタッチメント区間の別の例示的な実施形態の様々な図を示している。同一の部品はこれら3つの図において同じ参照符号を有している。以下では、3つの
図12A、12B、及び12Cのすべてを参照する。すべての参照符号がすべての図で繰り返し用いられるわけではない。
【0072】
アタッチメント区間700が、アタッチメントハウジング750と、回転軸R1を中心とした被駆動の揺動回転をなすようにアタッチメントハウジング750に装着されるブラシヘッドとして実現された機能的要素730と、を有し、この回転軸R1は、アタッチメント区間700の長手延長方向に対して基本的に垂直である。アタッチメント区間700は、アタッチメントハウジング750の内側に形成された空洞759内に延びる運動伝達部710を更に備える。
【0073】
機能的要素730(ここでは、ブラシヘッド)はキャリア要素731を有し、このキャリア要素731の上に、剛毛タフトなどの洗浄要素が装着され得る。キャリア要素731は結合要素731Aを備えてもよく、この結合要素731Aは特に、キャリア要素731の一体部分であってもよい。キャリア要素731は、アタッチメントハウジング750から容易に取り外され得ないように、固定要素738によってアタッチメントハウジング750に装着され得る。
【0074】
運動伝達部710は、ホルダー要素712とロッド要素716とを備えてもよい。ホルダー要素712は、運動伝達部710の第1の端部710Aにて、くぼみ711内に第1の磁気結合要素720を少なくとも部分的に収容してもよい。ロッド要素716は、特に、ステンレス鋼などの金属で作られてもよく、また所望により金属線で作られてもよい。金属のロッド要素は、プラスチック材料から作られた対応する運動伝達部と比べて、より高度な剛性と弾性をもたらし得る。プラスチックは金属と比較して延性が高いため、運動伝達部は完全に、プラスチック材料から単一の一体部分として作られてもよい。ロッド要素716は、ホルダー要素712にピボット式に装着される第1の結合部716Aと、キャリア要素731の結合要素731Aに設けられた結合区間739にピボット式に装着される第2の結合部716Bと、を有してもよい。ロッド要素716の第1又は第2の結合部716A、716Bの少なくとも一方は、それぞれ、ホルダー要素712又は結合要素731A内のボア又は盲穴の中へと延び得る湾曲ロッド区間であってよい。特に
図12Cから分かるように、第1の磁気結合要素720は、少なくとも、射出成形プラスチック714を充填されるへこみ又は溝729を有してよく、すなわち、第1の磁気結合要素720は、ホルダー要素712を直接オーバーモールドされていてもよい。製造においてこのように直接オーバーモールドする工程により、第1の磁気結合要素720とホルダー要素712との間隙又はクリアランスが最小となる。一般に、またすべての実施形態に当てはまることであるが、第1の磁気結合要素は、少なくとも運動伝達部の一部を直接、オーバーモールドされてもよく、また、第1の磁気結合要素に存在するへこみは、第1の磁気結合要素が運動伝達部のこの射出成形部にしっかりと固定されるように、射出成形プラスチック材料を充填されてもよい。
【0075】
ホルダー要素712は、第1の磁気結合要素720の接触表面721の縁部にて長手延長方向に延びている突出部713を有し、それらの突出部は、心出し構造を形成するように半径方向外向きにテーパーを付けられてもよく、その心出し構造は、少なくとも、アタッチメント区間700の取付け中に、ハンドル区間における第1の磁気結合要素720と第2の磁気結合要素との磁気連結の心出しを支援する。この心出し機能はまた、引離し力が高すぎるために第1の磁気結合要素と第2の磁気結合要素が分離され、そしてその高い引離し力が消滅したとき、取付け状態においても実施され、その結果、第1の磁気結合要素と第2の磁気結合要素は、それらの間に作用する磁力によって再び結合するようになっている。特に、第1及び第2の磁気結合要素の一方が磁化可能な要素である場合、2つの永久磁石の間の自動心出しの力は存在せず、付加的な心出し構造が支援して2つの結合相手が心出され、したがって結合力が最適化される。
【0076】
いくつかの実施形態において、アタッチメント区間上に配置される洗浄要素が、ゴム又は熱可塑性エラストマー(TPE)などの軟質なプラスチック材料で作られてもよく、あるいはポリアミド(例えばPA 6.12)などのより硬質なプラスチック材料で作られてもよい。洗浄要素は任意の好適な高さを有してよく、その高さは0.2mm(例えばタングクリーナー構造の場合)〜30mmとなるように選択されてよく、洗浄要素の典型的な長さは、約2.0mm〜約15.0mm、所望により約5.0mm〜11.0mmの範囲にあってよい。洗浄要素は任意の好適な直径を有してよく、その直径は、約0.2mm〜約20mmの範囲内、所望により約0.5mm〜約8.0mmの範囲内となるように選択されてよい。
【0077】
それに加えて、留意されたいこととして、洗浄要素は任意の好適な洗浄要素を含んでよく、かつ/又は、歯肉をマッサージするため、舌を洗浄するため、口腔のある領域に化学品、例えば、抗菌剤、臭気剤、香味剤、抗歯垢形成剤、歯肉炎防止剤、白色剤などを与えるために利用される要素を備えてもよい。
【0078】
例えば、いくつかの実施形態において、洗浄要素はタフトを備えてもよい。タフトは、ヘッドにしっかりと固定された複数の個々のフィラメントを備えてもよい。そのようなフィラメントは高分子であってもよく、また、例えばポリアミド又はポリエステルを含んでもよい。本発明のフィラメントの長手方向及び横断面寸法並びにフィラメント端部の輪郭は様々となり得る。それに加えて、フィラメントの剛性、弾力性及び形状も様々となり得る。好適な寸法のいくつかの例には、約3mm〜約15mmの長さ、又はその範囲内の任意の個々の数が挙げられる。それに加えて、フィラメントは、約100マイクロメートル〜約350マイクロメートル、又はその範囲内の任意の個々の数の、実質的に均一な横断面寸法を有し得る。フィラメントの先端は任意の好適な形状であってよく、その例として、平滑な先端、丸み付きの先端、先細の先端、尖った先端が挙げられる。いくつかの実施形態において、フィラメントは、米国特許第4.802,255号に記載されているようにフィラメントの摩耗を示唆する染料を含んでもよい。ブラシに使用するのに好適なフィラメントのいくつかの例が、米国特許第6,199,242号に記載されている。剛毛の他の好適な例には、表面模様付きの剛毛、例えば単一成分及び多成分の剛毛(例えば、種々のポリマーを共押出しして形成された剛毛)、けん縮された剛毛、歯肉マッサージ用の剛毛、様々な構成をなす剛毛(例えば複数の内腔を有する剛毛)、及び/又はそれらの組み合わせが挙げられる。
【0079】
洗浄要素の他の好適な例が、参照によってそのすべての内容が本明細書に組み込まれる、米国特許出願公開第2002/0059685号、同第2005/0000043号、同第2004/0177462号、同同第2005/0060822号、同第2004/0154112号、米国特許第6,151,745号、同第6,058,541号、同第6,041,467号、同第6,553,604号、同第6,564,416号、同第6,826,797号、同第6,993,804号、同第6,453,497号、同第6,993,804号、同第6,041,467号、並びに、2008年1月8日出願の米国特許出願第12/008,073号、名称「歯ブラシ(TOOTHBRUSHES)」、及び、2007年5月7日出願の同第60/928,012号、名称「口腔衛生用具(ORAL HYGIENE IMPLEMENTS)」に記載されているものが挙げられる。それに加えて、洗浄要素の任意の好適な構成が利用され得る。いくつかの好適な例には、米国特許第5,836,769号、同第6,564,416号、同第6,308,367号、同第6,108,851号、同第6,058,541号、及び同第5,396,678号に記載されているものが挙げられる。
【0080】
剛毛及び/又は剛毛タフトに加えて、洗浄要素はまた、エラストマーの構造、発泡体、それらの組み合わせなどを有してもよい。例えば、洗浄要素は、米国特許第6,553,604号及び米国特許出願公開第2007/0251040A1号に記載されているようなエラストマーのフィンを備えてもよい。更に別の例として、洗浄要素は、米国特許公開第2004/0154112A1号に記載されているようなエラストマーのカップ形状の要素を含んでもよい。いくつかの実施形態において、洗浄要素は、エラストマーの要素と剛毛との組み合わせを含んでもよい。一例として、フィンと剛毛との組み合わせが利用されてもよく、エラストマーのカップと剛毛との組み合わせが利用されてもよく、かつ/又は、エラストマーの要素の組み合わせが単独であるいは剛毛と組み合わされて利用されてもよい。エラストマーの洗浄要素の組み合わせが、米国特許公開第2009/0007357A1号に記載されている。
【0081】
洗浄要素及び/又はマッサージ要素は、任意の好適な方式でヘッドに取り付けられてよい。通常の方法には、ステープル留め、アンカー・フリー・タフティング(anchor free tufting)、及び射出成形タフティングが挙げられる。エラストマーを含む洗浄要素の場合、これらの要素は、互いに一体に形成され、例えば、一体のベース部分を有し、そのベース部分から外向きにあるいはばらばらに延びてもよい。エラストマーの要素は、ヘッドにおいて射出成形されてもよい。
【0082】
これまでに説明した洗浄要素に加えて、ヘッドは、任意の好適な材料から構成された軟組織クレンザーを備えてもよい。好適な材料のいくつかの例には、エラストマー材料、ポリプロピレン、ポリエチレンなど、及び/又はそれらの組み合わせが挙げられる。軟組織クレンザーは、任意の好適な軟組織洗浄要素を備えてよい。そのような要素並びに歯ブラシ上の軟組織クレンザーの構成のいくつかの例が、米国特許出願第2006/0010628号、同第2005/0166344号、同第2005/0210612号、同第2006/0195995号、同第2008/0189888号、同第2006/0052806号、同第2004/0255416号、同第2005/0000049号、同第2005/0038461号、同第2004/0134007号、同第2006/0026784号、同第2007/0049956号、同第2008/0244849号、同第2005/0000043号、同第2007/140959号、並びに米国特許第5,980,542号、同第6,402,768号、及び同第6,102,923号に記載されている。
【0083】
それに加えて、ヘッドの第1の側面、及び、第1の側面の反対側にあるヘッドの第2の側面にエラストマーの要素を備える実施形態の場合、ヘッドの両側面のエラストマーの要素は一体的に形成されてもよい。例えば、ヘッドとエラストマーの要素は、ヘッドの第1の側面から第2の側面へとエラストマー材料を流すことができる開口部を備えてもよい。
【0084】
ハンドル区間のハウジング又はアタッチメント区間のハウジングなど少なくとも1つの部品を製造するための材料が、任意の好適なプラスチック又は非プラスチック材料であってよく、典型的なプラスチック材料は、ポリプロピレン(PP)、熱可塑性エラストマー(TPE)、ポリオキシメチレン(POM)、サウジアラビア国のSABIC社から入手可能なXylexなどポリエステルとポリカーボネートとのブレンド、アクリロニトリルスチレンアクリレート(ASA)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)からなる群から選択される少なくとも1つを含んでよい。プラスチックの代わりに、金属、ガラス、又は木材もまた、アタッチメント区間の少なくとも一部を作るための材料として選択されてよい。
【0085】
本明細書で開示した寸法及び値は、列挙した厳密な数値に厳格に限定されるものとして解釈されるべきではない。その代わりに、別段の指定がない限り、そのような各寸法は、列挙した値と、その値を包含する機能的に等価な範囲との双方を意味することを意図したものである。例えば、「40mm」として開示した寸法は、「約40mm」を意味することを意図したものである。