(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6496546
(24)【登録日】2019年3月15日
(45)【発行日】2019年4月3日
(54)【発明の名称】自動車の統合型インサイドミラー組立体
(51)【国際特許分類】
B60R 1/04 20060101AFI20190325BHJP
B60R 11/02 20060101ALI20190325BHJP
【FI】
B60R1/04 Z
B60R11/02 A
【請求項の数】12
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-261130(P2014-261130)
(22)【出願日】2014年12月24日
(65)【公開番号】特開2016-22941(P2016-22941A)
(43)【公開日】2016年2月8日
【審査請求日】2017年10月11日
(31)【優先権主張番号】10-2014-0090268
(32)【優先日】2014年7月17日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】591251636
【氏名又は名称】現代自動車株式会社
【氏名又は名称原語表記】HYUNDAI MOTOR COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】全 賢 民
(72)【発明者】
【氏名】琴 友 淵
(72)【発明者】
【氏名】兪 炳 燮
(72)【発明者】
【氏名】朴 世 鉉
(72)【発明者】
【氏名】林 根 植
【審査官】
田々井 正吾
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2014/0091123(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2007/0297075(US,A1)
【文献】
特開2012−091597(JP,A)
【文献】
実開平02−147344(JP,U)
【文献】
国際公開第2006/063827(WO,A1)
【文献】
特開2009−241812(JP,A)
【文献】
特開2013−060118(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2014/0055617(US,A1)
【文献】
特開2012−201198(JP,A)
【文献】
特開2008−087640(JP,A)
【文献】
特開2005−170319(JP,A)
【文献】
特開2006−213132(JP,A)
【文献】
特開2010−195234(JP,A)
【文献】
特開2005−102206(JP,A)
【文献】
韓国公開特許第2002−0044026(KR,A)
【文献】
特開2011−217318(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2004/0232773(US,A1)
【文献】
欧州特許第00928723(EP,B1)
【文献】
米国特許第06396446(US,B1)
【文献】
特表2002−537173(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2012/0310519(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2013/0194425(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 1/04
B60R 11/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の風防ガラスに固定されるステー及びこのステーに結合されるインサイドミラーからなるインサイドミラー組立体であって、
前記ステーは、前記インサイドミラーの後面に結合されるステーサブと、
前記風防ガラスの上端部に取付けられ、レインセンサが装着されるベースと、
前記ベースの外側にスライドして組付けられ、下面に設けられたボールジョイントで前記ステーサブに結合されるマウントと、
前記マウントを囲むようにマウントに結合され、風防ガラスの上端部に密着させるステーカバーと、
前記マウントの一側方に組付けられ、アンテナ部材が装着されるアンテナカバーと、を含んで構成され、
前記ベースはマウントの組付け位置の設定のために、前記ベースの先端部の下面に2つの第1位置ガイドが垂直に突出形成され、前記第1位置ガイドはマウントの上面とベースの下面との間に一定の高さを形成することを特徴とする自動車の統合型インサイドミラー組立体。
【請求項2】
前記ベースには、レインセンサが挿入されるセンサホールが形成され、このセンサホールに挿入されたレインセンサを支持するスプリングクリップの締結のために、その側面に突出形成された側面結合突起が設けられることを特徴とする請求項1に記載の自動車の統合型インサイドミラー組立体。
【請求項3】
前記ベースにはスライドして組付けられるマウントの離脱を防止するために、その先端部の両側面に傾斜面を有するマウントガイドが設けられ、前記マウントには前記マウントガイドに対応する傾斜面を有するベースガイドが形成されることを特徴とする請求項1に記載の自動車の統合型インサイドミラー組立体。
【請求項4】
前記ベースはマウントの組付け位置設定のために、その後端部の両側面にそれぞれ第2位置ガイドが外側に突出形成され、前記第2位置ガイドはマウントの後端部に形成されたガイドレールの端部に当接すると停止することでマウントのスライド組付け位置を決めることを特徴とする請求項1に記載の自動車の統合型インサイドミラー組立体。
【請求項5】
前記ベースにはマウントとのボルト締結のためにその一端部に第1締結ホールが形成され、マウントには前記第1締結ホールに積層配置される第2締結ホールが形成されることを特徴とする請求項1に記載の自動車の統合型インサイドミラー組立体。
【請求項6】
前記マウントにはステーカバーとの締結のためにその両側面に複数のホルダー部が形成され、前記ステーカバーは相互結合される左右一側の第1カバーと左右他側の第2カバーからなり、その内側に前記ホルダー部に挿入される複数の締結部が突出形成されることを特徴とする請求項1に記載の自動車の統合型インサイドミラー組立体。
【請求項7】
前記マウントは左右一側面にコネクターブラケットが設けられ、このコネクターブラケットにインサイドミラーの電気的接続のためのコネクターが組付けられることを特徴とする請求項1に記載の自動車の統合型インサイドミラー組立体。
【請求項8】
前記マウントは、その下面にインサイドミラーの電源ワイヤーを支持するための第1ワイヤー支持部とアンテナ部材の信号ワイヤーを支持するための第2ワイヤー支持部が設けられることを特徴とする請求項1に記載の自動車の統合型インサイドミラー組立体。
【請求項9】
前記アンテナ部材は、ETCS(電子料金徴収システム)のためのETCSアンテナであることを特徴とする請求項1に記載の自動車の統合型インサイドミラー組立体。
【請求項10】
前記ステーカバーは相互結合される左右一側の第1カバーと左右他側の第2カバーからなり、第1カバーと第2カバーの接合部位にマウントのボールジョイントが通過するジョイント貫通ホールが形成され、このジョイント貫通ホールの後方にインサイドミラーの電源ワイヤー及びアンテナ部材の信号ワイヤーが通過するワイヤリングホールが形成されることを特徴とする請求項1に記載の自動車の統合型インサイドミラー組立体。
【請求項11】
前記ステーカバーは、その周縁に風防ガラスに密着させる異音防止パッドが付着されることを特徴とする請求項1に記載の自動車の統合型インサイドミラー組立体。
【請求項12】
前記レインセンサは一側にデフロストセンサを備えたデフロストセンサ内蔵型レインセンサであり、ステーカバーは前記デフロストセンサの作動のために、空気出入のための空気循環ホールが形成されることを特徴とする請求項1に記載の自動車の統合型インサイドミラー組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車の統合型インサイドミラー組立体に係り、より詳しくは、車両前方の風防ガラスに設ける様々な部品を統合して構成することでレイアウトを改善するための自動車の統合型インサイドミラー組立体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、高級車種には風防ガラスに落下する雨水の量を感知して自動でワイパーの作動を調節するレインセンサが設置されており、通常、風防ガラスに設置されるレインセンサは発光部と受光素子からなるレインセンサが用いられる。このようなレインセンサは発光部により受光素子に光を透過させ、この透過量をもって雨水の量を感知した後、これを電圧差に変換してワイパーの作動を制御する。
このようなレインセンサと共に、最近、ユーザの便宜を計るためにカメラ、デフロスト(defog)センサ、ETCS(電子料金徴収システム)アンテナなどの多様な電子装置が車両室内に装着されており、このような付属電子装置は、普通、風防ガラスの上端部に並んで配置され、各部品は別のブラケットにより固定される。
【0003】
この際、前記付属電子装置によるレイアウトの煩雑問題を改善するために、従来、風防ガラスの上端に設置されるインサイドミラーに一部の電子装置を内蔵型または一体型で統合してレイアウトを改善しようとする試みがなされたが、このような従来の統合型インサイドミラーは、各電子装置が内蔵されているステーカバーのサイズが増大することによって、運転者の視界領域と干渉して運転者の視界を妨げ、さらに、車両の組立作業時の組立性及び作業性の低下を起こすという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】韓国公開特許第2002−44026号
【特許文献2】特開2011−217318号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、インサイドミラーのステーにレインセンサ、ETCSアンテナ、デフロストセンサなどを統合することでレイアウトを改善すると共に組立性及び作業性を向上させる自動車の統合型インサイドミラー組立体を提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明
による自動車の統合型インサイドミラー組立体は、車両の風防ガラスに固定されるステー及びこのステーに結合されるインサイドミラーからなるインサイドミラー組立体であって、前記ステーは、前記インサイドミラーの後面に結合されるステーサブと、前記風防ガラスの上端部に取付けられ、レインセンサが装着されるベースと、前記ベースの外側に
スライドして組付けられ、下面に設けられたボールジョイントで前記ステーサブに結合されるマウントと、前記マウントを囲むようにマウントに結合され、風防ガラスの上端部に密着させるステーカバーと、前記マウントの一側方に組付けられ、アンテナ部材が装着されるアンテナカバーと、を含んで構成
され、前記ベースはマウントの組付け位置の設定のために、前記ベースの先端部の下面に2つの第1位置ガイドが垂直に突出形成され、前記第1位置ガイドはマウントの上面とベースの下面との間に一定の高さを形成することを特徴とする。
【0007】
前記ベースには、レインセンサが挿入されるセンサホールが形成され、このセンサホールに挿入されたレインセンサを支持するスプリングクリップの締結のために、その側面に突出形成された側面結合突起が設けられることを特徴とする。
【0008】
前記ベースには
スライドして組付けられるマウントの離脱を防止するために、その先端部の両側面に傾斜面を有するマウントガイドが設けられ、前記マウントには前記マウントガイドに対応する傾斜面を有するベースガイドが形成されることを特徴とする。
【0009】
前記ベースはマウントの組付け位置設定のために、その後端部の両側面にそれぞれ第2位置ガイドが外側に突出形成され、前記第2位置ガイドはマウントの後端部に形成されたガイドレールの端部に当接すると停止することでマウントのスライド組付け位置を決めることを特徴とする。
【0011】
前記ベースにはマウントとのボルト締結のためにその一端部に第1締結ホールが形成され、マウントには前記第1締結ホールに積層配置される第2締結ホールが形成されることを特徴とする。
【0012】
前記マウントにはステーカバーとの締結のためにその両側面に複数のホルダー部が形成され、前記ステーカバーは相互結合される左右一側の第1カバーと左右他側の第2カバーからなり、その内側に前記ホルダー部に挿入される複数の締結部が突出形成されることを特徴とする。
【0013】
前記マウントは左右一側面にコネクターブラケットが設けられ、このコネクターブラケットにインサイドミラーの電気的接続のためのコネクターが組付けられることを特徴とする。
【0014】
前記マウントは、その下面にインサイドミラーの電源ワイヤーを支持するための第1ワイヤー支持部とアンテナ部材の信号ワイヤーを支持するための第2ワイヤー支持部が設けられることを特徴とする。
【0015】
前記アンテナ部材は、ETCS(電子料金徴収システム)のためのETCSアンテナであることを特徴とする。
【0016】
前記ステーカバーは相互結合される左右一側の第1カバーと左右他側の第2カバーからなり、第1カバーと第2カバーの接合部位にマウントのボールジョイントが通過するジョイント貫通ホールが形成され、このジョイント貫通ホールの後方にインサイドミラーの電源ワイヤー及びアンテナ部材の信号ワイヤーが通過するワイヤリングホールが形成されることを特徴とする。
【0017】
前記ステーカバーは、その周縁に風防ガラスに密着させる異音防止パッドが付着されることを特徴とする。
【0018】
前記レインセンサは一側にデフロストセンサを備えたデフロストセンサ内蔵型レインセンサであり、ステーカバーは前記デフロストセンサの作動のために、空気出入のための空気循環ホールが形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、従来に比べて風防ガラスの上端部のレイアウトが改善できると共に車両製造時の組立性及び作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の実施例による自動車の統合型インサイドミラー組立体を示す分解斜視図である。
【
図2】本発明の実施例による自動車の統合型インサイドミラー組立体を示す結合斜視図である。
【
図3】本発明の実施例による統合型インサイドミラー組立体のベースとレインセンサを示す図面である。
【
図4】本発明の実施例による統合型インサイドミラー組立体のベースとレインセンサの組立状態を示す図面である。
【
図5】本発明の実施例による統合型インサイドミラー組立体のベースとマウントの組立構造を示す図面である。
【
図6】本発明の実施例による統合型インサイドミラー組立体のステーサブを示す断面図である。
【
図7】(a)は、本発明の実施例による統合型インサイドミラー組立体のマウントとステーカバーの組立構造を示す図面である。(b)は(a)のA−A及びB−B断面図である。
【
図8】本発明の実施例による統合型インサイドミラー組立体のマウントとアンテナカバー及びミラーコネクターの組立構造を示す図面である。
【
図9】本発明の実施例による統合型インサイドミラー組立体のマウントとアンテナカバー及びミラーコネクターの組立構造及びワイヤー支持構造を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付した図面を参照して本発明について詳細に説明する。
本発明は、自動車の風防ガラスに設置される統合型インサイドミラー組立体に関するもので、特にインサイドミラーの後面に結合されるステーにレインセンサ、ETCSアンテナ、デフロストセンサなどの電子部品を統合することにより風防ガラスの上端部のレイアウトを改善すると共に組立性及び作業性を向上させることができる。
図1及び
図2に示すように、本発明の実施例によるインサイドミラー組立体は、大きく分けて車両の風防ガラスに固定されるステー100及びこのステー100に結合されるインサイドミラー200からなり、ステー100はインサイドミラー200の後面に結合されるステーサブ110、ベース120、マウント130、ステーカバー140、及びアンテナカバー150を含んで構成される。
【0022】
ベース120は風防ガラス(図示せず)の上端に設けられる部品であって、接着テープなどの接着手段(図示せず)を用いて風防ガラスに付着され、
図3に示すように、前記接着手段が設けられる上面を平らにするが、この際、前記接着手段はセンサホール121の周縁に形成されたガイドリブ123を基準としてセンサホール121の外側に設けられる。
ベース120には、レインセンサ160の締結のために内側にレインセンサ160が挿入されるセンサホール121が設けられるが、センサホール121に挿入されたレインセンサ160を固定するように支持するためにスプリングクリップ165を用いる。
【0023】
図3及び
図4に示すように、スプリングクリップ165は、ベース120の下面でレインセンサ160を支えて支持するクリップボディー166とベース120の側面に突出形成された側面結合突起125に係止されるクリップアーム167からなり、このクリップアーム167が側面結合突起125に弾力的に係止されることによって、センサホール121に挿入されたレインセンサ160の下面を支えて支持することになる。
また、ベース120は、その先端部の両側面が傾斜面を有するマウントガイド127が設けられるが、このマウントガイド127によって上面から下面に順次幅が広くなる。
そして、
図5に示すように、マウントには、マウントガイド127に対応する傾斜面を有するベースガイド137が形成されるが、この際、ベースガイド137はマウント130の側面部の上側から下側に順次幅が狭くなるように形成される。
【0024】
これによって、マウント130がベース120にスライド結合する時、ベース120から上下方向に滑り落ちて離脱することなく固定され、組立性を確保することができる。
また、ベース120の先端部には、その下面にマウント130の組付け位置の設定のための第1位置ガイド128が設けられる。この第1位置ガイド128は、ベース120の先端部の下面に垂直に突出形成され、マウント130の上面(ボールジョイント131が形成されたマウント130下面の反対面)とベース120の下面との間に一定の距離(高さ)を形成することによって、ベース120の上下面を基準として上下方向にマウント130の装着位置を設定する。
【0025】
また、ベース120の後端部にはその両側面にマウント130の組付け位置の設定のための第2位置ガイド129が設けられる。この第2位置ガイド129は、ベース120の後端部の両側面に外側(水平)に突出形成され、ベース120にスライド組付けられるマウント130のスライド方向(前後方向)を基準としてマウント130の装着位置(挿入位置)を設定する(すなわち、マウント130のスライド組付け位置を決める)。
この際、第2位置ガイド129は、マウント130のガイドレール139に沿ってスライド移動してガイドレール139の端部に到達して停止することになる。
【0026】
第1及び第2位置ガイド128,129によって、風防ガラスに設けられたベース120にマウント130をスライド組み付ける時、マウント130及びこのマウント130に結合されるステーカバー140の位置を決めることができる。
そして、ベース120の後端部には、ボルト締結によるマウント130との結合のために第1締結ホール122が形成される。ベース120は、第1締結ホール122を介してマウント130にボルト結合されることによって浮き上がることなく結合され、インサイドミラー200の震えを防止することができる。
図面に示していないが、第1締結ホール122は位置変更が可能であり、例えばベース120の上端部の一側に設けられてもよい。
【0027】
図6に示すように、マウント130は、下面に設けられたボールジョイント131でステーサブ110に結合され、ベース120にスライド方式で組付けられる。
そして、
図5及び
図7(a)に示すように、マウント130にはベース120の第1締結ホール122の位置を考慮してその後端部に、第1締結ホール122に積層される第2締結ホール132が形成される。マウント130は、第2締結ホール132を介して浮き上がることなくベース120にボルト結合されることによって、インサイドミラー200の震えを防止する。
図面に示していないが、第2締結ホール132も位置変更が可能であり、例えばマウント130の先端部の一側に設けられてもよい。
そして、
図7(a)及び(b)に示すように、マウント130にはステーカバー140を締結して固定するために、その両側面に複数のホルダー部133が形成され、このホルダー部133にはステーカバー140の締結部143が挿入されて固定される。
【0028】
また、
図8に示すように、マウント130にはインサイドミラー200の電気的接続のためのミラーコネクター170を固定するために、コネクターブラケット134が左右の一側面に設けられ、ミラーコネクター170はコネクターブラケット134にスライド方式で簡単に組付けられる。
図9に示すように、マウント130はその下面に、ミラーコネクター170に連結されるインサイドミラー200の電源ワイヤー171を支持して固定するための第1ワイヤー支持部135が設けられ、インサイドミラー200に信号伝達のために連結されるアンテナ部材155の信号ワイヤー156を支持して固定するための第2ワイヤー支持部136が設けられる。
第1及び第2ワイヤー支持部135,136はボールジョイント131の一側から後方側に突出するように形成されてもよい。
そして、レインセンサ160は、上下一側に一体に装着されたセンサコネクター161により電気的接続が提供される。
【0029】
ベース120に装着されるレインセンサ160は、上下一側にデフロストセンサ163を内蔵するか、あるいは一体に構成したレインセンサを用いるが、言い換えればレインセンサ160は一側にデフロストセンサ163を備えたデフロストセンサ内蔵型レインセンサを使用するか、あるいはデフロストセンサを設けていないレインセンサが用いられる。この際、デフロストセンサ163はレインセンサ160のセンサコネクター161により電気的接続が提供される。
また、
図8に示すように、マウント130にはアンテナカバー150の締結のための組付けホール部138が左右の他側面(コネクターブラケット134が形成された一側面の対向側)に形成される。この際、組付けホール部138は、複数のホールからなるが、例えば各ホールが三角形で配置され、その下部に配置された2つのホールにはアンテナカバー150の第1レッグ151と第2レッグ152が挿入され、上部に配置された1つのホールには第3レッグ153が挿入され係止される。
すなわち、アンテナカバー150は第3レッグ153によってマウントのホール部に固定され、第1及び第2レッグ151,152によって安定的に支持される。
【0030】
アンテナカバー150は、その上面にアンテナ部材155を安定的に載置して組み付けるための構造であり、アンテナ部材155としてETCS(電子料金徴収システム)のためのETCSアンテナなどが用いられる。
そして、
図9に示すように、ステーカバー140は、相互結合される左右一側の第1カバー141と左右他側の第2カバー142からなり、第1及び第2カバー141,142の内側に突出形成された複数の締結部143を介してマウント130に結合される。
ステーカバー140はマウント130に結合されてマウント130及びベース120に組付けられる各種部品を囲むようになり、この際、マウント130のボールジョイント131はステーカバー140を貫通する。
【0031】
図7(a)及び(b)に示すように、ステーカバー140は、第1カバー141と第2カバー142が接合される部位にジョイント貫通ホール144が形成され、このジョイント貫通ホール144の後方にインサイドミラー200の電源ワイヤー171及びアンテナ部材155の信号ワイヤー156が通過するワイヤリングホール146が形成される。
そして、ステーカバー140の後面にジョイント貫通ホール144に一体に連結されたジョイントネック145が突出形成され、ステーカバー140はジョイントネック145を介してボールジョイント131の一側を囲み、マウント130とベース120などを囲むようにマウント130に締結される。
【0032】
また、ステーカバー140は、ベース120に装着されたデフロストセンサ163の円滑な作動のために、その後端部に空気出入のために複数のホールからなる空気循環ホール147が設けられる。この空気循環ホール147はデフロストセンサ163に近接しているか、またはデフロストセンサ163に対向する位置に設けられる。
また、ステーカバー140はその周縁に、例えば周縁の隅部位に異音防止パッド148が付着される。
異音防止パッド148は、風防ガラスに密着してステーカバー140と風防ガラスとの異音が発生することを防止する機能を有する。
【0033】
そして、
図1及び
図6に示すように、ステーサブ110は円筒形のサブボディー111と、このサブボディー111の一側端に挿入配置される第1ジョイント支持部112と、サブボディー111の他側端に挿入配置される第2ジョイント支持部113、及びサブボディー111の中央に挿入されて第1ジョイント支持部112と第2ジョイント支持部113との間を弾性支持する支持スプリング114からなる。
この際、第1ジョイント支持部112にはインサイドミラー200の後面に締結されるジョイント部材115が回転可能に結合され、第2ジョイント支持部113にはマウント130のボールジョイント131が回転可能に結合される。
また、
図2に示すように、ステーサブ110にはその外側にワイヤリングガイド117が脱着可能に組付けられ、このワイヤリングガイド117はインサイドミラー200の電源ワイヤー171及びアンテナ部材155の信号ワイヤー156をステーサブ110側に隣接するように密着支持する。
【0034】
以上、本発明に関する好ましい実施形態を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の属する技術分野を逸脱しない範囲での全ての変更が含まれる。
【符号の説明】
【0035】
100 ステー
110 ステーサブ
111 サブボディー
112 第1ジョイント支持部
113 第2ジョイント支持部
114 支持スプリング
115 ジョイント部材
117 ワイヤリングガイド
120 ベース
121 センサホール
122 第1締結ホール
123 ガイドリブ
125 側面結合突起
127 マウントガイド
128 第1位置ガイド
129 第2位置ガイド
130 マウント
131 ボールジョイント
132 第2締結ホール
133 ホルダー部
134 コネクターブラケット
135 第1ワイヤー支持部
136 第2ワイヤー支持部
137 ベースガイド
138 組付けホール部
139 ガイドレール
140 ステーカバー
141 第1カバー
142 第2カバー
143 締結部
144 ジョイント貫通ホール
145 ジョイントネック
146 ワイヤリングホール
147 空気循環ホール
148 異音防止パッド
150 アンテナカバー
151 第1レッグ
152 第2レッグ
153 第3レッグ
155 アンテナ部材
156 信号ワイヤー
160 レインセンサ
161 センサコネクター
163 デフロストセンサ
165 スプリングクリップ
166 クリップボディー
167 クリップアーム
170 ミラーコネクター
171 電源ワイヤー