【文献】
ZTE,MO CSFB handling when running T3346,3GPP TSG-CT WG1♯85 C1-134619,フランス,3GPP,2013年11月 4日,Page 2 Lines 1-4, Section 5.5.3.3.5
【文献】
ZTE,MO CSFB handling when running T3346,3GPP TSG-CT WG1♯85 C1-134620,フランス,3GPP,2013年11月 4日,Page 2 Lines 1-4, Section 5.5.3.3.5
【文献】
ZTE,MO CSFB handling when running T3346,3GPP TSG-CT WG1♯85 C1-134621,フランス,3GPP,2013年11月 4日,Page 2 Lines 1-4, Section 5.5.3.3.5
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は次の説明を添付図面と引き合わせながら読むとよく理解できる。以下の記述は、本発明の一般原則を説明する目的であり、本発明を限定するものではない。理解できることは、実施形態は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、あるいは、それらの任意の組み合わせで実現されることである。3GPP規格を用いて、本発明の主旨を教示するが、本発明を限定するものではない。
【0013】
図1は、本発明の一実施形態による無線通信環境を説明するブロック図である。無線通信環境100は、モバイル通信装置110、および、二個のサービスネットワーク120と130を有する。モバイル通信装置110は、サービスネットワーク120と130により用いられる携帯電話技術をサポートする携帯電話、パネルPC、ノート型PC、あるいは、任意のポータブルコンピュータ装置である。あるいは、モバイル通信装置110は、モバイルサービスを得るのに用いられるコンピュータホスト、ノードブック、あるいは、パネルPCの外部データカードである。モバイル通信装置110は、サービスネットワーク120と130のひとつ、あるいは、二つと無線通信して、回路交換方式 (CS)のサービス、および/または、パケット交換(PS)サービスを有するモバイルサービスを獲得し、CSサービスは、音声電話サービス、ショートメッセージサービス(SMS)等を含み、PSサービスは、ボイスオーバーIP(VoIP)サービス、および、データサービス、たとえば、Eメール送信、ウェブ閲覧、ファイルアップロード/ダウンロード、インスタントメッセージ、ストリーミングビデオ等を含む。
【0014】
サービスネットワーク120と130は、それぞれ、各自RATをサポートする。とくに、サービスネットワーク120は、PSサービスだけをサポートするアドバンスドネットワークであり、サービスネットワーク130は、少なくともCSサービスをサポートするレガシーネットワークである。たとえば、サービスネットワーク120は、LTEベースネットワーク、あるいは、PSサービスベースネットワーク、たとえば、LTEネットワーク、LTE-Aネットワーク、TD-LTEネットワーク、5Gネットワーク、あるいは、次世代ネットワークであり、サービスネットワーク130は、GSMネットワーク、GPRSネットワーク、EDGEネットワーク、WCDMAネットワーク、あるいは、CDMA2000 1x ネットワークである。
【0015】
サービスネットワーク120と130は、それぞれ、アクセスネットワーク、および、コアネットワークを有する。サービスネットワーク120をLTE/LTE-A/TD-LTEネットワークの例とすると、アクセスネットワークは、少なくとも一つの進化型NB(eNB)を含む発展型ユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)であり、コアネットワークは、少なくともホーム加入者サーバ(HSS)、モビリティ管理エンティティ(MME)、サービングゲートウェイ(S-GW)、および、パケットデータネットワークゲートウェイ(PDN-GW、あるいは、P-GW)を含む進化型パケットコア(EPC)である。サービスネットワーク130をGSM/GPRS/EDGE/WCDMAネットワークの例とすると、アクセスネットワークは、少なくともひとつのベーストランシーバ基地局(BTS)、および、基地局制御装置(BSC)を有するGSM EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN)であるか、あるいは、少なくともひとつのNode B、および、無線ネットワークコントローラ(RNC)を有するUTRANであり、コアネットワークは、GPRSコアで、少なくともひとつの移動通信交換局(MSC)、ホームロケーションレジスタ(HLR)、サービングGPRSサポートノード(SGSN)、および、ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)を有する。
【0016】
あるいは、サービスネットワーク130をCDMA2000 1x ネットワークの例とすると、アクセスネットワークは少なくともひとつのBTS、および、BSCを有し、コアネットワークは、少なくともひとつのMSC、HLR、パケットデータサービングノード(PDSN)、および、ホームエージェント(HA)を有する。
【0017】
図2は、本発明の一実施形態によるモバイル通信装置110を説明するブロック図である。モバイル通信装置110は、無線トランシーバ10、コントローラ20、ストレージデバイス30、ディスプレイデバイス40、および、入力装置50を有する。無線トランシーバ10は、サービスネットワーク120と130とのワイヤレス伝送と受信を実行する。無線トランシーバ10は、無線周波数(RF)装置11、ベースバンド処理装置12、および、アンテナ13を有する。ベースバンド処理装置12は、ベースバンド信号処理を実行するとともに、サブキャリア識別カード(図示しない)とRF装置11間の通信を制御する。ベースバンド処理装置12は、複数のハードウェア素子を有して、アナログデジタル変換(ADC)/デジタルアナログ変換(DAC)、ゲイン調節、変調/復調、符号化/復号等を含むベースバンド信号処理を実行する。RF装置11は、アンテナ13によりRF無線信号を受信するとともに、受信したRF無線信号を、ベースバンド処理装置12により処理されるベースバンド信号に変換する、あるいは、ベースバンド処理装置12から、ベースバンド信号を受信するとともに、受信したベースバンド信号を、後にアンテナ13により送信されるRF無線信号に変換する。RF装置11は、さらに、複数のハードウェアデバイスを含んで、無線周波数変換を実行する。たとえば、RF装置10は、ミキサーを有して、ベースバンド信号とサポートされるセルラー技術の無線周波数中で発振するキャリアとを掛ける。ここで、無線周波数は、GSM/GPRS/EDGE技術で用いられる900MHz、1800MHz、又は、1900MHz、あるいは、WCDMA技術で用いられる900MHz、1900MHz、又は、2100MHz、あるいは、CDMA2000 1x 技術で用いられる450MHz、800MHz、又は、1900MHz、あるいは、LTE/LTE-A/TD-LTE技術で用いられる900MHz、2100MHz、又は、2.6GHz、あるいは、用いられるRATに基づく別の無線周波数である。
【0018】
コントローラ20は、汎用目的プロセッサ、マイクロコントロールユニット(MCU)、アプリケーションプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)などであり、無線トランシーバ10を制御して、サービスネットワーク120及び130と無線通信し、ストレージデバイス30にデータを保存、および、ストレージデバイス30からデータを回収し、一連のフレームデータ(つまり、テキストメッセージ、グラフィック、イメージ等で表す)をディスプレイデバイス40に送信し、入力装置50から信号を受信する。とくに、コントローラ20は、無線トランシーバ10、ストレージデバイス30、ディスプレイデバイス40、および、入力50の上述の操作を調和させて、CSFB呼設定時間を減少させる方法を実行する。
【0019】
別の実施形態において、コントローラ20は、ベースバンド処理装置12に組み込まれて、ベースバンドプロセッサとなる。
【0020】
ストレージデバイス30は、たとえば、フラッシュメモリ、あるいは、不揮発性RAM(NVRAM)等のメモリ、あるいは、たとえば、ハードディスク、あるいは、磁気テープ等の磁気ストレージデバイス、あるいは、光学ディスク、あるいは、それらの任意の組み合わせで、レガシーネットワーク(たとえば、サービスネットワーク130)のセル情報、および、指令、および/または、アプリケーションのプログラムコード、および/または、通信プロトコルを保存する。
【0021】
ディスプレイデバイス40は、ディスプレイ機能を提供する液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、あるいは、電子ペーパーディスプレイ(EPD)などである。あるいは、ディスプレイ30は、さらに、上、あるいは、下に設置される一つ以上のタッチセンサを有する。タッチセンサは、物体(たとえば、指や尖筆)の接触(touch又はcontact)、あるいは、接近、を感知するために用いられる。
【0022】
入力装置50は、一つ以上のボタン、キーボード、マウス、タッチパッド、ビデオカメラ、マイクロフォン、および/または、スピーカー等であり、ユーザーと相互作用するマンマシンインターフェース(MMI)となる。
【0023】
注意すべきことは、
図2の実施形態中で記述される要素は、説明目的のためであり、本発明を限定するものではないことである。
【0024】
図3は、本発明の一実施形態によるCSFB呼設定時間を減少する方法を説明するフローチャートである。この実施形態において、方法は、モバイル通信装置、たとえば、モバイル通信装置110等の装置に適用される。初めに、モバイル通信装置から生じる、あるいは、モバイル通信装置で終了するCSFB関連の呼び出しが保留であるとき、モバイル通信装置は、PSサービスだけをサポートする第一ネットワークから、TAU工程の拒絶メッセージを受信する(工程S310)。具体的に、第一ネットワークは、たとえば、LTEネットワーク、LTE-Aネットワーク、あるいは、TD-LTEネットワーク等のLTEベースネットワークであり、拒絶メッセージは、TRACKING AREA UPDATE REJECT メッセージである。CSFB関連の呼び出しの保留は、それは、TAU工程中であるが、拒絶メッセージが受信される前に、CSFB関連の呼び出しに対する要求がすでに初期化されている状況を参照する。
【0025】
さらにはっきりとさせるため、モバイル通信装置から生じるCSFB関連の呼び出しは、モバイル起源の(MO)CSFB関連の呼び出しと称され、モバイル通信装置で終了するCSFB関連の呼び出しは、モバイル終点(MT)CSFB関連の呼び出しと称される。
【0026】
一実施形態において、CSFB関連の呼び出しは、CSFB呼び出し、あるいは、CSFB非常呼集である。別の実施形態において、CSFB関連の呼び出しは、1xCSFB呼び出し、あるいは、1xCSFB 非常呼集である。
【0027】
次に、モバイル通信装置は、拒絶メッセージが所定の拒絶理由を有するかどうか判断する(工程S320)。特に、所定の拒絶理由は、9、10、あるいは、40の原因値を有し、それぞれ、モバイル通信装置が、第一ネットワークからPSサービスを得ることができない、および/または、モバイル通信装置は、直ちに、アタッチ工程を実行する必要があることを示す。
【0028】
一実施形態において、原因値が9の拒絶理由は、モバイル通信装置のUE識別子が、第一ネットワークにより導出できないことを示す。
【0029】
別の実施形態において、原因値が10の拒絶理由は、モバイル通信装置が、第一ネットワークから暗にデタッチされることを示す。
【0030】
さらに別の実施形態において、原因値が40の拒絶理由は、進化型パケットシステム(EPS)ベアラコンテキストが起動されないことを示す。
【0031】
その後、所定の拒絶理由を含む拒絶メッセージに応答して、モバイル通信装置は、CSサービスをサポートする第二ネットワークを選択して、第一ネットワークに再アタッチする必要がない状況下で、CSFB関連の呼び出しを実行して(工程S330)、本方法が終了する。たとえば、第二ネットワークは、GSMネットワーク、GPRSネットワーク、EDGEネットワーク、WCDMAネットワーク、あるいは、CDMA2000 1x ネットワークである。
【0032】
また、所定の拒絶理由を含まない拒絶メッセージ(すなわち
、拒絶理由は9、10、および、40以外の原因値を有する)に対応して、モバイル通信装置は、第一ネットワークのアタッチ工程を実行して(工程S340)、本方法が終了する。
【0033】
図4は、本発明の一実施形態による結合TAU工程におけるMO CSFB、あるいは、1xCSFB呼び出しの処理を説明するメッセージシーケンスチャートである。この実施形態において、サービスネットワーク120は、LTEベースネットワークであり、サービスネットワーク130は、GSM/GPRS/EDGE/WCDMA/CDMA2000 1x ネットワークである。初めに、モバイル通信装置110が、サービスネットワーク120を介して、サービスネットワーク120と130とに同時に登録されることを意味する“結合EPS/IMSIアタッチ”、あるいは、“EUTRANアタッチ + 1xRTT CS登録”の結合アタッチタイプを利用して、モバイル通信装置110をサービスネットワーク120に登録する、 (工程410)。次に、モバイル通信装置110は、TRACKING AREA UPDATE REQUEST メッセージを、サービスネットワーク120に送信することにより、結合TAU工程を開始する(工程S420)。
【0034】
サービスネットワーク120からの任意の応答を受信する前、モバイル通信装置110は、CSFB、あるいは、1xCSFB呼び出しを生成する一要求を受信する(工程S430)。その後、モバイル通信装置110は、サービスネットワーク120から、値#9、#10、あるいは、#40の拒絶理由を有するTRACKING AREA UPDATE REJECT メッセージを受信する(工程S440)。
【0035】
値#9、#10、あるいは、#40の拒絶理由のため、モバイル通信装置110は、サービスネットワーク120で留まってアタッチ工程を実行する代わりに、サービスネットワーク130を選択して、CSFB、あるいは、1xCSFB呼び出しを実行する(工程S450)。
【0036】
その後、モバイル通信装置110は、サービスネットワーク120と130とのCSFB、あるいは、1xCSFBのコールフローを実行する(工程S460)。注意すべきことは、CSFB、あるいは、1xCSFB呼び出しのコールフローは、本発明の範囲を超過するので、ここでは、簡潔にするために、CSFB、あるいは、1xCSFB呼び出しのコールフローの詳細な記述を省略するとともに、3GPP TS 23.272, v13.1.0を参照する。
【0037】
図5は、本発明の別の実施形態による結合TAU工程におけるMO CSFB、あるいは、1xCSFB呼び出しの処理を説明するメッセージシーケンスチャートである。この実施形態において、サービスネットワーク120はLTEベースネットワークであり、サービスネットワーク130は、GSM/GPRS/EDGE/WCDMA/CDMA2000 1x ネットワークである。初めに、モバイル通信装置110が、サービスネットワーク120により、サービスネットワーク120と130とに同時に登録されることを意味する“結合EPS/IMSIアタッチ”、あるいは、 “EUTRANアタッチ + 1xRTT CS登録”の結合アタッチタイプを用いて、モバイル通信装置110を、サービスネットワーク120に登録する (工程510)。次に、モバイル通信装置110は、TRACKING AREA UPDATE REQUEST メッセージを、サービスネットワーク120に送信することにより、結合TAU工程を開始する(工程S520)。その後、モバイル通信装置110は、サービスネットワーク120から、TRACKING AREA UPDATE REJECT メッセージを受信する(工程S530)。
【0038】
TRACKING AREA UPDATE REJECT メッセージに応答して、タイマーT3411は、次に、再試行するまで待つ。タイマーT3411のカウントダウン期間中、モバイル通信装置110は、CSFB、あるいは、1xCSFB呼び出しを生成する一要求を受信する(工程S540)。
【0039】
その後、タイマーT3411が期限切れのとき、モバイル通信装置110は、TRACKING AREA UPDATE REQUEST メッセージを、サービスネットワーク120に送信することにより、結合TAU工程を再試行する(工程S550)。その後、モバイル通信装置110は、サービスネットワーク120から、値#9、#10、あるいは、#40の拒絶理由を有する TRACKING AREA UPDATE REJECT メッセージを受信する(工程S560)。
【0040】
#9、#10、あるいは、#40の値の拒絶理由のため、モバイル通信装置110は、サービスネットワーク120で留まって、アタッチ工程を実行する代わりに、サービスネットワーク130を選択して、CSFB、あるいは、1xCSFB呼び出しを実行する(工程S570)。
【0041】
その後、モバイル通信装置110は、サービスネットワーク120と130とのCSFB、あるいは、1xCSFBのコールフローを実行する(工程S580)。
【0042】
図6は、本発明の一実施形態による結合TAU工程におけるMT CSFB呼び出しの処理を説明するメッセージシーケンスチャートである。この実施形態において、サービスネットワーク120は、LTEベースネットワークであり、サービスネットワーク130は、GSM/GPRS/EDGE/WCDMAネットワークである。初めに、サービスネットワーク120により、モバイル通信装置110が、サービスネットワーク120と130とに同時に登録されることを意味する結合アタッチタイプ “結合EPS/IMSIアタッチ”を用いて、モバイル通信装置110を、サービスネットワーク120に登録する(工程610)。次に、サービスネットワーク120は、CSFB呼び出しをモバイル通信装置110に生成する一要求を受信する(工程S620)。
【0043】
サービスネットワーク120が、CSFB呼び出し要求を受信するのとほぼ同時に、モバイル通信装置110は、TRACKING AREA UPDATE REQUEST メッセージを、サービスネットワーク120に送信することにより、結合TAU工程を開始する(工程S630)。
【0044】
この実施形態において、モバイル通信装置110の状態は、EMM-IDLEモードであるので、要求に応じて、サービスネットワーク120は、“CS”に設定されたCNドメインインジケータを有するページングメッセージを、モバイル通信装置110に送信する(工程S640)。
【0045】
注意すべきことは、空中で伝達するのに必要な時間のため、結合TAU工程がすでに開始された後、モバイル通信装置110がページングメッセージを受信することである。よって、結合TAU工程が進行中なので、CSFB呼び出しは保留である(つまり、CSFB呼び出しはペンディングである)。
【0046】
その後、モバイル通信装置110は、サービスネットワーク120から、#9、#10、あるいは、#40の値の拒絶理由を有するTRACKING AREA UPDATE REJECT メッセージを受信する(工程S650)。
【0047】
#9、#10、あるいは、#40の値の拒絶理由のため、モバイル通信装置110は、サービスネットワーク120で留まって、アタッチ工程を実行する代わりに、サービスネットワーク130を選択して、CSFB呼び出しを実行する(工程S660)。
【0048】
その後、モバイル通信装置110は、サービスネットワーク120と130とのCSFB、あるいは、1xCSFBのコールフローを実行する (工程S670)。
【0049】
図7は、本発明の別の実施形態による結合TAU工程におけるMT CSFB呼び出しの処理を説明するメッセージシーケンスチャートである。この実施形態において、サービスネットワーク120は、LTEベースネットワークであり、サービスネットワーク130は、GSM/GPRS/EDGE/WCDMAネットワークである。初めに、サービスネットワーク120により、モバイル通信装置110が、サービスネットワーク120と130とに同時に登録されることを意味する結合アタッチタイプ “結合EPS/IMSIアタッチ”を用いて、モバイル通信装置110を、サービスネットワーク120に登録する (工程710)。次に、モバイル通信装置110は、TRACKING AREA UPDATE REQUEST メッセージを、サービスネットワーク120に送信することにより、結合TAU工程を開始する(工程S720)。
【0050】
サービスネットワーク120が、TRACKING AREA UPDATE REQUEST メッセージに応答する前、CSFB呼び出しをモバイル通信装置110に生成する一要求を受信する(工程S730)。この実施形態において、モバイル通信装置110の状態はEMM-CONNECTED モードであるので、要求に応じて、サービスネットワーク120は、CS SERVICE NOTIFICATION メッセージをモバイル通信装置110に送信する(工程S740)。
【0051】
その後、モバイル通信装置110は、サービスネットワーク120から、#9、#10、あるいは、#40の値の拒絶理由を有するTRACKING AREA UPDATE REJECT メッセージを受信する(工程S750)。
【0052】
#9、#10、あるいは、#40の値の拒絶理由のため、モバイル通信装置110は、サービスネットワーク120で留まって、アタッチ工程を実行する代わりに、サービスネットワーク130を選択して、CSFB呼び出しを実行する(工程S760)。
【0053】
その後、モバイル通信装置110は、サービスネットワーク120と130とのCSFB、あるいは、1xCSFBのコールフローを実行する (工程S770)。
【0054】
図8は、本発明のさらに別の実施形態による結合TAU工程におけるMT CSFB呼び出しの処理を説明するメッセージシーケンスチャートである。この実施形態において、サービスネットワーク120は、LTEベースネットワークであり、サービスネットワーク130は、GSM/GPRS/EDGE/WCDMAネットワークである。初めに、サービスネットワーク120により、モバイル通信装置110が、サービスネットワーク120と130に同時に登録されることを意味する結合アタッチタイプ “結合EPS/IMSIアタッチ”を用いて、モバイル通信装置110を、サービスネットワーク120に登録する(工程S810)。次に、モバイル通信装置110は、TRACKING AREA UPDATE REQUEST メッセージを、サービスネットワーク120に送信することにより、結合TAU工程を開始する(工程S820)。その後、モバイル通信装置110は、サービスネットワーク120から、TRACKING AREA UPDATE REJECT メッセージを受信する(工程S830)。
【0055】
TRACKING AREA UPDATE REJECT メッセージに対応して、タイマーT3411は、次に、再試行するまで待つ。タイマーT3411のカウントダウン期間中、サービスネットワーク120は、CSFB呼び出しを生成する一要求を受信し(工程S840)、この実施形態において、モバイル通信装置110の状態は、EMM-IDLEモードであるので、その後、 “CS”に設定されたCNドメインインジケータを有するページングメッセージを、モバイル通信装置110に送信する(工程S850)。
【0056】
その後、タイマーT3411が期限切れのとき、モバイル通信装置110は、TRACKING AREA UPDATE REQUEST メッセージを、サービスネットワーク120に送信することにより、結合TAU工程を再試行する(工程S860)。 その後、モバイル通信装置110は、サービスネットワーク120から、 #9、#10、あるいは、#40の値の拒絶理由を有するTRACKING AREA UPDATE REJECT メッセージを受信する(工程S870)。
【0057】
#9、#10、あるいは、#40の値の拒絶理由のため、モバイル通信装置110は、サービスネットワーク120で留まって、アタッチ工程を実行する代わりに、サービスネットワーク130を選択して、CSFB呼び出しを実行する(工程S880)。
【0058】
その後、モバイル通信装置110は、サービスネットワーク120と130とのCSFB、あるいは、1xCSFBのコールフローを実行する (工程S890)。
【0059】
図9は、本発明の一実施形態による結合TAU工程におけるMT 1xCSFB呼び出しの処理を説明するメッセージシーケンスチャートである。この実施形態において、サービスネットワーク120はLTEベースネットワークであり、サービスネットワーク130は、CDMA2000 1x ネットワークである。初めに、サービスネットワーク120により、モバイル通信装置110が、サービスネットワーク120と130とに同時に登録されることを意味する結合アタッチタイプ “EUTRAN アタッチ + 1xRTT CS 登録”を用いて、モバイル通信装置110を、サービスネットワーク120に登録する(工程910)。次に、モバイル通信装置110は、TRACKING AREA UPDATE REQUEST メッセージを、サービスネットワーク120に送信することにより、結合TAU工程を開始する(工程S920)。
【0060】
サービスネットワーク120が、TRACKING AREA UPDATE REQUEST メッセージに応答する前、1xCSFB呼び出しを、モバイル通信装置110に生成する一要求を受信する(工程S930)。要求に応じて、サービスネットワーク120は、1xRTT CSページングメッセージを、モバイル通信装置110に送信する(工程S940)。
【0061】
その後、モバイル通信装置110は、サービスネットワーク120から、#9、#10、あるいは、#40の値の拒絶理由を有するTRACKING AREA UPDATE REJECT メッセージを受信する(工程S950)。
【0062】
#9、#10、あるいは、#40の値の拒絶理由のため、モバイル通信装置110は、サービスネットワーク120で留まって、アタッチ工程を実行する代わりに、サービスネットワーク130を選択して、1xCSFB呼び出しを実行する(工程S960)。
【0063】
その後、モバイル通信装置110は、サービスネットワーク120と130との1xCSFBのコールフローを実行する(工程S970)。
【0064】
注意すべきことは、
図6〜
図9の実施形態において、CSFB/1xCSFB呼び出しに対する要求が、サービスネットワーク120により受信される前、サービスネットワーク120と130間に別のシグナリング通信があることである。しかし、本発明の範囲を超過するので、ここでは、簡潔にするために、それらのシグナリング通信の詳細な記述を省略するとともに、3GPP TS 23.272, v13.1.0を参照する。
【0065】
図3〜
図9の前述の実施形態において、本発明は、UEが、CSサービスを提供できる別のネットワークを選択して、PS-オンリーネットワークに再アタッチするのを代替することにより、結合TAU工程期間中のCSFB/1xCSFB呼設定時間を減少させ、TAU工程期間中は、9、10、あるいは、40の原因値の拒絶状況が存在する。有利なことは、PS-オンリーネットワークに再アタッチするのに費やされる時間が節約され、CSFB/1xCSFB呼び出しが快速に実行される。
【0066】
本発明では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本発明に限定するものではなく、当該技術を熟知する者なら誰でも、本発明の精神と領域を脱しない範囲内で各種の変動や潤色を加えることができ、従って本発明の保護範囲は、特許請求の範囲で指定した内容を基準とする。