(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2の警告が、前記車両が停止しているか否かに応答して提供され、前記車載コンピューティングシステムが、以前に前記モバイルデバイスに接続されていたか、前記車両の停止に応答して前記モバイルデバイスに接続されたかのうちの1つ以上である、請求項1に記載の方法。
前記車載コンピューティングシステムが、ドアの動作事象、前記車両の座席の圧力の変化、および前記車両の車内の湿度の変化のうちの1つ以上を検知することによって、前記ユーザが前記車両から降車していることを決定する、請求項2に記載の方法。
前記車両内の前記モバイルデバイスの存在を特定することが、前記モバイルデバイスからの信号、移動閾値を下回るモバイルデバイスセンサからの動き、および前記車載コンピューティングシステムの物理的なコネクタでの現在の接続のうちの1つ以上を検知することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
移動閾値を超える前記モバイルデバイスの動きを検知した後に前記第1の警告および前記第2の警告のうちの1つ以上を停止することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
閾値時間が経過した後に前記第1の警告および前記第2の警告のうちの1つ以上を停止することと、前記モバイルデバイスの位置を示す1つ以上のメッセージを別のモバイルデバイスに送信することとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
前記命令が、前記車両の停止の検知に応答して、第1の警告配信システムを介して前記警告を提供するようにさらに実行可能であり、前記第1の警告配信システムが、車載表示デバイス、車載スピーカーシステム、モバイルデバイス表示、およびモバイルデバイススピーカーシステムのうちの1つ以上を含む、請求項13に記載の車載コンピューティングシステム。
前記命令が、前記第1の警告配信システムを介して前記警告を提供した後にユーザの降車を検知するようにさらに実行可能である、請求項14に記載の車載コンピューティングシステム。
前記警告が第1の警告であり、前記命令が、前記ユーザの降車の検知に応答して、第2の警告配信システムを介して第2の警告を提供するようにさらに実行可能であり、前記第2の警告配信システムが、車外警告システムを含む、請求項15に記載の車載コンピューティングシステム。
前記命令が、前記モバイルデバイスの移動を検知することと、前記検知された移動に応答して前記第1の警告および前記第2の警告のうちの少なくとも1つを停止することとを実行するようにさらに実行可能である、請求項16に記載の車載コンピューティングシステム。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
車両内のモバイルデバイスの存在をユーザに警告する方法についての実施形態が開示される。いくつかの例となる実施形態において、方法は、車両の車載コンピューティングシステムを介して、モバイルデバイスの存在を特定することを含む。本方法は、モバイルデバイスが車両内に位置したままであるときに、車両から降車するユーザに応答して警告を提供することを含む。
【0004】
他の実施形態において、車両内のモバイルデバイスの存在をユーザに警告する方法は、車載コンピューティングシステムに複数のモバイルデバイスを接続することと、ユーザの存在およびモバイルデバイス存在のうちの1つ以上を示す情報を各モバイルデバイスから受信することと、車両の1つ以上の車両システムから情報を受信することとを含む。本方法は、少なくとも1つのモバイルデバイスが存在する間にユーザの降車を検知することと、車両が停止していることを検知することと、少なくとも1つのモバイルデバイスが車両内に位置していることをユーザに警告することとをさらに含む。
【0005】
本開示に記載の方法のうちの1つ以上を実施するための車載コンピューティングシステムは、プロセッサ、車両間通信モジュール、外部デバイスインターフェース、および記憶デバイスを含み得る。記憶デバイスは、外部デバイスインターフェースを介してモバイルデバイスに接続し、ユーザの存在およびモバイルデバイスの存在のうちの1つ以上を示す情報をモバイルデバイスから受信し、車両間通信モジュールを介して、車両の1つ以上の車両システムから情報を受信する、プロセッサによって実行可能な命令を記憶し得る。車両の停止を検知し、かつモバイルデバイスが車両内に位置しているという警告を提供する命令がプロセッサによってさらに実行可能であり得る。
【0006】
本開示は、本明細書の以下の添付の図面を参照しながら、非限定的な実施形態の以下の説明を読むことによってより良く理解され得る。
例えば、本願発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
車両の車載コンピューティングシステムを介して、モバイルデバイスの存在を特定することと、
上記車両から降車するユーザに応答して、上記モバイルデバイスが上記車両内に位置したままであるときに、警告を提供することと、を含む、方法。
(項目2)
上記警告が、上記車両が停止しているか否かに応答して提供され、上記車載コンピューティングシステムが、以前に上記モバイルデバイスに接続されていたか、上記車両の停止に応答して上記モバイルデバイスに接続されたかのうちの1つ以上である、上記項目に記載の方法。
(項目3)
上記車載コンピューティングシステムが 、ドアの動作事象、上記車両の座席の圧力の変化、および上記車両の車内の湿度の変化のうちの1つ以上を検知することによって、上記ユーザが上記車両から降車していることを決定する、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目4)
上記車載コンピューティングシステムが、上記車両が停止していることを検知した後に遅延閾値時間が経過したことを決定することによって、上記ユーザが上記車両から降車していることを決定し、上記車両の停止時に上記遅延時間が開始する、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目5)
上記車両内に存在する上記モバイルデバイスを特定することが、上記モバイルデバイスからの信号、移動閾値を下回るモバイルデバイスセンサからの動き、上記車載コンピューティングシステムの物理的なコネクタでの現在の接続のうちの1つ以上を検知することをさらに含む、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目6)
上記警告を提供することが、上記車両の音声出力デバイスから可聴警告を提供することをさらに含む、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目7)
上記警告を提供することが、上記車両および上記車載コンピューティングシステムのうちの1つ以上の表示デバイスから可視警告を提供することをさらに含む、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目8)
上記警告を提供することが、上記モバイルデバイスの音声出力デバイスから可聴警告を提供することをさらに含む、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目9)
上記警告を提供することが、上記モバイルデバイスの表示デバイスから可視警告を提供することをさらに含む、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目10)
上記警告を提供することが、1つ以上の車両ドアが施錠されるのを防ぐことをさらに含む、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目11)
移動閾値を超える上記モバイルデバイスの動きを検知した後に上記警告を停止することをさらに含む、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目12)
閾値時間が経過した後に上記警告を停止することと、上記モバイルデバイスの位置を示す1つ以上のメッセージを別のモバイルデバイスに送信することと、をさらに含む、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目13)
車載コンピューティングシステムであって、
プロセッサと、
車両間通信モジュールと、
外部デバイスインターフェースと、
記憶デバイスであって、上記プロセッサによって実行可能な以下の命令:
上記外部デバイスインターフェースを介して、モバイルデバイスに接続する命令と、
上記モバイルデバイスからユーザの存在およびモバイルデバイスの存在のうちの1つ以上を示す情報を受信する命令と、
上記車両間通信モジュールを介して、車両の1つ以上の車両システムから情報を受信する命令と、
エンジンの停止とは別に車両の停止を検知する命令と、
上記モバイルデバイスが上記車両内に位置しているという警告を提供する命令と、を記憶する、記憶デバイスと、を備える、車載コンピューティングシステム。
(項目14)
上記命令が、上記車両の停止の検知に応答して、第1の警告配信システムを介して上記警告を提供するようにさらに実行可能であり、上記第1の警告配信システムが、車載表示デバイス、車載スピーカーシステム、モバイルデバイス表示、モバイルデバイススピーカーシステムのうちの1つ以上を含む、上記項目に記載の車載コンピューティングシステム。
(項目15)
上記命令が、上記第1の警告配信システムを介して上記警告を提供した後にユーザの降車を検知するようにさらに実行可能である、上記項目のいずれか一項に記載の車載コンピューティングシステム。
(項目16)
上記警告が第1の警告であり、上記命令が、上記ユーザの降車の検知に応答して、第2の警告配信システムを介して第2の警告を提供するようにさらに実行可能であり、上記第2の警告配信システムが、車外警告システムを含む、上記項目のいずれか一項に記載の車載コンピューティングシステム。
(項目17)
上記命令が、上記モバイルデバイスの移動を検知し、上記検知された移動に応答して上記第1の警告および上記第2の警告のうちの少なくとも1つを停止するようにさらに実行可能である、上記項目のいずれか一項に記載の車載コンピューティングシステム。
(項目18)
ユーザに車両内のモバイルデバイスの存在を警告する方法であって、
車載コンピューティングシステムに複数のモバイルデバイスを接続することと、
各モバイルデバイスについてユーザの存在およびモバイルデバイスの存在のうちの1つ以上を示す情報を各モバイルデバイスから受信することと、
上記車両の1つ以上の車両システムから情報を受信することと、
少なくとも1つのモバイルデバイスが上記車両内に存在する間にユーザの降車を検知ことと、
上記車両が停止していることを検知することと、
上記少なくとも1つのモバイルデバイスが上記車両内に位置していることを示す警告を提供することと、を含む、方法。
(項目19)
上記警告が、上記複数のモバイルデバイスのうちの移動したモバイルデバイスを介して提供され、上記移動したモバイルデバイスが上記車両に不在である、上記項目に記載の方法。
(項目20)
少なくとも1つのモバイルデバイスが存在する間にユーザの降車を検知することが、上記複数のモバイルデバイスのうちの、上記少なくとも1つのモバイルデバイスが静止している間に上記複数のモバイルデバイスのうちの移動したモバイルデバイスの移動を検知することを含み、上記検知された降車が、上記車両からの少なくとも2名の搭乗者の降車を含む、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(摘要)
ユーザに車両内のモバイルデバイスの存在を警告する方法についての実施形態が開示される。いくつかの例示的な実施形態において、方法は、車両の車載コンピューティングシステムを介して、モバイルデバイスの存在を特定することを含む。本方法は、モバイルデバイスが車両内に位置したままであるときに、車両から降車するユーザに応答して警告を提供することをさらに含む。
【発明を実施するための形態】
【0008】
上述のように、ユーザは、1つ以上の物品、例えば、モバイルデバイスとともに車両に乗車し得る。ユーザは、走行前、走行中、および/または走行後に、車載コンピューティングシステムと(例えば、モバイルデバイスを介して)対話して、車両システム、モバイルデバイス、および/または他の要素に関連した様々な機能も行い得る。しかしながら、ユーザは、その物品を見落とし、かつ/または各物品の位置を思い出すことができない場合があり、各々の物品を車両から持ち去ることなく車両から降車し得る。車両内の1つ以上の物品、例えば、モバイルデバイスの存在および/または位置を特定するために、車載コンピューティングシステムは、車両システムおよび/またはモバイルデバイスと対話してユーザが降車するか、または降車する意向があることを決定し、ユーザが認識できるな警告を生成し得る。
【0009】
図1は、運転者および/または1名以上の搭乗者が着席し得る車両102の車室100の内部の例示的な部分図を示す。
図1の車両102は、駆動輪(図示せず)および内燃機関104を含む自動車であり得る。内燃機関104は、吸気通路を介して吸気を受容し、排気通路を介して燃焼ガスを排気し得る1つ以上の燃焼室を含み得る。車両102は、他の種類の車両の中でもとりわけ、道路用の自動車であり得る。いくつかの実施例において、車両102は、車両の動きおよび/またはエンジンからエネルギーを吸収し、吸収したエネルギーを、エネルギー貯蔵装置により、貯蔵に好適なエネルギー形態に変換するように動作可能なエネルギー変換デバイスを含む、ハイブリッド推進システムを含み得る。車両102は、燃料電池、太陽エネルギー捕捉素子、および/または車両に給電するための他のエネルギー貯蔵システムを組み込んだ完全な電気自動車を含み得る。
【0010】
図示されるように、計器盤106は、車両102の運転者が利用できる様々な表示および制御手段、例えば、車載コンピューティングシステムのタッチスクリーン108(例えば、
図2の車載コンピューティングシステム200のようなインフォテインメントシステム)、オーディオシステムの制御盤、および計器クラスタ110を含み得る。
図1に示される例となるシステムは、別個のオーディオシステムの制御盤を伴わず、例えば、タッチスクリーン108のような車載コンピューティングシステムのユーザインターフェースを介して実施することができるオーディオシステムの制御手段を含むが、一方、他の実施形態においては、車両は、従来の車両オーディオシステムのための制御手段、例えば、ラジオ、CDプレーヤー、MP3プレーヤーなどを含み得るオーディオシステムの制御盤を含み得る。計器クラスタ110は、様々な計器、例えば、燃料計、回転速度計、速度計、および走行距離計、ならびに表示器および警告灯を含み得る。ハンドル112は、計器クラスタ110の下にある計器盤から突出し得る。任意に、ハンドル112は、車載コンピューティングシステムの機能をナビゲートし、かつ車載コンピューティングシステムを制御するために、タッチスクリーン108と連動して使用され得る制御手段114を含み得る。
図1に示される構成要素に加えて、計器盤106は、追加の構成要素、例えば、ドアおよび窓の制御手段、低電圧電源コンセントとしても使用され得るシガーライター、グローブボックスなどを含み得ることが理解されるであろう。1つ以上の実施態様において、室温制御システムの通気孔116を介した車内室温の制御は、タッチスクリーン108を用いて行われ得、したがって、別個の室温制御インターフェースは、計器盤106に含まれない場合がある。しかしながら、代替的な実施形態において、別個の室温制御インターフェースが、提供され得る。
【0011】
車室100は、ユーザの存在を検知するための1つ以上のセンサを含み得る。例えば、車室100は、座席に加わる圧力を測定するように構成された1つ以上の座席に取り付けられた圧力センサ118を含み得る。車室100は、ドアの動作、例えば、ドアの開放および/または閉鎖、ドアの施錠、ドアの窓の操作、および/または任意の他の好適なドアの動作挙動を監視するように構成された1つ以上のドアセンサ120を含み得る。湿度センサ122が、車室の湿度含有量を測定するために含まれ得る。
図1に示されているセンサの配置は例示的なものであり、1つ以上の追加のセンサが、車両の任意の好適な位置に位置付けられ得ることを理解すべきである。車室100は、1つ以上のユーザの物品、例えば、走行前、走行中、および/または走行後に車両に保管されるモバイルデバイス124も含み得る。
【0012】
図2は、車載コンピューティングシステム200のブロック図を示す。車載コンピューティングシステム200は、オペレーティングシステムプロセッサ201およびインターフェースプロセッサ202を含む1つ以上のプロセッサを含み得る。オペレーティングシステムプロセッサ201は、車載コンピューティングシステム上でオペレーティングシステムを実行し得、車載コンピューティングシステムの入力/出力、表示、再生、および他の動作を制御し得る。インターフェースプロセッサ202は、車両間システム通信モジュール206を介して、車両制御システム204と対話し得る。
【0013】
車両間システム通信モジュール206は、他の車両構成要素およびシステムへデータを出力し、例えば、車両制御システム204によって、他の車両構成要素およびシステムから入力データを受信し得る。データを出力するとき、車両間システム通信モジュール206は、バスを介して、あらゆる車両の状態、車両の周囲、または車両に接続された他のあらゆる情報源の出力に対応する信号を提供し得る。例えば、車両のデータ出力は、アナログ信号(例えば、現在の速度)、個別の情報源(例えば、時計、温度計、全地球測位システム[GPS]センサのような位置センサ)から提供されたデジタル信号、例えば、車両データネットワークのようなデジタル信号(例えば、それを介してエンジン関連の情報が通信され得るエンジン制御エリアネットワーク[CAN]バス、それを介して室温制御に関連する情報が通信され得る室温制御CANバス、およびそれを介してマルチメディアデータが車両内のマルチメディア構成要素の間で通信されるマルチメディアデータネットワーク)を含み得る。例えば、車載コンピューティングシステムは、エンジンCANバスから、車輪センサから得られた車両の現在の速度、バッテリーを介した車両の電源状態、および/または車両の配電システム、車両の着火状態などを出力する。さらに、例えば、イーサネット(登録商標)といった他のインターフェース手段もまた、本開示の範囲から逸脱することなく使用され得る。
【0014】
不揮発性記憶デバイス208が、データ、例えば、プロセッサ201および202によって実行可能な命令を不揮発性形態で記憶するために、車載コンピューティングシステム200内に含まれ得る。記憶デバイス208は、車載コンピューティングシステム200が、モバイルデバイスと接続および/またはペアリングするためのアプリケーションを実行し、ユーザが車両から降車するときにモバイルデバイスを取り出すようにユーザに警告を提供することができるようにするアプリケーションデータを格納する。車載コンピューティングシステム200は、揮発性メモリ210をさらに含み得る。揮発性メモリ210は、ランダムアクセスメモリ(RAM)であり得る。
【0015】
マイクロフォン212が、ユーザから音声コマンドを受け取る、および/または車両内の周囲騒音を測定するために、車載コンピューティングシステム200に含まれ得、音声処理ユニット214が、受け取った音声コマンドを処理し得る。1つ以上の追加のセンサが、車載コンピューティングシステム200のセンササブシステム216に含まれ得る。例えば、センササブシステム216は、カメラ、例えば車両を駐車する際にユーザを支援するための後方監視カメラを含み得る。
【0016】
車載コンピューティングシステム200のセンササブシステム216は、様々な車両センサと通信し、それから入力を受け取り得、さらに、ユーザの入力を受け取り得る。例えば、センササブシステム216によって受け取られた入力は、変速ギヤの位置、変速クラッチの位置、アクセルペダル入力、ブレーキ入力、変速セレクタの位置、車両速度、エンジン速度、エンジンを通るマスエアフロー、周囲の温度、吸気温度などのほか、室温制御システムセンサからの入力(例えば、熱伝達流体の温度、不凍液温度、ファン速度、車室内温度、所望の車室内温度、周囲湿度など)、ユーザによって発行される音声コマンドを検知する音声センサ、車両のフォブの地理的な位置/近接度からコマンドを受信して、任意に追跡するフォブセンサなどを含み得る。ある特定の車両システムセンサは、センササブシステム216のみと通信し得るが、一方で、他のセンサは、センササブシステム216および車両制御システム204の両方と通信し得る、または車両制御システム204を介して間接的にセンササブシステム216と通信し得る。
【0017】
車載コンピューティングシステム200の外部デバイスインターフェース218は、モバイルデバイス、例えば、携帯電話(例えば、ブルートゥース接続を介して)、または別のブルートゥース対応デバイスを含む、1つ以上の外部デバイス220と通信し得る。他の外部デバイスは、この開示の範囲から逸脱することなく、無線によって、または車載コンピューティングシステム200のコネクタを介して、通信し得る。例えば、外部デバイス220は、ネットワーク、ユニバーサルシリアルバス(USB)接続、直接有線接続、および/または直接無線接続を介して、外部デバイスインターフェース218を介して車載コンピューティングシステム200と通信し得る。
【0018】
車載コンピューティングシステム200は、1つ以上の音響再生デバイス、例えば、電磁変換器(例えば、音声デバイスインターフェース224を介したスピーカー)を含む車両音声システム222に接続され得る。車両音声システム222は、例えば、受動的、または電力増幅器を含むことによるものなど能動的であり得る。いくつかの例では、車載コンピューティングシステム200が、音響再生デバイスに対する唯一の音声源であり得る、または音声再生システムに接続された他の音声源(例えば、携帯電話のような外部デバイス)が存在し得る。音声再生デバイスへのかかる外部デバイスの接続は、アナログ、デジタル、またはアナログおよびデジタル技術の任意の組み合わせであり得る。
【0019】
図示されるように、車載コンピューティングシステム200は、アンテナ226を含み得る。アンテナ226は、単一のアンテナとして示されているが、いくつかの実施形態において、1つ以上のアンテナを含み得る。車載コンピューティングシステムは、アンテナ226を介してブロードバンド無線インターネットアクセスを取得し得、ラジオ、テレビ、天気、交通などの放送信号をさらに受信し得る。車載コンピューティングシステムは、1つ以上のアンテナ226を介して、例えば、GPS信号のような測位信号を受信し得る。車載コンピューティングシステムはまた、適切な受信デバイスを介して、RF、例えば、アンテナ(複数可)226もしくは赤外線、または他の手段を介して無線コマンドを受信し得る。
【0020】
車載コンピューティングシステム200の1つ以上の要素は、ユーザインターフェース228によって制御され得る。ユーザインターフェース228は、タッチスクリーン上に提示されるグラフィカルユーザインターフェース、例えば、
図1のタッチスクリーン108、および/またはユーザにより作動されるボタン、スイッチ、ノブ、スライダなどを含み得る。例えば、ユーザ作動要素は、ハンドル制御手段、ドアおよび/または窓制御手段、計器盤制御手段などを含み得る。いくつかの実施形態では、ユーザは、車載コンピューティングシステム200の1つ以上のアプリケーションと対話するために、ユーザインターフェース228に入力を提供し得る。
【0021】
図3は、車両内に置かれ得、ユーザが車両から降車した後に車両内に残されるモバイルデバイス300のブロック図を示す。モバイルデバイス300は、任意の好適なモバイルデバイスであり得、携帯電話(例えば、スマートフォン)、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、フォブ、例えば、キーフォブ、および/または別の好適なモバイルデバイスを含むが、これらに限定されない。車載コンピューティングシステム200と同様に、モバイルデバイスは、以下に説明するように、車両内のモバイルデバイスの存在をユーザに警告することに関連する1つ以上の動作を実施するように、ストレージデバイス304(例えば、不揮発性メモリ)に格納された命令を実行するための1つ以上のプロセッサ302を含み得る。モバイルデバイス300は、揮発性メモリ306をさらに含み得る。揮発性メモリ306は、ランダムアクセスメモリ(RAM)であり得る。記憶デバイス304は、モバイルデバイス300が、車載コンピューティングシステムと接続および/またはペアリングするためのアプリケーションを実行し、ユーザが車両から降車するときにモバイルデバイスを取り出すようにユーザに警告を提供することができるようにするアプリケーションデータを格納する。
【0022】
マイクロフォン308が、ユーザから音声コマンドを受け取り、かつ/または車両内の周囲騒音を測定するために、モバイルデバイス300に含まれ得、音声処理ユニット310が、受け取った音声コマンドを処理し得る。1つ以上の追加のセンサが、モバイルデバイス300のセンササブシステム312に含まれ得る。例えば、センササブシステム312は、カメラ、加速度計、および/または任意の他の好適なセンサを含み得る。
【0023】
図示されるように、モバイルデバイス300は、アンテナ314を含み得る。アンテナ314は、単一のアンテナとして示されているが、いくつかの実施形態において、1つ以上のアンテナを含み得る。モバイルデバイス300は、携帯電話または他の無線ネットワークを通じて、アンテナ314を介してブロードバンド無線インターネットアクセスを取得し得、ラジオ、テレビ、天気、交通などの放送信号をさらに受信し得る。モバイルデバイス300はまた、1つ以上のアンテナ314を介して、例えば、GPS信号のような測位信号を受信し得る。モバイルデバイス300はまた、適切な受信デバイスを介して、RF、例えば、アンテナ(複数可)314もしくは赤外線、または他の手段を介して、無線コマンドを受信し得る。
【0024】
モバイルデバイス300は、音声出力(例えば、音声警告)を提供するためのスピーカーシステム316と、振動デバイスを介して触覚出力(例えば、触覚警告)を提供するための触覚フィードバックモジュール318とを含む、1つ以上の出力デバイスを含み得る。ユーザは、ユーザインターフェース320を介して、モバイルデバイスを制御、および/またはそれと対話し得る。例えば、ユーザインターフェース320は、グラフィカルユーザインターフェースを表示するためのタッチ感知表示デバイスを含み得る。ユーザインターフェース320はまた、モバイルデバイス300を制御するための1つ以上のユーザ作動要素を含み得る。ユーザインターフェース320を利用して、ユーザに可視警告を表示、および/または警告を棄却するため、および/または警告についての更なる情報を取得するためにの1つ以上のユーザ制御手段を提示し得る。
【0025】
モバイルデバイスは、例えば、
図2の車載コンピューティングシステム200のような1つ以上の外部デバイスと通信するための外部デバイスインターフェース322を含み得る。モバイルデバイス300は、この開示の範囲から逸脱することなく、無線によってか、または外部デバイスインターフェース322のコネクタを介してかのうちのいずれかによって、例えば、車載コンピューティングシステム200のような外部デバイスと通信し得る。例えば、モバイルデバイス300は、ネットワーク、ユニバーサルシリアルバス(USB)接続、直接有線接続、および/または直接無線接続を介して、外部デバイスインターフェース322を介して車載コンピューティングシステム200と通信し得る。
【0026】
図4は、ユーザが車両から降車した後に、車両内のモバイルデバイスの存在をユーザに警告するための方法400のフローチャートである。方法400は、任意の好適な車載コンピューティングシステム、例えば、
図2の車載コンピューティングシステム200によって実施され得る。402において、方法400は、車載コンピューティングシステム、例えば、
図2の車載コンピューティングシステム200にモバイルデバイスを接続することを含む。モバイルデバイスは、ブルートゥース、WI−FI、ユニバーサルシリアルバス(USB)、短距離通信(NFC)などを含むが、これらに限定されない任意の適切な無線および/または有線の通信構成を介して、車載コンピューティングシステムに接続され得る。接続されるシステム間の近接度に依存する通信プロトコルが、システムの相対的な位置を示すために利用され得る。402において、モバイルデバイスと車載コンピューティングシステムとの間の接続は、自動的に、および/またはモバイルデバイスおよび/または車載コンピューティングシステム上で実行中のアプリケーションを介して実施され得る。例えば、ユーザは、モバイルデバイス上でアプリケーションを開始し得、2つのシステム間のペアリングを完了するために、車載コンピューティングシステムを見つけ得る。モバイルデバイスが、車載コンピューティングシステムの通信範囲内にあるとき、ユーザは、アプリケーションが2つのシステムの自動ペアリングを実施することを可能にするために、ペアリングを保存するようにアプリケーションに命令し得る。
【0027】
モバイルデバイスが車載コンピューティングシステムに接続されている間、車載コンピューティングシステムは、404において、車両の停止が発生したか否かを決定する。例えば、車両の停止は、エンジンの停止とは別に(例えば、後に)発生し得、車両のエンジンに加えて、車両の1つ以上のシステムの停止を含み得る。車両の停止が発生した場合、ユーザの存在は、405において、ユーザが車両から降車しているか否かを特定するために決定され得る。ユーザが車両から降車するか否かを決定する例は、
図5と関連して以下でより詳細に説明される。1つ以上の実施態様において、車載コンピューティングシステムは、先にモバイル機器と接続されていてもよい。例えば、停止の前(ただし、あらゆる前の停止より後)の車両作動中に、車載コンピューティングシステムは、モバイルデバイスに接続されていても、デバイスでデータを共有されていても、および/または音楽、プレイリストなどを含むモバイルデバイスからの命令を受信していてもよい。短距離通信を介して存在し得る、それ自体の中にある、およびそれ自体の接続は、車載コンピューティングシステムに車両内のモバイルデバイスの位置および存在を示し得る。あるいは、車載コンピューティングシステムは、車載コンピューティングシステムとモバイルデバイスとの接続を介して、モバイルデバイスのGPS座標を受信し得、モバイルデバイスが車両内にあることを特定するために、車両のGPS座標とこれらを比較し得る。さらに別の例では、車両の走行中に、車載コンピューティングシステムは、モバイルデバイスへの接続を介して受信されたデータを介して、モバイルデバイスのGPS位置の変化と、車両のGPS位置の変化とを比較し、モバイルデバイスが車両と共に走行している(したがって、車両内にある)ことを特定し得る。車載コンピューティングシステムとモバイルデバイスとの間の接続は、車載コンピューティングシステムおよび/またはモバイルデバイスによって開始され得、車載コンピューティングシステムとモバイルデバイスとの間の以前の接続が確立され、かつ車載コンピューティングシステムおよび/またはモバイルデバイスのメモリに格納されたか否かに基づいて自動的に生成され得ることを理解されたい。
【0028】
別の実施態様において、車載コンピューティングシステムは、停止に応答して、モバイルデバイスと接続し得る。この例では、車両コンピュータシステムは、以前にモバイルデバイスに接続されていたかもしれないが、車両停止時に接続されていなかった。したがって、車載コンピューティングシステムは、モバイルデバイスの位置を特定するために、停止に応答して、モバイルデバイスとの接続を開始し得る。さらに、上で説明したように、データが接続を通じて交換され得、そのデータには、モバイルデバイスが車両内にあるか否かを特定するために車両のGPS位置と比較するためのモバイルデバイスのGPS位置が含まれる。本明細書に記載するように、車載コンピューティングシステムとモバイルデバイスとの間の接続は、例えば、ブルートゥースのような短距離であり得、またはWI−FI、携帯電話、および/もしくは他の接続であり得る。
【0029】
ユーザが車両を降車することが決定されない場合、方法400は、406に進み得、そこでは警告が提供されない。任意に、ユーザに全く警告を提供しないとき、方法400は、404に戻り、ユーザの不在を監視する。逆に、ユーザが不在であると決定された場合、方法400は、408に進み、モバイルデバイスが存在するか否かを決定する。モバイルデバイスが存在するか否かを決定する例は、
図6に関連して以下でより詳細に説明される。モバイルデバイスが、408において存在すると決定されない場合、方法400は406に進み、404において、戻ってユーザの存在を監視する前に、任意に、全く警告を提供しない。
【0030】
モバイルデバイスが、408において存在すると決定された場合、方法400は410に進み、モバイルデバイスが車両内に位置することをユーザに警告する。警告を提供することは、412で示されているように、可視および/または可聴警告を発するように、モバイルデバイスに命令することを任意に含み得る。例えば、車載システムは、外部デバイスインターフェースを介してモバイルデバイスに命令を送信し、モバイルデバイスの表示デバイスに警告を表示し、かつ/またはモバイルデバイスの1つ以上のスピーカーを介して可聴警告を生成し得る。表示される警告は、表示される任意の好適な画像、パターン、メッセージなどを含み得る。いくつかの実施形態では、表示される警告は、ユーザが警告と対話することを可能にするグラフィカルユーザインターフェースを含み得る。例えば、グラフィカルユーザインターフェースは、ユーザが、警告に関するより多くの情報を閲覧すること、警告を設定すること、警告を停止すること、および/または警告に関連する他のあらゆる動作を実施することを可能にし得る。可聴警告は、任意の好適な音の生成を含み得、トーンのパターン、継続またはパルスシステムのビープ音、モバイルデバイスのユーザに関連付けられた言語での特定のメッセージの出力、ならびに/またはモバイルデバイスおよび/もしくはモバイルデバイスに接続された音声出力デバイスのスピーカー(例えば、ヘッドホン、外部スピーカーなど)による音の出力の任意の組み合わせを含むが、これらに限定されない。可聴警告は、車載コンピューティングシステムによって指定され得、および/またはモバイルデバイス上に格納された音声パターンまたは歌を利用し得る。いくつかの実施形態では、可視および/または可聴警告は、例えば、振動のような触覚警告を含み得るか、または伴い得る。
【0031】
警告は、任意に、414で示されるように、車両システムを介して、可視および/または可聴警告を含み得る。例えば、車載コンピューティングシステムおよび/または車両のスピーカーの表示は、上で説明した警告の1つ以上を提供するように命令され得る。可視/可聴警告は、416で示されるように、追加的にまたは代替的に第2のモバイルデバイスに送信され得る。例えば、2次モバイルデバイスは、直接無線または有線接続を介して、1次モバイルデバイス(例えば、408に存在すると決定されたモバイルデバイス)を介して、および/またはネットワークを介して、車載コンピューティングシステムに接続され得る。2次モバイルデバイスは、2次モバイルデバイスの車載コンピューティングシステムへの接続性および/または近接度に基づいて、ユーザにより選択および/または自動的に選択され得る。例えば、2次モバイルデバイスは、ユーザの第2のモバイルデバイス、または第2のユーザ、例えば、ユーザの家族の一員、および/または車両の搭乗者に属するモバイルデバイスであり得る。いくつかの実施形態では、2次モバイルデバイスは、車両用のおよび/または車両のキーを保持する鍵リングに取り付け可能なキーフォブを含み得る。ユーザが車両内に鍵を残すことは、モバイルデバイスを残すことよりも可能性が低いので、警告命令がキーフォブに送信され、ユーザのための可視、可聴および/または触覚警告を生成し得る。
【0032】
いくつかの実施形態において、警告は、ユーザの注意を必要とし得る状況が存在することをユーザに提示することをもたらすように、車両間通信モジュールを介して1つ以上の車両システムの機能を変更することを含み得る。例えば、警告は、418で示されるように、1つ以上のドアが施錠されるのを防ぐことを含み得る。ユーザからの命令に応答してドア(複数可)が施錠されるのを防ぐことによって、ユーザは、施錠をできない理由を見つけ出すために車両を離れる前に小休止し得、これにより、車両内のモバイルデバイスの存在を認識するのに多くの時間をもたらす。いくつかの実施形態では、車両ドアは、ドアを施錠する試行数閾値に達した後に、ユーザ入力を介して施錠されることが許可され得る。追加のまたは代替的な実施形態では、車両ドア(複数可)が施錠されることを防ぐことは、ドアを一時的に施錠することを防止し、ユーザがドアを施錠することを要求してから、ある閾値の時間が経過した後および/または別の基準時点の後に、自動的に施錠することを含み得る。
【0033】
使用される警告の種類は、ユーザおよび/または車載コンピューティングシステムによって、選択および/または設定され得る。例えば、使用される警告の種類は、過去において成功した警告(例えば、過去の出来事でユーザの応答を達成した警告)に基づいて選択され得る、またはモバイルデバイスと車載コンピューティングシステムとの間の最初の接続時に警告の一覧から選択され得る。いくつかの例において、車載コンピューティングシステムおよび/またはモバイルデバイスが、車両の中または周りの周囲騒音の増加したレベルを検知する際、警告の音量は増加され得る。追加のまたは代替的な例において、高い周囲光により、結果的に、表示デバイスに表示される警告を知覚することが困難になり得るとき、可聴および/または触覚警告が、高い周囲光の状態において選択され得る。複数の警告が、同時におよび/または個別に、任意の組み合わせで使用され得ることを理解すべきである。
【0034】
方法400は、420で示されるように、警告閾値に達すると、より少ない警告を提供、または全く警告を提供しないように、警告を停止することを含み得る。警告閾値は、ユーザにより選択および/または設定され得、または車載コンピューティングシステムによって、自動的に選択および/または設定され得る。例えば、警告の種類に関して上で説明したように、警告閾値は、履歴データ(例えば、以前に成功した警告挙動においてユーザが応答するまでの平均的な時間の長さ)に基づいて選択され得る、または、モバイルデバイスと車載コンピューティングシステムとの間の初期接続時に、警告閾値の一覧から選択され得る。車載コンピューティングシステムは、警告および/または警告中の状態に応答するユーザの行動に基づいて、経時的に警告閾値を変更し得る。いくつかの実施形態では、422で示されるように、警告は、警告の閾値期間後および/または閾値の警告サイクル数が経過した後に停止され得る。例えば、警告サイクルは、繰り返しパターン、パルスシステムのビープ音の単一パルスなどのサブセットに対応し得る。
【0035】
警告閾値は、424で示されるようなユーザ入力、および/または426で示されるようなモバイルデバイスの移動を検知することを含むユーザの応答に対応し得る。例えば、ユーザは、車載コンピューティングシステムならびに/もしくはモバイルデバイスのユーザインターフェース要素を選択することによって、車両システムに関連する要素を作動させる(例えば、点火装置またはドアで鍵を挿入ならびに/もしくは回転させる、キーフォブのボタンを押す、ハンドル、ドア、計器盤、ならびに/もしくはコンソールボタン、スイッチ、ノブ、ならびに/もしくはスライダなどを作動させる)ことによって、モバイルデバイスを移動させることによって、および/または警告が確認されたことを示す任意の好適な動作を実施することによって、警告を確認し得る。確認は、408において実施される決定の1つ以上を実施することを含み得、
図6に関連して説明されるように、モバイルデバイスが存在するか否かを決定し得る。警告を停止した後、警告は、警告の停止の仕方に基づいて、車両の状態変化、ユーザの存在、および/またはモバイルデバイスの存在に応答して、再び引き起こされ得る。例えば、警告は、ユーザが戻り、再び車両を降車したことが検知された後、および/または後続のユーザの降車の間にモバイルデバイスが戻り、存在したままであることが検知された後、再び発せられ得る。
【0036】
上で簡潔に説明したように、車載コンピューティングシステムは、ユーザが、警告が実施され得るか否かを決定するために、車両から降車しているか否かを決定し得る。
図5は、ユーザが車両内に存在するか否かを決定するための方法500を示すフローチャートである。例えば、方法500は、
図4のステップ405で実施され、ユーザが車両から降車するか否かを決定し得る。いくつかの実施形態では、方法500は、ユーザの存在の変化を監視するために、継続的に実施され得る。方法500は、例えば、
図2の車載コンピューティングシステム200、
図3のモバイルデバイス300、および/またはネットワークを介して車載コンピューティングシステムに接続された外部コンピューティングデバイスといった好適なコンピューティングシステムによって実施され得る。
【0037】
図4に関して説明したように、方法500は、車両が停止しているまたは停止したことを決定する間、および/またはその決定に応答して行われ得る。車両が停止すると判定された場合、方法500は502に進み、(車両を操作する権限が付与されていると以前に検知され、特定された)フォブRFID信号がもはや存在しないか否かを決定する。存在しない場合、ユーザ、例えば、車両操作者が車両から離れたと決定され得、方法500は506へ進み、ユーザが不在であるか、またはそうでなければ車両を降車していることを示す。
【0038】
1つ以上の実施態様において、本方法は、504で遅延閾値時間が経過したか否かを決定する。遅延閾値時間が経過した場合、および/または遅延閾値時間が全く利用されない場合、方法500は506に進み、ユーザが不在であるか、またはそうでなければ車両を降車していることを示す。例えば、遅延閾値時間に対する遅延タイマーは、車両の停止時、および/または車両からユーザが降車することを示す1つ以上の他の状態(例えば、方法500の残りのステップに記載の状態)を検知したとき、直ぐに開始されるように設定され得る。遅延閾値時間を含む実施形態では、方法500は、戻って、遅延タイマーが作動している間、ユーザの存在に関連する監視動作を継続し得る。
【0039】
502の答えが「いいえ」の場合、方法500は508に進み、ドアの動作が検知されたか否かを決定し得る。例えば、ドアの動作を検知することは、ドアの開放および/もしくは閉鎖、ドアの施錠および/もしくは解錠の要求、ドアの窓の操作、ならびに/またはユーザが車両から降車する、降車する意向があり、かつ/または降車したことを示す任意の他の車両ドアに関連する動作を検知することを含み得る。ドアの動作が検知された場合、方法500は504に任意に進み、遅延閾値時間が経過したか否かを決定し得、その後、選択的に506に進み、ユーザが不在であるか、またはそうでなければ車両を降車していることを示す。ドアの動作が508で検知されない場合、方法500は510に進み、圧力変化が座席センサを介して検知されるか否かを決定し得る。例えば、座席センサは、ユーザが座席を降車するとき、圧力が圧力変化閾値よりも小さくなることを示し得る。したがって、圧力変化閾値よりも大きい圧力低下は、510において検知される変化をもたらし得るが、一方、任意の圧力上昇または圧力変化閾値よりも小さい圧力低下は、510で検知されない変化をもたらし得る。いくつかの実施形態では、圧力変化閾値は、ユーザが不在であるときに座席センサによって測定された圧力の平均値と比較して、ユーザが着席したときに座席センサによって測定された圧力の平均値に基づいて決定され得る。圧力変化閾値は、ユーザ入力、ならびに/または車載コンピューティングシステムおよび/もしくは車両制御システムによって追跡された過去の測定値に基づいて、予め決定され得るまたは経時的に更新され得る。
【0040】
510での圧力変化の検知に応答して、方法500は504に任意に進み、遅延閾値時間が経過したか否かを決定し得、その後、選択的に506に進み、ユーザが不在であるか、またはそうでなければ車両を降車していることを示す。510で圧力変化が検知されないことに応答して、方法500は512に進み、湿度および/または音の変化が車室内で検知されるか否かを決定し得る。ユーザが車両を離れたとき、車室内の湿度および/または音は低減し得る。このため、車両および/またはモバイルデバイスの1つ以上のセンサが、湿度および/または音を測定し、湿度/音変化閾値を超過し、車両内のユーザ数の変化を示すか否かを決定し得る。湿度/音変化閾値は、予め決定され得るか、または、ユーザ入力、ならびに/または車載コンピューティングシステムおよび/もしくは車両制御システムによって追跡された過去の測定値に基づいて、経時的に更新され得る。512において、湿度/音変化閾値を超える場合、方法500は504に任意に進み、遅延閾値時間が経過したか否かを決定し得、その後、選択的に506に進み、ユーザが不在であるか、またはそうでなければ車両を降車していることを示す。512において、湿度/音変化閾値を超えない場合、方法500は514に進み、別のユーザのデバイスからの信号の劣化が検知されるか否かを決定し得る。
【0041】
車載コンピューティングシステムへの2つ以上のモバイルデバイスの接続を含む実施形態において、別のモバイルデバイス(複数可)と比較して、1つのモバイルデバイスが存在するまたは不在であることを使用」して、ユーザが車両から降車しているか否かを決定し得る。例えば、ユーザが1つのモバイルデバイスを持ち出すが他方を残す場合、車載コンピューティングデバイスへの第1のモバイルデバイスからの信号が、ユーザが車両を出るとき、劣化し得るが、一方、第2のモバイルデバイスからの信号は変化しないままである。したがって、この劣化は、ユーザの降車を示し得、方法500を504に任意に進ませて遅延閾値時間が経過したか否かを決定し、その後、選択的に506に進み、ユーザが不在であるか、またはそうでなければ車両を降車していることを示し得る。逆に、ステップ502または508〜514のいずれも真でないと決定された場合、方法500は516へ進み、ユーザが存在し、かつ/またはさもなければ車両を離れる意向がないことを示す。ユーザの存在の表示は、方法400のステップ405で利用され得る。例えば、ユーザが存在するという表示を利用して、ユーザが405で車両から降車していないことを決定し得る一方、ユーザが存在するという表示を利用して、ユーザが405で車両から降車していることを決定し得る。
【0042】
方法500は、
図5に示されたものに追加のまたは代替的なステップを含み得、および/またはステップの1つ以上を省略し得ることを理解すべきである。方法500のステップは、任意の好適な方法で再配置され得、ステップのいくつかは、他のステップと実質的に同時に実施され得る。例えば、全てのまたは複数の決定が実施され得、その後、ユーザが存在するまたは不在であることを示す。かかる例において、ユーザは、ステップ502および508〜514で検知されたとき、決定された状態の数閾値に応答して、不在であるものと決定され得る。いくつかの実施形態において、ステップ502および508〜514で決定された状態のいずれか1つが検知されない場合、ユーザは、存在するものとして示され得、一方、他の実施形態では、ステップ502および508〜514で決定された状態のいずれか1つが検知される場合、ユーザは不在であると示され得る。
【0043】
次に
図6を参照して、車両内のモバイルデバイスの存在を決定するための方法600のフローチャートが示される。方法600は、例えば、
図2の車載コンピューティングシステム200、
図3のモバイルデバイス300、および/または、ネットワークを介して車載コンピューティングシステムに接続された外部コンピューティングデバイスといった、任意の好適なコンピューティングシステムによって実施され得る。例えば、方法600は、
図4のステップ408で実施され、モバイルデバイスが存在するか否かを決定し得る。いくつかの実施形態では、方法600は、モバイルデバイスの存在の変化を監視するために、継続的に実施され得る。
【0044】
方法600は、602で示されるように、モバイルデバイスセンサの動きが不在であることが検知されたか否かを決定することを含む。例えば、閾値を超えるモバイルデバイスの加速度計の動きは、モバイルデバイスが車両から取り出されたか、またはそうでなければ除去されたことを示し得るが、一方で、閾値を下回るモバイルデバイスの加速度計の動きは、モバイルデバイスが、車両内で静止していることを示し得る。いくつかの実施形態では、閾値を下回る動きが、第1および第2のモバイルデバイスによって測定された動きの間の実質的な相違に対応するように、閾値は、第2のモバイルデバイスに相対的であり得る。閾値を超えない動きを検知することに応答して、方法604は604へ続き、モバイルデバイスが存在することを示す。動きが602で検知された閾値を超えている場合、方法600は606へ続き、信号がモバイルデバイスから検知されるか否かを決定する。例えば、車載コンピューティングシステムは、信号がモバイルデバイスから受信されるか否かを決定し得、および/またはかかる信号が劣化しているか否かを決定するために監視し得る。モバイルデバイスからの信号の損失および/または信号の劣化は、モバイルデバイスが移動されたか、または車両から遠ざかっていることを示し得る。したがって、606において信号がモバイルデバイスから検知され、および/または信号の品質が変化しないままである場合、方法600は604へ進み、モバイルデバイスが存在することを示す。逆に、606において信号がモバイルデバイスから検知されず、および/またはモバイルデバイスからの信号の品質が変化したと決定された場合、本方法は608に進み、物理的なコネクタの接続が検知されるか否かを決定する。例えば、物理的な有線接続へのモバイルデバイスの接続は、モバイルデバイスが存在することを示し得る。したがって、608においてモバイルデバイスが物理的なコネクタに接続されている場合、方法600は604へ進み、モバイルデバイスが存在することを示す。608においてモバイルデバイスが接続されていない、および/または接続状態が変わり、切断されたことを検知したことに応答して、方法600は610へ続き、モバイルデバイスが存在しないことを示す。
【0045】
方法600は、
図6に示されたものに追加のまたは代替的なステップを含み得、および/またはステップの1つ以上を省略し得ることを理解すべきである。方法600のステップは、任意の好適な方法で再配置され得、ステップのいくつかは、他のステップと実質的に同時に実施され得る。例えば、全てのまたは複数の決定が実施され得、その後、モバイルデバイスが存在するまたは不在であることを示す。かかる例において、モバイルデバイスは、ステップ602、606、および608で検知されたとき、決定された状態の数閾値に応答して、不在であるものと決定され得る。いくつかの実施形態において、ステップ602、606、および608で決定された状態のいずれか1つが検知される場合、モバイルデバイスは、存在するものとして示され得、一方、他の実施形態では、ステップ602、606、および608で決定された状態のいずれか1つが検知されない場合、モバイルデバイスは不在であると示され得る。
【0046】
図7は、複数のモバイルデバイスを含む実施形態において、車両のユーザに警告を提供する方法700のフローチャートを示す。方法700は、任意の好適な車載コンピューティングシステム、例えば、
図2の車載コンピューティングシステム200によって実施され得る。702において、方法700は、車載コンピューティングシステムに複数のモバイルデバイスを接続することを含む。例えば、各モバイルデバイスは、各モバイルデバイス上で実行されるアプリケーションを使用して、車載コンピューティングシステムとペアになり得る。方法700は、704で示されるように、各モバイルデバイスから情報を受信することを含む。この情報は、706で示されるように、ユーザおよび/またはモバイルデバイスの存在を示すセンサ情報を含み得る。例えば、各モバイルデバイスは、周囲の状態、動き、ユーザ入力などを測定するための1つ以上のセンサを含み得、測定値が、処理のために車載コンピューティングシステムに送信され得る。いくつかの実施形態において、モバイルデバイスは、センサ情報を処理してユーザおよび/またはモバイルデバイスの存在を決定し得、車載コンピューティングシステムに処理されたセンサ情報を送信し得る。
【0047】
708において、方法700は、いくつかの実施形態おいて、車両間通信モジュールを介して受信される、1つ以上の車両システムからの情報を受信することを含む。710で示されるように、この情報は、例えば、温度および/または湿度の測定値、周囲音のレベル、空調出力、音声システムの使用、車両の座席の圧力センサによる圧力測定値、ドアセンサによるドア動作、車載コンピューティングシステムのユーザインターフェースに向けられたユーザ入力、および/または車両内のユーザの存在を示す任意の他の好適な情報といった、ユーザの存在を示すセンサ情報を含み得る。712で示されるように、この情報は、車両の停止状態、ユーザの存在、および/またはユーザの車両から降車する意向を示す、例えば、着火状態、電力状態、エンジン速度、変速状態および/またはギヤ設定、ブレーキ情報、および/または任意の他の適切な車両操作状態といった、車両の作動状態を示す情報を含み得る。
【0048】
714で示されるように、方法700は、少なくとも1つのモバイルデバイスが存在する間、ユーザの降車を検知することを含む。例えば、車載コンピューティングシステムは、モバイルデバイスおよび/または車両システムから受信した情報を利用し、それぞれ、704および708において、ユーザの降車およびモバイルデバイスの存在を決定し得る。716で示されるように、検知は、少なくとも1つのモバイルデバイスが静止している間に、別のモバイルデバイス(複数可)の移動を検知することを含み得る。このようにして、他のモバイルデバイスの移動は、ユーザが不注意に少なくとも1つのモバイルデバイスを残したまま車両から降車する意向があり得ることを示し得る。718において、方法700は、車両の停止が検知されるか否かを決定することを含む。例えば、方法700は、708において1つ以上の車両システムから受信した情報を分析することによって、車両の停止を決定し得る。車両の停止状態は、ユーザが車両を離れていない、または短時間車両を離れることを計画しており、モバイルデバイスを取り出す意向がないことを示し得る。したがって、車両の停止が検知されない場合、方法700は、戻って、モバイルデバイス(複数可)および車両システムから情報を受信し、監視することを継続し得る。
【0049】
718において車両の停止が検知されたことに応答して、方法700は720に進み、モバイルデバイスが車両内に位置することをユーザに警告する。722で示されるように、警告は、警告閾値に達すると、より少ない警告を発するまたは全く警告を発しないことによって、停止される。例えば、724で示されるように、警告は、静止および/または移動モバイルデバイス(複数可)上のユーザ入力に応答して停止され得る。ユーザの存在および/またはモバイルデバイスの存在の検知、警告、警告閾値は、
図4に関連して上で説明したそれぞれの存在および警告状態に対応し得ることを理解すべきである。
【0050】
図8は、応答性および/またはユーザの位置に基づいて警告を提供するための方法800のフローチャートを示す。方法800は、任意の好適な車載コンピューティングシステム、例えば、
図2の車載コンピューティングシステム200によって実施され得る。方法800は、802において車載コンピューティングシステムを1つ以上のモバイルデバイスに接続することを含む。方法800は、804において、各モバイルデバイスから情報を受信することを含む。例えば、
図7の706で実施される同様のステップに従って、車載用コンピューティングシステムは、806で示されるように、ユーザおよび/またはモバイルデバイスの存在を示すセンサ情報を受信し得る。808において、方法800は、車両システムから情報を受信することを含む。例えば、
図7の710および/または712で実施される同様のステップに従って、車載コンピューティングシステムは、812で示されるように、ユーザの存在および/または810で示されるような車両操作状態を示すセンサ情報を受信し得る。
【0051】
814において、方法は、車両の停止を検知することを含む。車両の停止が検知されたことに応答して、車載コンピューティングシステムは、816で示されるように、モバイルデバイスが、第1の警告配信システムを介して車両内に位置することをユーザに警告する。第1の警告配信システムは、818で示されるようにモバイルデバイスの表示および/もしくはスピーカー、ならびに/または820で示されるように車両内の表示および/もしくはスピーカー(例えば、車載コンピューティングシステムの表示および/または車両のスピーカーシステム)を含み得る。例えば、車両の停止を検知した際、ユーザが車両内に存在し、降車する意向があると決定され得る。モバイルデバイスを取り出さずにユーザが車両から降車することを防ぐために、第1の警告配信システムは、モバイルデバイスの存在および/または位置をユーザに思い出させるために車両内から警告を提供し得る。
【0052】
822において、方法800は、ユーザの車両からの降車を検知することを含む。例えば、ユーザの降車は、
図5のステップ508〜514における状態の1つ以上を検知することによって決定され得る。一例では、本方法は、少なくとも2名の搭乗者が車両から降車したことを検出する。824において、方法800は、車両内のモバイルデバイスの存在を検知することを含む。例えば、モバイルデバイスの存在は、
図6の602、606、および608における、1つ以上の状態を検知することによって決定され得る。モバイルデバイスが車両内に存在する間にユーザが降車することを検知したことに応答して、方法800は、826で示されるように、第2の警告配信システムを介してモバイルデバイスが車両に位置することをユーザに警告することを含む。828で示すように、第2の警告配信システムは、車外警告システムを含み得る。例えば、第2の警告配信システムは、警告を提供するために、車両の外部のライトを点滅すること、車のクラクションおよび/もしくは車両の他の外部スピーカーから音声を出力すること、車が施錠されるのを防ぐことおよび/もしくはユーザ要求に応答して、車の外側から見える表示に情報を表示すること、車両内に存在することが決定されたモバイルデバイス以外の異なるモバイルデバイスに命令する1つ以上のメッセージを送信することによって、ならびに/またはユーザが車両の外にいる間にユーザに警告を提供するための他の任意のシステムによって、ユーザに警告を提供し得る。
【0053】
方法800は、830においてモバイルデバイスの移動を検出し、それに応答して、832においてより少ない警告を提供または全く警告を提供しないことによって警告を停止することを含み得る。いくつかの実施形態では、警告は、モバイルデバイスの移動を検知せずに停止され得る。たとえば、警告は、閾値時間または警告サイクル数が経過した後、および/または警告を確認するユーザ入力時に停止され得る。
【0054】
図9は、車両内のモバイルデバイスの存在をユーザに警告する方法900のフローチャートを示す。方法900は、例えば、
図3のモバイルデバイス300のような任意の好適なモバイルデバイスによって実施され得る。902において、方法900は、車載コンピューティングシステム、例えば、
図2の車載コンピューティングシステム200にモバイルデバイスを接続することを含む。例えば、モバイルデバイスは、モバイルデバイス上で実行されるアプリケーションを介して車載コンピューティングシステムと接続され得る。アプリケーションは、車載コンピューティングシステムによる、モバイルデバイスの1つ以上のシステムおよび/またはモジュールへのアクセスができるようにし得、モバイルデバイスと車載コンピューティングシステムとの間の通信を可能にし得る。方法900は、904で示されるように、環境状態を監視することを含む。例えば、環境状態、例えば、周囲光、音、移動などが、モバイルデバイスの1つ以上のセンサによって測定され得る。906において、方法900は、環境状態の情報を車載コンピューティングシステムに送信することを含む。
【0055】
モバイルデバイスは、908において、モバイルデバイスの存在および/または位置をユーザに警告するために命令を受信し得る。910で示されるように、警告は、908で受信した命令に基づいて、生成され、および/またはユーザに提示され得る。例えば、モバイルデバイスは、モバイルデバイスが車両内に存在する場合、モバイルデバイスが車両内にあることをユーザに警告し得るが、一方、モバイルデバイスは、モバイルデバイスが車両内に存在しない場合、別のモバイルデバイスが車両内にあることをユーザに警告し得る。本命令は、モバイルデバイスが、912において可視警告、914において可聴警告、および/または916において触覚警告を発することを示し得る。モバイルデバイスは、918で示されるように、警告閾値に達すると、より少ない警告を提供する、または全く警告を提供しないことによって、警告を停止し得る。例えば、モバイルデバイスは、920で示されるように、ある期間、および/または、ある回数の警告サイクルの後に、警告を出力することを停止し得る。モバイルデバイスは、922で示されるように、モバイルデバイスでのユーザ入力に応答して警告を出力することを停止し得る。例えば、モバイルデバイスは、移動を検知すること、モバイルデバイスのユーザインターフェースにおいてユーザ選択を受け取ること、等に応答して警告を出力することを停止し得る。ユーザ入力の受信に応答して、モバイルデバイスは、車載コンピューティングシステムに、受信したユーザ入力、および/または警告が停止されることを示す情報を送信し得る。924で示されるように、モバイルデバイスは、車載コンピューティングシステムから警告を停止する命令を受信し得、命令に応答して警告を停止し得る。
【0056】
実施形態の記載が、例示および説明の目的で提示された。実施形態に対する好適な修正および変更が、上記の記載に照らして実施され得る、または本方法を実践することで習得され得る。例えば、別様に記載がない限り、記載された方法の1つ以上が、
図1および
図2を参照して説明されるように、例えば、車載コンピューティングシステムおよび/またはモバイルデバイスといった適切なデバイスおよび/またはデバイスの組み合わせによって実施され得る。記載された方法および関連する動作はまた、本出願に記載する順序に加えて、様々な順序で、並行しておよび/または同時に実施され得る。記載されたシステムは、例示的な性質を帯びるものであり、追加の要素を含み得、かつ/または要素を省略し得る。本開示の主題は、ここで開示された様々なシステムおよび構成、および他の特徴、機能、および/または特性の新規および非自明な組み合わせおよび副次的組み合わせを全て含む。
【0057】
本出願で使用されるとき、単数形で記載され、「a」または「an」という単語と共に示される要素またはステップは、前述の要素またはステップの複数形を除外しないことが、かかる除外が記載されない限り、理解されるべきである。さらに、本開示の「一実施形態」または「一例」の参照は、記載された特徴も同様に組み入れる付加的な実施形態の存在を除外するように解釈されることを意図するものではない。「第1」、「第2」、「第3」などの用語は、単にラベルとして使用され、数値要件またはそれらの対象上の特定の位置順を強要することを意図するものではない。以下の特許請求の範囲は、特に、新規かつ非自明とみなされる上記の開示の主題を指している。