【実施例】
【0043】
実施例1:
本発明の好ましいペット向け噛み物の組成:
【0044】
最終製品の水分活性は0.2〜0.85に及ぶ。それに加え、様々な最終製品のテキスチャーを得るために、個々の成分レベルおよび液体対粉末の比を変えてもよい。さらに、成分を代替品と交換することによって、異なる最終製品のテキスチャーをもたらしてもよい。例えば、100ブルーム強度のゼラチンの代わりに、200ブルーム強度のゼラチンを使用すると、より堅い製品が得られるであろう。
【0045】
実施例2:
特に好ましいペット向け噛み物の組成:
【0046】
実施例3:
さらに別の好ましいペット向け噛み物の組成:
【0047】
実施例4:
別の好ましいペット向け噛み物の組成:
【0048】
ペット向け噛み物の製品性能は、歯垢と歯石の減少、息の爽快さ、長続き、対になった優先傾向により測定される美味しさ、溶解度、硬度を含むテキスチャー属性、密度、弾性、脆さ、吸水容量、および溶解速度を含む数多くの基準に対して測定される。
【0049】
テキスチャー測定は、250〜500kgのロードセルを備えたTA.HDi Texture Analyzer(ニューヨーク州、スカーズデール所在のTexture Technologies Corp.)で行った。一軸圧縮または破壊試験に、直径5mmの円柱プローブを使用し、試験は25℃の室温で行った。Texture Technologies Corp.からのTexture Expertソフトウェア(バージョン2.12)を使用して、データを収集した。2つの異なる一軸圧縮または破壊試験を行った。これらの試験は、イヌによる試験サンプルの噛み付き咀嚼に最もよく似ているので、選択した。
【0050】
圧縮分析パラメータは以下のとおりである。Work(W)は、仕事量の推量として定義され、したがって、製品の靭性を示す。強靱な製品は、それほど強靱ではない製品よりも高い仕事量値を有する。前記面積は、製品を壊すために製品に印加しなければならない「力」すなわち荷重を示す。その曲線の下の面積は靭性を表す。このように表される「Area」単位は、N*mmとしてx軸当たりのy軸の乗算に由来する。「Area」をWork−W−(F/d)に変換するために、0.1020408m
2/mm/s
2を乗じる。
【0051】
Max Force(N)は、製品の硬度を克服するために必要な力の最大量として定義される。通常、硬質製品は、高い縦座標(y軸)値に関連付けられる。このように表される「Force」単位は、kgで表される質量との直接的な関連付けに由来する。「Force」を「Max Force」−N−に変換するために、9.81m/s
2(重力加速度)を乗じる。
【0052】
Travel(mm)は、ピーク力に達する点(距離)として表される。それゆえ、それは、最大力に達するのにプローブがどれだけ移動したかの測定値に寄与する、弾性に加えた、靭性と硬度との間の組合せとして、製品の抵抗に匹敵する。より大きい移動値が、より弾性の製品を表す。破壊抵抗は、移動値に正比例する。
【0053】
Linear Distance(mm)は、全ての軌跡点をピンと張って結ぶように引かれた想像線の長さを測定することによって計算される。この寸法は、砕けやすい凝集製品属性を記述する。これは、脆い製品がより鋭い先端を生じ、より大きい直線距離となる脆性の直接の評価である。
【0054】
製品サンプル全体を使用して、硬度、靭性、弾性、靭性の値を決定した。Texture Technologiesにより提供されたTA.DHiにより観察されるように、ベース基盤を使用して、力/距離を測定した。製造し、試験した例示の製品サンプルが
図5に示されている。
【0055】
ナイフが1回にサンプルの骨の長さに沿って1つの位置に接触するように、サンプルを基盤の中心に置いた。選択した位置は、ペット向け噛み物のブラシ頭部、シャフトとブラシ頭部の接続部およびシャフトの端部での節を含んだ。サンプルが平らな基盤表面上に側面を置いた状態で寝かせたまま、各位置で90°の角度でナイフと接触する。これを、骨の長さに沿って3つの選択した位置で繰り返す。ペット向け噛み物のブラシ頭部、シャフトとブラシ頭部の接続部およびシャフトの端部での節が、
図5にはっきりと見える。概して、以下の条件の各々について、評価した変数当たり、最低で5つの骨を測定する。
【0056】
以下のパラメータについて、二組の試験を行った:
A. 円形プローブまたはナイフを、(1)5mm/sの試験前速度(サンプルと接触する前のプローブの速度);(2)2mm/sの試験速度(サンプル内を移動している間のプローブの速度);(3)5mm/sの試験後速度(プローブがサンプルから引き抜かれる速度);および50%圧縮の距離(引き抜かれるまで、サンプル内をプローブが移動する距離)で入れる。
B. 円形プローブまたはナイフを、(1)5mm/sの試験前速度(サンプルと接触する前のプローブの速度);(2)10mm/sの試験速度(サンプル内を移動している間のプローブの速度);(3)5mm/sの試験後速度(プローブがサンプルから引き抜かれる速度);および50%圧縮の距離(引き抜かれるまで、サンプル内をプローブが移動する距離で入れる。
【0057】
kgで表された力(y軸)が、mmで表された距離(x軸)に対してプロットされ、ここで、0の出発力をグラフで点1と設定し、Max Forceをグラフで点2として設定してよい。以下のパラメータを測定した:Max Force2は、曲線の最大力値であり、硬度の尺度である;Linear Distance(mm)は、全ての軌跡点をピンと張って結ぶように引かれた想像線の長さを測定することによって計算される。これは、脆い製品がより鋭い先端を生じ、より大きい直線距離となる脆性の直接的な評価である。これらのパラメータの各々について、測定値は、試験した製品の少なくとも5つのサンプルの値の平均であった。
【0058】
硬度は、Nで表されたMax Forceとして測定される。単軸圧縮または破壊試験において測定されるように、本発明のペット向け噛み物について、ある実施の形態において、本発明の製品の硬度すなわちMax Force値は、2.0mm/sのプローブ速度を使用して上述したように測定して、ペット向け噛み物が11.4kg(25ポンド)未満の体重の犬のために作られた場合、約100から約700ニュートン、好ましくは約150から約600ニュートン、より好ましくは約200から約500ニュートン、最も好ましくは約250から約400ニュートン、または11.4kg(25ポンド)以上の体重の犬のために作られたペット向け噛み物については、約200から約800ニュートンである。好ましい実施の形態において、11.4kg以上の体重の犬のために作られたペット向け噛み物は、2.0mm/sのプローブ速度を使用して測定して、約250から約650ニュートン、好ましくは約275から約600ニュートン、より好ましくは約350から約550ニュートンの硬度測定値を有する。
【0059】
本発明の製品の、ニュートン×mm(N*mm)として測定される靭性は、約500から約12,000N*mmの範囲、約700から約10,000N*mmの好ましい範囲、および約800から約5000N*mmのより好ましい範囲を有する。
【0060】
本発明のさらに別の実施の形態において、犬の頭蓋骨のタイプと体重の両方に基づいて、ペット向け噛み物の硬度を公式化することが望ましいであろう。この実施の形態において、犬のタイプの各分類についての硬度範囲が、下記の表に述べられている。
【0061】
【表1】
【0062】
本発明の製品の脆性または直線距離を測定した。本発明の製品の脆性値は、約100から約1500mmの範囲、約150から約1300mmの好ましい範囲、および約200から約1000mmの最も好ましい範囲を有する。
【0063】
溶解度
ペット向け噛み物の溶解度/消化性のインビトロ測定を使用して、ペット、特にイヌの消化管中で可溶化するまたは消化されるであろうペット向け噛み物の量を示してもよい。実施した試験はペット向け噛み物製品の一部または全体に基づく。異なる配合を正確に比較できるように、特定のサイズの部分または片、例えば、32グラムのペット向け噛み物部分を使用してもよい。その結果は、インビトロ消失(in vitro disappearance)(IVD)のパーセント(%)として表される。溶解度の測定は、特定量の製品を、ペットの胃と腸の環境に相当する数多くの溶液に曝露することによって行われる。一般に、胃の環境は比較的酸性であり、腸環境は、胃と比べると、比較的よりアルカリ性である。その製品をこれらの環境に曝露した後、残ったどの製品も濾過し、乾燥させた。この残された製品を秤量し、初期製品の質量と比べる。IVDパーセントは、初期製品の質量と比較した溶解製品の質量の百分率である。溶解度試験が、下記にさらに記載されている。
【0064】
使用した溶液:
リン酸塩緩衝液、0.1M、pH6.0の溶液: 2.1グラムの無水リン酸二ナトリウムおよび11.76グラムのリン酸一ナトリウム一水和物を1リットルの容量フラスコ内で溶解させ、蒸留/脱イオン(dd)水で所定の容積にした。
【0065】
HCl溶液: 500mlのdd水を収容する1リットルの容量フラスコに17.0mlの濃HClを加え、dd水で所定の容積にした。250mlのリン酸塩緩衝液に100mlのHCl:ペプシンを加えた場合、pHは2.0に近づくはずである。これを行う方法の1つは、850mlの0.1NのHCl+150mlの1NのHClを使用して、1000mlのHCl貯蔵液にすることである。250mlのリン酸塩緩衝液に100mlのHCl:ペプシンを加えた場合、この溶液のpHは約1.9〜2.0である。
【0066】
HCl:ペプシン溶液: 適量のペプシン(Sigma P−7000、ペプシンの量は、試験されているサンプルサイズに依存する。手法の工程6での最終混合物において、1グラムのサンプル当たり0.01グラムのペプシンを得なければならない。例えば、30グラムのサンプルには、0.3グラムのペプシンが使用されるであろう)を1リットルの容量フラスコに入れ、上述したように調製したHCl溶液で所定の容積にした。
【0067】
クロラムフェニコール溶液: 0.5グラムのクロラムフェニコール(Sigma C−0378)を100mlの容量フラスコ内で95%のエタノールにより所定の容積にした。
【0068】
水酸化ナトリウム溶液、0.5N: 20グラムのNaOHを1リットルの容量フラスコ内でdd水により所定の容積にした。
【0069】
リン酸塩緩衝液、0.2M、pH6.8の溶液: 16.5グラムの無水リン酸二ナトリウムおよび11.56グラムのリン酸一ナトリウム一水和物を1リットルの容量フラスコ内で溶解させ、蒸留水で所定の容積にした。
【0070】
パンクレアチン:リン酸塩緩衝液: 適量のブタのパンクレアチン(Sigma P−1750、酵素の量は、試験されているサンプルサイズに依存する。工程8での最終混合物において、1グラムのサンプル当たり0.05グラムのブタのパンクレアチンを得なければならない。例えば、30グラムのサンプルには、1.5グラムのパンクレアチンが使用されるであろう)を500mlの容量フラスコ内で溶解させ、0.2M、pH6.8の上述したように調製したリン酸塩緩衝液で所定の容積にした。
【0071】
手法例
1. 番号の振られたダクロン(登録商標)織物片を57℃のオーブン内に一晩入れ、翌日に秤量する。
2. サンプルを三角フラスコに計り入れる。(IVD%の計算中の水分損失を考慮するために、追加のサンプルを秤量して、残留物と共に対照として乾燥させる)。各フラスコに250mlの0.1M、pH6.8のリン酸塩緩衝液を加える。
3. 各フラスコに100mlのHCl:ペプシン溶液を加える。混合物のpHが約2であることを確認する。必要であれば、HClで調節する。
4. 各フラスコに5mlのクロラムフェニコール溶液を加える。
5. フラスコに栓をする。穏やかに混合する。6時間に亘り39℃でインキュベーションする。振盪水浴を使用して定期的に混合し、溶液中に製品を沈降したままにしながら、サンプルをフラスコ内で一定に動かす速度を設定する。
6. インキュベーション後、混合物の最終pHを6.8に到達させるのに十分な0.5Nの水酸化ナトリウム溶液を各フラスコに加える。
7. 各フラスコに100mlのパンクレアチン:リン酸塩緩衝液を加える。穏やかに混合する。
8. フラスコに栓をする。18時間に亘り39℃でインキュベーションする。振盪水浴を使用して定期的に混合し、溶液中に製品を沈降されたままにしながら、サンプルをフラスコ内で一定に動かす速度を設定する。
9. 工程1からの「ダクロン」織物の秤量片に通してサンプルを濾過する。dd水で3回濯ぐ。一定質量に到達するまで、57℃に維持する。
10. 下記の段階でpHを記録する:
a. 工程4。
b. 6時間の消化後。
c. 工程7のNaOH溶液の添加後。
d. パンクレアチン:リン酸塩緩衝液の添加後。
e. 24時間後。
【0072】
計算:
【0073】
【数1】
【0074】
特定の実施の形態において、ペット向け噛み物組成物は、最大32グラム片に基づいて少なくとも60%のIVD、好ましくは少なくとも70%のIVD、より好ましくは75%のIVDの溶解度を有する(ペット向け噛み物が32グラム未満の場合、通常、所定のグラム質量の1つの噛み物製品が使用される。現実的な測定値のために32グラムより大きい片を使用することは推奨されない。もちろん、分析される塊片は、溶解度の数値の比較を行うために実質的に同等である必要があることが当業者に認識されるであろう)。本発明のペット向け噛み物の溶解度は100%に近いかもれしないが、溶解度は、一般に、約60から約95%のIVDの範囲にあるであろう。ここに記載されたように押出しおよび射出成形により実施例2の配合物から製造されたペット向け噛み物の溶解度は、約85%のIVDであった。
【0075】
押出し
好ましい実施の形態において、本発明による製品を製造するために、押出し、好ましくは、ペレットの製造のための二軸スクリュー押出しが使用されることがある。その後、ペレットは溶融され、押出後成形により、好ましくは射出成形により、特定の形状に形成される。射出成形後、製品の個々の片は、ばりを除去するために切り取られ、その後、包装の前に冷却される。
【0076】
図1は、本発明によるペット向け噛み物製品を製造する例示の方法の略図を示している。
図1に示されるように、成分の混合から完成製品の包装までの製造プロセスは、連続的に行われる。粉末成分をミキサ内で約5〜30分間に亘り混合する。その後、粉末成分の均一な混合物を押出機、好ましくは、二軸スクリュー押出機に投入する。粉末用入口の下流に、液体成分を加えて、粉末成分と液体成分の混合物を、熱と剪断の存在下で、均一に可塑化された成形可能塊に転換させる。このプロセス中、押出可能塊は、押出機のバレル内の温度上昇により調理もされる。押出機のバレルの温度プロファイルは、中でも、組成、圧力、押出機のバレル内の滞留時間、スクリュープロファイル、スクリュー速度および剪断速度により決まる。
【0077】
押出機の区域内の温度と剪断は、十分な熱可塑化を提供するように設定される。これは、中間区域の約88℃から約141℃の範囲の温度およびバレルの両端でのそれより低い温度で行われるであろう。もちろん、中間区域でそれより高い温度を使用してもよい。
【0078】
このように、押出機に沿ったエネルギーと水分の随意的な放出を可能にするために、バレルに亘り温度を制御することができる。ほとんどの調理が押出機のバレル内部で押出可能塊に行われる場合、加工部分の終わりに、通気/真空スタッファーを使用することによって、強制通気を行ってもよい。
【0079】
押出機の出口では、押出物は、小さいオリフィスを備えたダイに押し通される。ダイの直後で、押出物は、小さいダイの開口により負わされる制限のために、圧力と温度の上昇に曝露され、それゆえ、ペレットの品質を保証するために、追加の冷却の使用が益々重要になる。
【0080】
押出機のダイを出た後、可塑化された押出物は、少なくとも1つの刃を備えた表面カッターによりダイの表面で小さなペレットへと切断される。このカッターの回転速度は、押出物の流動特性に加え、ペレットのサイズ要件に応じて調節されるであろう。ダイの出口での製品の温度は、約82℃から約95℃に及ぶことがあり、約85℃であることが最も好ましい。
【0081】
切断後、ペレットは、移動コンベヤ上に置かれて、ペレットは押出機の出口から離れるように運ばれる。このプロセスも、ペレットの冷却を促進させて、固化が防がれ、これにより、プロセス順序におけるその後の脱凝集工程の必要性が低下する。コンベヤは周囲温度に維持されてもよいが、冷却時間を減少させるために、冷気の強制空気循環を適用して、急激な冷却を行ってもよい。
【0082】
配合、速度および冷却の程度に応じて、ペレットが互いにくっついて、一定しないサイズの凝集塊を形成することがある。これらの凝集塊は、定常かつ安定な射出成形プロセスを確実にするために、脱凝集を行うことによって、サイズを減少させなければならない。
【0083】
冷却と脱凝集後、ペレットを射出成形に搬送し、そこで、最終製品形状が達成される。
【0084】
代わりの製造プロセスが
図2から分かる。
図2は、ペレットが、射出成形に使用される十分前に製造される、本発明によるペット向け噛み物製品を製造する別の例示の方法の略図を示している。
【0085】
混合が行われている間、押出し、冷却および脱凝集の各工程は、上述したもの(
図1参照)に似ており、
図2に示される代わりの製造プロセスにおいて、ペレットは、冷却または脱凝集の際に、適切な容器に包装される。包装に関して、貯蔵と運搬のために、トート、サック、スーパーサック、樽、カートンなどを使用してもよい。包装の選択は、中でも、ペレットの包装特性、環境と安全性の規則、取扱/輸送要件、使用頻度およびサイズによる。
【0086】
ペレット容器は、目的の用途に適しており、昆虫、鳥、埃、温度と湿度の変動、日光への曝露、容器からの芳香および風味の移り/にじみなどの外部要素からそれらの内容物を保護するのに十分に不活性でなければならない。
【0087】
射出成形の前に、貯蔵または輸送中に容器内でペレットの集塊化または凝集が観察される場合、凝集塊を再び個々のペレットへとバラバラに壊すために、余計な脱凝集プロセスが必要とされることがある。脱凝集の際に、下記に記載するような射出成形によって、ペレットは最終製品形状に成形される。
【0088】
図3は、本発明によるペット向け噛み物製品を製造する例示の方法のさらに別の略図を示している。
図3に示されるプロセスは、高剪断ミキサ内で粉末成分と液体成分を一緒に混ぜ合わせて、均一塊を形成している。
図3に示されたプロセスによれば、ペレット製造工程は、均一塊を射出成形機のバレルに直接投入することによってもなくされる。
【0089】
射出成形後、その製品は冷却され、製品上の過剰の材料が除去されるばり取りプロセスが行われる。ばり取りは、振動ホッパー、振動テーブルおよび/またはタンブラーの内部での製品の振動によって行ってもよい。
【0090】
射出成形
図4は、本発明によるペット向け噛み物製品を調製するために使用されることがある射出成形プロセスの説明図を示している。射出成形プロセスのための材料が、ペレットの形態で容器1内に送達されることがある。時々、輸送、載荷圧力および処方の性質のために、ペレットは、一緒に集塊化し、大きい粘着ブロックを形成する傾向にある。それゆえ、必要であれば、各容器を脱凝集装置2に送って凝集塊を壊し、個々のペレットを分離して、射出成形機4への投入を可能にする。個々のペレットは、容器3内に収集され、成形のための射出成形機に繋がる供給機5に真空供給される。
【0091】
ペレットが射出成形機のスクリュー6に亘り搬送されながら、そのスクリューにより生じる高温、剪断および圧力により、固体のペレットが溶融製品へと転換され、これを、成形型7中に射出し、形状をとることができる。溶融製品は、スプルーおよび/またはマニホールド、ランナーおよび/またはノズル、次いでキャビティを通って移動して、最終製品形状を形成する。一旦、ショットが完了すると、射出スクリューは、引っ込められ、次のショットのための溶融製品が補充される。
【0092】
射出成形機が充填されているときに、キャビティ内で形成された製品は、必要に応じて、冷却または加熱されて、製品を冷却および/または硬化する。所望の冷却または硬化時間が一度達成されたら、成形型が開き、製品が、製品の背面への突き出しピンによりキャビティから解放される。成形された製品は、機械式コンベヤ上に落とされ、それらの製品は、その後、冷却のために収集される。ランナーが存在する場合、ランナーは除去され、成形製品は、冷却テーブル上に広げられて、骨の温度が、包装前に周囲温度に到達させられる。例示の成形ペット向け噛み物が
図5に示されている。
【0093】
成形製品の形成のための例示の射出成形プロセスのパラメータが表2に示されている。
【0094】
【表2】
【0095】
一旦、十分な成形製品が収集されたら、それらをばり取り機に移して過剰なばりを取り除く。そのばり取り機の出口で、製品がスクリーニングされ、ここで、ばりが取られた製品は包装のために送られ、ばり再粉砕のために収集される。システムを通じて取り除かれたばりおよび製品仕様を満たさない製品も、収集され、再粉砕に使用される。
【0096】
配合物の熱可塑化を達成するためにパラメータが制御される限り、配合物の成分を単に混ぜ、射出成形機に直接入れることも可能である。
【0097】
実施例5:
材料および方法
着色料がターメリックとアントシアニンの組合せであることを除いて、実施例1、2、および3における配合にしたがって、ペット向け噛み物を製造する。ターメリックは粉末形態で提供される。ターメリックは、赤キャベツおよび/またはブラッドオレンジの形態で提供される。結果として得られるペット向け噛み物の色は、緑色になる。その緑色は、天然由来であり、有益な健康上の特性を有する。
【0098】
結果および結論
結果として得られるペット向け噛み物は、ペットと飼い主にとって好ましい緑色となる。その緑色は、天然由来であり、「天然」のペット向け噛み物の可能性を残す。さらに、ターメリックとアントシアニンの全天然成分を含む組成物の物理的特性は、上述したものと実質的に同じになる。
【0099】
実施例6:
この実施例は、本発明の好ましいペット向け噛み物である、標準のペット向け噛み物、低カロリーのペット向け噛み物、および老齢ペット向け噛み物の3つの配合物を提供する。
【0100】
材料および方法
標準のペット向け噛み物、低カロリーのペット向け噛み物、および老齢ペット向け噛み物のペット向け噛み物の配合物
【0101】
【表3】
【0102】
【表4】
【0103】
3つのペット向け噛み物の実施の形態の全ては、全て天然のペット向け噛み物を製造するために、ターメリックとアントシアニンを使用して配合される。
【0104】
以下は、消化率と溶解度の試験の結果である。
【0105】
消化率の研究結果
【0106】
【表5】
【0107】
以下は、全糞便の硬さの観察のグラフである:
【0108】
溶解度研究欠課
【0109】
【表6】
【0110】
【表7】
【0111】
結果および結論:
実施例5のペット向け噛み物の配合物は、市場で現在入手可能なペット向け噛み物と比べて、改善された消化率および溶解度を示す。さらに、それらは天然の緑色を提供する。
他の実施態様
1.食用ペット向け噛み物において、
a.該噛み物の約15から約90質量%の量の線維性タンパク質、
b.該噛み物の約5から約35質量%の量の吸水性ポリマーであって、ゲル化タンパク質、親水コロイド、食用ヒドロゲル、およびそれらの混合物からなる群より選択される吸水性ポリマー、
c.該噛み物の約5から約40質量%の量の可塑剤、
d.該噛み物の約1から約20質量%の量の水、および
e.緑色を生じる、アントシアニンとターメリック、
を含むペット向け噛み物。
2.前記アントシアニンが、ブルーベリー、クランベリー、ビルベリーなどのスノキ属;ブラックラズベリー、レッドラズベリー、およびブラックベリーを含むキイチゴ属;クロフサスグリ;チェリー;なすの皮;う稲;コンコードブドウ;マスカダインブドウ;赤キャベツ;紫色の花弁;黒豆;ブラックチョコベリーの皮;アサイー(Amazonian palm berry);ブラッドオレンジ;マリオンブラックベリー;チェリー;アカフサスグリ;紫トウモロコシ;およびアサイー(acai)からなる群の少なくとも1つに由来する、実施態様1記載の食用ペット向け噛み物。
3.前記アントシアニンが、該アントシアニンを青に見えるようにするpHを有する、実施態様2記載の食用ペット向け噛み物。
4.前記アントシアニンの供給源が赤キャベツである、実施態様2記載の食用ペット向け噛み物。
5.前記赤キャベツの供給源が約8から9のpHを有する、実施態様4記載の食用ペット向け噛み物。
6.前記ターメリックが、該ターメリックを黄に見えるようにするpHを有する、実施態様1記載の食用ペット向け噛み物。
7.前記ターメリックが4.5から6.5のpHを有する、実施態様6記載の食用ペット向け噛み物。
8.前記アントシアニンが青色を提供し、前記ペット向け噛み物の前記緑色に寄与するように、該ペット向け噛み物のpHを安定化するように適合されたpH安定剤をさらに含む、実施態様1記載の食用ペット向け噛み物。
9.前記pH安定剤が酵素をさらに含む、実施態様8記載の食用ペット向け噛み物。
10.前記アントシアニンと前記ターメリックの合計量が、前記噛み物の約0.005質量%から5.0質量%を占める、実施態様1記載の食用ペット向け噛み物。
11.前記アントシアニンと前記ターメリックの合計量が、前記噛み物の約0.005質量%から4.0質量%を占める、実施態様10記載の食用ペット向け噛み物。
12.前記アントシアニンと前記ターメリックの合計量が、前記噛み物の約0.005質量%から3.0質量%を占める、実施態様10記載の食用ペット向け噛み物。
13.前記アントシアニンと前記ターメリックの合計量が、前記噛み物の約0.005質量%から2.0質量%を占める、実施態様10記載の食用ペット向け噛み物。
14.前記アントシアニンと前記ターメリックの合計量が、前記噛み物の約0.005質量%から1.0質量%を占める、実施態様10記載の食用ペット向け噛み物。
15.前記アントシアニンと前記ターメリックの合計量が、前記噛み物の約0.005質量%から0.045質量%を占める、実施態様10記載の食用ペット向け噛み物。
16.前記アントシアニンと前記ターメリックの組合せにより生じる緑色が、約P163−14Uから約P165−16Uのパントン・リファレンス範囲を有する、実施態様1記載の食用ペット向け噛み物。
17.前記アントシアニンと前記ターメリックの組合せにより生じる緑色が、約560nmから490nmの波長を有する、実施態様1記載の食用ペット向け噛み物。
18.前記アントシアニンと前記ターメリックの組合せにより生じる緑色が、540THzから610THzの周波数を有する、実施態様1記載の食用ペット向け噛み物。
19.前記ペット向け噛み物の溶解度が少なくとも60%のインビトロ消失(IVD)である、実施態様1記載の食用ペット向け噛み物。
20.熱可塑化成形ペット向け噛み物を調製するための食用ペット向け噛み物組成物において、
a.該組成物の約15から約90質量%の量の線維性タンパク質、
b.該組成物の約5から約35質量%の量の吸水性ポリマーであって、ゲル化タンパク質、親水コロイド、食用ヒドロゲル、およびそれらの混合物からなる群より選択される吸水性ポリマー、
c.該組成物の約5から約40質量%の量の可塑剤、
d.該組成物の約1から約20質量%の量の水、および
e.緑色を生じる、アントシアニンとターメリック、
を含む食用ペット向け噛み物組成物。
21.約5%未満の量のデンプンをさらに含む、実施態様20記載の食用ペット向け噛み物組成物。
22.前記アントシアニンが、ブルーベリー、クランベリー、ビルベリーなどのスノキ属;ブラックラズベリー、レッドラズベリー、およびブラックベリーを含むキイチゴ属;クロフサスグリ;チェリー;なすの皮;う稲;コンコードブドウ;マスカダインブドウ;赤キャベツ;紫色の花弁;黒豆;ブラックチョコベリーの皮;アサイー(Amazonian palm berry);ブラッドオレンジ;マリオンブラックベリー;チェリー;アカフサスグリ;紫トウモロコシ;およびアサイー(acai)からなる群の少なくとも1つに由来する、実施態様20記載の食用ペット向け噛み物組成物。
23.前記アントシアニンが、該アントシアニンを青に見えるようにするpHを有する、実施態様22記載の食用ペット向け噛み物組成物。
24.前記アントシアニンの供給源が赤キャベツである、実施態様22記載の食用ペット向け噛み物組成物。
25.前記赤キャベツの供給源が約8から9のpHを有する、実施態様22記載の食用ペット向け噛み物。
26.前記ターメリックが、該ターメリックを黄に見えるようにするpHを有する、実施態様20記載の食用ペット向け噛み物組成物。
27.前記ターメリックが4.5から6.5のpHを有する、実施態様26記載の食用ペット向け噛み物組成物。
28.前記アントシアニンが青色を提供し、前記ペット向け噛み物の前記緑色に寄与するように、該ペット向け噛み物のpHを安定化するように適合されたpH安定剤をさらに含む、実施態様20記載の食用ペット向け噛み物組成物。
29.前記pH安定剤が酵素をさらに含む、実施態様28記載の食用ペット向け噛み物組成物。
30.前記アントシアニンと前記ターメリックの合計量が、前記噛み物の約0.005質量%から約5.0質量%を占める、実施態様20記載の食用ペット向け噛み物組成物。
31.前記アントシアニンと前記ターメリックの合計量が、前記噛み物の約0.005質量%から4.0質量%を占める、実施態様30記載の食用ペット向け噛み物組成物。
32.前記アントシアニンと前記ターメリックの合計量が、前記噛み物の約0.005質量%から3.0質量%を占める、実施態様30記載の食用ペット向け噛み物組成物。
33.前記アントシアニンと前記ターメリックの合計量が、前記噛み物の約0.005質量%から2.0質量%を占める、実施態様30記載の食用ペット向け噛み物組成物。
34.前記アントシアニンと前記ターメリックの合計量が、前記噛み物の約0.005質量%から1.0質量%を占める、実施態様30記載の食用ペット向け噛み物組成物。
35.前記アントシアニンと前記ターメリックの合計量が、前記噛み物の約0.005質量%から0.045質量%を占める、実施態様30記載の食用ペット向け噛み物組成物。
36.前記アントシアニンと前記ターメリックの組合せにより生じる緑色が、約P163−14Uから約P165−16Uのパントン・リファレンス範囲を有する、実施態様20記載の食用ペット向け噛み物組成物。
37.前記アントシアニンと前記ターメリックの組合せにより生じる緑色が、約560nmから490nmの波長を有する、実施態様20記載の食用ペット向け噛み物組成物。
38.前記アントシアニンと前記ターメリックの組合せにより生じる緑色が、540THzから610THzの周波数を有する、実施態様20記載の食用ペット向け噛み物組成物。
39.前記ペット向け噛み物の溶解度が少なくとも60%のインビトロ消失(IVD)である、実施態様20記載の食用ペット向け噛み物組成物。
40.食用ペット向け噛み物を調製する方法において、
a.ペット向け噛み物組成物を形成する工程であって、
該組成物の約15から約90質量%の量の線維性タンパク質と、
該組成物の約5から約35質量%の量の吸水性ポリマーであって、ゲル化タンパク質、親水コロイド、食用ヒドロゲル、およびそれらの混合物からなる群より選択される吸水性ポリマーと、
該組成物の約5から約40質量%の量の可塑剤と、
該組成物の約1から約20質量%の量の水と、
緑色を生じる量のアントシアニンとターメリックと、
を混ぜ合わせることによる工程、
b.前記ペット向け噛み物組成物を可塑化する工程、および
c.可塑化された前記ペット向け噛み物組成物を成形して、前記ペット向け噛み物を形成する工程、
を有してなる方法。
41.前記アントシアニンとターメリックが、どの液体成分もどの乾燥成分と組み合わされる前に、前記水と混合される、実施態様40記載の方法。
42.前記アントシアニンとターメリックが、グリセリンと水の混合物中に計量され、次いで、前記乾燥成分に加えられる、実施態様41記載の方法。
43.緑色を生じる量のアントシアニンとターメリックを含む天然のペット向け噛み物。
44.天然由来の緑色を生じる量のアントシアニンとターメリックを含むペット向け噛み物。
45.前記アントシアニンが、ブルーベリー、クランベリー、ビルベリーなどのスノキ属;ブラックラズベリー、レッドラズベリー、およびブラックベリーを含むキイチゴ属;クロフサスグリ;チェリー;なすの皮;う稲;コンコードブドウ;マスカダインブドウ;赤キャベツ;紫色の花弁;黒豆;ブラックチョコベリーの皮;アサイー(Amazonian palm berry);ブラッドオレンジ;マリオンブラックベリー;チェリー;アカフサスグリ;紫トウモロコシ;およびアサイー(acai)からなる群に由来する、実施態様44記載の天然のペット向け噛み物。
46.前記ターメリックが粉末形態で提供される、実施態様45記載の天然のペット向け噛み物。