特許第6495907号(P6495907)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6495907ブラウザ・ナビゲーションを容易にする装置および方法。
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6495907
(24)【登録日】2019年3月15日
(45)【発行日】2019年4月3日
(54)【発明の名称】ブラウザ・ナビゲーションを容易にする装置および方法。
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0484 20130101AFI20190325BHJP
【FI】
   G06F3/0484 120
【請求項の数】17
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2016-533769(P2016-533769)
(86)(22)【出願日】2013年8月15日
(65)【公表番号】特表2016-534446(P2016-534446A)
(43)【公表日】2016年11月4日
(86)【国際出願番号】CN2013081554
(87)【国際公開番号】WO2015021637
(87)【国際公開日】20150219
【審査請求日】2016年4月13日
【審判番号】不服2018-2578(P2018-2578/J1)
【審判請求日】2018年2月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100141162
【弁理士】
【氏名又は名称】森 啓
(74)【代理人】
【識別番号】100196829
【弁理士】
【氏名又は名称】中澤 言一
(72)【発明者】
【氏名】ティエン ウエイ
【合議体】
【審判長】 千葉 輝久
【審判官】 ▲吉▼田 耕一
【審判官】 山田 正文
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−165262(JP,A)
【文献】 特開2012−155589(JP,A)
【文献】 特開2009−75908(JP,A)
【文献】 特表2008−511935(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0484
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータ・プログラム・コードを含む少なくとも1つのメモリとを備える装置であって、
前記少なくとも1つのメモリと、前記コンピュータ・プログラム・コードとは、該プロセッサを用いて、該装置に、少なくとも、
第1のウェブ・ページの表現をユーザに提供させ、
前記ユーザからマークすべき前記第1のウェブ・ページの上の位置に関するマーキング入力を受信させ、
前記位置のビジュアル表現の表示を提供させ、
第2のウェブ・ページの表現を前記ユーザに提供させ、
前記第2のウェブ・ページの表示の間に、前記ビジュアル表現を介して、前記ユーザからナビゲーション入力を受信させるように構成され、
ナビゲーション入力の受信は、前記位置において、前記第1のウェブ・ページの表示を引き起こし、
前記ビジュアル表現は、少なくとも、
前記位置における前記第1のウェブ・ページのスナップショット、
前記位置におけるウェブ・ページのタイトル・アイコンの描写、および、
前記位置における前記第1のウェブ・ページに対応する数字または文字
のうちの1つを含み、
前記少なくとも1つのメモリと、前記コンピュータ・プログラム・コードとは、該プロセッサを用いて、該装置に、マーカ・ボックスの表示を提供させるように構成され、前記マーキング入力またはナビゲーション入力のうちの少なくとも1つは、マーカ・ボックスを介して受信され、
前記マーカ・ボックスは、前記ユーザが表示コンテンツのスクロール操作を行う間、スクリーン上の同じ位置に表示されるように浮動することができる、
装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つのメモリと、前記コンピュータ・プログラム・コードとは、該プロセッサを用いて、該装置に、前記マーカ・ボックスの中の前記位置の前記ビジュアル表現の表示を提供させるように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記マーカ・ボックスは、複数のマーカ・ボックスを備え、前記少なくとも1つのメモリと、前記コンピュータ・プログラム・コードとは、該プロセッサを用いて、該装置に、前記複数のマーカ・ボックスを介して複数のマーキング入力を受信させるように構成される、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記マーキング入力は、第1のマーキング入力であり、
前記位置は、第1の位置であり、
前記少なくとも1つのメモリと、前記コンピュータ・プログラム・コードとは、該プロセッサを用いて、該装置に、マークすべき前記第2のウェブ・ページの上の第2の位置に関して前記ユーザから第2のマーキング入力を受信させ、該第2の位置のビジュアル表現の表示を提供させるように構成される、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の装置。
【請求項5】
前記ビジュアル表現は、前記第1のウェブ・ページまたは前記第2のウェブ・ページから前記ユーザに表示されるコンテンツに重ねて提供される、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
第1のウェブ・ページの表現をユーザに提供するステップと、
前記ユーザからマークすべき前記第1のウェブ・ページの上の位置に関するマーキング入力を受信するステップと、
前記位置のビジュアル表現の表示を提供するステップと、第2のウェブ・ページの表現を前記ユーザに提供するステップと、
前記第2のウェブ・ページの表示の間に、前記ビジュアル表現を介して、前記ユーザからナビゲーション入力を受信するステップと、
を含む方法であって、
ナビゲーション入力の受信は、前記位置において、前記第1のウェブ・ページの表示を引き起こし、
前記ビジュアル表現は、少なくとも、
前記位置における前記第1のウェブ・ページのスナップショット、
前記位置におけるウェブ・ページのタイトル・アイコンの描写、および、
前記位置における前記第1のウェブ・ページに対応する数字または文字
のうちの1つを含む、
方法であり、
前記位置のビジュアル表現の表示を提供するステップは、マーカ・ボックスの表示を提供するステップを含み、前記マーキング入力または前記ナビゲーション入力のうちの少なくとも1つは、マーカ・ボックスを介して受信され、
前記マーカ・ボックスは、前記ユーザが表示コンテンツのスクロール操作を行う間、スクリーン上の同じ位置に表示されるように浮動することができる、
方法。
【請求項7】
前記位置のビジュアル表現の表示を提供するステップは、前記位置の前記ビジュアル表現の表示を前記マーカ・ボックスの中で提供することを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記マーカ・ボックスは、複数のマーカ・ボックスを備え、前記ユーザからマーキング入力を受信するステップは、前記複数のマーカ・ボックスを介して複数のマーキング入力を受信することを含む、請求項6または7に記載の方法。
【請求項9】
前記マーキング入力は、第1のマーキング入力であり、
前記位置は、第1の位置であり、
前記方法は、
マークすべき前記第2のウェブ・ページの上の第2の位置に関して前記ユーザから第2のマーキング入力を受信するステップと、
前記第2の位置のビジュアル表現の表示を提供するステップと、
を更に含む、請求項6ないし8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記ビジュアル表現は、前記第1のウェブ・ページまたは前記第2のウェブ・ページから前記ユーザに表示されるコンテンツに重ねて提供される、請求項6ないし9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
コンピュータ実行可能プログラム・コード部分を有するコンピュータ・プログラムであって、
該コンピュータ実行可能プログラム・コード部分は、
第1のウェブ・ページの表現をユーザに提供するステップと、
前記ユーザからマークすべき前記第1のウェブ・ページの上の位置に関するマーキング入力を受信するステップと、
前記位置のビジュアル表現の表示を提供するステップと、
第2のウェブ・ページの表現を前記ユーザに提供するステップと、
前記第2のウェブ・ページの表示の間に、前記ビジュアル表現を介して、前記ユーザからナビゲーション入力を受信するステップと、
のためのプログラム・コード命令を備え、
前記ナビゲーション入力の受信は、前記位置において、前記第1のウェブ・ページの表示を引き起こし、
前記ビジュアル表現は、少なくとも、
前記位置における前記第1のウェブ・ページのスナップショット、
前記位置におけるウェブ・ページのタイトル・アイコンの描写、および、
前記位置における前記第1のウェブ・ページに対応する数字または文字
のうちの1つを含む、
コンピュータ・プログラムであり、
前記位置のビジュアル表現の表示を提供するステップのための前記プログラム・コード命令は、マーカ・ボックスの表示を提供するステップのためのプログラム・コード命令を含み、
前記マーキング入力または前記ナビゲーション入力のうちの少なくとも1つは、マーカ・ボックスを介して受信され、
前記マーカ・ボックスは、前記ユーザが表示コンテンツのスクロール操作を行う間、スクリーン上の同じ位置に表示されるように浮動することができる、
コンピュータ・プログラム。
【請求項12】
前記位置のビジュアル表現の表示を提供するステップのための前記プログラム・コード命令は、前記位置の前記ビジュアル表現の表示を前記マーカ・ボックスの中で提供することのためのプログラム・コード命令を含む、請求項11に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項13】
前記マーカ・ボックスは、複数のマーカ・ボックスを備え、
前記ユーザからマーキング入力を受信するステップのための前記プログラム・コード命令は、前記複数のマーカ・ボックスを介して複数のマーキング入力を受信することのためのプログラム・コード命令を含む、請求項11または12に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項14】
前記マーキング入力は、第1のマーキング入力であり、
前記位置は、第1の位置であり、
前記コンピュータ実行可能プログラム・コード部分は、
マークすべき前記第2のウェブ・ページの上の第2の位置に関して前記ユーザから第2のマーキング入力を受信するステップと、
前記第2の位置のビジュアル表現の表示を提供するステップと、
のためのプログラム・コード命令を更に含む、請求項11ないし13のいずれか1項に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項15】
前記ビジュアル表現は、前記第1のウェブ・ページまたは前記第2のウェブ・ページから前記ユーザに表示されるコンテンツに重ねて提供される、請求項11ないし14のいずれか1項に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項16】
第1のウェブ・ページの表現をユーザに提供する手段と、
前記ユーザからマークすべき前記第1のウェブ・ページの上の位置に関するマーキング入力を受信する手段と、
前記位置のビジュアル表現の表示を提供する手段と、
第2のウェブ・ページの表現を前記ユーザに提供する手段と、
前記第2のウェブ・ページの表示の間に、前記ビジュアル表現を介して、前記ユーザからナビゲーション入力を受信する手段と、
を備える装置であって、
ナビゲーション入力の受信は、前記位置において、前記第1のウェブ・ページの表示を
引き起こし、
前記ビジュアル表現は、少なくとも、
前記位置における前記第1のウェブ・ページのスナップショット、
前記位置におけるウェブ・ページのタイトル・アイコンの描写、および、
前記位置における前記第1のウェブ・ページに対応する数字または文字
のうちの1つを含む、
装置であり、
前記位置のビジュアル表現の表示を提供する前記手段は、提供するためにマーカ・ボックスの表示を提供する手段を備え、前記マーキング入力または前記ナビゲーション入力のうちの少なくとも1つは、マーカ・ボックスを介して受信され、
前記マーカ・ボックスは、前記ユーザが表示コンテンツのスクロール操作を行う間、スクリーン上の同じ位置に表示されるように浮動することができる、
装置。
【請求項17】
前記マーキング入力は、第1のマーキング入力であり、
前記位置は、第1の位置であり、
前記装置は、マークすべき前記第2のウェブ・ページの上の第2の位置に関して前記ユーザから第2のマーキング入力を受信する手段と、前記第2の位置のビジュアル表現の表示を提供する手段と、を更に備える、請求項16に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明の例示的実施形態は、一般に、ウェブ・ページの間でのナビゲーションを容易にすることに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ユーザ装置がより小さくなって、そして、より強力になるにつれて、ユーザは、自身のモバイル・デバイスの上で、多様なソースからコンテンツにアクセスし、見ることができるようになった。例えば、ユーザは、例えば、タブレット・コンピュータ、携帯電話、ポータブル・ディジタル・アシスタント(PDA)、および、他のユーザ・デバイスなどのモバイル機器の上でウェブページ・コンテンツにアクセスして、見ることができる。モバイル機器のディスプレイの比較的小さいサイズのために、ウェブページ・コンテンツは、ユーザに完全には示すことができない。そして、ユーザが、追加的なコンテンツを見るために、スクロールする必要があり得る。これに加えて、ユーザは、彼ら自身が所与のウェブ・サーフィン・セッションの間に、異なるウェブ・ページの間でナビゲートしているのにしばしば気づく。
【発明の概要】
【0003】
したがって、モバイル・デバイスを含む電子デバイスのユーザが、特定のウェブ・ページの内部のユーザの場所が、ユーザが別のウェブ・ページにナビゲートするときに、必ずしも迷うというわけではないように、ウェブ・ページの間で、それらのウェブ・ページの中の特定のユーザ定義の位置にナビゲートすることを可能にするツールを提供することが望ましい。
【0004】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータ・プログラム・コードを含む少なくとも1つのメモリとを含む装置が提供される。この少なくとも1つのメモリと、コンピュータ・プログラム・コードとは、このプロセッサを用いて、装置に、少なくとも、第1のウェブ・ページの表現をユーザに提供させ、ユーザからマークすべき第1のウェブ・ページの上の位置に関するマーキング入力を受信させ、その位置のビジュアル表現の表示を提供させ、第2のウェブ・ページの表現をそのユーザに提供させ、第2のウェブ・ページの表示の間に、ビジュアル表現を介して、ユーザからナビゲーション入力を受信させるように構成される。ここで、ナビゲーション入力の受信は、その位置において、第1のウェブ・ページの表示を引き起こす。
【0005】
ビジュアル表現は、たとえば、前記位置における前記第1のウェブ・ページのスナップショットを含むことができる。さらに、この少なくとも1つのメモリと、コンピュータ・プログラム・コードとは、プロセッサを用いて、装置に、マーカ・ボックスの表示を提供させるように構成されることができる。ここで、マーキング入力またはナビゲーション入力のうちの少なくとも1つは、マーカ・ボックスを介して受信される。いくつかの場合において、この少なくとも1つのメモリと、コンピュータ・プログラム・コードとは、プロセッサを用いて、装置に、マーカ・ボックスの中のその位置のビジュアル表現の表示を提供させるように構成されることができる。マーカ・ボックスは、複数のマーカ・ボックスを備えることができ、この少なくとも1つのメモリと、コンピュータ・プログラム・コードとは、プロセッサを用いて、装置に、複数のマーカ・ボックスを介して複数のマーキング入力を受信させるように構成されることができる。
【0006】
そのマーキング入力は、いくつかの実施形態において、第1のマーキング入力であることができる。そして、その位置は、第1の位置であることができる。この少なくとも1つのメモリと、コンピュータ・プログラム・コードとは、プロセッサを用いて、装置に、マークすべき前記第2のウェブ・ページの上の第2の位置に関してユーザから第2のマーキング入力を受信させ、第2の位置のビジュアル表現の表示を提供させるように構成されることができる。これに加えて、そのビジュアル表現は、第1のウェブ・ページまたは第2のウェブ・ページからユーザに表示されるコンテンツに重ねて提供されることができる。
【0007】
他の実施形態において、第1のウェブ・ページの表現をユーザに提供するステップと、前記ユーザからマークすべき前記第1のウェブ・ページの上の位置に関するマーキング入力を受信するステップと、位置のビジュアル表現の表示を提供するステップと、第2のウェブ・ページの表現をユーザに提供するステップと、第2のウェブ・ページの表示の間に、ビジュアル表現を介して、前記ユーザからナビゲーション入力を受信するステップと、によって、ウェブ・ページの間でナビゲーションを容易にするための方法とコンピュータ・プログラム・プロダクトとが記述される。ここで、ナビゲーション入力の受信は、その位置において、第1のウェブ・ページの表示を引き起こす。
【0008】
このビジュアル表現は、その位置における第1のウェブ・ページのスナップショットを含むことができる。さらに、いくつかのケースにおいて、その位置のビジュアル表現の表示を提供するステップは、マーカ・ボックスの表示を提供するステップを含むことができる。ここで、マーキング入力またはナビゲーション入力のうちの少なくとも1つは、マーカ・ボックスを介して受信される。前記位置のビジュアル表現の表示を提供するステップは、前記位置の前記ビジュアル表現の表示を前記マーカ・ボックスの中で提供することを含むことができる。追加的に、または、代替的に、マーカ・ボックスは、複数のマーカ・ボックスを備えることができ、ユーザからマーキング入力を受信するステップは、複数のマーカ・ボックスを介して複数のマーキング入力を受信することを含むことができる。
【0009】
いくつかの場合において、前記マーキング入力は、第1のマーキング入力であることができ、その位置は、第1の位置であることができる。第2のマーキング入力は、マークすべき前記第2のウェブ・ページの上の第2の位置に関してユーザから受信されることができる。第2の位置のビジュアル表現の表示が提供されることができる。いくつかの場合において、ビジュアル表現は、第1のウェブ・ページまたは第2のウェブ・ページから前記ユーザに表示されるコンテンツに重ねて提供されることができる。
【0010】
さらに他の実施形態において、ウェブ・ページの間でナビゲーションを容易にするための装置が提供される。この装置は、第1のウェブ・ページの表現をユーザに提供する手段と、ユーザからマークすべき第1のウェブ・ページの上の位置に関するマーキング入力を受信する手段と、その位置のビジュアル表現の表示を提供する手段と、第2のウェブ・ページの表現をそのユーザに提供する手段と、第2のウェブ・ページの表示の間に、ビジュアル表現を介して、ユーザからナビゲーション入力を受信する手段と、を備える。ナビゲーション入力の受信は、その位置において、第1のウェブ・ページの表示を引き起こすことができる。
【0011】
いくつかの実施形態において、そのビジュアル表現は、その位置における第1のウェブ・ページのスナップショットを含むことができる。追加的に、または、代替的に、その位置のビジュアル表現の表示を提供する手段は、提供するためにマーカ・ボックスの表示を提供する手段を備えることができる。ここで、マーキング入力またはナビゲーション入力のうちの少なくとも1つは、マーカ・ボックスを介して受信される。さらに、前記マーキング入力は、第1のマーキング入力であることができ、そして、その位置は、第1の位置であることができる。ここで、この装置は、マークすべき第2のウェブ・ページの上の第2の位置に関してそのユーザから第2のマーキング入力を受信する手段と、第2の位置のビジュアル表現の表示を提供する手段と、を更に備える。
【図面の簡単な説明】
【0012】
このように、本願発明の例示的な実施形態を一般的な用語で、記述したが、次に、添付の図面への参照がなされる。これは、必ずしも一定の比率描かれているというわけではない。
図1図1は、本願発明の例示的実施形態にしたがう、通信システムの1つの例を図示する。
図2図2は、本願発明の例示的実施形態にしたがう、ウェブ・ページの間でナビゲーションを容易にするための装置の概略ブロック図を図示する。
図3図3は、本願発明の例示的実施形態にしたがう、第1のウェブ・ページと空のマーカ・ボックスとが提示されたディスプレイを有するユーザ・デバイスを図示する。
図4図4は、本願発明の例示的実施形態にしたがう、ユーザがマーキング入力を提供したあとの、図3のユーザ・デバイスを図示する。
図5図5は、本願発明の例示的実施形態にしたがう、図4のマーカ・ボックスのクローズアップ・ビューを図示する。
図6図6は、本願発明の例示的実施形態にしたがう、第2のウェブ・ページが提示される図4のユーザ・デバイスを図示する。
図7図7は、本願発明の例の実施形態にしたがう、ウェブ・ページの間でナビゲーションを容易にする方法のフローチャートを図示する。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本願発明のいくつかの例示的実施形態は、次に、添付の図面を参照して、以下で、より完全に記載される。そのいくつかにおいて、しかし、すべてではないが、本願発明の実施形態が示される。実際に、本願発明の種々の例示的実施形態は、多くの異なる形で具体化することができる。そして、ここに述べられる実施形態に限られているように解釈されてはならない。むしろ、これらの例示的実施形態は、この発表が適用できる法的要求を満たすように、提供される。以下を通して、同様の参照番号は、同様の要素を参照する。ここに使われるように、「データ」、「コンテンツ」、「情報」の用語、および、同様の用語は、本願発明の実施形態にしたがって、送信され、受信され、および/または、格納されることが可能なデータを指すために、互換的に用いることができる。したがって、そのような用語の使用が、本願発明の実施形態の要旨および範囲を制限するためであるととってはならない。
【0014】
加えて、ここに使われるように、「回路(circuitry)」という用語は、(a)ハードウェアのみの回路インプリメンテーション(例えばアナログおよび/またはディジタル回路だけのインプリメンテーション)(b)回路と、装置にここに記述される1つ以上の機能を実行させるように一緒に動作する1つ以上のコンピュータで読取り可能メモリに格納されるソフトウェアやファームウェア命令を備えるコンピュータ・プログラム・プロダクトとの組合せ、および、(c)回路、例えば、たとえソフトウェアまたはファームウェアが物理的に存在しないとしても動作のためにソフトウェアまたはファームウェアを要求するマイクロプロセッサ、または、マイクロプロセッサの部分を指す。この「回路」の定義は、すべての請求項を含んで、ここにおけるすべてのこの用語「回路」の使用に適用される。さらなる例として、ここに使われるように、用語「回路」は、また、1つ以上のプロセッサやその部分、そして、付随的なソフトウェアやファームウェアを備えるインプリメンテーションを含む。他の例として、ここで用いられる用語「回路」は、また、たとえば、モバイル電話に対するベースバンド集積回路、または、応用プロセッサ集積回路、または、サーバにおける同様な集積回路、携帯電話ネットワーク・デバイス、他のネットワーク・デバイス、その他のコンピューティング・デバイスを含む。
【0015】
ここに規定されるように、物理的ストレージ・メディア(例えば、揮発性あるいは揮発性メモリ・デバイス)を指す「コンピュータ読取り可能媒体」は、電磁気信号を指す「コンピュータ読取り可能伝送媒体」と区別することができる。
【0016】
上記したように、携帯デバイスなどのデバイスの上で、ウェブサイトにアクセスしてウェブページ・コンテンツを見ることは、ユーザにとって一般的である。これらは、比較的小さなディスプレイを有する。モバイル・デバイスのディスプレイのサイズ、および、特定のウェブ・ページの上でアクセスできる大量のコンテンツのために、ウェブページ・コンテンツの一部分だけが、任意の所与の時間にディスプレイの上で、見られる。ユーザは、したがって、追加的な「オフ・スクリーン」コンテンツを見るために、ウェブ・ページの上部から下にスクロールする必要があり得る。
【0017】
これに加えて、ユーザが、時々、特定のウェブ・ページからのコンテンツを消費しているときに(例えば、「ウェブ・サーフィン」をしている間に)他のウェブ・ページにナビゲートすることが必要、あるいは、望ましい。例えば、ユーザが、ニュース記事ウェブ・ページを読んでいることがあり得る、そして、ハイパーリンクに関連するそのテキストの中の特定の用語についてより多くを学ぶことを望むことがあり得る。そのハイパーリンクを選択することによって、ユーザは、別のウェブ・ページ(例えば、同じウェブサイトの中で、または、異なるウェブサイトで)につれていかれることがあり得る。したがって、ユーザが消費していた(この例ではニュース記事)最初のウェブ・ページからのコンテンツは、スクリーンの上にはもはや表示することができない。最初のウェブ・ページからナビゲートされて離れると、そのコンテンツの消費を再開するのに最初のウェブ・ページへの戻るために、ユーザは、ウェブ・ブラウザ履歴のなかで、ブックマークで、あるいは、ユーザ自身の記憶のなかで、最初のウェブ・ページのURL(Uniform Resource Locator)を手動で捜すことを強制され得る。履歴から示されたリンクを選択するときに、対応するブックマークを選択して、または、メモリから、ユーザのウェブ・ブラウザのヘッダにおけるURLフィールドに URLをタイプして、ユーザは、最初のウェブ・ページをアクセスして、見ることができる。しかしながら、従来の方法では、ウェブページ・コンテンツのこの位置は、ユーザが以前に離れて去ったウェブ・ページにおいてユーザが適切な位置にスクロールする必要があるように、通常、リセットされる。したがって、上記の例を続けると、ユーザは、ユーザが、残りのコンテンツを消費することができるように、そのニュース記事から離れてナビゲートされたハイパーリンクを選択したスポットへのスクロールによって、最初のウェブ・ページを離れ去ったところを見つけなければならない。
【0018】
複数のウェブ・ページにわたるコンテンツを消費するユーザに対して、どこで、ユーザが、同じウェブ・ページの内で、または、異なるウェブ・ページの上で、異なる位置の間でスイッチングするのかについて、従来の技術は、ユーザに所望のナビゲーションおよび、再ポジショニング動作を達成するために、複数の入力を提供することを要求する。これは、ユーザにとって厄介でもあり、時間がかかることでもある。そして、いくつかのケースにおいて、ユーザに、前に消費されたコンテンツを読ませ、同時に、そのコンテンツの部分をミスさせる。ユーザが離れたウェブ・ページ上の位置を忘れ、そのウェブ・ページの消費のどこを取り上げるべきかについて最良の推測をしなければならないときなどである。
【0019】
したがって、本願発明の例示的実施形態は、ユーザが第1のウェブ・ページに位置をマークし、第2のウェブ・ページにナビゲートすることを可能にすることによって、第2のウェブ・ページから第1のウェブ・ページの上のマークされた位置に直接ナビゲートして戻る能力を維持しながら、異なるウェブ・ページの間でナビゲーションを容易にするためのメカニズムを提供する。言い換えると、消費されている特定のウェブ・ページにおいてユーザの位置をマークすることによって、簡単、効率的で、正確な方法で、ユーザは、他のウェブ・ページに自由にナビゲートすることができ、最初のウェブ・ページのユーザがマークした特定の位置につれていかれることができる。
【0020】
次に、図1をみると、それは1つの例示的実施形態を提供する、本願発明の実施形態から利益を得るモバイル端末10のブロック図が、図示される。しかしながら、モバイル端末10は、図示され、そして、以下に記述されるように、本願発明の実施形態から利益を得ることができるデバイスの1つのタイプの単なる例であることが理解されるべきである。したがって、本願発明の実施形態の範囲を制限するものであるととってはならない。このように、ディジタル・アシスタント(PDA)、携帯電話、ページャ、モバイル・テレビジョン、ゲーム・デバイス、ラップトップ・コンピュータ、カメラ、タブレット・コンピュータ、タッチ・サーフィス、ウェアラブル・デバイス、ビデオ・レコーダー、オーディオ/ビデオ・プレーヤー、ラジオ、電子ブック、ポジショニング・デバイス(例えば、グローバル・ポジショニング・システム(GPS)デバイス)、または、前述の任意の組合せ、そして、音声およびテキスト通信システムの他のタイプなどのモバイル端末の多数のタイプは、本願発明の実施形態をすぐに使用することができるけれども、固定(非移動式の)電子デバイスを含む他のデバイスは、また、いくつかの例示的実施形態を使用することができる。
【0021】
モバイル端末10は、トランスミッタ14およびレシーバ16との動作可能な通信における、アンテナ12(または複数のアンテナ)を含むことができる。モバイル端末10は、プロセッサ20またはる他の処理デバイス(例えば、図2のプロセッサ70)などの装置を更に含むことができる。これは、トランスミッタ14およびレシーバ16のそれぞれからの信号の提供、および、信号の受領をコントロールする。その信号は、適用可能なセルラ・システムのエア・インタフェース標準にしたがって、信号伝達情報、そして、また、ユーザのスピーチ、受信データやユーザ生成データを含むことができる。代替(または追加)として、モバイル端末10は、非セルラ通信メカニズムにしたがって、動作する能力がある。例えば、モバイル端末10は、無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)、または、他の通信ネットワークの中で、通信の能力がある。
【0022】
いくつかの実施形態において、プロセッサ20は、モバイル端末10の音声および論理機能をインプリメントするための望ましい回路を含むことができる。例えば、プロセッサ20は、ディジタル信号プロセッサ・デバイス、マイクロ・プロセッサ・デバイス、種々のアナログ・ディジタル・コンバータ、ディジタル・アナログ・コンバータ、および、他のサポート回路を備えることができる。モバイル端末10のコントロールおよび信号処理機能は、それぞれの能力によってこれらのデバイスの間で割り当てられる。このようにプロセッサ20は、また、変調と伝送に先立って、メッセージおよびデータを畳み込み的に符号化して、インタリーブする機能を含むことができる。プロセッサ20は、さらに、内部の音声符合化装置を含むことができ、および、内蔵データモデムを含むことができる。さらに、プロセッサ20は、1つ以上のソフトウェア・プログラムを動作させるための機能を含むことができる。これは、メモリに格納することができる。例えば、プロセッサ20は、従来のウェブ・ブラウザなどの接続プログラムを操作することができる。接続プログラムは、つぎに、モバイル端末10が、例えば、ワイヤレス・アプリケーション・プロトコル(WAP)、ハイパーテキスト・トランスファー・プロトコル(HTTP)やその他にしたがう、位置ベースのコンテンツや他のウェブページ・コンテンツなどのウェブ・コンテンツを送信および受信することを可能にすることができる。
【0023】
モバイル端末10は、また、従来のイヤホンまたはスピーカ24、リンガー22、マイクロフォン26、ディスプレイ28、およびユーザ入力インタフェースなどの出力デバイスを含むユーザ・インタフェースを備えることができる。それらのすべてがプロセッサ20に結合される。ユーザ入力インタフェースは、モバイル端末10が、データを受信するのを可能にし、キーパッド30、タッチ・スクリーン・ディスプレイ(ディスプレイ28はそのようなタッチ・スクリーン・ディスプレイの例を提供している)、あるいは、他の入力デバイスなどモバイル端末10がデータを受信きるようにする任意の数のデバイスを含むことができる。キーパッド30を含む実施形態において、キーパッド30は、従来の数字(0−9)および関連キー(#、*)、および、モバイル端末10を動作させるための他のハード・ソフト・キーを含むことができる。代替的に、または、追加的に、キーパッド30は、従来のQWERTYキーパッド配置を含むことができる。キーパッド30は、また、関連機能を有する種々のソフト・キーを含むことができる。これに加えて、あるいは、代替的に、モバイル端末10は、ジョイスティックまたは、他のユーザ入力インタフェースなどインタフェース・デバイスを含むことができる。タッチ・スクリーン・ディスプレイを使用しているいくつかの実施形態は、以下でさらに記載されるように、キーパッド30、および任意の、または、すべてスピーカ24、リンガー22、およびマイクロフォン26全体を省略することができる。モバイル端末10は、さらに、検出可能出力として機械の振動を選択的に提供することと並んで、モバイル端末10を動作させるために要求される種々の回路を動かすために振動バッテリー・パックなどのバッテリー34を含む。
【0024】
モバイル端末10は、ユーザ識別モジュール(UIM)38を更に含むことができる。UIM38は、典型的には、プロセッサが組み込まれたメモリ・デバイスである。UIM38は、たとえば、加入者識別モジュール(SIM)、汎用集積回路カード(UICC)、汎用加入者識別モジュール(USIM)、取り外し可能ユーザ識別モジュール(R−UIM)、などを含むことができる。UIM38は、典型的には、携帯加入者を関する情報要素を格納する。UIM38に加えて、モバイル端末10は、メモリを備えることができる。例えば、モバイル端末10は、一時的なデータ記憶のためのキャッシュ領域を含む揮発性ランダム・アクセス・メモリー(RAM)などの揮発性メモリ40を含むことができる。モバイル端末10は、また、他の不揮発性メモリ42を含むこともできる。これは、埋め込むことができ、あるいは、取り外し可能でありえる。これらメモリは、モバイル端末10により、モバイル端末10の機能をインプリメントするのに使用される多くの情報の部分およびデータのいずれでも格納することができる。
【0025】
本願発明の例示的実施形態は、次に、図2を参照して記述される。これは、ウェブ・ページの間でナビゲーションを容易にするための装置50の特定の要素を表している。図2の装置50を、たとえば、図1のモバイル端末10で使用することができる。しかしながら、図2の装置50は、携帯や固定の両方の種々の他のデバイスに関連して使用することもできることに留意する。したがって、本願発明の実施形態は、図1のモバイル端末10などのデバイスの上のアプリケーションに制限されてはならない。例えば、装置50は、パソコン、タブレット、モバイル電話、または他のユーザ端末に使用できる。さらに、いくつかのケースにおいて、装置50の部分またはすべては、サーバまたは他のサービス・プラットホームなどの固定デバイスの上にあることができる。また、コンテンツは、(サーバ/クライアント関係を介して)その固定デバイスにおいて起こる処理に基づいて、ユーザ端末(例えば、モバイル端末10)などの遠隔デバイスの上で提示することができる。
【0026】
また、図2は、ウェブ・ページの間でナビゲーションを容易にするための装置50の構成の1つの例を図示しているが、多数の他の構成を、また、本願発明の実施形態をインプリメントするのに使用することができることに留意する。このように、いくつかの実施形態において、デバイス、または、要素が、互いに通信しているものとして示されているが、以下では、そのようなデバイスまたは要素は、同じデバイスまたは要素の中で、実現可能であると考えなければならない。したがって、通信において示されるデバイスまたは要素は、代替的に、同一のデバイスの部分または要素であるとして理解されるべきである。
【0027】
次に、図2を参照すると、装置50は、プロセッサ70、ユーザ・インタフェース・トランシーバ72、通信インタフェース74、および、メモリ・デバイス76を含む、または、さもなければ、それらと通信を行っていることがあり得る。いくつかの実施形態において、プロセッサ70(および/または、コプロセッサまたは、プロセッサ70を助ける、または、さもなければ、それと関連する他のどの処理回路)は、装置50のコンポーネントの間で情報をパスするために、バスを介してメモリ・デバイス76と通信を行っていることができる。メモリ・デバイス76は、たとえば、1つ以上の揮発性および/または不揮発性メモリを含むことができる。言い換えると、たとえば、メモリ・デバイス76は、マシン(例えば、プロセッサ70のようなコンピューティング・デバイスなど)で検索可能であるデータ(例えば、ビット)を格納するように構成されたゲートを備える電子ストレージ・デバイス(例えば、コンピュータ読取り可能ストレージ・メディアなど)であることができる。メモリ・デバイス76は、装置が本願発明の例示的実施形態にしたがって、種々の機能を実行することを可能にするために、情報、データコンテンツ、アプリケーション、命令、その他を格納するように構成することができる。例えば、メモリ・デバイス76は、プロセッサ70によって処理するために、入力データをバッファするように構成されることができる。追加的に、または、代替的に、メモリ・デバイス76は、プロセッサ70による実行のための命令を格納するように構成されることができる。
【0028】
装置50は、いくつかの実施形態において、モバイル端末(例えば、モバイル端末10)、または、固定通信デバイス、または、本願発明の例示的実施形態を使用するように構成される計算デバイスであることができる。しかしながら、いくつかの実施形態において、装置50は、チップとしてまたはチップ・セットとして具体化することができる。言い換えると、装置50は、材料、コンポーネントや、構造アセンブリ上の配線(例えば、ベースボード)を含む1つ以上の物理パッケージ(チップなど)を含むことができる。構造アセンブリは、強度、サイズの保全、および/またはそこに含まれるコンポーネント回路に対する電気的インタラクションの制限を提供することができる。装置50は、したがって、いくつかのケースにおいて、単一チップ、あるいは、チップ上の単一「システム」として本願発明の実施形態をインプリメントするように構成されることができる。このため、いくつかのケースにおいて、チップまたはチップ・セットは、ここに記述される機能を提供するための、1つ以上の動作を実行するための手段を構成することができる。
【0029】
プロセッサ70は、いくつかの異なる方法において、具体化することができる。例えば、プロセッサ70は、コプロセッサ、マイクロプロセッサ、コントローラ、ディジタル信号処理装置(DSP)、DSPを有する、または、有さない処理要素、または、例えば、ASIC(application specific integrated circuit)、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)、マイクロコントローラ・ユニット(MCU)、ハードウェア・アクセラレータ、特殊目的コンピューター・チップ、その他などの集積回路を含む種々の他の処理回路などの1つ以上の種々のハードウェア処理手段として、具体化することができる。このように、いくつかの実施形態において、プロセッサ70は、独立して実行するように構成される1つ以上の処理コアを含むことができる。マルチコア・プロセッサは、単一の物理パッケージの内でマルチプロセッシングを可能にすることができる。追加的に、または、代替的に、プロセッサ70は、命令の独立した実行、パイプライン化やマルチスレッディングを可能にするためにバスを介してタンデムに構成されるプロセッサを含むことができる。
【0030】
例示的実施形態において、プロセッサ70は、メモリ・デバイス76に格納された、または、さもなければ、プロセッサ70にアクセスできる命令を実行するように構成することができる。代替的に、または、追加的に、プロセッサ70は、ハード・コードされた機能を実行するように構成することができる。このように、ハードウェアでまたはソフトウェア方法で構成されるか、あるいは、その組合せによって、構成されるかにかかわらず、プロセッサ70は、本願発明の実施形態にしたがって、動作を実行することができ、それに応じて構成されている、(例えば、物理的に回路に具体化された)エンティティを表現することができる。したがって、たとえば、プロセッサ70が、ASIC、FPGAその他として具体化されるとき、プロセッサ70は、ここに記述される動作の遂行するために特に構成されたハードウェアであることができる。代替的に、もう一つの例としてあげると、プロセッサ70が、ソフトウェア命令の実行器として具体化されるとき、その命令は、その命令が実行されるときに、特にプロセッサ70をここに記述されるアルゴリズムや動作を実行するように構成することができる。しかしながら、いくつかのケースにおいて、プロセッサ70は、ここに記述されるアルゴリズムや動作を実行するための命令によってプロセッサ70の更なる構成により、本願発明の実施形態を使用することに適している特定のデバイス(例えば、モバイル端末またはネットワーク・デバイス)のプロセッサであり得る。プロセッサ70は、とりわけ、クロック、演算ロジック・ユニット(ALU)、および、プロセッサ70の動作をサポートするように構成された論理ゲートを含むことができる。
【0031】
一方、通信インタフェース74は、ネットワーク、および/または、装置50と通信している、いかなる他のデバイスまたはモジュールから/に、データを受信および/または送信するように構成された、ハードウェアあるいは、ハードウェアとソフトウェアとの組合せのいずれかで実現されたデバイスまたは回路などのいかなる手段でもあり得る。この点については、通信インタフェース74は、たとえば、アンテナ、および、無線通信ネットワークとの通信を可能にするためのサポートしているハードウェアやソフトウェアを含むことができる。追加的に、または、代替的に、通信インタフェース74は、アンテナを介して信号を送信させる、あるいは、アンテナを介して受信した信号を取り扱うためにアンテナとインタラクトするための回路を含むことができる。いくつかの環境において、通信インタフェース74は、代替的に、あるいは、追加的に、有線通信をサポートする。このように、たとえば、通信インタフェース74は、ケーブル、ディジタル加入者線(DSL)、USB(universal serial bus)、または、他のメカニズムを介した通信をサポートするために、コミュニケーション・モデムや他のハードウェア/ソフトウェアを含むことができる。
【0032】
ユーザ・インタフェース・トランシーバ72は、ユーザ入力の表示を受信するために、および/または、オーディオ、ビデオ、メカニカル、あるいは、他の出力を、ユーザに提供させるために、プロセッサ70と通信状態にあることができる。このように、ユーザ・インタフェース・トランシーバ72は、たとえば、キーボード、マウス、ジョイスティック、ディスプレイ、タッチ・スクリーン、タッチ領域、ソフト・キー、マイク、スピーカ、または、他の入出力メカニズムを含むことができる。代替的に、または、追加的に、プロセッサ70は、たとえば、スピーカ、リンガー、マイクロフォン、ディスプレイ、その他の1つ以上のユーザ・インタフェース要素の少なくともいくつかの機能を制御するように構成されるユーザ・インタフェース回路を含むことができる。プロセッサ70やプロセッサ70を備えるユーザ・インタフェース回路は、プロセッサ70がアクセスできるメモリ(例えば、メモリ・デバイス76、その他)に格納された(例えば、ソフトウェアやファームウェアなどの)コンピュータ・プログラム命令を通して1つ以上のユーザ・インタフェース要素のうちの1つ以上の機能をるコントロールように構成することができる。
【0033】
次に、図3をみると、一般に、装置50(図2に示される)が、提供される。例えば、タッチ・スクリーン・ディスプレイなどのディスプレイ28を有するか、さもなければディスプレイに接続した図1のモバイル端末10(例えば携帯電話)により実現される装置などである。以上のとおり、この装置は、少なくとも1つのプロセッサ(例えば、図2のプロセッサ70)、および、コンピュータ・プログラム・コードを含む少なくとも1つのメモリ(例えば、図2のメモリ・デバイス76 )を備えることができる。その少なくとも1つのメモリと、そして、コンピュータ・プログラム・コードとは、プロセッサで、装置に、ユーザに第1のウェブ・ページ100の表示を提供させるように構成することができる。図3の表された例において、たとえば、ユーザが、ベン・アフレック(Ben Affleck)の映画アルゴー(Argo)に関するフランスのオンラインのニュースソースからの記事を眺めることができる。ユーザが記事をもっと読んでいくと、ユーザは、表示することができず、「スクリーン外(off−screen)」(例えば、スクリーンの中にフィットし、ユーザに見える記事の部分の「下(below)」)にある記事の部分を見るために、(例えば、スクロール・バー102を使用して)そのページを下へスクロールすることが必要になりえる。
【0034】
ユーザがページをスクロールすると、ウェブ・ページの上のユーザの位置は、変化する。スクロール・バー102の位置は、たとえば、ウェブ・ページ内のユーザの位置の指標であり得る。この例においては、映画アルゴーについての記事を読むプロセスにおいて、ユーザが、俳優ベン・アフレックによって彼自身が興味をそそられるのに気づくことができ、そして、アフリックの人生についてもっと学びたいと望むことができる。したがって、この例においては、ユーザが、図6に示されるように、ベン・アフレックの伝記を提供する第2のウェブ・ページ110にナビゲートすることができる。ベン・アフレックの人生について読んだ後に、しかしながら、ユーザが、例えば、ユーザが第2のウェブ・ページにナビゲートする前に離れ去った所の第1のウェブ・ページ100の上での位置を拾い上げて、映画アルゴーについての記事を読み終えたいと望むことがあり得る。
【0035】
したがって、いくつかの実施形態において、その少なくとも1つのメモリと、そして、コンピュータ・プログラム・コードは、前記プロセッサで、装置に、マークされるべき第1のウェブ・ページ100の位置に関して、ユーザからマーキング入力を受信させるように更に構成することができる。再び、図3に戻ると、たとえば、いくつかの実施形態で、少なくとも1つのメモリと、そして、コンピュータ・プログラム・コードは、前記プロセッサで、装置に、マーカ・ボックス120の表示を提供させるように構成することができる。いくつかのケースにおいて、マーキング入力は、マーカ・ボックス120を介して、受信されることができる。例えば、ユーザは、マーキング入力を提供するためにマーカ・ボックス120の内側でクリックすることができる。その結果、第1のウェブ・ページ(例えば、表示されたウェブ・ページ)の範囲内でのユーザの現在位置が、他のウェブ・ページをサーフィンした後にナビゲートすることをユーザが望むことができる位置としてマークされる。代替的に、ユーザは、マーカ・ボックス120の中で、「ロング・タップ(long tap)」の形でマーキング入力を提供することができる。ロング・タップ操作は、たとえば、ユーザがタッチ・スクリーン・ディスプレイを予め設定された時間より長い(例えば、短い0.5秒のタップと対比して、3秒の期間のタッピング)コンタクトの所要時間で(例えば、ユーザの指とディスプレイとの間で)タップするとき、達成できる。
【0036】
少なくとも1つのメモリと、そして、コンピュータ・プログラム・コードは、プロセッサで、装置に、(例えば、マーキング入力の提供を通して)ユーザによってマークされた位置のビジュアルの表現の表示を提供させるように構成することができる。例えば、いくつかのケースにおいて、ビジュアル表現130は、図4に示されるように、マークされた位置において第1のウェブ・ページのスナップショットを含むことができる。図4および図5に表されるように、いくつかの実施形態において、少なくとも1つのメモリと、そして、コンピュータ・プログラム・コードは、プロセッサで、装置に、マーカ・ボックス120の中でビジュアル表現130の表示を提供させるように構成することができる。他のケースにおいて、しかしながら、ビジュアル表現は、マーカ・ボックスの中で提示されることができない。いくつかの場合において、ビジュアル表現は、ウェブ・ページの内でマークされた位置に対応する(例えば、マーカ・ボックスの上端および下端に対してなど)マーカ・ボックスの中で位置をマークしている水平線または他の印で(例えば、会社ウェブサイトのロゴまたはサーチ・エンジン・ロゴなど)ウェブ・ページのタイトル・アイコンの描写など、ウェブ・ページと位置の簡略表現であることがあり得る。さらに他のケースで、ウェブ・ページのより一般的な識別を、第1の、第2の、あるいは、第3の訪問したウェブ・ページに対応する数字(1、2、3その他)または、文字(A、B、Cその他)などのビジュアル表現として示すことができる。
【0037】
更にまた、いくつかの実施形態において、マーカ・ボックス120は、いくつかのマーカ・ボックスを含むことができる。図3図6において、たとえば、3つのマーカ・ボックス120が、提示される。したがって、いくつかのケースにおいて、少なくとも1つのメモリと、そして、コンピュータ・プログラム・コードは、プロセッサで、装置に、複数のマーカ・ボックス120を介して複数のマーキング入力を受信させるように構成することができる。このようにして、ユーザは、1つ、2つ、または、3つのウェブ・ページの上で(この例では)3つの位置をマークすることができる。各々の位置が、マーカ・ボックスの中で、視覚的に表現される。図5は、たとえば、3つのボックス120a、120b、120cを有する図4のマーカ・ボックス120のクローズアップ・ビューを示す。図5に描かれた例において、ユーザは、1つの位置だけをマークした。これは、マーカ・ボックス120aにおいて視覚的に表現される。したがって、この例においては、ユーザは、2つ以上の位置まで、マークすることができる。ボックス120aに表現された同一のウェブ・ページにあるか、あるいは、他の、異なるウェブ・ページにあるか、のいずれかである。そして、ユーザがマークする各々の位置は、残りの2つのマーカ・ボックス120b、120cにおいて視覚的に表現することができる。
【0038】
再び、図4に戻ると、たとえば、第1のウェブ・ページ(例えば、ベン・アフレックの映画アルゴーに関するウェブ・ページ)においてユーザの現在位置をマークした後に、ユーザが、ベン・アフレックの人生(この例では)についてより多くを読むために、第2のウェブ・ページにナビゲートすることに決めることができる。したがって、少なくとも1つのメモリと、そして、コンピュータ・プログラム・コードは、プロセッサで、装置に、図6に示されるように、ユーザに第2のウェブ・ページの表現110を提供させるように構成することができる。少なくとも1つのメモリと、そして、コンピュータ・プログラム・コードは、プロセッサで、装置に、第2のウェブ・ページ110の表示の間に、ビジュアル表現を介して、ユーザからナビゲーション入力を受信させるように構成することができる。そして、ナビゲーション入力の受信は、ユーザによってマークされた位置で第1のウェブ・ページ100の表現を引き起こすことができる。このようにして、一旦、ユーザが、第2のウェブ・ページ110を済ませて、第1のウェブ・ページ100にナビゲートして戻りたいときに、ユーザは、ナビゲーション入力を提供することができる。これは、第1のウェブ・ページを、ユーザがマークした位置に表示させる。したがって、描かれた例において、ナビゲーション入力の受信は、図6に示されたウェブ・ページおよび位置から、図4に示されたウェブ・ページおよび位置へ、ユーザをナビゲートすることができる。
【0039】
いくつかの実施形態において、たとえば、ナビゲーション入力は、マーカ・ボックス120や提供されたビジュアル表現(例えば、スナップショット画像)を介して受信することができる。したがって、図6を参照すると、ユーザは、マーカ・ボックス120のトップ・ボックスにおいて示されるマークされた位置において、第1のウェブ・ページのスナップショットをクリックするか、さもなければ選択することによって、描かれた例において、ナビゲーション入力を提供することができる。ユーザがナビゲートすることを望むマークされた位置のビジュアル表現を選択することは、ユーザが、第1のウェブ・ページの内で位置を調節する必要がない、むしろ、ユーザがそのウェブ・ページの内で離れ去った所に、すでに置かれているように、マークされた位置に(例えば、第2のウェブ・ページの場所に)第1のウェブ・ページを提示させことができる。
【0040】
上記したように、ユーザから受信されたマーキング入力は、いくつかのケースにおいて、第1のマーキング入力であることがあり得る。そして、マークされた位置は、第1の位置であることがあり得る。その少なくとも1つのメモリと、そして、コンピュータ・プログラム・コードは、プロセッサで、装置に、マークされるべき第2のウェブ・ページの第2の位置に関して、ユーザから第2のマーキング入力を受信させ、第2の位置のビジュアル表現の表示を提供させるように構成することができる。例えば、第2のウェブ・ページの上の第2の位置のビジュアル表現は、(例えば、図5のマーカ・ボックス120bにおいて表示されるスナップショットなど)マーカ・ボックス120の第2のボックスにおいて表示される第2のウェブ・ページ内のユーザの位置のスナップショットであることができる。したがって、いくつかの実施形態において、ユーザが、以前、(例えば、第1のウェブ・ページの内の第1の位置など)1つのウェブ・ページについて位置をマークしたならば、また、その後に、同じウェブ・ページまたは第2の、異なるウェブ・ページの内で、第2の位置をマークしたいと望むならば、ユーザは、複数のマーカ・ボックス120が描かれたように提供される実施形態においては、空のマーカ・ボックス(例えば、ボックス120Bまたは120c)を選択することができる。それによって、マーキング入力を提供し、そして、ビジュアル表現が選択された(空の)ボックスの中で提供されるという結果になる。いくつかの場合において、しかしながら、ユーザは、以前にマークされた位置のビジュアル表現をすでに含むマーカ・ボックス120aを介して、(例えば、第2のウェブ・ページの内の第2の位置に関して)第2のマーキング入力を提供することができる。この場合において、以前にマークされた位置(例えば、第1の位置)は、マークされている位置(例えば、第2の位置)と入れ替えられることができ、そして、新たにマークされた位置のビジュアル表現は、以前にマークされた位置のビジュアル表現の場所に表示することができる。それによって、以前のマーキングを削除または除去する。
【0041】
図において示されるように、いくつかのケースにおいて、ビジュアル表現は、第1のウェブ・ページまたは第2のウェブ・ページからユーザに表示されているコンテンツに重ねて提供することができる。例えば、マーカ・ボックス120は、図3図6に関して上で記載されたように、例えば、浮動マーカ・ボックスを用いてウェブページ・コンテンツに重ねて提示することができる。したがって、そのような実施形態においては、ユーザが、ページをスクロール・アップまたはスクロール・ダウンすると、マークされた位置のマーカ・ボックス120やスナップショットなどのビジュアル表現は、マーカ・ボックス120の後ろに提示されたコンテンツがユーザのスクロールに応じて動く間、スクリーン上の同じ位置で、常に表示されるように、「浮動(float)」することができる。ユーザが、1つのウェブ・ページから次のものに、ナビゲートすると、そのビジュアル表現(例えば、マーカ・ボックス120の中で提示されるスナップショット)は、ユーザが、いくつかの実施形態において、消費されているウェブ・ページまたはウェブページ・コンテンツにかかわらず、マーカ・ボックスを介して、マーキング入力やナビゲーション入力を提供することができるように、ユーザのデバイスのディスプレイの上で提示を続けることができる。
【0042】
いくつかの実施形態において、アレイまたはデータベースなどのデータ構造は、ユーザからマーキング入力の受信に応答して、ウェブ・ページの位置およびその位置に表示されたウェブ・ページのサムネイル画像と並んで、ユーザに提示される(例えば、第1のウェブ・ページなど)ウェブ・ページのURLを格納するのに用いることができる。この格納された画像は、上記したように、その位置のビジュアル表現として(例えば、マーカ・ボックスの中で)提示することができる。更にまた、いくつかの実施形態において、ユーザは、所望のように、マーカ・ボックスを可視的に(例えば、ディスプレイの上で提示して)、または、非可視的(例えば、ディスプレイの上で提示されない)にすることができることができる。例えば、「マーカ・ボタン」またはオプションなどのウィジェットを、ユーザに提供することができる。ユーザによる選択は、ユーザへのマーカ・ボックスの表現になり、結果として、マーカやナビゲーション入力の受信を可能にする機能のアクティブ化となる。
【0043】
受信したナビゲーション入力に応じて、ユーザがマークされた位置のビジュアル表現を選択するとき(例えば、ユーザがナビゲートしたいと思うウェブ・ページと位置に対応するマーカ・ボックスで提示されるスナップショットのクリック)など、選択されたビジュアル表現に対応する格納されたURLは、アクセスすることができ、そして、それぞれのウェブ・ページにナビゲートするのに使用することができる。この格納された位置は、また、アクセスし、格納された位置を反映するように(例えば、ページを下へスクロールするなど)ウェブ・ページの表現を調節するために、使用することができる。
【0044】
代替的に、マーキング入力がユーザから受信されるとき、マークされたウェブ・ページは、ローカル・ページとして保存され、そして、アンカーを、マークされた位置におけるページの内に追加することができる。アンカー(例えば、アンカー識別子など)は、データベースなどに格納することができる。このようにして、ユーザが(例えば、ユーザがナビゲートしたいと思うウェブ・ページと位置に対応するマーカ・ボックスで提示されるスナップショットのクリックなど)マークされた位置のビジュアル表現を選択するときなどの、ナビゲーション入力が受信されるとき、ローカルに格納されたウェブ・ページの保存されたURL、および、アンカーIDは、そのアンカーに対応するマークされたウェブ・ページの内で、ユーザが正しいウェブ・ページおよび位置につれていかれるように、アクセスし、ナビゲートすることができる。
【0045】
図7は、本願発明の例示的実施形態にしたがう、システム、方法、および、コンピュータ・プログラム製品のフローチャートを図示する。フローチャートの各々のブロック、および、フローチャートの中のブロックの組合せは、例えば、ハードウェア、ファームウェア、プロセッサ回路、および/または、1つ以上のコンピュータ・プログラム命令を含むソフトウェアの実行に結びついた他のデバイスなど種々の手段で、インプリメントすることができることが理解される。例えば、上に記述された1つ以上の手続きは、コンピュータ・プログラム命令により具体化することができる。この点については、上述の手続きを具体化するコンピュータ・プログラム命令は、本願発明の例示的実施形態を使用した装置のメモリ・デバイスにより格納することができ、装置のプロセッサにより実行することができる。理解されるように、そのような任意のコンピュータ・プログラム命令は、結果としてのコンピュータ、または、他のプログラム可能な装置がフローチャート・ブロックで特定された機能をインプリメントするように、マシンを生成するために、コンピュータの上へ、または、(例えば、ハードウェアなどの)他のプログラム可能な装置にロードされることができる。これらのコンピュータ・プログラム命令は、また、コンピュータ読取り可能メモリに格納された命令が、フローチャート・ブロックの中で特定される機能のインプリメントを実行する製造の物品を生産するように、特定の態様で機能するように、コンピュータまたは他のプログラム可能な装置に指示することができるコンピュータ読取り可能メモリの中に保存することができる。コンピュータ・プログラム命令は、また、コンピュータで実行される一連の動作を引き起こすためにコンピュータまたは、他のプログラム可能な装置、または、コンピュータまたは他のプログラム可能な装置の上で実行する命令が、フローチャート・ブロックの中で特定される機能をインプリメントするための動作を提供するように、コンピュータ・インプリメントされたプロセスを生じるために他のプログラム可能な装置の上へロードされることもできる。
【0046】
したがって、フローチャートのブロックは、特定の機能を実行するための手段の組合せ、特定された機能を実行するための動作の組合せ、および、特定された機能を実行するためのプログラム命令手段をサポートする。1つ以上のフローチャートのブロック、そして、フローチャートにおけるブロックの組合せを、特定された機能を実行する特殊目的ハードウェア・ベースの計算機システムにより、または、特殊目的ハードウェアおよびコンピュータ命令の組合せにより、インプリメントすることができることも、また、理解される。
【0047】
この点については、ウェブ・ページの間でナビゲーションを容易にするための方法の1つの例示的実施形態は、図7に示される。図7は、ブロック200において、第1のウェブ・ページの表現をユーザに提供するステップと、ブロック210において、前記ユーザからマークすべき第1のウェブ・ページの上の位置に関するマーキング入力を受信するステップと、ブロック220において、その位置のビジュアル表現の表示を提供するステップを含む方法の例示的実施形態を描く。以上のとおり、この方法の実施形態は、ブロック230でユーザに第2のウェブ・ページの表現をさらに提供することができる。また、ブロック240において、第2のウェブ・ページの表示の間のビジュアル表現を介して、ユーザからナビゲーション入力を受信することができる。ナビゲーション入力の受信は、したがって、ユーザによってマークされた位置で第1のウェブ・ページを表示を引き起こすことができる。
【0048】
図面を参照して上で記載したように、いくつかのケースにおいて、ビジュアル表現は、その位置における第1のウェブ・ページのスナップショットを含むことができる。さらに、いくつかの実施形態において、マーカ・ボックスを、提示することができ、マーキング入力またはナビゲーション入力のうちの少なくとも1つは、マーカ・ボックスを介して受信することができる。その位置のビジュアル表現は、上記したように、マーカ・ボックスの中に提示されることができる。更にまた、いくつかのケースにおいて、マーカ・ボックスは、複数のマーカ・ボックスを含むことができ、複数のマーキング入力を、複数のマーカ・ボックスを介して、受信することができる。
【0049】
いくつかの実施形態において、マーキング入力は、第1のマーキング入力であることができ、そして、その位置は、第1の位置であることができる。マークされるべき第2のウェブ・ページの第2の位置に関する第2のマーキング入力は、したがって、ユーザから受信することができ、そして、第2の位置のビジュアル表現を、(例えば、同一のまたは異なるマーカ・ボックスにおける第2のスナップショットとして)提示すことができる。以上のとおり、ビジュアル表現は、ビジュアル表現が、第1のウェブ・ページまたは第2のウェブ・ページからユーザに表示されたコンテンツ(例えば、表示されているウェブページ・コンテンツ)に重なるように、提供されることができる。
【0050】
いくつかの実施形態において、上記の動作のあるものは、下に記述されるように、修正され、あるいは、さらに拡大されることができる。更にまた、いくつかの実施形態において、追加的なオプションの動作を含むことができる。上記の動作に対する修正、追加または増幅は、いかなる順序でも、および、いかなる組合せででも、実行することができる。
【0051】
例示的実施形態において、上の図7の方法を実行するための装置は、上述の動作(200−240)のいくつかまたは各々を実行するように構成される(例えば、図2のプロセッサ70などの)プロセッサを備えることができる。プロセッサは、たとえば、ハードウェア・インプリメントされた論理機能を実行することにより、格納された命令を実行することにより、または、動作の各々を実行するためのアルゴリズムを実行することにより、動作(200−240)を実行するように構成することができる。代替的に、この装置は、上述の動作の各々を実行する手段を備えることができる。この点については、例示的実施形態にしたがって、動作200、220および230の少なくとも部分を実行するための手段の例は、たとえば、プロセッサ70、ユーザ・インタフェース・トランシーバ72、通信インタフェース74、メモリ・デバイス76および/または、上記したように、情報を処理するために命令を実行するための、またはアルゴリズムを実行するためのデバイスまたは回路を含むことができる。動作210と240を実行するための手段の例は、たとえば、プロセッサ70、ユーザ・インタフェース・トランシーバ72、メモリ・デバイス76、および/または、上記したように、情報を処理するために命令を実行するための、またはアルゴリズムを実行するためのデバイスまたは回路を含むことができる。
【0052】
多くの修正、そして、ここに述べられる発明の他の実施形態は、前述の説明と関連する図面の中で提示された教示の利益を有することに関係するこれらの発明が、当業者には思い浮かぶであろう。したがって、本願発明は、開示された特定の実施形態に限られていないこと、そして、修正や他の実施形態が、本願に添付された特許請求の範囲の中に含まれることを意図するものであることが理解されるべきである。さらに、前述の説明と関連する図面が、要素や機能の特定の例の組合せのコンテキストにおいて、例示的実施形態を記述するけれども、異なる要素の組合せ、および/または、機能も、添付の請求項の範囲を逸脱することなく、代替的な実施形態によって提供されることができることが理解されるべきである。この点については、たとえば、明示的に上述された以外の要素や機能の異なる組合せを、また、添付の請求項のいくつかにおいて述べられるように、考えることができる。特定の用語がここにおいて使用されるが、それらは、一般的、説明的な意味においてのみ使用されており、制限の目的のためではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7