特許第6495982号(P6495982)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 勝徳國際研發股▲ふん▼有限公司の特許一覧

<>
  • 特許6495982-吊り掛け式コンセント装置 図000002
  • 特許6495982-吊り掛け式コンセント装置 図000003
  • 特許6495982-吊り掛け式コンセント装置 図000004
  • 特許6495982-吊り掛け式コンセント装置 図000005
  • 特許6495982-吊り掛け式コンセント装置 図000006
  • 特許6495982-吊り掛け式コンセント装置 図000007
  • 特許6495982-吊り掛け式コンセント装置 図000008
  • 特許6495982-吊り掛け式コンセント装置 図000009
  • 特許6495982-吊り掛け式コンセント装置 図000010
  • 特許6495982-吊り掛け式コンセント装置 図000011
  • 特許6495982-吊り掛け式コンセント装置 図000012
  • 特許6495982-吊り掛け式コンセント装置 図000013
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6495982
(24)【登録日】2019年3月15日
(45)【発行日】2019年4月3日
(54)【発明の名称】吊り掛け式コンセント装置
(51)【国際特許分類】
   H01R 25/00 20060101AFI20190325BHJP
   H01R 13/46 20060101ALI20190325BHJP
【FI】
   H01R25/00 H
   H01R25/00 A
   H01R25/00 B
   H01R13/46 304Z
【請求項の数】11
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2017-157103(P2017-157103)
(22)【出願日】2017年8月16日
(65)【公開番号】特開2018-73807(P2018-73807A)
(43)【公開日】2018年5月10日
【審査請求日】2017年8月16日
(31)【優先権主張番号】105134550
(32)【優先日】2016年10月26日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】505296876
【氏名又は名称】勝徳國際研發股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】特許業務法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】許 榮輝
(72)【発明者】
【氏名】彭 淑英
【審査官】 杉山 健一
(56)【参考文献】
【文献】 欧州特許出願公開第02448072(EP,A1)
【文献】 特開平09−063723(JP,A)
【文献】 特開2011−040234(JP,A)
【文献】 実開昭63−055382(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 25/00
H01R 13/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
板材に吊り掛けられる吊り掛け式コンセント装置であって、
第1のコンセントユニットを含む錘部と、
前記錘部と間隔を置いて設けられると共に、第2のコンセントユニットを含む、吊り掛け部と、
対向する両端がそれぞれ前記錘部及び前記吊り掛け部に接続される延在部であって、前記吊り掛け部における前記延在部から離れた末端と前記延在部とで横方向の距離が形成されており、前記横方向の距離に平行な幅を有すると共に、前記幅が前記横方向の距離以下である、延在部と、
一端が前記錘部に接続され、他端が給電コンセントに分離可能に挿入接続されるのに用いられ、前記第1のコンセントユニット及び前記第2のコンセントユニットに電気的に接続される、電源コードと、
を含み、
前記錘部及び前記吊り掛け部がそれぞれ前記板材の下方及び上方に配置されると共に、前記錘部の重量により、前記吊り掛け型ソケット装置全体的な重心を前記吊り掛け部よりも前記延在部と前記錘部とに近接するように位置させて、前記板材に吊り掛けられて静的バランスが取れた状態となるように、重さによって前記吊り掛け部が前記板材に当接するよう維持し、
前記錘部と前記吊り掛け部との相対位置が固定であり、
前記錘部と前記吊り掛け部との相対位置に所定距離が設けられる、
ことを特徴とする吊り掛け式コンセント装置。
【請求項2】
前記錘部は第1のハウジングを含み、
前記第1のコンセントユニットは前記第1のハウジング内に設けられ、
前記吊り掛け部は第2のハウジングを含み、
前記第2のコンセントユニットは前記第2のハウジング内に設けられ、
前記延在部は第3のハウジングを含み、
前記第3のハウジングの対向する両端がそれぞれ前記第1のハウジング及び前記第2のハウジングに垂直に接続される、
ことを特徴とする請求項1に記載の吊り掛け式コンセント装置。
【請求項3】
前記第3のハウジングの一端が前記第1のハウジングに一体に接続され、前記第3のハウジングの他端が前記第2のハウジングに一体に接続され、
前記第1のハウジング、前記第2のハウジング及び前記第3のハウジングによってU字形吊り掛け口が包囲形成されていることを特徴とする請求項に記載の吊り掛け式コンセント装置。
【請求項4】
前記第1のハウジングに移動可能に設けられると共に、前記U字形吊り掛け口内に位置し、前記板材に当接するのに用いられる、位置制限構造を更に含むことを特徴とする請求項に記載の吊り掛け式コンセント装置。
【請求項5】
前記位置制限構造は、当接部材及び弾性部材を含み、
前記当接部材の一端が前記弾性部材を介して前記第1のハウジングに設けられ、
前記当接部材の他端と前記第1のハウジングとで縦方向の距離が形成され、
前記当接部材が圧迫されることで前記縦方向の距離が縮小されると同時に、前記弾性部材に前記縦方向の距離を回復する弾性力が蓄えられる、
ことを特徴とする請求項に記載の吊り掛け式コンセント装置。
【請求項6】
前記第1のハウジングの内表面に前記U字形吊り掛け口と連通する収容溝が凹設形成され、
前記位置制限構造が圧迫されて前記収容溝に向けて移動することを特徴とする請求項に記載の吊り掛け式コンセント装置。
【請求項7】
前記第3のハウジングの一端が前記第1のハウジングに移動可能に接続され、前記第3のハウジングの他端が前記第2のハウジングに一体に接続されることを特徴とする請求項に記載の吊り掛け式コンセント装置。
【請求項8】
前記第1のハウジングは長尺状であり、前記横方向の距離及び前記幅に対して垂直である長手方向を有することを特徴とする請求項に記載の吊り掛け式コンセント装置。
【請求項9】
前記所定距離が設けられることにより、前記錘部が前記板材の下面と接触されないように構成される、請求項1に記載する吊り掛け型ソケット装置。
【請求項10】
少なくとも1つの交流電源コンセントを含む第1のコンセントユニットを含む錘部と、
前記錘部と間隔を置いて設けられる吊り掛け部であって、少なくとも1つの直流電源コンセントを含む第2のコンセントユニットを含み、少なくとも1つの前記直流電源コンセントのジャックが前記錘部から離れた表面に設けられる吊り掛け部と、
対向する両端がそれぞれ前記錘部及び前記吊り掛け部に接続される延在部であって、コンセントユニットを一切含んでおらず、前記延在部から離れた前記吊り掛け部の末端と前記延在部とで横方向の距離が形成されており、前記横方向の距離に平行な幅を有すると共に、前記幅が前記横方向の距離以下である延在部と、を含み、
前記錘部と前記吊り掛け部との相対位置が固定であり、
前記錘部と前記吊り掛け部との相対位置に所定距離が設けられ、
前記錘部の重量のより、前記吊り掛け型ソケット装置全体的な重心を前記吊り掛け部よりも前記延在部と前記錘部とに近接するように位置させる、ことを特徴とする吊り掛け式コンセント装置。
【請求項11】
前記錘部は第1のハウジングを含み、
前記第1のコンセントユニットは前記第1のハウジング内に設けられ、
前記吊り掛け部は第2のハウジングを含み、
前記第2のコンセントユニットは前記第2のハウジング内に設けられ、
前記延在部は第3のハウジングを含み、
前記第3のハウジングの対向する両端はそれぞれ前記第1のハウジング及び前記第2のハウジングに垂直に接続される、ことを特徴とする請求項10に記載の吊り掛け式コンセント装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンセントに関し、特に吊り掛け式コンセント装置に関する。
【背景技術】
【0002】
既存のコンセント装置には、テーブル上及びテーブル下で同時に使用する必要がある状況に対応することができない問題があった。
【0003】
そこで、本発明人は、上述した欠点を合理的且つ効果的に改善可能な手段として本発明を見出した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、既存のコンセント装置に生じうる欠点を効果的に改善するための吊り掛け式コンセント装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
1つの実施例において、本発明に係る吊り掛け式コンセント装置は、板材に吊り掛けられる吊り掛け式コンセント装置は錘部、吊り掛け部、延在部及び電源コードを含む。前記錘部は第1のコンセントユニットを含む。前記吊り掛け部は、前記錘部と間隔を置いて設けられると共に、第2のコンセントユニットを含む。前記延在部は、対向する両端がそれぞれ前記錘部及び前記吊り掛け部に接続される。前記吊り掛け部における前記延在部から離れた末端と前記延在部とで横方向の距離が形成される。前記延在部は前記横方向の距離に平行な幅を有する。前記幅は前記横方向の距離以下である。前記電源コードは、一端が前記錘部に接続され、他端が給電コンセントに分離可能に挿入接続されるのに用いられる。前記電源コードは、前記第1のコンセントユニット及び前記第2のコンセントユニットに電気的に接続される前記錘部及び前記吊り掛け部がそれぞれ前記板材の下方及び上方に配置されると共に、前記板材に吊り掛けられて静的バランスが取れた状態となるように、重さによって前記吊り掛け部が前記板材に当接するよう維持する。
【0006】
他の実施例において、本発明に係る吊り掛け式コンセント装置は錘部、吊り掛け部及び延在部を含む。前記錘部は、少なくとも1つの交流電源コンセントを含む第1のコンセントユニットを含む。前記吊り掛け部は前記錘部と間隔を置いて設けられる。前記吊り掛け部は少なくとも1つの直流電源コンセントを含む第2のコンセントユニットを含む。少なくとも1つの前記直流電源コンセントのジャックが前記錘部から離れた表面に設けられる。前記延在部は、対向する両端がそれぞれ前記錘部及び前記吊り掛け部に接続される。前記延在部はコンセントユニットを一切含まない。前記延在部から離れた前記吊り掛け部の末端と前記延在部とで横方向の距離が形成される。前記延在部は前記横方向の距離に平行な幅を有する。前記幅は前記横方向の距離以下である。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る吊り掛け式コンセント装置では、板材に吊り掛けられる方式を用いることで、吊り掛け部の第2のコンセントユニット及び錘部の第1のコンセントユニットによって、板材の上方及び板材の下方の両方においてコンセントを使用する需要を同時に満たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明に係る吊り掛け式コンセント装置が板材に吊り掛けられると共に給電コンセントに電気的に接続されることを示す図である。
図2】本発明に係る吊り掛け式コンセント装置の第1の実施例を示す斜視図である。
図3図2の平面図である。
図4図2の吊り掛け式コンセント装置が板材に吊り掛けられることを示す図である。
図5】本発明に係る吊り掛け式コンセント装置の第2の実施例を示す斜視図である。
図6図5の平面図である。
図7図5の吊り掛け式コンセント装置が板材に吊り掛けられることを示す図である。
図8】本発明に係る吊り掛け式コンセント装置の第3の実施例を示す斜視図である。
図9図8の平面図である。
図10図8の錘部と延在部とが相対的に回転することを示す図である。
図11図8の錘部と延在部とが相対的に伸縮することを示す図である。
図12図8の吊り掛け式コンセント装置が板材に吊り掛けられることを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の特徴及び技術内容を更に理解することができるように、以下、図面を用いながら本発明を詳しく説明する。但し、本明細書及び図面は、本発明を説明するのに用いられるものに過ぎず、本発明の保護範囲を何ら制限するものではない。
【0010】
図1乃至図12のうち、図1は本発明を示す図であり、図2乃至図12は本発明に係る第1乃至第3の実施例を示す図である。各実施例の対応する図面に示した数および外観は、本発明の内容が理解できるように、本発明の実施形態を具体的に説明するためのものにすぎず、本発明の技術的範囲を制限するものではない。
【0011】
図1に示すように、本発明に係る吊り掛け式コンセント装置100は、板材200(例えば、オフィスデスク、机、カウンター又はその他の板材)に吊り掛けられるのに用いられるが、本発明はこれに限定されない。吊り掛け式コンセント装置100は、錘部1と、当該錘部1と間隔を置いて設けられる吊り掛け部2と、錘部1及び吊り掛け部2に接続される延在部3と、前記錘部1に接続される電源コード4とを含む。
【0012】
本発明の延在部3は対向する両端(例えば図1における延在部3の底端及び頂端)がそれぞれ錘部1及び吊り掛け部2に接続される。延在部3と錘部1及び吊り掛け部2との対応する具体的な接続方式は、一体的接続、分離可能接続、摺動可能接続又は回動可能接続等の各種接続形態であってもよいが、本発明はそれについて制限しない。
【0013】
更に、錘部1は第1のコンセントユニット11を含む。吊り掛け部2は第2のコンセントユニット21を含む。即ち、吊り掛け式コンセント装置100は、錘部1、吊り掛け部2及び延在部3の重量比に応じて調整して、板材200に吊り掛けることができる。また、上述した錘部1と延在部3との間についても寸法上の構成によって、吊り掛け式コンセント装置100がより安定して板材200に吊り掛けられるようにすることができる。例えば、吊り掛け部2における延在部3から離れた末端(例えば図1における吊り掛け部2の右端)と延在部3との間には、横方向の距離Dが形成される。延在部3は前記横方向に平行な幅Wを有する。当該幅Wは横方向の距離D以下である。
【0014】
電源コード4は、一端が錘部1に接続され、他端が給電コンセント300に分離可能に挿入接続されるのに用いられる。電源コード4は、第1のコンセントユニット11及び第2のコンセントユニット21に電気的に接続される。これにより、給電コンセント300からの電力が電源コード4を経由して第1のコンセントユニット11及び第2のコンセントユニット21に伝送される。更に、電源コード4と錘部1との接続方式は、固定接続、分離可能接続又は回動可能接続等の各種接続形態であってよいが、本発明はそれについて制限しない。
【0015】
上述した通り、本発明に係る吊り掛け式コンセント装置100は、錘部1及び吊り掛け部2を板材200の下側及び上側にそれぞれに配置させることができると共に、吊り掛け式コンセント装置100が板材200に吊り掛けられて静的バランスが取れた状態となり、吊り掛け式コンセント装置100の重さによって吊り掛け部2が板材200(の頂面)に当接するように維持することができる。これにより、本発明に係る吊り掛け式コンセント装置100は、板材200に吊り掛けられる方式により、吊り掛け部2の第2のコンセントユニット21及び錘部1の第1のコンセントユニット11によって、板材200の上側及び板材200の下側の両方でコンセントを使用する必要がある状況に同時に対応することができる。
【0016】
上述した内容は本発明に係る吊り掛け式コンセント装置100の主要な技術的特徴であり、実際に適用する場合、当業者は上述した技術的特徴を合理的に運用する又は増減することによって、異なる実施形態の吊り掛け式コンセント装置100を完成することができる。そのため、本発明について、吊り掛け式コンセント装置100のあらゆる実施形態について逐一説明することは難しい。従って、以下、上述した技術的特徴を利用した一部の実施形態を取り上げることによって、吊り掛け式コンセント装置100を説明するが、本発明の技術的範囲はそれに限定されない。
【0017】
<第1の実施例>
図2乃至図4は、本発明に係る第1の実施例を示す。以下、本実施例を理解できるように、上述した共通の技術的特徴については詳しい説明を省略し、本実施例に係る吊り掛け式コンセント装置100の具体的な構成を説明する。
【0018】
錘部1は、第1のハウジング12を含む。第1のコンセントユニット11が当該第1のハウジング12の内部に設けられる。即ち、本実施例において、上述した第1のハウジング12及びその内部に収容された素子及び構造も合わせて錘部1という。第1のコンセントユニット11は、少なくとも1つの交流電源コンセント111を含む。当該交流電源コンセント111のジャックは、錘部1における吊り掛け部2に面していない表面(例えば図2における第1のハウジング12の側部表面)に設けられるが、本発明はこれに限定されない。
【0019】
吊り掛け部2は、第2のハウジング22を含む。第2のコンセントユニット21が第2のハウジング22の内部に設けられる。即ち、本実施例において、上述した第2のハウジング22及びその内部に収容された素子及び構造も合わせて吊り掛け部2という。第2のコンセントユニット21は、少なくとも1つの直流電源コンセント211(例えば、USBコンセント)を含む。当該直流電源コンセント211のジャックは、吊り掛け部2における錘部1から離れた表面(例えば図2における第2のハウジング22の頂部表面)に設けられるが、本発明はこれに限定されない。
【0020】
更に、本実施例において、吊り掛け部2には、第2のコンセントユニット21及び/又は第1のコンセントユニット11の給電の要否を制御するためのスイッチユニット23が更に設けられている。スイッチユニット23は、使用者が操作制御しやすいように、吊り掛け部2における錘部1から離れた表面(例えば図2における第2のハウジング22の頂部表面)に設けられるが、本発明はそれに限定されない。
【0021】
延在部3は、第3のハウジング31を含む。第3のハウジング31及びその内部に収容された素子及び構造も合わせて延在部3という。本実施例において、延在部3はコンセントユニットを一切含まない。第3のハウジング31の対向する両端は、それぞれ第1のハウジング12及び第2のハウジング22に垂直に接続される。更に言えば、第3のハウジング31の一端(例えば図3における第3のハウジング31の底端)は、第1のハウジング12に一体に接続される。第3のハウジング31の他端(例えば図3における第3のハウジングの頂端)は、第2のハウジング22に一体に接続される。
【0022】
更に詳しく述べると、第1のハウジング12の長さは、上述した第2のハウジング22の長さとほぼ同じであるため、第1のハウジング12、第2のハウジング22及び第3のハウジング31によって共同で包囲されることでU字形吊り掛け口Oが形成されている。更に、第1のハウジング12の幅W’は、上述した第2のハウジング22の幅W’’とほぼ同じであり、第3のハウジングの幅Wは、第1のハウジング12の幅W’より小さい。前記錘部1と前記吊り掛け部2との相対位置が固定される。また、前記錘部1と前記吊り掛け部2との間に予定距離Hが設けられる。
【0023】
また、第1のハウジング12における第3のハウジング31から離れた角(例えば図2における第1のハウジング12右下の角)には切り込み121が形成されていると共に、使用者が電源コード4を適切な位置に向けることができるように、電源コード4が第1のハウジング12の切り込み121に対して回動可能に貫通して設けられる。
【0024】
<第2の実施例>
図5乃至図7は、本発明に係る第2の実施例を示す。本実施例は上述した実施例と類似しているため、以下、同一の内容については詳しい説明を省略し、本実施例と上述した実施例との主要な相違点を説明する。
【0025】
本実施例に係る吊り掛け式コンセント装置100は、第1のハウジング12に移動可能に設けられた位置制限構造5を更に含む。位置制限構造5は、上述したU字形吊り掛け口O内に位置し、板材200を付勢するのに用いられる。以下、本実施例における位置制限構造5の具体的な構成を説明するが、本発明における位置制限構造5はこれに限定されない。
【0026】
具体的に言えば、本実施例における位置制限構造5は、ロッド状の当接部材51及び弾性部材52(例えば、トーションバネ)を含む。当接部材51の一端(例えば図6における当接部材51の底端)が弾性部材52を介して第1のハウジング12に設けられる(例えば、回動自在に接続される)。当接部材51の他端(例えば図6における当接部材51の頂端)と第1のハウジング12とで縦方向の距離Hが形成されている。更に言えば、当接部材51と第1のハウジング12との距離は、底端から頂端に向かう方向に(例えば図6における右から左に向かう方向に)徐々に増加する。上述した縦方向の距離Hは、当接部材51と第1のハウジング12との間の最大距離である。
【0027】
更に、第1のハウジング12の内表面(例えば、第2のハウジング22と向かい合う第1のハウジング12の表面)には、U字形吊り掛け口Oと連通する収容溝122が凹設形成されている。収容溝122は、上述した位置制限構造5を收容するのに用いられる。位置制限構造5(の当接部材51)が弾性部材52の弾発力を受けて収容溝122に向けて移動する、又は完全に収容溝122の内部に収容されることができる。
【0028】
更に言えば、当接部材51を板材200に当接させることで縦方向の距離Hが縮小する(即ち、図7における当接部材51の頂端が収容溝122に向けて移動する)と同時に、弾性部材52に縦方向の距離Hを回復する弾発力が蓄えられる。これにより、当接部材51が弾性部材52の弾発力に基づいて、板材200に弾発付勢される。
【0029】
<第3の実施例>
図8乃至図12は、本発明に係る第3の実施例を示す。本実施例は上述した実施例と類似しているため、同一の内容については詳しい説明を省略し、本実施例と上述した実施例との主要な相違点を説明する。
【0030】
本実施例における第1のハウジング12は、長尺状であり長手方向Lを有すると共に、当該長手方向Lが横方向の距離D及び幅Wに対して垂直である。更に、第3のハウジング31の一端(例えば図8及び図9における第3のハウジング31の底端)は、第1のハウジング12に対して移動可能に接続される。第3のハウジング31の他端(例えば図8及び図9における第3のハウジング31の頂端)は、第2のハウジング22と一体に接続される。本実施例において、第3のハウジング31の一端が第1のハウジング12に移動可能に接続される方式は、図10に示す回転式接続であってもよく、又は図11に示す伸縮式接続であってもよく、制限されない。
【0031】
更に詳しく述べると、第1のコンセントユニット11は、長手方向Lに沿って配列された複数の交流電源コンセント111を含む。錘部1における第1のハウジング12の底部には、第1のコンセントユニット11及び/又は第2のコンセントユニット21の給電の要否を制御するためのスイッチユニット13が設けられる。本実施例の吊り掛け部2にはスイッチユニットが設けられていない。更に、電源コード4は、錘部1における吊り掛け部2から離れた末端(例えば図9における第1のハウジング12の底縁部)に接続される。
【0032】
<本発明に係る実施例における技術的効果>
このように、本発明に係る吊り掛け式コンセント装置では、板材に吊り掛けられる方式を用いることで、吊り掛け部の第2のコンセントユニット及び錘部の第1のコンセントユニットによって、板材の上方及び板材の下方の両方においてコンセントを使用する需要を同時に満たすことができる。
【0033】
更に、本発明に係る吊り掛け式コンセント装置は、板材に当接するための位置制限構造がU字形吊り掛け口内に設けられていることによって、厚さの異なる様々な板材に安定して吊り掛けられることができる。
【0034】
また、本発明に係る吊り掛け式コンセント装置は、その延在部が移動可能に錘部と接続されることができるため、異なる環境に適用されることができ、また使用者の異なる需要を満たすことができる。
【0035】
以上は本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明の保護範囲を制限するものではない。本発明の特許請求の範囲に基づいてなされた均等の変更や修正は、いずれも本発明の保護範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0036】
100 吊り掛け式コンセント装置
1 錘部
11 第1のコンセントユニット
111 交流電源コンセント
12 第1のハウジング
121 切り込み
122 収容溝
13 スイッチユニット
2 吊り掛け部
21 第2のコンセントユニット
211 直流電源コンセント
22 第2のハウジング
23 スイッチユニット
3 延在部
31 第3のハウジング
4 電源コード
5 位置制限構造
51 当接部材
52 弾性部材
D 横方向の距離
W、W’、W’’ 幅
H 縦方向の距離
O U字形吊り掛け口
L 長手方向
200 板材
300 給電コンセント
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12