特許第6496711号(P6496711)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ タイコ・エレクトロニクス・コーポレイションの特許一覧

<>
  • 特許6496711-電子デバイス 図000002
  • 特許6496711-電子デバイス 図000003
  • 特許6496711-電子デバイス 図000004
  • 特許6496711-電子デバイス 図000005
  • 特許6496711-電子デバイス 図000006
  • 特許6496711-電子デバイス 図000007
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6496711
(24)【登録日】2019年3月15日
(45)【発行日】2019年4月3日
(54)【発明の名称】電子デバイス
(51)【国際特許分類】
   H01R 12/71 20110101AFI20190325BHJP
   H05K 1/14 20060101ALI20190325BHJP
【FI】
   H01R12/71
   H05K1/14 H
【請求項の数】6
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2016-511758(P2016-511758)
(86)(22)【出願日】2014年4月21日
(65)【公表番号】特表2016-518690(P2016-518690A)
(43)【公表日】2016年6月23日
(86)【国際出願番号】US2014034790
(87)【国際公開番号】WO2014179094
(87)【国際公開日】20141106
【審査請求日】2017年3月16日
(31)【優先権主張番号】13/875,062
(32)【優先日】2013年5月1日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】399132320
【氏名又は名称】ティーイー・コネクティビティ・コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】TE Connectivity Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100100077
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 充
(74)【代理人】
【識別番号】100136010
【弁理士】
【氏名又は名称】堀川 美夕紀
(74)【代理人】
【識別番号】100130030
【弁理士】
【氏名又は名称】大竹 夕香子
(74)【代理人】
【識別番号】100203046
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 聖子
(72)【発明者】
【氏名】サラフ,デイビッド,ブルース
(72)【発明者】
【氏名】マルストロム,チャールズ,ランドール
【審査官】 山本 裕太
(56)【参考文献】
【文献】 実開平01−134399(JP,U)
【文献】 特開平09−259950(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第102610910(CN,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0076572(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 12/00 − 12/91
H05K 1/14
H05K 3/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の表面を有する誘電体基板と
前記第1の表面上に印刷式の導電性インクのトレースを備える、前記第1の表面上に設置された導電回路と
前記誘電体基板に機械的に結合された導電性インタポーザと、を備え、
導電性インタポーザは、
(a)前記導電回路に電気的に結合され
(b)取り外し可能なコンタクトに機械的および電気的に接続されるように構成された分離可能なコンタクトインターフェースをし、
(c)前記導電回路を通って前記誘電体基板の中に延在する柱体を備え、前記柱体が、前記導電性インタポーザと前記誘電体基板との間の相対位置を固定し、
(d)前記柱体から前記第1の表面に沿って延在する腕部を備え、前記腕部が前記分離可能なコンタクトインターフェースを画定し、
前記印刷式の導電性インクのトレースが、前記第1の表面におよび前記導電性インタポーザの前記腕部に適用され、かつ、前記コンタクトと前記腕部の間に配置される、
電子デバイス。
【請求項2】
前記導電性インタポーザが、本体および前記本体と前記導電回路との間に延在する可撓性要素を備え、
前記可撓性要素が前記導電回路を前記本体と電気的に接続し、前記本体が前記取り外し可能な前記コンタクトとの前記分離可能な前記コンタクトインターフェースを画定する、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項3】
前記導電性インタポーザが、前記導電回路に直接係合しかつ電気的に接続される可撓性の導電性ガスケットを備える、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項4】
前記導電性インタポーザが、前記導電回路に直接係合しかつ電気的に接続される可撓性のばね梁部材を備える、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項5】
前記導電回路がアンテナを備え、前記コンタクトが前記導電性インタポーザによって前記アンテナに取り付けられた給電線を備える、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項6】
前記基板が前記電子デバイスのケースを備え、前記導電回路が前記ケースに直接適用され、前記ケースがその中に電子的構成要素を保持するように構成される、請求項1に記載の電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書における主題は一般に、電子デバイス、および電子デバイスを製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子デバイスは通常、電子デバイスの構成要素を電気的に接続する導体を含む。いくつかの電子デバイスは、回路基板を有する。その基板上に導電層として導電性のトレースが、所定のパターンまたはレイアウトで設置されている。コンタクトまたは電線を、たとえばばねコンタクト、はんだ付けなどによって、これらのトレースに終端することができる。従来の回路基板は、良好な摩耗特性を有し、コンタクトの嵌合または嵌合解除中に容易には損傷しない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、導電性インクを基板上に印刷し、次いで場合によっては導電回路の電流容量を高めるためにこの導電性インクをめっきすることによって製造される、いくつかの電子デバイスが提案されている。このように製造された回路のトレースは、そのようなトレースに嵌合されるかまたはそこから嵌合解除されるときに、コンタクトによるこすれにより摩耗または損傷を受け易い。加えて、導電性インクのトレースを電子デバイスのケースまたはハウジングなどの別の基板上に直接印刷することによって、従来の回路基板を使用せずに回路のトレースを提供し、これにより電子デバイスの全体サイズを低減し得る、いくつかの電子デバイスが提案されている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この問題は、第1の表面を有する誘電体基板と、第1の表面上に設置されかつ第1の表面上に印刷式の導電性インクのトレースを有する導電回路と、基板に機械的に結合された導電性インタポーザと、を含む、本明細書に記載するような電子デバイスによって解決される。この導電性インタポーザは、導電回路に電気的に接続される。導電性インタポーザは、取り外し可能なコンタクトに機械的および電気的に接続されるように構成された、分離可能なコンタクトインターフェースを有する。
【0005】
ここで本発明について、添付の図面を参照して例示により記載する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】例示の実施形態に従って形成された電子デバイスを例示する図である。
図2】例示の実施形態に従って形成された電子デバイスの断面図である。
図3】例示の実施形態に従って形成された電子デバイスの断面図である。
図4】例示の実施形態に従って形成された電子デバイスの断面図である。
図5】例示の実施形態に従って形成された電子デバイスの断面図である。
図6】例示の実施形態に従って形成された電子デバイスの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書に記載する実施形態は、電子デバイスの導電回路の摩耗寿命が改善された電子デバイスを提供し得る。本明細書に記載する実施形態は、誘電体基板の表面上に印刷式の導電性インクのトレースを提供し得る。本明細書に記載する実施形態は、印刷式の導電性インクのトレースに電気的に接続された、別個の導電性インタポーザを提供することができる。このトレースは、この印刷式の導電性インクのトレースによって画定される導電回路に電気的に接続されることになるコンタクトまたは他の導電性の構成要素のための、コンタクトインターフェースを有する。導電回路と他方のコンタクトとの間の導電性インタポーザは、他方のコンタクトの導電回路への嵌合およびそこからの嵌合解除を排除し、このことにより導電回路上の摩耗が低減される。たとえば、嵌合および嵌合解除中などのコンタクトと導電回路との間の移動は、印刷式の導電性インクのトレースのこすれを引き起こす場合があり、このことにより、導電回路が損傷または破壊される可能性がある。
【0008】
図1は、例示の実施形態に従って形成された電子デバイス100を例示する。電子デバイス100は、第1の表面104を有する基板102を含む。例示した実施形態では、基板102は、電子デバイス100のハウジングまたはケースである。電子デバイス100としては、携帯電話、PCタブレット、コンピュータ、GPSデバイス、または他の種類の電子デバイスが挙げられる。基板102を、プラスチック材料から製造することができる。基板102は非平面状とすることができ、互いから非平面状の配向で延在する壁106、壁108を含み得る。移行部110が、壁106と壁108との間に画定される。移行部110は、基板102の角部を画定し得る。第1の表面104は、壁106、壁108に沿って、移行部110を横切って延在する。基板102を、電子デバイス100のハウジングまたはケースとして例示するが、代替の実施形態では、他の種類の基板を使用することができる。たとえば、基板は、プリント回路基板を画定し得るか、または別の種類の基板とすることができる。
【0009】
壁106、壁108は、射出成形ポリマー、機械加工ポリマー、押出成形ポリマー、可撓性フィルム、合成複合材料、ガラス材料、セラミック材料、誘電体被覆金属材料、または特定の用途にとって適切な任意の他の誘電性材料などの誘電性材料から、一体に形成され製作される。壁106、壁108の内側表面は、バッテリ、プロセッサ、カメラ、ディスプレイなどの電子的構成要素を保持する、空洞を画定する。そのような電子的構成要素を、導電回路120に電気的に接続することができる。
【0010】
例示の実施形態では、電子デバイス100は、基板102の第1の表面104などの、1つまたは複数の表面上に設置された、1つまたは複数の導電回路120を含む。任意の数の導電回路120を、電子デバイス100上に設けることができる。導電回路120を、基板102の外側表面および/または内側表面上に設けることができる。例示の実施形態では、導電回路120は、第1の表面104上に印刷される、印刷式の導電性インクのトレースを含む。代替の実施形態では、導電回路を、他の手段によって設置することができる。
【0011】
印刷式の導電性インクのトレースを、基板102の第1の表面104上に、パッド印刷用の導電性インクによって、第1の表面104上に所定のパターンで印刷することができる。代替の実施形態では、印刷式の導電性インクのトレースを、他の工程または手段によって設置することができる。たとえば、代替の実施形態では、印刷式の導電性インクのトレースを、第1の表面104上に、スクリーン印刷、インクジェット印刷、またはレーザ印刷することができる。例示の実施形態では、導電性インクのトレースのための印刷技法により、非平面状の表面上への印刷が可能となる。導電性インクのトレースのための印刷技法により、導電性インクが、壁106と壁108との間の移行部110を横切るような湾曲した表面に沿って移行することが可能になる。複数の印刷式の導電性インクのトレースを1つに接続して、共通の回路を形成することができるか、または、複数の印刷式の導電性トレースを他の印刷式の導電性インクのトレースとは独立して基板102上に設けて、異なる導電回路120を画定することができる。
【0012】
印刷式の導電性インクのトレースは、シード層として機能する。このシード層は、導電回路120の導電率およびしたがって電流容量を高めるために、電気めっきによってなどで後からめっきされる。代替の実施形態では、印刷式の導電性インクのトレースが十分な電流容量を有し得るので、印刷式の導電性インクのトレースを覆ってめっきするかまたは追加の導電性材料を設置することなく、導電回路120を製造することができる。印刷式の導電性インクのトレースを覆って追加の層をめっきする必要なく、導電回路120の電流容量を高めるために、印刷式の導電性インクのトレースを、複数の層において適用することができる。
【0013】
電子デバイス100は、基板102に機械的に結合された導電性インタポーザ130を含む。たとえば、導電性インタポーザ130を、摩擦嵌め,接着剤,固定具によって、または他の手段によって、基板内に保持することができる。導電性インタポーザ130は、導電回路120に電気的に結合される。導電性インタポーザ130は、バッテリ、プロセッサ、カメラ、ディスプレイ、回路基板、アンテナ給電装置、電子デバイス100の電線またはコンタクトなどの別の電子的構成要素に、機械的および電気的に接続されるように構成されたインターフェースを画定する。導電回路120と電子デバイス100の任意の他の構成要素との間に導電性インタポーザ130を設けることにより、電子的構成要素が、導電性インタポーザ130に直接係合し、導電回路120には直接係合しないので、導電回路120が摩耗または損傷から保護される。
【0014】
例示の実施形態では、導電回路120は、基板102によって画定されるケースの外側表面上にアンテナを画定し、以降これをアンテナ120と呼ぶ場合がある。任意選択で、アンテナ120を、壁106および/もしくは壁108の外側表面に加えて、またはこれらの代替として、内側表面上に設けることができる。任意選択で、アンテナ120を画定する印刷式の導電性インクのトレースを、単一の連続的な印刷工程の間に、壁106および壁108の両方の上に印刷することができる。たとえば、パッドは、壁106、壁108の角部において移行部110を横切って転動して、電導性インクをその表面上に設置することができる。
次いで印刷式の導電性インクのトレースを、電気めっきなどによってめっきすることができる。導電回路120は、回路のトレース、インダクタ、コンデンサなどのようなアンテナ以外の他の実施形態では、導電性インクのトレースをどこに印刷するかを制御することによって、および/または導電性インクのトレースの層を積層して印刷することによって、他の種類の回路または要素を画定し得る。たとえば、誘電体の層を、印刷式の導電性インクのトレースの層同士の間に追加することができる。
【0015】
図2は、電子デバイス100の断面図である。導電性インタポーザ130は、基板102の外部から基板102を通って基板102の内部まで延在する。基板102の内部は、バッテリ、プロセッサ、カメラ、ディスプレイ、回路基板などのような他の電子的構成要素を受容する、空洞またはチャンバを形成し得る。代替の実施形態では、基板102、導電性インタポーザ130、および導電回路120の他の構成が可能である。たとえば、内部上に導電回路120を有しかつ基板の内部から外部まで通る導電性インタポーザ130を有する、基板102の内部上に導電性インタポーザ130および導電回路120の両方を有する、基板の外部上に導電性インタポーザ130および導電回路120の両方を有する、などである。
【0016】
導電性インタポーザ130は、電子的構成要素150に機械的および電気的に接続するように構成された、コンタクトインターフェース132を有する。たとえば、電子的構成要素150は、コンタクトインターフェース132のところで導電性インタポーザ130に直接係合する、コンタクト152を有し得る。例示の実施形態では、コンタクトインターフェース132は分離可能なコンタクトインターフェースを画定し、コンタクト152は、コンタクトインターフェース132に複数回接続されまたそこから取り外されるように構成される。たとえば、組立中、コンタクト152は、コンタクトインターフェース132に係合して電子的構成要素150と導電性インタポーザ130との間に電気的接続を作り出すことができる。ただし、電子的構成要素150およびコンタクト152を、ケースから取り外すことができる。コンタクトインターフェース132からのコンタクト152の取り外しによって、導電性インタポーザ130は損傷されない。
【0017】
コンタクト152を、コンタクトインターフェース132に押し付けるようにばね付勢することができる。たとえば、コンタクト152は、コンタクトインターフェース132に押し付けるように付勢されるばね梁部材またはポゴピン(pogo pin)を含み得る。代替の実施形態では、他の種類のコンタクトを設けることができる。任意選択で、コンタクトインターフェース132のところでコンタクト152を導電性インタポーザ130にはんだ付けするなどによって、コンタクトインターフェース132にコンタクト152を永久的に固着することができる。他の代替の実施形態では、コンタクト152は、コンタクトインターフェース132のところで導電性インタポーザ130に電気的に接続される電線または他の種類の導体とすることができる。
【0018】
導電性インタポーザ130を使用することによって、コンタクト152を導電回路120に直接取り付ける必要性が排除される。こうして、コンタクト152の嵌合および/または嵌合解除中に、導電回路120に対する掃動(wiping)またはこすれが発生しないので、導電回路120への損傷が低減または排除される。
【0019】
例示した実施形態では、導電回路120は、導電性インタポーザ130に適用される。たとえば、導電性インタポーザ130は、基板102上に導電性インクのトレースを印刷する前に、基板102に機械的に取り付けられる。導電性インクのトレースが基板102上に印刷されるとき、導電性インクのトレースは、単一の連続的な印刷工程の間に、導電性インタポーザ130の表面上にも印刷される。別法として、導電性インタポーザ130を、導電性インクのトレースが基板102上に印刷された後で、基板102に結合することができる。導電性インタポーザ130は、導電回路120と電気的に接触させられ、基板102によって所定の位置に保持される。この結果、導電性インタポーザ130が基板102に結合された後で、導電性インタポーザ130と導電回路120との間の移動がほとんどまたは全く発生しなくなる。たとえば、導電性インタポーザ130とのコンタクト152の嵌合および嵌合解除中、導電性インタポーザ130は、回路120に対して移動せず、したがって導電回路120に対して摩耗または損傷が発生しない。
【0020】
例示の実施形態では、導電性インタポーザ130は、本体134を含む。本体134は、腕部136と、腕部136から延在する柱体138とを含む。本体134の柱体138は、基板102を通って延在する。腕部136は、基板102の外部上に設けられ、また、導電回路120は、腕部136のところで、導電性インタポーザ130に電気的に接続される。腕部136は、基板102および導電回路120に対して固定され、この結果、腕部136と導電回路120との間の移動がほとんどまたは全く発生しなくなる。本体134の梁部分140は、柱体138から、腕部136に概ね対向して延在する。コンタクトインターフェース134は、本体134の梁部分140上に形成される。梁部分140は、電子的構成要素150との嵌合中などに、撓み可能とすることができる。
【0021】
図3は、例示の実施形態に従って形成された、電子デバイス300の断面図である。電子デバイス300は、電子デバイス100(図1に示す)と同様である。ただし、電子デバイス300は、異なる種類のコンタクトに嵌合するように構成された、形状の異なるコンタクトインタポーザを有する。
【0022】
電子デバイスは、第1の表面304を有する基板302を含む。電子デバイス300は、基板302の第1の表面304などの、1つまたは複数の表面上に設置された、1つまたは複数の導電回路320を含む。例示の実施形態では、導電回路320は、第1の表面304上に印刷される印刷式の導電性インクのトレースを含む。ただし代替の実施形態では、導電回路320を、他の手段によって設置することができる。
【0023】
電子デバイス300は、基板302に機械的に結合された導電性インタポーザ330を含む。導電性インタポーザ330は、導電回路320に電気的に結合される。導電性インタポーザ330は、電子的構成要素350に機械的および電気的に接続するように構成された、コンタクトインターフェース332を有する。たとえば、電子的構成要素350は、コンタクトインターフェース332のところで導電性インタポーザ330に直接はんだ付けされた電線の形態の、コンタクト352を有し得る。
【0024】
例示の実施形態では、導電性インタポーザ330は、本体334を含む。本体334は、腕部336と、腕部336から延在する柱体338とを有する。本体334は、基板302を通って延在する。腕部336は、基板302の外部上に設けられ、また、導電回路320は、腕部336のところで、導電性インタポーザ330に電気的に接続される。腕部336は、基板302および導電回路320に対して固定され、この結果、腕部336と導電回路320との間の移動がほとんどまたは全く発生しなくなる。柱体338は、コンタクト352を導電性インタポーザ330に接続するための、はんだタブを画定する。コンタクトインターフェース332は、本体334の柱体338上に形成される。
【0025】
導電回路320と電子デバイス300の電子的構成要素350との間に導電性インタポーザ330を設けることにより、電線が、導電性インタポーザ330に直接係合し、導電回路320には直接係合しないので、導電回路320が摩耗または損傷から保護される。導電性インタポーザ330を、プレス加工されて形成された金属端子とすることができ、これにはすぐに容易にはんだ付けが可能であるが、一方、導電回路に直接はんだ付けすることは、より困難である場合がある。導電性インタポーザ330を使用することによって、コンタクト352を導電回路320に直接取り付ける必要性が排除される。導電回路320への損傷が、こうして低減または排除される。
【0026】
図4は、例示の実施形態に従って形成された、電子デバイス400の断面図である。電子デバイス400は、電子デバイス100、電子デバイス300(図2および図3にそれぞれ示す)と同様である。ただし、電子デバイス400は、異なる種類のコンタクトに嵌合するように構成された、形状の異なる導電性インタポーザを有する。
【0027】
電子デバイスは、第1の表面404を有する基板402を含む。電子デバイス400は、基板402の第1の表面404などの、1つまたは複数の表面上に設置された、1つまたは複数の導電回路420を含む。例示の実施形態では、導電回路420は、第1の表面404上に印刷される印刷式の導電性インクのトレースを含む。ただし、代替の実施形態では、導電回路420を、他の手段によって設置することができる。
【0028】
電子デバイス400は、基板402に機械的に結合された導電性インタポーザ430を含む。導電性インタポーザ430は、導電回路420に電気的に結合される。例示した実施形態では、導電回路420は、導電性インタポーザ430に沿って延在する。たとえば、導電回路420は、基板402から導電性インタポーザ430の表面に沿って移行することができる。任意選択で、導電性インタポーザ430を、基板402の凹部または皿穴に埋め込んで、基板と導電性インタポーザ430との間に、導電回路420が上で移行する、滑らかなまたは平坦な移行部をもたらすことができる。
【0029】
導電性インタポーザ430は、電子的構成要素450に機械的および電気的に接続するように構成された、コンタクトインターフェース432を有する。たとえば、電子的構成要素450は、分離可能なコンタクトインターフェース432のところで導電性インタポーザ430に嵌合されまたそこから嵌合解除されるように構成される、コンタクト452を有し得る。例示した実施形態では、コンタクト452は、導電性インタポーザ430に加えてまたはその代替として、導電回路420に直接係合し得る。任意選択で、導電性インタポーザ430は、導電回路420の背後の裏打ち表面(backing surface)とすることができる。この場合、導電回路420が、嵌合領域において導電性インタポーザ430から摩滅(worn)してしまうかまたはこすり取られても、コンタクト452は、依然として導電性インタポーザ430に係合することになる。
この導電性インタポーザ430は、他の摩耗していないかまたは損傷していない領域において、導電回路420に電気的に接続される。コンタクト452は、ばね梁部材、ポゴピン、またはコンタクトインターフェース432に接続するように構成された別の種類のコンタクトとすることができる。他の実施形態では、コンタクト452を、コンタクトインターフェース432にはんだ付けすることができる。
【0030】
他の実施形態では、コンタクトインターフェース432のところに導電回路420を有するのではなく、導電回路420を、コンタクト452から離れた領域内で導電性インタポーザ430上に設置することができる。この結果、コンタクト452は、導電回路420に直接係合するのではなく、導電性インタポーザ430を介して導電回路420に係合するようになる。導電回路420の摩耗またはこすれに伴う問題が、そのような実施形態により低減される。
【0031】
例示の実施形態では、導電性インタポーザ430は、腕部436と柱体438とを有する、本体434を含む。柱体438は、基板402を通って延在する。例示した実施形態では、腕部436は、柱体438から外向きに2方向以上に延在する。たとえば、腕部436は2方向に延在し得るか、または、腕部436は、さらに多くの方向に、たとえば柱体438の上に円形のキャップを形成するように半径方向外向きの全方向に、延在し得る。腕部436は導電回路420に、これらの間の物理的な直接接触によってなどで、電気的に接続される。コンタクトインターフェース432は、腕部436上に形成される。
【0032】
図5は、例示の実施形態に従って形成された、電子デバイス500の断面図である。電子デバイス500は、電子デバイス100、電子デバイス300、電子デバイス400(図2図3、および図4にそれぞれ示す)と同様である。ただし、電子デバイス500は、形状の異なる導電性インタポーザを有する。
【0033】
電子デバイスは、第1の表面504を有する基板502を含む。電子デバイス500は、基板502の第1の表面504などの、1つまたは複数の表面上に設置された、1つまたは複数の導電回路520を含む。例示の実施形態では、導電回路520は、第1の表面504上に印刷される印刷式の導電性インクのトレースを含む。ただし、代替の実施形態では、導電回路520を、他の手段によって設置することができる。
【0034】
電子デバイス500は、基板502に機械的に結合された導電性インタポーザ530を含む。導電性インタポーザ530は、導電回路520に電気的に結合される。例示した実施形態では、導電回路520は、基板502と導電性インタポーザ530との間で基板502に沿って延在する。導電性インタポーザ530は、電子的構成要素550に機械的および電気的に接続するように構成された、コンタクトインターフェース532を有する。たとえば、電子的構成要素550は、分離可能なコンタクトインターフェース532のところで導電性インタポーザ530に嵌合されまたそこから嵌合解除されるように構成される、コンタクト552を有し得る。コンタクト552は、ばね梁部材、ポゴピン、またはコンタクトインターフェース532に接続するように構成された別の種類のコンタクトとすることができる。他の実施形態では、コンタクト552を、コンタクトインターフェース532にはんだ付けすることができる。
【0035】
例示の実施形態では、導電性インタポーザ530は、腕部536と柱体538とを有する、本体534を含む。柱体538は、基板502を通って延在する。腕部536は、柱体538から外向きに延在する。コンタクトインターフェース532は、腕部536上に形成される。
【0036】
可撓性要素540が、腕部536と導電回路520との間に配設される。可撓性要素540は導電性である。可撓性要素540は、たとえば、導電性インタポーザ530および/もしくは基板502の熱膨張に対応するように、コンタクト552の嵌合および/もしくは嵌合解除中の導電性インタポーザ530の移動に対応するように、または他の移動に対応するように、適合性を有する。腕部536は、腕部536とおよび導電回路520と物理的に直接接触している可撓性要素540によって、導電回路520に電気的に接続される。
例示の実施形態では、可撓性要素540は、金属フェルト製ガスケット、導電ポリマー性ガスケットなどのような、ガスケットである。可撓性要素540は、代替の実施形態では、波ワッシャ(wavy washer)などの別の種類の導電性の要素とすることができる。可撓性要素540は、導電回路520に対して損傷をもたらすような掃動が発生することを回避し得る。可撓性要素540は、導電回路520にわたって滑動するような掃動をもたらすことができる。これは、導電回路に対して損傷をもたらさず、導電回路520に対してこすれるような掃動が発生することを回避し得る。可撓性要素540は、腕部536の下の領域の一部分(たとえば大部分または実質的に全部)など、その表面積の大きな量が、導電回路520と接触していることが可能である。柱体538は、柱体538が基板502の中に延在する地点において、導電回路520を通って延在し得る。
【0037】
導電回路520と電子デバイス500の電子的構成要素550との間に導電性インタポーザ530を設けることにより、コンタクト552が、導電性インタポーザ530に直接係合し、導電回路520には直接係合しないので、導電回路520が摩耗または損傷から保護される。腕部536と導電回路520との間に可撓性要素540を設けることにより、導電回路520が、導電性インタポーザ530の移動からさらに保護される。導電回路520への損傷が、こうして低減または排除される。
【0038】
図6は、例示の実施形態に従って形成された、電子デバイス600の断面図である。電子デバイス600は、電子デバイス100、電子デバイス300、電子デバイス400、電子デバイス500(図2図3図4、および図5にそれぞれ示す)と同様である。ただし、電子デバイス600は、形状の異なる導電性インタポーザを有する。
【0039】
電子デバイスは、第1の表面604を有する基板602を含む。電子デバイス600は、基板602の第1の表面604などの、1つまたは複数の表面上に設置された、1つまたは複数の導電回路620を含む。例示の実施形態では、導電回路620は、第1の表面604上に印刷される印刷式の導電性インクのトレースを含む。ただし、代替の実施形態では、導電回路620を、他の手段によって設置することができる。
【0040】
電子デバイス600は、基板602に機械的に結合された導電性インタポーザ630を含む。導電性インタポーザ630は、導電回路620に電気的に結合される。例示した実施形態では、導電回路620は、基板602と導電性インタポーザ630との間に基板602に沿って延在する。導電性インタポーザ630は、電子的構成要素650に機械的および電気的に接続するように構成された、コンタクトインターフェース632を有する。たとえば、電子的構成要素650は、分離可能なコンタクトインターフェース632のところで導電性インタポーザ630に嵌合されまたそこから嵌合解除されるように構成される、コンタクト652を有し得る。コンタクト652は、ばね梁部材、ポゴピン、またはコンタクトインターフェース632に接続するように構成された別の種類のコンタクトとすることができる。他の実施形態では、コンタクト652を、コンタクトインターフェース632にはんだ付けすることができる。
【0041】
例示の実施形態では、導電性インタポーザ630は、腕部636と柱体638とを有する、本体634を含む。柱体638は、基板602を通って延在する。腕部636は、柱体638から外向きに延在する。コンタクトインターフェース632は、腕部636によって画定される。
【0042】
可撓性要素640が、腕部636と導電回路620との間に配設される。可撓性要素640は導電性である。可撓性要素640は、導電回路620に対する導電性インタポーザ630の移動に対応するように、適合性を有する。例示した実施形態では、可撓性要素640は、腕部636と一体に形成され(たとえばこれと一緒にプレス加工されて形成され)、そこから延在する。可撓性要素640は、腕部636よりも薄く、したがってより高い適合性を有するものとすることができる。この腕部636は、可撓性要素640よりも厚くかつ剛直である。腕部636はしたがって、嵌合中にコンタクト652によって及ぼされる力により良好に耐え、コンタクト652との嵌合および嵌合解除中に引き起こされる導電性インタポーザ630の移動が、より少ない。
【0043】
腕部636は、腕部636および導電回路620と物理的に直接接触している可撓性要素640によって、導電回路620に電気的に接続される。例示の実施形態では、可撓性要素640は、腕部636から片持ち梁式に突出しかつその下で屈曲する、ばね梁部材である。可撓性要素640により、導電回路620に対して損傷をもたらすような掃動が発生することを回避できる。可撓性要素640により、導電回路に対して損傷をもたらさない、導電回路620にわたって滑動するような掃動をもたらすことができ、導電回路620に対するこすれるような掃動が発生することを回避できる。可撓性要素640は、導電回路620の内側に折り畳まれこれと接触している可撓性要素640の遠位端の長い部分など、導電回路620と接触している表面積を大きくすることが可能である。
【0044】
導電回路620と電子デバイス600の電子的構成要素650との間に導電性インタポーザ630を設けることにより、コンタクト652が、導電性インタポーザ630に直接係合し、導電回路620には直接係合しないので、導電回路620が摩耗または損傷から保護される。腕部636と導電回路620との間に可撓性要素640を設けることにより、導電回路620が、導電性インタポーザ630の移動からさらに保護される。導電回路620への損傷が、こうして低減または排除される。
【0045】
上記の説明は例示となることを意図しており、制限的であることを意図していないことを理解されたい。たとえば、上記の実施形態(および/またはそれらの態様)を、互いに組み合わせて使用することができる。加えて、特定の状況または材料を本発明の教示に適合させるために、その範囲から逸脱することなく多くの修正を行うことができる。本明細書に記載する寸法、材料の種類、様々な構成要素の配向、ならびに様々な構成要素の数および位置は、特定の実施形態のパラメータを規定するように意図されており、いかなる点においても限定的ではなく、例示の実施形態に過ぎない。
特許請求の範囲の精神および範囲内にある他の多くの実施形態および修正形態が、上記の説明を検討することで、当業者には明らかになろう。本発明の範囲はしたがって、付属の特許請求の範囲を、かかる特許請求の範囲の等価物と認められるものの全範囲と併せて参照して、決定されるべきである。添付の特許請求の範囲では、「を含む(including)」および「において(in which)」の用語は、それぞれ「を含む(comprising)」および「において(wherein)」の用語の、プレインイングリッシュでの等価物として使用される。さらに、以下の特許請求の範囲では、「第1の」、「第2の」、および「第3の」等の用語は、単にラベルとして使用されており、それらの対象に数的要件を課すことは意図していない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6