(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6496890
(24)【登録日】2019年3月15日
(45)【発行日】2019年4月10日
(54)【発明の名称】ゴキブリ取り
(51)【国際特許分類】
A01M 1/14 20060101AFI20190401BHJP
【FI】
A01M1/14 F
【請求項の数】1
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2018-88923(P2018-88923)
(22)【出願日】2018年3月23日
【審査請求日】2018年5月22日
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、権利譲渡・実施許諾の用意がある。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000246354
【氏名又は名称】有▲吉▼ 一夫
(72)【発明者】
【氏名】有▲吉▼ 一夫
【審査官】
中村 圭伸
(56)【参考文献】
【文献】
特開2000−350546(JP,A)
【文献】
実開平06−015477(JP,U)
【文献】
実開昭53−148984(JP,U)
【文献】
実開昭48−074765(JP,U)
【文献】
米国特許第04709503(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01M 1/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
両側を開口した外ケース内を、左右に移動する内ケースの内底に、粘着剤を塗付すると共に、該粘着剤の表面に、油や蝋を塗付した油紙を被せ、また、内ケースの内底の両端に側蓋を形成し、而して、該側蓋を内ケースの内底の両端から上向きに折り曲げ、側蓋の上端を外ケース内に折り込み、内ケース入口両端に内ケース内を暗くして、ゴキブリを誘導しやすくするため、立壁を形成すると共に立壁間に隙間を設けたことを特徴とするゴキブリ取り。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はゴキブリ取りに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のゴキブリ取りは、一々組み立てねばならず、面倒であると共に、使用中形崩れしやすい。
【0003】
本発明は、ゴキブリ取りを簡単に使用できる構造にすると共に、家計にやさしい価格のダニ取り器を提供することを目的とする。
【0004】
外ケース内を左右に移動する内ケースの内底に粘着剤を塗布すると共に、該粘着剤の表面に、油や蝋を塗布した油紙を被せ、また、内ケースの側蓋を長めに形成して折込むと共に両立壁間を広めに形成したものである。
【0005】
ゴキブリを捕獲するときは、先ず、内ケースを左右にずらして、両側蓋を下向きに100度以上開き、床やタタミに密着するようにして、粘着剤上の油紙をとり、強烈な匂いを発散する餌を乗せ、適所に配置すれば、下向きに開いた両側蓋は床やタタミ等の置き場所に密着する。
【0006】
上記の準備後、本発明を適所に配置すれば、強烈な匂いに誘われたゴキブリは、両側蓋上を通って内ケースに入り、粘着剤に足をとられて捕獲される。
このとき、立壁は内ケースの両側にあって、内ケース内を暗くし、ゴキブリを誘導しやすくしたので、効果的に捕獲することができる。
また、使用前は、粘着剤に油紙を被せ、粘着剤の風化を防止したので、ゴキブリ取りを長期間保存することができる。
【0007】
使用後は、内ケースの両側蓋を外ケース内に押し込めば、内ケースは外ケース内に収まるので、そのままごみ袋に入れて捨てられるので手間がかからないと共に衛生的である。
【0008】
なお、本発明の使用方法簡単で、多量のゴキブリを確実に捕獲できる等の諸効果を有するものである。
【発明を実施するための形態】
図中1は内ケース2を収容する外ケースで、該外ケース1内に内ケース2を左右自在に移動するようにしている。3は粘着剤で内ケース2の内底に塗布し、該粘着剤3の表面に油や蝋を塗付した油紙4を被せている。
また、内ケース2の両側蓋5を長めに形成して折込むと共に、両立壁6間を広めに形成している。
【0010】
なお、ゴキブリを誘引しやすくするため、外ケース1の長手方向の両壁に、内ケース2まで貫通するゴキブリ誘導孔を、また、外ケース1の上部にもゴキブリ誘導孔を開けてもよく、使用時は、ゴキブリが入りやすいように、両立壁6を90度外向きに開いて使用してもよい。
【符号の説明】
【0011】
1 外ケース
2 内ケース
3 粘着剤
4 油紙
5 側蓋
6 立壁
【要約】
【課題】 従来のゴキブリ取りは、一々組立てねばならず面倒であると共に、使用中形崩れし易い。
【解決手段】 外ケース内を左右に移動する内ケースの内底に、粘着剤を塗布すると共に該粘着剤の表面に油紙を被せて解決した。
これにより、ゴキブリを捕獲するときは、先ず、両側蓋を下向きに100度以上開いて油紙をとり、強烈な匂いが発散する餌を乗せ、適所に配置すれば、両側蓋は床やタタミ等の置き場所に密着する。
したがって、強烈な匂いに誘われたゴキブリは、両側蓋を通って内ケースに入り、粘着剤に足をとられるので、効果的に捕獲することができる。
【選択図】
図1