(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記決定ユニットによって前記ユーザの操作が前記所定の認証しようとする操作とマッチングしないと決定されたことに応答して、前記ユーザの操作を実行する実行ユニットを更に備える
ことを特徴とする請求項13に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、図面及び実施例を参照しながら本願をより詳細に説明する。ここで説明する具体的な実施例は、かかる発明を説明するものに過ぎず、当該発明を限定するものではないと理解すべきである。ただし、説明の便宜上、図面に発明に関連する部分のみが示されている。
【0033】
なお、衝突しない場合、本願の実施例及び実施例の特徴を相互に組み合せてもよい。以下、図面及び実施例を参照しながら本願を詳細に説明する。
【0034】
図1は本願のユーザ認証の方法又はユーザ認証の装置の実施例を適用できる例示的なシステムアーキテクチャ100である。
【0035】
図1に示されるように、システムアーキテクチャ100は端末装置101、102、103、ネットワーク104及びサーバ105を備えてもよい。ネットワーク104は端末装置101、102、103とサーバ105との間に通信リンクを提供する媒体に用いられている。ネットワーク104は各種の接続タイプ、例えば有線、無線通信リンク又は光ファイバーケーブル等を含んでもよい。
【0036】
ユーザは端末装置101、102、103でネットワーク104を介してサーバ105と対話して、メッセージを送受信することができる。端末装置101、102、103に各種のクライアントアプリケーション、例えばユーザ認証アプリケーション、音声収集アプリケーション、音声再生アプリケーション、ショッピングアプリケーション、電子支払いアプリケーション、オンラインバンキングアプリケーション、検索アプリケーション、インスタントメッセージングツール、メールボックスクライアント、ソーシャルソフトウェアプラットフォーム等がインストールされてもよい。
【0037】
端末装置101、102、103はディスプレイスクリーン及び音声収集装置(例えば、マイクロホン)を有する各種の電子機器であってもよく、スマートフォン、タブレットPC、ラップトップコンピュータ及びデスクトップコンピュータ等を含むが、これらに限定されない。
【0038】
サーバ105は各種のサービスを提供するサーバ、例えば端末装置101、102、103にインストールされたユーザ認証アプリケーションをサポートするバックグラウンドサーバであってもよい。バックグラウンドサーバは受信された認証要求等のデータに分析などの処理を行い、且つ処理結果(例えば、コーパス情報)を端末装置にフィードバックすることができる。
【0039】
なお、本願の実施例に係るユーザ認証の方法は通常、サーバ105により実行され、従って、ユーザ認証の装置は通常、サーバ105に設置される。
【0040】
なお、
図1における端末装置、ネットワーク及びサーバの数は例示的なものに過ぎない。必要に応じて、端末装置、ネットワーク及びサーバの数が任意であってもよい。
【0041】
本願に係るユーザ認証の方法の一実施例のプロセス200を示す
図2を参照する。当該ユーザ認証の方法は、ステップ201〜205を含む。
【0042】
ステップ201:ユーザ端末により送信された認証要求を受信する。
【0043】
本実施例では、ユーザ認証の方法が実行されている電子機器(例えば
図1に示されたサーバ)は有線接続又は無線接続でユーザ端末(例えば
図1に示された端末装置101、102、103)から認証要求を受信することができ、当該認証要求は、上記ユーザ端末のユーザのユーザ識別子及び上記ユーザの操作に関連する操作情報を含む。
【0044】
本実施例では、上記ユーザ端末のユーザのユーザ識別子は各ユーザを区別するための認識子である。ユーザ識別子は各種形式のデータであってもよい。例えば、ユーザ識別子は数字であってもよく、文字列であってもよい。
【0045】
本実施例では、ユーザはユーザ端末に対して各種の動作(例えば、キーボード入力、マウスクリック、タッチパネルクリック、タッチパネル入力等)を行うことでユーザ端末に実行しているアプリケーションがユーザの動作と対応する操作を実行する。ここで、端末に実行しているアプリケーションが実行した操作はユーザの操作である。一例として、ユーザが電子ショッピングアプリケーションにおける製品リンクをクリックする場合、端末に実行されている電子ショッピングアプリケーションがユーザのクリック動作を受信し、製品ページの閲覧操作を実行し、ユーザの操作は製品ページの閲覧操作である。ユーザが電子ショッピングアプリケーション又はウェブサイトにおける、カートに入れる操作をトリガーするコントロールをクリックする場合、端末に実行されている電子ショッピングアプリケーションはカートに入れる操作を実行し、ユーザの操作はカートに入れる操作である。
【0046】
本実施例では、ユーザの操作に関連する操作情報は、ユーザの操作に関連する時間情報、位置情報、操作タイプ情報、操作対象情報及び操作数値情報のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0047】
一例として、ユーザの操作に関連する時間情報はユーザの操作が発生する時間であってもよい。ユーザの操作に関連する位置情報はユーザ端末が所在する地理的位置であってもよい。ユーザの操作に関連する操作タイプ情報はユーザの操作が属する操作タイプであってもよい。ユーザの操作に関連する操作対象情報はユーザの操作に対する対象の情報であってもよい。ユーザの操作に関連する操作数値情報はユーザの操作に関する数値であってもよい。
【0048】
ただし、上記無線接続方式は3G/4G接続、WiFi(登録商標)接続、ブルートゥース(登録商標)接続、WiMAX(登録商標)接続、Zigbee(登録商標)接続、UWB(ultra wideband)接続、及び他の従来又は将来に開発しようとする無線接続方式を含むが、これらに限定されない。
【0049】
ステップ202:ユーザ識別子及び操作情報に応じて、ユーザの操作は所定の認証しようとする操作とマッチングするかどうかを決定し、ユーザの操作が所定の認証しようとする操作とマッチングする場合、ステップ203に移行する。
【0050】
本実施例では、ステップ201において受信された認証要求に基づいて、上記電子機器(例えば
図1に示されたサーバ)は先ず上記認証要求におけるユーザ識別子及び操作情報を取得し、その後に、上記ユーザ識別子及び操作情報に基づいて、ユーザの操作が所定の認証しようとする操作とマッチングするかどうかを決定することができる。
【0051】
本実施例では、所定の認証しようとする操作は、所定の操作禁止時間範囲、所定の操作禁止場所範囲、所定の操作禁止タイプ、及び所定の操作禁止タイプに対応する操作禁止数値範囲のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0052】
本実施例では、すべてのユーザに対して同一の所定の認証しようとする操作を行ってもよく、異なるユーザに対して異なる所定の認証しようとする操作を設定してもよい。異なるユーザに対して異なる所定の認証しようとする操作を設定する場合、上記電子機器は先ず上記ユーザ識別子に対応する所定の認証しようとする操作を検索してもよい。次に、ユーザ識別子及び操作情報に基づいて、ユーザの操作が検索された所定の認証しようとする操作とマッチングするかどうかを決定する。
【0053】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、ユーザの操作に関連する操作情報はユーザの操作の操作時間を含んでもよく、所定の認証しようとする操作も所定の操作禁止時間範囲を含んでもよい。このように、上記電子機器は先ずユーザの操作の操作時間が所定の操作禁止時間範囲内にあるかどうかを判断し、上記所定の操作禁止時間範囲内にある場合、ユーザの操作が所定の認証しようとする操作とマッチングすると決定し、ステップ203に進む。逆に、上記所定の操作禁止時間範囲外である場合、ユーザの操作が所定の認証しようとする操作とマッチングしないと決定する。ここで、上記ユーザに応じて、上記ユーザ自身の所定の操作禁止時間範囲を設定してもよい。上記ユーザ自身の所定の操作禁止時間範囲を設定する際に、上記ユーザの履歴操作時間を統計することで当該ユーザの所定の操作禁止時間範囲を生成してもよく、ユーザ設定用のインタフェースを提供し、ユーザにより手動で設定された所定の操作禁止時間範囲を受信してもよい。
【0054】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、ユーザの操作に関連する操作情報はユーザの操作の操作位置を含んでもよく、所定の認証しようとする操作も所定の操作禁止位置範囲を含んでもよい。一例として、ユーザの操作の操作位置はユーザ端末が所在する地理的位置であってもよい。このように、上記電子機器は先ずユーザの操作の操作位置が所定の操作禁止位置範囲内にあるかどうかを判断する。上記所定の操作禁止位置範囲内にある場合、ユーザの操作が所定の認証しようとする操作とマッチングすると決定し、ステップ203に進む。逆に、上記所定の操作禁止位置範囲外である場合、ユーザの操作が所定の認証しようとする操作とマッチングしないと決定する。ここで、上記ユーザに応じて上記ユーザ自身の所定の操作禁止位置範囲を設定してもよい。上記ユーザ自身の所定の操作禁止位置範囲を設定する際に、上記ユーザの履歴操作位置を統計することで当該ユーザの所定の操作禁止位置範囲を生成してもよく、ユーザ設定用のインタフェースを提供し、ユーザにより手動で設定された所定の操作禁止位置範囲を受信してもよい。
【0055】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、ユーザの操作に関連する操作情報はユーザの操作の操作タイプを含んでもよく、所定の認証しようとする操作は所定の操作禁止タイプを含んでもよい。一例として、操作タイプは電子ショッピングアプリケーションにおける製品ページ閲覧操作、カートに入れる操作、支払い操作等を含んでもよい。
【0056】
このように、上記電子機器は先ずユーザの操作の操作タイプが上記所定の操作禁止タイプとマッチングするかどうかを判断する。上記所定の操作禁止タイプとマッチングする場合、ユーザの操作が所定の認証しようとする操作とマッチングすると決定し、ステップ203に進む。逆に、上記所定の操作禁止タイプとマッチングしない場合、ユーザの操作が所定の認証しようとする操作とマッチングしないと決定する。ここで、ユーザに損失をもたらす操作タイプ(例えば、支払い操作、振替操作等)を所定の操作禁止タイプとしてデフォルト設定してもよく、ユーザ設定用のインタフェースを提供し、ユーザにより手動で設定された所定の操作禁止タイプを受信してもよい。
【0057】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、ユーザの操作に関連する操作情報はユーザの操作の操作タイプ及び対応する操作数値を含んでもよく、所定の認証しようとする操作は所定の操作禁止タイプ及び対応する操作禁止数値範囲を含んでもよい。例えば、操作情報は支払いタイプ操作及び支払いタイプ操作の操作数値(例えば、支払い金額)を含んでもよい。このように、上記電子機器は先ずユーザの操作の操作タイプが所定の操作禁止タイプとマッチングするかどうかを判断することができる。マッチングする場合、所定の認証しようとする操作においてユーザの操作の操作タイプに対応する操作禁止数値範囲を取得し、且つユーザの操作に対応する操作数値が上記操作禁止数値範囲内にあるかどうかを判断する。対応する操作数値が上記操作禁止数値範囲内にある場合、ユーザの操作が所定の認証しようとする操作とマッチングすると決定し、ステップ203に進む。逆に、ユーザの操作に対応する操作数値が上記操作禁止数値範囲外である場合、ユーザの操作が所定の認証しようとする操作とマッチングしないと決定する。ここで、すべてのユーザのデフォルトに対して異なる操作禁止タイプ及び対応する操作禁止数値範囲を設定してもよく、ユーザ用のインタフェースを提供し、ユーザにより手動で設定された、当該ユーザに対する操作禁止タイプ及び対応する操作禁止数値範囲を受信してもよい。
【0058】
ステップ203:ユーザ端末にユーザの朗読に供するコーパス情報を送信することでユーザ端末がユーザの対応する認証音声を取得する。
【0059】
本実施例では、上記電子機器(例えば
図1に示されたサーバ)はステップ202においてユーザの操作が所定の認証しようとする操作とマッチングすると決定した場合、ユーザ端末(例えば
図1に示された端末装置101、102、103)にユーザの朗読に供するコーパス情報を送信することでユーザ端末がユーザに対応する認証音声を取得することができる。
【0060】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、コーパス情報はテキスト情報でああってもよく、すなわち、上記電子機器はユーザ端末にテキストコーパス情報を送信することができる。ユーザ端末が上記テキストコーパス情報を受信した後に上記テキストコーパス情報をユーザに表示され、且つ音声収集装置(例えば、マイクロホン)によりユーザが上記テキストコーパス情報における文字コンテンツを読むことで取得された認証音声を収集することができる。
【0061】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、コーパス情報は画像情報であってもよく、すなわち、上記電子機器はユーザ端末に画像コーパス情報を送信することができる。ユーザ端末が上記画像コーパス情報を受信した後に上記画像コーパス情報をユーザに表示され、且つ音声収集装置(例えば、マイクロホン)によりユーザが上記画像コーパス情報に表示している文字コンテンツを読むことで取得された認証音声を収集することができる。
【0062】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、コーパス情報は音声情報であってもよく、すなわち、上記電子機器はユーザ端末に音声コーパス情報を送信することができる。ユーザ端末は上記音声コーパス情報を受信した後に音声再生装置(例えば、スピーカ)で上記音声コーパス情報をユーザに再生し、且つ音声収集装置(例えば、マイクロホン)によりユーザが上記音声コーパス情報に再生している文字コンテンツを読むことで取得された認証音声を収集することができる。
【0063】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、コーパス情報はテキスト情報、画像情報又は音声情報のうちの少なくとも1つの組み合わせ情報であってもよい。
【0064】
本実施例では、上記コーパス情報は相応な文字コンテンツに対応付けられている。
【0065】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、上記電子機器は一定の文字コンテンツをコーパス情報に対応する文字コンテンツとして用いてもよく、例えば「123456」をコーパス情報に対応する文字コンテンツとして用いる。
【0066】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、上記電子機器は所定の文字セットから一部の文字をランダムに選択してコーパス情報に対応する文字コンテンツを構成してもよい。ランダムに選択された一部の文字からなるコーパス情報に対応する文字コンテンツは毎回異なるため、不正ユーザがユーザの声紋認証をシミュレートする難度を高め、それによりユーザが声紋認証過程を行うセキュリティを高めることができる。
【0067】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、コーパス情報に対応する文字コンテンツは数字の組み合わせであってもよく、アルファベットの組み合わせであってもよく、更に漢字の組み合わせであってもよく、勿論、数字、アルファベット又は漢字のうちの少なくとも2種の組み合わせであってもよい。
【0068】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、より優れた声紋認証効果を取得するために、コーパス情報に対応する文字コンテンツは声紋登録時のコーパス情報に対応する文字コンテンツに関連付けられるべきである。具体的には、声紋認証においてユーザ端末に送信されたコーパス情報に対応する文字コンテンツに含まれた文字と、声紋登録においてユーザ端末に送信されたコーパス情報に対応する文字コンテンツに含まれた文字とは同一の文字セットからのものである。例えば、文字セットは「0〜9」という10個の数字であってもよく、文字セットは「A〜Z」という26個のアルファベットであってもよい。
【0069】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、ユーザの声紋特徴をより効果的に表し、より優れた声紋認証効果を取得するために、コーパス情報に対応する文字コンテンツに含まれた文字数が所定の文字数より大きく、例えば、6つの文字より大きくなるべきである。
【0070】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、ユーザの声紋特徴をより効果的に表し、より優れた声紋認証効果を取得するために、上記電子機器はユーザ端末に所定数(例えば、3つ)のコーパス情報を送信することができる。このように、ユーザ端末は上記所定数のコーパス情報を受信し、且つ上記所定数のコーパス情報をユーザに表示し、且つユーザがそれぞれ上記所定数のコーパス情報のそれぞれにおける文字コンテンツを読むことで取得された所定数の認証音声を取得することができる。
【0071】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、上記コーパス情報に対応する文字コンテンツは文字コンテンツ自体であってもよく、一部の暗号文を定義してもよく、例えば特殊符号で一部の平文文字(例えば、#で3を代替し、ユーザに表示されるコーパス情報として「#」が表示される時に、ユーザが「3」を読む必要がある)を代替し、それにより不正ユーザがユーザ端末のユーザのふりをして声紋認証を行う難度を高めることができる。
【0072】
ステップ204:ユーザ端末により送信された認証音声を受信する。
【0073】
本実施例では、上記電子機器(例えば
図1に示されたサーバ)はユーザ端末(例えば
図1に示された端末装置101、102、103)にユーザの朗読に供するコーパス情報を送信した後に、ユーザ端末は音声収集装置(例えば、マイクロホン)によりユーザの認証音声を収集でき、認証音声はユーザがユーザ端末に表示されているコーパス情報に従って読む音声である。このように、上記電子機器はユーザ端末により送信された上記ユーザの認証音声を受信することができる。
【0074】
ステップ205:ユーザ識別子及び認証音声に基づいてユーザを認証する。
【0075】
本実施例では、上記電子機器(例えば
図1に示されたサーバ)は認証音声を受信した後に、ユーザ識別子及び認証音声に基づいてユーザを認証することができる。
【0076】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、上記電子機器は認証音声を受信した後に、先ず、認証音声の声紋特徴を抽出して認証声紋を生成する。次に、所定のユーザ声紋集合において上記ユーザ識別子に対応するユーザ声紋を検索する。その後に、上記認証声紋が検索されたユーザ声紋とマッチングするかどうかを決定する。マッチングする場合、上記ユーザ認証が成功すると決定し、且つ上記ユーザの操作を実行する。マッチングしない場合、上記ユーザ認証が失敗すると決定する。
【0077】
なお、認証音声の声紋特徴を抽出することは現在に幅広く研究され応用される公知技術であり、ここで重複説明を省略する。当業者は、声紋認証段階で認証音声に対してどのように声紋特徴抽出を行うかは声紋登録段階の登録声紋の特徴抽出過程に関連することを理解することができる。
【0078】
例えば、認証音声の声紋特徴を抽出することは認証音声における典型的な特徴を抽出することにより実現されてもよい。具体的には、音声の波長、周波数、強度、リズム等の特徴はユーザ音声の特徴を表すことができ、従って、認証音声の声紋特徴を抽出する時に、認証音声における波長、周波数、強度、リズム等の特徴を抽出し、且つ認証音声における波長、周波数、強度、リズム等の特徴の固有値を決定して、認証音声における波長、周波数、強度、リズム等の特徴の固有値等を認証声紋とすることができる。
【0079】
例えば、認証音声の声紋特徴を抽出することは認証音声における音響的特徴、例えば、メル周波数ケプストラム係数(MFCC)を抽出することにより行ってもよい。認証音声のメル周波数ケプストラム係数を抽出する過程はプリエンファシス、フレーミング、ウィンドウ処理、高速フーリエ交換、メルフィルタリング、対数変換及び離散余弦変換を含んでもよい。
【0080】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、所定のユーザ声紋集合は上記電子機器にローカルに記憶されてもよく、このように上記電子機器は先ず所定のユーザ声紋集合をローカルに取得し、次に取得された所定のユーザ声紋集合において上記ユーザ識別子に対応するユーザ声紋を検索してもよい。
【0081】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、所定のユーザ声紋集合が上記電子機器にネットワークを介して接続される他の電子機器(例えば、ユーザ声紋を記憶するためのユーザ声紋サーバ)に記憶されてもよい。このように、上記電子機器は先ず上記所定のユーザ声紋集合を遠隔で取得し、それから、取得された所定のユーザ声紋集合において上記ユーザ識別子に対応するユーザ声紋を検索することができる。勿論、上記電子機器は所定のユーザ声紋集合が記憶された他の電子機器にユーザ声紋を検索する検索要求を送信してもよく、ここで、上記問い合わせ要求は上記ユーザ識別子を含む。このように、上記他の電子機器は上記検索要求を受信した後に、それに記憶された所定のユーザ声紋集合において上記ユーザ識別子に対応するユーザ声紋を検索し、且つ検索されたユーザ声紋を上記電子機器に戻すことができ、上記電子機器は上記他の電子機器により戻されたユーザ声紋を受信することができる。
【0082】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、所定のユーザ声紋集合において上記ユーザ識別子に対応するユーザ声紋はステップa〜ステップe(図示せず)で生成されてもよい。
【0083】
ステップa:ユーザ端末から送信された声紋登録要求を受信する。
【0084】
本実施例では、声紋登録要求は上記ユーザ端末のユーザのユーザ識別子及び上記ユーザの顔画像と上記ユーザの身分証明書画像を有する画像情報を含む。身分証明書は上記ユーザの正当な身元を証明するための証明書である。上記ユーザの顔画像と上記ユーザの身分証明書画像を有する画像情報は上記ユーザが身分証明書を持ったユーザの顔部を含む画像を収集して取得されたものであってもよい。
【0085】
ステップb:上記ユーザ識別子及び上記画像情報に基づいて上記ユーザに対してユーザ情報認証を行う。
【0086】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、ステップbはサブステップb1、b2、b3、b4、b5’、b5、b6を含んでもよい。
【0087】
ステップb1:名前、性別及び身分証明書認識子を含む、上記ユーザ識別子に対応する登録情報を取得する。
【0088】
ステップb2:上記画像情報における顔画像及び身分証明書画像を認識する。
【0089】
ステップb3:上記身分証明書画像における名前、性別及び身分証明書認識子を認識する。
【0090】
ステップb4:上記登録情報における名前、性別及び身分証明書認識子がそれぞれ上記身分証明書画像を認識して取得された名前、性別及び身分証明書認識子と同じであるかどういかを決定し、同じである場合、ステップb5に移行し、同じではない場合、ステップb5’に移行する。
【0091】
ステップb5’:上記ユーザに行ったユーザ情報認証をが失敗すると決定し、ステップbを終了させる。
【0092】
ステップb5:上記身分証明書画像における顔画像を認識し、且つ上記身分証明書画像における顔画像が上記画像情報における顔画像とマッチングするかどうかを決定し、マッチングする場合、ステップb6に移行し、マッチングしない場合、ステップb5’に移行する。
【0093】
ステップb6:上記ユーザに行ったユーザ情報認証が成功すると決定し、ステップbを終了させる。
【0094】
ステップc:上記ユーザに行ったユーザ情報認証が成功するかどうかを決定し、成功する場合、ステップdに移行し、失敗する場合、終了する。
【0095】
ステップd:上記ユーザ端末に上記ユーザの朗読に供するコーパス情報を送信し、それにより上記ユーザ端末が上記ユーザに対応する登録音声を取得する。
【0096】
ステップe:上記ユーザ端末により送信された登録音声を受信する。
【0097】
ステップf:上記登録音声に対して声紋特徴抽出を行うことで、所定のユーザ集合において上記ユーザ識別子に対応するユーザ声紋を生成する。
【0098】
上記したステップa〜ステップeにおいて所定のユーザ声紋集合における、上記ユーザ識別子に対応するユーザ声紋を生成する方法は、ユーザの情報を認証した後にユーザの登録音声を取得して声紋を抽出し、ユーザの正当性を確保することができる。
【0099】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、上記電子機器は、以下のステップで上記認証声紋が検索されたユーザ声紋とマッチングするかどうかを決定することができ、即ち、まず、上記電子機器は、上記認証声紋と検索されたユーザ声紋との類似度を計算し、次に、上記類似度が所定の認証閾値より大きいかどうかを決定し、上記類似度が所定の認証閾値より大きい場合、上記認証声紋が検索されたユーザ声紋とマッチングすると決定する一方、上記類似度が上記所定の認証閾値以下である場合、上記認証声紋が検索されたユーザ声紋とマッチングしないと決定する。
【0100】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、上記電子機器は距離測定で認証声紋と検索されたユーザ声紋との類似度を計算してもよい。距離測定は認証声紋と検索されたユーザ声紋との距離を測定することに用いられ、距離が長ければ長いほど類似度が小さくなり、距離が短ければ短いほど類似度が大きくなる。ここで、距離測定は、ユークリッド距離(Euclidean Distance)、ミンコフスキー距離(Minkowski Distance)、マンハッタン距離(Manhattan Distance)、チェビシェフ距離(Chebyshev Distance)、マハラノビス距離(Mahalanobis Distance)等を含むが、これらに限定されない。
【0101】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、上記電子機器は類似度測定で認証声紋と検索されたユーザ声紋との類似度を計算してもよい。類似度測定は認証声紋と検索されたユーザ声紋との類似度を計算することに用いられ、距離測定と逆であり、類似度測定の値が小さければ小さいほど、認証声紋と検索されたユーザ声紋との類似度が小さくなり、差異が大きくなる。ここで、類似度測定は、ベクトル空間コサイン類似度(Cosine Similarity)、ピアソン相関係数(Pearson Correlation Coefficient)、Jaccard相関係数(Jaccard
Coefficient)、調整コサイン類似度(Adjusted Cosine Similarity)等を含むが、これらに限定されない。
【0102】
なお、上記した距離測定及び類似度測定で類似度を計算する方法は現在幅広く研究され応用される公知技術であり、ここで重複説明を省略する。
【0103】
一例として、認証声紋と検索されたユーザ声紋との類似度を計算することは、認証声紋の特徴に含まれた次元、各次元の固有値及び各次元が占めた重みと組み合わせて実現される。具体的には、認証声紋の各次元の固有値及び検索されたユーザ声紋の各次元の固有値を決定し、且つ各次元が占めた重みを決定することと、認証声紋の各次元の固有値、検索されたユーザ声紋の各次元の固有値及び各次元が占めた重みに基づいて認証声紋と検索されたユーザ声紋との類似度値を計算すること、と含むが、これらに限定されない。
【0104】
例えば、認証声紋と検索されたユーザ声紋はいずれもn(ここで、nは自然数である)個の次元を含む場合、式
【数1】
に応じて認証声紋と検索されたユーザ声紋との類似度を計算することができ、
ここで、Sは計算して取得された認証声紋と検索されたユーザ声紋との類似度であり、S
maxはゼロより大きい所定の類似度最大値(例えば、100)であり、iは1〜nの自然数であり、V
1[i]は認証声紋V
1の次元iにおける値であり、V
2[i]は検索されたユーザ声紋V
2の次元iにおける値であり、H
iは認証声紋V
1と検索されたユーザ声紋V
2との類似度を計算する時に次元iが占めた重みであり、ここで、
【数2】
である。
【0105】
上記の式から分かるように、認証声紋と検索されたユーザ声紋との固有値が近ければ近いほど、認証声紋と検索されたユーザ声紋との類似度が大きくなる。
【0106】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、上記電子機器は上記ユーザ認証が失敗すると決定した後に、上記ユーザ端末に現在のコーパス情報と異なる、新しいコーパス情報を送信し、それにより上記ユーザが新しいコーパス情報における文字コンテンツを再び読み、且つユーザ端末により送信された認証音声を再び受信し、再びユーザ識別子及び上記受信された認証音声に基づいて上記ユーザを認証し、所定の認証回数(例えば、3回)になるまで繰り返す。
【0107】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、上記電子機器は上記ユーザ認証が失敗すると決定した後に、上記ユーザに現在のコーパス情報における文字コンテンツを再び読ませるように指示する指示情報を上記ユーザ端末に送信し、それにより上記ユーザがステップ203においてユーザ端末に送信されたコーパス情報における文字コンテンツを再び読み、且つユーザ端末により送信された認証音声を再び受信し、再びユーザ識別子及び上記受信された認証音声に基づいて上記ユーザを認証し、所定の認証回数(例えば、3回)になるまで繰り返す。
【0108】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、上記電子機器はステップ202においてユーザの操作が所定の認証しようとする操作とマッチングしないと決定した場合、上記ユーザの操作を実行してもよい。
【0109】
続けて、本実施例に係るユーザ認証の方法の応用シーンの概略図である
図3a〜3dを参照する。
図3aの応用シーンでは、ユーザが端末で金額「5000」人民元の「支払い」操作(
図3のアイコン301に示される)を行う。その後に、端末はバックグラウンドによりサーバに認証要求を開始させ、続いて、上記サーバがバックグラウンドから上記認証要求を取得し、且つ上記ユーザが行っている金額「5000」人民元の「支払い」操作を上記ユーザの所定の認証しようとする操作とマッチングする。上記ユーザの所定の認証しようとする操作は「支払い」操作禁止タイプを含み、及び対応する操作禁止数値範囲が「≧100」人民元である。従って、上記ユーザによる金額「5000」人民元の「支払い」操作が上記ユーザの所定の認証しようとする操作とマッチングする。それにより上記サーバはユーザ端末にコーパス情報「320789」を送信する。ユーザ端末は上記コーパス情報を受信し且つユーザに表示する(
図3bのアイコン302に示される)。その後に、ユーザが
図3bのアイコン303に示される音声アイコンをクリックしてコーパス情報「320789」を読み始め、且つ朗読が終わった後に
図3bのアイコン303に示される音声アイコンをリリースする。その後に、ユーザ端末はユーザが上記コーパス情報に応じて読む認証音声を取得し、且つ上記認証音声を上記サーバに送信し、最終的に、上記サーバが上記認証音声を受信し、且つ上記ユーザのユーザ識別子及び上記認証音声に基づいて上記ユーザを認証する。結果は認証に成功すると示す場合、サーバがユーザ端末に認証成功のメッセージを送信する。ユーザ端末は上記認証成功のメッセージを受信した後に、
図3cのアイコン304に示されるように、ユーザ声紋認証に成功することを表示し、支払い操作を確認することができる。ユーザが
図3cのアイコン304に示されるボタンをクリックし、金額「5000」人民元の「支払い確認」操作を実行し、
図3dは支払いが成功した後のインタフェースを示す。
【0110】
本願の上記実施例の提供する方法は、ユーザ端末の認証要求を受信した後に、ユーザの操作と所定の認証しようとする操作をマッチングし、且つマッチングに成功する場合で上記ユーザに対して更に声紋認証を行い、それによりユーザ端末がサーバにアクセスするセキュリティを向上させるとともに、ユーザの個人情報や財産の安全保障を確保する。
【0111】
更に、ユーザ認証の方法においてユーザ識別子及び認証音声に基づいてユーザを認証するステップの別の実施例のフロー400を示す
図4を参照する。当該プロセス400は、ステップ401、402、403、403’、404、405、405’、406、407、408、408’、409、410を含む。
【0112】
ステップ401:認証音声に対して文字認識を行い、文字認識結果を取得する。
【0113】
本実施例では、上記電子機器は先ずユーザ端末から受信された認証音声に対して文字認識を行って、且つ文字認識結果を取得することができる。
【0114】
なお、音声に対してどのように文字認識を行うかは現在幅広く研究され応用される公知技術であり、ここで重複説明を省略する。
【0115】
ステップ402:文字認識結果がコーパス情報に対応する文字コンテンツとマッチングするかどうかを決定し、マッチングする場合、ステップ403に移行し、マッチングしない場合、ステップ403’に移行する。
【0116】
本実施例では、上記電子機器はステップ401において認証音声に対して文字認識を行い且つ文字認識結果を取得した後に、文字認識結果がコーパス情報に対応する文字コンテンツとマッチングするかどうかを決定することができる。
【0117】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、上記電子機器は文字認識結果とコーパス情報に対応する文字コンテンツとが完全に同じである場合、文字認識結果がコーパス情報に対応する文字コンテンツとマッチングすると決定し、文字認識結果とコーパス情報に対応する文字コンテンツとが完全に同じではない場合、文字認識結果がコーパス情報に対応する文字コンテンツとマッチングしないと決定することができる。
【0118】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、上記電子機器は先ず、文字認識結果とコーパス情報に対応する文字コンテンツとの同一部分の文字数を同一部分文字数として決定し、次にコーパス情報に対応する文字コンテンツの合計文字数を決定し、更に上記同一部分文字数と上記合計文字数との比を計算し、計算した比が所定の比の閾値(例えば、80%)より大きい場合、文字認識結果がコーパス情報に対応する文字コンテンツとマッチングすると決定し、計算した比が所定の比閾値(例えば、80%)以下である場合、文字認識結果がコーパス情報に対応する文字コンテンツとマッチングしないと決定する。
【0119】
ステップ403’:ユーザ認証が失敗すると決定し、第1所定の操作を実行する。
【0120】
本実施例では、上記電子機器はステップ402においてステップ401で認識して取得された文字認識結果がコーパス情報に対応する文字コンテンツとマッチングしないと決定する場合、ユーザ認証が失敗すると決定し、第1所定の操作を実行することができる。
【0121】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、第1所定の操作は、現在のコーパス情報と異なる、新しいコーパス情報を端末に送信し、それにより上記ユーザが新しいコーパス情報における文字コンテンツを再び読み、且つユーザ端末により送信された認証音声を再び受信し、受信された認証音声に対してステップ401とステップ402を再び実行し、所定の認証回数(例えば、3回)になるまで繰り返すことであってもよい。
【0122】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、第1所定の操作は、上記ユーザに現在のコーパス情報における文字コンテンツを再び読ませるように指示する指示情報を上記端末に送信し、それにより上記ユーザが現在のコーパス情報における文字コンテンツを再び読み、且つユーザ端末により送信された認証音声を再び受信し、受信された認証音声に対してステップ401とステップ402を再び実行し、所定の認証回数(例えば、3回)になるまで繰り返すことであってもよい。
【0123】
ステップ403:認証音声の声紋特徴を抽出して認証声紋を生成する。
【0124】
本実施例では、上記電子機器はステップ402においてステップ401で認識して取得された文字認識結果がコーパス情報に対応する文字コンテンツとマッチングすると決定する場合、認証音声の声紋特徴を抽出して認証声紋を生成することができる。
【0125】
なお、認証音声の声紋特徴を抽出することは現在幅広く研究され応用される公知技術であり、ここで重複説明を省略する。当業者は、声紋認証段階でどのように認証音声の声紋特徴を抽出するかは声紋登録段階の登録声紋の特徴抽出過程に関連すると理解することができる。
【0126】
ステップ404:認証声紋が所定のブラックリスト声紋とマッチングするかどうかを決定し、マッチングしない場合、ステップ405に移行し、マッチングする場合、ステップ405’に移行する。
【0127】
本実施例では、上記電子機器はステップ403において認証音声の声紋特徴を抽出して認証声紋を取得した後に、認証声紋が所定のブラックリスト声紋とマッチングするかどうかを決定し、マッチングしない場合、ステップ405に移行し、後続の認証ステップを継続し、マッチングする場合、ステップ405’に移行し、ユーザ認証が失敗すると決定し、所定の安全保護操作を実行することができる。
【0128】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、所定のブラックリスト声紋は上記電子機器にローカルに記憶されてもよく、上記電子機器にネットワークを介して接続される他の電子機器(例えば、ブラックリスト声紋を記憶するためのブラックリスト声紋サーバ)に記憶されてもよく、このように上記電子機器は先ず上記所定のブラックリスト声紋をローカル又は遠隔で取得し、次に認証声紋が所定のブラックリスト声紋とマッチングするかどうかを決定することができる。
【0129】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、上記電子機器は、以下のステップにより認証声紋が所定のブラックリスト声紋とマッチングするかどうか決定することができ、即ち、まず、認証声紋と所定のブラックリスト声紋との類似度を計算し、次に、上記計算した類似度が所定のブラックリスト類似度閾値より大きいかどうかを判断し、所定のブラックリスト類似度閾値より大きい場合、認証声紋が所定のブラックリスト声紋とマッチングすると決定する一方、所定のブラックリスト類似度閾値以下である場合、認証声紋が所定のブラックリスト声紋とマッチングしないと決定する。
【0130】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、上記電子機器は距離測定で認証声紋と所定のブラックリスト声紋との類似度を計算してもよい。
【0131】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、上記電子機器は類似度測定で認証声紋と所定のブラックリスト声紋との類似度を計算してもよい。
【0132】
なお、上記した距離測定と類似度測定で類似度を計算する方法は現在幅広く研究され応用される公知技術であり、ここで重複説明を省略する。
【0133】
ステップ405’:ユーザ認証が失敗すると決定し、且つ所定の安全保護操作を実行する。
【0134】
本実施例では、上記電子機器はステップ404において認証声紋が所定のブラックリスト声紋とマッチングすると決定する場合、ユーザ認証が失敗すると決定し、所定の安全保護操作を実行する。それによりユーザの認証声紋が所定のブラックリスト声紋と近い場合、保護操作をタイムリーに実行し、ユーザの個人情報や財産の安全を確保することができる。
【0135】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、所定の安全保護操作は、上記ユーザ識別子に対応する電話番号に電話をかけること、上記ユーザ識別子に対応する携帯電話番号に通知ショートメールを送信すること、上記ユーザ識別子に対応する登録メールボックスにメールを送信すること、及び第1所定時間内に上記ユーザ識別子に対応するアカウントへのアクセスを禁止することのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0136】
ステップ405:所定のユーザ声紋集合においてユーザ識別子に対応するユーザ声紋を検索する。
【0137】
本実施例では、上記電子機器はステップ404において認証声紋が所定のブラックリスト声紋とマッチングしないと決定する場合、所定のユーザ声紋集合においてユーザ識別子に対応するユーザ声紋を検索することができる。
【0138】
ステップ406:認証声紋と検索されたユーザ声紋との類似度を計算する。
【0139】
本実施例では、上記電子機器はステップ405においてユーザ識別子に対応するユーザ声紋を検索した後に、認証声紋と検索されたユーザ声紋との類似度を計算することができる。
【0140】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、上記電子機器は距離測定で認証声紋と検索されたユーザ声紋との類似度を計算してもよい。
【0141】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、上記電子機器は類似度測定で認証声紋と検索されたユーザ声紋との類似度を計算してもよい。
【0142】
なお、上記した距離測定と類似度測定で類似度を計算する方法は現在幅広く研究され応用される公知技術であり、ここで重複説明を省略する。
【0143】
ステップ407:類似度が所定の認証閾値より大きいかどうかを決定する。
【0144】
本実施例では、上記電子機器はステップ406において認証声紋と検索されたユーザ声紋との類似度を計算した後に、類似度が所定の認証閾値より大きいかどうかを決定し、所定の認証閾値より大きい場合、ステップ408に移行し、所定の認証閾値以下である場合、ステップ408’に移行するすることができる。
【0145】
ステップ408’:ユーザ認証が失敗すると決定し、第2所定の操作を実行する。
【0146】
本実施例では、上記電子機器はステップ407においてステップ406で計算した認証声紋と検索されたユーザ声紋との類似度が所定の認証閾値以下であると決定する場合、ユーザ認証が失敗すると決定し、第2所定の操作を実行することができる。
【0147】
例えば、ステップ406において計算した認証声紋と検索されたユーザ声紋との類似度が0.75となり、所定の認証閾値が0.85である場合、ユーザ認証が失敗すると決定し、第2所定の操作を実行する。
【0148】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、第2所定の操作は第1所定の操作と同じであってもよい。
【0149】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、第2所定の操作は第1所定の操作と異なってもよい。例えば、第2所定の操作は、第2所定時間内に所定のユーザ声紋集合における、上記ユーザ識別子に対応するユーザ声紋へのアクセスを禁止すること、及びユーザにカスタマーサービス又は他の方式で身元認証を完了させるように通知するための情報をユーザ端末に送信することのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0150】
ステップ408:ユーザ認証が成功すると決定し、ユーザの操作を実行する。
【0151】
本実施例では、上記電子機器はステップ407においてステップ406で計算した認証声紋と検索されたユーザ声紋との類似度が所定の認証閾値より大きいと決定する場合、ユーザ認証が成功すると決定し、且つユーザの操作を実行することができる。
【0152】
例えば、ステップ406において計算した認証声紋と検索されたユーザ声紋との類似度が0.95となり、所定の認証閾値が0.85である場合、ユーザ認証が成功すると決定し、ユーザの操作(例えば、振替、支払い等の操作)を実行する。
【0153】
ステップ409:類似度が所定の更新閾値より大きいかどうかを決定し、所定の更新閾値より大きい場合、ステップ410に移行する。
【0154】
本実施例では、上記電子機器はステップ408においてユーザ認証が成功すると決定し、ユーザの操作を実行した後に、ステップ406において計算した類似度が所定の更新閾値より大きいかどうかを決定し、ここで、所定の更新閾値が上記所定の認証閾値より大きい。例えば、所定の認証閾値が0.85となり、所定の更新閾値が0.90となり、ステップ406において計算した類似度が0.95である場合、類似度が所定の更新閾値より大きいと決定する。
【0155】
ステップ410:所定のユーザ声紋集合における、ユーザ識別子に対応するユーザ声紋を認証声紋で更新する。
【0156】
本実施例では、上記電子機器はステップ409において類似度が所定の更新閾値より大きいと決定する場合、所定のユーザ声紋集合における、ユーザ識別子に対応するユーザ声紋を認証声紋で更新することができる。
【0157】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、上記電子機器は認証声紋を所定のユーザ声紋集合においてユーザ識別子に対応するユーザ声紋として直接使用してもよい。
【0158】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、上記電子機器は認証声紋とステップ405において検索されたユーザ声紋に対してクラスタリング操作を行い、且つクラスタリングして取得された声紋を所定のユーザ声紋集合においてユーザ識別子に対応するユーザ声紋としてもよい。
【0159】
上記更新操作により、所定のユーザ声紋集合においてユーザ識別子に対応するユーザ声紋にユーザの声紋変化をリアルタイムに適応させ、このように不正ユーザがユーザの元の声紋を取得しても、所定のユーザ声紋集合における、ユーザ識別子に対応するユーザ声紋を更新した後に、不正ユーザが元の声紋での認証に成功できず、それにより声紋認証のセキュリティを高める。
【0160】
図4から分かるように、
図2に対応する実施例に比べて、本実施例におけるユーザ認証の方法のフロー400は、認証音声に対して音声認識を行い、認証声紋と所定のブラックリスト声紋とをマッチングするとともに、所定のユーザ声紋集合における、ユーザ識別子に対応するユーザ声紋を更新するステップが追加される。それにより、本実施例に係る解決手段によれば、認証音声の文字認識結果が正確ではない場合、ユーザ認証が失敗すると確認し、認証音声の文字認識結果が正確であり且つ認証声紋が所定のブラックリスト声紋とマッチングしない場合、認証声紋を所定のユーザ声紋集合における、ユーザ識別子に対応するユーザ声紋とマッチングし、それにより声紋をマッチングするための計算量を減少させ、サーバの効率を向上することができ、且つ認証音声の文字認識結果が正確であり且つ認証声紋が所定のブラックリスト声紋とマッチングする場合、ユーザ認証が失敗すると確認するとともに、所定の安全保護操作を実行し、それによりユーザの個人情報や財産の安全を更に確保することができ、また、所定のユーザ声紋集合における、ユーザ識別子に対応するユーザ声紋をタイムリーに更新することによって、不正ユーザがユーザの声紋を盗んで声紋認証を行う難度を効果的に高めることができる。
【0161】
更に
図5を参照し、上記各図に示される方法の実現として、本願はユーザ認証の装置の一実施例を提供し、当該装置の実施例は
図2に示される方法の実施例と対応し、当該装置は具体的には各種の電子機器に適用することができる。
【0162】
図5に示されるように、本実施例におけるユーザ認証の装置500は、要求受信ユニット501、決定ユニット502、送信ユニット503、認証音声受信ユニット504及び認証ユニット505を備える。要求受信ユニット501は、ユーザ端末により送信された、上記ユーザ端末のユーザのユーザ識別子及び上記ユーザの操作に関連する操作情報を含む認証要求を受信し、決定ユニット502は、上記ユーザ識別子及び上記操作情報に基づいて、上記ユーザの操作が所定の認証しようとする操作とマッチングするかどうかを決定し、送信ユニット503は、上記決定ユニットによって上記ユーザの操作が上記所定の認証しようとする操作とマッチングすると決定されたことに応答して、上記ユーザの朗読に供するコーパス情報を上記ユーザ端末に送信することで上記ユーザ端末が上記ユーザの対応する認証音声を取得し、認証音声受信ユニット504は、上記ユーザ端末により送信された認証音声を受信し、認証ユニット505は、上記ユーザ識別子及び上記認証音声に基づいて上記ユーザを認証する。
【0163】
本実施例では、ユーザ認証の装置500の要求受信ユニット501、決定ユニット502、送信ユニット503、認証音声受信ユニット504及び認証ユニット505の具体的な処理はそれぞれ
図2の対応する実施例におけるステップ201、ステップ202、ステップ203、ステップ204及びステップ205の関連説明を参照すればよく、ここで重複説明を省略する。
【0164】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、上記認証ユニット505は、上記認証音声の声紋特徴を抽出して認証声紋を生成する生成サブユニット5051と、上記ユーザ識別子及び上記認証声紋に基づいて上記ユーザを認証する認証サブユニット5052とを備えてもよい。
【0165】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、上記生成サブユニット5051は、上記認証音声に対して文字認識を行って、文字認識結果を取得する音声認識モジュール50511と、上記文字認識結果が上記コーパス情報に対応する文字コンテンツとマッチングするかどうかを決定する第1決定モジュール50512と、上記第1決定モジュールによって上記文字認識結果が上記コーパス情報に対応する文字コンテンツとマッチングすると決定されたことに応答して、上記認証音声の声紋特徴を抽出して認証声紋を生成する生成モジュール50513とを備えてもよい。
【0166】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、上記認証ユニット505は、更に、上記認証音声に対して文字認識を行って、文字認識結果を取得する音声認識サブユニット5053と、上記文字認識結果が上記コーパス情報に対応する文字コンテンツとマッチングするかどうかを決定する決定サブユニット5054と、上記決定サブユニットによって上記文字認識結果が上記コーパス情報に対応する文字コンテンツとマッチングしないと決定されたことに応答して、上記ユーザ認証が失敗すると決定し、第1所定の操作を実行する実行サブユニット5055とを備えてもよい。
【0167】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、上記認証サブユニット5052は、所定のユーザ声紋集合において上記ユーザ識別子に対応するユーザ声紋を検索する検索モジュール50521と、検索されたユーザ声紋及び上記認証声紋に基づいて上記ユーザを認証する認証モジュール50522とを備えてもよい。
【0168】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、上記検索モジュール50521は、上記認証声紋が所定のブラックリスト声紋とマッチングするかどうかを決定する第1決定サブモジュール505211と、上記第1決定サブモジュールによって上記認証声紋が上記所定のブラックリスト声紋とマッチングしないと決定されたことに応答して、所定のユーザ声紋集合において上記ユーザ識別子に対応するユーザ声紋を検索する検索サブモジュール505212とを備えてもよい。
【0169】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、上記認証サブユニット5052は、更に、上記認証声紋が所定のブラックリスト声紋とマッチングするかどうかを決定する第2決定モジュール50523と、上記第2決定モジュールによって上記認証声紋が上記所定のブラックリスト声紋とマッチングすると決定されたことに応答して、上記ユーザ認証が失敗すると決定し、所定の安全保護操作を実行する実行モジュール50524とを備えてもよい。
【0170】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、上記認証モジュール50522は、上記認証声紋と検索されたユーザ声紋との類似度を計算する計算サブモジュール505221と、上記類似度が所定の認証閾値より大きいかどうかを決定する第2決定サブモジュール505222と、上記第2決定サブモジュールによって上記類似度が上記所定の認証閾値より大きいと決定されたことに応答して、上記ユーザ認証が成功すると決定し、上記ユーザの操作を実行する第1実行サブモジュール505223とを備えてもよい。
【0171】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、上記認証モジュール50522は、更に、上記第2決定サブモジュールによって上記類似度が上記所定の認証閾値以下であると決定されたことに応答して、上記ユーザ認証が失敗すると決定し、第2所定の操作を実行する第2実行サブモジュール505224を備えてもよい。
【0172】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、上記第1実行サブモジュール505223は、更に、上記類似度が所定の更新閾値より大きいかどうかを決定し、上記類似度が上記所定の更新閾値より大きいことに応答して、上記所定のユーザ声紋集合における、上記ユーザ識別子に対応するユーザ声紋を上記認証声紋で更新し、ここで、所定の更新閾値が上記所定の認証閾値より大きい。
【0173】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、上記装置500は、更に、上記決定ユニットによって上記ユーザの操作が上記所定の認証しようとする操作とマッチングしないと決定されたことに応答して、上記ユーザの操作を実行する実行ユニット506を備えてもよい。
【0174】
本実施例のいくつかの任意選択の実現形態では、上記コーパス情報は、テキスト情報、音声情報及び画像情報のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0175】
以下、本願の実施例を実現するためのサーバに適用されるコンピュータシステム600を示す構造模式図である
図6を参照する。
【0176】
図6に示すように、コンピュータシステム600は、読み出し専用メモリ(ROM)602に記憶されているプログラム又は記憶部608からランダムアクセスメモリ(RAM)603にロードされたプログラムに基づいて様々な適当な動作及び処理を実行することができる中央処理装置(CPU)601を備える。RAM603には、システム600の操作に必要な様々なプログラム及びデータが更に記憶されている。CPU601、ROM602及びRAM603は、バス604を介して互いに接続されている。入力/出力(I/O)インターフェース605もバス604に接続されている。
【0177】
キーボード、マウスなどを含む入力部606、陰極線管(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)など、及びスピーカなどを含む出力部607、ハードディスクなどを含む記憶部608、及びLANカード、モデムなどを含むネットワークインターフェースカードの通信部609は、I/Oインターフェース605に接続されている。通信部609は、例えばインターネットのようなネットワークを介して通信処理を実行する。ドライバ610は、必要に応じてI/Oインターフェース605に接続される。リムーバブルメディア611は、例えば、マグネチックディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどのようなものであり、必要に応じてドライバ610に取り付けられ、したがって、ドライバ610から読み出されたコンピュータプログラムが必要に応じて記憶部608にインストールされる。
【0178】
特に、本願の実施例によれば、フローチャートを参照しながら記載された上記のプロセスは、コンピュータのソフトウェアプログラムとして実現されてもよい。例えば、本願の実施例は、コンピュータプログラム製品を含み、当該コンピュータプログラム製品は、機械可読媒体に有形に具現化されるコンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムは、フローチャートで示される方法を実行するためのプログラムコードを含む。このような実施例では、当該コンピュータプログラムは、通信部609を介してネットワークからダウンロードされてインストールされてもよく、及び/又はリムーバブルメディア611からインストールされてもよい。当該コンピュータプログラムが中央処理装置(CPU)601により実行される時に、本願の方法において限定されている機能が実行される。
【0179】
図面におけるフローチャート及びブロック図は、本願の各実施例に係るシステム、方法及びコンピュータプログラム製品により実現可能なアーキテクチャ、機能及び操作を示す。ここで、フローチャート又はブロック図における各枠は、1つのモジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部を代表してもよく、前記モジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部は、規定された論理機能を達成するための1つ以上の実行可能な命令を含む。また、いくつかの代替実施態様として、枠に示された機能は、図面に示された順番と異なる順番で実行されてもよい。例えば、連続して示された2つの枠は、関連する機能に応じて、実際にほぼ並行に実行されてもよく、逆の順番で実行されてもよい。また、ブロック図及び/又はフローチャートにおける各枠と、ブロック図及び/又はフローチャートにおける枠の組合せは、規定された機能又は操作を実行する、ハードウェアに基づく専用システムで実現されてもよく、あるいは、専用ハードウェアとコンピュータの命令との組合せで実行されてもよい。
【0180】
本願の実施例に記載されたユニットは、ソフトウェアで実現されてもよく、ハードウェアで実現されてもよい。記載されたユニットは、プロセッサに設定されてもよく、例えば、「要求受信ユニット、決定ユニット、送信ユニット、認証音声受信ユニット及び認証ユニットを備えるプロセッサ」として記載されてもよい。その中でも、これらのユニットの名称は、ある場合において当該ユニットその自体を限定するものではなく、例えば、送信ユニットは、「コーパス情報を送信するユニット」として記載されてもよい。
【0181】
一方、本願は、不揮発性コンピュータ記憶媒体を更に提供し、当該不揮発性コンピュータ記憶媒体は、上記実施例の装置に含まれる不揮発性コンピュータ記憶媒体であってもよく、独立に存在して端末に組み立てられていない不揮発性コンピュータ記憶媒体であってもよい。不揮発性コンピュータ記憶媒体は、1つ以上のプログラムが記憶され、1つ以上のプログラムが1つの機器により実行された場合、機器に、ユーザ端末により送信された、前記ユーザ端末のユーザのユーザ識別子及び前記ユーザの操作に関する操作情報を含む認証要求を受信し、前記ユーザ識別子及び前記操作情報に基づいて、前記ユーザの操作が所定の認証しようとする操作とマッチングするかどうかを決定し、前記ユーザの操作が前記所定の認証しようとする操作とマッチングすると決定したことに応答して、前記ユーザ端末に前記ユーザの朗読に供するコーパス情報を送信することで、前記ユーザ端末が前記ユーザに対応する認証音声を取得し、前記ユーザ端末により送信された認証音声を受信し、前記ユーザ識別子及び前記認証音声に基づいて前記ユーザを認証するようにさせる。
【0182】
以上の記載は、本願の好ましい実施例、及び使用された技術的原理の説明に過ぎない。本願に係る特許請求の範囲が、上記した技術的特徴の特定な組合せからなる技術案に限定されることではなく、本願の趣旨を逸脱しない範囲で、上記の技術的特徴又は同などの特徴の任意の組合せからなる他の技術案も含むべきであることを、当業者は理解すべきである。例えば、上記の特徴と、本願に開示された類似の機能を持っている技術的特徴(これらに限定されていない)とを互いに置き換えてなる技術案が挙げられる。