(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6495964
(24)【登録日】2019年3月15日
(45)【発行日】2019年4月3日
(54)【発明の名称】印刷機用熱風循環システム
(51)【国際特許分類】
B41F 23/04 20060101AFI20190325BHJP
F26B 21/02 20060101ALI20190325BHJP
F26B 21/00 20060101ALI20190325BHJP
【FI】
B41F23/04 A
F26B21/02
F26B21/00 B
【請求項の数】7
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-84538(P2017-84538)
(22)【出願日】2017年4月21日
(65)【公開番号】特開2018-114743(P2018-114743A)
(43)【公開日】2018年7月26日
【審査請求日】2017年4月21日
(31)【優先権主張番号】201710038449.0
(32)【優先日】2017年1月19日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517143229
【氏名又は名称】南京索特包装製品有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】王子洪
【審査官】
加藤 昌伸
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許第02218282(US,A)
【文献】
特公昭38−002190(JP,B1)
【文献】
米国特許第04168580(US,A)
【文献】
米国特許第03079702(US,A)
【文献】
特開昭58−147366(JP,A)
【文献】
特開2014−133398(JP,A)
【文献】
特開2002−361850(JP,A)
【文献】
特開2013−245911(JP,A)
【文献】
特開昭58−138648(JP,A)
【文献】
特開昭57−100072(JP,A)
【文献】
特開平10−235833(JP,A)
【文献】
特開2000−318123(JP,A)
【文献】
特開2009−204286(JP,A)
【文献】
米国特許第02724907(US,A)
【文献】
国際公開第2010/020841(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41F 21/00 − 30/06
B41J 2/01 − 2/215
F26B 1/00 − 25/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の主送風機(41)と、複数の主送風機(41)の吸風口に接続される主加熱手段(42)を含む印刷機用熱風循環システムであって、
前記主送風機(41)の送風口は、主送風チャンネル(5)を介して印刷機(1)に連通し、前記主加熱手段(42)と印刷機(1)との間に主吸風チャンネル(6)が接続されており、
前記印刷機(1)内に薄膜(13)を搬送するための複数の搬送ローラー(12)が設けられ、前記主送風チャンネル(5)の送風方向が前記搬送ローラー(12)の軸方向に平行であり、
前記主吸風チャンネル(6)は、U字型に屈曲した第1緩衝部(61)を含み、
前記第1緩衝部(61)は水平に設置され、且つ第1緩衝部(61)の一端が主加熱手段(42)に接続され、他端が鉛直に設置されたL字管に接続されて、第2緩衝部(62)が形成され、前記第2緩衝部(62)は印刷機(1)に接続され、
前記第2緩衝部(62)は直管(63)により主加熱手段(42)に接続され、前記直管(63)に直管(63)を開閉するための圧力調整弁が設けられていることを特徴とする印刷機用熱風循環システム。
【請求項2】
複数の副送風機(7)と、複数の副送風機(7)の吸風口に接続される副加熱手段(8)とをさらに含み、前記副送風機(7)の送風口は副送風チャンネル(9)を介して印刷機(1)に連通し、前記副加熱手段(8)は副吸風チャンネル(10)を介して印刷機(1)に連通することを特徴とする請求項1に記載の印刷機用熱風循環システム。
【請求項3】
前記薄膜(13)の正面は印刷面であり、前記主送風チャンネル(5)と副送風チャンネル(9)とは、いずれも薄膜(13)の印刷面の側に位置し、前記主吸風チャンネル(6)、副吸風チャンネル(10)も薄膜(13)の印刷面の側に位置することを特徴とする請求項2に記載の印刷機用熱風循環システム。
【請求項4】
前記主送風チャンネル(5)、副送風チャンネル(9)、主吸風チャンネル(6)、及び副吸風チャンネル(10)に、それぞれ流量制御弁(14)が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の印刷機用熱風循環システム。
【請求項5】
前記主吸風チャンネル(6)に複数の工場外に排気する排気管が開設されていることを特徴とする請求項4に記載の印刷機用熱風循環システム。
【請求項6】
排気管にも流量制御弁(14)が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の印刷機用熱風循環システム。
【請求項7】
前記流量制御弁(14)は電磁弁であり、流量制御弁(14)を制御し、且つ主送風機(41)、主加熱手段(42)、副送風機(7)、副加熱手段(8)の頻度を調整するPLC制御モジュール(3)がさらに設けられていることを特徴とする請求項6に記載の印刷機用熱風循環システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置分野、特に印刷機用熱風循環システムに関する。
【背景技術】
【0002】
印刷装置は、印刷をした後、印刷品質を保証するために、印刷品に瞬時乾燥処理を行う必要がある。
【0003】
2013.09.17に出願した中国特許CN103481659Aには、順次に接続されてフッ素循環流路を形成する圧縮機、熱交換器、送風機等を含む効率的で省エネの印刷乾燥機が開示されている。
【0004】
しかし、前記構成は、従来の印刷機装置と同様に、継続的に排気を排出し、該排気によって一部の熱量も排出されることにより、熱損失が発生するとともに、熱風の排出により、送風機は、比較的大きなパワーで循環風速を維持する必要があるため、システムのエネルギー消費量が増大する。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、エアの内部循環により、熱量が排出されないことを実現し、印刷機の乾燥によるエネルギー消費を節約する印刷機用熱風循環システムを提供することを目的とする。
【0006】
本発明の前記目的は、以下の技術案により実現される。複数の主送風機と、複数の主送風機の吸風口に接続される主加熱手段とを含み、前記主送風機の送風口は主送風チャンネルを介して印刷機に連通し、前記主加熱手段と印刷機との間に主吸風チャンネルが接続されている印刷機用熱風循環システム。
【0007】
前記の技術案において、主送風機と、主加熱手段と、印刷機との間に気流循環が形成され、気流は主加熱手段により加熱され、主送風機により印刷機に吹き込まれ、印刷された薄膜を乾燥し、最後に主送風機の他側で負圧により主加熱手段に吸い込まれて気流循環する。それにより、熱量の利用が最大限に保証され、エネルギー消費が効果的に回避されるとともに、工場が熱風の排出により汚染されることはなく、環境に優しい。
【0008】
本発明において、さらに、前記主吸風チャンネルはU字型に屈曲した第1緩衝部を含む。
【0009】
前記の技術案において、緩衝部における複数の屈曲は、還流風の速度を低減させることにより、還流風が加熱手段での滞在時間が長くなり、加熱手段による還流風への加熱効果が向上する。
【0010】
本発明において、さらに、前記第1緩衝部は水平に設置され、且つ第1緩衝部の一端は主加熱手段に接続され、他端は鉛直に設置されたL字管に接続されて、第2緩衝部が形成され、前記第2緩衝部は印刷機に接続される。
【0011】
前記の技術案において、前記第1緩衝部は全体として水平面に設置される一方、第2緩衝部は鉛直面に設置されることにより、該2つの両緩衝部が互いに連通することで、環流気流は第1緩衝部、第2緩衝部を流れる際により多くの方向の管壁に衝突して、主吸風チャンネルによる凝縮乾燥の効果を向上させる。
【0012】
本発明において、さらに、前記第2緩衝部は直管により主加熱手段に接続され、前記直管に直管を開閉するための圧力調整弁が設けられている。
【0013】
前記の技術案において、第1緩衝部、第2緩衝部を流れる気流は管壁との衝突により運動エネルギーの一部が損失することにより、主送風機は過負荷のような状態になり、主送風チャンネルにおける風量が不足する。この場合に、直管の圧力調整弁を開けば、即可縮短還流ガスの主吸風チャンネルでの流れを減少させることができ、それにより、主送風機から吹き出されたガスが補われる。
【0014】
本発明において、さらに、副送風機と、副送風機の吸風口に接続される副加熱手段とを含み、前記副送風機の送風口は、副送風チャンネルを介して印刷機に連通し、前記副加熱手段は副吸風チャンネルを介して印刷機に連する。
【0015】
前記の技術案において、副送風機、副加熱手段等の構造が熱風補助循環システムを構成することにより、印刷機における空気の循環効率を向上させ、薄膜に対する乾燥効果を向上させる。
【0016】
本発明において、さらに、前記印刷機内に薄膜を搬送する搬送ローラ群が設けられ、前記薄膜の正面は印刷面であり、前記主送風チャンネルと副送風チャンネルはともに薄膜の印刷面の側に位置し、前記主吸風チャンネル、副吸風チャンネルは薄膜の印刷面の側に位置する。
【0017】
前記の技術案において、乾燥室に入る気流、及び乾燥室から排出する気流はともに薄膜の印刷面を流れることにより、気流の薄膜に対する乾燥効果が向上する。
【0018】
本発明において、さらに、前記主送風チャンネル、副送風チャンネル、主吸風チャンネル、副吸風チャンネルに、それぞれ流量制御弁が設けられている。
【0019】
前記の技術案において、異なる印刷の需要に適応するように、流量制御弁により各チャンネルにおける気流の流量を制御する。
【0020】
本発明において、さらに、前記主吸風チャンネルに複数の工場外に排気する排気管が開設されている。
【0021】
前記の技術案において、排気管の設置により、還流ガスの一部を熱風循環システムから排出することにより、熱風循環の過程で累積した粉塵を減少し、爆発及びガスにおける有毒ガスが多すぎることによる危害を回避する。
【0022】
本発明において、さらに、排気管に流量制御弁が設けられている。
【0023】
前記の技術案において、異なる印刷機の作動の需要に適応するように、排気管から排出される風量を調整することができる。
【0024】
本発明において、さらに、前記流量制御弁は電磁弁であり、流量制御弁を制御し、且つ主送風機、主加熱手段、副送風機、副加熱手段の頻度を調整するPLC制御モジュールがさらに設けられている。
【0025】
前記の技術案において、PLC制御モジュールにより熱風循環システムにおける各部材への自動制御を実現して、インテリジェント調整を実現する。
【発明の効果】
【0026】
従来技術に比べて、本発明が提供する印刷機用熱風循環システムは以下の利点を有する。
1、熱風内部循環により、熱エネルギーの損失を減少し、装置全体は省エネルギーである。
2、熱風循環により薄膜に対する乾燥効果を効果的に向上させ、印刷機にさらに冷却ロールを追加する必要がないため、急激な温度変化による薄膜の変形を回避でき、収量が向上する。
3、顔料溶液は乾燥により発揮した後も全体の気流循環システムに残るので、溶液の熱風に伴う発揮による工場内外に対する汚染を減少する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】は実施例1における印刷機群の構造模式図である。
【
図2】は実施例1における印刷機と熱風循環システムの模式図である。
【
図3】は実施例2における主吸風管の模式図である。
【
図5】は実施例2における主熱風循環と補助熱風循環の構造模式図である。
【
図6】は実施例1における各管路の配置構造模式図である。
【0028】
1、印刷機;2、乾燥室;3、PLC制御モジュール;4、主熱風循環システム;41、主送風機;42、主加熱手段;5、主送風チャンネル;6、主吸風チャンネル;61、第1緩衝部;62、第2緩衝部;63、直管;7、副送風機;8、副加熱手段;9、副送風チャンネル;10、副吸風チャンネル;11、直管;12、搬送ローラー;13、薄膜;14、制御弁。
【0029】
以下、図面を参照しながら本発明を詳しく説明する。
【0030】
実施例1:薄膜印刷ライン
図1、6に示すように、該薄膜印刷ラインは複数の印刷機1を含む。本発明の印刷機1は江陰市匯通包装機械有限公司製HTYJMD10-1050印刷機群から改造されたものである。印刷機1の上部に乾燥室2があり、印刷された薄膜13を搬送するために、乾燥室2内に複数の搬送ローラー12が設けられる。
【0031】
図2、6に示すように、印刷機1の側面に主熱風循環システム4が取り付けられている。主熱風循環システム4は、主送風機41を
主加熱手段42とを含み、ここで、主送風機41、
主加熱手段42の数には制限がなく、必要に応じて追加してもよい。以下、一台の主送風機41及び一台の
主加熱手段42を例に説明する。熱電対を加熱源として使用する
主加熱手段42は、主送風機41の吸風口に接続される。主送風チャンネル5は、主送風機41の送風口と乾燥室2との間に接続され、主吸風チャンネル6は、
主加熱手段42と乾燥室2との間に接続されることにより、主送風機41と、
主加熱手段42と、乾燥室2とが熱風循環を形成する。加熱手段で加熱した熱風は主送風機41により吸入されて主送風チャンネル5により乾燥室2に吹き込まれる。主送風チャンネル5の送風方向が搬送ローラー12の軸方向に平行であることにより、熱風が薄膜13に平行であるため、熱風が薄膜13を直面して吹き当たることで薄膜13が強く震えることを回避できる。また、主送風チャンネル5は薄膜13の印刷面(該印刷面は、薄膜13の現在に印刷されている面を指す)に設置されることにより、熱風は熱エネルギーを乾燥室2に連れてくるとともに、直接に薄膜を乾燥する。
【0032】
主吸風チャンネル6は同様に薄膜13の印刷面に設置されており、主吸風チャンネル6が乾燥室2内の気流を引き出すことにより、乾燥室2内から引き出される圧力が大きすぎることで、薄膜13が圧迫されて、薄膜13が乾燥室2に入る口から流出することを回避でき、乾燥効果を効果的に向上させる。
【0033】
実施例2:薄膜印刷ライン
図3、4に示すように、実施例における構造を基に、該薄膜印刷ラインの主送風チャンネル5は、互いに接続されている第1緩衝部61と第2緩衝部62とを含む。第1緩衝部61の一端は
主加熱手段42の頂部に接続され、水平面で、第1緩衝部61はU字型に設置される。第1緩衝部61の
主加熱手段42から遠い端は下に延伸し、鉛直の平面で、この部分はU字型に設置され、即ち、別のU字型管が形成され、該U字型部分は第2緩衝部62の上にある。図に示すように、第1緩衝部61と第2緩衝部62とは一部の管を共用することによりスペースを節約する。第2緩衝部62の第1緩衝部61から遠い端は乾燥室2に接続される。乾燥室2から引き出される気流は第1緩衝部61と2緩衝部62を流れる際に左右両側の管壁及び頂部の管壁に衝突し、且つ第1緩衝部61、第2緩衝部62は乾燥室2外に位置し、その温度が乾燥室2から流出した気流より顕著に低いため、該部分の環流気流における水蒸気は第1緩衝部61、第2緩衝部62内で凝結するので、さらに
主加熱手段42に入ることが回避される。それにより、熱風循環システムにおける気流の湿度が低減される。
【0034】
また、第1緩衝部61と第2緩衝部62の設置により、環流気流の運動エネルギーが低減されるため、主送風機41による気流供給が不足になって、主送風機41が気流により逆吸引される恐れがある。そのため、乾燥室2に別途に直管1163が設けられる。該直管1163は第2緩衝部62に連通し、さらに
主加熱手段42に連通する。直管1163に該直管1163の開閉を制御する制御弁14がさらに設けられている。主送風機41は気流供給が不足である場合に、直管1163を開き、環流気流を直接に第1緩衝部61を越して
主加熱手段42に進入させる。それにより、主送風機41の気流供給を保証できる。実際の実験において、主送風機41の気流供給を保証するために、直管1163を断続的に開く必要がある場合が多いので、直管1163での制御弁14として電磁弁を設置し、それを自動で断続的に開放させる。
【0035】
実施例3:薄膜印刷ライン
該薄膜印刷ラインは複数の印刷機1を含み、印刷機1の上に乾燥室2を有し、印刷された薄膜13を搬送するために乾燥室2内に複数の搬送ローラー12が設けられている。
【0036】
印刷機1の側面に熱風循環システムが設けられている。該システムは主循環システムと補助循環システムとを含む。主循環システムは、主送風機41と、
主加熱手段42とを含む。熱電対を加熱源として使用する
主加熱手段42は主送風機41の吸風口に接続される。主送風チャンネル5は、主送風機41の送風口と乾燥室2との間に接続され、主吸風チャンネル6は
主加熱手段42と乾燥室2との間に接続され、主送風機41と、
主加熱手段42と、乾燥室2との間に熱風循環が形成される。主送風チャンネル5の送風方向は搬送ローラー12の軸方向に平行である。また、主送風チャンネル5は薄膜13の印刷面に設けられている。主吸風チャンネル6も薄膜13の印刷面に設けられている。
【0037】
主循環システムの下にさらに補助循環システムが設けられ、補助循環システムは副送風機7、副加熱手段8、副送風管路、副吸風管路を含む。補助循環システムの構造は基本的に補助循環システムと同じである。また、主吸風チャンネル6の長さは主送風チャンネル5より長く、副吸風チャンネル10の長さは副送風チャンネルより長い。このような構成にれば、吸風チャンネルの薄膜13に対する吸引力を低減することができる。
【0038】
在乾燥室2において、薄膜13が傾斜して搬送される。主送風チャンネル5は薄膜13の裏面の上部に位置し、副送風チャンネル9は薄膜13の裏面の下部に位置する。それぞれ主送風機41、副送風機7のパワー又は頻度を調整することにより、薄膜13の部位によって異なる乾燥効果を実現することができる。
【0039】
実施例4:薄膜印刷ライン
該薄膜13印刷ラインは複数の印刷機1を含み、印刷機1の上に乾燥室2を有し、印刷された薄膜13を搬送するために乾燥室2内に複数の搬送ローラー12が設けられている。
【0040】
印刷機1の側面に熱風循環システムが取り付けられている。該システムは主循環システムと補助循環システムとを含む。主循環システムは、主送風機41と
主加熱手段42とを含む。熱電対を加熱源として使用する
主加熱手段42は主送風機1の吸風口に接続される。主送風チャンネル5は主送風機41の送風口と乾燥室2との間に接続され、主吸風チャンネル6は
主加熱手段42と乾燥室2との間に接続され、主送風機41と、
主加熱手段42と、乾燥室2との間に熱風循環が形成される。また、主吸風チャンネル6に工場外に排気する排気管が開設されている。排気管の数は特に制限ないが、以下、一本の排気管を例に説明する。気流は
主加熱手段42により加熱され、主送風機41により乾燥室2に吹き込まれ、気流は薄膜を乾燥させた後、主吸風チャンネル6から
主加熱手段42に流れる。それにより、主送風機41が乾燥室2内に送風すると同時に、主吸風チャンネル6における気流はここで加熱され主送風チャンネル5に入る。それにより、比較的に低い温度を保持するとともに、風量を増加するという方式により、薄膜に対する乾燥効果を向上させる。主吸風チャンネル6に工場外に接続される排気管が設けることにより、循環気流における粉塵が多すぎる場合に一部の気流を排出することができ、生産の安全が保証される。主送風チャンネル5の送風方向は搬送ローラー12の軸方向に平行である。また、主送風チャンネル5は、薄膜13の印刷面に設けられている。主吸風チャンネル6も薄膜13の印刷面に設けられている。
【0041】
主循環システムの下にさらに補助循環システムが設けられ、補助循環システムは、副送風機7、副加熱手段8、副送風管路、副吸風管路を含む。補助循環システムの構造は基本多岐に補助循環システムと同じである。乾燥室2において、薄膜13が傾斜して搬送される。
【0042】
主送風チャンネル5は、互いに接続される第1緩衝部61と第2緩衝部62とを含む。第1緩衝部61の一端は、
主加熱手段42の頂部に接続され、水平面で、第1緩衝部61がU字型に設置される。第1緩衝部61の
主加熱手段42から遠い端は下に延伸し、鉛直平面で、この部分はU字型に設置され、即ち、別のU字型管が形成され、該U字型の部分は第2緩衝部62の上である。第2緩衝部62の第1緩衝部61から遠い端は乾燥室2に接続される。
【0043】
乾燥室2に別途に直管1163が設けられる。該直管1163は第2緩衝部62に連通するとともに
主加熱手段42に連通する。主送風チャンネル5、主吸風チャンネル6、副送風チャンネル9、副吸風チャンネル10、直管1163には、それぞれ該管路の開閉を制御するための電磁制御弁14が設けられている。主送風機41及び副送風機7は周波数変調送風機である。印刷機群にPLC制御モジュール3を有する配電制御ボックスが追加して配置されている。PLCモジュールにより各電磁弁、主送風機41及び副送風機7の作動状態を集中制御する。それにより、印刷機群における熱風循環システムの各部材の具体的な状況を管理でき、インテリジェントな工場を実現する。ここで、PLCモジュールはシーメンス社製PLC_S7-200を採用する。なお、該PLCモジュールは従来技術であるため、ここで説明を省略する。
【0044】
前記実施例は、本発明を解釈するための物に過ぎず、本発明を限定しない。当業者は、本明細書の内容に基づいて必要に応じて本実施例に対し創造性に寄与しない修正をすることができる。本発明の趣旨を超えない限り、当該修正は本発明の範囲に含まれるべきである。