(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0006】
(発明の詳細な説明)
本発明のより完全な理解を提供するために、以下の説明では、特定の構成、パラメータ、実施例などのような多くの特定の詳細を述べる。しかしながら、このような説明は、本発明の範囲を限定するものではなく、例示的な実施形態のより良い説明を提供することを意図するものであることを認識すべきである。
【0007】
研究者は、対象となる遺伝子を研究するために、生物学的器具を用いて様々な実験を行う。本発明は、リアルタイムポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)機器に関して説明される。特に、本発明の実施形態は、ウェルプレートの光学画像化を利用するRT−PCR機器について実装される。このような機器は、分析目的のために、複数のサンプル、スポット、または反応部位からの信号を同時に測定することができる。
【0008】
測定された信号は、複数の反応部位から取得された蛍光データを含み、反応部位内のサンプルが増幅されるにつれて、反応部位内の核酸の量を経時的に検出する。各反応部位の蛍光データをプロットして、増幅曲線を生成する。蛍光データはあらゆる反応部位から測定されるため、生成される増幅曲線は数百、場合によっては数千ある。想像できるように、サンプルに関する単一の増幅曲線および関連情報を見ることは困難である。本明細書に記載の様々な実施形態によれば、方法およびシステムにより、ユーザは、対象となる特定の増幅曲線を容易に選択し、その増幅曲線に関連する情報を見ることが可能になるため、ユーザは、リアルタイム増幅曲線から有用な情報を迅速に得ることができるか、または後でさらに分析するために曲線に印を付けることができる。
【0009】
図1を参照すると、増幅曲線プロット102内に複数の増幅曲線104を表示するグラフィカルユーザインターフェース100が示されている。増幅曲線プロット102内に見える複数の増幅曲線104の部分について、増幅曲線に関連する各ウェルの詳細は、ウェル詳細ボタン106を起動することによって見ることができる。さらに、ズームボタン108を起動することにより増幅曲線プロット102をズームまたはズーム解除することによって、複数の増幅曲線の異なる部分を見ることができる。
【0010】
図2に示す別の実施形態では、選択された増幅曲線204を見るためのグラフィカルユーザインターフェース200の例が示されている。この例では、増幅曲線プロット202は増幅曲線204の一部を表示している。増幅曲線プロット202のビューは、矢印206を起動することによってシフトしてもよい。さらに、ズームボタン308を起動することによって増幅曲線プロット202のビューにズームインしてもよく、ズーム解除ボタン210を使用してズームアウトしてもよい。増幅曲線プロット202のビューを変更することによって、表示される増幅曲線の部分が動的に変化してもよい。ウェルスクロールバー216には、視認可能な増幅曲線に関するさらなる情報が表示される。例えば、増幅曲線204のウェル位置は、ウェルスクロールバー216に色で示される。増幅曲線プロット202内に見える増幅曲線の数が、ウェルスクロールバー216内の利用可能な空間の量を超える場合、ユーザは、上下にスクロールして他の増幅曲線sに関する情報を見ることができる。特定の増幅曲線についてより多くの情報が求められる場合、ユーザは、ウェルスクロールバー216内の関連するウェル位置情報を選択して、ウェル内に装填されたサンプルの種類などのさらなる詳細を見ることができる。このようにして、個々の増幅曲線をより容易に選択することができ、選択された増幅曲線に関連する情報を迅速かつ容易に識別することができる。
【0011】
加えて、様々な実施形態によれば、コメントボタン212およびタグボタン214をユーザに提供して、ユーザは特定の増幅曲線に対してコメントまたはタグを追加することを選択することができる。例えば、ユーザは、増幅曲線が異常な特徴を有していることに気づき、その増幅曲線に関連したコメントをして後日の参照用に保存したい場合がある。コメントボタン212およびタグボタン214は、タグおよび/またはコメントを入力するためにユーザによって選択されてもよい。
【0012】
矢印206、ズームインボタン208、ズームアウトボタン210、およびウェルスクロールバー216は、タッチコントロールによって起動してもよい。様々な実施形態では、ユーザは、増幅曲線プロット202上でピンチトゥーズームのタッチスクリーンジェスチャを行って、増幅曲線プロット202の可視領域をズームインおよびズームアウトすることもできる。また、上方にフリックしてウェルスクロールバー216を上に動かす、または下方にフリックしてウェルスクロールバー216を下に動かすなどのタッチスクリーンジェスチャによって、ウェルスクロールバー216を制御してもよい。
【0013】
図3は、本明細書に記載の様々な実施形態による増幅曲線を識別するためのグラフィカルユーザインターフェース300の別の例を示す。この例では、増幅曲線プロット302は、増幅曲線304の一部を表示している。増幅曲線プロット302のビューは、矢印306を起動にすることによってシフトしてもよい。さらに、ズームボタン308を起動することによって増幅曲線プロット302のビューにズームインしてもよく、またはズームアウトボタン310を用いてズームアウトしてもよい。増幅曲線プロット302のビューを変更することによって、表示される増幅曲線の部分が動的に変化してもよい。ウェルスクロールバー316には、視認可能な増幅曲線に関するさらなる情報が表示される。例えば、増幅曲線304のウェル位置は、ウェルスクロールバー316に色で示される。増幅曲線プロット302内に見える増幅曲線の数が、ウェルスクロールバー316内の利用可能な空間の量を超える場合、ユーザは、上下にスクロールして他の増幅曲線sに関する情報を見ることができる。特定の増幅曲線についてより多くの情報が求められる場合、ユーザは、ウェルスクロールバー316内の関連するウェル位置情報を選択して、ウェル内に装填されたサンプルの種類などのさらなる詳細を見ることができる。この例では、ウェルスクロールバー316からA27が選択されている。A27に関連する他の情報は、ウェルスクロールバー316に隣接して表示される。さらに、A27に関連する増幅曲線は、ユーザがウェルA27に対する全ての関連情報を容易に識別することができるように、増幅曲線プロット302内で強調されてもよい。このようにして、個々の増幅曲線をより容易に選択することができ、選択された増幅曲線に関連する情報を迅速かつ容易に識別することができる。
【0014】
加えて、様々な実施形態によれば、コメントボタン312およびタグボタン314をユーザに提供して、ユーザは特定の増幅曲線に対してコメントまたはタグを追加することを選択することができる。例えば、ユーザは、増幅曲線が異常な特徴を有していることに気づき、その増幅曲線に関連したコメントをして後日の参照用に保存したい場合がある。コメントボタン312およびタグボタン314は、タグおよび/またはコメントを入力するためにユーザによって選択されてもよい。
【0015】
矢印306、ズームボタン308、ズームアウトボタン310、およびウェルスクロールバー316は、タッチコントロールによって起動してもよい。様々な実施形態では、ユーザは、増幅曲線プロット302上でピンチトゥーズームのタッチスクリーンジェスチャを行って、増幅曲線プロット302の可視領域をズームおよびズームアウトすることもできる。また、上方にフリックしてウェルスクロールバー316を上に動かす、または下方にフリックしてウェルスクロールバー316を下に動かすなどのタッチスクリーンジェスチャによって、ウェルスクロールバー316を制御してもよい。
【0016】
図4は、本明細書に記載の様々な実施形態による増幅曲線を識別するためのグラフィカルユーザインターフェース400の別の例を示す。この例では、選択された増幅曲線が増幅プロット402内で強調表示されている。ウェルスクロールバー418は、複数の増幅曲線404の一部のウェル位置を表示する。ユーザは、特定のウェル(この場合はA27)を選択し、A27に関連するサンプル名、ターゲット名、ウェルID、および色素を見ることができる。A27に関連する増幅曲線は緑色で示されている。関連する増幅曲線を識別するための色に加えて、システムはまた、他の曲線が目立たなくなって増幅曲線406を強調するように、A27に関連する増幅曲線406を強調して表示する。
【0017】
図5は、本明細書に記載の様々な実施形態によるタグまたはコメントを入力するためのグラフィカルユーザインターフェース500の一例を示す。
図4を再び参照すると、コメントボタン414およびタグボタン416により、ユーザは、選択された増幅曲線に対してコメントまたはタグを入力することを選択することができる。ユーザがコメントボタン414またはタグボタン416を選択すると、キーボードがユーザに表示される。ユーザは、キーボードを使用して入力フィールドボックス502にコメントまたはタグを入力することができる。キーボードをタッチスクリーン上に表示して、ユーザが表示された画像と直接対話できるようにしてもよい。
【0018】
図6は、本明細書に記載の様々な実施形態によるサーマルサイクリングプロトコルを表示および編集するためのグラフィカルユーザインターフェースの一例を示す。ユーザは、グラフィカルユーザインターフェース600を使用してサーマルサイクリングプロトコルをセットアップすることができる。ユーザは、機器で実行が開始される前にプロトコルを調整することができる。ユーザは、実行が開始された後にプロトコルを調整することもできる。ユーザがサーマルサイクリングプロトコルを修正/調整したい場合、ユーザは、編集したいサーマルサイクリングプロトコル602のグラフィック表示の部分を選択し、次に編集ボタン610を選択することができる。次に、ユーザは、例えばサイクルの特定の部分の温度または長さを調整することができる。この機能によりユーザは実験全体の実行を停止することなく、即座に変更を行うことができる。
【0019】
加えて、ユーザは、実験604の開始時間606、終了時間608、および残り時間を見ることができる。GUI600は、GUI600と直接対話するユーザによって起動することができるタッチスクリーン上に表示されてもよい。
【0020】
図7は、本明細書に記載の様々な実施形態によるサーマルサイクリングプロトコルを表示および編集するためのグラフィカルユーザインターフェースの別の例を示す。この例では、ユーザは、追加ボタン704または削除ボタン706を起動することによって、サーマルサイクリングプロトコル702のグラフィック表現を追加または削除することができる。
【0021】
実験室環境において、実験室を使用している研究者は複数の機器を使用することが多い。その状態、および機器の定期的な保守および校正のスケジュールを監視することは難しい場合がある。本明細書で説明される様々な実施形態によれば、GUI800をユーザに表示して、例えば実験室で使用される機器のネットワーク内の各機器の状態を示してもよい。
図8を参照すると、本明細書に記載の様々な実施形態による複数の機器の状態802を表示するためのグラフィカルユーザインターフェース800が示されている。GUI800を見ているユーザは、同じネットワーク内の機器を見ることができ、使用可能または使用中など機器の状態、および較正状態など他の情報を容易に見ることができる。個々の機器についてのより詳細な情報も見ることができる。
【0022】
図9は、本明細書に記載の様々な実施形態による機器に関する情報を表示するためのグラフィカルユーザインターフェース900の一例を示す。GUI900は、個々の機器の概要ページ902を示す。較正状態の表904では様々な較正状態および有効期限が見られる。ユーザはまた、イベント履歴タブ906、較正履歴タブ908、および統計タブ910を見るように選択することもできる。概要ページ902において、ユーザは機器の較正状態を見ることができる。
【0023】
図10は、本明細書に記載の様々な実施形態による機器に関する統計情報を表示するためのグラフィカルユーザインターフェース1000の一例を示す。統計ページ1010は、この機器が使用されたこの特定の機器の実行の種類を示す。統計ページ1010はまた、この実験の使用時間数を示す。
【0024】
図11は、本明細書に記載の様々な実施形態による機器に関する統計情報を表示するためのグラフィカルユーザインターフェース1100の別の例を示す。この例では、円グラフ1104がユーザによる機器の使用量を図示している。円グラフ1104は、この機器がユーザ1によって最も頻繁に使用されたことを示している。
コンピュータ実装システム
【0025】
当業者は、様々な実施形態の動作が、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組み合わせを適切に使用して実装され得ることを認識するであろう。例えば、いくつかのプロセスは、ソフトウェア、ファームウェア、またはハードワイヤードロジックの制御下で、プロセッサまたは他のデジタル回路を使用して行うことができる。(ここで、「ロジック」という用語は、固定されたハードウェア、プログラマブルロジック、および/またはそれらの適切な組み合わせを指し、当業者であれば列挙された機能を認識し実行することができる。)ソフトウェアおよびファームウェアは、非一時的なコンピュータ可読媒体に格納することができる。いくつかの他のプロセスは、当業者に周知のように、アナログ回路を使用して実装することができる。
加えて、本発明の実施形態では、メモリまたは他のストレージ、ならびに通信コンポーネントを利用することができる。
【0026】
図12は、様々な実施形態による、処理機能を実行するために利用され得るコンピュータシステム1200を示すブロック図である。実験を行うための機器は、例示的なコンピューティングシステム1200に接続されてもよい。コンピューティングシステム1200は、プロセッサ1204などの1つまたは複数のプロセッサを含むことができる。プロセッサ1204は、例えば、マイクロプロセッサ、コントローラ、または他の制御ロジックなどの汎用または特殊処理エンジンを使用して実装することができる。この例では、プロセッサ1204は、バス1202または他の通信媒体に接続されている。
【0027】
さらに、
図12のコンピューティングシステム1200は、ラックマウント型コンピュータ、メインフレーム、スーパーコンピュータ、サーバ、クライアント、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、手持ち式コンピューティング装置(例えば、PDA、携帯電話、スマートフォン、パームトップなど)、クラスタグリッド、ネットブック、組み込みシステム、または与えられたアプリケーションまたは環境に対して望ましいかまたは適切であり得る任意の他の種類の特殊または汎用コンピューティング装置のようないくつかの形式のいずれにおいて組み入れられてもよい。加えて、コンピューティングシステム1200は、クライアント/サーバ環境および1つまたは複数のデータベースサーバ、またはLIS/LIMSインフラストラクチャとの統合を含む、従来のネットワークシステムを含むことができる。ローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(WAN)を含み、無線および/または有線コンポーネントを含む、多くの従来のネットワークシステムが当技術分野で知られている。加えて、クライアント/サーバ環境、データベースサーバ、およびネットワークは、当該技術分野において十分に文書化されている。
本明細書で説明される様々な実施形態によれば、コンピューティングシステム1200は、分散ネットワーク内の1つまたは複数のサーバに接続するように構成されてもよい。コンピューティングシステム1200は、分散ネットワークから情報または更新を受信することができる。コンピューティングシステム1200は、分散ネットワークに接続する他のクライアントがアクセスし得る分散ネットワーク内に格納される情報も送信することができる。
【0028】
コンピューティングシステム1200は、情報を通信するためのバス1202または他の通信機構、およびバス1202に結合されて情報を処理するプロセッサ1204を含んでいてもよい。
【0029】
コンピューティングシステム1200はまた、メモリ1206を含むことができ、メモリ1206は、プロセッサ1204によって実行される命令を記憶するためにバス1202に結合された、ランダムアクセスメモリ(RAM)または他の動的メモリであり得る。メモリ1206はまた、プロセッサ1204によって実行される命令の実行中に一時変数または他の中間情報を記憶するために使用されてもよい。コンピューティングシステム1200は、プロセッサ1204のための静的情報および命令を記憶するためにバス1202に結合された、読み出し専用メモリ(ROM)1208または他の静的記憶装置をさらに含む。
【0030】
コンピューティングシステム1200はまた、記憶装置1210を含むことができ、磁気ディスク、光ディスク、またはソリッドステートドライブ(SSD)などが提供され、バス1202に結合されて情報および命令を記憶する。記憶装置1210は、メディアドライブおよびリムーバブルストレージインターフェースを含んでいてもよい。メディアドライブは、ハードディスクドライブ、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、磁気テープドライブ、光ディスクドライブ、CDまたはDVDドライブ(RまたはRW)、フラッシュドライブ、またはその他のリムーバブルメディアまたは固定メディアドライブなどの固定またはリムーバブル記憶媒体をサポートするためのドライブまたは他の機構を含んでいてもよい。これらの例が示すように、記憶媒体は、特定のコンピュータソフトウェア、命令、またはデータを記憶したコンピュータ可読記憶媒体を含んでいてもよい。
【0031】
代替となる実施形態では、記憶装置1210は、コンピュータプログラムまたは他の命令またはデータをコンピューティングシステム1200にロードすることを可能にする、他の同様の手段を含んでいてもよい。このような手段には、例えば、プログラムカートリッジおよびカートリッジインターフェースのようなリムーバブルストレージユニットおよびインターフェース、リムーバブルメモリ(例えば、フラッシュメモリまたは他のリムーバブルメモリモジュール)およびメモリスロット、ならびにソフトウェアおよびデータを記憶装置1210からコンピューティングシステム1200に転送することを可能にする他のリムーバブルストレージユニットおよびインターフェースが含まれてもよい。
【0032】
コンピューティングシステム1200はまた、通信インターフェース1218を含むことができる。
通信インターフェース1218を使用して、ソフトウェアおよびデータをコンピューティングシステム1200と外部装置との間で転送することができる。通信インターフェース1218の例には、モデム、ネットワークインターフェース(イーサネット(登録商標)または他のNICカードなど)、通信ポート(例えば、USBポート、RS−232Cシリアルポートなど)、PCMCIAスロットおよびカード、Bluetooth(登録商標)などを含むことができる。通信インターフェース1218を介して転送されるソフトウェアおよびデータは、通信インターフェース1218によって受信可能な電子、電磁気、光学または他の信号であり得る信号形態である。これらの信号は、無線媒体、ワイヤまたはケーブル、光ファイバ、または他の通信媒体などのチャネルを介して、通信インターフェース1218によって送信および受信されてもよい。チャネルのいくつかの例は、電話回線、携帯電話リンク、RFリンク、ネットワークインターフェース、ローカルまたはワイドエリアネットワーク、および他の通信チャネルを含む。
【0033】
コンピューティングシステム1200は、バス1202を介して、コンピュータユーザに情報を表示するための陰極線管(CRT)または液晶ディスプレイ(LCD)などのディスプレイ1212に結合されてもよい。英数字および他のキーを含む入力装置1214は、例えば情報およびコマンド選択をプロセッサ1204に通信するためにバス1202に結合される。入力装置はまた、タッチスクリーン入力機能が構成されたLCDディスプレイなどのディスプレイであってもよい。別の種類のユーザ入力装置は、方向情報およびコマンド選択をプロセッサ1204に通信し、ディスプレイ1212上のカーソル移動を制御するためのマウス、トラックボール、またはカーソル方向キーなどのカーソル制御部1216である。この入力装置は、典型的には、装置が平面内の位置を指定することを可能にする第1の軸(例えばx)および第2の軸(例えばy)の2つの軸の2つの自由度を有する。コンピューティングシステム1200は、データ処理を提供し、このようなデータの信頼水準を提供する。本発明の実施形態の特定の実装と一致して、データ処理および信頼値は、プロセッサ1204がメモリ1206に含まれる1つまたは複数の命令の1つまたは複数のシーケンスを実行することに応じて、コンピューティングシステム1200によって提供される。このような命令は、記憶装置1210のような別のコンピュータ可読媒体からメモリ1206に読み込まれてもよい。メモリ1206に含まれる一連の命令を実行することにより、プロセッサ1204は、本明細書に記載のプロセス状態を実行する。あるいは、ソフトウェア命令の代わりに、またはソフトウェア命令と組み合わせてハードワイヤード回路を使用して、本発明の実施形態を実装してもよい。したがって、本発明の実施形態の実装は、ハードウェア回路およびソフトウェアの特定の組み合わせに限定されない。
【0034】
本明細書で使用する「コンピュータ可読媒体」および「コンピュータプログラム製品」という用語は、一般に、実行のために1つまたは複数のシーケンスまたは1つまたは複数の命令をプロセッサ1204に提供することに関与する、任意の媒体を指す。このような命令は、一般に「コンピュータプログラムコード」(コンピュータプログラムまたは他のグルーピングの形態でグループ化されることがある)と呼ばれ、実行されると、コンピューティングシステム1200が本発明の実施形態の特徴または機能を実行することを可能にする。これらおよび他の形態の非一時的なコンピュータ可読媒体は、非揮発性媒体、揮発性媒体、および伝送媒体を含むが、これに限定されない多くの形態を取ることがある。不揮発性媒体は、例えば、記憶装置1210のようなソリッドステートディスク、光学ディスクまたは磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、メモリ1206のような動的メモリを含む。伝送媒体は、バス1202を備えるワイヤを含む同軸ケーブル、銅線、および光ファイバを含む。
【0035】
コンピュータ可読媒体の一般的な形態は、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、または任意の他の磁気媒体、CD−ROM、任意の他の光学媒体、パンチカード、紙テープ、孔パターンを有する任意の他の物理媒体、RAM、PROM、およびEPROM、フラッシュEPROM、任意の他のメモリチップまたはカートリッジ、後述する搬送波、またはコンピュータが読み取ることができる任意の他の媒体を含む。
【0036】
様々な形態のコンピュータ可読媒体が、実行のために1つまたは複数の命令の1つまたは複数のシーケンスをプロセッサ1204に搬送することに関与してもよい。例えば、命令は、最初にリモートコンピュータの磁気ディスク上で実行されてもよい。リモートコンピュータは、命令をその動的メモリにロードし、モデムを使用して電話回線を介して命令を送信することができる。コンピューティングシステム1200にローカルなモデムは、電話回線上のデータを受信し、赤外線送信機を使用してデータを赤外線信号に変換することができる。
バス1202に結合された赤外線検出器は、赤外線信号で運ばれたデータを受信し、バス1202上にデータを置くことができる。バス1202は、データをメモリ1206に運び、そこからプロセッサ1204が命令を取り出して実行する。メモリ1206によって受信された命令は、プロセッサ1204による実行の前または後のいずれかに、オプションで記憶装置1210に記憶されてもよい。
【0037】
上記の説明は、明確にするために異なる機能ユニットおよびプロセッサを参照して本発明の実施形態を説明したことが理解されよう。
しかしながら、異なる機能ユニット、プロセッサまたはドメイン間の機能の任意の適切な分布が、本発明を損なうことなく使用され得ることは明らかであろう。例えば、別々のプロセッサまたはコントローラによって実行されるように示された機能は、同じプロセッサまたはコントローラによって実行されてもよい。したがって、特定の機能ユニットへの言及は、厳密な論理的または物理的構造または組織を示すのではなく、記載された機能性を提供するための適切な手段の参照としてのみ理解されるべきである。
分散型システム
【0038】
典型的なインターネットネットワーク構成1300のいくつかの要素が、
図13に示されており、おそらく遠隔のローカルオフィスにあるいくつかのクライアントマシン1302が、それ自体がインターネットサービスプロバイダ(ISP)接続1310を介してインターネット1308に接続されている、ゲートウェイ/ハブ/トンネルサーバ/など1310に接続されて示されている。ISP接続1314を介してインターネット1308に同様に接続されている他の可能なクライアント1312も示されており、これらのユニットは、おそらく中央実験室またはオフィスに、例えば、ゲートウェイ/トンネルサーバ1318へのISP接続1316を介して通信しており、サーバ1318は1320を様々なエンタープライズアプリケーションサーバ1322に接続し、サーバ1322は別のハブ/ルータ1326を介して様々なローカルクライアント1330に接続することができる。これらのサーバ1322はいずれも、以下によりよく説明するように、本発明に記載されている潜在的なコンテンツ管理および配信設計ソリューションの分析のための開発サーバとして機能することができる。
PCR機器
【0039】
上記のように、様々な実施形態に従って利用され得る機器は、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)機器であるが、これに限定されない。
図14は、本発明の実施形態が実装され得るPCR機器1400を示すブロック図である。PCR機器1400は、基板(図示せず)に収容された複数のサンプル1412上に配置された、加熱カバー1410を含んでいてもよい。様々な実施形態において、基板は、複数のサンプル領域を有するガラスまたはプラスチックのスライドであってもよく、サンプル領域は、サンプル領域と加熱カバー1410との間にカバーを有する。基板のいくつかの例には、標準的なマイクロタイター96ウェル、384ウェルプレート、またはマイクロカードなどのマルチウェルプレート、あるいはガラスまたはプラスチックのスライドなどの実質的に平面の支持体を含んでもよいが、これらに限定されない。基材の様々な実施形態における反応部位は、基材の表面上に形成された規則的または不規則な配列でパターン化された、くぼみ、へこみ、隆起、およびそれらの組み合わせを含み得る。PCR機器の様々な実施形態は、サンプルブロック1414、加熱および冷却要素1416、熱交換器1418、制御システム1420、およびユーザインターフェース1422を含む。本発明による熱ブロックアセンブリの様々な実施形態は、
図14のPCR機器1400の構成要素1414〜1418を備える。
【0040】
リアルタイムPCR機器1400は、光学システム1424を有する。
図14において、光学システム1424は、電磁エネルギーを放射する照明源(図示せず)、基板内のサンプル1412から電磁エネルギーを受信するための光学センサ、検出器、またはイメージャ(図示せず)、およびそれぞれのDNAサンプルからの電磁エネルギーをイメージャに導くために使用される光学1440を有してもよい。
図14のPCR機器1400および
図14のリアルタイムPCR機器1400の実施形態では、制御システム1420を使用して、検出システム、加熱カバー、および熱ブロックアセンブリの機能を制御してもよい。制御システム1420は、
図14のPCR機器1400のユーザインターフェース1422および
図14のリアルタイムPCR機器1400を介して、エンドユーザがアクセス可能であってもよい。また、コンピュータシステム1400は、
図14に示すように、
図14のPCR機器1400の機能ならびにユーザインターフェース機能を制御するように機能してもよい。加えて、
図4のコンピュータシステム400は、データ処理、表示および報告準備機能を提供してもよい。このような機器制御機能は全てPCR機器に局所的に専用であってもよいし、以下でより詳細に述べるように、
図4のコンピュータシステム400が制御、分析、および報告機能の一部または全ての遠隔制御を提供してもよい。
画像化のための光学システム
【0041】
[
図15]本明細書に記載の実施形態による画像化に使用され得る例示的な光学システム1500を示す。光学システム1500は、例示的な光学システムであり、当業者は、他の光学システムを使用して関心対象の画像を取り込むことができることを認識されたい。様々な実施形態によれば、関心対象は、例えば、本明細書に記載の較正プレートのようなサンプルホルダであってもよい。例えば、カメラ1504に含まれる光学センサ1502は、関心対象1510を画像化してもよい。光センサ1502はCCDセンサであってもよく、カメラ1504はCCDカメラであってもよい。さらに、光学センサは、カメラレンズ1506を含む。
【0042】
関心対象に応じて、様々な実施形態による関心対象1510を画像化するために、発光フィルタ1508を選択することができる。他の実施形態では、関心対象1501から放出された蛍光発光を画像化するように発光フィルタ1508を変更してもよい。
【0043】
光学システム1500は、反射された光源1512を使用して関心対象1510を画像化してもよい。光源1512からの光は、ビームスプリッタ1520によって関心対象1510に反射される前に、非球面1514、集束器/発散器1516、および励起フィルタ1518を介してフィルタリングされてもよい。光学システム1500はまた、視野レンズ1522を含んでいてもよい。関心対象に応じて、様々な実施形態に従って関心対象1510を画像化するために、励起フィルタ1518を選択または変更することができる。
【0044】
実施例1では、複数の増幅曲線からある増幅曲線に関連する反応部位を識別する方法が提供される。この方法は、複数の反応部位から増幅データを受信するステップであって、各反応部位がサンプルを含む、ステップと、増幅データから複数の増幅曲線を生成するステップと、表示画面上に複数の増幅曲線の第1の部分を表示するステップと、増幅曲線の第1の部分と共に、増幅曲線の第1の部分に関連する反応部位の表示のリストを表示画面上に表示するステップと、複数の増幅曲線の第2の部分を表示するためにビューを調整するステップと、増幅曲線の第2の部分と共に、増幅曲線の第2の部分に関連する反応部位の表示を表示画面上に表示するために、リストを動的に調整するステップであって、リストがスクロール可能に構成されている、ステップとを備える。
【0045】
実施例2では、プロセッサ実行可能命令でコード化されたコンピュータ可読記憶媒体が提供され、命令は複数の増幅曲線からある増幅曲線に関連する反応部位を識別するための命令である。命令は、複数の反応部位から増幅データを受信するステップであって、各反応部位がサンプルを含む、ステップと、増幅データから複数の増幅曲線を生成するステップと、表示画面上に複数の増幅曲線の第1の部分を表示するステップと、増幅曲線の第1の部分と共に、増幅曲線の第1の部分に関連する反応部位の表示のリストを表示画面上に表示するステップと、複数の増幅曲線の第2の部分を表示するためにビューを調整するステップと、増幅曲線の第2の部分と共に、増幅曲線の第2の部分に関連する反応部位の表示を表示画面上に表示するために、リストを動的に調整するステップであって、リストがスクロール可能に構成されている、ステップのための命令を備える。
【0046】
実施例3では、複数の増幅曲線からある増幅曲線に関連する反応部位を識別するためのシステムが提供される。このシステムは、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令がコード化されたメモリとを備え、命令は、複数の反応部位から増幅データを受信するステップであって、各反応部位がサンプルを含む、ステップと、増幅データから複数の増幅曲線を生成するステップと、表示画面上に複数の増幅曲線の第1の部分を表示するステップと、増幅曲線の第1の部分と共に、増幅曲線の第1の部分に関連する反応部位の表示のリストを表示画面上に表示するステップと、複数の増幅曲線の第2の部分を表示するためにビューを調整するステップと、増幅曲線の第2の部分と共に、増幅曲線の第2の部分に関連する反応部位の表示を表示画面上に表示するために、リストを動的に調整するステップであって、リストがスクロール可能に構成されている、ステップのための命令を備える。
【0047】
実施例4では、実施例1、実施例2、実施例3または先の実施例のいずれかが提供され、ビューを調整するステップは、複数の増幅曲線にズームインするステップである。
【0048】
実施例5では、実施例1、実施例2、実施例3または先の実施例のいずれかが提供され、ビューを調整するステップは、複数の増幅曲線からズームアウトするステップである。
【0049】
実施例6では、実施例1、実施例2、実施例3または先の実施例のいずれかが提供され、リストの第1の部分は、表示画面上で視認可能である。
【0050】
実施例7では、実施例1、実施例2、実施例3または先の実施例のいずれかが提供され、リストの第2の部分は、リストをスクロールダウンした後に視認可能である。
【0051】
実施例8では、実施例1、実施例2、実施例3または先の実施例のいずれかが提供され、ユーザが反応部位の表示をリストから選択した後、反応部位のサンプルについて情報を提供するステップをさらに備える。
【0052】
実施例4では、実施例1、実施例2、実施例3または先の実施例のいずれかが提供され、表示画面はタッチスクリーンである。
【0053】
実施例5では、複数の増幅曲線からある増幅曲線に関連する反応部位を識別する方法が提供され、複数の反応部位から増幅データを受信するステップであって、各反応部位がサンプルを含む、ステップと、増幅データから複数の増幅曲線を生成するステップと、表示画面上に複数の増幅曲線の第1の部分を表示するステップと、増幅曲線の第1の部分と共に、増幅曲線の第1の部分に関連する反応部位の表示のリストを表示画面上に表示するステップと、複数の増幅曲線の第2の部分を表示するためにビューを調整するステップと、増幅曲線の第2の部分と共に、増幅曲線の第2の部分に関連する反応部位の表示を表示画面上に表示するために、リストを動的に調整するステップであって、リストがスクロール可能に構成されている、ステップとを備える。
【0054】
実施例6では、実施例5が提供され、ビューを調整するステップは、複数の増幅曲線にズームインするステップである。
【0055】
実施例7では、実施例5が提供され、ビューを調整するステップは、複数の増幅曲線からズームアウトするステップである。
【0056】
実施例8では、実施例5が提供され、リストの第1の部分は表示画面上で視認可能である。
【0057】
実施例9では、実施例5および実施例8が提供され、リストの第2の部分は、リストをスクロールダウンした後に視認可能である。
【0058】
実施例10では、実施例5が提供され、ユーザが反応部位の表示をリストから選択した後、反応部位のサンプルについて情報を提供するステップをさらに備える。
【0059】
実施例11では、実施例5が提供され、表示画面はタッチスクリーンである。
【0060】
実施例12では、プロセッサ実行可能命令でコード化されたコンピュータ可読記憶媒体であって、命令は複数の増幅曲線からある増幅曲線に関連する反応部位を識別するための命令である、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。命令は、複数の反応部位から増幅データを受信するステップであって、各反応部位がサンプルを含む、ステップと、増幅データから複数の増幅曲線を生成するステップと、表示画面上に複数の増幅曲線の第1の部分を表示するステップと、増幅曲線の第1の部分と共に、増幅曲線の第1の部分に関連する反応部位の表示のリストを表示画面上に表示するステップと、複数の増幅曲線の第2の部分を表示するためにビューを調整するステップと、増幅曲線の第2の部分と共に、増幅曲線の第2の部分に関連する反応部位の表示を表示画面上に表示するために、リストを動的に調整するステップであって、リストがスクロール可能に構成されている、ステップのための命令を備える。
【0061】
実施例13では、実施例12が提供され、ビューを調整するステップは、複数の増幅曲線にズームインするステップである。
【0062】
実施例14では、実施例12が提供され、ビューを調整するステップは、複数の増幅曲線からズームアウトするステップである。
【0063】
実施例15では、実施例12が提供され、リストの第1の部分は表示画面上で視認可能である。
【0064】
実施例16では、実施例15が提供され、リストの第2の部分は、リストをスクロールダウンした後に視認可能である。
【0065】
実施例17では、実施例12が提供され、ユーザが反応部位の表示をリストから選択した後、反応部位のサンプルについて情報を提供するステップのための命令をさらに備える。
【0066】
実施例18では、実施例12が提供され、表示画面はタッチスクリーンである。
【0067】
実施例19では、複数の増幅曲線からある増幅曲線に関連する反応部位を識別するためのシステムが提供され、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令をコード化されたメモリとを備え、命令は、複数の反応部位から増幅データを受信するステップであって、各反応部位がサンプルを含む、ステップと、増幅データから複数の増幅曲線を生成するステップと、表示画面上に複数の増幅曲線の第1の部分を表示するステップと、増幅曲線の第1の部分と共に、増幅曲線の第1の部分に関連する反応部位の表示のリストを表示画面上に表示するステップと、複数の増幅曲線の第2の部分を表示するためにビューを調整するステップと、増幅曲線の第2の部分と共に、増幅曲線の第2の部分に関連する反応部位の表示を表示画面上に表示するために、リストを動的に調整するステップであって、リストがスクロール可能に構成されている、ステップのための命令を備える。
【0068】
実施例20では、実施例19が提供され、ビューを調整するステップは、複数の増幅曲線にズームインするステップである。
【0069】
実施例21では、実施例19が提供され、ビューを調整するステップは、複数の増幅曲線からズームアウトするステップである。
【0070】
実施例22では、実施例19が提供され、リストの第1の部分は表示画面上で視認可能である。
【0071】
実施例23では、実施例22が提供され、リストの第2の部分は、リストをスクロールダウンした後に視認可能である。
【0072】
実施例24では、実施例19が提供され、ユーザが反応部位の表示をリストから選択した後、反応部位のサンプルについて情報を提供するステップのための命令をさらに備える。
【0073】
本発明の様々な実装の以下の説明は、例示および説明のために提示されたものである。網羅的ではなく、本発明を開示された正確な形態に限定するものではない。変更および変形は、上記発明に照らして可能であり、または本発明の実施から得ることができる。加えて、説明された実装はソフトウェアを含むが、本発明はハードウェアとソフトウェアの組み合わせとして、またはハードウェア単独で実装されてもよい。本発明は、オブジェクト指向プログラミングシステムおよび非オブジェクト指向プログラミングシステムの両方で実装され得る。
【0074】
様々な実施形態を特定の例示的な実施形態、実施形態、およびアプリケーションに関して説明してきたが、当業者には本教示から逸脱することなく様々な修正および変更を行うことができることが明らかであろう。