特許第6496747号(P6496747)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本テキサス・インスツルメンツ株式会社の特許一覧 ▶ テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッドの特許一覧

特許6496747通信するホストから離れた、シリアル半二重トランシーバにおけるTX/RXモード制御
<>
  • 特許6496747-通信するホストから離れた、シリアル半二重トランシーバにおけるTX/RXモード制御 図000002
  • 特許6496747-通信するホストから離れた、シリアル半二重トランシーバにおけるTX/RXモード制御 図000003
  • 特許6496747-通信するホストから離れた、シリアル半二重トランシーバにおけるTX/RXモード制御 図000004
  • 特許6496747-通信するホストから離れた、シリアル半二重トランシーバにおけるTX/RXモード制御 図000005
  • 特許6496747-通信するホストから離れた、シリアル半二重トランシーバにおけるTX/RXモード制御 図000006
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6496747
(24)【登録日】2019年3月15日
(45)【発行日】2019年4月3日
(54)【発明の名称】通信するホストから離れた、シリアル半二重トランシーバにおけるTX/RXモード制御
(51)【国際特許分類】
   H04B 1/44 20060101AFI20190325BHJP
【FI】
   H04B1/44
【請求項の数】13
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-553297(P2016-553297)
(86)(22)【出願日】2015年2月19日
(65)【公表番号】特表2017-513283(P2017-513283A)
(43)【公表日】2017年5月25日
(86)【国際出願番号】US2015016512
(87)【国際公開番号】WO2015127014
(87)【国際公開日】20150827
【審査請求日】2018年2月19日
(31)【優先権主張番号】61/941,922
(32)【優先日】2014年2月19日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/311,355
(32)【優先日】2014年6月23日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390020248
【氏名又は名称】日本テキサス・インスツルメンツ合同会社
(73)【特許権者】
【識別番号】507107291
【氏名又は名称】テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッド
(74)【上記1名の代理人】
【識別番号】100098497
【弁理士】
【氏名又は名称】片寄 恭三
(72)【発明者】
【氏名】スカイラー ティー ジュニア パットン
(72)【発明者】
【氏名】プンヤ プラカシュ
(72)【発明者】
【氏名】メリッサ マリー ワトキンス
(72)【発明者】
【氏名】サキブ ナデーム モハマド
(72)【発明者】
【氏名】ブラッドレイ ジェームズ グリフィス
【審査官】 浦口 幸宏
(56)【参考文献】
【文献】 特表2001−517384(JP,A)
【文献】 特表2002−526967(JP,A)
【文献】 特表2005−522938(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B1/38−1/58
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
集積回路であって、
ホストプロセッサと、
シリアル半二重のユニバーサル非同期レシーバ/トランスミッタ(UART)回路要素であって、前記ホストプロセッサに結合され、受信データ入力と送信データ出力とを有し、前記送信データ出力が前記受信データ入力から分離される、前記UART回路要素と、
前記ホストプロセッサと前記UART回路要素とから分離されるロジック回路要素であって、前記送信データ出力に結合される送信データ入力と、モード出力とを有し、前記送信データ入力における受信信号に応答して送信モードと受信モードの一方を選択して前記モード出力において前記選択した前記送信モードと前記受信モードの一方を送信モード信号又は受信モード信号でシグナリングする、前記ロジック回路要素と、
を含む、集積回路。
【請求項2】
請求項1に記載の集積回路であって、
前記ロジック回路要素が、コプロセッサ回路要素を含む、集積回路。
【請求項3】
請求項1に記載の集積回路であって、
前記ロジック回路要素が、前記送信データ入力と前記モード出力とに結合されるタイマ回路要素を含む、集積回路。
【請求項4】
請求項1に記載の集積回路であって、
前記ホストプロセッサが、如何なるモード出力から自由である、集積回路。
【請求項5】
請求項1に記載の集積回路であって、
前記受信データ入力に結合される受信データ出力と、前記送信データ出力に結合される送信データ入力と、前記モード出力に結合されるモード入力とを有するトランシーバ回路要素を更に含む、集積回路。
【請求項6】
集積回路であって、
ホストプロセッサと、
前記ホストプロセッサに結合され、受信データ入力と送信データ出力とを有するシリアル半二重UART回路要素であって、前記送信データ出力が前記受信データ入力から分離されており、前記UART回路要素が、前記送信データ出力上でのフレーム伝送の過程を追跡するライン状態レジスタを含む、前記UART回路要素と、
前記ホストプロセッサと前記UART回路要素とから分離されているロジック回路要素であって、前記送信データ出力に結合される送信データ入力と、モード出力と、前記UART回路要素の前記ライン状態レジスタに結合されるライン状態レジスタ入力とを有し、前記送信データ入力における受信信号に応答して送信モードと受信モードの一方を選択して前記モード出力において前記選択した前記送信モードと前記受信モードの一方を送信モード信号又は受信モード信号でシグナリングする、前記ロジック回路要素と、
を含む、集積回路。
【請求項7】
請求項6に記載の集積回路であって、
前記ロジック回路要素が、コプロセッサ回路要素を含む、集積回路。
【請求項8】
請求項6に記載の集積回路であって、
前記ホストプロセッサが、如何なるモード出力から自由である、集積回路。
【請求項9】
請求項6に記載の集積回路であって、
前記受信データ入力に結合される受信データ出力と、前記信データ出力に結合される送信データ入力と、前記モード出力に結合されるモード入力とを有するトランシーバ回路要素を更に含む、集積回路。
【請求項10】
集積回路を作動するプロセスであって、
ホストプロセッサから分離されたロジック回路要素において、スタートビットのためにUARTの送信データ出力をモニタリングし、
前記送信データ出力上にスタートビットをモニタリングするときに前記ロジック回路要素内のタイマをスタートして前記ロジック回路要素から送信モード出力を選択し、
前記タイマの満了のときに前記ロジック回路要素から受信モード出力を選択し、
前記選択の前に遅延を開始し、
前記遅延の間に別のスタートビットのために前記UARTの送信データ出力をモニタリングし、
前記遅延の満了のときに前記選択を進める、
ことを含む、プロセス。
【請求項11】
請求項10に記載のプロセスであって、
前記タイマの満了のときに、前記選択の前に遅延を開始することを更に含む、プロセス。
【請求項12】
請求項10に記載のプロセスであって、
前記タイマの満了のときに、前記選択の前に遅延を開始して、別のスタートビットのために前記UARTの送信データ出力をモニタリングすることを更に含む、プロセス。
【請求項13】
集積回路を作動するプロセスであって、
ホストプロセッサから分離されたロジック回路要素において、スタートビットのためにUARTの送信データ出力をモニタリングし、
前記送信データ出力上にスタートビットをモニタリングするときに前記ロジック回路要素内のタイマをスタートして前記ロジック回路要素から送信モード出力を選択し、
前記タイマの満了のときに前記ロジック回路要素から受信モード出力を選択し、
前記選択の前に遅延を開始し、
前記遅延の間に別のスタートビットのために前記UARTの送信データ出力をモニタリングし、
前記送信データ出力上に別のスタートビットをモニタリングするときに前記ロジック回路要素内のタイマを再びスタートして前記ロジック回路要素から前記送信モード出力を選択する、
ことを含む、プロセス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、概して集積回路による通信に関し、更に特定して言えば、集積回路によるシリアル半二重通信の制御に関連する。
【背景技術】
【0002】
シリアル通信は、産業制御用途において一般的である。例えば、RS−485に従ったシリアル半二重通信がオートメーションシステムにおいて広く用いられている。ファクトリーオートメーションシステムなどの用途は、しばしば、通信のためにRS−485を使うプログラム可能ロジックコントローラを用いる。幾つかのシステムはイーサネットベースの通信に移っているが、広く普及しているレガシーシステムのためのサポートがまだ必要である。例えば、RS−485は、シリアル通信の、速度、フォーマット、及びプロトコルを特定していない。異なる製造業者からのデバイスの相互操作性は、たとえ同様であっても、信号レベル仕様に単に準拠することのみでは保障されない。
【0003】
シリアル半二重通信を用いる従来の通信システムの一例が図1において概略で示されており、この例では、集積回路10(例えば、RISCマイクロプロセッサ)が、ホストプロセッサ11及びユニバーサル非同期レシーバ/トランスミッタ(UART)12を含み、更なる集積回路などの外部トランシーバ(XCVR)13と協働する。UART12は、トランシーバ13にデータTXDを出力し、データTXDは、ホストプロセッサ11から受信されており、14で概略的に図示するような一つ又は複数の接続されたデバイスを有するデバイスバスに対してトランシーバにより伝送される。同様に、UART12は、デバイスバス14からトランシーバ13により受信されたデータRXDをトランシーバ13から受信する。UART12は、この受信データをホストプロセッサ11に提供する。ホストプロセッサ11は、トランシーバ13に制御シグナリングTX/RXを提供し、これが、トランシーバ13の送信オペレーション及び受信オペレーションを適切にイネーブル及びディセーブルする。
【0004】
ホストプロセッサ11が(TX/RX信号を用いて)トランシーバ13を送信(TX)モードから受信(RX)モードへ又はその逆へ切り替えるとき、ターンアラウンドオペレーションが起こる。例えば、TXモードからRXモードへの遷移では、ターンアラウンド時間は、トランシーバ13がTXモード(このモードでは、トランシーバ13の送信オペレーションがイネーブルされ、受信オペレーションがディセーブルされる)から、RXモード(このモードでは、トランシーバ13の送信オペレーションがディセーブルされ、受信オペレーションがイネーブルされる)へ遷移するために必要とされる時間である。このターンアラウンド時間は、最後に送信されたビットがトランシーバ13を完全に通過したとき始まる。
【0005】
多くのオートメーションシステム用途における通信では、低レイテンシー(例えば、著しく低いレイテンシー)が重要である。例えば、TXモードからRXモードへのターンアラウンドは、最後に送信されたビットが外部トランシーバ(例えば、図1における13)を通過した後、可能な限りすぐに起こるべきである。従って、TXモードからRXモードへのターンアラウンド時間は可能な限り短くすべきである。
【発明の概要】
【0006】
記載される例において、集積回路装置が、ホストプロセッサ及びUARTを含む。UARTは、ホストプロセッサとの通信のために結合され、集積回路装置の外にあるトランシーバとのシリアル半二重通信のために構成される。トランシーバは、シリアル半二重通信の間、オペレーションの送信モード及びオペレーションの受信モードを想定する。また、集積回路装置は、UARTに結合されるホストプロセッサから分離されており、いつ送信モードを想定するか及びいつ受信モードを想定するかのそれぞれのインジケーションをトランシーバにシグナリングするためにUARTのオペレーションに応答する、ロジックを含む。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】シリアル半二重通信を用いる従来の通信システムを概略で示す。
【0008】
図2】例示の実施例に従った通信システムを概略で示す。
【0009】
図3図2のシステムによって実施され得るオペレーションを示す。
【0010】
図4】更なる例示の実施例に従った通信システムを概略で示す。
【0011】
図5図4のシステムによって実施され得るオペレーションを示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
ホストプロセッサ(図1における11で示されるものなど)において用いられるソフトウェア次第で、外部シリアル半二重トランシーバ(図1において13で示されるものなど)のTXモードからRXモードへの遷移に関連付けられるターンアラウンド時間は、通信リンクの受信能力に負の影響を有し得る。ターンアラウンド時間が長すぎる場合、入ってくるRXデータの一部が損なわれる可能性がある。リンクプロトコルには、ターンアラウンドオペレーションが2ビット時間内に起こることを必要とするものがある。少なくとも一つの例において、115.2kボーでの通信では、2ビット時間のターンアラウンド時間が、通例必要とされる130μs内に充分に入り得る。
【0013】
例示の実施例は、ホストプロセッサから離れて外部トランシーバのTX/RXモード遷移を制御し、それにより、TX/RXモード遷移のホストプロセッサ制御に関連付けられ得る遅いターンアラウンド時間を回避する。幾つかの実施例は、ホストプロセッサと同じ集積回路上で、ホストプロセッサから分離されたロジックを提供し、このロジックがTX/RXモード遷移を制御する。
【0014】
図2は、例示の実施例に従った通信システムを概略で示す。図2のシステムにおいて、集積回路20内のシリアル半二重UART12が、集積回路20のホストプロセッサ23と、デバイスバス(図2において明示せず)に結合される外部トランシーバ13(幾つかの実施例では集積回路)との間の通信をインタフェースする。しかし、図2のシステムでは、(図1の10及び図2の20などの集積回路における)コプロセッサ21が、トランシーバ13のTX及びRXモード間の遷移を制御するために用いられる。そのため、図2のホストプロセッサ23はTX/RXモード遷移を制御せず、一方、図1のホストプロセッサ11はこういった遷移を制御する。
【0015】
コプロセッサ21は、UART12によりTXDで送信されたシリアルデータフレームのタイミング及び構造(特徴と称されることもある)の知識を用いることによって、TX/RXモード遷移を制御する。例えば、TXDで送信されたフレームは通常、開始ビットで始まり、その後所定の数のデータビット(及び幾つかの実施例において一つ又は複数のパリティビット)が続き、これらの後、一つ又は複数の停止ビット(通常、一つの停止ビット)が続く。幾つかの実施例において、フレームは8個のデータビットを含む。コプロセッサ21は、UART12のTXD出力に結合され、送信されたフレームをモニタリングする。送信されたフレームのこのモニタリングに基づいて、コプロセッサ21は、トランシーバ13のTXモードの選択を示すためにTX/RXにおけるシグナリングをトランシーバ13に出力する。
【0016】
前述のフレームモニタリングにおいて、コプロセッサ21は、開始ビットの発生を検出するためUART12のTXD出力をモニタリングする。開始ビットの検出は、トランシーバ13のTXモード(例えば、TXイネーブルド及びRXディセーブルド)に対して直ぐに(TX/RXで)シグナリングするため、コプロセッサ21をトリガする。幾つかの実施例において、TX又はRXモードは、その論理レベルに応じて、TXをイネーブルしRXをディセーブルする、又はその逆とする、単一のデジタル信号を単にトグルすることにより選択される。開始ビットの検出はまた、コプロセッサ21において22におけるタイマー機能のオペレーションをトリガする。開始ビット、複数のデータ(及び任意選択のパリティ)ビット、及び停止ビットを含むフレームを送信するために必要とされる時間の総量は、コプロセッサ21に既知である。開始ビット検出によってトリガされると、タイマー機能22は、フレーム送信をタイミングし始める。タイマー機能22がフレーム伝送時間が満了したことを示すと、コプロセッサ21は、RXモードを選択するためにトランシーバ13をシグナリングする。
【0017】
幾つかの実施例において、タイマー機能22は、フレーム伝送時間が満了した直後遅延時間を実装する。コプロセッサ21は、遅延時間が満了するまで待機し、その後RXモードのためにシグナリングする。遅延時間は、RXモードへの切り替えが起こる前に停止ビットがトランシーバ13を完全に通過することを確実にすることを助ける。また、コプロセッサ21は、遅延時間の間、UART12のTXD出力をモニタリングし続け、それにより、連続するフレームのバーストが伝送される事象においてフレーム間のTX/RX選択信号の不要なトグルを回避する。従って、遅延時間の間、バーストにおける第2の(又は他の後続の)フレームの開始ビットが検出され得、TXモードを選択されたままとする。このオペレーションは、(a)RXモードへの切り替えがバーストにおけるフレームの終了後起こり、その後、(b)バーストの次のフレームの開始ビットが検出されるとすぐTXモードに切り替わる、という状況を避け得る。種々の実施例において、遅延は、少なくとも1ビット伝送時間(ビット時間)、ビット時間の一部、及び少なくとも1ビット時間とビット時間の一部との組み合わせなど、種々の時間期間を有する。
【0018】
種々の実施例において、コプロセッサ21のためのファームウェアが、或るフレームに対する総伝送時間、ビット時間(通常、フレームの全てのビットに対して同じである)、フレーム構造、及び遅延時間、の一つ又は複数を含む構成パラメータを提供する。幾つかの実施例において、遅延の利用は任意選択である。このような任意選択の遅延実施例において、遅延任意選択が有効でない場合、遅延時間パラメータはゼロとし得る。
【0019】
コプロセッサ21の上述の利用は、ホストプロセッサ23を、トランシーバ13のスイッチングTX/RXモードのタスクから解放する。これは、ホストプロセッサがスイッチングTX/RXモードのタスクを行なう、図1などに関連して上述した従来の配置と対照的である。コプロセッサ21によるモード制御は、ホストプロセッサ制御に関連付けられ得る過剰なターンアラウンド時間の発生を避けるのを助ける。
【0020】
図3は、例示の実施例に従って実施され得るオペレーションを示す。幾つかの実施例において、図2のシステムは図3のオペレーションを行なうことができる。31で、開始ビットをモニタリングすることが示されている。31で開始ビットが検出される場合、32でTXモードが選択され、33でタイマー機能が始まる。34でタイマーが満了すると、35で遅延が始まる。36及び37で図示するように、遅延の実行の間、36で開始ビットのモニタリングが行われる。36で開始ビットが検出される場合、オペレーションは、TXモードが選択されたままである32に進む。36で開始ビットの検出がなく、37で遅延時間が満了する場合、38でRXモードが選択され、その後、31で次の開始ビットが待機される。幾つかの実施例は遅延を実装しないが、その他の実施例は任意選択として遅延を実装する。図3における破線は、遅延を実装しない実施例における、及び遅延選択が有効でない任意選択の遅延実施例におけるオペレーションを示す。いずれの場合においても、図示するように34でタイマーが満了し次第、38でRXモードが選択される。
【0021】
図4は、更なる例示の実施例に従った通信システムを概略で示す。図4のシステムは、UART12のTXD出力上のフレーム伝送の進行を追跡するために、集積回路40内のコプロセッサ41がライン状態レジスタ(LSR)42(UART12において従来利用可能である)を用いるという点を除いて、図2のものに概して類似する。LSR42は、従来、UART12の伝送ホールド及びシフトレジスタが空であるときを示し、これは、フレームの伝送が完了しているというインジケーションである。
【0022】
図5は、例示の実施例に従って実施され得る更なるオペレーションを示す。幾つかの実施例において、図4のシステムは図5のオペレーションを行なうことができる。51で、開始ビットのモニタリングが示されている。51で開始ビットが検出される場合、52でTXモードが選択され、53で始まるLSRがモニタリングされる。54でLSRが伝送が完了していることを示すとき、55でRXモードが選択され、その後、51で次の開始ビットが待機される。
【0023】
図2図5に関連して上述した技術は、集積回路20及び40の各々における複数のUART12に対応するように容易にスケーリング可能であり、複数の外部トランシーバ13が複数のUARTにそれぞれ結合される。このような複数のUART/XCVR組み合わせは、ファクトリーオートメーション用途などにおいて、一般的である。コプロセッサ21又は41のためのファームウェアは、複数のUART/XCVR組み合わせの各々に対し、関連するUART12のTXD出力をモニタリングするため、及びTX/RX信号を関連するXCVR13に出力するために、集積回路のどの端子がコプロセッサにより用いられるべきかを識別するため、構成パラメータを提供する。
【0024】
上述の種々の実施例ではTX/RXモード制御に対してホストプロセッサ上で干渉処理が要求されず、そのため、ホストUARTドライバソフトウェアオペレーションに影響がない。コプロセッサのためのファームウェアは、ホストプロセッサ上で用いられるオペレーティングシステムに対して書き込まれたホストプロセッサ(例えば、Linux又はRTOSホストプロセッサドライバ)により従来のようにロードされ得る。
【0025】
幾つかの実施例において、トランシーバ13は、市販されているSN65HVD82 RS−485トランシーバなどの、RS−485トランシーバとして提供される。幾つかの実施例において、集積回路20及び40は、市販されているAM335x/AM437x/AM57xx又は同様にイネーブルされるマイクロプロセッサなどの、RISCマイクロプロセッサとして提供される。
【0026】
本発明の特許請求の範囲内で、説明した例示の実施例に変形が成され得、他の実施例が可能である。
図1
図2
図3
図4
図5