(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
液体のコーティング製品を少なくとも1つの噴霧器(4)に供給する装置(2)であって、前記装置が、前記噴霧器に向かう前記コーティング製品の流れを制御する複数の弁(100、200)を含み、前記弁が、供給する装置の主軸(X2)に沿って整列されており、各弁が順に、
− 動作する針(132)と、
− 前記コーティング製品のための循環容積(104A、106A、115、116)と前記弁の閉鎖構成における前記針を支持する座部(114)とを画定するとともに、コーティング製品又は清浄用製品の循環管(302、304、402)を連結するための少なくとも1つの連結器(108、110、208)を支持する弁本体(102、202)と、
− 離隔または接近の軸(X120)に沿って前記座部に対して前記針を並進運動させるための空気圧駆動手段(128、140、146)と、を含み、
前記空気圧駆動手段が、並進運動に関して前記針に固定されるとともにガイド本体(122)の中を滑動するように組付けられたピストン(140)を含み、
前記主軸(X2)と弁(100、200)の離隔または接近の前記軸(X120)とが、注目点(Q100、Q200)で一致するとともに、前記弁の主平面(P100、P200)を互いに画定する、装置(2)において、
− 各弁(100、200)の離隔または接近の前記軸(X120)が、前記主軸(X2)に垂直で前記弁の前記主平面(P100、P200)に属する中心軸(Y100)を中心とする円錐(C100)の中に収まり、前記円錐の頂点が前記注目点(Q100、Q200)を兼ねており、前記円錐の円錐半角(γ)が、10°〜60°からなる値を有し、
− 離隔または接近の前記軸(X120)が、前記円錐(C100)の中心軸(Y100)と、値が5°より大きい角度(δ)を形成し、
− 別の弁の離隔または接近の前記軸(X120)が平行であることを特徴とする装置。
前記空気圧駆動手段(128、140、146)に供給する加圧ガスの循環のための循環管(400)の、同じ弁(100、200)における前記連結方向(Δ400)が、前記弁の離隔または接近の前記軸(X120)に平行であることを特徴とする、請求項2から4のいずれか1項に記載の装置。
別の弁(100、200)の前記円錐(C100)のそれぞれの中心軸(Y100)が同一平面(P2)内に存在することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の装置。
2つのレール(42、44)が、別の弁(100、200)の弁本体(102、202)を可逆的に受容して固定するためのゾーンを自身の間に画定することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の装置。
前記2つのレール(42、44)が、第1の端部(422、442)によって、前記噴霧器(4)の供給配管(6)への下流側連結ブロック(28)に各々組付けられていて、第2の平面(P’2)に平行な方向で自身の離隔距離を変更する可能性を有しており、前記第2の平面には、円錐台(TC100)の底面(B100)が前記主軸(X2)に対して垂直に画定されることを特徴とする、請求項8に記載の装置。
前記装置が、前記第2の平面(P’2)に平行な方向で測定される、前記2つのレール(42、44)の離隔距離を所定値でロックする部材(32)を含み、前記第2の平面には、前記円錐台(TC100)の底面(B100)が前記主軸(X2)に対して垂直に画定されることを特徴とする、請求項9に記載の装置。
前記2つのレール(42、44)の第2の端部(424、444)が、前記ロックする部材(32)に形成された2つの切込み(322、324)の中に可逆的に押し込まれていることを特徴とする、請求項10に記載の装置。
前記ロックする部材(32)が、前記下流側連結ブロック(28)に逆らい互いに対して前記弁本体(102、202)に圧力(E1)を及ぼす手段(50)を具備することを特徴とする、請求項10又は11のいずれか1項に記載の装置。
前記装置が、前記2つのレール(42、44)を連結する少なくとも1つの弾性変形可能なステープル(56)を含み、前記ステープルが、前記2つのレールの第2の端部を互いにより近づかせる力(E2)を及ぼし、前記力が、第2の平面(P’2)に平行であり、前記第2の平面には、円錐台の底面(B100)が前記装置の正中面(P2)に対して垂直に画定され、前記正中面が、前記主軸(X2)と、前記弁の離隔または接近の前記軸(X120)と、を含むことを特徴とする、請求項8から12のいずれか1項に記載の装置。
各弁(100、200)の前記弁本体(102、202)が、各々の側において、レール(42、44)を部分的に受容する切込み(103)を具備することを特徴とする、請求項8から13のいずれか1項に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1〜
図12に示された装置2は、
図1においてのみ非常に概略的に示されている自動噴霧器4に対して液体のコーティング製品を供給するために使用される。装置2は、可撓性管6によりガン4に連結され、前端部22と後端部24の間を長手方向軸X2に沿って延在する。
【0012】
噴霧器4は、静電型のものであり、高電圧ユニット7に連結される。ガン4は、コンベヤのフックから懸吊されたプレートにより概略的に示されているコーティングすべき物体0に向かって高電圧で荷電されたコーティング製品の液滴の雲を噴霧するために使用される。
【0013】
代替的には、噴霧器は静電型でなくてもよい。
【0014】
装置2は、図面の明確さを期して
図1と
図12のみに一点鎖線で示されている多軸ロボットの一アーム800の内部に設置されている。アーム800は、
図1では上から装置2にアクセスするための開口部802を画定する。この開口部802は、通常、
図1に示されていない着脱式カバーによって閉鎖されている。
【0015】
前端部22には、可撓性管6を連結できるようにする連結器26が備わっている。連結器が使用される場合、装置2はアーム800の中に統合された支持プラテン8の上に組付けられる。代替的には、特に、オペレータにより物体Oに対面して移動させられるコーティング製品を手動ガンに供給するために装置2を使用できる場合、装置2を支持できるようにする任意の他の構造的部品が関与する。
【0016】
装置2は、構造8に前方ブロック28を不動化するネジ284を通すための2つの穿孔282が具備された前方ブロック28を含む。
【0017】
支持部材32が、装置2の後端部24に具備され、これには構造8に部材32を締結するためのネジ328の通過用オリフィス(図示せず)が備わっている。
【0018】
前方ブロック28と支持部材32の間に、装置2は2本のレール42および44を含み、これらレールは各々、軸X2に対し平行に、それぞれ長手方向軸X42、X44に沿って延在する。レール42および44は同一である。レール44について
図2によって示されている通り、装置の弁の数により左右される軸X2に沿った装置2の長さに基づいて、これらレールは、当接して設置される2つの部品44Aおよび44Bで形成され得る。これは任意である。
【0019】
前方ブロック28と後方支持部材32の間には、6個の同一の再循環弁100と再循環無しの1個の弁200が配置されている。6個の弁100が、軸X2に沿って、前方ブロック28と弁200の間に配置されている。換言すると、軸X2に沿って、弁200は弁100の後方に位置する。
【0020】
各弁100は、有利には金属で作製されている弁本体102を含み、この弁本体は、弁が閉鎖された場合に弁100の中でコーティング製品の停滞を回避するため、液体のコーティング製品を弁本体102に導くとともに再循環路に向かってこの製品を排出するためにそれぞれ使用される2本の可撓性管302および304を固定化できるようにする2つの連結器108および110がそれぞれ上に組付けられた2つの側方分岐104および106を画定している。図面の明確さを期して、前方ブロック28に最も近い2つの弁100と結びつけられた管302および304は、その軸線により示されている。これらは他の弁についても、また他の図においても示されていない。
【0021】
連結器108および110は、弁本体102に管302および304を連結するため、特に
図7中に見える2つのゾーンを画定する。
【0022】
弁100と同様に(ただし軸X304無しで)軸X120およびX302を画定する匹敵する構成が、弁200についても見出される。軸X120およびX302は、同一平面上にある。しかしながら、これは義務的ではない。
【0023】
弁200は弁100に匹敵するが、
図1および
図2にのみ一点鎖線で示されている通り、可撓性管402が連結器208を用いて上に連結されている単一の側方分岐204しかその本体202に含まれていないという点で、弁100と異なっている。弁200は、清浄用製品の再循環を具備する必要は無く、例えば添加剤を伴う水などの清浄用製品の供給を受け、その結果弁200の中には第2の側方分岐が存在しない。他の点に関しては、以下で相反する言及の無いかぎり、弁200は、弁100と同じ要領で構築され、作動する。
【0024】
各弁100または200は、軸X42およびX44に対する正中面に含まれる軸X120に沿って、その本体102または202に螺入され軸X2とおよそ55°の角度αを成すサブアセンブリ120を含む。実際には、角度αの値は、45°と85°の間、好ましくは50°と60°の間で選択される。
【0025】
サブアセンブリ120は、弁200のものを含め、全て同一である。
【0026】
図2および
図4により特に示されている通り、異なるサブアセンブリ120の軸X120は全て、軸X2に対して同じ方向に傾斜している。
【0027】
作動中、可撓性空気供給管400が、各弁100または200に連結され、本体102または202に向かって配向されるとともにサブアセンブリ120の中に係合する管400の端部の中心軸X400に整列された方向△400で、この弁のサブアセンブリ120の中に貫入する。軸X120およびX400は平行である。実際は、これら軸は一本になっている。図中、方向△400は矢印によって示されている。
【0028】
弁100のサブアセンブリ120の軸X120は、Q100と記されている注目点において、軸X2と交差する。参照番号P100は、弁の軸X2と軸X120を含む平面を表わす。この平面P100は、この弁にとっての正中面である。参照番号P’100は、弁100の平面P100に直交し軸X2を含む横断方向平面を表わす。同様にして、注目点Q200、正中面P200および横断方向平面P’200が、弁200について定義される。
【0029】
実際には、異なる弁100および200の軸X120は、同一平面上にあり、異なる弁の平面P100およびP200は、装置2の正中面である平面P2に合成される。同様にして、平面P’100およびP’200は、共通の横断方向平面P’2に合成される。実際、異なる弁の軸X120は互いに平行である。
【0030】
参照番号Y100は、弁100の点Q100を通過し、軸X2に直交し、かつその平面P100またはP2の中に位置する、すなわち軸X2およびX120と同一平面上にある軸を表わす。軸Y100は、平面P’2に直交する。
【0031】
参照番号C100は、弁100の軸Y100を中心とし点Q100により形成される頂点を有する仮想円錐を表わす。円錐C100の頂点半角γは、10°〜50°、好ましくは30°〜45°の値を有する。例えば、角度γは、充分に有利である44°に等しい値を有し得る。
【0032】
軸X120は、円錐C100の中に収まる。
【0033】
参照番号δは、円錐C100の内部で、軸X120とY100の間に画定される角度を表わす。角度αおよびδの値の合計は90°に等しい。角度δは5°超45°未満、好ましくは30°〜40°の値を有する。換言すると、軸X120は、平面P2およびP’2に対し直交もほぼ直交もしない。
【0034】
各弁100について、軸Y100を中心とし、角度γに等しい半円錐角を有し、平面P’2の中に含まれる円板であるその小底面B100の直径が20mm以下であり、軸Y100に沿ったその軸方向長さが100mm以下である円錐台TC100を考慮する。各弁100のサブアセンブリ120はその円錐台TC100の中に含まれる。同じことが弁200のサブアセンブリ120についても言える。
【0035】
参照番号X302およびX304は、それぞれ、連結器108および110の中に係合する管302および304の端部を表わす。参照番号△302および△304はそれぞれ、連結器108および110の中の管302および304の係合方向を表わし、これら方向は本体102に向かっており、図中に矢印によって示され、軸X302およびX304に整列し、これら軸X302およびX304は順に、連結器108および110のそれぞれの中心軸と整列している。軸X120、X302およびX304および方向△302、△304および△400は、
図7の切断平面内で、同一平面上にある。こうして、これら管は、
図1の右側または
図2の左側へと包括的に同じ方向に配向されていることから、アーム800の内部での管302、304および400の管束の配向が容易になる。
【0036】
連結器108および110は、本体102への管302および304の連結ゾーンを画定する。弾性変形可能なブシュ188が、サブアセンブリ120への管400の連結ゾーンを画定する。要素108、110および188は、平面P’2の同じ側に位置する。その上、方向△302、△304および400△は、要素108、110および120から、平面P’2の同じ側で平面P’2に向かって配向される。
【0037】
したがって、図に示されている通り平面P’2が水平であると考えると、円錐C100はこの平面の上方に位置し、方向△302、△304および△400は、この平面の上方に位置する要素108、110および188が形成するゾーンから下向きに配向されている。
【0038】
この配置のため、特に可撓性管302、304および400を組付け取外す目的ならびに連結器108および110およびブシュ188を締めつけ緩める目的でのサブアセンブリ120へのアクセスは、隣接する弁100および200および装置の直接的環境と著しく干渉することなく、平面P’2の同じ側で、円錐C100の内部で行なうことができる。
【0039】
こうして、等価の先行する世代の装置について従来有用であった軸X2の周囲または半周囲においてではなく装置2の軸Y100に直交する単一の「頂」面への少ないアクセスにより行われる後続するメンテナンス作業中においても、装置2の初期組立て中と同様に作業者の作業が大幅に容易になる。
【0040】
実際、
図12の平面内の弁100を考慮すると、この弁はこのとき、左右2つの側面でそして下方から、ロボットのアーム800によって取り囲まれている。それは、円錐C100および円錐台TC100が内接する開口部802を通って、上からアクセス可能であり続ける。
【0041】
詳細には、
図12中の矢印F1の方向で弁100にアクセスすることが可能であり、ロボットアーム800の存在により妨げられている矢印F2の方向からのアクセスは不要である。
【0042】
図1、
図2、
図7、
図10、
図12および
図14を比較することより、要素108、110および188によって位置づけされる管302、304および400の始点が、円錐C100および円錐台TC100の中に位置することが理解できる。
【0043】
実際には、それぞれの直径を考慮すると、コーティング製品を供給する管302および304は、空気供給管400に比べて実質的により剛性が高い。したがって、より選好度は低いが可能性のある1つの解決法においては、軸X302およびX304は、円錐C100の中で同一平面上にあり、一方軸X120は別の平面内に位置づけされ得る。
【0044】
この場合、
図2の平面に対して平行な平面内に投影された時に軸X120と軸X2が成す角度αの値が、軸X302とX2またはX304とX2の間に形成される角度の値よりも大きくなるように企図することができる。
【0045】
各サブアセンブリ120は、軸X120が各弁100または200の本体102または202の中に配置されているネジ立て溝と協働するように設計された外側ネジ山124が具備された本体122を含む。本体122には、穴126が穿孔されており、この穴の中にロッド128が位置づけされ、このロッドの第1の端部130には針132が備わっている。ネジ山付き本体122とロッド128との間の気密性は、ワイパーシールまたはベローズ針により得ることができるが、簡略化のためこれは図示されていない。
【0046】
Oリング123が本体122の外側周辺溝125の中に組付けられており、ネジ山124およびネジ溝112を、弁内を循環する製品から分離している。
【0047】
ピストン140が、少なくとも軸X120に沿った並進運動に関して、そして実際には回転に関しても、ロッド128の端部130とは反対側の第2の端部138に固定されている。実際には、ロッド130およびピストン140は、糊着、クリップ留め、圧接または補強つば止めにより固定され得る。
【0048】
参照番号142は、針132に向かって配向されたピストンの前方面を表わし、参照番号144はこのピストンの反対側に配向された後方面を表わす。
【0049】
本体122には、軸X120に沿ってピストン140を収容し案内するためのキャビティ146が具備されている。
【0050】
サブアセンブリ120は同様に、ピストン140が内部を滑動するデュアルチャンバを画定するようにネジ山付き本体122に対して組立てられるヘッド150も含んでいる。この目的のため、ヘッド150には、その外側半径方向表面152に、表面152に対して軸X120の半径方向に外向きに延在し、突出する凹凸部を形成する歯154が具備されている。さらに、本体122には、針132とは反対側のその縁部156に、歯154を収容するためのゾーン160を間に画定するスロット158が備わっている。したがって、要素122および150が組立てられた時点で凹凸部154および158は連動して、軸方向と同時に軸X120に対する回転に関してもこれら要素を固定する。
【0051】
代替的には、スロット158およびゾーン160をヘッド150に具備することができ、一方ガイド本体には歯154などの突出する凹凸部が備わっている。別の変形形態によると、軸X120に対する回転および並進運動に関して部品122および150を固定するための他の様式(特にこれら部品の糊着または溶接)を企図することができる。
【0052】
サブアセンブリ120は同様に、ピストン140とヘッド150の間に挿入されたバネ162、および軸X120のいずれかの側に配置された2つの収納部168および170内にそれぞれ組付けられた2つのピン164および166も含んでいる。換言すると、収納部168および170は、軸X120に対して直径方向で反対側にある。各ピン164および166は、軸X120に対して平行な方向に延在し、それぞれヘッド150の貫通穿孔172、174の中に係合される。穿孔172および174は同様に、軸X120に対して直径方向で反対側にある。
【0053】
代替的には、ピン164および166に類似する3つ以上のピンが具備され、好ましくは軸X120を中心にして規則的に分布している。
【0054】
ヘッド150には、ピストン140の中に配置されるとともに軸X120を中心とするトランスファチャンバ178の中に係合された、チューブセグメントの形をした、末端部176が具備されている。トランスファチャンバ178は、ピストン140の面144に通じている。反対側では、チャンバはロッド130の端部138によって閉鎖されている。面144のその出口近くで、トランスファチャンバ178には、内側半径方向溝180が具備されており、この溝の中に、末端部176の外側半径方向表面とも接触しているOリング182が収容される。こうして末端部176はトランスファチャンバ178の中に密に係合される。
【0055】
末端部176は、ヘッド150の残りの部分とモノブロックを形成する。代替的には、このヘッドに末端部を取り付けることもできる。
【0056】
管路184が、ピストン140の前方面142とトランスファチャンバ178とを連結する。
【0057】
末端部176とは反対側で、ヘッド150には、穴186が具備されており、その中に弾性変形可能なブシュ188が係合している。Oリング190も同様に穴186の中で、ブシュ188とこの穴の底面の間に収容されている。
【0058】
ヘッド150の外側半径方向表面152には段が付いている。換言すると、ヘッド150は、外側半径方向表面152が第1の外側直径D151を有する第1の部分151と、外側表面152が直径D151よりも厳密に小さい第2の直径D153を有する第2の部分153とを含む。軸X120に直交しこの軸を中心とする環状表面155が、半径D151およびD153を有する表面152の2つの円筒形部分を連結している。部分153において、ヘッド150には、軸X120の周りに規則的に分布し長手方向を向いている、すなわち軸X120に対して平行に延在する4つの切込み192が具備されている。概して、穴186は、ブシュ150の部分153の中に配置されている。
【0059】
ヘッド150は、凹凸部154および158によりガイド本体122で不動化されていることから、切込み192は本体に固定されている。この意味において、ガイド本体には切込み192が備わっている。
【0060】
金属製であるロッド128ならびにバネ162を除いて、サブアセンブリ120の構成要素は合成材料製である。詳細には、針132はナイロン(登録商標)で製造され得る。
【0061】
弁100の本体102は、針132を収容するための座部114を画定し、針132はこの座部に対して、針132が座部114から離隔されている
図5および7に示されている第1の構成と、針132が座部114に接して担持されている
図6に示された第2の位置との間で移動可能である。
図5および
図7の構成では、弁100は開放している。
図6の構成においては、弁は閉鎖している。
【0062】
装置2の長手方向軸X2は、異なる弁の針の下流側で、前方ブロック28に向かってコーティング製品が包括的に流れる方向を画定している。
【0063】
図4によりさらに詳細に示されている通り、共通のコレクタ300が、弁100および200の本体102および202の中に配置された管路セグメントT300により形成され、これら管路セグメントは、軸X2に沿って相互に当接して設置されている。
【0064】
弁100の本体102の中に配置された各管路セグメントT300は、2つの分岐、すなわち上流側分岐115と下流側分岐116を含む。弁100と異なり、弁200の本体202の中に配置された管路セグメントT300は、下流側分岐216のみを含む。
【0065】
各分岐116はその下流側端部で、別の弁の本体100の穴118の中に貫入するように適応されたサイズを有する円筒形部分117によって取り囲まれており、この穴118は、この本体の上流側分岐115の口の周囲に配置されている。換言すると、弁100の円筒形部分または「ノーズ」117は、下流側に位置する弁100の穴または「ボウル」118の中に係合され、こうして異なる本体102および202により画定されたコレクタ300のセグメントT300間の密な連結が可能となる。
図4に示されているように、前方ブロック28は、このブロックに近い方の弁100の「ノーズ」に適合する「ボウル」を含む。同様にして、弁200の本体202は、下流側で最も遠い弁100のボウルの中に導入される「ノーズ」を含む。
【0066】
各ボウルの底面にパッキン119が位置づけされ、このパッキンが、直ぐ下流側にある弁のノーズ117を担持して収容している。
【0067】
図5および
図6を比較することによりわかるように、軸X120は、座部114に対する針の離隔/接近軸を構成する。
【0068】
図6の構成において、軸X2に対して軸X120が角度αだけ傾斜していることを考慮すると、分岐115および116によって形成されるコレクタ300のセグメントT300が直線であった場合、針132の下流側にデッドゾーンが作り出される可能性がある。このようなデッドゾーンが作り出されるのを回避し、流れの乱流に有利に作用して、洗い流しの質の向上を促し洗い流し剤の消費量を削減するために、分岐115および116は互いに対して傾斜している。より具体的には、本体102の分岐115および116の長手方向軸X115および長手方向軸X116は、軸間に10°超、好ましくは20°〜30°の角度βを形成する。実際には、角度βは、およそ25°に等しくなるように選択することができる。
【0069】
したがって、
図6の構成では、針132の直ぐ下流側に位置するゾーンZ
2を、コレクタ300の中を循環するコーティング製品または清浄用液体がかすめ、こうしてこのゾーンの中のコーティング製品の蓄積および乾燥は回避される。
【0070】
初期状態において、弁100は、座部114に対して針132を圧迫するピストン160に弾性力を及ぼすバネ162の作用下で閉鎖されている。バネ162は、末端部176の周りでピストン140の後方向144とヘッド150の間に画定される可変容積チャンバ163の中に位置づけされる。
【0071】
さらに、キャビティ146の内部では、針132の方を向いたピストン140の前方面142と、縁部156とは反対側のキャビティ146の底面との間に第2の可変容積チャンバ165が画定される。管路184は、チャンバ165および178の間に流体連通を作り上げるための手段を構成している。
【0072】
作動中、各弁100または200に連結された可撓性管400は、末端部176に通じる穴194に至るまで、ヘッド150の中に係合される。図面の明確さを期して、可撓性管は
図5および6中に見られ、
図1および
図7でのみ、その軸線により示されている。穴は、サブアセンブリ120への管400の連結ゾーンを構成する。穴194の直径は、空気漏出を防ぐため、管400の外径に適応させられる。このことはOリング190についても言えることである。ブシュ188は穴194の中で管400の端部401を不動化する。
【0073】
針132を座部114から離す必要がある場合、すなわち弁を
図6の閉鎖構成から
図5および
図7の開放構成に移行させる必要がある場合、管路400を通して、弁100および200に空気を供給する制御された供給ユニット(図示せず)から弁100に空気が送られる。管400により搬送される空気は、末端部176に進入し、トランスファチャンバ178に向かって流れる。Oリング182により防止されているため、空気は可変容積チャンバ163に向かって流れることができない。したがって、空気は、トランスファチャンバ178から管路184を通って流れ、そこからチャンバ165の中に進入する。末端部400により注入される空気の量が充分である場合、チャンバ165の中で拡散するこの空気量は、圧力を増大させ、バネ162により及ぼされる弾性力に対抗してピストン140を押し戻し、こうして針132は座部114から離隔される。このとき、
図5および
図7の構成になる。
【0074】
ピストン140のこの運動中、ヘッド150の残りの部分と同様に固定している末端部176は、パッキン182によって気密な形でトランスファチャンバ178の中を滑動する。
【0075】
供給ユニットが加圧空気の供給を停止した場合、チャンバ165の中の空気圧は低下し、バネ162はピストン140および針132を座部114に向かって押し戻す。
【0076】
こうして、ピストン140、ひいてはロッド130および針132は、ピストンの運動中可撓性管400を移動させる必要無く、軸X120に沿った軸方向並進運動に関して効果的に制御される。この管400と周囲環境との間のいかなる接触も、弁100の座部114に対する針132の駆動の妨げにならない。特に、異なる可撓性管400を被覆するカバーを有する多軸ロボットのアームの内部に装置2が位置づけされた時に、ヘッド150に進入する前に可撓性管400を湾曲させることができる場合でも、このことが異なる弁100および200の操舵に負の影響を及ぼすことはない。
【0077】
図7により示されている通り、本体102の各分岐104および106は、連結器108および110の間でのコーティング製品の循環管路104Aおよび106Aを画定し、これら管路104Aおよび106Aは、ロッド128および/または針132の周りで一緒になる。こうして、弁100の閉鎖構成において、コーティング製品は、ロッド128の周りを管302から管304に向かって、弁100内部で阻止されること無く循環する。反対に、弁100が
図5および
図7に示された開放構成にある場合、コーティング製品は、コレクタ300の中を、特に問題の弁100の下流側分岐116の中を、前方ブロック28に向かって流れる。
【0078】
図7は、ピストン150がチャンバ165の中の支配的な圧力によりバネ162の作用に対抗して押し戻された場合に、ピン164および166がヘッド150の部分153に沿ってこの部分の周囲に突出することを示している。反対に、ピストンが
図6の構成にある場合、ピン164および166は平面的な環状表面155から突出しない。このとき、ピン164および166は、
図8に示した構成にある。したがって、これらピン164および166によって、キャビティ146の中のピストン140の位置、ひいては座部114に対する針132の位置を推定することができる。したがって、これらピンは針132の位置のインジケータを形成する。これらピンは、軸X120の両側に位置づけされていることから、たとえ部分153によって一方のピンが隠されても、弁の検分方向の如何に関わらず、装置2を見る者には、それらのうちの少なくとも一方が見える。軸X120の周囲でピン164および166の角度的配向は、属する弁の本体102または202の中の各サブアセンブリ120の締付け度、ならびに弁の製造上の偶然性、特にネジ山の始点の角度位置によって左右される。これら偶然性を予想することで、各サブアセンブリ102のヘッドおよびガイド本体の製造上および組立上の制約条件を制限することができ、こうして製造コストは削減される。
【0079】
支持部材32には、部材32のネジ立てされた穴326を横断するネジ50が備わり、このネジは、ブロック28に対して全ての弁を押す力E1を弁200に加えることができるようにし、これにより、これら弁が互いに対して機械的に不動化されると同時に、コレクタ300は装置2の外部に対して流体的に隔離されることになる。弁100および200がレール42および44の間の所定の場所に置かれた場合、ネジ50は、ネジ50の前方先端を収容するための盲収納部205が具備された本体202に対して締めつけられる。特に弁100または200を取り出すために、装置2を分解する必要がある場合、穴326の中からネジを螺出する。ネジ50の後方端部には、部材32に対する螺入/螺出を駆動するために雄スパナを受容できる6面を伴う中空収納部が具備されている。
【0080】
図4は、異なる弁100および200の一連の分岐115、116および216が、コレクタ300に対し、弁の異なる軸X120を含む
図4の平面内でジグザグ形状を与えるということを示している。
【0081】
レール42は、平面P’2に対し平行に、軸X2に対して直交方向に並進運動する可能性を有しながら、フローティングナット52を用いて前方ブロック28に組付けられる。この並進運動は、ナット52と前方ブロック28の間に存在する半径方向のあそびおよび、弁100または200の組付け応力または引抜き応力無くレールを所定の位置に保つ2つのOリング52Aおよび52Bの弾性変形によって可能になる。同様にして、レール44は、フローティングナット54を用いて、平面P’2に対し平行に、軸X2に対して直交方向に並進運動する可能性を伴って、前方ブロック28に組付けられる。この並進運動は、ナット54と前方ブロック28の間に存在する半径方向のあそびおよび弁100または200の組付け応力または引抜き応力無くレールを所定の位置に保つ2つのOリング54Aおよび54Bの弾性変形によって可能になる。
【0082】
参照番号422は、前方ブロック28の中に係合されるレール42の前方端部を表わす。参照番号424は、部材32と協働するレール42の後方端部を表わす。同様にして、参照番号442および444はそれぞれ、レール44の前方および後方端部を表わす。部材32には、後方端部424および444がそれぞれ係合される2つの切込み322および324が具備されている。端部424および444がそれぞれ切込み322および324の中に係合された場合、部材32は、軸X2およびX120に直交し平面P’2に平行な方向に測定されたレール42および44の間の離隔距離を画定する。
【0083】
切込み322および324は、平面P2の両側に位置し、この平面に対して外向きに開放している。
【0084】
弾性ステープル56がレール42および46の周りに組付けられ、平面P2に直交し端部424および444を切込み322および324の中にしっかり係合した状態に保つ傾向をもつ接近力E2をレールに対して及ぼす。こうして、初期状態では、レール42および44は、弁100および200の本体102および202を間に挟持し、レール42および44による本体102および202の優れた不動化を確保するため、そして
図7によりさらに詳細に示されている通り、弁100の本体102には、分岐115および116が中に係合される底部107の両側に、2つの側方切込み103が具備され、これら切込みの中に、
図1〜
図4の構成において、それぞれレール42および44が挿入される。実際、底部107の側面には、側方陥凹部105が具備されている。切込み103はそれぞれ底部の前方縁部と後方縁部の近く、そして
図7に示されている通り陥凹部105と隣接する分岐104または106との間に配置されている。
【0085】
さらに、ガイド58も同様に具備されており、このガイドは、レール42および44を把持し、弁100および200の底部に跨っている。このガイドは、レール42および44の間に画定された空間からの弁100および200の引抜き運動に対抗し、この運動は、さまざまな供給管302、304および400の引張力によってひき起こされ得る。
【0086】
弁100および200の数が多い場合、ガイド58は、これら弁の全ての良好な維持を保証するため、レール42および44に規則的間隔で設置される。
【0087】
弁100を装置2の中に挿入する必要があるか、または特にメンテナンス作業のためにこのような弁を取り出す必要がある場合、平面P’2内で軸X2に直交して、力E2に対抗してレール42および44を離隔させるために、軸Y100に沿って包括的に弁に力を加えなければならない。レール42および44のこの離隔は、前方ブロック28の中にフローティングナット52および54を保つパッキン52A、52B、54Aおよび54Bの潰れ、ステープル56およびガイド58の弾性変形、および支持体32の切込み322および324によって可能になる。事前に、力E
1を解放するために、ネジ50を緩めることが必要である。
【0088】
レール42および44がこうして離隔され、切込み103から外に出された時点で、レール間に弁100を追加するか、またはそこから1つ除去することが可能である。
【0089】
用意された弁100および200の全てがレール42と44の間の所定の場所に置かれた時点で、ネジ50を締めつけること、またはメンテナンス作業の場合には締め直すことができ、レール42および44の端部424および444は、ステープル56、ガイド58および支持体32の切込みの中に存在するレールのセンタリングコーンの作用下で、切込み322および324の中のそれら場所まで自動的に復帰する。装置2の1つの弁のサブアセンブリ120に介入すべき理由が存在する場合、本発明の第2の実施形態に関して
図15〜
図17に示されたもののような工具を使用することが可能である。
【0090】
第2〜第5の実施形態において、第1の実施形態の要素に類似する要素は同じ参照番号を有する。相反する規定のないかぎり、これら要素は、第1の実施形態の場合と同様に機能する。以下では、これら実施形態と第1の実施形態の間の差異について主として説明する。
【0091】
第2の実施形態では、ガン4の供給装置2は、単一の側方分岐204を伴う弁200のみを含む。換言すると、この実施形態においては、前方ブロック28に近い方の最初の6個の弁の各々に供給を行なうコーティング製品のためにいかなる再循環も提供されず、ここでこのブロックから最も遠い弁200は、第1の実施形態の場合と同様、清浄用製品を共通のコレクタに供給するための供給弁である。
【0092】
このタイプの再循環無しの弁200は、閉鎖構成にある弁200の針132の周りに製品が存在する場合に堆積のリスクが全く無いコーティング製品について使用することができる。
【0093】
この実施形態において、前方ブロック28に近い方の6個の弁200の底部は、2つの整列していない分岐115および116を伴って、第1の実施形態の弁100のものに類似した共通のコレクタセグメントT300を画定する。
【0094】
一部の特定の設備の中で使用可能である図示されていない本発明の一態様によると、弁200の底部は、弁100の分岐115に類似する1つの分岐のみを有していてよい。
【0095】
弁の本体202に対してサブアセンブリ120を螺入または螺出するために、工具500が使用される。この実施形態のサブアセンブリ120が第1の実施形態のサブアセンブリと同一であるかぎり、この工具500を第1の実施形態の弁100で使用することもできる。
【0096】
この工具500は、工具100の長手方向軸X500を中心とするグリップ502、ならびに、同様にこの軸を中心とする取っ手504を含む。グリップ502は有利には、金属で作られ、刻み目付き部品506を含む。取っ手504は有利には、合成材料で作製され、外部に刻み目が付いている。
【0097】
グリップ502は、中空の末端部508を含み、この末端部の中に、軸X500に対し平行なそれぞれの長手方向軸を有する円形断面を伴う2本の金属ピンで構成された2つの爪510および512が位置づけされている。周辺溝514が末端部500の周りに配置され、この溝の中に、合成材料製のOリング516が係合されている。
【0098】
弁200の本体202にサブアセンブリ120を組付けなければならない場合、工具500の末端部508は、ヘッド150の第2の部分153の2つの相対する長手方向切込み192の中に2つの爪510および512を挿入することによって、サブアセンブリの第2の部分153の周りに係合される。
【0099】
結果としてグリップ502とヘッド150は、このとき1つになる軸X120およびX500の周りで、回転に関して固定される。このとき、
図15の矢印F1の方向で、取っ手504に作用することにより、本体102または202の中に螺入させるようにサブアセンブリ120を回転させることができる。
【0100】
取っ手504とグリップ502の間の組立は、軸X500に沿って延在するグリップ502のネジ立てされた孔520の中に一連のベルビル座金522を挿入して締めつけられるネジ518を用いて行われるという点に留意されたい。こうして、取っ手504に加えられるトルクが、取っ手504からグリップ502に密着力により伝達される。伝達される最大トルク値は、ベルビル座金522の数およびその圧縮の値によって決定される。圧縮値は、座金ヘッドネジ518の長さによって定義される。この接着結合は、それがガイド本体121により加えられる抵抗トルクに対抗する場合、連結解除可能である。抵抗トルクは、取っ手504とグリップ502の間の滑動、ならびにベルビル座金の積層とネジヘッド518の下部面との間の滑動を生成する。換言すると、工具500のこの組立様式は、弁100または200の本体102または202にサブアセンブリ120を螺入する間に過度のトルクが加わるのを防ぐ。
【0101】
本体102または202に予め組付けられたサブアセンブリ120を螺出する必要がある場合、末端部508をこのサブアセンブリに載せ、次に
図15の矢印F4の方向で取っ手504にトルクを加えるだけでよい。サブアセンブリ120の及ぼす抵抗トルクが、座金522の存在に起因して部品502および504の間で伝達可能な最大トルクを上回った場合、作業員は、刻み目付き部品506に直接螺出トルクを加えることができる。
【0102】
爪510および512に対して軸X500の周りを90°だけオフセットされた2つの相対する扇形上で、溝514は、末端部508の内部容積に通じており、ここに2つのウィンドウ524および526が作り出されることになり、サブアセンブリ120の部分153が末端部508の内部に係合された場合に、これらウィンドウを通じてこの部分の外側半径方向表面152とOリング516が接触することになる。こうして、取っ手504の反対側のグリップ502の端部においてサブアセンブリ120を軸方向で所定の場所に保つ摩擦力が作り出される。
【0103】
こうして、工具500は、サブアセンブリ120を回転させることだけでなく、このサブアセンブリを落下させる危険無くこのサブアセンブリを空間内で移動させることをも可能にし、このときサブアセンブリは、ウィンドウ524および526を通ってOリング516が半径方向に加える接触力に起因して、取っ手504の反対側のグリップ502の端部において所定の位置に保たれる。
【0104】
図18および
図19の実施形態においては、末端部176はサブアセンブリ120のピストン140に具備されているが、一方トランスファチャンバ178は、穴194の出口でヘッド150の中に配置されている。
【0105】
第1の可変容積チャンバ165が、針132に向けられたピストン140の表面142とネジ山付き本体122との間に画定される。さらに、第2の可変容積チャンバ163は、バネ140をその位置に復帰させるための弾性戻しバネ162を含む。
【0106】
管路184が、ピストン140を通して、末端部176の内部容積をチャンバ165に連結している。
【0107】
この実施形態は、末端部176およびトランスファチャンバ178の分布に関して第1の実施形態に対して逆転した構造に対応する。
【0108】
図20および
図21に示されている第4の実施形態において、噴霧器4の供給装置は、2本の長手方向軸X2およびX’2に沿ってそれぞれ整列された2列の弁100を含む。
【0109】
2本の可撓性管6および6’が、これら2つの弁列を噴霧器4に連結している。
【0110】
図21によりさらに詳細に示されているように、この実施形態の支持部材32は、その切込み322および324が平面P2に対面して外部に向かって通じておらず、
図21に示されているように弁100の本体102の周りに把持された構成でレール42および44の端部がそれぞれに収容される最初の2つのゾーンを画定するという点において、第1の実施形態の支持部材とは幾分か異なっている。離隔構成においては、これら端部は、この
図21に見られ第1のゾーンよりも平面P2からさらに離隔している切込み322および324の部分の中に収容される。
【0111】
第5の実施形態について
図22に示されているものの、レール42および44が比較的長い場合すなわち比較的多数の弁100または200が装置2の中で軸X2に沿って並置されている場合に他の実施形態にも転用できる本発明の一態様によると、軸X2を中心とする装置2の捩れおよび曲げ慣性を増大させるために、任意のレール600を所定の場所に置くことができる。このレールは、特にガイド58において形状協働により装置2の残りの部分に固定される。
【0112】
図示されていない本発明の別の実施形態によると、装置2は複数の弁100および複数の弁200を含んでいてよく、これら弁の分布は、使用されるコーティング製品のタイプによって左右される。
【0113】
本発明に係る装置の一部の設備においては、製品は、前方ブロック28に最も近い弁のコレクタ300の中で、このブロックから最も遠い弁に向かって循環することができる。
【0114】
実施形態の如何に関わらず、空気以外の気体を用いて、ピストン140の運動を制御することができる。
【0115】
実施形態の如何に関わらず、装置2は、それが静電型であるか否かとは無関係に、自動噴霧器または手動ガンに供給を行なうために使用可能である。
【0116】
第2乃至第5の実施形態において、そして変形形態において、各弁100または200について、第1の実施形態について参照番号C100およびTC100で定義されたもののような円錐および円錐台を定義することが可能である。これら弁の軸X120およびサブアセンブリ120の互いに対するそしてこれら円錐および円錐台に対する空間的関係は、第1の実施形態を参照して説明された通りである。
【0117】
以上で企図された実施形態および変形形態を互いに組合せて、本発明の新たな実施形態を作り出すことも可能である。