特許第6495460号(P6495460)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6495460有機発光ダイオード表示部品、その駆動方法及び表示装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6495460
(24)【登録日】2019年3月15日
(45)【発行日】2019年4月3日
(54)【発明の名称】有機発光ダイオード表示部品、その駆動方法及び表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/302 20060101AFI20190325BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20190325BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20190325BHJP
   G09G 3/3225 20160101ALI20190325BHJP
   H01L 27/32 20060101ALI20190325BHJP
   H01L 51/50 20060101ALI20190325BHJP
   H05B 33/12 20060101ALI20190325BHJP
【FI】
   G09F9/302 C
   G09F9/30 339Z
   G09F9/30 365
   G09G3/20 642K
   G09G3/20 680G
   G09G3/20 621E
   G09G3/20 621J
   G09G3/20 611F
   G09G3/3225
   H01L27/32
   H05B33/14 A
   H05B33/12 B
【請求項の数】15
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2017-541150(P2017-541150)
(86)(22)【出願日】2015年2月9日
(65)【公表番号】特表2017-534085(P2017-534085A)
(43)【公表日】2017年11月16日
(86)【国際出願番号】CN2015072538
(87)【国際公開番号】WO2016065770
(87)【国際公開日】20160506
【審査請求日】2017年11月22日
(31)【優先権主張番号】201410584435.5
(32)【優先日】2014年10月27日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
(73)【特許権者】
【識別番号】514161567
【氏名又は名称】鄂尓多斯市源盛光▲電▼有限▲責▼任公司
【氏名又は名称原語表記】ORDOS YUANSHENG OPTOELECTRONICS CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】白 ▲珊▼▲珊▼
(72)【発明者】
【氏名】▲ジ▼ ▲鳳▼▲麗▼
(72)【発明者】
【氏名】玄 明花
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 建▲涛▼
(72)【発明者】
【氏名】▲許▼ 静波
【審査官】 佐野 浩樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−215063(JP,A)
【文献】 特開2009−048851(JP,A)
【文献】 特開2013−016466(JP,A)
【文献】 特開昭64−011290(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第104036710(CN,A)
【文献】 特開2008−197228(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0003045(US,A1)
【文献】 特開2005−100724(JP,A)
【文献】 特開2008−015521(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第103886825(CN,A)
【文献】 中国特許出願公開第103777393(CN,A)
【文献】 中国特許出願公開第101752407(CN,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0198479(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0092238(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0147805(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0218618(US,A1)
【文献】 特開2006−244892(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F 1/1343− 1/1345、
1/135− 1/1368、
G09F 9/30 − 9/46 、
G09G 3/00 − 3/08 、 3/12 − 3/16 、
3/19 − 3/26 、 3/30 − 3/34 、
3/38 、
H01L27/32 、51/50 、
H04N 5/66 − 5/74 、 9/12 − 9/31 、
H05B33/00 −33/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回路基板及び前記回路基板に位置し、マトリクス状に配置される若干の画素ユニットグループを含み、かつ前記各画素ユニットグループが第一方向に沿って隣接して設置され、かつ3つのカラーが異なるサブピクセルをそれぞれ含む第一画素ユニットサブグループと第二画素ユニットサブグループを含み、そのうち、
第一画素ユニットサブグループが第二方向に沿って、第一カラーのサブピクセル、第二カラーのサブピクセル及び第三カラーのサブピクセルとの順番に配置するサブピクセル序列を含み、
第二画素ユニットサブグループが第二方向に沿って、第三カラーのサブピクセル、第一カラーのサブピクセル及び第二カラーのサブピクセルとの順番に配置するサブピクセル序列を含み、
前記同じ画素ユニットグループに、前記第一画素ユニットサブグループと前記第二画素ユニットサブグループにそれぞれ位置し、隣接する2つの第一カラーのサブピクセルの中心の間の距離が前記第二方向での分量、前記第一画素ユニットサブグループと前記第二画素ユニットサブグループにそれぞれ位置し、隣接する2つの第二カラーのサブピクセルの中心の間の距離が前記第二方向での分量、及び前記第一画素ユニットサブグループと前記第二画素ユニットサブグループにそれぞれ位置し、隣接する2つの第三カラーのサブピクセルの中心の間の距離が前記第二方向での分量が同じであり、
前記第三カラーのサブピクセルの大きさがそれぞれ前記第一カラーのサブピクセルの大きさと前記第二カラーのサブピクセルの大きさより小さく、
かつ、前記各画素ユニットグループが、前記各サブピクセルと一々対応するコンタクトホール及び画素電路を含み、前記各サブピクセルが対応コンタクトホールによって対応画素電路と電気接続し、そのうち、
第一画素ユニットサブグループに、第一コンタクトホールが前記第一カラーのサブピクセルと前記第二カラーのサブピクセルとの間に位置し、第二コンタクトホールと第三コンタクトホールがそれぞれ前記第三カラーのサブピクセルの前記第一方向の両側に位置し;
第二画素ユニットサブグループに、第四コンタクトホールが前記第一カラーのサブピクセルと前記第二カラーのサブピクセルとの間に位置し、第五コンタクトホールと第六コンタクトホールがそれぞれ前記第三カラーのサブピクセルの前記第一方向の両側に位置することを特徴とする有機発光ダイオード表示部品。
【請求項2】
同じ画素ユニットサブグループに、隣接する2つのサブピクセルの中心の間の距離が不変のものであることを特徴とする請求項1に記載の有機発光ダイオード表示部品。
【請求項3】
同じカラーのサブピクセルの大きさが同じであることを特徴とする請求項1に記載の有機発光ダイオード表示部品。
【請求項4】
前記第一方向が前記第二方向に垂直であることを特徴とする請求項1に記載の有機発光ダイオード表示部品。
【請求項5】
前記同じ画素ユニットグループに、前記第一画素ユニットサブグループと前記第二画素ユニットサブグループにそれぞれ位置し、隣接する2つの同じカラーのサブピクセルの中心の間の距離が前記第一方向での分量が前記第二方向での分量の3/4以下であることを特徴とする請求項1に記載の有機発光ダイオード表示部品。
【請求項6】
前記第一カラーのサブピクセル、前記第二カラーのサブピクセル及び前記第三カラーのサブピクセルが赤サブピクセル、緑サブピクセル及び青サブピクセルからなるグループより選ばれるものであることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の有機発光ダイオード表示部品。
【請求項7】
前記同じ画素ユニットグループに、
前記第一画素ユニットサブグループと前記第二画素ユニットサブグループにそれぞれ位置し、隣接する2つの前記第三カラーのサブピクセルの中心の間の距離が前記第一方向での分量が前記第二方向での分量の3/4より小さく、
前記第一画素ユニットサブグループと前記第二画素ユニットサブグループにそれぞれ位置し、隣接する2つの前記第一カラーのサブピクセルの中心の間の距離が前記第一方向での分量が前記第二方向での分量の3/4に等しく、
前記第一画素ユニットサブグループと前記第二画素ユニットサブグループにそれぞれ位置し、隣接する2つの前記第二カラーのサブピクセルの中心の間の距離が前記第一方向での分量が前記第二方向での分量の3/4に等しいことを特徴とする請求項に記載の有機発光ダイオード表示部品。
【請求項8】
記第一コンタクトホール、前記第五コンタクトホールと前記第六コンタクトホールが前記第一方向に一直線になり、前記第二コンタクトホール、前記第三コンタクトホールと前記第四コンタクトホールが前記第一方向に一直線になり、前記第一コンタクトホールと前記第二コンタクトホールが前記第二方向に一直線になり、前記第五コンタクトホールと前記第三コンタクトホールが前記第二方向に一直線になり、前記第六コンタクトホールと前記第四コンタクトホールが前記第二方向に一直線になることを特徴とする請求項に記載の有機発光ダイオード表示部品。
【請求項9】
前記第三カラーのサブピクセルが緑サブピクセルであることを特徴とする請求項に記載の有機発光ダイオード表示部品。
【請求項10】
前記第三カラーのサブピクセルが前記第二方向に沿って延伸する第一部分、及び前記第一部分から前記第一方向に平行する方向に沿って延伸する延伸部を含み、
前記第一画素ユニットサブグループに、前記第二コンタクトホールと前記第三コンタクトホールがそれぞれ前記第三カラーのサブピクセルの前記第一部分の両側に位置し、かつ前記第三カラーのサブピクセルの前記延伸部が少なくとも前記第二コンタクトホールの片側に位置し、
第二画素ユニットサブグループに、前記第五コンタクトホールと前記第六コンタクトホールがそれぞれ前記第三カラーのサブピクセルの前記第一部分の両側に位置し、かつ前記第三カラーのサブピクセルの前記延伸部が少なくとも前記第六コンタクトホールの片側に位置することを特徴とする請求項に記載の有機発光ダイオード表示部品。
【請求項11】
前記青サブピクセルの大きさが前記赤サブピクセルの大きさより大きいことを特徴とする請求項に記載の有機発光ダイオード表示部品。
【請求項12】
前記青サブピクセルの大きさが前記赤サブピクセルの大きさに等しいことを特徴とする請求項に記載の有機発光ダイオード表示部品。
【請求項13】
前記各サブピクセルの形状が矩形であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の有機発光ダイオード表示部品。
【請求項14】
同じ画素ユニットグループに、前記第一画素ユニットサブグループと前記第二画素ユニットサブグループが少なくとも1つのサブピクセルを共用するのを含むことを特徴とする請求項1〜13の何れか1項に記載の有機発光ダイオード表示部品の駆動方法。
【請求項15】
請求項1〜13の何れか1項に記載の有機発光ダイオード表示部品を含むことを特徴とする表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は表示技術分野に関し、特に有機発光ダイオード表示部品、その駆動方法及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode,OLED)表示部品は、現在フラットパネルディスプレー研究分野の1つのホットスポットである。液晶ディスプレイに比べて、OLED表示部品は低電力消耗、低生産コスト、自己発光、広視野角及び高速応答などのメリットを有する。現在、携帯、PDA、デジカメなどのフラットパネル表示分野において、OLED表示部品は伝統的な液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display,LCD)に取って代わりはじめた。
【0003】
OLED表示部品の構造は主として回路基板と、回路基板にマトリクス状に配置される画素を含む。そのうち、各画素は一般的に有機材料を蒸着成膜技術で高精細金属マスクに透過させ、配列基板の対応画素位置に有機発光ダイオード構造を形成する。カラー表示を行うために、OLED表示部品をカラー化する必要がある。そのうち、カラー画面効果の最もよいものはサイド・バイ・サイド(Side−by−Side)方式である。サイド・バイ・サイド方式は、1つの画素範囲内に赤、緑、青(R、G、B)との3つのサブピクセルがあり、各サブピクセルは独立した有機発光ダイオード構造を有する。赤、緑、青との3つのサブピクセルの有機発光材料が異なるため、製造過程において、金属マスクによって対応位置に赤、緑、青との3つのサブピクセルに対してそれぞれ3つの異なる有機発光材料を蒸着する必要があり、その後、3つのカラー組み合わせの混合比を調節し、トゥルーカラーが生じる。
【0004】
高解像度(Pixel per inch,PPI)OLED表示部品を作製する技術ポイントは、精細及び機械安定性が良好である高精細金属マスクにある。高精細金属マスクのキーポイントは、画素及びサブピクセルの配置方式にある。
【0005】
現在、従来のOLED表示部品では、画素配列の配置方式は普通でサイド・バイ・サイド方式である。図1に示すように、OLED表示部品は回路基板1、及び回路基板1に位置し、マトリクス状に配置される画素ユニット2を含む。1つの画素ユニット2は赤(R)、緑(G)、青(B)との3つの互いに平行するサブピクセルを含有する。この画素配置構造を形成するために、対応する金属マスクは図2の通りである。図2では、図1に示される画素配置構造中の1つのサブピクセル(Rサブピクセル)の形成用金属マスクを示した。各サブピクセルの図形が同じであるので、残りのサブピクセル(G、B)を形成するために、同じ構造の金属マスクが使用できる。
【0006】
図2において、金属マスクは金属基板3及び金属基板上の矩形の開口4を含む。表示部品中の同一列のサブピクセルが同じ開口を共用するため、金属マスクの開口4の長さが比較的に長い。低解像度の表示部品にとって、画素の個数が比較的に少ないため、金属マスク上の隣接する開口4の間の筋金の幅が比較的に広い。従って、金属マスクの作製及び使用管理が比較的に容易である。しかし、表示部品の解像度が高くなるにつれて、金属マスクの隣接する開口の間の筋金の幅が小さくなる。これにより、金属マスクが使用される過程に、隣接する開口の間の筋金が外界の影響を受けて変形しやすくなった。それゆえに、サブピクセル同士の異なるカラーの有機発光材料が互いに汚染して混色になってしまい、製品の歩留率が高くなくなってしまった。
【0007】
前記問題に対し、図1に示す画素配置構造を形成するために、図3に示す金属マスクを提出した。図3に示すように、金属マスクは図2に示す金属マスク中の開口が図1に示すサブピクセルの間に対応位置に金属ラッピングブリッジ5を増加させることにより、隣接する筋金を接続する。図2に示す1つの細長い開口4を複数の図1に示すサブピクセルに対応する開口6に変更する。この方法により、金属マスク中の筋金の形状がさらにしっかりするようになるが、サブピクセルの製造過程に、蒸着時に金属ラッピングブリッジがサブピクセルに対して陰影効果を生じることを避けるために、サブピクセルと金属ラッピングブリッジとの間に、十分な距離を維持することが必要である。それにより、サブピクセルの大きさが小さくなり、OLED表示部品の開口率に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
これに鑑み、本発明の実施例は、金属マスクの作製が容易で、かつ機械安定性が高くようにすることにより、高解像度有機発光ダイオード表示部品の生産率を向上させ、生産コストを低減させるとの目的を実現するために、新規な画素配置方式の有機発光ダイオード表示部品の提供用有機発光ダイオード表示部品、その駆動方法及び表示装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
従って、本発明の実施例は有機発光ダイオード表示部品を提供する。この有機発光ダイオード表示部品は、回路基板及びこの回路基板に位置し、マトリクス状に配置される若干の画素ユニットグループを含み、かつ前記各画素ユニットグループが第一方向に沿って隣接して設置され、かつ3つのカラーが異なるサブピクセルをそれぞれ含む第一画素ユニットサブグループ(subgroup)と第二画素ユニットサブグループを含み、そのうち、
第一画素ユニットサブグループが第二方向に沿って、第一サブピクセル、第二サブピクセル及び第三サブピクセルとの順番に配置するサブピクセル序列を含み、
第二画素ユニットサブグループが第二方向に沿って、第三サブピクセル、第一サブピクセル及び第二サブピクセルとの順番に配置するサブピクセル序列を含み、
前記同じ画素ユニットグループに、前記第一画素ユニットサブグループと前記第二画素ユニットサブグループにそれぞれ位置し、隣接する2つの第一サブピクセルの中心の間の距離が前記第二方向での分量、前記第一画素ユニットサブグループと前記第二画素ユニットサブグループにそれぞれ位置し、隣接する2つの第二サブピクセルの中心の間の距離が前記第二方向での分量、及び前記第一画素ユニットサブグループと前記第二画素ユニットサブグループにそれぞれ位置し、隣接する2つの第三サブピクセルの中心の間の距離が前記第二方向での分量が同じである。
【0010】
好ましくは、本発明の実施例に提供される前記有機発光ダイオード表示部品は、同じ画素ユニットサブグループに、隣接する2つのサブピクセルの中心の間の距離は不変のものである。
【0011】
好ましくは、本発明の実施例に提供される前記有機発光ダイオード表示部品は、同じカラーのサブグループの大きさが同じである。
【0012】
好ましくは、本発明の実施例に提供される前記有機発光ダイオード表示部品は、前記第一方向が前記第二方向に垂直する。
【0013】
好ましくは、解像度を向上するために、前記同じ画素ユニットグループに、前記第一画素ユニットサブグループと前記第二画素ユニットサブグループにそれぞれ位置し、隣接する2つの同じカラーのサブピクセルの中心の間の距離が前記第一方向での分量が前記第二方向での分量の3/4以下である。
【0014】
好ましくは、本発明の実施例に提供される前記有機発光ダイオード表示部品は、前記第一サブピクセル、前記第二サブピクセル及び前記第三サブピクセルは、赤サブピクセル、緑サブピクセル及び青サブピクセルからなるグループより選ばれるものである。
【0015】
好ましくは、金属マスク(Mask)の作製数量を減らすために、本発明の実施例に提供される前記有機発光ダイオード表示部品は、前記同じ画素ユニットグループに、各サブピクセルの大きさが同じである。
【0016】
好ましくは、有機発光ダイオード表示部品の寿命を延長するために、本発明の実施例に提供される前記有機発光ダイオード表示部品は、前記同じ画素ユニットグループに、前記赤サブピクセルの大きさが前記緑サブピクセルの大きさと同じで、前記青サブピクセルの大きさが前記赤サブピクセルの大きさより大きい。
【0017】
好ましくは、回路基板に各サブピクセルと対応画素電路を接続する接触孔の設置の便利のため、本発明の実施例に提供される前記有機発光ダイオード表示部品は、前記第三サブピクセルの大きさがそれぞれ前記第一サブピクセルの大きさと前記第二サブピクセルの大きさより小さい。
【0018】
さらに、有機発光ダイオード表示部品の解像度を確保し、回路基板に各サブピクセルと対応画素電路を接続する接触孔の設置の便利のため、本発明の実施例に提供される前記有機発光ダイオード表示部品は前記同じ画素ユニットグループに、
前記第一画素ユニットサブグループと前記第二画素ユニットサブグループにそれぞれ位置し、隣接する2つの前記第三サブピクセルの中心の間の距離が前記第一方向での分量が前記第二方向での分量の3/4より小さく、
前記第一画素ユニットサブグループと前記第二画素ユニットサブグループにそれぞれ位置し、隣接する2つの前記第一サブピクセルの中心の間の距離が前記第一方向での分量が前記第二方向での分量の3/4に等しく、
前記第一画素ユニットサブグループと前記第二画素ユニットサブグループにそれぞれ位置し、隣接する2つの前記第二サブピクセルの中心の間の距離が前記第一方向での分量が前記第二方向での分量の3/4に等しい。
【0019】
具体的には、回路基板に各サブピクセルと対応画素電路を接続する接触孔の設置の便利のため、本発明の実施例に提供される前記有機発光ダイオード表示部品は、前記各画素ユニットグループが、前記各サブピクセルと一々対応する接触孔及び画素電路を含み、前記各サブピクセルが対応接触孔によって対応画素電路と電気接続し、そのうち、
第一画素ユニットサブグループに、第一接触孔が前記第一サブピクセルと前記第二サブピクセルとの間に位置し、第二接触孔と第三接触孔がそれぞれ前記第三サブピクセルの前記第一方向の両側に位置し;
第二画素ユニットサブグループに、第四接触孔が前記第一サブピクセルと前記第二サブピクセルとの間に位置し、第五接触孔と第六接触孔がそれぞれ前記第三サブピクセルの前記第一方向の両側に位置し;
かつ、前記第一接触孔、前記第五接触孔と前記第六接触孔が前記第一方向に一直線になり、前記第二接触孔、前記第三接触孔と前記第四接触孔が前記第一方向に一直線になり、前記第一接触孔と前記第二接触孔が前記第二方向に一直線になり、前記第五接触孔と前記第三接触孔が前記第二方向に一直線になり、前記第六接触孔と前記第四接触孔が前記第二方向に一直線になる。これで、回路基板上の各接触孔がマトリクス状に配置され、これにより、有機発光ダイオード表示部品のバックプレーン配線の難しさを減らすことができる。
【0020】
好ましくは、有機発光ダイオード表示部品の表示効果を確保するために、本発明の実施例に提供される前記有機発光ダイオード表示部品は、前記第三サブピクセルが緑サブピクセルである。
【0021】
好ましくは、有機発光ダイオード表示部品の開口率を確保するために、本発明の実施例に提供される前記有機発光ダイオード表示部品は、前記第三サブピクセルが前記第二方向に沿って延伸する第一部分、及び前記第一部分から前記第一方向に平行する方向に沿って延伸する延伸部を具体的に含み、
第一画素ユニットサブグループに、前記第二接触孔と前記第三接触孔がそれぞれ前記第三サブピクセルの前記第一部分の両側に位置し、かつ前記第三サブピクセルの前記延伸部が少なくとも前記第二接触孔の片側に位置し、
第二画素ユニットサブグループに、前記第五接触孔と前記第六接触孔がそれぞれ前記第三サブピクセルの前記第一部分の両側に位置し、かつ前記第三サブピクセルの前記延伸部が少なくとも前記第六接触孔の片側に位置する。
【0022】
好ましくは、金属マスクの作製回数を減らすために、本発明の実施例に提供される前記有機発光ダイオード表示部品は、前記青サブピクセルの大きさが前記赤サブピクセルの大きさより大きい。
【0023】
好ましくは、有機発光ダイオード表示部品の寿命を確保するために、本発明の実施例に提供される前記有機発光ダイオード表示部品は、前記青サブピクセルの大きさが前記赤サブピクセルの大きさに等しい。
【0024】
好ましくは、実施の便利のため、本発明の実施例に提供される前記有機発光ダイオード表示部品は、各サブピクセルの形状が矩形である。
【0025】
それに応じ、本発明の実施例は、前記同じ画素ユニットグループに、前記第一画素ユニットサブグループと前記第二画素ユニットサブグループが少なくとも1つのサブピクセルを共用することを含む、前記何れかの有機発光ダイオード表示部品の駆動方法も提供する。
【0026】
それに応じ、本発明の実施例は、本発明の実施例に提供される前記有機発光ダイオード表示部品を含む表示装置も提供する。
【0027】
本発明の実施例に提供される有機発光ダイオード表示部品、その駆動方法及び表示装置により、各画素ユニットグループが第一方向に沿って隣接して設置され、かつ3つのカラーが異なるサブピクセルを含む第一画素ユニットサブグループと前記第二画素ユニットサブグループを含み、そのうち、第一画素ユニットサブグループが第二方向に沿って、第一サブピクセル、第二サブピクセル及び第三サブピクセルとの順番に配置するサブピクセル序列を含み、第二画素ユニットサブグループが第二方向に沿って、第三サブピクセル、第一サブピクセル及び第二サブピクセルとの順番に配置するサブピクセル序列を含み、前記同じ画素ユニットグループに、前記第一画素ユニットサブグループと前記第二画素ユニットサブグループにそれぞれ位置し、隣接する2つの第一サブピクセルの中心の間の距離が前記第二方向での分量、前記第一画素ユニットサブグループと前記第二画素ユニットサブグループにそれぞれ位置し、隣接する2つの第二サブピクセルの中心の間の距離が前記第二方向での分量、及び前記第一画素ユニットサブグループと前記第二画素ユニットサブグループにそれぞれ位置し、隣接する2つの第三サブピクセルの中心の間の距離が前記第二方向での分量が同じである。従って、回路基板上に同じカラーのサブピクセルが規則的、千鳥状(staggered)に配置することを確保した。さらに、対応金属マスクを作製する場合、金属マスク中の同じカラーのサブピクセルの対応隣接開口の間の距離が相対的に大きい。それにより、金属マスクの強度を増加した。これは小さいサイズのサブピクセルの作製に役立ち、さらに有機発光ダイオード表示部品の解像度が向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】従来の有機発光ダイオード表示部品の画素配置の構造見取り図である。
図2】第一の図1に示す有機発光ダイオード表示部品の作製用金属マスクである。
図3】第二の図1に示す有機発光ダイオード表示部品の作製用金属マスクである。
図4】第一の本発明実施例に提供される有機発光ダイオード表示部品の構造見取り図である。
図5】第一の本発明実施例に提供される有機発光ダイオード表示部品の1つの画素ユニットグループの構造見取り図である。
図6図4に示す有機発光ダイオード表示部品の作製用金属マスクである。
図7】第二の本発明実施例に提供される有機発光ダイオード表示部品の1つの画素ユニットグループの構造見取り図である。
図8】第二の本発明実施例に提供される有機発光ダイオード表示部品の具体的な構造見取り図である。
図9】第三の本発明実施例に提供される有機発光ダイオード表示部品の具体的な構造見取り図である。
図10】第四の本発明実施例に提供される有機発光ダイオード表示部品の具体的な構造見取り図である。
図11】第三の本発明実施例に提供される有機発光ダイオード表示部品の1つの画素ユニットグループの具体的な構造見取り図である。
図12】第五の本発明実施例に提供される有機発光ダイオード表示部品の具体的な構造見取り図である。
図13】第四の本発明実施例に提供される有機発光ダイオード表示部品の1つの画素ユニットグループの具体的な構造見取り図である。
図14】第五の本発明実施例に提供される有機発光ダイオード表示部品の1つの画素ユニットグループの具体的な構造見取り図である。
図15】第六の本発明実施例に提供される有機発光ダイオード表示部品の1つの画素ユニットグループの具体的な構造見取り図である。
図16】第七の本発明実施例に提供される有機発光ダイオード表示部品の1つの画素ユニットグループの具体的な構造見取り図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
これからは図面を組み合わせ、本発明実施例に提供される有機発光ダイオード表示部品、その駆動方法及び表示装置を実施するための形態を詳細に説明する。
【0030】
図面には、各フィルムの形状および大きさは有機発光ダイオード表示部品の真実の割合が反応されておらず、有機発光ダイオード表示部品の部分的な構造のみで、本発明の内容を説明することだけを目的とする。
【0031】
本発明実施例が有機発光ダイオード表示部品を提供する。図4に示すように、この有機発光ダイオード表示部品は、回路基板10及び回路基板10に位置し、マトリクス状に配置される若干の画素ユニットグループ11(そのうち、1つの画素ユニットグループの構造見取り図は図5の通りである)を含み、かつ各画素ユニットグループ11が第一方向Xに沿って隣接して設置され、かつ3つのカラーが異なるサブピクセルをそれぞれ含む第一画素ユニットサブグループ111と第二画素ユニットサブグループ112を含み、
第一画素ユニットサブグループ111が第二方向Yに沿って、第一サブピクセル01、第二サブピクセル02及び第三サブピクセル03との順番に配置するサブピクセル序列を含み、
第二画素ユニットサブグループ112が第二方向Yに沿って、第三サブピクセル03、第一サブピクセル01及び第二サブピクセル02との順番に配置するサブピクセル序列を含み、
同一の画素ユニットグループ11に、第一画素ユニットサブグループ111と前記第二画素ユニットサブグループ112にそれぞれ位置し、隣接する2つの第一サブピクセル01の中心の間の距離が前記第二方向Yでの分量y、前記第一画素ユニットサブグループ111と前記第二画素ユニットサブグループ112にそれぞれ位置し、隣接する2つの第二サブピクセル02の中心の間の距離が前記第二方向Yでの分量y、及び前記第一画素ユニットサブグループ111と前記第二画素ユニットサブグループ112にそれぞれ位置し、隣接する2つの第三サブピクセル03の中心の間の距離が前記第二方向Yでの分量yが同じである。
【0032】
本発明の実施例に提供される有機発光ダイオード表示部品は、各画素ユニットグループが第一方向に沿って隣接して設置され、かつ3つのカラーが異なるサブピクセルを含む第一画素ユニットサブグループと前記第二画素ユニットサブグループを含み、そのうち、前記第一画素ユニットサブグループが第二方向に沿って、第一サブピクセル、第二サブピクセル及び第三サブピクセルとの順番に配置するサブピクセル序列を含み、第二画素ユニットサブグループが第二方向に沿って、第三サブピクセル、第一サブピクセル及び第二サブピクセルとの順番に配置するサブピクセル序列を含み、前記同一の画素ユニットグループに、前記第一画素ユニットサブグループと前記第二画素ユニットサブグループにそれぞれ位置し、隣接する2つの第一サブピクセルの中心の間の距離が前記第二方向での分量、前記第一画素ユニットサブグループと前記第二画素ユニットサブグループにそれぞれ位置し、隣接する2つの第二サブピクセルの中心の間の距離が前記第二方向での分量、及び前記第一画素ユニットサブグループと前記第二画素ユニットサブグループにそれぞれ位置し、隣接する2つの第三サブピクセルの中心の間の距離が前記第二方向での分量が同じである。従って、回路基板上に同じカラーのサブピクセルが規律的、千鳥状に配置することを確保した。さらに、対応金属マスクを作製する場合、図6に示すように(そのうち、図6は1つのカラーのサブピクセルの対応金属マスクの開口見取り図を示したのみである)、金属マスク中の同じカラーのサブピクセルの対応隣接開口12の間の距離が相対的に大きく、かつ隣接して異なるカラーのサブピクセルの対応開口12の間の距離が相対的に均一で、それにより、金属マスクの強度を増加した。これは小さいサイズのサブピクセルの作製に役立ち、さらに有機発光ダイオード表示部品の解像度が向上できる。
【0033】
好ましくは、本発明の実施例に提供される前記有機発光ダイオード表示部品は、図5に示すように、同じ画素ユニットサブグループに、隣接する2つのサブピクセルの中心の間の距離は不変(constant)のものである。即ち、第二方向Yでの複数の分量zが等しい。
【0034】
好ましくは、本発明の実施例に提供される前記有機発光ダイオード表示部品は、図5に示すように、同じカラーのサブピクセルの大きさが同じである。同じカラーのサブピクセルの大きさが同じであるため、金属マスクの作製難しさをさらに低減できる。
【0035】
好ましくは、本発明の実施例に提供される前記有機発光ダイオード表示部品は、第一方向が第二方向に垂直する。本発明の実施例に何れも第一方向が第二方向に垂直することを例として説明する。
【0036】
具体的には、発明を実施する場合、第一方向として、有機発光ダイオード表示部品の行方向又は列方向を選択してもよく、第二方向として、有機発光ダイオード表示部品の列方向又は行方向を選択してもよい。
【0037】
好ましくは、本発明の実施例に提供される前記有機発光ダイオード表示部品は、図7に示すように、同じ画素ユニットグループに、前記第一画素ユニットサブグループ111と前記第二画素ユニットサブグループ112にそれぞれ位置し、隣接する2つの同じカラーのサブピクセルの中心の間の距離が第一方向での分量xが前記第二方向での分量yの3/4以下である。各画素ユニットグループが第一方向での幅を低減することにより、表示部品上の画素ユニットグループの数量を増加でき、これにより、画素解像度が向上できる。さらに、同じ画素ユニットグループ中の第一画素ユニットサブグループと第二画素ユニットサブグループがサブピクセルを共用する方式で(例えば、第一画素ユニットサブグループ中の任意の隣接する2つのサブピクセルが第二画素ユニットサブグループ中のこの2つのサブピクセルとカラーが異なるサブピクセルを共用し、第二画素ユニットサブグループ中の任意の隣接する2つのサブピクセルが第一画素ユニットサブグループ中のこの2つのサブピクセルとカラーが異なるサブピクセルを共用する)、スクリーンのバーチャル表示解像度を向上できる。例えば、オリジナル画素個数がNである場合、Nが2以上の整数で、本発明に記載の有機発光ダイオード表示部品が前記同じ画素ユニットグループのサブピクセル共用方式を用いた後、画素の個数が3N/2に向上できる。
【0038】
好ましくは、本発明の実施例に提供される前記有機発光ダイオード表示部品は、第一サブピクセル、第二サブピクセル及び第三サブピクセルが赤(R)サブピクセル、緑(G)サブピクセル及び青(B)サブピクセルからなるグループより選ばれるものである。本発明の実施例では、第一サブピクセルは赤(R)サブピクセル、緑(G)サブピクセル及び青(B)サブピクセルの何れかであってよく、第二サブピクセルは赤(R)サブピクセル、緑(G)サブピクセル及び青(B)サブピクセルの何れかであってよく、第三サブピクセルは赤(R)サブピクセル、緑(G)サブピクセル及び青(B)サブピクセルの何れかであってよい。しかも、第一サブピクセル、第二サブピクセル及び第三サブピクセルのカラーがそれぞれ異なる。
【0039】
さらに、金属マスク(Mask)の作製数量を減らすために、本発明の実施例に提供される前記有機発光ダイオード表示部品は、同じ画素ユニットグループに、各サブピクセルの大きさが同じである。これで、有機発光ダイオード表示部品は、同じカラーのサブピクセルの配置位置が同じ規則を示し、かつ各画素の大きさも同じである。即ち、カラーが異なる3つのサブピクセルの配置規則が同じである。これで、異なるカラーのサブピクセルを作製する場合、同じ金属マスクを用いてもよく、これにより、金属マスクの作製数量を減らす。
【0040】
好ましくは、有機発光ダイオード表示部品の寿命を延長するために、本発明の実施例に提供される前記有機発光ダイオード表示部品は、図8に示すように、同じ画素ユニットグループに、赤(R)サブピクセルの大きさが緑(G)サブピクセルの大きさと同じで、青(B)サブピクセルの大きさが赤(R)サブピクセルの大きさより大きい。その理由は、青(B)サブピクセルを作製するための青発光材料の寿命が一般的に最も低いことである。従って、有機発光ダイオード表示部品の寿命は主として青(B)サブピクセルの寿命に決定づけられる。表示輝度が同じである条件で、青(B)サブピクセルのサイズが大きくなる場合、青(B)サブピクセルの輝度が小さくなる。青(B)サブピクセルを流れる電流密度を低減することにより、青(B)サブピクセルの寿命が延長でき、さらに有機発光ダイオード表示部品の寿命を延長する。
【0041】
具体的には、有機発光ダイオード表示部品の各サブピクセルを発光させるために、発光を駆動する画素電路が必要である。画素電路が一般的に発光層の下側に位置し、画素電路が画素電路上側の平坦化層の接触孔により、対応サブピクセルの陽極と電気接続する。
【0042】
従って、好ましくは、本発明の実施例に提供される前記有機発光ダイオード表示部品は、図9図10に示すように、第三サブピクセル03の大きさはそれぞれ第一サブピクセル01の大きさと第二サブピクセル02の大きさより小さい。第三サブピクセル03が最も小さいため、第三サブピクセル03の両側に接触孔を設置できる。
【0043】
さらに、回路基板に各サブピクセルと対応画素電路を接続する接触孔の作製の便利のため、本発明の実施例に提供される前記有機発光ダイオード表示部品は、図11に示すように、同じ画素ユニットグループ11に、
前記第一画素ユニットサブグループ111と前記第二画素ユニットサブグループ112にそれぞれ位置し、隣接する2つの前記第三サブピクセル03の中心の間の距離が第一方向Xでの分量xが前記第二方向での分量yの3/4より小さい。
【0044】
前記第一画素ユニットサブグループ111と前記第二画素ユニットサブグループ112にそれぞれ位置し、隣接する2つの前記第一サブピクセル01の中心の間の距離が第一方向Xでの分量xが前記第二方向での分量yの3/4に等しい。
【0045】
前記第一画素ユニットサブグループ111と前記第二画素ユニットサブグループ112にそれぞれ位置し、隣接する2つの前記第二サブピクセル02の中心の間の距離が前記第一方向Xでの分量xが前記第二方向での分量yの3/4に等しい。
【0046】
さらに、本発明の実施例に提供される前記有機発光ダイオード表示部品は、図12に示すように、前記各画素ユニットグループ11が、前記各サブピクセルと一々対応する接触孔及び画素電路を含み(図12に画素電路が示されていない)、前記各サブピクセルが対応接触孔によって対応画素電路と電気接続し、そのうち、
第一画素ユニットサブグループ111に、第一接触孔V1が第一サブピクセル01と第二サブピクセル02との間に位置し、第二接触孔V2と第三接触孔V3がそれぞれ第三サブピクセル03の第一方向Xの両側に位置し;
第二画素ユニットサブグループ112に、第四接触孔V4が第一サブピクセル01と第二サブピクセル02との間に位置し、第五接触孔V5と第六接触孔V6がそれぞれ第三サブピクセル03の第一方向Xの両側に位置し;
かつ、第一接触孔V1、第五接触孔V5と第六接触孔V6が第一方向Xに一直線になり、第二接触孔V2、第三接触孔V3と第四接触孔V4が第一方向Xに一直線になり、第一接触孔V1と第二接触孔V2が第二方向Yに一直線になり、第五接触孔V5と第三接触孔V3が第二方向Yに一直線になり、第六接触孔V6と第四接触孔V4が第二方向Yに一直線になる。これで、回路基板上の各接触孔がマトリクス状に配置され、これにより、接触孔の作製難しさを低減し、かつ有機発光ダイオード表示部品のバックプレーンの配線の難しさを低減できる。
【0047】
説明しておきたいのは、本発明の実施例に提供される前記有機発光ダイオード表示部品は、各画素ユニットグループに、第一接触孔が第一画素ユニットサブグループに第一接触孔と隣接する2つのサブグループ中の1つのサブグループに対応し、第一接触孔と隣接する2つのサブグループ中のもう1つのサブグループに対応するのが第五接触孔であり、第二接触孔が第一画素ユニットサブグループ中の第三サブグループに対応し、第四接触孔が第二画素ユニットサブグループに第四接触孔と隣接する2つのサブグループ中の1つのサブグループに対応し、第四接触孔と隣接する2つのサブグループ中のもう1つのサブグループに対応するのが第三接触孔であり、第六接触孔が第二画素ユニットサブグループ中の第三サブグループに対応する。
【0048】
さらに、作製難しさをさらに低減するために、本発明の実施例に提供される前記有機発光ダイオード表示部品は、各接触孔のサイズが一致している。
【0049】
好ましく、本発明の実施例に提供される前記有機発光ダイオード表示部品は、図13に示すように、カラーの異なる各サブグループの寿命及び表示効果により、第三サブグループ03が緑(G)サブグループである。そのため、緑サブグループの大きさがそれぞれ赤サブグループと青サブグループの大きさより小さい。
【0050】
さらに、本発明の実施例に提供される前記有機発光ダイオード表示部品は、有機発光ダイオード表示部品の開口率を確保するために、図15図16に示すように、第三サブピクセル03が第二方向Yに沿って延伸する第一部分031、及び第一部分031から第一方向Xに平行する方向に沿って延伸する延伸部032を具体的に含み、そのうち、平行としては平行に近似してもよく、
第一画素ユニットサブグループ111に、第二接触孔V2と第三接触孔V3がそれぞれ第三サブピクセル03の第一部分031の両側に位置し、かつ第三サブピクセル03の延伸部032が少なくとも第二接触孔V2の片側に位置し、
第二画素ユニットサブグループ112に、第五接触孔V5と第六接触孔V6がそれぞれ第三サブピクセル03の第一部分031の両側に位置し、かつ第三サブピクセル03の延伸部032が少なくとも第六接触孔V6の片側に位置する。このように、接触孔の配置位置に影響を及ぼさないことを確保するこれに基づき、第三サブピクセルの発光面積を増加でき、これにより、有機発光ダイオード表示部品の開口率を増加した。
【0051】
好ましくは、本発明の実施例に提供される前記有機発光ダイオード表示部品は、金属マスクの作製回数を減らすために、図13に示すように、青(B)サブピクセルの大きさが赤(R)サブピクセルの大きさに等しい。
【0052】
または、好ましくは、本発明の実施例に提供される前記有機発光ダイオード表示部品は、有機発光ダイオード表示部品の寿命を確保するために、図14に示すように、青(B)サブピクセルの大きさが赤(R)サブピクセルの大きさより大きい。
【0053】
好ましくは、本発明の実施例に提供される前記有機発光ダイオード表示部品は、各サブピクセルの形状が矩形であり、ここで限定しないこととする。
【0054】
同じ発明構想に基づき、本発明の実施例は、前記同じ画素ユニットグループに、第一画素ユニットサブグループと第二画素ユニットサブグループが少なくとも1つのサブピクセルを共用することを含む、本発明の実施例に提供される前記何れかの有機発光ダイオード表示部品の駆動方法も提供する。例えば、第一画素ユニットサブグループ中の第一サブピクセルと第二サブピクセルが第二画素ユニットサブグループ中の第三サブピクセルを共用し、又は第一画素ユニットサブグループ中の第二サブピクセルと第三サブピクセルが第二画素ユニットサブグループ中の第一サブピクセルを共用し、又は第二画素ユニットサブグループ中の第一サブピクセルと第二サブピクセルが第一画素ユニットサブグループ中の第三サブピクセルを共用し、又は第二画素ユニットサブグループ中の第一サブピクセルと第三サブピクセルが第一画素ユニットサブグループ中の第二サブピクセルを共用する。従って、同じ画素ユニットグループがサブピクセルを共用する前記方式を用いた後、例えば、オリジナル画素個数がNである場合(Nが2以上の整数)、画素の個数が3N/2に向上でき、これにより、スクリーンのバーチャル表示解像度を向上できる。
【0055】
本発明の実施例に提供される前記駆動方法は、同じ画素ユニットグループがサブピクセルを共用する方式で、スクリーンのバーチャル表示解像度を向上でき、これにより、オリジナル画素個数を3/2倍に向上できる。
【0056】
同じ技術構想に基づき、本発明の実施例は、本発明の実施例に提供される前記有機発光ダイオード表示部品を含む表示装置も提供する。この表示装置として、携帯、パネルPC、テレビ、ディスプレイ、ノットブック、デジタルフォトフレーム、ナビゲーター等の表示機能を有する任意の製品又は部品が挙げられる。この表示装置の他の不可欠の組成部分は何れも当業者が理解できるものであり、ここで省略することにし、本発明がこれに限定されるものではない。当該表示装置の実施について、前記有機発光ダイオード表示部品の実施例を参照し、重複する箇所はここで省略する。
【0057】
本発明の実施例に提供される有機発光ダイオード表示部品、その駆動方法及び表示装置により、各画素ユニットグループが第一方向に沿って隣接して設置され、かつ3つのカラーが異なるサブピクセルを含む第一画素ユニットサブグループと前記第二画素ユニットサブグループを含み、そのうち、第一画素ユニットサブグループが第二方向に沿って、第一サブピクセル、第二サブピクセル及び第三サブピクセルとの順番に配置するサブピクセル序列を含み、第二画素ユニットサブグループが第二方向に沿って、第三サブピクセル、第一サブピクセル及び第二サブピクセルとの順番に配置するサブピクセル序列を含み、前記同じ画素ユニットグループに、前記第一画素ユニットサブグループと前記第二画素ユニットサブグループにそれぞれ位置し、隣接する2つの第一サブピクセルの中心の間の距離が前記第二方向での分量、前記第一画素ユニットサブグループと前記第二画素ユニットサブグループにそれぞれ位置し、隣接する2つの第二サブピクセルの中心の間の距離が前記第二方向での分量、及び前記第一画素ユニットサブグループと前記第二画素ユニットサブグループにそれぞれ位置し、隣接する2つの第三サブピクセルの中心の間の距離が前記第二方向での分量が同じである。従って、回路基板上に同じカラーのサブピクセルが規則的、千鳥状に配置することを確保した。さらに、対応金属マスクを作製する場合、金属マスク中の同じカラーのサブピクセルの対応隣接開口の間の距離が相対的に大きい。それにより、金属マスクの強度を増加した。これは小さいサイズのサブピクセルの作製に役立ち、さらに有機発光ダイオード表示部品の解像度が向上できる。
【0058】
明らかに、当業者は本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、本発明に対して、様々の変更及び変形が可能である。これで、もし、本発明に対する修改及び変形が本発明の請求項及びそれに等しい技術の範囲に該当するなら、本発明もこのような変更及び変形を含む。
【符号の説明】
【0059】
10 回路基板
11 画素ユニットグループ
01 第一サブピクセル
02 第二サブピクセル
03 第三サブピクセル
111 第一画素ユニットサブグループ
112 第二画素ユニットサブグループ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16